【漫画】創作ストーリースレへようこそpart14【SS】

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667バレ:04/07/02 01:54 ID:K983h1o+
続きUPしました。
明日【決】で終了です。
668作者の都合により名無しです:04/07/02 02:17 ID:XXmhvkUW
決…ケツかぁ
期待。
669作者の都合により名無しです:04/07/02 03:17 ID:PEtL2BZi
GJです
店員はキン肉マン世代に違いない
670作者の都合により名無しです:04/07/02 10:12 ID:envCuD2O
>>660 人魚姫さん
>揺れ動きながら愛する人を求める人ならぬ美女
こういう18号は今まで無かったので凄く楽しんでます。スイートな18号&クルリンはエロパロとかでも読めるから、
このままシビアな作品をお願いします。頑張って下さい。
>>661 VSさん
脳内麻薬だけでは足りませんか。いっそコカとかヘロとかw 復活期待してますよ。
>>667 バレさん
お疲れ様です。次回で終了ですか。残念。なにか生活臭に溢れたアシュラマンでいいなw
671作者の都合により名無しです:04/07/02 12:39 ID:e83R4a58
俺も人魚姫は大好き。出来杉とかももちろん好き。
バレさんお疲れ。オチ期待してます。
VSさんはいつも通りでぜんぜんOKですよ。

