JUMP BATTLE ROYALE 2nd

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1作者の都合により名無しです
週間少年ジャンプの『一般人』キャラクターでバトルロワイアルが開催されたら、というテーマの参加型リレー小説スレッドです。
これはあくまで二次創作企画であり、集英社や各作品の作者等とは一切関係ありません。
それを踏まえて、みんなで盛り上げられるか語っていきましょう。

※このスレは雑談議論スレです。SSの投下は下の専用スレにお願いします。
ジャンプキャラ・バトルロワイアル2nd SS投下スレ
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1141480202/

前スレ
ジャンプキャラ・バトルロワイアル2nd Part.2
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1141058219/

前々スレ
ジャンプキャラ・バトルロワイアル2nd 議論スレ
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1139331528/l50
2作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:22:43 ID:woc1Dhei0
【基本ルール】     
 ・全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。     
 ・勝者のみ元の生活に戻ることができる。     
 ・ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。     
 ・ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点から眠らされ、MAP上にバラバラに配置される。     
 ・プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。     
 ・開催場所はある孤島。海上に逃れると、禁止エリア外となり首輪が爆発する。
3作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:25:11 ID:woc1Dhei0
【スタート時の持ち物】
 ・プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
 ・また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
 ・ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
  「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランダムアイテム」

 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。
 「地図」 → 白紙、禁止エリアを判別するための境界線と座標のみ記されている。
 「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。
 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。 (デスノートへの記入含む)
 「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。
 「名簿」→全ての参加キャラの名前が載っている。
 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが一つ入っている。内容はランダム。

※「ランダムアイテム」は作者が「エントリー作品中のアイテム」と「現実の日常品」の中から自由に選んでください。
 必ずしもデイパックに入るサイズである必要はありません。;
 また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムはやめましょう。
4作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:27:13 ID:woc1Dhei0
【「首輪」と禁止エリアについて】
 ・ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。
 ・首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない)
 ・開催者側はいつでも自由に首輪を爆発させることができる。
 ・この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
 ・24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ。
 ・「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい。
 ・下手に無理やり取り去ろうとすると首輪が自動的に爆発し死ぬことになる。
 ・プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。
 ・開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にプレイヤーがいると、そのプレイヤーの首輪が自動的に爆発する。

【放送について】
 ・放送は6時間毎に行われる。放送は島のあちこちにあるマイクから流される。
 ・放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去6時間に死んだキャラ名」「残りの人数」
 「管理者(黒幕の場合も?)の気まぐれなお話」等となっています。
5作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:29:37 ID:woc1Dhei0
【舞台】
ある孤島が舞台。季節は過ごしやすい暖かな時期。
海は移動禁止区域。入ると脱出者とみなされて首輪爆発。

ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/1458/map.jpg
6作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:31:17 ID:DbZ36JEb0
1乙。

現在キャラクター再選考中。
7作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:31:34 ID:woc1Dhei0
【NGについて】
・ssが投下された後、
 @48時間以内に正当な理由あるNG審議要請が出され、
 Aその要請に基づいて皆で議論し、NGが妥当とされた場合、作者は48時間以内に意思表明をする。
そして修正する意思があるならそこから48時間以内に修正ss投下。
規定時間内に意思表示がなされなかった場合、該当ssをNG認定する。
・ただしNG認定後、当該SS登場キャラに新しい動きがないうちに修正SSを書き上げたなら自由に投下可能。
・スレの意志の大半に支持されて修正要請がされて48時間以内なら何回でも修正は可。
8作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:35:45 ID:woc1Dhei0
バトロワSSリレーのガイドライン
第1条/キャラの死、扱いは皆平等。
第2条/リアルタイムで書きながら投下しない。
第3条/これまでの流れをしっかり頭に叩き込んでから続きを書く。
第4条/日本語は正しく使う。文法や用法がひどすぎる場合NG。
第5条/前後と矛盾した話をかかない。
第6条/他人の名を騙らない。
第7条/レッテル貼り、決め付けはほどほどに(問題作の擁護=作者)など。
第8条/総ツッコミには耳をかたむける。
第9条/上記を持ち出し大暴れしない。ネタスレではこれを参考にしない。
第10条/ガイドラインを悪用しないこと。
(第1条を盾に空気の読めない無意味な殺しをしたり、第7条を盾に自作自演をしないこと)。
9作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:38:58 ID:woc1Dhei0
基本的なロワスレ用語集

マーダー:ゲームに乗って『積極的』に殺人を犯す人物
ステルスマーダー:ゲームに乗ってない振りをして仲間になり、隙を突く謀略系マーダー
扇動マーダー:自らは手を下さず他者の間に不協和音を振りまく。ステルスマーダーの派生系
ジョーカー:ゲームの円滑的進行を助けるために主催者側が用意したマーダーもしくはステルスマーダー;
リピーター:前回のロワに参加していたという設定の人
配給品:ゲーム開始時に主催者側から参加者に配られる基本的な配給品。地図や食料など
支給品:強力な武器から使えない物までその差は大きい
    またデフォルトで武器を持っているキャラはまず没収される
放送:主催者側から毎日定時に行われるアナウンス
   その間に死んだ選手や禁止エリアの発表など、ゲーム中に参加者が得られる唯一の情報源
禁止エリア:立ち入ると首輪が爆発する主催者側が定めた区域。 生存者の減少、時間の経過と共に拡大していくケースが多い
主催者:文字通りゲームの主催者。二次ロワの場合、強力な力を持つ場合が多い
首輪:首輪ではない場合もある。これがあるから皆逆らえない
見せしめ:お約束。最初のルール説明の時に主催者に反抗して殺される人
拡声器:お約束。主に脱出の為に仲間を募るのに使われるが、大抵はマーダーを呼び寄せて失敗する
10作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:40:17 ID:woc1Dhei0
暫定候補

3/3【アイシールド21】○小早川瀬那 /○蛭魔妖一 /○滝鈴音
4/4【I''s (アイズ)】○瀬戸一貴 /○葦月伊織 /○磯崎泉 /○寺谷靖雅
4/4【いちご100%】○真中淳平 /○西野つかさ /○外村美鈴 /○南戸唯
3/3【こちら葛飾区亀有公園前派出所】】○両津勘吉 /○本田速人 /○ボルボ西郷
4/4【CITY HUNTER】○冴羽リョウ /○槇村香 /○伊集院隼人 /○野上冴子
6/6【SLAM DUNK】○桜木花道 /○流川楓 /○三井寿 /○宮城リョータ /○赤木晴子 /○高宮望
3/3【DEATH NOTE】○夜神月 /○L /○魅上照
4/4【テニスの王子様】○越前リョーマ /○竜崎桜乃 /○手塚国光 /○菊丸英二
3/3【ヒカルの碁】○進藤ヒカル /○塔矢アキラ /○藤崎あかり
4/4【ピューと吹く!ジャガー】○ジャガージュン市 /○酒留清彦 /○浜渡浩満 /○白川高菜
5/5【BOY】○日々野晴矢 /○一条誠 /○伊部麗子 /○神崎狂 /○山ノ上春香
4/4【Mr.FULLSWING】○猿野天国 /○虎鉄大河 /○清熊もみじ /○御柳芭唐
5/5【ルーキーズ】○安仁屋恵壹 /○御子柴徹 /○新庄慶 /○平塚平 /○八木塔子
6/6【ろくでなしBLUES】○前田太尊 /○七瀬千秋 /○中田小平次 /○中島淳一 /○大場浩人 /○川島清志郎
58 /58 (○生存/●死亡)
11作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 01:42:12 ID:woc1Dhei0
>>1
禿乙!!
テンプレ貼られてなかったんで貼っておいた

さて、これでいつでも始められる準備は整ったわけだ
これから何を決めるべきだろうか?
12作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 02:21:57 ID:DbZ36JEb0
983 :仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/09(金) 08:02:10 ID:dDHaVEHZ
問題点
1:今までの作品をどうするか(地図が変更になってしまったのであれば簡単には移植できない)
2:選んで移植する場合、選考は誰がするのか(個人的には今まで頑張ってくれた作者のモチベーションを考え、移植するなら今までの作品は全て移植したい)
3:シティー勢を筆頭に能力制限をかけるか否か(かけるならどの程度かけるか)
4:新規勢選択

自分の意見:
特殊能力は極力避ける、ってのは確定。
逆に言えば、デスノートが支給品及び個人的所持品に無ければ、月やL参加も可だと思う。

さらに、今まで書いてくれていた書き手さんの意見を出来る限り通す必要がある。
つーことで、シティーハンター参加に一票。
再スタートってだけで、今まで頑張ってくれていた書き手さんは相当なショックなはずだから。

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/09(金) 13:18:13 ID:qhicn/MO
>>983
俺も大筋で同じ考え

で、マップが853になっても使えそうなSSは
『オープニング』 『月照らす闇』 『桜木花道の決意』 『暗鬱』 『再度ライバルと会わんがために』 『真っ直ぐに、自分として』
『馬鹿の右に出るもの無し!』 『白き鬼』 『Yesterday Once More』 『リング』
の10作が現在位置と時間を変えるだけでいけると個人的には思う
他のは参加漫画が取り消されてるから無理だ
『人材不足を嘆く声』と『護るべき者のために』は内容をかなり弄れば使える筈
13作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 02:42:42 ID:JK0pu5GK0
ジャンプキャラ・バトルロワイアル感想議論スレ PART.19
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1147417300/

重複です。
14作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 06:12:21 ID:5+Ur2beB0
参加者はまだ増やすのかな?
個人的にはこれ(>>10)でいいかとも思うけど
15作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 07:20:15 ID:smhPZMXDO
ま た 乱 立 か
16作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 08:12:19 ID:DbZ36JEb0
2ndは立ってから暫く立ってるし、1stと方向性違うし、構わないんじゃないの?
17作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 08:56:52 ID:+x8P2WaUO
重複って言ってもそうならないようスレタイ変えたし、内容も全く違えば前から続いてるってのがあるからな

まあいいや、参加キャラはこのままでいいと思うよ
特に問題が起きるようなことも無いでしょう
18作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 09:49:38 ID:5+Ur2beB0
でも、これを見る限りではシティハンターは一般人とは思えないな。
参加するのは構わないけど制限が要るんじゃね?
38口径喰らっても平気とかなにもんよw
ttp://mediator.ojaru.jp/template/00200000/city.html
19作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 10:12:51 ID:+x8P2WaUO
>>18
書き手が出したいって言ってるんだ
リセットしたんだから少しくらいのワガママは聞いてやるのが筋ってもんだ
仮菅の意向だってあるし
20作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 10:15:47 ID:+x8P2WaUO
ああ、出るのは構わないってことか、はやとちりしてた
制限はなるべくかけたくないが、常識の範囲でいいんじゃないの?
38口径食らえば怪我するし場合によっては死ぬっしょ
21作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 10:22:54 ID:5+Ur2beB0
うん、やっぱある程度の制限が要るよな。
原作知らないし制限かけろとか言ってるけど、これでもシティハンター組には期待してるんだ。
殺し合いの経験が豊富っぽいキャラって、他のキャラを引っ張っていけそうなキャラだと思うからさ。
22作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 10:30:31 ID:+x8P2WaUO
>>18に書いてあるのは間違い無く作中の出来事なんだけど、こうして抽象的に文字にされると大袈裟に思うんだよな
実際に原作読むとそこまで超人みたいな活躍はしてないんだけど
23作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 10:41:03 ID:5+Ur2beB0
銃の向きとかから軌道を見切って回避とかならまだいいんだけど、
狙撃されたのに弾丸の音より早く気配を察知して回避とかやられると、完全にファンタジーな気はする。

まぁ制限かけるとしても、「微妙に勘が鈍った」程度の制限でいいと思うけどね。
24作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 10:45:55 ID:+x8P2WaUO
勘が鈍ったってのはいいかもな
他にも弱点だってあるし、勘が鈍れば誰でも殺せるチャンスはあると思う
25作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 13:03:03 ID:qEWqhCIKO
主催側に拉致された時に、
なんか適当な薬で、適当に鈍くなったりした
とかで、どうかな?

能力が高すぎるのは困るけど、プロのスキルが見たいから参加させたみたいな


それとも、いっそのこと制限無しでメインにしちゃうか
26作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 17:21:20 ID:Fpge+8m00
いっそのこともう一作品ぐらいシティーハンター並の出しちゃえば
27作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:10:20 ID:RC1phmR30
>>26
それじゃ問題を増やすだけで根本的な解決にはならないよ
っていうか、俺個人としては突出した強さを持ったキャラがいても全然構わないんだが
制限だって必要ないと思ってる
でもそれではと言うのなら、「微妙に勘が鈍った」ぐらいの制限でいいんじゃないかな
OPのガスが影響して体調がおかしいって事にするのも一つの手かな
28作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:16:57 ID:5+Ur2beB0
あー、ガスの影響で調子が悪いとかいいね。
主催者としても意図してなかったことだったりとかで。
29作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:18:51 ID:5+Ur2beB0
いや待て。意図してなかったことだと全員に影響が出ちゃうな。
やっぱ『一流の行動力を見たいけど、ゲームを面白くするためにあえて力を少し落とす』目的で
冴羽と海坊主だけに薬を盛ったとかかな?
30作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:20:16 ID:RC1phmR30
他のキャラに影響でないかと突っ込まれると困っちゃうけどね

ところで制限が必要かもしれないと考えられるキャラは、リョウと海坊主だけ?
両津とかのタフさも危ないといえば危ないんだけど
31作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:24:04 ID:5+Ur2beB0
両さんはギャグとの線引きが難しいんだよな。
まぁ、常識の範囲内…海坊主も両津も、銃弾が身体に当たればヤバイですよってことで。
32作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:26:19 ID:RC1phmR30
まあ、そこに落ち着くのが妥当だろうね
33作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 19:34:32 ID:noKgJyIb0
本当にやばくなればズガンすればいい
34作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 20:06:05 ID:5+Ur2beB0
あとは過去の作品をどうやって移植するか?
完全に不可能なのもあるけど、可能なのは移植した方がいいよね。
35作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 20:22:58 ID:Fpge+8m00
所々新規参加者や不参加者に合わせればいいだけのことだっちょ。
36作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 20:55:35 ID:+x8P2WaUO
作者の了解を取らずに勝手な移植も修正もしない方がいいと思う
了解が取れれば、作者自身に修正と移植してもらえばいいんじゃないかな
37作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 21:10:50 ID:5+Ur2beB0
勝手に修正するのは確かにマズイ
しばらく時間を置いて、その間に作者に修正してもらえばいいかな

自分も1つだけ書いたから、その修正でもしようかね
38作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 21:30:08 ID:Fpge+8m00
とりあえずどういったタイミングで書き始められるのんけ?
39作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 21:56:02 ID:Fpge+8m00
俺としてはそろそろ何か書きたいんだども…
40 ◆SzP3LHozsw :2006/06/10(土) 23:12:33 ID:03VqJXp60
まずは>>1乙です。

えーと、自分の書いたものでは、具体的にどの作品のどこを直せばいいんでしょうか?
あと、修正したものはどこに投下すればいいんだろうか?
41作者の都合により名無しです:2006/06/10(土) 23:27:43 ID:+x8P2WaUO
>>40
お、また書く気になってくれたか?
ごたごたしてるが期待してるんだぜ

それで修正が必要なのは>>12にある
大方は新マップに合わせて位置や時間を変えるだけでいいかと
『護るべき者のために』は公園のとこをどうにかしてくれれば使えるようになるらしいよ
42作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 02:30:24 ID:Xc1UBdqa0
前のように過疎になる事も考えられるからSSスレは無くして、ここに投下するのはどうだろう?
他のロワでも感想スレとSSスレが一緒ってのはあるよな
43作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 06:16:41 ID:C6MOSdVM0
ハァハァ…早く始めたい
44作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 06:50:00 ID:C6MOSdVM0
とりあえず前のに投下した話を修正したので投下します。
45桜木花道の決意 ◆jKyibSnggE :2006/06/11(日) 06:50:46 ID:C6MOSdVM0
『ゲーム』の説明が終わって、ふと気がつくと桜木は道の真ん中で倒れていた。
どうやらガスのようなもので眠らされてここに運ばれたらしい。
近くに川の流れる音のようなものが聞こえる以外は、何も変わったところはない。
「くそっ、一体何がどうなってんだ? 殺し合いとか言ってたような気がするが…
 オヤジにしちゃあ手の込んだ冗談……冗談、じゃねえよな…あれはどう見てもゴリだった…」
見間違えるはずもない。あのゴリラに似た風貌。
それが見るも無残な肉塊に変わり果てて籠に押し込められ……そして、確かに嗅いだ血の臭い。
それは明らかに、ゴリこと赤木剛憲の『死』を意味していた。
「ゴリ……」
長いようで短かったゴリとの思い出が、桜木の脳裏をよぎる。
まだバスケのルールも知らなかった頃の初めての勝負…
辛い基礎練習の日々…リバウンドの重要さを教えてもらって…
気がつくと、桜木は涙を流していた。
「あ?なんで涙なんか流してんだ、カッコワリィ!」
慌てて涙を拭うと、桜木は改めて自分の置かれた状況について考え始めて……

――考えるのをやめた。
桜木が心に決めたことは二つ。
1、晴子さんを守る!
2、オヤジをぶっとばす!
得物として支給されたのはただのモップ。
(三井が仲間と一緒に殴りこんできた時に桜木が折ったモップだが、本人は忘れている)
少々心許ないが、何もないよりはマシであろう。
「晴子さん、待っててください!今助けに行きます!
 そしてオヤジ……待ってろよ、ぶん殴ってやるからな!」
そして桜木は、現在位置を確かめるためにもとりあえず川に向かった。
46桜木花道の決意 ◆jKyibSnggE :2006/06/11(日) 06:51:56 ID:C6MOSdVM0
10分後。
目的の川にたどり着いた桜木は、月明かりの下、橋の上で地図と方位磁石を手に居場所を確認していた。
「さて、今どこにいるんだ?えーと……こっちが北だから…この川は東西に流れてるのか?
 ってことは………あー、もうめんどくせぇ!もっと分かりやすい目印を探す!」
地図を良く見れば、東西に流れている川はひとつしかないので、必然的に場所を絞れるはずなのだが、
今の彼はいつも以上に頭に血が上っているため、悠長に地図の確認などしていられなかった。
「川なら下流に行けば海に出るだろ。上流に向かって何も無いよりは場所が分かりやすいな」
桜木は地図をしまうと、下流に向かって川沿いを走り始めた。
「晴子さーーーん!待っててくださーい!」
守ると決意した、赤木晴子の名を叫びながら。


【D-3/橋のそば/1日目・午前0時30分】
【桜木花道@SLAM DUNK】
 [状態]:健康
 [装備]:モップ@SLAM DUNK
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1.下流に向かう
      2.晴子を探して守る
      3.オヤジをぶん殴る
47作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 19:52:59 ID:Pj2oAehA0
>>44
OP修正が来てからのほうが良かったが、とにかく乙
マップに合わせて行動を変えたのか
桜木には期待してる
48作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 19:58:59 ID:l+0FmMmDO
自分の都合で言ってるのに、
いいと思いますてw

一行目は省けば良いのに、馬鹿正直な人だw
49作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 20:01:21 ID:Pj2oAehA0
>>48
???
50作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 20:49:37 ID:C6MOSdVM0
>>47
そっか、OPが投下されてからにすれば良かったね、スマソ。
あと、前の時にあった「男子○○番 桜木花道」っていう出席表みたいのもあった方がいいよね。
51作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:02:03 ID:lzN7gPuY0
男子一番   安仁屋恵壹
男子ニ番   伊集院隼人
男子三番   一条誠
男子四番   越前リョーマ
男子五番   大場浩人
男子六番   L
男子七番   川島清志郎
男子八番   神崎狂
男子九番   菊丸英二
男子十番   小早川瀬那
男子十一番  虎鉄大河
男子十二番  冴羽リョウ
男子十三番  桜木花道
男子十四番  酒留清彦
男子十五番  猿野天国
男子十六番  ジャガージュン市
男子十七番  新庄慶
男子十八番  進藤ヒカル
男子十九番  瀬戸一貴
男子二十番  高宮望
52作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:02:49 ID:lzN7gPuY0
男子二十一番 手塚国光
男子二十二番 寺谷靖雅
男子二十三番 塔矢アキラ
男子二十四番 中島淳一
男子ニ十五番 中田小平次
男子二十六番 浜渡浩満
男子二十七番 日々野晴矢
男子二十八番 平塚平
男子二十九番 蛭魔妖一
男子三十番  本田速人
男子三十一番 ボルボ西郷
男子三十二番 前田太尊
男子三十三番 真中淳平
男子三十四番 魅上照
男子三十五番 御子柴徹
男子三十六番 三井寿
男子三十七番 宮城リョータ
男子三十八番 御柳芭唐
男子三十九番 夜神月
男子四十番  両津勘吉
男子四十一番 流川楓
53男子出席表:2006/06/11(日) 22:03:17 ID:C6MOSdVM0
【男子…41名】
1番 安仁屋恵壹(あにや・けいいち)        21番 手塚国光(てづか・くにみつ)
2番 伊集院隼人(いじゅういん・はやと)      22番 寺谷靖雅(てらたに・やすまさ)   
3番 一条誠(いちじょう・まこと)           23番 塔矢アキラ(とうや・あきら)     
4番 越前リョーマ(えちぜん・りょーま)       24番 中島淳一(なかじま・じゅんいち) 
5番 L(える)                      25番 中田小平次(なかた・こへいじ)   
6番 大場浩人(おおば・ひろと)           26番 浜渡浩満(はまわたり・ひろみつ)  
7番 川島清志郎(かわしま・きよしろう)      .27番 日々野晴矢(ひびの・はれるや)  
8番 神崎狂(かんざき・きょう)            .28番 平塚平(ひらつか・たいら)       
9番 菊丸英二(きくまる・えいじ)           29番 蛭魔妖一(ひるま・よういち)     
10番 虎鉄大河(こてつ・たいが)          .30番 ボルボ西郷(ぼるぼ・さいごう)   
11番 小早川瀬那(こばやかわ・せな)       31番 本田速人(ほんだ・はやと)     
12番 冴羽リョウ(さえば・りょう)           32番 前田太尊(まえだ・たいそん)    
13番 桜木花道(さくらぎ・はなみち)         33番 真中淳平(まなか・じゅんぺい)   
14番 酒留清彦(さけどめ・きよひこ)        34番 魅上照(みかみ・てる)        
15番 猿野天国(さるの・あまくに)          35番 御子柴徹(みこしば・とおる)    
16番 ジャガージュン市(じゃがー・じゅんいち)  36番 三井寿(みつい・ひさし)       
17番 新庄慶(しんじょう・けい)           .37番 宮城リョータ(みやぎ・りょーた)   
18番 進藤ヒカル(しんどう・ひかる)         38番 御柳芭唐(みやなぎ・ばから)    
19番 瀬戸一貴(せと・いちたか)          39番 夜神月(やがみ・らいと)       
20番 高宮望(たかみや・のぞみ)          40番 両津勘吉(りょうつ・かんきち)    
                              41番 流川楓(るかわ・かえで)
54作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:03:28 ID:lzN7gPuY0
女子一番   赤木晴子
女子二番   磯崎泉
女子三番   伊部麗子
女子四番   清熊もみじ
女子五番   白川高菜
女子六番   外村美鈴
女子七番   滝鈴音
女子八番   七瀬千秋
女子九番   野上冴子
女児十番   西野つかさ
女子十一番 藤崎あかり
女子十二番 槇村香
女子十三番 南戸唯
女子十四番 八木塔子
女子十五番 山ノ上春香
女子十六番 葦月伊織
女子十七番 竜崎桜乃

はってて気付いたがセナと虎鉄、ジャガーと猿野が逆だな、すまん
55作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:04:32 ID:lzN7gPuY0
ってかぶってるやんけOTL
俺の十五分の努力は一体……
56女子出席表:2006/06/11(日) 22:04:52 ID:C6MOSdVM0
【女子…17名】
1番 赤木晴子(あかぎ・はるこ)
2番 磯崎泉(いそざき・いずみ)
3番 伊部麗子(いぶ・れいこ)
4番 清熊もみじ(きよくま・もみじ)
5番 白川高菜(しらかわ・たかな)
6番 外村美鈴(そとむら・みすず)
7番 滝鈴音(たき・すずな)
8番 七瀬千秋(ななせ・ちあき)
9番 西野つかさ(にしの・つかさ)
10番 野上冴子(のがみ・さえこ)
11番 藤崎あかり(ふじさき・あかり)
12番 槇村香(まきむら・かおり)
13番 南戸唯(みなみと・ゆい)
14番 八木塔子(やぎ・とうこ)
15番 山ノ上春香(やまのうえ・はるか)
16番 葦月伊織(よしづき・いおり)
17番 竜崎桜乃(りゅうざき・さくの)

