【バキ】漫画SSスレへいらっしゃいpart12【スレ】
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魔界編:
知れたものよ、と一言で済ますバーン。大して相手にしていない。戦力的には、パレス内にいる幹部の方が
遥かに上だからだ。そして喪黒から次元転移装置へと視線を戻す。喪黒はそれを見て、静かに出口へと向かう。
だがほんの数歩で立ち止まると、再びバーンに声を掛けた。
「差し出がましいとは思いましたが、人間界へ最後の刺客を送りました。あの若き死神ならば、
江田島もビスケもきっと殺してくれるでしょう、ほっほっほ」
若き死神。その言葉に、バーンはある少年の姿を思い浮かべる。人でありながら魔族より、更に闇に近い少年。
あの男を送ったのか。バーンは満悦しながらも、喪黒の底知れなさを不信に思う。
「喪黒。お前は、人間どもの味方では無かったのか」
喪黒は不気味な表情で、いつもの哄笑と共に一言バーンに残し、その部屋を去った。
「ほ〜っほっほ。わたしは人間界の味方でも、魔王軍の味方でもありません。要は面白ければいいのです。
それが、世界の果ての意志≠フ御心ですから」