バキスレ、久しぶりに1スレまるまる良い雰囲気で終わりそうな予感だな
672ふら〜り ◆XAn/bXcHNs :04/07/02 13:51 ID:E3S6HnOH
>>588
太田と7号のコンビが、それなりに活躍し始めた。
7号の電流恐怖症は完治したわけではなく、やはりまだ電磁警棒を持つと動きが鈍るが、
それでもきちんと戦って、敵レイバーを仕留められるようになった。太田も指揮の仕事に
慣れてきて、むしろ太田がイングラムを扱っていた時よりも、周囲への被害は減っている。
今日も今日とて一仕事終えた二人が、夕陽をバックに帰ってきた。シャワーを浴びた
7号が演習場を散歩していると、報告を終えた太田がやってきて、ねぎらいの言葉をかける。
「ご苦労だったな。隊長も驚いてるぞ。まさかお前が、ここまでできる奴だとは
思わなかったってな」
「そんな。太田さんがきちんと指揮して下さるからですよ。それと、わたしを電磁警棒で
追い回して下さった、あの特訓のおかげです」
「ははっ。お前はあれで、どでかい壁を越えたわけだな。だが任務を次々こなしていけば、
いずれまた、違う壁も出てくるぞ」
7号が、少し頭を下げながら、太田に微笑みかけた。
「その時はまた、特訓をお願いしますね。今度はもっとキツくても大丈夫ですよ」
半分沈んだ夕陽を浴びて、7号の頬に紅がさしたように見える。穏やかに拭く風が
7号の長い髪をそよがせて、こちらも夕陽を浴びて紅く艶を帯びている。
……太田の顔も、ちょっと紅くなる。
「お、俺はお前の指揮担当だからな。お前の壁越えを手伝うのも、仕事の内だ。うむ」
「ありがとうございます。でも……わたしがいる間には、もう次の壁は来ないかも
しれませんね」
「何?」
7号が俯き、寂しそうに言った。
「ここでの実戦データの収集が終わったら、わたしの任務は終わりなんです。そうなれば、
ここには居られません」
「というと、別の部署に配置転換か?」
「いえ。元々わたしは、先輩方(1号〜6号)余剰部品の寄せ集めですから。おそらく
篠原重工に回収されて、先輩方が故障した時の緊急対処用パーツとして、分解されるかと」
……回収されて分解される。7号が。緊急対処用パーツとして。
673オートマティック・レイバー:04/07/02 13:53 ID:E3S6HnOH
それを聞いた瞬間、太田の顔と頭が沸騰した。
「な、な、な、な、なんだそれはっっ!」
太田の剣幕に、7号が驚き怯える。
「な、なんだも何も、最初の自己紹介の時、隊長が言われたでしょう? わたしの
任務は、先輩方のためのデータ収集だけだって」
「だ、だからと言って回収・分解だとぉ? そんなことが許されるのかっ!」
「それはその……ほら、レイバーには基本的人権はありませんし」
「んなことはどうでもいいっ! お前は実際に、二課の一員として立派に活躍して
いるんだっ! それを……ええい、こうなったら隊長に直談判してやるっっ!」
と太田が振り向き、二課棟の方に全力ダッシュしようとすると、そこに後藤が立っていた。
「どわたっ、た、隊長? いつの間に」
「ずっといたがな。何だかいい雰囲気だったんで、声をかけ辛くて」
なぁ? と二人を見渡す後藤。太田と7号、二人揃ってトマトになる。
「って、そんなことはどうでもいいんです! 隊長! 自分は、その、決して
個人的感情からではなく、二課全体の職務効率のために一つ、進言を!」
「はいはい。解ってるから、先に俺に言わせろ」
と後藤は、手に持っていたバインダーを目の前に掲げた。
「7号。お前に辞令が下った。明日付けで、お前は正式に二課の一員になる」
「……は?」
太田と7号、二人そろって時が止まる。
「いやな、篠原重工もウチの上層部も、余りものの廃品利用の寄せ集めレイバーである
7号が、ここまで活躍できるとは思ってなかったそうだ。正直、俺もだが。で、
偉いさんたちがいろいろ話し合った結果、7号は格安で警視庁に身売りということに
なった。その行き先がウチってわけだ」
隊長の話を聞きながら、7号は思わず一歩、踏み出していた。
「ほ、ほんとう……ですか。それじゃわたし、これからもずっと……ずっと……」
「ずっと、か。そういえばお前は歳を取らないんだよな。どうする太田。お前だけ
老けていくことになるぞ。まるでエルフと人間……」
674オートマティック・レイバー:04/07/02 13:55 ID:E3S6HnOH
後藤が言い終わらぬ内に、7号が歓声を上げて太田に抱きついていた。太田は精神的
高揚(人生最大級の歓喜)と肉体的締め付け(レイバーに思いっきり抱きつかれている)の
ダブルパンチで、声が出せない。
後藤が、やれやれと溜息をつく。
「若いってのはいいねぇ、ほんと。ちなみに7号よ、当然だがお前の身分は223号機、
つまり三号機扱いだからな。二号機が帰ってくるまでは今のままだが、いずれお前の
指揮担当やら何やらを決めるから」
ぴた、と7号の歓声がやんだ。
「……そっか。そうですよね。二号機が帰ってきたら、わたしはもう太田さんとは……」
一転、またちょっと悲しげになって太田を見る7号。やっと開放された太田は、
胸を叩いてげほげほと咳き込みながら、
「な、7号よ。今入院中の巡査部長を除いては、俺は第二小隊では唯一の柔道有段者だ。
時々、泉や篠原にも稽古をつけてやっている。レイバー格闘の参考になるからな」
「?」
「だから、だ。お前にも、いつでも稽古をつけてやるといってるんだ。お前のことだ、
これから先、どれだけの壁にぶつかるか解らんからな」
「太田さん……」
「ちょ、ちょっと待て。もういい、もう抱きつくな。俺はか弱き人間だし、」
「ここに、アテられて困ってる人間もいるしな」
と後藤が一言。二人が、思い出したようにまた照れる。
「あ〜あ〜全く。早々に退散しないとお邪魔虫だな、俺は。じゃ7号よ、とりあえず
今日までのデータ収集があるそうだから。今夜中に篠原重工に行ってくれ。それが
終われば、明日からお前は晴れて三号機。ずっとこっち詰めになるからな」
「あ、はいっ」
「以上だ。んじゃ、後はよろしくやってくれ」
後藤は回れ右をして、二課棟へと帰っていった。
その背中を見送りながら7号が、そして太田も、あらためてじ〜んと喜びを噛み締める。
675オートマティック・レイバー:04/07/02 14:00 ID:E3S6HnOH
まず、口を開いたのは7号だった。
「……太田さん」
「何だ?」
「明日からわたし、三号機だって話ですけど。でも、ずっと7号って呼んで欲しいです」
いつの間にか、夕陽は沈みきって辺りは暗くなっている。演習場を包む夜の帳の中、
7号が真っ直ぐに太田の目を見つめて、言った。
「あの夜の特訓の、太田さんの声が忘れられないんです。わたしのために『7号ぉっ!』
って何度も何度も叫んで下さった、あの声が。だからわたし、ずっと『7号』で
いたいんです」
「……お前って奴は」
太田は苦笑して、ぽん、と7号の頭に手を置いた。
「解った解った。隊長と、他の奴らにも言っとく。お前はずっと、『7号』だ」
「はいっ!」
心の底から嬉しそうな7号の声と、笑顔。
「さあ、早く今日の報告書を片付けて、篠原重工に行って来い。任務は迅速確実に、だ」
「了解しましたっ!」
ぴっ、と7号は敬礼すると、二課棟の方に駆けて行った。太田はその背を見つめて、
「あいつは三号機、でもいつまでも7号……か。ははっ」
7号にも負けない笑顔で、小さく呟いた。
……7号は、特訓の日の太田の声が忘れられない、と言ったが。
太田は、今夜の7号の笑顔が忘れられそうにない、と。
我知らず、そう思っていた。
676ふら〜り ◆XAn/bXcHNs :04/07/02 14:03 ID:E3S6HnOH
我ながらギャルゲのEDみたいだと思います。が、もうすぐ戦闘シーンに入りますので。

>>うみにんさん
パーマン強し。今回の空中戦を読んでて、主題歌が頭の中に流れてきました。軽快に力強く。
……戦闘機相手に戦いながら、♪ともだちに なろう〜♪ というのもなんですけど。
それと。ジャイアンが、いつもの劇場版仕様(?)でいい男してますね。

>>人魚姫さん
触手男、「こういうキャラ」として充分に厚く書けてると思いますよ。ちゃんと獲物を
じわじわと追い詰めてて、その追い詰める言葉も、かなりエグく抉ってますし。
催淫描写もなかなかキてましたし、精神・肉体両面で濃密でした、今回は。

>>希望さん
読んでて、何だかチクチク責められてる感じがします。トランクスと一緒になって、
「えぇい、一体何なんだっ」という気分。きっちり感情移入させられております。
これが解け、そして戦闘が始まる時のカタルシスを期待しつつ、次回を待っております!

