2 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 23:36:09 ID:SrQNV8GC
2get
>>1 新スレ乙。
『もう冬』
高機動「近頃ホント冷えてきたね」
学校帰りの商店街、今日も今日とて高機動とRD-4は夕飯の買い物をしていた
RD-4「だってもう12月だし、今日は鍋物にしよっかな」
高機動「鍋か・・・いいね」
そう言って二人は行きつけの八百屋や魚屋に顔を覗かせる、鼈を買っていたのは此処だけの話だ
高機動「しっかしこうも冷えると何か温かいもんでも摘みたく・・・お」
見るとスーパーの前に鯛焼き屋がある、昨日までは無かったのだがこの冷え込みに見かねて出したのだろう
高機動「買ってこっか」
RD-4「うん!」
大体済んだ買い物のお釣りと相談しみんなの分もと7個買った。
RD-4「クリームは邪道だと思うの、私は」
高機動「ま、人の好みに文句言うつもりは無いけど・・・」
RD-4には結構こだわりがあるようだ
そして鯛焼きを食べ終え温かくなった手を繋ぎ二人は商店街を後にする。
近頃は日が沈むのも早くもう辺りは真っ暗だが二人はお互いの存在を手で確認しているから不安など無い。
しかし晩飯時に鼈鍋を出したときザク家の皆さんの視線はとても痛いものでした。
久しぶりに打ったな・・・腕が鈍ってるような
>>1新スレ乙
ミスコンの続き
スコーピオ「エントリーナンバー2番! ガンダムサンドロックカスタムです! 果たしてどのようなコスプレで現れるのか!? では、どうぞーー!!」
会場は暗くなり、BGMが響く中、4つの大きなライトが舞台の中央に集まる。
そこには、ニッコリ笑顔である衣装を着ているサンドロックカスタムの姿。その瞬間、会場は沸きあがる!
観客(男)「修道女だ!」
観客(男)「シスターだ!!」
サンドロックカスタムが着ている衣装とは、黒と白しかない服に身を包み、両手で十字架のペンダントを優しく握っているサンドロックカスタムは、可愛い。
会場の観客、特に男は盛り上がる。
デリンジャーアームズ「おおっとこれは……なかなか、次の新刊に使いたいくらいですよ」
サンドロックC「やめてください」
デリンジャーアームズはマジマジと見ながら、サンドロックカスタムに言う。
勿論冗談だが、サンドロックカスタムは笑顔ながら本気で嫌がっている様子。
そんなサンドロックカスタムを、周りの男どもとはまた違う視線で見ている一人の男。
ヘルカスタム「……」
Hアームズカスタム「見惚れてるだろw?」
ヘルカスタム「だから違うっつーの!!」
Hアームズカスタム「慌てるところがまた怪しいがww?」
ヘルカスタム「だーから!」
その男はデスサイズヘルカスタム。いい感じでヘビーアームズカスタムにからかわれている模様。
デリンジャーアームズ「修道女の服を着た感想は?」
サンドロックC「ちょっといいかもです。機会があればいずれまた他の衣装も着てみたいですね」
スコーピオ「なるほど、それでは最後に一言プリーズ」
サンドロックC「一言……ですか?」
スコーピオの要望に、サンドロックカスタムはしばらく考えた後、
サンドロックC「えっと、みなさん? おにぎりはご飯一粒でも残してはいけません。そうしなければ、神の裁き、天罰が下ります♪」
満面の笑顔で言ってのけた。
会場は更に燃え上がり、シスターはニッコリ笑みを残すとゆっくりと舞台裏へと歩いていった。
Hアームズカスタム「……これからは気をつけないとな? 嫌われない為にw」
ヘルカスタム「てめぇ♯」
そしてヘルカスタムは最後までヘビーアームズカスタムにいじられていたとさ。
―続―
6 :
5:2006/12/03(日) 02:07:42 ID:???
デリンジャーアームズ「皆さん! ご飯は大事にしましょう! さぁ続いてエントリーナンバー3! 関西娘ウイングガンダムアーリーモデル〜〜〜!!」
会場暗くなる→BGMが流れる→ライトが一点に集中し、その後会場全体が明るくなる、といったパターン。
Wアーリー「どーもー」
観客(男)「み、巫女だ!」
観客(男)「しかもスカート短っ!」
観客(男)「だがそれがいい!」
にっこり笑顔で手を振るWアーリーが着ていたのは、白と赤を基調としたごく一般的な巫女服。
スコーピオ「………なんだか、先程のシスターと被っている気が」
デリンジャーアームズ「気にしてはいけない」
Wアーリー「デリっち……じゃなかった、司会者さん? さっきのシスターと被ってへん?」
デリンジャーアームズ「その名で呼ぶな。だから気にしてはいけない、たまたまだ。しかしよく似合ってるではないか」
Wアーリー「ホンマに? こーゆー服好きやから嬉しいわ〜♪」
デリンジャーアームズに褒められたのが嬉しく感じたWアーリーは、笑顔で一回くるっと回った。
その瞬間会場が沸き上がる。だって可愛いから。
セラフィム「……」
グリープ「なぁに見惚れてんだよセッちゃんw」
セラフィム「セッちゃんと呼ぶな。それから見惚れてない」
ハイドラ「グリープもああいった服、好きなの?」
グリープ「んあ? まぁ、嫌いじゃねーな」
ハイドラ&メリクリウス・シュイヴァン「(そうなんだ……好きなんだ)」
グリープ「まっ、セッちゃんはウイングアーリーよりギルティだよなぁ」
セラフィム「誤解されることを言うな、セッちゃんと呼ぶな」
何だかセラフィムがグリープにいじられている様子。
ハイドラとメリーちゃんも何かの決意を固めたようだ。
Wアーリー「みんな〜? 最後まで応援よろしゅうお願いします〜♪」
観客(男)「おおーーー!!」
Wアーリーは礼儀正しく頭を下げ、笑顔で言うと会場は大盛り上がりだったそうな。
スコーピオ「やっぱり、被ってる気が」
デリンジャーアームズ「しつこいですよ先輩」
―続―
7 :
5:2006/12/05(火) 01:40:51 ID:???
スコーピオ「続いてエントリーナンバー4! 謎の美女ガンダムルシフェルー!!」
BGMが流れる→会場が暗くなる→(ry
しかし、ルシフェルが登場するも、今まで盛り上がっていた会場は静まり返っていた。
ルシフェル「……///」
観客「……」
デリンジャーアームズ「(……スベッたか?)」
脳内で焦りを隠せない司会者二人。
ルシフェルはある衣装を身にまとい、恥ずかしそうに顔を赤くしながら俯いている。
観客(男)「………う……美しい」
観客の一人のこの一言で爆発したかのように会場はドッと沸き上がった。
それにビクッと肩を震わせていたルシフェルが着ている衣装は、アルファベットのAのようにウエストから直線的に広がった裾の純白のドレス。
ドレスと同じ純白のベールにグローブに靴。
そして両手には、綺麗な花束、ブーケを持っており左手の薬指には指輪のようなアクセサリー。
そう――ガンダムルシフェルが身にまとっている衣装とは、ウエディングドレスだった。
彼が男だとは知らない人達は、老若男女問わず瞳を輝かせて見ており、彼が男だと知っているものさえも見惚れてしまっている現状。
ルシフェル「……///(耐えろ俺!)」
観客の視線を一身に受け、ルシフェルはもはや黙っているしかない。
デリンジャーアームズ「ぷぷぷwwwっ! ど、ど、どうですか? そ、その衣装の感想などは?」
ルシフェル「っ! か、か、感想、ですか?」
デリンジャーアームズが開発した薬により声を高くさせられているルシフェルの声は、もう本当に女のようで、デリンジャーアームズが笑いをこらえながら聞いた質問に、少し声を震わせているルシフェル。
しばらく考える。
ルシフェル「………えっと……おれ、じゃかった、わ、私、こんな素敵な衣装を着ることができて、と、とても幸せです」
デリンジャーアームズ「そ、そうですかwwww」
顔を真っ赤にさせて、震えた声で言うルシフェル。
デリンジャーアームズはついに我慢しきれず、舞台の隅で静かに笑っていた。
スコーピオ「何を笑っているのだ? ルシフェル、ブーケでも投げてみたらどうだ?」
ルシフェル「……わかりました」
しばらく行動不能なデリンジャーアームズを尻目に、スコーピオの提案に答えるルシフェルは、手に持っていたブーケを観客に向けて投げた。
観客、特に男どもが醜い争いをしているようだが、
???「あっ」
ブーケは見事、とある女の子が取りその子はとても嬉しそうである。
そしてルシフェルは舞台裏へと、まるで逃げるように去っていくのであった。
Hアームズカスタム「実際のギルティカスタムとの結婚式も、あの花嫁姿見れるのかww?」
ヘルカスタム「いやあいつは新郎だから」
―続―
いやはや、ミスコン偏も確実に進んでますなGJです。
『1年A組大事件少年少女の事件簿』
とある日、周りもすっかり冷え込み屋外での体育にボヤく女子生徒達。
更衣室にて着替え終わった後友人と雑談しながら教室に入る、するとそこに・・・
赤ザク「大変大変!!大事件〜!!」
男子達が教室に戻ってきたときそれを遮るように赤ザクが飛び出す。
橙ゲゼ「ん?どした?」
ガンダム「赤ザクちゃんどうかしたの?」
赤ザク「ガンダム君、高機動君が・・・」
橙ゲゼ「は?あの主役面がどうかしたのか?」
出番の少ないゲゼは高機動を良く思ってないようだ
赤ザク「とにかく見てみて!!」
教室内では高機動が後頭部に巨大なタンコブを作り白目で倒れそれにRD-4がワンワンと泣きついている
ガンダム「こ、これは・・・」
オアシス「幸い、息はあるようだけど・・・まだ意識が戻らないのよ」
ゲルググJ「オアシス、どうやら凶器はこのバットみたい」
オアシス「ふん・・・・どうなってるのかしら」
ガンダム「あ、あの〜・・・」
いまいち状況の読めない男子一同、恐る恐るガンダムが口を開く
ガンダム「ようするにこれって・・・どういう事?」
オアシス「見て分からない?これはれっきとした“殺人事件”よ」
男子一同「「「「「さ、殺人!?!?」」」」」
RD-4「勝手に高機動くんを殺さないで!!」
ガンダム「と、とりあえず先生に知らせたほうが・・・」
オアシス「なんで?」
ガンダム「え!?いやなんでって・・・」
オアシス「せっかく面白くなってきたのに」
橙ゲゼ「面白く?」
オアシス「そ、この謎は私が解いてみせる。ホワイトディンゴの名にかけて!!」
ガンダム「ホワイトディンゴって何?」
赤ザク「オアシスちゃんちの実家、結構名家だったそうよ」
ガンダム「とりあえず僕達男子は・・・体育の授業中は高機動も一緒でチャイムが鳴って授業が
終わったとき、高機動は真先に更衣室の方へ走って行った、その後は見てないよ」
オアシス「授業終了のチャイムは午後1時30分・・・私達が教室に着いたのが1時45分だからその15分の間に犯行が行われたのね」
リックドム「とりあえずガイシャ保健室に運んどくよー?」
RD-4「あ、私も行く!!」
オアシス「駄目よ、現場を荒らしちゃ・・・・」
見るとモノすっごい眼でRD-4がオアシスを睨んでいる
オアシス「ま、別にいいでしょ、意識が戻ったらここに連れて来てね」
リックドム「あ、ああ」
ガンダム「でも高機動君を襲えるなんて・・・只者じゃないんじゃない?」
オアシス「そう、高機動は運動神経抜群だし何より勘が鋭すぎる、それこそビームサーベルよりね」
橙ゲゼ「じゃあ犯人はどうやって後ろから襲ったんだよ?」
オアシス「当然、高機動を油断させた後・・・ポカリ☆」
ガンダム「油断・・・・・・?」
オアシス「そう、犯人は顔見知り、つまり!犯人はこの中にいる!!」
教室一同「「「「「「「「な、何だってーーーー!?!?」」」」」」」」
−続−
ブーケ取ったん誰でしょうね?RD-4だったらと思ってしまう自分がいるww
ギルカスだろうな。
よく見たら確かにギルカスっぽい・・・ww
続き
オアシス「動機があるのは・・・・・結構いるわね」
ざわめく教室、皆がオアシスに視線を集める
オアシス「まずは・・・・ガンダム」
ガンダム「え、えぇえ!?」
赤ザク「ちょっと!なんでガンダム君が容疑者になるの!!」
オアシス「本来主役であるはずの君がいつも影が薄くいつも話の中心になっていた高機動を恨む・・・動機には十分」
ガンダム「そ、そんな・・・」
オアシス「次に橙ゲゼ」
橙ゲゼ「な、なんで俺が!?」
オアシス「いっつも高機動の野郎・・・ってぼやいてたじゃない、とうとう犯行に・・・」
橙ゲゼ「ちょちょちょ、ちょっと待て!!だいたい俺とガンダムは高機動が去った後ずっと一緒に居たよな!?」
ガンダム「う、うん!」
オアシス「成程・・・二人がかりとは・・・」
ガンダム橙ゲゼ「「おい!!」」
マラサイ「怪しいといえば・・・隣のザクF2も結構怪しくない?」
オアシス「確かに・・・F2は毎晩毎晩いちゃついてる高機動とRD-4に嫌気が差してたみたいだし・・・在り得る」
橙ゲゼ「そういうオアシス、お前はどうなんだ?」
オアシス「え?なんで私が」
橙ゲゼ「高機動さえ居なくなればこの学校一の情報通はお前になるだろうが」
オアシス「うっ・・・それは自分でも見逃してた、その動機なら十分やりうる・・・って私はやってないし!!」
橙ゲゼ「本当か〜?」
オアシス「大体探偵の私が犯人なわけないでしょ!?」
橙ゲゼ「そうかな〜?」
オアシス「何よ人の事犯人呼ばわりする気?」
橙ゲゼ「お前から先にしたんだろうが!!」
ガンダム「まぁまぁ、落ち着いてよ二人とも・・」
赤ザク「ねぇ・・・ひょっとしてRD-4ちゃんが犯人とか・・・ないかな?」
オアシス「RD-4が?」
赤ザク「ああ、あくまでも可能性の提示だから!!」
オアシス「二人が喧嘩してつい勢いで・・・・その線もありかも」
橙ゲゼ「そんなことばっか言ってるとキリがねえだろ」
ガンダム「やっぱりここは先生を呼んだほうが・・・」
オアシス「それは駄目!!」
赤ザク「高機動君の回復を待ってそれから・・・」
オアシス「待つ暇があったらその間に推理!!」
橙ゲゼ「駄目だコリャ」
続く
>学校一の情報通はお前になる
ザクフリッパーとエレバドは?
12 :
5:2006/12/06(水) 16:23:24 ID:???
スコーピオ「おいデリンジャーアームズ、いつまで笑って……こほんっ! えー続いてエントリーナンバー5!! ビルゴUぅーー!!」
未だルシフェルダメージが残っているデリンジャーアームズを放っておき、しばらくスコーピオ一人で司会をすることになった。
パターンどおりに進み、ビルゴUは明るい声で笑顔で手を振っている。
ビルゴU「どもー!」
観客(男)「女子高生キタ―――(゚∀゚)―――― !!」
観客(男)「でも本当は小学生……ハァハァ(*´Д`)」
スコーピオ「それは、高等部指定の制服ではないか。それの何処がコスプr」
デリンジャーアームズ「ほ、本来ビルゴUは小学生だ。その制服を着るのは、だ、だいぶ先だからな」
観客が騒ぎ出し、困惑の表情のスコーピオに何とか復帰したデリンジャーアームズが説明している。
そんな中、ビルゴUは観客の男どもなど目に入らないようにニッコリ笑顔である。
デリンジャーアームズ「して、どうだ? 他の同級生より先に高等部の制服を着た感想は」
ビルゴU「えっと、とってもかわいーんですけどぉ、やっぱりメイド服のほうがいいかなぁ」
スコーピオ「何故そこまでメイド服にこだわるんだ?」
ビルゴU「だってぇ、いいじゃないですかメイド服。可愛いし、色んなバリエーションがあるし、将来は絶対メイドになりたいです!」
司会者の質問に笑顔で答えていくビルゴU。
ビルゴUが答える度に湧き上がる会場。
しかし微妙な表情の男が一人いた。
ビルゴV白牙『メイドだってぇ、どうするのw?』
ビルゴV「どうするもなにも、それがビルゴUの夢ならしかたn」
ビルゴV白牙『それじゃあ、将来ビルゴUが変な奴にあれこれされてもいいんだぁ。ご主人様には絶対服従だもんね〜』
ビルゴV「そ、それはっ!!」
ビルゴV白牙『あぁ〜なんで私はこんな甲斐性ない父親を残して死んじゃったのかしら〜』
ビルゴV「う、うるさい! そ、そんな奴のところには絶対に行かせん!」
ビルゴV白牙『ガンバってね☆お父さん♪』
軽く幽霊にあしらわれているビルゴV。
そして父親の決意を知る由もない娘は、舞台の上で最後に一言。
ビルゴU「お姉ちゃ〜ん、パパぁ〜♪ 私がんばるからね〜〜♪」
ビルゴ「……勝て」
ビルゴUに勝利のブイサインを見せる姉、ビルゴ。
ビルゴVも何処か恥ずかしそうに笑って手を振っていた。
そして最後に、
ビルゴV「わきゃっ!」
舞台裏に戻る際、思いっきりコケてパンツ全開になり会場が核爆発のように盛り上がったという出来事がありました。
ビルゴV「え、えへ、転んじゃった」
Hアームズカスタム「なるほど、白か! …………ハァハァ(*´Д`)」
ヘルカスタム「頼むから犯罪にだけは手を出すなよ」
『ボールの災難 ターン星人エックスマン第一回』
???「こんな所に潜んでいたか!もう逃げられないぞ!おとなしく降伏しろ!」
太陽系木星付近
その声を発したのは人と同じ二本の手、二本の足を持ちながら全身銀色に輝く異形の巨人である。
声という表現は正しくなかっただろうか。
ここは宇宙空間、もちろん空気の振動である音波など届きようがない。
この空間に響き渡ったのは巨人の意思…テレパシーといわれるものであっただろうか。
胸には大きくX型のラインが入っている。
真紅のそのラインは、あたかも巨人の胸に刻まれた傷のようだ。
空気もない宇宙空間にいて宇宙服をつけるでもなく自由に飛び回る姿は
かつて人類が絵画に残し、物語として語り継いできた、神々や天使を髣髴とさせる。
一方その巨人が追ってきたと思しき物は、
衛星の陰に隠していた巨人より更に大きな体をゆっくりと現した。
地球で言う所のクジラに良く似ており、背中には羽と思しき物が折りたたまれている。
???「おとなしく怪獣墓場に来れば命まで取ろうとは言わない。さあ、一緒に行こう。」
巨人が手を差し伸べる。そのクジラ様の生物は巨人の方をゆっくり向き…
そして突如巨大な口を開け、怪光線を発射した。
???「む!?」
巨人がすばやく身を翻し光線を避ける。
???「く!宇宙怪獣ハネクジラ(特別出演)…噂にたがわず凶暴なやつ!」
ハネクジラ(特別出演)と言われた生物は光線が外れたと見るや、
先ほどの緩慢な動作からは想像も出来ないスピードで逃走を開始した。
???「いかん!そっちの方向は地球が…確かまだ幼い知的生命体が住んでいたはず!」
謎の巨人は同じく凄まじいスピードで怪獣の追跡を開始した。
そしてしばし後、地球近くで巨人はハネクジラ(特別出演)と戦闘を繰り広げていた。
???「ターンキーック!」
ハネクジラ「グギャァ!!!」
???「ターンチョーップ!」
ハネクジラ「グゲゲゲゲ…」
正面から戦闘してみると、巨人の戦闘力は怪獣を大きく上回っているようだ。
逃走にエネルギーを使いすぎた怪獣はもはや攻撃を避けることすらできない。
???「できれば殺したくは無かったが致し方ない。覚悟!」
ハネクジラ「キョエー!!!」
???「行くぞ!とどめだ!溶断破砕拳!」
巨人の右腕が正視できないほどに眩く輝きだす。
???「私のこの手が光って唸る!悪を倒せと輝き叫ぶ!食らえ!!シャイニング・フィンガー!!!」
巨人は輝く右腕を前に構えると、そのまま猛スピードでわが身を弾丸と化して怪獣に突撃し、そのまま突き抜けた。
『ボールの災難 ターン星人エックスマン第一回の2』
???「許せよ…」
ハネクジラ「グ…グガ…ガ…」
胴体に大穴のあいたハネクジラ(特別出演)がうめき声と共に急激に膨張する。
???「む!まだ何かやるつもりか!まさか相撃ちを狙って…」
次の瞬間ハネクジラの膨張した体が爆発した。
巨人は両腕で顔面をガードしたものの、凄まじい勢いに吹き飛ばされ、体勢を立て直すことができない。
そして、その背後には地球が…
???「しまった!重力に捕まって…く!落ちる…!!」
一方その頃のUC町
ボール「ふう、遅くなった。すっかり日が暮れるのが早くなったなぁ。」
部活帰りのボールが一人家路を歩んでいた。
ボール「空気が澄んで来たのか、星がきれいだな。あ、流れ星だ。」
見上げた夜空に星が流れる。
ボール「(コンティオさんとガザCさんの着替えが拝めますように。コンティオさんとガザCさんの…)」
流れ星の邪悪な願いをかけるボール君であったが、流れ星はなかなか流れ切らなかった。
ボール「あ、あれ?なんかこっちに近づいているような…」
最後まで考えるひまもなく、流れ星はボールに直撃した。
???「減速が今一歩間に合わなかったか!む、これは…地球人か?まだ少年のようだが…」
流れ星の正体は言うまでもなく例の巨人である。
???「いかん、息が無い。このままでは死んでしまう。」
巨人は人間サイズまで身長を縮めると横たわっているボールに身を重ねるようにした。
すっと溶け合うように二人の体が重なる…
そして巨人は消えボールの目が開いた。
ボール「は!どうなったの!?隕石は!?」
自分の体を観察してみると、特に傷がついた様子も無い。
ボール「あれ?おかしいな。なんか火の玉が飛んできたはずだけど…」
『ボールの災難 ターン星人エックスマン第一回の3』
その時、彼の頭の中に声が響いた。
???「ボール君、私の話を聞いてくれたまえ。」
ボール「うわ!な、なんだ!?頭の中に変な声が!?」
???「驚かなくていい。私はさっきの火の玉だ。」
ボール「ひ、火の玉!?なんですかあなた、危ないじゃないですか!」
???「あ、いや、すまなかった。そのことについて話を…」
ボール「話なら、ちゃんと出てきてください!どこから話してるんですか、あなた!」
???「申し訳ないな。今、君の体内にいるから、外に出る訳にはいかんのだ。」
ボール「た、体内!?な、なんなんですかあなた!人の体内に勝手に!エッチ!」
???「いや、そういうあれじゃないんだが…」
ボール「訴えますよ!早く出てって!」
???「そういう訳には行かないんだ。今出て行くと、君は死んでしまうんだ。」
ボール「し、死ぬ!?」
???「うむ、自己紹介しよう。私は外宇宙にあるターン星、通称光の国からやってきた宇宙人、エックスマンだ。」
ボール「宇宙人!?」
ボールの脳裏にリトルグレイタイプの宇宙人が浮かぶ。
Xマン「そういうやつじゃない。」
ボール「は!考えが読まれてる!?」
Xマン「まあいい。私は凶悪な宇宙怪獣ハネクジラ(特別出演)を追いかけていて地球付近で戦闘になったのだが…」
ボール「なんかすごいスケールの話に巻き込まれちゃったな…」
Xマン「奴の最後の抵抗にあって、地球に落下してしまい、君を巻き込んでしまったのだ。」
ボール「なんてはた迷惑な!」
Xマン「そう言わないでくれ。やつはすでに7つもの文明を滅ぼした極めて凶悪な怪獣なのだ。」
ボール「地球も危なかったと?」
Xマン「うむ、太陽系に来たからには、地球も滅ぼされていただろう。」
ボール「じゃあしょうがないのかなぁ。」
Xマン「君の肉体は、傷つき、今は体内に入った私のエネルギーで動いている。」
ボール「え!?僕、ゾンビなの!?」
Xマン「いや、そういうわけじゃないが…
とにかく、回復するまでは私と一体化している以外に生きる道が無いのだ。
しばらく我慢してもらえないだろうか。」
ボール「うーん、するもしないも、それしか選択肢無いんでしょ?」
Xマン「まあ、そうなのだが。」
ボール「しょうがないですね。はやくしてね。」
Xマン「ああ。もちろん。それと、一つお願いがあるんだが。」
ボール「なんです?」
Xマン「君達地球人は知らないが、宇宙には凶悪な怪獣が溢れている。
もし彼らが地球に来襲した場合、変身して共に戦って…」
ボール「 お 断 り し ま す 。 」
Xマン「え、いや、ちょっと、最後まで話を…」
ボール「ははぁ…読めたぞ。この展開は…夢落ちだ!」
Xマン「あら?ちょっと、違いますよ?よく話を…」
ボール「そうだ。そうに決まってる。僕の出る回にしてはお色気皆無だしね。」
Xマン「き、君!現実逃避はやめたまえ!」
ボール「ハイハイ、夢、夢。起きたらガザCさんが、
部室で居眠りしてる僕の唇にそっと口づけをして
秘めた愛を告白…とかそんなストーリーになるんだ。
宇宙人なんていったってだまされないぞ。」
Xマン「そんな展開あるわけないだろう。現実を直視して…」
ボール「あー!何で無いって言えるんです!根拠は!?証拠は!?」
Xマン「こ、これは口が過ぎたようだ。だが、無いだろう?」
ボール「ま、また言いましたね!?も、妄想だけが唯一の僕の救いなのに!(涙)」
こんな風にして、宇宙を守る正義のターン星人Xマンと
煩悩にまみれるショボい地球人ボールの奇妙な共同生活が始まったのであった。
『ボールの災難 ターン星人エックスマン第一回のおまけ』
ターン星人Xマン/Xマン(Concept-X 6-1-2 ターンX)
男/ターン星(通称光の国)/宇宙警備隊/∀
外宇宙(どこだ?)にあるターン星からやってきた正義の宇宙人。
宇宙の平和を乱す怪獣や宇宙人と戦うのが彼の務めであるが、
地球付近で怪獣と交戦した際に、怪獣の抵抗により地球に落下、
着地点付近にいたボールを巻き込んでしまう。
責任感を感じた彼は、ボールの体内に入り込んで彼の命を救い、
負傷の回復を内側から助けることになった。
通常活動時の身長20.5m 体重50.6t
必殺技シャイニング・フィンガー、月光蝶、カイラス・ギリー
ボールの災難 ターン星人エックスマン第一回 ―終わり―
17 :
5:2006/12/06(水) 17:07:48 ID:???
本編途中だけどこんなのも
もし○○がルシフェルブーケをGETしていたら
その1・ジャベリンの場合
パシっ!
ジャベリン「あら」
ジェイブス「おっ! やったな姉貴」
ジャベリン「えぇ、そうね。でも……」
ジェイブス「??」
ジェムズガン「ルシフェルって人……綺麗だなぁ」
ジェイブス「兄貴よだれ出てるぞw? それにあの人は野郎だw」
ジェムズガン「ナ、ナンダッテーーーーーーー!! て、てめぇ!」
ぼかっ!
ジェイブス「いってー! 何すんだよ馬鹿兄貴!」
ジェムズガン「るせー! な、なんとなくだよなんとなく!」
ジャベリン「……せめてこの二人の彼女を見るまでは無理そうね……ハァ」
その2・シュツルム・ディアスの場合
パスッ!
シュツルム「あ、わ、私?」
リックディアスU「良かったじゃないか? きっと近いうちいい人が見つかるだろう」
シュツルム「そ、そうだね///」
リックディアスU「どうした?」
シュツルム「な、何でもないよ///」
リックディアスU「そ、そうか?」
その3・???の場合
ガシっ!
サイコミュ高機動試験用ザク「いよっしゃぁぁあー!!」
サイコミュ試験用ザク「よかったねお姉ちゃん!」
サイコミュ高機動試験用ザク「そうよ! 今年こそ結婚してやるんだから!」
ジャンヌ・ダルク「だからって義手を飛ばすのはどうかと……。それに結婚の前にまず相手」
サイコミュ高機動試験用ザク「うるさーい! どうせ子供3人もいる人には、独身女の苦悩なんてわからないのよ〜〜!!」
サイコミュ試験用ザク「な、泣かないでお姉ちゃん! 今年はきっといい事あるよ!」
その4・???の場合
ばしゅっ!
???1「……取った」
???2「やりましたね師匠!」
???1「うん」
???2「きっと近いうちにいい事ありますよ!」
???1「あの子も、戻ってきてくれるかな?」
???2「だーいじょうぶです! 絶対師匠のところに帰ってきますって。だから、ね? それまで泣いちゃだめです!」
???1「うん……………早く帰ってきて、風雲再起」
ヘルカスタム「あの二人、何なんだ?」
Hアームズカスタム「知らないのか? あの二人はFCの、マスターガンダムとシャイニングガンダムっていう有名な奴だぞ?」
ヘルカスタム「ふーん」
―続―
18 :
5:2006/12/06(水) 17:49:58 ID:???
サイコミュ高機動試験用ザク(MSN-01 (MS-06Z-2) サイコミュ高機動試験用ザク)
女/街の住人/MSV
サイコミュ試験用ザクの姉の独身。
明るいが、独身ということを思いっきり気にしておりカップル(若ければ若いほど)に対する嫉妬心が半端ではない。
昔の事故により両手の肘から下は義手で、様々な改造が加えられているので有線式に飛ばせたりもするスペシャルな義手。
右手の義手は一朗、左手は二朗と呼んでいる。
サイコミュ試験用ザク(MS-06Z サイコミュ試験用ザク)
女/UC学園高等部1年/MSV
サイコミュ高機動試験用ザクの妹。
大人しくて少し控えめ。
姉を宥めるのは彼女の役目であり、可愛い分類に入るが姉を思ってか自分から彼氏を作ろうとはしない。
シャイニングガンダム(GF13-017NJ シャイニングガンダム )
女/FC高等部1年/Gガン
マスターガンダムの弟子。
元気活発でマスターガンダムを溺愛している。
一度怒り始めると、スーパーモードが発動し全身金色に包まれる。
必殺技:シャイニングフィンガー、シャイニングフィンガーソード等。
マスターガンダム(GF13-001NHII マスターガンダム)
女/FC高等部3年/Gガン
シャイニングガンダム等の師匠で、流派東方不敗の使い手。
実年齢に比べて容姿が幼い幼女だが、物凄い強い。
自然を愛する娘。
一度怒り始めると、スーパーモードが発動し全身金色に包まれる。
必殺技:ダークネスフィンガー、十二王方牌、超級覇王電影弾、石破天驚拳
なんだ!?この面白すぎる流れは!?皆様乙です。
続き
オアシス「そうね・・・新聞部二人も確かに怪しい・・・」
橙ゲゼ「つーかちっとも進展しねー!!」
一方その頃保健室では・・・
RD-4「・・・・・・高機動くん」
高機動「・・・・・・・・・・・(まだ意識を失っている)」
リックドム「RD-4さん、ちょっと退いて」
RD-4「?何するのリックドム君?」
見ると何やら薬物の入ったビンを持っている
リックドム「アンモニア。気付けにはこいつが一番だと思ってね」
RD-4「大丈夫?そんなの使って・・・」
リックドム「別に劇薬ってわけじゃないし大丈夫だいじょ・・・あ」
“何故そこにバナナの皮があったのか”リックドムは後にそう語る
何故か落ちていたバナナの皮を踏み足を滑らせるリックドム、彼の手から瓶は離れそのまま高機動の頭へ目掛け落下していった
そして頭からアンモニア(原液)を被る高機動。
部屋中に立ち込めるアンモニア臭、掛かった本人は無残に痙攣を始めビクンビクンとベッドの上を跳ねる。
リックドムはRD-4を連れ急いで保健室から退避した
RD-4「離して!高機動くんが!高機動くんがあああぁぁ!!!」
リックドム「もう手遅れだ!今行けば君まで危ない!!」
RD-4「高機動くぅーん!!!!」
中からは無残に咳き込みジタバタと暴れまわる音が聞こえてくる。RD-4は必死にリックドムを振りほどこうとするが彼は手を離さない
しばらくし静かになった保健室にマスクを着けて入ると中には高機動のそれはもう無残な姿が・・・
打って変わって再び教室
オアシス「だからねぇ・・・犯人は身近な誰か・・・」
そこにリックドムが戻ってきた
ガンダム「あ、リックドム、高機動は?」
リックドム「奴は・・・・病院へ運ばれたよ、RD-4も付き添って」
一同「「「「「「何だって?」」」」」」
事件はどんどんえらい方向へ進んでおります
20 :
5:2006/12/07(木) 00:06:28 ID:???
あえて聞く
>>19 犯人は誰ですか?
デリンジャーアームズ「よし!」
スコーピオ「何が?」
デリンジャーアームズ「エントリーナンバー6! ガンダムデスサイズギルティー!!」
スコーピオ「ねー何がよし! なの?」
ギルティ「ねー、何であたしだけこんな格好なの?」
デリンジャーアームズ「幼児体型には最強クラスの衣装だと思うが?」
スコーピオ「ねー」
デリンジャーアームズ&ギルティ「うるさい!」
スコーピオ「……」
舞台の裏で体育座りでいじけているスコーピオは放っておいて、ギルティが不満そうに着ている衣装の説明をしよう。
簡単だ、AC学園指定の体操着。
しかもブルマーという素敵仕様であり、微弱にしか膨らんでいない胸には”ですさいずぎるてぃ”とひらがなで書かれている。以上。
しかし会場は大興奮。胸がなく幼児体型なのが逆にそそるらしい。
ギルティ「なんかあたしだけ扱いが粗末な気がするんだけど」
デリンジャーアームズ「気のせいだ」
セラフィム「……」
グリープ「おい、おい! だめだ返事がねえ、ただの屍のようだ」
ハイドラ「体育の時間、いつも見ているのにw」
ギルティカスタム「ギルティもなかなかやるわね。油断できないわよルシフェル?」
ルシフェル「油断もなにもないから」
ギルティの姿を、セラフィムは体を硬直させて見つめて、姉は再び彼氏をいじり始める。
ギルティ「あの、みんな? 特にセラフィム君、あたしがんばるから応援してね!」
観客&セラフィム「勿論さーーーーーー!!!」
セラフィム達の声援を受け、ギルティは少し涙目になり舞台裏へと行くのであった。
デリンジャーアームズ「先輩、いつまで落ち込んでいるんですか?」
スコーピオ「うるさいやい!」
―続―
>>20 バナナだ
ちょっと閉話休題
『人外魔境に踏み込むべからず』
フェニックス「ハッ!?」
人に在らざる者達が満月の下宴会をしていた時急にフェニックスが叫んだ。
グロウス「どうしたんすか?フェニックスの旦那?」
フェニックス「何かが・・・・俺をものすごーく不安にさせる何かが来た・・・」
バイン「不安?常に陽気なフェニックスさんが?」
フェニックス「あ、だけどそれはそれでwww面白いか」
グロウス「だから何が?」
フェニックス「コマカスに対怪獣戦用の兵器を与えねばな・・・フッフッフ」
バイン「もしもーし!?聞いてるー!?」
それは、Xマンが地球に訪れ、ボールと融合した日の事であった・・・
高機動(時間軸的に元気な時)「ん・・・なんだかスッゲェ悪寒が」
RD-4「どうかしたの?高機動くん?」
高機動「いや、ちょっと寒気が・・・さむさむ」
RD-4「大丈夫?」
高機動「あ〜RD-4は温かいな〜」
RD-4「ふふ♪結構体温は高い方だから」
F2「・・・・・・・寒い」
これさっさと終わらせて新章に突入させます
バーミンガム「はい?ネモ君が出場できない?何でです?」
バーミンガムはマイクの電源を切らないままに大声で電話し始める。
ホワイトベース『いえねえ、門の近くでネモ君が跳ねられて、さっき救急車で病院に運ばれていったのよ』
バーミンガム「跳ねられてって……車でも入ってきたんスか?」
ホワイトベース『多分車じゃないと思うけど……でもものすごい速度の何かにはねられたって救急隊員の人が言ってたわ』
バーミンガム「……ありがとうございます」
バーミンガムは電話を切って、頭を抑える。
アーガマ「憎しみと悲しみの連鎖……か」
サラミス改「この学園じゃ洒落になってませんけどね」
会場には一瞬の沈黙が流れ、人々は顔を見合わせてこう確信した。
ゼーゴッグだ。と。
サラミス改「うん。味もなかなかおいしいし、特に言うことも無いわね」
ガザD「……ありがとうございます。…………また会えると思ったのに」
ラヴィアンローズ「ホラ、またどこか出会えるかもしれないから落ち込まないで」
ガザD「はい……ぐすっ、えぐっ」
湿った空気の中、ガザDの審査は終わったのであった。
バーミンガム「はい、ありがとうございます……次の方どうぞ」
続きをば
ガンダム「病院に運ばれるなんて・・・そんなに酷かったの!?」
リックドム「あ〜酷かったって言うか・・・酷くなったって言うか・・・」
赤ザク「犯人は一体誰なの!?」
リックドム「あ〜その〜」
オアシス「こうなったら絶対に私達で犯人を捕まえるのよ!!」
リックドム「み、みなさん?」
A組一同「「「「「おぉーーー!!!」」」」」
リックドム「・・・・・・・黙ってよっと」
ゲルググJ「オアシス!被害者の傍にこんなものが!!」
オアシス「バナナの・・・皮?」
橙ゲゼ「おい、まさか高機動の奴・・・」
ガンダム「これに滑って・・・」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
「「「「まっさかねー!!」」」」」
病院
高機動「・・・・・・・・・ビクッ(白目を向いて酸素吸入されている)」
RD-4「高機動くん・・・・・・」
オアシス「でも待って、ひょっとしたら本当にこのバナナが・・・」
ガンダム「そんな幾ら何でもバナナは無いでしょ」
橙ゲゼ「そんなバナナってか?ヒャヒャヒャ!」
オアシス「そ、そうかな・・・・・・・・」
こうして事件は迷宮入りに一方通行中である・・・
FCインターナショナルスクールの人たち
ノーベルガンダム「シャイニングぅー!!好きだぁー!!!」
シャイニング「ノ、ノーベル・・・朝から元気だね」
ノーベル「ああ!シャイニングへの熱い愛で俺はいつでも元気だぞ!」
シャイニング(熱いというより暑苦しい・・・)
マスター「シャイニング、ノーベル・・・相変わらず仲いいね」
シャイニング「し、師匠!いや、これは」
ノーベル「ありがとうございますシャイニングの師匠!これからもこの愛をますます育んで参ります!」
マスター「そう。朝の修練には遅れないでね」
シャイニング「だから違うんですってぇ!」
ノーベル「シャイニング!好きだぁ!!」
シャイニング「やかましい!」バキッ
ノーベル「グハァ!?」
ゴッドガンダム「変わらないな、あの二人は」
ライジングガンダム「シャイニングちゃんもあの子の気持ちに応えてあげればいいのにね・・・」
ゴッド「我々の修行の道に色恋は邪魔なだけだ。あいつはそれを分かってるのだろう」
ライジング「・・・ゴッド」
ゴッド「ん?」
ライジング「絶交よ」
ゴッド「何ぃ!?」
ノーベルガンダム(GF13-050NSWノーベルガンダム)
男/FC高等部1年/新体操部/Gガン
男なのに新体操部に所属しその上セーラー服とおかしいところだらけの男子生徒。
シャイニングにベタ惚れしているがその愛情表現は異常に暑苦しい。
ゴッドガンダム(GF13-017NJII ゴッドガンダム)
男/FC高等部3年/空手部/Gガン
FCインターナショナルスクール最強の男。旧ザクとは良きライバル。しかし修行馬鹿の脳筋野郎なのでライジングにはよく絶交される。
元マスターの弟子だったが今は師匠の元を離れている。
ライジングガンダム(JMF1336R ライジングガンダム)
女/FC高等部3年/空手部マネージャー/Gガン
優しい性格で頭もよく医者を目指す優等生。ゴッドガンダムとの絶交回数記録は只今更新中。
ノーベルとシャイニングの性別、普通逆だよな・・・
25 :
5:2006/12/09(土) 01:04:06 ID:???
>>21 ありがとう。とバナナを食べながら言ってみる。
デリンジャーアームズ「さぁ第二審査も残り3人となりました! 続いてエントリーナンバー7番! AC学園最強のサーヴァ……ごほん、人物! ガンダムサンドレオンカスタムーーー!!!」
BGMが流れる→(ry。
会場は勿論盛り上がりを見せるが、今回は女子もキャーキャー言ってる。
そして注目のサンドレオンカスタムの衣装とは、某ゲームの某サーヴァント。
まぁ、セイバー(※ガンダムではありません)
観客(男)「セイバーキタ―――(゚∀゚)―――― !!」
サンドレオンカスタム「問おう。貴方が私のマスターか?」
観客(男)「出たーーーーーーーーーー!!」
サンドレオン「姉さま〜〜〜!!!」
そしてさらりとそのキャラの台詞を言っちゃったもんだから、会場はもう大賑わい。
さらに妹のサンドレオンも、いつもどおりニッコリ笑顔ながら大興奮の様子。
メリクリウス「……セイバーとは何ですの?」
ヴァイエイト「ガンダム……じゃない?」
メリクリウス「でしたら、例の人が襲撃してくるはずでしょう?」
ヴァイエイト「しかしサンドレオン、キャラ変わってる」
メリクリウス「仕方ありませんわ。姉想いの百合ですから」
ヴァイエイト「なるほど、確かに」
サンドレオンの変貌ぶりに、側にいるメリクリウスとヴァイエイトもため息。
その時、
サンドレオン「姉さま〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! ………きゅぅ」
バタンっと不意にサンドレオンが倒れた。
ヴァイエイト「ど、どうした!?」
メリクリウス「いけません! ビート○ズ現象ですわ!」
説明しよう、ビー○ルズ現象とは……興奮しすぎて失神してしまう現象である。
慌てるヴァイエイトとメリクリウス。
しかし、彼女達がサンドレオンに触れる前に一人の影がサンドレオンを抱きかかえて何処かへ走っていった。
無論、サンドレオンカスタムである。
サンドレオンカスタム「大丈夫か? 今私が保健室に」
サンドレオン「ふにゅ〜〜」
サンドレオンカスタム「退いてくれ、急患だ」
観客(女)「………凛々しい」
一瞬静まり返る会場だったが、やがてゾワゾワを騒ぎ出した。
デリンジャーアームズ(クク、計算どおり)
そして一人心の中で微笑んでいる女が約一名。あんた最低だよ。
メリクリウス「……………………………素敵」
ヴァイエイト「…………………………………え?」
そしてサンドレオンカスタムファンがまた一人増えたらしい。
一瞬ノーベルが素直ヒートなのかと思った・・・
続き
病院
高機動「う・・・・・・・あれ?」
やっと意識を取り戻した高機動。見ると自分は病室のベッドの上でRD-4がベッドにもたれ掛り眠っている。
高機動「僕は確か・・・・・臭!!なんか臭!!」
アンモニア臭がまだ抜け切っていない様だった
RD-4「うにゃ・・・・・高機動くん・・・?」
見るとRD-4が眼を覚ましたようだ、眠たげに眼をこすっている
高機動「ここ・・・・どこ?」
RD-4「!!高機動くん気が付いたの!?良かったぁ・・・・」
高機動「いや状況が読めないんだけど・・・・」
RD-4「高機動くん、教室でバットで殴られて気絶してたんだよ?覚えてない?」
高機動「僕が・・・・バットで?・・・・誰に?」
RD-4「今皆で犯人を捜してるみたい・・・」
高機動「よし、学校に戻ろう」
RD-4「大丈夫?もう少し休んでたほうが」
高機動「大丈夫だって。えっと・・・・あ、これでいいや」
そう言ってRD-4が買ってきていたリンゴを手に取る。
RD-4「リンゴ・・・・?」
教室
X3「もう面倒臭いから犯人橙ゲゼでよくない?」
橙ゲゼ「おい!!」
オアシス「いや、まだ証拠が足りない・・・ところでこのバットの持ち主は?」
ゲルググJ「それ?学校の備品だけどとりあえずZZが持ってきてたみたい・・・」
皆の目がZZに集中する
ZZ「え・・・・違う!私じゃない!!確かにこのバットは私が持ってきた物だけど・・・でも私そんな事してない!!」
橙ゲゼ「ま、続きは署で聞こうか・・・」
オアシス「待って、彼女は犯人じゃないわ」
橙ゲゼ「何でさ?」
オアシス「言い忘れてたけど・・・女子には全員アリバイが有る!」
橙ゲゼ「何と!?女子全員で共謀して高機動を消そうと!?」
オアシス「なんでそうなる!!」
橙ゲゼ「お前が最初に俺とガンダムにそう言ったんだよ!!」
次回、事件はいよいよクライマックスに!
ミスコン途中だけど浮かんだネタ。
『天の声特製 対コマカス&バージム&Xマン&怪獣用決戦兵器!』
月が輝くAC町のある山。
サテライトキャノンとツインバスターライフルによるクレーターが残るこの場所に、再びこのネコミミが居た。
天『むっ!』
ヘビー改「? どうしたんですか?」
天『何者かが現れた跡がある』
ヘビー改「え? あ、いやでも、新聞にも取り上げられましたし当然と言えば当然だと思いますけど」
天『………まぁいい。(邪魔立てするならこいつに……)』
また何か企んでいる様子の天の声。
ヘビーアームズ改もため息を吐く。
ヘビー改「それで、今日は何をするんですか?」
天『うむ、新兵器のテストだ』
ヘビー改「新兵器? (また?)」
天の声は然も当然のように言い放つが、ヘビーアームズ改の心境は複雑。
ヘビー改「どうしてまた新兵器なんて。今のままでも十分というか十分すぎますよ」
天『近頃、宇宙怪獣STMSなどと言うのが現れたらしくてな。ようは対怪獣用決戦兵器だ』
ヘビー改「STMS?」
天『俺が名づけた』
ヘビー改「そうですか。それでその兵器というのは?」
天『サテライトキャノンの発展型……パワーアップと言ったほうがわかり易いか』
ヘビー改「ええ!!?」
驚くヘビーアームズ改。それもその筈、ただでさえ強力すぎるサテライトキャノンが更にパワーアップしたと言うのだから。
天『残りは各武装の追加パーツとI・フィールド……む? どうした?』
ヘビー改「いえ、別に」
天『そうか、ならば相手を転送する』
天の声がそう言うと、ヘビーアームズ改の目の前が眩く光りその中からあるロボットが。
赤いボディ、やけにデカイ肩、右手にはドライバーのような武器に頭には角。
ヘビー改「…………………スレ違いでは……」
天『来るぞ』
ヘビー改「へ? にゃあっ!」
ロボ『ウチツラヌクノミ』
赤ロボの攻撃を直前で避けるヘビーアームズ改は空高く飛び上がると、ツインバスターライフルを転送する。
それと同時に、背中に白い翼が生えたことに気づいた。
ヘビー改「こ、これは?」
天『フライトユニットだ。撃たなくていいのか?』
ヘビー改「あ、そうでした。……ターゲットロックオン、破壊する」
ツインバスターライフルを放つヘビーアームズ改。
その攻撃は赤ロボに直撃するも、赤ロボは傷一つなかった。
ヘビー改「えぇ! うそ!」
天『だからツインサテライトキャノンにしろと言っている』
ヘビー改「ツインサテライトキャノン!? ど、どうすれば」
天『転送方法は同じだ。あ、その前にI・フィールドした方がいいな』
ヘビー改「へ?」
天の声に反応し、ヘビーアームズ改は赤ロボのほうを見下ろすと、赤ロボは左手の銃身を向け何かを放った。
赤ロボ「シャゲキハニガテナンダガナ」
ヘビー改「あ、I・フィールド!! 展開!」
赤ロボの攻撃にヘビーアームズ改はネコミミを光らせバリアを張り防いだ。
そして両手の肉球を押し、Xと叫ぶと背中の翼が消え、新しいサテライトキャノン、ツインサテライトキャノンが姿を現し発射体制に入る。
天『貴様に力を』
ヘビー改「し、照準用レーザー進路クリア! マイクロウェーブ、来ます!」
月の光りが柱となってヘビーアームズ改に降り注ぐ。
ネコミミ、手足の肉球、尻尾、そして背中の6つの羽?が金色に眩く光りヘビーアームズ改は破壊の光を発射した。
サテライトキャノン以上の光は、一瞬で赤ロボを消し飛ばせ大爆発と共に再び山にクレーターを作る。
ヘビー改「……こ、こんな……こんな威力」
天『フフフフフフフ、素晴らしい。やはりオレは大・天・才!! 天の道を往く者だ! 待っていろコマカス、バージム! そしてXマンよ! お前も必ずオレの手に!』
ヘビー改「……私、正義のヒロインですよね?」
天『当然だ。だが、ヒーローは一人も二人もいらん。世界に一人、最強のヒーロー一人で十っ分っ!!』
ヘビー改「…………なら、いいんですけど」
一人興奮している天の声に、ヘビーアームズ改は自分の存在理由を疑い深い深い深いため息を吐いた。
後に、このクレーター事件は当然のように翌日の新聞の一面に載ったそうな。
―完―
>>26 「もしも素直ヒートが男だったら。」シャイニングが女だから男にせざるを得ない。
百合は自分には書けん。
天文部の午後
バタラ「皆さん、お茶入りましたよ〜」
エレゴレラ「ああ、ありがとう」
エレバド「いつもすまないね、バタラちゃん」
ディオナ「クッキーも・・・あれ?あの三人は?」
エレバド「三馬鹿ならライノAの所に行ってるぞ。ライノAがまたなんか怪しいアイテムでも作ったんだろ」
バタラ「またですか・・・エレゴレラ先輩は何してるんですか?」
エレゴレラ「予算の会計をちょっと」
ディオナ「あ、私がやりますよ」
エレゴレラ「いや、大丈夫だよ。・・・足りないな」
エレバド「どれどれ?・・・うわ」
エレゴレラ「ロボットの研究開発費がかなり喰ってるんだよな。そんな事に金使うなら望遠鏡を新しくしてくれよ爺ちゃん・・・」
エレバド「少し追加してもらう?」
エレゴレラ「うん、頼むよ」
エレバド「了解。ああ、明日新聞部の方があって来れないから」
バタラ「また取材ですか?」
エレバド「『AW学園近辺の山に二個目のクレーター?その謎に迫る!』、今月号の一面記事だ。ザクフリ部長と現場行って来る。首領には内緒な」
エレゴレラ「ああ、わかってる」
ペズバタラ「すいません、遅れました」
バタラ「あ、兄さん。お茶飲みます?」
ペズバタラ「頼む」
エレバド「またV2ちゃんに捕まってたのか?」
ペズバタラ「いや、ちょっと襲われまして」
ディオナ「ええ!?風紀委員にですか?」
ペズバタラ「いや、『V2たんにくっつく悪い虫め!』とかなんとか」
バタラ「・・・何それ?」
エレバド「『V2たんファンクラブ』の奴等か。大丈夫だったのか?」
ペズバタラ「あんな素人にやられちゃこの部活やってけませんよ」
バタラ「手加減した?兄さん強いから・・・」
ペズバタラ「この学園で強いと自負するならグフカスタム先輩に勝てるぐらいの強さを持たないと」
エレゴレラ「つまりしてないんだね・・・」
エレバド「グフカス先輩に勝つとかどんだけだよ。ところで今から予算の追加請求に行くけど一緒についてきてくんない?お前いるとやりやすいからな」
ペズバタラ「わかりました」
エレバド「じゃ、行ってくるわ」
ディオナ「いってらっしゃい」
バタラ「そういえばどうしてあんなに予算ほいほい追加してもらえるんですか?」
エレゴレラ「『いい方法がある』って言ってたけど・・・」
エレバド「いいですかザビビグさん、俺達だってあんたの秘密をばらしたくないんですよ。でうちの予算が少々物足りないので、ねえ?」
ペズバタラ「・・・」
ザビビグ「・・・わかった、校長にかけあってみる」
理事を脅迫してました。
30 :
5:2006/12/09(土) 16:41:18 ID:???
>>29 シャイニングを女にしてしまって申し訳ないorz
連レスになるけど
ミスコンの続き
スコーピオ「……え〜、少しばかりアクシデントがあったが、気にせずエントリーナンバー8! ヘビーアームズ改と激似なガンダムヘビーアームズ!」
ヘビーアームズ「だから別人です!」
観客「おお!!」
復帰したスコーピオによりヘビーアームズは慌てて舞台に立った。
その瞬間、観客達はパターンどおり歓喜の声を上げる。
ヘビーアームズが身につけている衣装は、まぁ、衣装と呼べるものではなく猫耳というアイテム。
しかも両手に肉球、お尻に尻尾というオプション付。ただし服は普通の制服であるが、それでも十分だろう。
デリンジャーアームズ「ふむ、よく似合っているぞw」
ヘビーアームズ「そ、そうですか? 何だか恥ずかしいですけど、ハハハ」
デリンジャーアームズ「しかし、こうして見ると本当にあの猫耳ヒーローにそっくりだな」
観客「そういえば」
ウイング「確かに」
ヘビーアームズ「だ、だから違うんですってばぁ」
少し涙目になってきたヘビーアームズ。
そう、正体がばれてしまえば天の声が彼女のあ〜んな写真等を、もれなくネット上に大・公・開! だからだ。
スコーピオ「おのれ、その猫耳を見ているとイライラする」
デリンジャーアームズ「ヘビーアームズよ。何か一言を頼む」
ヘビーアームズ「え? えっと」
Hアームズカスタム「ヘビーアームズーー!! お兄ちゃんが見ているぞ〜〜!!」
ヘビーアームズ「(兄さん///恥ずかしい) えっと、とりあえず、みなさん応援してください…………///にゃん♪」
観客&Hアームズカスタム「うおおおおーーーーーーーーー!!!」
最後に、恥ずかしそうに顔を赤らめながら猫のポーズを取るヘビーアームズ。
それにより会場は失神者さえも出してしまうことになってしまったのだった。
ヘルカスタム「どーでもいいが、お前キャラ変わってね?」
Hアームズカスタム「妹の猫耳を見た者を、生かして帰すわけにいかない」
ヘルカスタム「こらこらこら!」
シャイニング「師匠、今度猫耳付けてくれませんか?」
マスター「……考えとく」
―続―
更に連レス
『師弟の馬さがし』
日曜日、シャイニングガンダムとマスターガンダムは近くの動物園に訪れていた。
理由は、マスターガンダムの愛馬、風雲再起の捜索の為である。
シャイニング「あ! フラミンゴですよ師匠! 可愛いですね〜♪」
マスター「そうだね」
しかし既に、愛馬捜索そっちのけで楽しんでいる様子。
シャイニング「あ、すみませーん。写真撮ってもらってもいいですかぁ?」
RD-4「あ、いいですよ〜」
フラミンゴの前に立ち、シャイニングがマスターを抱きかかえたポーズをとる。
RD-4「コマカス&〜」
シャイニング&マスター「バージム〜」
パシャッ!
意味不明の掛け声と共にシャイニングは満面の笑顔。
そしてバカップルは去り、シャイニング達は次なる場所へと移動する。
マスター「ねぇ、シャイニング?」
シャイニング「どうしました師匠?」
マスター「本当に、ここに風雲再起はいるのかな?」
シャイニング「大丈夫です! 木を隠すなら林と言うでしょう? きっといますよ、多分」
マスター「だといいんだけど」
本来の目的を思い出し不安げになるマスターを、シャイニングは笑顔で励ます。
そして次にやってきたのは馬ゾーン。金出せば馬にも乗れちゃう所。
二人は一頭一頭馬をチェックしていくが、風雲再起は見当たらない。
シャイニング「ここにもいないようですねぇ」
マスター「そうだね」
シャイニング「どうします? ここにいないなら……」
マスター「仕方ないよ。今日は楽しもう?」
シャイニング「そうですか? だったら、すみませ〜ん。写真お願いしてもいですか〜?」
ヘビーアームズ「あ、いいですよ」
そして馬の前に立つシャイニングとマスター。
今度はマスターが片手でシャイニングの体を持ち上げている。
ヘビーアームズ「打倒、コマカス&〜」
マスター&シャイニング「バージム〜」
再び意味不明の掛け声と共にシャッターは押された。
シャイニング「ありがとーございましたぁ。あ、師匠、あそこでお馬さんのぬいぐるみ買っていきましょー♪」
マスター「うん」
そして今日は動物園を楽しむことにした師弟は、楽しげに歩いていくのでした。
ちなみに、この後ノーベルがシャイニングに接近したものの、シャイニングフィンガーにより吹っ飛ばされたのは別の話。
―完―
>>30 キニシナイ
>>34 GJ。
ところでここの住人がお気に入りのキャラは?
>>35 俺は持ちキャラのRD-4ですな。
続き
X3「ねえ!あれ見て!!」
窓の外の校庭を指差すX3。皆が窓に集まる
指差された方を見ると何かが物凄いスピードで砂煙を上げながら校舎へ向かってくる。
ガンダム「な・・・なんだアレは!?」
赤ザク「馬よ!体育祭の時に来た馬だわ!!」
猛スピードで向かってくるわ我等が風雲再起。その上には何やら人影が二つ。
そしてその人影はそのスピードのまま風雲再起の背を蹴りなんと教室の窓目掛けて跳んできたのだ!