合計58名
ウハ、かぶったねw
57作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:06:31 ID:C6MOSdVM0
>>55
ドンマイ
読み方は一応調べたけど、自信ないキャラもいるなぁ
58 ◆SzP3LHozsw :2006/06/11(日) 22:09:23 ID:q9n5d0DV0
OP修正版はここに投下していいのかな?
新規キャラに合わせて主催側に一人増やしてみたんだけど。
59作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:10:43 ID:C6MOSdVM0
>>58
OP待たずに投下した漏れが言うのもアレだけど、とりあえずここでいいんじゃない?
60 ◆SzP3LHozsw :2006/06/11(日) 22:11:40 ID:q9n5d0DV0
じゃあ投下させてもらう。
61作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:12:30 ID:lzN7gPuY0
女子が少ナスwwwwwww
62オープニング:2006/06/11(日) 22:12:32 ID:q9n5d0DV0
ワックスのかけられた床、高い天井、バスケットボードのシルエット、染み付いた汗の匂い――。
たった今深い眠りから目覚めたばかりの三井寿は、ぼんやりとした暗がりの中とはいえ、さすがにここが体育館なのだということにすぐ気付いていた。
何故こんな真っ暗な体育館にいるのかわからず、練習後に疲れて寝入ってしまったのかという疑問も生まれたが、どうもはっきりしたことは覚えていなかった。
「なんだよ、誰か起こしてくれたってよさそうなもんだが……」
ぼやきながら、三井はゆっくりと身を起こす。
硬い床で寝ていた所為か、身体の節々が軽く軋み、あまり気持ちの良い目覚めとは言えなかった。
三井は欠伸をしながら何気なく周囲を見回す。そこで三井は信じられないものを目撃する。
薄闇の中で三井が目にしたものは、この体育館の中で眠る人間だった。それも一人や二人ではなく、何十人という人達――。
男女を問わず、とにかく何十人という人間がこのさして広くもない体育館を埋めていた。
「なんだよ……こりゃ……?」
それは三井がからかわれているのではないかと疑ってしまうほど、奇妙で不気味な光景だった。
三井は座り込んだまま、しばらく自分の置かれている状況が理解できずに考え込んでしまう。暗さで判然としないまでも、周りで眠る人間に三井は覚えが無かった。
よくよく見回してみれば、ここは三井の通う神奈川県立湘北高校の体育館ではない。それが益々三井を混乱させた。

「あの……もしかして、三井さん……?」
自分を呼ぶか細い声に、三井は驚いて後ろを振り向く。
「晴子ちゃん……か?」
「はい、そうです」
ちょうど肩くらいに髪を切り揃えた少女が、静かに頷くのが見えた。
頷いた少女――赤木晴子は、兄に似ず整った美しい顔立ちをしており、それは薄闇の中でも十分に知ることが出来た。
「なぁ晴子ちゃん、これ、どういうことだかわかる?」
「……わかりりません。私もさっき目が覚めて……そしたらここに……」
三井の問いに、晴子は申し訳なさそうに小さく首を振った。
「俺と一緒ってわけか……。……じゃあ赤木や他の奴らは?」
赤木や他の奴らとは、三井と同じバスケ部の連中を指してる。自分と晴子がいるのなら、他の連中がいてもおかしくないと思ったのだ。
「ゴメンなさい、それもちょっと……」
「そうか……。――それにしても一体何なんだろうな、これは…」
もう一度、三井は辺りを見回した。晴子もそれに倣う。
いつの間にか二人の他にも起き出した人がいるようで、囁き合う声や人が動く気配がしていた。
様子から察するに、どうやら他の誰もこの状況を理解してはいないらしい。
それを敏感に感じ取ったからか、二人の胸中になんとなく予感めいた不安が浮かび、次第にそれが二人を包み込んでいった。
63オープニング:2006/06/11(日) 22:13:43 ID:q9n5d0DV0
「……出よう。なんだかここにいちゃいけない気がする」
「……そうですね。私も…なんか嫌な感じがします…」
二人の意見が一致し、三井が晴子の腕を取って立ち上がろうとしたその時、まるで計ったように頭上のライトが点き、眩しいばかりの白い光が幾筋も降り注いだ。
と同時に、幾つかある出入り口が一斉に開き、そこから武装した兵士らしき格好をした屈強そうな男達がぞろぞろと入って来た。
唖然とする三井らを余所に、兵士達はまだ眠っている者を見つけると、まるで道端の小石でも蹴るように無造作に蹴りを入れて起こしていく。
それほど強烈な蹴りではなさそうなものの、蹴られた者は衝撃に驚いたり、痛みに跳ね起きたりして一人残らず目を覚ました。
無論、兵士達の漂わす異様な雰囲気に気圧され、抵抗する者などはほとんどいなかった。
全員が目を覚ましたことを確認すると、兵士達は『参加者』達を取り囲むように、それぞれ壁際へと散っていき、それから微動だにすることなく沈黙を守った。
「おいおい、何の冗談だよこれは……」
三井はその兵士達の機械のように整然とした動きを見つめ、ひどく薄気味悪さを感じていた。
「三井さん、あれ…」
晴子は震える指先で前方の入り口を差した。

「ほっほっ。やあ」
肥満し過ぎた丸みをおびた巨体を揺らし、入り口から現れたのはカーネル・サンダースに似た好々爺だった。
三井はおろか晴子にとって、その人の登場はまさに青天の霹靂と言えた。

「安西先生!」

それは湘北高校バスケ部の監督を務める安西光義だった。
安西は、見る者に好感を抱かせる緩やかな足取りでのそのそと歩いて来る。
そのすぐ後ろから、これまた巨体の持ち主の髭面をした中年と、まだ若そうな男が続いて入ってきた。

「あぁ!マサさんぢゃねーか!!」
「川藤!?」

今度は別のところからいくつかの驚きの声が上がる。その中から、リーゼントをした少年が立ち上がった。
「おいマサさん、一体何の騒ぎだよこりゃ?」
その場にいた誰もが思い、誰もが感じていた疑問を、リーゼントの少年は臆することなく訊いた。
「前田、大人しく座ってろ。そのことについてはこれから説明がある」
マサさんと呼ばれた中年は、その少年に向かって手をかざし、座るように促した。
リーゼントの少年――前田太尊は、納得いっていない表情を作りながらも、言われたとおり渋々といった感じで腰を沈めた。
64オープニング:2006/06/11(日) 22:16:24 ID:q9n5d0DV0

「コホン。近藤君、よろしいですか?」
「あ、申し訳ありません安西先生。さあ、どうぞ」
そう言って、近藤は安西に発言の場を譲る。
安西は呆然とする『参加者』達の顔を一人一人見回してから、静かに口を開いた。


「えー、君達には殺し合いをしてもらいます」


『参加者』達の中で、誰一人として安西の言葉を理解出来た者はいなかった筈である。
みな冗談でも言われたくらいに思ったらしく、キョトンとした顔をして、安西を珍しいものでも見るような目つきで眺めていた。

「ぶわっはっは!殺し合いだと?オヤジ、まさかボケたのではあるまいな?」

突然、赤いボウズ頭の背の高い少年が進み出て、安西の前に立った。
と思うや否や、安西の頬を引っ張ったり、顎をタプタプしたりと、赤ボウズはやりたい放題始めてしまう。

「やっぱり桜木もいたのか……」
その赤いボウズ頭を、三井はよく知っていた。三井の後輩であり、湘北バスケ部一の問題児・桜木花道である。
普段なら、恩師である安西に対しての桜木の振る舞いを注意しているところだが、状況が状況だ。
三井はいつでも飛び出せるように間を測りながらも、ここは静かに桜木と安西の動向を見守ることにした。
「桜木君、座りなさい」
弄りまわされているにも拘らず、安西は怒らず顔色も変えずに淡々と言い放つ。
「ぬ、オヤジのくせに偉そうなことを!」
桜木は目を吊り上げて怒って見せる。安西はそれにも怯むようなことはなく、一切表情を崩さない。
「桜木君、いいからそこに座りなさい」
「だからオヤジのくせ――――」
「……聞こえんのか?あ?」
桜木が言い終わらぬうちに、安西が言葉を被せた。
それまで仏のように柔和だった安西の顔が、一瞬、鬼のように変化したのを、端から見ていた三井は見逃さなかった。
65作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:17:20 ID:q9n5d0DV0
「……白髪鬼(ホワイトヘアーデビル)だ…」
三井は嘗て白髪鬼と恐れられた時分の安西の恐ろしさを、少しだけ垣間見た気がした。そう、少しだけ……。
桜木もその安西のほんの一瞬の変貌に驚き、それ以上の横暴を重ねようとはせず、すごすごと元に位置に戻っていった。

「ほっほっ。どうやら君達はまだよくわかっていないようですね。――川藤君、あれを」
既に元の柔和な仏の顔に戻った安西が、近藤と並んで後ろに控えていた若い男に向かって言った。
「はい」
川藤が兵士達に目配せをする。川藤の合図に、兵士達が何かを運んで来た。
キュラキュラとキャスターを鳴らさせて運ばれて来たものは腰ほどの高さがあり、ひどく重そうで、全体が黒い布に覆われていた。
川藤はそれが運ばれて来ると、何の躊躇いも無しに覆われた布を取り払う。
噎せ返るほどの生臭い匂いと共に現れたのは、バスケットボールを入れておく籠だった。
普段ならボールで一杯になるはずのその籠が、今は別の『モノ』で一杯になっている。籠に詰まっているのは、バラバラに解体された人間の身体――。
ほとんどただの肉隗と化している為、どれが何処のパーツかは測り難く、剥き出しの筋組織から滴り落ちた血が見る間に籠の下に赤い水溜りを作っていった。

体育館の空気が冷たく凍りつくのを、三井は肌で感じていた。暗い静寂が体育館を支配していく。
誰も声を発そうとはしなかった。誰もが目の前の事実がとても現実とは思えず、目を皿のようにして籠に釘付けとなってしまっていた。


「……嘘……でしょ……?…おにい……ちゃん……?……いやあああぁぁぁぁ!!!」


張り詰めた静寂を切り裂くように、晴子が叫んでいた。
肉隗は晴子の兄、赤木剛憲その人だった。

晴子の悲鳴をきっかけに、そこかしこで同じような悲鳴や、安西達を非難する怒号が上がり始める。
近藤はそれを予期していたように、サッと腕を挙げて兵士達に合図を送った。発砲命令である。
合図を受け取った兵士が、装備していた銃を頭上に向けて乱射した。物凄い轟音が鳴り、銃弾が高い天井を突き破り、電灯を割った。
硝煙の臭いと轟音が体育館中をこだました。割れた電灯の破片や砕かれた天井の欠片が、三井達の上に降ってくる。
暫くして銃声が止んだ。
また静寂が体育館を包む。
66オープニング:2006/06/11(日) 22:18:33 ID:q9n5d0DV0

「安西先生がお話し中だ。みんな静かに聞くように」
息をひそめる『参加者』を見渡し、近藤が厳しい口調で言った。
「すいません安西先生。どうぞ続けてください」
近藤が安西に話の先を促す。
「……赤木君は今回のことに反対してね。仕方ないので殺してしまいました」
籠に無造作に押し込められた嘗ての神奈川No.1センターに、安西は何の感情も抱いてはいないようだった。
その証拠に、安西は一番上に乗っていた赤木の頭部を掴み上げると、ボードに向かってシュートポーズに入る。柔らかく、無駄のない綺麗なフォームだった。
「私も本当は殺したくはなかったんですがね。あんまり五月蝿く反対するものだから……つい……ほっ」
ボールに見立てた赤木の頭部が、安西の手から放たれた。
薄く開かれた赤木の瞼から恨めしそうな眼が覗いているようで、それはとても正視に耐えられる光景ではなかった。
頭部は高く綺麗な弧を描き、まっすぐゴールに吸い込まれていく。バサッと乾いた音がして、安西は見事3Pを決めた。
顔の大きさが災いしてか、赤木の頭部はネットに引っ掛かって落ちて来ることはなかった。

「……正気かよ……安西先生は……」
安西の一連の動作を見た三井が、小さく漏らした。晴子はとっくに視線を逸らし、耳を塞いで目を硬く閉じていた。
ガタガタと震える晴子の肩を、三井はそっと抱き寄せた。
「大丈夫……大丈夫だ晴子ちゃん。きっと大丈夫だから……」
晴子の耳元で囁く三井にも、一体何が大丈夫なのかはわかっていなかった。
ただそうやって言い聞かせていないといても立ってもいられないだけで、三井自身、大丈夫だなどと楽観視は全く出来なかった。

「――と、まぁこういうことだ。こうなりたくなかったら、しっかりと言うことを聞くように。いいな。
 ではこれからゲームの説明に入る。よく聞いておかないと、あとで取り返しのつかないことになりかねんぞ。特に前田、しっかり聞くんだぞ」
近藤は一度、太尊を注意してから先を続けた。
「お前達はこれからこの島で殺し合いをする。殴り殺す、刺し殺す、撃ち殺す、絞め殺す、騙して殺す、なんだっていい。とにかく殺せ。
 殺して殺して殺し尽くして、最後に生き残っている者を決める。たったこれだけのことだ。簡単だろ?」
誰も口を挟まなかった。
誰の頭にも赤木の変わり果てた姿と、安西の狂気に満ちた行動が焼きつき、次は自分がああなるのではないかという不安に慄いていた。
67オープニング:2006/06/11(日) 22:20:00 ID:q9n5d0DV0

「ルールは簡単だ。これからデイパックを配る。そのデイパックを手に、お前達はこの島の各所に振り分けられる。
 そこからは自由に行動し、ただひたすら殺戮を繰り返すだけ。
 デイパックの中には数食分の食料・水、それに参加者の名簿・筆記用具・地図・コンパスが入っており、他にランダムで得物となるものも入っている。
 得物はそれぞれ違い、当たりもあればハズレもあるだろう。よく使い道を考えて好きに使うといい。
 それから6時間ごとに1回、こちらから放送を入れる。その際、6時間以内に死んだ人間と、禁止エリアを読み上げる。
 禁止エリアは重要なことだから絶対に聞き逃すんじゃないぞ。
 …おっと、大事なことを忘れていた。それからお前達の首には『首輪』を嵌めさせてもらている。気付いていたか?」
近藤の言葉に、全員が自分の首に触れた。
三井も同様に触り、自分の首に巻かれた首輪の冷たい金属的な感触を確かめる。
「気をつけろよ、下手なことをすると爆発するぞ。なにせ爆弾入りだからな、その首輪」
ほぼ同時に、全員が首輪を触っていた手を放した。
「もうやだ……帰りたい……」
何処かで誰かのすすり泣く声が上がっていた。
68オープニング:2006/06/11(日) 22:21:15 ID:q9n5d0DV0

「ははは、心配するな、何も今すぐ爆発しやしない。それじゃ意味が無いからな。…この首輪が爆発する場合は四つ。
 一つは『無理に外そうとしたり、強い衝撃を与えた場合』。
 二つ目は『24時間以内に誰も死ななかった場合』。
 三つ目は『禁止エリアに留まった場合』。
 四つ目は『定められた範囲から出た場合』だ。
 この四つを破ると、即爆発する仕掛けになっている。もちろん爆発はそれ相応の威力で、爆発すれば首輪の持ち主は必ず死ぬことになる。
 いいか、肝心なのは二つ目、24時間以内に誰も死ななかった場合だ。
 これは例え全員生きていても、24時間ゲームに動きの無いときは容赦なく爆発する、という意味だ。最後の二人に絞られていたとしてもそれは同様だ。
 だから最低でも24時間以内に1回は誰かが死んでくれないと、お前達は生き残ることは出来ない。
 せいぜいそんなマヌケな死に方をしないように、一所懸命殺していくんだぞ」
近藤は一度全員を見回し、何かここまでで質問のある者は手を挙げろと訊いた。無論、手など挙げる者はいない。
「……よし、何も無いようだな。――では川藤君、君から何かあるか?」
そう言うと、近藤は川藤を顧みた。
近藤に話題を振られた川藤は、少し照れくさそうにしながら一歩前に出た。

「人間として最も大切なこと……夢を持ち、夢をつらぬくことの大切さを忘れない。そうあるべきだと思っています。
 人間として最も大切なこと……夢を持ち、夢をつらぬくことの大切さを忘れない。そうあるべきだと思っています」

二度同じ言葉を繰り返す川藤は、何故か自信ありげだった。
「……で、では安西先生、先生から最後に何か一言お願いします」
特に川藤には突っ込まず、近藤は締めに入った。
69オープニング:2006/06/11(日) 22:21:58 ID:q9n5d0DV0
「ふむ……」
近藤から締めの言葉を託された安西は、暫く考え込んでから口を開いた。

「優勝を成し遂げたいのなら、もはや何が起きても揺らぐことのない断固たる決意が必要だ。最後まで……希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ」

「――以上で宜しいですね?」
近藤がそう尋ねると、安西はうんと頷く。
するとそれを待ったいた兵士が、用意してあったお面のようなものを安西と近藤と川藤に手渡した。三人はそれを装着する。
三井は嫌な予感がした。
「あれは……ガスマスク……?」
そう呟いた途端、プシューっとガスが洩れるような音がして、体育館を煙が包んでいった。
この煙を吸っちゃいけない!三井は口と鼻を手で覆ったが、もう遅かった。
「では、これより試合開始とする。健闘を祈るぞ」
近藤のその言葉を最後に耳にしながら、三井の意識は急速に遠のいていった――――。


【ゲームスタート】
70 ◆SzP3LHozsw :2006/06/11(日) 22:23:24 ID:q9n5d0DV0
以上です。多少、手を加えてみました。
問題無ければいいけど……。
71作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:25:51 ID:lzN7gPuY0
ぉっ
72作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 22:38:44 ID:C6MOSdVM0
オツ!
相変わらず安西先生が不気味で怖いw
73作者の都合により名無しです:2006/06/11(日) 23:21:06 ID:kkaCMkhL0
川藤ってルーキーズの主人公だよな
主人公が主催に回るって過去に例が無いよな?
別に否定してるんじゃないが珍しいなと思って
74 ◆jKyibSnggE :2006/06/11(日) 23:38:32 ID:C6MOSdVM0
とりあえずボルボ西郷と真中淳平を予約したい
75作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 07:36:32 ID:lzo7F0tb0
開始まだー?(チンチン
76作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 08:58:16 ID:5i5puOnk0
OP来たから開始でしょ
77作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 10:09:04 ID:lzo7F0tb0
そうなのか
俺もなんか書こうかなー
78作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 11:26:48 ID:N85FCGwf0
マップの規模がイマイチ分からんのだが
前と同じで1エリア500uってとこ?
79作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 14:16:03 ID:LlLfqiwL0
えー・・・まさか川藤が・・・
こんな川藤見たくなかったぜ・・・アニヤたちもさぞショックだったろうになぁ。
80作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 14:39:25 ID:N85FCGwf0
そこがまたいいんじゃない
安西先生に裏切られたSD勢、マサさんに悲観するろくブル勢、川藤の変貌に呆然とするルーキーズ
ロワとしてはどれもオイシイ展開が期待出来る
81作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 16:13:22 ID:lzo7F0tb0
その3つの中ではスラムダンクしか知らないが、信頼してた人に裏切られるってのは大きいよな

>>78
500uって狭くない?
1エリアの1辺が500mくらいかと思ってたけど
82作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 18:38:38 ID:kQEurirz0
猿野と桜木の合流が見たいね
残念ながら俺はスラダンを読んだ事ないからかけないんだけど
83作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 20:22:54 ID:2x16hPhI0
古今東西
今回の面子で頑張って欲しい奴、マーダーとして期待してる奴を3人ずつ挙げよ

頑張って欲しいのは
1.ハマー
2.三井寿
3.中島淳一

マーダーとして期待してるのは
1.神崎狂
2.西野つかさ
3.ジャガージュン市

あくまで個人的希望みたいなものだがね
84作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 21:04:10 ID:lzo7F0tb0
夜神月に期待してる
原作だと最後ヘタレたから、こっちでもヘタレるか、あるいは逆に頑張るか楽しみ
85作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 21:47:39 ID:kQEurirz0
ジャガーがマーダーって予想できねえな
86作者の都合により名無しです:2006/06/12(月) 21:55:11 ID:PAA+2KCgO
俺が期待してるのはLと月。ハイレベルな頭脳戦を期待してる
あとはシティハン、こち亀の肉体派にも見せ場作ってもらいたい
>>85
やぼは言いなさんな
87リング ◆7euNFXayzo :2006/06/13(火) 00:24:37 ID:MHxL9rAg0
どうもです。以前投下した作品の修正が必要ということですが、
幸いにも前の地図と今回の地図での崖の位置が同じであるので(…>>5のA−2って崖ですよね?)
修正なしでそのまま流用出来るかな…と思ったんですが、
>>53の名簿を見るに、スラダン勢って参加キャラ変わっちゃったんでしょうか?
その場合はリョータや流川に対する描写も追加して再投下しますが…
いつの間にか存在を抹消されてるフクちゃんや魚住、田岡カワイソス

そして何故かまだ残っている高宮
88作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 00:51:42 ID:b0YT5ft6O
そういや何でスラダンは入れ変わりがあったんだろう?
田岡とかカッコ良かったのになあ
特に理由のない変更なら前の方がいいな
89作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 05:46:44 ID:x2xNR/I10
>>87
ご質問の通り、A-02は崖だと思います。
スラダン勢は確かになんで変更されたんでしょうね。
かと言って、今から前のに戻すのもまた混乱しそうな悪寒…
90作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 07:13:29 ID:x2Y1/K1M0
>>79
外伝的に、どうして主催者になった(させられた)のか、とか補完してみるのもありなんじゃね?
ただしOPと矛盾が出ないように書かなきゃダメだろうが。

>>87
今の参加キャラに彼等を足したらマズイか? 問題はないように思うけれど。
ま、2〜3日様子を見て決めようぜ。スレの流れ読んで。 
91作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 07:25:19 ID:x2xNR/I10
スラダンだけやたら人数が多くなっちゃうけど、それでみんなが異存なければ入れてもいいかもね。
92作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 10:47:50 ID:hNXkMP26O
そりゃいくらなんでも贔屓だろ
93作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 11:09:13 ID:b/Sc2V2GO
勝手に変えた奴が説明出来ないなら、
元に戻すだけで良いんじゃない?
94作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 11:09:22 ID:+RMJWzfM0
安西先生が管理側のまとめ役っぽいから、
必然的にSDキャラはこのロワで重要なポジションに位置づけされると思う。
2人増えたって元々は参加していたキャラなんだから、追加しても問題ないんじゃないか?
それにリセット前に書いていてくれた書き手の意見を尊重するって事だったから、
>>87が言っている以上、フクちゃん、魚住、田岡は出さないとね。
ただ個人的希望としては、例の魚住SSだけは無効願いたいものだが。
95勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/13(火) 11:29:07 ID:pw9UGyv6O
きちゃった♪
96作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 11:54:27 ID:x2xNR/I10
追加だとスラダンキャラが多すぎるなら、元に戻すんでもいいか…
まぁ、どちらにしてもやるなら今のうちだよね。
まだOPと修正版がひとつだけで、新規の作品が来てない今のうち。
97作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 14:14:31 ID:b0YT5ft6O
スラダン好きだから追加でもいい気がするけど、元に戻す方が混乱少ないかもね
98作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 18:00:29 ID:b/Sc2V2GO
好きだからとか言い出したら切りがないなw
99仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/13(火) 18:02:48 ID:7Wdy5liM0
仕事場パソから長文。今晩また覗きます。トリが違うだろうが気にしないでくれ。

>>旧SSについて

『投下された』参加キャラの引継ぎは従来通り希望します。
が、作者の方がトリ付けて、リスタート用修正・最投下をしない限り、リスタート後使えないため、
『旧投下作、かつ、リスタート後も継続されるキャラを使用している』SSが、全て通るわけではありません。

