2ちゃんねる漫画用語辞典【第21版】

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340作者の都合により名無しです
【ジャンプ混沌期】(じゃんぷこんとんき)
週刊少年ジャンプの2005年後半〜2006年における様子を指す。
コロコロコミックのようなホビータイアップ企画を始めたり、
読者投稿ページを一新し、タレント中川翔子をメンバーに加えたりと、編集部の誌面を革新しようとする姿勢が見受けられる。
また、看板〜中堅クラスの連載陣は充実し、アニメもなかなか好調。

その反面、ジャンプ読者のメイン層である小中学生の人気を獲得出来、
「ワンピ」「ナルト」「ブリーチ」クラスの看板漫画の座を担えそうな新人が全く出てこなく、
唐突な路線変更を行った「タカヤ」、2chで完全にネタ扱いの「ポルタ」「ツギハギ」等、糞漫画が連発されている。
更に、慢性的な新人不足が原因で誌面が停滞気味になり、看板漫画への負担も増加。
「ナルト」等は引き伸ばしで目に見えて失速し、不動の看板「ワンピ」も原稿を落とし始める。 (落とすことは定期休載とは事情が違う)

更に、「HxH」「Dグレ」といった人気漫画が長期休載したり、打ち切り候補のはずの「べしゃり」までが頻繁に休載する始末である。
そして前述のネタ漫画に加え、一般読者から人気があるのか分からない「みえるひと」「太臓」等が【ノルマン現象】で生き残り続けている。
さらに中堅「MNR」のうち「ネウロ」が低落傾向で、打ち切り候補入りしつつあり、
残る「リボーン」「ムヒョ」も単行本売れ行きは掲載順の割に不振である。
おまけに、掲載順位下位陣が、中堅「ミスフル」等の終了待ちのために1つも打ち切られないことが判明し、さらなる混乱を招く。

編集部もそうした事態を重く見たのか、2006年春の新連載は全て中堅作家によるものとなった。
「小奇麗なだけだ」と批判を浴びることこそあるが、高い画力には定評のある【知欠】こと矢吹健太朗氏を原作付で連載させるなど、
編集が状況を打開しようと考えた跡も伺える。
とはいえ、3作中2作が爆発的な人気にはなり難いと言われるラブコメで、残る1作も「地味な良作」のレベルから脱出できないため
これらの新連載から次期看板が出るとは考えづらい。
状況を打開するにはやはり圧倒的な実力を持った新人が必要と考えられる。

ここで他誌に目を向けてみると、「マガジン」では雑誌の主力がDQN漫画から萌え漫画に代わり部数が激減、
「サンデー」では中途半端な読者対象の低年齢化と糞新人のオンパレード、
「チャンピオン」はやや上昇傾向にあるもののやはり4大少年誌の中では最下位独走状態である。
こうした事情を考えれば、ジャンプは少年誌全体が暗黒期真っ只中の中では健闘しているのかもしれない。

関連:【ジャンプ暗黒期】【サンデー低年齢化】【マガジン萌え暗黒期】【チャンピオン春の新連載攻勢】