>>バレさん
さすがというか、やはり芸幅が広い……「漫画読者の視点」に感心してたら、次は
「2ちゃねら」ですもんねぇ。VSさんとはまた違った角度の、異次元発想かと。
で。なんだかんだでアシュラも街に溶け込んだ、と思ったら『結』にあらず『決』。
完結ではなく決着、その意味するところや如何に?

>>VSさん
お仕事が一段落ついたのでしたら、少し休まれて。それからゆっくり、取り掛かって
下さい。焦らず、楽しく、いきましょう!
677作者の都合により名無しです:04/07/02 16:26 ID:oFK/M8w8
ふらーりさん乙。戦闘シーン楽しみにしてます。

良い雰囲気ですな。バキスレだけでなく、ヤムスレも良い感じだし。
バキヤム両方同時に繁栄して、しかも良い雰囲気で荒らしもいないというのは、
初めてのことかも知れない。どうしたらいいんだろう。
678バレ:04/07/02 17:22 ID:K983h1o+
【決】は単なる書き間違いですので・・・
素で間違えてました。
679作者の都合により名無しです:04/07/02 18:15 ID:F0vqP/ZC
>>677
別にどうもしなくてもw
確かにある意味異常事態で戸惑うのはわかるがw

また一日1本以上のペースになってきたな。いい事だ。
職人さん方乙。

ところで新スレはまだいいの?
どうやって残りメモリとか調べるの?
680作者の都合により名無しです:04/07/02 21:48 ID:X5OKVd0C
ただいま473KB
調べ方はナイショ
      ∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′ ̄ ̄(,,゚Д゚)< 探しているものは、たいてい見つかる。 必死で探せばな。
  UU ̄U U   \___________________________
681作者の都合により名無しです:04/07/02 23:05 ID:4hREfbuv
 ?↓
作:ふら〜り様
(完結)

【第1話:1・2】(一気読みバージョン)
【第2話:1・2】(一気読みバージョン)
【第3話:1・2・3】(一気読みバージョン)
【第4話前編:1・2・3・4 後編:1・2・3】(一気読みバージョン)
【第5話:1・2・3・4】(一気読みバージョン)
【最終話:1・2・3・4】(一気読みバージョン)

 

世界
 放浪記
 
作:世界様
(完結)
第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話
第八話 第九話 第十話
第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話
第十八話 第十九話 第二十話
第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話 第二十五話 第二十六話 第二十七話
第二十八話 第二十九話 第三十話
第三十一話 第三十二話 第三十三話 第三十四話 第三十五話 第三十六話 第三十七話
第三十八話 第三十九話 第四十話
第四十一話 第四十二話 第四十三話 第四十四話 第四十五話 第四十六話 第四十七話
第四十八話 第四十九話 第五十話
旅の経路 一気読みバージョン

682作者の都合により名無しです:04/07/02 23:08 ID:4hREfbuv
 ?↓
作:ふら〜り様
(完結)

【第1話:1・2】(一気読みバージョン)
【第2話:1・2】(一気読みバージョン)
【第3話:1・2・3】(一気読みバージョン)
【第4話前編:1・2・3・4 後編:1・2・3】(一気読みバージョン)
【第5話:1・2・3・4】(一気読みバージョン)
【最終話:1・2・3・4】(一気読みバージョン)

 

世界
 放浪記
 
作:世界様
(完結)
第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話
第八話 第九話 第十話
第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話
第十八話 第十九話 第二十話
第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話 第二十五話 第二十六話 第二十七話
第二十八話 第二十九話 第三十話
第三十一話 第三十二話 第三十三話 第三十四話 第三十五話 第三十六話 第三十七話
第三十八話 第三十九話 第四十話
第四十一話 第四十二話 第四十三話 第四十四話 第四十五話 第四十六話 第四十七話
第四十八話 第四十九話 第五十話
旅の経路 一気読みバージョン


683◇変身◇:04/07/03 00:19 ID:+YxHwDZX
【結】
もはや回避不可能、絶体絶命。
だがその時、俺の脳裏に”ある技”が閃いた。
(‥‥そうだ! アシュラマンに変身している今なら、”あの技”が使えるはず!)
俺は、渾身の力を込めて6本の腕を横に振るった。
「カカカ―ッ!! くらえ”竜巻地獄”!!」
  解説しよう! 竜巻地獄とは『キン肉マン』でアシュラマンが使った必殺技の一つである。
  アシュラマンは6本の腕を振るうことで竜巻を自在に起こすことが出来るのだ!

