そこには湖をバックにモデルが写っていた。
かなりきれいな湖だし、さらに後ろの断崖絶壁もすばらしい。
しかし、ある写真のところで担当者の手が止まった。
写真の右上に落ちていく人の姿が写っていた。
「ああ、これが自殺者かい?しかしこれくらいどうってことないだろ?」
じょじょに湖に落ちていく自殺者が連続写真で写っていた。
やがて、自殺者の体が湖に触れそうな写真をめくった瞬間。
担当者は大きな叫び声を発し気を失った。
その手に握られた写真には写っていたのは・・・。
湖から突き出た無数の手だった。
タクシ−の運転手から聞いた話。
大阪の千日前付近で客を待っていたら、
前に同僚のタクシ−が止まっていた。
同僚は、誰も乗り降りしていないのに、タクシ−のドアを開け閉めしていて
そのまま走り去っていった。
場所柄、「もしかして。」という気持ちがあったが、
「きっと、間違ってドアの操作をしてしまったんだろう。」と思い、
会社に帰った。そしたら、会社で社員達が騒いでいて
「何事か?」と皆に問うと、さっきの同僚が青い顔をして座っている。
「どうした?何か事故でも起こしたんか?」と声を掛けると
同僚は「ワシ、乗せてもた。」「何をや?」「女の幽霊や。」
「もしかして、千日前でか?」「何や、見てたんか。」
「そうや。お前がドアを開け閉めするの見てたがな。」
「あ〜。もう、こりごりや。あそこでは商売できへん。」
別に、シ−トが濡れてたとかは無いらしく
乗せてしばらくしてから、姿が見えない事に気づいて、急いで社に戻ったらしい。
それから、自分も同僚も、千日前では客を拾わなくなったそうだ。
「わしは気持ち悪いんですわ。皆、待っとりますけどなぁ。」
よくある話なんだけど、その時は怖かった。
地下鉄の出口から出ると、外は雨だった。傘を広げて歩き出したが、
何か、何故か街路に凄く嫌な雰囲気がする。
ちょっとヘンだな……
すれ違う人、誰も傘を差してないんだよね。雨なのに。
みんな無口で、暗ーい顔して、同じ方を見ながら歩き去って行く。
と、急にタクシーが止まって、手を振って、こっちへ来い。と言う。
私、タクシー乗りませんから、と言ったけど、運転手さんの
「いいから、とにかく乗って!」という勢いに押されて、
嫌な雰囲気もしていたことだし、逃れるようにタクシーに乗った。
しばらく走った後、運転手さんは真っ青な顔をして言った。
「いやあ、あんたが誰もいない道を、誰かをよけるようにして歩いてるもんだから、
これは助けなきゃいかんと思って……」
昭和47年に大阪千日前デパートがありました。死者の数は今手元に
資料がないから分からないですが「惨事」と呼ぶにふさわしい
状態であったのは確かです。ちなみに今「プランタンなんば」のある
場所ですよ。
で、何年か前に夜遊びをしていて、午前3時過ぎくらいになんばの
そのプランタン近くでタクシーを拾おうとしたんですが、全部素通り。
絶対に私の方を見ているのに乗車拒否するんですよ。「タクシー
乗り場じゃないからかなぁ」と思って、諦めてロイヤルを呼んだら、
その運転手に「あの場所で夜中に若い女の人を見かけても誰も絶対
乗せんよ。そういうのがよく出るもんでなー」って言われたことが
あります。そう言えば、タクシーに手を振ってる間、建物の傍に
だんだん人が増えてきたなぁってっていうか「こんな時間にもいい
大人がウロウロしてるんだなぁ」と思ってたんですが、それって??
「探偵!ナイトスクープ」で数年前放送された
「謎のビニールひも」
トミーズ雅が探偵で、街中の電柱やガードレールなどにあちこち色つきのひもが
くくられており、原因を調査するという話だった。
夜中までひものある場所を見つけて廻る中で、ものの10分前に通った時には何にも
なかったとこにひもが現れたりして、普段の依頼と違う不気味さにスタジオの空気も
変わってきた。そして、最後はとあるガソリンスタンドの裏に数百本のひもがくくられて
いるのが見つかり、スタジオは悲鳴。
結局、番組史上唯一の「捜査打ち切り」になってしまい、しかも「以後本件に関する情報は
一切受け付けません」というテロップが出た。これもこわかった。
お盆に実家に帰ると幼い時のあの体験を必ず思い出してしまう。
私は幼い時に、夜中に一人で起きてオシッコをする癖があった。
ただし、トイレじゃなくて家の中にある井戸の周りにオシッコをしてしまい母によく叱られた。
トイレと井戸は反対方向に位置していて、私が寝ていた場所からは井戸の方が近かった。
そのため、私は近い方の井戸でオシッコをする癖がついたのかもしれない。
