斬新!パワライザーを広めよう!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
308名無し@コソーリ練習
私が板バネ式ティルトを初めて直接目にしたのは、
ある多国籍企業グループの、表向き興信所として活動している、
セキュリティ・セクションのスタッフ達が、
空間動作を身に付けるトレーニング目的で、パワースキップを使いはじめて、
私を彼等の訓練施設に呼んで、演技して見せてくれたときだった。

マットがある体育館で、綺麗なムーンサルトなどを披露してくれたんだけど、
そのあと、こういった運動が出来る、
エアホッパーのような、シンプルでコンパクトなアームブレードを持った構造の、
ガスシリンダー式のジャンピングシューズを作ってくれと、うちの発明工房に依頼が来た。

その用途だが、工場の敷地内にたびたび不法侵入者してきては、岸壁で釣をする人が後を絶たず、
高齢の警備員の姿を見ると、逃げていってしまって、捕まえることができずらちがあかないから、
有刺鉄線が張り巡らされた高い塀を飛び越えて追跡できる、機動性の高いシューズを装着した
若手の彼等が捕縛して、警察に突き出せば解決するのではといった話だった。

そこで、エアホッパーのアームブレードに相当する部分に、
インラインのウィールを取り付けたものを試作して、
ジャンプ用のランプが無くても、どこでも空高く舞えるインラインだよって提供したら、
まさに欲しかったものはこれですって反応が返ってきた。

その企業グループのセキュリティセクションの装備品として、2005年の秋に正式採用になったから、
彼らが期待する性能を備えたものに仕上がっていたと思う。
そのあと、塀を飛び越えて侵入者を捕縛する訓練のシーンや、
仮面ライダーのライダーキックのような、
空中戦闘の殺陣を演技して遊んでいるビデオを送ってくれて、
かなりハイレベルで使いこなされていたので、微笑ましく思ったことがある。

普通の警備員と違って、彼等は興信所をベースに活動しているから、
本当は、魚釣りのオッサン達を捕まえる目的だけで塀を飛び越えたいわけじゃないと思うけど、
実際にどんな用途で使われているかは、あまり聞かないことにしている。