この技なら、ダンプを弾き飛ばすくらい、何でもないはずだ。
俺の六本の腕から空気の渦が生じ、巨大な竜巻となってトラックに襲い掛か――
684◇変身◇:04/07/03 00:22 ID:+YxHwDZX
――らなかった。

俺の振り回した腕は空しく風を切っただけだった。
どうやら俺が変身したのは外見だけで、その能力までは変わらなかったようだ。
そして、目の前のトラックが視界いっぱいに迫ってくる――


「うわぁぁぁぁ!」
そう叫んだ時、俺はベッドの上から思わず身を起こしていた。
「あ‥‥あれ?」
周りを見渡す。
俺の視界には見慣れたいつもの部屋が写っていた。  
「ゆ‥夢だったのか‥」
自分の腕が増えていないか確かめた‥‥間違いなく二本だ。ハサミもちゃんとある。
「はは、そうだよな。あんな変なことが起こるわけないよな」
そう言いながら、俺は右手のハサミで額の汗を拭った。普通の銀色の汗だった。
「さ〜て、今日も働くか。フォッフォッフォッ‥‥」
俺は笑った。聞き慣れた笑い声が耳に響いた。

バルタン星は、今日も平和だった。
685バレ:04/07/03 00:26 ID:+YxHwDZX
一応終わりです。夢オチでスマソ。
686人魚姫:04/07/03 00:49 ID:yMfKMLiq
機械仕掛けの人魚姫 後編 第六話 >>642

背中から胸への貫通痕の痛みが、わたしの意識を殺ぎとろうと暴れだす。
だがわたしはその痛みに、むしろ愛着すら覚えた。
わたしが僅かに人である、数少ない証だからだ。こころの痛み、肉体の痛み。
もし完全なる機械ならば、この痛みは感じないだろう。そう思ったからだ。

死ぬことは怖くは無い。むしろ一種の救いだと思っている。
だが、決着は付けなくてはならない。結末は見ねばならない。
わたしが果たして、人間に受け入れられるべき存在か。
この奇妙な運命は、どこへ流れ着いていくのか。
そして人でも機械でもないこのわたしは、いったいなんなのか。

そんな事を考えていると、痛みで霞んだ頭が少しクリアになってきた。
冷静に考えるとかなりヤバい。
あの男が言っていた通り、死ぬほどのケガでは無いが、戦えるほどは軽くない。
いや、動く事すらままならぬ状況だ。最悪、といっても良い。
わたしは鉛と化した体を引きずり、力を振り絞って空を舞った。
ここからならそう遠くない。なんとか辿り着けるだろう。

ドクターゲロ以外で、わたしを治せる唯一の人間が住む場所へ。
687人魚姫:04/07/03 00:50 ID:yMfKMLiq
世界最大の西の都へと、わたしは何とか辿り着いた。
着地をした後、背中を曲げてぜいぜいと息を吐く。我ながらみっともない姿だ。
ギリギリの状態。だが、街の中心地の目的地へ行ける体力は残してある。
目的地まで飛んで行こうかとも思ったが、騒ぎになるのを避けたのだ。
そしてわたしは目的地である、世界一の巨大カンパニー目指し歩き始めた。

十数分後、何とかそこへ辿り着く。わたしは着くなり不審に思った。
以前一度だけ来た時には、中心地の割には金持ちばかりの場所らしく、
閑静な場所だった。この世の多くの貧乏人が寄れる場所ではなかったからだ。
だが、今は多くの人間に囲まれている。どうやら記者連中らしい。

その記者の一人が、わたしにマイクを差し出してこう言った。
 「これは美しいお嬢さん、あなたはこのカプセルコーポレーションと
  そのようなご関係ですか?」
不遠慮に質問する記者の態度に、一瞬殺意を覚える。吐き捨てるように言った。
 「社長の愛人だよ、わかったらさっさとどけ」
おお、と記者たちから喚声が上がり、不躾なフラッシュが焚かれる。キレた。

わたしは右手の人差し指にエネルギーを小さく集め、次々とブタたちの持つ
カメラ目掛け放っていった。あっという間に総てのカメラがガラクタになった。
突然の事態に、慌てふためく記者たち。何が起こったか理解出来ないらしい。わたしは溜飲が下げ、その場所から立ち去ろうと正門を潜った。
正門はわたしと確認すると、無言で開いた。戸を潜ろうとするわたし。
そのわたしの背中に、我に返った記者が質問を浴びせ掛ける。
 「待って下さい、関係者でしょう? カプセルコーポレーション幹部が
  関与していると言われているワイロ事件に、何かコメントを」
688人魚姫:04/07/03 00:51 ID:yMfKMLiq
ワイロ事件? その言葉にわたしは記憶を手繰り寄せる。 …そうか、あれか。

 政治家Sのワイロ疑惑高まる。カプセルコーポレーションも関与か?

以前見た新聞に載っていた記事だ。そうか、それでこの大騒ぎか。
ご苦労な事だ。ワイロのひとつふたつで騒げる平和ボケした頭がうらやましい。
後ろの正門がオートで閉まった。邸内に入る。庭先で、知った顔に逢った。

 「何しにきやがった人形がッ。殺されたいかッ」
出逢った相手は、べジータ。戦闘民族・サイヤ人の王子、とやららしい。
わたしとは一度、一年前に戦り合っている。その時はわたしが勝った。
だが、その後こいつは信じられないほどパワーを上げた。もう勝てないだろう。
正直、絶対に会いたく無い相手だった。
皮肉なものだ。会いたい者には逢えず、会いたく無い者には容易く出逢う。

