ガンダムホラー

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15通常の名無しさんの3倍
0079年10月18日1000時。
太平洋、南緯47度9分、西経126度43分、ニュージーランド・南米大陸・南極大陸の中間付近の海底にて不信な音を感知。
連邦軍潜水艦、及びそれに類する物が存在するものと見て、水中用MSアッガイ3機を偵察として潜水させる。

同日1040時。
作戦行動中のアッガイ3機、通信途絶。
音源を敵対行動を取る潜水部隊と断定、ゴッグタイプ2機とアッガイタイプ4機を新たに投入。

同日1100時。
水中用MS隊第二陣、通信途絶。
先週の作戦で捕虜となった連邦の士官が、艦の独房で発狂。意味不明な言葉を口走りながら暴れた為、射殺。
「死せるクトゥルフが、ル・リエーの家で、夢見ながら待っている」(射殺された連邦軍捕虜が最後に叫んだ言葉より)
ほぼ同時刻、艦のソナー員が謎の音を感知、解析中に発狂。射殺された捕虜と全く同じ言葉を発して卒倒する。
このソナー員はサイド3出身であり、捕虜との関係は無い。またこのソナー員は入隊時のニュータイプ感応試験にて『弱陽性』の記録あり。
ソナー員は鎮静剤を投与し、病室にて隔離処置とする。

同日1130時、異常に感づいた乗員が騒ぎ始めたため、艦内放送で制止を命じ、武装した隊員による監視も強化する。
また水中MS部隊のパイロット達の間で、何かに怯えるように自室に閉じこもる者達が多発。
これをサボタージュと判断、MS隊隊長以下の指揮の元、正式に粛清が行われる。

同日1200時、水中用MAグラブロ、水中用MSズゴッグ、ゴッグ、アッガイからなる大部隊による、掃討作戦を実施。
艦からの爆雷攻撃の後、MS部隊が潜水開始。

同日1300時、MS部隊帰還、グラブロ及びMS8機を損失。隊長以下12名行方不明。
生還したMS7機のパイロットは、コクピットから降りた後所持していた自衛用の拳銃で自殺した者が2名、海中に身を投じた者が1名、残り4名共に発狂。
原因は不明、連邦軍の新型兵器による攻撃によるものなのか、それとも単なる精神的ストレスによる物なのかも不明。

同日1400時、病室にて隔離処置となっていたソナー員、自殺。死因は舌部を噛みきった事によるショック死。
同時刻、海底より浮上する大質量の物体を確認。艦長命令で戦術核兵器による攻撃を実施。
これにより水中からの浮上物体は再び沈下。

同日1405時、艦長、自室にて拳銃自殺。
南極条約違反である核兵器の使用を許可した責任を感じての暴走と思われるが、死の直前に書き残したメモには意味不明な言葉が羅列されており、発狂した可能性も否定できない。

艦はハワイに向け航行中であるが、乗員の殆どが原因不明の悪夢に魘される症状を訴えている。