【2次】漫画SS総合スレへようこそpart65【創作】
ハシさんと新人さんが来たのは嬉しいが
サマサさんの連載が終わってしまうのか・・
417 :
作者の都合により名無しです:2009/11/24(火) 07:15:09 ID:wUY2Izzb0
>ハシさん
なんとなくトールキンっぽい世界観だな、と思ったら
クトゥルー神話などをベースにした話ですか。
それになんとなく現代風に相まって、いい意味で雑多な感じがしてますね。
ラストページまで楽しみに読ませて頂きます。サンホラ分かりませんがw
>サマサさん
ラスト・デュエルという言葉に一抹の寂しさを感じてしまったり。
それにしてもエクゾディアは原作でも三神より強い反則的な存在でしたが
しっかりラストバトルに参加してますね。
友情パワーで神の力をどう粉砕していくか楽しみです。
>ドラえもん作者さん
カイジ風ドラえもんですか。のびたならあっという間に帝愛の餌食に
なりそうですねw でものびたは友情には厚い男だから、やる時はやるでしょう。
大人になったら真人間になってたし。
ドラえもんが来なくても、以外に結構な社会的地位を得たのかも。
>>417 いや、ドラえもんが来なければ、ジャイ子と結婚して貧乏子沢山の散々なことになってたよ…。
ハシさん復活後大量投下だね。嬉しい。
サマサさんはもうすぐ長期連載終了だけど・・
その「誰か」に君がなるんだ
422 :
ふら〜り:2009/11/25(水) 19:47:37 ID:9bwv7a7+0
>>ハシさん(祝・復活っっ!)
毎度ながら、ハシさんの描かれるバトルなヒロインは迫力ありますねえ。同じ強さで同じ
言動を男性キャラがやっても出せないであろう、ゾクリとくるものがあります。それでいて
脆さも見せてくれるのがまたパターンではありますが、はたしてプリマはどうなりますやら?
>>サマサさん
こういうサブタイは燃えつつも寂しく……いやいや今は燃えねば。やはり最後は仲間たちに
支えられた主人公の一撃! ですよね。敵からもお墨付きをもらった「主人公」、傷ついて
いるのは敵味方同じなれど、遊戯たちはむしろ強くなっている。最終幕、刮目して見ます!
>>SPドラさん(歓迎! 纏めの都合もありますんで、できれば御名前を名乗って頂きたく)
時間を貯める・使うって道具は原作にも出てましたけど、あれと違ってこちらはシビアです
ねえ……ドラ所詮、一介の家電製品。22世紀の会社や法律に太刀打ちはできないか。
で、バキ世界でのび太が鍛錬とはまた、予測できそうでできない設定。待ってますよっ。
―――フロシャイム川崎支部。その一室に、奇妙な機械が置かれていた。
「本部が新たに開発した装置…これを作動することにより、異世界の恐るべき魔獣を召喚できるという…」
我らが将軍ヴァンプ様は、厳かに語る。
「私はサンレッド抹殺のため、早速この装置を起動してみた…しかし…」
一気に口調が情けないものに変わるヴァンプ様。
「…どうしよう。明らかに失敗しちゃったよ、これ…」
「まずいっすよ、ヴァンプ様。これは…」
「どう見ても魔獣じゃねーもんなー…」
周りで見守っていた川崎支部所属怪人・メダリオとカーメンマンも困惑するばかりだ。
はてさて、装置によって召喚されたのは。
「あ、あのー…ここ、どこ?おじさん達、誰?」
「ば…化け物!?なんだよお前ら!?」
6歳か7歳くらいの、可愛らしい女の子と、いかにも捻くれ者といった男の子であった。
天体戦士サンレッド 〜召喚!異世界よりの使者(前編)
―――突然の事に戸惑っている二人をヴァンプ様はどうにか宥めて、居間へと場所を移す。
「ほら。二人とも温かいココアでも飲んで」
「うん、ありがとう」
「…フン」
女の子は素直にココアに口を付けたが、男の子は警戒しているのかコップに触ろうともしない。
「えーと…ごめんね、こんな所に連れて来て。キミ達、名前は?」
「ファラだよ。こっちはディラン」
「こんな人さらい共に名前を教えるなよ、ファラ!」
ディランと呼ばれた男の子が、嫌悪を隠そうともせずに怒鳴る。
「でも、悪い人じゃなさそうだよ?」
「悪いかどうか以前に人でさえないじゃないか、こいつら!」
その様子に、メダリオとカーメンマンは眉を顰める。
「ファラちゃんはいい子だけど…あいつはカンジ悪いなー…」
「俺らの事、露骨に化け物扱いしてるみたいだしな」
「ほらほら、そんな事言っちゃダメ。今回の事は私達が全面的に悪いんだから、ね?」
ヴァンプ様はそう言って、二人に向き直る。
「質問ばかりで申し訳ないけど、ファラちゃんとディランくんは何処から来たのかな?」
「なんだよ、それ。そっちが連れて来たんじゃないか。さっさとボクらを元の場所に戻せよ!」
「うん…もう一度装置を起動すれば、ちゃんとキミ達を元の世界へ戻す機能もあるからそれは大丈夫。でも、さっき
起動したからエネルギーを使い切っちゃって、充電に一週間くらいかかっちゃうの。だから悪いんだけど、その間は
ここにいてもらうしかないから、それならお互いの事をよく知っておいた方がいいかなって思ったの、私」
ヴァンプ様は困った顔でディランに言い聞かせるが、ディランは口をへの字に曲げて顔を背けた。ファラはそんな彼
を困った顔で見つめて、ヴァンプに向けて頭を下げた。
「ごめんね、ヴァンプさん。ディランもきっと、知らない場所で不安なだけだから、許してあげて」
「ううん、いいんだよ、ファラちゃん。何度も言うけど、悪いのは私達なんだから。それじゃあ、二人の事を教えて
くれるかな?」
「うん。ファラとディランはね<ルーンハイム>って所から来たの―――」
―――彼女の話を総合するとこうである。
二人がやって来た世界の名は<ルーンハイム>。
人間と、そして<ランカスタ>と呼ばれる、翼を持つ民が住まう世界。
そこには、勢力を二分する二つの大国がある。
ランカスタを<亜人>と蔑み弾圧するデルティアナ帝国と、ランカスタと共存するセレスティア王国。
二つの国は激しい戦争を繰り広げていたが、やがて戦いに疲れ、ついにどちらともなく休戦が提案された。
その条件として、帝国と王国は、互いの皇子と王子を人質としてそれぞれ身柄を預けた。
人質がある限り、お互いにお互いの国に攻め込む事はできない―――そういう理屈だ。
そして、帝国から差し出された皇子こそが、ディラン。
王国から差し出された人質である王子、その妹こそがファラ。
そして今、その二人は神奈川県川崎市溝ノ口・フロシャイムアジトへとやってきた―――
「…つまり、ファラちゃんは王国の王女様で、ディランくんは帝国からやってきた皇子様ってわけだね?」
「うん、そうだよ」
