【総合】漫画SSスレへいらっしゃいpart13【SS】

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832ふら〜り:04/05/08 10:12 ID:6XC/CpMi
>>800
組長室。山崎は呼び出されて、今ここに立っている。
「という訳でだな、竜二。これで反町の握っていた権利は全てお前のものだ。しっかりやれよ」
ドクン、と山崎の心臓が、大きく脈打った。
『こいつが、兄貴を殺した。兄貴を売り渡した。こいつが。コイツガ。コ・イ・ツ・ガ……』
山崎の胸に炎のような、いや溶鉱炉のような感情が渦巻く。
だが同時に、反町の言葉も蘇ってきた。昨日の、別れ際の、反町の最期の言葉。
反町が何を言いたかったのか。今ならよく解る。「早まったことをするな、生き延びろ」だ。
山崎にとって、反町の言葉は絶対だ。反町が命令するのなら、拷問でも懲役でも喜んで受ける。
どんな苦労も苦痛も耐えられる。死ぬことだって平気だ。その反町が、「生きろ」と言っている。
『ぐぐっ……あ、兄貴……お、俺は、俺は俺は俺は俺はどうすりゃいいんだよっっ……!』
両の拳を握り締めて、震わせて、山崎は必死に耐えた。湧き上がってくる、狂おしいほどの憎悪を
抑えに抑えた。目眩がする。吐き気がする。頭は割れそうに痛い、胸は焼けそうに苦しい。
だがここで爆発してしまったら、それは反町の言葉に逆らうことになる。それはできない。
「何だ竜二? どうした、嬉しくないのか?」
『! や、野郎おおぉぉ……ぐ、ぐ……っ!』
何年ぶりだろうか、もう覚えていないほど久しぶりに、山崎の目に涙が浮かんだ。その時。
「ぶぐぅえっ!」
組長が、何者かに殴り飛ばされた。いや、何者も何も、今ここには山崎と組長の二人しかいない。
ということは? はっ、として山崎が自分の左手を見ると、拳に血がついていた。
「おやっさんよぉ。よくも反町の兄貴をハメてくれたなぁ……ヒィーッ、ヒッヒッ……」
狂ったような声が聞こえる。それは山崎の口からではなく、山崎の左手から発せられた、山崎の声だ。
無論、手から声が出るなどという常識は、組長にはない。なので組長は、それを山崎本人の声と
錯覚した。涙を溢れさせて、激怒しつつ困惑しているような、めちゃくちゃな顔をしている
山崎の声だ、と思い込んだ。
「りゅっ、竜二? お、お、お前、何を」
「うるせぇよ。兄貴はよぉ、この俺の左の拳を、褒めてくれたんだ……ヒッヒッヒッヒッ……」
833左の拳:04/05/08 10:13 ID:6XC/CpMi
「ま、待て、落ち着け! 正気に戻れ、竜二!」
「心配しなくても、簡単にぁ殺さねぇよ。まず両膝の健を切って、両膝の皿を叩き割って、
それから、それからぁ……ヒャアッハッハッハッハッ!」
組長は、この世のものとも思えないほどに狂ったその声が、山崎自身の声だと錯覚したまま、
山崎の左手によって無残に屠られた。
だがその錯覚は、山崎自身にも及んでいた。血に塗れていく組長の顔と体を見ている内に、山崎の
意識はその声の中へと眠るように引き込まれていき……自分の意識と左手の意識が混ざり合い……
気がついた時には、駆けつけた組員たちをも全員、半殺しにしていた。

