2006年8月2日北海道新聞夕刊
田中義剛コラム
家族旅行でグアムに行った時、ホテルの朝食バイキングに驚いた。
メニューの数が多すぎて食べきれない。
それなのに、ついたくさんとってしまう。
皿に残った食べ物は、捨てられてしまうだろう。
そこでオレはもったいないから紙ナプキンに包んで持って帰ろうとした。
そしたらホテルの人が「ノー」と言ってきた。
「ここで食べないとダメ」と言っている。
オレは日本語で「モッタイナーイ」と言ってやった。
残すくらいなら昼飯にしようというのはダメなのか。
オレはそれ以来、ホテルのバイキングはやめた。
次の日は、コンビニでそばを買って、浜辺で家族で食べた。
「一杯のかけそば」のような悲しい気分になった。