パンティラ★いちご100% 43チラ★パンティラ

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487作者の都合により名無しです
最終回

「・・中」「・・・中」
「うーん、もっと寝かせてくれよ・・東城・・むにゃむにゃ」
「コラ!真中!」
「えっ!?」
「今は授業中だぞ」
油ぎった顔の中年教師が真中をニラミつけている。
真中は眠い目をこすりながら、顔を上げた。
「なにやってんだよ、バカだなあ」
隣では小宮山のぶさいくな顔が笑っていた。
いつもと変らぬ日常。変哲のない日々。そこにあるのは、目立たず、女の子になど縁のない自分。
「夢・・・だったのか」
あるいは妄想か。
隣にいたはずの東城というイチゴパンツの少女はいない。
恋人であった西野もいない。幼馴染の少女も、明るいポニーテールのあの子もいない・・・
「当たり前か・・・だって、さすがに現実にしては都合よすぎたもんなあ・・
俺みたいにさえない奴に美少女がよってたかって・・・ハハ」
夢。当たり前の妄想。
深い絶望などあるはずも無い。
所詮彼女達は、空想の世界の住人なのだから。
「真中?おいどうした?」
隣の小宮山が真中の様子に気づき心配した声をだした。
真中は顔を伏し、小刻みに震えていた。
「夢なら。せめてなんで俺もうちょっと彼女たちになんとか・・・もっと・・」
涙が溢れて止まらなかった。
真中の夢の恋は終わった。