師匠「ドモンよ……2月14日は何の日か知っておるか?」
ドモン「はっ!聖バレンタインデーでございますね!」
師匠「(クワッ)この馬鹿弟子がァァァァァァァァァァッ!!!!!!」
石破天驚拳! ドゴォォォォォォォォ……ン
レイン「ドモォォォォォォォン!!!!!」
シュバルツ「何時にも増して、マスターアジアの闘気が高まっている……!」
師匠「バレンタインデー、だと……?笑止千万!片腹痛いわッッッ!!!」
ドモン「し、しかし……皆、14日はバレンタインデーと認識しておりますが…」
師匠「それがそもそもの間違いなのだ…それは製菓会社の陰謀に過ぎぬ…」
レイン「(クリスマスの時も同じ事言ってなかったかしら……」
師匠「考えてみよ……2月14日は聖バレンタインの虐殺があった日なのだ……」
シュバルツ「(そういえば、コーディネーターも…」
師匠「そのような事件から名前を取った行事がめでたいと思うか?否!否であるッッッ!!」
ドモン「な、なんですと……」
師匠「それに、我々は体が資本だ。ちょこれぃとなる甘い物を食しては虫歯になる。
歯を痛める事は則ち、格闘家にとって致命傷である事はお前も知っているだろう?」
ドモン「食いしばる時に、痛くて食いしばれないからでございますね」
師匠「その通りだ。更に、ウェートの問題もある。百害あって一利無しなのだ」
ドモン「なんと……心、洗われました……」
レイン「(科学的に言うと、虫歯は小さい頃に母親から移されるのが原因なんだけど……」
師匠「正解は、箱根駅伝が始まった日じゃ!」
ドモン「箱根駅伝!」
師匠「バレンタインデーとぬかし、うつつをぬかす者どもを我々の手で鍛え直してやろうではないか!」
ドモン「記念駅伝を開催するのでございますね!」
師匠「そうだ!では行くぞ、ドモン!手始めに地球一周じゃッッッ!!!」
ドモン「はい、師匠!!!!」
ドドドドドドドドド
シュバルツ「……いつもながら凄まじい理屈だな」
レイン「はぁ…ドモンも気真面目に付き合わなくても……」
シュバルツ「まぁ、14日までには帰ってくるだろう。こっそり渡すといい。マスターは私が引き付ける」
レイン「あ、ありがとうございます……男って皆馬鹿よね……」