ガンダムキャラがルイズに召還されました 2人目

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381通常の名無しさんの3倍
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは途惑っていた。
常に貴族は優雅であれという信念をもつルイズが、傍目にも分かるぐらい呆然と、頭の足りてない子のように、口を開いていた。
ルイズだけではない。
その場に居た人間全てが、ルイズの召還した"彼ら"に言葉を無くしていた。

一言で言うならば規格外

召還で非常に大きな動物を呼ぶことはままある。今年ではタバサの風竜がそれに該当するであろう。
珍しくはあるが、つがいで召還される動物もいる。
しかしコレは聞いたことがない。
コルベールも流石に頭を抱えた。


馬鹿でかいテーブルと、それに見合った料理を中心に彼らはいた。
「おい、ここはドコだ?」
童顔の癖っ毛の青年が口を開いた。
「ご飯まだー」
寝起きなのだろう、状況を理解していない紅一点の女性が青年に尋ねた。
「そういう場合じゃないみたいだ」
やけに通る声の、黒髪の青年が首を傾げた。
「立体映像という訳ではないようですね」
一人だけやけに立体的な青年が草の感触を確かめていた。
「……もぐもぐ」
赤いハチマキをした青年が、茶碗を片手に動じず飯を食っていた。
「シャアやグエンの罠ってことは?」
自分の皿からニンジンを避けながら、地味な青年が口を開いた。
「なんでこんなに見られてるんだ!見せ物じゃないんだぞ!」
短気で繊細そうな青髪の美少年が生徒達に向かって叫んだ。
「……どこかの学校?」
見本のような常識人の少年が、生徒をみて考えた。
「こんな建物ありましたっけ?キエルお嬢様やトレーズさんの家のようだ」
褐色の少年が、地味な青年の避けたニンジンを戻しながら言った。
「久々にギンガナムが居なかったのに……」
なんだか「働きたくないでゴザル」といいそうな少年が泣きながら食事を貪っていた。
「いったいなんなんだよーー」
主人公の座を獲られそうな少年が叫んだ。
「……これはガンダムなのか?」
食卓なのに赤マフラーをした少年が謎の単語を口にした。
「…………」
タンクトップの背の小さな少年は喋らなかった。
「マント付ける制服なんて聞いたことがないぜ?学校じゃなくてコスプレじゃないか?」
赤いジャケットのオッサン声の少年が余り深く考えずに答えた。
「偉いマニアニックなコスプレだな。知ってるか?」
生意気そうな少年が、隣のキノコ頭の少年に尋ねた。
「知りませんよ。それに僕は子供には興味ありません」
その少年は最底辺の発言をした。
「どうするの?これ」
声変わりもしていない、子供が不安を口に出した?
「キャプテン、解析はできないの?」
前髪が重力に逆らっている子供が、隣のガーゴイルに訊ねた。
「空気成分などを調べてみたが、地球上にもコロニー上にも該当する場所は存在しない」
ガーゴイルは極めて冷静に答えた。



18人+1というトリスティン使い魔のギネスが更新された瞬間であった。



続かない