ある日の夜中、また私はオシッコがしたくなり井戸に行った。
オシッコをしようとパンツを下ろしたところで、頭の上の方で風に擦れる微かな音が聞こえた。
なんだろ?とゆっくり顔を上げると、真っ白な着物が吊り下がっている。
なんだ洗濯物か、と思いつつオシッコをした。
オシッコが終わってパンツを上げたところでまた風に擦れる微かな音が聞こえた。
また気になって顔を上げると真っ白な着物の下に2本の白い足が突き出ていた。
そして暗闇の中で真っ白な着物の袖から白い手が出ているのを見つけた。
さらに目線は上の方へと上がっていき、真っ白な着物の首から顔のあたりに向けた。
しかし、暗くて顔が見えない。
顔は見えないが目線を外すことは出来なかった。
向こうも私を見ている気がしたから・・・。
その時、微かに風が吹いた。
暗くて見えない顔のまわりで髪の毛が風に揺れていた。
そしてその奥に赤く光る二つの眼と目が合った。
翌朝、私は母の叱る声で目が覚めた。そのまま井戸の横で眠ってしまったらしい
井戸の上の方を見ても白い着物は無かった。なんだ夢かとちょっと安心した。
その日、私が小学校から帰って来ると母と祖母が井戸で蛇を見つけて大騒ぎをしていた。
その井戸は使っていなかったのだが、私が井戸に落ちては危ないと心配した母が古くなったフタを交換しようとして持ち上げたところ井戸の中に蛇を見つけたらしい。
私は蛇など見たくも無いので、さっさと外へ遊びに行った。
結局、父が帰ってきて蛇を井戸から引き上げ近くの草むらに逃がしたらしい。
そして、井戸のフタも頑丈な物に交換し開けられないようにした。
私は夕食の時間に間に合うよう帰宅した。
母が夕食の準備をしながら「今日は本当にびっくりした。」を連発していた。
私は蛇の話だとすぐにわかったが聞きたくもないのでテレビを見ていた。
しかし、母の次の言葉に私は固まってしまった。
「白い蛇なんてはじめて見たみたし、目が真っ赤で気持ち悪かったねー。お父さん。」
その日から私はトイレに行くようになった。
呪いの生き人形。
稲川淳二氏が、TV等の心霊特集に欠かせない存在になった切欠の心霊体験談がこれです。
この話は稲川淳二氏自身ももちろん、TV、雑誌、漫画等も今だに敬遠しています。
それはなぜか・・・・・・祟りがあると噂されているからです。
いや、正しく言えば今だに関係した者達に祟りが起こっているからです。
はっきりいって私も此処に書くのは恐いです。(^^;
皆さんも心して読んでください。
生き人形の呪いは昭和53年6月から始まりました。
その日、稲川氏は日本放送の深夜のラジオ番組の仕事をしていました。
今日は前半を先に録音し、後半を生でとるという方法で番組は作られる事になっていました。
録音が始まるまでソファーに座っていた稲川氏は、大声で泣いている男の声を聞きます。
「いったい何がおこっているのだ。」
廊下に出てみると、二人の男性がかなり離れた場所にいました。
その一人、うずくまっている男が声をあげて泣いているのです。
泣いている男性は「南こうせつ」さんでした。
その南氏をなだめているのが稲川氏の知り合いのデレクターでした。
皆さんは「わたしにも聞かせて」を御存知ですか?
「かぐやひめ」のレコードに入っていた謎の少女の「台詞」です。
霊の声が録音された心霊現象として伝説になっている事件でした。
南さんは、その声を聞いて泣いておられたのです。
スタッフが南氏に、その不思議な声を聞かせたところ彼は泣きだしたそうです。
・・・・その声の主、それは南氏がラジオの放送で知り合った少女の声らしいのです。
彼女は楽しみにしていた南さんのコンサートの前に病気で亡くなったのです。
その声の主が誰か気付いた南氏は、悲しくなり泣いていたのでした。
真夜中。稲川氏のラジオ番組は終了しました。
南氏の事があったからでしょう。
あのデレクターが一人で帰るのは恐いからと稲川氏を待っていました。
稲川氏はそのデレクターとタクシーで帰宅する事になりました。
帰宅中、後ろの席に座る彼は高速道路で不思議なモノを見てしまうです。
それは奇妙な標識。・・・・・いや、標識にその時は見えたのですが。
「高速道路に標識?????」
再び前方に同じモノが現れました。
・・・・・・それが標識では無い事に直に気付き恐怖しました。
着物をきた女の子が高速道路の壁の上に立っていたのです。
小さな女の子が。
稲川氏がソレが子供であると気付くと同時に
その女の子は「ぶぁ〜」と膨らみ、物凄い勢いで車の中を突き抜けて行きました。