橙ゲゼ「!!こっち来るぞ!?」」
皆が皆慌てながらも窓から避難。その人影はそのまま教室に跳び込んできた。
オアシス「な・・・・何?」
噴煙を立ちこめて人影がよく見えない、ただ二人居るということはわかった。
そして煙が晴れると中から出てきたのはRD-4と・・・まるでどこかの特殊工作員のような装備の何者かだった
一同「「「「「「誰?」」」」」」
???「高機動だよ・・・」
その謎の人物は高機動だった。顔まで見えない装備だが確かに高機動だ。
ちなみにコマカスも声は一緒のはずなのだが誰も疑いもしなかったりする
ガンダム「なんでそんな格好を?」
高機動「臭いが取れねぇ・・・・」
橙ゲゼ「臭い?」
リックドム「ギクッ!?」
心当たりのあるリックドムは一人冷や汗を流す
ガンダム「で、高機動は誰に襲われたの?」
高機動「ん?ああ、そのことね・・・あれは・・」
オアシス「ちょっと待ったああぁぁぁ!!」
高機動の発言を止めるオアシス、皆の注目が集まる
RD-4「ど、どうしたの?」
オアシス「死人に口無し・・・被害者は黙ってて!!」
一同「「「「「えぇ〜〜!?!?」」」」」
オアシス「大丈夫、もう犯人は分かったわ」
一同「「「「「な、なんだってええぇぇぇ!?!?」」」」」
ここで続く
>>35 ルシフェル&ギルカスかなぁ……。あとはグフカスとかドライセンとか
ミスコン続き
デリンジャーアームズ「さぁ! いよいよコスプレ審査も最後の方となりました! エントリーナンバー9! トーラス白ーーー!!」
デリンジャーアームズの掛け声と共にBGMが流れる→(ry
しかし、舞台の上にはトーラス白の姿は無く、会場はざわざわし始めていた。
困惑する司会者と特等席にいるエピオン。
すると、舞台裏の端からトーラス白が顔だけ覗き込むにして出てくる。
スコーピオ「どうした?」
トーラス白「……」
デリンジャーアームズ「どうしました? 早く舞台に」
トーラス白「ほ、本当にこの格好で出なければならないの?」
デリンジャーアームズ&スコーピオ「当たり前です」
司会者が駆け寄り、トーラス白は恥ずかしそうに顔を赤らめる。
司会者二人はどうにか舞台に出そうとトーラス白の手を引っ張るが、トーラス白は引き下がらずしばらく3人の攻防は続いていた。
その時、
ギルティカスタム「ほら、折角の衣装なんだから、エピオンに見せてきなさい」
トーラス白「きゃっ!!」
背後からギルティカスタムに押され、舞台へと飛び出してしまうトーラス白。
ライトが一斉にトーラス白を照らし出すと、会場の観客をはじめエピオンは絶句した。
その事にトーラス白も気づき、顔が見る見るうちに真っ赤になっていく。
トーラス白「〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
そしてトーラス白は何も言わず、そのまま舞台裏へと去っていくのだった。
観客「は……」
観客「裸エプロンだと……っ!!!」
数分後、会場は今まで以上に沸き上がった。
エピオン「き、貴様! エプロン以外何も着けてないぞ!」
スコーピオ「そんな事言われても」
アクエリアス「まぁまぁ」
そして恋人であるエピオンも珍しく騒ぎ出し、会場は最後の最後で騒然となっていた。
デリンジャーアームズ「……やはり無理があったか」
呟くデリンジャーアームズ。
そして全ての審査が完了した……。
―続―
多分次回で終わる、と思う
ぬ氏…今年中には来てくれるかな?
てか,職人さんor絵師さんも来ないなぁー。
頑張ってください。
ROMの人が待ってますよw
てか,職人さんor絵師さんも来ないなぁー。
頑張ってください。
ROMの人が待ってますよw
>>42 吊るくらいならバーザムとザクの覗きでも手伝ってなさい。
バーザムとザクを手伝ってグフカスを覗く
このコースがいいんじゃないかな。
>>44 いや,「そのあとばれて,打ちのめされる」が抜けてるよ。
ましてや,グフカスの場合だったら命がどれだけあればいいのやら...
>>45 そしてグフカスがグフBにこの事を伝えてバーザムが追加の一撃を喰らうんですね。
死骸はヅダが山に捨てると。
いや、それは無い。
ちょっと一気ageさせてもらいますよ。
【金木犀の香る頃、赤い月の下で。】
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`)
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U .U
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。9』
怒りに燃えたグフBの目が、まるで稲光でも発するかのように煌いている。
上気した頬、険しく皺を刻んだ眉間、吊り上った眉…
そういった怒りの造形が女性を美しく彩ることもあるんだな。
ギャンヌはそんなことを思いながら対峙する二人を見ていた。
まるで怒気が陽炎のように立ち昇っているかのように感じる。
グフBの生命のエネルギーが怒りに乗って体から溢れてるみたいだ…
一方ヅダはそんなグフBを冷然と眺めていた。
ギャンヌ(兄さんはそうなんだよね…)
いったい何を考えているのか?
ヅダの表情から内面を推し量ることは難しい。
ギャンヌ(本気になるほど静かになっちゃうんだよね。でも…本当にどうするの?)
グフB「君達の仲から見ると、私は部外者だと言うのか?」
ヅダ「そうだ。」
グフB「よくもそんなことを…!」
グフBの目が光を増す。
グフB「ならば聞くが、そこまで言うならばなぜ曖昧な態度を取る?」
ヅダ「曖昧?俺の態度ははっきりしてる。君が理解できないからと言って、俺に当たるのはやめてもらおう。」
グフB「はっきりしてるだと?ゼーゴック君の前で同じことが言えるのか!?」
ヅダ「彼女には申し訳なく思っているし、考える所もある。だが君には関係ない。それに言っちゃあ悪いが…」
グフB「なんだ?」
ヅダ「俺が君の姉上とゼーゴック君と二股をかけていると責めるのなら、まず自分身辺をどうにかしてから来い。」
グフB「わ、私の身辺だと?私には恥じるような事は何も無いぞ!」
ふうっとヅダが溜息をつく。その口元には苦笑がにじんでいた。
それがグフBの気持をひどく逆撫でする。
グフB「何がおかしい!」
ヅダ「ふん、まさか、知らぬ存ぜぬで押し通そうとするとは…。」
グフB「だから何だと聞いているんだ!」
ヅダの口元から笑いが消え、目が真剣の色を帯びる。
ヅダ「君は本当に気付いていないのか?」
グフB「?」
ヅダの表情にはグフBを嘲笑するような色は無い。
敵意も嘲りもない、まじめに問い掛けてくるヅダに、グフBは軽い狼狽を覚えた。
いったい、彼は何を言っているのだろう?
私が一体何をしたといっているのか…
ヅダ「そうか…本当に気付いていないんだな。」
そう言うと、ヅダは静かな口調で語り始めた。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。10』
ヅダ「俺は子どもの頃から君の姉上と共に武術の道を歩んできた。」
グフB「ああ。」
ヅダ「俺の幼い頃の記憶は家族と…そして君の姉上とに占められている。」
グフB「ああ、それがどうした?」
グフBがいらいらした口調で問う。
ヅダはそれにかまわず話を続けた。
ヅダ「幼い頃、君はいつも俺たち二人とは離れていたな。」
グフB「……………」
グフBがと胸を衝かれて黙り込む。
ヅダはかまわずに話を続けた。
ヅダ「君の家に稽古に行く。そうすると姉上と遊んでいた君は俺と視線を合わせずどこかに行ってしまう。」
グフB「そ、それは…」
ヅダ「いっしょに練習しようと誘っても加わることはなかった。」
グフB「それは、稽古の邪魔をしてはいけないと思って…!」
ヅダ「この期に及んで、嘘を言わなくてもいい。」
グフB「嘘だと?何が嘘だと…」
ヅダ「俺が嫌いだっただろう?」
グフB「そ、そんなことは…!」
ヅダの言葉を否定しようとしたグフBであったが、
否定しきれず口をつぐむ。
ヅダ「姉上は俺が来ると俺のところに行ってしまう。」
グフB「……………」
ヅダ「君にとって俺は姉上を奪っていく憎い敵だったはずだ。そうだろ?」
グフB「……………」
ヅダ「やがて互いに成長し一緒に稽古するようにもなったが…」
グフB「そ、そうだ。そんなことはほんの小さい子どもの頃の話だ!」
ヅダ「いや違う。」
グフB「違わない!」
ヅダ「違う。心の底はあの頃のままだろう。」
グフB「な、何を根拠に…!」
ヅダ「今、こうやって姉上を取り返しに来たではないか。」
グフB「それは君には姉上を任せられんからだ!」
ヅダ「それが嫉妬だと言うんだ。君の姉上は君が面倒を見てやらんとすぐに道を間違ってしまうほどの能無しなのか?」
グフB「う…それは…。」
ヅダ「君は大義名分を手に入れたんで、嬉々として俺から姉上を取り戻しにかかったに過ぎん。」
グフB「ふざけるな!そうやって自分を正当化して…!」
ヅダ「正しいとは言わないが、君と同じではある。」
グフB「私と君のどこが同じなんだ!」
ヅダ「俺にはゼーゴック君があり、君にはバーザムがいる。
お互い他の相手を持ちながらグフカスさんを取り合ってるのさ。どこが違う。」
グフB「わ、私は女で君は男だ。意味が違うだろう!?」
ヅダ「いや、同じだ。そして俺は、姉を奪われたくない本心を隠した説教なんぞは聞く耳を持たん。」
グフB「なにぃ?君はそうやって自分で責任を負わずに…!」
ヅダ「だが…力ずくでもライバルから愛しい姉上を奪い取ると言うのなら、聞かんでも無いぞ。」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。11』
グフB「…ど、どういうことだ?」
ヅダ「どうせ、話をしてもまとまらん。昔からのグフカスさんを巡る恋敵同士、
ここらで技を比べて決着をつけるのもいいだろう。」
グフB「やり合おうというのか…?」
ヅダ「ああ。その方がいっそすっきりする。」
グフB「私はそのようなことに使うために剣の道の稽古を積んだのではない…!」
ヅダ「姉上に近づきたかったのだろう?」
グフB「ああ…そうだ。」
ヅダ「だが今や姉上の許に辿り着くには俺を倒すしかないと言っているんだ。
いやならそこでグズグズ言っていろ。俺は俺で勝手にする。」
グフB「くっ…」
ヅダ「どうするんだ?はっきりしてもらおうか。」
グフB「だがルールはどうするつもりだ。君が素手で私が竹刀か木刀というのでは誇りにかけて受けかねるぞ。」
ヅダ「ふざけるな。」
グフB「なんだと?」
ヅダ「君が竹刀か木刀を持ってきて、それで俺を止められるのか?俺が掴む前に沈めるだけの一撃を当てられるのか?」
グフB「そ、それは…」
ヅダ「一撃で沈めなければ君が負けるんだぞ。そのような条件は俺の方からお断りする。俺が勝つからな。」
グフB「舐めおって…!ではどうすると言うのだ!」
ヅダ「俺に勝ちたかったら真剣を持って来い。」
グフB「な…!」
グフBは絶句した。正気の沙汰ではない。
幼馴染同士が一人の人間、しかも身内を奪い合って刃傷沙汰に及ぼうと言うのか。
ヅダ「俺も剣で相手をしよう。君の姉上と鍛え上げた柔剣術だ。
先日の山篭りでも君の姉上と稽古した。
君と決着をつけるにはふさわしいだろう。」
グフB「正気なのか?お互いタダではすまんかもしれんぞ…」
ヅダ「怖いなら退け。覚悟がない人間を相手にするほど俺の技は安くはない。」
グフB「ぬううう…本気か…本気なんだな…」
ヅダ「当然だ。」
グフB「そうか…いいだろう!そこまで言うのなら私も覚悟を決めた。その勝負、受けよう!」
ヅダ「待て、まだ聞いていないぞ。」
グフB「?何をだ?」
ヅダ「君の愛しい姉上を賭けてという文句だ。」
グフB「チ、面倒な奴。いいだろう。君と、私の愛する姉上を懸けた真剣勝負、受けよう。これでいいか?」
その文句を聞いてヅダの口元がほころぶ。
ヅダ「それでこそ話の首尾が一貫するというものだ。」
秋風が金木犀の香りを運んでくる…流れる血の臭いを消そうと言うのか…
ヅダ「UC山麓の野原、知っているな?今日6時に、あそこで。いいか?」
グフB「いいだろう。」
ヅダ「では、また。夜に。」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。12』
まるで顔見知りが交わす日常の挨拶のようだ。
それがなんだかおかしくて、グフBの頬が緩みかける。
しかしその刹那に脳裏にひらめいた言葉に、彼女の表情はそのまま凍りついた。
―常在戦場―
あるいはそういう境地なのかもしれないな…
彼には血の海を漕いで渡る覚悟ができているのか。
去りかけた足を止めて、幼い時から見慣れたヅダの顔をちらりと見やる。
そこに見出だした顔は、見知らぬ狂人のように、グフBには見えた。
ギャンヌ「…兄さん。」
ヅダ「ん?」
ギャンヌ「本気なの?」
ヅダ「さっきグフB君が来る前、おまえに話そうとしてただろ?俺はグフカスさんと共に生きていきたい。やっと気付いたんだ。」
ギャンヌ「あの子はどうするの?」
ヅダ「ゼーゴック君か…。」
ギャンヌ「言うまでも無いことだとは思うけど…ちゃんとしてあげてね。」
ヅダ「ああ、わかっている。」
ギャンヌ「あの子は、兄さんが好きで好きで、自分の事は後回しにして、兄さんのために尽くしてきたんだから。」
ヅダ「うん…そうだな…。」
そこにグフBと入れ替わるかのようにガルバルディβがやってきた。
β「ああ、いたいた。」
ギャンヌ「あら、どうしたの?」
β「兄さんに話があって、探してたんだ。」
ヅダ「ん?俺か?」
β「うん。お願いがあって。」
急にβの表情が真剣になる。
β「兄さん、僕と勝負してくれ。」
ヅダ「どうした?いきなり?」
β「今日、グフBさんが道場に来たんだ。」
ヅダ「そうか、彼女が…」
β「ゼーゴックさんと話をしていた。」
ヅダ「俺のことか?」
β「ああ。兄さんのことで責められていた。」
ヅダ「そうか…。」
β「で、僕はその時の寂しそうなゼーゴックさんをもう見ていたくないんだ。」
ヅダ「ほう?」
β「だからもし、僕が勝ったらゼーゴックさんから手を引いてくれ。」
ヅダ「俺が手を引いて、それからどうする?」
β「僕が彼女に付き合ってくれと申し込む。」
ギャンヌ「ちょっと待って。β、それなら勝負なんかしなくても兄さんは…」
言いかけたギャンヌをヅダが目で制す。
ヅダ「本気か?同情を愛情と勘違いしてるんじゃないのか?」
β「わからない…」
ヅダ「ふむ…」
β「だけど僕は彼女だけを見ていくよ。そこは自信がある。」
ヅダ「自信?」
β「ああ。彼女のためにと思うと勇気が湧いてくる。彼女だけなんだ。こういう気持になれるのは…僕は…」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。13』
言葉を続けようとしたβをヅダが遮った。
ヅダ「いや、よく分かった。そこまで言うおまえの気持に嘘はないんだろう。だが…」
β「だが?」
ヅダ「俺にはお前に勝った所でなにも得る所はないな。」
β「ないけど、だからって女の子を賭けた勝負を挑まれて、逃げる男じゃないだろ?兄さんも。」
βがニヤリと笑う。
普段の優等生然とした彼には似つかわしくない、
挑みかかるような笑みであった。
そしてその笑みに思わずヅダの唇の端も吊り上る。
ヅダ「お前も一直線な男だな。」
β「遺伝でね。」
ヅダ「いいだろう。勝負してやるよ。」
βの表情が緩み、挑みかかるような気色が薄れる。
β「そう。ありがとう。」
ヅダ「俺は少し用事がある。すぐ終わるから、うちの道場で待っていてくれ。」
β「わかった。」
そう言ってβは身を翻し、自宅に向かいかけた。
後姿に力が漲っている。
ヅダはその後姿から陽炎のような闘気が立ち昇って
彼の周囲の空気が揺らいでいるような錯覚を覚えた。
去りかけたβが足を止め振り返る。
まるでいたずらっ子のような表情を浮かべて彼は言った。
β「負けないよ。」
ヅダは苦笑を浮かべながら、これに答えた。
ヅダ「わかったから、早く行って準備しとけ。」
βは今度こそ自宅に、いや、戦場に向かって歩き去っていった。
彼はもう二度とは振り返らなかった。
ギャンヌ「兄さん、どうして…?」
ずっと黙っていたギャンヌがヅダに問い掛ける。
ギャンヌ「兄さんはあの子から手を引くんでしょ?なんでわざわざ兄弟の間で…。」
ヅダ「あれが堂々とゼーゴック君の許に行くためには、俺から奪い取らなきゃだめなんだよ。譲られたんじゃだめだ。」
ギャンヌ「そんな…。」
ヅダ「これも俺が曖昧な態度取って来たツケさ。けじめはつけないとな。それにあれの本気も見てみたいしな。」
ギャンヌ「…。」
ヅダ「そうだ。ちょっと電話かして。」
ギャンヌ「え?電話?はい…。」
電話を持ち歩く習慣のないヅダにギャンヌが携帯電話を差し出す。
ヅダは電話を受け取り、どこなのか、暗記した番号にかけ始めた。
しばし相手が出るのを待つ…。
グフカス「…はい。」
ヅダ「あ、グフカスさんですか?ヅダです。」
電話した相手はグフカスであった。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。14』
グフカス「…ヅダ君か。どうした?」
ヅダ「突然ですが、お願いがあります。」
グフカス「…む?何だ?」
ヅダ「先日、天上でまた一緒に、と約束しましたが、待ちきれなくなりました。」
グフカス「…え?」
ヅダ「死ぬまでは待てません。この地上で、この人生を、あなたと一緒に歩いて行きたい。」
グフカス「…!!!」
どう答えていいものか混乱しているのだろうか。
無言の電話口から、グフカスのやや乱れた息遣いが聞こえる。
グフカス「…私は、君とゼーゴック君の間を壊す気は…」
ヅダ「彼女の問題ではありません。俺があなたと共に生きていきたくなったんです。」
グフカス「…わ、私は…ただ…約束だけあればと…」
ヅダ「よく考えて気付いたんです。あなたがいない人生は考えられない。」
グフカス「…それはお互い武術家としてだろう?私達はそれを越えてはいけないよ…。」
ヅダ「違います。俺はあなたに人生の伴侶になって欲しいし、あなたを支える伴侶になりたい。」
グフカス「…ヅダ君、すまないが、あまり急な話で、すぐには答えられないよ。」
ヅダ「あなたは子どもの頃からいつでも俺の希望の星でした。これからも俺の人生を明るく照らしつづけてください。」
グフカス「……………。」
グフカスが再び沈黙する。
ヅダはかまわず続けた。
ヅダ「俺はこれからちょっと訳のある相手と立ち合わなければなりません。」
グフカス「…何?危険な試合なのか?」
ヅダ「ええ。あるいは…。もし勝ったらグフカスさんの許に行きます。その時に返事を聞かせてください。」
グフカス「…待て!危険な試合なら、私が立会人に…!」
ヅダ「ありがとう。でもそれには及びません。待っていてください。勝って、行きますから。」
グフカス「…ヅダ君!詳しく話したまえ!私は…」
何か言おうとするグフカスの声を振りきって、ヅダは電話を切った。
ヅダ「よし、用事終わり。行くか、ギャンヌ。」
ギャンヌ「言っちゃったね、兄さん。」
ヅダ「ああ、言っちゃった。」
ギャンヌ「もう後戻りできないのね。」
ヅダ「うん、できないな。」
ギャンヌ「そっか…。」
ヅダ「今日中にとっとと決着つけてすっきりさせてしまうよ。」
ギャンヌ「うん…わかった。」
ヅダ「お前にも心配かけて悪いな。」
ギャンヌ「私は別にいいけど…。」
ヅダ「しかし、ダブルヘッダーか。自業自得とはいえ、ちと難儀だな。」
ギャンヌは何か言おうとしたが、言葉にならず黙り込んでうつむいた。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。15』
ヅダとギャンヌが"用事"を済ませて家路についた頃、
βは一足早く帰宅し、試合に備えていた。
一人、道場で体を伸ばす。
そこにゼーゴックが入ってきた。
ゼーゴック「おかえりなさい。用事、済んだの?」
β「うん、終わったよ。」
ゼーゴック「そう、でもどうしたの?一人で胴着に着替えて…」
β「うん、ちょっとね。」
ゼーゴック「β君?」
β「なに?」
ゼーゴック「何かあったの?」
β「いや、別に。どうして?」
ゼーゴック「なんだか、顔が怖いみたい…。」
短期間とはいえ、武道家一家と親しく付き合ってきた彼女には
βの変化が感じられたものらしい。
βはそれには直接答えず言った。
β「ゼーゴックさん、ちょっとお願いがあるんだ。」
ゼーゴック「え?なに?」
β「夕方、聞いてもらいたい話があるんだ。」
ゼーゴック「え?話なら、今、わたし大丈夫だよ?」
β「今じゃだめなんだ。頼むよ。時間が来たら行くから、ちょっと家のほうで待っててください。」
ゼーゴック「うん、いいけど…」
言いかけたゼーゴックが、じっとβの目をみつめる。
ゼーゴック「…何か危ないことしようとしてるんじゃないよね?」
βの顔に表れた決意の色がゼーゴックをひどく不安にさせていた。
それは彼女が一度も見たことのなかったβの一面であった。
β「大丈夫ですよ。そんなに時間かからないと思うから。お願いします。」
ゼーゴック「うん…わかった…。」
ゼーゴックが出て行った道場で、βは再び準備運動に戻ったのだった。
ゼーゴックがヅダ家本宅の方に戻ると、ほどなくしてヅダとギャンヌが帰宅した。
ギャンヌ「ただいまー。」
ゼーゴック「あ、おかえりなさい。」
ヅダ「ただいま。まだいてくれたか、ゼーゴック君。」
ゼーゴック「え?はい。いましたよ♪」
ヅダ「すまないがちょっと話があるんだ。俺の部屋に来てくれないか。」
ゼーゴック「?はい。じゃ、行きましょ。」
ギャンヌは屈託なさげにそう言ったゼーゴックの表情に、ちらりと不安げに翳ったのを見逃さなかった。
ああ、彼女はもうわかってるんだな…これからなにを言われるのか…
ギャンヌはなんともいえない気分で、二人の背中を見送った。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。16』
ヅダとゼーゴックはヅダの部屋に入ると向かい合った。
ヅダ「ゼーゴック君…」
呼びかけに応じて、顔を上げてヅダを見たゼーゴックは、その表情にはっとなった。
ヅダ「ゼーゴック君、俺は…」
ゼーゴック「言わないで!」
ヅダの言葉をゼーゴックが遮る。
ヅダ「ゼーゴック君…」
ゼーゴック「言わないで、ヅダさん。わたし、わかってるよ。だから、言わないで。」
ヅダ「…。」
ゼーゴック「もう…だめなのね?」
ヅダが頷く。
ゼーゴック「グフカスさんを選ぶのね?」
ヅダ「うん…。」
ゼーゴック「うん、そうだと思ってた。裏山で見てからずっと…だってわたしといる時より、ずっとくつろいでる感じなんだもん。」
ヅダ「俺は決してそんな…」
ゼーゴック「わかってるよ。ヅダさん、優しいから、わたしといると気を使って無理しちゃうんだよ。」
ヅダ「…。」
ゼーゴック「今までわたし、そんな風に優しくしてもらったことなかったから、うれしかったぁ。」
ゼーゴックがにっこりと微笑む。
ヅダ「そんなことを言わないでくれ。俺のせいで君を傷つけてしまって…」
ゼーゴック「わたし、傷ついてなんかないよ。ほんとに嬉しかったし、楽しかったもん。」
ゼーゴックの笑顔を一筋の涙が伝う。
ヅダ「ゼーゴック君…」
ゼーゴック「あ、やだ…これ、ちょっと色々思い出しちゃったから…」
ひとたび溢れ出した涙は止まらなかった。
ゼーゴックの頬を大粒の涙が次々と流れ落ちる。
ゼーゴック「お、おかしいな。わたし、ほんとに楽しかったんだよ。だからお別れすることになっても、ヅダさんありがとーって…ほんとだよ?」
彼女の最後までヅダを気遣う健気な姿を見ていると、
ヅダもこれ以上謝ることなど出来なかった。
代わりに彼の口から出てきたのは、彼女への感謝の言葉だった。
ヅダ「俺も本当に楽しかったよ。君と色んなことしたな。本当に楽しかった。ありがとう、ゼーゴック君。」
ゼーゴック「ほ、ほんと?」
ヅダ「ああ、本当だよ。」
ゼーゴック「よかったぁ。」
ゼーゴックの笑顔が輝きを増す。
しかしそれはなんとも儚げで悲しげな笑顔であった。
ヅダはそれ以上何も言わず、彼女に向かって深深と頭を下げると、部屋を出た。
ゼーゴックも彼を追わなかった。
今ここに、二人の恋人としての関係には、終止符が打たれたのである。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。17』
部屋を出るとギャンヌが壁にもたれて彼が出てくるのを待っていた。
ギャンヌ「もう、いいの?」
ヅダ「ああ、話は済んだ。」
ギャンヌ「そ。じゃあ後は私が彼女についてるわ。」
ヅダ「悪いな。頼む。」
ギャンヌ「審判はいらないでしょ?」
ヅダ「うん。」
ギャンヌ「こっちは気にしないで。怪我しないようにね。」
ヅダ「ああ。ありがとう。行ってくる。」
ヅダは女達を後に道場に向かった。
パタン…
ヅダと入れ違いに部屋に入ったギャンヌが静かにドアを閉めた。
ゼーゴックは放心したような表情でその場に座り込んでいた。
ギャンヌ「ゼーゴック?」
ゼーゴック「あ、義姉さん。」
顔を上げたゼーゴックの目は赤く腫れ、頬には涙の跡が残っている。
ゼーゴック「えへへ…わたし、ふられちゃった。」
ギャンヌは何も言わず、ゼーゴックの頭を優しく胸に抱き寄せた。
道場では二人が向かい合っていた。
ヅダ「決着はどちらかが気を失うか、参ったするか、どちらかだ。いいな。」
β「わかった。」
ヅダ「では、ぼちぼち始めるか。」
β「行くぞ!兄さん!」
ヅダ「来い!」
βが大きく手を広げてヅダに組み付こうとする。
その刹那、彼の顔に凄まじい衝撃が走った。
痛みに意識が飛びそうになる。
崩れ落ちそうになる体を何とか持ちこたえてβは飛び退いた。
鼻から暖かい液体が流れてくる。
ヅダが無防備な顔面に肘打ちを入れてきたのだ。
β「く…!」
ヅダ「どうした。なにをやっている。早くゼーゴック君を奪い取りに来い!」
β「そういうやり方で来るわけね…兄さん。」
ヅダ「きれいな試合でこういう事が済むと思うなよ。」
βの顔に先ほど町で別れた時に見せた挑みかかるような笑みが再び浮かぶ。
β「オッケー。分かったよ。それでも僕が勝つけどね。」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。18』
ゼーゴックはギャンヌの胸に抱かれたままぽつぽつ話を始めていた。
ゼーゴック「ヅダさんがね、わたしに本当にありがとうって。」
ギャンヌ「そう…。」
ゼーゴック「もう、そう言ってもらっただけでわたしは充分…」
ギャンヌ「そう…。」
ゼーゴック「ごめんね、義姉さん。もう関係ないから出て行かなくちゃって思うんだけど…」
ギャンヌ「いいのよ。いても。これからも今までと同じようにうちに来てもいいのよ。」
ゼーゴック「ありがとー…みんな優しいね…でも悪いよ…。」
ギャンヌ「そんなこと気にしないの。」
ゼーゴック「β君がね、わたしに話があるから待っててって…。」
ギャンヌ「そう、私の部屋で待ってる?」
ゼーゴック「うん…」
ギャンヌ「じゃ、行こう?」
ギャンヌがゼーゴックの肩を抱いたままゆっくり立ち上がる。
ギャンヌ「βも今頑張ってる所だと思うから。」
ゼーゴック「え?」
夢見る人のようだったゼーゴックの表情が、みるみるしっかりしてくる。
ゼーゴック「ど、どういうことなんです?」
ギャンヌはしまった!というような表情で目を逸らす。
ゼーゴック「義姉さん?β君はなにをやってるんですか?」
ギャンヌ「う、うん…」
ゼーゴック「義姉さん?教えて?」
ギャンヌ「…。」
ゼーゴック「わ、わたし、道場に行って来ます!」
ギャンヌが答えないとみて、ゼーゴックは自分の目でβが何をやってるのか確かめようと思い立った。
そう言って道場に向かいかけたゼーゴックの前にギャンヌが立ちはだかった。
ギャンヌ「行ってはだめ。」
ゼーゴック「義姉さん…。」
ギャンヌ「話すわ。話すからこっちで待っていて。道場に行ってはだめ。」
ゼーゴックは一旦上げた腰を再び下ろした。
ギャンヌの話を聞くことにしたのだろう。
ギャンヌ「今…βは兄さんと試合をしているの。」
ゼーゴック「試合?」
ギャンヌ「あなたを賭けた試合よ。」
ゼーゴック「え!?」
ギャンヌ「βがね、あなたの寂しそうな顔を見てられないって。あなたを守りたいのよ、あの子…。」
ゼーゴック「β君が!?」
ギャンヌ「βが兄さんにあなたを賭けた勝負を申し込んで、兄さんがそれを受けたの。今道場では二人が立合ってるわ。」
ゼーゴック「で、でもわたしとヅダさんはもう…」
ギャンヌ「兄さんが言うには、βが胸を張ってあなたに告白するには、自分からあなたを奪い取ることが必要なんだって…」
ゼーゴック「そんな!」
ギャンヌ「自分から譲られたんじゃだめなんだって…。」
ゼーゴック「…。」
ギャンヌ「譲るとか譲らないとか、まるで物みたいだね。ごめんね。」
ゼーゴック「そ、それはいいですけど…。」
ギャンヌ「多分ね、兄さんは負ける気なのよ。」
ゼーゴック「え…?」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。19』
ギャンヌ「兄さんはそんな責任の取り方しか出来ないんだわ。せめてβのための踏み石になろうとしてるのよ。」
ゼーゴック「ヅダさんが…そうですか…。」
ギャンヌ「だからってあなたは無理にあんな男達に付き合わなくていいのよ?」
ゼーゴック「え?」
ギャンヌ「β、たぶんボコボコになってくると思うけど、その気がなかったらスッパリ振ってやっちゃって。」
ゼーゴック「わたし…どうしていいかわかんない…」
ギャンヌ「思った通りにすればいいのよ。」
道場では二人の激闘が続いていた。
いや、激闘と言うにはあまりにも一方的過ぎた。
実力差は歴然としており、βに勝ち目があるようには素人目にも見えないだろう。
投げられ、膝を落とされ、肘を落とされ、立っているのもつらそうだ。
一方ヅダはほとんど汗もかいていない。
ヅダ「どうした。動きが鈍くなってきたぞ。そろそろ終わりか?」
β「まだまだ!」
組み付こうとしたβの足を無造作にヅダが払う。
βは膝をついたものの、なんとか倒れずにこらえた。
その顎をヅダの膝が襲う。
なんとか顎を引いて直撃は避けたβであったが、
口元に膝を食らって後ろによろける。
膝を食らった口元が歯に当たって切れている。
βの胴着は鼻や口から流れた血で赤黒く染まっていた。
それでも立ち上がったβの上体がぐらりとゆれる。
意思に体がついて来れなくなってきている。
しかし、こうも強いとは…
兄が強いことは分かっていたが、まさかこんなにも差があるとは思っても見なかった。
何を仕掛けても微動だにしない。
しかし、勝たなくてはならないのだ。
この少し弱気になったところをヅダは見逃さなかった。
一気に踏み込んできて奥襟を取る。
β「あ!くそ!」
βはその手を払おうとしたが、すでにしっかり襟を取った腕を引き剥がすことは出来なかった。
更に押し込まれているので力が入らないのである。
ヅダはかまわず一気に押し込んでくる。
βの膝が砕け腰が落ちる。累積したダメージに体が耐えられなかったのだ。
ヅダが砕けた膝の外側に手を伸ばす。
足を刈りながら倒し、寝技で決めるつもりだ。支えきれない!
その時、βの体が無意識に動いた。
ヅダの勢いに逆らわず、倒れざまに足をヅダの首に飛ばす。
ヅダ「むう!」
βの体が無意識に反応したことと、βが弱っていて、動作に力強さがなかったことが幸いしたのか、
あまりにもさりげなく繰り出されたその技にヅダは反応することが出来なかった。
βの両足がヅダの首の後ろで交差する。
三角絞が完璧にヅダの首と腕を捉えた。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。20』
βは自分でも驚いていた。
これほど鮮やかに技が決まると言うことは、今までの人生でほとんどなかった。
しかも兄ほどの実力者にこんな場で…
これが僕の生命線だ。ここで決めなければ、この試合、負ける。
足に力をこめて首を絞め上げる。
柔道においては、足で首を絞めるのは試合では禁止されているのだが、
今はそんな事を言ってもいられない。
ヅダはいささか驚いていた。
まさかこんな技を易々食らってしまうとは…
体をβの方に向けなおし、渾身の力をこめてβを持ち上げる。
そして、体重を乗せ、βを畳に叩きつけた。
βが衝撃に思わず手を放しそうになる。
しかし、彼は耐えた。この試合で訪れた唯一のチャンスなんだ。
ヅダがまた片膝を立て、βを持ち上げにかかる。
まだそんな力があるのか!?
βはヅダの無尽蔵にも見えるスタミナに驚愕した。
首が痛んできた。体に力が入らない。
先ほどひどく叩きつけられた時に、首を傷めたようだ。
しかしβは後のスタミナも何も考えず、全力でヅダの首を絞めつけた。
どうせここで逃げられたら、もう僕に勝ちはないんだ。
一か八か、ここにかけるしかない。
腕と足の筋肉が灼熱感を帯びてくる。筋肉を連続して緊張させる限界がきているのだ。
まだか!まだ落ちないのか!
もう限界だ。やはりだめか、とあきらめかけた時、ヅダに変化が現れた。
立てていた片膝をゆっくりとつく。頭が下がってきている。
効いてるんだ!
βは焼け付くような痛みを訴える手足の筋肉に更に力を込めた。
ほとんど力は入らなくても、絞めつづけるには無理にでも力を入れつづけることが必要だ。
ヅダの頭が更に下がり、体が徐々に横倒しになる。
そしてついに畳の上にヅダの体が完全に横倒しになった時
ヅダの手が二回、彼の顔にかかっているβの足を叩いた。
"参った"の合図だ。
ついにβはヅダに勝ったのである。
β「か、勝ったのか?」
喜びはすぐには湧いてこなかった。
頭の中が真っ白だ。
三角絞を解いて、放心したように兄を見ているβに
まだ横たわっているヅダが言った。
ヅダ「どうした。早く彼女の所に行け。女の子を待たせるなよ。」
その顔はいつもの兄としての顔だった。
β「う、うん。」
βが急に我に帰ったかのように立ち上がった。
β「でも、兄さん、大丈夫?」
ヅダ「お前よりは全然大丈夫だよ。早く行け。しっかり決めて来いよ。」
β「うん、わかった。ありがとう!兄さん!」
βは去っていった。
ヅダは仰向けに寝転がって、満足げにつぶやいた。
ヅダ「負け所探すつもりでやってたら、足元を掬われたか。強くなったな。」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。21』
本宅の方ではゼーゴックとギャンヌが試合が終わるのを待っていた。
そこにβの足音が響いてくる。
ヅダより体重がかなり軽いので、すぐに分かる。
扉の前で足音が止まり、外から声が聞こえてくる。
β「ゼーゴックさん、βです。入っていいかな?」
ゼーゴック「あ、はい。どうぞ。入って。」
扉を開けて入ってきたβにゼーゴックは息を呑んだ。
腫れあがったアザだらけの顔、血まみれの胴着…。
ギャンヌ「随分やられたね。」
ギャンヌが声をかける。
β「うん、やられたよ。」
βが返事を返す。その顔は晴れやかだ。
ギャンヌ「私、兄さんを見てくるね。」
ゼーゴック「あ、義姉さん…。」
ギャンヌは呼び止めるゼーゴックの声には答えず扉閉めた。
β「ゼーゴックさん。」
ゼーゴック「ひどい怪我…。」
ゼーゴックがβの顔の怪我に触れる。
β「イタタ・・・」
ゼーゴック「ご、ごめんなさい。今、手当てするから・・・」
β「いや、いいんだ。それより話を聞いてください。」
ゼーゴック「は、はい・・・。」
β「あんまり驚いてないみたいだから、姉さんに話を聞いたと思うんだけど、今、兄さんと試合をしてきたんだ。」
ゼーゴック「う、うん…。」
β「勝手にこんなこと言って悪いけど、僕が勝ったらゼーゴックさんから手を引いてくれって。」
ゼーゴック「うん…。」
β「ゼーゴックさん、僕は兄さんとは違う。ずっとあなただけを見つめて生きていける。
あなたのためにならこうやって体も張れる。
あながが僕に微笑んでくれるなら、いつだってその笑顔を守るために勇気をもって闘える。
だから、おねがいします。僕の方を振り向いて!僕にだけ微笑んでください!」
ゼーゴック「…。」
β「ゼーゴックさん…。お願いだ…。」
ゼーゴック「あのね…」
β「?」
ゼーゴック「試合の前、ヅダさんが来たの。」
β「兄さんが?」
ゼーゴック「自分はやっぱりグフカスさんと一緒にって。今までありがとーって。」
β「え!?じゃあ試合するまでもなかったんじゃないか。」
ゼーゴック「ううん、そんなことないよ。わたし、β君がわたしのために一生懸命になってくれて、うれしかったよ。」
β「なんか、兄さんに勝ったと思ったら、実は兄さんの思惑通り、みたいな感じだなぁ。」
ゼーゴック「そんなことないよ。わたし、二人の気持、どっちもよくわかってるよ。
β君の気持もすごく嬉しい。
でもね、あんまり急すぎて…ちょっと気持の整理が…。」
β「そ、そうか、うん、そうだよね。いきなり、兄に代わって弟で、って言われてもね。うん。ごめんなさい。」
ゼーゴック「あやまらないで。それでわたし考えたんだけど…」
β「何?」
ゼーゴック「とりあえず"おねえさん"からスタートということにさせてもらっていい?」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。22』
β「お、おねえさん?」
ゼーゴック「うん。」
β「友達とかじゃなく姉弟からなんだ。」
ゼーゴック「うん♪」
β「ええと、それって、今と同じってことですよね?」
ゼーゴック「え?そ、そっか。言われてみれば…」
β「ま、いいか。今までと同じで行きますか。」
ゼーゴック「うん、行こう行こう!」
β「しかし、今までとおなじかぁ…はぁ〜…」
ゼーゴック「がっかりしないの。ほら、治療しましょ。薬箱は茶の間だっけ?」
茶の間に向かう若干うなだれ気味のβの背中にゼーゴックがつぶやいた。
とても小さな声で…。
ゼーゴック「大丈夫よ。もうちょっと待っててね。わたし、きっとβ君が好きになるよう頑張るから。」
道場ではヅダが起きて次なる試合の準備をしていた。
道場に併設されている刀剣類の保管庫から取り出したいく振りかの刀を改め、選んでいる。
そこにギャンヌが入ってきた。
ギャンヌ「大丈夫?」
ヅダ「ああ、うっかりやられたよ。」
ギャンヌ「ほんとに負けたの?」
ヅダ「負けるタイミング探してたら、足元掬われたと言うか…。」
ギャンヌ「だらしないなぁ。」
ヅダ「そう言うな。あれも強くなってきた。」
ギャンヌ「でも、それならわだかまりを残さないで済みそうね。」
ヅダ「ああ。ゼーゴック君には悪いことしたが…。」
ギャンヌ「次の試合は行けそう?」
ヅダ「もちろんだ。ただ、次は今回より難儀だな…。」
ギャンヌ「ねえ、本当にやるの?今からでも取り消せないの?」
ヅダ「そういうわけにもいかんだろ。これも俺が撒いた種だ。刈り取ってくるよ。」
ギャンヌ「私、立会人で行こうか?」
ヅダ「いや、いいよ。」
そう言ってヅダは並べてあった中から一振りの野太刀を選び出した。
ヅダ「それじゃあ行って来る。家のものには言わないでおいてくれ。」
ギャンヌ「武運を祈ってるわ。」
ヅダ「ああ、ありがとう。」
ヅダは一人決闘場に向けて出発した。
秋の冷たい雨が降り始めていたていた。
これならあまり姿を見られることもないし、血の匂いも隠せるな…と、ヅダは思った。
同じ頃、グフBもまた決闘の場に向けて出発しようとしていた。
刀剣庫から刀と脇差を選び、刀用のカバンに入れて出て行こうとしたその時…
グフカス「…どこへ行く?」
背後から声をかけられ、ぎくりとしたグフBの足が止まる。
グフB「あ、姉上…」
左手に木刀をさげたグフカスが立っていた。
どう言い訳しようか…どう言っても言い逃れるのは難しそうだ。
グフカス「…お前が…ヅダ君の相手なのか?」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。23』
グフB「姉上…知っておられたのですか?」
グフカス「…ヅダ君が…立合いに勝ったら私の所に来ると…。」
グフB「そうですか…。」
グフカス「…彼と真剣で立合うつもりか?」
グフB「ええ。」
グフカス「…彼の速さと力は常人の物ではない。更に彼には柔剣術がある。」
グフB「知っております。」
グフカス「…あれはまさに荒ぶる戦場の剣術…昨日山篭りで手を合わせた折、改めて驚嘆した。」
グフB「そうですか…。」
グフカス「柔剣術は剣の撃ち合いを組技と化す。剣道の試合ならお前の優位は動かぬ所だが…」
グフB「姉上。」
グフカス「…ん?」
グフB「姉上は、私に勝ち目が無いと思ってらっしゃるのですね?」
グフカス「…。」
グフカスは何も言わずに目を伏せた。
言葉はなくとも、その表情が、全てを語っていた。
グフB「それでも試合を止めようとしないのは、ヅダ君を待っているからですか?」
グフカス「…。」
グフカスの顔が僅かに歪む。
まるでじっと苦痛をこらえる人のようだ。
グフB「姉上は、私から引かせたいのでしょう?今ヅダ君の実力を話し聞かせたのは。」
グフカス「…できれば…お前から引いてくれれば。」
グフB「そうすれば危険な試合をせずにヅダ君のメンツが立つ。」
グフカス「…退けぬか?」
グフB「…。」
グフBは無言で頭を振った。
グフカス「…そうか…。」
グフB「姉上、それほどまでにヅダ君が好きですか?」
グフカス「…な、何を言っている?私はただ身内同然の両家が、何があったか知らないが斬り合いなどと…。」
グフB「立合いを止めたければ、今ここで私を叩き伏せればいい。私は行けなくなります。」
グフカスの右手が、左手に持っていた木刀の柄にすっとかかる。
しかし、木刀が振られることはなかった。
また、僅かに顔を歪め、グフカスは木刀から手を放した。
グフB「姉上の許に来ると言ったヅダ君の気持を無にしたくないのでしょう?」
グフカス「…。」
グフB「実の妹を斬り合いの場に出してでも…。」
グフカス「…。」
グフカスの右手が再び木刀にかかる。
グフB「ヅダ君ならば私に勝っても怪我させる事なく勝つだろうとも思っている。…信頼している。」
グフカス「…。」
木刀を握るグフカスの右手に力が入り、また緩む。まるで戸惑うように。
そこには振ろうとして振れないグフカスの心がそのまま表れていた。
グフB「姉上、それはやはり恋だ。」
グフカス「…何?」
グフB「姉上もヅダ君も、今まで気付かなかったのです。」
グフカス「…。」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。24』
グフB「二人とも、幼少の頃よりの厳しい稽古の中で、精神で肉体を制御することに慣れすぎて、
生々しい肉体の声が聞こえなかったのです。
二人共、恋心が透明すぎて、だから、同志のなんのと二人とも勘違いして…。」
グフカス「…こ、恋…なのか?私が…?」
グフB「姉上、ヅダ君に今日、姉上から手を引けと言ったのです。」
グフカス「…。」
グフB「ヅダ君に、姉を取り戻したい嫉妬を隠しての説教は聞かん、と言われました。」
グフカス「…。」
グフB「姉上と話してみてはっきりしました。
結局の所、私たち3人の関係は夫婦にちょっかいを出す小姑、という構図に過ぎなかったのです。
ヅダ君の言う通りでした。」
グフカス「…仮にそういう関係だと認めたとして、お前はそれでも行くのか?」
グフB「小姑には小姑の意地もあれば役目もありますゆえ。」
グフカス「…。」
グフB「全てカタをつけて帰ってまいります。」
グフカス「…。」
グフB「あの多情の婿殿にもきっちり責任を取らせますゆえ、どうぞお待ちください。」
グフBは一礼すると無防備にグフカスに背中を向け歩き出した。
グフカスから斬撃が発せられることはなかった。
グフカスはグフBが出て行った道場で、一人立ち尽くしていた。
冷たい雨が降っている。
グフBは、金木犀の花が散ってしまうな…などと場違いなことを考えていた。
金木犀の花は雨に弱い。
雨に打たれると、すぐに散ってしまう。
あまり金木犀を好まないグフBではあったが、
咲き誇る金木犀の花の儚さを思うと、無常を感じずにはいられないのであった。
いや、むしろその儚さゆえにグフBは金木犀を嫌っていたのかもしれない。
今、まさに花開かんとする生命力に溢れた年頃のグフBにとって、
咲いたら散る定めを如実に表す金木犀の花は自分の生命への冒涜にも思えるのであった。
そんな事を考えながら町外れの野原に向かう。
明かりの数が少なくなってきた。
それにしても、つまらん話だ。
まるで痴話喧嘩ではないか。
いや、痴話喧嘩だと分かってよかったのかもしれないな…
お互い変な大義名分を立てるよりは。
それに、私のやるべきこともはっきり見えた。
明かりの数がどんどん少なくなっていく。
いつしか雨が上がって星々が煌きだした。
グフBは少しほっとした。
暗すぎる中での斬り合いは偶発的な要素に左右されてしまう。
確か今日は満月に近いはず。月が出れば十分な明かりの中、立合いができる。
そう思っているうちに黒々としたUC山の上に月が顔を出し始めた。
血のような赤い色の月が…
嫌な感じだ…
グフBは赤い満月にいい思い出がない。
小さい頃、試合の恨みで父が刺客に襲われたことがあった。
父は扇一本で真剣を持った十余人の刺客と渡り合い、これを撃退せしめた。
しかし父も手傷を負い、血まみれになって帰った時は家中が騒然としたものであった。
あの時も赤い月が出ていた…。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。25』
いや、ジンクスなど…と思い返し、決闘の場に向かう足に力を込め、早足になる。
それに、父はあの時勝ったのだ。不吉な赤い月ではなく、幸運の赤い月かもしれない。
そう思っても、心の奥底から不安が襲ってくる。
バーザム…
ふと彼のことが頭を過ぎる。
帰れなかったらごめんね…
ついつい弱気になり、そんなことをつぶやいてしまう。
その彼女を後からつける一つの影があった。
どこからつけてきたのだろう?少し距離をおいて、グフBの後をついていく。
バーザム「…どこに行くんだ?もう町から出ちまうぞ?」
グフBが町外れの橋に差し掛かる。
橋を渡った横に指定された野原がある。
その中央に彼がいた。
赤い月を背負い―
長大な抜き身を引っさげて―
まるで血に濡れたように―
グフBが彼に気付く。彼もまたこちらを見ているようだ。
グフB「くそ…まるで禍神じゃないか…。」
ヅダの分厚い体が月に照らされて仄かに光っている。
人間離れした凄惨な殺気を漂わせて。
ヅダ「来たか。ちょうど良い刻限だ。始めようか。」
なんでもないかのようにヅダが言う。
その言葉にも表情にも動揺の色は微塵もない。
まるで笑顔を浮かべているように見えるほどだ。
酷薄な殺気の中に浮かぶ穏やかな顔は不気味であった。
グフB「ちょっと待て。」
グフBが待ったをかけた。
ヅダ「何か?」
グフB「決闘の条件について変更したいことがある。」
ヅダ「聞こう。」
グフB「勝った方が姉上を手に入れると言うことであったが、
私が勝った場合、ひとつだけ言うことを聞く、に変えてもらいたい。」
ヅダ「そのように変更すればよいのか?」
グフB「うむ。」
ヅダ「良いだろう。承った。では。」
ヅダが野太刀を中段に構える。
グフBもバッグから出した刀を抜き払う。
その時、バーザムが走りながら橋を渡ってきた。
バーザム「おい!何やってんだ、お前ら!」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。26』
バーザムは部のことで相談したいことがあって、グフ家に向かっていた。
丁度グフBが家から出てきた所を見つけて、その尋常じゃない様子に、ひそかに後をつけてきたのである。
その彼がグフBの側に駆け寄る。
バーザム「真剣同士なのか!?何考えてるんだ!」
グフB「バ…!バカ者!下がれ!危険だ!」
バーザム「どっちがバカだよ!真剣なんか振り回して。
しかも相手はヅダなのか?お前も女相手に慣れない刀なんか振り回してるんじゃねーよ!」
グフB「違う!彼は素人じゃない!下がれ、バーザム!」
ヅダ「…助太刀を頼んだか?」
グフB「違う!バーザムには手を出すな!」
ヅダ「助太刀なら得物をだして構えろ。違うなら消えろ。」
バーザム「な、何だと?こいつ…本気なのか?狂ってやがるのか?」
バーザムはヅダの迫力に押され、持っていた木刀を袋から出して構えた。
つい身を守ろうとする本能が働いてしまったものか…
グフB「武器を構えるな!バーザム!!」
グフBの絶望的な声が響く。
バーザム「構えるなって…どういう事…。」
バーザムはそれ以上言葉を続けることは出来なかった。
目の前にヅダがいた。
数メートル離れていたはずの彼が、間合いを瞬時に飛び越えて…
穏やかな顔そのままに長大な太刀を振りかぶり…
バーザム「バ…」
彼は動けなかった。
たとえ受け止めたとしても木刀ごと断ち割られていたことだろう。
ヅダの凄まじい斬撃が袈裟切りに彼の肩口を襲い、
彼はまるで叩きつけられるかのごとくうつぶせに地面に倒れ、そして、動かなくなった。
グフB「バ…バーザム…!」
怒りに燃えヅダに襲い掛かろうとしたグフBの切っ先に、ヅダの太刀がちょこんと触れた。
グフBが反射的に柄をしっかり握る。
次の瞬間、グフBの体は大きく横に半回転して地面に叩きつけられた。
あたかも、剣だけでなく体ごと巻き落とされたかのようだ。
グフB「な、なんだ!?」
立ち上がろうとした彼女の目に上段に剣を構えたヅダの姿が飛び込んで来た。
咄嗟に横に転がり飛んで剣を避ける。
彼女の脇三寸をヅダの剣が唸りを上げて振り下ろされた。
グフB「く!」
更にもう一回転横に転がり、体勢を立て直して立ち上がろうとする彼女の顔に何かが飛んできた。
グフB「う…!」
ヅダが先ほどの雨でぬかるんだ足元の土をグフBの顔めがけて蹴り飛ばしたのである。
思いもよらぬ攻撃…しかも月が出ているとはいえ夜である。
グフBは対処することが出来なかった。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。27』
グフB「しまった!目が…!」
何とか目を開けて中段に構えようとする。
しかし、目に入った泥は容易には落ちてくれない。
またヅダの太刀がグフBの刀に触れる。
今度は大きく上に持っていかれる。
グフBがバンザイするような格好になる。
グフB「ど、胴を…!」
とっさに剣を捨ててそのまま後ろにとんぼを切って逃れる。
またしても体から二、三寸の所をヅダの太刀が真横に唸りを上げて通り抜けていった。
それにしても何と言う剣か。
剣を通じてこちらの重心を操ってくる。
真剣のやり取りにおいては、剣を取り落とすことは死につながる。
そこを逆について相手の反射的な反応を利用して剣をしっかり握らせ、
力が入って固定された相手の剣を相手の体幹に圧力を加える道具に使っているのだ。
まさに真剣を取ってこそ生きる剣術である。
グフBは絶望的な気分で、腰に差しておいた脇差を抜いた。
この短刀ではもはや勝機はあるまい。
バーザムは倒れたまま微動だにしない。
斬られるならバーザムの側で…
彼女の脳裏に浮かんだのはそのことであった。
じりじりとバーザムの側に寄る。
グフBはバーザムの左脇につけた。
次の接触がおそらく最後になろう…
もはや最後の一瞬に賭け、今打てる最高の一撃を繰り出すのみ。
倒れるとも、バーザムに体重ねて倒れるのならばそれもまた悪くない。
バーザムには悪い事をしたが…でも最後に一緒に居れてよかった…。
ヅダが中段に構えを決めてギリギリの間合いに入ってくる。
向こうにはギリギリでもこちらには遠い。
ヅダが半歩左に動き、太刀を横構えにする。
一気に胴を薙ぎ払う気か?
来る!
ヅダの足が地面を蹴った。
バーザム「食らえ!」
それまで地面に伏していたバーザムが、突如身を起こしざまに横薙ぎにヅダの足を木刀で払った。
ヅダ「む!」
ヅダがそれを上に飛んで避ける。
今だ!
グフBは無我夢中で脇差を下から斬り上げた。
その刀はヅダの胸元に吸い込まれていった。
着地したヅダはそのまま後ろに大きく跳び退った。
そして構えを解きすっと立ち上がる。
グフB「だめか!?浅かったか!?」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。28』
その言葉ににっこりと笑みを返す。
その笑みからは先程までの殺気は拭ったように消えうせていた。
ヅダ「お見事。」
ヅダの胸からみるみる血が溢れ出した。
ヅダはどしゃりと片膝をついた。
グフB「や、やった…。」
バーザム「おい、大丈夫か?」
グフB「おまえの方こそ!心配したんだぞ!」
バーザム「ああ、俺の方も峰打ち食らってしばらく動けなかったんだけどな。」
グフB「そ、そうか。でも良かったよ。本当に斬られたかと思ったからな。」
グフBがヅダの許に歩み寄る。
ヅダ「なんでも一つ言うことを聞くんだったな。」
グフB「もちろん聞いてもらう。だが、まず、手当てをしてからだ。」
ヅダ「不要だ!」
手を触れようとしたグフBにヅダが強い調子で言う。
グフBの手がビクリとして止まる。
グフB「よし、ではまず約束を果たしてもらおう。その後なら手当てを受けるな?」
ヅダ「ともかく、何なのか言え。」
グフB「では言おう。姉上かゼーゴック君か、どちらを取るのかはっきりしてもらおう。」
ヅダ「姉上は惜しくなくなったのか?」
グフB「出てくる前に、姉上と話をした。姉上と君の間にあるのは同志としての絆ではなく恋なのだと。」
ヅダ「…。」
グフB「君も姉上もその強すぎる精神力で肉体的な恋の心を押さえ込んでしまっているのだと。」
ヅダ「…。」
グフB「私ははっきりそう確信した。」
ヅダ「その通りだ。俺もやっと気付いた。」
グフB「互いにそうであれば、もはや私に裂けるものではない。」
ヅダ「…。」
グフB「だが、それならそれで、君もどちらか一方の相手に絞ってもらわないと困る。」
ヅダ「…。」
グフB「今、答えを出せとは言わない。だが、約定は守ってもらうぞ。」
ヅダ「わかった。」
グフB「さ、傷を見せろ。」
その時、音もなくもう一つの人影が野原に現れた。
グフカス「…傷は私が拭おう。」
グフB「姉上…。」
ヅダ「いらしてましたか。かっこ悪いところ見られちゃったなぁ。」
ヅダが無理に笑顔を作る。
グフカスはその頭を優しく抱くと、彼のからだを横たえさせ、
自分は正座して彼の頭を膝の上に載せた。
グフカス「…なぜ、わざと斬られた?」
ヅダに優しく問い掛ける。
グフB「な!わざと!?」
ヅダは答えず目を瞑った。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。29』
グフカス「…最後に半歩、バーザムの方に寄ったな。
あれは、バーザムが何かを仕掛けようと時をうかがってるのを見抜いたからであろう?」
ヅダはそれにも答えなかった。
バーザム「俺の死んだ振りも見抜いてたって言うのか!?」
グフカス「…隠すな。ヅダ君。」
ヅダは相変わらず目を瞑ったまま曖昧な笑みを浮かべている。
グフカス「…妹が、出て行くときに責任を取らせると言った。」
ヅダ「…。」
グフカス「…その言葉ではたと思い当たった。もしや君は、我が身に刀を浴びることで、
これまでの責任を取ろうとしているのではないかと。」
ヅダ「…。」
グフカス「…君の性情は分かっている。」
ヅダ「…。」
グフカス「…私への思いに自分でも気付かないまま、他の女と付き合っていた自分が許せなかったのだろう?」
ヅダ「…。」
ヅダの目から一筋の涙が落ちた。
グフカスがこれほどまでに自分の心の内を汲んでくれるという、そのことに対する喜びの涙なのか、
それほどまでに心を汲んでくれる女性を心ならずも裏切ってしまった悔恨の涙なのか…
グフカスはそのヅダの頭に覆い被さるように優しく抱き、そしてささやくように耳元で言った。
グフカス「…もう、こんな事は二度とするな。私は…君の死骸など抱きたくはないのだから…。」
中空に明るい月が昇っていく。
もう赤い色は、その面から消え去っていた。
グフカス「…立てるか?立てるなら、傷を晒しで巻いて、医者に行こう。
町外れに父上の門下生の先生がやっておられる外科がある。」
ヅダ「ええ、大丈夫です。骨に傷がついた程度で…骨まで切れては無いと思います。」
ヅダは鞘に収めた太刀を杖代わりに立ち上がった。
グフカスがヅダの胴体に器用に晒し布を巻きつけていく。
グフカス「…お前たちは先に帰っておれ。今回は私たちの事に巻き込んですまなかったな。」
グフカスがバーザムとグフBに声をかけた。
グフB「ふん、面白くもない。結局ヅダ君が計画どおりにやっていいとこ取りしてくのか。」
バーザム「そう言うなって。なにはともあれ命あっての物種だろ?それより俺の打たれた傷の手当ても…」
グフB「唾でもつけとけ!」
そんな口をききながらも、グフBの顔は清清しさを湛えているのであった。
ありがとう。助けに入ってくれて。
そうつぶやいたグフBの声は秋風にさらわれて、バーザムの耳には届かなかったのであった。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。30』
ヅダとグフカスは寄り添いながら歩いていく。
歩くたびにヅダの胸から滴り落ちる血に濡れても、気にも留めずにヅダを支えながら。
金木犀の香りがする。
道の角を曲がったグフカスがそこに広がった光景に、小さくあっ!と声を上げた。
街頭に照らされた道路一面に金木犀の花が散っていた。
先ほどの雨に打たれて散った花々に彩られた道が金色の川のようだ。
まるであの夏の日、山頂で見た天の川のように…
思わず互いの顔を見合す。
二人共同じ事を考えているのが、手に取るように分かった。
ヅダ「約束が…こんな所で…。」
グフカス「…誰かの思し召しであろうか。」
ヅダ「行きましょう!」
ヅダが微笑みかけながらグフカスに言う。
グフカス「…うん。」
グフカスもまた笑みを返し、肩に置かれていたヅダの手を握りしめる。
二人は歩いていく。
地上に出現した天の川の上を。
もうどこに行こうとも決して離れないという誓いを胸に、
出合って十数年の時を経て互いの本当のパートナーを見つけた喜びに震えながら。
今地上に降り立った天上の恋人たちは、ここにようやく真の恋人となったのであった。
―金木犀の香る頃、赤い月の下で。 完―
大量投下失礼しました。
年内に終わってよかった。
>>73 なんという神・・・
投下量を見ただけでワクワクしてしまった
この話は間違いなくスゴい
とにかく超GJです!
