【バキ】漫画SSスレへようこそpart9【スレ】

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727魔界編 44話
>>726
 「こ、これは何という闘気だ・・。勇次郎すら遥かに上回る」
本部は目眩を覚えながら、必死で意識を保とうとする。パーティは、ついに目的地へ辿り着いた。
しかし。ピラミッドの上部から一行を睥睨する男の闘気を感じ、彼らの歩みは止まる。 
それほどケタ外れのオーラである。素人の本部でも分かるほどの。その巨漢を見て、本部は叫ぶ。
 「ぬう。あれは正しく魔界3強≠フ一角、アドルフ・ゴードン・・。戦闘力だけならば、
  大魔王バーンすら上回るといわれる、魔界最強の戦士かッ」

本部は魔界潜入の前、雷電との解説対決の為に、分かる範囲の魔界のデータを頭に叩き込んだ。
しかし、皮肉な物である。そのデータが始めて役に立ったのが、こんな絶望的な状況とは。
 「とんでもない大物みたいだね。でも、別に関係ない」
陸奥 九十九が一歩前に出る。この男だけは、ゴードンの闘気を前にしても顔色が変わらない。
既に臨戦態勢である。ピラミッドの石段を、昇りだそうとする九十九。しかし背後から止める声。
 「フン。貴様は人間界の切り札だろう。オレがやる。同じ炎の使い手のようだしな」
遥かな高みからその様子を見聞きし、ニヤリと笑うゴードン。その肉体から剛炎が噴き上がる。

飛影出陣。強大な戦闘能力を持つ魔界最強戦士、アドルフ・ゴードンとの激闘の幕が開く。