【漫画】創作ストーリースレへようこそpart14【SS】

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709〜その後のバルタン星人〜
私の名前は八神。夫はバルタン星人である。
きっかけは2年前、当時ボランティア活動をしていた私は、ウルトラマンに仲間を滅ぼされて
難民センターでしょげかえっている彼に出会い、衣食住などを援助しているうちに親しくなって
付き合い始め、半年前に結婚した。
全て順風満帆だったわけじゃない。特に結婚前、初めて夫を連れていった時は両親も驚いて、
国際結婚は反対だと、えらく反対された。
もっとも、反対されればされるほど燃える性格なので、そのまま駆け落ち同然に家を飛び出して
現在に至るわけである。

彼はバルタン星人という事を除けば、ごく普通の旦那様だ。
毎朝、通勤電車を尻目に空を飛んで会社へ通勤する。会社でも他の人と同じように仕事をする。
ただ言葉が通じないので、会社には夫専用の翻訳機が置いてあり、それで夫は部下に指示を与えて
いるそうだ。それも面倒な時は分身したり、部下に直接乗り移って仕事するらしい。

家庭面でも彼に問題は無い。
強い夫婦愛のお陰で、私達は翻訳機がなくともコミュニケーションが取れた。
彼はマンガ好きで、よく自分の好きな本を私に勧めてくる。彼が好きなのは『キン肉マン』だ。
夫は食事を全く摂らなくても生きていけるので、家計面でも非常に貢献してくれている。
そんな感じで、私達の夫婦生活は円満に過ぎていた。
‥‥あの日までは。