GJです。
ヅダァー!・・・・・・負けろ。
>>73 超長編投下VGJです!
このスレでも,シリアスな話だったので待ってましたよ。
これからもお願いします!
ミナサン、オヒサシブリー! (ぬ)ノシ
本業ガ鬼ノヨウナ忙シサデ、
更新&続編投下ガマッタク手付カズナ状態デス。
……イヤ、ホントゴメンナサイ!
年始ニハ更新出来ルトハ思ウンデスガ、今ダ不透明ナ状況デス。
デモ、必ズ戻ッテクルンデ、モウシバシオ待チクダサイ。
ホンジャ、マタネー!
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。』終了記念座談会 ヅダを巡る女たち 1
ゼーゴック「と、いうわけで、今日はヅダさんに縁のある女性陣に集まってもらいましたー。」
グフB「なんで私がこんな席に…。」
ゼーゴック「今日は思いっきりヅダさんについて語り合ってくださーい!」
ギャンヌ「別に語ることなんてないけど…。」
ゼーゴック「またまたぁ。今回は終始ヅダさんをサポートしてたじゃないですか。」
ギャンヌ「でもだからって別に…。」
ゼーゴック「グフBさんは、今回は敵同士ということでしたけど?」
グフB「今回は、じゃない!今でも、だ!わざと斬られただと!?ふざけおって。そのうち決着をつけてくれる!」
ゼーゴック「あわわわわ…あんまり刺激しない方がいいみたい…。」
グフカス「…今回は、本当に私たちのために皆に迷惑をかけたな。改めて詫びよう。」
ギャンヌ「いいええ。気にしないで。それに…その…。」
グフカス「…?」
ギャンヌ「昔から二人を見てたから、やっと落ち着く所に落ち着いたなぁーって思ってたり…。」
ゼーゴック「ひ、ひどぉい!わたしじゃ最初からダメだったってことですか!?」
ギャンヌ「うん。ぶっちゃけ。」
ゼーゴック「ガーン…」
ギャンヌ「でも、ほんとうに感謝してるわ。洗濯や料理も助けてもらったし。」
ゼーゴック「そ、そうですか?(半ベソ)」
ギャンヌ「甘やかし担当もいた方が、頑張るみたいだしね。男達は。」
ゼーゴック「べ、別に甘やかしてるわけじゃ…。」
グフB「甘やかすで思い出したが、姉上はちょっとヅダ君に甘すぎませんか?」
グフカス「…そうかな?そんなことは無いと思うが。」
ギャンヌ「どちらかと言うと、兄さんがグフカスさんといる時だけ別人なのよね。」
グフB「ああー、そう言われれば、そうかもしれないな。」
ギャンヌ「例をあげて考えてみましょ。」
例1 ギャンヌといる場合
ギャンヌ「もーいや!私、やっぱりフェンシング部に入る!」
ヅダ「うわぁぁああんん!!!やめないでー!おいてかないでー!ギャンヌちゃーん!!!」
例2 ゼーゴックといる場合
ゼーゴック「わたしが食べさせてあげる!はい、あーんして?」
ヅダ「ああああああーンとモうサレるお姿モ、いとかシこくおハしマシけり。」
例3 グフカスといる場合
グフカス「…どうしたのだ?白百合など持って。」
ヅダ「花屋の店頭で見つけて、つい買ってしまいました。あなたに良く似合う。」
グフB「誰だ、この最後のスカシッペ野郎は。」
グフカス「…え?彼はいつもこんな感じだろう?」
ギャンヌ「グフカスさんの前ではね。」
ゼーゴック「確かに違いますねぇ。」
ギャンヌ「グフカスさんといる時がポテンシャルの100%を発揮している、とも言えるけど。」
グフB「100%だとああなるのか。軽く嫌だな。」
ギャンヌ「βも多分ああなるよ。覚悟しといてね。」
ゼーゴック「え?β君が?」
以下ゼーゴックの妄想 〜もわぁぁぁん〜
β「コスモスが咲いていたので摘んで来ました。まるで可憐なあなたのようだ。」
ゼーゴック「まあ、こんなにたくさん。ありがとう。」
β「しかし、この花びらよりも瑞々しいあなたの唇が、僕を魅了して止まないのです。」
ゼーゴック「花を摘むようにわたしの唇も摘んではくださらないの?」
β「ああ、ゼーゴックさん…」
ゼーゴック「β君…」
そっと唇を重ねる両者なのであった。〜妄想ここまで〜
ゼーゴック「ステキ…」
ギャンヌ「ステキなんかい!」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。』終了記念座談会 ヅダを巡る女たち 2
ギャンヌ「ところで今回は戦闘シーンが多かったね。」
グフB「思い出しても腹が立つ!」
グフカス「…悔しさをバネに修行いたせ。武術家は負けて強くなるのだ。」
ギャンヌ「微妙にポイントがずれてるような…。ってかグフBさん勝ったんじゃ…。」
ゼーゴック「ヅダさんは今回もヤケッパチに強かったです♪」
ギャンヌ「負けたけどね。」
グフB「手元の資料によると、一般生徒の無差別虐殺を除くと旧ザク、β、私と3連敗中とあるが…」
ギャンヌ「兄さん、実は弱いんじゃ…。」
グフカス「…実際に強いか弱いか、普段手を合わせている君が一番良く知っておろう。」
ギャンヌ「ええ、まあ。でもここまで負けると怪しくなってくるなぁ。」
ゼーゴック「戦闘といえば…グフカスタムさんの戦闘もしばらく見てないですねぇ。」
ギャンヌ「今回は兄さんが柔剣術使ってたけど、今度はグフカスさんの手刀の術も見てみたいね。」
グフB「私も柔剣術の稽古をしておけば遅れを取ることも…くそ!」
ギャンヌ「両家の秘伝とはいうものの、手刀の術はグフカスさん、柔剣術は兄さんだけが使うんですよね。」
グフカス「…剣と素手の使い手同士の交流の中で磨かれる技だからな。」
ギャンヌ「グフカスさんは他にも何か奥の手を隠してそう。」
グフカス「…ん?私か?他には、例えば三分身から真空斬りを放つ…」
グフB「姉上!そーれーは!ブレイクダウン・タイフォーンじゃないですか!」
ギャンヌ「グフカスさん、作品が違うのはちょっと…。」
ドッ!!!
凄まじい踏み込み音。地面が大きく裂けている。風が彼に向かって流れ込んでいく。
ヅダ「Rock'n Roll !!」
ゼーゴック「マキシマム・バスター・タイフォーン!!」
ごすぅ
打撃音が響き渡る。
ギャンヌ「やめろっつってんのよ。」
ギャンヌの素振り用木刀がヅダの頭部を直撃し、
ヅダに集中してたエネルギーの渦は雲散霧消した。
グフB「 何 で も あ り か 。 君 は 。 」
ギャンヌ「悪魔とでも闘うつもりなの?」
ヅダ「みんなが集まってるって聞いて来たら、奥の手の話題してたから…盛り上がるかなって思って…(´・ω・`)」
ギャンヌ「あんたも兄さんを甘やかさないで。」
ゼーゴック「でも、乗らないとかわいそうですよぉ。」
ギャンヌ「だいたい女同士の話に入ってこないの。兄さん。」
ヅダ「そんなこと言わないで、俺も話に入れておくれよ。(´・ω・`)」
グフカス「…まあまあ皆、良いではないか。どうせ彼のことを話していたのだし。」
ゼーゴック「そおですよぉ。はい、ヅダさん、こっちにどーぞ。」
グフB「来た。ヅダ君に甘い組だ。」
ギャンヌ「女の子にモテてうらやましいわぁ。」
ヅダ「じゃあちょっと失礼します(いそいそ)。」
グフB「すかさず姉上とゼーゴック君の間に座るあたりが抜け目ないな。」
ギャンヌ「まったくいやらしい。」
グフカス「…ところでどうしたのだ?白百合など持って。」
ヅダ「来る途中に花屋の店頭で見つけて、つい買ってしまいました。あなたに良く似合う。」
ギャンヌ「何予想通りの行動とってんのよ!」
グフB「ギャンヌ君の完璧シミュレーションも若干怖いものがあるな…。」
ゼーゴック「いいなぁ…。」
グフB「未練たらたらだな。君。」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。』終了記念座談会 ヅダを巡る女たち 3
ゼーゴック「そういえば、ヅダさんって、グフカスさん相手だと石化しませんよね?」
ギャンヌ「そういえばそうだね。」
グフカス「…歩けるようになる前からの付き合いだしな。」
ギャンヌ「でも、恋人として意識したら石化しそうなもんなんだけどなぁ。」
グフB「恋人の前だと石化するのが前提ってのもすごいな…。」
グフカス「…私が思うには、彼と私の関係は、恋人というより夫婦に近いから、それでじゃないか?」
グフB「うちの父上は母上のメイド服姿に吐血してましたぞ。」
グフカス「…うん…うちの父上は特別だ…あまり公言するな。」
グフB「は!しまった!家庭内の機密が漏洩した!」
ヅダ「お元気で結構じゃないですか。うちの父もずっと一人身だが大丈夫なのだろうか。」
グフカス「…ヅダ君の父上はあまり恋愛方向の欲がないように見受けられるが。」
ギャンヌ「…お恥ずかしい話、まだ母に未練があるようで。」
グフカス「…なるほど。ギャンヌ君の母上の記憶は私にもないが…。よい人だったのであろうな。」
ギャンヌ「あ!そうだ!兄さんを手当てしてくださった晒し布、洗って持ってきたんだった。」
グフカス「…ああ、わざわざすまないな。捨ててくれても良かったのに。」
ギャンヌ「いえいえ。もったいないですもん。」
グフカス「…普段は消毒した新品の晒しを用意してあるんだがな、あいにく切らしていて、私のを使ったんだ。」
ギャンヌ「私の?」
グフカス「…う、うん、その…私が普段胸を押さえるのに巻いてるのだから、捨ててもらって良かったんだが。」
ヅダ「胸?」
グフカス「…うん、こう、動くのの邪魔になってな。」
ギャンヌ「ここで石化するかと思ったらしないわね。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゼーゴック「な、何の音?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
グフB「何か…沖から波が押し寄せるような…。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
グフカス「…段々近づいてくる。」
ヅダ「プシーーーーーーーー!!!!」
グフB「うお!何だ!?鼻血!?」
ギャンヌ「衝撃が大きすぎて時間差で来たか…。」
ヅダ「プシーーーーーーーー!!!!」
グフカス「…な!何だこの勢いは!地面がえぐれてきている!」
ゼーゴック「と、とにかく鼻を押さえましょ!えい!」
ヅダ「……………」
グフカス「…ふう、おさまったか。」
ヅダ「プシーーーーーーーー!!!!」
ゼーゴック「きゃー!!!今度は耳血がー!!!」
グフB「耳血はまずいぞ!耳血は!」
ギャンヌ「ゼーゴック!手を放しなさい!」
ゼーゴック「は、はい!」
ヅダ「プシプシーーーーーーーー!!!!」
ゼーゴック「ぎゃー!両方から血が出ててる!!!」
ヅダ「しゅるるるるるるるるる」
グフB「お、おい、耳血の勢いでからだが水平方向に回転しだしたぞ。」
ヅダ「ばひゅーん」
グフカス「…と、飛んだ!!?」
ギャンヌ「耳血噴射による回転で軌道を安定させつつ、鼻血の噴出エネルギーで飛んだんだわ…。」
グフB「じ、上空まで飛んでって見えなくなった。」
ギャンヌ「我が兄ながら恐ろしい男…。」
ゼーゴック「そ、そんなこと感心してる場合じゃないですよ!探さなきゃ!」
グフカス「…そ、そうだな。これはさすがにシャレになってない。」
ギャンヌ「なんとなくほっといても大丈夫な気もするんだけど…。」
グフB「出血多量で上空から落ちたらさすがに危ない。死なれても寝覚め悪いから探しに行こう。」
グフカス「…しかし、これでは夫婦生活もおぼつかんな。…一体いつになることやら。」
ゼーゴック「みんな早くー!なんか向こうの方に落下中の物体が見えますよー!」
ギャンヌ&グフB「やれやれ……………」
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。』終了記念座談会 ヅダを巡る女たち 終わり
>>77 お久しぶりです。
お待ちしておりますので、ゆっくりまったりまいりましょう。
お体にお気をつけて!
>>77 久しぶりです! まったり待ってます!
>>81 GGJ!! 長文お疲れ様!!
そしてミスコン編ラスト
デリンジャーアームズ「皆様、大変長らくお待たせしました!」
スコーピオ「これより、第一回 ミスACコンテスト優勝者 ミスACの発表だ!!」
白トーラスからしばらく経ち、司会者二人が戻ってくると会場は一気に沸きあがる。
司会者二人の背後には、未だ第二審査の衣装を着ている出場者の面々。
しかし白トーラスのみはヘビーアームズの後ろに隠れているが。
そんな中、デリンジャーアームズが優勝者の名を読み上げようとしている。
暗くなる会場、響き渡るBGM。
一気に緊張に包まれる会場の雰囲気。
そして、ミスACの名がデリンジャーアームズに読み上げられた。
その名は!!
デリンジャーアームズ「獲得票数、5124票! 初代ミスACは…………」
観客&出場者「ごくり……」
デリンジャーアームズ「エントリーナンバー5番っ!! ビルゴUぅぅーー!!!」
ビルゴU「え? 私?」
スコーピオ「ビルゴU、前へ」
ビルゴU「は、はい!」
選ばれたのはビルゴUだ!
何事にもにっこり笑顔のビルゴUも流石に驚いている様子だったが、すぐにいつもの調子に戻り舞台中央へと駆けていく。
他の出場者達も笑顔で拍手、と思っておこう。
デリンジャーアームズ「それでは! 栄えある初代ミスAC ビルゴUに何か一言ーー!!」
ビルゴU「えっと、そのぉ」
頬を赤くし、しばらく考えた後、ビルゴUはこう言った。
ビルゴU「みんな〜! ホントにホントにありがとー♪ パパぁ〜、お姉ちゃ〜ん♪ 私やったよ〜〜♪ ぶいっ♪」
観客(男)「うおおーーー!!」
ビルゴ「……ぶい」
ビルゴUはとても嬉しそうに、手を振ったりブイサインを出したり。
観客の男達は騒ぎ出し、ビルゴは同じくブイサインで返すが、ここで微妙な表情の人が約一名。
ビルゴV「……」
ビルゴV白牙『どしたの? 嬉しくないの?』
ビルゴV「い、いや嬉しいぞ? ただ、何か素直に喜べないというか……」
ビルゴV白牙『あぁ〜、今日の事でAC学園全員とか他の学園にも知られちゃったからねぇ。こりゃしばらく大変だぞ?』
ビルゴV「うーん……なんだろなぁ」
まぁ、お父さんだし仕方ない現象だろう。
豪華な王冠や食堂のタダ券3ヶ月分を受け取っているビルゴVを、微妙な笑みで見ているビルゴVがいた。
スコーピオ「ついでに他のランキングはこうなる」
ミスAC ビルゴU 5124票
準ミス 白トーラス 5102票
3位 ガンダムルシフェル 4239票
他 ご想像にお任せします。
スコーピオ「これにて! ミスACコンテストを終了とするぅぅぅぅ!!!」
デリンジャーアームズ「では! 第二回コンテストまでさようなら!!」
観客(男)「おおおおおおおおお!!!」
かくして、第一回ミスACコンテストは終了された。
会場は最後まで熱気に包まれ、
ザクフリ「すみません! 何か一言お願いします!」
ビルゴU「え、えっと……」
終了後もビルゴUはしばらく帰ることができませんでしたとさ。
あ、忘れてた
―完―
ミスコン後日談
ミスACに選ばれたビルゴUが記者陣に取り囲まれている時のこと。
ミスコン出場者、ある人の控え室の前に男達が群がっていた。
ルシフェル「………おいおいおい、なんだよアレ」
ギルティカスタム「きっとルシフェルのファンね。良かったじゃない、3位になれて」
ルシフェル「いやいや、全然良くないって」
ギルティカスタム「それじゃあ私帰るから。サインでも何でもしてあげるのね?」
ルシフェル「え? ちょっ、待てって」
男「あ! ギルティカスタム様だ!」
ギルティカスタム「みなさん今日はありがと〜♪ ルシフェルなら後で出てくると思うから、私はこれで」
ルシフェル「……」
その後もまったく控え室から出れることのないルシフェルが居たそうな。
ギルティ「はぁ〜あ……お姉ちゃんにもルシフェル君にも負けちゃうなんて」
Wアーリー「ギルカス先輩ならともかく、男の人に負けちゃうのはショックやわ〜」
何やらドヨ〜ンとした雰囲気のギルティとWアーリー。
その少し後方にはセラフィムとアルトロンが歩いている。
Wアーリー「ウチ、可愛くないのかなぁ?」
ギルティ「ううん、ウイングアーリーは可愛いよ。ただ、相手が強すぎるんだよ」
Wアーリー&ギルティ「はぁ〜〜〜」
二人は再び深いため息をはいた。
女に負けたのなら耐えられたが、男であるルシフェルに負けてしまったのは相当なショックなのだろう。
セラフィム「……」
アルトロン「……」
そんな二人を、どうすればいいのか分からないと言った様子でセラフィムとアルトロンは黙って見ていると、不意にWアーリーが男二人に振り向きこう言った。
Wアーリー「もう! 名に黙っとんねんセッちゃん、アルトロン君! 落ち込んだ女の子を励ますのが男の子の役目やろ! 特にセッちゃん!!」
セラフィム&アルトロン「す、すみません」
Wアーリー「セッちゃんもこうじゃ、ギルちゃんの苦労するなー」
ギルティ「まったくだよ。今日は二人の驕りで何か食べに行こ♪」
Wアーリー「せやね♪」
セラフィム&アルトロン「………はぁ」
セラフィムとアルトロンは思わずため息を吐き、Wアーリーとギルティは手を繋いで仲良く帰っていきましたとさ。
白トーラス「私が準ミスとはな……世も末というやつか」
サンドロックカスタム「そんな事ないわよ、白トーラスは十分可愛いわ♪ エピオンも喜んでたわよ?」
白トーラス「そ、そうか? それならいいのだけど」
ファンとなった男どもを潜り抜け、サンドロックカスタムと白トーラス、ヘビーアームズはデスサイズヘルカスタムを引き連れて歩いていた。
ヘビーアームズ「……」
サンドロックカスタム「どうしたの? 元気ないわよ?」
ヘビーアームズ「あ、いえ(ばれてないかなぁ……)」
白トーラス「??」
元気なさげに黙って歩いていたヘビーアームズに、サンドロックカスタムは覗き込むように聞くと、ヘビーアームズは笑って平然を装った。
ヘビーアームズは猫耳を装着したことによって、ヘビーアームズ改の招待がばれてしまったのではないかと心配していたのだ。
白トーラス「ん? そういえばヘビーアームズカスタムは?」
サンドロックカスタム「そういえば……何処に行ってしまったのかしら?」
ヘルカスタム「あぁ、あいつなら」
ヘビーアームズ「知っているんですか?」
ヘルカスタム「多分、あそこだろ」
白トーラス「あそこ?」
3人の女子は困惑の表情を浮かべた。
ヘビーアームズカスタムは何処に居るのか……、
デリンジャーアームズ「はいらっしゃいらっしゃい! ミスACのビルゴUをはじめ出場者全員のプロマイド、トレーディングカード、フィギュア何でもあるよぉ〜! ここだけの限定だよ〜!」
ダークエンジェル「レアレアだよ〜」
Hアームズカスタム「ヘビーアームズのプロマイドとフィギュアのスク水バージョンくださーい!」
デリンジャーアームズとダークエンジェル先生が開いていた露店で色んなものを買っていましたそうな。
ちなみにサンドレオンカスタムは、保健室でずっとサンドレオンを見ていたそうです。
―今度こそ完―
>>77 お疲れ様です。待っていますのでお仕事頑張ってください。
>赤い月の人
おまけ乙です。ヅダすげぇw
>グフB「うちの父上は母上のメイド服姿に吐血してましたぞ。」
ごめん、あれ一応鼻血なんだ・・・どうでもいいけど。
バーザムとザクと42の覗き日記
冬深まるある日、バーザムとザクUFは相変わらず覗きを計画しているようです。
あれ?今回はもう一人いますよ?
ザク「で、何こいつ?」
バーザム「なんか『参加させてくれ』って・・・」
白単色の体に目鼻口の代わりに「42」と書かれた顔。妖怪の類でしょうか。
42「違う!れっきとした人間だ!」
バーザム「い、いきなり何だ?」
42「いや、なんでもないです」
ザク「(こいつ大丈夫か?)しかし、何でここの学生でもなさそうなあんたが俺達と覗きを?」
42「いやあ、本当は41がくる予定だったんだけどアンカー間違えてね・・・」
バーザム「答えになってないぞ」
42「あ〜・・・あれだ、覗きを愛するものはボーダーフリーだろ?」
バーザム「は?」
ザク「お前・・・」
42(やっぱ無理あるか?)
ザク「いい事言うじゃないか!その通りだ!」
バーザム「え?」
ザク「覗きを愛するもの皆友達!だろ?」
感極まって涙を流すザク。馬鹿です。
ザク「ようし、行くぞ同士よ!女の子が俺達を待っている!」
42「お、お〜!」
バーザム(なんだかなあ・・・)
42「ここは?」
三人がいる所は更衣室がある建物。しかし更衣室の窓は反対側に面しています。
ザク「ふふ、そこに窓があるだろ?あの窓の向こうは・・・シャワー室だ!」
42「何ぃ!?」
バーザム「そしてだ。今あそこには学園内の樹木の冬囲いを終えた園芸部の皆さんが入っている!」
42「な、なんだっ(ry」
そういえば水音が聞こえるような・・・42は思わず唾を飲み込みます。口はありませんが。
ザク「どうだ、血が騒ぐだろう?」
42「ええ・・・」
ザク「ようし、早速」
バーザム「待て、誰か来る!」
ここでばれては一大事。三人は建物の影に隠れます。
「ぐふふ・・・V2たん萌えー」
「V2たんハァハァ」
やってきたのは三人の野郎共。言動だけでなく見た目からして怪しいです。
バーザム「あいつらか」
42「・・・彼らは?」
ザク「『V2たんファンクラブ』っていうらしいが・・・『V2たんにハァハァする会』に改名したほうがいいぞ、絶対。」
42「あの人たちも覗きを?」
ザク「だろうな。奴らが来たとなるととなるとあいつも来るな・・・」
バーザム「来たぞ、気ぃつけろ」
42「え?」
???「待てや」
バーザムの言った通り、覗きをしようとするV2たんファンクラブに何者かが立ちはだかります。
「あ!」
「き、貴様はV2たんに群がる悪い虫!」
「ペズバタラ!」
ペズバタラ「悪い虫はどっちだ・・・」
ペズバタラ、怒ってます。怒りのオーラでただでさえ強力な威圧感が倍増しです。
バーザム(こえ〜)
ザク(大声出すなよ、殺されるぞ)
42(わかった!)
「う、うろたえるな皆!今回こそこいつを倒してV2たんを解放するんだ!」
「「お、おおー!」」
勇気を振り絞ってペズバタラに挑みかかるV2たんファンクラブ。しかしそれは勇気ではありません、無謀です。
ペズバタラ「・・・」
ペズバタラは一番最初に飛び掛ってきた男を軽くかわして背中を思いっきり蹴り飛ばします。そして二人目の肩を掴み三人目に叩きつけました。
「ぐえっ!」
「げはっ!」
「うぎゃあ!」
三人が奇声をあげて倒れます。
ペズバタラ「まだやるか?」
「く・・・こうなったら見せてやる、貴様のために編み出した必殺の戦法!」
「「おう!」」
起き上がった三人はペズバタラを中心に置くように三角形の陣形を組みます。
「ふふふ、三方向から来る攻撃、避けれるかな?」
ペズバタラ「へえ、少しは考えているのか。でも無駄だ」
そう言って背中の木刀を抜くペズバタラ。囲まれていても全く動じていません。
「強がりを言うのも今のうちだ!行くぞ!」
そう言って三人が一斉に飛びかかります。三人の拳や蹴りがペズバタラに襲いかかろうとしたその瞬間、
ペズバタラ「破!」
その掛け声とともに一人がバーザムたちが隠れているところまで吹き飛びました。
42(う、うわぁ!何!?)
バーザム(モチツケ!ザク、見えたか?)
ザク(一応・・・速過ぎだろあれ)
42(え?どういう事?)
バーザム(あいつ、一瞬で今吹っ飛ばされたやつの懐に潜り込んで突きを放ちやがった)
ザク(ありゃ部長より速いぞ・・・)
ペズバタラ「この陣形は一人が欠ければ強さは数十分の一だ。それでもやるか?」
「「お、覚えてろ!」」
ペズバタラに睨まれた残りの二人は捨て台詞を残して退散していきました。
ペズバタラ「ふぅ・・・」
浅くため息をついて木刀をしまうペズバタラ。そこに上から声が飛び込んできました。
「あ、ペッちゃんだ!何してるの?」
ペズバタラ「ああ、今覗きを撃退してt・・・ぬぉ!?」
バーザム(おお!)
42(これは!)
ザク(キター!)
窓からペズバタラを見下ろしているV2。問題はその体勢です。
窓が高いところにありそこから外を覗くには床から足を離さなければいけません。その状態で安定を保つためにV2は上半身を窓から出しています。そしてV2はシャワー中。
そうです。V2のつるぺたまな板が外から丸見えなのです。
V2「どうしたのペッちゃん?固まったままで面白いよ?」
ペズバタラ「あ・・・うあ・・・」
無邪気に笑う元凶のV2。ペズバタラはまだ固まったままです。
ザク(いやーいいもの見れたな。眼福眼福)
バーザム(しかも危険を冒さずにな。よし、このままずらかる・・・おい、どうした?)
42「・・・や・・・やったぁー!つるぺただぁー!」
思わず叫んでしまう42。最悪です。
ザク「ば、馬鹿!」
バーザム「しょうがない、逃げ」
ペズバタラ「させるか・・・」
バーザム&ザク&42「あ」
立ちはだかり木刀を構えるペズバタラ。こうして冬の空に三人の叫び声がこだましたのです。
終
赤い月の人にならって戦闘シーンを入れてみた。今は反省している。グフカスの覗きはまたの機会にでも。
おおぅ。鼻血でしたか。
『金木犀の香る頃、赤い月の下で。』終了記念座談会 ヅダを巡る女たち 3
○グフB「うちの父上は母上のメイド服姿に鼻血を噴出してましたぞ。」
×グフB「うちの父上は母上のメイド服姿に吐血してましたぞ。」
に訂正します。
>>82 『よいこ』的世界 (;´Д`)ハァハァ
>>86 ちょっとだけいい目を見た住人が誕生した歴史的瞬間?
よく考えたらぬ氏が添い寝してもらってるんだった…忘れてた…
『ボールの災難 ライトニング出会い系 その1』
キュベレイの生活は規則正しい。
本日も早起きして朝仕事を終わらせての登校である。そこへ…
ザクレロ「ヒャッホー!どけオラ、のろま共がぁ!」
原付(中古)に乗ったザクレロがやってきた。
我が物顔に道路を蛇行しながら走ってくる様にキュベレイは密かに眉をしかめた。
ぬこ「んなぁ〜…」
キュベレイ「あ!危ない!」
なんと、そのバイクの先に子猫がのこのこ出てきたではないか!
キュベレイは直後に起こるであろう惨事に思わず目を瞑った。しかし…
ボールの中の人「ターンキーック!」
ボール「僕の体で無茶しないでー!!!」
横合いから人間技とは思えない勢いで飛び込んで来たボールの(正確にはXマンの)飛び蹴りで
ザクレロは道路の向こうまで吹っ飛んでいった。
ボール「あんなことして死んじゃったらどうするんですか!」
ボールの中の人「安心したまえ。横滑りしていくよう計算して蹴ったから。」
猫は救われた。
代わりにキュベレイの前には一人で問答を繰り広げている背の低い小太りの男が出現した。
キュベ「君は?」
ボール「は!人に見られてた?」
キュベ「同じ学校の生徒だな。その襟章は…1年か。」
ボール「ははは、はい!(よりにもよって3年のキュベレイさんだ…この人威圧感あって怖いんだよなぁ。)」
ボールの中の人(別に怒ってる様子はないようだが。)
キュベ「猫を助けたのか?」
ボール「は、はぁ。まあ、その…そういうことで。」
キュベ「もうだめかと思ったよ。」
ボール「は?はあ、そうですねえ。」
キュベ「失礼だが見かけによらず強いんだな。君。」
ボール「え?いえ!決してそのようなことは!」
ボールの中の人(おい、ボール君、彼女は君に関心を持ってるのではないか?)
ボール(え!?関心?ってどういうこと?)
ボールの中の人(関心と言えば関心だろう。日常生活に闖入してきた自分の周りにいないタイプの男性へのな。)
ボール(?って…ことは…まさか!!!ひひひ一目ぼれとか!?)
ボールの中の人(早まるな。まだ興味を持ってるだけだ。しかも正確には私への興味なのだが…)
ボール(ま、まさか…この僕が…フラグなのか!?これがフラグというやつなのか!?)
ボールの中の人(人の話をちゃんと聞きたまえ!!)
キュベレイ「この猫、まだ子供みたいだ。」
キュベレイは先ほど轢かれかけて、おびえている子猫を抱き上げながら言った。
キュベレイ「どうしよう。私の家には小鳥がいるから連れて帰ってあげられないんだ。」
ボール「え!?じゃじゃじゃじゃあ僕が連れて帰ります!うち、今何もいないから!」
キュベレイ「そうか。良かった。いずれおじゃましてもいいか?」
ボール「え、ええ。もちろん!(ここここれはー!やはり来たかー!きーたーのーかー!!)」
ボールの中の人(猫見たいだけなんじゃないのか?)
ボール(長かった…今までの僕は、ムチで叩かれ、鼻血を流し、はね飛ばされて臨死体験する日々…)
ボールの中の人(これは…もう何も聞こえなくなってるな…)
ボール(それがついに!ついに!)
キュベレイ「学校が終わるまでどうするかな。猫。」
『ボールの災難 ライトニング出会い系 その2』
ボール「ついに!ラブコメ化する日がきたんだ!」
キュベレイ「えっと…猫…」
ボール「しかも相手はキュベレイさん。学園内で最も攻略が難しいと言われる孤高の美人キャラ。」
ボールの中の人(ボール君。)
ボール「そう、それは日本でいえば富士山。世界で言えばエベレスト。」
ボールの中の人(ボール君!)
ボール「その余人を寄せ付けない処女峰に、天上の楽園に!ついに僕が足跡を刻むのか!?刻んじゃうのかー!!?」
ボールの中の人(ボール君ってば!!)
ボール「何!?いい所なのに!」
キュベレイ(じろり)
ボールの中の人(途中から声に出てたぞ。)
ボール「し、しまったぁああああ!!!!つ、つい興奮しすぎたー!」
ボールの中の人(だから止めようと思ったのに、人の話聞かないからなぁ。君は。)
ボール(ちなみにどこらへんから声に出てましたでしょうか…)
ボールの中の人(ラブコメ化する日が来たんだ。辺りからだな。)
ボール「ま、まずい所全部聞かれてしまってるじゃないかー!」
キュベレイ「くす…」
ボール「わ、笑った…」
キュベレイ「君はあけすけだな。」
ボール「いえ、その決して表現しようと思って表現したわけでは…」
キュベレイ「きっと、肉体的にも健康で強いから、開けっぴろげになれるのかもしれないな。」
ボール「いえ、もう、年がら年中鼻血を流している病弱の身でして…」
キュベレイ「くすくす…まあそういうことにしておこう。」
ボール「ハイ。そう思っておいていただけると、たいへんありがたいです。ハイ。」
キュベレイ「近くに知人の家がある。猫は授業が終わるまでまでそこで預かってもらうことにするよ。」
ボール「そ、そうですか。」
キュベレイ「放課後になったら校門の前で待っていてくれ。一緒にこの子を取りに行こう。」
ボール「は、はい!喜んで!」
キュベレイ「では、後で。」
ボール「また後ほど!」
キュベレイ「あ、そうだ…」
ボール「何でしょう?」
キュベレイ「3年間、あまり楽しいこともない学校生活であったが…」
ボール「はあ。」
キュベレイ「入学してよかったよ。強い子に会えて。」
ボール「は、はぁ。」
その言葉を残してキュベレイは去っていった。
ボールの中の人(ボール君、君、結構気に入られたみたいだな。)
ボール「いやったあああああ!」
ボールの中の人(問題は彼女の気に入った"強い"部分が私の能力だということだが…)
ボール「ねえ、結婚式は神前婚がいいかな?それとも教会がいいかな?」
ボールの中の人(早!!!!それより君、ちょっとは事の経緯を考えて深刻になったらどうかね…)
こうして猫を経由してXマンが結んだ変な縁により、
キュベレイとボールは知り合うことになったのだった。
初対面時の色んな誤解がこの先二人にどのような影響をもたらすことになるのか。
それはXマンにもわからないことである。
ボールの中の人「ん?必要なら光の国に帰れば時間航行して見て来れるぞ?」
必要じゃないので結構です。
『ボールの災難 ライトニング出会い系』 終わり
『ボールの災難 ライトニング出会い系 おまけ』
兄「orz」
弟「orz」
ザクV改「orz」
一同「なんだろう…今年の風はやけに骨身にしみるな…」
通学中のキュベレイを密かに且つ勝手にガードしていた親衛隊のみなさんに
今朝の光景はあまりにも衝撃的だったようである。
『ボールの災難 ライトニング出会い系 おまけ』 終わり
『X姉弟の朝』
AW学園の近くにある山。
日が出始め少し明るくなり始めている早朝の山の中に、何かがぶつかり合う音が響いていた。
XDV「ハッ! せやぁっ!」
そこには二人の男女がいる。
男、ガンダムエックスディバイダーは一刀流。
女、ガンダムダブルエックスは二刀流で剣を交えている。
DX「どうした? 息があがっているし動きが鈍くなってきているぞ?」
XDV「くっそ……まだまだだ! ハッ!」
ディバイダーは胴から面と攻めるのを絶やさず、剣を打ち付ける。
ダブルエックスは距離を置くための突き等はするものの、これといって攻める訳でもなくディバイダーの剣を受けるだけ。
第三者から見れば、ダブルエックスの防戦一方でディバイダーが優勢に見えるだろう。
だが、攻め続けているディバイダーの体力は確実に消耗し、その証拠にディバイダーが攻める度に額からは汗が飛び散り輝いている。
一方のダブルエックスは息切れすらしておらず、ディバイダーから致命的打撃も受けていない。
尚且つ受け止めているのは片手……もう一本の剣は未だ振られてもいない事からダブルエックスにはまだ十分の余力があった。
やがてディバイダーは大きく面の構えに入ると、ダブルエックスに向けて上から大振りで剣を振り下ろす。
XDV「うわあああっ!」
DX「っ! だが甘いっ!」
空気を斬る音と共にダブルエックスもディバイダーの剣を片手で受け止め、もう片手の剣でがら空きだったディバイダーの胴を斬り付けた!
XDV「が……ッ!!」
脇腹を思いっきり打たれたディバイダー。
あまりの痛さに言葉が出ないディバイダーは、両手で持っていた木刀を地面に落とすと同時に脇腹を押さえて蹲った。
DX「勝負あったな。今日はここまでにしよう」
エックスDV「ちっ……ちょっと待って姉さん……今動くとヤバイ……ッ!」
DX「すまない、つい。ほ、ほら、私の手を」
X「お姉ちゃーん! お兄ちゃーん! 朝ごはん持ってきたよーー!」
木刀を納め、脇腹を押さえながら蹲っているディバイダーにダブルエックスが手を差し伸べようとした時、山道から大きな弁当箱を持って彼女等の妹、ガンダムエックスが手を振って近づいてきた。
背中に大太刀を背負い、刀をガチャガチャ言わせながら走っている。
X「もう訓練終わった? あら? どうしたのお兄ちゃん?」
DX「私が強くやり過ぎてしまって……」
X「大丈夫お兄ちゃん?」
XDV「な、なんとか……」
X「じゃあ行こ♪ 今日は梅おにぎりだよぉ〜♪」
XDV「ってそんなに引っ張……あああぁ〜〜!!」
DX「………すまん」
申し訳なさそうに語るダブルエックスを横に、エックスは心配そうな声を上げる。
妹に心配をかけてはいけない、という兄的な思考が働き、ディバイダーはやせ我慢をするも満面の笑みのエックスに手を引っ張られ思わず悲鳴を上げた……。
ダブルエックスは、ただあたふたして妹に引っ張られる弟を見ているしかなかった。
そんな朝のX姉弟のお話でした。
―完―
金木犀シリーズ完結乙。俺もクリスマスネタのために早く終わらせねば・・・
オアシス「犯人は・・・・リックドム!!貴方よ!」
リックドム「お、俺!?違う!!俺は高機動を襲ったりしていない!!」
オアシス「フッ、調べはついてるのよ?貴方が保健室で高機動にアンモニア液をぶっ掛けたことぐらい」
リックドム「ドキィッ!?」
高機動「この臭いの原因はお前かリックドムゥゥ!!」
リックドム「堪忍やぁ、俺はただ高機動の意識を取り戻そうとして・・・わざとやないんやぁ」
オアシス「いえ、貴方はそれ以前に高機動を亡き者にしようとしていた」
一同「「「「何?」」」」
オアシス「そう!全ては高機動にアンモニアをぶっ掛けエンガチョにして皆の除け者にしようとした!違う?」
リックドム「そ、そんな・・・俺はやってない!!」
オアシス「そんなの高機動から聞けば一発よ、高機動?犯人はリックドムなんでしょ?」
高機動「違うぞ」
一同「「「「え?」」」」
高機動「恥ずかしながら僕ァそこに落ちてたバナナの皮を踏んで転び頭を打っていただけなんだが」
オアシス「・・・・・・・・」
リックドム「おいオアシス」
オアシス「・・・・・・・えへ♪」
一同「「「「「えへじゃねー!!!」」」」」
ガンダム「ところでなんでこんな所にバナナの皮が・・・」
橙ゲゼ「あ、それ俺だ」
一同「「「「「再びえ?」」」」」
橙ゲゼ「いや今朝朝飯食う暇無かったからバナナ持ってきて食ってた」
高機動「おぉどおぉれえぇえくぁああぁぁああぁ!!!!」
橙ゲゼ「うわ!やめろ高機動!?臭ッ!?目に染みる!!」
ガンダム「高機動君!スーツ脱がないで!!臭いが!臭いが教室中に!!!」
高機動「グハハハハ我が名は刃斬無将・・」
RD-4「高機動くんそれは言っちゃ駄目ぇぇぇ!!!」
ホワイトベース「お前等何をやっている!?昼休みはとっくに・・・臭ッ!?」
こうして何ともアホらしい事件は幕を閉じた、高機動に悪臭と心に傷跡を残して・・・
高機動「なんで僕ばっかこんな目にぃ!!」
橙ゲゼ「作者に嫌われたんじゃねえか?」
事件解決乙!
そして高機動には悪いがこんなネタ
『独身女性の脅威』
クリスマスも近くなってきたある日の夕方、道端で偶然出会ったジャンヌ・ダルクとサイコミュ高機動試験用ザク(以後サイコミュ高機動)が歩いていた。
サイコミュ高機動「はぁ〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜………もうすぐクリスマスかぁ。もう今年で2(ピー)歳なのに今年も一人かぁ……」
ジャンヌ・ダルク「ま、まぁ、妹さんもいる事だし。いいじゃないの。私なんてもう3(ピー)歳よ?」
サイコミュ高機動「先輩はお子さん3人もいて夫婦円満じゃないのぉ……まったく、いいわよね若くして子供生んだ人は」
……先輩にタメかよこの人。
サイコミュ高機動「……クリスマスの日………どうし……んん?」
テンション低めでサイコミュ高機動が呟いたとき、彼女は前方に何かを発見した。
それは、相変わらずイチャつきながら歩いているRD−4と高機動だった。
ジャンヌ・ダルク「あら? あの子達は、確かジェイブスのお友達の……」
サイコミュ高機動「いっけー一郎ー! ロケットパーンチ♪」
ジャンヌ・ダルクもカップルの存在に気づいたようだけど、その時にはサイコミュ高機動が笑顔で義手を高機動の頭めがけて飛ばしていた。
バコーンッ!
高機動「ぐはっ!」
RD-4「こ、高機動くん!?」
そしてその腕は見事に命中。
ジャンヌ・ダルク「え?! ち、ちょっとサイコミュ高機動さん!? ってあれ?」
驚き、鉄拳を飛ばした本人のほうを向くジャンヌ・ダルクだが、既にそこにはサイコミュ高機動の姿は無い。
サイコミュ高機動は、満面の笑みで高機動へ物凄いスピードで走っていっていたのだ。
再び片腕を装着すると、高機動に思いっきり抱きついた。
サイコミュ高機動「高機動く〜〜ん♪」
高機動「おはっ! え? あ、さ、サイコミュ高機ど、ぐへぇっ!」
そして抱きついた瞬間コブラツイスト。
高機動は成す術が無く見事にかかる。
サイコミュ高機動「久しぶりね高機動くん♪ 随分RD−4ちゃんと仲がいいじゃないのよぉ〜♪」
次、腕ひしぎ十字固め。
高機動「いきなり何……あああああぁぁぁ〜〜」
サイコミュ高機動「付き合ってるって妹から聞いてたけどホントだったんだぁ〜、いいなぁ羨ましいなぁ♪」
最後、足四の字固め。
もがく高機動、あたふたする突然の事にRD−4。
高機動「ぎ、ぎぎ、ギブギブギブ! お願い、今度うちのクラスの男子紹介しますから!」
サイコミュ高機動「あらホント♪ ごめんねぇ、なんか無理やり言わせたみたいで」
ようやく開放された高機動はピクピクしていて、RD−4が慌てて駆け寄った。
独身女の力、高機動はこの日、その恐ろしさを改めて知ったそうな。
翌日
高機動「頼む! このとおり!」
ステイメン「やだ!」
ネモ「絶対やだ!」
赤ガンダム「誰がお前などの為に」
ジェイブス「あんなおっそろしい姐さん無理だって!」
サイコミュ試験用ザク「ごめんなさい。お姉ちゃんが本当にごめんなさい!」
―完―
誤字発見
× もがく高機動、あたふたする突然の事にRD−4。
○ もがく高機動、突然の事にあたふたするRD−4。
以上、失礼しました。
>>94 >高機動「何で僕ばっかりがこんな目に?」
バーザム「いや、他のキャラに比べたら破格の好待遇だと思うが(俺らも人の事言えないが)」
ザクUF「そうだそうだ!贅沢言うな!」
バーザム「ザクのやつなんか何気ない一言でドライセンに裏拳喰らう事なんか日常茶飯事だ」
ザク「その通り!味わってみるかこの苦しみ!痛みが快感になりかけるんだぞ!?」
バーザム「・・・それ引くわぁ・・・」
ザク「え?」
アク禁終わったー!
>>77 ぬ氏ー!!!
来れない原因は仕事でしたか。
これは,愛のご奉仕隊を呼んでおかないと!?
>>81 続編GJです!
つーか,グフカスわざわざそれを本人他3名を前に言うか?
これは,相当の純粋もとい天然とみたっ!
>>85 ミスコン完結VGJです!
2校にまたがる長編すごかったですね。
ミスコン編の絵とか誰か描いてくれないですかねー,と人任せですまぬ。
>>87 住人とのコラボGJです!
それにしても,アンカーミスがなければ今頃は...
グフカスさんに期待しとこっと。
>>92 ボール(ターン星人X装備時)ネタGJです!
これを期にボールがまともになることに期待...するのは 無謀でしょうか?
>>93 X関連ネタ乙です。
朝っぱらから大変ですね,Xも。
1発ながら,起承転結がはっきりしててよかったです。
>>94 事件解決乙です。
結局バナナ,もとい橙ゲゼが犯人ですか。
高機動もへんなとこで抜けてるなー。
>>96 独身女性ネタGJです。
こっから,クリスマスのあまあまなのが増えてくることを願って。。。
てゆーか,高機動何気に赤ガンダム誘うって友達なのか?
>>97 小ネタ乙です。
ザク「その通り!味わってみるかこの苦しみ!痛みが快感になりかけるんだぞ!?」
にギガワロス。
バーザムに禿同。
>てゆーか,高機動何気に赤ガンダム誘うって友達なのか?
たまたま居たからじゃないの?もしくはひどい目に遭わせたかったとか。
こっちが新スレか、いちおうここにも
1月中旬ぐらいに復活する予定
忘れている人もいると思うけどあれの続きを書き上げたいと思います
ということでまたお世話になります
>>100 気長に待ってます。
AC組やAW組とかのクリスマスネタを考えつつこんなネタ。
『赤ガンダムはいい奴?嫌な奴?』
放課後、夕方の街中でヴィクトリーはるんるん気分で一人歩いていました。
ヴィクトリーが街に来た目的はV2へ贈るクリスマスプレゼント選びで、今はその帰り。
V「あれ? あの人……」
ヴィクトリーがふと横を見たとき、何かに気づいた。
目に映るのは自分が通っている学園の、男子用制服を着た赤髪の男、赤ガンダム。
嫌な奴と学園でもっぱらの評判の赤ガンダム。ヴィクトリーも赤ガンダムに対してあまりいい感情を持っていない。
しかし、赤ガンダムはしゃがんで何かをやっていて、それが気になったヴィクトリーは赤ガンダムに気づかれない様にそぉーっと近寄ってみてみる。
赤ガンダム「……」
???「にゃあ、にゃあ」
V「猫ちゃん?」
赤ガンダム「っ!!」
赤ガンダムの目線の先には、ダンボールに入った小さな子猫。
捨て猫だろう、その猫の頭を赤ガンダムは無表情で撫でていた。
意外な光景に思わず声を出してしまうヴィクトリーに、赤ガンダムはハッと気づき驚いた様子で後ろを振り向いた。
睨む赤ガンダムに、ヴィクトリーはビクッとなる。
V「あの……」
赤ガンダム「見たのか?」
V「うん、可愛い猫ちゃんだね」
赤ガンダム「だが、このまま放置されれば餓死か凍死だ」
V「そう、だね」
赤ガンダムとヴィクトリーは、二人に鳴き続けてる子猫を見る。
V「かわいそう」
赤ガンダム「ならお前が拾ってやれ。俺は帰る。この事は誰にも言うなよ」
呟く様に言ったヴィクトリーに、赤ガンダムは一言言い残しその場から立ち去ろうとした。
だがその前に、ヴィクトリーが口を開くと、赤ガンダムは立ち止まり、またヴィクトリーに振り向く。
V「ねぇ、一つだけ聞きたいんだけど」
赤ガンダム「……何だ?」
V「もしかして、私みたいに自分以外にこの子に気づいてくれる人待ってたの? 赤ガンダム君ってホントはやさし……」
赤ガンダム「勘違いするな。俺は気まぐれで構ってやっただけだ。そうしたら、たまたまお前がのこのこやって来た、ただそれだけだ。俺に構ってる暇あったら、名前でも考えてやれ」
笑顔で言うヴィクトリーに、赤ガンダムは無表情で言い残しそのまま立ち去った。
しばらく黙っていたヴィクトリーは、やがてまたニコッと笑って子猫を抱きかかえる。
V「じゃあ帰ろっか。名前考えなきゃ……えっとぉ……」
子猫「にゃー」
V「……カルル、うん、カルルがしよう」
子猫「にゃあ?」
V「よろしくね、カールル♪」
かくしてヴィクトリーに新しい家族が増えたそうな。
翌日の教室で、ヴィクトリーはカルルのことを話しました。無論、赤ガンダムの事も。
ジェイブス「マジで? あいつが」
ガンダム「俄かには信じられないよ」
V「でも、ホントはいい人なのかも」
ガンダム「でもあいつ……赤ザクちゃんを泣かせたし……あんな事も言って」
ジェイブス「だよなぁ。女泣かせる奴にいい奴なんていねぇって姉貴も言ってたし……うし! ここは俺が確かめてくる!」
V「あ……」
ジェイブス「おーい、赤ガンダム〜」
赤ガンダム「……なんだ?」
ジェイブス「さっきの授業、ちょっとわかんねーとこがあってさぁ。良かったら教えてく」
赤ガンダム「それはお前の責任だろう。せいぜい無い頭でどうにかするんだな、馬鹿」
ジェイブス「てんめぇ♯」
ガンダム「……悪いけど、ヴィクトリーちゃんみたいには思えないよ。あいつだけはどうしても……」
V「でもでも…………」
赤ガンダムの謎?も一つ増えたそうな。
―完―
さっそくグフカス天然ネタをぬっち
『キャプテンに喝を入れろ!』
ある日のUC学園武道場
ヅダ「この間はどうも。」
グフカス「…いや、こちらこそ。」
ヅダ「そろそろですか?」
グフカス「…そうだな。君は?」
ヅダ「ええ、こっちもそろそろです。」
グフカス「…ふふふ、互いの体が見えない糸で繋がっているのかな。」
ヅダ「ええ、きっと。」
ヅダとグフカスが話をしている。
それを横目に見ながらグフBがうんざりしたようにつぶやいた。
グフB「まーた始まった…。」
ドムトロ「オイオイ、なんかキャプテンとヅダ先輩最近仲良すぎねーか?」
グフA「ねえねえ、なんかあったの?あの二人。」
グフB「知らん!」
こんな他の部員の目をよそに二人の会話は続く。
グフカス「…離れていても同じようになるかな?」
ヅダ「例え地球の裏側にいても、他の星にいたとしても…」
グフカス「…ヅダ君。」
グフB「あーあー見てられん!」
グフBがそう言って顔を背けようとした時…
グフB「…なんか妙に暗いような?」
グフA「あ、あれ?壁が…ない!?」
ドムトロ「壁だけじゃない!天井も!」
グフB「それだけじゃない!床もないぞ!これは…!」
ザクUF「なんだ!?星…か?なんで星が!?」
グフB「宇宙空間!?」
ヅダ「幾千幾万の星の灯りを越えても、牽牛と織女のように天の川に隔てられても、きっと…。」
グフカス「…そうか…そうだな。宇宙を貫いて我々は…。」
漆黒の宇宙空間ライクな空間で、グフカスとヅダが強い光を放っている。
ドム「うわー!!!!」
ドムトロ「着替えてたドムが流されたぞ!」
バーザム「うかつに動くな!お前まで流されるぞ!」
ボールの中の人「な、何事だ!?局地的に極めて強い時空の歪が生じている!近いぞ!」
ギャンヌ「正気に戻れー!!!!」
最も近くにいたギャンヌが二人にむけて怒鳴った。。
グフカス&ヅダ「はっ!我々は何を!?」
宇宙空間っぽい空間は瞬時に元の武道場に戻った。
ギャンヌ「いいかげんにしてよね…。」
ドム「うぎゃ!」
"流されて"いたドムが武道場天井付近から落下してきた。
『キャプテンに喝を入れろ! 2』
グフB「武道場でいちゃいちゃせんでください!皆の迷惑です!」
他部員達「いちゃいちゃか?今のはいちゃいちゃしてたのか?いちゃいちゃすると宇宙空間が出現するのか!?」
グフカス&ヅダ「す、すまん。」
グフB「まったく、最近は練習にも身が入ってないのではないですか!?」
グフカス&ヅダ「面目ない…」
グフB「ちゃんとしていただきませんと、他の部員への示しがつきませんぞ!」
ヅダ「悪い悪い。ただ、この間二人で稽古したんだが、その後がどうか話してただけなんだよ。」
グフカス「…うむ、そろそろなのでな。」
グフB「そろそろ?」
ヅダ「真剣で思いっきり打ち合うだろ?そうすると刃が欠けて小さい破片が飛び散るじゃない。」
グフカス「…それが額や頬に飛んで刺さるのだ。」
ヅダ「それが、数日すると中から押し出されて浮いてくるので、取れるようになるのだが…」
グフカス「…それがお互いそろそろかと。」
一同「し、真剣が刃こぼれして顔に破片が飛んで刺さるくらいの稽古って…(ぞわぁ〜…)」
グフカス「…では皆もやる気充分なようなので、今日は厳しく行くぞ。」
ヅダ「おし、じゃあこっちも本気でいくか!今日は覚悟しろ!」
ギャンヌ「え、えっと、そ、そんなに気合入れなくても…ほら、厳しい稽古がしたいの、グフBさんだから。」
剣道部一同「どどどどーすんの!キャプテンが本気になっちゃったじゃない!」
グフB「…スマン。皆。」
その日の両部の稽古が、足腰が立たなくなるほど厳しいものになったのは言うまでもないことである。
『キャプテンに喝を入れろ!』 終わり
実は鬼平犯科帳からもぬっち。
高機動が近頃不幸続きなのでそろそろ光でも。
「高機動の策略クリスマスの罠」
高機動「あいつらめ・・・こんなに頭を下げてるのにそれでも断るか・・・なら見ていろ・・・」
一人部屋で妖しく笑う高機動、そんな高機動をF2が見ていた
F2(こりゃ大変だぞ・・・)
翌日学校
F2「というわけで気を付けといた方がいいよ」
ステイメン「情報ありがとう」
ネモ「でも高機動何する気なんだろうね」
橙ゲゼ「わからんが注意しておいた方がいいのは確か・・・」
高機動「何の話?」
一同「「「うわっ!?」」」
気配も無く皆の背後に立っていた高機動、声を掛けられた皆は驚く。
橙ゲゼ「な、何でもねえよ!」
ステイメン「そうそう」
ネモ「ねぇ?」
高機動「ふぅん」
一言残してアッサリ引く高機動、その潔さに皆何か引っかかる
ギャンヌ「ねぇそこの男子ー」
固まっていた野郎共に声を掛けるギャンヌ、みな振り向く
ステイメン「どうかした?」
ギャンヌ「みんなクリスマスって暇?」
橙ゲゼ「そりゃ・・・暇だが?」
ネモ「それがどうかしたの?」
ギャンヌ「あのね、クリスマスに皆で合コンしないかって考えてるんだけど・・・」
男子一同「「「合コン!?」」」
高機動「計画通り」
105 :
101:2006/12/22(金) 03:00:40 ID:???
