【2次】漫画SS総合スレへようこそpart57【創作】
ヤムチャの得意技に狼牙風風拳というのがある。ヤムチャが悟空に出会う前から
使っていた技だ。そのあと亀仙人からかめはめ波を教えてもらって、最近になって
操気弾という技を自分で考えた。かめはめ波は他人の技のパクリなので、狼牙風風
拳と操気弾がヤムチャのオリジナル技ということになる。
「名前がダメです!」
ヤムチャの召使いのプーアルは怒っていた。一方のヤムチャはまったく怒ってい
ない。テレビを見ながら何かメモを取っている。
「ダメってなにがよ」
ものすごくつまらなそうな声で、一応プーアルに聞いてみた。
「狼牙風風拳と操気弾はヤムチャ様しか使えない必殺技なのに、どっちもヤムチャ
様の名前が入ってないです! ヒーローの必殺技には、みーんなヒーローの名前が
ついてます!」
要はライダーキックとか猪木ボンバイエとか、そういうヤツだ。ヤムチャはメモ
に少し書き足してプーアルに渡した。
「はいこれ」
ハンバーグという文字に横線を引いて、その上にヤムチャバーグと書いてあった。
料理番組のレシピだった。
「料理の名前はどうでもいいですー!」
プーアルはメモをビリビリに破いてゴミ箱に捨てた。ヤムチャはある事に気がつ
いて、プーアルに質問した。
「自分の名前の技が当たり前って、オレの仲間にそんなヤツいるか?」
「いるじゃないですか! 悟空さんもクリリンさんも天津飯さんもピッコロさんも、
みんな自分の名前の技があります!」
「うそつけ。オレ1個も知らねーもん」
「悟空さーん!」
プーアルが呼んだら悟空がきた。すでにスーパーサイヤ人のなんとか形態になっ
ていて、そばに寄るだけで夢精しそうな迫力がある。
「オラ悟空だ」
「悟空さん、アレやってください!」
「よしアレか。オラわかったぞ」
悟空は窓から顔を出して口を開けた。青空には夏の太陽が燃えていて、遠くの山々
には薄く雲がかかっている。のどかな郊外の風景だった。
「悟空ビーム!」
白色の光線が悟空の口からほとばしった。山も雲も太陽もすべて消失した。
「ほーらヤムチャ様! 悟空さんの必殺技、悟空ビームですよ!」
「そうだ。オラこの技で昨日の天下一武道会も優勝したぞ」
決勝の相手がかわいそう過ぎる。それはともかく、今までヤムチャは悟空ビームな
ど見たこともない。しかし、ベジータ戦やフリーザ戦など重要な局面ではことごとく
死んでいるヤムチャなので、たまたま目にする機会がなかっただけかもしれない。
「悟空はわかった。クリリンは?」
「クリリンフラッシュ!」
実はすでに来ていたクリリンが叫んだ。クリリンのハゲ頭が光って、ヤムチャはま
ぶしくて目がくらんだ。しかしこれはアレだろう。
「太陽拳じゃねーか」
「クリリンフラッシュだ!」
クリリンはそっくり返って誇らしそうに答えた。本人が言い張るのだからそうなん
だろう、というのとクリリンがとても可哀想になってきたので、ヤムチャはそれ以上
追求するのをやめた。
「わかった。もう飽きたから後の2人はどーでもいーや」
「えーヤムチャ様! せっかく天津飯さんとピッコロさんも来てくれたのに!」
「天津飯のは天津飯フラッシュだろ」
図星だったので天津飯は帰った。残りはピッコロだけになった。
「オレの技は何だか分かるか?」
「すみません分からないですけど分からなくても全然大丈夫です」
「ピッコロチョーップ!」
ヤムチャの期待に応えて、ピッコロは必殺技を繰り出した。目の前の皿のハンバー
グが2つに切れた。
「ハンバーグ?」
ピッコロは初めてハンバーグの存在に気がついて、不思議そうにヤムチャを見た。
悟空もクリリンもヤムチャを見ている。プーアルが独り言みたいに言った。
「ヤムチャバーグ?」
「ヤムチャバーグ!」
ヤムチャは元気よくうなづいて、ヤムチャバーグの半分を食べて親指を立てた。
「ヤムチャデリシャス!」
いい雰囲気になってきたので、ブルマやベジータも呼んでみんなで大酒を飲んだ。
ベロベロになったヤムチャは上半身裸になってブルマを抱きしめて、乳首をブルマの
顔に押し付けた。
「食らえ、ヤムチャ乳首ー!」
ブルマはヤムチャをひっぺがして、右の乳首にビールの入ったコップをかぶせた。
「えい! ヤムチャ乳首封じ!」
ビールの炭酸が刺激的だった。ヤムチャはもう一方の乳首をブルマに押し付けた。
「なんの、ヤムチャ乳首・改!」
右がダメでも左がある。ヤムチャ乳首の二段攻撃、脅威!
おしまい。書いた時間は28分20秒くらい。
【ルール】
1:30分以内でオチまで書く
2:どんなに話が途中でも、ムリヤリでもいいから30分以内にオチにもっていく
3:どんなに出来が悪くても、オチまでいってたらアップ
4:30分でオチなかったネタは放棄
5:全5回。たぶんそれぐらいで飽きるので
6:超不定期