旧作の作家さんは、修正する作品と修正しない(ボツ)作品を、1〜2週間以内に名乗って下さると有難いです。
新規書き手さんが参入しにくいので。

  ※ SSのおおまかな時間帯:現在、午前0時〜午前3時台


>>旧・高菜SS
 初めて書いたうえ、ピヨ彦が参加すれば行動が違ってしまいそうな気がします。
なにより、大幅な修正は(自分の力量不足で)厳しいため、投下しません。


>>地図
自宅に画像を残してしまったので、今晩あたり確認してみるが、…縮尺無かったっけ? アレ。
100作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 18:06:32 ID:7Wdy5liM0
以下チラシの裏


>>高宮・スラダン陣

ちょっと、流川や宮城の投入案を捨てにくい。正直、書き手の敷居が低くなる効果が大きいから。
スラダン詳しく知らないんで、断定できないが、旧でSS書かれていないから、(マイナーっぽいキャラな)高宮を消すのは駄目なのか?
彼を外して2人増やしても、総数はあまり変わらず問題はない気がする。

ま、7人は多いと言われればそれまでです。本当に(ry
101作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 19:25:13 ID:x2xNR/I10
高宮を除外して田岡、魚住、フクちゃんを入れると8人か…
ろくでなしが6人、他は5人以下なのにスラダンだけ8人ってのは多いかも。

田岡は安西先生と親しいから美味しいし、魚住はゴリと繋がりがある。
その二人に比べてフクちゃんは脇キャラだから、高宮と一緒に外すとかどうだろう。
そうするとスラダンは7人になる。
102作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 19:48:38 ID:npXXioJH0
いいじゃん7人で
主催者の中心人物もSD、みせしめもSD
SDが多くなるのに贔屓も不思議も何も無いでしょ
103作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 20:32:11 ID:x2xNR/I10
じゃあ花道、流川、三井、宮城、田岡、魚住、晴子の7人でいく?
104作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 20:41:18 ID:xzelZx980
イクイク
105作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 20:57:53 ID:hNXkMP26O
魚住と流川はいらん
106作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 23:09:43 ID:x2Y1/K1M0
>>105
理由は?
107作者の都合により名無しです:2006/06/13(火) 23:49:56 ID:IsY+8II60
前の通りに戻すでいいよ
今になってくだらん議論しても仕方ない
108作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 00:43:47 ID:XkH9bAiT0
で、どうするの?
前のに戻すか、2人追加で行くか
109勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/14(水) 02:00:29 ID:KZE17+AoO
過疎
110作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 03:45:38 ID:h8nkvVtM0
あまりスラダンばかりを特別扱いするのは不味いだろ
111作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 06:30:35 ID:NtqJvjiH0
ゴチャゴチャ言いあってても何も決まらん
7人なら多すぎるわけでもないし、高宮というマイナーキャラが除けてやりやすくなるし、
>>103でいこう。
112作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 06:31:17 ID:NtqJvjiH0
【男子…42名】
1番 安仁屋恵壹(あにや・けいいち)        22番 手塚国光(てづか・くにみつ)   
2番 伊集院隼人(いじゅういん・はやと)      23番 寺谷靖雅(てらたに・やすまさ) 
3番 一条誠(いちじょう・まこと)           24番 塔矢アキラ(とうや・あきら)   
4番 魚住純(うおずみ・じゅん)            25番 中島淳一(なかじま・じゅんいち)
5番 越前リョーマ(えちぜん・りょーま)       26番 中田小平次(なかた・こへいじ)  
6番 L(える)                      27番 浜渡浩満(はまわたり・ひろみつ)
7番 大場浩人(おおば・ひろと)           28番 日々野晴矢(ひびの・はれるや)
8番 川島清志郎(かわしま・きよしろう)      .29番 平塚平(ひらつか・たいら)     
9番 神崎狂(かんざき・きょう)            30番 蛭魔妖一(ひるま・よういち)    
10番 菊丸英二(きくまる・えいじ)          .31番 ボルボ西郷(ぼるぼ・さいごう)  
11番 虎鉄大河(こてつ・たいが)          32番 本田速人(ほんだ・はやと)    
12番 小早川瀬那(こばやかわ・せな)       .33番 前田太尊(まえだ・たいそん)   
13番 冴羽リョウ(さえば・りょう)           34番 真中淳平(まなか・じゅんぺい)  
14番 桜木花道(さくらぎ・はなみち)        35番 魅上照(みかみ・てる)       
15番 酒留清彦(さけとめ・きよひこ)       ..36番 御子柴徹(みこしば・とおる)    
16番 猿野天国(さるの・あまくに)         37番 三井寿(みつい・ひさし)      
17番 ジャガージュン市(じゃがー・じゅんいち)  .38番 宮城リョータ(みやぎ・りょーた)
18番 新庄慶(しんじょう・けい)           .39番 御柳芭唐(みやなぎ・ばから)
19番 進藤ヒカル(しんどう・ひかる)        40番 夜神月(やがみ・らいと)
20番 瀬戸一貴(せと・いちたか)          .41番 両津勘吉(りょうつ・かんきち)
21番 田岡茂一(たおか・もいち)          .42番 流川楓(るかわ・かえで)

正直言うと、早く始めたいだけなんだけどね
113作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 06:52:28 ID:NtqJvjiH0
3/3【アイシールド21】○小早川瀬那 /○蛭魔妖一 /○滝鈴音
4/4【I''s (アイズ)】○瀬戸一貴 /○葦月伊織 /○磯崎泉 /○寺谷靖雅
4/4【いちご100%】○真中淳平 /○西野つかさ /○外村美鈴 /○南戸唯
3/3【こちら葛飾区亀有公園前派出所】】○両津勘吉 /○本田速人 /○ボルボ西郷
4/4【CITY HUNTER】○冴羽リョウ /○槇村香 /○伊集院隼人 /○野上冴子
7/7【SLAM DUNK】○桜木花道 /○流川楓 /○三井寿 /○宮城リョータ /○赤木晴子 /○田岡茂一 /○魚住純
3/3【DEATH NOTE】○夜神月 /○L /○魅上照
4/4【テニスの王子様】○越前リョーマ /○竜崎桜乃 /○手塚国光 /○菊丸英二
3/3【ヒカルの碁】○進藤ヒカル /○塔矢アキラ /○藤崎あかり
4/4【ピューと吹く!ジャガー】○ジャガージュン市 /○酒留清彦 /○浜渡浩満 /○白川高菜
5/5【BOY】○日々野晴矢 /○一条誠 /○伊部麗子 /○神崎狂 /○山ノ上春香
4/4【Mr.FULLSWING】○猿野天国 /○虎鉄大河 /○清熊もみじ /○御柳芭唐
5/5【ルーキーズ】○安仁屋恵壹 /○御子柴徹 /○新庄慶 /○平塚平 /○八木塔子
6/6【ろくでなしBLUES】○前田太尊 /○七瀬千秋 /○中田小平次 /○中島淳一 /○大場浩人 /○川島清志郎
59 /59 (○生存/●死亡)
114作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 06:55:18 ID:NtqJvjiH0
【女子…17名】
1番 赤木晴子(あかぎ・はるこ)
2番 磯崎泉(いそざき・いずみ)
3番 伊部麗子(いぶ・れいこ)
4番 清熊もみじ(きよくま・もみじ)
5番 白川高菜(しらかわ・たかな)
6番 外村美鈴(そとむら・みすず)
7番 滝鈴音(たき・すずな)
8番 七瀬千秋(ななせ・ちあき)
9番 西野つかさ(にしの・つかさ)
10番 野上冴子(のがみ・さえこ)
11番 藤崎あかり(ふじさき・あかり)
12番 槇村香(まきむら・かおり)
13番 南戸唯(みなみと・ゆい)
14番 八木塔子(やぎ・とうこ)
15番 山ノ上春香(やまのうえ・はるか)
16番 葦月伊織(よしづき・いおり)
17番 竜崎桜乃(りゅうざき・さくの)

一応、こっちも貼り直しておくか
115作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 12:11:52 ID:NzmJOyAM0
じゃあ三井の人も場所直して流川と宮城の描写を少し加えてくれるだけでいいね
田岡の人も福田の部分を削れば使える
みんなガンバレ
116作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 19:35:07 ID:J/VRgzw10
リセット敢行したわりに盛り上がりに欠けるな
新作の投下はまだか!?
117作者の都合により名無しです:2006/06/14(水) 19:52:24 ID:2RwRSEed0
こんな川藤見たくなかった・・・
まあ見なきゃいいんだけどね
118 ◆jKyibSnggE :2006/06/14(水) 19:58:06 ID:NtqJvjiH0
じゃあボルボと真中投下ね
119臆病な傭兵 ◆jKyibSnggE :2006/06/14(水) 19:59:50 ID:NtqJvjiH0
体育館で目覚めた時、ボルボ西郷は他の参加者ほどは動揺しなかった。
歴戦の傭兵である以上、物事を慎重に見極めて行動する必要がある。
そのためには、動揺することはデメリットにしかならないからだ。
『殺し合い』をしろと言われた時も、経験豊富であったが故に、取り乱すことは無かった。
むしろ、多くの参加者がただの学生にしか見えないことに憤りを感じたほどだ。
『殺し合い』とは、それを承知している者同士で行うことであって、強要するものではない。
彼はそう思った。
そして、なんとか殺し合いをやめさせようと、武器を取ろうとして…
そこで初めて、彼は激しく動揺した。
肌身離さず持ち歩いているはずの銃器がひとつも無かったのだ。
そのことに気づくとほぼ同時に、体育館にガスが散布されて彼は眠りに落ちた。

目が覚めた時、彼は真っ先に確認したのは、やはり武器の有無であった。
「…ない!やはり武器がない!」
ボルボ西郷は生まれて此の方武器から離れたことがない。
「銃どころかナイフまでない!手榴弾もない!」
故に、武器が無くなると不安でたまらないのだ。
「なんてこった!パンツの中の銃まで取り上げるなんて!」
前に一度、両津のせいで武器無しの全裸にされた時は、混乱のあまり裸で外へ飛び出してしまったほどだ。
名前は似ているが、決して某ゴ○ゴ13のような完璧人間ではないのである。
「はっ、そうだ!支給品だ!何か役に立つ武器が入っているに違いない!」
ガサゴソとデイパックを探ると、中から出てきたのは…
「……しゅ、手榴弾か!?…いや、これは…」
『stun grenade』と書かれている。それが4個。
いわゆる音響手榴弾…爆音で相手を殺傷することなく行動を封じる手榴弾だ。
「スタングレネードか…ないよりはマシだが…」
そう、無いよりははるかにマシなのだが、殺気を感じるなり手榴弾を放り投げるようなボルボにとっては、
たった4個のスタングレネードではかなり心細い。
「うぅ…何とかしてもっと武器を手に入れなくては…」
スタングレネードを両手に握り締めながら、ボルボはビクビクと歩き始めるのであった。
120臆病な傭兵 ◆jKyibSnggE :2006/06/14(水) 20:00:47 ID:NtqJvjiH0
少し歩くと、神社の鳥居が見えてきた。
確認してみると、菅原神社と書かれているようだ。
「と、いうことは…E-02か。南に村があるな…何でもいいから武器になるものが手に入ればいいが…」
落ち着かない様子でキョロキョロしながら、進路を南に取るボルボ。
その様はまるで迷子になって怯える子供のようで、とても歴戦の傭兵とは思えない。
そんな彼に背後から声をかけた一人の少年の姿が…

「あ、あの……」
ビクン!
「――敵だ!」

投げられるスタングレネード。
傭兵の本能で、自分だけは瞬時に耳をふさいでその場に伏せる。
しかし、グレネードを投げつけられた少年の方は、何のことやら判らず立ち尽くしていて…

爆音が響いた。

「はぁ、はぁ…や、やってしまった」
ボルボが身体を起こすと、神社の鳥居の下に少年が口から泡を吹いて倒れている。
「うーむ、どう見てもただの学生だ。早まったな…」
ボルボは背後に近づかれると、本能で攻撃してしまうという厄介なクセがあった。
それが本当に敵ならば良いのだが、今回のように無害な一般人を巻き込んでしまうことがあるので困る。
しかもこの状況でさらに問題なのは、盛大に爆音を響かせてしまったので人が来るかもしれないということだ。
このままここにいるのは、自分だけでなくこの少年も危険だった。
とりあえずその場を離れるしかないと判断したボルボは、気絶した少年を担いで南へと歩き始めた。
121臆病な傭兵 ◆jKyibSnggE :2006/06/14(水) 20:01:35 ID:NtqJvjiH0
しばらく歩いて。
ボルボは一軒の家を発見すると、中の様子を覗って誰もいないのを確認してから、その中へと入った。
気絶したままの少年を居間のソファーに横たえると、武器になるものはないかと家の中を物色し始める。
「…武器だ…武器になるようなものはないか……!」
台所にも包丁やナイフは無く、ようやく見つけたのは錆びたフォークのみであった。
それでもボルボは、そのフォークをポケットへと滑り込ませる。
素人では扱えなくとも、熟練の戦闘技術を持つボルボにとってはフォークでも武器になりえるからだ。
しばらく家の中を物色したが、他には武器になりそうなものは見つからない。
「あぁ、なんてことだ…武器が、武器が…」
ポケットの中のフォークを握り締め、不安げに周囲を見回すボルボ。
「…そ、そうだ!あの少年は何か武器を持っているかもしれん!」
急いで居間に戻ると、気絶している少年のものであるデイパックをあさり始めた。
「む…なにやら重い物が……これはまさか!?」
中から取り出したのは…リボルバー式の拳銃と弾丸の入った箱
「コ、コルトパイソン357…!やった!ついに銃を見つけたぞ!…いや待て、これはこの少年の物であって…」
122臆病な傭兵 ◆jKyibSnggE :2006/06/14(水) 20:02:10 ID:NtqJvjiH0
その時…
「う、うぅん……」
少年がむくりと起き上がった。
そして、ボルボの方を見て、動きが止まる。
「あ、あれ?俺は一体……」
「や、やぁ。大丈夫か?」
ボルボはとっさに拳銃を背後に隠しながら、少年に声をかけた。
「えっと、あなたは……確か神社のところで…」
「う、うむ。君に声をかけられたのだが、君が地面に足を滑らせて転んでしまったので、
 他の人に見つからないようにこの村まで担いできてあげたんだ」
「そうだったんですか。ありがとうございます」
「なに、私も警官だからな。当然のことをしたまでだ」
上手くごまかせたことに安堵するボルボ。
「ところで名前はなんというのかね。私はボルボ西郷だ」
後ろ手に持っている拳銃を自分の荷物の中に隠してしまいたい。
そんな欲求に耐えながら、ボルボはそう尋ねた。
「真中淳平といいます。あの、警察の方なんですか?」
「うむ、そうだ……」
ボルボの喉まで出かかった「この銃を譲ってくれ」という言葉を抑えながら頷く。
「俺…どうしても助けたい娘がいるんです!力を貸してください!」
そう叫びながら頭を下げる真中。
しかしボルボの頭の中は、後ろ手に持った銃のことで一杯だった。
123臆病な傭兵 ◆jKyibSnggE :2006/06/14(水) 20:08:22 ID:NtqJvjiH0
【F-02/平瀬村の民家/1日目・午前1時半ごろ】
【男子31番 ボルボ西郷@こち亀】
状態:健康
装備:スタングレネード×3、錆びたフォーク、
   コルトパイソン357(弾数6/予備弾24)@CITY HUNTER
道具:支給品一式
思考:1.コルトパイソン357が欲しい。とにかく欲しい
    2.その後のことは武器が手に入ってからでないと考えられない
    3.真中と話す

【男子34番 真中淳平@いちご100%】
状態:健康
装備:なし
道具:支給品一式。
思考:1.知り合いの女の子を助けるため、ボルボに協力を頼む
備考:真中は自分の支給品をまだ確認していません
124作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 00:03:57 ID:fOK4lRi50
おぉ、修正版ではない純粋な新作が…!
ボルボやばいなw真中も滑って転んだで納得するなよw
ところで装備欄にパイソンあるのに思考にも入ってるのが少しややこしいかな
真中のパイソンを隠し持ってはいるけど、ボルボは無理に奪うつもりは無いって事なんだろうけど
125作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 01:36:25 ID:KynpD42D0
ボルボは基本的に善人だからなー
マヌケだけど
126臆病な傭兵 ◆jKyibSnggE :2006/06/15(木) 04:51:38 ID:ThbmI+dz0
【F-02/平瀬村の民家/1日目・午前1時半ごろ】
【男子31番 ボルボ西郷@こち亀】
状態:健康
装備:スタングレネード×3、錆びたフォーク、
道具:支給品一式
思考:1.コルトパイソン357が欲しい。無理に奪うつもりはないがとにかく欲しい
    2.その後のことは武器が手に入ってからでないと考えられない
    3.真中と話す
備考:コルトパイソン357(弾数6/予備弾24)@CITY HUNTER(真中の支給品)を隠し持っています

【男子34番 真中淳平@いちご100%】
状態:健康
装備:なし
道具:支給品一式。
思考:1.知り合いの女の子を助けるため、ボルボに協力を頼む
備考:真中は自分の支給品をまだ確認していません

>>124
こんなんでいいかな
127宇宙最強のスラッガー ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/15(木) 10:15:35 ID:xwRcB6ff0
「くそっ、一体何が何だっていうんだよ」
 猿野天国が、川のほとりで目覚めた時の第一声はこれだった。
 大阪選抜との戦いに向け練習をしていたらいつのまにか気を失い、気付いたらこれまた覚えのない体育館にいた。
 何事かとキョロキョロしてるうちに三人の男が登場し、自分と同じ高校生くらいと思われる男の死骸まで登場した時は流石の猿野も戦慄した。
「お、おいヒゲェ! これ全部お前のやらせだろ、おっさん軍団なんか引き連れやがって! どこにいやがる!?お前がドッキリカメラやろうなんて十万光年早いわ!」
 なんとか正気を戻し、そう強がってみせたものの兵士が銃弾で天井を突き破るとやはり沈黙に戻らずにはいられなかった。
 その後、呆然としながらも彼にしては珍しく説明だけは聞き入れていた。死にたくないという本能がそうさせたのだろうか。そして三人がガスマスクをつけた時、あーなんか深夜番組の兵士みてぇだなと思いつつ再び意識が遠のいていった。

 それから、現在に至る。

 あの時の死の臭いが生々しい。そして、三人の主催者の不気味な雰囲気も。
──マジかよ……夢じゃねぇのか……
 一先ずはと状況を確認しようと、地図で適当に位置を確認しそれから名簿も見る。
「あ、凪さんはいないか、良かった……いや別の意味で良くはねーな。……ん、キザトラ先輩に、もみじ様……ぬ!? 御柳のヤローまでいんのか!」
 だが、どの人物も進んで殺し合いをするような人物でないことは知っていた。合流するに超したことはないだろう。
それから食料を確認しながら、ふとこの状況について考え始める。
──前これみたいな状況の本見たことがあったな、モミーの強奪して。なんだっけなぁ……確か殺しなんかしねぇ奴も発狂しちまったりビビって引き金引いちまったりして殺人鬼になったヤツがいたような……となると、えーと……
 デイバッグを無造作に探りながら深く考え込む。この光景を同じ野球部のメンバーの犬飼が見たら「明日は霙だな」と呟くことだろう。
 それでもやはりは猿野。面倒になってすぐ考え込むのをやめてしまった。
「ええい! 要はさっさと他の皆と合流してあのおっさんトリオを潰せばいいんだな! 宇宙最強のスラッガーを敵に回した恐怖を思い知らせてやるぜ!」
そういうことで結論を出した。それから武器を確認する。
ディバッグの中から武器として取り出されたものは…
 どう見ても縦笛だった。どこから見ても縦笛だった。スミからスミまで漏れなく縦笛だった。
「あーら、これならどんな豪傑でも肝臓が真っ二つだわ♪……じゃねーよ!!何コレ!?これでどうしろっつーんだよ!?」
 やっぱり早めに合流しなくてはならんと深く実感する猿野だった。
 ついでにそこそこの武器を持ってて、かつこのゲームとやらに乗ってないやつとも。
「まぁいい!来るな来やがれってとこだ!宇宙最強のスラッガー様がお相手してやるぜ!」
 そう意気込み、振り返った猿野の目に突如飛び込んだもの。
 赤毛の少年がこちらに向かって走ってくる姿だった。手にモップというのがよくわからなかったが。
「ってマジで来ちゃったヨ──イ!!」
 こっちは縦笛、あちらはモップ。戦いとなれば恐らく不利なのはこちらのほうだろう。
 さて、宇宙最強のスラッガーは一体どうするのだろうか。
128宇宙最強のスラッガー ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/15(木) 10:16:20 ID:xwRcB6ff0
【D-02/川のほとり/1日目・午前1時半ごろ】
【男子16番 猿野天国@Mr.FULLSWING】
状態:健康 (桜木登場にちょっと動転)
装備:縦笛@ピューと吹く!ジャガー
道具:支給品一式
思考:1.走ってくる少年の対応
    2.虎鉄、もみじ、御柳と合流する
    (自衛できる武器を持っていてゲームに乗ってない奴とも合流したい)
    3.主催者を潰す
129 ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/15(木) 10:24:24 ID:xwRcB6ff0
> 大阪選抜との戦いに向け練習をしていたら
これ、大阪選抜との戦いに向けはいらなかったかも。
埼玉選抜結成前後で結構変わるからな。必要があれば「いつものように」変更して下さいな。
130作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 11:42:55 ID:0pfZm/qG0
新作乙!
この最後に出てくる赤毛の少年って花道かな?
花道と猿野ってどんなコンビになるんだろwちょっと楽しみ

順調に投下されてて一安心だ
これで俺も書いて手助け出来ればいいんだろうが文才無いしなw
この調子で過疎を巻き返そうぜ
131作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 12:22:06 ID:ThbmI+dz0
乙!
その縦笛はもしや、ジャガーの如意笛かな?
だとしたら、一応武器にならなくもないがw

ミスフルは全然知らないので間違ってるかもだが、なんか性格的に桜木も猿野天国も単細胞っぽい?
勘違いで衝突しちゃったりしそうw
132作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 15:37:08 ID:xwRcB6ff0
猿野と桜木は結構共通点あるんだよな
133勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/15(木) 15:52:50 ID:U5U3azmaO
花道は少年には見えねーよバーカ せめて青年だろ 文才ねーんだから止めちまえ
134作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 16:05:02 ID:xwRcB6ff0
18歳以下は少年と呼ぶんじゃなかったっけ?あれ、花道って18歳なのん?
135作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 16:11:17 ID:xwRcB6ff0
まーよく考えたらどっちでもいいような気もする。気になったら脳内補完してくれ
136勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/15(木) 16:41:06 ID:U5U3azmaO
無責任作者はいらねーんだよ。さっさと修正するなり破棄するなりしやがれ
137作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 16:46:57 ID:BQC1mJSuO
>>136
ここは恋愛相談するところじゃないよ!
あと変な鳥つけてる意味が分からない!
138作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 17:11:58 ID:zMBXR5vEO
マジレスすると花道は高一だから15か16だな
あと名前を言っちゃいけないあの人はリアルで池沼なんで相手しちゃいけない
誰にも構って貰えず荒らす事に生き甲斐を見つけた可愛そうな人だから
139勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/15(木) 17:36:02 ID:U5U3azmaO
>>137
つまんね
140作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 17:41:51 ID:BQC1mJSuO
>>139
ここは恋愛相談をするところじゃないよ!
あと変な鳥つけてる意味が分からない!
141作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 17:54:01 ID:ThbmI+dz0
>>140
いいから彼に構わないでください
142勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/15(木) 17:58:04 ID:U5U3azmaO
>>140
つまんね
143作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 18:01:11 ID:zMBXR5vEO
馬鹿に餌を与えないでください
144作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 20:10:20 ID:/eMxazEf0
>>臆病な傭兵
ボルボワロスwww
ボルボってロワ向きかと思ってたが、武器が無いと駄目人間なんだよなw
真中とどう絡んでくか見物だな