 「あんたの奥さんに用事が会って来たんだ。見逃してくれ」
胸の傷を抑えながら言う。万全でも適わない相手だ。やり過ごすしかない。
 「フン、なんだその傷は。貴様ほどの怪物が、やられたのか」
べジータの興味は、わたしから傷をつけた相手に移ったらしい。ラッキーだ。
考えてみれば当然だろう。こいつの戦闘能力は、わたしより遥かに高い。
わたしよりも、わたしを傷付けた相手に興味が沸くのは当然だ。
 「教えろよ機械人形。誰にやられたか。そいつはどこにいるんだ?」
689人魚姫:04/07/03 00:51 ID:yMfKMLiq
その言葉に、わたしは迷った。こいつがわたしの味方になるのはありえないが、
わたしがセルジュニアの生き残りの事を話せば、喜んで倒しに行くだろう。
教えた方が、わたしに有利に働く。だが、わたしはそれを拒んだ。
決着は自分の手で付けるべきと思うからだ。例えそれがどんな結末になろうと。
 「転んだんだよ。悪いが、もうふらふらだ。奥さんに逢わせてくれ」

わたしの言葉に虚仮にされたと思ったのか、ベジータは激してしまった。
 「ふざけるなッ。何なら、力ずくで吐かせてやってもいいんだぞッ!!」
ベジータの怒号が響き、その後に静寂が訪れる。火花散るわたしとベジータ。
だがベジータの大声を聞き、家の中から人が現れた。わたしはほっとする。
 「何を大声出してんのベジータ。 …あれ、あんた」

この家に来た目的の人物、カプセルコーポレーションの娘・ブルマだった。
ベジータはチッと舌打ちをする。サイヤ人の王子でも、苦手な女はいるらしい。
 「あんた、18号だったわね。何それ、酷いケガしてるじゃない」
そういうとわたしはブルマに案内され、この会社のラボへと連れられていった。

ラボ(研究室)の椅子に腰掛ける。 …疲れた。疲労困憊だ。激しくだるい。
わたしには永久エネルギー装置がある。論理的に疲れる事など無い。
だが今は、肉体には甚大なダメージ、こころには迷いがある。ブルマは言った。
 「久しぶりね。 …その様子では、まだ見付かってないみたいね」
690人魚姫:04/07/03 00:52 ID:yMfKMLiq
わたしは以前、一度この会社を訪れた事がある。
その時のわたしは、例えるなら生まれて始めてのデート前の少女、だろうか。
あの人に逢いに行く、と決めるまでの数週間。わたしは迷いに迷った。
あの人もきっとわたしを想ってくれている、という甘やかな希望と興奮。
いや、人造人間と人間が、所詮結ばれる訳は無い、という不安と絶望。

その想いが葛藤し、わたしの中で爆ぜた時、わたしは逢いに行く事を決意した。
だが、それからがわたしの絶望の始まりだった。
亀ハウス。カプセルコーポレーション。孫 悟空の家。思いつく総てを訪ねた。
だがどこへ行っても、あの人はいなかった。
避けられている? …とも思った。だが、聞けば行方知れずになったらしい。

わたしの彷徨い(さすらい)が始まった。彷徨えば彷徨うほど、想いは募った。
そして、自分とあの人は決して結ばれないだろうとも、分かってしまった。
あのひとはにんげんで、わたしは、じんぞうにんげん、だから。

 「クリリンくん、どうしちゃったのかしら。もう一年にもなるのに」
部屋のホワイトボードに背中をあずけ、ブルマが言った。わたしは言った。
 「あの外の記者、あれは何だ? 本当に、汚職事件に絡んだのか?」
意地の悪い質問だが、わたしはその質問でわざとブルマの問いを外した。
ブルマはバツが悪そうに顔をしかめて言った。
 「ああ、あのワイロ事件ね。 …あれね、ヤムチャのせいなのよ」
691人魚姫:04/07/03 01:05 ID:yMfKMLiq
ヤムチャ? 誰だそれ? そんなのいたっけ?

わたしはそう問おうとしたが、まずは自分の記憶の引き出しを探る事にした。
そう言えば、孫 悟空の仲間に、極端に戦闘力の劣る非・戦闘員がいた。
確かあいつがそうだ。どうでもいい奴過ぎて、一瞬分からなかった。

無理も無い。エネルギー吸収タイプの19号や20号なら手頃なエサだが、
わたしにとっては中途半端な戦力、というイメージしか無く、忘れてしまった。
その男の顔もよく思い出せない。わたしにとって、空気や背景と同じだからだ。
ブルマは、そのカプセルコーポレーションワイロ事件の事を説明してくれた。
どうやら、こういう事らしい。

ブルマをベジータに寝取られたヤムチャは、今に見てろと2人に見返しを誓う。
だが、戦闘ではたとえ1000人いてもベジータには適わない。
そこで仕事で見返してやると、ブルマの父に頼みカプセルコーポレーションに
入社したが、コピー1枚すらまともに取れない始末。ヤムチャは焦った。
そこで会社から金を持ち出し、一発逆転を狙って政治家に近付いたが、
それがマスコミにバレて会社ごと叩かれ、西の都を逃げ出して消息不明らしい。