もう一ネタ
『カスタム団 〜グフカスさんの彼氏について』
ギルティカスタム「ねぇん、グフカスさん♪ 彼氏できたんだって〜?」
グフカス「あ、あぁ」
ギルティカスタム「どんな人どんな人?」
グフカスタム「世界、いや宇宙、いやどのような世界であっても一番の人だ」
ヘルカスタム&サンドロックカスタム((バカップルの予感……))
ギルティカスタム「今度会わせて〜?」
Hアームズカスタム「グフカスタム、それだけはしてはいけない。特にギルティカスタムには」
ギルティカスタム「ちょっと! それどういう意味!」
ヘルカスタム「そのまんまだろ。どうせ、会って色々いじり倒そうとか考えてるんだろ?」
ギルティカスタム「違うわよ! もし美形だったらルシフェル用の着せようとしただけよ!」
サンドロックカスタム「同じ意味でしょうそれ」
リ・ガズィ・カスタム(ヅダさんが、ルシフェルさんの衣装を?)
ジムカスタム「…………ぶっwww!!」
ヘルカスタム「俺のデスノートによると、結構強いらしい」
サンドレオンカスタム「なるほど。いつか手合わせ願いたいな」
ヘルカスタム「お前相手だと、大抵の奴死ぬからw」
Wゼロカスタム「……見える……」
エニルカスタム「何がだい?」
Wゼロカスタム「ヅダという男の未来」
グフカスタム「ど、どんな未来だ?」
Wゼロカスタム「これは………月……うさぎ………餅つき……転倒………夢オチ……」
ヘルカスタム「なんじゃそりゃ」
Wゼロカスタム「俺は見たものを言っただけだ。詳しい事は知らないが、気をつけた方がいい。でないとお前を、殺す」
グフカスタム「わかった」
ギルティカスタム「ところで、グフカスさんとそのヅダくんって、もうキスとかしたの?」
グフカスタム「キ………っ!!!」
グフB「姉上? 姉上? だめだ返事が無い」
バーザム「しかも顔真っ赤」
グフカスタム「……(ポカーン」
―完―
>>99 あ,やっぱそれが自然な考えですか。
赤ガンダムネタが少ないのでまだ,キャラ変えれるのではとおもったんですよ。
>>100 おひさしぶりですねw
こちらは保守しながら待ってますので。
そのころには,ぬ氏も帰ってきて過去ログもまとめられ始めてるといいんですがね。
>>101 早速赤ガンダムネタありがとうございます。
Vはまだ,フラグはたってなかったはずだから,もしかしたら...
>>103 GJです!
また,バカップルが誕生したわけですね。
柔道部員&剣道部員乙。
>>104 クリスマスネタ待ってましたぃ!
続き楽しみにしてます。
>>105 カスタム団の登場久々ですね。
ヘルカスタム「俺のデスノートによると、結構強いらしい」
って,デスノートに人の詳細まで書いてあるということは,原作のより高性能なのかと驚愕。
そして,グフカスはまだまだ乙女なわけですね。
とにかくGJ!
朝も早から続き
橙ゲゼ「ごごごg合コン!?」
ギャンヌ「うんそう」
ステイメン「でででもなんで急に?」
ギャンヌ「さぁ?誰から言い始めたかは知んないけどクリスマスに特に予定の無い奴でやろうって」
ネモ「でも・・・合コンかぁ・・(ガザDさんが来ればなぁ)」
橙ゲゼ「で?で?面子は?誰がくんの?」
ギャンヌ「えっと〜今のところはA組の女子は私とアッグ、オアシスにゲルググJ、ZZは来るって言ってるわ」
橙ゲゼ「ほうほう」
ギャンヌ「で、B組からも来るし先輩方も何名か誘ったって言ってたわよ」
橙ゲゼ「よし!!俺絶対行く!!」
ステイメン「じゃ、じゃあ僕も・・・」
ネモ「う、うん」
赤ガンダム「下らん、が別に予定も無いしな暇つぶし程度にはなるだろう」
ギャンヌ「んじゃあ決まりね」
橙ゲゼ「お〜いガンダム、お前もこねえか?」
ガンダム「僕はクリスマスはいつも家族と過ごしてるから・・・」
橙ゲゼ「あっそ」
とある一室部屋は暗く燭台に一本蝋燭が燃えている
サイコミュ試験用ザク「・・・・これでいいんだよね」
高機動「そうそう、これも全ては君のため君のお姉さんのためww」
サイコミュ試験用ザク「うん、それじゃあ」
そういって部屋を去るサイコミュ試験用ザク 部屋には高機動とRD-4が残される
高機動「・・・・・・クラスの男共はドンドンと合コンという餌に釣られていく」
RD-4「結果的には嵌める事にはなるけど・・・いいんだよねコレで」
高機動「あのタコ姉め、名前が似てる好でここまで取り持ってやったんだから失敗しないで欲しいね」
RD-4「う〜ん、それはどうかな・・・それに名前なら私も高機動なザクだよ?」
高機動「いやそう言うことはあんまり言わない方が・・・」
RD-4「でもこうして見ると私たち悪者っぽいね」
高機動「偶にはいいでしょう?こんなのも」
RD-4「うん♪」
サイコミュ高機動じゃ長いから俺はタコザクって呼びますww妹はサイコミュでいいけど
108 :
R:2006/12/22(金) 09:29:42 ID:???
「40,41連投した人 」は長いんで変えます。
>>107 合コン編順調に進んですね。
朝もはよから乙です。
この機会に目だってない人達にも活躍&フラグを恵んであげてください(´・ω・`)ノシ
ってか,タコザクってwww
サイ高とか駄目ですかね?
Another flowerをこの手に ホーリーナイトサプライズ作戦
”Another flowerをこの手に”。このスレ三校目に発動されたドライセンとザクUFをくっつけちゃおう作戦。
ほとんどの人が忘れていたであろう作戦が、今発動する!
ガイアザク「さて、クリスマスイブが近づいてきた。」
ライデンザク「俺達みたい彼女無し男には試練の時だよな」
F2「高機動もいちゃつくんだろうな・・・」
ガイア「しょうがない。恋を育むにはまたと無い時でもあるからな。ということで今年のイブにドライセンちゃんの思いを遂げさせる!」
ライデン「おお、ついにやるのか兄貴!」
F2「でもカップルが増えたら僕達の鬱度が倍になっちゃうよ?」
ガイア「大丈夫だ。そういう時は腹いせにFをボコればいい」
ライデン「なるほど。大義名分もあるしな」
F2(F兄ちゃんかわいそう・・・)
ライデン「で、何か策はあるのか?」
ガイア「勿論。まずな・・・」
ガイア「・・・というわけだ」
ライデン「いい線いってんじゃないか?」
F2「でもRD-4がそんな事許すかな・・・」
ガイア「抜かりは無い。これを見ろ」
ライデン「これは・・・何かの券?」
ガイア「ああ。商店街歳末大福引で当てた『イブに二人で過ごす高級ホテル「キリマンジャロ」ペア宿泊券』だ!」
F2「あの特賞の!?」
ライデン「これをあの二人にプレゼントして厄介払いする気か?もったいねえ・・・」
ガイア「まあいいだろう。高機動はともかくRD-4には日頃世話になってるからな」
ライデン「そりゃあ、な・・・バーザムとグフBちゃんも呼ぶか?」
ガイア「悪くないな。成功したらバーザムの弱みを握れる」
F2「だとしたらさ、こういうのは・・・」
次の日、学校
ザクUF「おーい、グフB」
グフB「ん?・・・ザクか」
ザク「バーザムが一緒じゃなくて残念だったか?(・∀・)」
グフB「そ、そんな事あるか!」
ザク「嘘つくなって。で、いい話があるんだけどよ・・・」
バーザム「いたいた。ドライセーン」
ドライセン「!・・・なんだ、バーザムだけか」
バーザム「分かりやすいなお前は。そんなお前にいい話があるんだがな・・・」
続く
さわりだけ投下しとく。三回くらいまとめて投下予定。
>>107氏にキャラの行動予定が被らなければいいんだけど。
>>108 コテハンって必要?名無しで良くないか?
Another flowerをこの手に ホーリーナイトサプライズ作戦
”Another flowerをこの手に”。このスレ三校目に発動されたドライセンとザクUFをくっつけちゃおう作戦。
ほとんどの人が忘れていたであろう作戦が、今発動する!
ガイアザク「さて、クリスマスイブが近づいてきた。」
ライデンザク「俺達みたい彼女無し男には試練の時だよな」
F2「高機動もいちゃつくんだろうな・・・」
ガイア「しょうがない。恋を育むにはまたと無い時でもあるからな。ということで今年のイブにドライセンちゃんの思いを遂げさせる!」
ライデン「おお、ついにやるのか兄貴!」
F2「でもカップルが増えたら僕達の鬱度が倍になっちゃうよ?」
ガイア「大丈夫だ。そういう時は腹いせにFをボコればいい」
ライデン「なるほど。大義名分もあるしな」
F2(F兄ちゃんかわいそう・・・)
ライデン「で、何か策はあるのか?」
ガイア「勿論。まずな・・・」
ガイア「・・・というわけだ」
ライデン「いい線いってんじゃないか?」
F2「でもRD-4がそんな事許すかな・・・」
ガイア「抜かりは無い。これを見ろ」
ライデン「これは・・・何かの券?」
ガイア「ああ。商店街歳末大福引で当てた『イブに二人で過ごす高級ホテル「キリマンジャロ」ペア宿泊券』だ!」
F2「あの特賞の!?」
ライデン「これをあの二人にプレゼントして厄介払いする気か?もったいねえ・・・」
ガイア「まあいいだろう。高機動はともかくRD-4には日頃世話になってるからな」
ライデン「そりゃあ、な・・・バーザムとグフBちゃんも呼ぶか?」
ガイア「悪くないな。成功したらバーザムの弱みを握れる」
F2「だとしたらさ、こういうのは・・・」
次の日、学校
ザクUF「おーい、グフB」
グフB「ん?・・・ザクか」
ザク「バーザムが一緒じゃなくて残念だったか?(・∀・)」
グフB「そ、そんな事あるか!」
ザク「嘘つくなって。で、いい話があるんだけどよ・・・」
バーザム「いたいた。ドライセーン」
ドライセン「!・・・なんだ、バーザムだけか」
バーザム「分かりやすいなお前は。そんなお前にいい話があるんだがな・・・」
続く
さわりだけ投下しとく。三回くらいまとめて投下予定。
>>107氏にキャラの行動予定が被らなければいいんだけど。
>>108 コテハンって必要?名無しで良くないか?
Another flowerをこの手に ホーリーナイトサプライズ作戦
”Another flowerをこの手に”。このスレ三校目に発動されたドライセンとザクUFをくっつけちゃおう作戦。
ほとんどの人が忘れていたであろう作戦が、今発動する!
ガイアザク「さて、クリスマスイブが近づいてきた。」
ライデンザク「俺達みたい彼女無し男には試練の時だよな」
F2「高機動もいちゃつくんだろうな・・・」
ガイア「しょうがない。恋を育むにはまたと無い時でもあるからな。ということで今年のイブにドライセンちゃんの思いを遂げさせる!」
ライデン「おお、ついにやるのか兄貴!」
F2「でもカップルが増えたら僕達の鬱度が倍になっちゃうよ?」
ガイア「大丈夫だ。そういう時は腹いせにFをボコればいい」
ライデン「なるほど。大義名分もあるしな」
F2(F兄ちゃんかわいそう・・・)
ライデン「で、何か策はあるのか?」
ガイア「勿論。まずな・・・」
ガイア「・・・というわけだ」
ライデン「いい線いってんじゃないか?」
F2「でもRD-4がそんな事許すかな・・・」
ガイア「抜かりは無い。これを見ろ」
ライデン「これは・・・何かの券?」
ガイア「ああ。商店街歳末大福引で当てた『イブに二人で過ごす高級ホテル「キリマンジャロ」ペア宿泊券』だ!」
F2「あの特賞の!?」
ライデン「これをあの二人にプレゼントして厄介払いする気か?もったいねえ・・・」
ガイア「まあいいだろう。高機動はともかくRD-4には日頃世話になってるからな」
ライデン「そりゃあ、な・・・バーザムとグフBちゃんも呼ぶか?」
ガイア「悪くないな。成功したらバーザムの弱みを握れる」
F2「だとしたらさ、こういうのは・・・」
次の日、学校
ザクUF「おーい、グフB」
グフB「ん?・・・ザクか」
ザク「バーザムが一緒じゃなくて残念だったか?(・∀・)」
グフB「そ、そんな事あるか!」
ザク「嘘つくなって。で、いい話があるんだけどよ・・・」
バーザム「いたいた。ドライセーン」
ドライセン「!・・・なんだ、バーザムだけか」
バーザム「分かりやすいなお前は。そんなお前にいい話があるんだがな・・・」
続く
さわりだけ投下しとく。三回くらいまとめて投下予定。
>>107氏にキャラの行動予定が被らなければいいんだけど。
>>108 コテハンって必要?名無しで良くないか?
すまない、接続の調子が悪くて連投してしまった・・・
すまん、接続が悪いんで連投してしまったorz
こ れ は も う グ フ カ ス 覗 き の 刑 だ な 。
3連投先輩の助言もっともです。
確かに,投下しないならコテハンはいらないですよね...orz
>>113 自分もすっかり忘れてましたよ。
てか,まだあきらめないとはザク家は執念深いというかねちっこいというか...
>>114 そんな無慈悲な!?
続き
とうとうクリスマスイブ当日、合コンの日である
場所は百人組みでも大丈夫が売りの超巨大カラオケボックス「ネオジャパン」
ここで楽しく飲めや唄えが繰り広げられるはずだった・・・そうはずだったのだ
タコザク「ハーイじゃあ王様の命令ー♪1番と3番は王様の肩を揉めー♪」
ステイメン「うわー!!」
橙ゲゼ「また俺達ィ!?」
何故かタコザクの独壇場になっていた
タコザク「ほっほっほ♪愉快愉快♪」
橙ゲゼ「つ〜かなんであの人がいんだよ・・・」
サイコミュ「ゴメンなさいゴメンなさい・・・・」
赤ガンダム「付き合ってられん・・・俺は帰るぞ」
タコザク「そうは行かないわよ赤ガンく〜ん♪」
赤ガンダム「うおっ!?」
ちなみにこの王様ゲーム、一郎二朗を使ってのイカサマということは言うまでも無い
橙ゲゼ「くっそ〜!他の女子達は皆カラオケで盛り上がってるって言うのに・・・お近づきになれーん!!」
ステイメン「なんでこうなるんだよ〜!!」
タコザク「はいそこ、次2番と4番がディープキス♪」←超御機嫌
赤ガン・ネモ「「!!!!!」」
高機動「今頃野郎共は大変な状態だろうな〜」
RD-4「でも本当に良かったの?あんなことしちゃって・・・」
高機動「大丈夫大丈夫、今回は僕のせいって事にはなってないからね、もしバレテもサイコミュザクが問い詰められるだけさ」
RD-4「じゃあ彼女が話しちゃったら?」
高機動「既に都合の良いように記憶消去しておいたww」
RD-4「あ、そうなんだ」
高機動「これでクリスマスはのんびり出来るわけだ」
RD-4「ねぇ高機動くん・・・」
高機動「ん?何?」
RD-4「ガイア兄さんからコレ貰ったんだけど・・・」
高機動「これは・・・!ガイア兄さんも粋な計らいをするね(まぁどうせ裏があんだろうけど)」
RD-4「どうする?」
高機動「それじゃあ行こうかwwJ叔父さんもいないしww」
RD-4「うん♪」
これで終りではないんだな・・・もう少し続くよ
続き
そして、イブの日が来た。
高機動とRD-4は宿泊券を喜んで受け取った。それじゃ悪いと言ってRD-4が僕達のために七面鳥の丸焼きを作って置いてくれた。あとはオーブンで焼くだけでいいらしい。
ちょっと申し訳なく思ったが高機動が「楽しんでこうね、RD-4(はあと)」とか言いながらRD-4の腰に手を回しやがってたのでその気持ちは吹き飛んだ。
というわけでこの事をJ叔父さんとマツナガ兄さんに伝えたら「けしからん」という事で二人の行動を監視するためにキリマンジャロの部屋を半ば無理やり取った。ざまあみろ高機動。
これで作戦がやりやすくなった。そろそろF兄ちゃんが来る頃だ。
ザク「ただいま〜」
グフB「お邪魔します」
ライデン「はい、いらっしゃい」
ザク「おお、いい匂いだな」
F2「七面鳥焼いてるからね。ケーキもあるよ」
グフB「いいんですか?こんなご馳走なのに私が…」
ガイア「気にするな。高機動とRD-4がいないしな。バーザムが来るからちょうどだ」
ザク「しかしバーザムが来た時の驚く顔が見ものだな」
グフB「バーザムには言ってないのか?」
ザク「ああ。クリスマスサプライズってやつ?」
ライデン「ああ、ダブルでな」
ザク「ダブル?」
バーザム「おっじゃましま〜す…あ」
グフB「…」
ドライセン「お邪魔します」
ザク「え?何で?」
ライデン「な?ダブルだろ?」
ガイア「じゃ」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
ザク「肉!鳥!七面鳥!六羽でも七面鳥!」
グフB「がっつくな!」
ドライセン「ほら」
ザク「おうおうすまんねえ。…うめえw」
バーザム「塩加減がちょうどいいな。流石RD-4ちゃん」
ドライセン「他の方もどうぞ」
ライデン「どうもどうも」
ガイア「うむ、肉汁がジューシーだ」
F2「グフBさんが作ってくれたシチューのパイ包みも美味しいや」
バーザム「サクサクのパイ皮とシチューの味が絶妙のハーモニーを奏でてるな。すげえよグフ」
グフB「そ、そうか!だが別にお前のために作ってきたわけじゃないからな!」
ザク「それなんてツンデレ?」
ライデン「ていうかグフBちゃん、今更なんだが家の方はよかったのかい?」
グフB「今日家にいても姉上とヅダの仲睦まじさを見せ付けられるだけですから」
バーザム「あの宇宙空間か…」
ザク「そりゃキツイな。ところで肉くれ」
ドライセン「ほら」
ライデン「ドライセンちゃん、包丁捌き上手くなったよな」
ガイア「ああ。前は随分危なっかしかった」
ドライセン「RD-4のおかげです」
F2「そろそろまたF兄ちゃんに弁当作ってあげたら?」
ドライセン「!…ザクが良いと言うなら…」
ザク「え?まあ、そりゃ今のレベルだったら別にいいけど…」
ドライセン「!」
ザク「あべしっ!」
ドライセン「!ザク、すまん!」
バーザム「あ〜あ〜、ここは変わってないのな」
ガイア「さて、ケーキ行くか」
ドライセン「では私g」
F2「いいですよ、僕がやりますから」
バーザム「生チョコか。じゃいたただきます」
ザク「砂糖のサンタは俺がいただく、いいな?」
グフB「よくそんな甘ったるいものが食べれるな」
ドライセン「私は好きだが」
バーザム「俺はグフと同意見だな。でさ、これ食ったらみんなでゲームやらね?Wii無いのか?」
ザク「Wiiは無いし客が言うな。でもいいなそれ」
ライデン「じゃガンダムVSZ大会でもやりますか?」
ドライセン「…いいですね」
ザク「お前は手加減しろよ?そういやグフBはやったことある?」
グフB「いや、そういう物はあまり無い」
ライデン「じゃバーザム教えてやれ。手取り足取りな」
バーザム「何かいやらしい言い方だなおい」
ライデン「へへっ…(まあ、その前にケーキに仕込んだ薬が回るんだけどな)」
そして
バーザム「zzZ…」
グフB「…」
ザク「グ…ガガ…」
ドライセン「すぅ…すぅ…」
ライデン「よし、全員寝たな」
F2「じゃ、運ぶ?」
ガイア「ああ。ザク、バーザム。お前らに忘れられないクリスマスプレゼントを贈ってやる。無駄にするなよ」
次の投下は明日か明後日予定。一本でも人参の歌覚えてる人いるかな・・・
続き
高機動とRD-4はホテル『キリマンジャロ』に来ていた
RD-4「豪華だね〜」
高機動「ホントだね」
しかしそんなアベックを見張っている男二人・・・保護者であるマツナガザクとザクUJである
マツナガ「いましたぞ叔父貴」
J「いくらなんでもけしからな過ぎる、未成年、しかもまだ16の二人がこんな高級ホテルで一泊など・・・」
マツナガ「やはり・・・踏み込むんで?」
J「高機動がその気ならな」
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて地獄に落ちるぞ
マツナガ・J「「やかましい!!」」
二人はU,C町を一望できるホテル内のレストランで豪華なディナーと洒落込んでいた
RD-4「いいのかな・・・私たちだけこんなに豪華な食事で・・・」
高機動「いいのいいの、ちゃんと皆には七面鳥だって置いてきたし」
RD-4「でも・・・・」
高機動「せっかくのガイア兄さん達の好意、楽しまないとむしろ悪いよ?」
RD-4「・・・・そうだね」
そんな二人を見つめるオッサン二人
マツナガ「オッサンじゃない!!」
J「何を叫んでいるマツナガ、二人に気付かれるぞ?」
マツナガ「す、すまない叔父貴・・・」
食事の後、二人は部屋でボ〜ッとしていた、どちらも中々切り出せないでいるのか
高機動「・・・・・・・・」
RD-4「・・・・・・・・こ、高機動くん」
高機動「な、何?」
RD-4「私、シャワー浴びてくるね」
高機動「う、うん」
そういって浴室に向かおうとするRD-4、しかし・・・
フェニックス「メリィィィィィクルシミマァァァァァス!!!」
高機動「のぅわあっ!?」
RD-4「キャッ!?」
いきなり何処からか現れたフェニックスに遮られてしまった
高機動「ふぇ、フェニックス!?なんでここに!?」
フェニックス「いや〜俺だって神の使いじゃん?だから今日はすんごく忙しいのよ」
高機動「あっそ、自称天使様は大変ですね〜、で?忙しいならなんで態々・・・・まさか」
フェニックス「そう!君たちにも手伝ってもらおうと思って♪」
フェニックス「と、言うわけでお二人さん、外は寒いからシャワーはその後で・・・」
高機動「オイコラ!!誰が手伝うって言った!?」
RD-4「ま、まぁまぁ高機動くん・・・それで一体何を?」
フェニックス「そりゃ勿論サンタの手伝いですともww外を見てみんさい」
高機動「外・・・うわ」
窓の外にはプレゼントの入った白い袋を2〜3個乗せたソリが空中に浮かんでいる
そしてそれを引くのは・・・・・角とアカハナを付けた風雲再起であった
フェニックス「じゃ、後はヨロシク♪」
高機動「ちょっと待てぃ!!」
RD-4「まぁまぁ高機動くん・・・おもしろそうだしやろ?ね?」
高機動「・・・RD-4がそう言うなら・・・速効で終わらせちゃる」
そして二人はホテルの窓からソリに乗ってU,C町の空へと飛び立った。
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi66425.jpg.html マツナガ「・・・・叔父貴、二人の部屋から何の物音もしなくなったんだが」
ザクJ「大人しく寝たのか?それならまぁいいが・・・」
マツナガ「一応確かめといた方が良くないですか?」
ザクJ「う〜ん、しかしただ寝ているだけならそりゃ野暮な気も・・・」
マツナガ「・・・ま、そうですな」
ザクJ「部屋の前にプレゼントだけ置いて酒でも飲むか」
マツナガ「そうですな」
その後プレゼントを配り終え疲れてすぐ眠ってしまったRD-4にいささか悔しさを覚える高機動であった
これにて終劇!!
橙ゲゼ「俺達の扱い酷すぎるだろ!?」
ステイメン「救われね〜!!」
赤ガンダム「二度と合コンなど出んぞ・・・!」
>>119 乙。
今後の展開に期待だな。
これでも,飲んで頑張れ。 っ旦(緑茶)
>>121 完結GJ!
フェニックス「メリィィィィィクルシミマァァァァァス!!!」
↑テラワロスwww
>>121 ネモがここでも忘れ去られてる...
一人だけコメントなしかよ(´・ω・`)ショボーン
『家族の肖像 ゼーゴック編 1』
ギャンヌ「前から思ってたんだけどさぁ…」
ヅダ家のいつもの夕食の光景。
そこには当然の如く共に卓についているゼーゴックの姿があった。
ゼーゴック「どうしたんです?」
ギャンヌ「いっつもうちでご飯食べてるけど、あんたのご両親何も言わないの?」
ゼーゴック「(ぎくう!!!)そ、それはあのほれあえsdrftgyふじこ」
ギャンヌ「何でそんなに動揺してるの?」
ゼーゴック「あ!わたし、うちに帰って洗濯物干さなくちゃ!今日はこれで!」
ギャンヌ「もう夜でしょって…こらー!逃げるなー!」
ばびゅーんと俊足を飛ばしてゼーゴックは夜の町に消えた。
そしてその翌日、ギャンヌはズゴックを訪れていた。
ズゴックは例によって彼女を屋上に誘い出したのだった。
ギャンヌ「そんなわけで逃げられちゃったんですけど、彼女のご家族について何かご存知ないですか?」
ズゴック「そう…その問題に触れてしまったのね…」
ギャンヌ「な、何か問題ありました?」
ズゴック「いえ、どうせそのうち触れない訳には行かない問題だし。」
ギャンヌ(なんだかおおごとになりそう…聞かなきゃ良かったかな…)
ズゴック「あの子ね、ご両親がいないのよ。」
ギャンヌ「え!?」
ズゴック「小さい頃に病気で二人とも亡くされてから親戚の家を転々として暮らしてきたの。」
ギャンヌ「そうだったんですか…今はどうしてるんです?」
ズゴック「中学の頃から私の家で後見人になって、理解のある大家さんから安い部屋借りて一人で暮らしてるわ。」
ギャンヌ「お金はどうしてるんですか?」
ズゴック「ご両親が残した遺産と、本人のアルバイトの分で生活していけるらしいんだけど…。」
ギャンヌ「中学生の時からずっと一人で…。」
ズゴック「私の家に来るよう両親も何回も説得したんだけど、慣れてるから大丈夫って言って来ないのよ。」
ギャンヌ「そうなんですか…」
ズゴック「だから、今、あなたの家に入り浸りになってるって聞いてちょっと驚いてるの。」
ギャンヌ「うーん、兄さんのことほんとに好きだったからなぁ。」
ズゴック「私思うんだけど、あの子がヅダ君のこと好きになったのは一目ぼれだけど、
その思いが深くなっていったのは、あなたとヅダ君の仲のいい姿を見たからじゃないかしら。」
ギャンヌ「な、仲いいかといわれるとちょっと微妙なところもありますけど…」
ズゴック「ん、でもやっぱり影響してると思う。ゼーゴックから前に聞いたことあるのよ。
あなたの家族の仲のよさについて。ほんとに嬉しそうに話してたわ。」
ギャンヌ「あの子がそんなことを…。」
ズゴック「彼女のご両親も仲が良かったのよ。小さい頃、彼女の家に遊びに行くと、すごく楽しかった。
そういう家で育ってるから、仲のいいあなた達家族の中にいると居心地がいいんだと思うの。
ゼーゴックはヅダ君だけじゃなくて、あなた達一家全体が好きなのね。
ヅダ君と一緒にいれると同時に、あなたたちの家族の一員として過ごせるのが嬉しかったんだと思う。」
ギャンヌ「なるほど…。」
ギャンヌは何か考え込んでいる様子である。
ギャンヌ「あの子、今日学校休んでるんですよね。家族のこと聞かれるのが嫌で、それで休んだのかなぁ。」
ズゴック「あ、そういうのなら大丈夫。」
ギャンヌ「でも、昨日は気にしてたみたいですよ?」
ズゴック「彼女にはそういうのを克服する回路が頭の中に出来上がってるのよ。」
ギャンヌ「回路?」
ズゴック「そう。亡くなったあの子のお父さんが死ぬまでの短い間に彼女に残した財産なの。それはこういうことなんだけど…」
ゼーゴック父「ゼーゴック、ひとつおまえとゲームをしよう。
毎日よかったことを探してお互いに言い合うんだ。よかったことをたくさん見つけられたほうが勝ちだよ。」
ゼーゴック(小1)「うーん…おとうさんにかつのはむずかしそうだけど、やってみる!」
『家族の肖像 ゼーゴック編 2』
ズゴック「これが牧師だったゼーゴックのお父さんがあの子に教えた"よろこびの遊び"なの。
お父さんが死ぬまでの短い間、ゼーゴックは沢山のよかったことをお父さんと集めていったそうよ。」
ギャンヌ「それなんて『少女パレアナ』!?」
ズゴック「?」
ギャンヌ「いえ、こっちのことです。スイマセン。」
ズゴック「そう?まあ、そういうわけで、彼女の家は貧しかったけど、
どこにでもよろこびを見つけ出す特技を身につけているのよ。」
ギャンヌ「あの、超ポジティブ思考はその結果だったんですね…。」
ズゴック「そうなのよ。あらゆる逆境によろこびを見つけ出す最強の能力…。他人にはちょっと迷惑なほどに…。」
ギャンヌ「でも、あの子のお父さんもすごい人ですね。」
ズゴック「ええ。どんな環境でも希望をもって生きていけるようにと考えたんでしょうね。」
ギャンヌ「その教育が見事に成功したんですね。」
ズゴック「ええ。死ぬ時まで徹底した教育だったのよ。」
ギャンヌ「死ぬ時まで?」
ズゴック「そうなの。前にゼーゴックに聞いた話では、病が重くなって亡くなる1週間前にこんなことがあったそうよ…」
ゼーゴック父「ゼーゴック、おまえとひとつゲームをしよう。
私はもうすぐ天の国に召される。
私はおまえの前からいなくなるけれど、
きっとなにか一つはよかったことを探しておくれ。
そうすれば私を召された主も、きっと御喜びになる。
おまえが私がいなくなったことを悲しむだけだと、
きっと私を召された主も御悲しみになられる。
いいかい?
主が喜ばれるよう、よろこびを見つけられればおまえの勝ち。
見つけられなければ、主の悲しい御顔を拝さなければならない私の負けだよ。」
ズゴック「もちろんそう言われて、すぐ納得できるわけもなくて、
彼女は毎日お父さんを取り上げられないよう神様に祈ったんだけど…。」
ゼーゴック(小4)「主よ、どうぞわたしから父を取り上げないでください。
主が父を御手元に置かれたいのはわかりますが、
主よりもわたしの方が父を必要としているのです…。」
ズゴック「そんな祈りも空しく、彼女のお父さんは彼女を残して逝ってしまった。
小学校に上がる前にお母さんも無くしていた彼女は、ついに天涯孤独の身となったのよ。」
ギャンヌ「そんな小さい頃から…。」
ズゴック「最初の頃は随分落ち込んで食事もろくに取らないので、
私たちは彼女まで死んでしまうんじゃないかと心配したんだけど、
半年もするとポツポツとよろこびを探し始めたわ。
"主はその愛されるものを取られるって言うわ。お父さんは特別愛されてたのね。よかった。"
"天に召された後も、よろこびを探して天上のお父さんを喜ばせて上げられる。よかった。"
って言う具合にね。」
ギャンヌ「克服しちゃったんですね。」
ズゴック「ええ。」
ギャンヌ「恐ろしい娘…。」
ズゴック「まあ、そんなわけだから、大丈夫だと思う。」
ギャンヌ「そうですか。それならいいんだけど…。」
『家族の肖像 ゼーゴック編 3』
ゼーゴックは翌日も学校に来なかった。
その頃彼女の部屋では…
ゼーゴック「けほけほけほ…灯油切れちゃったかな…寒いな…。」
ゼーゴックは単に風邪を引いて寝込んでいたのである。
ゼーゴック「けほけほ…寒いな…。なにか暖かいものでも作ろうかな。」
そう考えながらも、体がだるくて布団を出る気になれない。
そうしているうちに、意識がぼんやりしてくる。
夢うつつに、彼女は幼い頃、まだ父母が揃っていた時に風邪を引いたことがあったのを思い出していた。
お父さんがずっとそばにいてくれて、額を冷やしてくれたり、話を聞かせたりしてくれた。
お母さんがお粥を作って、寝ている所まで持って来てくれたんだった。
ふとんから出ないまま食べたお粥は、ひどく贅沢なものに彼女は思えた。
うつらうつらしていたわたしを、お粥を持ってきたお母さんが優しく起こしてくれた…。
???「ゼーゴック、起きなさい。ゼーゴック。」
お母さんがわたしを呼ぶ声がする。
お母さんの声はとても優しい…。
???「ゼーゴック、お医者様呼んできたよ。起きなさい。」
ん?そんなわけないよ。お母さん死んだんだもの。
誰だろ…目を開けるのが億劫だな…
そう思いながら、寝ぼけ眼を頑張って開く。そこにいたのは…
ギャンヌ「ほ…目を覚ましたね。大丈夫?お医者さんに来てもらったからね。」
医師「じゃあちょっと診てみますか。」
ギャンヌ「ほらほら、男は出て行きなさい。」
β「ひ、一目くらいお姉ちゃんに会わせてよ、姉さん。」
ギャンヌ「お姉ちゃん?」
β「ゼーゴックさんが、ねえさんはねえさんのことだから、わたしはおねえちゃんって呼びなさいって。」
ギャンヌ「へぇ〜。ともかく先に診てもらうの。ほら、外に出て。」
ヅダ「β、灯油がないみたいだ。買いに行こう。」
β「…はーい。」
ギャンヌ「不満そうな返事しないのー。」
ゼーゴック「義姉さん…β君にヅダさんまで…。」
ギャンヌ「しっ…まず先生に診てもらおうね。」
医師「どんな具合です?」
ゼーゴック「熱が出て…だるくて。あと、咳がひどくて胸が痛むんです。」
医師はゼーゴックの話を聞きながら、記録を取り、
次に聴診器を当てたり喉の様子を観察したりしてから言った。
医師「気管支炎を起こしてますね。処方箋用意しますから、薬局で薬もらってください。」
ギャンヌ「あ、はい。ありがとうございます。兄さん!薬局にも寄って薬買ってきて!」
ヅダ「あいよー。調剤薬局ってとこ行けばいいんだよね?」
ギャンヌ「うん、そうね。」
ゼーゴック「けほけほ…ヅダさん、β君、ありがと…けほけほ。」
ギャンヌ「いいから横になってなさい。気にしないの。」
ギャンヌが起き上がろうとしたゼーゴックの額に手を乗せて優しく動きをとどめた。
『家族の肖像 ゼーゴック編4』
ギャンヌ「おとといのことが気になって、ズゴックさんから話し聞いたのよ。」
ゼーゴック「家族のこと?」
ギャンヌ「ええ、勝手に聞いちゃって悪かったとは思うんだけど。」
ゼーゴック「ううん、前から言わなきゃと思ってたことだから。
でもおとといは急に聞かれたからびっくりしちゃって。」
ギャンヌ「それであんたが休んでるから気になって来てみたの。
そしたら真っ赤な顔して寝込んでるから急いでお医者さんに来てもらったのよ。」
医師「じゃあこれで失礼しますね。お大事に。」
帰り支度をまとめた医師がギャンヌに声をかけた。
ギャンヌ「あ、ありがとうございました。お支払いは後日でよろしいですか?」
医師「はい、うちの窓口の方に来てもらえば。」
ギャンヌ「はい、わかりました。ありがとうございました。」
医師はゼーゴックに会釈をすると部屋を出て行った。
ギャンヌも一旦見送りに出て戻ってきた。
ギャンヌ「今、兄さんたちが薬を買ってくるから、それまで休んでなさい。」
ゼーゴック「はい。」
ギャンヌ「ねえ…。」
ゼーゴック「はい?」
ギャンヌ「実はあんたの身の上のこと、父さんに話したのよ。」
ゼーゴック「…なんて言ってました?」
ゼーゴックの目がやや不安に翳る。
ギャンヌ「あのね、良かったら、なんだけど…」
ゼーゴック「はい。」
ギャンヌ「兄さんとあんなことあったばかりだから、どうかとも思うんだけど、
でも、一人だとこういう時って大変でしょ?」
ゼーゴック「?」
ギャンヌ「でね、どうせ部屋も余ってるし、うちに来ないかって。」
ゼーゴック「?義姉さんのお家で療養させてくれるんですか?」
ギャンヌ「えとね、そうじゃなくて、どうせ毎日うちでご飯食べてるんだし、いっそ引っ越して来ない?」
ゼーゴック「え!?」
ギャンヌ「父さんが事情聞いて大乗り気なのよ。βもよろこぶと思うし…。」
ゼーゴック「…で、でも、赤の他人が転がり込んじゃ…。」
ギャンヌ「あら、私をねえさんって呼んでβにおねえちゃんって呼ばせてるくせに他人行儀ね。」
ゼーゴック「そ、そういうわけじゃないけど…。」
ギャンヌ「わかってるでしょ。うちの男は全員、血が繋がってないとか気にする人間じゃないわ。」
ゼーゴック「は、はい…。」
ギャンヌ「私も…あんたがいると…助かるし。」
その時、買出しに行っていたヅダとβが帰ってきた。
『家族の肖像 ゼーゴック編5』
β「ただいまー。お姉ちゃん、薬買ってきたよ。」
ヅダ「β、ちょっと待て、今薬飲む水、ちょっと温めるから。」
ギャンヌ「あーら、元恋人のこととなると気が利くのねぇ。」
ヅダ「そそそそそんなアレじゃナいですヨ?ホンと。」
ギャンヌ「わかってるよw」
β「お姉ちゃん、姉さんから話聞いた?」
ゼーゴック「うん、とっても嬉しい。」
β「是非是非、うちにおいでよ。ね?」
ヅダ「そうしなよ。俺たちにとっては君がいてくれるといいことづくめだ。」
β「そうそう。」
ゼーゴック「わたし、本当に嬉しい…こんなにみんなに優しくしてもらって…本当に皆に会えて良かったよ。」
ヅダ「俺たちの方がゼーゴック君に会えて良かったこと多いよなぁ?β。」
β「うん、そうだね。」
ゼーゴック「そんなことないよぉ。」
β「よし、じゃあお姉ちゃん、ひとつ僕とゲームをしよう。
風邪が良くなったら、お互い出会えて良かったことを挙げて行くんだ。
多いほうが勝ち。どう?」
ゼーゴックがはっとした表情でβを見つめる。
そしてその表情が優しげな笑みに溶けるように変わっていく。
ゼーゴック「いいよお?わたし、その道にかけてはベテランなんだから、負けないよ?」
細めた目の端から一粒の涙がゼーゴックの頬を伝って落ちた。
その翌日、小康を得たゼーゴックはヅダ家に引っ越して来たのであった。
男三人が一往復しただけで全て運び終わってしまったほどの少ない荷物とともに。
そして更にその翌日…
ギャンヌ「けほけほ…わ、悪いわね…けほけほ…治ったばかりでしかも引っ越ししたてで疲れてるのに…ゲホゲホ」
ヅダ「げへがへ…面目ない…まさかこの俺がこんな有様になろうとは…。」
β「ごほごほ…僕は大丈夫だから、お姉ちゃん休んでなよ。げほごほ。」
ヅダ父「ハックショイ!スマンスマン、嫁御が越してきた祝いもしてやれんで…ゲヘガホ。」
ゼーゴックを犯した超強力なウイルスは、ヅダ一家にも速やかに感染し、
一家揃って寝込んでしまう羽目になったのだった。
薬を飲んで快癒したゼーゴックは看病におおわらわである。
ゼーゴック「風邪移しちゃったのは悪かったけど、
わたしが来てなかったら、看病する人もいなくてもっと大変だったよね。
すぐに越してきて良かった♪」
さっそくよろこびを見つけながら。
βが斯道でゼーゴックに勝つには、いま少し修行が要りそうである。
『家族の肖像 ゼーゴック編』 終わり
勝手にバトルを中断して
『UC商店街物語 〜クリスマス戦線〜』
雪降るUC商店街の一角、ワイアット洋裁店店内の会議室。
薄暗い室内には今までの戦闘を潜り抜けた猛者が座っている。
83サラミス「では……これよりクリスマス戦線最終段階に入る!おもちゃ屋!」
トラファルガー「はいはい……ゲームソフト類の小物は売れましたからラジコンやドールハウスの大物に商品が移りますね」
83サラミス「本屋!」
アルビオン「料理本はあらかた売れたね。あとはプレゼント用の漫画本に移行すると思うよ」
83サラミス「ケーキ担当!」
サラミス改「……これからが勝負なんだから人員まわしてよ!」
83サラミス「よし、あらかたの状況はつかめたな……」
83サラミスは一息置くといつものように高らかと叫んだ。
83サラミス「これより、クリスマス商戦最終段階を開始する!」
ゲルググD「何で俺は男とクリスマスをすごさにゃならん?なあザクスト」
ザクストーカー「やっぱりお人柄でしょうか」
馬鹿と付き人はカプール連中をうらやましそうに見つめながら雪降る商店街を歩いていた。
ゲルググD「大体あの忌々しいコマカスと本屋の女店主がいなけりゃ、いまごろはRD-4と……」
ザクストーカー「そんなのはわかってますよ……」
ゲルググD「あーっ!言っててむかついてきた!ザクスト!今すぐケーキ買って来い!」
ザクストーカー「どんなケーキで……」
ゲルググD「チョコレートケーキの一番大きい奴だ!先に屋敷に戻ってるからさっさと買って来いよ!」
ザクストーカー「はいはい……(ボソッ)その性格がいけないんだよ」
そう呟いて渋々ケーキを買いに行くザクストーカーであった。
この商店街にはお菓子屋といえるお菓子屋が無いため、弁当屋のはずの星屑亭がクリスマスケーキを売っている。
サラミス改「はい、メリークリスマス&Heart」
ザクストーカー「あの……チョコレートケーキくださ……あ?」
サラミス改「あ、確かおんなじクラスの……」
ザクストーカー「何でケーキ売ってんの?」
サラミス改「何でって、ここの娘よ私」
ザクストーカー「そうだったんだ……」
ちょっとした沈黙が流れ、何かを思いついたようにサラミス改は微笑む。
サラミス改「そうだ、ザクスト君だったっけ?ケーキ売るの手伝ってよ!」
ザクストーカー「え?」
サラミス改「暇ならでいいんだけどね。あたし一人じゃ大変だし、バイト代も出すから、ね」
ザクストーカーは少しの間悩むが、サラミス改の希望に満ちた笑顔を見て断れる気にはなれなかった。
ザクストーカー「……いいよ」
サラミス改「やったぁ!」ザクストーカーの台詞にサラミス改は万歳する。
ホワイトベース「ショートケーキふた切れちょうだい」
サラミス改「はい、デコレーション用のリボンはお付けしますか?」
ホワイトベース「そうねえ……お願いできるかしら?」
サラミス改「はいっ!メリークリスマス&heart」
ヘビーアームズ「あの……フルーツタルト一個お願いします」
ザクストーカー「はいはい……飾り付けとかは?」
ヘビーアームズ「いや……それはいい……ですっ!」
ザクストーカー「あ!……ケーキ!ケーキ忘れてるよーっ!」
ガンダム「大きい奴一個お願いね」
サラミス改「はいはいー」
ガンダム「後ついでに何かちっちゃいの一個くれる?」
サラミス改「ショートでいいですか?」
ガンダム「じゃあそれお願いしますね」
赤ザク「ガンダムくーん、行くよー」
ガンダム「あ、ちょっと待っててくれー」
サラミス改「ふう……こんなところかしら」
時間は9時過ぎ、ほとんど売れてしまったクリスマスケーキを見てサラミス改は満足する。
サラミス改「ありがとうね、ザクスト君」
サラミス改はこれ以上は無いというくらい最高にかわいい笑顔でザクストーカーに微笑む。
それを見てザクストーカーは一気に赤くなった。
ザクストーカー「じ……じゃ、また学校で……//////」
サラミス改「じゃーね!」
こうして、UC商店街のクリスマスイブは更けていった……。
ゲルググD「で、ケーキは?」
トラファルガー「俺の活躍は?」
バーミンガム「俺の出番は?」
一応キャラ設定をば
トラファルガー(航宙戦艦トラファルガー)
ギレンの野望/ 男/おもちゃ屋『アイランドイフィッシュ』店長
子供好きなおもちゃ屋『アイランドイフィッシュ』店長。
意外と影が薄い
>>128 GJ!
今度は,あのタックルの原因がわかるといいんだが...
「少女パレアナ」って知らなかったよ。
また,知識が増えたぜ,dクス。
次は誰編なんでしょうね?
>>131 ザクストだーい!
フラグキタ━(゚∀゚)━!!!
これで,こいつの扱いもましになるといいですね。
まともなキャラなのに出番がくるとゲルDと共に酷い扱い。
てか,「クリスマス戦線」の実態は?
まだ,続くの?
日付が変わったけど気にしない
『ルシとギルカスのクリスマス』
今夜はクリスマスイブ。
ここ、ギルティ姉妹の家でもクリスマスを過ごしているルシフェルとギルティカスタムがいた。
ギルティはいない、サンドロックカスタムのお屋敷で開かれているクリスマスパーティーにセラフィムと行っているためだ。
無論、ギルティカスタムとルシフェルもサンドロックカスタムから誘われていたが、二人は二人きりで過ごすと言い断り、来年は行くと笑顔でサンドロックカスタム達と約束していた。
降り続ける雪は既に積もり始め、ギルカスが座っている小さな縁側がある庭も、草の緑から雪の白へと変わりつつあった。
ルシフェル「ケーキ切ってきたぞ」
ギルカス「ありがと」
ルシフェル「そんなとこいると風邪引くぞ?」
ギルカス「いいの。ルシフェルも座って? 一緒に食べましょ」
ルシフェル「あぁ」
空から降る雪を見上げていたギルティカスタムの背後から、手作りケーキを乗せた皿を二つ手に持ちながらルシフェルが近づく。
そして、ギルティカスタムに言われてルシフェルもケーキを渡しギルティカスタムの隣に座った。
ギルカス「早速食べましょ♪」
二人は早速ケーキを食べ始める。
雪のように白いクリームに大きなイチゴが載せられた、シンプルなショートケーキ。
それを、ギルカスは満足そうに笑みを浮かべて食べており、口の周りには生クリームが少し付いているのをルシフェルは見つけると、人差し指ですくって舐める。
普通逆だと思うが、これがこのカップルの光景で、ギルカスは少し恥ずかしかったのか頬を赤くしイチゴを食べた。
しばらくして、二人はケーキを間食しボーっと雪を見ていたが、ギルティカスタムが沈黙を消すように口を開いた。
ギルカス「ねぇ、ルシフェル」
ルシフェル「ん?」
ギルカス「ルシフェルは……私の事好き?」
ルシフェル「嫌いだったら二人きりで過ごそうなんて思わない」
ギルカス「そう………そうよね、ごめんなさい」
ルシフェル「謝るなんて珍しいな。こりゃ雪も降るわけだ」
ギルカス「う、うるさいわね……私だって、時々不安になる事くらいあるんだから」
顔を真っ赤にし、俯きながら言うギルティカスタムをルシフェルは横目で見ていた。
イヴの日は人を変えるのだろうか、ギルティカスタムの様子がいつもと違って大人しいと思っていると、風が吹きルシフェルの体はブルッと震えた。
ルシフェル「うぅ〜……少し寒くなってきたな。そろそろ部屋に……」
そして暖かい部屋に戻ろうとルシフェルが立ち上がった時、ルシフェルの動きは止まる。
ギルティカスタムが、ルシフェルの腕にかなり密着して腕を組んでいたからだ。
ギルカス「こうすれば、暖かいわよ? もう少しこのままで……これは命令」
ルシフェル「はいよ」
耳に囁くように命令を下すギルティカスタム。
逆らっても無駄、むしろ居心地が好いのでこのままでいようと、ルシフェルも思ってか二人はさらに密着し合い、ただ降りしきる雪を眺めていた。
ギルカス「ルシフェル?」
ルシフェル「何だ?」
ギルカス「来年も、私のためにケーキを作りなさい?」
ルシフェル「わかったよ」
こうしてルシフェルとギルティカスタムのクリスマスイヴは更けていった。
来年も、このカップルはサンドロックカスタムのパーティーに行けそうにない。
―完―
>>132 >タックル
そのうち頭文字Zってタイトルでやります。
135 :
132:2006/12/25(月) 11:51:45 ID:???
>>134 やるんですか!?
わざわざ,レスdクスです。
AW学園の朝。
今日もダブルエックスは寮から学園へ向かっていた。
妹のエックスと弟のエックスディバイダーも一緒に登校なのだが、本日は2人とも日直なので今日はダブルエックス一人だけ。
ヴァサーゴ「あら、おはよう」
DX「……」
ダブルエックスが一人で歩いてた時、後ろから鍵爪を持った妖しいお姉さんヴァサーゴが近寄り、ダブルエックスに笑顔で挨拶を交わす。
しかしダブルエックスは返す事無く歩き続けていた。
ヴァサーゴ「ち、ちょっと、無視ぃ?」
DX「……妹の命を狙う女と話す舌など持っていない」
ヴァサーゴ「そんな事言わないでよ。私は貴女と仲良くしたいのよ?」
DX「……」
ヴァサーゴ「ねぇ、何か言って?」
DX「……」
ヴァサーゴ「………ぐす……ひっく」
DX「……少しやり過ぎた、すまない……」
ヴァサーゴ「……ぷっ! あははははははは……♪ 騙された〜♪」
ヴァサーゴに対して口を閉ざし続けるダブルエックス。
しかし、耳に聞こえるヴァサーゴの泣き声にダブルエックスはヴァサーゴに振り向き謝ると、嘘泣きだったヴァサーゴは笑い出した。
DX「なっ!」
それに驚くダブルエックス。
ヴァサーゴ「んふふふふ……案外涙に弱いんだぁ。これは良い事を知ったわねぇ」
DX「ヴァサァーゴォ!!」
ヴァサーゴ「あらあら、騙された方が悪いのよ? それに……」
笑い続けるヴァサーゴに、ダブルエックスは背中に背負っている2本の大太刀を抜くが、その前にヴァサーゴがダブルエックスに大接近。
ダブルエックスとヴァサーゴの顔が目と鼻の先まで近くなり、ダブルエックスは一瞬怯んだ。
そのダブルエックスの頬を、ヴァサーゴは片手で優しく妖しく撫でる。
ヴァサーゴ「でもね? 仲良くしたいのは本当だから」
DX「っ///! くっ……もういいっ! 好きにしろ」
ヴァサーゴ「じゃあ好きにするわね♪」
ヴァサーゴの言ったことに思わず頬を赤くするダブルエックスは、ヴァサーゴを引き離し赤くしたまま学園へと歩き出した。
その隣をヴァサーゴも歩き出す。その時、
???「あの」
DX「ん?」
ヴァサーゴ「あら、見慣れない人ね」
槍を背負った一人の女の子がダブルエックスとヴァサーゴに声をかける。
見慣れないその娘に、二人は少し困惑の表情を浮かべた。
???「この学校……UC学園ですか?」
DX「いや、AW学園だが?」
ヴァサーゴ「UC学園はここからかなり距離があるけど」
???「え? AW学園? あ、私……またやっちゃった〜!」
DX「? どうした? 迷子か?」
ヴァサーゴ「貴女、名前は? UC学園に行きたいのなら、ランスロークラウダに頼んで案内させるけど?」
ジムスト「あ、私、ジム・ストライカーって言います。あの、宜しければお願いできますか? 私方向音痴で」
DX「わかった。では行こう」
こうして槍少女、ジム・ストライカーはダブルエックスとヴァサーゴと共にAW学園へと入っていった。
そして、ジム・ストライカーの願いどおりGファルコンがUC学園まで案内することになった……のだが。
数時間後。
Gファルコン「ただいま戻りました」
ランスロークラウダ「ご苦労だった。無事届けることができ……ん? どうした? 浮かない顔して」
Gファルコン「それが……途中ではぐれてしまいまして」
ランスロークラウダ「………」
AC学園付近の山中。
ジムスト「ここは何処ですか〜〜!?」
果たして、ジム・ストライカーはUC学園に辿り着く事ができるのだろうか?
―完―
ジム・ストライカー(RGM-79FP ジム・ストライカー)
女/UC学園高等部2年/薙刀部/機動戦士ガンダム 戦場の絆
礼儀正しく優しい性格で、相当な槍の使い手と噂されている。
極度の方向音痴で、いろいろな場所をさ迷っている姿が確認されている。
その為部活はおろか、学校にすらあまり行ったことがなく薙刀部ではもはや幽霊部員になりかけている。
しかし、最低限の出席日数分は必ず来て、成績も優秀な方と噂されている。
なお、いつも背負っている槍は刃が2本ある特注品。
久しぶりに新キャラを出してみました。
まだ出てない、はず。
父親に
PC使われ
いとかなし
え〜というわけであんま書き進んでません、ごめんなさい。お茶は頂いています。
明日には区切りまでまとめて投下したいです。年またぐ悪寒・・・
で質問だけどガンダム(ティターンズ仕様)の初出って何だっけ?
>>138 お茶,お口にあったようでなによりですv
過去ログを漁ってみましたが,初SS登場は初代の367ですよ。
設定は↓(ぬ氏のまとめサイトより抜粋)
ガンダムMk‐U黒/黒Mk‐U(RX‐178 ガンダムMk‐U(ティターンズカラー)
女/UC学園高等部2年B組/テニス部/Z
Gディフェンサーの姉で、白Mk‐Uは双子の妹。
性格は明るい。
最近ラーディッシュ先生から熱い視線を感じるが彼女らは気にしていない様子
では,もう一度お茶おかわり入れておきますね。 っ旦
続きです。
ドライセン「ん…」
布団の中でドライセンは目を覚ました。
ドライセン「いつの間に寝て・・・」
記憶を手繰ってみる。ケーキを食べた後ゲームで五連勝して、それから・・・思い出せない。そこから寝てしまったようだ。
ここはザク家のライデン先輩の部屋のようだ。眠ってしまったドライセンを運んでくれたのだろう。
申し訳無い。招待されたのに勝手に眠ってしまいその上泊めてもらっているなんて。
「んん・・・」
布団の中から声が聞こえた。
ドライセン「他に誰かいるのか?・・・!!!」
ザク「ぐー・・・」
布団をめくったら出てきたザクを思わず殴り飛ばしそうになった。ぎりぎりで耐える。
どういうわけでザクと一緒に寝ているのかわからないがとりあえず落ち着こう。深呼吸をする。
ドライセン「ふう・・・」
落ち着いたところでザクの顔を見る。こんな近くで見ることは中々無い。今のうちによく見ておこう。
ドライセン「…」
特にかっこいいとか可愛いという訳ではない。なのにザクの顔を見ていると胸の鼓動が早くなる。
これが恋という物なのだろう、多分。そう思うと何だか笑いたくなった。私が恋とは。去年ならこんな事思いもしなかっただろうに。
ドライセン「起きない、よな?」
頬を指でつついてみる。
ザク「…む…」
反応はしたが起きはしない。
ドライセン「なら…」
顔をもっと近づける。起きない。
ドライセン「…起きないお前が、悪いんだからな」
唇を、ザクの唇に近づける。
ザク「ん…やめ…」
ドライセン「!!」
顔を遠ざける。気付かれたら恥ずかしすぎる。
ザク「…だから…」
ドライセン「…寝言、か」
少し苦しそうだ。どんな夢を見ているのだろうか。
ザク「ドライセン…」
ドライセン「?」
ザク「もう…殴るのはやめて…くれ…」
ドライセン「!!」
「ひっく…ひっく…」
誰かの泣き声がする。
これは…RD-4が家に来た始めの頃だったか。高機動が来る前だ。あの頃のRD-4はJ叔父さんがいない時は不安がってよく泣いていたっけ。
「ほら泣くなって」
「だって…だってぇ…」
それを慰めているのは俺だ。どうやらこれは夢らしい。さっきまではドライセンに十連コンボを喰らう夢だったが場面が変わったようだ。
「ようし、この手を見ろ!」
「…何も無いよ?」
「ああ何もない!…落ち着いたか」
「…うん」
この相手を落ち着かせる方法はたまにしか家にいない親父が教えてくれた。
「これで落ち着かない人はいない!」と豪語していた気がする。
「まあ不安がるのは分かるけどさ、泣いてたって何も始まらないさ」
「でも…」
「それでも不安だったら俺達に相談しな。俺達は兄妹だ」
「きょう…だい…」
「ああ。俺はお前のお兄ちゃんだ」
「F…お兄ちゃん…うわあぁぁん!」
RD-4が俺に抱きついて泣き始めた。この時は落ち着いてないじゃないか親父!と突っ込んだ記憶がある。
我ながらガキだったなと思う。そんな突っ込みしてないでフラグをちゃんと立てておけば高機動とRD-4がくっつく事なんか無かったのにチクショウ。
「…あー、寝ちゃった?」
泣きつかれてRD-4は寝てしまう。それで俺はRD-4と涙と鼻水がついた上着の始末に困ったんだ。
ヒック…ヒック…
また泣き声が聞こえてきた。おかしい、RD-4は泣き止んだはずなのに。
泣き声はだんだん大きくなっていく。その音に目覚めた俺が見たものは、
同じ布団で泣いているドライセンだった。
ちょっと待て何だこの状況、まだ夢見てるのか?それとも罰ゲーム?
何で俺がドライセンと一緒の布団なんだ?しかもライデン兄の部屋で。その上泣いてるしドライセン。どうしようこの状況。
「あの〜、ドライセンさん?」
「…ザク?」
「何でお前泣いて」
「私、私は…お前に…」
声かけてみたらますます泣き出したし。とりあえず…!