>>宇宙最強のスラッガー
Mr.FULLSWINGって読んだ事無いが猿野って少年漫画の王道的な主人公?
桜木とは水と油って気がしてハラハラドキドキw
それから蛇足なツッコミをするカスの事は気にしなくていいから
奴はキチガイなんだ
145作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 21:05:17 ID:xwRcB6ff0
「このキャラわかんね」
そんなあなたにwikipedia
146作者の都合により名無しです:2006/06/15(木) 22:52:20 ID:7KCab8Sf0
新作来てるなー
でもまだまだ過疎は否めないし、書きたい人は自己リレー上等でどんどん投下してくれ
147ツッコミ役はつらいよ ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/15(木) 23:12:46 ID:xwRcB6ff0
 皆さん、こんにちは。毎度ツッコミ役としてお馴染みの酒留清彦です。
 ジャガーさんと出会ったのがきっかけに、ミュージシャン志望の影はもう永遠の二番手のように薄くなってるのが悩みのタネ、でももう悩む必要もなくなってきてるのが怖いです。
 それから結構色々ヘンな人と出会いました。ハマーさんとか、ビリーさんとか、高菜さんとか、ハマーさんとか、眠都ちゃんとか、ケミおさんとか、フナムシさんとか。
 あとヘンな出来事もたっぷり起きたっけ。ポギーさんの羽化、ハマーさんが毒ヘビに噛まれて死んだ、そふとくりーむっていう悪の組織の襲撃、色々あるけど挙げ切れないや。
 ほんでもって、そんな中でも今日の出来事は一際異彩を放ちまくりです。
 ガリ寮で寝たはずの僕は、いつのまにか体育館にいたんです。僕の母校ではないと思うんですけど。
 それから辺りが明るくなって三人のおじさんが出てきて殺し合いをしろ、言ってました。そういえば、あそこにはジャガーさんに高菜さんとハマーさんの姿もあったっけ。
 それだけで硬直もんなんだけど、さらに高校生ぐらいの人の思い出すのもおぞましい死骸が出てきた時にはもう意識が消滅するかと、早い話が気を失いそうになりました。実際その後のガスで意識はまた消えたんだけど。
 それから再び目を覚ましたら体の節々が痛いんです。それもそのはず、地面に寝てたんだから当たり前ですね。
 最初はあの三人の言うことは信じられなかったんだけど、背後にあるトンネルを見るとなんだか信じずにはいられなくなってきました。少なくとも、ガリ寮の近所にトンネルはないんだし。どこかしらに連れてこられたと考えるのが妥当だと思いますね。
 膝が笑って上手く立てません。殺し合いなんて、出来るわけないですよ。そりゃ、日ごろジャガーさんにとんでもないことにつき合わされてるけど……ここまでの悪ノリはジャガーさんだってしない。……まさかってことはないよね、ジャガーさん?
 なんとか精神を落ち着かせ、荷物を確認します。食料とか地図とか、あの三人が言った通りのものが入っていました。支給された武器はバット。なんか釘がすごいついてます。紙があって、「これでキミもケツバットだ!」と書いてありました。
 いやいや!こんなんでケツバットしたら確実にヤバいことになるから!できねーよんなこと!
 ……あ、すみません。思わずつっこんでしまいました。よりによって釘バット…。
 さて、スプーンやフォークを支給されるよりはマシだけど、流石にこれを進んで使う気にはなりません。これがジャガーさんから支給されていれば、実はコンニャク製だったりするんだろうな。
 それから、名簿を確認します。やはり、先ほど体育館でみた三人しか知り合いはいませんでした。
 一先ずはこの三人を探すしかないな。このままここに居座るわけにも行かないし、まずは動かないと……
「う、動かないで!う、撃つわよ!」
 首筋に冷たい感覚がします。あ、こうなるんだったら先に壁を背にでもするべきだったよチクショウ。近くにトンネルがあるのに何で思いつかなかったんだ僕。
 若干声が震えてるから積極的に殺人を行うマーダーではないと思いますが。大体そんなマーダーだったら脅しなんてかけないで即銃殺だろうし。
 あ、結構冷静な解説してますけどこれでも動揺してますよ? もう指の先すら動かせないし。相手が殺しの素人だろうが玄人だろうが関係もんですよねぇ。どっちにしろ命の危機なんだから。
 相手は女の人みたいだ。話せば分かってくれるかな。っていうがそうじゃないと凄い困ります。

 頼むから分かってくれる相手であって下さい、顔も知らない誰かさん。お願いだから。
148ツッコミ役はつらいよ ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/15(木) 23:13:28 ID:xwRcB6ff0
【E-07/トンネル付近/1日目・午前1時ごろ】
【男子15番 酒留清彦@ピューと吹く!ジャガー】
状態:健康
装備:なし
道具:支給品一式 釘バット@Mr.FULLSWING
思考:1.銃を突きつけている女性との交渉
    2.ジャガー、高菜、あといついでにハマーと合流
    3.死にたくない
備考:釘バットはその辺に転がっており、勿論銃を突きつけられているので拾えません
149作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 00:17:19 ID:3tFCC6Ja0
>>ツッコミ役はつらいよ
また新作が!これは嬉しいな

けどちょっと思った事が一つ、これって丸投げじゃない?
せっかく盛り上げようと書いてくれてるから本当は言いたくは無いけど、これじゃ尻切れトンボな気がするんだが
宇宙最強のスラッガーもそうなんだけど、最後の方で誰かを出しといて終わりにするやり方はどうなんでしょう?
出来れば出すなら出すでキリの良い所まで書いて欲しいってのが本音かな
なにはともあれ乙でした
150仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/16(金) 00:59:40 ID:xRrIWzan0
新作が頻繁に投下される昨今、まとめが遅れて済まない・・・
スレがそんなに進まないうちになんとかしようと思っている。
勿論まとめサイトは乱立してくれて構わないので、自分を待たずに纏めてくださる方がいらっしゃればお願いします。

書き手の皆さん、書き直してくれている皆さん、本当に乙です。
製作中、心和みます。見捨てないでくれて心から有難う。

>>地図
縮尺が無かったけど、前回と同じで良いのなら一編500mになると思う。
151勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/16(金) 01:02:43 ID:hcyHtxfOO
っていうか誰かわかんねーよバーカ っていうかこれ書いたの文盲くさいんだけど… 誰かわからないキャラ出して最後の状態表記でも表記してないし
152作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 01:28:29 ID:6RrzxGp20
新作乙!
武器の取説?の「これでキミもケツバットだ!」
それ説明になってねぇぇ!とワロタw

>>149さんの指摘はもっともだろうけど
出会いから戦闘終了まで書くと長文になりがちで
途中で切ると丸投げと言われ
続きも自分で書くと言えば自己リレーと言われ
書き手は大変だなと思うよ。
新人さんみたいだからこれから気を付けてねって大らかに見ておこうよ。
153作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 01:43:45 ID:VOy8i2fK0
>>147
もし宜しかったら、できる事なら、お暇がございましたら、もしもやる気があるのならば
少しでも良いので、読みやすくして頂けませんか?

ご自分でも、推敲がし難くはありませんでしたか?
読む方としましても、それはそれはとてもとても読みにくいんですね。
ちなみにご健闘も空しく、少なくとも一箇所の誤字脱字を見つけてしまいました。

最初は、他の方の手法を見てそれを真似るだけでも結構ですので、
もし宜しかったら、できる事なら、お暇がございましたら、もしもやる気があるのならば
考えてみてやって下さい、お願いします。


ジャガーみたいなヘタウマやギャグ漫画は、こういうデメリットもあるんですねぇ〜……

>>152
長文になる事には、何か問題でもあるのですか?
154作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 01:46:54 ID:VOy8i2fK0
>>147>>153
もしかすると、私が大きな勘違いしているかもしれませんので、質問をさせて下さい。

ここは、FFDQロワに対するFFロワDQロワではありませんよね?
クォリティを問わない所でも、1stの練習場でもありませんよね?
155作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 01:53:56 ID:hIOvqr290
>>153-154
慇懃無礼って言葉を知ってるか?いくらなんでもそこまでは言いすぎ
どうせ勉強の仕業なんだろうけど
156作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:21:50 ID:VOy8i2fK0
>>154>>153は、>>152の間違いでした。

>>155
【いくらなんでも】【そこまでは】言いすぎ
遠回りながら多少の同意ありがとう、やっぱりこれは無いよね。
さすがにこれを通したら後で後悔するし、>>154の下段二行を肯定するようなもんだよね。

それにしても、ジャガーみたいなヘタウマやギャグ漫画は、こういうデメリットもあるんですねぇ〜……
157作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:22:37 ID:6RrzxGp20
>>153
>長文になる事には、何か問題でもあるのですか?
自分の言い方が悪かったが、長文になることそのものは悪くない。
ただ長文は書くのに時間やそれなりの技量がいるから、
遅筆の書き手や「少し書いてみようかな」って新人には敷居が高くなるかなーと思って。
158作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:32:52 ID:KouaYwx2O
>>156
書き手を排除するのが目的なのか?勉強男よ
通す通さないの議論なんてしてないし、そんな問題はどこにも無い
試しにお前が書いてみろよ勉強男さんよ
159作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:39:32 ID:VOy8i2fK0
なるほど、書くのが大変って事ですね。

でも、遅筆の書き手さんは予約すれば問題ないですし、
(ここって、人も少ないので特に期限はありませんよね?)
敷居が高いというのなら、自分の身の程にあう程度の話を書けば良いんじゃないですかね?

身の程知らずに長文や難しい話を書こうとして、力量不足で叩かれるのは仕方無いないのでは?
160作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:46:35 ID:KouaYwx2O
何この偉そうな批評家は
以後スルーでおね
161作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:48:48 ID:VOy8i2fK0
>>158
はい出ましたね、お前が書いてみろ。
小学生みたいな事を言わないで下さいよ。

なんと!?書き手を排除するのが私の目的と仰りますかw
ならば、異常に擁護する人はgdgdで滅茶苦茶な状況にするのが目的なんですかね。


このような作品ならば、通す通さないの議論はしなければならないでしょう。
まさか、貴方はこれが通るなんて思っちゃいませんよね?
少なくとも、この上ない醜さと見にくさの改善は必要ですよね?
162作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:51:23 ID:6RrzxGp20
>>160
OK
163作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 02:55:41 ID:VOy8i2fK0
>>160
おね?

おkの間違いですか?
それとも、まさか『おねがい』の略などとは申しませんよね。
それは、ご自分のサイトでなら通じる言葉なんですかね。
ますます小学生のようですね。


>>162
もしも答えることができるのなら、>>159にだけでも答えてくださいな。
164イヤだよキモイ!お前(以下略 ◆jKyibSnggE :2006/06/16(金) 05:53:59 ID:eLRNZyEr0
気がつくと、白川高菜は山の中にいた。
「こ、ここは…?」
周囲を見渡すが、見えるのは夜の闇ばかり。
月明かりが照らすものは、周囲の木々のみ。
ただ、どうやらここは山の頂上らしく、どの方向を見ても道は下り坂だった。
「…そうだわ、地図で場所を…」
地図を広げてみる。
『神塚山』…名前が記されているのは、島の真ん中に位置するこの山だけだ。
そして、どの方向へ歩いても麓まではかなりの距離である。
「……居場所は特定できたみたいだけど嬉しくない…」 ガビーン
高菜はしばらく地図を握り締めて震えていたが、やおら地図を地面に叩きつけると叫び始めた。
「こんなところに置いてくな、あんの白ブタが!そもそもいきなり殺し合いとか言われてもワケわかんないのよ!
 それにブタのクセにバスケなんてやってんじゃないわよ!肉が揺れてんのよ、ブタオヤジがぁ!」
思いっきりキレる高菜。
さり気に安西先生をこき下ろしている。

「はぁ……これからどうしよう」
ひとしきりキレたあと…高菜はようやくこれからどうするかを考え始めた。
とりあえずは知り合いと合流したいところだが…。

ジャガーさん――よく分からない行動をとる時もあるけど、なんだかんだで頼りになる人。
ピヨ彦くん――頼りになるかは分からないけど、一緒にいても害はないし安心できるかも。
ニンニン言う人(※)――いないよりはマシかも…いや、いなくても別に……うん、いない方がいいや、ウザイし。
※…ハマーこと浜渡浩満のこと。実際にはニンニン言いません。
165イヤだよキモイ!お前(以下略 ◆jKyibSnggE :2006/06/16(金) 05:54:35 ID:eLRNZyEr0
「うん、とりあえずジャガーさんかピヨ彦くんを探そう」
約一名をあっさり切り捨て、行動方針を定める高菜。
このままここにいても仕方がないし、黙って殺されるわけにもいかない。
「私にはアイドルになる夢があるのよ…その為にはなんとしてもこんな殺し合いからは逃げ出さなくちゃ」
とりあえずいちばん近いと思われる、G-06の鷹野神社を目指して歩き始めようとして…
――ガサガサ
「…! だ、誰!?」
足元の石を拾って音がした茂みの方へ投げつける。
もちろんただの牽制のつもりだったのだが…
「い、痛っ!高菜殿、拙者でござるYO!」
…聞き覚えのある声がするなり、さらに石を投げまくる高菜。
茂みの中からは石がぶつかる音と悲鳴とが断続的に聞こえてくる。
「痛っ、ちょ、待って…痛いって高菜殿!せっしゃ…ハマーでござるYO!」
そう言いながら茂みの中から現われたのは、ついさっき(心の中で)切り捨てたばかりのハマーであった。

「や、やぁ高菜殿。拙者が来たからにはもう安心でござるYO」
「……なんでお前ここにいるんだこの黒ブタがぁぁ!」
「ガバス!」


思いっきり殴ってしまってから、高菜はふと思った。
「(…確かにハマーさんはウザイけど、数少ない知り合いだし、それにやっぱ男だし頼りになるかも…。
 どうしよう、殴っちゃったこと謝った方がいいわよね…)…あの、ごめn」
…なさい、と続けようとしたところで、高菜は絶句した。
「…(;´Д`)ハァハァ」
「気色悪りぃんだよこのブタ野郎ー!」
「ペッサー!」
166イヤだよキモイ!お前(以下略 ◆jKyibSnggE :2006/06/16(金) 05:55:14 ID:eLRNZyEr0

【F-05/神塚山山頂/1日目・午前0時半ごろ】
【女子5番 白川高菜@ピューと吹く!ジャガー】
状態:興奮
装備:なし
道具:支給品一式、支給アイテム(未確認)
思考:1.ハマーキモッ!
    2.鷹野神社へ向かう
    3.殺し合いから脱出したい

【男子27番 浜渡浩満@ピューと吹く!ジャガー】
状態:殴られて小ダメージ(でも快感)
装備:なし
道具:支給品一式、支給アイテム(未確認)
思考:1.高菜に話しかける
167作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 06:05:04 ID:eLRNZyEr0
>>99で高菜のSSを修正投下されないとのことでしたので、新規に書かせていただきました。
問題あったらごめんなさい。

>>148
ピヨ彦キタw
ハマーはピヨ彦からも高菜からもウザがられてて可哀想w
ひとつだけ気になった点を言うと、最後の女性が誰かを、できれば書いたほうがいいと思います。
じゃないと、このSSの続きが中々書かれなかった場合、当てはまる女性がいなくなる場合があるので。
168作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 06:44:30 ID:Rhff5FH+O
>>161
ここは恋愛相談するところじゃないよ!
あと、鳥を消してもキチガイっぽさは消えてないから、次は工夫しよう!それとも真性かなwww
169作者の都合により名無しです:2006/06/16(金) 20:07:53 ID:i9FJ4NyI0
なんか大変な騒ぎを起こしちゃったようですね、申し訳ありません。
ひとまずピヨ彦続きを書こうと思います。
170旅と少女とピヨ彦 ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/16(金) 21:06:50 ID:i9FJ4NyI0
 皆さん、こんにちは。毎度ツッコミ役としてお馴染みの酒留清彦です。
 前回色々ありまして、今現在は銃をつきつけられています。早い話がピンピンチです。
 銃口が震えてるような気がしないでもないです。このままだと勢い余って答える前に首がハジけちゃいそうです。むっちゃ怖いです。
「な、ないよ! 僕は乗るつもりはないって!」
 情けないですか? そんなことしったこっちゃないですよ。この際誇りより命です。
「ほ、ホントなのね」
 首筋の感触が消え去りました。なんとか一命は取り留めたみたいです。
「手荒なことしてごめん……あなた釘バットを見つめてるの見てて、怖くなっちゃって……」
 振り向くと、小柄な女の子がいました。やっぱり釘バット、お前の所為かー!!
「いや、僕の方こそこんなもの見つめてるから」
 ああ、今すぐにでも捨てたい。でも捨てると自衛策が無くなっちゃうし……マーダーに拾われたらやばそうだし……
 とりあえずデイバッグに仕舞います。取り出しに難ありですが、携帯してて怖い人と見られるよりはマシでしょう。
 女の子──滝鈴音と名乗りました。高校一年だそうです──とは割とあっさり打ちとけることができ、僕と彼女の知り合いを探すため暫く同行するという形で話か決まりました。
「北西の方に小学校だから、そこに行ってみようか」
 小学校ではありますが、学校というキーワードから高校生の鈴音さん(滝さんと呼ぶと、何故か怒られました)の知り合いが来るかもしれないという割かし単純な考えですが、適当にうろつくよりはマシだと思います。
「賛成! それじゃ早速いこ、ピヨさん!」
 結構元気な女の子の様です。けれども、やっぱり年下の女性だしいざって時は僕が守らなきゃですね。ちょっとプレッシャー。
 
 あ、ピヨさんってあだ名ですか?気にしてませんよ。慣れてますからチクショウ。
171旅と少女とピヨ彦 ◆gNcQxtXu5Y :2006/06/16(金) 21:14:16 ID:i9FJ4NyI0
【E-07/トンネル付近/1日目・午前1時ごろ】
【男子15番 酒留清彦@ピューと吹く!ジャガー】
状態:健康
装備:なし
道具:支給品一式 釘バット@Mr.FULLSWING
思考:1.小学校へ向かう
    2.ジャガー、高菜、鈴音の知り合い、あといついでにハマーと合流

【E-07/トンネル付近/1日目・午前1時ごろ】
【女子7番 滝鈴音@アイシールド21】
状態:健康
装備:SW M19(弾数6/予備弾24)@CITY HUNTER
道具:支給品一式
思考:1.小学校へ向かう
    2.セナ、ヒル魔、ピヨ彦の知り合いと合流
172作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 03:10:00 ID:VxKqz/vQO
馬太 作
173リング(修正版) ◆7euNFXayzo :2006/06/17(土) 11:56:22 ID:+t1kJ2Mq0
 ――波の音が聞こえる。
 三井寿が目を覚ましたとき、最初に思ったことがそれだった。覚醒したての思考回路へ、次々と情報が飛び込んでくる。
 目を開いたにも関わらず、視界は薄暗がりに覆われている。頬に触れる何かは冷たく、平坦ではない。砂のような――外、だろうか。
「……んだ、これ……」
 多少なりとも眠りが深かったのだろうか、指一本動かすのにもそれなりの苦労を強いられる。
 ようやく身体全体が自由になって立ち上がることが出来た頃には、視力の方も回復し始めていた。
 掠れた景色には一面、無骨な岩山が広がっていた。高低差はそれ程でもなく、山の上という訳ではないらしい。
 暗闇のせいで遠くまで見渡すことは叶わないが、高所特有の息苦しさも感じない事から、多分そうだろう。
 ――波の音が聞こえる。
「……?」
 そうだった。何よりもまず、山の中で波打つ音など聞こえる筈がない。山を流れる小川のせせらぎなど微々たるものだし、
 滝の水が流れ落ちる音だとするには逆にそれは迫力に欠けていた。
 ならば、波の音と岩肌を繋ぎ止める状況と言えば――
 一つの予感が頭を過ぎり、まだ確認していなかった背後の風景を確かめようとしたその時――足元が、がらりと崩れた。
「――は?」
 踵に触れる地面が消失して、後方へとバランスを崩しかけた体を、振り子の要領で前へと動かした上半身の勢いだけで巻き戻す。
 ついでに一歩、足を進めておくことも忘れない。
 岩と岩がぶつかり合って跳ねる音がして、その音はすぐに波に飲まれ、消えた。
 ――予感的中だ。
 三井が立っていたのは断崖絶壁の、それも本当に端の部分だったのだ。
 目を覚ますのがもう少し遅かったら、三井は現状を一切把握出来ないまま、突き出た岩々にその身を打たれ、海の藻屑となっていただろう。
 こんな場所に寝かしつけておくなど、主催者の連中は何て趣味の悪い――
 ――主催者。
 その記憶が、決定打となった。堰を切ったように、記憶が蘇る。
 見知らぬ人間が大勢集められた体育館、戸惑った顔の知己の少女、照らされた頭上のライト、武装した兵士、
 いつもと変わらないのんびりとした調子で現れた白髪の老人、その背後からやってきた髭面の中年、
 ――「君達には殺し合いをしてもらいます」 ――
「……マジって、ことかよ」
 はっきりとした現実を認めた途端、心臓が暴れるように激しく鳴り出した。
 この異常な状況は、嘘偽りではない。自分達は、殺し合いをさせられるのだ、間違いなく――
174リング(修正版) ◆7euNFXayzo :2006/06/17(土) 11:58:13 ID:+t1kJ2Mq0
 思わずよろめいた足が、柔らかな何かを蹴った。
 ゆっくりと下げた視線の先にあるのは、横倒しになっている物体。
 ――デイパック。
『デイパックの中には数食分の食料・水、それに参加者の名簿・筆記用具・地図・コンパスが入っており、
 他にランダムで得物となるものも入っている』
 獲物となるものも――
 獲物。この場合に獲物という言葉が指すものと言えば、一つしかない。
 殺し合うということは、人の命を奪うということだ。命を奪うために、必要になるものとは何か。
 ――"武器"だ。
 三井はデイパックの前に屈み込むと、倒れていたデイパックの底を地面へと置き直し、ジッパーを開いた。
 当然だが、こんな殺し合いに乗る気など更々ない。しかし、同じように武器を渡された人間が存在しているだろうということを考えると、
 自衛のためにもそれは必要不可欠となる。不良をやっていた割には情けない話だが、自分は腕力の方には然程自信がないので。
 だが、金属同士の擦れ合う音が耳へと届いて、明らかになったその中身は、おおよそ"武器"とは程遠い代物だった。
 三井が取り上げたものは、手にしたばかりにも関わらず、余りにも馴染みすぎるオレンジ色の球体。
 言うまでもなくそれは、バスケをする者にとって相棒にも等しい親近感を持った、バスケットボール以外の何物でもなかった。
「……くそったれ」
 大した冗談だ、そう思った。生き残ればまたバスケが出来るとでも言いたいのだろうか? 皮肉としても質が悪過ぎる。
 まず、生き残るための唯一の"武器"というのがバスケットボールでは話にならない。顔面にでも投げつけてやるか? 馬鹿な。
 武器というのは普通、拳銃だの刃物だの、最低でも"そういう用途"を持っているもののことを言うのだろう。
 ボールを投げて人が殺せるのなら、ボールなど必要はない。
 それだけの腕力を持っているなら、普通に殴りかかる。でなければ、石でも使った方がずっと合理的だ。
 何よりボールは、バスケをするための物だ。
 バスケをするための――
「……」
 ――バスケ、か。
 自嘲気味な笑いが漏れるのを、抑えられなかった。
 生きるか死ぬかの瀬戸際で考えることが、バスケットボール。暢気にも程があるのではないか。
 しかし、暢気にでもならなければどうにもならない事も確かだった。
 はっきり言って、これで自分が生き残れる可能性は0だ。多少の自棄は許して欲しい、そう思う。
 ――そうだな。とことん暢気に行くって言うんなら――
「――してみるか、バスケ」
 実際に声に出してみると、何故か身体が軽くなった気がした。
175リング(修正版) ◆7euNFXayzo :2006/06/17(土) 12:00:07 ID:+t1kJ2Mq0
 屈んでいた身体を上げて、天を仰いだ。その手には、当たり前のように収まっている、バスケットボール。
 視線の先にある青白い円をゴールに見立てて、三井はシュートの体制に入った。
 膝を軽く落とし、ボールを眼前へと掲げる。左手は添え、右手は月の――ゴールの正面。
 静寂の中で瞳を閉じてみると、慣れ親しんだ光景が、今も変わらず目の前に広がっているような感覚に陥る。
 熱気に包まれた体育館。敵味方入り乱れて駆け回るコートの中には、無数の騒々しい足音が広がっている。
 三井のいる場所は、他の連中が凌ぎを削り合っているゴール下から、少し離れたラインの外。
 それでも対戦相手は、三井に対して必死に食い下がってくる。
 ――どんな奴も、オレの恐ろしさを知ってるからな。
 自然と笑みが毀れる。ボールが渡ってしまえば、後はこちらの思うがままだ。
 どれだけ執拗なディフェンスを受けても、自分は常にその上からシュートを放ち、ネットを揺らしてきた。今度も同じことだ。
 観客席から、力強い声で自分の渾名を呼ぶ声がする。
 視線を向ける余裕まではないが、今日も変わらずこっ恥ずかしいあの応援旗を振り乱しているのだろう。律儀な奴。
 ――ま、軽く決めてやるからよ。
 ボールが手から離れる寸前、視界の端に違和感があった。
 ゴール下での激しいポジション争い――おいおい、そんなマジにならなくたってオレは外さねえよ、桜木は特にはりきり過ぎだ――の中。
 一人外れて、立ち尽くしている背中があった。
 赤いユニフォームに刻まれた、背番号は、4。
 ――は?
 何やってんだお前、試合中にボーッと突っ立ってやる気あんのかよ? 桜木が同じことやりゃあ速攻バカタレがっつって殴る癖によ。
 おい、しっかりしろよ。オレ今からシュート撃つぞ。リバウンド入れよ、いつもみてえに他の奴らと身体張り合ってよ、どしっと構えてろよ、なあ――

