aquahouseks応援団(Part-3)衝撃の670万円物語
植民地支配に関する日本人の歴史認識の浅さに在日朝鮮人が不満を持つことは、
理解できる。相次ぐ朝鮮学校への卑劣な嫌がらせには、怒りを共有したい。
しかし、一貫して北朝鮮による拉致を否定してきた在日本朝鮮人総連合会
(朝鮮総連)から率直な反省の言葉を聞けないのは、納得がいかない。
日朝首脳会談で北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が「率直におわ
びしたい」と拉致を認め、謝罪した。最高指導者の発言が関係者に大きな戸
惑いと困惑をもたらしたことは想像に難くない。何しろ北朝鮮は拉致を否定
し、「行方不明者」の調査ですら協力的でなかった。朝鮮総連もまた、拉致を
「でっちあげだ」と反論してきたのだ。それでも、傘下の在日本朝鮮人人権
協会近畿地方本部が「拉致行為に抗議し、その真相解明を求める」との声明
を発表した。朝鮮総連系の「朝鮮新報」などは「誤った事実を伝え、言葉で
は言い表せない迷惑をかけたことを率直に反省する」との編集部の「お便り
」を載せた。ただ、いずれも朝鮮総連の中央本部の見解ではない。人権協会
の声明にしても、北朝鮮に明確には抗議の意を表明していない。「お便り」
に至っては、北朝鮮の労働新聞などの「拉致はでっちあげ」という「誤報」
をそのまま報道したことを反省しているだけだ。
(中略)
かたくなな姿勢が日本社会との溝を大きくしている。加えて日本人拉致に
関して、一部の幹部が佐渡島で工作員上陸の下調べに協力していたとの証言
が出ている。事実なら、犯罪行為に加担したことになる。重大な問題だ。
先日、傘下の朝銀東京信用組合の業務上横領事件で元理事長に有罪判決も
出た。送金疑惑もぬぐえない。
変化のきざしもある。公安調査庁が非公然組織と指摘する「学習組」を
解散したと伝えられ、朝鮮学校からは、本国への忠誠のシンボルである故
金日成(キムイルソン)主席と金総書記の肖像が撤去されたという