NARUTO〜ナルト〜其の八拾八

このエントリーをはてなブックマークに追加
778守鶴の昔話
 その昔、茂林寺の開山正通上人が伊香保温泉で湯治をしているとき、
四角(守鶴)という僧と出会った。やがて二人は館林に茂林寺を開くことになり、
四角和尚は守鶴と名を改め、正通上人に仕えることになる。
守鶴はひとつの茶釜を持参してきたが、これがとても不思議な茶釜だった。
いくらお湯を汲んでも尽きることがなく、人の好みによって熱くもなったり
ぬるくもなったりした。また、夜な夜な茶釜からは狸の頭や手足が生え、
にぎやかに踊り出した──。
実はその茶釜の正体は狸で、守鶴も狸が化けた和尚だったのだ。