THE ORIGIN アニメ化について一言 その5
272 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/10/30(土) 12:31:44 ID:j6a+06bX0
>>271 今号付録0号の安彦インタビューでも書いてあるが
元々ORIGINの企画が、当時のサンライズ社長(現会長)に
>続編や新作が増えすぎていて「『これがガンダム』だ」と相手に分からせるアイテムがいまはない。
>ファーストの映像は長いし、言いたくはないけど昔のものだから特にテレビシリーズは、
>今の目で見るとクオリティが低い。
ので、海外でも市民権を得ているしコンパクトで取引先にも渡しやすいコミックで!
という風に、依頼されたものだそうだ。
その時点ではまだ、企画を請け負うか迷っていたのだそうだが、
>「『これがガンダム』だ」と『ガンダム』本来の形に作り直すことについては気持ちが揺れていた
ところに、当時のサンライズ会長まで口説きに来て、口説き落とされたと。
だからオリジナルのラストを改変するような事は、まず無いだろうね。
個人的にはシャアを殺して、続編を作れないようにして欲しいんだけどw
277 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2010/10/30(土) 15:17:45 ID:i20vHoHF0
面白いのはその吉井さん(現サンライズ会長)も付録0号に手記を寄せていて
「ジ オリジン」誕生前夜として、その辺の経緯に触れているんだ
(自分はかつて映像のプロデューサーとして安彦の絵の凄みは知っている
そのとてつもない技量を表現者として発揮してほしいと思ったと、安彦を持ち上げて…)
>映像で残すだけでなく、出版メディアを使って一つの形を残す、
>つまり「ガンダム」のバイブルとなる出版物が必要だと思いました。
>安彦さんは最初、全く取りつく島も無かったんです。
>そして一年くらい経ったころ、条件付きと言うことで安彦さんから話があったのです。
>一つは自分の解釈した部分を盛り込んで良いか。
>新しい内容を盛り込むことは結構デリケートな部分があるわけです。
>サンライズは置いておいても、共同原作者である富野監督と話さなければならない。
>そこで決別してから何十年も会っていない二人を会わせて、内容的に多少プラスαの
>解釈が入ることも遠回しに伝えつつ、コミック化することを了承してほしいと富野さんに話しました。
>その時は淡々としたものでしたが、それなりの仁義は通しました。
なにこの富野に関する不協和音的な部分w
サンライズ側的にも富野は文句あるかもしれないけど、ウチはちゃんとスジ通してんだよ、みたいなw
お台場ガンダム完成の時に、ダムAで富野&安彦の対談組んだけど、そこでも一時険悪な空気出てたよなw
ガンダムA 2010年12月号
>安彦良和
>まだORIGINを始める前に、ガンダムを歪めて受け止めて持論を崇高化している評論家を誌面で見かけて
>ガンダム自体が続編や新シリーズで変わっていくのは、発展的変化かもしれないけど、
>いま『ガンダム』の周りにこういった、変な権威主義、原理的主義的な風潮があるのなら
>これは放っておけないと思ったんです。
>それは自分が関わった作品への落とし前ですか?
>安彦良和
>明らかに歪んだ解釈をする者が現れてきているのであれば、放っておいてはいけない。
>じゃあ誰がといえば、原初の形を知っているオリジナルスタッフしかいないということになりますよね。
ユリイカ 2007年9月号
>安彦良和
>始める前、サンライズに聞いたんですよ。
>「誰か前史を描いた奴はいないのか」って。
>そうしたら、誰もいないので「しめた!」と。
>「今なら俺のマンガが正史になるぞ」って。
>でも、一方では、みんな前史に関心がないというのもあるんです。
>「ジオニズムとは?」と言っても、誰も真面目に答えたくないんですね。
>神話は神話でいいんだという。
>だから、本編でジオン・ズム・ダイクンは偉大な親父として認識されているけど、
>実は偉大でもなんでもなかった、と描いたわけです。
>くたびれたおっさんが持ち上げられることに疲れ果てて死んだと。
>暗殺ですらない。
>そういう切り込み方をこれまで誰もしようとも思わなかった。〔中略〕
>親父を暗殺したザビ家への復讐という、
>あまりにも大時代的なロマンが一番の人気キャラの背後にあるのに、
>その真偽には誰も触れないというのがね。
>―― 不可侵の神話を崩すことが、『ガンダム』ファンへの回答である、と。
>安彦良和
>そうです。
2010/11/28 MAG・ネット〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜 #30「漫画で読むガンダム」
安彦良和
このオリジン書いてて、うかつにも初めて気が付いたことがあって
それは、ガンダムのファーストシリーズって言うのはシャアの復讐の話だったんだと
だからニュータイプ論とまったく逆に僕も気付いたんだけど、
主役はアムロじゃなかったと、まさに主役はシャアだったんだと
で、彼の復讐が完結して物語が終わるというふうにしっかりそういう構造になっているわけですよね
あっ、これはシャアの復讐の話だったのか・・・と、
うかつにもこれ書いてて中盤ぐらいでやっと気が付いたんですよね