 「犬だって3日エサやれば恩を忘れないのに、逃げ出すとは。クズだな」
わたしはブルマの説明に素直な感想を吐いた。ブルマはやれやれと首を振る。
 「ま、お腹が空いたら帰ってくるでしょ。あの人何も出来ないし」
わたしは笑い出した。こんなに笑うのは久し振りだ。やがてブルマが言った。
 「さ、お話はここまで。はやく、その傷を治さないと」
692人魚姫:04/07/03 01:07 ID:yMfKMLiq
わたしは上着をたくし上げ、上半身はだかになってブルマに傷を見せる。
 「うらやましいわあ。こんな綺麗な肌、見た事無い。クリリンくん幸せね」
その言葉にわたしの頬は赤くなる。だがブルマの表情は傷を見て厳しくなった。
 「これ、すぐには治らないわよ。一週間はじっくり治さないと」
 「駄目だ。今日中に、いや3時間で治してくれ」

わたしの言葉に、ブルマはため息をつく。首を振りながら言った。
 「無理よ。そんな小さな傷じゃない。この故障を直すには・・あっ」
慌てて口を塞ぐブルマ。 …故障、か。その通りだ。何も気にする事は無い。
わたしは、人形なのだから。わたしはブルマのその言葉に触れずに言った。
 「応急処置でいい。動きさえすれば。頼む、3時間でやってくれ」 

しばらく、わたしの目を覗き込むように見るブルマ。搾り出すように言った。
 「無駄みたいね、何を言っても。分かったわ。でも、戦闘は避ける事。
  それが応急処置をする条件よ。守れる?」
 「ああ、守るよ。わたしだって死にたくはない」
みえみえの嘘に、ブルマはうなずいてくれた。おそらく見抜いていただろうが。

麻酔を打たれ、まぶたが重くなる。朧げになるわたしの視界にブルマが映る。
だが、もう一人いる。どうやらシルエットからして、ベジータらしい。
わたしはブルマの「そんなの駄目よ、ベジータ」の声を聞き、眠りについた。

目が覚めたら訪れる最後の決戦に、備えるために。
693人魚姫作者:04/07/03 01:08 ID:yMfKMLiq
バレ様お疲れ様です。また、楽しい作品上げてください。
アシュラ可愛かったですw

連投規制はどうにかなりませんかね。
694うみにん:04/07/03 09:57 ID:PPeujIeY
みなさん夜遅くに乙です。
>変身
カフカ。そしてバルタン星人は竜巻を起こせない。勉強になります。
2ちゃんねるネタですか。次はグルメ板を荒らす海原雄山なんてどうでしょう。
>人魚姫
確かに意外とブルマとは接点多そうですよね。18号。“最後の決戦”
楽しみにしてます。しかし最近の人魚姫さんの更新ペースは凄いですね。
695作者の都合により名無しです:04/07/03 10:34 ID:JCLk5lkm
バレさん、また何か書いて下さいね。更新の方も頑張って下さい
人魚姫、ベジータとブルマが出てきたか。しかし背景ヤムチャ笑ったw
696 『誇り高き、希望』:04/07/03 15:52 ID:Dt4jDxgM
>>645より

「おまたせしました!これより復活第2回!通算第25回天下一武道会を開始いたします!」
サングラスとヒゲの似合う司会者がマイクに向かい叫ぶ。会場は大いに盛り上がるが、トランクスに
とってはもはやどうでもいい事だった。
一刻も早くこの下らない大会を終わらせ、そのあの強大な力の持ち主を探す。
ここで大会本選を棄権するという発想が出ないのが、いかにもトランクスのトランクスたるゆえんである。

復活第一回大会からは本選トーナメントメンバーはコンピューターによる完全ランダム方式で行われていた。
この点が古くからの天下一武道会ファンからは酷評されているのだが、それはまた別の話。
ほどなくしてトーナメント表が会場上部の大スクリーンに映し出された。司会が次々とそれを発表していく中、
トランクスには表の第三試合、自分の試合の対戦相手が少し引っかかる。
「…第三試合!トランクス選手vsシン選手!」
そうしてハデな演出とともに表示されたのは、先ほどのあの小男・もといシンの顔だった。
モヒカンのようなそのふざけた髪型とはうって変わったあの深い瞳。だが、何か得体の知れないものを感じ
こそすれ、トランクスの中の本能が静かに暴走している今、力の無い者に何の価値を見出す事もできなかった。

「―――第二試合、勝者!キャプテン・ジャガー!!」
第二試合が終わりった会場は、白熱した試合の余熱で大いに沸いていた。この後5分もすれば第三試合がはじまる。
トランクスは座っていた木陰から立ち上がり、武舞台前の控え所に向かった。
その途中、まるではかったかのようにあのシンがいた。隣には例によってあの大男がいる。
シンは何か言いそうだったが、トランクスはそれを無視して通り過ぎた。
シンはしばらくその背を見た後、大男を残し、武舞台へと向かった。

武舞台に立つトランクス。実はこのような正式な試合は、彼は今までしたことがなかった。
いや、できるわけは無かった。今も未来にも、サイヤ人の血を持つトランクスは強すぎるのだから。
だが唯一可能性のあった「セルゲーム」では、逆に自分の力など全く及ばなかった。実に皮肉なものである。
シンが対峙する。沸き立つ会場。