真夜中、香港へと向かう貨物船の中。船倉に潜り込んだ山崎は、木箱に腰掛けて左手を見ていた。
「……なぜ、あんなことをした?」
「見ていられなかったから」
窓から差し込む微かな星明りの中で、山崎の左手、ヒダリィが静かに答える。
「りぅちゃん、あのままだと絶対に壊れてた。反町さんの影を背負ったまま、組の人たちへの恨みを
どんどん膨らませて、いずれ壊れてた。それを発散、開放させるには、ああするしかなかったのよ」
「けっ。精神科のカウンセラーかよ、お前は」
「……反町さんの部屋には、いっぱいいろんな本があったから。実はあたし、夜中にこっそり、
にょいんと伸びて忍び込んで、いろいろ読んでたのよ」
びくっ、と山崎の体が震える。
「てめえ、俺が壊れるから、とか言ったな。だが兄貴の言葉に逆らったことはどう説明する気だ。
俺は、自分が壊れようがどうなろうが、兄貴には逆らいたくなかったぞ」
と山崎が言うと、ふぅ、とヒダリィが溜息をついた。
「現代国語のテストで言うところの、長文読解力ゼロね。さすが学校行ってないだけあるわ」
「何ぃ?」
「反町さんが言ってたのは、組に従えってことじゃないわ。生き延びろってこと。だったら、
あたしの行為は二重に問題ない。一つには、あのまま組にいたら、仮にりぅちゃんが壊れなくても、
いずれ消されてたわ。目障りな武闘派として、反町さんみたいにね。そして第二は、」
834左の拳:04/05/08 10:15 ID:6XC/CpMi
ぐっ、とヒダリィが、拳を握り締めた。
「りぅちゃんのことは、あたしが護ってみせる。そりゃ、反町さんの代わりは無理だけど」
「……」
山崎は、何も言わずにヒダリィを見ている。
「第一、前にも言ったでしょ。りぅちゃんの体は、あたしの体。りぅちゃんの命も、あたしの命。
遠慮はいらないわよ。だから、一緒に生き延びましょ。どこまでも。ね?」
一緒に生き延びる。どこまでも。山崎にとってそういう言葉は、反町とのものとして、胸に刻んでいた。
だが今や、その反町はいない。どんなに呼んでも叫んでも、応えてくれない。もうどこにも、いない。
「ヒダリィ。頼みがある」
山崎はヒダリィから目を逸らし、少し俯いて言った。
「前に兄貴ネタはするなと言ったが、最初で最後だ。一回だけ、やってくれ」
「……いいわよ」
が、反町の顔になるべく、ぐにょぐにょと変形しかけたヒダリィを、山崎は止めた。
「待て。顔はいい。声だけでいい。俺はこうして、下向いてるから」
「え。いいけど、何て言えばいいの」
山崎は、一つ、二つ、深呼吸をして、それから小さな声で、だが思い切った口調で、言った。
「『俺はもういない』って、はっきり言ってくれ。……でないと俺、明日の朝にでも捜索の旅に
出ちまいそうだ。世界の果てまでも、兄貴を探しに行きかねねぇ」
「りぅちゃん……うん、解ったわ」
この夜。山崎は、暗い船室の中で、反町に永遠の別れを告げた。

こうして日本国中の組織を敵に回した山崎は、香港の暗黒街を舞台に暴れ回った。まるで
別の生き物のように動き、獲物を的確に破壊する山崎の左の拳は「蛇」と呼ばれ、
闇の住人たちにとって恐怖の的となっていく。
彼が秦の秘伝書を知り、秦兄弟と出会い、アメリカ・サウスタウンに渡り、そして
人類の存亡を賭けたオロチの戦いへと巻き込まれていくのは、まだ先の話である。
835ふら〜り:04/05/08 10:20 ID:6XC/CpMi
>>?さん
「誤解を招く〜」
徹頭徹尾戦い……って、まぁ言われてみれば確かに。ゴリラとの間接的戦いに始まり、
亀蟹蝿氷との直接的戦いを経て、悪役(ではないけど敵キャラ)もやって。キャリア豊か。
ちなみに勁文社の漫画版ゲームブックでは、剣と拳とファイアーボールで戦ってました。
「焼肉」
おいしそう。音と匂いがおいしそう。実はこないだ焼肉食べましたが、また食べたくなりました。
で。男塾って授業で武術やってますから、中間・期末テストの如く武術大会があってもおかしく
ないわけで。伊達や桃や邪鬼たちを相手に、定期的に武術大会……過酷だ。

>>うみにんさん
絵本の中の虫歯菌って、まんまでんがな! と思わず突っ込みが入りますな。しかしこうなると、
アンパンマンとドラたちとの接触も? おぉ楽しみ。共に、地上と児童を護るヒーローですしね。
そしてリルル。確か映画の宣伝で、何度も何度もしずかちゃんの絶叫を聞いた記憶が。懐かしひ。
836作者の都合により名無しです:04/05/08 20:12 ID:QUSaEYTa
otukaresama
837作者の都合により名無しです:04/05/09 01:53 ID:We74t9Hp
GWを境に、人がめっさ減ったね
838作者の都合により名無しです:04/05/09 12:22 ID:/ouT9I13
あげとくよ。
839作者の都合により名無しです:04/05/09 14:47 ID:g0GGxZ5B
うみにんさん ふら〜りさん乙。
VSさんまだかいな?
840ジャム太郎:04/05/09 19:26 ID:Y2Zx40gX
むかーしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおったそうな。
いつものようにおじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいくと・・・

おばあさんの洗濯していた川の上流から・・・
どんぶらこっこ、どんぶらこっことジャムの入った大きなビンが流れてきました。
おばあさんは眼を光らせよだれをたらしながら会心の笑みを浮かべると・・・
「チェストォ――――――――――――ッ!!」
あっという間に裸になって泳いでビンを奪いにいきました。

「じいさんや、こりゃあ神様のおめぐみだべぇ。」
「ほんにひさしぶりのごちそうじゃあ。」
持ち帰ったジャムのビンを眺め、嬉々としてよだれをたらしながら
フタを開ける老夫婦。いざ食べんと覗き込むと・・・・