 長身の背中が、こちらを向いた。
 その顔面は、彼が着ているユニフォームと同様赤く染まりきっていて、もはや顔面と呼べる形を止めておらず、
 それを意識が認識した途端、彼の身体はユニフォームに覆われていない肌色の部分も含めて、何もかも"赤"に侵されていき、
 上半身が、下半身が、腕が足が首が何もかもがブチ切れてバラバラになって床へと落ちていって――
「――赤――」
 一直線にゴールを向いていたはずの手首が、その時、ブレた。
 弧を描いて宙へと羽ばたいたボールは、僅かに軌道を変えて、リングに何の抵抗もなく弾かれた。
 その音は、呆然とした三井の耳へと空しく響いて、本当にとても、救いようのない、音が――

「……うああああああああああああああっ!!」
 跳ね返ったボールの行方を知ることもなく、その景色は、途切れた。
176リング(修正版) ◆7euNFXayzo :2006/06/17(土) 12:00:37 ID:+t1kJ2Mq0
「――」
 目を開いたとき、三井の掌には何の感触もなかった。
 フォロースルー――シュートを放った直後の体勢のまま固まっていた腕を下ろして、ぼんやりと、荒れ果てた地面を見渡す。
 ボールは視線の遥か先、一際天へと突き出している岩肌の前で転がっていた。
 尖った地面を何度か跳ねたせいだろうか、ボールの表面は薄く削れている部分が見受けられて、打ち捨てられたような姿になっていた。
 実際、三井が拾おうとしない限り、このボールは捨てられたようなものだ。
 ここはバスケットのコートではない。殺し合いをする場所なのだ。持ち主のいなくなったボールを躍起になって追いかける者など、誰もいない。
 そして、それを認めようとしなかった一人のバスケットマンは、もう二度と、リバウンドもダンクもブロックも出来ない身体にされてしまった――
「……」
 気が付いたら、足を前へと動かしていた。
 必要のない、傷付いたボールを手にするために、三井は一歩ずつ、それに近付いていく。
 そして、拾い上げた。
 滑らかな球体は完全ではなくなってしまったけれど、やはりそれは、いつも三井の手の中に存在したバスケットボールそのものだった。
 ――やっぱ、忘れらんねえよな、こればっかりは。
 置いていたデイパックの下へと戻って、ボールを仕舞い直す。
 何かの役に立つことなど、期待はしていない。実際、このゲームが続いている間に、このボールをもう一度取り出すことなどないだろうと思う。
 それでも三井は、手放すことが出来なかった。
 赤木は死んだ。湘北のレギュラー5人がコートに揃うことは、永久にない。桜木とも、出会えないかもしれない。
 だから今は、このボールだけが、自分とあの日々を繋ぐ唯一の存在だ。
 仲間がいて、競い合う相手がいて、熱意があって、声援があって、コートがあって、リングがあって、ネットがあった。
 もう一度、あの音が聞きたかった。腕を振り上げる力を、底を尽いた気力でさえも奮い立たせる、放ったシュートが鳴らす響きを。
 このボールは、言わば、そこへと帰るための切符代わりだ。
 ジッパーを閉じ、デイパックをひょいと右肩に担ぎ上げると、三井は歩き出した。
177リング(修正版) ◆7euNFXayzo :2006/06/17(土) 12:03:23 ID:+t1kJ2Mq0
 まずは、アイツらとハルコちゃんを探そう。
 宮城は、まあ大丈夫だろ、キレるのは早えが、こういう状況でイカれるようなタマじゃねえ。飛び蹴り得意だし。チビのくせに。関係ねえけど。
 流川。想像つかねえ。夢だと思って二度寝でもしてんじゃねえのか? 本気でありえるから怖えな、アイツの場合は。
 桜木。……なんか、嫌な予感がするな。あのバカを放っといたら、ゲームに乗った連中でも無闇やたらに突っ込みかねねえ。
 アイツがケンカ強えのは充分に分かってるが、それでも相手が銃とか持ってたら話は別だ。
 腕っぷしだけでどうにかなるほど、このゲームは甘くねえ。
 もっとヤバいのは、ハルコちゃんだ。
 赤木のやつが死んだのを、本当に間近で見ちまった。おまけに今度は、目が覚めたら真っ暗ん中に一人ぼっちだ。
 名簿の中にある名前は、知らねえ奴のがほとんどだった。
 もしその中に乗り気のやつが混ざってて、ハルコちゃんがそいつと出会っちまったら――
 頭の中で浮かび上がった最悪の事態を、三井は首を振って掻き消した。
 ――兄妹揃って、そんな悲惨な終わり方にしてたまるかよ。
 ――オレが、やらなきゃ。
 頼れる相手は何処にもいない。尊敬の念を抱いていた恩師は、今や自分達を死へと追いやる悪意の塊と化した。
 引き摺られる訳には、いかない。
 ――諦めたら、そこで試合終了ですよ、か。本当その通りですよ、安西先生。
 言葉の主が狂気に取り込まれた今も、その言葉だけは三井の中で揺れ動くことはなかった。
 かつて、三井を立ち上がらせた言葉。
 今も、三井を立ち上がらせる言葉。
 ――だからオレは、生きることを諦めねえ。オレであることを、3Pシューター・三井寿であることを諦めねえ。
 人生最後のシュートがリングに弾かれて終わりなんざ、認めてたまるかよ。
 乾ききった岩場を行き、足元に最低限の気を払いつつ、鈍い輝きを放つ満月に視線を送る。
 ――今度は、外さねえぞ。

 月を眺めているうちに感傷的な気分になってきて、三井は声には出さず、願った。いつかと似たような言葉を、別の相手へと向けて。

 ――神様……ってやつが仮にいるとしてだ。
 ホトケ様でも、この際構いやしねえ。俺なんかの言うことなんか、知ったこっちゃないかもしれねえけどよ。
 有り得ない話を、一つ聞いてくれ。もしもこの世に、奇跡でも救いの手でも何でもいい。こんな俺を哀れに思って、何かしてくれるんなら――
 いつか何処かで、また、皆一緒に。

 ――バスケが、したいです。
178リング(修正版) ◆7euNFXayzo :2006/06/17(土) 12:09:57 ID:+t1kJ2Mq0
【A-2/崖周辺/一日目・午前2時前後】
【男子12番 三井寿@SLAM DUNK】

 [状態]:健康
 [装備]:バスケットボール@SLAM DUNK
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1、湘北メンバーと晴子を探す
2、生き残って、バスケのある日常へと帰る



以上です。修正っつってもほとんど変わっていませんが…。
サブカル板と違って行数規制がキツいのね、少年漫画板。


ってか、投下した後に重大なミスに気付いた。

>>176
>桜木とも、出会えないかもしれない。→桜木『たち』に修正お願いします…orz
179仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/17(土) 17:58:47 ID:NUNa9P1k0
>>ピヨ彦SS、高菜SSの書き手さん
投下有難う御座います。
上手いなぁ。ジャガー陣、動かし方難しいですから助かります。
奴等あんまり団結力があるように思えないから尚更・・・

>>リング書き手さん
途中、三井が得物を獲物と聞き違えている部分がありますが、誤字ではないですよね?
180作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 19:45:47 ID:f3OyBwFD0
>>164>>170>>173
禿乙
上手い感想とか言えないがいつも楽しみにしてるんだ
これからもここを見捨てず書き続けてってくれ
181 ◆jKyibSnggE :2006/06/17(土) 21:02:20 ID:+sDCjlU60
確かにジャガー陣は難しいですね。
特にジャガーはとても書けませんw

あと、高菜とハマーを書いたわけですが、今頃気づいた問題点。
旧の方でハマーと晴矢の話がありました。
で、その作品を書いた方が、こちらに移植されるかもしれないわけです。
ということは、ハマーと高菜は別れさせといた方がいいですよね。
あとで修正版を投下します。
182イヤだよキモイ!お前(以下略 ◆jKyibSnggE :2006/06/17(土) 21:17:38 ID:+sDCjlU60
以下を>>165の後ろにつけたしお願いします

「(もうヤダ!なんでよりによってこんなのと最初に会うのよ!?こんなウザくてキモイのと一緒にいたら、
 私の方がいろんな意味で危ないじゃない!ひとりの方がマシよ…そうよ、逃げるしかないわ!)」
高菜は立ち上がりかけているハマーをもう一度どつくと、一目散にその場から走り去った。

殺し合いという異常状態に放り込まれたことで、高菜の精神状態はやや不安定となっていた。
必死に走りながら、高菜はブツブツと呟いている。
「はぁ、はぁ…そうよ、早く逃げないと…アイツ、チムリー(※)の撮影会の時も私にハァハァしてたっけ…
 ……あの頃から私を狙ってたのね…!そう、殺し合いなんて状況ならどんなことをしても許されるからって、
 私を油断させてあんなことやこんなことを…サイテーだわ!」
(※…ネットアイドル「チムリー」、正体は高菜。ちなみにハマーは高菜=チムリーとは気づいていない)
既に妄想があらぬ方向に進んでいるが、それを止めるものは誰もいない。
ハマーへの悪意に満ちた妄想を脳内で膨らませながら走り続けた高菜。
既に膝がガクガクしているが、足を止めたら追いつかれるという強迫観念から走り続けている。
しかし、それもそろそろ限界のようだ。
「…あっ!」
バランスを崩し、高菜は思いっきりヘッドスライディングをしてしまった。
「うぅ……いった〜…もうダメ、歩けない…このままあの塩ブタに殺されちゃうんだ……
 あぁ…殺される前にせめてPCの中の自作花ことばとポエムを消去したかったな…」
観念する高菜。
…が、いつまで経っても殺される様子はない。
恐る恐る顔を上げてみると、周囲にはだれもいなかった。
「…あ、逃げきれたんだ…よかった〜〜……」
高菜は大きくひとつ息を吐くと、その場に仰向けになった。
走り続けて喉が渇いたので、デイパックから水を取り出して一口飲む。
「ところでメチャクチャに走ってきちゃったけど、ここどこだろう…」
コンパスで方位を確認すると、北の方が登り坂になっている。
「ってことは、このまま南に行けば麓に降りられるのね…早く逃げないと」
まだガクガクする膝を押さえながら立ち上がると、高菜はよたよたと歩き始める。
「ジャガーさんでもピヨ彦くんでも…ううん、まともな人なら誰でもいいから、早く誰かに会いたい…」
183イヤだよキモイ!お前(以下略 ◆jKyibSnggE :2006/06/17(土) 21:18:30 ID:+sDCjlU60
【G-05/神塚山/1日目・午前1時ごろ】
【女子5番 白川高菜@ピューと吹く!ジャガー】
状態:疲労
装備:なし
道具:支給品一式、支給アイテム(未確認)
思考:1.とりあえず南へ
    2.ジャガー、ピヨ彦、またはまともな人と会いたい
    3.ハマーとは絶対会いたくない。死んでも会いたくない
    4.殺し合いから脱出したい


【F-05/神塚山山頂/1日目・午前0時半ごろ】
【男子27番 浜渡浩満@ピューと吹く!ジャガー】
状態:殴られて小ダメージ(でも快感)
装備:なし
道具:支給品一式、支給アイテム(未確認)
思考:1.不明
184作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 21:23:38 ID:+sDCjlU60
修正というか大幅に加筆。
一応、これなら旧ロワのハマーの話にもつなげられるのではないかということで。

>>178
乙です。
「諦めたら試合終了ですよ」や「バスケがしたいです」のセリフが重いですね。
しかし三井にバスケットボールとは、皮肉としか言い様がないw
185作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 21:40:54 ID:+sDCjlU60
>>171
あれ?ちょっと思ったんですけど、D-06の小学校ってスタート地点じゃないんですか?
だとしたらそのエリアは禁止エリアになってるんだと思うんですけど…
なんか勘違いしてたらスンマセン。
186作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 22:06:45 ID:7cV5BKkB0
集められたのが体育館を小学校と勘違いしてるんか?
OPの最後に全員ガスで眠らされてランダムに配置されたからスタート地点はないはずだが
187作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 22:07:43 ID:7cV5BKkB0
集められたのが体育館を小学校と勘違いしてるんか?
  ↓
集められた体育館を小学校と勘違いしてるんか?

188作者の都合により名無しです:2006/06/17(土) 22:47:55 ID:1fbftwgJ0
>>181
ハマー&晴矢は旧にあったけど、作者はもう来ないでしょ
本意か不本意かは別としてあれだけイタさ爆発させて粘着してたんじゃ
気にせず修正前のでいいとおもうんだけど
189Yesterday Once More ◆SzP3LHozsw :2006/06/18(日) 00:39:22 ID:sR7RJMi70
ガラス玉みたいに輝きを失った瞳からは、もう涙が溢れることはなかった。
涙も心もすっかりカラッポになってしまったようだった。
大きな喪失感と虚無感――。
その二つだけが赤木晴子の胸を占めている。
抜け殻となった晴子が今できることは、16年間のうちに経験してきた兄との思い出に浸るだけ。

小さい頃から遅くまでバスケをしていたお兄ちゃん――カッコ良かったな。
私にレイアップを教えてくれたお兄ちゃん――優しかったな。
桜木君のことを伝えると筋トレをしながら全国の夢を語ったお兄ちゃん――熱かったな。

そのどれもが昨日のことのように鮮明に思い起こされる。
赤木剛憲は、晴子のどの思い出でも逞しくて頼りになる存在だった。
しかし、その楽しかった昨日は二度と戻らない。
遅くまで練習に取り込む姿も、桜木に熱く指導する姿も、全国の夢を涙ながらに語る姿も、もう見ることができないのだ。
大好きだったお兄ちゃんは死んでしまったのだから。

晴子は膝を抱えてその間に顔を埋めた。
疲れていた。何も考えられないほどに疲れていた。
空気の抜けてしまった風船のように、晴子もまた萎んでしまっていた。
晴子の望むのはただ一つ、もう一度昨日に帰りたいということだけだった。


【E-05/神塚山山中/一日目・午前0時30分ごろ】

【赤木晴子@SLAM DUNK】
 [状態]:精神的に不安定
 [装備]:なし
 [道具]:支給品一式(※ランダムアイテムは未確認)
 [思考]:1、何も考えられない
190作者の都合により名無しです:2006/06/18(日) 00:45:44 ID:Wcs5clUV0
>>新ハマーSS
気が付かなかったよ自分orz そういえばそうだ。
だから、その、旧書き手の方、早めに修正中のタイトルを名乗って頂けると有り難いんですが・・・

>>旧ハマーSSとか、旧SS
あときっちり1週間だけ、旧作品の修正宣言を待とうと思う。
リスタート自体、急に決まった感が否めないから、もう少し旧書き手さんに配慮をしたいんだ。
ここスレ立ってから8日たつけど、「今何を修正している」って宣言、誰もしてないし。
・・・長いかな・・・?
191止まれない理由 ◆SzP3LHozsw :2006/06/18(日) 00:48:34 ID:sR7RJMi70
「――――ハッ…ハッ…ハッ…ハッ……」

明かりも無い暗い夜道を、田岡茂一はひたすら駆けていた。
41歳――けして若くはない。まだいくらも走っていないが早くも息が上がりはじめ、足がもつれそうになるのを懸命に堪えている。
今の田岡に高校時代『神奈川に田岡あり』といわれた頃の面影を忍ぶことはできなかった。
年齢と共に衰えた肉体には、高校時代の遺産は残っていないようだ。
しかし、けして止まれない。止まることのできない理由が田岡にはある。

田岡の脳裏には、目の当たりにした赤木剛憲の変わり果てた姿が焼きついていた。
(一刻も早く警察に通報しなければ!)
田岡は必死に走りながら、公衆電話か、或いは民家で電話を借りることを考えていた。
そこから通報し、すぐにでもあのイカれてしまった安西達のことを捕まえてもらわなければなるまい。
でなければ更に犠牲者が増えてしまう……。考えるだけで恐ろしかった。赤木のような将来のある若者をこれ以上死なせたくはない。
(赤木剛憲…素晴らしい選手だった)
生前の赤木のプレーが思い起こされる。
大胆かつ豪快なスタイル、チームを引っ張る牽引力、ゴール下での圧倒的なまでの存在感。
文句無く全国トップクラスの選手だといえた。これほどの逸材はそう居るものではないのだ。
それを…その赤木を、最近は温厚で知られていた安西先生が殺してしまった。
いや――温厚だったとか、もはやそんなレベルの話ではないだろう。人が一人殺されているのだ。これ以上に無いほど残忍なやり口で。
その事実を、田岡は今なお信じることができない。何がどうなってしまったのか、田岡には全くわからない。
昨日練習を指導し終わった後も、自分の周りに特別変わったことは無かったし、当たり前のように次の日が無事にやってくるもんだと思っていた。
翌日の練習メニューだってちゃんと考えていたのだ。
それがどうだろう。気付いたら真っ暗な体育館にいて、殺しを強要されていた。ましてや尊敬していた安西先生に、だ。
とても現実とは思えなかった。
(――これは夢だ。悪い夢なんだ)
田岡は何度そう思ったことか……。
だが赤木の死体と、人が変わってしまった安西を確かに目撃している。とても信じられることではないが、さっきの出来事は夢ではないのだ。
だとすると、本当に今は殺し合いが行われている真っ最中なのであろうか?……わからない。
何がなんなのか、どうしてこんなことが起こっているのか、何の目的があってのことなのか、いくら考えてみても田岡にはわからなかった。
情けない話だが、自分には何もできることは無いだろうと思っていた。唯一できることがあるとすれば、それは通報を入れることだけであろう。
だがもしかしたら――。嫌な予感がしないでもない。
192止まれない理由 ◆SzP3LHozsw :2006/06/18(日) 00:50:13 ID:sR7RJMi70

田岡の眼が前方の電話ボックスを捉えたのは、それから数分と掛からなかった。
飛び込むようにして扉を押し開くと、喘ぐ息を整えることもせずに受話器を上げ、緊急用のボタンを押した。短い呼び出し音のあとに応答があった。
「も、もしもし!?警察に――――」
「やあ。田岡君」
ドキリとした。電話の向こうの相手を、田岡はよく知っている。やはりそうかと内心で舌打ちした。
ごくりと唾を飲み込んでから、一応相手を確認した。
「安西先生……ですな?」
「はい」
田岡の予想通り、通話先に出たのは今一番聞きたくない声の主だった。
安西が電話に出たということは、文字通りの孤立無援を意味する。この島に助けは来ないと考えるべきであった。
田岡はもしかしたらこういうこともあるのではないかと考えていたが、それが見事に当たってしまったことになる。
「先生が電話に出られたということは――」
「ええ、外界との連絡は一切できません」
言い切った安西の言葉に、田岡は計画の大きさを知らされたようだった。
島一つを用意し、連絡手段さえ断っている。安西達の用意周到さが窺えた。
「…安西先生……訊かせて頂きたい。貴方は何の為にこんなことをなさるのです?」
「ほっほっ。田岡君、君達は言われたとおりにしていればいいんです」
口調は穏やかだが、言外に余計な詮索はするなという威圧のようなものが感じられた。
しかし黙っているわけにはいかない。言うべきことは言わねばならぬ。
「……何故赤木を殺したのです?彼は素晴らしい選手だった。貴方も彼を高く評価していたんじゃなかったんですか?」
「ほっほっほ」
「それもあんなひどい殺し方で……理解できませんな」
「君に理解してもらおうとは思ってないよ、田岡君。君達は誰かを殺していけばそれでいい」
「しかし安西先生、貴方は間違っている!私は決して貴方を許しはしない」
「死合はとっくに始まっているよ。君も断固たる決意で頑張りなさい」
そこで電話は一方的に切られた。
まだまだ言いたいこと、訊きたいことが山ほどあったのだが、それも叶わなかった。田岡は受話器を荒々しく置いた。
193止まれない理由 ◆SzP3LHozsw :2006/06/18(日) 00:53:08 ID:sR7RJMi70

(安西先生はどうかしている……)
体育館でのことでわかってはいたがこうして実際に言葉を交わしてみて、安西が発狂しているとのだと確信した。
これからどうするのか、田岡は電話ボックスの中で立ち尽くした。もう助けを呼ぶ手立ては無い。孤島では逃げ場も無い。
田岡はデイパックを下ろすと、名簿を引っ張り出した。

4番 魚住純

知っている名が田岡の眼に飛び込んでくる。魚住の顔が体育館で見た赤木と重なった。
「冗談じゃない!選手をなんだと思っているんだ!!」
あまりの腹立たしさに、田岡は思わず声を荒げて叫んでいた。しかし、それが田岡の本心でもある。
辛い練習に耐え、それでもついて来てくれる選手を簡単に殺してしまう安西に、嫌悪感を覚えていたのだ。
田岡はもう一度名簿に視線を戻し、教え子の名を指でなぞった。それから名簿の名を順番に辿っていく。

14番 桜木花道 37番 三井寿 38番 宮城リョータ 42番 流川楓

湘北の選手だ。みんなあの安西の教え子だ。
彼らがどんな気持ちでキャプテンの死を見届け、恩師をどんな風に見ていたのかを考えると、田岡は辛くなった。
桜木は天敵ともいえる嫌な奴だったが、今はそんなことも言っていられない。桜木だって気持ちは一緒だろう。
名簿を男子から女子に移す。

1番 赤木晴子

「赤木の妹か……」
肉親をあんな形で亡くした少女の気持ちまでは、さすがに田岡は察せられなかった。
だがこの少女はきっと今も何処かで兄の死に打ちひしがれているはずだった。そう考えるとでゾッとした。
「こいつら全員、守ってやれねばならんな」
誰かが助けてくれないのなら、自分がやるしかない。田岡は口に出して決意を固めた。
「この田岡茂一、お前達だけでも必ず……必ず守ってみせるぞ!」
狭い電話ボックスの中――田岡は大きな使命感に燃え始めていた。
194止まれない理由 ◆SzP3LHozsw :2006/06/18(日) 00:55:05 ID:sR7RJMi70
【F-03/路上の電話ボックス/一日目・午前1時ごろ】

【男子21番 田岡茂一@SLAM DUNK】
 [状態]:健康
 [装備]:なし
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1、魚住・湘北勢と合流し、彼らを守る
195 ◆SzP3LHozsw :2006/06/18(日) 00:59:48 ID:sR7RJMi70
晴子、田岡を投下。
田岡は旧スレでタイトルが被ったとあったため、内容とともに変更。
晴子の方はほとんど手をつけてません。

自分の書いたものでは、一貴・冴子、中島を修正予定。
他は登場してなかったりなので全て破棄します。
196 ◆jKyibSnggE :2006/06/18(日) 09:05:37 ID:NegF3v5R0
>>195
田岡修正版乙です。
安西先生と同じ監督の立場だけど、ロワでは参加者と主催者という立場の違い。
魚住だけでなく湘北の選手も守ろうとする田岡がカッコイイ!


