【2次】漫画SS総合スレへようこそpart29【創作】

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466作者の都合により名無しです:2005/10/12(水) 04:51:50 ID:7KtuyTSk0
「おい!あっちからなんか爆発音がしたぞ!”ミスリル”たちか?」
当たり前だがサラダのE式マシンガンの音で巡回していたほかの誘拐犯にきずかれてしまう。
(予定通りだ・・。しかし・・。気になる・・。)
サラダは予定通りに任務が追行できているのを嫌とは感じなかったが、疑問に感じた。
その理由は彼等の弱さである。
まがい也にもドドリアと財閥”ミスリル”の令嬢を誘拐する一味である。
”ミスリル”やフリーザ軍からは当然報復が来るし、ただで”ミスリル”がお金など払わないことは用意に考え付くだろう。
なのに今サラダが倒した奴等は戦闘力が1000も行かないであろう雑魚。
いわばチンピラレベルである。
(緊急時の対処の仕方はプロらしかったが、体術などが素人レベルだ・・。まるで知識だけ与えられたゴロツキのようだな・・・。)
サラダはあれやこれやと考えながら、先程のエネルギー波の音で聞きつけた雑魚どもを仲間とともに一掃する。

「お、おい!イッセー殿に連絡しろ!」
雑魚の一人が残った仲間に指示を出すが時すでに遅し。今、台詞をはいた奴が最後だった・・。

”B3、B4の敵は制圧完了。これよりB5に行き、予定通りB5からB1へ退路を作る!”
サラダがそう本部に連絡すると、騒ぎの音を聞きつけたB5から来た誘拐犯の一味が姿を現す!!

「やつらが侵入者?って、フリ太君!?」
誘拐犯達はまたもやサラダ達の格好に驚き、致命的な隙を見せてしまう!
「ふ、フリっふ!!!!!!!」
サラダ達は一斉に誘拐犯に襲い掛かりあっさりと撃破!この圧倒的な成果を見てサラダは思わず、
”まさか、この姿がこれほど効果があるとは・・。やはり使えるではないか・・。なぜ売れなかったのだろう?”
等とサラダは倒した誘拐犯たちを縛りながら”今、自分が着ている特殊スーツについて考えていた。”
467それゆけフリーザ野球軍:2005/10/12(水) 04:53:24 ID:/mvDRhPy0
---------彼が着ている特殊スーツとはフリーザランドの人気?マスコットのフリ太君であり、その名の通りフリーザに耳が生えた愛苦しい

姿が印象的なきぐるみのことである。
ちなみにボイスチェンジャーだけは常に不調で、通信機で連絡する以外の声はすべて「フリっふ!」になってしまう。------------------

(ともかく次は自分たちの脱出路の確保だ。)
考え事もすんだサラダは早速脱出路を造る為に、仲間とともにB5からB1へパンツァーミサイルを撃った!


ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・。


舞い散る火花と爆炎・・。
予定通りB5からB1への脱出路が出来て自分たちの作戦はひと段落である。

しかし・・・・。

圧倒的な破壊力から生み出された爆炎の中から人型のシュルエットが見える・・・。
その姿はまるで幾つもの死線を通った格闘家のようなたたずまいでじっくりとこちらを見ていた・・。
「ふむ・・。これで一人目か・・。」

-------------------------------------------------------------------------------------------------------
468それゆけフリーザ野球軍:2005/10/12(水) 04:55:16 ID:/mvDRhPy0
どうもなんか名前欄が突然名無しになるようになったしぇきです。
(何でだろ・・。)

もう朝なんで明日の夜に続きをアップします。

ではおやすみなさい・・・。
469それゆけフリーザ野球軍:2005/10/12(水) 05:05:34 ID:RUBbKIOw0
後、分かると思いますがサラダは一度たりとも「」では言葉を
喋らせないようにしています。
すべて()と””で書いてあると思います・・。
では・・。
470作者の都合により名無しです:2005/10/12(水) 08:20:32 ID:yfUcFers0
しぇきさん朝早くにお疲れ様です
舞台がどうみても日本っぽいですなw
意外と設備充実の宇宙水族館だw
意外とハードな展開の中のフリ太くん笑った。


>テンプレ追加
サイトに、うみにんさんの新作が載りましたので
テンプレ作る方、>>451のアドの変更お願いします


ドラえもん のび太の天聖道士 (うみにん氏)
 http://ss-master.sakura.ne.jp/baki/ss-short/uminin/3-01.htm
471作者の都合により名無しです:2005/10/12(水) 18:50:44 ID:3/8xbU8b0
しぇきさん、毎回力作ありがとうございます。
番外編とは思えぬボリュームですね。
フリーザの支配下の星星の人たちはこのSSでは平和かつ楽しく暮らしてそうですね。
水族館があったり、野球したり、ドドリアは恋に落ちたり。
最後のシルエットのヒキはバトル物への方向転換?
472作者の都合により名無しです:2005/10/12(水) 20:09:29 ID:oiVrPqxj0
しぇきさんはもう完全にバキスレの主力だね。
更新速度と量は一級だし、内容も面白くなってきた。
正直、最初は誤字とか改行とか読み辛かったけど今は全然問題ない。

応援してますので頑張って下さい。(えらそうな事言ってすみません)
473作者の都合により名無しです:2005/10/12(水) 23:13:11 ID:0RLaKZQhO
>>しぇきさん
ドドリアやザーボンの私生活も面白いですけど・・・
野球チームに入れてもらえなかったグルドも気になりますw
暇があったらグルドのことも書いてあげてくださいw
474不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 01:28:43 ID:XHFhZnSD0
>>428より。
475不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 01:30:35 ID:XHFhZnSD0
第三十五話「エンペラー」

 砂漠に特有な乾いた風が、寂しげに吹きつける。
 セルは孫悟空を倒してのち、しばらく体を動かしていた。だが、やがて満足に至ったの
か、だらりと棒立ちになる。おそらくは、手足が自在に操れるかどうかを、たしかめる作
業だったのだろう。
 そして、セルは振り返りもせずに、口を開いた。
「今までありがとう。もう好きにしていいぞ」
 突然だった。だれもが反応出来ずにいると、構わずセルは息子に話しかける。
「セルジュニア、どうする。私についてくるか?」
「え……えっ?」
「どうする」
「う、うん。行くよ……」
「ならば、来い」
 未練を全く感じさせぬ仕草にて、セルは即座に飛び立った。
「18号さん、17号さん、16号さん……。じゃあ、またね!」
 慌しく別れを告げると、セルジュニアもあとを追う。数ヶ月にわたり苦楽をともにした
仲間との、あまりにもそっけない袂別であった。