中にはジャムでベトベトのオッサン顔の赤ちゃんがいました。

――――うわぁ・・・! こりゃ食えねぇ・・・!――――
二人は心底がっかりしました。そして同時に赤子を激しく憎みました。       

赤ちゃんはオッサン顔の赤ちゃんというよりも、もうどっちかというと
98%くらいはオッサンでした。オッサンはオギャ―オギャ―と泣き出しました。

仕方ないのでいやいやながら老夫婦はオッサンを育てることにしました。
ジャムから生まれたのでジャム太郎と名づけられた赤子はすくすくと成長し、
やがてまんまるテカテカに脂ぎった100%立派なオッサンになりました。
841ジャム太郎・2:04/05/09 19:27 ID:Y2Zx40gX
「おじいさん、おばあさん、私は旅に出ようと思います。聞けば最近、鬼が島の鬼が
悪さをして大変だとか。世界の平和を守るためには悪者をこらしめる英雄が必要です。
なので私は世界を救う英雄を育てるためパン職人になります。」

「・・・・は?」
「・・・パン職人?」
おじいさんとおばあさんはついにジャム太郎がトチ狂ったと思いました。
なので、もとから憎かったし、とっとと旅に出てもらうことにしました。

ジャム太郎が旅に出てから数年がたったある日、
おじいさんとおばあさんの元へ1通の手紙が届きました。
それはジャム太郎からのものでした。

――おじいさん、おばあさん。快く旅に出してくれたこと感謝しています。
わたしは今、とある妖精の国で小さなパン工場を営んでいます。
この間世界一のアンパンを作ろうとしたらかまどに「命の星」が落ちてきて
アンパンマンという英雄が生まれました。同じ方法でカレーパンマンという
地味なさえないやつも生まれましたが、まぁぶっちゃけ失敗作です。
とてもいい国なので今度おじいさんとおばあさんをぜひ呼ぼ・・・――

おじいさんとおばあさんは手紙を途中でびりびりと破り捨てました。
そして思いました。妖精の国かよ。こえーよ。かかわりたくねえよ。と。

                           終わり
842うみにん:04/05/09 23:10 ID:Y2Zx40gX
補足トリビア:
アンパンマンワールドの住人はホントにみんな妖精です。
カバオもチーズもみんな妖精です。(作者・やなせたかし談)

アンパンマンとカレーパンマンはジャムおじさんがつくりました。
ロールパンナも。(妹のメロンパンナの方が先に生まれた。)
しょくぱんマンだけは別でトースター山から星が生まれるように
生まれて飛び出したのだそうです。(作者・やなせたかし談)

だからどうしたな話スマソ・・・。出来杉は早めに更新します。
843作者の都合により名無しです:04/05/09 23:46 ID:We74t9Hp
頑張ってくれい
844作者の都合により名無しです:04/05/10 09:55 ID:AFJBSAFc
ごめん、つまんない。
はっきり言うね。批評は出来ない。でももっと面白い物が書けるはず。
845作者の都合により名無しです:04/05/10 12:35 ID:JlP3NKYq
別に面白さを狙ったってわけでもないだろ。進塁打ってとこか。
846作者の都合により名無しです:04/05/10 13:46 ID:JNpCEUsa
そうか?
個人的には良かった。
でも、もっと面白いのも書けると思う。
847作者の都合により名無しです:04/05/10 17:41 ID:Mn8XDs4Z
いや面白すぎるよ。うみにん氏。いやうみにん様。
このスレで一番の職人様だと思う。このレベルを保ってください。
つまらんとか言ってる奴は頭腐ってるんじゃない?
俺は読んでないけど。
848作者の都合により名無しです:04/05/10 17:56 ID:IWWPpmiy
やはりパオは偉大だったという事か…
いや今の職人さんも好きだけどもね。
ドラえもん のび太の地底出来杉帝国の続き。
前回最終話は >>827です。(第一話は >>446〜)

いろいろとレスサンクスです。実はジャム太郎だけでなく「ハム太郎」と
「岬太郎」もいっしょに書いてたり・・・。怖くてうPできんかったけど。
大きなブルーの瞳。淡いピンク色の髪の毛。意思の強そうな、それでいて
優しげなまなざし。少女はまるで天使のような微笑みを浮かべて口を開いた・・・。
「・・・・久しぶりね。のび太くん。」

「・・・リルル!! なんでこんなところに!?」
「それはこっちのセリフよ・・・。っていいたいところだけど、
そうね。不思議よね。本当は私は遠くメカトピアにいるはずなんだものね。」

「どうしたの?観光?今はメカトピアは天国のように生まれ変わってるんでしょ?」
「・・・残念だけど・・・。私たちの祖先であるアムとイブの競争本能をなくしても
戦争はなくならなかったの。以前の滅亡のときよりも少し遅くなっただけで、
結局、私たちの国は滅びたわ。そして、かつての鉄人兵団たちと同じように
住みやすい地球に狙いを定め侵略しようとする者たちまで現れた・・・。」

「・・・そんな・・。それじゃまたいずれ同じことが・・!?」
「・・・ううん。きっと同じにはならないと思う。なんでそう思うのかって?
そんな状況の中でなぜか私だけ・・・この地球上でのび太さんやしずかちゃんの記憶を
持ったまま生まれてきたの。最初はプログラムのミスかと思ったんだけど、
事実を調べるうちに確信が持てたわ。この記憶が本物だってことが・・・。」