第三試合は間もなく始まる―――――
697 『誇り高き、希望』:04/07/03 16:47 ID:Dt4jDxgM
「さぁ!第三試合はトランクス選手vsシン選手です!トランクス選手はかのCC社の…」
長たらしい選手紹介も、トランクスには全く聞こえていなかった。
今、目の前ではシンが真っ直ぐにトランクスを見ている。相変わらずその瞳は深く、それがトランクスを
苛立たせていた。既にトランクスはその無遠慮な苛立ちに疑問を抱かなくなっていたが、それは無意識である。

「―――というわけで、さぁ!では第三試合!はじめて下さい!」
直後に、トランクスが飛び出した。彼の頭の中には「瞬殺」の二文字しかなかった。
一般人にはとうてい見切れないその刹那の動き、トランクスは止まって見えるシンの腹を、相応の力で殴りこんだ。
直撃。だが、予想外の事が起こった。インパクトの瞬間、シンの気が、爆発的に膨れ上がったのだ。
目を丸くするトランクス。拳が直撃したはずの腹は、まるで普通の人間がコンクリートの壁を殴ったかのように、
なんともなかった。
「!…こいつッ!?」
すかさず離れ、間合いを取るトランクス。
観客も司会も何が起こったか分からず呆けていたが、当然シンだけは涼しげに微笑を浮かべていた。
気の操作。だがトランクスはその事自体はどうでもよかった。問題は、通常状態ではあるとはいえ
自分の攻撃に全くのノーダメージという事実に、少なからず衝撃を受けていたのだ。
だが、衝撃はそれだけでは終わらなかった。笑いを消し去り、シンの顔が真剣になる。

「さすがですねトランクスさん。しかし、あなたは本気ではない。…なりなさい、超サイヤ人に。」

晴天の霹靂。
もはや母と自分しか知りえないはずの、「超サイヤ人」という言葉…
「…何故、それを知っている!?あなたは一体…!」
だが、それを言った時、シンは目の前から消えていた。その次の瞬間には、トランクスの体は物凄い勢いで
吹っ飛んだ。断っておくが、防御はした。だが、それでいて吹っ飛ばされたのである。
空でブレーキをかけるトランクス。見えない。シンの姿が見えない。感じられない…!
そして次の瞬間には、シンはトランクスの背後にいた。とらえきれなかった。

「私は全宇宙を統べる神、界王神。超サイヤ人になりなさい。これは命令です!」

それを言い終わった時には、トランクスの体は再び、武舞台に叩きつけられていた。
698作者の都合により名無しです:04/07/03 18:25 ID:9hNSZSQx
バレ氏、アシュラ可愛くてよかったです。でも、夢落ちはちょっと卑怯w
でもひとひねりしてあるからいいか。

人魚姫氏、ヤムチャすげえ。この話に限っては18号完全に食われてるw
これからべジータとかがどう絡むか楽しみ。

誇り高き希望氏、トランクスついにSサイヤ人化ですか。書く量も増えて、
次の展開が楽しみです。頑張って下さい。

職人さん方、これから暑くなりますが体に気をつけて頑張って下さい。
でもしけい荘は、もうあきらめた方がいいでつか?好きだったのに(泣
699作者の都合により名無しです:04/07/03 23:31 ID:VnmNbONn
サナダムシさんも、また気が向けば書くでしょう。
VSさんはスランプが治れば書くのかな?

希望作者さん乙です。
続きが期待。
700作者の都合により名無しです:04/07/04 00:18 ID:LDCQuknu
質問したいのですが、原作読んでないけどSSは読んでるって人います?
ギャグはともかくとしてまとも路線(?)を書くのだったら、
既読者は知ってるぜー、なことも解説したほうが良いんでしょうか?
701作者の都合により名無しです:04/07/04 02:08 ID:dtSV8l7E
>>700
書き手が読み手に対してそこまで気を使うのもどうかと思うのですが…
職人さんは今まで通りの作風で良いかと1フアンな自分は思います。
702ドラえもんの麻雀教室:04/07/04 02:44 ID:XSrGmtWR
続き、いま書いてます。
書いてはいるんですけどね。

バキのウソバレの今週分、あれどーよ。



答:知らねーよ
703作者の都合により名無しです:04/07/04 10:44 ID:KVKgYlDr
>>700
読み手さんも読まない権利もあるのですから、
書き手さんもそこまで気を使わなくても構わないと思います。
でも、一行二行最低限の説明がある方が親切かも。

>>702
評判悪かったですな、今回。俺もちょっとって感じでした。すみません。
でも毎週毎週期待に答え続けるのは神業ですから、気にしないで。

週末期待あげ。でもこのスレは週末の方が職人さん来ないんだよなw
704作者の都合により名無しです:04/07/04 10:47 ID:/S50pQ3Q
>>700って書き手なの?
705703:04/07/04 11:00 ID:KVKgYlDr
>>704
そういやそうですね。>>700のレスだけでは判らない。
でもこのレスを見ると、これから書こうとしてる方かも知れない。
頑張って下さいとエールを送ります。
706作者の都合により名無しです:04/07/04 19:34 ID:KqKvbtZ8
>>703
まだわからないけど、本当に週末は来ないなw
ま、職人方はご自分のペースで頑張って下さい。
>>700 書くとしたら頑張れ
>>702 そろそろ頑張れ
707作者の都合により名無しです:04/07/04 19:39 ID:d/GMou90
週末はさびしいが最近はバキスレ百花繚乱でいい感じだな。
これからもガソバレ!