 上空二千メートルを、高速飛行する父子。先ほどはセルの圧力に屈したセルジュニアが、
強い口調でセルに疑問を浴びせる。
「パパ、一体どうしたんだよ」
「ん、なにがだ?」
「いくらなんでも、あんな別れ方しなくてもいいじゃないか!」
「分かってないなぁ、おまえは。元々彼らはボディガードとして、仕方なく私に付き合っ
てくれてただけだ。もう一緒にいても、お互いのためにならんだろう」
「で、でも……」
 彼らとの絆は、この程度だったのか。と、セルジュニアは問いたかった。だが、実行に
までは至らない。何故なら、今のセルはためらいなく「あぁ」と答えそうで怖かったのだ。
「よし、テレビ局に行くぞ」
 速度を緩めるどころか、ぐんぐん加速させるセル。疑念を抱えたまま、セルジュニアも
父に連れ添う。
476不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 01:31:15 ID:XHFhZnSD0
 セルの行動は素早かった。まさに矢の如し。
 いきなり生放送中のニュース番組に乗り込むと、スタジオにいた人間に対して説得を試
みる。完全となった知能から発せられる弁舌は、いとも簡単に彼らを引き込んだ。
 こうしてニュース番組を乗っ取ったセルは、さっそく自己紹介を開始する。
「おはよう、諸君。私の名はセルという。私の力をぜひとも社会に役立てたいと、こうし
てテレビに参上させてもらった」
 するとセルは、多種多様なアイディアを視聴者に投じた。
 第一に、宇宙からの脅威は自らが排除すると宣言し──エネルギー提供、荒れ地開拓、
テーマパーク建設、などを次々に具体案として打ち上げる。
 半ばマンネリ化していた日常を切り裂くような、鮮烈なデビュー。視聴者たちは、新た
な英雄を心から歓迎した。

 放送終了から数日、セルたちはちやほやされっ放しであった。
 セルに心酔した人々による接待。やれ美食だ美酒だと、快楽という大津波がセルへと押
し寄せる。ただし、セルジュニアはそんな父を、終始冷ややかに眺めていた。
 セルのために貸切になった高級ホテルにて、二人きりとなった父子。
「セルジュニア、明日も忙しいぞ。なにしろ、完全体になったんだからなぁ。とことん、
楽しまねばならん」
 酒臭い息でベッドに寝転がり、下品に笑うセル。セルジュニアが、ぽつりともらす。
「こんなことが……」
「え?」
「こんなことが、パパが目指してた完全ってやつだったの?! 皆と、あんな別れ方して
まで!」
 涙をこらえながら、子は父に訴えた。元に戻ってくれ、とまではいわない。せめて、初
心を取り戻して欲しかった。ところが、
「あぁ、最高だ。これから私は、セルの名を地球上に浸透させるつもりだ。完全体(パー
フェクト)である私を、皆が必要とし、敬うようになる。金も地位も名声も、好きなだけ
手に入──がふッ!」
 舌は、小さな拳によってせき止められた。鼻血を流す父に対し、涙を流す息子。
「あんたなんか、もうパパじゃない。死んじまえッ!」
 部屋から走り去るセルジュニアに一瞥もせず、セルは酒をあおる。
「ガキめ……」
477それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 01:32:06 ID:wQsuSfGj0
同時刻・・。
<C班・B9地点>
「う〜い!じゃあみんな行動し始めたからこっちも行くわよ〜〜!」
C班の隊長----ウルズ2のコードネームを持つマオドウ(中国語で枝豆の意)はお気楽に、だがしっかりと各位(およそ10名)に作戦開始の合図をする。

漆黒の闇を進むマオ達。
その闇を少しだけ照らすようにあちらこちらに点在している非常口や水槽の明かり。
辺りを最大限に警戒しながら進むとある扉の前で足が止まった。
(光が漏れてる・・・?周りにも誰もいないということは・・・。)
マオは他の隊員たちに周囲を見張っているように促し、爆発物がドア周辺に仕掛けられていないことを確認すると
部下を入れて3人で中に入ることに・・。

ギ、ギギギギ・・・。

ゆっくりと開けたつもりが思ったよりドアと壁の摩擦が凄くて結構大きな音が出てしまう。
(しまった!)
マオはすぐさまスカウターと自分の第六感を最大限まで上げたが、誰もここに来る気配は無い。
(手薄すぎね・・・。逆にこの部屋が怪しいわ・・。)
ともかく誰も来ないうちに中に入るマオ達。

ギギギギギギ・・・。

マオの心臓の鼓動が早くなる・・・・。
果たして中には・・・?


「うおっと!人が飯を食っている時に不謹慎な奴らめ!」
なんと中にはおじさんが一人、夕食をとっているではないか!
思わず地面に突っ伏すマオ達。
「ん?もしかして忘れ物か?う〜と、今日の忘れ物はと・・・。」
おじさんはゆっくりと腰を上げ、後ろの”忘れ物入れ”と書かれた箱を持ってくる。
478それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 01:32:42 ID:wQsuSfGj0
おじさんはゆっくりと腰を上げ、後ろの”忘れ物入れ”と書かれた箱を持ってくる。
「んんんん。これかな?」
おじさんは箱の中からキャラコバッチを取り出す。
「これはサメの所に落ちてたんじゃ!」
おじさんは笑顔でマオ達にキャラコバッチを見せる。
(な、なんて懐かしいものを・・・。)
マオが内心そう思っていると、他の隊員が
「あんた?ここの人か?」
と物語進行をしてくれるではないか!するとおじさんが
「うむ、ここに勤めて約2ヶ月!最近学校の用務員をクビになってここに来た者じゃ!で?お前達は・・・。はっ!まさか!ワシの体を・・。」
「「ないない・・。」」
「ということは・・・。」
突込みにもめげずにまたボケようとするおじさんを流石に見かねたマオが
「ここは誘拐犯・・・。まあテロリストが占拠しているのよ!テレビ見てないの?」
マオのこの一言に用務員のおじさんは、
「ふむ、知ってるぞい!でも、ワシ一人じゃ逃げられんからのう〜。素直に夕飯を食べてることにしたんじゃよ!」
かなり胡散臭いが、周囲には敵の反応は無いので仕方が無くこう質問した。
「一つ聞きたいけど、何で貴方のところにはテロリスト達は来ないの?普通、ついでに捕まるものだけど・・。」
マオはちょっと遠まわしに言っているがつまりはこうである。
”お前も誘拐犯の仲間だろ?”と・・。

しかし、おじさんの答えはマオの予想を遥かに凌駕したものだった。
「ふむ、確かにこちらに来たのじゃがな・・。なぜかこちらの顔を見るなりどこかへ行ってしまったんじゃ!」
普通に聞いたらあからさまな嘘に聞こえるが、マオはこのおじさんが嘘をついていないように感じたので、
「ふむ、まあいいでしょう!夕食中お邪魔したわね!」
マオはおじさんに別れの挨拶をしてから、おじさんに対して警戒心MAXの隊員達を連れて出て行ってしまった。
479それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 01:33:24 ID:wQsuSfGj0
すいませんかぶりました。
お先にどうぞです。
480不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 01:59:24 ID:XHFhZnSD0
>>428より。
481不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 01:59:54 ID:XHFhZnSD0
第三十五話「エンペラー」