「ドライセン、この手を見ろ!この手を!」
「!…何かあるのか?」
「いや、何も無い。…落ち着いたな?」
「…あ」
「落ち着いたみたいだな。で、何で泣いてたんだよ」
「だって、お前が、私のせいで…私の…」
また泣き出したし。
「あ〜、とりあえずよく分からんが泣くなって。泣いたって何も始まらないだろ?」
「だが…私が…」
「私は、私がってな…あれだ、あれ。一人で溜め込んでないで俺達にも相談しろよな。もう家族みたいな物なんだからな、俺達は」
「ザク…」
とりあえずもっともらしい事を言ってみる。何か違う気もするが気にしない。
「そう、だな…優しいな、ザクは」
「え?ど、どういたしまして」
とりあえず納得したようだ。よかったよかった。
「本当に…優し…」
「のぅ!?」
ナ、ナンカ俺ニスガリツイテ泣キ始メタンデスケドコノ人!あれ、この状況デジャヴ?さっきの夢のデジャヴ?
「ザク…私は…変わって見せる、いつか、絶対に」
少し泣き止んだドライセンが俺をまっすぐに見据えて言う。その顔はとても綺麗に見えた。
「エ、アア、ゼヒトモガンバッテモライタイデス」
うまく言葉が出ない。ヅダか俺は。
「ふふっ…でも良かった」
「え、何がですか?」
「お前を…きに…って…」
「え?今なんて?おい?」
眠ってしまったらしい。俺に抱きついたまま。
おいこら待てこら。思春期の少年に抱きついたまま寝るな。しかも幸せそうな顔で。そんな顔で寝られたら何も出来ないじゃないか。
結局俺は夜明けまで何もする事が出来ずに翌朝目が覚めたドライセンに十連コンボを喰らうのだった。
ライデン「本当に鈍いなこいつは」
ガイア「まあ、これで少しは進展か?」
F2「いつの間に隠しカメラにマイク搭載したの?」
ライデン「一週間くらい前。お?バーザムが起きたぞ」
これでザク&ドライセンは終了。次回バーザム&グフB書きます。
>>139 あ、またお茶すいません。
ガンダム(ティターンズ仕様)は黒MkUの事じゃなくてまだこのスレじゃ登場していないRX-78−2(ティターンズ仕様)の事です。
それの設定が初めて出たのは何だっけという質問のつもりでした。ギレンの野望のようですね。
>>142 ドライセン&ザク編GJ!
あと,設定の件勘違いしてたみたいで申し訳ない。
なにぶん,知識が浅いもんで違いに気づきませんでした orz
>>142 GJ!
『あの人の背中』
「ぎ、ギルティカスタムちゃん、ま、まってよぉ〜」
「遅いわよルシフェル君!」
――――あら? これって……小さい頃の私とルシフェル?
夢だと気づくにはそう時間は掛からなくて、見覚えのある光景………そうだ……確か、昔ルシフェルと二人で近くの山に行った時の。
あの頃はまだルシフェルは気弱でびくびくしてて、私の後をずっと着いて来てたっけ。
「着いた〜!」
「ハァ……ここ……は?」
私はあの時、ルシフェルをあそこに初めて連れて行ったんだ。
そこは、AC町が一望できる崖で私の秘密の場所。
「ほら、早くおいでよ!」
「あ、危ないよぉ」
「だーいじょうぶだって! ほらこんなに町が見え………あぁっ!」
「あっ!!」
そうだ……確か、不安げな声のルシフェルに私は振り向いた時、足元が崩れてそのまま落ちそうになったんだ。
でも、ルシフェルが私の手を掴んでくれて助かった……。
そしてルシフェルに持ち上げられて、私は怖かったし落ちそうになった時足も痛めて泣きそうになったけど、だけどルシフェルの前だからって強がって泣くの我慢してた。
「大丈夫? ひざから血が出てるよ。だから危ないって」
「だ、大丈夫よ、これくら……いたっ!」
「………僕の背中に乗って」
「え? や、やだ!」
「だめ! 乗るの!!」
あの時、反論できなくて私はルシフェルにおぶられて帰ったんだっけ。
いつもルシフェルの前を歩いていたせいかしら、何となくルシフェルの背中が大きく感じて温かかったを覚えてる。
そしてこの時から、あの場所は二人だけの場所になったんだった……。
「……ン……あ、れ?」
「ん? 起きたか?」
ルシフェルの声と一緒に、私の意識もはっきりしてきた。
夢から覚めたようで、私は眠っていたのね………ここはどこ?
「……っ! ちょっ!」
「おっと! 暴れるなって!」
「あ、ごめんなさい」
自分の状況を確認すると……驚いた。
私はさっきの夢のようにルシフェルにおぶられていて、思わず倒れそうになったけどルシフェルにしがみ付いた。
何この状況?
とりあえず恥ずかしいことだけは確かだけど。
「私、どうしたの? 何でルシフェルに」
「部活終わって、迎えに行ったら爆睡してた。どうしても起きないし、ギルティが心配するから」
「そう。私、重くない?」
「これくらいなら余裕だ。それより恥ずかしさの方がでかい」
「じゃあ、このまま家まで送ってってもらおうかなぁ〜」
「はいはい」
ルシフェルも恥ずかしいのかしら、頬が赤い。
何か可愛いから頬を指で突っついたりして遊びながら、私はこのまま家に帰った。
「そこを右よ、運転手さん♪」
「へいへい」
何であんな夢を見たのか……何となくわかった気がする。
ルシフェルの背中は昔のまま、大きくて温かくて、そして、とても優しいものを感じた。
―終―
>>141を見て書いてみた。
GJ!と保守
白スナ「A HAPPY NEW YEAR!!今年も『White Dingo』はどんどん面白くなるぜ!」
偵ザク「このごろ作者がネタ切れのせいで放送やってないけどね。まあ、今年もよろしくね」
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アケオメ!!(ぬ)ノシ
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何回宣伝する気だw
『AC組の新年』
2007年を迎えた夜。
AC町にある近くの寺では、初詣のため見渡す限りの人だった。
ギルティ「うぅ〜、さむい〜」
セラフィム「……大丈夫か? ほら」
ギルティ「あ、ありがと。あ、セラフィム君の匂いがする」
その中にはAC学園の面々も居て、ギルティとセラフィムのカップルも居た。
ギルティがとても寒そうに両手を口に当て息をかけていると、セラフィムは自分のマフラーをギルティの首に巻いた。
頬を赤らめるギルティの台詞に顔を真っ赤にさせるセラフィム。
その様子を、二人の少し後方で見る姉。
ギルカス「まったく、我が妹ながら見事にバカップルねぇ」
ルシフェル「俺の腕に思いっきり密着しながら歩いてる奴に言われたくないと思うけど?」
ギルカス「だって寒いし。こうした方がルシフェルも暖かいでしょ?」
ルシフェル「それは、そうなんだけど……その……胸が当たって」
ギルティカスタムはルシフェルの腕にかなり密着して組みながら歩いていた。
ルシフェルは視線を逸らしながらギルティカスタムに言うと、ギルティカスタムは少しムッとなりルシフェルの腕を自分の胸に押し当てた。
ギルカス「何よ、嫌なの?」
ルシフェル「い、嫌じゃないけど……恥ずかしい」
ギルカス「だったらもっとやってやるんだから……うりうりうりうり」
ルシフェル「や、やめろって」
恥ずかしそうなルシフェルに、ギルティカスタムの攻めは続く。
そんなギルティとセラフィム以上のバカップルっぷりを発揮しているギルティカスタムとルシフェルを、更に少し後方でヘルカスタムとサンドロックカスタムが歩いていた。
ヘルカスタム「へっくしょんっ! ズズ……ノロかぁ?」
サンドロックカスタム「冗談でもそういうこと言わないの」
ヘルカスタム「へいへい、俺がわるーございましたよ……へぁーーっくしょいっ!」
サンドロックカスタム「ちょっと、大丈夫? 新年早々風邪なんて引かないでよ?」
ヘルカスタム「いや、多分ヘルの奴が噂でもしてんだろ」
サンドロックカスタム「とりあえずはい、これ飲んでおきなさい」
先ほどからくしゃみを連発しているヘルカスタムに、サンドロックカスタムは少し心配そうにバッグの中からカプセル型の風邪薬を取り出しヘルカスタムに差し出した。
何でそんなもん持ってんだよ、とツッコミを入れた後、ヘルカスタムは風邪薬を口に放り込んだ。
それを見ながら、サンドロックカスタムは思い出したように口を開いた。
サンドロックカスタム「そういえば、ちゃんと年賀状書いた?」
ヘルカスタム「あったりまえよぉ! 学園の奴らや先生は勿論の事、カスタム団のメンバーにも送ったぜ」
サンドロックカスタム「へぇ、それは感心ね」
ヘルカスタム「それだけじゃねぇ。カスタム団には俺からのお年玉として、各自特典を送っておいた。お前のとこに来るだろうぜ」
サンドロックカスタム「お年玉? 何かしら?」
ヘルカスタム「それは開けてからのお楽しみ……へっへっへ」
怪しい笑いをするヘルカスタムに、サンドロックカスタムは微妙に怪しむものの特に気にもしない様子だ。
サンドロックカスタム「ところで、まだ私のミスコンの感想聞いてないんだけど?」
ヘルカスタム「っ! あ、いや……その、なんだ」
そしてサンドロックカスタムが出たミスコンの話題になると、顔を真っ赤にし焦りだすヘルカスタム。
その反応に、はてな顔を浮かべながらもクスクス笑っているサンドロックカスタム。
そんな彼らもお賽銭箱に小銭を放り込み、それぞれ神にお願い事をする。
彼らは一体どんな願いをしたのか……それは彼らと神様だけが知っている。
―完―
明けおめ。
このスレが繁栄しますように。
『雪の朝 1』
ヅダ「おお!」
雨戸を開けたヅダの口から思わず感嘆の声が漏れる。
大晦日に降った雪は、元旦のUC町を真っ白に覆い尽くしていた。
新春の顔を出し始めた日の光が雪に反射して、目に痛いほどに眩しい。
ヅダは腕組みをしながら考える。
この様子なら、町はどこも一面真っ白だな。
ちょっと時間が早いが…
ヅダは電話機のある居間に向かった。
グフカス「…もしもし?」
わずか3回のコールでグフカスは電話に出た。
ヅダ「おはようございます。ヅダです。」
グフカス「…ああ、おはよう、ヅダ君。」
ヅダ「まだ寝てらっしゃいましたか?」
グフカス「…いや、朝稽古をしようと起きて、雪にびっくりしていた所だ。」
ヅダ「そうですか、よかった。もう起きてるんじゃないかと思って電話したんですよ。」
グフカス「…なにか、急用か?」
ヅダ「いえ、雪がきれいなので、もし良かったら、いっしょに初詣でも、と思って。」
グフカス「…ほほう。」
ヅダ「まだ足跡もあまりついてないでしょうし、今日は朝稽古は休んで、どうです?」
グフカス「…よいな。」
ヅダ「そうですか。じゃあ、家のほうに迎えに上がりますから待っていてください。」
グフカス「…ヅダ君。」
ヅダ「はい?」
グフカス「…初めてのデートのお誘いだな。」
ヅダ「コカッ!(石化)」
グフカス「…冗談だ。支度をして待っているよ。」
ヅダ「は、はい。すぐに参ります(汗)。」
元からこういった気まぐれに誘ってくる所のあるヅダではあったが
一応正式に付き合い始めてから初めての誘いに
なんとはなしに心の浮き立つグフカスなのであった。
ほどなくしてヅダはやってきた。
なにやら荷物を小脇に抱えている。
バスケットのような物と…なにか長細い包みだ。
グフカス「…やあ。早かったな。」
外に出て待っていたグフカスが声をかける。
息が白い。日が昇り始めたばかりのUC町はまだまだ寒い。
ヅダ「中で待っててくれれば良かったのに。寒かったでしょう?」
やってきたヅダがちょっと申し訳なさそうな顔をしながらグフカス言った。
グフカス「…大丈夫だ。冬の冷たい空気は気持いい。」
そう言ってグフカスが微笑を返す。
真っ白な雪の反射した朝の光を浴びたグフカスの笑顔が
この世のものとは思えない程に美しく感じられ、
ヅダは一瞬言葉を無くし、呆然と彼女の顔を眺めた。
『雪の朝 2』
いつもは凛然とした装いの彼女が
今朝は真っ白なセーターにニットの帽子と手袋をつけている。
ふわふわと柔らかそうなセーターの上に彼女の漆黒の滑らかな髪がかかり、
すばらしいコントラストを生んでいる。
グフカス「…?どうした?」
小首をかしげて微笑を浮かべて問い掛ける様子がたまらなくかわいい。
いつもはあまり笑わない彼女である。
この表情が、自分にだけ向けられるものだと思うと
無性に嬉しさがこみ上げてくるヅダであった。
ヅダ「い、いえ。なんでもありません。ちょっとグフカスさんにみとれてしまいました。」
グフカス「…今更何を言ってるんだ。長い付き合いなのに。」
ヅダ「本当ですよ。こういう瞬間はね、ある日突然やってきて、不意打ちで打ちのめされるんです。」
グフカス「…君は…口が上手いとはいえないが、人を喜ばせるのは上手いな。」
グフカスも不快ではないのか、さらに目を細めた。
ヅダ「よし、立ち話しててもしょうがない。行きましょう。」
グフカス「…うむ。」
二人は連れ立って神社に向かい歩き出した。
そして…その後ろについていく三つの影…。
グフ父「うーむ、あっぱれな二人の若武者の姿よ。」
グフ母「やっぱりあの二人、お似合いだわぁ。」
ヅダ父「いや、不肖の息子にはもったいない相手。礼を言うよ。」
グフ父「何を申す。あの二人が揃って武道の精神を発揚してくれれば、われらも安心できようと言うもの。」
グフ母「落ち着く所に落ち着いたんですよ。ヅダ(EMS-04)さん。」
電話を立ち聞きしていたヅダ父の連絡によって結成された
三人のデバガメ父兄隊は影のようにヅダとグフカスを尾行していった。
気配を完全に殺しているのはさすがとしか言い様がない。
ほどなくしてヅダとグフカスはUC神社に到着した。
この神社は小高い丘にあり、UC町を一望できる。
朝早い神社は、まだ人影も少ない。
各々賽銭を投げ、手を合わせる。
ヅダ「よし、一休みしましょう。」
ヅダがグフカスを境内に据えられたベンチに導く。
グフカス「…ヅダ君は何か願をかけたか?」
ベンチに歩きながらグフカスが聞いた。
ヅダ「いえ…特に。旧年中はおかげさまをもちまして皆、無事に過ごせましたと。」
グフカス「…ふむ。」
ヅダ「今年も精進してまいりますので、どうぞ見守って下さいと。そんな所で。」
グフカス「…さっぱりしていてよいな。」
ヅダ「グフカスさんは?」
グフカス「…私も似たようなものだな。つい"私たち"のこともお願いしてしまったが。」
ヅダ「あ!俺もお願いしてくればよかった!」
ヅダがしまった!という表情になる。
『雪の朝 3』
グフカス「…よい。男子は君くらいさっぱりしていた方が良い。」
ヅダ「そんなものですか。」
グフカス「…うむ、色恋の願掛けなどは私がやっておくよ。」
ヅダは内心はっとした。
そうか、男と女なんだなぁ…。改めてそのことを意識させられる。
彼はいまだにともすると以前の「透明な関係」の感覚に戻ってしまうのであった。
ベンチに雪が薄く積もっている。
背後にヒバの木を植えて風除けとしてあるので、多くは積もらなかったようだ。
その雪をヅダが手ぬぐいを出して払う。
ありがとう、と言って座ろうとしたグフカスをヅダが押しとどめた。
ヅダ「待って待って。いいもの持ってきたんです。」
小脇に抱えていた長細い包みをほどく。
中から出てきたのは、緋毛氈だった。
幾折りかした緋毛氈をベンチの上に置く。
一面の白銀の中に点された緋が鮮やかだ。
ヅダ「さ、どうぞ。」
グフカス「…これはこれは。念の入ったことだな。」
グフカスが顔をほころばせながらその上に腰をかける。
ヅダ「お湯と煎茶の道具も持ってきたんです。ひとつ温かいお茶でも飲みましょう。」
バスケットに入っていたのは茶道具一式と携帯用の魔法瓶だった。
茶菓子に、と三盆糖を出す。
グフカス「…いただこう。」
うれしげに甘いものを口に運ぶ彼女の姿に、ヅダは今までになく女性を感じた。
そんな二人を影から見る覗き魔父兄…
グフ母「あらぁ…ヅダ君、すてきねぇ。」
グフ父「なかなかの風流の心、あっぱれじゃ!」
ヅダ父「…どこであんな芸当を覚えたんだ、あいつ。」
グフ父「しかし、こうして見ていると、若き頃のお主と細君を思い出すのう。」
ヅダ父「ふむ…グフ・カスタム君とは全然違う女であったが。」
グフ父「そうであろうか。」
ヅダ父「そうだとも。第一あれは体が弱かった。」
グフ父「そうであったのう。今、細君…ゲム・カモフ君は元気であらせられるのか?」
ヅダ父「うむ、なんとかやっておるようだ。」
グフ父「そうか…。」
ヅダ父「いずれ一目子供に合わせてやりたいものだが…。」
グフ父「そうであるのう。」
グフ母「なんですの?二人だけでわかる話をして。」
ヅダ父「いやいや失礼。しかし、子供が茶を飲むのを我らが凍えながら見てると言うのも侘しいですな。」
グフ母「仲良くやってるのも見届けたし、私達も帰ってお茶にしましょ。」
グフ父「うむ、そういたそう。」
ヅダ父「いやいや、正月からめでたいものを見たわい。」
茶を楽しんでいる若い二人を返り見ながら、三人はそっと神社を離れた。
神社に初詣に来た老夫婦が、茶を楽しんでいる二人と会話をしている。
若やいだ二人の姿は、他の参拝客にも幸福感を分け与えているようであった。
『雪の朝』 終わり
みなさんあけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
>>161氏のを読んで、こちらも元旦ネタ書いてみました。
あとゲム・カモフの設定です。登場作品は漫画版MS IGLOOです。
ゲム・カモフ/(型式番号無し ゲム・カモフ)
女/UC学園父兄/MS IGLOO 603
ヅダ(EMS-04)の妻でヅダ(EMS-10)、ギャンヌ、ガルバルディβの母。
体が弱く、訳あって子供たちに会えない環境にいるようだ。
ヅダ父との交流は今もあるらしい。
グフ父と面識があるようだ。
GJ!
『喫茶竜巻のお正月』
エスペランサU「お雑煮うまいwwww」
元旦、それでも営業し相変わらずお客が一人もいない店内で、ウェイトレスのエスペランサU、Gセイバー、トルネードはティエンロン特製お雑煮を食べていた。
店内には柚子の利いたいい香りが漂い、特にエスペランサUは既に6個目の餅に突入していた。
お雑煮の他に、トルネードが作ったおせち料理もありエスペランサUはそれも人一倍食べているのだが、いまだその食欲は衰えることはなくティエンロンは少し呆れているような表情。
ティエンロン「よくそんなに入るですね? 猪みたいになるです」
エスペランサU「うっさい。あんたこそもっと食べて大きくなったらどうよ? 身体的に全てにおいてあたしに負けてるくせに」
ティエンロン「なっ! なんですって〜!」
エスペランサU「悔しかったらいっぱい食べて大きくなることね? お子ちゃまw」
ティエンロン「くぬぬぬぬぬ!!」
トルネード「あらあら、新年早々仲がいいわねぇ♪」
Gセイバー「そんな事言ってる場合じゃないですよ店長、止めないと」
エスペランサUとティエンロンの瞳から稲妻が走り、相変わらずいがみ合っている二人をトルネード店長はショーでも見るかのように笑っている。
あたふたしながらティエンロン達を止めようとするGセイバーだったが、トルネードに阻止され膝の上に乗らされた。
Gセイバー「わっ!」
トルネード「あの二人はあれでいいの」
Gセイバー「でも……」
トルネード「仲のいい証拠よ。喧嘩するほど仲がいいって言うでしょ? あの二人はああいてお互い友情を築き上げて……」
エスペU&ティエ「「友情なんか無いです!!」」
トルネード「…………まぁ、楽しいからいいじゃない」
Gセイバー「やっぱり止めないとだめじゃないですかぁ〜!」
喧嘩してるエスペランサUとティエンロンは同時にトルネードが言った一言を否定する。
息が合うほど仲が好いという事だとトルネードは言いたいのかもしれないが、肝心のGセイバーには全く伝わってはいなかった。
そしてこの店唯一の常連、ぬの字男が現れ色々と持成された。
結局はいつもの光景……だがそれがいいとトルネード店長は笑いながら思っていた。
―完―
『お疲れ・・・?』
高機動「はふぅ・・・・・・っ」
1月2日の朝、ザクが台所に来てみるとやけにダルそうな高機動がいた
ザク「ずいぶんダルそうじゃねえか高機動」
高機動「うん、一昨日と昨日、ホントつかりた・・・」
ザク「一昨日と昨日・・・?なんかあったか?」
高機動「なんかあったって・・・そりゃ・・・」
12月31日大晦日
RD-4「頑張ってー高機動くーん♪」
高機動「わざわざ年越し蕎麦手打ちにしなくても・・・市販のよくない?」
RD-4「だ〜め♪あと6人分ね〜♪」
高機動「ヒィ〜」
ザク「・・・なんか旨い蕎麦だと思ったらあれ手打ちだったのか・・・」
高機動「つゆはRD-4が鰹節から作ったんだぜ・・・」
大晦日夜
RD-4「高機動くん、神社行こうよ〜」
高機動「もうクタクタなんですけど・・・(振袖姿のRD-4を見て行く事にする)」
ザク「あまり寝てない・・・ってことか?」
高機動「その日はね・・・」
1月1日正月
高機動「何もこんな朝も早から餅つかなくても〜!!」
RD-4「だってつきたての方が美味しいよ?御節はもう作ってるし・・・」
高機動「う〜・・・(眠い、だるい・・・けどRD-4が餅返してるから気が抜けない・・・)」
ザク「・・・・・餅も旨いな〜って思ったらつきたてだったんだ・・・」
高機動「お陰で僕の体はもうボロボロです・・・」
ザク「でも今日はグッスリ眠れたんじゃねえのか?」
高機動「いや・・・今日もあんま寝てない・・・」
ザク「なんで?」
RD-4「高機動くん、お雑煮温まったよ・・・あ、ザク兄さんお早うございます」
ザク「ん?ああRD-4、俺もお雑煮くれ」
RD-4「はーい」
ザク「・・・・・・・RD-4、やけに艶やかだったような」
高機動「正月には姫初めってものがありまして・・・」
ザク「・・・・・・・おい?」
オチなし。
1日遅れのあけおめ166&167GJ!
保守がてら小ネタ
『ジム・ストライカー放浪記 〜UC学園を目指して〜』
こんばんわ、ジム・ストライカーです。
UC学園を目指してどの位時間が経ったのか判りませんが、ずっと夜……あ、でも、星がいっぱい、星の海みたいです。
目の前の大きな丸い物も青くて綺麗……とっても大きな地球儀みたい。
でも、地面は石や岩ばっかりで植物もありません、地面は穴だらけですし……。
そして何より、私が着ている服がどうにも動き辛くて。
でも脱いではいけないと言われているので……脱ぐと大変らしいです。
あぁ、早く薙刀部でドライセンさんに会いたいな。
あれ? 向こうで何かが光ってる……柱みたいな綺麗な光。
あそこに行けばUC学園の場所聞けるかな?
とにかく行ってみよう……それにしても体がふわふわして歩き難い……ここはいったい何処でしょうか?
答え:月。及びサテライトキャノンのマイクロウェーブ。
―完―
最近人来てないみたいですね……。
『CC学園からの使者?』
夕方のUC町。
人で賑わうUC商店街に、一台の立派な黒いリムジンが停まる。
運転席から金髪のメイド、金スモーと横のドアから銀髪のメイド銀スモーが現れ、その隣のドアを開ける。
その中から、ゆっくりと現れたのはソレイユ先生ならぬソレイユ嬢。
金スモー「お嬢様、UC商店街に到着しました」
ソレイユ「よしなに。ここに、現れるのですね?」
銀スモー「噂ではそうですぅ。この町の平和を守っているとかで、とにかくすっごい強いらしいですよ〜!」
金スモー「ですがご安心を。私と銀スモーが命に代えてもお守りしますので。そうね? 銀スモー」
銀スモー「当っ然ですっ! 私精一杯頑張りますねぇ!!」
ソレイユ「あらあら、それは頼りにしてます。ですが、彼らは正義の味方なのでしょう? 戦う意味はないですし、私はただ見てみたいだけですから」
金スモー「いえ、ここはCC町ではないのです。何が起こりうるかわかりませんので、お嬢様は私達のお側を離れないようお願いします」
ソレイユ「えぇ、わかっています」
グッと構える金スモーにソレイユは笑顔で返し、銀スモーは早くも観光気分で、近くのある店で売られている”コマカスキーホルダー”を3つ購入していた。
それを見逃さないのが金スモーであり、ルンルン気分で戻ってきた銀スモーの脳天にチョップを一撃。
頭を押さえて涙を浮かべて蹲る銀スモー、あたふたするソレイユ。
この目立ち過ぎる人たちは、すっかり商店街の人々の注目の的と化していた。
銀スモー「い゛だい゛〜!」
金スモー「私達は観光に来たわけではない」
ソレイユ「まぁまぁ、観光みたいなものですから。一度でもコマカスとバージムを見てみたいという私のわがままですから」
果たしてソレイユ一行はコマカス達に遭遇することが出来るのだろうか……
そしてこの人たちもまた、ソレイユ一行を見ていた。
高機動「メイドさん……メイド服……」
RD-4「また着ようかなぁ……」
ちなみにこの後、いつもの如くゲルDロボが現れコマカス&バージム、もしくはヘビーアームズ改が現れて戦ったと思いきや、ソレイユ護衛の為金スモーメイド長が彼らヒーローが到着する前にゲルDロボに圧勝したというのは別の話。
金スモー「あの程度、造作もありません」
−終−
まだだ!まだ終らんよ!
久々の変態兄弟
HC「兄さん」
CB「・・・」
HC「兄さんってば!」
CB「・・・HCのバカ」
HC「はぁ・・・まだ大晦日の事怒ってるのかい?」
CB「当たり前だ!年明けはHCと一緒に過ごすって一年前から決めていたのに・・・」
HC「しょうがないじゃないか、遊園地のカウントダウンイベントに駆りだされたんだから」
CB「Xと一緒に過ごそうと思ったらそっちもいないし・・・」
HC「Xちゃんもバイトの方行ってたからね」
CB「HCの外道・・・」
HC「あ〜あ〜僕が悪かったから」
CB「・・・HCが今夜一緒に寝てくれるなら許す・・・」
HC「しょうがないな・・・いいよ」
CB「本当か!?」
HC「機嫌直った?」
CB「HCのおかげで全快さ!ぐふふふ・・・」
HC「あ、でも性的な事したら兄弟の縁切るからね」
CB「何?」
CB「HCのケチ・・・」いじいじ
HC(本当に兄弟の縁切ろうかな・・・)
2ch閉鎖しちゃったらココも終了?
閉鎖されたら、ぬ氏のサイトに掲示板作ってもらうしか…
もしくは誰かが作っといて、ぬ氏のサイトからリンク張ってもらうとか。
保守
まだだ!まだ終らんよ!
保守しときますぜ,だんな。
HCの一日
7:20
目が覚めたら兄さんが僕の布団に潜り込んでいた。朝から鬱だ。即刻たたき起こす。
8:10
学校に出かける。兄さんがぴったりくっついて来て鬱陶しい。
途中でXちゃんとDXに会う。Xちゃんに近づこうとする兄さんを必死で抑える。
「HCはヤキモチ焼きだなぁ」と言ってニヤニヤする兄さん。キモイ。Xちゃんは笑ってたがDXは睨みつけてて怖い。
8:40
授業始まる。特に何もなし。
12:30
午前の授業終了。昼飯の時にハナサキガニはヤドカリだと言う話に乗ってヤドカリについて熱く語ったら皆にひかれてしまった。何でだろう?
15:25
学校終了。兄さんを振り払いバイトに向かう。
バイト先に向かう列車の中でXちゃんに会う。少し話す。どうやらXちゃんもDXにバイトは危ないから辞めるように言われてるらしい。「似たもの同士ですね」と言って笑っていた。
1620
バイト開始。Xちゃんが売り子で戸惑っている。そういえば今日は三日月だ。辛そうなので代わってあげた。
Xちゃんは一瞬戸惑ってたけど何か嬉しそうだった。代わってあげてよかった。
20:00
バイト終了。家に帰るときXちゃん(帰りの電車も一緒だった)にさっきの礼を言われた。
別にいいよと言ったけど「こういうことはちゃんとしとかないと」ということらしい。
Xちゃんは兄さんには勿体無いぐらいにいい子だ。絶対に二人をくっつけないと。
21:00
帰宅。兄さんがいじけてたので宥める。二人をくっつけるにはまずはこの性格を何とかしないと。
24:00
オルバに餌もあげたので兄さんに(無駄だとは思うけど)自分の部屋には入るなと念を押してから寝る。
何故か夢の中にXちゃんが出てきた。笑顔が可愛かった。
まだだ!まだ終らんよ!
ぬ氏は大丈夫なのだろうか…
180 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 13:43:20 ID:h+ZTDkZf
5校目圧縮されてました・・・ということで保守
マジで?誰か過去ログ持ってる?
tesuto
『地域社会と教育の未来像』
ここはプロトグフ家の道場。
町内会長でもあるプロトグフの発案により、
今年から町内の子供たちを相手に無料の稽古会が開かれることになったのだ。
稽古にはグフカスやグフBも参加して、フライトタイプが稽古後のおやつを作る。
一家総動員体制だ。
剣道と柔術の科目があり、柔術の稽古にはヅダ家も協力している。
グフカス「…ここで手首を下から取る。よいか?」
子供A「でよー、あいつむかつくからよー。」
子供B「あー、わかるわかる。」
子供C「やっちゃえやっちゃえ。」
このように全く話を聞かずに雑談している子供もいる。
見かねたヅダが注意をするが…
ヅダ「おい、君達、ちゃんとおねえさんの話を聞こうな。」
子供A「はあ?ちゃんと聞いてるよ。うぜーなー。」
子供B「つか、おばさんだよな。」
子供C「わかりました、おばさーん。ゲラゲラゲラ」
グフカスが子供たちの態度を注意しようとしたそのとき…
ヅダ「 ち ょ っ と 来 い 」
ヅダが3人の胴着の襟首をまとめて掴んで道場の外にぶら下げていった。
そして数分後…
戻ってきたボロ雑巾のようになった子供たちは借りてきた猫のようにおとなしくなっていた。
グフカス「…ヅ、ヅダ君、さすがに他所様の子にやりすぎなのではないか。」
ヅダ「なあに、いいんですよ。無料だろうがなんだろうが武道の稽古は厳しいもんです。」
グフカスの心配に反してこの稽古会、子供に礼儀が身につくと保護者の評判は上々のようである。
『地域社会と教育の未来像』 終わり
久々のSSGJだYO!
『もうすぐバレンタイン AW学園ダブルエックス編』
???「きゃーーーーーーーーー!!!」
ドーンという、何かが爆発したような音がAW学園の誰もいない調理室に響き渡った。
その音に反応し、近くを歩いていたヴァサーゴが何事かと驚き調理室に走っていく。
ガラっと勢いよく調理室の扉を開けたヴァサーゴは、まず調理室内の光景に驚いた。
ヴァサーゴ「なにこれ……」
ドロドロした茶色いもので調理室内いっぱいだった。
机や椅子は勿論のこと、天井まで付着しているものからは甘い匂いがし、それは解けたチョコレートだとヴァサーゴはすぐに理解する。
そして、人の気配する所へよっていくと、あたふたして散乱したチョコレートを布巾で拭いているエプロン姿のダブルエックスの姿。
無論、ダブルエックスの髪や体、顔も解けたチョコレートが付着しておりヴァサーゴは思わず笑いそうになるが我慢した。
ヴァサーゴ「あなた、こんな所で何してるの?」
DX「な、何でもない!」
ヴァサーゴを見たのか、それとも誰にも見られたくないことをしていたのか……。
どちらかはヴァサーゴには分からなかったが、ダブルエックスは彼女の姿を見た瞬間威嚇する猫のように頬を赤くし睨んで声を上げていた。
ヴァサーゴ「こんなにしておいて何でもないわけ……あら?」
ダブルエックスの反応に少し呆れていたヴァサーゴは、調理台の上に置いてあった一冊の本を手に持った。
DX「あ! こら、見るなぁっ!」
ハッと気づきダブルエックスが止めに入るが、すでに遅かった。
ヴァサーゴが手に持った本のタイトルには……『バレンタイン 初めてのチョコレート』と書かれていた。
そのタイトルに、ヴァサーゴはすべてを理解した。
ヴァサーゴ「はっはーん、なぁるほどぉ」
DX「……///」
不適な笑みを浮かべるヴァサーゴ、顔を赤くし黙りこむダブルエックス。
普段見られないダブルエックスに、ヴァサーゴは何とも言えない優越感を感じていた。
簡単に言えば、ダブルエックスは密かにバレンタインに送るチョコレートを作っていたのだ。
ヴァサーゴ「だぁれに送るのかなぁ?」
DX「だ、誰でもいいだろ! 返せ!」
ヴァサーゴ「こんな物で本当にうまく作れるの? あなた料理ヘタですもんねぇ?」
DX「ぐっ……しかし……」
ヴァサーゴ「剣と同じだなんて思っちゃだめだめ。気持ちがこもってるからイイなんて思ってもだめよ? やっぱり味も良くないとねぇ」
DX「なっ」
ヴァサーゴの言葉攻めに思いっきり追い詰められていくダブルエックス。
強がってはいるものの、その表情は明らかに不安そうだ。
その様子を見て、悪魔ヴァサーゴは悪魔のように妖しい笑みを浮かべた。
ヴァサーゴ「……チョコの作り方、教えてあげてもいいわよ?」
DX「な、に?」
ヴァサーゴ「どうせ弟君とエックスに送るんでしょ? どうせ私もエックス用特製チョコ作らなくちゃいけないし、ついでだから教えてあげてもいいわよ?」
明らかにダブルエックスの表情が変わり、ヴァサーゴは勝利を確信した。
それの答えるように、妹を狙う宿敵から教わる事に脳内で悩みまくっているダブルエックスはゆっくりと首を縦に振った。
DX「本よりは確実だろうから……それだけだからな。絶対に誰にも言うな」
ヴァサーゴ「分かってるわよ。まぁ、その条件として、バレンタインまで私の邪魔を一切しないことね?」
DX「なっ!」
驚くダブルエックスだが、もう逆らえないことは明白だった。
翌日。
ヴァサーゴ「さぁ、今日こそ私と一緒に……」
エックス「嫌です〜! 助けてお姉ちゃ〜ん!」
DX「……ぐっ……すまないエックス、これもチョコレートのため……」
XDV「チョコ? あ、もういい加減にしてくださいヴァサーゴ先輩!」
さらにその日の夜の調理室。
DX「な、なんだこの服は!?」
ヴァサーゴ「まずは形からと言うでしょ? ほら、始めるわよ?」
DX「くっ………これもチョコのため、これもバレンタインのため……っ!」
ダブルエックスの特訓は始まったばかりである……。
まだ書けるかどうかテスト
186 :
184:2007/02/01(木) 19:40:24 ID:???
見直して
贈るを送ると
書いていた
バレンタイン(
>>184氏や他の皆さん任せで)わくわく
タコザク「くっ! ぐぐぐぐぐぐっ!!」
サイコミュザク「お、お姉ちゃん? どうしたの?」
タコザク「ねぇ、もう節分の豆食べた?」
サイコミュザク「うん、歳の数だけ……ぁ」
タコザク「ぐ……ぅ……ひっく、せつぶんなんてきらいだぁ……」
サイコミュザク「お姉ちゃん………」
タコザク「……ぐすん………今年のバレンタインこそ絶対……ッ!」
高機動「ゾクっ!……?……悪寒?」
『頭文字Z プロローグ』
ボール「ふぅ〜…」
グラウンドの片隅で膝を抱えながら溜息をつくボール。
彼の目は活発に走り回り、お互い声をかけながらボールを蹴る
サッカー部員達を追っていた。
昔からサッカー好きな彼であったが、運動は大の苦手。
一人でリフティングの練習をしてみたりしても、一向うまくならない。
そんなわけで彼はいつもこうして遠くから眺めているだけなのだ。
ちなみに今日沈み込んでいるのは、Xマンに
ボール「ね、ちょっとサッカーやるから手伝ってよ。
軽く10点くらい入れてくれればいいんだ。」
と虫のいいお願いをして、手ひどく断られたためである。
ボール「ふう…いいなぁ…」
何で自分はこんなに何でも出来ないんだろう。
手先なんか器用でなくていいから、もうちょっと運動できるように生まれたかった…
ボール「ふう〜…」
ゼーゴック「ふう〜♪」
ボール「うわあ!びっくりした!!」
全く気配の無かった所から突然声が響く。
いつのまにか、ボールの横にゼーゴックが座っていた。
いつも通りにこにこ笑いながらボールの溜息のまねをしている。
ゼーゴック「なにしてるの?」
ボール「そ、それはこっちが聞きたいよ(どきどき)。」
ゼーゴック「わたし?ボール君がため息ついてるからどうしたのかと思って。」
ボール(女の子の方から僕を心配して声を…
は…!これは些細なきっかけから恋に発展するパターン!?)
ボールの憂鬱な気分は瞬時に外宇宙の彼方まで吹っ飛んでいった。
ボール「サッカー部の練習見てたんだ。みんな楽しそうでいいなぁって。」
ゼーゴック「サッカー好きなの?」
ボール「うん。見るのは(ゼ、ゼーゴックさんがなんか僕に興味持ってるぞ…どきどき)。」
ゼーゴック「やってみればいいのに。」
ボール「うん…でも、運動神経にぶいしなぁ。足も遅いし…」
ゼーゴック「だめよお?やるまえにあきらめちゃ。
わたしだって前はそんなに足速くなかったんだよ?」
ボール「え!?ゼーゴックさん、生まれつきじゃないんだ?」
ゼーゴック「うん、中学の時からバイトしてて…そのバイトのおかげで速くなったんだ。」
ボール「へー。どんなバイトしたら、そんなに足が速くなるんだろ?」
ゼーゴック「興味ある?」
ボール「うん、知りたいなぁ。」
ゼーゴック「よし、じゃあ、今度学校の外で一緒にやってみよう!」
ボール「え?」
ゼーゴック「急に私と同じ仕事は難しいけど、大体同じ感じでやってみようよ、ね?
みんなに見られなきゃ、失敗しても恥ずかしくないでしょ?」
ボール「ぼ、僕にできるかなぁ…(お、女の子に学校の外に誘われた…)」
ゼーゴック「大丈夫、大丈夫。」
『頭文字Z プロローグ その2』
二人がそんな事を話している頃、他の場所では水泳部首脳陣が雑談をしていた。
ゴッグ「ところで前から聞こうと思ってたんだけど、ゼーゴックの怪物じみた体力、
ありゃいったいどこで身につけたんだ?」
ズゴック「ああ、あれ?あれね、中学の時バイトし始めてからかな。」
ゴッグ「どんなバイトすりゃあんな脚力が身につくんだ…」
ズゴック「聞きたい?」
ゴッグ「聞きたいな。もし可能なら練習に取り入れたいしな。」
ズゴック「それは無理だと思うなあ…あの子の体力はね、豆腐配達で鍛えられたのよ。」
ゴッグ「豆腐配達?思ったより普通だな。」
ズゴック「UC峠を越えたUC湖のほとりのホテル群まで。」
ゴッグ「な、なに?」
ズゴック「1回100キロ以上の豆腐製品を肩に乗せて、走って。」
ゴッグ「げえ!?」
ズゴック「最初は豆腐屋の店の中での作業手伝ってたんだけど、お店のご主人が腰を壊してね。」
ゴッグ「ふむ。」
ズゴック「じゃあ代わりに、って心配するご主人を説得して彼女が配り始めたのよ。」
ゴッグ「なるほど。」
ズゴック「最初は自転車であちこち配ってたんだけど、積み下ろしするのが面倒って言ってね。」
ゴッグ「めんどくさいって…」
ズゴック「それで始めたのが、蕎麦屋さんみたいに肩に載せて配達するスタイル。」
ゴッグ「それで始めたのがって、それで始められる所が凄いな…」
ズゴック「最初は10kgくらいだったのよ。で、あの前向きな性格でガンガン仕事こなすうちに…」
ゴッグ「100kg担いで山道走り抜けるくらいになったのか。」
ズゴック「そう。最初は商店街だけ周ってたのが範囲もどんどん広がって。」
ゴッグ「広がりすぎだろ…常識的に考えて…まあ、常識が通用するゼーゴックじゃあないが。」
ズゴック「沢山の豆腐製品を担いで商店街を走り抜ける彼女は
早朝5時の恋人として、商店街のおじさんのアイドルと化したわ。
そしてその頃になると、自転車を使おうにも、
踏むとペダルが折れる、チェーンが切れるってありさまで、
走って届けるしか方法がなくなってたの。」
ゴッグ「きょ、強化しすぎたか!」
ズゴック「まあそんなわけで、
小学校時代から何事も前向きに体当たりの
彼女の精神性があって初めてあの体力を手に入れることが出来たわけ。
うちの連中が、私も含めてそんな重労働に耐えられるとは思わないでしょ?」
ゴッグ「う、うん。私の考えが甘かったよ…」
そんなこととも知らず、ボールはゼーゴックとの特訓を楽しみにしている。
ボール「ほら、ボールくん頑張って!ちゃんとできたらキスしてあげる!
とか言って…うひひっひ
なんか噂によるとヅダさんと別れたらしいし…
さびしい心を埋めるのは僕か?僕なのか!?いーっひっひっひ」
地獄はすぐそこに迫っている。
『頭文字Z プロローグ』 ―終わり―
GJだYO〜!
ここで唐突に空気読まずに設定だけ投下してみる。
ガンタンクR44(RXR-44(F50D, RX-107) ガンタンクR44)
男/UC学園高等部1年/F91
博物館大好き。休みや放課後には近くの博物館へ足を運んでいる。
チビでメガネ。普段は本を読んでたりするが、友人関係には恵まれている方。
大人しくて争いを好まない優しい性格。
192 :
191:2007/02/07(水) 23:20:37 ID:???
連投だけど気にしない。
『幼馴染な二人』
放課後のUC町から少し離れたところにある博物館。
この館内には人は殆どいないが、UC学園の制服を着た男女がいた。
ガンタンクR44「わぁ、アクシズの石……いつ見ても綺麗だなぁ」
ハーディガン「おい、R44〜?」
ガンタンクR44「何?」
ハーディガン「もう帰ろうぜ〜、オレつまんねー」
女子生徒の制服を着た女の子、ハーディガンが展示品を瞳を光らせて見ているガンタンクR44に話しかける。
二人は幼馴染であり、ハーディガンは男勝りな女の子。
ガンタンクR44「僕はおもしろ……ごめん、うん、今日はこれくらいにして帰ろうか?」
ハーディガン「おー、帰ろう帰ろう。帰りにゲーセン寄ってこーぜ♪」
ガンタンクR44「僕、そういう所はちょっと……」
ハーディガン「うるせー、拒否不可能! オレはこんなつまんねーとこに着いて来てやったんだ、お前もオレに付き合え」
ガンタンクR44「わ、わかったよぉ! わかったから首から手を……っ!」
R44の首に手を回し、ヘッドロックを決めながら歩くハーディガン。
ずれるメガネを直しつつ危なげな足取りで歩くR44。
そんな二人が博物館の入り口を出ようとしたとき、ある二人組みとすれ違った。
ルシフェル「先生が、俺と一緒にこんな所に来たいなんて珍しいですね?」
アクアシェンロン「こ、ここにあるサイコフレームというものに興味がありまして。それにルシフェル君でしたら、女の子として見れば何とか……」
ハーディガンとR44はすれ違った二人をしばらく見てしまい、追うように後ろを向く。
一人がAC学園の制服を着ているということもあったのだが、その二人がとても綺麗な”女性二人”だという事。
ガンタンクR44「……綺麗な人達だなぁ……」
ハーディガン「………フンっ」
思わず出てしまったR44の言葉に、笑顔を崩し少し不機嫌になってしまうハーディガン。
そんな彼女の様子に気づき、脳内で必死にハーディガンが不機嫌になった原因を考え始めたR44。
しかし思い当たる節はなく、ハーディガンの機嫌を戻そうとある言葉を言った。
ガンタンクR44「で、でもハーディガンも可愛いと思うよ?」
もしかしたら、すれ違った綺麗な人の美貌にヤキモチでも焼いてしまったのかと勝手に思ってしまったR44の言葉だった。
その言葉を聞き、ハーディガンの顔は見る見るうちに真っ赤に染まり夕日に同化していく。
この時点で、R44は自らの犯した事態に気づき体が震え始めていた。
ガンタンクR44「(ぶ、ぶたれる!! もしくは蹴り? ってどっちもやだ!!!)」
ハーディガンは顔を真っ赤にしプルプル震えている。
彼女は可愛いだとか綺麗だとか美しいだとか言われると怒るのだ。
身の危険を感じ、反射的に防御の体制を取ったが来たのはパンチでもキックでもなかった。
ハーディガン「………ぷっ! あははははははははは!! な、なに男のくせに本気でビビッてんだよぉ?」
ガンタンクR44「はぇ?」
ハーディガン「はぇ? じゃねーっつーの! ひー、腹いてぇ……。 ほれほれ、オレがそんなにおっそろしいかぁ?」
ガンタンクR44「はわっ! い、いたい〜〜! ぎぶあっぷ〜〜!!」
飛んできたのは面白そうに笑うハーディガンの声だった。
てっきりボコボコにされると思ったR44が拍子抜けしたような声を出した瞬間、ハーディガンに再びヘッドロックを決められもがいている。
そしてヘッドロックからR44を解放したハーディガンは、僅かに頬を赤くし呟くように何かを言った。
ハーディガン「………お前に言われたなら少し嬉しいし………」
ガンタンクR44「え?」
ハーディガン「な、なんでもねー!」
ボソッと呟くように言ったハーディガンの言葉は、メガネを直すR44には聞こえなかった。
そして、顔を赤くしながらハーディガンはR44の手を取り、まるで彼を引きずるように歩き出す。
R44は何がなんだか分からないまま、半引きずられ状態でUC商店街のゲーセンへと向かったのだった。
193 :
191:2007/02/07(水) 23:23:11 ID:???
ゲームセンター内。
ジェイブス「お! ハーディガンにR44じゃん。プリクラ? ハーディガンも可愛いとこあ、ひでぶッ!!」
ハーディガン「っるせー!」
ジェイブス「てめッ! 何すんだよ暴力女!!」
R44「あわわわわ!!」
???「あらあら何の騒ぎかしら?」
―終―
設定
ハーディガン(RGM-111 ハーディガン)
女/UC学園高等部1年/シルエットフォーミュラ91
ガンタンクR44の幼馴染でお隣さん。
短気で男勝りな性格で、勉強も運動もそこそこできる方だが、どちらかと言えば運動のほうが得意。
黙っていれば可愛い女の子だが、何故か可愛いとか言われると顔を真っ赤にして怒り出し、相手が男なら蹴り。
それが本気でキレてるのか、はたまた照れ隠しかは誰も知らない。
ちなみに一人称はオレ。
保守
『すれ違い宇宙』
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
ネモ(はぁ〜…年も明けたのに結局ガザDさんには巡り会えずか…)
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
ガザD(ネモ君、ずっと会ってないし、もう私のことなんか忘れたかな…)
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
通学電車のボックス席で、
向かい合わせて座る二人に、
互いの姿は見えていない。
『すれ違い宇宙』 ―終わり―
ジェニスエニルカスタム「ほれ」
ジェニス「……なんスか?」
エニルカスタム「もうすぐバレンタインだろ? 先にお前たちに渡してやる。あと義理だから変な勘違いするんじゃないよ?」
ジェニス「は、はあ……(麦チョコかよ……)でもなんで今日なんスか?」
エニルカスタム「どうせ当日はヴァサーゴやらが邪魔するに決まってんだ。エックスにはあたしのをやるんだよ。お前達も協力するんだ」
ジェニス「ヴ、ヴァサーゴの姐さんを!? あ、あの人コエーんだよなぁ……」
エニルカスタム「びびんじゃないよ。ただ、かなりヤバイ女って思っときゃいいんだ」
ドートレス「それじゃあまり変化ないんじゃ……」
エニルカスタム「つべこべ言うな! とにかく勝負は14日だ。お前ら気を引き締めろよ! いいね!?」
ジェニス&ドートレス「「は、はいっ!!」」
調理室では
ヴァサーゴ「やっぱりチョコを砕いたり斬り刻んだりする時が、一番楽しいわね〜♪」
DX「お前目が怖いぞ」
終わり
バレンタインの小ネタでご機嫌伺いでありんすー
『武道家のバレンタイン』
この日、ヅダとグフカスは子供稽古会の打ち合わせをしていた。
子供稽古会の教程は、
柔術はヅダとグフカスが組み、剣術はグフカスとグフBが組んでいる。
これをプロトグフに提出して細かい訂正などを経て決定されるのである。
この日は柔術の教程の打ち合わせであった。
講道館護身術という柔道に伝わる護身術と
グフ家が剣術に付随して伝えてきた柔術でメニューを組み
実際に稽古してみて流れを確かめる。
冬のグフ家道場の窓が、二人の熱気で白く曇っていた。
グフカス「…うむ、こんな感じでよいかな。」
ヅダ「ええ。いいでしょう。」
グフカス「…では、上がろう。」
ヅダ「はい。おつかれさまでした。」
グフカス「…うむ。」
練習を終えて着替える二人。
ヅダ「じゃあ、また明日。学校で。」
グフカス「…あ、ちょっとまってくれ。」
グフカスが帰ろうとしたヅダを呼び止める。
グフカス「…これ、君に。」
呼び止めたヅダにグフカスが差し出したのは、
一見して菓子の類とわかる、きれいに包装された小箱だった。
グフカス「…グフBが何やら作っていてな。私も真似して作ってみたよ。」
ヅダ「え、俺にですか。うれしいなあ。」
ヅダが屈託なく包みに手を伸ばす。
そして受け取ろうとした瞬間、ヅダの手がグフカスの手に触れた。
グフカス「…ヅダ君。」
あの夏の日、UC山頂でグフカスを襲ったような、しかしもっと甘い感情がグフカスを動かした。
ヅダに顔を向け、目を閉じ、軽く顎を出すようにする。
顔が紅潮していくのがわかる。胸が激しく鼓動を始める。
ヅダ(こ、これはー!こ、この体勢はー!!!)
突然訪れたキスの瞬間。ヅダの心臓もまた激しく鼓動を始めた。
ヅダ(つ、ついにこの瞬間が来たか…よし、やるぞ!)
決意を込めて、グフカスの肩に手を伸ばし抱き寄せようとする…が…
ギ…ギシ…ギ…ギ…
ヅダ(しまったぁ!!!石化しちまった!!!)
彼の心とは裏腹に、彼の体は極度の緊張のため1mmも動かなかった。
ヅタ(バ…バカな…!こんな時に石化だと!?くそ!)
ここであきらめるわけにはいかない。ヅダの苦闘が今、始まった。
『武道家のバレンタイン 2』
ヅダ(グ、グフカスさんに恥をかかすわけにはいかない…た、例えこの身が砕けようとも!)
無理やり硬直した関節を動かそうと力を込める。
体のあちこちの関節からバキ!ボキ!と音が鳴り始める。
ヅダ(この身が砕けようとも、このキスは成就させる!)
力を込めた肩から一際大きい音が鳴り、激痛が走る。
どうやら靭帯を損傷したらしい。
ヅダ(ぬううおおおおお!)
しかしその痛みもヅダを止めることは出来ないようだ。
ヅダ(動け、ヅダ!なぜ動かん!)
顔の辺りで何かが切れるような感覚がある。
いや、顔だけではない、体のあちこちから同じような感覚が伝わってくる。
ヅダ(くそ!宇宙を隔てても繋がりあうであろう俺たちが!近すぎると斥力が働くのか!?そんなバカな!)
斥力ではなくただの過度の緊張である。
そして凝り固まった体を無理やり動かそうとした代償の全身の激痛が今、彼を襲いはじめていた。
しかし、それも彼を止めることは出来なかった。
ヅダ(ぬう、どうせいずれは通る道、今ここで通らねば、未来永劫に通れぬぞ、ヅダ!)
自らを叱咤し、再び腕に力を込める。
その時、あまりに長い間反応がないヅダの様子を見ようと、グフカスが薄目を開けた。
グフカス「…う、うわ!」
彼女は思わず驚愕の声を発した。
それも無理はない。彼女の目の前には、
目を閉じた時にはいなかった
全身から血を滴らせた阿修羅の如き形相のヅダが立っていたのである。
人間は極度のストレスに晒された時、抹消の血管が切れて汗腺から血が流れることがあり、
これを血汗症と言うそうである。
あちこちで何かが切れるような感覚があったのは、これだったのだろうか。
グフカス「…ヅ、ヅダ君?大丈夫か?」
ヅダ「…ガ…ゴガ…ギ…」
口も良く回らないらしい。
グフカス「…ま、待っていろ!今医者に連れて行く!」
ヅダ「…ギ…ギガ…ゴ…ゲギ(大丈夫です!大丈夫ですから!キスの続きをー!!!)」
キスまでの近くて遠い道のりは、今始まったばかりだ。
『武道家のバレンタイン』 ―終わり―
『堕天使へ贈るチョコレート』
2月13日から14日になったばかり、ようは日にちが変わった数分後のこと。
ギルティ姉妹家で用意された自室で、ルシフェルは眠りについていた。
そんなルシフェルにそっと近づく一人の影。
それは、ルシフェルの彼女であるギルティカスタム。
彼女は意外と寂しがりやで、ほぼ毎日夜中にルシフェルの部屋に来ては布団の中に潜り込んでいるが、今夜はそれだけが目的ではないのだ。
ルシフェル「……スゥ……」
ギルカス「……」
ルシフェルの横まで歩み寄ったギルティカスタムは、彼を起こさないように女のような寝顔を覗き込んだ。
ギルカス「んふふ………寝てる寝てる。それじゃ、さっそく……」
暗い部屋の中でギルティカスタムは、何か小さな物を手に持ち口に含んだ。
そして、ルシフェルの両頬を両手で軽く押さえる。
ひんやりとした手の感触に、ルシフェルは目を覚まし薄目を開けた。
ルシフェルの寝惚け眼な視線の先には、自分の顔に近づいてくるギルティカスタムの顔。
その事に気づいた時、ルシフェルとギルティカスタムの唇が重なった。
ギルカス「ん……」
ルシフェル「!!」
いきなりキスをされ、一気に目覚めて目を見開き驚くルシフェル。
意識ははっきりしているが、体は寝起きに驚きが加わり動かない。
一方、ギルティカスタムは目を瞑りながら舌を使って、口に含んだものをルシフェルの口内に送る。
何かを口内に送られ一瞬眉を顰めるルシフェルの唇から、ギルティカスタムの唇が離れた。
ルシフェル「お、おおおおおおおおお、おまっ!!!」
驚きで言葉が出ないルシフェルを、妖しい笑顔で見下ろすギルティカスタム。
ギルカス「どうだった?」
ルシフェル「は?」
ギルカス「私の、手作りチョコレートの味は?」
ルシフェル「ちょ、こ?」
笑顔で言ったギルティカスタムの言葉に、自分の口の中に送られたのはチョコレートだとルシフェルは理解する。
そう思った瞬間、ルシフェルの口内に甘いチョコの味が広がった。
ルシフェル「………美味しい」
ギルカス「そう、よかった………よいしょっと」
チョコの感想を聞き、笑みを浮かべて嬉しそうなギルティカスタムはルシフェルのベッドの中に潜り込むと、抱き枕のように彼に密着する。
寝ている時に潜り込むなら特に気にしないが、いきなりキスされた後では話は別だ。
ルシフェル「お前……何で?」
ギルカス「何でって、今日はバレンタインでしょ?」
ルシフェル「バレンタイン? ………ぁ」
ギルカス「そういう事よ。それじゃ、おやすみ………欲情して襲わないでよ?」
ルシフェル「するか」
だったら男が眠っているベッドの中に潜り込むなよ、とルシフェルは思いつつも反論できない。
むしろしたところで、既にギルティカスタムは寝息を立ててしまっているのだから仕方がなかった。
ルシフェル「………普通に渡せよな、まったくもう」
今宵、ルシフェルがまったく眠れず、寝不足となってしまったのは言うまでもない。
ちなみに、何故ギルティカスタムがこのような方法でチョコレートを渡したのか……。
前々からこういった方法で渡したかったという思いもあったが、久しぶりのチョコ作りで形が失敗してしまい、変な形のチョコを見られたくなかった。
と、後のカスタム団でギルティカスタム本人が語っていたそうな。
−終わり−
今年のバレンタインは苦いのと甘いのの両極端ですたね。
>>199でのギルカスの話をグフカスが聞いて、自分もやってみようと頑張るわけだ。
>>201 ヅダがショックで死んでしまうw
『兄弟のバレンタイン 2007』
??? 「OK。ボールより兄弟キボンヌ、と」
??? 「流石だよな、俺ら」
202 名前:通常の名無しさんの3倍[age] 投稿日:2007/02/15(木) 22:50:30 ID:amx117r
キュベ様には、やっぱりボールより兄弟だよな。
??? 「OK。更に書き込むぜ」
203 名前:通常の名無しさんの3倍[age] 投稿日:2007/02/15(木) 22:51:00 ID:amx117r
↑禿同 あとガズRガズLにもキュベ様の口移しを!