「わたしがのび太さんたちの記憶を残したまま生まれたわけ。
きっと神様がメカトピアを救うために、そうしてくださったんだと思うの。
だから、私は彼らが地球侵略を実行に移す前に地球にやってきたの。
そしたら偶然、この地底世界を発見して・・・。ここでなら地球の人間たちと争うことなく
新たな理想のメカトピアを築けるんじゃないかと思って・・・。」

「リルル・・・。そうさ。きっとそうだよ。リルルはだってメカトピアの天使なんだから!!」
「ふふ・・ありがとう。のび太くん。・・またあなたに会えてよかったわ。」
「・・・え?あ、あの、その、ボボ、僕もまたリルルに会えて・・・その・・・」
リルルの言葉に真っ赤になってあさっての方向を向いて戸惑うのび太。
「のび太さんこそ、こんなところでどうしたの?
戦闘機の大群に追われてるなんてただごとじゃないわ・・・!」
そう言われてようやく気付くのび太。
「そうか!僕は・・・あのとき・・・。・・・ハッ!? 
それじゃあ・・・僕を助けてくれたのはリルル!?」

コクリと頷き・・・そしてすぐにかぶりを振ってリルル。
「ふふ・・正確にいうと私じゃないわ。
ここの周りを敵から見張っておいてもらったんだけど・・・
・・・おいで。ジュドー!」

リルルの呼びかけの数秒後、突如のび太の周りが暗くなる。
あたりをおおう巨大な影。そして、その影の主は・・・ズズズゥ・・・・・ン・・・!
重い地響きを立ててリルルの側へと舞い降りた!
「ザンダクロス!!そうかあの時、後ろから聞こえた爆撃音はキミだったのか!?」

リルルにジュドー、そしてのび太にザンダクロスと呼ばれたその小山のような人影は
かつてのび太たちと共に戦ったことのある超巨大ロボット・ザンダクロスであった。
リルルいわく、土木建築用ロボットということらしいがアニメに出てくる
戦闘用ロボットのような重厚なデザインはとても土木用ロボには思えない。
実際、その戦闘力の凄まじさは鉄人兵団の大軍をもたった一体で後退させたほどだ。

のび太はリルル、そして強大な戦闘力を持つザンダクロスとの再会に
失いかけた希望を取り戻した。その両の眼に力が漲る!
「ザンダクロス・・・。そうだ。キミがいればドラえもんたちを救出しに行けるかもしれない!
リルル!ザンダクロス!危険な目にあわせてしまうかもしれなけど・・・。頼む!
僕たちに力を貸してくれないか!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うふふ・・・。二人っきりで旅するなんてまるでデートしてるみたいね。」
ボンッ!唐突なリルルの発言に顔を真っ赤にして破裂するのび太。

二人は散り散りになった仲間たちを探し出し合流するため出発したのだった。
「デ、デデデデートだなんてそんな・・・じょ、冗談が好きだなぁリルルは・・!!
アハ、アハハ、アハハハ―ア!」

「あら?私は本気よ。ずっとのび太くんとこうやって二人きりでお話したかったんですもの。」
「そ、そうなの?でで、でもデートだなんて、おお、大げさな。ザンダクロスだっているし。」
リルルの真っ直ぐな瞳にドギマギして、どうしても目を合わすことができないのび太。

「ね?このまま二人で逃げてしまわない?ドラえもんたちはきっと無事だと思うわ。
だから・・・二人だけで幸せにくらしましょうよ。そのほうがきっと楽しいわ。」
「・・・・・・リルル?」 思わず呟くのび太。一瞬の沈黙。そして・・・

「うふふ・・・冗談よ。しずかちゃんたちは私にとっても大切な人たちだから・・・。
さ、行きましょう。なにか手がかりだけでも見つかるといいんだけど・・・。」

散り散りになったあの場所。警戒しながら近づいたのび太たちであったが
結局、敵の部隊に遭遇することはなかった。しかし、同時にやはり
仲間たちの消息はつかめない。途方にくれるのび太とリルル。だが・・・
「ひとつだけわかったことがあるわ。」
「え?」
「恐らく敵は武装レベルはともかく兵士の数自体はそれほど多くはないってこと。
そうじゃなければ見張りの部隊ひとつ置いていかないなんて不自然すぎるわ。」
「子供だからって甘く見てるのかもよ。」
「いえ、自在に空を飛び軍隊から逃げ切った者が少なくとも一人はいる。
つまり、のび太くんのことね。しかも・・・やったのは私たちだけど・・・
戦闘機部隊を壊滅させたんだから甘く見てくるなんてことはないと思うわ。
むしろ、正体がわからないだけにかえって警戒してるでしょうね。」
「ふぅん。言われて見ればそうかもね。」
結局、その日はなんの進展も見せないまま夜になった。
いや、リルルとザンダクロスという心強い仲間を得ていくらかの希望はある。

いろんなことがあって疲れ果てた体。
しばらく気絶して眠っていたとはいえ、やはり休息を欲している。だけど・・・
となりでしずかに寝息をたてているリルルにドキドキしてとてもじゃないけど眠れそうもない。
リルル・・・きっと、のび太が気絶している間寝ずに看病していてくれたのだろう。
こうやって眠っている姿を見ると改めてとてもロボットとは思えない。