 砂漠に特有な乾いた風が、寂しげに吹きつける。
 セルは孫悟空を倒してのち、しばらく体を動かしていた。だが、やがて満足に至ったの
か、だらりと棒立ちになる。おそらくは、手足が自在に操れるかどうかを、たしかめる作
業だったのだろう。
 そして、セルは振り返りもせずに、口を開いた。
「今までありがとう。もう好きにしていいぞ」
 突然だった。だれもが反応出来ずにいると、構わずセルは息子に話しかける。
「セルジュニア、どうする。私についてくるか?」
「え……えっ?」
「どうする」
「う、うん。行くよ……」
「ならば、来い」
 未練を全く感じさせぬ仕草にて、セルは即座に飛び立った。
「18号さん、17号さん、16号さん……。じゃあ、またね!」
 慌しく別れを告げると、セルジュニアもあとを追う。数ヶ月にわたり苦楽をともにした
仲間との、あまりにもそっけない袂別であった。

 上空二千メートルを、高速飛行する父子。先ほどはセルの圧力に屈したセルジュニアが、
強い口調でセルに疑問を浴びせる。
「パパ、一体どうしたんだよ」
「ん、なにがだ?」
「いくらなんでも、あんな別れ方しなくてもいいじゃないか!」
「分かってないなぁ、おまえは。元々彼らはボディガードとして、仕方なく私に付き合っ
てくれてただけだ。もう一緒にいても、お互いのためにならんだろう」
「で、でも……」
 彼らとの絆は、この程度だったのか。と、セルジュニアは問いたかった。だが、実行に
までは至らない。何故なら、今のセルはためらいなく「あぁ」と答えそうで怖かったのだ。
「よし、テレビ局に行くぞ」
 速度を緩めるどころか、ぐんぐん加速させるセル。疑念を抱えたまま、セルジュニアも
父に連れ添う。
482不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 02:00:27 ID:XHFhZnSD0
 セルの行動は素早かった。まさに矢の如し。
 いきなり生放送中のニュース番組に乗り込むと、スタジオにいた人間に対して説得を試
みる。完全となった知能から発せられる弁舌は、いとも簡単に彼らを引き込んだ。
 こうしてニュース番組を乗っ取ったセルは、さっそく自己紹介を開始する。
「おはよう、諸君。私の名はセルという。私の力をぜひとも社会に役立てたいと、こうし
てテレビに参上させてもらった」
 するとセルは、多種多様なアイディアを視聴者に投じた。
 第一に、宇宙からの脅威は自らが排除すると宣言し──エネルギー提供、荒れ地開拓、
テーマパーク建設、などを次々に具体案として打ち上げる。
 半ばマンネリ化していた日常を切り裂くような、鮮烈なデビュー。視聴者たちは、新た
な英雄を心から歓迎した。

 放送終了から数日、セルたちはちやほやされっ放しであった。
 セルに心酔した人々による接待。やれ美食だ美酒だと、快楽という大津波がセルへと押
し寄せる。ただし、セルジュニアはそんな父を、終始冷ややかに眺めていた。
 セルのために貸切になった高級ホテルにて、二人きりとなった父子。
「セルジュニア、明日も忙しいぞ。なにしろ、完全体になったんだからなぁ。とことん、
楽しまねばならん」
 酒臭い息でベッドに寝転がり、下品に笑うセル。セルジュニアが、ぽつりともらす。
「こんなことが……」
「え?」
「こんなことが、パパが目指してた完全ってやつだったの?! 皆と、あんな別れ方して
まで!」
 涙をこらえながら、子は父に訴えた。元に戻ってくれ、とまではいわない。せめて、初
心を取り戻して欲しかった。ところが、
「あぁ、最高だ。これから私は、セルの名を地球上に浸透させるつもりだ。完全体(パー
フェクト)である私を、皆が必要とし、敬うようになる。金も地位も名声も、好きなだけ
手に入──がふッ!」
 舌は、小さな拳によってせき止められた。鼻血を流す父に対し、涙を流す息子。
「あんたなんか、もうパパじゃない。死んじまえッ!」
 走り去るセルジュニアに一瞥もせず、セルは酒をあおる。
「ガキめ……」
483不完全セルゲーム:2005/10/13(木) 02:01:24 ID:XHFhZnSD0
 宇宙から飛来する侵略者、悟空たちよりも速くセルが出向く。
「なんだぁ、てめぇ……?」
「私は人造人間セルだ」
「少しは出来そうなツラだが、相手が悪かったな。俺のエネルギーは二万キリだ」
「二万っきり? 侵略なんて真似をするわりに、ずいぶんと謙虚な奴だな」
「く、てめぇ……殺す!」
 気を引き絞り、両雄がぶつかり合う。──二分後。
「ち、ちくしょう……強すぎる。くそ、引き上げるか……!」
「地球土産に、セル人形はいかが?」
「いらん!」
 敵にすらならず。あたふたと逃げ帰っていく宇宙船を、立ち尽くしたまま見送るセル。
「これが、完全……」

 テーマパーク「セルランド」が完成する。セルをモチーフとした数々のアトラクション
が受け、休日はもちろん、平日までも客がごった返している。
 セルランド管理人が、オーナーであるセルに収支を報告する。次々と数字が耳に流れ込
むが、黒字であることは小学生でも分かる。絶好調であった。
「アトラクションはどれも人気ですよ。特に“わくわく吸収コースター”や“生体エキス
メリーゴーランド”なんかは五時間待ちが常ですからね」
 放っておいても、湧いてくる大金。セルはしみじみと噛み締める。
「これが、完全……」

 時代はセルに流れ──否、セルは時代と化していた。だれもが、セルの一挙手一投足に
注目する。街中を歩けばパニックが起こり、ベッドに眠っていても金が入ってくる。「セ
ルエイジ」なる造語が生まれ、流行語にもなるほどだ。
 体力、知力、精神力、どれを取っても満点。カリスマ性も抜群。もはや単体では、宇宙
中どこを探しても、彼を上回る能力を持つ者はいないであろう。
 一つ、また一つ──プロジェクトを成功させるたび、セルは口癖のように呟く。
「これが、完全……」


 ──こうして、半年が過ぎていった。
484サナダムシ ◆fnWJXN8RxU :2005/10/13(木) 02:03:44 ID:XHFhZnSD0
こちらこそすいません。
次回、最終話。おそらく次スレ。
485それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 02:10:28 ID:XuUFtQ+S0
>サナダムシさん
本当にスイマセンでした。フィナーレに近づいているのに・・。

>478から

「なんであのおじさんを捕まえないんですか?」
隊員の一人はマオにそう質問する。するとマオは、
「まあ、女の勘って奴かしらね?悪意や殺気は感じなかったし・・・。それに何よりこちらには目的があるでしょ?時間ロスは厳禁よ!」
とあっさり返す。
「あのドアに入る自体が時間ロスじゃ・・。」
と小さく突っ込む隊員。
「いいじゃない!ドアから出ても何もしてこなかったんだし!さあ、さっさと進むわよ!ソーメンの連絡じゃ、誘拐犯たちは雑魚ばかりみたいだし!」
※ソーメンはサラダの下の名前。つまりサラダ=ソーメンが本名。
マオはそう言って、進行の4点を守りながら奥の闇に進むのだった・・。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
486それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 02:11:54 ID:XuUFtQ+S0
同時刻・・。(PM7:35)
<ドドリア&令嬢・B6地点>
他の面々と違い、脱出を図った二人は思ったよりも困難な戦いを強いられていた。
監視を延髄蹴りで倒したのは良いが、ドアを出た瞬間からなぜかこれ見よがしな誘拐犯の一味がドアの前を囲んでいたからだ。
出た瞬間から、手錠により戦闘力1/10にされたドドリアは令嬢を守りながらおよそ10人以上と戦っている。
勿論、令嬢は心配そうに邪魔にならないように鉄パイプを握り締めながらドドリアを見守っていた。

