【萌え系四コマ漫画】
「まんがライフ」「まんがタウン」「まんがタイム」など、星の数ほど種類がある四コマ漫画雑誌だが、
近年になって、従来の起承転結を基調とした四コマではなく、「萌え」を基本に置いた四コマが多数表れるようになった。
その萌芽は「あずまんが大王」だろうが、増加のきっかけとなったのは、芳文社の刊行した「まんがタイムきらら」。
これは、アニメ化もされるヒットとなった、海藍の「トリコロ」を軸に、
誌面全てをキャッチーな絵柄(中には四コマなど一切描いたことないだろう同人畑の人も)の面子で固め、
徹底的に「萌え」だけを狙った四コマ雑誌であり、あまりの内容から漫画板の四コマ総合スレは大荒れ。
結局きららスレとして独立し、総合スレから叩き出される事態となった。
しかし、この路線は案の定固定ファンを掴んだようであり、その後も、
「もえよん」「ぎゅっと!」「まんが学園4年生」「コミックメガミマガジン」、
きららの姉妹誌「まんがタイムきららキャラット」「まんがタイムきららMAX」と、雨後の筍の如く次々と萌え四コマ誌が創刊。
四コマ業界での一大ブームと化し、漫画板のスレは、この流れを好む「萌え派」と、従来の四コマを好む「原理派」で、
しばしば論争になる。
しかし、普通の漫画とは全く違うスキルがいる四コマにおいて、「萌え」と漫画としての面白さを両立できるわけもなく、
萌え四コマ誌の中身は、ただ可愛らしいキャラが騒ぐだけで、四コマとしての体を成していない作品が殆ど。
どうにか読める作品を揃えている元祖の「きらら」以外は、どれもこれも今にも廃刊しそうなのが現状である。
ちなみに、芳文社と並ぶ四コマ業界のガリバーである竹書房も、この流れに乗って「まんがライフMOMO」を創刊したが、
竹の編集部に萌えは難しかったらしく、あっと言う間に普通の四コマ漫画誌に。
「まあ竹だし仕方ないか」と、生暖かい目で見られているようである。
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