稲川氏は突然の出来事に声ひとつあげる事ができませんでした。
しかし、不思議な事にそれを見たのは、いや、気付いたのは彼だけだったのです。
そして、次の日の朝、彼の奥さんが不思議な事を言いだしました。
「昨日泊られた方はどうしたの?」
昨夜タクシーから降りたのは、もちろん彼だけです。
とうぜん部屋に入ったのも彼ひとりです。
彼女は彼の後を付いて入ってきた人の足音を絶対聞いたと言い張るのでした。
そして、ソレが一晩中歩き回って五月蝿かったと・・・・。
次の日一緒に帰ったデレクターから首をかしげながら、彼にこんな事を聞いてきました。
「そんなわけないんだけど・・・・誰かと一緒に降りたけ????・・・・・・・」
その日の午後、稲川氏に仕事の依頼が入りました。
人形芝居「呪女十夜(じゆめじゅうや)」
不幸な女たちの十景のオムニバスで構成される幻想芝居。
その不幸な女達を人形が演じ、その他の登場人物は人間が演じるというものでした。
稲川氏は座長として今回の芝居に関る事になっていました。
打ち合わせ中、その世界では有名な人形使いの「前野」氏から、
いま作られている人形の絵を見せられて驚きます。
そこに書かれている絵は、あの高速で見た女の子そっくりだったのです。
台本がもう少しで出来上がる頃、前野さんの家に完成した人形が届きました。
稲川氏は台本の打ち合わせをかねて、前野さん宅にその人形を見に行くのでした。
芝居で使う人形は二体。
ひとつが男の子の人形で、もう一体が女の子人形でした。
その女の子の人形が、あの高速で見た人形であり、その後数々の怪奇現象をおこす人形なのです。
ちなみにその二体の人形は有名な人形作家「橋本三郎」氏が作られました。
前野さんは数百体の人形達と暮らしていました。
稲川氏は前野さん宅で出来上がった人形を見て不思議な事を発見します。
女の子の人形の「右手」と「右足」がねじれていたのです。
・・・・どうして直さないのかと前野さんにたずねると、「直したくても直せない」と。
この人形を作られた橋本氏が人形を完成させてすぐに行方不明になっていたからなのです。
そして、次の日、台本を書いていた作家の方の家が全焼してしまいます。
舞台稽古初日までに台本は間に合わなくなってしまうのでした。
稲川氏達は、壊れた人形、そして、台本無しで舞台稽古をはじめるのでした。
人形使いの前野さんのいとこの方が変死した電話がかかってきたその日から、
舞台稽古中の彼等に次々と怪奇現象が襲いかかってきました。
舞台衣装の入れたカバンやタンスに水が溜っていたり、突然カツラが燃えたり、
右手右足を怪我をする人が続出したりしたのです。
「呪女十夜」の公演の初日をむかえました。
が、・・・・・公演開始数時間前に、出演者が次々に倒れてしまったのです。
喋る事はできるのですが、金縛りのようになって身体が動かないのです。
初日は昼と夜の2回公演だったのですが、昼の公演はやむなく中止。
初日で関係者の方が多かったので、昼と夜の部を一緒にしてもらう事にしました。
「とにかくお札を集めよう。」
彼等は近くの神社やお寺をまわり、あらゆる種類のお札を持ってきて控え室に貼ってみました。
効果があったのでしょうか?なんとか夜の部の舞台を始める事ができました。
やはり、公演中にも次々に怪奇現象が起こりました。
人形が涙を流し、居るはずない黒子がもう一人居たり、
そして、突然人形の右手が「ビシッ!」と吹き飛んだのです。
パニックになりそうになりながらも、出演者達は演技を続けました。
人形を棺桶に入れるラストシーンをなんとかむかえる事ができました。
が・・・・
棺桶に人形を入れた途端に底が抜け、人形の首、腕、足が千切れてしまったのです。
ドライアイスを焚いたような謎の冷気をもった白い煙が舞台一面に広がり・・・・
夏だと言うのに信じられない冷気に開場がつつまれました。
幽霊がこわいからって、途中で舞台を投げ出すわけには行かない。
稲川氏達は、恐怖におののきながらも決められた最終日までなんとか舞台公演を続けるのでした。
なんとか無事に全ての公演日数を終了できました。
もう二度とこの劇はしたくないなぁ・・・・全ての劇団員達はそう思っていました。
とうぜん稲川氏も同じ気持ちでした。
しかし、最終公演を終え打ち上げをしている稲川氏達に劇場からとんでもない依頼が入ります。
・・・・・追加公演をしてくれ。
つぎにここでやる事になっていた舞台が突然中止になったのです。
・・・・だから、いまやっている舞台を追加公演してもらえないかと。
スタッフ・出演者達は大反対!