そして数分後・・。

「く、くっそ!こんな奴等に!」
ドドリアは普段なら5秒もかからない奴等相手に苦戦を強いられていた。
敵は先程の監視ほどの強さだが、最新のE式系列の銃(戦闘力をエネルギー波を打つ要領で込めて、弾状にして打ち出す兵器)を持っている
のでヒット&アウェイを繰り返して中々近づけられないようにしてくる。
しかも、俄仕込みっぽいがアウェイの時の足取りも訓練されたっぽい動きで微妙にかく乱してくるのだ。

当然敵に近づきすぎたら、敵の誰かに後ろに入られて令嬢が殺されるかもしれないのでうかつに近づけない。
無駄に書いたが、ともかく今のドドリアは八方塞の状態なのだ。
(このままじゃ、益々敵が増えてくるかも知れねえ。どうする??)
ドドリアはいつもの100倍は脳を回転させてこの状況を打破する方法を考える。
そうしている間にも敵の足音が聞こえる・・。

”これ以上敵を増やすわけには行かない!!”
ドドリアは敵に背を向け令嬢の下へ飛び寄り令嬢に「息をしばらく止めてください!」
とだけ言うと手錠によってできる両腕の輪のところで令嬢を抱き、宇宙サメのいる水槽へダイブし誘拐犯どもを引き離す作戦に出る。

ドボーン!!

唸る水しぶきと迫るサメの群れ。
ともかくドドリアは、1/10程の戦闘力を最大まで放出しながら水槽を突き進む。
本来は攻撃してくるサメも本能からかかなわないと悟って道を譲る。
(よし!これなら!)
ドドリアは水槽の端まで来ると口からエネルギー波を出し、水槽をぶち壊してそのまま外に出る。
487それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 02:12:51 ID:XuUFtQ+S0
そして、その後手短な手身近な陰に隠れ令嬢をゆっくりと下ろす。敵も追ってくるはずだからだ。
「あ、あの・・。大丈夫ですか?」
ドドリアはびしょびしょにぬれた令嬢を見て問いかける。
「けほ。けほ。ちょっといきなりだったんでビックリです・・。でも・・。得もしましたし・・。」
「は?」
「ふふふふ・・。」
令嬢の言葉が一瞬理解できなかったドドリアだがその後、意味をすぐに理解して
「あ・・・。スイマセン!いや・・。別に悪気があったわけじゃ・・・。」
となぜか謝ってしまう。そしてそれを見た令嬢は、
「いいですよ。緊急時ですし。さっきも言った通り、得しましたし。」
そう言って笑顔でドドリアに答えた。

----しばらくたって・・・。
警戒の厳しくなり、とっくに見つかって良い筈がなぜか誰も来ない・・。
「変・・、ですね・・・。」
「はい・・。不気味です・・。」
二人はこれ以上ここにいても意味が無いと判断し、ゆっくりと警戒しながら立ち上がろうとすると!!

ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・。

とすぐ近くで爆発音が聞こえた!
とっさに身構えるドドリア。後ろに隠れる令嬢。

-----しかし、辺りは先程と同じく静寂を保ったまま。

「ドドリアさん?」
敵があたりに潜んでいないことを確認した令嬢がドドリアに話しかける。
「もしかして、”ミスリル”やザーボンさん達が助けに来てくれたんじゃ・・・。」
「そのようですね・・。合流できますかね・・。」
「多分・・。B5は囮でしょう。陽動隊だと思うので敵も沢山いる筈です。なのでB7から本体は来ると思うのですが・・。」
令嬢はちょっと自信なく言うが、ドドリアもそれと同じ事を考えていたようで
「今の私では陽動隊の邪魔にもなるかも知れません・・・。なので私もB7から行くのがいいかと・・。」
488それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 02:13:32 ID:XuUFtQ+S0

<B7への扉>
強大な扉・・。
それは天国の門にも地獄への門にも見える。
しかし今二人は確かな確信の元にこの天国の扉の前にいる。

それはなぜか?

それは先程の爆発から、救助が来たことは明白だろう。
そして、陽動隊が戦闘中でB5がダメだと判断した。
残るはB7だが、ここにも敵がいると考えるのが普通だ。
しかし、先程から全くといって良いほどB6で隠れていたのにB7から誘拐犯たちが来る気配は無い。
というよりも、B6で水槽をエネルギー波で壊すほどの騒ぎをしているのに、上の餌場からもB7からも来ないのは普通におかしい。
これらの点から、B7以降は本体が既に制圧していると考え二人はB7に行くことにしたのだ。
もっとも、もしこれで待ち伏せなんてしてたら相当性格の悪い誘拐犯になるのだが・・。

ズオーン!!!

ともかくこれ以上ここにいるわけには行かないので、ドドリアはありったけの力を込めてこの巨大な扉をぶち壊す!
巻き起こる爆炎と粉塵。
その先には何がまっているのか・・・。

しかし、その答えは以外と早く出た。
489それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 02:16:02 ID:XuUFtQ+S0
「人影?」
令嬢がそういうとドドリアはさっと身構える。
その数、実におよそ10人。
ドドリアは先手必勝と言わんばかりに少ない戦闘力を開放し、突撃しようとするが・・・。
「ちょっと!!!まって!!!」
影の向こうから聞こえた女の声でドドリアは思わず静止させられる。
その声が発せられたのと同じくして、巻き上げられた爆炎や粉塵の中から人がでてくる。
「マオ!!!」
と突然、令嬢が叫びだす。
「へ?」と状況が良く飲み込めないドドリアは令嬢のそぶりを見て、敵ではないことを判断する。
そして「ふえ〜ん!」と言わんばかりの表情でマオに抱きつきながらほお擦りする令嬢。
「怪我は無い?」
マオがそう聞くと令嬢は、
「ドドリアさんが必死に守ってくれたから傷一つ無いですよ!」
と言い返す。するとマオは心底安心した顔をして、
「ふう、良かった・・。副長がアンタに傷をつけたら、”ヘルファイアに括りつけて太陽までぶっ飛ばしてやる!”
なんて言うから”ひやひやもの”だったわよ!」
と言いながら、令嬢の頭をクシャクシャっと撫で回す。
その後は、何が何やら・・。
二人のフィールドに完全に置いてけぼりにされる、ドドリアとその他。

そして・・・・。

「あれ?もう救助しちゃったの?」
お気楽な声がマオ達の後ろから聞こえる。そうこのお気楽声はウエハーツである。無論、ザーボンもだ。
そしてザーボンはなぜか陰りのある顔でドドリアに近づき、
「ドドリア・・。無事か・・。良かった・・。」
と話しかける。するとドドリアは、
「ああ、やっぱ来たか!」
とうれしそうにザーボンの肩をバンバン叩く。その様子を見た令嬢がちょっとうらやましそうな顔をすると
「まあ、男同士のむさ苦しい喜びの再開は後にして・・・。」
とマオが二人に軽くちゃちゃを入れ、さっさと脱出するように促した。
490それゆけフリーザ野球軍:2005/10/13(木) 02:24:08 ID:XuUFtQ+S0
なんかこれ以上投稿したら、このスレの限界が来そうなのでここで切らしていただきます。

