第十六話「特攻!!お笑い戦士・天津飯」前回のおはなし
>>404-406 オレの名前は天津飯――――地球人の中でもトップクラスの戦闘力を持っている。
多彩な技を持ち、ただひたすら強さを求めて修行する生粋の武道家・・・と思われがちだ。
だが違う。そうじゃない。
オレは生粋のお笑い芸人。そう、人を笑わすのが大好きなんだ。
ところがオレの周りのやつらときたらギャグセンスのないボンクラばっかり。
なんなんだよあいつら。人がせっかくボケてんのに、誰もつっこんでこねえ。
ちゃんとつっこめよ!!誰か「お前オデコに目があるぞ」ってつっこめよ!!
おまえら普通に考えてみろ。オデコに目がついてる人間がいるわけねえだろーが。
まったく、オレの体をはったギャグがわからないとはほんとセンスねえな。
それどころか連中ときたら、「天津飯って視力いいよな」とか言ってくる。
おまえらアホか。視力がいいかだと?そんなもんよくねえよ。
ってゆーかオデコの目、あれ本当は何も見えてないから。
それと、オレは界王みたいに低レベルなダジャレとかで笑うやつは大嫌いだ。
まあオレが認めるほどのギャグセンスの持ち主といえば、餃子とヤムチャくらいのもんかな。
餃子とはコンビを組んでもうかなりになるが、あいつは本当におもしろい。
ナッパの背中で自爆した時なんか、そりゃあもう笑いをこらえるのに必死だったさ。
「いや、全然ナッパに効いてないから!」って思わずつっこみそうになったほどだ。
ヤムチャもいい。サイバイマンに殺されるっていうオチはかなりのハイレベルだった。
何もわかってないクリリンは「ヤムチャさんはきっとイヤな予感がしてたんだ・・・」とか
いらんフォローしてたがな。あれのせいでヤムチャのボケが封殺されちまった。
・・・確かにつっこみっていうものは難しいもんだ。
一歩間違えば、ボケそのものを死なせてしまいかねない。
だがオレは今日、なかなかいいつっこみをする男に出会った。
そいつの名はノック。初めてオレの三つ目につっこんでくれた男だ。(※第五話参照)
まだまだ荒削りだが、訓練すればかなりの芸人になる。
―――こいつは楽しみになってきたぜ!