しかし、人形使い前野さんの異常なほど強い希望により追加公演をする事になるのでした。
・・・・・・その前野さんのお父さんが急死されたのが次の日でした。
舞台がなんとか無事に終了した数ヶ月後、この話をTBSの番組
「3時にあいましょう」が聞きつけて怪奇シリーズで放送する事になりました。
人形使いの前野さんが、あの人形を保管していました。
番組撮影のために人形を持って現れた前野さんは少しおかしくなっていそうです。
その人形をまるで生きているかのように話し掛けていたり・・・・・・
やはり怪奇現象が起こりました。
まずは番組リハーサル中に照明用のライトが落ちてきた。
そして、生放送の番組中には、人形の上にバックに吊っていたカーテンが突然切れて被さり・・・・
女性スタッフ達は恐怖で泣き出してまともな番組にはなりませんでした。
その後、その番組のスタッフ達に怪我をする人が続出し、
この番組に関った関係者達はバラバラとTV局を止めていったそうです。
で、
今度はその話を聞いたテレビ東京のスタッフが、
その話を番組にしようと、行方不明になっていた人形制作者「橋本三郎」氏を見付けだします。
稲川氏は本当はこの番組に前回の事があったので協力したくなかったのです。
もうあの人形とは関りたくなかった。
しかし、行方不明になっていた人形制作者の橋本三郎氏が見つかったので・・・・
と言うことで、しぶしぶ了解したのでした。
橋本三郎氏はなんと京都の山奥で仏像を彫っていました。
スタッフ達は橋本氏にあって、インタビューをとろうと京都に向かうのですが、
インタビュアーの小松方正さんと手違いで京都で合えなくなるわ、
スタッフもバラバラになるわで・・・・・結局インタビューは撮れなくなってしまうのです。
日を改めて今度はスタッフだけでインタビューを取りに行くのですが、
今度はデレクターの奥さんが原因不明の病気で顔が腫れあがったり、
切符を手配した人の子供さんが交通事故にあったり・・・・不幸な事が続出。
スタッフ達もいい加減気味悪がったのですが、とにかく番組を完成させるために
稲川氏をスタジオによんでインタビュー撮影をする事になりました。
が、稲川氏のインタビューを撮影しようとするとビデオカメラが次々に壊れたそうです。
3台目が壊れたので・・・・しょうがないから16ミリフィルムのカメラで撮影しようと・・・・・
「これは、ある人形にまつわる話で・・・・」
と稲川氏が語りだすと、本番中なのにスタジオのドアを思い切りたたき続ける音が。
ドアを開けるがそこには誰もいませんでした。
京都での取材やらなんやらで、かなり制作費を使っていたのですが、
これはほんとにヤバそうだからて・・・・結局その番組制作は中止になりました。
今でもこの時の影像は「テレビ東京倉庫」に眠っているようです。
流石に稲川氏も恐くなり、人形を持って知り合いの霊能者に相談に行きます
「・・・・なんかいやな予感がするよ。・・・・見たくないね。」
と言う彼女に、布に包んだままでいいからと無理に頼み込み霊視してもらうのですが・・・・
布に包まれた人形を持った途端に顔色が青くなる霊能者。
「この人形は生きているよ。それもたくさんの女の怨霊が憑いている。・・・・
取り憑いている中でも強いのが女の子の霊で、
戦前に赤坂にあった青柳って料亭の七歳の女の子・・・・
この子空襲で右手と右足がとんでますよ。・・・・・・これにはお対の人形がいますね?
このままほおっておくとその人形にも憑きますよ。早くお寺に納めたほうがいい。
これは下手に拝むと襲われる・・・・・
いいですね、お対の人形と一緒にお寺に納めるのですよ。」
・・・・・しかし、その後すぐに、その霊能者は謎の死をとげるのです。
以上です。
「錆びたナイフ」という恐い話を中学生の妹から聞きました。
クラスではやっているそうです。
オギノという背が低く、風俗の呼び込みや使い走りをやっている人がいた。
彼は住み込みではたらいていて、頭が悪いのか給料もあまりはらってもらえないでいた。
あるとき、お店のお金を数千円使ってしまったか何かして、店にバレた。
店の人は彼をいつも虫けらのように扱っていたから、このときは
ものすごく怒って、空き地へつれだし、めちゃくちゃリンチをかけようとした。
まず、ボロぎれを口につっこみ、声を出なくさせ、腕を押さえつけて、指のつめを
ニッパーではがしにかかった。あばれるし、うまくはがせないので、そぐ感じにな
った。そのうち、店の人がまた数人加わって、10人近い男女が加わった。
彼の両手のつめがなくなることには、まわりの人間はなぜか残虐なことをしている
という気もうせて、エスカレートしていった。
一人が、錆びた折りたたみ式のナイフがおちているのを見つけたので、次に彼の歯のすきまに
いれ勢いよくねじった。
もうそのころには、まわりはそれを見て笑うようになった。
それから耳や頬を切り取ろうとしたが、錆びたナイフなのでなかなか切れなくて、
肉をちぎりきる感じになっていた。切っている人は、そのときは血まみれになりながらも、
楽しそうにおこなっていった。顔中血だらけで、反応が鈍くなったので、周囲の誰かが
かつらを作ろうと言い始めて、最後に彼の頭の皮にきりこみをいれていった。
そのとき、またオギノの意識が戻って、大声で絶叫し始めたので、彼をその
空き地の横の家と家のすきまに放り込んで、ダンボールをかぶせ、リンチを終えた。
しかし、彼は建物のすきまづたいにはってきて、反対側の道路に出てきたところを