>サナダムシさん。
本当にスイマセンでした。
完全体はすべてが完全?お金が無い!?を思い出す親子の会話。
次で終わりなのは本当に残念です。

>サマサさん
メイオウがでる?美久の機械化の描写が難しそうですね。
ムスカ!この人って射撃も凄かったんですね。
目が〜〜〜!のイメージしかないです。
後、強いて言えばロリコ・・・・(以下略)のイメージがありますw

>458さん
自分が読んでいたのはコロコロでなくて小学2年生に乗っている
スーパービックリマンです。正直、調べるまでその作者様の
スーパービックリマンは知りませんでした。

>レスをくれる皆様。
いつもありがとうございます。
朝方投稿した時は、ちょっと変なことを書いていました。
サラダが””や()のみなのはフリ太君を着ているためです。
「フリっふ!」しか「」では喋らないので・・。

長くなりましたがこれで失礼します・・・。
491作者の都合により名無しです:2005/10/13(木) 09:56:17 ID:ZfSOR1fP0
>サナダムシさん
セル、あっさりとした決着にあっさりとした別れですな。
そして何を思ったかスーパーヒーローになっちゃって…。大オチはどうなるんだろ。
次回最終回ですか。寂しいなあ。次はしけい荘番外編をまた書いてほしいな・・
あと、うんこも久々にw怖いもの見たさというかたまに読みたくなるw

>しぇきさん
おお、番外編も長編にまで伸びそうなノリだw絶好調ですね。いい感じ。
あの不細工なドドリアがナイトですね。令嬢も好意持ってるみたいだし、
恋はうまくいきそうな感じですな。ザーボンとの友情もいい感じ。


あと、1、2作品くらいで次スレかな?
492作者の都合により名無しです:2005/10/13(木) 12:38:00 ID:VlirRdia0
サナダムシ&ゲロファンの俺としては、次回の最終回はショックだ。
また面白い作品ひっさげて帰ってきてよ…。とりあえず最終回期待。

しぇきさんは一回ごとメキメキ腕上げてますな。
個人的には今回のドドリアの恋の話の方が野球よりツボかな?
493作者の都合により名無しです:2005/10/13(木) 19:02:00 ID:BwMRoI/q0
サナダムシさん、しぇきさんお疲れ様

>不完全セルゲーム
完全を目指していたセルが成し遂げた後の空しさ…。やはり馬鹿やってた頃の方が
楽しそうですね。最終回期待してます。勿論次回作も。

>それゆけフリーザ野球軍
主役がぜんぜん出てませんが、それでも面白いですw
ドドリアは暴れん坊の割には純でピュアですね。この番外編も次で最終回かな?


次スレ、あと2作品くらいがタイミングかな?
480KBくらいで建てれば十分だよね
494ドラえもんの麻雀教室:2005/10/14(金) 08:28:19 ID:rtI+ZlkD0
ども、ごぶさたしてます。
ちょっと事情があって、ホームページを一旦閉じます。といっても
トップページを消すだけで、ネタはそのまま残します。
折を見て復活しますですよ。
495作者の都合により名無しです:2005/10/14(金) 12:04:18 ID:YMyuAGEl0
どっかからクレーム来たんですか?
復活期待してます。
496ドラえもん のび太の超機神大戦:2005/10/14(金) 22:08:22 ID:s++mMR0t0
超機神大戦番外編 「アスランの世直し珍道中」1

「そろそろ物資がやばくなってきたな・・・」
ここは宇宙船艦アークエンジェル―――その艦長室でバカ王子は顎に手を当てて現状を憂いていた。
「誰のせいだ、誰の!阪神が優勝したからって便乗して大騒ぎして、勢いで宇宙に物資を放り投げまくったのは
お前だろうが!」
バカ王子の護衛隊長、クラフトは憤然と抗議した。
「そうだぞ!反省しろバカ王子!」
アスランもバカ王子を責め立てる。が―――
「アスラン!お前にいたっては<道頓堀に飛び込みたいが、ここにはない。仕方がないから、燃え盛るあの星へ
ダイブするしかないじゃないか!>とか言ってこの艦ごと恒星に突っ込もうとしてたろうが!」
「何を言ってる!阪神が優勝したんだぞ!?喜びのあまり真っ白に燃え尽きたっていいじゃないか!」
もはや言い訳というか、妄言に近いアスランであった。
「いがみ合ってても仕方ありません。とにかく物資を補給しないと」
「そうですよ。幸い近くに文明のある星もありますし」
王子護衛隊員、サドとコリンが不毛な会話に助け舟を出した。
「ふむ・・・この近くで文明のある星、と言えば・・・バルマー星だな。よし、そこに立ち寄ろう。このままでは
食料すら足りん」
「はい。では着陸準備しておきますね」
サドとコリンはそそくさと退散していった。後には気まずい雰囲気の三人だけが残された―――
実際に気まずいと感じるような繊細な神経の持ち主はクラフトだけであったが。