??? 「今年もID丸出しだぞ、兄者」
??? 「俺たち本格的に終わったな、弟者」
こんなの浮かんだ
『教えてギルカス先生! キスへの道のり』
カスタム団にて
>>199の話をメンバーにしたギルカス。
ギルカス「という訳なのよ」
グフカス「///……すごいなギルティカスタムは///」
ギルカス「そお?普通じゃない?」
ジムカス(普通じゃないだろ)
グフカス「私には、とても真似できない///」
ギルカス「あらそんな事ないわよ?何ならレクチャーしてあげようか?」
グフカス「ほ、本当か?………頼む」
ギルカス「キスする時は相手が目を覚ました直後がいいわね」
グフカス「何故?」
ギルカス「眠ったままだと起きない可能性があるじゃない?」
グフカス「なるほどなるほど」
ジムカス(メモってる……)
リガカス(やる気なんだ……)
グフB「姉上?姉上?………だめだ返事がない」
バーザム「なんか顔真っ赤でぶつぶつ言ってるし……」
グフカス「決行は今夜か?いや待てヅダ君も私の心の準備もまだ。いやだが善は急げと……ぶつぶつ」
ヅダは……生き残ることができるか……。
>>203に続けてみる
『潜入、そして… パターンA』
グフカス「…幸い今は新月に近く空が暗い。潜入するには好都合だ。」
ということで結局潜入を決めたグフカス。
なぜか体にピッタリ合った黒のニットの上にスウェットの下、目出し帽、
薄手の皮手袋に地下足袋という古典的泥棒のような格好である。
グフカス「…低気圧のおかげでいい具合に荒れてきたな…これなら少しの音は消してくれよう。」
むしろ現代の忍者か。
グフカス「…潜入経路は…西側隣家より生垣を越え、雨戸を外し、ヅダ君の部屋に直行する。」
ヅダ家の構造は悉知しているグフカスであった。
グフカス「…ヅダ君の朝は早い。5時には起きるはず…。」
逆算して4時頃の眠りのやや深い時期に潜入し、目覚めを待つ作戦だ。
グフカス「…時間だ。行くか。」
グフカスの姿は闇に溶けるかのように見えなくなった。そして数分後…
グフカス「…よし、誰にも気付かれていないな。」
首尾よくヅダ家に潜入したグフカスが周囲の音を確認しヅダの部屋の扉を開ける。
ヅダ「やあ、おはようございます。」
そこには茶道具を広げてお茶を淹れているヅダがいた。
グフカス「…な、なに!?き、気付かれた!?」
ヅダ「いやあ、なんとなくグフカスさんの気配がしたんで、急いで起きてお茶を淹れてたんですよ。」
グフカス「…気配?完全に消していたと思ったのに。」
ヅダ「ええ、なんかわかるんですよね。グフカスさんの気配。」
グフカス「…そ、そうか。」
ヅダ「それより、どうしました?そんな格好して?」
グフカスは言われてみてハッとなった。
あからさまに怪しいこの格好、どう言い訳すれば…
グフカス「…そ、その…あの。」
ヅダ「?」
グフカス「…さ、寒かったから!」
なんという間抜けないい訳か。
グフカスは自分で情けなくなった。ところがヅダは微塵も疑わなかったようだ。
ヅダ「ああ、外、荒れてるみたいですもんね。どうぞどうぞ、こっち来てお茶飲んで暖まって。」
グフカスを招じ入れて、自分の綿入れをグフカスの肩にかける。
ヅダ「台所に干し柿があったな。炙って持ってきます。待っててください。」
こうしてグフカスの作戦は失敗に終わった。
しかし、これはこれで幸せ、と、心まで暖かくなった気のするグフカスであった。
―終わり―
『潜入、そして… パターンB』
グフカス「…幸い今は新月に近く空が暗い。潜入するには好都合だ。」
ということで結局潜入を決めたグフカス。
なぜか体にピッタリ合った黒のニットの上にスウェットの下、目出し帽、
薄手の皮手袋に地下足袋という古典的泥棒のような格好である。
グフカス「…低気圧のおかげでいい具合に荒れてきたな…これなら少しの音は消してくれよう。」
むしろ現代の忍者か。
グフカス「…潜入経路は…西側隣家より生垣を越え、雨戸を外し、ヅダ君の部屋に直行する。」
ヅダ家の構造は悉知しているグフカスであった。
グフカス「…ヅダ君の朝は早い。5時には起きるはず…。」
逆算して4時頃の眠りのやや深い時期に潜入し、目覚めを待つ作戦だ。
グフカス「…時間だ。行くか。」
グフカスの姿は闇に溶けるかのように見えなくなった。そして数分後…
グフカス「…よし、誰にも気付かれていないな。」
首尾よくヅダ家に潜入したグフカスが周囲の音を確認しヅダの部屋の扉を開ける。
ヅダ「すーすーすー…」
そこには寝息を立てているヅダがいた。
グフカス「…よし、間に合ったな。」
よく考えるとヅダの寝顔を見るのは子供の時以来だ。
無防備に眠るその様子がひどくかわいく感じる。
グフカスはちょうど母親が寝ている子供を見るようにヅダの傍らに横になってみた。
軽く、ゆっくり頬を撫でてみる。ヅダの表情が微笑を浮かべているかのような表情に変わった。
眠ってはいてもグフカスの存在を感じているのか、それとも母の夢でも見ているのか。
グフカスの胸にひとしおの愛しさがこみ上げる。
彼女はヅダの上に4つん這いの格好で覆い被さった。
もっと緊張すると思っていた。しかしそこに緊張は全く無い。
あるのはただ愛おしさと優しさだけ…
チョコを軽くくわえて顔を近づけていく。
もう一回、顔を一撫でしたら、ヅダは目を覚ますだろう。
グフカスがヅダの額の辺りに手を伸ばした瞬間…
ヅダがパチっと目を開けた。
やっと目を覚ましたのか。鈍感だな、君は。ほら、お目覚めのプレゼントだよ…
心の中でそんな事をつぶやきながら、グフカスが顔を近づけていく。
ズドン
爆発音が響いた。
そしてヅダはものすごい勢いで頭の方向に向けて吹っ飛んでいった。
そう、突然の寝起き強刺激に耐えられなくなった鼻腔の血管を破って噴出した鼻血が
彼の体をグフカスの下から猛烈な勢いで飛び出させてしまったのである。
ヅダ家は伝統的な民家の様式で建てられているので、部屋と部屋は壁ではなく板戸で仕切られている。
ヅダは頭の向こうにあった板戸を突き破って他の部屋に飛んでいった。そこには…
ゼーゴック「わ!わ!な、なんです?どうしたの?」
ヅダ(ぐったり…)
ゼーゴック「わ!ヅダさん!?そんな…い、いけないわ、わたしはもう、βくんの物なのよ?」
吹っ飛んでいったヅダは寝ていたゼーゴックの巨大な胸に顔を突っ込んで止まった。
ついでに強い刺激と失血のため気絶しているようだ。
ゼーゴック「ああー!なんてことなの!わたしはいったいどうしたらいいの!?」
ゼーゴックはヅダの頭を胸に抱えたまま勘違いして絶叫した。
グフカス「…ヅ、ヅダ君!何をやってるんだ!離れたまえ!」
追ってきたグフカスの目に映ったのはゼーゴックの胸に顔を埋めて微動だにしないヅダであった。
ゼーゴック「ああ!グフカスさん!違うのよ?わたしの心はβくんの物…でも…ああ!こんなことになるなんて!」
ちなみに、まだどんなことにもなっていない。
グフカス「…そ、そうかそうか。君は私のチョコよりゼーゴック君の胸がいいんだな!?」
その時、騒ぎに気付いてヅダ家の面々が起きてきた。
β「騒がしいなあ。何やって…うわー!何やってんだ、兄さん!」
ヅダ父「何事かと思ったら、おのれ、ヅダ!未練な!そこに直れ、父が成敗してくれる!」
β「夜這いなんて、ひ、卑怯だぞ!兄さん!」
グフカス「…ええい!まだ離れんのか!こうなったら、君を殺して私も死ぬ!」
ゼーゴック「ああ!二人の男性に愛されるなんて!それが兄弟だなんて!お願い、私のために争わないで!」
ヅダ(ぐったり…)
騒ぎを聞きつけて、布団を頭からかぶって寝なおしたギャンヌだけがこの朝の勝者なのであった。
―終わり―
「…さ、寒かったから!」萌エスなぁ。
そういえばすっかり忘れてたネタを
『Xバレンタイン』
2月14日のAW学園。
X「はいお兄ちゃん! チョコレート♪」
XDV「あぁ、ありがとエックス」
朝のAW学園正門前にて、エックスが小さなハート型の小箱を兄のディバイダーに渡していた。
満面の笑みのエックスに、自然とディバイダーの表情も笑顔になっていた。
HC「あ、おは……何もしませんよ先輩」
HCがエックスに挨拶を交わそうとした時、ディバイダーはエックスの壁の如く立ちはだかった。
その行動はエックスを守る為だが、正確にはHCの兄が危険でありHCはむしろ被害者と言える。
苦笑しながら兄を退かすエックスは、HCにもチョコを渡していた。
HC「あ、ありがとう……あと兄さんが今日来るかも、絶対来るから気をつけて。流石に今日は異常だから」
朝起きてトイレの中で只管笑っている兄の事を思えば、HCの忠告は当然だ。
エックスは笑っているが、ディバイダーは気を引き締める、敵はCBだけではないのだから。
DX「お、おはよう」
XDV「、おはよう姉さん」
HC「おはようございます」
X「おはよーお姉ちゃん! これチョコ〜♪」
DX「あ、あぁ、ありがとう」
エックス達が校舎へ歩き出そうとした時、ディバイダーの背後から少しぎこちなくダブルエックスが挨拶を交わす。
何だかいつもと違うダブルエックスの様子に、ディバイダーは首を傾げながら挨拶をした。
エックスが笑顔でチョコレートを渡した後、何故か沈黙が続き微妙に重苦しい空気が流れていた。
DX「あ、あの、ディバイダー?」
XDV「な、なに?」
DX「これを……」
そんな重い空気を消すかのように、ダブルエックスは持っているカバンの中から、綺麗に包装された小箱を取り出した。
顔を赤くさせながら、ゆっくりとディバイダーに差し出した。
DX「こ、今年は手作りチョコにしてみたんだ……」
XDV「! て、手作り………」
手作りという言葉に驚くディバイダー。
ダブルエックスの料理で何度か死んだお爺ちゃんと再会したことのあるディバイダーにとっては、ある意味一番恐ろしいものなのである。
それでも、ディバイダーは笑ってチョコが入った小箱を受け取った。
XDV「今食べていい?」
DX「あ、あぁ……」
ダブルエックスに許可を取り、ディバイダーは包みを解き、小さな箱を開ける。
その中には丸い一口ほどの小さなチョコレートがひとつあるだけだった。
DX「すまないな。もっと大きく作るはずだったんだが……色々と失敗してしまって」
XDV「そんなに気にすることないって。それじゃ、いただくよ」
DX「う、うむ」
そしてディバイダーは小さなチョコを口へと運んだ。
放課後の調理室。
誰もいない室内に、ヴァサーゴとダブルエックスが二人きり。
ヴァサーゴ「よかったじゃないの。うまくできて」
DX「あぁ」
どうやら、ディバイダーに贈ったチョコはうまく出来ていたみたいだ。
ディバイダーが美味しそうに食べた顔を思い出し、ダブルエックスはまた少し微笑んでいた。
その表情をヴァサーゴは笑みを浮かべながら見つめ、その視線を感じると再び表情を戻しているが。
DX「こ、今回は礼を言う。ヴァサーゴのおかげだ」
ヴァサーゴ「そっ。なら私も何か貰おうかしら?」
DX「しかし、もうチョコレートは……」
ヴァサーゴ「だったら頬にチューして?」
DX「は!?」
驚きの声を上げるダブルエックス。
しかしヴァサーゴの目は本気の上、今回成功することが出来たのも彼女のおかげと言っても良い。
よってダブルエックスには選択肢など最初からなく、已む已む頷くとヴァサーゴは笑顔で頬を正面に向けた。
頬とはいえキスなので、頬を赤くしながらヴァサーゴの頬に唇を近づけていくダブルエックス。
そして、もう数ミリで頬にくっ付くという時、不意にヴァサーゴがダブルエックスの正面を向く。
ダチョウは急に止まれないの如し、ダブルエックスも急には止まれなかった。
DX「ッ!」
重なってしまった唇。
瞬時に引き離したダブルエックスの顔は真っ赤で色々と混乱している。
そんなダブルエックスを、ヴァサーゴは満足そうに微笑みながら見つめていた。
ヴァサーゴ「柔らか〜い、こんな感じなのねぇ」
DX「わ、私の初めてが……っ! き、貴様ぁ!!」
ヴァサーゴ「そんなに怒ることないじゃない?」
DX「うるさい! 乙女のファーストキスは大切なものなんだぞ!! それを貴様はぁ〜!」
ヴァサーゴ「大丈夫よ、私も初めてだから♪」
DX「なっ! も、もういいっ!」
ダブルエックスは大いに怒り、ヴァサーゴは笑ってその怒りを受け流す。
やがてダブルエックスはヴァサーゴに背を向けてるが、その背後から抱きついてダブルエックスの頬などを指で突っついたりして、ヴァサーゴは反応を見て楽しんでいた。
Gファルコン「あわわわわ……放課後二人でコソコソと怪しいと思っていましたが、やっぱりあの先輩たちはそういう関係なんだ〜……」
そして思いっきり誤解している人が約一名いた。
―終―
百合じゃないよ?本当だよ?
保守
ついでに点呼!
>>209 リアル友人(♀)がキスしてみたくなって
同級生(♀)の唇を奪ってしまった
子どもの頃の思い出話聞かせてくれたの思い出しターヨ
こっちも例に倣ってやってみるか
ゼーゴック×ギャンヌ
やっぱやめた。
212 :
通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 18:00:14 ID:cqWE9q2B
保守!
>>211 やってほしいと思ってしまったんだが…
『”可愛い”は禁句』
UC学園、1年A組のある風景。
ハーディガン「お、おい、コラやめろ、はなせぇ〜〜!!」
V「あれぇ? あの3人何やってるの?」
ちょっとした用事で職員室に行っていたヴィクトリー。
帰ってきたら、赤ザクとRD−4に何かをされているハーディガンが目に映った。
ハーディガンは叫びながら手足をばたつかせているが、その抵抗はほぼ無効化されつつある。
気になって近寄ろうとするヴィクトリーを、ガンダムと高機動は引き止めた。
と、それと同時に……、
赤ザク・RD-4「「できた〜〜♪」」
ハーディガン「……///」
赤ザクとRD−4の歓声が沸いた。
赤ザク「やっぱり可愛いー♪」
RD-4「うんうん♪ とっても似合ってる♪」
ハーディガン「う、うるせーよ」
赤ザク「駄目だよ? せっかくの猫耳なんだから語尾に”にゃー”ってつけないと」
ハーディガン「にゃ……っ!///そ、そんなこと言えるかぁー!!」
そう――ハーディガンは赤ザクとRD−4によって、猫耳&猫の肉球&猫の尻尾を装着させられていたのだ。
この猫耳は、以前RD−4、赤ザクと代々受け継がれてきたありがたい猫耳であり、
それを装着できることは名誉であることなのだが……、
ハーディガン「取る! 今すぐ取る!!」
当の本人は顔を真っ赤にさせて取ろうとしてる。
当然、それは赤ザク達に阻止されたが、恥ずかしさでハーディガンは怒っている。
RD-4「何で取っちゃうの? 可愛いのに」
赤ザク「そうそう、こんなに似合って可愛いのにもったいないよ?」
ハーディガン「か、か、か、か、かわ、いい………っ!!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴックゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
これはハーディガンから流れ出る怒りの音である。
”可愛い”という彼女にとっての禁句を、これだけ連発されたのだが、相手が女子なので手が出せない。
それもあり、もうやばいくらい怒っていて、一部の男子はこのオーラを感じ取っただけで震えている。
そんなオーラを感じてか、ヴィクトリー達は恐る恐る近寄ってみた。
ちなみに、ヴィクトリー達からはハーディガンがどんな状況かは、赤ザクが壁になり見えてはいない。
そーっと覗き込む、ヴィクトリーの瞳が輝いた。
V「可愛いーーーーーーーーーー♪♪」
プチ……ハーディガンの中で何かが切れた。
ハーディガン「か、か、可愛いなんて言うんじゃ! ねーーーーーー!!」
V「どうして? 可愛いのに」
赤ザク「そうだよね! やっぱり可愛いよね♪」
RD-4「高機動くん達もそう思うでしょ?」
ガンダム「え? あ、いや……えと……う、うん、可愛い、と思うよ」
高機動「ぼ、僕もそうおも――」
ハーディガン「うるせぇーーーーー!!」
ガンダム&高機動「「うわああああヴぁおmかchんふぉヵうf」」
女子の場合は、最悪禁句を言っても手は出ない。
しかし男子の場合は別であり、ガンダムと高機動は、もれなくハーディガン猫パンチと猫キックをモロに食らった。
倒れる二人は、改めてハーディガンの禁句の恐ろしさを知ったそうな……。
R44「(((;゚Д゚)))」
関係ないが、AC学園では。
ギルティ「じゃーん♪ お姉ちゃんに借りてきたメイド服だよ♪ あと狐の耳と尻尾♪ 九尾のメイドってやつ?」
セラフィム「…………」
デリンジャー「あの台詞は言わんのかw?」
ギルティ「あぁそうだった……えと、『ご奉仕いたします、ご主人様♪』」
セラフィム「……………ッ」
アーリー「あぁ〜! セッちゃ〜ん!」
サンドレオンカスタム「せ、セラフィムが鼻出血だ! ほ、保健室へ!!」
サンドレオン「まぁまぁ、噴水みたい♪」
ギルティ「ご主人様ぁ〜〜!!」
こっちもこっちで、セラフィムが出血多量で死に掛けたそうな。
−終わり−
ちなみに、UC学園で学園祭やるとかなかったっけ?
AC学園祭なるネタを考えてたら、ふと思い出した気がしたから。
>>213-214 GJ!
うーん,その手の話はあったがまだ学園祭シーズンじゃないしな...
それまでdat落ち阻止しとくよw
学園祭シリーズは企画を出し合う段階で盛り上がりましたね。
やたら長いの常習的に出しといてなんだが、
企画ものはショートパスでつなげるのがいいのかな、
と、1校目の海の話を見ながら反省を込めて思っています。
217 :
214:2007/02/26(月) 21:22:27 ID:???
シーズン違うしなぁ……AC学園祭は脳内で保留しとこっと。
『女の子の日に向けて』
昼休み恒例カスタム団。
なお、どうやってUCやAWの人が短時間でAW学園に来ているかと言うと、
禁則事項です。
ギルカス「えっへへ〜♪」
グフカスタム「どうした? やけに機嫌がいいじゃないか」
先程からにやけっぱなしのギルカス。
いつも何かを企み楽しそうな彼女だが、今日は一回り上回っており、
ヘルカスタムとオセロで対戦中のグフカスが尋ねる。
ちなみに、今のところグフカスの優勢であり、
次の手を悩んでいたヘルカスタムが何かを察したかのように口を開いた。
ヘルカスタム「あぁ、もうすぐあの日だからな」
グフカスタム「あの日、とは?」
ヘルカスタム「女にとっちゃ楽しいことこの上ないだろうが、俺たち男にとっちゃ、ある意味地獄のような日」
グフカスタム「だから、何の日だ?」
サンドロックカスタム「雛祭りよ、雛祭り」
グフカスタム「ひなまつり? ………あぁ」
ヘルカスタムはしみじみと語り、代わりにサンドロックカスタムが代弁すると、
グフカスタムも納得したようだ。
ヘルカスタム「その日は、街の何処も雛祭りセールだのやってんだ。女だけ60%、70%OFFとかな」
ゼロカス「男は通常の値段だがな……」
グフカスタム「そういえば、UC商店街でも去年そのような事をやっていた気が……」
ヘルカスタム「まっ、ギルカスが浮かれてんのはそれだけじゃないだろ」
グフカスタム「どういう事?」
グフカスタムは再び首を傾げた。
ギルカス「そうよぉ? その日は雛祭り、女の子の日なんだから。この日だけ、男子は女子に絶対服従」
ヘルカスタム「お前の場合は毎日そうだろ」
なるほど、ようは男……ギルカスの場合ルシフェルだろうが、意のままに操る気か。
そしてヘルカスタムの的確すぎるツッコミが入ると、ギルカスは否定するものの、
ほか全員は納得せざる負えない。
そんな中、ただ一人違うことを考えている人物がいた。
ヘルカスタム「おい、グフカスタムの番だぞ?」
グフカスタム「(男子は女子に絶対服従か……)」
ヘルカスタム「おい? おーい」
グフカスタム「(……絶対服従………)」
ヘルカスタム「おーーーーーーーーーーーーーーい」
その日の夕方、グフ家。
グフB「姉上? ……だめだ」
バーザム「最近こういうの多いな」
グフカスタム「ふむふむ、絶対、服従……」
ヅダ「(ブルブルッ)……?……」
―終―
218 :
214:2007/02/26(月) 21:23:56 ID:???
訂正、AW学園じゃなくてAC学園
だ、誰も御内裏様にはなれないのか!?
お内裏様……グフカス・ギルカス
うしっ、吊ってくるか。
おまいら明日は雛祭りですよ!
一日早いけどこんなネタ。
『雛祭り 始まりの朝』
3月3日、雛祭りの朝。
今日は休みなので弁当を作る必要がないルシフェルは、いつもよりたっぷり寝ていた。
朝8時くらいになった時、ふと目が覚めて体を起こそうとする……しかし起きない。
自分の体に何かがくっ付いていることに気づくと、ルシフェルは毛布をめくると、
やっぱりギルカスが、抱き枕のごとくルシフェルを抱きながら眠っていた。
「ん……さむい」
「……起きろ」
寝ているこいつは普通に可愛いのになぁ……。
ルシフェルはそんな事を思いつつ、体を震わせてよりいっそう体を密着させるギルカスの体を、ゆっくり揺らして起こそうと試みる。
あまり強くやると、思いっきり締め付けられて腰を痛めるからだ。
数回揺すられると、ギルカスはゆっくりと目を開け始めた。
「……ん、なぁに?」
「なぁにじゃない。退いてくれ動けない」
「やだ……あたたかいから……もう、ちょっと、このまま」
「わがまま言うんじゃ……」
「きょうは……ひなま、つりなんだか、ら……お雛様命令……スゥ」
「………」
お雛様命令って何だろう?
ルシフェルがそんな事を思った時、ギルカスは既に深い眠りの中へ旅立ったようだ。
もう何をしても起きそうにない。
ルシフェルは半分諦めて、そのまま二度寝をし始めた。
今日の雛祭り……一日ギルカスの思いのままになることなど知る由もなく……。
―続?―
萌えがない? 気にしてはいけない
商店街の日常
バーミンガムの場合
バー「ふう………あとは色さえ塗れば終わりだな………」
ワイアット洋裁店のカウンター、バーミンガムはカウンターいっぱいを使ってあるものを作っていた。
それは、プラモデル。
この前までは忙しかったのでめっきり作れなかったのだが、最近は商店街そのものがまた静かになってきたので、中断していたプラモ作りを再開したのだ。
バー「さて………」
バーミンガムは適当な筆をとりはじめる。
ちなみに今作ってるのは英国の戦艦「フッド」。もしうまく行けば今までで最高の出来上がりだ。
バーミンガムが塗料ビンに筆を入れ、それをプラモに塗ろうとしたその時―――
ドゴーーーーン
轟音とともに意識の消えるあの感覚………
バーミンガムが次に目を覚ましたとき、先程通りの店のカウンターのなかにいた。
ただ、一つ違うのは………
バー「ああっ!メインマストがっ!」
カウンターの上のフッドは見るも無残、メインマストが中程でぽっきりとひんまがっていた。
窓を覗くとそこには満月。
こうなれば犯人はわかったも同然だ。
バー「許さん……絶対に許さんぞ!じわじわとなぶり殺してくれる!」
バーミンガムはカウンターの下から秘蔵の機関砲をとりだすと、店の外へと駆けていった。
『武道家のひな祭り その1』
3月4日のグフ家
グフカス「…くしゅん!ぐすぐす…」
グフB「姉上、風邪ですか?どうなされました?」
グフカス「…うん…昨日ちょっとな…」
グフB「なにやら勇んで出かけたようでしたが?」
グフカス「…う、うん、まあ…な…くしゅん!」
3月3日はひな祭り。
ひな祭りは男子が女子に絶対服従の日と入れ知恵され
あれやこれやと予定を考えながらグフカスはヅダ家を訪れたのだった。
グフカス「…たのもー!」
その声に応じて奥からヅダが出てきた。
ヅダ「ああ、グフカスさん、丁度良かった。お宅に電話入れようと思ってたんです。」
グフカス「…?なんだ?その衣装は?」
ひな祭りの話をする前に、グフカスの注意はヅダの装いに向けられた。
真っ白な薄手の和装、一体何をしているのだろう。
ヅダ「これですか?グフカスさん、今日は何の日です?」
グフカス「…おお、そうだ。忘れる所だった。今日はひな祭り、つまり男子は女子に…」
ヅダ「そのとおり!ひな祭りとは元来、上巳祓禊のこと。」
グフカス「…な、なに?」
ヅダ「上巳祓禊とは旧暦三月の最初の巳の日に川で沐浴し穢れを洗い流す儀式。」
グフカス「…む、それは聞いたことがあるが…。」
ヅダ「我々武道家たるもの、白酒を飲んで遊んでるよりは本来の姿に立ち戻り、身を清めるのが本道!」
グフカス「…う!そ、それは…」
ヅダ「このとおり、グフカスさんの衣装も用意してあります。今からお誘いに上がろうかと。」
グフカス「…そ、そうだな。うん、せっかく用意してくれた衣装であるしな。」
グフB「それで、川に沐浴に参られたのですか?」
グフBが半ば呆れたような顔で問いかける。
グフカス「…グスグス、うむ、UC山中腹のUC大滝で水垢離を…。」
グフB「二人で行ったのですか?」
グフカス「…いや、ギャンヌ君他も行ったのだが…」
ギャンヌ「やめてー!死ぬ!死んでしまう!」
ヅダ「ええい!武道家がこれしきのことで!」
ギャンヌ「だって来る途中も川凍ってたじゃん!」
ヅダ「だからよいのだ!生ぬるい水では落ちる穢れも落ちんわ!それ、行け!」
ギャンヌ「ギャー!!!」
ゼーゴック「義姉さん!ファイト!」
嫌がるギャンヌの襟首を捕まえてヅダが滝壷に放り込む。
ヅダ「次はおまえだ!」
β「ひー!!!」
ゼーゴック「βくん頑張れ!」
ヅダ「さあ、我々も、参りましょう。」
グフカス「…う、うむ。」
ゼーゴック「おー!」
『武道家のひな祭り その2』
そして小一時間後…
ヅダ「ううむ、寒水に身を晒すこの心地良さは格別ですな!」
ゼーゴック「わたし、初めてだったけど、すごくさっぱりしました!」
ヅダ「うむ、気に入ってくれてよかった。
それでは御一同、身の穢れも祓った所で、
今年も各々の道に精進して参りましょうぞ!」
ゼーゴック「おー!」
ヅダ「エイ!エイ!オー!!」
ゼーゴック「えい!えい!おー!!」
β・ギャンヌ・グフカス(ぶるぶるぶるぶるぶる)
春の雪舞い散るUC山にヅダとゼーゴックの声だけが響き渡ったのであった。
グフカス「…まあ、そんなわけだ。」
グフB(絶句)
グフカス「…ふう、うまくいかんもんだな。」
こたつに潜り込んで鼻を啜ってる姉の姿に、
哀れさやらなにやら色々な感情がこみ上げてきて
目頭の熱くなるグフBであった。
『武道家のひな祭り ―終わり―』
新作ktkr!
最近グフAの影が薄い気がするんだ…
あと学園ラブコメ(一部?)で定番な入れ替わってパニックネタもないよなぁ…
入れ替わりネタって、魂が入れ替わっちゃったっていうあれ?
ACかAWでやろうとしてる俺。
まっ、誰と誰を入れ替えるかは決めてないけど
UCだと入れ替わって面白そうなのは誰かなぁ。
ガンダム←→赤ザク
グフB←→バーザム
男女で入れ替えるとここらあたりか。
カップルじゃなかったらラビアン先生とホワイトベース先生が入れ替わって
アーガマ先生が大混乱ってのが見たいような気も。
だったらグフ姉妹で入れ替わりでバーザムが驚くネタとか…
ヅダは見抜きそうだからどっかに隠しとくといいだろう。>グフ姉妹入れ替え
バージム←→ヘビーアームズ改
232 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 06:31:24 ID:OPTLvywj
hosyu
ぬ氏とかって、もう来ないの?
ROMッテルダケデスガ、オリマスヨー。
仕事ガ多忙ヲ極メ、現在更新作業停滞中!!
………イヤ、皆サン、ホントスミマセン。
転職、転居ガアリ、休ミガココ2ケ月バカリマトモニネェ状態ッス。
デモ、必ズ戻ッテクルカラネー!
ホンジャ、マタネー!(ぬ)ノシ
転職,転居ですか...
ぬ氏のご厚意によるまとめサイトなので時間がある時に更新してくだされば充分だと思いますよ。
ではまたときどき顔を見せてくださいねw
『誤解』
ギルカス「えぇ! できなかった!?」
グフカス「あ、あぁ……」
恒例のカスタム団にて、雛祭りの事をギルカスに話したグフカス。
ギルカスはとても驚いている様子。自分はしまくったというのに……。
ギルカス「その上、風邪を引いた……。ねぇ、どう思う?」
ヘルカス「どうもこうもねぇだろ。キスなんてもんは、カップルによってのペースってもんがあるんだよ」
レオカス「ほう、偶にはいいことを言うじゃないか」
ヘルカス「偶にはは余計だ!」
ギルカスの問いかけに、半ば呆れ気味で言うヘルカスタム。
そんな彼に少し感心したような口調のサンドレオンカスタムに、ヘルカスタムがツッコミを入れた。
まぁ、その通りなんだけどね。普段のヘルカスタムを見ていればサンドレオンカスタムの言葉はある意味当然。
ギルカス「なんだか……そのヅダって人、気になっちゃった」
カスタム団メンバー「へ?」
そしてギルカスが言った一言に、カスタム団のメンバーは耳を疑い、一斉に嫌な予感を覚える。
まぁ、その予感は少しばかり当たることになるのだが……。
数日後の放課後。
UC学園の入り口付近の曲がり角にて、電柱から顔だけを覗かせているギルカスの姿。
明らかに不審者なのに加え、AC学園の生徒ということもあり、まわりの人達から少し注目を浴びていた。
彼女の目的は、無論ヅダだ。
そして、ヅダが正門から出てくる、今日は一人のようだ。
ギルカスは目を光らせてヅダの傍まで駆け寄った。
ギルカス「ヅ〜ダくぅ〜ん♪」
ヅダ「へ?」
不意に知らない女子、しかも他校の可愛い女子に声をかけられて思いっきり動揺するヅダ。
しかしギルカスはそのままヅダの腕に抱きついた。
ギルカス「捕まえたわよ、ヅダ君♪」
ヅダ「ちょ、誰ですか!?」
ギルカス「名前はガンダムデスサイズギルティカスタム。長いからギルちゃん♪とでも呼んでいいからね?
なに、ちょっとした貴方のファンってところ(はぁと)。とりあえず行きましょう」
ヅダ「行くって何処に!?」
ギルカス「決まってるじゃない。街よ、街。今日は帰さないからね?」
ヅダ「なっ! ちょっとっ!!」
ヅダはギルカスの流れに完全に乗ってしまったらしい。
この流れは彼氏のルシフェルや妹のギルティでさえ抜け出すのは困難……ヅダなどひとたまりもない。
そしてヅダはギルカスに腕を組まれたまま、数名のUC学園生徒の注目を浴びつつUC商店街へと消えていった。
その様子を、買い物袋をボトッと落としつつ見ていた男女がいた。
ルシフェル&ゼーゴック「「そ、そんな! まさか!!」」
あ〜あ、もうどうなっても知らね……。
まぁ次の日、この事がUC学園でちょっとした噂になったのは、言うまでもないだろうな、うん。
―終―
勢いで書いたけど反省はな(ry
やっぱ続き
『お説教、謝罪、夏○ミに向けて』
翌日の夜、ギルティ家のルシフェル自室にて、ギルカスは正座をさせられていた。
その前には、明らかに怒っているルシフェルがいる。
ルシフェル「なるほど……事情は分かった。ようは友達の彼氏の事が気になったと?」
ギルカス「うん」
ルシフェル「……はぁ」
軽くため息を吐くルシフェル。
いつもとは違う彼の様子に、若干押しに弱かったりするギルカスは大人しい。
ルシフェル「お前なぁ……今回はちょっとやり過ぎなんじゃないのか?」
ギルカス「でも、ただ一緒にいただけよ? 別にやましいことなんて」
ルシフェル「お前はそう思っても、そのヅダって奴はどう思ってた? 身も知らない女子に腕を組まれた挙句に変な噂が立ったとか聞いたし。俺にならともかく、人様、それも他校の人に迷惑かけるのはどうかと思うけどな」
ギルカス「私だって、ちょっと反省してるわよ」
ルシフェル「ちょっと?」
ギルカス「……すごくの間違い」
ルシフェル「ふぅ……ただでさえUC学園とウチの学園はギスギスしてるっつぅのに……まぁ、反省してるんならいいけど。ヅダって奴には謝ったか?」
ギルカス「まだ」
ルシフェル「んじゃ明日行くぞ。俺も行ってやる」
さらに翌日。
ルシフェル「という訳なんだ。俺の彼女が、正直スマンかった。こいつも反省してるから許してやって欲しい」
ギルカス「ごめんなさい」
ヅダ「まぁ、死にかけましたけど……許しましょう」
ルシフェル「すまないな。グフカスタムさん、だったか? 君も悪いな、何だかいつも」
グフカス「いえ………アドバイスも貰っていますし」
ルシフェル「は?」
グフカス「いえ! 何でも」
とりあえず和解できたようだ。まぁ最初から敵対しているわけでもないから、謝られたら許す、ということだろう。
とにかくこれで一見落着、だと思うが。
ルシフェル「ところで、何ですか?」
アッガイ「君、男子?」
ルシフェル「見れば分かるでしょう?」
ヅダ&グフカス「((分からない分からない))」
アッガイ「夏の新刊のモデルにならない? 分け前は1割といことで」
ルシフェル「嫌ですお断り。他当たってください」
アッガイ「ヅダ×君……ちょっとインパクトに」
ヅダ「こらこらこらこらこら!」
グフカス「(すまないヅダ君……ちょっと見てみたいと思ってしまった私を許してくれ)」
ルシフェル「俺の有無は無いのかよ」
既に手遅れだ。アッガイのスケッチブックには既にルシフェルの絵が何枚も……。
ギルカス「だったらグフカスさんも追加というのは?」
アッガイ「なるほど」
ヅダ&ルシフェル「「こらこらこらこらこらこら!!」」
グフカス「………」
UC学園とAC学園の交流は、順調である?
―今度こそ終―
また勢いで書いたけど反s(ry
おお、ぬ氏が来ている。
>>237 アッガイオソロシス
連れまわされてた時のヅダは半石化してたんだろうなぁ。
ぬ氏が来ているので入れ替えてみよう。
『入れ替わりと癒しと昇天 その1』
ある日、ぬ氏はUC学園に来ていた。
愛の奉仕隊の学外活動について、協力者として打ち合わせに来たのである。
受付で来校者の証明書をもらおうと門をくぐったとき…
ごいーん
彼の前頭部に強い衝撃が走り、目から火花を飛ばして彼はそのまま意識を失った。
どれくらい経っただろうか。
彼を呼ぶ声がする…
パラス・アテネ「主将?どうされたんですか?」
ヘイズルU「こんな所で寝てると風邪引きますよぉ〜?」
二人の少女が彼を見つめていた。
一人は長身できれいな感じで、もう一人はかわいらしい。
ぬ?「あ、いや、何かとぶつかって…」
起き上がろうとするが、少し足がもつれる。自分の体でないみたいだ。
パラス「まぁ。いけませんわ。ラビアンローズ先生に見てもらいましょう?」
ヘイズルU「今日はお休みにして、ゆっくり体をケアするです。」
ぬ?「ああ、そうだった。今日はラビアンさんと話があるんだった。」
パラス「そうですか。ちょうどよかったですわ。私、ご一緒します。」
ヘイズルU「あ〜、わたしもいくぅ。」
二人が両脇からぬ氏(?)の腕を取る。
ぬ?「そ、そうですか?じゃあ行きましょう。(誰だろう…この子達)」
パラス「(主将と一緒に倒れてた顔に"ぬ"って描いてある人、何者かしら…)」
ヘイズルU「(し!パラスさん、見ちゃダメです!おばけです!)」
そう、ぬ氏はレスリング部主将ジ・オと激突し、その拍子に魂が入れ替わってしまったのである。
もっとも、自分で自分の顔は見れないので、ぬ氏は全く気付いていない。
そして3人はそのまま養護室に向かって行った。
ラビアン「あら、久しぶりね。調子はどう?」
入ってきた3人にラビアンローズが声をかける。
パラス「なんだか主将がお疲れの様子なので、見ていただきに上がりましたの。」
ヘイズルU「です。」
ぬ?「あ、いえ、本来は話に来たんですけど。」
ラビアン「?まあいいわ。話は後にして最初に体診ましょう。横になって。」
ぬ?「あ、そうですか?じゃあ、遠慮なく。」
『入れ替わりと癒しと昇天 その2』
横になったぬ氏入りジ・オの体をラビアン先生が触診する。
ラビアン「かなり疲労が蓄積してるわね。ほっとくと怪我のもとよ。今のうちにケアしないと。」
ぬ?「そうですか?最近忙しかったからなぁ。」
ラビアン「じゃあ、グフカスさん、お願いね。」
ラビアンローズの声に応じて奥からグフカスが姿をあらわした。
どうやらベッドのシーツ交換などをしていたらしい。
グフカス「…承知。」
ぬ?「え!?あの、ラビアンさんにやってもらえるんじゃ…」
ラビアン「残念だけど、私だとあなたの体じゃ押しが弱いのよね。やはりグフカスさんが適任よ。」
ぬ?「え!?ちょ!ちょっと待って!」
グフカス「…息を吐き…力を抜け。」
ぬ?「あ、あの!ちょっと用事を思い出し…った!」
グフカス「ぬええええええええい!」
グフカスの親指がぬ氏入りジ・オに深々と突き刺さった。
ぬ?「うぎゃー!」
………
……
…
小一時間後
グフカス「…よし、これで終了だ。本日は運動せずゆっくり体を休めるように。」
パラス「あら、主将、すっかり眠ってしまって。」
ヘイズルU「主将起きて〜。終わりましたよぉ。」
ジ・オ「ん…おや?どうしたのかな。玄関の辺りで誰かとぶつかったみたいだが…。」
パラス「(あの"ぬ"の人のことね)その後3人で養護室に来たじゃありませんか。」
ジ・オ「そうだったかな。頭を打って記憶が混乱しているようだよ。いや、しかしいい気分だ。」
ヘイズルU「マッサージの間、すっかり眠ってましたよぉ?主将。」
ジ・オ「そうだったか。いや、いつもありがとう、グフカスさん。」
グフカス「…(目礼)」
どうやらぬ氏がグフカスマッサージで気絶した拍子に元に戻ってしまったようである。
ジ・オがほぐれきった体に戻ってきた一方
玄関前では、まだ気絶しているぬ氏の体温を冷たい地面がゆっくり奪っていた。
周囲を天使とかパトラッシュとかが飛びまわってるように見えるが、多分気のせいであろう。
そんな物は幻覚に違いないからである。
『入れ替わりと癒しと昇天 ―終わり―』
ギルカス「グフカスさん。私とキスの練習でもしてみるw?」
グフカス「するわけないだろっ///!!」
よし、
>>239にGJを贈って吊ってくるよ。
しばらくぶりにちょっとシリアス系を投下してみるテスト。
『若き稲妻の肖像 その1』
めずらしく平日時間が出来たヅダ父とグフ夫妻はグフ家に集まっていた。
子供抜きで大人3人だけが集まるのも珍しいということで
大いに話が盛り上がっているようだ。
フライト「そうだ、元旦に言ってたあの話の続き、聞かせてくださいな。」
ヅダ父「あの話?」
フライト「そうそう。ヅダさんの奥様の、は・な・し。」
ヅダ父「ああ、あの話ですか。弱ったな、こりゃ。」
プロト「これ、はしたない。」
ヅダ父「いやあ、なにしろ私の恥ずかしい過去に関わることでしてな。」
フライト「あら、ますます聞きたいわ。」
ヅダ父は照れたように笑っているが、
プロトグフの口調は反対に厳しい。
二人の態度の違いがグフ・フライトタイプの好奇心を更に刺激した。
フライト「ずるいわ。二人だけの秘密にして。」
プロト「いくら親しくとも人の過去を気軽に詮索するでない。」
プロトグフの口調が一段と厳しくなる。
それはグフ・フライトタイプがはっとせざるをえないほどの厳然たる調子を帯びていた。
フライト「ご、ごめんなさい。調子に乗っちゃって…」
ヅダ父「いやいや奥方、別に構わんのですよ。
ただあまり気持のいい話ではないものだから。」
プロト「……………」
プロトグフは「よいのか?」と問い掛けるような表情でヅダ父を見ている。
ヅダはそんな彼に軽く頷くと語りだした。
ヅダ父「そうですなぁ。あれは我らが20を過ぎたかどうかくらいでしたか…」
1980年代前半、UC大学構内…
1960年代の希望と上昇の時代を過ぎ
1970年代の虚無の嵐を抜け
今、学内は享楽的な空気に満たされていた。
高度成長により豊かになった日本
先進国日本の未来には光しかないと皆が思っていた時代。
使命感と義務感を持った学生はどんどんその数を減らし、
学生達は自らの自由な立場を、時間を、
最大限に自分自身の楽しみのために使うことを覚えた。
戦後日本を支えてきた人々は若者たちは堕落したと嘆いた。
そんな苦言を聞き流し、彼らはしたたかに豊かな日本を味わい尽くしていた。
そんな咲き誇る花のような学生たちの中に一人、影を落とす男がいた。
夜闇のように暗く、血の匂いを漂わせ…
用心棒、UC大学工学部に学籍を置くヅダ(EMS-04)のもう一つの顔であった。
当時UC町には、この町の裏世界の隅々に目を光らせる顔役がいた。
テキヤや飲食店、不動産業などを営む、皆に親方と呼ばれるこの男は、
町の人間に恐れ、尊敬、軽蔑など様々な感情を持って見られていたが、
少なくとも、これは当時の関係者達が、
―あまり彼を快く思っていなかった者も含めて―
言うには、
彼は当時ですら本当に数少なくなっていた任侠道の人であった、ということであった。
『若き稲妻の肖像 その2』
暴力もまたコントロールされなければならない。
これが彼の考えであった。
町に不条理な、あるいは彼の管理下にない暴力が行われることを彼は好まなかった。
高校時代すでに全日本選抜体重別選手権大会で優勝経験をもつヅダに彼が接触して数年、
いまやヅダは彼の暴力方面の意思の体現者、彼の一家の門番であった。
喧嘩や揉め事があるとまず若頭のところに情報が集められた。
情報は整理され、親方のもとに送られ、そして指示がヅダや他の用心棒に伝えられる。
ヅダは圧倒的であった。
彼はなによりも金に飢えていた。
18の時に育ててくれた片親をも無くし、
天涯孤独となった彼が頼れるのは金だけであった。
後年、彼がゼーゴックを我が家に迎え入れたのは、
同じような年頃の金のない苦しみを、
彼が人一倍よく知っていたからであろう。
その金を手に入れるために
彼は柔道家としての未来と、武道家としての魂を親方に売ったのであった。
父から受け継いだ誇らしい柔道を使って
つまらない揉め事に暴力でカタを付ける度に彼の目は暗さを増していった。
そして21歳を迎えた今、金のために亡父との思い出も誇りも全て売り払った彼は、
誰もが一目置く、この町で最も凶暴な怪物となっていたのだった。
???「な、なんだよ…あんたには関係ないだろ…」
ヅダは顔も名前も知らない男だが、
彼のほうはヅダを良く知っているようだ。
目が落ち着かない。ヅダを正視していられないのだろう。
今日の彼の仕事はこの男の始末をつけることだった。
ヅダの目の前で震えている男が十何人かのチンピラの頭に収まって
つい昨日まで我が物顔に町を闊歩していたとは
この場面だけ見た人間には想像も出来ないことだろう。
親方の経営するバーのうちの一軒、客はヅダと目の前の男の二人だけだ。
ヅダ「手前が昨日怪我をさせたのは、うちの身内だ。」
ヅダが手元のグラスに注がれたウイスキーを舐めながら静かに言う。
男が目を手元に落とす。彼の手にはさっき連れて来られた時に
ヅダが自ら手渡した氷入りのウイスキーが注がれたグラスが握られていた。
彼の手に握られたグラスがカタカタと音を立て始める。
ヅダ「階段から蹴り落としてくれたそうだな。
背骨をやっちまって一生立てねえかも知れねえそうだ。」
グラスの揺れがいっそう激しくなり、零れたウイスキーが彼のズボンに染みを作る。
手の震えを抑えることが出来ないのだ。
ヅダ「うちの身内だとは知らなかったんだろうが…調子に乗りすぎたな。覚悟はいいか?」
救急車が通報された町の路地に行ってみると、
両腕両足の関節を粉々に砕かれた彼がゴミの山の上に放置されていた。
病院に運び込まれた彼の両手足はすぐに切断処置を受けた。
とても回復が見込めるような怪我ではなかった。
術後しばらくして警察が彼に事情を聞きに来たが、
彼は転んで怪我をしたとしか言わなかったそうである。
ヅダの日常はこのようであった。
『若き稲妻の肖像 その3』
光があれば影がある。
ここにもう一つの影があった。
UC大近くのアパートの一室に集まった数人の男女。
部屋の中央の座卓にはビラが置かれている。
その文面には"打倒"とか"告発"とか過激な単語が並んでいる。
テロリズムによる社会の変革…
それがまるで70年代の亡霊のようなこの一団の目指す所であった。
さすがに自分たちの力は知っているのか、
彼らの目下の目標はUC町を代表する大企業、
Zeonicブランドで世界に知られる慈音工業の搾取の実態を暴きだし、
労働者たちとの連携を深めることにあるようだった。
その中に一際美しい一人の女性がいた。
ゲム・カモフ、後にヅダの妻となる女性である。
小一時間ほど話し合いが行われた後、
リーダー格らしい男がゲム・カモフに声をかける。
男「じゃあ、いいね。彼のような男は役に立つ。」
ゲム・カモフ「わかりました。ヅダ君は必ず私が同志に。」
男「しかしまさか、こんなのが学内に紛れ込んでたとはね…」
ゲム・カモフ「親がないとのこと。彼もまた資本主義に虐げられた人間なのかも…」
男「うん、でも思い込みは危険だよ。いいね?」
ゲム・カモフ「はい。」
決意を目に滲ませて力強く頷く彼女を見て男は思った。
純粋すぎる…危ういな…と。
UC大学構内には何箇所か広場があり、ベンチなども設けられているのだが、
ヅダはそれよりも学外にいることを好んだ。
町外れに建つ大学は外に出ると一人になれる場所がたくさんあった。
ヅダはその中でも大学近くの小さな神社の、参詣客も全く来ない境内にいるのを好んだ。
神社にありがちな大きな木もなく、日が良く当たる狭い境内に、
背もたれも無いベンチがひとつだけ置いてあった。
晴れた日はベンチで過ごし、雨の日には神社の軒先を借りて過ごした。
学内の賑わいは苦手だった。いや、あらゆる人ごみが嫌いだった。
彼は講義以外ではできるだけ一人でいたかったのである。
彼はいつも通りにベンチに腰をかけ、そしていつもと違う闖入者に声をかけた。
ヅダ「出て来い。何の用だ。」
彼の声にあわせて、神社の入り口の辺りに身を隠していた女が姿をあらわす。
ゲム・カモフ「へえ、気付いてたんだ。さすがだね。」
平静を装ってるが声が震えている。
ヅダには彼女が強がっているのは一目瞭然だった。
ヅダ「手前の尾行が下手すぎるだけだ。」
ヅダがにこりともせずに言う。
その物言いはゲム・カモフの自尊心をいたく傷つけたようだ。
ゲム・カモフ「そ、そりゃそうでしょうよ。私はあなたとは違うんだから。」
『若き稲妻の肖像 ―明日以降に続く〜―』
1980年代とかリアル世代じゃないんで
事実誤認があったらごめんなさい。
と、あらかじめ謝っておいてみる。
保守
保守
ほっ,ほっ,ほっしゅ!
まだだ!まだ終わらんよ!
『ゼーゴックの誕生日』
3月30日 ヅダ家
ヅダ「えー、みなさん。3月30日はゼーゴック君の誕生日です。」
ギャンヌ「ああ、そういえば出会った頃そんなこと言ってたね。」
ヅダ「ということなので、日頃させてしまっている家事を休んでもらうのはもちろん
皆で内緒のプレゼントをしたいと思うのですが、いかがでしょうか?」
β「異議なし!!」
ヅダ「声がでかいわー!!!」
つい大声で返事をしてしまったβをむんずと捕まえると
ヅダは頭から投げ落とした。
β「ぐわ!しまった!ごめんよ、兄さん。」
ギャンヌ「兄さんの方がうるさいのよ!!!」
返す刀と言うか何と言うか、間髪いれずギャンヌがヅダの顔面に木刀を叩き込む。
ヅダ「ぐお!」
ギャンヌ「いきなりばれるでしょー?静かに出来ないの?」
ヅダ「す、すまん。」
兄弟揃って特に怪我をしてないところが恐ろしい。
それにしても、何をするにもやかましい一家である。
ヅダ「で、話を元に戻すが、問題はプレゼントだ。」
β「実は僕も悩んでたんだよね。」
ヅダ・β「いったい何を贈ったら一番喜んでもらえるのか…。」
ギャンヌ「元恋人と現恋人が揃ってそんなことも思いつかないの?」
ヅダ・β「う!」
ギャンヌの言葉が容赦なく二人のボンクラの胸をえぐる。
ヅダ「そ、そんなこと言うけど難しいんだぞ!」
β「何を贈っても"気持"が嬉しいと思っちゃう人だからさ。」
ヅダ「そうそう。俺らとしては、彼女をプレゼントの内容で喜ばせたいんだ。」
ギャンヌ「何二人で息合わせてんのよ。てか声が大きいっての。」
とは言うものの、ギャンヌにもゼーゴックが喜びそうな物と言うのはちょっと思いつかなかった。
ギャンヌ「んー…じゃあ私がそれとなく…」
ギャンヌがそう言いかけたとき…
ヅダ「よし、じゃあ俺はとりあえず海へ行き彼女が喜びそうな物を探してみる。」
β「じゃあ、僕は山で。」
ギャンヌ「なんでそうなんの!?ちょっと待て…」
しかし言うが早く兄弟は疾風の如く飛び出していってしまった。
ギャンヌ「明日までに帰ってくるかなぁ…はぁ…」
『ゼーゴックの誕生日 その2』
そして3月31日夜…
ギャンヌ「そんなわけで飛び出して行っちゃったのよ。ごめんね、せっかくの誕生日なのに。」
ゼーゴック「そうだったんですかぁ。二人とも大丈夫かなぁ?」
ヅダ父「全く…バカな息子どもですまんなぁ。ゼーゴック君。」
案の定二人は帰ってきていなかった。
そして4月1日まで後一時間を切った頃、玄関の辺りに人の気配を感じ、
ギャンヌとゼーゴック、ヅダ父はやっと帰ってきたか、と出迎えに向かった。
そこにいたのは…
ヅダ・β「ただいま…。」
宝島やピーターパンの挿絵に出てくるような
海賊の宝箱みたいなものを抱えているのはヅダである。
頭や肩の辺りから垂れ下がってるベロベロはワカメだろうか、昆布だろうか。
よく見ると服には刀傷らしき切れ目、矢傷らしき穴、焼けた跡などがある。
一体どこで何をしてきたのだろう。
おしりの辺りには巨大なシャコ貝が食いついてぶら下がっている。
一方βは千両箱らしき物を抱えていた。
よく見ると葵の紋所が入っている。
更によく見ると千両箱の表面に十字手裏剣らしき物がいくつも刺さっている。
こちらも良く見ると服は切れ目だらけだ。
スニーカーの横に刺さっているのは撒き菱のようだ。
鉄の鉤爪に縄がついたものが額に引っかかって垂れ下がっている。
ヅダ・β「これ…」
二人は疲れはて、半ば虚脱したような表情で互いの持っている箱をゼーゴックに差し出し、
そしてそのままぱったりと倒れた。
ゼーゴック「きゃあ!大変!」
ヅダ父「む、脈はあるが乱れておる。相当な疲労があるようだ…」
結局二人はその夜は目を覚まさず、
ゼーゴックの誕生日は翌日、4月1日にギャンヌと一緒に祝われることとなったのであった。
その場で、二人の冒険譚も披露されたのだが、
ここでは詳細は伏せておきたいと思う。
…明らかな略奪行為なので。
ともあれ、ゼーゴックはいたく感動したようだ。
結局、内容よりも二人の気持が嬉しい、というプレゼントにはなってしまったが、
それでもゼーゴックにとっては忘れられない誕生日になったのは間違いない。
ゼーゴック「ほんとに嬉しい。二人とも大好きよ。ありがとー。」
この言葉を聞いて、
先祖代々、ヅダは海賊の、βは徳川家の秘宝を守りつづけてきた一族から
命がけでその宝を強奪してきてよかったと思う
ヅダとβなのであった。
『ゼーゴックの誕生日 ―ひどくはた迷惑に終わり―』
マチガエタ……………
×ヅダ「えー、みなさん。3月30日はゼーゴック君の誕生日です。」
○ヅダ「えー、みなさん。3月31日はゼーゴック君の誕生日です。」
>>253 某クリスマスネタをまだ書き上げていない者だが、書くモチベーションが全く上がらないんだ。どうしたらいい?
>>254 サンタコスのRD-4とドライセンとグフBを想像するんだ!
>>255 おk、少しだけ上がった。とりあえず途中まで投下しておく。
あらすじ
"Another flowerをこの手に"。このスレ三校目に発動されたドライセンとザクUFをくっつけちゃおう作戦。
この作戦によりザクとドライセン(ついでにバーザムとグフB)が一緒の布団に寝ることとなってしまった!
とりあえずザクとドライセンの方は双方の新密度うpでまとまったがバーザムとグフBはどうなる?