新聞配達の人に発見され、病院に収容された。
かろうじて命をとりとめたが、顔は無残で、口も耳も使えず、発狂していた。
オギノはそのうち病院を脱け出し、その後の行方はわからなくなっている。
しかし、リンチにかかわった風俗店の人間も、その後、発狂し電車に飛び込んだり、
首をつったりした。また行方不明になったものもいて、その後、リンチのおこなわれた
場所で、肉のついた爪や、歯、頭皮が大量にうめられているのが見つかり、
また血のついた錆びたナイフが転がっていた。
行方不明になる前の女のひとりは、真夜中に友人に、家に帰ってきたらベランダに人がいる、
こっちを見て口を大きく開けて絶叫している、という半狂乱の電話をかけてきて、その後、
いなくなった。
幽霊とかじゃないんですけど
中学校のとき千葉県K市の駅前にあるA原B理学院って言う塾に通ってて(今は名前が変わってる
そこの学院長が、まじでホモで
2者面談のとき塾で1回喧嘩したこととか言われてそん時のやつの言い分が
「あんなやつチンポ弄っても何も出ないんだから相手に事無いのよ
君はいじったら白いの出るでしょ」だったり
テスト前にいきなり「部屋の掃除に来い」とか言われて行ったら
部屋はなぜかベタベタしてる、しベランダにカゴにつっかえ棒した罠があったりして
さすがにコイツはヤバイト思って塾を止めました
でも友達はそのまま通ってて中3の夏合宿にいった時のこと
夜になると学院長は、他の先生と仲良くしていた友達が気に入らなかったらしく
酒を飲ませていろいろ聞き出そうとしました
それによって気持ち悪くなった友達が部屋で寝ていると
「僕も混ぜて〜」と言ってホモも部屋で寝始めて
ただでさえ狭い部屋がさらに狭くなって、気分が悪かった友達は
他の先生の部屋で寝かせてもらいました
翌朝ホモがいきなり部屋に入ってきて「何で僕を避けるの?」
と言って近くにいた生徒の頭をオロナミンCぶん殴りました
その後親たちが訴える訴えないの大騒ぎをして結局
ホモが二度と塾に顔を出さないということで決着しました
その後ホモは福島の実家に帰り首をつったそうです(実話
その学院長は、飲み屋でいい気になって騒いでたら
隣にいた893の皆さんにボコボコにされ、その後
空手三段の賞状を知人から10万で買ってきて塾に飾ってたり
(その後ホモのいない時に焼き芋といっしょに焼却)
当時の先生の友達が、合格発表をしに行ったら1万円を渡して
「君も子供じゃないんだから解かるでしょ?お風呂入ってきなさい」
と言ったりする(風邪気味なのでって言って逃げたらしい)
クソ野郎でした
中3の大事な時期で塾をかえた僕は見事受験に失敗しました
まずは簡単なインタビューを撮影。
母親、息子、娘の3人家族だったそうです。
母親や子供達は彼らの計画通り涙ながらに父親の事を話してくれました。
良いモノが撮れそうだ。
Aさんは喜んだそうです。
そして、霊視叔母さん登場!
霊視が始まりました。
父親が着ていた服から霊視(サイコメトリー)をする様でした。
服を握り締める霊視叔母さん。
長い沈黙。
沈黙。
・・・沈黙。
またまた沈黙。
・・困った。
何時もは、図々しいぐらいに喋りまくると言う霊視叔母さんが、
何故か今日は期待に反して、霊視に付いてのコメントがしどろもどろ・・・。
コメントを引き出そうとするAさんの努力のかいもなく、
霊視の良いコメントは撮れませんでした。
・・・スタッフは沈黙。
これでは番組が作れない。
Aさんはパニック。
(裏山と池の撮影素材ではどうしょうもね〜ぞ!
・・・・やばいな。・・やばいぞ!仕切直しだぁぁぁぁぁ!)
帰りのマイクロバス内のスタッフ達は無言。
Aさん一人が、エキサイトしながら電話で誰かと話していました。
そんなAさんに、ゆっくりと近ずいて来た霊視叔母さん。
Aさんが携帯電話を切ると同時に、霊視叔母さんは呟きました。
霊視叔母さん「惨殺されてるよ。」
Aさん 「え!」
霊視叔母さん「惨殺されてるよ、あの家族に。」
Aさん 「家族に!」
霊視叔母さん「殺人者の前では、わしゃ、いえんよ。
・・・裏山の土管みたいなもんが有るところに埋められているな。」
あんまり怖くないです。英語の参考書に英文で書いてあった話。
ある晩の9時前、とある病院でスミスという医者が電話に出た。
「こちらはグリーンヒル病院のジャクソンです。今この病院に重い病気の子供がいます。彼は手術をする必要があります。
しかしこちらには今外科医がいません。お願いです。こちらに来てくれませんか?」と、電話口の医者は言った。
「私はグリーンヒルから60マイル離れた場所に今いるし、その上雪まで降っている。多分0時頃に着くと思うが、
それでもいいだろうか?」とスミス医師が答えると、相手は了解した。
その30分後、スミス医師は車に乗って道を走っていた。そして赤信号で止まっていると、
古い黒のコートを着た男が近づいてきた。
スミス医師が窓を開けて声をかけようとしたが、男は「騒ぐな」とだけ言い、そして「出ろ」とすごんできた。
スミス医師はとっさのことだったので何もできないまま車を奪われてしまった。
なんとかタクシーを拾ってスミス医師がグリーンヒルの病院に着いたのは午前2時のことだった。
ジャクソン医師は彼をずっと待っていた。
スミス医師は言い訳をしようとしたが、それを遮るようにしてジャクソン医師はこう言った。
「あの少年は1時間前に死んでしまったよ」
スミス医師はすまない気持ちでいっぱいになった。何と言って遺族に言い訳すればいいのだろうか……。