「へー。ファラちゃんはお姫様なのか。どーりで可愛らしいわけだ」
「可愛い子は頭ナデナデの刑だー!」
「えへへ…ありがと」
メダリオとカーメンマンがファラの頭を優しく撫でる。ファラは照れ臭そうに笑った。
「それで、こっちのガキが帝国の皇子様?はー、こんなんが後継ぎじゃ未来はねーなー」
「うるさいぞ、化け物!」
あからさまにバカにしたカーメンマンの言葉に、ディランが噛みつく。
「はん。言ってくれるじゃねーかよ。そういやお前の故郷の帝国ってーのは、ランカスタとかいう連中を差別してる
んだよな?おまけにお前は皇子様だから、差別主義と選民思想が生まれながらに刷り込まれてるってわけか」
「はは、こりゃーわるーござんした。高貴な皇子様に、わたくし共みたいなバケモンが気安く話しかけたりしちゃー
いけなかったんすねー」
「くっ…お前ら、ボクをバカにしてるのか!?」
「バカにしてるのかじゃねーよ、バカにしてんだよ。言われなきゃ分からねーなんて、ほんっとバカだな、お前」
すっかりケンカ腰のメダリオとカーメンマン、そしてディラン。
「ディラン…怪人さん達と、ケンカしちゃダメだよ」
「ファラには関係ないだろ。黙ってろよ!」
見かねて止めに入ったファラに対してもこの態度だ。静観していたヴァンプ様がとうとう彼らの間に割って入る。
「ちょ、ちょっと待ちなさいってばディランくん…メダリオとカーメンマンも、そこまで言わなくてもいいでしょ。ほら、
皆とりあえず落ち着いて…」
「うるさい!」
ヴァンプ様が差し伸べた手を、ディランは乱暴に跳ね除けた。
「ディランくん…」
「ボクに触るな!薄汚いんだよ、この―――化け物!」
「―――あんたさあ。さっきから聞いてりゃ、好き放題言ってくれるじゃないの」
突如響いた声に、誰もがぎょっとする。するすると、何者かが天井の隙間から顔を出した。
それは蛇のような形状の、得体の知れない生物だった。ニョロニョロと不気味に身体をくねらせ、無数の目を爛々と
ギラつかせる、まさしく悪夢を具現化したかのような有り様。
奴の名は、誰も知らない。いつの間にか天井に棲み付いていたという事実を以て、ただこう呼ばれている―――
<天井>と!(まんまじゃねーか)
「な…お前、誰だよ…てゆうか、何なんだよ…」
「私の事はどうでもいいでしょ。それよりあんた、人を化け物化け物って連呼して、何様のつもり?」
「な、何だと…」
「私に言わせれば、本当に化け物なのはヴァンプさんや怪人じゃない。あんた達の世界にいるランカスタって人達?
それも違うわね」
「じゃあ、誰だよ?」
「あんたよ」
「なっ…!」
思わぬ言葉に、ディランは絶句する。
「自分と違う姿だからって、他人を平気で化け物扱いする、あんたのその性根の方がよっぽど化け物だって言ってる
のよ、私は!」
「…なんで…」
ディランの顔は、屈辱と怒りで赤くなっていた。
「なんで、そんな事言われなきゃいけないんだ…だってお前ら、化け物じゃないか!」
「そうよ、確かに人間じゃないわ。化け物と言われたら、そうかもしれない」
天井は、平然と言った。
「それで、見かけが化け物だからどうなの?どうしてそれが、あんたが私達を蔑む理由になるの?ねえ、教えてよ」
「う…うるさい、化け物!ボクは絶対にお前らなんかと仲良くしないからな!」
ディランは立ち上がり、居間から飛び出してしまう。玄関のドアが乱暴に開けられる音で、外に出ていったのだけは
分かった。
「あ、待ってよディラン!」
その後を追い、ファラも走り出した。残されたヴァンプ様達は、突然の事態にオロオロするばかりだ。
「…探しにいってやりなさい、ヴァンプさん」
そんな中で、天井は静かに言った。
「あの子は心細いだけなのよ。だから、必死に強がってるの…弱い自分を見せたくないから」
「天井さん…うん、私もそう思うよ。あの子は人質にされて、親や故郷から捨てられたって思ったんじゃないかな。
その上に今は何処とも知れない世界に来ちゃって。だから、あんなに心を閉ざして…」
「あの子については、ヴァンプさんが責任を持たなきゃいけない立場でしょ。そうでなくても、ヒネた子供を見守る
のも大人の役目よ」
「…そうですね。探しに行こう、皆!」
「ま、しょーがないっすね。やなガキだけど、何かあったら流石に目覚め悪いですし」
「ファラちゃんの事も心配ですしね」
「よし、じゃあ天井さんも一緒に…」
―――天井は既に引っ込んでいた。説教好きだが、面倒くさいことはしない。
それが川崎支部の居候・謎の生命体<天井>である。ちなみに、家賃は払っていない。
何処を走ったものか、ディランは公園のベンチで一人寂しく座っていた。
「…くそっ…」
思い返すのは、天井から投げかけられた言葉。
―――見かけが化け物だからどうなの?どうしてそれが、あんたが私達を蔑む理由になるの?
それに対し、何も答えられなかった。
「…なんでって…そりゃ…」
そして今、出した答えは。
「…理由なんか…ない…」
―――他人を平気で化け物扱いする、あんたのその性根の方がよっぽど化け物だって言ってるのよ、私は!
「違う…ボクは、化け物じゃ、ない…」
だけど…自分をはじめとする、帝国の者達が亜人と呼んで蔑んできたランカスタはどうだ。
彼らだって、亜人なんて呼ばれ方はされたくなかったんじゃないか?
この世界で出会った怪人は?化け物なんて言われて、いい気分はしなかったに違いない。
そう―――今の自分と同じ気分を、きっと味わってきた。
自分が、味わわせた。
「でも…今更、どうしろっていうんだ…」
「今からでも、皆と仲良くすればいいよ」
顔を上げると、そこにはファラが立っていた。息を切らし、肩を上下させながらも、彼女は優しく笑う。
「ファラ…」
「まだ、遅くなんてないよ。ヴァンプさんや怪人さんにごめんなさいしよう。ね?」
「…………」
「ね?ディラン…」
本当は、嬉しかった。自分みたいな奴を、必死に追いかけてくれた。心配してくれた。
「うるさい!ボクの事なんかほっとけよ!」
「…!」
だけど、出てきたのは拒絶の言葉。
「お前だってボクの事なんかホントはどうでもいいんだろ!?優しいフリしてボクを憐れんで、いい気分だろうな」
「ディラン…」
「もう、ボクに構うな…どっか行っちゃえよ」
「う…」
すぐさま、後悔した。ファラの大きな瞳に、見る見る内に大粒の涙が溜まっていく。
「う…う…」
悔やんだ所で、吐き捨てた言葉は戻らない。涙が今にも零れ落ちそうになったその時。
「コラーっ!女の子を泣かせたら、いけないんだぞーっ!」
やたら勢いのいい声。ビックリして公園の入り口に向き直ると、そこにいたのは金髪碧眼の美少年―――
彼は人ならざる鋭い牙を剥き出しにして吼える!
