機動新世紀ガンダムＸ−44

プライド有っても野垂れ死ぬだけですから

ﾊﾞｷﾊﾞｷ柱が軋み、天井が押し迫る
床下にいる6万8千匹の白蟻の大群はひどく騒めき立っていた
わずか一晩でｺﾚである、借金の返済を延期し続けた私へ
崩れることのない冷めた笑顔の黒服が放った白蟻の恐怖がこびり付く
ついに家が崩壊した、瓦礫の下にいた妻にはまだ息があった
娘も無事であったが腰が抜けて動けずにいた、私は少し離れたところにいた
その時、床下から出てきた悪魔の大群が二人を包んだ
目の前の光景が理解できない、何かに集られ悲鳴をあげている
騒めき立つ細かな物体は二人の穴という穴から体内に入り込み、中を引っ掻き廻していた

とﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言う謎のｷﾓｦﾀがﾌｧﾐﾚｽで食事をする女子高生の隣に座ってきた
彼女は今、精神科に通っている