そんなことを考えながら、スミス医師はジャクソン医師と共に遺族の待つ待合室まで歩いた。
すると、そこには見覚えのある古いコートを着た男性が落胆していた。
「ブラウンさん、こちらはスミス医師です。彼ははるばるオールバニーからあなたの息子を助けようとしてやってきてくれた医師です」
自分の息子を愛するあまり、自分自身の手で息子の死を早めてしまった男という皮肉話です。
私が聞いたのは、「ブラジル」にいる虫の話。
ブラジルには、人の肉に寄生して成長した頃になると飛び出してくる
「バルベーロ虫」という虫がいる。
これは実際にブラジルの空を飛びまわってる虫である。
この虫は、日本で言う蚊と同じように、人の腕に止まって、針を出して、血を吸う。
ただ、蚊と違うのは、同時に卵を産み付けるというところだ。
普通、蚊に刺されたことに気付かないように、この虫に卵を生みつけられてしまった
ことに気付かない人は多い。
そのまま放置しておくと、そのうち腕がむくむく膨らみ、色づいてくる。
その状態になるともう手におえない。
膨らんできたら、数日で虫が飛び出してくるのだ。
そして、その虫が飛び出してきた時、その腕の持ち主は一生消えない傷を負うことになる。
バルベーロ虫はもちろんその腕の肉を食って成長したのだから、丸まるとしたえぐり傷ができるのだ。
深いえぐり傷と、その傷の周りの青紫の変色を持った腕・・・。悲惨だ。
この虫が日本にいなくて良かった・・・。
既出だったらすまぬ。
アイドルだった島田奈美ちゃん(覚えてる?)が雑誌で話していた実話。
小学生の仲がいい男の子4人が海へ遊びに行った。
初めは浴場の方で遊んでいたのだけれど、そのうち飽きてしまい、
ひと気のない岩場へと移動。
散々、遊んでさぁ帰ろうという事で、記念撮影を。
しかし、普通に写真を撮ったのでは面白くないので一度水に潜り、
「せ〜の!!」で水面から飛び出たところをパシャリといこうという事に
なった。そうすると髪の毛が顔に張り付いて面白いだろうって理由だった
ようですが。
で、まぁ写真を撮影。横一列に並んだ、男の子達はドボンと一度、
潜ります。「せ〜の!!」でパシャ!!!
ところが.....。何故だか、真ん中の男の子が顔を出さない。
「お〜い何してんだよ。」まぁ、冗談だと思いそんな雰囲気で探したん
でしょうな。しかし、いくら探しても見つからない訳ですよ。
その真ん中の男の子が。
結局、海難救助隊が出て捜索するという大騒ぎにまでなって、
男の子は離れた沖合いで水死体となって発見される訳ですが。
家族が悲しみにくれていた時、フト写真のことを思い出しました。
もしかしたら、自分の息子はちゃんと写真に写っているかもしれない、
そうすれば最後の姿を治めた形見になるだろう。
そう思いたった母親が鑑識の方へ、写真を譲ってくれないか?と申し
出ました。
ところが、どうしてもこの写真は見せる事が出来ないと鑑識が強く
拒むのです。息子の形見なのだからと、
散々のお願いにより、やっと見せて貰った、その写真に写っていたもの
は.....。
横の二人はちゃんと写っていました。
しかし、真ん中にはずぶ濡れになった見た事もないような
おばあさんが写っており、真ん中の子供の頭を上から押さえつけて
いたのだそうです。
奈美ちゃんによると、この話しは新聞にも載ったんですよ〜
新聞にも載らなかった話。
とあるマンション(市内では自殺の名所で知られてる。)で
女性の死体が見つかりました。
仰向けに寝かされた状態で
年齢は20〜30後半くらい。革のミニスカ−トにストレッチブ−ツ。
上は何故か、分厚い灰色か黒のセ−タ−の上に
鮮やかな朱色の薄手のカ−ディガンを着ており
ストッキングを履いていたそうです。
ブ−ツの片方が脱げかけの様な中途半端な状態で
死後数時間というところだったそうです。
第一発見者が救急車を先に呼んでしまったために
遺体が搬送されてしまったので
警察を呼んだときにはもう既に遅しでした。
遺体の状況を、警察は発見者の方達から聞くしか術がなく
警察も、「ここは自殺が多いから自殺者でしょう。」と一言。
しかし、周りには多くの木が植えてあり
自殺である場合、その木々らが必ず折れたりしますし、
遺体を見た感じでは、外傷がなく、あまりにも綺麗すぎて
周りに血が飛び散った跡も無く、住人や発見者の目から見ても
「自殺者」では無い事は明らかだったそうです。
後日、新聞などチェックしましたが
まったく報道されずでした。
現在も報道されずです。後日、警察から聞いた話では
「外傷がないのに、全身の骨がすべて折れている状態。」とだけ
聞きました。被害者の女性がマンションで見つかった時刻は
朝の11時過ぎ。しかし、朝10時からこの遺体発見までの間
目撃者はなく、発見される10分前にいたっても
幾人かは「死体は無かった。」と証言しています。
問題は、このよく分からない事件が、
警察で止まってしまっている事です。
報道されれば、少しは身元の情報も得られるかもしれないのに。
自殺も迷惑ですが、遺体遺棄はもっと迷惑ですし
被害者の方も浮かばれません。
怖いのは、こういう運命にある事件も有るということかな。
ええと、私が中学生の頃理科の先生に聞いたハナシです。
あるとき、その先生は家族で引越しをされたそうです。
(アパートなのか一軒家なのかは忘れましたが)
しばらくして、突然先生の子どもの身体の具合が悪くなり、
いろいろな病院で診てもらったのですが、原因がまったく不明。
そうするうち、あるお医者さんに自分の知り合いの霊能者(?)