「ぼくの名は望月コタロウ!誇り高き吸血鬼の一員にして、この川崎市を守るヒーロー・天体戦士サンレッドの一番
弟子さ!ぼくの目が黒いうちは、女の子をいじめるような奴は許さないからねっ!」
皆様は覚えていらっしゃるだろうか?かつてレッドさんにヒーローになりたいとせがんだ、あの吸血鬼少年である。
なお、レッドさんが彼を弟子にしたという事実はないので悪しからず。
「お前の目、蒼いじゃんか…つーか、吸血鬼が真っ昼間の公園で何やってんだよ…」
吸血鬼であること自体には、もうツッコミを入れる気分にもならなかったようだ。
「そういう細かい事はいいから!とにかく、女の子を泣かせるなんてダメなの!ほら、ちゃんと謝って!」
「…ごめん、ファラ」
「ううん…いいよ、ディラン」
涙を拭いて、また笑顔を見せた。
(こいつは、いつもこうだ…ボクがどれだけ冷たくしても、すぐにまた、笑う)
その度に、ディランは戸惑いを覚える。もどかしいようなくすぐったいような、そんな気分。
コタロウはそんな二人を見て、満足げに笑う。
「よーし、今日もぼくは公園の平和を守ったのでした。これでレッドさんにまた一歩近づいたぞ!」
「…レッドさんって、誰だよ」
「さっきも言ったでしょ?この川崎市に住んでるヒーロー・天体戦士サンレッドだよ。どんな奴にも負けない、無敵
のヒーローさ」
コタロウはまるで自分の事のように威張って言う。
「ところでキミ達、見ない顔だけど…遠くの方から来たの?」
「うん。ファラとディランは、さっきルーンハイムから来たの」
「へえー。聞いたことないけど、外国だね?かっこいいなー」
コタロウはにこにこ笑う。対照的にディランは、鬱陶しそうに手を振った。
「ケンカの仲裁に来ただけなら、帰れよ…ボクらにもう用はないだろ」
「えー?そんな事言わないでよ。せっかくこうして出会えたのも何かの縁だよ。ね、ぼくと一緒に遊ぼう」
「…お前、実はただ単に遊び相手を探してただけだろ」
「うっ…!そ、そんなことはない事もない事もない事もない!」
図星のようである。ファラはくすくす笑って、コタロウの手を引いた。
「うん、いいよ。ファラ、コタロウくんと一緒に遊ぶ!」
そして、もう片方の手をディランに差し出す。
「ディランも、一緒に遊ぼう?」
「…ボクはいい。お前らだけでやってろよ」
「むー。愛想のないなあ…しょうがない。ファラちゃん、あっちでボール遊びしよう」
「うん!」
二人はボールを投げ合ったり蹴ったり、楽しそうに遊び始める。ディランはそれから目を逸らした。
(フン…別に、混ざりたくなんかないね!)
「あー、ファラちゃん!そんなに強く蹴っちゃダメだよ!」
(それにあのコタロウって奴は、吸血鬼だろ?そんな奴と一緒に遊べるか!)
「コタロウくん、いっくよー!それ!」
(あ、遊びたくなんか…)
ついつい目をやってしまう―――二人と、目が合った。ニコニコしながら、二人が近づいてくる。
「あー、楽しいけど、三人ならもっと楽しいだろうな!誰かもう一人、遊びたい子はいないかなー!」
「あれ?そこのベンチにいる男の子、混ざりたいんじゃないかなー?どうかなー?」
「…………」
ディランはベンチから立ち上がった。
「か、勘違いするなよ!お前らがボクに一緒に遊んでほしそうだから、仕方なく相手してやるだけなんだからな!」
コタロウとファラは<うんうん、分かってるよ>と言いたげな実に優しい笑顔でディランにボールを渡す。
「くそっ…それっ!」
思いっきりボールを蹴ると、公園の外にまで出て行ってしまった。
「あ、もう!強く蹴りすぎだよ、ディラン!」
ファラがボールを追いかけて、外へと飛び出す―――と、いかにもガラの悪い二人組の不良とぶつかってしまう。
「あ?なんだ、このガキ」
「いってーな。こりゃ、足が折れちまっただろうが。ああ?」
「え…えと…ご、ごめんなさ…」
「ごめんですむかよ、オラ!」
「親呼んで来い、親!慰謝料だよ、いしゃりょう!」
「あ…あう…あの…」
見た目通りに頭の悪い言いがかりだが、ファラはすっかり怯えきっていた。ディランとコタロウは顔を見合わせると、
迷う事なく不良の前に立ち塞がった。
「お前ら、ファラから離れろ!」
「公園の平和を乱す奴は、ぼくがぶん殴ってやるー!」
「はあ?なんだよ、お前ら」
「お姫様を守るナイトって奴か?ははは、かっこいいな、おい」
不良コンビはニヤニヤ笑いながら、あっさりと二人を蹴り飛ばした。コタロウは鼻をいささか強く打ちつけて悶絶し、
ディランは派手に地面に転がり、膝を酷く擦りむいてしまう。
「でぃ、ディラン!コタロウくん!」
ファラは慌てて二人に駆け寄るが、二人とも痛みで声も出ない。
「うわ、よええ〜」
「ガキがいいとこ見せようとするからこうなんだよ、ぎゃはは…」
「―――お前ら、弱い者いじめがそんなに楽しいかよ。おい」
「あん!?」
「なんだ、テメエはよ。ああ!?」
不良が振り向くと、そこにいたのは説明不要。
「レ…レッドさん…!」
コタロウが、まさに救世主の名を呼ぶように呟く。
そう、赤いマスクのチンピラヒーロー・我らがサンレッドである。そして今日のTシャツは<召喚騎士>だ。
そのヒーローらしからぬいでたちが、今はとてつもなく頼もしい。
「おいおい、お兄さん。かっこつけちゃって、何様よ?」
「そんなマスク被って正義のヒーローにでもなったつもり?ひゃはははは」
「ほー。よく分かったな」
レッドさんはブロック塀に向けて、軽く、本当にかるーく、拳を突き出す。
ただそれだけで、まるでバズーカ砲の直撃を受けたかのように硬いブロック塀が粉々に吹っ飛んだ。
「は…………」
不良の下品な笑いが一瞬にして凍りつく。目の前にいるのがモノホンのヒーローだとようやく気付いたのだ。
「す、すっげー…!」
捻くれ者のディランですら、圧倒的な力を前にして、純粋な憧れに目を輝かせた。
「かっこいー…」
「さっすがー!やっぱりレッドさんは強いや!」
ファラとコタロウが素直にレッドさんを称賛する。
レッドさんも満更でもないようで(普段誰かから褒められることなどないのである)いつも以上にヘラヘラしながら
不良に向かってバキバキ指を鳴らす。基本的にこの漢(おとこ)、機嫌がいい時ほど悪ノリするからタチが悪い。
「ほら、来いよオラァ!俺の拳がおかしくなるまでボコってやるからよぉ(笑)!」
目が完全にマジである。不良は生まれて初めて眼前に現れた死の恐怖を前に、迷うことなく逃走を選んだ。
「ひいいいい!マジパネぇぇぇぇ!」
「やべえよおい!こいつマジやべェェェェェェ!」
脱兎の如く駆けていく不良を尻目に鼻を鳴らしながら、レッドは子供達に顔を向けた。
「お前ら、大丈夫だったか?」
「うん…ありがとう」
ファラはぺこりと頭を下げるが、ディランは不貞腐れたように顔を背けた。
「…ふ、フン!あんな奴ら、ボクがこれからやっつけるとこだったんだからな。大きなお世話だ!」
「可愛げのねーガキだな、こいつ…つーかコタロウ、お前子供とはいえ吸血鬼だろ?頑丈さとか腕力とか、並の
人間よりかよっぽど強いはずだろ。あの程度の不良くらい、あっさり倒せよ」
「い、いやあ…ぼくの場合、運動神経に問題があるというか…」
コタロウは痛めて赤くなった鼻を押さえつつも、不良が逃げ去った方向を恨みがましく見つめる。
「それよりレッドさん。あいつら、一発くらい殴ってやればよかったのに」
「へっ、よせよせ。あんなボンクラ相手に本気なんか出しちゃ、ヒーローの名が泣くよ」
いつになく鷹揚なレッドさんである。連載開始以来初めてヒーロー的な活躍をしたので、調子をこいているのだ。