リルルの言った一言が妙に気になる。
――ね?このまま二人で逃げちゃわない?二人きりで・・・・――
いけない。ブルンブルンと雑念を振り払う。

しかし、もちろん眠れない理由はそれだけではなかった・・。月明かりに想う。
戦闘機に狙撃され落下していったドラえもんの姿が目に焼き付いて離れない・・。
きっと無事だと信じていたいが・・・冷静に考えて無事である確率は果てしなく低いだろう。
相手にこちらを殺す気がなければいいのだが・・・。心配なのはドラえもんだけではない。
散り散りに分散して逃げた仲間たち。

「しずちゃん・・・しずちゃんは大丈夫だろうか。
ちょっと悔しいけど出来杉がついてるからきっと大丈夫だろうな。
あいつ頼りになるもん。・・・・でも・・・あいつがしずちゃんと二人っきり・・・」
再びブルンブルンと頭を振り気持ちを切りかえるのび太。
「余計なこと考えちゃダメだ。今はしずちゃんの無事が一番大事なんだから!」

「・・・そう言えばジャイアンとスネオは無事かなあ?追っ手はいなかったみたいだけど・・・」
最後についでのように思いついた二つの名前。しかし、もちろん大切な仲間に変わりはない。

全員の無事を祈りながらのび太は・・・いつのまにか・・・深い眠りについていた・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すいません。ホントすみませんが、いろいろと大幅に勘違いしてたので
>>850の出来杉帝国33を改訂します。申し訳ないです。
大きなブルーの瞳。淡いピンク色の髪の毛。意思の強そうな、それでいて
優しげなまなざし。少女はまるで天使のような微笑みを浮かべて口を開いた・・・。
「・・・・久しぶりね。のび太くん。」

「・・・リルル!! なんでこんなところに!?」
「それはこっちのセリフよ・・・。っていいたいところだけど、
そうね。不思議よね。本当は私は遠くメカトピアにいるはずなんだものね。」

「どうしたの?観光?今はメカトピアは天国のように生まれ変わってるんでしょ?」
「・・・残念だけど・・・。私たちの祖先であるアムとイブの競争本能をなくしても戦争や
差別主義、そして奴隷制度はなくならなかったの。結局、同じように・・・
私たちの国は間違った道を歩み始めたわ。そう。ロボット至上主義が生まれたの。
一部のロボットたちの中には既にかつての鉄人兵団たちと同じように新たな労働力、
奴隷階級として地球の人間に狙いを定め侵略しようとする者たちまで現れた・・・!」

「・・・そんな・・。それじゃまたいつか同じことが・・!?」
「・・・ううん。きっと同じにはならないと思う。なんでそう思うのかって?
そんな状況の中でなぜか私だけ・・・この地球上の・・・あの時の、のび太さんや
しずかちゃんたちの記憶を持ったまま生まれてきたの。
最初はプログラムのミスかと思ったんだけど、事実を調べるうちに確信が持てたわ。
この記憶が本物だってことが・・・。そして・・・以前のメカトピアとは少し違うの。
今のメカトピアには私たちと同じ他人を思いやる心を持ったロボットが大勢いるわ。
だから、きっと・・・人間たちともうまくやっていける!」
「わたしがのび太さんたちの記憶を残したまま生まれたわけ。きっと神様が・・・
私をメカトピアと地球を救う架け橋にするために、そうしてくださったんじゃないかと思うの。
だから、私は彼らが地球侵略を実行に移す前に地球にやってきたの。
そしたら偶然、この地底世界を発見して・・・。ここでなら地球の人間たちと争うことなく
共存できる新たな理想のメカトピアの礎を築けるんじゃないかと思って・・・。」

「リルル・・・。そうさ。きっとそうだよ。リルルはだってメカトピアの天使なんだから!!」
「ふふ・・ありがとう。のび太くん。・・またあなたに会えてよかったわ。」
「・・・え?あ、あの、その、ボボ、僕もまたリルルに会えて・・・その・・・」
リルルの言葉に真っ赤になってあさっての方向を向いて戸惑うのび太。
スレを読みにくくしてしまい申し訳ありません。
以後、重々気をつけます。
858作者の都合により名無しです:04/05/10 23:32 ID:875gZMbV
乙。小悪魔風のリルルがいい感じですね。こっちまでドキドキしてしまう。
オレはロリコンじゃなかったはずなのに。w
859作者の都合により名無しです:04/05/11 00:29 ID:7Bvwvg4z
ワクワクしてきた。
860作者の都合により名無しです:04/05/11 01:24 ID:8YRo5k4b
もはやドラ長編って感じではないな。中途半端。
もう期待しない。
861作者の都合により名無しです:04/05/11 08:39 ID:kdrB4l2E
頑張れ。俺は好きだゾ。応援してる。
862作者の都合により名無しです:04/05/11 20:46 ID:G/RWU3iF
頑張れ。俺は好きだゾ。応援してる。
863作者の都合により名無しです:04/05/11 21:25 ID:9WPNas0Y
頑張れ。俺は好きだゾ。応援してる。
864作者の都合により名無しです:04/05/11 22:44 ID:IDOfn/XG
今夜は無しかな?
865作者の都合により名無しです:04/05/12 05:48 ID:LjoN70Jj
頑張れ。俺は好きだゾ。応援してる。
866DIOの世界:04/05/12 19:53 ID:WY8ycP01
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/ss-short/dio/08.htm