いやだった。離れたくなかった。
何度も何度も説得された。聞き入れたくなかったから泣き喚いた。前の夜も泣き疲れて眠ってしまった。
目が覚めた。しばらくして異変に気づいた。物音がしない。
嫌な予感がする。跳ね起きて居間に向かう。誰もいない。
不安が大きくなる。家中を探す。
いない。いない。いない。不安は確信に変わる。
捨てられた。
俺は、親に捨てられたんだ。
バーザムは目を覚ました。
バーザム「っ!」
…久しぶりだ、この夢は。昔はよく見てたのだが。
バーザム「…頭痛ぇ」
頭を抑えながら起き上がる。ザク家の一部屋のようだ。
グフB「ん…ここは?」
バーザム「ザクの家みたいだな」
グフBも起きたようだ。
グフB「む、…頭が」
バーザム「お前もか。この痛みは睡眠薬飲んだ後の痛みに近いから…あいつら何か盛りやがったな」
グフB「そうか。詳しいんだな」
バーザム「まあな。…あれ?」
グフB「ん?どうかした…の…か…」
バーザム&グフB「「何ぃー!!」」
(省略されました・・・続きを読むにはサンタコスのRD-4とドライセンとグフBの画像をうpして下さい・・・)
>>253 アクセス規制に巻き込まれてる奴がいると考えるんだ
俺もCEの方にネタを投下しようとしたら規制されてたorz
>>256 GJ!サンタコスは勿論だがバーザムのトラウマも気になる
しばらくPCに触れないので時間稼ぎに考えついた作戦をいとも簡単に打ち砕いたお前等が大好きです。
待ってくれ、出来る限り早く書き上げる。
ご機嫌伺いに
『機動変形犬ヒルドルブ』
ヒルドルブの朝は夜明けと共に始まる。
主人であるヅダ父とのランニングが朝の最初の仕事だ。
体がざわざわする。血管を巡る血の流れにも小波が立っているみたいだ。
目には見えないが確実に体に感じるこの力。
月に一度この日が来る。
満月だ…。
とはいえ昼のうちは特にやることはない。
血の騒ぎを感じながら家でうずくまっているだけだ。
その時が来るのは夕暮れ以降、
月が顔を出してからだ。
その光を浴びた途端、ヒルドルブに変化が起こる。
骨格が急激に変化し、体毛が抜け落ちていく。
わずか一分、その時間の後にそこにいたのは、
全裸の人間であった。
ヒルドルブは自由に動くようになった手で首輪を外すと、
物置小屋に隠しておいた服を纏い
ひそかに家を出る。
鎖を犬小屋の中に引き入れておいて
あたかも自分が小屋の中にいるように偽装することも忘れない。
向かうのは町外れの土管などが置かれている広場だ。
ここにヒルドルブの舎弟たちが集まっている。
ヒルドルブはこの町の野良犬を統括するボス犬なのであった。
一ヶ月に一日だけのこの日にヒルドルブに挨拶し、相談するために、
沢山の犬たちが集まっている。
ブチ犬「ヒルドルブさん、聞いてくだせえ。」
黒犬「肉屋のおやじ、ちょっとゴミバケツのにおいかいだだけで、棒で殴りやがるんです。」
片耳「俺もやられたんだ。まだびっこ引かなくちゃ歩けねぇ。」
尻尾曲がり「奴ら、俺らを撫でまわしたり、殴ったり、おもちゃか何かだと思ってやがるのさ。」
白犬「お、俺の嫁の垂れ耳は魚屋の小僧に蹴られたのが元で流産しちまったんだ!」
片目「いつまで俺ら、人間に気を使って生きていかなきゃなんないんでしょうねぇ、ねえ、ヒルドルブさん。」
ヒルドルブの目に怒りの火が燃え上がる。
ヒルドルブ「この馬鹿野郎どもがー!」
手近にいた片目の犬がヒルドルブに蹴り飛ばされる。
ヒルドルブ・キック、別名ケンカ・キック。
ヒルドルブをボス犬にまで押し上げた必殺技である。
人間の体から犬のスピードで繰り出されるキックは、
他の犬には脅威であった。
『機動変形犬ヒルドルブ2』
ヒルドルブ「情けねぇ事をグチグチ言ってんじゃねえ!」
黒犬「だ、だって、ヒルドルブさん…」
白犬「俺らだって、こんなこと言いたくないっすよ!」
ブチ犬「そ、そうだけど、人間の奴らが…」
ヒルドルブ「だったらおめえら、何で山に入って狩をしない?」
尻尾曲がり「か、狩っすか?」
ヒルドルブ「人間がいやだったら、なんで人間から離れて狩をしねえんだ。
お前らとて、お犬様だろうが!お前らが舵を取れ!!!」
白犬「そ、そうか。人間のおこぼれもらおうとしてたのが間違いだったんだ。」
ブチ犬「ああ、だから最初から精神で負けちまってたんだ。」
片耳「やってみるか、みんな?」
黒犬「やろう!人間に頼らず生きていくんだ!」
一同「おー!」
尻尾曲がり「ヒルドルブさん、俺らのボスになって指揮してくだせえ。」
片耳「そうだそうだ。ヒルドルブさんが一緒に来てくれりゃあ怖い物はねえ!」
白犬「お願いします!ヒルドルブさん!」
舎弟たちの願いにヒルドルブの表情が曇る。
ヒルドルブ「…俺は、拾ってくれた主人に恩がある。置いては行けねえ。」
一同「そ、そんな…。」
ヒルドルブ「分かってくれ。相手は人間だが、だからといって俺ら犬の仁義を曲げるわけにはいかねえ。」
一同「ヒ、ヒルドルブさんが来ないんじゃ、俺らやっていけるかどうか。」
ヒルドルブ「弱気になるんじゃねえ。さっきも言っただろう。お前らはお犬様なんだぜ。」
何を言っても別れの辛さが弱まることは無い。
とはいえ、さすがに他の犬たちもヒルドルブを連れて行くことは無理とあきらめたようだ。
ブチ犬「わかりました。俺たちだけでやってみます。」
片耳「いつか遊びに来てくださいね。」
黒犬「俺ら、UC山にきっちり縄張作りますから。」
その力強い言葉を聞いてヒルドルブの頬もようやく緩む。
ヒルドルブ「そうかい。頑張れよ。じゃあまあ、山育ちの俺からの餞別だ。
キジは人を騙す。歩いていく方向の反対にヒナがいると思え。
タヌキは死んだ振りをするから注意してよく見ろ。
ウサギの玄関は足跡よりちょっと後ろの脇を探せ…」
こうしてヒルドルブは山暮らしの極意を舎弟たちに伝授すると
UC山に去っていく彼らを見送った。
ちょっと寂しくなるが、彼らが成功することを祈って。
もう何度かこうやって舎弟たちを送り出してきた。
自分はどうやら他の犬より極端に老化が遅いらしい。
見た目の年齢は人間の方にはるかに近い。
ヒルドルブ12歳(♀)
贅肉のないスレンダーな体をUC中学の制服に包んだ
野性的な顔立ちの美少女が
親とはぐれた狼人間の変種であることを知る者は
彼女を犬だと思って拾ってきたヅダ父を含め人間界にはいない。今の所。
『機動変形犬ヒルドルブ ―終―』
付け忘れた。
まだだ!まだ終わらんよ!
264 :
256:2007/04/16(月) 19:57:04 ID:???
ネット使えるのが契約後二日+24時間ってまだるっこしいYO!
すいません木曜日までお待ち下さい。
保守
一度まとめが更新されたら何か投下しようかと思います。
>>265 >>234でぬ氏が忙しいと書いていたからまだ更新出来ないのではないだろうか?
と少し空気読まないで言ってみる。
投下が少ないと過疎るから思い切って投下してみてはいかがだろうか。
保守がてらの小ネタ
『機動変形犬ヒルドルブの失敗』
見た目は少女、行動は長渕な狼人間ヒルドルブ。
舎弟たちを山に送り込んだ帰りである。
(匂いが狼なので、犬には人間じゃなく犬の仲間に見えるのだ)
ヒル「か〜ん〜ぱ〜い、いま〜き〜み〜は〜じ〜ん〜せ〜い〜のぉ〜♪あ!」
舎弟たちの幸運を願って"乾杯"を歌いながら帰る道すがら、
向こうから見慣れた一行がやってきた。
ヅダ父「今日は俺が必殺のすき焼きを作ってやるからな!楽しみにしておれ!!わっはっは!」
ギャンヌ「そんなこと大声で言わないで…(赤面)」
商店街の店員たち「いつも仲がいいねぇ(・∀・)ニヤニヤ」
ヅダ「しかしこれは買いすぎじゃないの?」
ヅダは登山で使う背負子に今日仕入れた数十キロの食料を担いでいる。
β「父さん、いつも凄まじい量作るからなぁ。」
ヅダ父「何を言う。ゼーゴック君も加わったんだから、これくらいすぐ無くなるぞ。」
ゼーゴック「はい!わたし、いっぱいたべます!」
どうやらヅダ父自ら包丁を握ると言うことで、皆で食材を仕入れに来たようだ。
ヒル「ご主人様だ!」
ヒルドルブの脳裏から舎弟たちの事は消え去った。ついでに理性も消え去った。
たったったったったったったった、軽やかかな足取りでヅダ父の許に走り寄る。
そして、どおおおおおん!と思いっきりのタックル。なんとあの武道の達人、ヅダ父を押し倒してしまった。
恐るべし、人狼の体力。
ヒル「ひゃんひゃんひゃん!おかえり!ご主人様!肉?肉買ってきてくれたの?私の?」
喜びに満ちた表情でヅダ父の口元をべろんべろんとなめまくる。
ヅダ「な、なんだ?この女!?」
β「これ…うちの中学の制服だ…。」
ヒル「散歩して帰ろ?ね?散歩して帰ろ?私、首縄なくても、勝手にどっかいったりおしっこしたりしないよ!」
ゼーゴック「ちゅ…中学生に首縄つけて散歩!?」
ヒル「きゅーんきゅーんきゅーん(べろべろべろ)」
ヅダ父「だ、誰だ?君は!?お、俺は知らんぞ!?いったいこれは…!!」
そして揺らめき立つ殺気の陽炎…
『機動変形犬ヒルドルブの失敗2』
ギャンヌ「中学生の子供を相手に随分楽しんでるらしいじゃない…」
ヅダ父「ち、ちがう!本当に知らん!」
ヒル(は!しまった!!今の私は人間形態なんだったー!!!)
ギャンヌ「世間様に恥を晒す前に死ねぇ!!!」
ギャンヌの手には見慣れた木刀が握られている。
ヅダ父「誤解だ!誤解なんだ!!」
ヒル「えっと…じゃあ、あの…またね?ご主人様。」
殺伐たる雰囲気を察してヒルドルブは逃げ去った。
ゼーゴック(!?あの娘、私より速い!?)
ギャンヌ「覚悟!」
ヅダ父「助けてくれぇ!ヅダ!β!」
ヅダもβもギャンヌが怖いので助けに入ってくれなかった。
ゼーゴック「あ!大変!義姉さん、まず話しを聞きましょ!」
ヅダ父「俺の話を聞いてくれるのは君だけだよ、ゼーゴック君!」
ゼーゴック「義父さんだって、ずっと奥様がいなくて寂しかったのよ!わかってあげなくちゃ!」
ヅダ父「ちがぁぁぁう!」
その後の血の惨劇については詳しく記す必要はないだろう。
ヒルドルブ12歳(♀)
野生は彼女の裡から消えかけている。
『機動変形犬ヒルドルブの失敗 ―終わり―』
GJ!ヅダ父哀れ・・・
270 :
256:2007/04/26(木) 23:41:41 ID:???
一分後
バーザム「ドライセンみたいな事すんなよ、お前」
グフB「無茶を言うな!」
頭にこぶをつけたバーザムの文句にグフBは内心すまないと思いながらも言い返した。
グフB「しかしこの状況はどういう事だ?」
バーザム「さっきも言ったがライデンとかそこら辺が飯に睡眠薬入れたんだろうな」
グフB「先輩といえどもこのような仕打ち断じて許さん、今すぐ叩き起こして天誅を加えてやる!」
バーザム「ま、待て!」(手をつかむ)
グフB「な!?」
バーザム「あ、わりぃ・・・行かないでくれ」
グフB「?」
バーザム「こええんだ、一人になるのが。何もしない、絶対に何もしないから今晩は一緒にいさせてくれ、頼む」
グフBにはバーザムの手が震えているのが分かった。
バーザム「う・・・」
グフBは隣で寝ているバーザムの顔を見ている。何かにうなされているようで汗をびっしょりかいている。
バーザム「・・・くな・・・」
グフB「バーザム?」
バーザム「行くな・・・俺を置いて行かないで・・・」
グフB「・・・大丈夫、大丈夫だ。私はお前のそばにいてやるから」
バーザムの震える手を優しく握る。ちょうど母親が子供にやるように。
バーザム「うん・・・かあさ・・・」
グフBの言葉に安心したらしくバーザムの寝息は安定しだした。
グフB「落ち着いたか。・・・母さん、か」
そういえばこいつの家族の話は聞いたことは無い。おそらくそれが
バーザムの過去、悪夢にうなされる程の苦しみの原因はわからない。
無理に聞く物では無いとは分かっている。だけど。
グフB「いつか話してくれよ、バーザム・・・」
そう囁いてグフBはバーザムの手を握り締めた。
ライデン「バーザムの家庭事情知ってる奴いる?」
ガイア「いや・・・Fなら知ってるんじゃ無いか?」
F2「ところでグフB先輩に今回何て言い訳するの?」
ライデン「ん?ま、頑張れよ」
ガイア「心配するな、骨は拾ってやる」
F2「ちょっ」
でも結局三人の共犯だということはばれ仲良く説教されましたとさ。
完成するのに四か月近くかかったのに我ながら目を覆いたくなる出来だぜ!ちょっと吊ってくるorz
271 :
通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 16:47:48 ID:PIy44Lc3
保守とageがてら小ネタ
『姉VS妹 骨肉の争い』
ギルティ「年が一歳しか違わないのにこの差は不公平!」
ギルカス「そんな事言われても。牛乳飲まなかったんじゃないの?」
ギルティ「飲んだよ! 死んじゃうほど飲んだ! でも、背が伸びなかったorz」
ギルカス「これからよ、これから」
ギルティ「うぅ、そう思い続けて、何度身体検査で裏切られたか……わかる!? 高校二年で小学生に間違われたり、男子に間違われる乙女の気持ちが分かるんですかお姉ちゃんは!?」
ギルカス「可愛くていいじゃない」
ギルティ「うるさい! その余裕の微笑をあたしに見せるな! というわけで、背が低くても能力で勝っているって言うのを今日証明します!!」
ギルカス「よくわからないけど……まぁ、身の程って言うのを教えてあげる」
第一回戦 頭脳対決(ようするに小テスト)
ギルカス「88点か……まぁまぁってところかしら」
ギルティ「……負けた……」
ギルカス「何点?」
ギルティ「み、見ないでぇ!」
第二回戦 運動対決(ようするに体力測定)
ギルカス「勝ったぁ♪」
ギルティ「……負けたorz」
第三回戦 料理対決(ようするに調理実習)
お題・カレーライス
ルシフェル「うん……ギルティのほうが美味いかもな」
ギルカス「負けたっ!」
ギルティ「勝ったー♪ わーい♪」
ルシフェル「まぁ……でも、ちょっと見た目を……」
ギルティ「え……」
その後も勝負は続き……
ギルカス「今のところの成績は……私が23勝1敗」
ギルティ「あぅぅ……」
ギルカス「まだやる? 料理の味については負けを認めるけど、他では負ける自信ないわよ?」
ギルティ「……ブツ……処●……」
ギルカス「●女! …………OTL」
グフカス「ギルティカスタム、23勝2敗っと……まだやるのか?」
この後もギルティ姉妹の勝負はまだまだ続くのでした。
終わり
>>271 生々しい戦い来たか!
グフカスとグフBは喧嘩になったりするのかなぁ。
>>270 秘密が明らかになる時が
グフBとバーザムの衝撃の瞬間なのかしら。
>>271 『ボールの内面と中の人』
ボール「処●(ヲトメ)…( ;´д`)ハァハァ…」
ボールの中の人「君はそんなことしか考えてないのかね。
ゼーゴック君との特訓が迫ってるんだから、
少しは練習するとかしたらどうかね?」
『ボールの内面と中の人 終わり』
ギルティはもう処●じゃないんだw
ギルカスはルシを襲いそうだがな
破廉恥な発言すまん
なんという過疎、ついでにageるぜ
うーむ、やはりスレの歴史が長くなり、
キャラが固まりすぎて
新規・相互参入が難しくなってきてるだろうか。>過疎
でもキャラを消すわけにもいかないでしょ。
こういうオリキャラみたいなネタスレじゃ盛り上がったり設定とかが増えるにつれこうなるのは当然と言えば当然だと思うけど?
盛り上がる時は盛り上がるし
ぬ氏やUCvsAC書いてる人はGW中に来るんかね?
つか、生きてるのか?
まとめ弐号機製作中・・・
HP作るの初めて&いつものごとく遅筆なので三週間くらいかかるかも('A`)
誰かエレファンテの擬人化に挑戦しないか?
むしろ擬象化を期待したい
>>280 我々は何時までも待ち続けよう。
だから焦らずゆっくり自分ペースで頑張ってくれ!
過疎だぜコンチクショウ・・・
こんなネタしか浮かばないぜコンチクショウ・・・
『何故か気が合う妹二人と姉』
ギルティ「最近、お姉ちゃんとルシフェル君が一段といちゃいちゃしてるんだよね……」
グフB「私のところも……」
ギルティ「あたしも人のことあんま言えないけどさ……人が見てる前で平然とキスとか(ピーーー)とかするんだよ? まったく、あたしを何だと……」
グフB「姉上も、よく宇宙旅行に行ってしまう……」
ギルティ「お互い、妹として苦労するよね」
グフB「まったくだ」
ギルティ「………とりあえず、何らかの解消に、カラオケでも行かない?」
グフB「そうだな。今日は部活もない……あ、友達誘っていい?」
ギルティ「じゃあ、あたしの彼氏と友達連れてパァーっとやろうパーっと!」
グフB「彼氏、いるのか……羨ましい」
二人が何処でどうやって出会ったかは不明である。
ついでに姉のほうも
ギルカス「グフカスさん」
グフカス「ん? どうしたギルティカスタ――」
ギルカス「はふぅ〜」(グフカスの耳に息吹きかけ)
グフカス「ひゃあっ! こ、こら、やめろぉ!」
リガズィ・カスタム「……」(ドキドキ)
ジム・カスタム「……」(わくわく)
こっちはこっちである意味イチャついていましたとさ。
なんかあれだ……グフカスとギルカスの二人が何となく気に入ってしまったんだよ。
「動物は大事に扱いましょう」
ペズバタラ「部長、玄関に動物がいるのですが」
エレゴレラ「動物?」
ペズバタラ「ええ。この紙と一緒に」
バタラ「え〜と、『賢い子です。貰ってやってください』」
エレバド「捨て動物か?ひでえ話だ」
エレゴレラ「飼い主の都合で捨てられるなんて・・・とにかく行ってみよう」
バタラ「・・・」
ディオナ「これは・・・」
エレバド「確かに動物だし、賢いとは思うんだが・・・」
エレゴレラ「普通これは捨てないよね・・・」
子象「パオ?」
ペズバタラ「名札がついてますね。エレファンテ、ですか」
エレファンテ「パオー」
バタラ「あ、反応した」
エレバド「よーしエレファンテ、お手!」
エレファンテ「パオオ」ドスッ
エレバド「ぎゃあああ!手が、手がぁぁ!」
バタラ「やめてエレファンテ!」
エレファンテ「パオ」
エレバド「ふう、死ぬかと思ったぜ」
ペズバタラ「そんな事言ってる割には某大佐の物真似してましたが」
エレゴレラ「でも本当に賢いね。命令をよく聞いてる」ナデナデ
エレファンテ「パオ〜♪」
クァバーゼ「ほほう、面白いのがいるじゃないか」
アビジョ「こいつは使えるでやんすね!」
ディオナ「先輩方いつの間に!?」
クァバーゼ「調教すれば破壊力のある生体兵器となり学園を恐怖に陥れることも可能!素晴しいじゃないか!よし、うちで飼おう!」
エレバド「何勝手に決めてるんだ!?」
アビジョ「早速首領に報告でやんす!」
トトゥガ「報告報告・・・」
エレゴレラ「あ〜行っちゃった・・・まあいっか。エレバド、一応象の飼い方調べといてくれ」
エレバド「了解。飼うことになったら食費でうちの財政ますます圧迫しそうだな・・・」
ペズバタラ「その時はまた部費追加してもらいますか」
エレファンテ「パオ〜ン」
その後ディビニダトの許可が下り、エレファンテは新たなEOJの一員となるのだった。
エレファンテ(EMA-04)
オス/象/天文部、『EOJ』/クロボン
EOJ本部の前に捨てられており、死の旋風隊が学園転覆の戦力にと飼育している小象。何故捨てられていたのかは不明。非常に賢い。
まとめサイト、TOPのみ完成。ぬ氏の物よりクオリティが下がってるのは勘弁してくれ。
で五校目のログ持ってる人いないか?●の使い方がよく分らない。
グフB「ざ〜ん〜こ〜くな♪天使のテーゼ♪」
セラ「……」
ギルティ「…マジっすか?」
こうか?
グフカスとグフBの二人カラオケ見たいなぁ。きっと夜闇のような静寂が…
あとリグ・リングとエンジェル・ハイロゥ先生のカラオケ(多分賛美歌)で店内の全員が眠りに落ちていく所とか。
よし、ギルティとグフBとその仲間たちのカラオケでも書いてみる。
「もってけ!セーラー服(擬人化スレver)」を思いついた俺は異端ですか
成長が遅い人ならACメンバー(ギ○テ○)にいるな。
ACの天の人とかその姉がいれば、やれ、と言いそうだがw
今日は母の日
チーン……
ビルゴU「ママ……ママのことよく覚えてないけど、元気だよね?」
ビルゴ「……お母さん………ビルゴUに憑くのも程々に……」
両手の平を合わせながら言うビルゴ姉妹。
ビルゴV白牙『ギクッ!!』
ビルゴV「(な、し、知っていたのか!?)」
そして肩を震わせるビルゴ夫婦がいたとさ。
終わり
ザクF「バーザム、昨日はちゃんと『お袋さん』に感謝の気持ちを伝えたか?」
バーザム「ああ。晩飯作ってやった」
ザクF「いいことだ。そういう存在がいるだけでもお前は幸せなんだぜ?」
バーザム「ザク・・・」
ザクF「そうだな、さっさと彼女作って紹介したらお袋さん安心するんじゃないか(・∀・)」
バーザム「・・・お前こそ優しくて強くて正義感あふれる美人の彼女作ればお前の母ちゃんもあの世で安心するんじゃねえか?」
ザクF「え?無理無理俺に彼女なんて出来ねえって。一番最初に作りそうなのはライデン兄らへんになりそうだな。マツナガ兄はそういうとこ疎いからねぇ。大穴でF2とかありそうだな」
バーザム「お前本当に救えないな」
ザクの母ちゃん今まで出てこなかったから殺しちゃったけど大丈夫?
>>296 GJ
ザクの母ちゃんオリジンのMS−04にすればいいんじゃね?
『姉妹の相手のそれぞれ』
ここはUC学園武道場。
柔道場と剣道場が隣り合わせている。
今日も両部は活発に練習しているようだ。
ヅダ「ふうー…」
乱取りを終えたヅダが壁際に置いておいた水を飲みに来る。
ギャンヌの回復を待つまでの一時の休息…
そこに一人の男が近づいてきた。
バーザム「よお。」
ヅダ「おう。」
壁際に並んで他の部員達を見つめる二人…
バーザム「ところでさ、前から聞こうと思ってたんだけど…」
ヅダ「ん?」
バーザム「お前さー、ぶっちゃけキャプテンとどこまでいってるわけ?」
ヅダ「宇宙の果てまで。」
ヅダは迷わず即答した。
バーザム「あ、いや、そういうんじゃなくてよ…」
ヅダ「あとは…暗黒星雲を潜り抜けて、とか、ブラックホールから手を取り合って脱出して、とか?」
バーザム「いや、まあいいや。そうか。すげぇな。」
グフBの姉がどんな恋愛生活を送っているのか、
そんな興味は、それがもし自分たちにとって何か役に立つ情報を含んでいたとしても、
二度と持つまい、と心に誓うバーザムであった。
『姉妹の相手のそれぞれ おわり』
カラオケ書いてみた
『みんなでカラオケ!』
カラオケボックス『ガンダニウム』に、グフB&ギルティの妹コンビ+α軍団は来ている。
人数が人数なので一番広い部屋にして……
ちなみにメンバーを言っとくと、
UC組……グフB、バーザム、ジェムズガン、リガズィ・カスタムその他諸々
AC組……ギルティ、セラフィム、デリンジャーアームズ、アーリーその他諸々
というメンバーとなっている。
バーザム「さてと、飲みもんも来たし……誰から歌う?」
ギルティ「はいは〜い! まずは言いだしっぺのあたし……あたしとグッフ〜からぁ」
グフB「なに、ちょっと、私も歌うのか!? というより、そのグッフ〜ってなんだ?」
ギルティ「グフBだからグッフ〜。変?」
セラフィム「………」
アーリー「セッちゃん、ここは彼氏として変って言わなあかんよ?」
ギルティ「とにかくほらぁ! 恥ずかしがってちゃだめだよ、ノリで歌えばいいんだから。はい、マイク♪」
グフB「う、うん、わかった」
バーザム「(そういや、グフBが歌うのあんま見たことないな)」
笑顔でマイクをグフBに渡すギルティ。
その笑顔の前に無碍に断るわけにもいかず、ギルティの言うことにも一理あるのでグフBは、少し緊張して頬を赤くさせながらも、歌う態勢に入った。
ちなみに、曲はすでにデリンジャーがいくつか入れている。
バーザム「頑張れよ〜グフB〜」
グフB『あ、あまり期待しないで……』
アーリー「ACの出だしや! しっかり頼むで、死神の歌姫〜!」
ギルティ『おう! あたし達の歌を聞けぇー!』
そして曲が始まる。
最初こそ緊張していたグフBだが、すぐに慣れてしまったようだ。
ギルティ『怒れー! 鋼のサイボーォグ!!』
グフB『赤いー! 鬣っ、金の腕ぇー!』
ジェムズガン&アーリー「「ヒューヒュー♪ L・O・V・E! グッフ〜、ギルティ〜!」」
グフB『グッフ〜言うな!』
バーザム「……」
セラフィム「……どうした?」
デリンジャー「ふ、あのグフBという娘に見惚れているんだろう。青春だな、青春!」
バーザム「ち、ち、違うわ!」
アーリー「照れなくてもえーや〜ん♪」
グフB『ディバイディーーング! ドライバァーー!!』
この後もグフBとギルティは、額から出る汗を光らせながら熱く歌っていた……
もしかしたら続く。いや何が何でも続かせる。でもいつになるかはわかりませんorz
みなさんも何か思いついたら書いてくれて構わないので
おっと書き忘れたぜ。
>>298 GJ! ルシ&セラも書いてみるか
ギルティ「じゃあ次バーちゃんね」
バーザム「・・・」
ギルティ「バーちゃんってばぁ!」
バーザム「ここに婆さんはいないぞ」
セラフィム「ギルティ、ちゃんとバーザムと呼んでやれ」
ギルティ「はーい。いいと思うんだけどな、バーちゃん・・・」
ジェムズガン(何所が?)
バーザム「悪い、俺パス。音痴なんだよ」
アーリー「えぇ〜!?それ白けるわ〜」
ギルティ「下手でも全然大丈夫だって!」
バーザム「いや、本当に破滅的に下手だからよ」
デリンジャー「歌わなかったらグフB君にお前の幼少時代の話をするぞ」
グフB「!」
バーザム「・・・後悔するなよ」
数分後
一同「「「「「ごめんなさいもう無理です」」」」」
バーザム「・・・だから言っただろうが」
勝手に続き書いてみた。反省はしていない。
GJGJ
>>301 GJ!
保守ついでにちょっとした妄想を。
バーザムってさ…
・暗い過去持ち
・一人暮らし
・恋人(まだ友達?)持ち
な状況なんだよな…
エロゲの主人公もびっくりなシチュエーションだ!
>>299 GJ!!
つか、その歌はEz−8が歌った方が…w
『若き稲妻の肖像 その4』
ヅダ「つまり、俺は汚れ仕事に慣れてて、君は綺麗な身のお嬢様だってことか?」
ゲム・カモフがはっとした表情で顔を伏せる。
ゲム・カモフ「そ、そうじゃなくて…慣れてないって言いたかっただけよ。」
ヅダ「なるほど。ということは君は俺の仕事を知ってるんだな?」
ゲム・カモフが再びはっとしたような表情を見せる。
手が汗ばんで来るのが分かる。
ヅダ「緊張しすぎだ。だからこんなのに引っかかる。」
ヅダがそんな彼女を見るでもなく言った。
ヅダ「で?何の用だ?男に捨てられたから復讐してくれとかそういう話なら他所でしてくれよ?」
ゲム・カモフ「バ、バカにしないでよ!そんなんじゃないわ。」
ゲム・カモフの頬が怒りに紅潮する。
ヅダ「じゃあ何の用だ。」
ヅダはあくまでも静かだ。
ゲム・カモフは自分に興味を示さないヅダにイライラしていた。
ゲム・カモフ「ちょっと、あなた、人が訪ねて来たらちゃんと向き合って話したらどうなの?」
まるで子供を叱るかのような彼女の態度にヅダが思わず吹き出しそうになる。
こんな態度で自分に接してきた人間は久しぶりだ。
全く…自分の仕事を知っていてこんな態度をとってくるとは…
苦労知らずのお嬢様というのは大したもんだ。
だが、彼は表情を崩さず、今までと同じような口調を保って言った。
ヅダ「ああ、そうするぜ。相手が人を尾行したりしない礼儀正しい奴ならな。」
ゲム・カモフが三度言葉に詰まる。
どうやらここは一旦負けを認めて仕切りなおしをするしかないようだ。
ゲム・カモフ「わ、悪かったわよ…その…ちょっと二人だけで話をしたかったもんだから…つい…。」
ヅダ「そうか。わかった。で?話は?」
ゲム・カモフ「あ、あのね、君のこと、色々噂に聞いたんだけど…。」
ヅダ「………」
ゲム・カモフ「失礼だけど、ご両親がいなくて苦労されているって。」
ヅダ「………」
ゲム・カモフ「でね、その、今の君の仕事をね、どう思ってやってるのかなって…。」
ヅダが何も答えないのでゲム・カモフは段々心細くなってきた。
さっきからこの男が何を考えてるか全くつかめない。
言葉尻がすぼみがちになっている。
全くの所、彼女はこんな交渉には向いていないようだった。
ヅダ「どうもこうも、金のためさ。」
ゲム・カモフ「や、やっぱり。そうよね。」
ヅダ「ああ、だがそれが何か?」
ゲム・カモフ「あのね、君がそんな境遇になったのはね、やっぱり社会の構造に問題があると思うんだけど…」
ヅダ「………」
ゲム・カモフ「私たちね、そういう問題の勉強会やってるの。それでよかったら君も一度来てみない?」
ヅダ「………」
ゲム・カモフ「きっと興味を持ってくれると思うんだけど…」
『若き稲妻の肖像 その5』
ヅダ「いくら出すんだ?」
ゲム・カモフ「え?」
ゲム・カモフはヅダの質問の意味を理解しかね、思わず聞き返した。
その、いかにも間が抜けた様子に、自分で自分が嫌になる。
ヅダ「金だよ。いくら出るんだ。」
ゲム・カモフ「え…、あの、そういう事じゃなくて、きっと君のためになると思って…。」
ヅダ「おためごかしはいい。俺を君達の組織に誘い入れるように言われてきたな?」
ゲム・カモフ「し、知ってたの?」
ヅダ「赤色革命推進連合とか言ったか?話は聞いているが…俺をただ働きさせようとは虫が良すぎる。」
ゲム・カモフ「………」
ヅダ「金だ。いくらだ?」
ゲム・カモフ「…お金次第でなんでもやるの?」
ヅダ「そういう人間が欲しいんだろ?そっちでも。」
ゲム・カモフ「ポリシーは無いの?」
ヅダ「あるぜ。金を出すほうに付くというな。」
ゲム・カモフががっくりとうなだれる。
町の顔役に出せる金以上を自分たちが出せるわけが無い。
ヅダも分かって言ってるのだろう…
ゲム・カモフ「…ねえ、どうしてもお金がないとだめ?」
ヅダ「当たり前だ。」
ゲム・カモフ「私たちの働きで、社会が良くなっていくかもしれないんだよ?」
ヅダ「俺の知ったことじゃねえな。」
ゲム・カモフ「そう…」
ヅダ「俺に他人の面倒を見る余裕があると思うのか?悪いが自分のことで手一杯だぜ。」
ゲム・カモフ「だって…!君は凄く強いじゃない!」
ヅダ「へえ?」
ゲム・カモフ「誰もこの町じゃ君に逆らえないって。」
ヅダ「俺じゃなく俺の親方が怖がられてるのさ。」
ゲム・カモフ「でも、みんなににらみを効かせてるのは君なんでしょ?」
ヅダ「ああ、だが、俺が好き勝手にできるわけじゃねえんだぜ?」
ゲム・カモフ「でも、力があるからできるんでしょ?」
ヅダが目の前を昇って行く雲雀を見ながら、溜息をつく。
ヅダ「お嬢さんよ、お前は人よりちょっと腕力が強いだけで世の中どうにかできると思ってるのか?」
ゲム・カモフ「え…」
ヅダ「…そうなんだろうな。そういう暢気な頭じゃなきゃあ、暴力革命で世の中が変わるなんて思えねえだろう…。」
ゲム・カモフ「ぼ、暴力はあくまで手段でしかないわ。世の中を変えるのは…」
ヅダ「世の中を変えて行くのは金だよ。利益があるところにしか人の力はあつまらねえものさ。」
ゲム・カモフの顔が露骨に嫌悪の情を露にする。
ゲム・カモフ「もういい。わかった。要するに私たちと君は思想的には相容れないって事だね。」
彼女は吐き捨てるように言った。
競争原理の中で金だけを目的に弱い者を蹂躙して行く目の前の男は
彼女が一番嫌うタイプの人間であった。
ヅダ「ああ、そうだな、お嬢さん。」
その言葉にゲム・カモフがキッとヅダを見据える。
『若き稲妻の肖像 その6』
ゲム・カモフ「ねえ、ヅダ君、よく考えてね?君の仕事、学校に知られたら困るよね?」
ヅダ「今度は脅迫かい?」
ゲム・カモフ「別に脅すつもりは無いわ。ただ、そういう所は考えた方がいい所よね?」
ヅダ「俺に脅しをかけて、無事に済むと思ってるのか?」
ヅダが特に怒りも表さずに言う。必要が無いのだ。
言葉としては問い掛けている形だが、
これはただの私刑が行われるという、いつもの宣告に過ぎないのだから。
ゲム・カモフ「わ、私をやっても、仲間がいるわ。損になるか、得になるか、わかるでしょ?」
ゲム・カモフの声が震えている。
必至に恐怖を隠して組織に与えられた自分の役割を果たそうとしているのだろう。
ヅダ「そうだな。だがお前は俺の損得より、自分の身の上を考えた方がいいんじゃないのか。」
ゲム・カモフ「わ、私?私がなによ。」
ヅダ「ゲム・カモフ…UC一の大企業、慈音工業の創業者、クラブマンの長女。」
ゲム・カモフの顔からみるみる血の気が引いていく。
ヅダ「仲間は知っているのか?お前らの言う所の搾取する側を代表する一族の人間だって事をよ。」
ゲム・カモフ「な、なんで知ってるの?」
ヅダ「お前ん所の組織の話も君のことも、もう全て聞いている。」
ゲム・カモフ「…」
ヅダ「この町を騒がせて血を流すような連中は、うちの親方は好まねえ。」
ゲム・カモフ「え…じゃ、じゃあ最初から…全部わかってて…」
ヅダ「ああ、とんだ無駄足だったな。」
ゲム・カモフ「なんで…私と話をしたの?」
ヅダ「どういうつもりで運動だか活動だかしてるのか確認しようと思ってな。」
ゲム・カモフ「もう私と家は関係ないわ!」
ヅダ「関係ないことにしたいだけだろう?お前がよ。」
ゲム・カモフ「違う!」
ヅダ「違わねえ。現に、もし揉めても、お前には目をかけるよう話が来ている。」
ゲム・カモフ「…!?」
ヅダ「手前がどう思おうが、守られてるんだよ。良かったな。俺にひどい目にあわされずに済むぜ。」
ゲム・カモフ「目をかけるってそういう意味なの?」
ヅダ「…さあな。どういう意味かな。」
ゲム・カモフ「わ、私は自分だけ助かりたいなんて思ってないわ!」
ヅダ「へえ?お前のお仲間もそう思ってくれるかね?」
ゲム・カモフ「な、なによ?」
ヅダ「慈音の娘が労組に接近してきている組織に自ら内偵に入ってるんじゃな…」
ゲム・カモフ「ち、違うわ!私はそんなつもりじゃ…!」
ヅダ「だったら、何で仲間に言わねえんだい?」
ゲム・カモフ「よ、余計な誤解を招きたくないからよ!」
ヅダ「誤解だと?何の誤解だ。お前が慈音の娘だってのは誤解でも何でもねえ。」
ゲム・カモフ「そうじゃなくて、あなたがさっき言った内偵がどうとか…そういうことよ。」
ヅダ「違うね。」
ゲム・カモフ「え…?な、何がよ?」
ヅダ「お前が慈音の娘だと知れたら、お前の所の仲間は必ずお前を二重スパイとして使うだろう。」
ゲム・カモフ「……………」
ヅダ「いやなんだろう?それが。」
ゲム・カモフ「……………」
『若き稲妻の肖像 続く』
また一気ageにしようと思いましたが
とりあえず出来たとこからageさせていただきますた
ギルティ「いやーひどかったぁ、バーちゃんの歌」
アーリー「(結局バーちゃんゆーてる……)」
デリンジャー「口直しだ! このままでは耳から伝わり脳が脅かされる!」
ジェムズガン「こういう時にこそリガズィ・カスタムの出番だぜ! 天使の歌声できっとこの毒から救ってくれる……」
バーザム「……OTL」
グフB「げ、元気を出せ、その、個性的っ、と言うか……」
バーザム「いいんだよ、フッ……こうなったら、また聴かせてやる……ふふふふ」
いけない、全員の一斉攻撃(ほとんどはAC組)にバーザムが狂いだしたようだ。
その横で、珍しくグフBがあたふたしており、さらにその横では、耳を塞いだままセラフィムが固まっている。
リガカス「でも私、最近の歌よく知らなくて……」
デリンジャー「ならばオレが入れてやろう!! ポチッと」
ジェムズガン「がんばれよ〜! 歌詞見ながら適当に歌えばいいんだからな〜!」
リガカス『う、うん、わかりました』
曲が流れ始める。歌うモーションに入るリガズィ・カスタム。
リガカス『お〜そいかか〜える犯罪(バイオレンス)♪ あ〜やしい黒い影ぇ♪』
ジェムズガン「なぁ、デリンジャーアームズだっけ?」
デリンジャー「ん? どうした?」
ジェムズガン「なんでさっきから勇者シリーズなんだ?」
デリンジャー「エルドランシリーズの方がいいか?」
ジェムズガン「いやそういうんじゃなくて……」
リガカス『GET AWAY! いつかぁ〜♪ 悪がぁ滅びるまで〜〜♪』
バーザム&ギルティ「「いえーい♪ レッツマイトg(ry」」
セラフィム「………最近の歌じゃないんじゃ……」
続
またやっちまった。ごめんなさい
『カラオケの裏側で』
バーザムの美声が他の皆の脳髄を揺るがしていたその頃、同店内に珍しい集団がいた。
珍しいというかむしろ恐ろしいその集団こそ、大UC武徳会こと格闘系運動部の首脳級懇談会である。
たまにこうやってトップが集まって親睦を深めているのだ。
メンバーはグフカス、旧ザク、ザメル、ジ・オ、ゲルググA、ヅダ、それにガルバαもいる。
ガルバとジ・オは外来の競技の部からの初めての参加だ。
ザメル「では僭越ながら、おいどんが露払いを勤めさせていただきもんす。」
ガルバ「あら、あなた歌なんか歌えたの?」
いきなりイヤミ攻撃のガルバをよそに、盛り上がっている一団もある。
旧ザク「よ!待ってました!」
ヅダ「たっぷり、たっぷり!」
ごほん、と咳払いをしてザメルが歌い始める。
ザメル「土俵のヤァ 土俵のヤ ア〜ア〜 砂つけ 男を磨き〜」
ガルバ「相撲甚句じゃありませんの!」
旧ザク・ヅダ「ハァ〜ドスコイ〜ドスコイ〜」
ガルバ「合いの手入れてるし!」
ゲルググ「ガルバが知ってるなんて意外ね。」
ガルバ「そ、それくらい知ってますけど…なんでカラオケに来てアカペラで相撲甚句ですの?」
そんなガルバの戸惑いをよそに、ザメルはやんやの喝采を受けている。
ヅダ「よし、では次は俺だ!」
ザメル「む!あれでごわすな!?」
旧ザク「いい所をたのむぞ!」
ヅダ「風、粛々として〜ぇ〜え〜易水〜寒ぅ〜く〜」
ガルバ「今度は詩吟かよ!!」
2連続アカペラで伝統芸能が続いてはガルバのガラが多少悪くなってしまうのもいたしかたないだろう。
グフカス「…うーむ、壮士の凄烈な覚悟を目の前に見るようではないか。」
ガルバ「楽しんでるし!」
ゲルググ「グフカスさん、彼の詩吟に私たちで華を添えましょう。」
グフカス「…(コクリ)」
二人は言うや互いの得物をどっからか取り出しヅダの詩吟に合わせて剣舞を舞いだした。
ガルバ「な、なんなのこの人たち!?」
ジ・オ「ぼ、僕らはいったいどうしたらいいんだろうねぇ…」
ヅダ「次は旧ザクさんのアレを頼むよ。」
旧ザク「おう!…又修羅道の閧の声ぇ〜矢叫びの音震動してぇ〜」
ガルバ「ハイハイ、謡曲謡曲…」
ジ・オ「しかし君、よく知ってるね。僕なんて何が起こってるのかすら理解できない…」
そう、彼らはカラオケをしに来たのではない。
思い切り大声で謡や詩吟や相撲甚句を歌える場所としてカラオケボックスを選んだだけなのであった。
そしてそれを知らずに連れてこられ、物凄い勢いで取り残されていく二人。
ガルバ、ジ・オ「帰りたい…」
会は今始まったばかりだ。
二人の苦難の時はいま少し続きそうである。
『カラオケの裏側で 終わり』
>>304 EZ-8「やったああぁぁぁ!やったああぁぁぁぁ!」
ホバートラック「大学合格♪」
EZ-8「やったああああぁぁぁぁ!やったああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
陸戦型ガンダム「社長就任♪」
元ネタ知らん人すまん。
そういえばギガンとかガッシャって擬人化されてるっけ?
バーザムにさえやられるチンピラABとして。
ペズン・ドワッジは?
そういや、カスタムとかは出てるけど、無印デスサイズ、サンドロックは出てたっけ?ついでにジェミナス01とか
ドワッジいないよな
ACやAUの話って、需要あるのかと思いつつ投下してみるテスト
ちなみにカラオケネタは思いつかなかったから諦めたorz
ヘビー「う〜ん、今月も食費が厳しいなぁ」
夜のヘビーアームズ家。
その中に、一人ちゃぶ台の前に座り悩んでいるヘビーアームズ。
今、彼女を悩ませているのは今月の電気代、ガス代その他諸々の家賃。
特に食費がものすごい。まぁ、犬猫ならまだしもパンダとかいるんだから仕方ない。
どう計算しても赤字になってしまう、ヘビーアームズはある決断をした。
ヘビー「お、お帰りなさいませ、ご主人様……」
それは自分もアルバイトをすること。学園では基本的に禁止とされているが、例外というものもある。
実際、今ではヘビーアームズカスタムのバイト収入などを節約しつつ生活していたのだ。
だが、それでも足りなくなってきた、よってヘビーアームズ自身もバイトしなければならない。
ただ、バイト先がメイド喫茶というのが、本人にとってやや抵抗があるが。
絶対領域とかよくわからない説明やら聞かされ、時にはセクハラまがいの客も来たりする。
だけど、自給が他と比べるといいので、まぁ、仕方がないのだ。
ヘビー「ふぅ、早く帰ってご飯作らなきゃ……」
バイトが終わり、UC町をヘビーアームズは歩いている。
まだ入って間もない、接客は何とかできるがとにかくメイド服が恥ずかしい。
天の人『お疲れのようだな』
ヘビー「おかげさまで」
天の人が話しかけても、もう驚くような真似はしない。
人とはすぐ慣れてしまうものだし、下手に何か言うとまた自分の変な秘密を言うに決まっているからだ。
ヘビー「あの……一ついいですか?」
天の人『どうした?』
ヘビー「私たち、今コマカスさんやバージムさん捕まえようとしてるんですよね?」
天の人『あぁ』
ヘビー「AC町の平和も守らなければならないんですよね?」
天の人『何が言いたい?』
ヘビー「その………お給料とか、だめですか?」
天の人『………』
後日、コマカスやバージムの前に姿を現したヘビーアームズ改は、物凄いやる気に満ちていました。
だって、生活がかかってるから……
終
326 :
325:2007/05/29(火) 21:44:43 ID:???
過疎り始めたか……
俺が書く話がつまらんのもあるんだろうが、やっぱ需要ないのか?
327 :
318:2007/05/29(火) 22:10:12 ID:???
>>326 ヒント:たまたま
住人が少ないから人がいるときもあればいないときもあるです。
俺も帰ってきて風呂入って日曜ぶりで覗いた所だし。
328 :
325:2007/05/29(火) 22:19:29 ID:???
なぁ〜んだ、たまたまか〜
じゃあ今後も書いていいよね?答えはk(ry
このスレにはネタ書いた後のレスポンスは期待しない方がいいぞ、残念ながら。でも
>>325GJ。
とりあえずACはネタ無しなのでUCネタを投下するよ
先に言っとこう、勢いで書いた反省はしていない
放課後のUC学園のナギカタ部。
その部に一人の訪問者がやってきた。背中に背負っていた薙刀を杖代わりにしボロボロの制服はUC学園女生徒のもの。
そして弱々しく危なっかしい足取りで、ようやく辿り着き最後の力を振り絞り扉を開いた。
ジム・ストライカー「や、やっと、ついたぁ」
開いた瞬間、全ての緊張が解けてジム・ストライカー(以後ジムスト)はその場に倒れこんだ。
薙刀部の面々のみならず、他の部活の人間も驚き、彼女に駆け寄っていった。
ジムスト「ごめんなさい、ごめんなさいドライセンさん」
ドライセン「もう謝らなくていい」
数時間経ち、辺りはすっかり夜となった道をドライセンがジムストを背負い歩いていた。
ちなみにジムストもナギカタ部、なのだが究極の方向音痴によりあまりまともに練習に参加したことがない。
なのに強さ的にはそれなりの人。
今日も、部活、いや学園にようやく辿り着いたのはいいけど、すでに力尽き倒れてしまった。
そして、夜まで待っても目が覚めずドライセンが彼女を背負って家まで送る際目が覚めた、というわけ。
ジムスト「あの、重くないですか?」
ドライセン「鍛えているから問題ない。あ、それと、部長命令、というより学校命令で明日からストライカーの登下校に私が付き添うことになった」
ジムスト「ふぇ?」
ドライセン「一人にしてしまうと迷ってしまうからだそうだ。AC学園やAU学園にまで入ってしまったそうじゃないか」
ジムスト「は、はい……」
ドライセンからの意外な言葉もあり少し驚いた直後、苦い思い出を言われジムストは少ししゅんとする。
その反応にドライセンは微笑んだ。
ドライセン「気にすることはない。ストライカーの方向音痴は昔から知っているから。それとも、私では不満か?」
ジムスト「い、いえ、そんな事ないです」
ドライセン「なら、よろしく頼む」
ジムスト「はい。それと……ひとつ聞いていいですか?」
ドライセン「ん?」
ジムスト「ドライセンさんは、ザクさんが好きなんですか?」
ドライセン「っ!!!」
二人は笑顔で約束。
だがその直後、ジムストのストレート過ぎる質問に、顔を真っ赤にさせるドライセンがいたそうな。
―終わり―
薙刀部のゲルググさんってどんな感じなんだろう。
話にしたい気もするが
今一キャラのイメージがわかない…
今までのネタからすると「普通の人」だな。自分で勝手に味付けして構わないんじゃないか?ぶっ飛ばしすぎるのはあれだが。
うむ、ゲルググとガルバと喧嘩させようかと思ったけどあきらめた。
『プールサイドの憂鬱』
梅雨の気配を感じさせるどんよりとした金曜の午後、
ズゴックとゼーゴック以外の水泳部の面々は陰鬱な表情でプールサイドに集まっていた。
原因は一つ…
ゴッグ「最近出番がないな…」
ゾック「ほんとに減りましたわねぇ…」
アッグ「わたしは恥ずかしいから、あんまり出番がないほうが嬉しいけど…」
アッグガイ「まあ出番が多いとひどい目にあう回数も増えるしな。」
ゴッグ「お前のは自業自得だろうが!しかし他の人間は違う!」
アッグガイ「ヘイヘイ…」
ゴッグ「美人のキャプテンからお嬢様、不思議ちゃんからロリ、果てはアホバカまで各種取り揃えてるのに、なぜだ!」
アッガイ「…色恋沙汰がないから(ボソ」
一同「う!!!(ぐさぁ!)」
一同の胸にアッガイの言葉が突き刺さる。
そこへ遅れてズゴックとゼーゴックがやってきた。
ズゴック「…でね、また旧ザクさんから誘いの手紙が来たのよ。今度は水族館で待ち合わせましょうって。」
ゼーゴック「へぇ〜。今度こそうまく行くといいね。」
ズゴック「限りなく心配だわ…。」
ゼーゴック「う〜ん、じゃあ、今度はわたしとβ君の二人で見ててあげよっか?」
ズゴック「うーん…」
ゼーゴック「前みたいにこっそりやるんじゃなくて、最初から2組で水族館回るの。どう?」
ズゴック「あ、それならお願いしたいわ。」
しかも今しがた胸に突き刺さった言葉を、更にハンマーでガンガン打ち込むような会話をかわしつつ。
一同(ギロリ…)
ズゴック「う!殺気!?」
ゼーゴック「ど、どうしたの?みんな?」
ゴッグ「別に!さあさあ練習するぞ!」
その日の水泳部内には、ずっとギクシャクした不穏な空気が流れていたという。
アッガイ「…黒キュベくん×弟くんを推進すればいいのに(ボソ」
別な意味で不穏なことを考えている部員も一人混っていたが。
『プールサイドの憂鬱 終わり』
おk、GJだ。
『ゲームセンターのこんな風景』
UC町のゲーセン内
ギルカス「……♪」
ただいまギルカス30連勝中……
ギルティ「あ、ジェームズじゃん!」
ジェムズガン「お! ギルギルじゃーん!」
ギルギル&ジェームズ「「いえーい!!」」
何だか意気投合していた二人。ゲーセン内でばったり会って嬉しそう。
ジェムズガン「こんなとこで何やってんだよ、ここUC町だし遠くね?」
ギルティ「お姉ちゃんの付き添い」
ジェムズガン「あぁ、なるほど……うし、おれもいっちょやってくっかな!」
ギルティ「おおジェームズ! なんと勇敢な。でも勇気と無謀は別物だよ、骨は拾ってあげるからね?」
ジェムズガン「フ、今までの俺と思うなよ。ギルカス様に負けて以来、特訓に特訓、借金に借金をかさねて俺は遥かにレベルアップしているんだ!!」
ギルカス「じゃあ早く来なさい? お姉さんが遊んであげるから♪」
ジェムズガン「はぁーい♪」
笑顔でかけていくジェムズガン。
この時ギルティは、あぁこいつもやっちまったと思っていたそうな。
ジェムズガン「いくぞ!!」
そして、数分後ゲーセンの隅で泣き崩れるジェムズガンを目撃した人が多数いたそうな。
ギルカス「あらあら、もしかして誰も相手にしてくれないのかしら?」
グフカス「では私が相手になろう」
そしてまた、新たな戦いが始まろうとしている……
ギルティ「おお! グッフ〜だぁ〜! 偶然だね?」
グフB「頼むからその呼び方は……」
ギルティ「よし! お姉ちゃん達は放っておいてプリクラ行こプリクラ!」
グフB「ちょ!!」
―終―
>>335 グフA「グッフ〜・・・(´;ω;`)」
バーザム「言いたい事は分かるが泣くなよ・・・」
グフカス「グッフ〜…か……」
ギルカス「なぁに?グフカスさんも何か欲しいのかな?」
グフカス「そ、そんな事ない……」
ギルカス「(あ、可愛い)」
……ぎゅっ
グフカス「なっ!いきなりなにを……っ!(///」
ギルカス「あ、ごめんなさい、つい」
だんだんギルカスが百合キャラになってる気がするが気にしない
>>337 ルシフェルが女っぽいキャラだから大丈夫かと
百合キャラなら妹にも手を出しs(ry
>>337の光景を見つつゲーセンの物陰
アッガイ「……姉同士の百合」
描き描き……
アッガイ「あえてACの人を受けに……」
描き描き…………
アッガイ「…(///」
ギルティ「じゃーん!゛今回゛は巫女さんの服〜!!」
グフB「(は、恥ずかしい、でも、バーザムは可愛いと言ってくれるかな…)(///」
アッガイ「……妹の方も…」
アッガイのネタは今日も増えていく…
―終―
反省はしてるが後悔はない
さらにその影
高機動「というようにアッガイは知り合いや友人さえも性欲の対象にする変態腐女子である・・・と」
ザク「・・・高機動、何やってんだ?」
高機動「いやあ、最近恐喝ネタが無くなってきてさ。ネタ探ししてたらちょうどいいのが。あ、写真も撮っとかないと」
ザク「おい待て恐喝はやばいだろ。やめろ」
高機動「え〜見逃してよ〜」
ザク「駄目だ。最近お前調子に乗って」
高機動「スキウレ貸すからさ」
ザク「俺は何も知らない聞いてない」
アガーイタソのスケッチブックにはすでに高機動とかの姿もありそうな気がするというか
すごい体してんだから自画像描いてくれ。
『アガーイタソの一日』
6:00 起床 枕は攻め、布団は受けと結論
6:30 シャワー 自分の体には興味がない
7:30 朝食 目玉焼きを箸で陵辱する
8:00 登校 グフカスさんに絡むガルバさんはツンデレでFA
午前 授業 大UC武徳会男子部、ザメル総受け本(予定)のラフ画を作成
昼休み グスタフカールとΞの二人に陵辱されるメッサーをさらっとスケッチ
午後 授業 レウルーラ先生のサザビーさん調教はどこまで進んでるのかしら?
午後 部活 ふとキャプテン×弟くんカプを思いつく
午後 帰宅中 写真を撮っている高機動を目撃。ザメル本に高機動くんの恐喝系鬼畜物も入れることにする
19:30 夕食 キャベツの誘い受けに嵌るドレッシングが愛らしい
20:00 シャワー 相変わらず自分の体には興味がない
24:00 就寝 竹刀×副キャプテンはイマイチ食指が動かないなどと考えながら…Zzz
『アガーイタソの一日 終わり』
『ヤマ無し落ち有り意味無し・・・?』
その日、ザメルはUC学園の相撲部部室で一人稽古をしていた
ひたすら柱に体をぶつけ己の心身共に磨きをかけている
そんな部室に誰かが来た 高機動だ
ザメル「高機動・・・?何しに来た」
高機動「別に?大した用件じゃないさ」
そう言って高機動はザメルの目の前に写真を数枚投げた
目の前に落ちた写真を拾い目に取るザメル
ザメル「こ・・・これは!?」
高機動「あんた等相撲部の裏の顔さ、幾ら部費が少ないからってそんなことまでしてるなんてねぇ・・・」
ザメル「き、貴様・・・」
詳しい事は割愛させてもらうが相撲部は部員も少なくそれゆえ部費も少ない、その足りない分を稼ぐために裏で色々とやっていたのだ
ザメル「・・・どうする気だ・・・学校側に報告する気か」
ザメルの手の中の写真が握りつぶされる、が高機動のことだ、呼びは幾らでもあるのだろう
高機動「なに、学校側に言うつもりは無いよ、言ったところで僕に何の得も無いしね」
ザメル「何が目的だ?俺たちから搾り取れるものなんて・・・」
高機動「アンタに一つお願いがあるだけさザメル先輩」
ザメル「・・・・?」
相撲部の休憩室、そこには男の臭いが篭った布団が一組あるだけで他には特に何も無いガランとした部屋だ
ザメル「な・・何を」
高機動「前々からアンタのこと気に入ってたんだ」
ザメル「じょ、冗談を・・・んぐっ!?」
ザメルの口を自分の口で塞ぐ高機動、彼のテクニックは上々のものだ
高機動「アンタみたいな体が好きなんだ・・・」
そう言ってまわし一丁だったザメルの胸に手をかけ・・・
RD-4「・・・・・・・・・・・・・・」
教室に忘れ物を取りに来たRD-4は見てしまったのだ・・・アッガイの描いた高機動×ザメル本のネームを・・・
RD-4「・・・・・・・・・・・・・・」
彼女は黙って次のページを捲る
それをジッと観察しているアッガイ
アッガイ「・・・次の本も決まり・・・(RD-4→高機動×ザメル)www」
そしてその背後に気配を消して佇むコマカス
コマカス「♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯」←必死に体から出る殺気を抑えている
真っ赤になりながらも最後まで見てしまったRD-4
RD-4「・・・・・やっぱり高機動くんって・・・」
そのままRD-4は見なかった振りをして教室から立ち去る、隠れるアッガイ
ネームを回収して立ち去るアッガイ そして教室にはコマカスだけが残される
コマカス「・・・・・・・さっきRD-4が言ったやっぱりって何だ・・・?」
とりあえず当面はアッガイへの復讐だけを考えることにして教室を立ち去る。
そして誰も居なくなった 了
グフカス攻め×ギルカス受けで妄想しちまったじゃないか!どうしてくれるww
『アッガイ最強伝説始動』
その日、ゾックはアッガイの家に来ていた。
微妙にずれてるこの二人、案外気が合うのだ。
しかしアッガイの部屋でゾックが見たものは
いくらなんでも想像を絶する恐ろしいものであった。
ゾック「一冊丸ごとグフ父×ヅダ父 怒涛のUC町最強ラブラブオヤジカプ(リバもあるよ)」
アッガイのWebサイトに載っている最新刊の売り文句だ。
客が来ても隠そうともしないところも恐ろしいが
題材そのものが通常の萌えのレベルを超過しすぎである。
アッガイ「…オヤジの純愛って萌えるよね(ボソ」
更に同意を求めてくるし!