「…嘘つけ。明らかにあいつらをボコる気満々だったじゃないか…いててっ…」
「あ…ディラン。大丈夫?」
「一々心配すんな。擦りむいただけだよ、くっ…」
ディランは強がっていたが、傷は随分深いようで、見た目にも痛々しい。
「おい、下手に動くんじゃねーよ。随分派手に血が出てんじゃねーか」
その様子を覗き込んだレッドは、そう言って嘆息する。
「仕方ねーな。とりあえず俺んちが近いから、そこで手当してやるよ」
―――正確にはレッドさんの家ではなく、レッドさんの彼女であるかよ子さんの家である。
まあそれは、言わぬが花というものだろう。
そんな訳で次回本邦初公開、レッドさんの彼女、かよ子さんの登場である。
投下完了。今回はサンレッドネタ。分量が異様に多くなったので、前後編に分けます。
今回の元ネタはDSで最近発売したRPG<サモンナイトX>。
公式サイト
http://www.summonnight.net/snworld/snx/index.html 100%趣味で書いた話なんで、正直読者受けとか全然考えてないです(笑)
それでもまあ、暇つぶしくらいになれば幸いです。
>>414 ハシさんマジ長すぎwパネェ
>>415 年内終了が当面の目的ですが、どうなるか…。
>>416 終わらせたくないなあ…決闘神話。
>>417 古代編で出てきたと思ったらすぐにやられたエクゾディアに僕と兄貴は泣いた。
>>419 ゴールテープが見えてしまうと、本当に寂しいものがあります。
>>ふら〜りさん
>>やはり最後は仲間たちに 支えられた主人公の一撃
お約束な展開だけど、お約束とは素晴らしいものだからこそのお約束。
きっちり最後まで書ききりたいです。
逝きます
435 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 22:53:46 ID:puvOLnyL0
死臭みちたる冥府の中、きらりと光るものがあった。
鎧だ。
きらきらと、まるで太陽のかけらのように光るそれは、冥府の住人にとって忌むべきもの。
彼らの主の、彼ら自身の仇敵の象徴ともいうべきものだ。
聖衣、なかでも格別な黄金の聖衣。
神話の昔から戦い続けた憎い相手のそれである。
が、死臭はそれからふいてくる。
死者を支配する立場にいるだろう彼ら冥闘士たちは、死臭に震えていた。
いや、すくみあがったというべきだろう。
もはや勝負になってはいない。
黄金の聖衣の主が、腕を一振りするだけで、一蹴りするだけで、
冥界の淀んだ大気が引き裂かれ、黒い冥闘衣が砕け、冥闘士が死ぬ。
もはや、暴威と呼ぶべきだ。
「にげぇ」ろ、とつながる筈だった冥闘士の声は、潰された肺から吐き出された空気によって、
酷く濁ったおくびの様な音となって消えた。
煌く黄金の小宇宙、たなびく死臭を踏みしめて、虎が猛威を振るっていた。
その眼光に雑兵冥闘士はすくみ、あるいは逃げまとい。
その鉄拳にあまたの冥闘士は命散らして消え果てて。
その健脚に死した冥闘士は踏みしめられて。
金色の虎、その名を天秤座の童虎という。
436 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 22:56:40 ID:puvOLnyL0
二百数十年を五老峰にて座視してきた男の感情が燃えていた。
あの春の日の別れから二百数十年。
朋友との別れから十三年。
主君が、仇敵が、友が、仲間が、想い人が、弟子が、師が、その時の流れの中に消えていった。
それを五老峰から座視せねばならなかった男の激情が燃えていた。
「どうした?この程度か?
不甲斐ないのぉ…」
嘲りではなく、落胆。
それに激昂したひとりの冥闘士が殴りかかるが。
「精進が足りん」の声と共に破裂し、びしゃりと冥界の地にその肉片をばら撒いて終わった。
何らかの技が使われたのだ、と理解した冥闘士たちはついに逃げ出した。
誰だって命は惜しい。
「死人が逃げるなよ」
その声をいったい何人が聞けただろう。
瞬く間、というより、認識したら仲間たちが死んでいた。
逃げ出したはずなのに、いつの間にか敵に向かって突っ込んでいた。
ああ、光速で移動したのだと理解したとたん、その冥闘士も死んでいた。
虎がその爪を振るうたびに、虎がその腕を振るうたびに、稲穂のように命が刈り取られていく。
「その聖衣、黄金聖闘士とお見受けする。」
思うさま暴威を振るう猛獣を駆逐せんと、一人の冥闘士が名乗りをあげた。
437 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 22:59:10 ID:puvOLnyL0
「私は」
名乗りをあげた、が、最後まで口上を述べることはできなかった。
「喧しい、死人が喋るな」
簡単な話だ。今の童虎が、そんな冥闘士を見逃しはしないのだから。
べしゃりと大地に叩き付けられた冥闘士はそのまま沈黙した。
頭部が半分以上潰れてしまえば、そもそも話すことなどできはしないのだから。
「もはや、どちらが暗黒の住人かわかりませんね…」
童虎の眼光に耐えるだけの実力をもっているのか、その女のような細面の男は死臭の渦の中で微笑んでさえ見せた。
彼の纏う昏い輝きを湛えた冥衣の羽から、なにか黒い霞のようなものが辺りに満ちていく。
「ごきげんよう、虎どの。
私は天究星ナスのベロニカ…」
ヴヴヴ、と、死臭を纏った黒霞が唸った。
否、蝿の羽音だ。
「そして、さようなら」
金の虎を食らいつくさんとばかりに、蝿の群れが童虎を飲み込んだ。
「まったく、この神聖な死の静寂を破るなんて…。
忌々しいったらありゃしないわね…」
仕事は済んだとばかりにきびすを返し、その場を後にするベロニカだったが。
突如として黒霞を引き裂いた金の龍に驚愕を浮かべる。
金の龍はそのまま天にのぼって霧散した。
それが小宇宙の、この虎の技だと理解した時、ベロニカは初めて死を恐怖した。
「ほぉ、まさに五月蝿いという言葉通りじゃのぉ」
埃を払うような仕草とともに生み出された金色の龍の前に、蝿が敵うはずもない。
金の龍、その名を童虎秘儀・廬山龍飛翔。
小宇宙の龍の顎を視界に納める間に、ベロニカは粉砕された。
438 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 23:01:03 ID:puvOLnyL0
同時に、童虎に向かって一頭の巨大な獣が踊りかかる。
獅子の頭と山羊の胴体、蛇の尻尾を持つ合成獣「キマイラ」だ。
いや、キマイラだけではない。
二頭犬「オルトロス」や、半人半蛇の怪人「タゲス」、百の腕をもつ巨人「ヘカトンケイル」など、
ギリシア神話にその名を残す怪物たちが群れを成して童虎へと踊りかかっていた。
「蝿が虎に敵うはずもありますまいに…」
そうつぶやくのは、天霊星ネクロマンサーのビャクだ。
その宿星名の通り死者を操る能力をもっており、この冥府において彼は完全に己の力を振るうことができる。
腐臭をあげ、腐肉を飛び散らせ、汚汁をたらしながら童虎に向かって踊りかかる怪物は、みな、死体なのだ。
神話の昔、英雄たちによって討伐され、敗者として死の眠りについた者たちを、ただ己の都合のみで使役する。
そのおぞましい力、それがネクロマンサーの力だ。
「ああ、すばらしい…。
死んでしまえば、全て僕の思いのままなのに…。
どんな美人も生きていれば老いる…、醜い老婆になってしまう…、でも、でも!でも!
