【最低3万円】岡田有希子サイン【最高300万円!?】
「俺、くさいかな?」
セシルはふと、そう思った。そして自分の脇の下の匂いをかぐ
確かにくさい
殆ど刺激臭といってもいい脇の匂いに、脂汗の凝り固まった匂い、魚の腐ったような悪臭、
そして中年男の加齢臭…
「どうしよう、これじゃゆっこに嫌われちゃうよ」
セシルは呆然とした
先ほどまでの激しいオナニーの余韻はどこかへ吹き飛んでしまった
セシルは何気に、ベッド脇の鏡を覗き込んだ
そこには、醜い中年男の姿が映っていた
長年仕事もせずに、一日中引きこもってゆっこの妄想とオナニーを続けてきた男の姿
ゆがみきった表情、弛んだ肉、醜く爛れた頬のイボ
それが現実のセシルだった
けっしてゆっこと交わることのない
孤独で寂しい、ただの醜悪な男だった
くさい、確かにくさい
しかしそれは、セシルという哀れな妄想男の存在そのものがそうなのだ
辛すぎる現実
セシルはそれを拒絶して、今日もまた、ゆっこの妄想とオナニーの快楽に逃げ込む
自作自演の自己逃避
それがセシルの全人生だ