のところに行ってはどうか?と、すすめられ半信半疑だったものの、
藁にもすがる思いで、先生はその霊能者の方に自宅に来てもらったそうです。
すると、その霊能者が部屋を見まわして・・・
「この家の中に打ってある釘を抜きなさい」
と、言うのだそうです。言われてみれば部屋の中には
前の住人が打ったと思われる、無数の釘が打たれていたそうです。
まるで室内に洗濯物を干すためにロープでも張ってたんだろうか?
というような感じで。少なからず引っ越したときから先生たちも
釘が多く打ってある事が気になっていたそうです。
そして、言われた通りにそれらの釘を抜いたところ、
子どもの具合もみるみる良くなり、元に戻ったそうです・・・。
このハナシはこれでおしまいなのですが、この先生はほかにも
海で溺れて沈んでた女の人を偶然発見して助けたり、
資料を探しに山に出かけて発掘してたら、
死体を発見したり(昔の自殺者だったらしい)
などの様々な話しを聞かせてくれました。
コンビニで買った稲川淳二の本に載っていた話です。ある夜、Aさんは何故か眠れなかったそうです。
そして眠れないまま3時頃になりました。すると外で車の音が近づいてきます。
車はAさんの家の車庫に止まったようです。
「バタン」ドアが閉まる音
「パタパタパタ・・・・」走って玄関に近づく音
「ガチャン、トットットット・・・・」玄関を開け、階段を上がって来る音がします。
そして足音はAさんの部屋の前で止まったそうです。Aさんは一瞬親だと思いましたが、やはり変だと
思っているうちに寝てしまったそうです。そして何日かして、同じ事が起こりました。
その時もAさんは寝てしまったのですが、「今度起こったらドアを開けてつきとめてやろう」
と思ったそうです。そして何日かしてまた眠れない夜がきました。
明け方近い4時頃、ガチャッ、トットットット・・・・
ドアの前に近づく足音。
Aさんは起き上がり、ドアを開けました。しかしそこには何もなかったそうです。
変だなと思いベッドに戻り仰向けに寝ると、視界の隅に壁が見える訳ですが
そこに大きいポスターが貼ってあるそうです。Aさんはそんなもの
貼った覚えはありません。するとポスターがペラッと剥がれ、
Aさんの顔に覆い被さってきました。その瞬間。長い髪の毛がAさんの顔に
かかったそうです。それはポスターではありませんでした。近づいてくるそれを見ると、
そこには青い顔をして、真っ赤な目をした女の人がAさんを見ていたそうです。
そして覆い被さる顔・・・・Aさんは気を失いました。
それからはそういう事は起こらなくなったそうです。
ちなみにこの話を聞いたり読んだりすると、同じ目に逢うそうです。
一応実話です。
市町村名も記述したいのですが、明記すると"その場所"が特定されてしまい
運営に影響が出るかもしれないので、ご勘弁下さい。
自分が住んでいる●●市に、新しい多目的温水プールが出来たの10年ほど前の話。
そこ、以前は霊園跡地だったので、工事当初から「まずいのでは…」と噂話が
あちこちで広まってました。しかし、大方の予想に反して無事完成。
普通の競泳用だけでなく、水深を変えシンクロナイズドスイミングなどにも対応
出来るよう水深可変式の底板を持った、当時●●市では最先端のプール施設でした。
記憶が間違ってなければ、確か80cmから3〜4mまで深さを調整できるはずです。
柿落としは国体のプレ大会で、自分はその手伝いという事で、仕事として大会
関係者として競技参加者のお相手をしてました。
そんなある日、通りすがりに施設の職員の会話を耳に…
「やっぱり変だよなぁ〜」と。
気になって、大会運営に関わることならマズいなぁと思い
聞いてみると、施設を閉館する時は危険防止のため水深を一番浅い
状態にセットして帰るそうなのですが、翌朝出勤すると底が一番深い
状態に下がっているということでした。
業者に調べてもらっても問題なく、なにより日中に大会を施行していても
水深が変わる事などのトラブルはなかったのです。
そんな事が毎日続くうち、大会も無事終わり、自分も本来の部署に戻った
ため、その後どうなったかわかりません。
その後、その施設普段はプールとして開館してますが、そんな話を知っている
自分は、当然その後は施設にすら行ったことはありません。
続き…と言っても、全然違う話です。
上記●●市に昔から超有名だった、心霊スポットがありました。
通称「■■のお化け屋敷」と呼ばれ、個人はともかくメディア関係も
よく好奇心から取材まで色々と訪れて、●●市民であれば、▲▲▲の滝と
双璧な、かなりヤバ目な心霊スポットでした。
実際、地元メディアが取材に行って、廃屋に閉じ込められたとか、見えたとか
聞こえたとか、後に霊障があったとかという話題には事欠かなかったです。
そんなこんなで2年前のある日。仕事でその廃屋の前の道路を走っていたら、
あるはずの屋敷が「な、な、な、ない!」何と、取り壊されていたのです。
今まで数々の不可思議現象を誘発してきた廃屋を取り壊した業者(or自治体)に
その勇気というか無謀というかを称えるとともに、工事担当者や決済責任者に
何かなかったのだろうかという気持ちも拭えません。
土木部や都市計画部に知り合いはいないわけではないけど、あえて聞かない
ようにしてます。
すでに前述の話で、私がどういった職種に就いているかお分かりと思う
ので、最後はそこに採用される前の、会社にいた時の話を。
某自動車関連の店舗に勤めていた時の話。
店の前は、片側三車線の●●市の大動脈とも言える大きな道路です。
その店の前って、異常に交通事故多発地帯でした。追突・正面衝突・
自爆等々、ピーク期では週に1〜2件ペースで。
自分も仕事中に事故を目撃し、警察に通報した事も何度もあります。
そんなある日、上司の主任が昼食時にボソッと
「ここって、絶対何かいるよな」と。
その根拠なのですが、店舗内と倉庫を結ぶ通路にピットへの出入り口
があり、その出入り口の正面にトイレがある(と言うことで頻繁にそこ
を店員は通る事になる)のですが、通りすがりに視線の端でトイレの中に
手が見えると言うのですよ。
具体的に言うと、トイレ入り口から中が丸見えなのですが、手洗い場の
向こう側の男子用トイレの衝立部から手首から先がたまに見えると…。
気味悪いけど、場所柄仕方ない(前述プールと車で2.3分程度)と思って
ました。
しかし残業時、ついに現象が起きたのです。
閉店後、仕事が終わったのは既に日付が変わったあと。照明を落とし、
窓・ドアのチェックをし、全ての施錠を終え、従業員専用口で警備会社の
チェック機で最終確認(←鍵番とかやってる人はわかりますよね)をすると
何度やっても、事務室のチェックランプが消えない…。
同僚と事務室に上がり、すべて確認して再度トライもやはりダメ。
何度も店舗内を再確認しても事務室のチェックランプだけ消えないし
時間も刻々と過ぎてラチ明かないので、警備会社に連絡。
事情を伝え、警備会社から「こちらでチェックしますから一旦全員退去
して下さい」との指示。
全員退去して、店舗前の公衆電話(当時、携帯なんて普及してなかった)
から電話をした時、警備会社からの返答が…
「まだ誰か、事務室内に残ってませんか?」と…。
とりあえず、警備会社にセキュリティ任せて帰宅。翌日上司に報告して
業者に頼んで店舗内屋根裏の駆除を。ネズミ一匹いなかったそうな。
ABCラジオさんで大賞をとった話だよ。
大阪府豊中市 カモメのジョナさんの作品 「フタ」
これはOLとして働きながら、ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。