僕がこうして使ってあげれば!老いない!死んでしまえば老いないんだ!
醜くならない!
ああ、ハーデスさまはなんて偉大なんだぁ…」
感極まったように己の肩を抱いて身震いするビャク。
そこでふと、自分が使役する怪物たちの動きが止まっていることに気がついた。
「おぉ、流石は流石は怪物たち…。
かの黄金聖闘士とてこれだけぶつければ…
…あぁ、そうだぁ、死んだ黄金聖闘士を使えばいいじゃないかぁ!」
ケラケラと、タガの外れたように笑うビャク。
が、それも突然破られる。
怪物たちが突如宙を舞った。
439 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 23:06:09 ID:puvOLnyL0
「貴様はわしの逆鱗に触れた」
ぼぐ、という音をビャクは聞いた。
自分の顔面に拳が打ち込まれた音だ、一体だれが?この目の前の男だ、憤怒に燃える男の鉄拳だ。
黄金聖闘士・天秤座ライブラの童虎の鉄拳だ。
「死者を操り…、走狗としたこと!
万死に値する!」
ぼたぼたと、ぼとぼとと血反吐を撒き散らすビャクの目には、黄金の虎がいた。
ビャク自身、殴られたのだと気がつくのに、刹那の間を要した。
頭髪は逆立ち、小宇宙は煌く。
今の童虎の目に映るのは、ビャクではない。
亡き友だ。
血涙を流しながら同胞と戦った黄金聖闘士だ。
不動の壁となって散ったアルデバランだ。
無念とともに散ったデスマスクとアフロディーテだ。
同胞に禁忌の技を仕掛けなければならなかったサガ、シュラ、カミュだ。
教皇の座に縛られ、それ故に殺されたシオンだ。
「うるさいぃいぃぃいいいぃいぃぃィゐぃいいいいいぃぃい」
砕けた顎のせいか、奇妙にどもって裏返った声。
そこには間違いなく、恐怖が篭っていた。
ビャクは、死人と死病渦巻く生まれ故郷ですら感じたことのない恐怖を抱いていた。
輝く命に、燃える生命に、怒れる虎に。
「みンなァ、死ィぬゥNだよォおあぁあぁ」
複雑な印を組むや、童虎が倒したはずの怪物たちがふたたび立ち上がる。
だが、もはや原型をとどめているものは数えるほどしかない。
ヘカトンケイルは右側の腕がもう二・三本ほどしかなく、オルトロスはその名を示す双頭を失い、鋭い爪しかない。
タゲスなどは下半身を失い、人間の上半身のみがこちらへと這ってきている。
目を背けたくなるような惨状だった。
それでもなお戦わせようとするビャクを、童虎は心底醜いと思った。
440 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 23:09:39 ID:puvOLnyL0
童虎一人に向かい雪崩落ちる怪物たち。
虚ろな眼窩から腐汁をたらし、ちぎれた腸をたなびかせ、腐肉をこぼしながら童虎に向かってくるその姿は、
ころしてくれ、ころしてくれと懇願するように童虎には思えた。
限界以上の命令を出したのだろう、明らかに先ほどよりも肉体の崩壊が進んでいるが、
怪物たちは聖闘士並みのスピードで襲い掛かる。
すまんな、と、誰に言うともなくつぶやくと、童虎から金色の龍が飛ぶ…。
その数十と二つ。
━━━━廬山龍飛翔━━━━
天秤座の黄金聖衣には、聖闘士にとって禁忌とされる武具が搭載されている。
武器の使用を禁じるアテナが唯一武器を授けた聖闘士という存在には意味がある。
武器をもって全聖闘士の天秤となるべし。
アテナの無言の絶対命令を下された存在であるが故、童虎には自制と理性を求められる。
今、この場においてさえ童虎は自制と理性をもって事に当たっていた。
それ故に、十二の武具を開放した。
絶対の法理たる生と死を捻じ曲げる者にアテナの制裁を。
それが今、童虎が武具を開放した理由である。
理性ある闘争の神、それがアテナだ。
理性なき闘争の神、アレスとの致命的かつ絶対の差。
闘争という極限において、なお、理性を失わぬこと、それこそが人類が霊長たる証なのだ。
本能のままに争うは獣、理性をもって戦うからこそアテナの聖闘士は「ソルジャー」たりえるのだ。
十二の黄金龍、十二の廬山龍飛翔。それが意味することはただの一つ。
怪物の殲滅。
タゲスがはじけとび、オルトロスが崩れ落ち、ヘカトンケイルが押しつぶされ、キマイラが切断される。
ただの一瞬、ほんの刹那、それだけで死体は死体へと還った。
ただ呆然と、その様を眺めるしかないビャク。
その彼の肩を、ぽんと、まるで友人のように叩く手があった。
はじかれたように振り替える、そのままあご下に衝撃、虎の声が響く。
「廬山昇龍覇」と!
441 :
闘りゃんせ:2009/11/26(木) 23:12:23 ID:puvOLnyL0
ビャクは舌で口中をさぐるが、不思議と下あごに触れない。かわりに舌が妙にひきつった感触を受けた。
簡単な話だ、もうないのだから。
べり、という音は、上あごから歯が落ちた音だろう。
脳が直接下からぶん殴られたためか、今のビャクは自分がどんな状態にあるのかわからない。
例えるならば、ゼリーか漂うクラゲか。
それでも不思議と耳は、よく聞こえた。
恐怖は耳から入り、脳を浸して全身を腐らせる。
黄金の虎に、彼は赤子のように震えて泣いた。
ビャクは自分の意のままにしたかっただけなのだ。
人は人と触れ合うことで距離感を掴む。
その距離感を掴みかねた者は、生涯その摩擦を恐れてすごす。
摩擦を厭い、摩擦を嫌い、そして摩擦から逃げだしたビャクは、結局は死を弄んでいたに過ぎない。
「廬山百龍覇」
それがおろかなネクロマンサーが最期に聞いた音だった。
そして…。
「天暗星ウィル・オー・ウィスプのブラジオン!」
「天威星ティンダロスのレイザークロウ!」
「天速星バイアクヘのブラー…」
「天微星ミーゴのトリプレイガス!」
死臭が死臭を呼び、殺意が殺意を招く死の舞台にて…。
「ホ、一丁前に名乗りおるか?
わが名は童虎!黄金聖闘士、天秤座ライブラの童虎!
黄金の龍の顎を恐れんものからかかってこい!」
戦いは、続く!