俺の目の前で美少女が声を殺して哭いている。
名をシェリーという聖女だ。いや、聖女だった、と言う方が正しいか。
今、その美しい聖少女の股間から細々と血が流れている。
それは通りすがりの醜い男に弄ばれた、堕落の刻印だ。
俺の背筋をゾクリとした美快感が走る。

分かっているんだぜ。もう演技は止めなよ。

俺の放出したばかりのペニスがまたムクムクとエレクトしてきた。
シェリーは恐怖で目を瞠る。だが、俺は恐怖の中の僅かな光を見逃さない。
 「欲しいんだろ?初めての快感だったんだろ、お前にとって?」
俺は少女の顔を無理にまっすぐ俺に向けさせた。少女は顔を背けようとする。
 「シェリー。お前は俺に応えるんだ。俺が腰を振ればお前もそれに合わせる。
  俺の動きにリズムを合わせるんだ。でないと村人を殺す」

シェリーは凍りついた表情で俺を見る。だが、俺は見破っている。
それも彼女の演技だということを。無意識の胡散臭いモラリスト気取り。
その証拠に。さっき無理やり俺のペニスを挿入した数分後。
この女は動かしていたからだ。腰を。自ら。僅かに、だが確実にだ。
867DIOの世界:04/05/12 19:54 ID:WY8ycP01
優しい前戯はもう必要無い。俺は荒々しくシェリーの口を吸った。
美しい16歳の、ほんの5分前まで処女だった聖女の舌が遠慮がちに動いた。
だが、一度動けば後はもう止まらなくなっていた。
蛇のように舌を絡め合い、唾液をすすり合う。歯の裏側まで舐めてきた。

退屈していたんだろ?この田舎町で。善良な振りをしながら、股を濡らして。

おそらく少女はこう思っている。私がプレイに応えないと村人が殺される。
だ・か・ら。私は自分を犠牲にしてこういう事をしているんだ、と。
自分に言い訳をしながら舌では、肉体では快楽を楽しんでいる。
ざまあみろだ。この世に聖人など存在しない。悪人は腐るほどいるがな。

俺は丁寧に乳房を弄んだ。乳首を丹念に転がし、優しく舐めてやった。
シェリーの息が荒くなる。理性の堤防は決壊寸前らしい。
ヴァギナを指で細かく探索し、クリトリスを剥き、そのまま強めに吸い上げた。
 「ああああっ、あっ」
甘やかな声を上げ始めるシェリー。もう肉体は拒否していない。愛液が溢れる。
指で、舌で徹底的に性器を責めつける。イク寸前で俺は責めを止めた。

シェリーが俺を見る。だが、今までの憎しみの眼差しとは明らかに変化していた。
868DIOの世界:04/05/12 19:55 ID:WY8ycP01
 「途中で止めてすまなかったな。せっかく上の口も下の口もダラダラなのによ」
 「そ、そんな。私は村人の為に」
 「そうだ。村人の為だ。だから四つん這いになってケツを突き出せよ」

シェリーは素直に応じた。村人の為だそうだ。ヴァギナは洪水状態なのによ。
ペニスを一気に突き入れてやった。電流が走ったように弓反りになる聖少女。

俺は根元までペニスを突き入れた状態のまま、しばらくそのまま静止していた。
シェリーがよだれを垂らしながらこちらを振り返る。既に目の焦点は合っていない。

 「どうした?好きにして良いんだぜ?村人のためだ」
 「村人の、ため」

その言葉を最後に、彼女から意味のある言葉は途絶える。甘い喘ぎ声が響き続ける。
腰を激しく振り、グラインドさせ、俺のペニスを貪る快楽玩具の出来上がりだ。

聖少女は、完全に堕ちた。俺の手の内に。
止めに俺はアッパー系のヤクを彼女のアソコに刷り込んでやった。完全なる洗脳支配。
それから二晩ぶっ続けで、シェリーは俺のペニスを狂ったようにしゃぶり続けた。
既に彼女の頭から村人の事は消えている。あるのはセックスの快楽だけだ。

869DIOの世界:04/05/12 19:56 ID:WY8ycP01
腰を振り続ける少女とは裏腹に、俺は白けてきた。もうこいつは聖女じゃない。
もう汚しようがないほど、俺が汚してやったからだ。クソ便器には用は無い。
3日目の朝。仕切りにシェリーはおねだりを始めた。
俺のペニスを指でしごき、チロチロと亀頭を舐めながら、上目使いで娼婦のように。