>>186
あれ、マップだと小学校が赤くなってるんで、このロワでもそこが最初に集められた場所なのかと勘違いした。
じゃあ小学校に入れても問題ないんだ。騒がせてスマソ。

>>190
了解。1週間くらい時間があった方がいいと思う。
ハマーSSについては、その間に修正宣言が来れば加筆した方で。
来なかったら加筆なしってことで…
管理人さんは面倒でしょうけど、できればそんな感じでお願いします。
197作者の都合により名無しです:2006/06/18(日) 11:44:44 ID:/uzTm4Lt0
学校が赤くなってるのは元ネタのロワの画像を流用してるからかと。
198仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/18(日) 17:50:28 ID:Wcs5clUV0
ttp://www.geocities.jp/wjbr2nd/index.html

小学生かっ!
キャラ説明とか、何かと足りない部分があるが、相変わらず暫定的処置まとめ。
携帯の人、居たらすまない。もう少し待ってくれ。こっちよりは手間がかからないと思う。多分。
199 ◆WItgwMh0IA :2006/06/18(日) 23:14:27 ID:L+8QvhRH0
>>198
もう仮管ではなく、立派な管理人だな。禿乙。

つーわけでリョウと春香の修正版を移植するよ。
っていっても場所と時間しか変えてないけど。
200報酬は白衣の天使の微笑み:2006/06/18(日) 23:19:29 ID:L+8QvhRH0
 おれは冴馬リョウ、またの名をシティーハンター。その筋じゃあ、ちったあ名の知れたプロのスイーパーだ。
 美女のボディーガードから殺しまで手広く請け負う。つまり、街のゴミどもを始末する清掃人。
 てな訳で、常に危険と背中合わせの毎日だ。
 それにしても、今回はやっかいな事に巻き込まれちまった。
 おれとしたことが目が覚めたら殺しを強要された挙句、再び目が覚めた時には見知らぬ島に放置されていた。
 香の姿も見えないし、冴子も海坊主もミックも見当たらない。
 まったく何がなんだか訳が分からんぜ。一体、これからどうなっちまうんだか…。


 リョウは徐にその“白衣を着た女性”のスカートを捲り上げた。パンツの薄い布地に包まれた白くて形の良い臀部が丸出しになる。
「きゃ!」
 白衣の女性は自分の意思に反して捲くり上がったスカートに驚き、短い悲鳴を漏らすと、スカートを必死に抑えた。
 いくら抑えようともスカートは捲くり上がったままだ。何故ならリョウの大きな手が女性の努力を阻むようにスカートを抑えたままだった。
「わぁお!もっこりヒップちゃん!」
 柔らかそうな双丘に眼を釘付けにして、リョウは歓声を上げる。香が見たら間違い無くハンマーでお仕置きされている場面だ。
「や……やめてください!」
 なんとかリョウの手から逃れると、白衣の女性はリョウをきつく睨んだ。
「なんなんですか、貴方は…………!?」
 見ず知らずの女性のスカートを捲り上げ、観察するなど、セクハラの域を超えている。白衣の女性が憤慨するのも無理はなかった。
 ただ、相手は新宿の種馬の異名を持つ冴馬リョウだ。馬の耳に念仏というやつだった。
「あっれー?怒っちゃったー?そんな怖い顔してないでさーリョウちゃんと遊ぼうよー」
「やめてください!大声出しますよ?」
「いいじゃんいいじゃん、ねー?遊ぼうよー」
 いつまでもしつこく食い下がるリョウに白衣の女性も呆れ顔。その顔は明らかにリョウを軽蔑していた。
201報酬は白衣の天使の微笑み:2006/06/18(日) 23:20:26 ID:L+8QvhRH0
「私はこんな事してる暇無いんです。早くあの子達を探さなくちゃ…………!」
 白衣の女性は大真面目に言った。
 さすがのリョウもふざけてられないほど、白衣の女性は真剣だった。
「訳ありかい?」
 さっきまでの変態ストーカーが一変、リョウはシリアスモードに切り替わっている。
 こうしていれば、リョウはかなり格好良い。中にはこのギャップの大きさが好きだという女もいるとかいないとか。
 とにかくリョウも悪ふざけを止め真剣になったので、白衣の女性の方も重い口を開いた。
「日々野君達を…………うちの学校の生徒達を探さなくては…………。ごめんなさい、貴方の相手をしてられないんです」
 白衣の女性は丁寧な辞儀をして、生徒達を探しに行こうとした。
「待ってくれ、話を聞こう。おれに話してみてくれないか?」
「貴方に…………ですか…………?」
 疑いの目。まだリョウを信用していなさそうだ。
「なぁに、こう見えてもおれはプロのスイーパーさ。こんな物騒な島を一人でうろつくより、おれのような腕利きと一緒に探した方がずっと安全だと思うがね」
 とか何とか言いながら、リョウの腕はちゃっかり白衣の女性の肩をしっかり抱いている。
 白衣の女性は半信半疑でリョウの横顔を見上げていた。

202報酬は白衣の天使の微笑み:2006/06/18(日) 23:21:57 ID:L+8QvhRH0
「ほう…………要するに、春香ちゃんの所の生徒さんは何を仕出かすか分からない問題児って事か。面倒に巻き込まれないうちに、手綱をつけちまおうって訳だな」
「問題児なんて…………!あの子はとても良い子です。ただ少し元気があると言うかお調子者と言うか…………とにかく悪い子ではありません」
 生徒を庇う春香の姿は、リョウに好感を抱かせた。
 春香が心根の優しい娘だという事はそれだけで伝わって来ていた。
「まあ何にしても生徒の身が心配だって事だろ?だったら早いとこ出発しようぜ。もう面倒な事に巻き込まれているかもしれない」
「でも…………いいんですか、冴馬さんも誰か探さなくちゃいけない人がいるんじゃ…………?」
「なぁに心配はいらん。どいつも簡単に死んじまうような奴らじゃないからね。そのうち何処かで会えるさ」
 リョウの言葉は素っ気無い。春香に要らぬ気遣いをさせない配慮だった。
 この純真無垢で優しい心の山ノ上春香を、これ以上不安にさせてしまうのは男が廃るというものだ。
「ありがとう冴馬さん」
 春香が笑いかけてくれた。
「フッ……報酬は前払いで貰っておくよ」
「え?」
 春香は知らなかった。春香の微笑が最高の報酬になった事を――――――
203報酬は白衣の天使の微笑み:2006/06/18(日) 23:23:04 ID:L+8QvhRH0
【G-08/平野/一日目・午前1時ごろ】

【男子10番 冴馬リョウ@CITY HUNTER】
 [状態]:健康
 [装備]:特に無し
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1、あわよくば春香ともっこり
     2、春香を守る
     3、香、冴子、海坊主、ミックを探す

【女子12番 山ノ上春香 @BOY】
 [状態]:健康
 [装備]:特に無し
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1、日々野や一条を探す
     2、リョウについて行く

 二人の支給品は次に作者に任せます
204作者の都合により名無しです:2006/06/19(月) 00:43:03 ID:7RCfWpKV0
冴馬リョウ と 冴羽の関係は?
205作者の都合により名無しです:2006/06/19(月) 00:51:25 ID:WqCzM9un0
揚げ足取りはいらないよ
206作者の都合により名無しです:2006/06/19(月) 11:53:20 ID:2eGQiwWL0
新作マダー?
早くルーキーズ勢の活躍や月やL頭脳戦見たい
207作者の都合により名無しです:2006/06/19(月) 12:05:41 ID:pvpXKHag0
>>203
修正乙
もっこりは相変わらずヤバイっつーか、シリアスとギャップがw
208護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:27:28 ID:Vwj7Rvu/0
鼓動が早鐘のように鳴っており、瀬戸一貴は自分の胸に手を当ててみた。
心臓が胸に当てた手を振り払おうと激しく叩いているのを感じ、一貴は自分がどれほど脅えているのかを知る。
深呼吸をすることで緊張をほぐそうと試みるが、バクバクとうるさいほどに脈打つ心臓はまったく一貴の言うことを聞き入れようとはしない。
背後の樹に背を預け、それでも一貴は気持ちが落ち着くのをじっと待った。
(伊織ちゃん、大丈夫かな…)
大好きな葦月伊織の顔が目の前をチラつく。
その顔が不安に慄いているように見え、一貴の心配は倍加した。
(なんでこんなことに……)
いくら考えたところで理由などわかるはずもなく、余計、歯がゆさと腹立たしさが増すばかりだった。

(そうだ…伊織ちゃんだけじゃないんだよな)
慌てて名簿を引っ張り出すと、それを月光に透かし、その中に知っている名は無いものかとたどっていく。
(泉ちゃん…それに寺谷もか……)
自分と伊織を入れて4人――。
知っている人間の多さに深い絶望を覚える反面、根拠の無い心強さも感じ、一貴の気持ちはようやく落ち着きを取り戻しつつあった。
とりあえず気心の知れた者同士固まっていればひとまず安心、そんな構図が一貴の脳裏に描かれる。早く伊織に逢いたかった。
さしあたっての問題は、如何に早く安全にみんなと合流できるか、この一点に絞られる。
(できればこんなモノ使いたくないけど)
ポケットに手を入れ、中にあったものを掴み出した。嫌悪するようにそれを見る。

――1本のナイフ。

ブレードが月の明かりを反射して鋭く光っていた。
(もしも誰かが危険な目に遭っていたら……)
使わざるを得ないかもしれないと、一貴は覚悟を決めた。
209護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:28:31 ID:Vwj7Rvu/0

「あら、随分と物騒なものを持ってるのね」
突然の呼び掛けに、せっかく規則正しいリズムを刻みだしていた一貴の心臓が、また異様な速さで暴れはじめる。
全身の筋肉が瞬時にこわばり、思わず握っていたナイフに力が入った。
「気をつけなさい、素人が扱っていい武器ではないわ」
見る方が恥ずかしくなってしまうほどボディーラインを強調した紺色のスーツに身を包んだ女性が、音も無く一貴の前に現れた。ほんの数メートルほどの距離だ。
一貴は驚くよりも先に妖艶な魅力を振りまく女の身体に目を奪われ、それから思い出したように震える手でナイフを突き出した。
自衛のためとはいえ、覚悟を決めたそばからナイフが必要な事態になるとは考えてもみなかった。

「だ、誰…ですか…?」
ナイフを向けたまま、あからさまな疑いの眼をして女に問いかける。
そうしながらも一貴は、
(綺麗な人だ)
と、女の大人の色気に少しだけ惹かれていることに自分で気付いていなかった。
「そんな恐い顔しないで。別に怪しい者じゃないわ」
芸術的な造りをした形の良い唇を歪め、女は知的な笑みを一貴に投げた。
さっきまでとは違った理由で胸が高鳴るのを、一貴は抑えきれなかった。
「こんな状況ですし、いきなり現れれば十分怪しいと思いますけど……」
女の笑顔に顔を赤くしながら、ようやくそれだけのことを言う。
「それもそうね…。――私は野上冴子、警視庁特捜科の刑事よ」
「刑事……?」
騙されては堪らないと思いつつも、悲しいかな男の性でざっくりと開いた冴子の胸元やスラリと伸びた太腿に眼が行く。一貴の小鼻が好色そうにヒクヒクと動いた。
冴子はそれに気付いているのかいないのか、挑発的な笑みを浮かべた顔で真っ直ぐ一貴を見ていた。何かを推し測っているようにも取れる顔だった。
「……何か証拠になるものはありますか?」
眼に入ってくる冴子の身体を無理やり視界の外に追いやって、一貴は真剣な表情を作って訊ねてみた。
本物の刑事なら助けてもらえるかもしれないと思ったのだった。
「ごめんなさいね、どうやら警察手帳なんかは取り上げられてしまったらしいの。残念だけど、身分を証明できるようなものは持ってないのよ。
 ――ねえ、それより、いい加減その危ないのしまってくれる?そんなの突きつけられてたら落ち着いて話もできないわ」
「…………」
冴子の言葉をまるっきり信じたわけではなかった。
しかし、やはりどうしても人を傷つけることは躊躇われたし、心理的にも、心細い中で最初に出会った人間を冷たくあしらうことはできなかった。
美貌も手伝ってか冴子がどうしても悪い人間には見えなかったので、一貴は言われた通り、両手で包みこむように握っていたナイフをズボンのポケットにねじ込んだ。
210護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:29:50 ID:Vwj7Rvu/0

「よかった。これで落ち着いて話せるわね」
「……別に信用したわけじゃないですから」
猜疑とテレが相俟って、ぶっきらぼうな口調になる。素直になれない性格は一貴の悪いところだ。
「いいのよ、それで。いきなり信じろという方が無理があるわ。――とにかく何処かでゆっくり話さない?誰かに見つかったら厄介よ」
一貴の返事を聞かずに、冴子が先に立って促す。
別に話したい気分でもなかったけれど、冴子がどんどん行ってしまうので仕方なく一貴もそのあとに続いた。


少し移動すると神社があった。『菅原神社』と書いてある。
注意深く周囲を警戒しながら、二人は境内に足を踏み入れた。
夜中の神社は閑散としていた。もっとも、他に誰かが居たりでもしたらそれはそれで厄介なのだが。
安全を確認し終えると、冴子は境内のお堂の階段に腰を下ろした。
ちょうどお堂を覆うように木の枝が伸びており、日中はちょっとした屋根代わりになって陽射しを防いでくれそうだ。

一貴はさすがにまだ冴子が信用できず、仲良く隣に座ることは憚られた。冴子と向き合う形で立っていることにした。
「座ったら?」
気を利かせた冴子が横にずれて、一貴が十分座れる場所を開けてくれた。
「いえ、結構です」
それをきっぱり断る。
「そう……」
冴子はちょっと気を悪くしたのか、長いまつげを伏せた。
微妙な間が空き、気まずい雰囲気となる。一貴は何か喋らなくてはと思い、とりあえず口を開いた。
「オレ、瀬戸一貴っていいます」
「そう、瀬戸君っていうのね」
長いまつげを持ち上げて冴子が優しく微笑む。
クラクラするほどに冴子が綺麗で、一貴はいつものように頭の中で淫らな妄想に耽った。
だがすぐに邪念を振り払う。今がそういうことを考えている場合ではないのは十分承知していた。
211護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:30:34 ID:Vwj7Rvu/0
「話って、何ですか?」
また妄想しないよう、本題を切り出した。
「――あなた、本当に殺し合いが行われていると思う?」
唐突な問いだった。しかし、これは一貴も感じていた疑問だ。
こんなことに巻き込まれなければならない覚えもないし、なにより殺し合いとは非現実的過ぎる。
今このときも誰かが何処かで殺し合ってるとは考え難いものがあった。
「わかりません、オレには……。でも、あの体育館で見た死体は本物のように見えた……」
いつきが習っていた造形のような作り物には見えなかった。素人目にも、あれが本物の死体であることくらいわかる。
だが、一貴の希望の如きものがそれを否定していた。
だから警察の人間である冴子の口から「あれは死体ではない」と言われれば、きっと一貴は狂喜したに違いない。
しかし――。

「そうね、あれはきっと本物でしょう」
冴子の答えは一貴が望んだものではなかった。
冴子は一体どれくらいの事件を担当してきたのだろう?どれくらいの死体を見てきたのだろう?冴子の言葉には、キャリアが裏打ちする自信さえ覗いていた。
急に実感が湧いてきた。背筋に寒気が走った。殺し合いというのもが現実味を帯びてくる。

「――野上さんは刑事なんでしょ?なんとかならないんですか?」
縋るように言った。
「……残念だけど、無理ね。こんなテロまがいのことをしでかす連中だから、応援を呼ぼうにも外界との接触手段は断たれているだろうし……。
 連中と戦おうにも、肝心の居場所がわからないもの。今のところはお手上げ状態だわ」
「でも……!!」
冴子の後ろ向きな発言に腹が立った。
警察なら何とかするのが当然だろという無責任な感情が鎌首をもたげ、反抗的に冴子を睨みつける。

「落ち着きなさい。今は何もできないと言っただけで、何も手を打たないとは言ってないわ」
「え……?」
「いい、瀬戸君、さっき受けた説明を思い出して。私達はこの首輪で動きを制限されているらしいの。だからまず、この首輪を外すのが先決ね」
「首輪ですか……」
自分の首に手を伸ばそうとして、一貴はその手を止めた。体育館で説明されたことをしっかり思い出したのだ。
212護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:31:22 ID:Vwj7Rvu/0


『爆弾入り』


たしか、あのヒゲのオッサンがそう言っていたはずだった。
「これを外さない限り、迂闊に動けないわ」
冴子はコツコツと爪で首輪を弾いてみせる。
「うわ!?」
衝撃で爆発するのではないかと思って一貴は頭を抱えてしゃがみ込む。
「ふふふ。あなた、何してるの?」
「へ……?」
頭を覆った腕の隙間から冴子を見上げた。
「大丈夫よ、これくらいなら。この程度で爆発されたら、それこそ何もできないでしょ?」
冴子の言う通りだ。こんなことで爆発していたら殺し合いだって難しくなる。
大袈裟にビビッた自分が恥ずかしかった。

「なんにしろ、この首輪が邪魔であることに違いは無いわ。まずはこれをなんとかしなくちゃ」
「……要するに、その手伝いをオレにしろってことですか?」
立ち上がりながら言った。
「あら、意外と察しが良いのね」
「わかりますよ、そのくらい。……でも、爆弾なんて外せませんよ、オレ」
「あなたにそんなことしてもらおうとは思ってないわ。外せるかもしれない人を一緒に捜して欲しいのよ」
「人を捜す…ですか?心当たりあるんですか?」
「ええ。彼ならこういうことは得意だろうから。できないのなら、彼にテログループの殲滅を手伝ってもらう」
「…………」
一貴は迷う。人を捜すくらいなら自分にも手伝えそうではあった。一緒に捜してるうちに伊織達を見つけることもできるかもしれない。
だが一緒に行くということは、当然、危険もつきものということだ。
大人しく隠れていれば助けが来る可能性だってあるのに、わざわざ危険を犯すことになる。
仮に冴子が信用できる人物だとして、果たして自分がついて行くべきなのか――。手伝う価値はあるのか――。
213護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:32:40 ID:Vwj7Rvu/0
しかし、一貴には恐怖に震える伊織の姿が見えていた。
刑事である冴子を手伝うことは、延いては伊織を助けることに繋がるかもしれないと思った。
なんとか冴子が首輪を処理し、その捜している人とテロの首謀者を倒してくれれば全てにケリがつくはずだった。

(伊織ちゃんだけは泣かせたくない。守らなければならない。そのためなら何だって……!)

「……いいよ、オレ、手伝いますよ」
「先に言っておくけど、危ないこともあるかもしれないわよ?」
「承知の上です。それでもオレは……」
力強く言った。
冴子は頷いてそれに応えた。
「ありがとう。助かるわ」
「ただ…条件があります」
「何かしら?」
冴子が細い首を傾げてみせる。
「オレも捜したい人達が居ます。その人たちを捜すのを手伝ってください」
「友達?」
「はい。それと……オレの大事な人です」
「へぇ…。まぁいいわ、それで」
一貴の『大事な人』発言に興味を示したようだったが、冴子は深く突っ込んでくることはなかった。

これでお互いの利害が一致したことになる。お互い、探し出さねばならない人間が居るのだ。
これからどうなるかはわからないが、一貴はひとまずは冴子と行動を共にすることに決めた。
「じゃあ、そろそろ行きましょう。のんびりしている暇は無いわ。急いでリョウを見つけなきゃ」

それぞれ荷物を抱えると、二人は夜の神社をあとにした。
214護るべき者のために(修正版) ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:34:15 ID:Vwj7Rvu/0

【E-02/菅原神社/一日目・午前1時ごろ】

【女子10番 野上冴子@CITY HUNTER】
 [状態]:正常
 [装備]:メリケンサック@ろくでなしBLUES
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1、冴羽リョウ、及び知り合いとの合流
     2、首輪の解除
     3、首謀者達の逮捕、或いは殲滅

【男子20番 瀬戸一貴@I''s(アイズ)】
 [状態]:正常
 [装備]:スペツナズナイフ
 [道具]:支給品一式
 [思考]:1、葦月伊織、及び知り合いとの合流
     2、冴子に協力
     3、伊織達に何かあれば……
215フライデー中島の憂鬱 ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:35:18 ID:Vwj7Rvu/0
「ヘル…ビジョン……?」

夜空に浮かぶ青白い月の明かりを頼りに、中島淳一はデイパックに入っていた支給品の説明書に目を通していた。
寄せては引いていく波の音がする以外は静かなもので、辺りに人がいる気配は無い。
しかしそれでも不安で仕方がない中島は、何十秒か置きにキョロキョロと周りを見回して危険の有無を確かめるものだから、
簡単な説明書を読むだけなのにけっこうな時間が掛かっていた。

「ひ、ひぃぃぃ!…な、なんてアブないものが入ってるんだ……」
やっとのことで説明書を読み終えて『ヘル・ビジョン』の効能を知った中島は、そのあまりに危険な内容に驚き、
恐ろしさに任せてヘル・ビジョンの入った小さなポリエチレンの袋を放り投げていた。
ふわりと飛んだポリエチレンの袋は波打ち際に落ちて、押し寄せてくる波に乗って砂浜の上を行ったり来たりと繰り返している。

――ヘル・ビジョン。3粒までは精神興奮剤だが、4粒以上は痛みを取り払い強力な肉体を与えてくれる植物の種。
  飲めば飲むほど肉体に驚異的な力をもたらしてくれるが、反面、身体への負担は大きくなり、場合によっては心身ともに破綻をきたす恐れもある代物。

説明書に書かれていることを要約すると、こんなところだった。
それは植物の種ではあるが、ありていに言ってしまえばドラッグとか薬物といわれるもので、中島のような目立たず地味で根暗な高校生にとって
決して手にしてはならない禁忌と教えられてきたものなのだ。

「ううぅぅ……。僕は…僕にはプロのカメラマンになるという夢があるというのに……何故、こんなことに巻き込まれなければならないんだ……」
状況が状況だ。この非常事態に、中島の頭はひどく混乱している。
その上ドラッグなどという危険なものを手にしてしまい、中島の思考回路はメチャクチャになっていた。
中島は誰に憚ることなく泣いた。泣いてどうなるものでもないが、とにかく泣いた。
そして泣いて泣いて一頻り泣き終わったあと、急に何かを思い出したようにガバッと顔を上げた。表情に微かな希望が見てとれた。
中島は急いでデイパックを漁り始める。欠かすことのできない、自分の持ち物が入っているのではないかと信じて。
216フライデー中島の憂鬱 ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:36:46 ID:Vwj7Rvu/0
「無い!無い!無い!僕のカメラが何処にも無い!!」
中島の希望に反して、デイパックをひっくり返してみても求めるモノは入っていなかった。
ポケットも確かめるが、無論、探し物はそんなところに入る大きさではない。
中島はガックリと肩を落とした。中島が探していた物は大切なカメラだった。
愛用のα7700iやα8800iなら言うことは無いが、この際、贅沢は言ってられない。とにかく、なんでもいいからカメラが欲しかった。
あったところで意味のないことぐらいわかっていたが、せめて大事なカメラさえあれば気持ちの一つも紛れると思った中島に、現実は厳しかった。

「そ、そんな……」
なかば放心状態で呟いた。
「僕はこれからどうしたら……」
唯一の心の拠り所さえ奪われてしまった。一瞬、目の前が真っ暗になったのは、何も夜の闇の所為ばかりではないだろう。

ふと、中島の虚ろに彷徨う眼が、なんとはなしに波打ち際にたゆたうヘル・ビジョンを捉えた。
膝をついて悲観に暮れていた中島は、吸い寄せられるようにゆっくりと立ち上がると、海水に浸されていた小袋を拾い上げた。
大丈夫、中身は濡れていない、無事だ。
「……い、いざとなったら…これを――」
中島は、震える手でヘル・ビジョンを制服のポケットにねじ込んだ。


【J-07/浜辺/一日目・午前1時ごろ】

【男子25番 中島淳一@ろくでなしBLUES】
 [状態]:精神的に不安定
 [装備]:なし
 [道具]:支給品一式・ヘルビジョン(10粒)@BOY
 [思考]:1、死にたくない
     2、太尊や千秋を探す
217 ◆SzP3LHozsw :2006/06/20(火) 00:39:07 ID:Vwj7Rvu/0
修正版を投下。
元の一貴SSは公園が舞台だったけど、新マップでは公園が無くなったので神社で代用。
中島SSはタイトル変えました。
218作者の都合により名無しです:2006/06/20(火) 02:03:26 ID:i7qsaj7g0
乙。
ただ、菅原神社はほぼ同じ時間にボルボ・真中組がいるんだよね…
しかもスタングレネードを爆発させてる。
まぁ、ニアミスならそれでいいんだけど、別な神社か寺にした方が無難かも。
219作者の都合により名無しです:2006/06/20(火) 09:36:21 ID:ONQktKn80
時間をずらしてもいいかもな
2時くらいなら問題ない
220作者の都合により名無しです:2006/06/20(火) 17:09:42 ID:biTM4gfVO
頼む、誰かデスノを動かしてくれ!
デスノの活躍を見せてくれ!
221作者の都合により名無しです:2006/06/20(火) 19:44:06 ID:i7qsaj7g0
ちょっと書いてみてるんだけど、デスノ組みの時代はいつだろう?
魅上がいるってことは、L死亡後の状態?
222作者の都合により名無しです:2006/06/20(火) 20:23:17 ID:a7BGeqAm0
>>221
それで良いと思う。

>>一貴SS・中島SS
一貴SSのマップをどうするか、まだ判らない為、先に中島SSを上げようかと思うんだが大丈夫かな?