442 :
銀杏丸:2009/11/26(木) 23:17:28 ID:puvOLnyL0
はい皆様お久しぶりです、銀杏丸です
あんまり久しぶりなんでトリわすれちまったい
いろいろありましたが、生きてます
毎年十一月は冥途のたびの一里塚な僕です、スコーピオのミロはなんか地味なんで好きになりきれない…
あと二週間生まれていれば天秤座だったのにと、昔は思ったモンです
タイトル元ネタは
ttp://www.youtube.com/watch?v=xSSF-Zp0zCw 中島みゆき作詞作曲のスゴい歌です、一聴の価値あり
今回は童虎無双、書き始めたの7月だってのに…orz
これ実はLCで童虎三本勝負が始まる前だったりします、書き出したのw
ナス、瞬殺しちまいましたが、ガチのオカマキャラでキャラ立ちしていてけっこう好きです
ネクロフィリアにしちゃったビャクもすきな冥闘士だったり、冥衣のオブジェモードが中々にカッコイイ
昔から聖闘士がなぜ「ソルジャー」なのか不思議でして、自分なりの回答をだしてみたのがこのお話
まぁ、アテナの近衛兵だからソルジャーじゃんといわれればそれまでなんですがw
一度はやりたい投げっぱなしエンド、名前だけでた連中は一応原作にもLCにも未登場の連中です
名前の借用元はクトゥルー神話とトランスフォーマーから
それぞれ、
天暗星 楊志(ようし)
天威星 呼延灼(こえんしゃく※ジャイアントロボで有名)
天速星 戴宗(たいそう※ジャイアントロボで有名)
天微星 史進(ししん※ジャイアントロボで有名)
最近は色々厄いですが、皆様ご健勝のようでなにより
チャンピオンのLC、ギャラクシアンエクスプロージョンの打ち合いからの結末までがまた素晴らしい
では、また!
443 :
力イ力イ:2009/11/28(土) 10:31:39 ID:JtsTUSsO0
「この時代にも、いや僕らの時代には既に帝愛があるのか…」。
のび太は、喫茶店の座席でやや前傾姿勢となり頭を上げた。
小学生だけでは入店できなかった区内の喫茶店。トイメンに座るのはロン毛の黒服だ。
だからというわけでもないだろうが、その人は黒川と名乗った。
「で、どうする?まだ強くなりたい?」
黒服の黒川は、のび太に問う。
それへの返事を先延ばしにしたいからか、先ほどの20世紀で味わったものでは屈指の「リアル」を
思い出してやや体が震えたからか、のび太は両膝の上に置いた手に力を入れ再び下を向く。
そして、コーラフロートをチュゥゥッと一喫。そして息をつぐと開口一番に…。
「はい、今度は地道にしたいです」。
黒川は、裏物DVDを収録・再製(気の遠くなるダビング作業)・出荷する秘密工場を視察に来ていた。
秘密工場といっても、収録だけは別の場所で行われる。しかも、帝愛の息がかかった民家とかだ。
そこで、体育用の長細いマットに行楽用のビニールシートを巻いた物体の上でシコってる最中の…
のび太と出遭った。
強くなるため深夜徘徊に行ったのび太は、裏DVD業者にコロッと騙されて別の日にはこういうところに居るのだ。
脇でアクロバティックな姿になって応援してる、ドキュソ風の女性(19歳ぐらいか?)が彼のマネージャーらしかった。
444 :
力イ力イ:2009/11/28(土) 10:33:22 ID:JtsTUSsO0
ドキュソ女は、のび太ぐらいの年齢(ころ)初めて下着を売ったクチだ。
それが長じて、半分は情欲のためこういうことをしているのだろう。
とりあえず、債務奴隷でもない奴にこういうことをしたらダメなので撮影が終わってから
こういうことを認可したアホどもを召集してデータ収録の装置を全てクリーンアップさせた。
そして、なにげなく黒川はクッションをけった。ドキュソ女が腰の下に敷いていた四角いクッションなのだが。
それを、なんとなくキャッチしたのがのび太。その流れで、黒川はのび太を外へ誘い出した。
それから、腕を組んで歩きながらどういうことだったのか訊いた。それと同時に、のび太が置かれていた状況を教えた。
呆れたことに、それでものび太は闇金のことを「民間でも筋肉だけに頼らずケンカに勝つすべを知っている集団」としか
認識していなかった。弱いくせに、もはやジャンキー…。それもパワージャンキー。破滅型…。
それを見かねたのか、「こんな面白い餓鬼めったにいないぞ」とでも思ったのか黒川はのび太を実家の道場に招いた。
当日、ドラえもんも同行して来た。
「裸の美女が夜のNYを歩くようなものだ」という喩えを聞いたことのある黒川だが、
こいつまさにそれだとしか思えないのび太にかつて見た人物を思い出す。
何がこいつをそこまでさせるのか。それもプロボクシングで勝ち上がるとかじゃなく、漠然と強くなりたいだなんて。
そんな黒川も、あのような出逢い方をした対象に実家の道場の所在地を教えてる時点でけっこー毒されてる。
445 :
力イ力イ:2009/11/28(土) 10:36:13 ID:JtsTUSsO0
のび太は、ジャージ姿で道場に来た。入り口で「スリッパはどこですか?」などと聞くのは愛嬌か。
あとあと(中学の挌技室とか)、のび太がヘンに思われたりしないよう一般常識ぐらい教えてやる。
それから、挨拶も早々に立ち合い。なぜなら、土曜日はまだ半ドンのところが多くて夕方まで誰も来ないから。
その半ドンも、のび太にとっては土曜日が半分潰れる苦難という意味を為すようだ。これは鍛え甲斐がある。
隅で正座するドラえもんの脚を不思議に思い見つめながらも、黒川はのび太に相対する。
鯉口が鳴らないので、気分を出すために「シャキーン」とほざいてみる黒川。「ギャッ!」と飛び退くのび太。
そのぐらい、予想すべきだ。ここが少林寺拳法とかの道院やジムに見えるのか。
黒川は”中身”を無造作に、畳やゴザの成れの果てが形作る山へ投げ捨てた。
そして、鮮やかな桜色の鞘をのび太に投げて寄越す。
隅で”中身”が陽光に煌めいているからまだびびってるのび太だが、なぜか黒川が鞘を帯から抜くときの
違和感が頭を離れなかった。ずっとアゴを引いて体の正面に向いていた黒川の貌。
いつの間に、帯から鞘を抜き去ることなんかできたのか。
それからの展開は、のび太がいくつか痣を作るだけに終わった。
鞘をフルスイングするのび太を、手刀や刈り技で崩す。のび太が床に強打しないように、両手で支えてやる。
10分ほどで、こんなルーティンワークと化した。さながら、ヘンな社交ダンスみたいだ。
のび太の属する世帯への”浸透”を既に済ませているとはいえ、あんまり痣を作ったらやばいので
乱捕りは早々に止めた。痛みに呻くのび太はしかし、この黒川より更に強い人間―ここの道場主―に興味を持った。
なぜなら、黒川はすべての技をその人物から教わったに過ぎないと言ったから。
446 :
力イ力イ:2009/11/28(土) 10:37:31 ID:JtsTUSsO0
だがその日・・・! 予想外の事態が発生・・・!