「さて、そしてバルマー星に降り立ち、この俺、アスラン"ナイスガイ"ザラとバカ王子、そしてクラフトの三人で
街へと繰り出したのであった。ちなみに残る二人は艦で留守番だ」
「誰に話している・・・というか、貴様がナイスガイだと!?ふざけるな、貴様がナイスガイなら強姦魔だって聖人
に見えるわ!」
アスランのバカ話にも、律儀に突っ込んでやるクラフト。バカ王子は物珍しげに露店を覗いたりしている。ただ、その
露店で売っているのは謎のグロい生物だったり、怪しげな薬だったりするのだが。
「クラフト、これなんて君のペットにどうだい?可愛いと思うが」
「うわっ!?やめろ、そんな作者の文章力じゃとても表現できないようなおぞましい物体を近づけるな!・・・
ん?なんだ、あの人だかりは?」
497作者の都合により名無しです:2005/10/14(金) 22:08:59 ID:pZS3oPHb0
バキヤクバレも消えてる?
麻雀は長編カテゴリから見えるみたいだけど。
498ドラえもん のび太の超機神大戦:2005/10/14(金) 22:09:10 ID:s++mMR0t0
クラフトの視線の先には、仮設ステージが立っており、その周囲には人がぞろぞろとたかっていた。ステージの上には、
奇妙な男が立っていた。
目が四つもついた異形の仮面を被り、その表情はうかがえない。そしてその言葉が響く―――
「親愛なる我が信徒たちよ、ここへお前たちを集めたのも私だ」
「うおおーーーーっ!ユーゼス様ーーーーっ!愛してるぜえーーーーっ!」
それを合図に、観客たちが大騒ぎを始める。最前列にいた逞しいおばちゃんたちが(日本円でいうと)一万円札で作った
首飾りを手に前へ前へと押し寄せる。まるで演歌歌手のコンサートだ。
ユーゼスという名前らしい男が歩み寄り、札で作られた首飾りを受け取る。
「これを受け取るのも私だ」
「きゃーっ!ユーゼス様ーーーーっ!」
いちいち大騒ぎするおばちゃんたち。ますます演歌歌手のおっかけのようだ。
「さあ、我が信徒たちよ!お前たちが今日ハッピーなのも私の仕向けたことだ!」
「いえーっ!」
「こうして盛り上がるように仕向けたのも私だ!」
「うおーっ!」
「全て私だ!」
「さすがユーゼス様っ!俺たちにできないことを平然とやってのけるっ!そこに痺れる憧れるぅ!」
「ユーゼス教、今なら入信費無料!特典多数!太っ腹なのも私だ!」
「やっほー!」
―――バカ王子一行はその狂気の集会をただ見守るだけだった。
「な・・・なんだあれは・・・」
「ふむ、僕の見たところ怪しい宗教のようだな」
「そんなことは分かっとる!まったく・・・あんなモンに洗脳される奴の気が知れん。なあ、アスラン・・・」
隣にいたアスランをクラフトは見やった。
「いやっほーーーーい!ユーゼス最高ーーーー!」
「もう洗脳されてやがる!?」
「だって見てみろ。今ならユーゼス教への入信費無料。その上ユーゼスストラップ、ユーゼスバンダナ、ユーゼス
キーホルダー、さらにユーゼス仮面(レプリカ)もついてくるんだぞ?これはもうユーゼス様を信仰するしかない
じゃないか!さて、早速この仮面(レプリカ)を被ろうか。きっと俺にジャストフィットネスだ」
アスランは躊躇うことなく仮面を被る。見た目にはユーゼスとそっくりになった。
499ドラえもん のび太の超機神大戦:2005/10/14(金) 22:10:17 ID:s++mMR0t0
「うむ、中々似合うぞアスラン。あとで僕にも貸してくれないか?」
「くっ・・・貴様もか、王子め!」
クラフトは遣る瀬無さに身を震わせた。恐らく自分は今宇宙でもっとも人間関係に恵まれてない男だと思った。
「さて、仮面ももらったことだし、あとはさっさと物資を補給するしかないじゃないか!」
「そうだな。おいクラフト、なにプラトーンのポーズをしてるんだ?怪しい人に思われるぞ」
「うるさい!貴様らにだけは言われたくないわい!」
憤然とクラフトは立ち上がり、二人の後を追った。歩くこと、10分。アスランはまだ仮面を被っている。
「お前・・・頼むからそれを早く取れ。一緒に歩きたくない」
「クラフト。あなたはこの仮面の素晴らしさが分かってないな」
「分かりたくもない」
クラフトはげっそりと肩を落とす―――と、彼らの前に三人の男女が現れた。
一人は、屈強な大男。いかにも豪傑といった佇まいだった。
一人は、しなやかな印象の女剣士。ややきつめだが、美人といえる顔立ちだった。
最後の一人は、やたら豪奢な衣装を身につけた美少女だった。あどけない中に、どことなく気品が感じられる。
ちなみに巨乳だった。
そして彼らの中の一人、大男が歯軋りしながら言い捨てた。
「こんなところでろくな護衛もつけず歩いていたとはな・・・ユーゼス!」
「む?バカ王子、ひょっとして俺がユーゼスに間違えられてるのか?」
「うむ、ベタな展開だがそのようだ。しかも何故か三人とも殺気立ってるぞ?」
ぼそぼそと話し合うアスランたちに業を煮やしたのか、女剣士が得物を抜き出した。小高い音を立てて、穢れなき
刃がその身を現す。それを受けて、大男も得物を取り出す。やはりその刃に穢れ一つない大剣だ。
「何をごちゃごちゃと―――ユーゼス、覚悟っ!」
「おお!姫様、ご命令を!」
「姫様・・・?」
怪訝な顔をするバカ王子。それに構うことなく、<姫様>が歩み出る。
「ユーゼス・・・あなたは余りに多くの罪を犯しました。けれど、今ここで悔い改めるというならば、今一度だけ
許しましょう。どうか己の罪を認め、法の裁きを受けてください」
「己の罪と言われてもな・・・俺はなにもしてないぞ?」
アスランは憮然として言った。確かに彼らはただ人違いをしているだけなので、アスランの言い分は正しい。しかし、
そういう態度がよくなかった。
500ドラえもん のび太の超機神大戦:2005/10/14(金) 22:11:06 ID:s++mMR0t0
「姫様・・・もはや奴に対し問答は無用!我が剣を受けよ、ユーゼス!」
激昂した大男が大剣を振りかざし、アスランたちに襲い掛かる―――だが。
「・・・ヘッポコだな」
「ああ、ヘッポコだな」
「悲しいが、ヘッポコだな」
アスランたちはあっさりそれをかわした。何せヘッポコだったので簡単だった。
「ば、ばかな!バルマー騎士団最強と謳われたバラン・ドバンの剣をかわしただと!?」
驚愕する女剣士。それに逆に一行の方が驚愕した。
「待て・・・今ので騎士団最強だと!?それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?(AA略)」
だが女剣士は聞いちゃいなかった。
「ちいっ!ならばこの私、ルリアの剣を受けよ!」
今度は女剣士―――ルリアという名前らしい―――が剣を振りかざす。しかしやっぱりヘッポコだった。
ムキになって剣を振り回すバランとルリア。ほいほいとかわす一行。それを固唾を呑んで見守る<姫様>。
あまりにも不条理で異様な光景であったが、やがてそれにも終わりがくる。剣を振り回しすぎてフラフラに
なった二人が、顔をチアノーゼで紫色にしてぶっ倒れてしまったのだ。
「くっ・・・さすがユーゼス。我らをこうもあっさりと・・・」
「俺たちは何もしてないんだが・・・」
「ちい・・・これが噂に聞くユーゼスの奥義か・・・」
「いや、そんなもん出してないし」
「ふっ・・・我らも騎士の端くれ。敗れた者には死あるのみ・・・だがどうか姫様だけは・・・」
「・・・全然話が噛み合わないな」
さすがのバカ王子もうんざりしたように呟く。そろそろ飽きてきたのだろう。
「さて、どうするアスラン?僕としては鉄格子のついた病院に連絡を入れた上でこのまま何事もなかったかの
ように立ち去るべきかと思うんだが」
「うーむ、そういうわけにもなあ・・・」
悩むアスラン。と、<姫様>がその前に立ちはだかる。
「あの・・・まだ何か?」
「ユーゼス!バランもルリアも勇敢に戦ってくれました。私も彼らの忠義に報いるため、この身を捨てる覚悟
です!私が―――あなたを倒します!それっ!」
501ドラえもん のび太の超機神大戦:2005/10/14(金) 22:11:56 ID:s++mMR0t0
気の抜けるような掛け声とともに隠し持っていた短剣でアスランを狙う―――前の二人に輪をかけて酷い動きだった。
これでは蟻だって殺せないだろう。
「こんなもん振り回したら危ないぞ、<姫様>」
アスランはあっさり短剣を取り上げる。<姫様>は観念したようにへたり込んだ。
「・・・私の負けです。しかし覚えておきなさい、ユーゼス!我々がここで朽ち果てようと、いずれあなたを滅ぼす
ものが現れるでしょう!因果応報、自業自得と言いまして―――」
「あー、それなんだがな。俺はユーゼスじゃないんだ」
「・・・は?」
「ユーゼスじゃ・・・ない、だと?ではその仮面はなんだというのだ!」
「この仮面はさっきもらってな。ちょっと気に入ったから被ってるだけだ」
その言葉を受けて、<姫様>一行は顔を見合わせる。ゴホン、とバランが咳払いした。
「むう・・・これは失礼。とんだ人違いだったようで・・・」
「人違いで殺されかけたらさすがにたまったもんじゃないんだが、どうやら事情がありそうだな。<姫様>とやら、
ここで会ったのも何かの縁だ。この俺、アスラン"ナイスガイ"ザラに相談してみるしかないじゃないか!」
「おい、アスラン!勝手に・・・」
「まあ待てクラフト。またちょっと面白くなってきたぞ」
バカ王子が妙に期待に満ちた声でクラフトを制止する。<姫様>たちは顔を見合わせ、やがて決心したように顔を
上げた。
「分かりました、アスラン"ナイスガイ"ザラ様。バルマー最強の二人であるバランとルリアをあっさりと退けた腕
を見込んで、頼みがあります」
あれで腕を見込まれても普通の神経の人間なら冷や汗を流すだけだろうが、アスランはダメな意味で普通ではなかった。
堂々と腕を組み、自信満々(当然根拠はない)で<姫様>に向き直る。
「うむ、聞こう・・・ところで<姫様>。あなたはなんて名前なんだ?」
「あら、私ったら、名前も名乗っていませんでしたね―――私はアルマナと申します。よろしくお願いしますね」
<姫様>―――アルマナは、花が開くように笑った。
502サマサ ◆2NA38J2XJM :2005/10/14(金) 22:18:08 ID:s++mMR0t0
投下完了。「超機神大戦」の番外編。アスランが主役です。大体3〜5回くらいになるはずです。
ちなみに今回出てきた連中は全員スパロボのキャラですが、性格等が凄まじく改変されてるので、
オリキャラと思って見てくださったほうがいいです。