ベルセルク

次は「ク」
708作者の都合により名無しです:04/07/04 20:46 ID:mbmQYb01
>>707
クレヨンしんちゃん
709〜その後のバルタン星人〜:04/07/04 23:36 ID:gwsF+owf
私の名前は八神。夫はバルタン星人である。
きっかけは2年前、当時ボランティア活動をしていた私は、ウルトラマンに仲間を滅ぼされて
難民センターでしょげかえっている彼に出会い、衣食住などを援助しているうちに親しくなって
付き合い始め、半年前に結婚した。
全て順風満帆だったわけじゃない。特に結婚前、初めて夫を連れていった時は両親も驚いて、
国際結婚は反対だと、えらく反対された。
もっとも、反対されればされるほど燃える性格なので、そのまま駆け落ち同然に家を飛び出して
現在に至るわけである。

彼はバルタン星人という事を除けば、ごく普通の旦那様だ。
毎朝、通勤電車を尻目に空を飛んで会社へ通勤する。会社でも他の人と同じように仕事をする。
ただ言葉が通じないので、会社には夫専用の翻訳機が置いてあり、それで夫は部下に指示を与えて
いるそうだ。それも面倒な時は分身したり、部下に直接乗り移って仕事するらしい。

家庭面でも彼に問題は無い。
強い夫婦愛のお陰で、私達は翻訳機がなくともコミュニケーションが取れた。
彼はマンガ好きで、よく自分の好きな本を私に勧めてくる。彼が好きなのは『キン肉マン』だ。
夫は食事を全く摂らなくても生きていけるので、家計面でも非常に貢献してくれている。
そんな感じで、私達の夫婦生活は円満に過ぎていた。
‥‥あの日までは。
710バレ:04/07/04 23:47 ID:gwsF+owf
◇変身◇の主人公その後みたいな感じです。
バルタン星人なので、厳密には漫画二次SSから外れるかもしれません。

>>695 雄山ですか〜。うみにん様やパオ様みたいには扱えないですね。
>>698 すいません。ああでもして終わらせないと長くなりそうでしたので。

VS様。サザエさん御用達のヒロポン錠でも飲んで頑張って下さい。

今496kb。容量限界は知りませんがそろそろスレでしょうか?
711作者の都合により名無しです:04/07/05 00:20 ID:0ez8pkT1
私の名前は八神。夫はバルタン星人である。
きっかけは2年前、当時ボランティア活動をしていた私は、ウルトラマンに仲間を滅ぼされて
難民センターでしょげかえっている彼に出会い、衣食住などを援助しているうちに親しくなって
付き合い始め、半年前に結婚した。
全て順風満帆だったわけじゃない。特に結婚前、初めて夫を連れていった時は両親も驚いて、
国際結婚は反対だと、えらく反対された。
もっとも、反対されればされるほど燃える性格なので、そのまま駆け落ち同然に家を飛び出して
現在に至るわけである。

彼はバルタン星人という事を除けば、ごく普通の旦那様だ。
毎朝、通勤電車を尻目に空を飛んで会社へ通勤する。会社でも他の人と同じように仕事をする。
ただ言葉が通じないので、会社には夫専用の翻訳機が置いてあり、それで夫は部下に指示を与えて
いるそうだ。それも面倒な時は分身したり、部下に直接乗り移って仕事するらしい。

家庭面でも彼に問題は無い。
強い夫婦愛のお陰で、私達は翻訳機がなくともコミュニケーションが取れた。
彼はマンガ好きで、よく自分の好きな本を私に勧めてくる。彼が好きなのは『キン肉マン』だ。
夫は食事を全く摂らなくても生きていけるので、家計面でも非常に貢献してくれている。
そんな感じで、私達の夫婦生活は円満に過ぎていた。
‥‥あの日までは。



?????????????????????????????
712作者の都合により名無しです:04/07/05 09:25 ID:Exxmb8AF
【バキ】漫画ネタ2次創作SS総合スレP-15【ドラえもん】

上記のタイトルで(>>612のテンプレ通り)で次スレを立てましたが、
誘導アドが貼れず。とりあえず2つ並べておくので誰か貼って下さいな。
(タイトルにドラゴンボールはヤムスレの事考え外しました)
713作者の都合により名無しです:04/07/05 09:43 ID:ExDw/uWq
>>712
乙!貼っとくよ。

【バキ】漫画ネタ2次創作SS総合スレP-15【ドラえもん】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1088986819/
714作者の都合により名無しです:04/07/05 11:46 ID:xoz2e63y
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|_|´・ω・`) そ〜〜・・・ 
|乙|o乙 o       
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|乙|o乙o.    
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|乙|o   ヾ 
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|_|  ピャッ!
|乙| ミ
| ̄|     乙  
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715作者の都合により名無しです:04/07/05 11:47 ID:xoz2e63y
間違って旧スレに張っちまった…欝
716作者の都合により名無しです
新スレ立てたの俺だけど、赤信号がついてから新スレ立てるってのでいいかもね。
(赤信号ってのはサイズが496KBを超えています。512KBを超えると〜ってやつの事)