「うわっ! それどうしたの!?」「!」「センセイッ・・・」「師範っ・・・」
「くぅわっ、水くれー」。
道場主が、練習の開始時刻に30分余り遅れて道場に帰り着いた。それも、フルボッコで。
「まさか俺がらみじゃ!?」
門弟の木崎という人が、心配そうに訊いてる。でも、道場主はカブリを振る。
それでも依然、道場主は満身創痍だからホッとはできない。
黒川が差し出したお冷。道場主はそれをクイッと飲み干し…コップをコースターに置きつつ別の方を向く。
道場の出入り口がある方だ。そこに、一目で別の武道をしてるとわかる格好の男性が立っている。
蛍光灯の光が、拳法着に反射してキラキラしてる割にはそれがとても体にフィットしてそうだ、
「落し物です」。それだけ言うと、拳法家風の男性は黒い棒のようなものを上がり框に置いて去っていった。
後ろ向きに発進したのに、道場の敷居で蹴躓かなかったし最初の一歩にしては妙に速かった。
そして黒い棒のような物。微妙に湾曲している。それは重厚な黒塗りの鞘だった。
道場主。この闘い方の「八段範士」。先ほどの果し合いの経緯、その話に違和感を覚えるのび太。
道場主は、「一足一刀の間合いから構え合って始めた」「得物は鞘、いつもの稽古のように」とのたまう。
なるほど、確かに抜く手を柔術で捕られて〜みたいな展開ではなさそうだ。しかし、違和感。
初めての道場の緊張感と、間近に見た暴力製の”作成物”を見たことで自制心が緩んでいたのだろう。
447 :
力イ力イ:2009/11/28(土) 10:40:02 ID:JtsTUSsO0
のび太は挙手した。つい、「野比くん、だったね」と当ててしまう道場主。
「なんで、本身を抜いた果し合いにならなかったんですか?」
本当は、一足一刀の間合いから数抜きをしたのだ。相手も―得物の有無の他は―同じ条件で。
そのうえで、ついぞ一本もとれなかった。それを、ごまかした。
のび太の晴眼を一笑に付して黙殺。だが、せめてもの詫びにと「子守ロボット」とやらに望みを託す。
強敵・龍書文への紹介状。誰への詫びなのか。その悩みの雲が晴れるのを待たず、のび太は次のステージへ向かう。
電気スタンドに照らされた、畳敷きの一室。ショックガンに突き上げられた鉛筆が、薄明かりの向こうで泳いでいる。
本人も、後から認識してるんじゃないかってぐらい普通に・・・途中から二挺拳銃に変わってる。
ロンがショックガンの間合い・・・いや射程距離で勝負を受けてくれるかどうかわからない。
それに、勝ててもショックガンの力によるところが大きい。それでも、早抜きなればこそ。
きっと、ロンは認めてくれる。勝てば、認めてくれる。その想いは確信に近かった。
素手と短銃の違いはあれど、自分の遥か先を歩く人物であろうと。
早抜きを選択(えら)んだ者同士のシンパシィ!!
かつて夜の時間帯を利用した月までの踏破計画。あれは挫折したが、今度ののび太は時差を利用して中国へ往く。
そして、夜明け頃に帰ってくる。強くなりたいという思い。
※予定ありませんが、続きます。金本や野生のエルクを当て馬にする予定もあります。
最後の輝きかも知れんが沢山投下されて嬉しい。
>サマサさん
サンレッド、チンピラなのにヒーローだかヒーローなのにチンピラだか
分かりませんが、今回は由緒正しくヒーローしてましたね。カッコいい。
サマサさんは思いもよらないところから元ネタ引っ張ってくるなあw
>銀杏丸さん
お久しぶりです。俺もさそり座で乙女や獅子や双子がうらやましかったw
童虎無双ですな。LCではシオンやレグルスと共に黄金三弱でしたが
流石にこのSSでは強いですな。一応、デスマスクも悼まれてて嬉しいw
>カイカイさん
一回書いて辞める人も多いけど、なんか続けてくれそうで嬉しいです。
なんとなくVSさん風味の作風だ。もしかして過去に書かれた方かな?
破滅型、しかも自然に地雷を踏むのび太がどう堕ちて行くか楽しみです。
449 :
作者の都合により名無しです:2009/11/29(日) 12:17:57 ID:JHnaLJ/c0
サマサさんと銀杏丸さんとカイカイさんが来てるのか
まだ、来年の春までは持ちそうだ
・サンレッド
軽く小突いただけでブロックが飛び散るサンレッドと一緒に
生活してるかよこは凄いな。下半身ずたずたにならないだろうか
子供2人を温かく見守るサンレッドはいいね。いいもんみたいだ。
・通りゃんせ
このベロニカは死の神の加護を受けていないのかすぐ死んだな
マニゴルド戦ではちょっとは粘ったけど。童貞虎は流石に強い。
「戦いは、続く!」という事は後編があるのかな?
・カイカイ
これはのび太無双・・なのか?意外とのび太がたくましい。
漫画版のアホさと映画版の勇者っぷりがブレンドされたような感じだ。
黒川ってバキキャラでしたっけ?バキは見限ったから思い出せない・・
第一話 束の間の幸せ
今より三千年前、イエス・キリストもいない、俗に紀元前と呼ばれる時代、
古代エジプトは新王国時代を迎えていた。そんな王国にも当時から貧富の差は激しく、
このクル・エルナ村は特に貧困に苦しむ人々が住んでおり、通りがかる旅人からは金、食糧、物品を盗み続ける。
元々王宮に仕えていた墓職人が墓荒らしとなった事実も含み、俗に『盗賊村』と呼ばれるようになっていった。
しかし、この村で生まれ育った子供達にとっては、その行動が正しいと思い、何の疑いもなかった。
もちろん、バクラと名乗る少年も…………
彼はクルエルナ村の子供達と一緒に通りがかる旅人を襲い、金品を奪う。
「やった!!これで美味い物食べにいこうぜ!」
今日もバクラは数人の連れと一緒に村を駆け回る。
「そうだバクラ、今日も体を消して見せてよ!!」
「ちぇっしょうがないな。」
少年にせがまれ、彼は胴回りの部分から下半身にかけて、肉体を消した。
「まあ、消すって言うよりも『隠す』って感じだな。」
「すごーい!!!」
バクラは少年少女達に褒められ、赤面した。
バクラは、特殊な精霊(カー)を持っていた。名は精霊超獣(ディアバウンド)。
この精霊超獣が後に王国を崩壊寸前まで追い詰める事になるが、それはまた別の話。
「お前等本当にディアバウンドが見えないのか、不思議だなあ。」
バクラは周囲の人間、果ては家族にも、精霊が見えない事が不思議だった。
一方王宮では一大事が起こっていた。王国の王子が失踪したと、城の小間使いが嘆いていたのだ。
「私が少し眼を離した隙に、ああ、私の職務怠慢です……」
「安心なされ、貴女のせいではない。幸い外に出られた形跡もなく、我々神官団も捜索している。
直ぐに王子は見つかるじゃろう。」
神官、シモンが女性を励ます。そんな様子を壺の中からそっと見つめる影があった。
「出られないよう!!!!」
壺の中からなんとか顔を出し、外の様子を伺う少年、アテムは申し訳なさそうに女性に頭を下げる。
結局それから捜索は一時間以上掛かり、壺から、その特徴あるツンツンした頭を神官・マハードの眼がとらえ、
壺を壊すという少々荒業に出て、やっと事件は解決した。
「馬鹿者!!どれ程皆がお前を心配したか分かるか!!!」
物心付いたばかりの子供の行動であるからといってアクナムカノン王は甘やかさなかった。