 「ねえ、またあの粉オマンコに刷り込んでよ。そしてまたおっきいのちょうだい」

3日前の凛とした聖少女の面影は欠片も無い。何故か俺は哀しくなった。
そしてスタンド・吊られた男が彼女のペンダントに乗り移り、シェリーの首が飛んだ。
最後に「兄さん」とシェリーが言った気がしたが、俺の空耳だろう。

『快楽』による『洗脳』。
俺は聖少女を堕落させた事により、その行為に絶対的な自信を持っていた。
だが、肉体的な快楽やヤクによる洗脳など、最も浅ましい事と俺はすぐ知る事になる。

生涯の主人となる、DIO様との出逢いによって。
870殺助:04/05/12 19:58 ID:WY8ycP01
ガイル編は終わらせます。
871作者の都合により名無しです:04/05/12 20:02 ID:Zk1Ye3E2
復活わーい
ドラえもん のび太の地底出木杉帝国の続き。
前回最終話は >>850-856です。(第一話は >>446〜)

すいません。遅まきながら「出来杉」を「出木杉」に。
下の名前を現在の公式設定に合わせ「英才」に変更します。
「お腹へったよ〜。死ぬ〜」
森の中。早くも非常食を食べ尽くしたジャイアンとスネオ。もっともバッグも
何も用意してない状態だったので元々微々たるものではあったのだが。
泣きごとを言うスネオに対し、ジャイアンはじっと無言を貫いている。
そう言えば大食いのジャイアンがさほど非常食には手をつけていない。
やはりこの窮地に責任を感じているのだろう。

と、スネオがふいになにかを思いついたかのようにソワソワしだす。
「ねぇ、ジャイアン・・・。そういや、すっかり忘れてたけど地底世界の森って
普通に恐竜とかいるんだよな。ひょっとして追っ手が来ないのはそのせいとか?」
「落ちつけスネオ。武器は手元にある。追っ手なんかより恐竜の方が100倍ましだぜ。」
と、その時なんの前触れもなく・・・・上空の茂みが大きく揺れて音をたてる。
抱き合いながら飛びあがって驚く二人。
「ひゃあ!? きょ、きょきょ、恐竜!?」

「どうしたの?おなかが減ったならボクの顔をお食べよ。」

「!?」
突如、上空からの声。あわてて見上げれば・・・
フワリと舞い降りてくる一人の大きなまんまる頭。
ひらめくマントが“あの男”を連想させる。
「パッ、パパパ “パーマン”!?」
「やい!てめぇ!あいつらの仲間だな!? ぶったおしてやる!」
おびえるスネオと腕まくりして威嚇するジャイアン。
しかし、まんまる頭は少し困ったような顔をして・・・

「パーマン?ボクの名前はアンパンマン。キミたちに危害を加えるつもりはないよ。
ずいぶん疲れてるねぇ。そうだ!ジャムおじさんのところにおいでよ。
この近くにキャンプ用のアンパンマンカーがあるから休んでいくといいよ。」

思わずキョトンとした顔で間の抜けた声を出すジャイアンとスネオ。
「・・・・へ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コトリとテーブルにお茶を置く少女。
少女といっても顔の造形が少々人間離れしている。
と言ってはこの少女に失礼か。彼女たちにとってはこれが普通で
地上の人間たちこそ人間離れして見えるのだ。
そう。彼女は地底世界の竜人の少女。少女の名はロー。
この竜人世界の美的基準ではそうとうの美少女にあたるらしく、
地上の人間から見ても不思議と実に可愛らしく思える。

テーブルに座っているのは・・・
しずかと共にパーやんに追われていたはずの出木杉英才。
どうやら無事、逃げ切ることができたらしい。
「いつもありがとうございます。ローさん。」
「いいんですよ。わたしにはこれくらいしかできませんから。」

と、やはり同じく竜人。しかし、こちらは体格もよく青年といったおもむきだ。
甲冑をまとったその姿は軍事演習場で見た竜騎士の将軍たちを思わせる。
気さくな様子で出木杉に語りかける竜騎士。
「やぁ、体はもういいのかね。」
「はい。僕はもう大丈夫です。ただ・・・まだ彼女の方が・・・。」
「ふむ。無理もない。ゆっくり休むといい。」

「本当にありがとうございます。あなた方に助けていただかなければ僕らは今ごろ・・・」
「気にする必要はない。むしろ、謝らなければならないのは私たちの方だ。
一部始終を我等は監視していた。本当はキミの仲間たちも全員助けるべきだったのだが・・・。
我々の戦力ではキミたちを助けるだけで精一杯だったのだ・・・。」
「いえ、そんな。あの恐ろしい“パーマン”を撃退してくださっただけでも・・・
ドラえもんたちの安否は気がかりですが、本当に感謝しています。」

「そのドラえもんくんだが・・・監視の者からの報告では・・・
戦闘機部隊に撃墜されてその後敵兵に連れ去られたとか・・。」
「・・・!!ドラえもんが・・・!」
「ドラえもんくんの秘密道具は我々反乱軍にとっても切り札となりうる存在。
なんとしても救出したかったのだが・・・。力及ばず・・だ。すまない。」
「いえ、仕方ないですよ。ただ・・・そうなると・・・もしも無事生きているならドラえもんの
救出は必須として・・・その前になんとかジャイアンやのび太くんたちと合流して
戦力と前もって分けておいた秘密道具の確保が最優先課題となってきますね。」

