【2次】漫画SS総合スレへようこそpart31【創作】
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オーガの鳴く頃に:
林・・・、いや森と言った方が良いのだろうか。
生い茂る木々の間から見せる月が、自らの光で照らす範囲はおよそ林と言われる規模ではなかった。
時間帯は深夜・・。
もう、あの物語を語り始めて何日になるのだろうか?
いや・・、確か3日も経ってはいない。
しかし、もう一ヶ月近くこの物語を語っているように思えた・・。
----------痛い痛い痛い痛い痛い。
私はこの声で月を見上げるのを止め、傍らにいる男性を見る。
----------やめてやめてやめてやめてやめて・・。
私の傍らで叫ぶ男性は、生への絶望と渇望飢えを叫ぶ。
----------死にたくない死にたくない死にたくない。
私の傍らで叫ぶ男性は、すぐ先にある未来への絶望を拒否しようと叫ぶ。
---------・・・・・・。
今・・・、男性の声が事切れた。きっと次は私の番だろう・・・。
しかし自身の死への恐怖より先に、私の心にはある疑問が渦巻いている。