>>しぇきさん
ムスカの射撃の腕はオリンピック金メダル級だそうです。
映画でもシータの三つ編みを狙い打ったりしてましたからね。
503作者の都合により名無しです:2005/10/14(金) 22:33:44 ID:1Q6gQnsp0
サマサさん最高ゥ!

バカ王子とオオボケアスランの宇宙最凶コンビ
二人揃えば下手な国家つぶせますなw
クラフトの苦難はつづきそうですねw
504作者の都合により名無しです:2005/10/14(金) 22:51:29 ID:pZS3oPHb0
おお、サマサさん番外編北!乙です。
本編と本当にまったく関係ない番外編ですなw
バカ王子が本当にキャラ生きてる。お姫様は掃き溜めに鶴ですなw

さて、次スレ立てますか。
505作者の都合により名無しです:2005/10/14(金) 23:05:14 ID:pZS3oPHb0
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1129297973/

次スレのパート30立てておきました。
あと、勝手にテンプレひとつ増やしてごめんなさい。
506ふら〜り:2005/10/14(金) 23:10:07 ID:XQTJV8o/0
このスレの分はこのスレでということで、今回はこちらに。
いやぁ、とうとう来ましたね30……私もまたいずれ、SS書かせて頂きますぞっ。

>>しぇきさん
いっそアーバレストが出てきて、派手な撃ち合いになるかもと思ってましたが、どっこい
出てきたふりっふ。さておき、ドドリアとしてはもっといいとこ見せたかったでしょうに、
スムーズに合流できましたね。充分感謝はされてるようですけど……いや、まだ急展開が?

>>サナダムシさん
新展開、新たなる強敵出現……どころではないセルの完全っぷり。TV局へ行った時には、
まさか初代ピッコロみたいな暴挙に出るかとも思ったんですけど。能力のみならず、人格
までも(社会的善悪でいうなら)完全。成敗されるいわれもないし、一体どういう結末へ?

>>サマサさん
アルマナ一行、この調子だとどれだけの人々を襲ったのやら。ころりと騙されるアスラン、
律儀に「ナイスガイ」を付けて呼ぶアルマナなど、全体的にぽけぽけした感じが良いです。
しかし、のび太たち側との温度差が激し過ぎますな。これは復帰時のギャップ感も楽しみ。

>>VSさん
何があったのでしょうか……早のご帰還、お待ちしておりまする。
507黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/14(金) 23:53:50 ID:1Q6gQnsp0
「覚悟を決め、信念をこめて一発拳を正中線に叩き込めば」

僅か14の少年だが、堂々たる体躯、率いる威風は一国の主に比肩するだろう。
誇るべき英雄。

「相手は斃れる」

僅か7歳の少年に優しく、強く、深く語る。
その小さな双肩には大きなものが圧し掛かっている。
真っ直ぐな、どこまでも真っ直ぐな力強い志士の瞳。
その瞳にとっても、そして彼の属する集団にとっても、頼れる兄の一人だ。

「それほどの力がある」

見ていろ、と彼が構えを取る。
大気が慄き大地が震える。
小宇宙だ。万物を滅ぼす力、魂の力、心の源泉、眠れる第七の感覚、開闢の残滓。
物理を容易く越える、魂の讃歌が少年から湧き上がる。
短い呼気と共に打ち出された鉄拳は、一閃。
それだけで彼らの目の前にあった巨岩は粉塵となった。

「これが小宇宙、心の力だ」

爽やかに笑むその顔、その声、その姿。
誇るべき英雄だった。
508黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/14(金) 23:54:47 ID:1Q6gQnsp0
ギリシアはアテネ、人口400万人以上の大都会である。
ギリシア全体の人口が1000万程度なので、4割もの人間が住む文字通り首都である。
だが、その郊外に存在する「聖域」を知るアテネ市民は少ない。
神話の時代そのままに、あらゆる政治的意思をもっても縛鎖をかけることの出来ないその地は、
五体のみを武器として、天空をその拳で引き裂き、大地を蹴り割る超人集団の本拠地である。
過去、あらゆる列強がその地の支配を望んだが、頑として跳ね除け続け、
欧州史最大のタブーとなったその聖地だが、今やただ一人の男に蹂躙されていた。
痛み無く死に至る病に冒されたかのように、静かに静かにそして確実に蹂躙されていた。

彼に組みする者は居ない、彼の名を騙る者も居ない、彼を好む者も居ない、彼に逆らう者も居ない。
ただ、彼をそしる者だけがいる。
少年は独りだ。

その日、彼は命以外のすべてを喪った。

彼の兄が降臨されたばかりのアテナ暗殺を目論むが失敗。
聖域から彼の黄金聖衣と共に脱走するが、多数の負傷者をだす追撃戦を演じた挙句、
黄金聖闘士同士の戦闘という、史上稀に見る醜態の果てに処刑されたのだという。
教皇の前で、蟹座・魚座・山羊座の3人の黄金聖闘士によって捕縛された状況下、
まるで他人事のようにその報告を聞いたのを覚えている。
人はあまりの衝撃に合うと心が停まるのだと、その時初めて知った。
強く殴られたような衝撃とよく言われるが、
少年にはそんな生易しいものではなかったのだ。
その気になれば、この天地を、この地球すら破壊することさえ可能な、
超常の住人の彼を完膚なきまでに打ちのめしたのは、
やはり兄だったのだ。
畏怖していた、畏敬していた、敬慕していた、尊敬していた、敬愛していた兄だった。
その言葉を咀嚼したとき、少年は荒れ狂う一つの拳となった。
暴力という現象になった。

