Golden age6 日本の代表
表紙はなし
中学生「負けた方が…脱落!?」
斎藤「はーい それではそれぞれコートに入って試合をして下さ…い?あら」
コートに入るが雨が降り出し、練習中断のアナウンスが鳴る
斎藤「おそらく通り雨です。指示があるまでトレーニング室で待機していて下さいね」
腑に落ちないまま建物の中に戻る中学生達や、高校生達
トレーニング室
菊丸がもう黄金ペアを解散したくないとか、
乾と不二が全国レベルのダブルス、シングルスプレイヤーが潰し合うことに疑問
鳳がみんなでコーチに談判しに行かないかと提案するが跡部らに釘刺される
さらに木手が余計なことを言って神尾と揉め出し状況悪化
?「今日から一番たくましいのだ〜♪」
裕太「ん?…う、うわぁーっ!!」
般若の面の上からグラサンをかけたほっかむりの高校生が入ってくる
右手に手袋をして木彫りの熊を抱えている
般若「お待たせしました すごい奴〜♪」(JASRAC出願中)
菊丸「ひぃぃっー?!ま、また鬼ィ!?」
小春「いやーん!!退治して桃白くぅーん!!」
手塚「!?(まさか……)」
般若「…よぉ中学生達 グ――――テンモ――ゲン♪」
雨上がりのテニスコート
斎藤「やはり通り雨でしたねー。それでは、先ほどの続きを…」
中学生達「はいっ!!」
斎藤(おや…)
顔つきが変わった中学生らが試合を始める
斎藤(何かがあったようですねぇ…先ほどの間に)
回想
般若の登場にざわつく中学生達
「な、なんだ…?!」
ほっかむりに王道のひょっとこではなく、般若とグラサンで来たところに嫉妬する大阪勢
手塚(違う……か)
般若「やけにカッカしてんじゃないの…なあ、お前らなんでここにいんの?
お前らの合宿の最終目標って…何?ひょっとして…代表選手になること?」
柳生「もちろんその通りです。それは誰しもが思っていること…」
般若「甘ったれんじゃねえよっ!!」
みんな「ええっ!?」
般若「俺らがぶっ倒れるまで練習している理由!最終目標!
それは代表選手になることじゃない!…世界大会で優勝することだ!!」
みんな「!!!」
般若「…いいか、日本は過去に一度もユースの大会で勝利の栄光を手にしたことがない。
俺達は悲願の優勝を手に入れるため、期待をされ責任を負わされているんだ」
「優勝するためには、それぞれの試合に勝つための最高の人選が必要だ。
そのため、優秀なコーチ陣が毎日俺達を見定めている…すべては日本優勝のために」
木彫りの熊が気になってしょうがないアングル
般若「俺は、日本を優勝に導くためなら誰が代表になったっていいと思うぜ。
それが勝利のための最善策と判断されたからだ。
だから俺達は一人一人が最高のプレイをコーチ達に示し、
勝利の可能性を上げなければならない」
「それともお前らは、中学生全員で常時出場してかっこつけたいのか?」
タニシ「あ、あったんぐぁ〜に現れてなんばぁよ!!やぁー!!」
般若「高校生相手なら一致団結して戦えるのに、中学生同士じゃあ気が引けるってか!?
ベストメンバーを見定める合宿で、候補であるお前らがそんなことでどうする!?
俺達は、そんな小さい競り合いしている暇なんてない!!」
幸村(コーチ達が俺達を黙らせようとした理由は…これだったのか…)
般若「思いっきり戦え!!高い目標を持て!!世界に勝つために、強くあれ!!
たとえこの合宿で試合に負けても、実力が認められれば切り捨てられるはずがない!!」
「俺達はすでに全国から選ばれてここにいるんだ。そう…」
般若「俺達はもう、日本代表なんだ」
はっとしたような中学生達
雨が上がり、窓から太陽の光が入って般若に後光が差す
Golden age7へ
>たとえこの合宿で試合に負けても、実力が認められれば切り捨てられるはずがない!!
脱落回避宣言来ちゃったよw
Golden age7 夜明け@
表紙は試合をするコート別に振り分けられた組み合わせ表
10〜14番コートに各4組、15番コートに5組、先月号と同じ順番で配置されてる
斎藤「あうっ」ゴンッ
?「…元々精神トレーニングとは 選手が試合場面で最高の能力を発揮できるよう
目標を明確にし やる気を高め 自身をコントロールできるようにする
心理的トレーニング。これはそれを始める前のチェックなのですね」
月刊プロテニス編集記者 井上守(30)
斎藤「…彼らは中学生と思えないほど強い。ですが日本代表候補としての自覚が欠けていました」
斎藤のセリフのバックで各コート1組目の試合風景
跳んでる向日、飛び散る汗のリチャード、裏手のラケット、5−4など
斎藤「合流直後の高校生達とのトラブル…それのせいで彼らは合宿本来の目的を見失い、
対高校生の意識と中学生だけの団結を強くしてしまいましたねぇ、はい。
悪く言えば、格下を倒して調子に乗っちゃってるんですよ」
斎藤「しかし、それではいけない。部活動のノリのままでいてもらっては困るんですよ。
競争心は結構ですが、この合宿では『中学生』『高校生』の枠組みではなく、
一人一人が成長することを意識してもらわなければ」
井上「そのためあえて中学生同士で戦わせ、気づかせようとしたんですね」
斎藤(監督はあんな入れ替え戦を指示しましたがねぇ……)
「環境の変化によるストレス、人間関係、プレッシャー――
一人一人がしがらみに打ち勝ち、世界大会優勝という目標を理解して
本来の良さをのびのーびと出してもらうための課題でしたが…
どうやらもうクリアしてしまったようです」
ジャッカル(俺に世界と戦える実力があるってことを証明してやるYo♪)
河村(俺にはこれしかないけど……思いっきりやるっ!!)
般若のお言葉を思い出している大石
般若「ダブルスペアの心配? U-17代表候補合宿に呼ばれるコーチの目が節穴だと思うか?」
大石・菊丸「!!」
大石(本当に優秀なコーチなら、俺と英二が最高のペアだとわかってくれるはずだ…きっと)
斎藤「この際ですからこのまま戦ってもらいましょう〜」
井上「それにしても、その中学生達にテコ入れをした人物…心当たりはあるんですか?」
斎藤「目星はついています。“あんな事件”があってから彼も随分『天邪鬼』になってしまいましたが……」
(それでも やっぱり君は素晴らしいキャプテンですよ…)
建物に背を向けて舌を出している高校生。右腕は服の下から指の先まで黒い包帯。睫毛
U-17代表候補 2軍暫定キャプテン 湊・アレクサンダー・種ケ島(高3・1番コート)
14番コート
切原「そいじゃ “世界に勝つために”一つ手合わせよろしくお願いしやーす」
柳「………赤也、お前に一つ言っておきたいことがある」
切原「はい?」
柳「あまり調子に乗るな…この雑魚ワカメ野郎」
平理だか天神「うわあああぁぁぁーっ!!」
悲鳴に斎藤コーチや種ケ島ら高校生が注目
もぞもぞした白ワカメのユニフォームに血がついているのがアップ
テニスコートに悲鳴!!次号、波乱――?!
終わり