ぷにぱんのところでバイトをしても生活が楽にならないと判明した。別のバイトを探そう。
ふむ、試作MSのテストパイロット募集、高機動型で実弾兵器満載か。これにしよう。
マイ「やあ、待っていましたよ」
ま た し て も 貴 様 ら か
この時点ですでにオチは見えたようなものだが一応聞いておいてやる。
今度の空中分解メカは何だ。
マイ「僕たちだって空中分解しないように日々努力を重ねているんですよ。
その結果がこれです。ヅダの安全性向上と火力増強を同時に達成した改良型、
MS−10Z、愛称はズザです」
名前が変わったのか。
デュバル「実は後世のMSの一覧を見ていて思いついたのだ。
ザクはザク3、ドムはドライセン、ゲルググはリゲルグ、エルメスはキュベレイと
様々な後継機が生まれている、しかし……」
ヅダの後継機なんぞどこを探してもないぞ。
デュバル「だが!未来に生まれる新しい量産型モビルスーツの中に、『ズサ』という名前のものがある!
というわけでヅダ→ズザ→ズサ、と段階を経てズサのプロトタイプだったということにしてしまえば
もはやヅダはゴーストファイターなどではない、確かに歴史に存在したモビルスーツとなるのだよ。
うまくGジェネあたりに潜り込んでしまえばこっちのものだ。ギャン改やガンダムMk-IVみたいに」
ズサに関連づけるために実弾満載にしたのか……。本当のズサの開発者が聞いたら泣くぞ……。
マイ「そう募集要項に書いておけば、君がきっと来てくれると思いまして」
最初から俺を爆殺する気満々だな貴様ら。
マイ「給料は前払いで、これだけですが」
なかなかの好条件だ。うむ、さっそく試験にとりかかろう。
マイ「まず、問題が多発したブースターを、背中の大型バックパックに換装して
飛行中にあぶなくなってきたら切り離せるようにしました。
簡単な変形機構で大気圏内飛行も可能になりました」
ズサのMA形態と同じになったわけだな。
マイ「そして見てください、この充実の実弾兵器。
まず右腕にゲルググキャノンから拝借した3連装ランチャーとリックドムから拝借したジャイアントバズ、
左腕にはグフカスタムから拝借したガトリングシールド、両脚には陸上用ザクから拝借したミサイルポッド、
背面にはザクキャノンから拝借した180mmキャノン砲とザクマインレイヤーから拝借した機雷散布装置。
さらに胸部にはドルメルから拝借したミサイルポッドが内蔵されています」
全部他のMSの武装じゃないか。
マイ「開発が楽ですからね。おかげでパーフェクトガンダムみたいな格好になりましたよ。迫力満点です」
とりあえずウィナー邸に襲撃をかけることにした。
さすがにこれだけの武装だ。マグアナックぐらいなら軽く蹴散らせるだろう。
最初はMA形態で出撃。現地でブースターパックを捨ててMSに変形、戦闘を開始する。
マイ「分かりました。頑張ってください」
飛行状況はなかなか良好だ。一年戦争期の機体とは思えない飛行性能と安定性を保っている。
心配していた空中分解の心配もなさそうだ。
さてカトルの家が見えてきたのでブースターパックに内蔵されたミサイルを全部ぶっぱなし、それから……
な、なんだ!全弾発射ボタンでいきなり加速したぞ!?
マイ「ああ、ミサイルは発射されずに、その推進力を利用して加速する構造になっているんです」
待て。機体の中にミサイルが残ったまま突っ込んでいったら、敵に当たったら自分ごと大爆発だぞ。
要するに人間魚雷兼自爆装置じゃないか。しかも全身に実弾系武装を積んでいるんだぞ。
急いでブースター離脱ボタンを押してみたものの、すでに加速がかかったズザ本体の軌道は
ブースターが離れても大きく変えることはできそうにない。結局ウィナー邸のど真ん中で大爆発を起こし、
マグアナックどころかサンドロックまで粉々にする威力で吹き飛ばされた。早かったな俺の死も。