「ああ、キミの仲間たちの行方はいま、人員を配して捜索に当たらせている。
そして、これはいまいち不確かな情報なのだが、その後巨大な人型の化け物が現れ、
戦闘機部隊を全て撃墜。その後のび太くんを連れ去り遠くへ飛び去っていったとか・・・。
謎の空を飛ぶ少女がいっしょだったとか情報が錯乱していていまいち状況が把握できない。
しかし、のび太くんが無事でいる可能性はかなり高そうだ。」

「そして、ジャイアンくんたちだが、ことが落ちついた後、一応彼らが逃げ込んだ森に
人を送りこんではみたのだが・・・やはりもう誰もいなかった。
上手く逃げ延びたのか、それとも既に捕まってしまったのか・・・。」
「・・・・そうですか。」
現状を知らされ、わずかに落胆の色を見せる出木杉。覚悟はしていたものの
いざ、こうやって具体的に聞かされるとやはり気は重くなる。そんな出来杉の落胆を
感じ取ったのだろう。一瞬の沈黙。そして、竜人の青年はひとつの提案を試みる。

「そこでお願いがあるのだが。戦力の確保。秘密道具の奪回。イコールそれは
キミの仲間たちの救出ということでもある。お互いの利害は一致するところだろう。
そして、キミの頭脳の優秀さは以前、のび太くんたちから聞いている。
そこで・・・・・反乱軍の参謀として我等に加わってはもらえないだろうか。」
「・・・僕なんかの力でよろしければ、喜んで・・・。」
ガッシと固く握手する出木杉と反乱軍リーダー・竜騎士バンホー。

潜伏し機を伺っていた反乱軍が・・・出木杉を参謀に加えついに・・・・・・
沈黙を破り、今まさに動き出したのだ・・・!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「注文通り、あの二人、逃げるふりして反乱軍に“引き渡して”来ましたでぇ。」
ロード・キスギーのもと、気安いマイペースな関西弁で語りかける男。
緑ヘルメットの男“パーマン”である。

「うむ。ごくろうであった。パーやんよ。」
ねぎらうキスギー。どうやら、緑ヘルメットの名はパーやんというらしい。

「しかし、けったいなことしまんのやな。すぐにでも連れてきて“計画”に移ればよろしいものを。」

「それもまた“計画”のうち・・・必要な回り道なのだ。あの二人に決定的に足りないもの。
それは共に生死をかけて戦いぬいた経験。彼らがより強い絆を得るために必要な過程なのだよ。」
「ふぅん。そんなもんでっか。もっとおだやかな絆もありそうなもんでっけどな。」

「しかし、やつらバラバラに逃がしてしまって大丈夫でっしゃろか。もし、一人でも
生き延びて地上のやつらに地底都市のこと伝えられたらやっかいでっせ。わてらの
地上制圧作戦はあくまでもゲリラ戦が前提や。地上の国家と真っ向勝負ともなれば、
そらもうさすがに勝ち目はおまへんで。」

「心配はいらん。考えてもみろ。警察や軍隊があのような子どもたちのいう突拍子もない話を
信じると思うか?それは同じく地上世界では一人の子どもに過ぎないお前ならよくわかるだろう。
しかし・・・どちらにしても現状のやつらには我等との接触なしに地上へ戻る術はない。
必ず、ここに戻ってくる・・・。この城にドラえもんがいる以上・・・・な・・・!」

ニヤリと笑いある方向を見据えるキスギーとパーやん。その視線の先にあるものは・・・

宙吊りにされた小さな鳥かごのような檻の中、瞳孔が開かれ機能が停止されたまま・・・・・
焼け焦げ倒れ伏すドラえもんの姿であった・・・!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次の更新は間があくと思います。最近ミスが多いなー。
>>875(38)の「パーやん」は「“パーマン”」です。
別にあまり変わりませんが一応まだ名前は不明のはずだったので・・・。
879作者の都合により名無しです:04/05/12 22:46 ID:eh2kdOjf
次スレよろ
880作者の都合により名無しです:04/05/12 23:09 ID:FHIyCnAx
勝手に↓のタイトルで立てたけど、良いよな?前から提案しようと思ってたスレタイなんだけど。
【漫画】創作ストーリースレへようこそpart14【SS】
誰か誘導張って下さい。何故かスレは立てれても誘導が張れない。

殺助さん復活おめでとう。エロいな。
うみにんさん、最近エンジン全開ですな。
出来杉については謎のネーミングだな。藤子F先生が天国へ行かれた今となっては。
881次スレ誘導
【漫画】創作ストーリースレへようこそpart14【SS】
http://comic4.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1084370711/

880ですが、出来ました。次スレも職人さんたち一杯来ますように。
パオ氏とVS氏の両横綱の復活はまだか?