223作者の都合により名無しです:2006/06/21(水) 14:06:03 ID:TiazSDkI0
>>222
いいんじゃね?
224爪を隠して ◆jKyibSnggE :2006/06/21(水) 15:36:18 ID:DAnonSq50
本田速人は警察官である。
しかし、(バイクに乗っている時以外は)きわめて優しい性格をしているため、
目の前で死体を見せつけられ、殺し合いを強要されるという異常事態に陥っても、
その犯人たちを逮捕しようとするよりも先に、恐怖心が表に出てきてしまっていた。
何もできないまま『主催者』たちの話に聞き入り、気づいた時には道端で倒れていた。

「…そうだ、とにかく先輩を探さなそう。先輩ならきっと何とかしてくれる!」

本田が信頼している先輩…両津勘吉ならば、こんな馬鹿げたゲームに乗ることなく、持ち前のバイタリティで
どうにかしてくれるに違いない、本田はそんな気がしていた。
両津はお金に汚かったり不真面目な性格をしているが、人を不幸にしたりはしない…とは言えないけど、
とにかく人殺しに手を染めたりはしない人だったから。

「早く先輩に会えますように、それまで危ない人に出会ったりしませんように…」

道なりにしばらく歩いていくと、前方に灯台らしき建物が見えてきた。
灯りがついていないのではっきりとは判らないが、たぶん見間違いではないだろう。
地図を見てみると、灯台は島の外れにひとつだけある。
と言うことは、あの灯台のあるエリアはI-10で間違いないことになる。

「灯台か…今いる場所も判ったし、ちょっと休んでいこうかな。あ、でも先に誰かが来てるかも知れない…」

もし、相手が殺し合いに乗ってる人だったりしたら…
武器になるものを何も持っていない本田は、灯台に行くのをためらった。
しかし、逆に両津が灯台にいるとしたら…これほど心強いことはない。

「そ、そうだ。先輩がいるかもしれないんだ…静かに近づいてこっそり様子を探れば…」

頭をブンブンと振って迷いを振り切ると、本田はゆっくりと灯台に向かって歩き始めた。
両津が中にいることを、そして殺し合いに乗った人が中にいないことを願って。
225爪を隠して ◆jKyibSnggE :2006/06/21(水) 15:36:56 ID:DAnonSq50
本田は灯台に入ると、1階の各部屋の中を順番に調べていく。
今のところ、誰かがいる様子も、いた様子もない。
誰もいなかったのかと胸をなでおろす本田。
その時。

「…動くな」
「ひっ!」

何者かに背後から銃のようなものを突きつけられる。
本田は小さく悲鳴を上げると、ゆっくりと両手を上げた。
しばしの間を置いて、背後の何者かが戸惑ったような声を上げる。

「……その服装…警察の方ですか?」
「え……そ、そうです!交通課の白バイ隊所属、本田速人といいます!」
「……すみません、脅かしたりして。手を下ろしてください」

突きつけられていた銃のようなものが離され、本田は言われるままに手を下ろした。
そしてゆっくりと振り返ると、そこにいたのは育ちの良さそうな青年だった。
その手には、短い金属のパイプが握られている。
どうやらこれを銃に見せかけていたらしい。

「え、えっと……」
「あぁ、すみません。僕は夜神月と言います。月と書いてライトです。…その、脅したりしてすいませんでした。
 てっきり殺し合いに乗った人なのかと思ってしまって…」
「そんな、僕の方こそ警察なのに情けないとこを見せちゃって」

どうやらこの月と言う青年はいい人のようだ。
そう感じた本田は、ようやく警察としての自覚が働き始め、この青年を守らなければいけないと思い始めていた。
226爪を隠して ◆jKyibSnggE :2006/06/21(水) 15:37:45 ID:DAnonSq50



「(思ったとおり、この本田と言う人はお人よしで、殺し合いに乗ったりはしない人のようだな。
 いい人ぶって見せてちょっと言葉を交わしただけで、僕に気を許してしまっている…)」

灯台の最上階で、月と本田は互いのことを話していた。
互いの知り合いのことなどのとりとめのない話が中心だが、そのおかげで本田は月をすっかり信用していた。
やがて、本田は自分に支給されたアイテムについて話し始めた。

「僕の荷物に入ってたんだけど…これの使い道はあるのかなぁ?」

本田は自分に支給されたアイテム…ガソリンを取り出した。
小さなタンクに入った2リットルほどのそれは、このままではもちろん使うのは難しい。
だが月は、ニコリと笑って答えた。

「大丈夫ですよ。火をつける時とかに使えるじゃないですか」
「…あ、そうか。この灯台とか家の中ならともかく、夜は冷えるから火を燃した方がいいよね」
「えぇ、そうです」

月は笑顔のまま頷いた。
…どうやらこの本田という青年は心底ひとの良い性格らしい。
火炎瓶を作ったり、放火したりという方向には考えが向かないようだ。

「(警察だと言うから少しは頼りになりそうかと思ったが…あまり期待できそうもないな。
 まぁガソリンが手に入っただけでも、声をかけた価値はあるというものだ。だがそれよりも…)」
227爪を隠して ◆jKyibSnggE :2006/06/21(水) 15:38:24 ID:DAnonSq50
月は参加者のリストに目を落とす。
『L』……確かに死んだはずの男の名前だ。
このゲームで最も重要なのは生きのこること。
だが、月にとってそれと同じくらいに重要なのは、このLという男ヘの対処だった。
Lは月=キラであることに気づいている。
そんな男が生き返ってこのゲームに参加している…極めて危険だ。
デスノートさえあれば殺すのは容易だが、それが手に入らない場合はどうするか…
月は本田の雑談を受け流しながら、Lにどう対処するかということに頭をフル回転させていた。


【I-10/琴ヶ崎灯台/1日目・午前2時ごろ】
【男子32番 本田速人@こち亀】
状態:健康
装備:なし
道具:支給品一式、ガソリン(2リットル)
思考:1.夜神月と行動を共にする
    2.両津と合流する

【男子40番 夜神月@DEATH NOTE】
状態:健康
装備:短い鉄パイプ
道具:支給品一式、支給アイテム(未確認)
思考:1.Lへの対処を考える
    2.ゲームの脱出方法を考える
    3.とりあえず本田と行動を共にする
228作者の都合により名無しです:2006/06/21(水) 15:49:01 ID:DAnonSq50
投下する前によく見直したつもりなのに、改めて見てみると粗が目立つなぁ。
もっと気をつけないと。
229作者の都合により名無しです:2006/06/21(水) 22:22:32 ID:4vzq0Vw30
>>224
>探さなそう
『探さなくっちゃ』? 『探そう』? どっち?
230作者の都合により名無しです:2006/06/21(水) 23:43:01 ID:DAnonSq50
>>229
どっちだよって感じですね。
うーん、『探さなくちゃ』かな。
231作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 00:01:17 ID:JZRBoP0n0
>>229
誤字脱字があるのは仕方ないこと
いちいちツマラン事を指摘するのは無粋ってもんだ
>>228
月のLに対し方が楽しみだな
本田みたいなお人好しと組ませたのは良いかもしれん
本田がいつ月の腹グロさに気付くかがキーになりそう
232作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 12:12:49 ID:b+nYUtkV0
Lって死んでるのを生き返らせて参加させたって設定なの?
その辺がハッキリしないんだが
233作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 16:38:17 ID:XBsYRFea0
魅上がいるから、月と魅上は2部の状態。
Lは死んでから生き返らせられて参戦したのか、死ぬ寸前で参戦したかは不明。
Lを最初に書く人の書き手しだい。
こんなとこじゃね?
234作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 16:39:45 ID:XBsYRFea0
死ぬ寸前で→死ぬ前の状態で
ヨツバキラとかのあたりでも構わないかもしれない。
235作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 17:33:49 ID:zJriynEPO
せっかく一般人にこだわるって言ってるんだから死んだのを生き返らせて参加させたとかはしたくないね
なんでLが生きてるのかとかは本編では出来るだけ言明するの避けてほしい
月が疑問を持っちゃうのはどうしようもないことだけど
236作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 17:41:28 ID:XBsYRFea0
ま、曖昧でもいいよな。
L側の視点で書くときが難しいかもしれないけど、気づいたら参加させられてた、みたいな感じでもいいし。
237作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 20:06:46 ID:obgj1BYX0
>>235
そんなこと言っちゃうと違う世界のキャラが集められた時点で(ry
238作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 20:27:08 ID:zJriynEPO
>>237
いやだから、そんなことを言い出したらキリ無いしつまらないから言明を避けようと言ってるんだけど?
239作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 20:58:58 ID:fJxAq5/cO
Lはなんと二代目だった!
クローン!クローン!
240作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 21:27:53 ID:obgj1BYX0
それなんてニア?
241作者の都合により名無しです:2006/06/22(木) 22:53:14 ID:r3bp1Wqe0
予約とか何もないけど新作を執筆中の人とかいるの?
なるべく序盤で弾みをつけられたらいいんだけどなあ・・・
242 ◆SzP3LHozsw :2006/06/23(金) 01:18:52 ID:lfYwjGz/0
>>218
すんません、今確認しました。
確かに同じ時間帯にボルボ・真中が居るね。
>>219の案を採ることにします。

>>216の状態票を、

【J-07/浜辺/一日目・午前1時ごろ】
          ↓
【J-07/浜辺/一日目・午前2時ごろ】

に変更。
修正が遅くなり申し訳ない。
243 ◆SzP3LHozsw :2006/06/23(金) 01:20:39 ID:lfYwjGz/0
>>241
新作か……書いてみようかな。

安仁屋でも予約してみる。
244 ◆drbSuAlx76 :2006/06/23(金) 02:46:58 ID:OJBvBWN8O
じゃあLとマサルを予約します
245作者の都合により名無しです:2006/06/23(金) 02:51:15 ID:oyVjqDgfO
マサルは出てないんだが・・・
246仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/23(金) 17:32:48 ID:wvlhGYpQ0
ちまちま更新。
書き手の方、タイムテーブルを用意しました。
補完的に、開いている時間帯のSSを書きたい方にオススメします。
ただし、先に投下された作品と展開の矛盾が発生する場合、当然のごとく修正がない限り通過されませんのでご注意ください。
あと、最新のキャラ状況を参加者一覧から確認できるようにしました。

家に帰ったら投下された奴を更新します。
247作者の都合により名無しです:2006/06/23(金) 19:38:00 ID:oyVjqDgfO
>>246
ハゲシクオツカレ
248作者の都合により名無しです:2006/06/23(金) 19:50:54 ID:FvTFmzkk0
>>246
管理人さん乙です!

そろそろ人が死ぬ話も書きたいけど、知ってる作品が少ないからなぁ…
書けるキャラを減らすのは躊躇してしまうw
249作者の都合により名無しです:2006/06/23(金) 23:49:57 ID:hXBavgSi0
>>246
あの重要ってのいらなくない?
あんま書き手を縛る事しないってのが1stと比べて良い事なのに
「○○までに修正しなさい!」って内容はどうもなあ・・・
250作者の都合により名無しです:2006/06/23(金) 23:55:37 ID:FvTFmzkk0
>>249
旧作の修正投下についての期限なんだから重要だんべ。
期限を設けないと、新作の投下に差し障るわけで。
まさかいつまでダラダラ待つわけにいくまい。
251作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 00:06:24 ID:rI3XTnh30
>>250
もう投下なんて無いだろうし、こういうのは暗黙裡でやれば良いと思うんだわ
重要なのはもちろんだがこのスレでも忠告済みだし、クドクドと書く事じゃないでしょ
252作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 07:12:34 ID:teMizhR40
いや、こういうことはちゃんと書いといた方がいいんだよ
無理に修正しろなんてどこにも書いてないのだから、別に書き手を縛ってもいないし
クドクドって言うほどしつこく書いてないし
253作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 19:52:26 ID:Fcmh4vS/0
無理やりリセットに持ち込んだ割には新規書き手とかいないよな
リセットと騒いでた奴らは何処に行ったんだろ?
どんどん新作書いていけって感じだが、実際に書いてるのは旧作書き手だけだな
何の為のリセットだったのかよく分からんね
254作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 21:36:39 ID:bQHts2Ag0
やっぱ地味だし
俺としてはこういうメンツはネギまロワみたいなワンマンじゃないと書きにくいね、どーも
255作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 21:42:37 ID:nrqYYJnT0
>>253
どうせ進まないんだから考えるだけ無駄さ、古参に任せよう
256作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 22:10:28 ID:VOcHLIx1O
この際だから、全体の大まかなプロット立てるのとかどうだろう?
知らないキャラでも大体の使い方さえ分かれば雰囲気で書けたりするじゃん?
話の筋道さえあらかた決まってればストーリーにバラつきがなく、より秀逸になると思うんだが
少ない書き手でも続けられるし
257作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 22:44:03 ID:nrqYYJnT0
年表みたいなのをつくって各書き手が気に入った部分をチョイスして書くのか?
258作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 22:46:02 ID:VOcHLIx1O
まあそんな感じ
矛盾も少なく、最小限の人数でも書けると思うんだよね
デメリットとしてネタバレってのがあるけど
259作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 22:57:26 ID:teMizhR40
とりあえず優勝者(あるいは脱出成功者)だけ決めてみるのもそれはそれで面白そうw
それを適用するかは別として、話し合ってみるだけでも
260作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 23:13:17 ID:qI+gV00L0
どうする?
俺は結構アリな案だと思うな
261作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 23:25:04 ID:teMizhR40
まぁまぁ、そう焦らずに。
こういうのは書き手さんを無視しても意味がないだろうし。
262 ◆WItgwMh0IA :2006/06/24(土) 23:30:02 ID:qI+gV00L0
実は書き手だったりするけどね
263作者の都合により名無しです:2006/06/24(土) 23:48:05 ID:teMizhR40
>>262
こりゃ失礼をば。
264 ◆jKyibSnggE :2006/06/25(日) 08:31:54 ID:ksjWsfBo0
優勝EDか、脱出EDか。
とりあえずそのくらいなら話し合っても面白いかもしれないね。
265作者の都合により名無しです:2006/06/25(日) 09:54:00 ID:2OVxFCJJ0
個人的にゃあ脱出がいいと思う
266256:2006/06/25(日) 11:57:52 ID:g4LNYEgBO
昨日提案した者だけど、トリップつけた書き手がどういう流れにするか決めた方が良いかな
読み手まで「ああしたい」「こうしよう」って言っても書ける人がいないと意味無いし
・・・まあ、こうして提案した俺が読み手だから偉そうには言えないんだけど
267 ◆jKyibSnggE :2006/06/25(日) 13:48:25 ID:ksjWsfBo0
脱出EDにするなら首輪をどうにかせにゃならんよね。
原作だと川田がハッキングして首輪のデータを持ってたから分解できたけど…
このロワの場合は機械にやたら詳しい人がいないと難しいと思われ。
だれかいるだろうか。

ついでに魚住予約ー。
268作者の都合により名無しです:2006/06/25(日) 14:50:59 ID:2OVxFCJJ0
そーいや原作元ネタのAA製バトロワって原作とどう違うのーん?
269作者の都合により名無しです:2006/06/25(日) 15:11:41 ID:QLGsAuUa0
黒幕が直々に、支給品に設計図とか工具類とかをコッソリ入れたとか、ダメか?
単品で支給されているから今の所意味が無いけれど、集まると強力。

「不信感だらけのこのロワで、世界観が違う人間の協力関係が成立するかが見たい」
「キャラ集めた人が参加者には判らないんだから、脱出したところで『主催者』の3人が殺されるだけ」
「勝利者が出たら、元の世界に(『主催者』や死体も含めて)戻せば良い」

主催者≠ロワ計画した人・キャラ集めた人なんだから、こんな考えもありかな、と軽く考えてみる。
270作者の都合により名無しです:2006/06/26(月) 01:13:22 ID:hTeS5zyl0
新作は?
271作者の都合により名無しです:2006/06/26(月) 07:50:36 ID:m73vGwLGO
バトロワならHUNTERからも参戦させりゃいいのに。
キルアとか使い易そう。ジョーカーイルミとかでもいいし。
272作者の都合により名無しです:2006/06/26(月) 14:30:44 ID:I1M3C2y/0
>>269
ちょっと説得力に欠けるかな
黒幕が直々にコッソリと道具類を入れる理由が弱いし、
主催者≠ロワ計画した人・キャラ集めた人ってのは決めた事ではない
黒幕なんてのがいるとは限らんしな

>>271
>>1から全部読み返して来い池沼
273作者の都合により名無しです:2006/06/26(月) 22:19:27 ID:QqtaWDLw0
>>272
OPの主催者3名は一般人で、
時空を超えて違う世界からキャラを拉致できる力を持ってる訳じゃないから、
計画はともかく、キャラ集めた人≠主催者3名だと思っていたんだが、確かに断定は厳しいか。
274作者の都合により名無しです:2006/06/26(月) 22:24:05 ID:6F7nevST0
クロスオーバーって事で同じ世界から集めた可能性もあるよね。
それに黒幕とか出すようなロワじゃないと思うんだよな、2ndは。
275勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/26(月) 23:52:49 ID:pjXWwnqPO
過疎
276降板するピッチャー ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 00:51:25 ID:h0fIT+0o0
クヌギやコナラの原生林を抜けると、そこだけぽっかりと穴を開けたように月明かりが降っていた。
源五郎池は静かに水を湛えている。
湿り気を帯びた空気が池の周りを覆っていて、少し肌寒いくらいだ。

「ちくしょう……わけがわからねえ」
安仁屋恵壹は足元の小石を拾うと、それを苛立たしげに池に向かって放り投げた。
小石はポチャンと音を立てて真っ黒な池に沈んでいく。静かだった池に波紋が広がった。
それはまるで安仁屋の心みたいだった。安仁屋の心も、池に広がる波紋同様に激しく波打っている。

安仁屋があの体育館で見たものは、恩師・川藤幸一の姿だった。
太ったじいさんとおっさんに続いて入ってきた川藤。言われるがままに死体を運び、請われるがままに短い演説もしていた。
あんな状況なら身を呈してでも守ってくれるだろう川藤が、何もしてくれなかった。これらはいったい何を意味しているのだろうか――。
『川藤の裏切り』
安仁屋はさっきからずっとこの疑念にとり憑かれている。
常に前を向くことを教えてくれ、夢を持つことの楽しさを思い出させてくれた熱血教師を信じたいのだが、一度頭にこびりついた疑いは中々消えなかった。

(川藤は本当に俺達を売ったのか、それとも別に理由によるものか――。
 川藤のことを考えると、後者のような気もする。けどそんな器用なことができる奴じゃない。だとしたら……。)

結局はこの堂々巡りを繰り返す。
今のままでは何を信じていいかわからなかった。
安仁屋は川藤を信じようとする気持ちと、信じてはいけないという気持ちとの間で揺れていた。
277降板するピッチャー ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 00:55:18 ID:h0fIT+0o0

「――ったく、ふざけやがって!」
安仁屋はもう一度小石を拾うと、その場をマウンドに見立て足で軽く地面をならした。それから「ふぅ」と息を吐き、無心になって投球姿勢に入る。
考えているのが馬鹿らしくなってきた。
要するに川藤に裏切られようとなんだろうと、今が命の危険にあるということに変わりはない。
まずは生き残る――それを第一に考えなければならない。
御子柴や新庄、それに塔子と合流して今後の作戦を練る必要があるだろう。平塚はバカだからどうでもいいが。
大きく振りかぶり、池の中央にキャッチャーの若菜が居るつもりでオーバスローから肘をしならせて自慢の速球を投げた。
MAX150km/hを叩き出す安仁屋の肩は、見事に小石を若菜のグローブのど真ん中に叩き込んだ。ストライク!
文句の付けようもない投球のはずだったが、気持ちは釈然としないままだった。

「――誰だ!?」
急に人の気配を感じて、安仁屋は振り返った。背後の森に誰かが居たような気がする。
しかし黒洞々たる闇を孕んだ森は厚い枝葉によって月明かりが入り込むのを阻まれており、そこから人影を探すことなぞできやしなかった。
それでも誰かが闇に潜んでいるのは確実に思えた。殺気――上手く言えないが、敢えて言うならそれだった。殺気を感じたのだ。
安仁屋はできるだけ大きな石を数個拾うと、左手に抱えた。
「誰だって訊いてんだろ?隠れてんじゃねーよパキ野郎。返事しないってんなら石投げるぞ。俺は今腹立ってんだよ」
暗い森に向かって安仁屋は言う。
森から帰ってくる言葉は何もなかった。
「…ナメんなよ……殺すぞコラァ!!」
当たると幸いに、安仁屋は持っていた石を森へ投げた。
抱えていた分を投げきると、また石をかき集めて投げつけた。
それは川藤の裏切りへの八つ当たりであるように、また川藤を信じきれないでいる自分への苛立ちのように、安仁屋は夢中で石を投げ続けたのだった。

「はぁ…はぁ…はぁ……」
投げ疲れると、噴き出した汗を拭って息をついた。
スタミナにはそこそこ自信をつけたつもりだったが、無茶苦茶な投球ですっかり息は上がっていた。
辺りの石は綺麗に無くなっている。
これだけ投げても出て来ないんだから気のせいだったのかもしれないと、安仁屋は思った。
「はぁ…はぁ……ダッセー…。ビビってんのは俺の方じゃねーか」
さもくだらないといった風に放心すると、安仁屋はデイパックを担ぎ上げた。
背負いながら歩き出す。
278降板するピッチャー ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 00:56:41 ID:h0fIT+0o0


ガオォン!!


そのとき湿った空気を裂いて、一発の銃声が谺した。
ヒュンっという音を立てて弾丸が安仁屋の真横を掠めていく。
驚いた安仁屋の足が止まった。
動けと頭では命令するのだけれど、固まってしまった身体はどうやっても反応してくれなかった。
今のは一体なんだったんだ――そう考えた刹那、二発目の銃弾が安仁屋を襲う。
どんな強力なピッチャー返しでもこれほど強烈ではないだろうという衝撃を喰らい、安仁屋は数歩前によろめいてガックリと膝を着いた。
腰から腹にかけて焼けるような痛みが突き抜ける。耐え切れず、そのまま仰向けに倒れた。
「……ってぇーな……」
灼熱の痛みに身を捩ると、傷口を強く押さえた。ヌルリとした生暖かい感触が指の間から溢れ出る。
この様子では、腰から入った弾は内臓をズタズタに破って腹へと抜けていることだろう。致命傷かもしれない。
「……くそ……シャレんなんねーぞ……」

ザッ、ザッ、ザッ

誰かが歩いて来る。
翳みだす視界の端に、金髪の女が見えた。
『お前か、撃ったのは!?ふざけんじゃねーぞクソアマぁ!!』
そう怒鳴ったつもりなのに、安仁屋の口は池の鯉のようにパクパクと開いただけだった。

「待っててネ、マコトくん。全部片付けたら、すぐ逢いに行くから」
近づいて来た女は、ウットリと言ってから安仁屋を冷たい醒めた眼で見下ろした。
その手にはやはり拳銃が握られている。
女は静かに、だが躊躇いを感じさせない手つきで銃口を安仁屋に向けた。
279降板するピッチャー ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 00:58:25 ID:h0fIT+0o0


――こんなところで降板させられんのかよ……。まだ俺、1回も投げきってねーぞ。


もう痛みはあまり感じなかった。
その代わり、走馬灯というやつなのか、今となっては懐かしい顔が次々と浮かんできた。
塔子…御子柴…若菜…関川…桧山…岡田…新庄…湯船…関川…今岡…赤星……。
一緒に野球をやってきた仲間だった。甲子園を目指したチームだった。


――悪いな……どうやら甲子園、行けないみたいだな。


川藤の顔も浮かんだ。
恩師だった。
自分を含め、ニコガクナインはみんな川藤に救われたようなものだ。
川藤に出逢わなかったらどうなっていたかわからない。その点では感謝してもしきれない。


――何が『夢にときめけ!明日にきらめけ!』だよ。死んじまったら、ときめきようもきらめきようもねーだろうが。


それでもきっと川藤のことだから止むに止まれぬ事情があったのだろう。
川藤は何の事情も無しにこんなひどいことをする人間ではないのだから。
(そうだろ川藤?…俺は……俺はまだお前を信じてるぜ)
薄れ往く意識の下で、安仁屋は川藤に語りかけた。
川藤が何も答えてくれなかったのが、少し寂しかった。
280降板するピッチャー ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 00:59:49 ID:h0fIT+0o0


ドォオン!!