責任感のない者に、次代の王にはなれないということもあるが、王も人。
自分の息子が心配でならなかった。
「もういい、自分の部屋で…休んでいなさい。」
アテムが部屋に戻り、アクナムカノン王と神官・アクナディンだけが玉座の間に残った。
「我が兄弟、アクナディンよ、王宮制圧のタイムリミットまで、あと何日ある。」
「は、もう長くても二週間程になってしまうかと。それまでに『千年魔術書』の解読出来るよう急いでおります。」
「頼むぞ、アクナディンよ…………」
アクナディンが玉座の間を後にする。彼の後ろに伸びる影が嘲笑していた事は、誰も知らない。
翌日、バクラの家は今日も朝から忙しそうに行動している。
母が、少ない食糧で工夫を凝らしながら手間を掛けて料理を作り、物を盗む等考えられないといったような父はナイル川で魚を獲る。
いつもと変わらない日々、そんな毎日がバクラにはとても愛おしく感じる。
自分一人だけ精霊が見えて一緒に行動をしててもはぐれ者扱いをされず、変わりなく自分に接してくれる者達に感謝していた。
どんなに貧困で苦しんでいても今のバクラは幸せだろう。
クル・エルナ村の子供達の生活は毎日同じだ。時には王家の墓を荒らすかの様に身ぐるみを剥ぐ事もある。
子供達が盗みを働くような荒んだ環境になったのも、王国が敵国と戦争をしているのが大きな理由だろう。
墓荒らしになってしまった王宮の墓職人達が王国の眼から逃れるように遠方に移り住んでいった結果、このクル・エルナ村に着いたのだが、
不運な事に丁度王国と敵国の境目に出来たような小さな村だった。
村の人口はたった九十九人、敵国の騎馬隊に一瞬で滅ぼされるだろう。
しかし、敵国はわざと村を残し、金を搾り取り続けた。
そして、いよいよ村の金も底をついてきたとき…………
「もう取れるだけ取ったから滅ぼしちまうかあ?」
剣を村人に突き付ける兵士を兵隊長のような男が制止する。
「我々はこんな村を潰しに来たのではない。王国を滅ぼすまで、余計な行動は極力避けろ。」
こうして村は滅ぼされるという最悪の危機は脱したが、貧困によって食事もろくに取れないような人間が増え、
そして今現在に至るわけである。
村の子供達も大人達から話を聞き、生計を立てる為に、大人と一緒に盗みを働いている。
王宮でもそのような盗賊村の噂に良い思いをしていなかった。
しかしアクナムカノン王は盗賊村が盗みを働きだしたのにもこちらに責任があると言い、
敢えて手を出さずに、盗賊村の様子を見守っていた。
王宮陥落のタイムリミットまで残り二週間、
「と、解けた!!魔術書に書かれた全ての謎が!!!し、しかし………」
千年魔術書の謎を解いたにも関わらず、不快そうな顔をするアクナディン。
全てが、邪神の描いた脚本通りに事が進んでいた。
453 :
ガモン:2009/11/29(日) 22:36:27 ID:N0i0eiP20
前回感想を書けずにすみませんでした。
そしてネタも浮かばないので二、三話程遊戯王の短編を挟みます。サマサさんすみません。
あと、いつもよりも量は少ないです。すみません。
>>サマサさん
ファラとディラン、読み始めた所はFF4のパロムとポロムに似てるような気もしましたが、
ディランのほうは少々やきもち焼きですかね、コタロウとの関わり合いを見て思いました。
レッドさんはヒーローとは思えないような言動もしていますが、まあヒーローって実際このような方だと思います。
次回いよいよヒロインの登場ですね。
決闘神話の方で驚いたのが実は闇遊戯が実名を言ってホルアクティを召喚した所ですね。
もう古代編終わった後の話だったんでしょうか?タナトス様はゾークよりも強いですね。
>>銀杏丸さん
ベロニカ、楽に勝利したと思ったら逆に瞬殺されてしまいましたね。
ビャクのネクロマンサー能力と言動はとても外道のような感じも致しますが。
童虎一人で数多くの敵を屠ってきていますね。
>>カイカイさん
のび太に原作でも数少ないというかごくまれな向上心がありますね。
道場主がボロボロになった時の木崎の反応が気になりますね。やはり花山組のあの木崎ですかね。
のび太がだんだん強くなっていくシチュエーションは燃えますね。
454 :
ふら〜り:2009/11/30(月) 09:58:04 ID:7fdOZJSD0
持ち直してきましたっ!
>>サマサさん
子供を相手にする図なんか見てると、もはや単に「いい人」というより母性すら感じます
ヴァンプ様。今回はまたスケールの大きい話ですけど、レッドの彼女が楽しみ。こういう
豪快な男が、唯一頭の上がらない人にたしなめられたりするのって好きなんですよねえ。
>>銀杏丸さん(お帰りなさいませっ!)
私が射手座で妹が天秤座。共に12宮当時は寂しかったんですけど、後に妹は狂喜しました。
理性ある戦い、でも凄惨で容赦のない戦いっぷりの童虎。春麗がいなければ、紫龍ももっと
こんな風に育ってたんでしょうかね。自信たっぷりな態度に恥じないだけの実力、カッコいい!
>>カイカイさん
確かにのび太は、射撃の技術だけなら、プロの凄腕の殺し屋を束にしても勝てる実力が
ありますからね。銃の間合いで真正面から攻撃できれば、龍が相手でも勝てると思います。
問題があるなら精神面だけですが、それもこののび太なら大丈夫そう。勝ち目濃厚、か?
>>ガモンさん
王宮と盗賊村、最上級と最下級を並べて、両者を繋ぐ設定があり、村は平和で王宮からは
不穏な空気。物語の基本構造がしっかりしてるなあという印象です。なのに短編なのが少し
残念ですが、それならその間、しかと楽しませてもらいます。ガモンさんの他作品と比べつつ。
そろそろ次スレ立ててきます
すんません、規制かかって立てられませんでした…
とりあえずテンプレ作ってみましたので、有志の方お願いします。
テンプレ間違いあればご指摘もどうか。
462 :
作者の都合により名無しです:2009/12/01(火) 12:17:43 ID:ENyfMtrQ0
黒川は、カイジキャラにもいるしバキキャラにもいます。
カイジキャラの方は、ネット上で諸説ありましたが今回は牝の方で。
バキキャラの黒川は、幼年編ですね。金本も同じく。
居合やってる友達に試してもらったことあるんですが、居合はテクニックが凄いんですよ。
マンガオタのガリ(パワーとスピードとコミュニケーション能力が不自由w)でさえ、あんな芸当ができた。
セオリーとは逆に、使い手の挙動ではなく武器(刀)の方を見て防ぐしかありません。
幸い、刀は80cm近い大きさだしやや湾曲してるだけでシンプルな形をしてるし電灯の下だとキラキラ光るんですよw
それでも、双方が寸止めじゃなかったら腕を大打撲するところでした。
刃筋が剣道の比じゃなくシッカリしてるので、受け技ができそうにないんです。
バキ界で八段範士の黒川を素手で圧倒するロン、これはもう射撃以外に野比の活路おまへん。
格闘戦だったら、ジャイアンですらルミナにも遠く及ばないでしょうね(タフネスが桁違い)。
このままじゃSS投下できぬ
自分のホストじゃスレ立てられないので誰かお願いします
465 :
作者の都合により名無しです:
スレたてお疲れ様です!