(続き)
ファン「お前がオレの側室になりたい、というなら、それでもいいがな。」
マイア「え…側…室?」
アグナ「当たり前じゃ、正室は私じゃ。」
ファン「そういうこった。ジーゴとの約束を違えることはできん。」
マイア「あ…」
ファン「(目を開いて)長年、敵対していたジーゴを朋輩にできたのは、
オレがジーゴに婿入りして長になる、ということになったからだ。
これは海の一族・ジーゴ双方に取って重い。
オレが約束を破ったら、再び敵対関係に戻っちまう。それはできん。」
マイア「…」
ファン「マイア、お前はカザルのところに行け。
オンタナ王女なら、カザルの相手として不足はない。オンタナ再興の名目も立つ。」
ファン「(再び笑い目)あれは馬鹿の上に大がつくが、あれはあれでいい男だし、器もでかい。
でなきゃ、あれだけ人がついて行く訳がない。」