No.140 マサドラでは?
ゴンとキルアが会話するのを見つめながら。
ビスケ(それにしても、短期間でこの成長ぶり・・・怖いくらいの素質だわね。)
ビスケ「どうだい?実戦を十日続けた感想は。」
ふとビスケに目を向けるゴン・キルア。
ゴン 「うん、ゾクゾクしたけど色んな事試せたから 面白かったよ。」
キルア「そうだな、やっぱり実戦と暗殺(仕事)じゃ雲泥の差がある。」
ビスケ「仕事?」
キルア「ん?ああ。」
「オレんち、暗殺一家なんだよ。」「今はもう自由にやっていいって親父に言われてるんだけどさ。」
キルアを振り返りながらゴン。
ゴン 「それでキルアは、オレの旅に付き合ってくれてるんだ。」
キルア、ちょっと照れくさげにゴンを見る。
ビスケ「ふぅん。」
ビスケ「ふぅん。」
何かを見抜くような眼差しで二人を見るビスケ。
ビスケ(このコもわけありというわけね。この二人、お互いが互いの危うさに惹かれている そんな関係なのかもしれないね)
少し考える様な仕草のビスケ。
そんなビスケを真っ直ぐ見つめながらキルア。
キルア「次は何をすればいい?」
同時に視線をビスケに移すゴン。
ゴン 「どんどん鍛えてよビスケさん。」
ビスケ「ビスケでいいわよ」
ゴン 「じゃあビスケ、オレ達もっと強くなりたいんだ。」
うなずくビスケ。
ビスケ「そうだわね、あんた達はまだまだ強くなる。」
「でも、今はていねいに最初のカットを入れるべき時。」
吹き出しのみ「そのために、次は・・・」
場面移ってマサドラ。
場面移ってマサドラ。
町の喧騒の中にフェイタンが立っている。
フェイタンが誰かに気づき、その人物に向かい声をかける。
フェイ「遅いね、待ちくたびれたよ。何してたか?」
フィンクスが歩いてくる。
フィン「よう、悪いな 途中で少し道草食っちまってな。」
「弱いくせに数ばかり出てきやがる」
二人で歩き出す。
フィン「もう少し骨のある奴が出てくると思ってたんだがな。」
フェイ「ホントね、ここまで雑魚ばかりね。」
フィン「ま、とりあえずこの町で情報集めるとするか。」
立ち止まりジャージのポケットに手を突っ込んで周りを見る。
フィン「結構でかい町だよな、ココ。」
待ち行く人々。
そして、はたと思い出したようにフィンクスがフェイタンを振り返る。
フィン「そういやお前 どれくらいプレイヤーを・・・」
突如セリフを途切れさせるフィンクス