私が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。
ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、
人の頭のような影が見えました。
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、
鼻の付け根から下は沈んでいました。
それは女の人でした。
見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、長い髪が海藻のように揺れて広がり、
浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、黒髪の間に見え隠れしてました。
どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
人間でないことは、あきらかでした。
突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、裸で立ちつくしてしまいました。
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。
目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元は、お湯の中、
黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。
(あっ、だめだっ!)
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。フタの下からゴボゴボという音に混ざって
笑い声が聞こえてきました。
と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。
私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを、わざと大きな音を
立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。
浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が
掌で叩く音に変わっていました。
私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出ると
タクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。
数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい
部屋へ戻りました。
友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、好奇心旺盛な彼女が、
浴室の扉を開けてくれる事になりました。
浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは
全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、フタを叩く音もしていません。
友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、
女の人どころか髪の毛の一本もありません。
お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、
友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。
その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。
私の身体は固まりました。
洋式便器の、閉じたフタと便座の間から、長い髪がゾロリとはみ出ているのです。
友人も、それに気付きました。
彼女はわたしが止めるのも聞かず、便器のフタを開きました。その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
まるでお面のようなその女の人は目だけを動かすと、立ちすくんでいる友人を見、次にわたしを見ました。
わたしと視線が合った途端、女の人はまた口をぱっくりと開き、今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。
はははははは…ははははははは…。
笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、
はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。
顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。
そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。
耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。
その後は無我夢中だったせいか、よく覚えていません。
気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って、私と友人は友人の部屋の前にいました。
部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、「絶対に閉じないでね」と言いました。
翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい、自分の部屋へ戻りました。
しかしそこにはもう何もありませんでした。
それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。
通勤時間は長くなるなどと言っていられません。
今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。
トイレのフタは、家族に了解をもらって、ずっと外したままにしてあります。
この話は俺の友人Aの家で実際に起こった実話です。
10年近く前の話ですが、ある夜Aが寝ていると急に金縛りにあいます。
次の日の朝Aがそのことを伝えると、その兄も同じ時間頃にやはり金縛り
にあっているのですが、その時おかな夢を見たというのです。
「俺の部屋を落ち武者が二人横切り、その間にぼろぼろの服を着たお姫さ
まが歩いていた。」
そしてこの話を聞いていたAの母もなんと同じ夢を見ていたそうです。
その時はそのままあの夢は一体なんだったんだろうね。ということでまと
まったのですが、問題はその後にやってきました。
次の正月を迎え、一家の記念撮影を撮ろうかということで、普段はいつも
開けっ放しにしているふすまを閉じた時、今まで見たこともないシミがた
くさんそこの壁についているのを発見しました。まるでどこからか水がた
れてきて残った様な跡です。Aは一体なんだろう?どこからか雨でも漏れ
たのかな。などと考えていたのですが、その時後ろから母が叫ぶ声がしま
した。
シミの跡を少し離れたところから見ると十二単を着たお姫さまがこちらを
覗いている姿がはっきりと分かったそうです。