そこから二日、その件に関しての記憶は彼の中には無い。
509黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/14(金) 23:55:41 ID:1Q6gQnsp0
そして、同輩として同じ釜の飯を食らい、僚友として肩を並べ、
戦友として苦楽を共にするはずだった黄金聖闘士の少年たちの前で沙汰が下された。
任務以外での聖域外へ出ることと、弟子を取ることが禁じられた。
それ以外の罰則は無かった、教皇の間・謁見室の損壊賠償に関しては獅子宮負担だったが。
真っ先に不満の声を上げたのは、蠍座の黄金聖闘士・スコーピオのミロだった。
意見にもならない罵詈雑言の嵐が、傷を抉りつづけた。
ミロもまた、アイオロスを敬慕していたのだし、
なにより彼の実弟であるアイオリアを嫉んですらいたのだ。
あそこまで激昂したことは納得できる。
だがその時、最後の友をなくしたのだと、今になって思う。

彼は、独りだった。
510黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/14(金) 23:56:26 ID:1Q6gQnsp0
装着者に応じて多少の変型をする事は聖衣の神秘の一つであるが、
当の聖闘士にとっては馴染み深い事だ。
薄いように見えても聖衣の強度は其れのみによるのではない、
装着者の小宇宙によって更なる強化がなされるのだ。
鍛え抜かれた身体に纏われた聖衣は、
いわばルネサンス芸術の体言ともいうべき若者たちの肉体美を描きだす。
聖闘士には男子だけがなるのではない、女の聖闘士も少ないながら存在する。
女性聖闘士は男性聖闘士以上の狭き門である。
狭き門を潜り抜けようとする少女たちの鍛錬、それ見下ろすことの出来る位置には、
彼女たちの青春を幾星霜にも渡って見守り続けてきた巨木がある。
その木陰は、今やアイオリアの指定席だ。
彼も思春期なのだ。お年頃なのだ。女の子が気になるのだ。

「こんなところにいたのか!アイオリア!」

少年離れした体格、彼と同年の齢14にして既に身の丈は180センチを越える男の影が、
木陰に臥す彼にかかった。
彼は一瞥をくれると、女性聖闘士の訓練に視線を戻した。
その不埒な態度に、大きな少年はまた声を荒げた。

「なんだその態度は!人の話を聞け!アイオリア!」

猪突猛進というが、コイツの場合は猪ほどの可愛げは無い。
その黄金の角の一刺しであらゆるすべてを消し飛ばし、更地に変えてのけるのだ。
無視した程度で遺骸も残らぬ有様にされてはたまったものではない。

「五月蝿い」

だから対応してやることにした。
511黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/14(金) 23:58:10 ID:1Q6gQnsp0

「五月蝿いとはなんだ!人の話を聞くときはそれなりの態度があるだろうが!」

アイオリアは立ち上がり、その馬鹿みたいに分厚い胸板を小突きながら言いはなってやった。

「うるせぇッツッてるんだよッ!アルデバラン!」

案の定、そんな態度をすればこの大きな少年は怒髪天を衝く。

「その態度はなんだァー!」

結局こうなるとは分かっている。
わかっているのだが、辞めない。それがアイオリアの今だ。

アイオリアの牽制の裏拳をかわし様、アルデバランは戦斧の如き手刀を打ち下ろす。
その手を引っ叩いて軌道を逸らし、アイオリアはアルデバランのうち懐へと飛び込む。
がら空きの胴、正中線が鉄拳を待ち望んでいるかのようだ。
叩き込むや否や、拍手喝采が拳に伝わる。
皮膚を衝きぬけ脂肪を潰し、筋肉引き裂き骨を破砕し臓腑を抉る拳の感触は、
酔いしれてしまうほどに抗いがたく、甘美で魅力的で素晴らしいとさえ思えてしまう。
暗黒聖闘士と蔑視される落伍者たちは、実力不足の落ちこぼればかりと言う訳ではない。
聖闘士としての輝かしい未来を約束されながらも、
この暗黒の歓喜に捉われた脆弱な魂の持ち手たちも少なくないのだ。
が、アイオリアは拳がアルデバランの体にヒットする感触と同時に、
白銀聖衣くらいならば軽々と素手で粉砕してのける事で聖域を震え上がらせる、
アルデバラン必殺の掌打の一撃を喰らっていた。

アルデバランという男は、不器用なのだ。
真剣になればなるほど融通が利かなくなるのだ。
それ以外では厳つい風貌とは逆に、親しみやすい男なのだが。
512黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/15(土) 00:00:00 ID:iNioBHWC0
「馬鹿だね」

魔鈴の白銀の仮面の下から、そんな呟きを聴きながら、アイオリアは意識を手放した。

「ダブルノックアウトだ、晩飯おごれよ、シャイナ」

賭けてやがった。

水を顔面にぶちまけられて覚醒すると、やっぱりアルデバランがそこに居た。
アイオリアはアルデバランより早く覚醒したことが無い。
タフであるということ、回復力が高いということもまた、聖闘士の武器になるのだ。
「さぁアイオリア!」
少年ながら漢臭い笑いを貌に浮かばせて
「鍛錬だ!」
そんな事を言うのだ。
「こンの野郎ォ…ッ!」
アイオリアは知っている。
「殺されても恨むなよ!」
己の未熟を知っているのだ。
「その言葉!そっくりそのまま返してやるぞアイオリア!」

だからこそ、売り言葉を買ってやる。
513黄金時代第九回―獅子奮迅―:2005/10/15(土) 00:00:42 ID:iNioBHWC0

「上ッ等ォー!」

聖域すべてが逆賊と蔑んでも。
聖闘士すべてが逆賊と蔑んでも。
射手座の黄金聖闘士・サジタリアスのアイオロスは、
獅子座の黄金聖闘士・レオのアイオリアにとっては

「ライトニングボルトォオォオォー!」
「グレート・ホォオォオォオォオォンッッッ!」

誇るべき英雄なのだ。
誇るべき兄なのだ。
敬慕する兄なのだ。

「アイオリアが後に起きるに明日のデザート賭けるかい?」
「乗った!」

アイオリアはもう独りではない。
514銀杏丸:2005/10/15(土) 00:04:07 ID:iNioBHWC0
以上、黄金時代第九回・獅子奮迅でした
アイオリア、難しいです
チャンピオンREDのアイオリアに多大に影響受けてます、この時のアイオリア像
彼に違和感を覚えるとしたら、僕の文章力が足りないせいです、すみません…

では、次スレにで黄金時代第十回・背信者よりでお会いしましょう
515作者の都合により名無しです
>銀杏丸様
新スレ立ってから旧スレで作品書いたらわからんぞー
感想は新スレで書きます