2002年2月28日
さて、いよいよ3月からマガジン編集部で、私の「次回作」に関する
打ち合わせを始めることとなりました。
今後は、この「次回作」について、ゆっくり傾向と対策を考えてみたい
と思います
★ まず、現時点で、私に有利な点がいくつかあります。
(これは、昔「AI止ま」の頃には無かったアドバンテージです)
(1)ヒット作の直後であるため、企画が非常に通りやすい状態である。
・編集部としても、「事象に対する予測(*1)」が立てやすいため、何の
データも無い新人よりは、なるべく私の企画を通したくなる道理です。
(*1)例えば、「赤松が裸を描けば、どれくらい売れるか」などの予想
がつくので、雑誌全体としての作戦が立てやすく安心できるとい
うこと。(またこういうことを言うと、芸術家連中から怒られる〜(笑))
(2)自分のやりたいジャンルを押し通すチャンスである。
・ところが逆に言うと、こういう時期を除いては、自分のやりたい
ジャンルに手を染めるチャンスはあり得ないとも言えます。
今こそ、やりたいものをやり、描きたいものを描くべき。それで失敗
しそうな感じだったら、それでようやく、得意技の「波動拳」を撃つ
一手でしょう。(毎回波動拳を連発していると、飽きるし飽きられる)
(3)失敗しても、別に生活に困るわけではない。(^^;)
・退廃的な考え? いえ、私の考えでは、成功しやすいのは案外こういう
リラックスした状態なのです。マージャンでもサッカーでも、勝ってい
るときこそ「より普段の実力が出しやすい」わけで。
「漫画は自分の命だ!」と叫んで命がけで描いている人ほど、緊張のあまり
作品がこわばっている傾向にあるのでございます。
2003年2月28日
ラブひなに比べて、色々と構造的な問題を抱えている(主人公の年齢とか)
「ネギま」ですが、その分可能性も大きいかもしれません。
とにかく頑張りますので今後ともよろしくお願いします。
2003年3月1日
昨日の「構造的な問題」というのは、例えば子供であるネギは女性の
裸体を見てもそれほどドキドキしないため、いわゆる「ラブコメ」が
成立しにくいということです。(しかしこれは、だんだんドキドキする
ようになるという成長過程&関係性が描ける利点もある)
実際、私にとって「ネギま」ではラブコメ以外の”ある要素”が主軸に
なっていて、ラブコメはただ全体的な雰囲気を司っている感じです。
この辺、うまく作品内で表現できれば良いのですが・・・。