三度目の銃声が、森の静けさと一人の野球少年の命をあっけなく奪い去った。
銃口から出た煙が、風に乗って揺れていた。




「なんだよ、ロクなもん入ってないじゃない」
伊部麗子は、たった今殺したばかりの安仁屋のデイパックを漁りながらぼやいた。
それでも食料と水、それから安仁屋の支給品だった『バンテージ』を見つけると、ちゃっかり自分のバッグへ移し入れている。
「まずは一人か。アタシが頑張ればマコトくんも楽できるもんネ」
イブは不適に言った。
一人でも多く殺せばそれだけ一条の安全が確保される――イブは全ての迷いを断ち切っていた。
優勝が目的ではない。ただ愛する人のため、イブは戦おうと思った。
――例えこれが間違った選択だったとしても、マコトくんのためにやらなくちゃね……。
イブの歪んだ愛情は、イブ自身を狂気へと駆り立てた。
「フフ……マコトくん、アタシが行くまで死んじゃ駄目よ」
安仁屋の死体を残して、イブは真っ暗な森へ姿を消した。
281降板するピッチャー ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 01:00:52 ID:h0fIT+0o0

【H-06/源五郎池/1日目・午前2時ごろ】

【女子03番 伊部麗子@BOY】
状態:健康
装備:コルト ガバメント(弾数7発/予備弾20発)@こち亀
道具:支給品一式、バンテージ@ろくでなしBLUES
思考:1.一条誠と帰る
   2.そのために、一人でも多く殺す

【01番 安仁屋恵壹@ROOKIES 死亡確認】
【残り 58人】

※近くに居た人間は、銃声を聞いた可能性があります。
282 ◆SzP3LHozsw :2006/06/27(火) 01:04:49 ID:h0fIT+0o0
なんか書いてて安仁屋が可哀想になってしまった…。
読み返してみると、自分の書いた旧作の一つに展開が似てしまったのも悔やまれる。

とにかく、リセット後、初の犠牲者を出してみました。問題無いといいけど。
283作者の都合により名無しです:2006/06/27(火) 03:42:03 ID:Mq2alCwKO
犠牲者への愛が感じられて良かった
GJ
284作者の都合により名無しです:2006/06/27(火) 08:56:26 ID:1UZjpu94O
期待してたんだけど安仁屋死んだか・・・  とりあえずGJ
285作者の都合により名無しです:2006/06/27(火) 19:53:14 ID:XG2OfpyG0
ついに人死にキタコレ
同時にマーダーもキタ

今後の活薬に期待
286作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 00:11:06 ID:4XkGhz930
この際、作品の出来は問わないから皆どんどん投下しろよ
一話で5人くらい殺してくれてもいいからさあ
287勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/28(水) 09:41:57 ID:s4ybbXMtO
おk
288作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 16:03:26 ID:WOOIvT1h0
あまり下手糞過ぎる奴に書かれても困るから勉強は遠慮してくれ
289ボス猿、始動 ◆jKyibSnggE :2006/06/28(水) 17:06:21 ID:i35lHJGe0
バスケットボールの籠に詰め込まれた赤木の死体。
「あ、赤木…」
魚住はライバルだった赤木剛憲の変わり果てた姿を見つめていた。
ライバルとして何度も戦ってきたその姿、その顔…見間違えるはずもなかった。

「……嘘……でしょ……?…おにい……ちゃん……?……いやあああぁぁぁぁ!!!」
悲鳴が上がる。
それに続いて、あちこちで安西たちを非難する声が上がる。
そんな中で魚住は、声を上げることができないでいた。
赤木の死にショックを受けていたせいもあるが、まさかあの安西が赤木を殺すとは信じられなかったから。
『ホッホッ、よろしく魚住君』
湘北と練習試合をした時の、人の良い笑顔。
あの笑顔と、今目の前にいる安西の顔はどこも変わりがないように思えた。
「(安西先生…ヤツは、赤木は…あなたの大事な選手ではなかったのですか!)」

銃撃。
それは天井への威嚇射撃だったが、多くの者がとっさにその場に伏せて身を守ろうとした。
その中で、魚住は微動だにせずに安西を見据えていた。
彼の中の激しい怒りが、安西から目をそらすことを許さなかったのである。
「……赤木君は今回のことに反対してね。仕方ないので殺してしまいました」
何の感情もこもっていないその言葉。
「私も本当は殺したくはなかったんですがね。あんまり五月蝿く反対するものだから……つい……ほっ」
ただのバスケットボールを扱うかのように、かつての教え子の頭部をシュートする姿。
それら全てが魚住にとって許しがたかった。
すぐにでも立ち上がって安西に詰め寄り、問い詰め、怒りをぶつけたかった。
だが、周囲にいる銃を持った男たちの存在がそれを許さない。
魚住がいくら頭に血が上りやすいとは言え、そのくらいのことは理解できた。
そのうちに説明が終わり、気づいた時には激しい眠気が彼を襲っていた。
290ボス猿、始動 ◆jKyibSnggE :2006/06/28(水) 17:06:57 ID:i35lHJGe0
気がつくと、魚住は観音堂の中に倒れていた。
「酷い夢だったな。……っ!これは…首輪?」
首に手をやると、そこには『首輪』らしきモノの感触がある。
そして、目の前にはデイパックがひとつ転がっていて…
「夢じゃ…なかったのか…?」
赤木の無残な死体が、うつろな表情をした赤木の顔が、目の前に浮かぶ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
思わず魚住は吠えていた。
吠えながら観音堂の扉を開け放ち、外へ駆け出す。
境内に生えていた大木に駆け寄ると、魚住はそこに何度も頭突きをした。

赤木とのゴール下の争い。
赤木のはえたたき。
赤木の強烈な(ゴリラ)ダンク。
赤木はライバルだった…いや、魚住は赤木が自分よりも格上の存在であると確信していた。
その赤木が、好敵手として尊敬していたと言ってもいい赤木が。
最も信頼していたであろう安西の手で殺され、無残な姿を晒した。
「うがあああああああああああ!!!」
魚住の額からは血が滴り落ち、境内の石畳を赤黒く染める。

「…………はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
しばらく頭突きを続けていた魚住は、やがて大木の前に座り込んでいた。
顔面は血で染まっている。
「赤木…さぞ無念だっただろう……」
仇を討つなどと言うつもりはないが、赤木のために何かしてやらなければならない。
「赤木のため…赤木の……」
しばらく考え込んでいた魚住は、ある考えに至る。
「赤木がもし生きていたなら、キャプテンとして、湘北のメンバーを身体を張ってでも守ろうとしただろうな…
 そう、この『殺し合い』とやらに反対したように…」
顔面の血を拭い、魚住は立ち上がった。
「俺が赤木の代わりに湘北の奴らを守るなどと思い上がったことは言わんが…少しでも手助けができれば…」
何もできずに見殺しにしてしまった赤木に対して少しは顔向けができる、魚住はそう思った。
291ボス猿、始動 ◆jKyibSnggE :2006/06/28(水) 17:07:29 ID:i35lHJGe0
デイパックから取り出した大振りな鉈を手に持って、魚住は街道を西へと歩いていた。
とにかく湘北のメンバーを見つけて、少しでもその手助けをするしかない。
そう硬く決心していた魚住。
…だが、彼は赤木の死でかなり気持ちが高ぶっていたのだろう。
参加者名簿の中に顧問である『田岡茂一』の名前があることに気づいていなかった。
さらに、興奮に気を荒げ、額から血を流しながら大鉈を握り締めて歩いているその姿…。
どこから見ても殺人者にしか見えない自身の姿を、魚住は客観的に見る余裕が無かった。
冷静さを欠いた状態で、彼がどこまで無事でいられるのか…それは誰にも判らない。


【C-05/街道/1日目・午前1時ごろ】
【男子4番 魚住純@SLAM DUNK】
状態:額に怪我 かなりの興奮状態
装備:大きめの鉈
道具:支給品一式
思考:1.赤木に代わって湘北メンバーの手助けをする
292 ◆jKyibSnggE :2006/06/28(水) 17:10:33 ID:i35lHJGe0
花道と似たような展開になってしまいましたが、魚住は花道よりも赤木への思い入れが強そうなので、
もうちょっと暴走気味にしてみました。

それにしても、書けるキャラはあらかた書いてしまった…あとどうしよw
もっと人増えないかねー
293作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 17:52:07 ID:oS7jHPipO
>>292
よかった、今度こそ魚住のフラグが活きるようだ
GJ!

知らないキャラがあるなら漫喫やブックオフに行けばいいよ
知ってるキャラばかり書いてたら、他の書き手も残り物だけになって大変だろうから
あと増えることより減らすことの方がロワでは重要なのを忘れないで
繋ぎだけでなく、今後はバトルにも期待してます
294作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 18:14:06 ID:WOOIvT1h0
>あと増えることより減らすことの方がロワでは重要なのを忘れないで

それは・・・スレの人口のことを言ってるんじゃないのか
295作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 18:22:38 ID:oS7jHPipO
失礼、そっちの意味だったか
296作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 19:11:15 ID:i35lHJGe0
まぁ、漫画喫茶もブックオフも近くにないんだけどね。
確か家から1時間くらいのとこにブックオフがあった気がするけど…
297作者の都合により名無しです:2006/06/28(水) 19:22:14 ID:iNKAG+Yx0
桜木、田岡、魚住
この辺は同じような行動を取りそうだ
オツカレチャーン
298作者の都合により名無しです:2006/06/29(木) 00:10:58 ID:AohfrK4K0
偏った漫画しか登場しないな
SDもいいけど、いちごやテニスやヒカ碁やろくブルも出してくれよ
299作者の都合により名無しです:2006/06/29(木) 11:07:54 ID:sBFSYzxG0
           ムシャ         |
             ムシャ       |
      ∩___∩              |  ぷらぷら
      | ノ      ヽ        ((   |
     /  ●   ● |         J  ))
. ((  |    ( _●_)  ミ ・
    彡、   |∪}=) ,ノ ∴
     /    ヽ/^ヽ ヽ  。
     |      ヽ \ |
     |      ヽ__ノ
300勉強男 ◆drwetRDQqY :2006/06/29(木) 11:42:02 ID:OoswWQ5GO
つまんね
301まとめ:2006/06/29(木) 12:05:06 ID:JdVQLuPi0
【晴子】E-05/神塚山山中/一日目・午前0時30分ごろ
【ハマー】F-05/神塚山山頂/1日目・午前0時半ごろ
【田岡】F-03/路上の電話ボックス/一日目・午前1時ごろ
【高菜】G-05/神塚山/1日目・午前1時ごろ
【ピヨ彦・鈴音組】E-07/トンネル付近/1日目・午前1時ごろ
【リョウ・春香組】G-08/平野/一日目・午前1時ごろ
【中島】J-07/浜辺/一日目・午前1時ごろ
【魚住】C-05/街道/1日目・午前1時ごろ
【ボルボ・真中組】F-02/平瀬村の民家/1日目・午前1時半ごろ
【猿野】【桜木】D-02/川のほとり/1日目・午前1時半ごろ
【三井】A-2/崖周辺/一日目・午前2時前後
【冴子・一貴組】E-02/菅原神社/一日目・午前2時ごろ
【月・本田組】I-10/琴ヶ崎灯台/1日目・午前2時ごろ
【イブ】H-06/源五郎池/1日目・午前2時ごろ
302作者の都合により名無しです:2006/06/29(木) 15:04:23 ID:sBFSYzxG0
>>301
ハマーと高菜は同じ場所にいる
加筆分は、旧ロワの作者の投下宣言がなかったので無効になった
303まとめ:2006/06/29(木) 19:46:54 ID:nreGp11l0
【晴子】E-05/神塚山山中/一日目・午前0時30分ごろ
【ハマー・高菜組】F-05/神塚山山頂/1日目・午前0時半ごろ
【田岡】F-03/路上の電話ボックス/一日目・午前1時ごろ
【ピヨ彦・鈴音組】E-07/トンネル付近/1日目・午前1時ごろ
【リョウ・春香組】G-08/平野/一日目・午前1時ごろ
【中島】J-07/浜辺/一日目・午前1時ごろ
【魚住】C-05/街道/1日目・午前1時ごろ
【ボルボ・真中組】F-02/平瀬村の民家/1日目・午前1時半ごろ
【猿野】【桜木】D-02/川のほとり/1日目・午前1時半ごろ
【三井】A-2/崖周辺/一日目・午前2時前後
【冴子・一貴組】E-02/菅原神社/一日目・午前2時ごろ
【月・本田組】I-10/琴ヶ崎灯台/1日目・午前2時ごろ
【イブ】H-06/源五郎池/1日目・午前2時ごろ
304作者の都合により名無しです:2006/06/29(木) 19:47:57 ID:nreGp11l0
猿野と桜木はどうなってるんだろ
このままじゃ繋ぎかかれないのかな
305仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/29(木) 21:39:46 ID:ux06EE7h0
>>書き手の方
私用で遅れがちな更新を許して欲しい。こんなことしか出来ないが応援している。

>>まとめ
超トン。まとめに載せて欲しい何かあったら、他の人も手伝って貰えると有難い。
つーか、作品紹介欄にリンクを貼って、参加者の最新状態を残しているが、見難いよな・・・
どうしたらいいだろう。

>>304
一応、勝手に桜木の状態表を書いてみた。作品紹介のリンクから飛べるはず。
あれで良かったら、猿野SSの方に状態表を追加してみる。
306作者の都合により名無しです:2006/06/30(金) 00:49:56 ID:6jf5VylI0
>>305
乙!
桜木の見たが問題なかったよ
猿野もあれでいいかと

11話から15話がリンク飛べなくなってた
暇なときでいいからコツコツやって行ってくれるとありがたい
ほんとコツコツでいいから
307仮管 ◆cTub4NXGxo :2006/06/30(金) 02:59:15 ID:+Vt8tS9J0
リンク更新。ちくしょー、勝手が判らないとこうなるから嫌だ。
多分平気なはず。
寝る。
308作者の都合により名無しです:2006/06/30(金) 09:32:29 ID:AOEbOMpD0
今は◆SzP3LHozswと◆jKyibSnggEしか書いてないんだな
この二人しか書き手がいないなら二人で話し合って、誰がどれを書けるとか明らかにしといたほうがいいんじゃないかと思った
二人でこのまま進めて行ってくれればいい
309作者の都合により名無しです:2006/06/30(金) 16:27:33 ID:bx7st30r0
◆SzP3LHozswはきっと最後まで生き残る
310作者の都合により名無しです:2006/06/30(金) 16:29:29 ID:7qWK0zGO0
あんまりプレッシャーかけるのは良くない
311作者の都合により名無しです:2006/07/01(土) 01:38:17 ID:iVy88hyh0
>>309
生き残ったじゃない
書き手ロワで最後まで残ってたよ
312作者の都合により名無しです:2006/07/01(土) 17:57:45 ID:1fQDkbBMO
過疎ってるなー
本当に人がいるのか心配になるぜ
313作者の都合により名無しです:2006/07/01(土) 18:39:56 ID:Bbb3+9kf0
書き手ってほんとに二人しかいないの?
三井作者やリョウ作者まで消えちゃった?
314作者の都合により名無しです:2006/07/02(日) 23:41:06 ID:S24UFR2X0
古今東西
こいつには期待しているキャラクター

自分は月
1stじゃネタキャラだったから、今度こそ本領発揮してもらいたい
315作者の都合により名無しです:2006/07/02(日) 23:47:04 ID:28pei9YA0
原作じゃネタキャラだったから、今度こそ本領発揮してもらいたい
316作者の都合により名無しです:2006/07/03(月) 11:54:51 ID:52jhwboL0
>>314
三井かな
OP読むと主人公っぽいから
317作者の都合により名無しです:2006/07/03(月) 20:46:05 ID:Ak/mabpHO
ジャガーにいぴょーう
318作者の都合により名無しです:2006/07/03(月) 23:32:42 ID:8ow4l5J2O
桜木にいっぴょ〜
319作者の都合により名無しです:2006/07/04(火) 02:02:14 ID:0eVRkbPR0
がんばれよ、なんか応援したくなったぜ
320作者の都合により名無しです:2006/07/04(火) 15:02:42 ID:pwTC/PlEO
応援してくれるなら書いて欲しいな
このままじゃ続けてくれてる二人に申し訳ない

書き手は自己リレー即リレー上等でいいからどんどん投下してよ
もうこうなったら多少のズガンになっても誰も文句は言わないから
321作者の都合により名無しです:2006/07/04(火) 16:57:54 ID:86UM6QNM0
つーか、人がいるんだったら書いてくだされ。
期待とか言ってないでさ。
322作者の都合により名無しです:2006/07/04(火) 18:32:32 ID:2cFHKMl+0
やはり大多数が知らないメンツでの一般人ロワは無理があったな
323作者の都合により名無しです:2006/07/04(火) 19:29:54 ID:y9rOeha3O
>>320-321
自分が書くという選択肢は無いの?
324 ◆WItgwMh0IA :2006/07/04(火) 19:51:30 ID:AMKNVcwI0
>>仮管
いつもご苦労様
報告までに、まとめサイトの参加者一覧が飛べなくなってるね
暇な時に調節してはどうか
>>320-321>>323
何でもいいから書こうぜ
俺は書いても感想貰えないと分かったから、これ以上書く気ないけど
325作者の都合により名無しです:2006/07/04(火) 19:56:55 ID:mLpaiLng0
面白い作品なら感想もポンポンわくけど、無理して感想言えなかったんだよな。
やっぱ読み手としてはどんな作品でも頑張って感想書くべきか
326 ◆jKyibSnggE :2006/07/04(火) 20:06:28 ID:86UM6QNM0
人が集まるまでの繋ぎ的役割なら構わないけど、「このまま二人で続けてくれればいい」とか言われると萎えるかな。
>>321で書いたのはそういうこと。
327作者の都合により名無しです:2006/07/05(水) 00:12:06 ID:9sra1LkB0
>>324
SSとは比べ物にならないが、やってみると感想も結構大変なのよ
被ってるけど良いかなぁとか、これは誤解されないかなぁとかね

まぁ、一番大変なのは>>325も言ってるように、
面白くないSSの場合なんだけどね。
つーか、上で挙げた理由も面白く無いSSの場合の苦労で
面白ければ>>325の言うようにポンポン湧くんだけどね。

つーかよ、過疎スレでそんなに感想を期待されても厳しいぜ……

>>326
最初から鳥を出して、>>326一行目の通りに言って下されば100%伝わりますぜ?
328孤高の傭兵 ◆SzP3LHozsw :2006/07/05(水) 01:59:12 ID:R/04Z6uN0
「チ、簡単には外れそうもないか…」
カーブミラーに映した首輪は、鈍い光を放っていた。
海坊主は、太い首に嵌められた首輪を一撫ですると、さも面倒くさいといった風に顔を翳らせた。
一見しただけだが、首輪の出来は『プロ』の目から見ても上出来と言わざるを得ないほどである。
複雑な作りになっているのは確かなようだった。無理に手を出せばドカンといくというのも本当だろう。
せめて工具でも揃っていれば話は別なのだろうが、生憎と手元にそんな気の利いた用意はない。
首を締め付ける息苦しさは忌々しかったが、安易に今すぐ解体というわけにはいかないようだった。
渋々、海坊主はここで首輪を外すのを諦めた。

ガードレールに腰掛けて、海坊主は腕を組んだ。その顔は渋いままだ。
背中へ吹きつける海風も、今は煩わしいだけだった。
海坊主は腹を立てている。
――元々は生粋の傭兵だった。謂わば戦闘のプロである。
盲目となり、喫茶店のマスターに納まった今でも、腕は衰えていないし、プロとしての誇りも捨てたわけじゃない。
裏の世界では未だ現役だし、世界1のスイーパーは俺だという自負もある。
それが、碌な戦闘経験も無さそうな一般人を相手に殺し合えと言われたのだ。海坊主の誇りは踏み躙られたようなものだった。

「フン!くだらねえ」
誰に言うでもなく、呟いた。
優勝しようと思えば、それは可能だろう。それだけの経験も、実績もある。――しかし、だからこそくだらないと思った。
仕事じゃないのだから金にはならない。また、殺し合わねばならない理由とてない。
すべてが無意味なのである。
スイーパーといえど、罪の無い者を無意味に殺生するの気分の良いことではなかった。
誰が何のために画策したことかはわからなかったが、無性に腹が立つ。こんなことに巻き込んだ奴等を、捻り殺したいと思った。

海坊主はやおら立ち上がると、スッと足を上げ、それまで腰掛けていたガードレールを思い切り蹴った。
ガードレールが轟音とともに飴細工のようにひしゃげた。
あとには海坊主の巨大な足の形が、くっきりと型取られていた。
「……まずは首輪を外す道具を手に入れるか。どう動くかはそれからだな」
そう言うと、進路を北西に取った。
329孤高の傭兵 ◆SzP3LHozsw :2006/07/05(水) 02:00:15 ID:R/04Z6uN0

【D-08/車道/1日目・午前1時30分ごろ】

【男子02番 伊集院隼人@CITY HUNTER】
状態:健康
装備:なし
道具:支給品一式(※ランダムアイテムは不明)
思考:1.首輪を外す道具を探すため、鎌石村に向かう
   2.主催者達を殺す
330 ◆SzP3LHozsw :2006/07/05(水) 02:04:31 ID:R/04Z6uN0
なんとなく投下しづらい雰囲気だったけど、書けたから投下してみる。
タイトルは『臆病な傭兵』にかけてみた。


自分もとりあえず人が集まるまでは頑張ってみようと思ってる。
読んでも面白くはないかもしれないけど、それでも書ける間は書いてみようかなと。
自己リレー・即リレー・ズガンを問わないとのことだから、多少は気が楽になったし。
331作者の都合により名無しです:2006/07/05(水) 07:49:59 ID:+qjcCrtS0
ハードボイルド海坊主GJ!! ネタキャラに傾きかけた前回と打って変わってシリアスじゃないか
プロとしてのプライドに基づき脱出派に回るという姿勢がイカす。
シティーハンター勢はロワ内屈指の実力者として、今後の活躍に期待出来そうね。
332作者の都合により名無しです:2006/07/05(水) 11:10:06 ID:CTVm3nG+0
>>330
>盲目となり、喫茶店のマスターに納まった今でも、腕は衰えていないし、プロとしての誇りも捨てたわけじゃない
ここでは盲目って書いてあるけど、最初に数行だと鏡に首輪を移して確認してるみたいだけど…
盲目なのかそうでないのか、どっち?
333作者の都合により名無しです:2006/07/05(水) 12:00:08 ID:IBcr8du20
>>330
海坊主がどっちに傾くかでロワが変わると思ってたら正当派の脱出組か
こいつなら首輪も解体出来るだろうから一気に脱出フラグが立ったな
GJ!
>>332
そのへんは原作でも曖昧なんだよな
原作読むと分かるが盲目の癖にほとんど障害らしい障害がないんだよ
だからそこまで厳密にしなくても良いとオモ
334作者の都合により名無しです:2006/07/05(水) 14:27:30 ID:sLvi7HVcO
短いながらも、面白い上に綺麗にまとまってますね、さすがです
誇りの中に傲りが見えなくもない海坊主は、まだ転がりかねない感じも良いですね

>>333
つまり原作でも、鏡を見たりテレビの音だけじゃなく映像を見て反応してるんですね?
もし違うのなら、別に重要でもない部分なんですから
矛盾があるならカットで良いじゃないですか
335 ◆2XEqsKa.CM :2006/07/05(水) 23:13:09 ID:XimYR9FH0
魅上照を予約します。
336作者の都合により名無しです:2006/07/05(水) 23:52:45 ID:q8ydgOs30
>>335
ガンガレ、超ガンガレ!
ちなみに、期限はあって無いようなもんだから気楽に書いておくれ
337 ◆SzP3LHozsw :2006/07/06(木) 00:56:32 ID:J1kk5mbt0
すいません、確かにややこしい記述でしたね。
>>328の二行目を削除します。
仮管さん、お手数ですが、そういうことなので宜しくどうぞ。
338作者の都合により名無しです
映したじゃなくて、映ったにすれば良んじゃね?