2年前の12月
俺達ジオンは戦いに敗れた。
ア・バオア・クー防衛戦時前線に投入された学徒兵の俺は形振り構わず戦い、
ザクTでジム2機を撃破という戦果を上げた。
だが、俺はその戦いで同期の仲間全員を失った。
その後無我夢中で仲間を仇wを打つために戦った。
敵を殺しても死んだ仲間は戻ってこない。
そんな事はわかってた、でも許せなかった。
階級が大尉になった頃、ようやく気づいた。
戦争は無意味だ、俺は戦争を終わらせるために戦うんだと
ー水天の涙ー
月のマスドライバーを使用し、連邦の軍事施設のみを破壊し、連邦を平和的交渉の席につかせる作戦。
その作戦に賛同する彼を見てデラーズ閣下がMSと戦艦を託した。
ラテールの神は戦争を終わらせるために戦う事となるのであった
その頃
俺達の部隊はザンジバル級戦艦に乗り込み茨の園を出て地球へと向かっていた。
艦に配備されてるMSはたったの三機。
ザクウォーリアが3機だ。
これはジオンが如何に切羽詰ってるかがわかる。
しかしザクウォーリアは装備の換装で砲撃、近接戦闘、光速戦闘と様々な運用ができる。
その上ジェネレーターの出力が格段に上がりビーム兵器も通常装備されており、性能も連邦のジムに引けを取らない。
此処が従来のザクとの違いか。
ちかじか新型のグフとドムがロールアウトされる言う噂も耳にしている。
「前方に敵艦、数3!」
『どうして気がつかなかった!」
「ミノフスキー粒子が濃く・・・」
「敵、撃ってきました」
『警告もなしにか・・・、回避しろ、MSは直ちに発信させろ』
「遅くなってすまない」
非常事態の発令を聞いたラテールの神がMSに乗り込む。
「ギャンブル2、ギャンブル3、いけるな?」
「ようし、ギャンブル小隊、出るぞ!」
ギャンブル隊各機が発進する。
「隊長、敵MS出てきました」
かのんからレーザー通信が入る。
数は・・・ジムが4、ジムコマンドが2
「戦闘になるなんて聞いてないぞ・・・」
「大丈夫、数ではこちらが勝ってる」
敵の声が聴こえる
「オープンチャンネル・・・」
敵の通信を聞いたリュミエールが唖然とする。
「しねぇスペースノイド!
隊長機さえやれば・・・」
1機のジムがビームサーベルを抜き、俺に向かって突出してくる。
やはり素人だ、連携など考えていない。
ジムの両腕をザクの両腕で抑える。
「くっ。。。このザク、なんてパワーだ・・・何?」
スラッシュザクファントムの肩についたビームガトリングの重厚が、取っ組み合いをしてるジムの方へ向く。
「やらせるかぁ!」
すかさず一機のジムがラテールの神の背後に回りこんで銃を構えるが・・・
「上か?!」
オルトロスによる上からの攻撃で腕ごと吹き飛ぶ
「かのん、助かった。」
「今回のは貸しにしとくからね」
そしてビームガトリングがジムの頭部を貫く。
リュミエールは既に2機のジムとジムコマンドを片付けていた。
MSを失った戦艦は戦域を後にしようとしていた。
「貴様ら・・・何故俺を殺さない?」
連邦の兵士から通信が入る。
「死にたければ勝手に死ね。俺は人を殺さない」
ラテールの神の言葉に連邦兵は泣き崩れる。
そのまま放置して帰還しようと思ったその時、連邦兵から通信が入る。
「スペースノイド、貴様の名前は?」
意外な質問にラテールの神は少し戸惑った
「ラテールの神だ」
「そうか、俺はつばさ、こっちがパルスィとユーキだ覚えていろ、次にあったときは貴様を必ず葬ってやる」
「楽しみにしてるよ」
続く
1年戦争終盤 12月 ソロモン攻略戦
このソロモンは宇宙におけるジオンの重要拠点。
ア・バオア・クー、グナラダと並びジオン絶対防衛線の一角を成している。
−−−−−−−−
ガラッツ達はソーラシステムの遥か後方で警戒と言う任務についていた。
量産型MSジムが6機、簡易モビルポッドボールが3機 サラミス級が2隻。
「暇だねぇ、パトロールってのは。」
ガラッツが組んだ足をモニタの上に乗せて口にする。
周囲に敵影は無くミノフスキー粒子の濃度はそれほど高くない。
−−−−−−−−
パトロール部隊サラミス級『キハイゼル』の艦橋に警報がが鳴り響く。
「レーダーに反応!不明機1早いです。
…この大きさMSじゃない…これは…機種照合完了、ジオンのMAビグロです!」
オペレーターのリアン・フッカァ伍長の報告を受け『キハイゼル』艦長トラント・ペッドは艦長席から腰を浮かせ指揮を飛ばす
「全艦戦闘態勢!!MS隊は艦の前に出させろ、盾にはなる!
艦は回避運動取りつつ射線確保、味方の位置に気をつけろ間違っても射線上に入るな!!
ホチ(砲術長)、射撃は任せる近づかれる前にあの腕付き戦闘機叩き落とせ!!」
しかしトラントはMAというものを知ってはいたが理解はしていなかった。
汎用性を犠牲にして大出力の推進器と強大な火器を備えたMAにとって足の遅い艦船はただの的撃ちに過ぎずMSではMAの加速力に追い縋ることも出来ないということを…
−−−−−−−−
先行するライトニング小隊のスラスター光を目の端で捕らえながらガラッツは僚機に指示を出す。
先行するライトニング小隊のスラスター光を目の端で捕らえながらガラッツは僚機に指示を出す。
「ライトニング小隊先行は譲る、俺とイトウ少尉で第2線を張るぞ。
メイベル曹長はボール隊とサラミスの直衛と牽制を頼む。」
自機を前進させると同時にメイベルのジムが後ろへ下がる。
しかし誰しもがビグロの加速性能を甘く見ていた、突然爆発的に加速し先行していたライトニング小隊を嘲笑うかのように抜き去りガラッツ達を交わして『キハイゼル』の横腹へと加速してゆく。
『キハイゼル』の主砲と接近防御用バルカンが一斉に火を噴き弾幕を形成するもビグロは容易にその弾幕をかいくぐり時にはその装甲の分厚さに物を言わせて猛然と肉迫しミサイルを4発放った。
「ミサイル来ます!!」
リアン伍長が悲鳴に近い叫び声で報告しトラント艦長は負けない大声で指示を出しつづけた。
「ホチ、撃ち落せ!!右舷のクルーは中央へ避難しろ」
接近防御用バルカンによって1発は迎撃に成功するが残った3発が主砲区画とメインスラスター、動力部に各々に突き刺さり『キハイゼル』は沈黙した。
「こいつっ!」
引き返してきたライトニング小隊のジムがビームスプレーガンをビグロに向けて発砲するが『キハイゼル』の破片に阻まれビームが届くことはなかった。
どころかお返しだと言わんばかりに大型メガ粒子砲の野太い光条がライトニング小隊へと襲い掛かった。
『キハイゼル』の破片をもろともせず2機のジムが光へ変え残りの1機も辛うじてコックピット周辺をシールドで防御したものの両足と右腕が吹き飛び全身の装甲が焼け爛れていた。
パイロットは生きているだろうが戦闘は言うまでもなく不可能だった。
−−−−−−−−
ビグロはそのまま残ったサラミスを襲うべく進路を取った。
しかしボール隊の思わぬ反撃に回避を余儀なくされ、一度大きく旋回しパイロットはほんの少しの逡巡を挟んだ。
ここまで連邦を強襲するために非常に大きく迂回して来たのだが予想よりも遥かに早く遭遇戦を行う羽目になり既に強襲は失敗している、いずれ援軍も到着するであろう。
しかもここまでの迂回とこの遭遇戦で推進剤も帰還するには少し心許なくなっている。
ここは撤退すべきか…
否、こうなれば一隻でも多く戦艦を撃沈し連邦の戦力を削り落とす…
決断してしまえば実行するだけだった、が、この一瞬の隙が生じた時にボールの隊列を突き破るように1機のジムがビームを乱射しながら飛び出してきたのだ。
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