ゾック「う、うん。」
ゾックは愛想笑いを浮かべながら頷くしかなかった。
しかし、その心の中ではアッガイの底知れぬ萌え力に恐怖を抱かざるをえないのであった。
『アッガイ最強伝説始動 終わり』
か、過疎・・・
一校目からこんな感じだった気がするけど>過疎
『生徒会の過疎化対策』
赤ゲル「というわけで、やはり華やかさが足りないと思うのだよ。」
ブラウ・ブロ「はあ。」
赤ゲル「君もそう思うだろう?」
ブラウ・ブロ「いきなり聞かれましても、私にはいったい何のことやら…」
赤ゲル「鈍い男だな、君も。タイトルを見たまえタイトルを。」
ブラウ・ブロ「は?タイトル?と申されましても…」
赤ゲル「あーもういいよ。そんな鈍い有様だから登場回数が激減するのだ。」
ブラウ・ブロ「ぐわ!なんだか分からないが胸に突き刺さるお言葉!?」
赤ゲル「とにかく、最近校内の賑わいが足りないという話だよ。」
ブラウ・ブロ「ストレートにそう申して頂ければ…」
赤ゲル「これからは察したまえ。で、その対策だが…」
ブラウ・ブロ「水着コンテストなら却下ですよ。」
赤ゲル「う!なぜ分かったのかね!?」
ブラウ・ブロ「もう会長との付き合いも長いですからね。お考えなさることはお見通しです。」
赤ゲル「く…いらない部分にのみ敏感に反応しおって…」
ブラウ・ブロ「会長がいつもそんなことばかり言ってるのでなければ、私も反応せずに済むのです。」
赤ゲル「しかし、君ぃ、先日赤ザク君やエルメス君、キュベレイ君にゼーゴック君、グフカス君が
揃って披露してくれたダンスに精神の高揚は感じなかったかね?(
>>315参照)」
ブラウ・ブロ「ま、まあそれは…」
赤ゲル「そうだろう、そうだろう。これが水着なら更に…」
ブラウ・ブロ「 却 下 で す 。 それとこれとは話が別です。」
赤ゲル「ふう、やはりだめか。まったく君もいつまで経っても固い男だな。ちょっとトイレに行ってくるよ。」
ブラウ・ブロ「はぁ…まったくいつまで会長は水着コンテストに固執されるのかな…」
エルメス「あら、わたくしもスレが変わるたびに新しい水着を買って用意しておりますのよ?」
ブラウ・ブロブラウ 「エ━━━(゚Д゚;)━━━! 」
赤ゲルとエルメスの1校目からの願いが達成されるのはいつの日か。
『生徒会の過疎化対策 終わり』
GJ!久々に生徒会を見た
…そう言えば、主人公って(ry
V「あの、赤ガンダム君?」
赤ガン「あ?」
V「あのね、あのね、今度中間テストでしょ? それで勉強教えて欲しいんだけど」
赤ガン「何で俺が」
V「だって、赤ガンダム君って頭いいから」
赤ガン「理由になっていないだろう。白い善人にでも頼むんだな」
V「あたしは、赤ガンダムに教えて欲しい!!」
赤ガン「……ちっ、今回だけだからな」
V「うんっ! ありがと!!」
数日後……
V「テストばっちりだったよ赤ガンダム君!」
赤ガン「俺が教えたのだから当然だ」
V「そうだね、赤ガンダム君の教え方とっても解りやすかったし!」
赤ガン「んじゃ、俺は行くぞ。もう用済みだろ?」
V「あ、でもお礼とか……」
赤ガン「いらん、じゃあな」
V「待ってよ〜! 赤ガンダム君〜!」
赤ガン「ついてくんな!!」
ジェイブス「あの野郎……」
終
夕方、部室に忘れ物を取りに来たグフカスは見てしまったのだ!!
つ【グフカス×ギルカス本(18禁陵辱系)】
つ【ヅダ×ルシフェル本(女性向け18禁脅し系)】
※各内容は想像にお任せします
グフカス「……(///」
ぱら
グフカス「……うわぁ……ヅダ君……(///」
アッガイ「……」
部室の入り口の隙間から、こっそりグフカスの光景を見ているアッガイ。
そしてグフカスは辺りに誰かいないか確かめる、隠れるアッガイ。
グフカス「……部長として預かっておくか………(///」
鞄に各本を入れるグフカスは部室を後にする。
そして遠くから見ていたアッガイは……、
アッガイ「……グフカス先輩が気に入ってくれたなら……今度のイベントも大丈夫」
次のイベント時の勝利を確信していた(デリンジャーアームズとの勝負)。
終
反省はない
久々に投下してみるテスト。新キャラ注意
『パーフェクトな恋?』
早朝のとある家のダイニング。
???「〜♪」
そこにはUC学園の制服の上にピンクのエプロンを身にまとっている女の子。
とても機嫌良さそうに鼻歌交じりで、小さなお弁当箱に具を詰めている。
卵焼きにタコさんウィンナー、ご飯の中央の上にはハート型の桜でんぶ。
そしてすべて綺麗に盛り終えると、ピンクの布で包んだ。
???「よしっ! 完璧パーフェクト!!」
完成した手作り弁当の前で、嬉しそうに笑顔でガッツポーズを決めたのはパーフェクトガンダム。
友達からはパフェガンと呼ばれている女の子である。
朝早く起きてお弁当を作っている理由、それは誰かに渡すためなのだ。
パフェガン「いってきま〜す!」
準備を整え、家を飛び出していくパフェガン。
そろそろあの場所に『彼』が来るはずだから。
しばらく走り、電柱の隅に隠れる。何とか間に合うことが出来たと、少し息を切らしながら前髪を軽く整える。
そして、本命の彼は現れた。
赤ガン「……あぁ、何もかもウザい。全人類死ねばいいのに」
パフェガンの本命とは、朝から妙なことを言っているガンダムそっくりの男、赤ガンだった。
彼は二年学年が下。だが赤ガンが転向してきた初日に一目惚れ、今まで片思いをしていた。
ちなみにパフェガンのアプローチは今日が初めてではなく、今まで手紙などを送っていたが赤ガンに軽くスルーされていたのだ。
パフェガン「私のパーフェクトラブ作戦に間違いなんてないんだから……ふふ、手作りのお弁当で高感度アップ……」
電柱から顔を出し歩いている赤ガンを覗いているパフェガンは、傍から見ればかなり怪しい。
実際、UCの生徒に怪しい視線で見られているが彼女は気づいていない。
そしてパフェガンは行動を起こそうと、走り出そうとした。
ガンダム「あっ!」
パフェガン「きゃっ!!」
しかしその瞬間ガンダムの背中にぶつかった。
普通にガンダムはパフェガンの横を通ったのだが、当の本人は気づかなかったのだ。
そして、パフェガンはお尻から転び、手に持っていたお弁当は宙に舞った。
パフェガン「ああぁ!!」
もう駄目だと、パフェガンは絶望の声を上げた。
だが、お弁当が地面に落ちる前にガンダムがキャッチした。
呆然となりながら、パフェガンは差し伸べたガンダムの手をとり立ち上がった。
ガンダム「大丈夫ですか、先輩?」
パフェガン「あ、うん、ありがと」
ガンダム「あの、もうちょっと周りを見たほうがいいですよ? せっかくのお弁当が台無しになっちゃいますから」
パフェガン「そ、そうだね、気をつけるよ」
ガンダムは笑みを浮かべて、パフェガンにお弁当を手渡した。
そしてパフェガンはというと、何故か頬を赤くして俯いていた。
ガンダム「それじゃあ僕はこれで。日直があるので」
パフェガン「うん……それじゃあ」
ガンダムは終始笑顔でパフェガンにお辞儀をし、そのまま学校へ向かった。
しばらくパフェガンはガンダムの背中をボーっと見つめている。
彼女の瞳は潤んで、頬は赤くなっていた。
パフェガン「………あの子は確か、ガンダム君……ガンダム君、か」
この時、パフェガンの頭の中では赤ガンからガンダムが支配し始めていた。
要は、今までは赤ガンに惚れていたのだが、今この瞬間彼女はガンダムのほうが気になってしまったのだ。
ガンダムはまた一人、女の子に惚れられてしまったことをまだ知らない……
パフェガン「はいガンダム君! これ朝のお礼だよ、よかったら食べて? ちょっと崩れちゃったけど……味はパーフェクトだから!!」
ガンダム「え……?」
終
パーフェクトガンダム
女/UC学園高等部3年/MSV
ある些細な一件以来、ガンダムに思いを寄せている。
ガンダムに惚れる前は赤ガンダムに思いを寄せていた。
モットーはパーフェクト。好きな言葉は完璧とか。
だが、一つの事に集中すると周りが見えなくなってしまうあたりパーフェクトではない。
ほぼ毎日ガンダムにアプローチをかけている。
反省はない
『男の世界』
旧ザク「ふん…どうあっても引けぬと…そういうわけだな?」
ヅダ「当然だ。そちらこそ引く気はないのか?」
旧ザク「愚問だな。」
ヅダ「やはり…やるしかないようだな。」
旧ザク「ああ。それが宿命だ。」
二人の間に肌を切り裂くような殺気が漂う。
旧ザク「じゃーんけーん!」
ヅダ「ポン!」
旧ザク (パー)
ヅダ (チョキ)
ヅダ「ふはははは!俺の勝ちだな!」
旧ザク「ま、待て!三回勝負だ!」
ヅダ「なにお!?未練な!」
旧ザク「ふふふ…さては自信がないのだな?」
ヅダ「バカな!俺の勝利は必然!何度でも勝負してくれるわ!」
旧ザク「その言やよし!ゆくぞ!」
毎日の昼休み
学内で販売される惣菜パンを巡る争いは
UC学園名物となっていた。
ある時はカツサンド、またある時はヤキソバパン、
とにかく当日の一番豪華な惣菜パンを巡って
なぜか旧ザクとヅダは
毎日闘争を繰り広げているのであった。
アッガイ「なんで二人で同じパンを買って仲良く食べないのかしら(ボソ」
例えパンの数に充分な余裕があっても、
あえて競い合うのが武術家の宿命なのである。
負けた方は、その日の一番の目玉メニューが食べられない。
それが、この二人の対決の掟であった。
ギャンヌ「面倒なことしてるのね…」
ギャンヌが溜息をつくのももっともな
昼下がりの武術家同士の意地の張り合いであった。
『男の世界 終わり』
『爆発した芸術だ』
個人サークル「体育座り」を主催する同人作家アッガイ。
日常的な光景を絶妙な感覚で萌え化させるその手法に
熱狂的なファンになってしまう者も少なくない。
この日の昼休みもアッガイは日常に潜む萌えを掘り起こすべく
スケッチブックを片手に校内を巡り歩いていた。
そして校舎と校舎の間の通路、屋根だけがかけてあり、
中庭と校庭が両側に見える、校内絶景ポイントの一つに
彼女が差し掛かった時、そこに聞こえてくる騒々しい声…
???「君!君!待ちたまえ!!君の美が語りかける声が聞こえないのか!?
君の美は、今まさに僕によって掘り起こされようとしているのだ!
つまりは!僕によって描かれてこそ初めて君の美が完成するのだ!!
なぜわからん!!!」
アッグ「こ、こまりますぅ(泣)」
そこに見えてきたのは木炭とスケッチブックを持ち
制服の上からスモックを着込み、更には頭にベレー帽を載せた
昔のマンガに出てきそうな画家ルックの少年と
彼に追いかけられ、ベソをかきながら小走りに逃げているアッグであった。
アッガイ「なにしてるの?嫌がる女の子を追いかけて(ボソ」
アッガイがいつものボソボソ声ながらも毅然とした態度で
二人の間に割って入る。
こういう所は意外と頼りになるアッガイなのであった。
アッグ「アッガイさ〜ん!よかったぁ〜!助けてください〜(大泣)」
アッグは安心したのか、更にボロボロと涙をこぼしながらアッガイの後ろに隠れた。
???「何をしてるだと?愚問だな!僕は彼女に美を見出した!
よって彼女にモデルになるよう…う!」
倣岸に言い放とうとした謎の少年の目が、アッガイの上に止まって動かなくなる。
???「…その時雷光が僕の胸を貫いた。
目の前に現れたその女の体から発せられた…
その豊満な胸が!完璧なまでに丸い臀部が!
僕の体の奥深くを貫いた!
エロスが!愛が!形を取って現れたのならば、
彼女の如き姿をとるのではないのか!?」
謎の少年はいきなり大声で芝居がかった独白を始めた。
さすがのアッガイもあっけに取られている。
???「君ぃ!今すぐ僕のために裸になって描かれたまえ!
君こそまさに、僕に霊感を与える者!創造の源泉!
お礼に僕は君を、人類がかつて到達したことのない、
美の森の深部にまで連れて行くことを約束しよう!
さあ!今すぐ脱ぎたまえ!今!ここで!さあ!!」
アッガイ「ななな、なんなの?私に言ってるの?(ボソ」
???「君以外に誰がいるのだ!ええい面倒だ!僕がじきじきに引っぺがしてくれる!」
アッガイ「わ!ちょっ、ちょー!ちょっと!ちょっと!」
『爆発した芸術だ その2』
謎の少年がアッガイの服に手をかける。
それなんて露出プレイ?そんな問いを発する余裕もなく
アッガイが少年の手から必死に服をガードしているその時
…あの音が聞こえてきた。
ドドドドドドドドドドドドドドド
急接近してくる足音、そして…
ドーン!!!
少年はいつもながらの快足を飛ばしてやってきたゼーゴックに跳ね飛ばされ
はるか彼方に吹っ飛んで行った。
そして少年が今までいた場所には、にこにこと笑うゼーゴックが立っている。
ゼーゴック「あー、アッグちゃん、アッガイちゃん!天気いいねー。お昼食べた?」
例によって人を跳ね飛ばしても一向に気付かないゼーゴックであった。
アッガイ・アッグ「た、助かった…」
ゼーゴック「?」
安堵のあまり思わずへたへたと座り込んでしまったアッガイの目に
さっきの少年が跳ね飛ばされた時に落としていったスケッチブックが目に入った。
アッガイ「どんな絵を描くのかしら(ボソ」
スケッチブックをめくってみる…
アッガイ「…う!」
アッガイの表情が強張る。
アッグ「わぁ、絵は本当にうまいんだ。」
横から覗き込んだアッグが驚嘆の声を上げる。
そう、確かにそこには素晴らしいデッサンがいくつも収められていた。
ほとんどは町の中を行き交う人びとの絵『爆発した芸術だ その2』。
そしてそれは、ただの木炭デッサンでありながら、
感動的なほどの躍動感を見せていた。
アッガイ「…ま…負けた(ボソ」
アッガイの手からスケッチブックが滑り落ち、彼女はがっくりと膝をついた。
ゼーゴック「ど、どうしたの?」
アッグ「あわわわわ…アッガイさん、大丈夫ですか?」
アッガイ「く…一体何者…ただの変態じゃない(ボソ」
アッガイにとってはじめての屈辱的な敗北体験であり、
唯一彼女をビビらせることのできるライバルとの出会いであった。
そして屈辱の感情を胸にアッガイが戻った2-Cに
フランス帰りの天才少年画家マ・クベ専用グフが転入してきたのは
その日の午後のことであった。
『爆発した芸術だ 終わり』
うお。変な所に、タイトルのコピーが。
×ほとんどは町の中を行き交う人びとの絵『爆発した芸術だ その2』。
○ほとんどは町の中を行き交う人びとの絵。
です。サーセン
マ・クベ専用グフ(MS-07B グフ マ・クベ専用機)
男/UC学園高等部2年C組/美術部/MSV
グフカスタム、グフBの遠縁に当たる少年で、フランス育ち。
小さい頃から天才画家と言われてきたが
最近は表現の壁に突き当たっている模様。
ルナティックでエキセントリックな天才肌である。
アッガイに芸術家的一目惚れをしてしまった。
なお陶磁器に関する造詣も深い。
痩せこけた体にだぼだぼのスモック、
もじゃもじゃ頭にベレー帽がトレードマーク。
いつの間にやらキャラクター増えてる
まとめまだかね?もう何ヶ月も更新されてないが………
ぬ氏が忙しいのは今日昨日のことでもなし
いっそ住人で入力分担するとかするか?
362 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 14:23:12 ID:K19K9Rs4
保守
うお、賛同ナサス
『目覚める鉄の爪』
旧ザクはいつものようにプールサイドに来ていた。
もちろんズゴックを部に勧誘するためである。
するとそこに先客が…
マ・クベ専用グフ(略してマ・グフ)
「アッガイ!今日も我が美の生贄になってもらおうか!」
ゴッグ「な、なんだ?この男。」
アッガイ「…やっぱりこんな展開か(ボソ」
マ・グフ「見える!見えるぞ!その水着の下の肉体が!
美の神に授かった我が目の前には
水着など海中のエチゼンクラゲに同じ!」
そしてスケッチブックを広げて物凄い勢いで木炭を走らせるマ・グフ。
旧ザク「なんだ、騒がしいのう。」
旧ザクはいつもの自分を棚に上げ、
騒がしい先客の広げているスケッチブックを覗き込んだ。
そこに描かれていたものは、
旧ザクにとってはあまりに衝撃的なものであった。
そう、画面を埋め尽くすアッガイの裸体…
しかもそれは旧ザクにもはっきりわかるほど
扇情的な構図で描かれていた。
旧ザク「ななななんたることを!ししし神聖な学園で破廉恥な!」
旧ザクが真赤になりながら絵を描いていた少年を詰る。
マ・グフ「なんだと、凡人め!破廉恥だと?芸術が分からんのか!」
旧ザク「乙女の裸を絵に描いても芸術ならば猥褻ではないと!?」
マ・グフ「バカめ!猥褻こそ芸術の原動力!」
旧ザク「な!開き直りおったか!?」
マ・グフ「救いがたい俗物だ。
いいか、猥褻が忽ちにして天上の美しさを現す魔術、
これを使うものこそ画家、この術を名づけて美術と言うのだ!
地獄の衆生が即身成仏する境地と知れ!」
旧ザク「ええい、ゴチャゴチャと!猥褻と認めたからには許しておけん!」
マ・グフ「やかましい!この美の力の前に何ほどのことができるか!」
そう言うや、マ・グフは先ほどよりさらに細かな描写を加えたデッサンを
旧ザクの目の前に突きつけた。
旧ザク「う!み、見てはいかん!し、しかし目がひきつけられる!!」
マ・グフ「ふははは、そのガラス球の如き眼に刻め!我が美の魔術を!」
旧ザク「うおおおおお!み、見たくてたまらん!これが美の力なのか!」
ちなみにこれは旧ザクも年頃の男子だったというだけのことである。
ズゴック&アッガイ「いいかげん、うるさーい!」
どすどすう!
プールサイドに響く貫手のヒットする音。
旧ザク&マ・グフ「ぐほぇ!」
やかましい二人は二人揃って仲良く膝から崩れ落ちた。
『目覚める鉄の爪 その2』
ズゴック「あら、あなた…?」
ズゴックがびっくりした表情でアッガイを見る。
アッガイ「…あ…私、一体何を(ボソ」
今しがたマ・グフを突き倒した自らの貫手を、
アッガイは呆然と眺めていた。
ゼーゴック「アッガイちゃん、つよーい!」
ゾック「びっくりしましたわぁ。」
ズゴックE(こ、怖い先輩が増えちゃったよ…)
アッガイに眠っていた鉄の爪の力が目覚めた瞬間であった。
旧ザク&マ・グフ「ゴボ…ゴ…ゲ…」
今回は巻き添えとしか言いようの無い哀れな旧ザクであった。
そしてその頃プールの片隅で…
マ・グフ「ふふふ、君の美を永遠に保つにはこれしかないのだよ。」
アッグガイ「なにをなさるの!やめて!助けて!鎖をほどいて!」
マ・グフ「ふふふ、もっと叫びたまえ。君の恐怖が、
今君を固めつつある石膏に刻まれて残るように!
喉の奥まで流れ込んだ石膏が君の命を奪うまで!」
 ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
。O
アッグガイ「(もわぁぁぁん)そしてあたしは、死してなお永遠の苦悩の中に…
晒し者として…ずっと…」
アッグガイをマ・グフが選んだら何の問題も起こらなかっただろうに
世の中はうまくいかないものである。
『目覚める鉄の爪 おわり』
GJ
保守ついでにネタ職人&絵師を募集
370 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 14:49:30 ID:DsITvvR5
保守
白ゲル殿がヨーツンヘイム薙刀部主将を兼ねてて
UC薙刀部と対抗戦を毎年やってたりしてくれないものかしら。
ゲルググ部長と並ぶとヅカ度が急上昇しそうで萌えるぜ。
UCもいいが、ACやAWも見たい
たまにゲロ甘な話
『雨の日』
ヅダが闘っている…
一緒にいるのは…ヨーツンヘイム校の何と言ったか…
以前彼が教えに行った時に撮った写真で見せられた…
そうだ、ビグ・ラングと言った。
相手は誰だろう?随分沢山いる。
…!
なんということだ!銃を持っている!
何十人もいる相手が…全員!?
ヅダはもう何箇所も傷を負っている。ビグ・ラングもだ。
随分相手を倒したようだが、彼も負傷をしているようだ。
銃弾がビグ・ラングに集まり、彼女は倒れて動かなくなった。
くそ!今行く!それまで耐えてくれたまえ!
彼のもとに駆けつけようとして慄然とした。足が全く動かないのだ。
それどころか、段々離れていっているのではないか?
気ばかり焦り、進まぬ足、その目の前で、
ヅダの腕に命中した銃弾が、彼の腕を吹き飛ばした。
目の前が白くなっていく…
私は絶叫していたかもしれない。
「グフカスさん?」
グフカス「は!?」
遥か向こうにいると思っていたヅダの声が突然耳元に聞こえ、
びっくりした私が目を開けると、そこは見慣れた我が家の軒先であった。
グフカス「…ゆ、夢か。」
冷汗で体中が気持悪く濡れている。
そうだ。ヅダ君が雨の中、自宅で取れた梅を持ってきてくれたのだった。
毎年母が、この梅で梅干を作る。
一家の健康を保つのにこの梅の果たしてくれる役割は大きい。
ヅダ「どうしました?」
空が明るくなってきたから、雨が上がるかもしれない。
紫陽花でも見ながら、ちょっと雨宿りをしていきたまえ。
そう言って、二人で広縁に出て、
茶を飲みながら雨が上がるのを待っていたのだった。
ただ雨が上がるかもしれないというのではなく、
ここの所あまり二人でゆっくりすることがなかったものだから…
そしてその内、彼に寄りかかって眠ってしまったらしい。
ヅダ「なんだかうなされていたみたいですが。」
さっきの夢が、あんまり生々しくて、
思わず彼の腕がちゃんとついているか確認してしまう。
彼は不思議そうな顔で私を見ている。
私はもう一度、彼の肩に頭をもたれかけさせた。
『雨の日 その2』
グフカス「…怖い夢を見たんだ。」
ヅダ「夢?」
グフカス「…うん。君が銃を持った沢山の奴らと戦っていた。」
ヅダ「銃ですか。」
グフカス「…そのうち君の腕に弾が当たって、飛ばされて。」
ヅダ「そうですか。不吉な夢を見ましたね。」
グフカス「…助けに行こうと思っても、どんどん離れていってしまうんだ。
それがもっと怖かった。」
そこまで言って口篭もった私の肩を
彼は優しく抱いて、こう言ってくれた。
ヅダ「大丈夫ですよ。俺はどこにも行きませんから。」
グフカス「…本当?」
問い掛けた自分が、まるで子供みたいで、
我ながらおかしくなる。
しかし彼は笑いもせずに言葉を続けた。
ヅダ「行くならば、共に天の涯までもと約束したじゃないですか。」
グフカス「…うん。」
私は軽く首をひねって、横顔を彼の胸につけてみた。
こうすると、彼の厚い胸の筋肉が、肩の筋肉が、
薄い顔の皮を通して、私を優しく包んでくれているのがよく分かる。
目を閉じて彼の匂いをかいでみる。
昔から良く知っている懐かしい匂いだ。
雨はまだ止まない。
もう少し、こうしていられるな。
そう考えて、そのことを私は嬉しく思った。
もう少しこのままで…
彼の匂いが、私の肺から全身に染み渡って、
さっき見た夢の不安を追い払ってくれるまで。
薄目をあけて見た、軒先から落ちる雨垂れは、
いささか明るさを増した、雲を透かしてくる光を受けて
水晶の滝のような輝きを放っていた。
『雨の日 終わり』
『雨の日 おまけ』
グフ母「いいわねぇ。」
ゼーゴック「いいなぁ。」
ギャンヌ「いいのかしら?」
グフ母「どうして?すてきじゃない。」
ゼーゴック「義姉さんのはヤキモチですもんね〜♪」
ギャンヌ「な!バカなこと言わないで!」
グフ母「あら、顔が真赤。」
ギャンヌ「ち、違います!そんなんじゃありませんから!」
グフ母「そっかー。ギャンヌちゃんに浮いた噂がないのは
そういう訳なのかー。」
ギャンヌ「ちちち違いますってばー!」
隠れブラコンが突如白日の下に晒されてしまった
青梅を洗うグフ家の台所であった。
『雨の日 おまけ 終わり』
あとパフェガンの活躍に期待
勇者堕天使ルシガイガー
勇者王ガオガヅダーってのを受信した
381 :
378:2007/07/02(月) 21:38:58 ID:???
>>379 勇者シリーズわからないのでお願いするっす!
382 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 04:51:29 ID:gBTECD59
保守・・・
保守
勇者王ガオガヅダー
ヅダ「よっしゃぁぁー!ファイナルっフュージオぉぉーン!!」
それは、最強の破壊神
それは、石化の究極なる姿
グフカスが待ち望んだ大いなる邪気眼
それは
勇者王
ジェネザック
ガオガヅダー!!
グフカス「勝利を…信じてる……」
ヅダ「うおおー!ギャンヌぅぅマグナムっ!!ゼーゴックシェェーッド!!」
ヅダ「バーザム11遊星主!俺は、貴様等を…破壊するっ!!」
ギルカス「ヅダ君の石化がヒドくなったらこうなると思うのよ」
グフカス「そんなわけないだろ!」
ギルカス「今度試していい?あんなことやこんなことやって……」
グフカス「 だ め だ !!」
反省はない
最近は皆さん忙しいのかな。
『UCの織姫と彦星は…』
七夕の夕べ、ヅダ家とグフ家は例によって合同で七夕の会を催していた。
七夕には字や織物など、手先の器用さの向上を祈るのが慣わしであるから、
武道の家柄である両家にはそれほど関係がない。
それゆえ毎年の七夕はくだけたものになるのが通例であった。
グフ父「いやあ、今年はめでたいのう。」
グフ母「そうねえ。ほんとに。」
ヅダ父「織姫と彦星がおるからな。それも2組も。」
2組とは言うまでもなくヅダ・グフカス組とゼーゴック・β組である。
ゼーゴック「いやぁん…織姫だなんて…」
β「でもほんとに綺麗だよ、お姉ちゃん。」
グフカスもゼーゴックも夏物の着物を身に纏い、
まさに開きかけた花のあでやかさである。
ヅダ「グフカスさんも、織姫と見紛うばかりですよ。」
グフカス「…本当?」
ヅダ「本当ですとも。」
そう言ったヅダの目をグフカスがじっと見つめる。
グフカス「…では接吻してくれたまえ♪」
ヅダ「え!!?」
グフカス「…うぃっく」
ヅダ「うぃっく?」
グフ父「む!これは!」
グフ母「まぁ〜、お酒飲んだのね?この娘。」
座ったグフカスの足元には一升瓶が転がっていた。
グフ父「まあそれはそれとして、一つしてやってくれたまえ。ヅダ君。」
グフ母「そうよ。遠慮は無用よ。」
ヅダ「ちょ、ちょっと!?なんてこと言うんですか、おじさん!おばさんも!?」
グフ父「何を照れておるか。我々にも仲のいいところをちゃんと見せたまえ。」
グフ母「そうよ?将来の親を安心させてちょうだいな♪」
ヅダ「ななななんてことを!」
グフカス「…ヅダ君は私が相手では嫌なんだな?(ポツリ)」
ヅダ「え!?いや、そんなことは決して!」
グフカス「…じゃあ何で接吻してくれないんだね!?うぃっく。」
ヅダ「だだだだってこんなみんなの見ている前じゃ…」
グフカス「…君は私なんかとの仲を人に見られるのが嫌なのか?」
ヅダ「ち、違いますよ?違います!」
グフカス「…ど、どうせ私なんか腕っ節だけの色気も何もない女だと思ってるんだろう!」
突如グフカスの目が潤み始める。
見たこともない彼女の反応に、ヅダは早くも一杯一杯だ。
グフ父「そうなのかね!ヅダ君!?」
ヅダ「そそそそんなことは無くして何ぞ有らんや!?」
ヅダ父「これこれ息子よ。あまりグフカス君に恥をかかせるでない。」
ヅダ「父さんまで何を言い出すんだー!」
グフカス「…違うなら接吻して。」
そう言ってグフカスは目を閉じた。
うお!書いてるうちに投稿きてた!
>>384GJ!
『UCの織姫と彦星は… その2』
グフB「待て待て!皆で何を破廉恥なことを言っておるのですか!」
割って入ったグフBに対し、一番感謝した顔をしているのはヅダであった。
それはそれで腹が立つグフBである。
グフB「ともかく、親しき仲にも礼儀あり。人倫を踏み外してはなりますまいぞ!」
3親ズ「えー…(´・ω・`)」
グフB「えーじゃありません!姉上もほら、お気を確かに!」
そう言ってグフカスの方を振り返ったグフBが見たものは…
グフカス「…ぐぅ」
一同「ぐう?」
グフカス「…くかー…」
寝息を立て始めたグフカスであった。
ヅダ「ね、寝た…」
3親ズ「チ!惜しい…」
ヅダ「と、とりあえず客間の方に寝かせてきます。」
窮地を脱したヅダはグフカスを抱えると
そそくさと居間を出て行った。
グフ母「もぅ、固いんだから〜」
ヅダ父「ふふふ、まあ長い目で見てやってくだされ。」
グフ父「あの固さがあってこそ、
終生、娘を大事にしてくれることがわかろうと言うものよ。」
ギャンヌ「3人とも兄さんが人前でキスなんか出来ないと
分かってて焚き付けるんだから、悪質よね。」
寝ぼけたグフカスの胸にガッチリ頭を抱きかかえられ
窒息してのびているヅダが客間で発見されるのはこれから10分後のことである。
『UCの織姫と彦星は… 終わり』
勇気堕天使ルシガイガー
ルシ「待ってたぜ…この瞬間をっ!ボルティエルドライバぁぁー!」
トールギス「予測どおり、UC学園からの波動が途絶えました」
デリンジャー「我ら勇気ある者、最大の使命を果たす時がきた!総員!フォーメーションW発令!!」
『了解っ!』
デリンジャー「ギルティくん!校長先生から託されたキーを!」
ギルティ「イエッサー!」
デリンジャー「ACの英知と」
ギルティ「勇気ある校歌のもとに!」
デリンジャー「ゼロシステムクラッシャー!」
ギルティ「発動!」
デリンジャー「承〜認!!これが勝利の鍵だぁぁぁぁ!!」
中略
トーラス白「ルシフェル、それはもともとゼロ用に作られているのだが」
ヘルカス「あとはガッツで補え!」
ルシ「了解っ!ぃよっしゃー!クラッシャーコネクトぉ!」
ルシ「ゼロシステムクラッシャぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」
中略
グフカス「私はこうなると思うが」
ギルカス「私出てないorzまぁ、結局はルシフェルのほうが一番ということで」
グフカス「何を言う!ヅダ君に決まっている!」
ぎゃーぎゃー
グッフ〜&ギルティ「はぁ……」
反省は(ry
>>386GJ!
あれじゃない?義兄の壁が発動したんじゃない?
>ヅダとバーザム
390 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 21:21:33 ID:1pgLrn+Q
グフB
グフ父
グフ母
グフカス ヅダ
バーザム
この家族の壁は理不尽すぎるw
ラスボスが4人いるみたいだw
>>390 女衆は何とかなりそう(グフフライトタイプに至っては協力してくれそう)だが男共がテラ絶望的ww
『ある姉の悩み』
ギルカス「グフカスさんって…」
グフカス「?」
ギルカス「グフカスさんって……処●?」
グフカス「なっ…! ま、まあ…何というか」
ギルカス「そっか…私と同じなのね」
グフカス「……///」
ギルカス「もしかして…Bちゃんに先越された?」
グフカス「い、いや、そんな話は……」
ギルカス「そっか………はあ〜」
↑先越されちゃった人
グフカス「???」
ギルティ&グフB「「くちゅんっ!!」」
グフカスの家
グフカス「ぐ、グフB、き、き、訊きたいことが……」
グフB「姉上、まずは落ち着いてください」
何とか聞き出そうするグフカスさんがいましたとさ。
ヅダ「(…可愛い(*´Д`))」
どう見ても下ネタです。本当にあ(ry
>>392 ヅダもかわいいとか言ってないでがんばれw
『ぽかぽか家族 SideZ』
ゼーゴック「そういうわけで今日は皆さんに集まってもらいました!」
ヅダ「ちょ、ちょっと、どういうわけなんだい?」
β「相変わらずナイス疾走感だね!お姉ちゃん!」
ヅダ家の一室、集まっているのはギャンヌと父以外の3人である。
ゼーゴック「おっとっと。説明し忘れちゃった。義姉さんのことですよぉ。」
ヅダ「ギャンヌがどうかしたのかい?」
ゼーゴック「ええ…わたし、この間からずっと思ってたんですけど…」
β「この間?」
ゼーゴック「この間、グフカスさんの家にヅダさんと義姉さんと梅を届けに行ったの。」
β「ああ、そうらしいね。」
ゼーゴック「その時義姉さんに彼氏がいないのは、ヅダさんが好きだからって話したの。」
ヅダ(プーッ!!!)
ヅダが口に含んでいたコーヒーを盛大に噴出した。
β「に、兄さん、気持はわかるけど落ち着いて。」
それを思いっきり顔面に食らったβが顔を拭き拭き言う。
ヅダ「すすす隙って我々は兄妹の関係主義的な世界の解釈に移行せんとす?」
β「落ち着いてってば。」
ゼーゴック「フライトタイプおばさまとも意見が一致したわ…」
ヅダ「ひいいいいい!どどどどどうしよう!?もう顔を合わせられない!」
β「時間による解決を待つよりないな、これは…」
ヅダ「そ、そうだ!出家だ、出家しよう!そうすればギャンヌもあきらめてくれるはず!」
β「出家って、グフカスさんの方はどうするつもりさ。」
βが苦笑しながら問い掛ける。
ヅダ「し、しまったぁ!そっちの問題があったか!しかし、ではどうすれば!」
ゼーゴック「大丈夫よ!ヅダさん。」
ヅダ「む!?何か対策が!?」
ゼーゴック「対策って言うより、義姉さんのは好きとはちょっと違うことに気付いたの。」
ヅダ「というと?」
ゼーゴック「今まで独占してたヅダさんが他の人間に取られるのが悔しいって感じ?」
β「あーわかるわかる。」
ゼーゴック「だから、ヅダさんに代わる彼氏を見つけてあげれば…」
ヅダ「そ、そうか…って、まかりならーん!」
β「兄さんも姉さんと同じで手放したくないんだね…」
ヅダ「ち、違う!だが、そこらの男になど、あの気高く美しいギャンヌはやれん!」
β「な、なんという絵にかいたようなバカ兄なんだ!」
ゼーゴック「そーなのよ。美人だし気立てもいいのになんで男が寄って来ないのかなぁ。」
β「お、お姉ちゃんも身内びいきがちょっと過ぎるんじゃ…?」
ゼーゴック「そりゃ、美人だけどいつも眉間に皺寄せててちょっとキツイ感じがするけど…」
β(ちょっとどころじゃないよ、お姉ちゃん)
ゼーゴック「性格だって、とっても面倒見がよくて…ちょっとヤキモチ焼きでキツイけど…」
β(致命的なレベルなんだよ、お姉ちゃん)
ゼーゴック「とにかく、そんな義姉さんのためにいい彼氏を見つけてあげられないかと思って
みんなに集まってもらったのよ。」
ヅダ「ふむ…よし、とにかくまずギャンヌに合いそうな男性像を作成してみよう。
ちょっとは話が具体的になる。」
『ぽかぽか家族 SideZ その2』
数分後
ヅダ「ふむ、こんなもんか。」
ゼーゴック「えー、重い木刀のフルスイングで頭を殴られてもかすり傷で済み、
しかもそんなことでは決して怒らぬ広い心を持ち、
ヤケクソに強く、いつも義姉さんだけを見て、
義姉さんへの心遣いは決して忘れない。
まあ、最低こんな感じですよね。」
β「兄 さ ん じ ゃ ん 。
対グフカスさん時の兄さんを姉さんの相手に想定しただけだよ。これじゃ。」
ゼーゴック「い、言われてみれば…」
ヅダ「や、やはり俺なのか!?俺しかいないのか!?どうすれんばいいんだー!!」
β「いや、そういうことじゃないってば。」
以前にも書いたが、ヅダ家の作りは古い様式を受け継いでおり、
部屋と部屋は板戸で仕切られている。
その板戸がガラリと開く。
ギャンヌ「さっきから何勝手に人のこと話してんのよ。」
ヅダ・ゼーゴック・β「ヒ!!?」
一瞬にしてその場が凍りつく。
ヅダ「え、えっと、いつお帰りになられたので?」
とりあえず作り笑いでギャンヌに問う。
そう、話を始めた時点ではまだギャンヌは帰っていなかったはず…
ギャンヌ「なんか兄さんが出家するとか大騒ぎしてるあたりよ。
大騒ぎしすぎて気付かなかったんじゃないの?」
それに、いくら私がいないからって、
私の部屋の隣でそういう話するのはどうかと思うけど?
ゼーゴック「ぬ、ぬかったぁ!」
おたおたしてる3人をじろりと睨んでギャンヌは言葉を続けた。
ギャンヌ「心配してくれるのはありがたいけど、
別に今、男なんていらないわ。
気にしないで。」
言い残してピシャリと板戸を閉め自分の部屋に消えるギャンヌ。
取り残された3人はなんともいえない寂寥感を感じていた。
ヅダ (´・ω・`)
ゼーゴック (´・ω・`)
β (´・ω・`)
ヅダ「ギャンヌってさ…初登場時ってもうちょっと可愛げなかったっけ?」
β「時の流れは残酷なんだよ、兄さん…」
ギャンヌの春はいつの日か。
『ぽかぽか家族 SideZ 終わり』
ヘルカス「お前ってスゲーよなぁ」
ルシフェル「何だよ、いきなり」
ヘルカス「だってよ、お前のベッドにギルカスの奴が入ってくるって言ってたよな?」
ルシフェル「あぁ」
ヘルカス「よく平然としてられるよ……俺だったら理性ぶっ壊れてるぜ?」
ルシフェル「……それがサンドロックカスタムなら、尚更だろ?(ニヤニヤ」
ヘルカス「ち、ちげぇよバカ!」
ルシフェル「……ふぅ、慣れって怖いな」
そう思いながら、改めて意識してしまったルシがいたそうな。
>>394 ギルカス主催のゼーゴックのお見合いというのが浮かんだw
おっとギャンヌの間違いだった
殺伐とした見合いになりそうだw
『ぽかぽか家族 SideG』
その日の夕食後、ギャンヌは自室でぼんやりと過ごしていた。
ギャンヌ「まったく…なんで私が兄さんを好きなんて話になってんのよ…」
どうも納得がいかない。
しかし、なんで皆が皆そう言うのだろうか…
ギャンヌは自分とグフカスタムを置き換えて想像してみた。
そうすればはっきりと、
自分が兄をそんな対象としてなんか見ていないということがわかるだろう。
<妄想>
ヅダ「やあ、おはよう。ギャンヌ。」
ギャンヌ「あら、今日も早いのね。兄さん。」
ヅダ「こちらに来て一緒にお茶でも飲まないか。」
ギャンヌ「いただくわ。あら、これは…」
ヅダ「庭の薄荷を摘んで浮かせてみたよ。」
ギャンヌ「いい香り…さっぱりと凛々しくて…まるで兄さんみたいよ。」
ヅダ「みずみずしくて、香り高い…まるでお前のようさ。」
ギャンヌ「兄さん…」
ヅダ「ギャンヌ…」
見つめあう二人の指先が触れ合う。
徐々に近づいていく唇と唇。
ギャンヌはまるで夢見る人のような表情で目を閉じた。
後は兄に身を任せていれば良い。
いつも私を夢のような浮揚感で包んでくれる兄の口付けを待てばいいのだ…
</妄想>
ギャンヌ「おえええええええ!こ、これは耐えられないわ!」
相当頑張っても無理。
これがシミュレーションの結果から得られたギャンヌの見解だった。
ギャンヌ「まったく、グフカスさんには悪いけど、無理よ。無…」
ドキン
突如ギャンヌの心臓が強く鼓動を始める。
ギャンヌ「…え?」
ドキン
まただ。勘違いじゃない。
ギャンヌ「な、なにこれ?え?ちょ、ちょっとまさか…」
ドキン
突然高鳴りだした胸の鼓動に戸惑うギャンヌの視界の端を、
机の上に置いておいた鏡に映った自分の顔の像がよぎる。
ギャンヌ「な、なんなのよ、これ!」
そこにあったのは、頬を真赤に染めた自分の顔だった。
『ぽかぽか家族 SideG その2』
ギャンヌ「ちょ、ちょっとまさか私…!」
ギャンヌは絶句した。
まさか周りが勘違いしてたんじゃなくて、
自分だけがその気持に気付いていなかったのか?
かつてグフカスとヅダが自分たちの恋心に気付かなかったように
私も…まさか…
しかしギャンヌは知らない。
その日の夕食に
梅雨の湿気と暑さに負けないようにと
ゼーゴックが山で採ったり庭で育てたりしている
精の付く薬草類をガンガンぶち込んでいたことを。
今ギャンヌが感じている胸の高鳴りは、
その精力剤の効果であったのだということを。
とはいえ、そんな勘違いをしてしまったということは、
多少その気もあるのかもしれない。
ともあれあれこれ考えて、悶々と眠れぬ夜を過ごすギャンヌなのであった。
『ぽかぽか家族 SideG 終わり』
ギャンヌにお見合いさせるのは大変そうだw
>>395 ギルカス主催ということは、相手はACの男子になるのかw
アルトロンとか
『南からきた男』
どんよりと曇った空からは今にも雨が落ちてきそうだ。
南から吹く風は湿った生臭い風を運んできている。
そんな中UC商店街で買い物をするヅダの前に現れたのは…
???「やあ。あなた、ヅダって人でしょ?」
ヅダ「ん?そうだが…(なんだこいつ?女…いや、男か?)」
ほっそりとした体に見知らぬ学校の制服を身に纏ったその人物。
制服のおかげで何とか判断できるが、
ヅダが一瞬女と間違えた容姿は、すっと通った細い鼻筋、
くりっとした大きな瞳、形よく吊り上った唇に細面と
女だとしても滅多にいないほど愛らしい。
浅黒い肌が健康的だ。
???「強いんだってね。ザっくんの手紙に書いてあったよ。」
ヅダ「ザっくん?誰のことなんだ?それより君はいったい…」
???「とぼけないで!」
突如その美少年の語気が強くなる。
???「最近のザっくんの手紙は、あなたが強いってことばっかりだ。」
ヅダ「待て。だからザっくんって誰なんだ。」
???「沖縄にいた頃は空手しか認めなかったのに…よりによって柔道なんか!」
ヅダ「なに?お前、空手使いか?」
???「どんな寝技を使ってザっくんをたらしこんだの!?この女狐!」
ヅダ「め、女狐!?誰が女だ!誰が!」
???「化けの皮を引っぺがしてやる!今、ザっくんの目を覚まさせてあげるからね!」
謎の美少年が構えを取る。やはり空手のようだ。しかし間合いが遠い…
実際には組み手をした事の無い素人か?ヅダは思った。
少年の身長は170にも達していないように見える。それにしては遠すぎる。
2m以上あってもあの間合いからは一足飛びには入ってこれない…
そんな事を考えているヅダの目の前から突如少年が消えうせた。
ヅダ「む!?」
皮一枚だった。その遠い間合いから、
まるで瞬間移動でもしたかのように入れてきた少年の突きを
ヅダはギリギリの所でかわした。かすった頬から血が流れ落ちる感覚がある。
ヅダ「これは…首里手?」
???「接近戦が得意なザっくんは騙されたかもしれないけど、
僕には柔道は通用しないからね!」
『南からきた男 その2』
伝統的に首里近辺で伝えられた空手は遠距離戦を得意にするという。
ヅダ「ちょっと待て!お前、旧ザクさんの知り合いか!?」
飛び退って更に間合いをあけたヅダがその少年に問い掛ける。
???「決まってるでしょ!旧ザク"さん"とか言って…悔しいー!!」
ヅダ「まさかとは思うけど、俺と旧ザクさんができてるとかそんなこと思ってるわけ?」
???「あー!とぼける気だ!?騙されないんだからー!」
ヅダ「…お前、男だよな?」
???「だから何!?ザっくんとは小学校に入ったとき、一生一緒って約束したんだから!」
ヅダ「へえ…それはそれは…」
???「とにかくザっくんは男がすきなの!知ってるでしょ!?」
ヅダ「な、何?本当か!?」
???「彼女作るより僕と男同士の付き合いしてる方がいいって中学の時言ってたもん!」
ヅダ「な、なんだとぉ!?
おのれ、旧ザク!男色の輩でありながらズゴックさんに手を出したか!」
???「え?誰?あなたの他にも男がいるの?」
ヅダ「あほかー!女だ、女!おのれ、許せん!ゼーゴック君に代わって成敗してくれるわ!」
???「まさか!ザっくんが女なんかに!?」
その時運良くというか悪くというか、旧ザクがズゴックと共に商店街に姿を現した。
水泳部の買出しに荷物もちを志願してやってきたらしい。
旧ザク「わはははは。ズゴック君、どんどん買いたまえ!いくらでも持つぞ!」
ズゴック「あ、ありがたいけど、そんなには買うもの無いから…」
今闘っていた二人がその姿を見つける。
ヅダ「おのれ旧ザク、そこに直れ!ズゴックさんに二股…しかも男と二股にかけるとは!
ゼーゴック君が知り、悲しむ前に捻り殺してくれるわー!!!」
???「あー!!!ザっくん、おおお女となんか一緒に!」
旧ザク「な、なんだ!?うわ!お前…スナイ…うぎゃー!!!」
二人の総攻撃を受け、旧ザクは完全に沈黙した。
???「ぐすんぐすん…ザっくんのバカー!」
謎の少年は旧ザクを沈めると泣きながら走り去って行った。
ヅダ「どおれ、詳しい話を聞くとするか。」
旧ザク「ご…誤解…だ…」
この日から旧ザクの日々は今まで以上に辛いものとなっていくのだが、
その話はまた別な機会に譲ろう。
『南からきた男 終わり』
ザクI・スナイパータイプ/ザクスナ(MS-05L ザクI・スナイパータイプ)
男/未定/未定/ハーモニー・オブ・ガンダム
沖縄出身の旧ザクの幼馴染で、首里手の使い手。
那覇手使いの旧ザクとは幼い頃からの付き合いだが
旧ザクの友情を愛情と勘違いしている模様。
沖縄から出て行った旧ザクの最近の手紙内容が気になって
ついに追いかけてUC町にやってきた。
大変な美少年。
『男? いや女の子です』
Zガンダム3号機「はあ……」
放課後のUC学園のある教室。一人元気なさげにため息を吐いている男子……いや女子が居た。
名前はZガンダム3号機(以後:ゼータV)。肩まである白髪に少し赤紫のメッシュがあるのが特徴の、正真正銘の女子。
ただ、彼女の悩みが一つある。それは、外見どう見ても女なのに、殆どの人からは男と見られてしまっている事。
まぁ、胸は無いほうだが、ぺったんという程でもなく少し膨らんでいる。
それでも見られない、何故だろう。そして女子の制服を着ても、やっぱり男だと思われ、女装とも言われたこともある。
だから、彼女が着ているのは男子指定の制服なのだ。
プロトZ「そんなに気にする事ないよ。何処からどう見ても君は女の子だよ」
ゼータV「そうでしょうか……先輩のお気持ちは有難いのですが、周りからは……先生も、偶に間違えてしまって」
元気がないZVを、相談に乗っていたプロトZが微笑みながら励ます。
彼はZVが女の子だと知る数少ない存在で、昔から付き合いもあり偶にこうして相談に乗っている。
プロトZ「女子指定の制服を着続ければ、女の子だと認識してくれるよ」
ゼータV「でも、また女装と言われてしまったら……」
ちょっとした、女の子の服恐怖症になりかかっているようだ。
プロトZは笑顔のまま腕を組み少し考えは始めた。
そして、何かを思いついたように教室から出て行く。
しばらく時間が経ち、プロトZは何かを持ちつつ満面の笑みを浮かべて戻ってきた。
プロトZ「なら、これを着てみるといいよ」
ゼータV「こ、これは……」
プロトZ「テレビかなにかで見た事ない? メイド服だよ」
彼が持ってきたのは、フリフリのメイド服。
ZVの顔がかぁーっと赤くなる。
このような服を着たのは何年ぶりだろうと思いながら。
ゼータV「こ、このような服は……ボクには似合いませんよ……」
プロトZ「そんな事ないよ、きっと似合うと僕は思……」
プロキュベ「何やっているんだお前はぁー!」
この時、プロトZにとってのイデが発動した。
いきなりプロキュベ姐さんの跳び蹴りを食らい、その場に倒れる。
プロキュベから見たら、男子に女装させようとしている変態シーンにしか見えなかったらとか。
息を荒くし、プロトZの制服を掴んで引きずるプロキュベ。
プロトZ「とにかく、きっと似合うから着てみて、メタス改君に見せてあげるといいよ。挨拶は『おかえりなさいませ、ご主人様』ね? ってて、もうちょっと優しく扱ってくれると嬉しいんだけど……」
プロキュベ「黙れ変態! お前は後輩に悪影響だ!!」
プロトZ「失敬だな、僕は……」
プロトZが何かを言う前に、彼らは教室から出て行ってしまった。
残ったのは、メイド服を手渡されポカーンとしている、ZVのみだった。
翌日、ZVの幼馴染である男子、メタス改はZVの家に呼び出されていた。
呼び出したのは、当然ZVである。
インターホンを押しても返事が返ってきたので、彼女の家の玄関を開けた。
メタス改「おじゃましま……」
ゼータV「お、お、おお、おかえりな、さいませ……ご、ごしゅ、ごしゅじんさま……」
メタス改「なっ!」
ゼータV「……お、女の子に、見える、か?」
メタス改「み、見える……もうばっちり見えるぞ! 可愛いぜ!!」
ゼータV「ほ、ホントか?」
メタス改「おう! マジだ大マジ! 今度は巫女服で、お願いしまぁぁす!!」
ゼータV「……ち、調子に乗るな、ばか……」
どうやら効果はばつぐんだったようだ。
そして彼女達の光景を、遠くからプロトZがニヤニヤしながら見ていた。
更に翌日、何処から手に入れたのか、巫女服を身に着けたZVがいた。
果たして彼女は、女の子になれるのだろうか……最初から女の子だけど。
終
Zガンダム3号機/ゼータV(MSZ-006-3 Zガンダム3号機)
女/UC学園高等部2年/無所属/グリーン・ダイバーズ
外見は完璧女の子……のはずが、周りからは男(女顔の美青年)として見られている女子。
昔から勘違いされ、本来の性別に見られるよう努力しているものの、逆にちょっとしたトラウマになりつつある。
そのため、私服制服共に殆ど男用。
クールで一人称はボク。
メタス改(MSA-005S メタス改)
男/UC学園高等部2年/無所属/MSV-Z
ゼータVの幼馴染で、本来の性別を知っている数少ない人の一人。
とりあえずゼータVに惚れている。
ノリは軽い方。
既出だったらごめんなさい
>>403>>406 両方GJ!
ふと思った
ゼータVは学校でのトイレや着替えはどうしているんだ?
下手すりゃ変態扱い………
赤面しながら何とかしようとするんだけど、最終的にはメタス改に頼っちゃうゼータVが頭をよぎって萌えました
『旧ザク、試練の始まり』
旧ザク「ズゴック君!昨日はすまなかった。今度そのお詫びに…」
ザクスナ「あ、いたいた!ザっくぅ〜ん、久しぶりに一緒にパフェ食べに行こうよ〜。」
いつも通りプールサイドにやってきた旧ザク、
しかし今日はいつもとは違うオマケが彼を追尾してきていた。
ジュアッグ「ザっくん!?」
ゾゴック「プッ!www」
アッグガイ「おーい、ザっくーん、彼氏かー?その子?ゲラゲラゲラ」
そんな外野の声など全く聞こえていないのか、
ザクTスナイパータイプは旧ザクの腕を取る。
ザクスナ「ね?商店街にジャンボパフェっての出してるお店があるって。半分こしよう。」
アッガイ「ウホッ!いい男達!(サラサラサラ)」←スケッチ中
マ・グフ「ほう、あの少年、なかなかの美しさだ(サラサラサラ)」←スケッチ中
ゴッグ「おっさん、とうとう正体をあらわしたか。絶対男好きだと思ったんだ。あの面は。」
ズゴック「練習の邪魔だから、どっか別の所でイチャイチャしてくれません?旧ザクさん(怒)」
旧ザク「うお!?ズゴック君、ち、違…こ、これは…ええい、離せ!ザクスナ!」
ザクスナ「えー。前はいっつも学校帰りに一緒にパフェ食べて帰ってたじゃない。」
振りほどこうとする旧ザクの腕を、ザクスナがますますしっかり両腕で抱きしめる。
アッグガイ「お似合いだぜー、ザっくーん。」
アッグ(二人っきりになると、どんなことしてるのかな…ドキドキドキ)
ズドドドドドド
ゼーゴック「ここからいなくなれー!えーい!」
ドーン
いい男達はズゴックの心の内を慮ったゼーゴックの体当たりによって
空の彼方に吹っ飛ばされていった。
旧ザク「は〜な〜し〜を〜き〜い〜て〜く〜れ〜え〜ぇ〜…」
急激に遠ざかっていく声と共に二人の姿も目に見えなくなった。
ゼーゴック「まったく失礼よね。ズゴックちゃん。」
ズゴック「わ、私は別に…(ブス」
今まで散々マイナスポイントを溜めてきた所に
男性の恋人(押しかけ亭主?)参上という
かつてない危機に晒されている旧ザクの明日はどっちだ。
『旧ザク、試練の始まり 終わり』
あえて男装してる白ゲルと並べてみたいもんだ>ΖV
保守
気が早いけれども、ダブルオーの擬人化はどこでやればいいかな?
どっちでやっても多分異論出ないけど
新板の方がふさわしそうな感じ?
新の方がいいと思う
しかし00は萌えには事欠かなそうだよな。
コルレル「さぁ、はじまるザマスよ!」
ブリトヴァ「いくでガンス」
ガブル「ふんがー」
ラスヴェート「お前らまじめにやれよ!!」
『海へ行こう!』
AW学園・学生寮のDX&グランディーネの部屋。
エックス「あうぅ〜〜、お姉ちゃんここどうすればいいの?」
コルレル「ラスヴェー助けてぇ!!」
DX「はいはい……そこはだな」
現在、大きく丸いちゃぶ台を囲むように、先輩後輩が勉強会の真っ最中。
中でも数名、エックス、コルレルは特に焦って勉強に打ち込んでいる。
彼女らが焦る理由、それは簡単だ。
もうすぐ、期末テストがあるのだ。
グランディーネ「二人とも、紅茶とお菓子でもどうかしら? このケーキは新作なのよ?」
エックス「ケーキ! ……じゅる……」
コルレル「今は勉強に集中!!」
エックス「はっ! ご、ごめんなさいディーネ先輩。今度貰います! というより後で食べますので!」
グランディーネの誘惑にも負けず、二人は必死に形相でペンを動かしている。
どうしてここまで必死になっているのか。
それも簡単だ。
期末テスト、もし赤点でも出そうものなら、夏休みの大半は補習で埋まってしまうからだ。
DX「少し休んだほうがいいのではないか?」
ブリトヴァ「そうですよ、もう六時間も……」
ラスヴェート「そもそも、普段勉強してないのが悪いんだろ。自業自得」
グランディーネ「あらあら、本当のことを言うものではありませんよ?」
ガブル「ケーキ美味しいですね〜……」
しかも室内にいたテスト余裕組の一部から叩かれる始末。
まぁ、彼女らの言っている事は正しいのだからエックスとコルレルは反撃する事ができないが。
エックス「うぅ……何だか自分が情けなくなってきたよ……」
コルレル「泣くな! 海のためだ! 死ぬ気で勉強あるのみ!!」
DX「死んだら駄目だと思うが……とにかく休め。これは部長命令だぞ二人とも」
エックス&コルレル「「だって!!」」
DX「テスト本番に体調を崩しでもしたら元も子もない。明日また頑張ればいい」
冷静なDXの説得に、二人は渋々了承する。
まぁ、この辺りで既に疲労困憊なのだから丁度良かったりもする。
エックス達がノートをしまうと、タイミング良くグランディーネお手製の紅茶とケーキがちゃぶ台の上に置かれた。
先ほどまで殺伐とした空気は、一瞬のうちに女の子のお茶会と化した。
ただ、一人分多く置かれているが。
ヴァサーゴ「それで? 海って何処の海に行くのかしら?」
DX「うわっ! き、貴様一体いつから居た!!」
ヴァサーゴが居た。いつの間にいたのか、ほぼ全員驚いた。
エックスは姉の後ろの回って隠れる。
だがまぁ、すでにヴァサーゴはエックスではなく姉を気に入ってしまっているのだが。
コルレル「あの、もしかして先輩も、行くんですか?」
ヴァサーゴ「あらだめなの? だめならいいのよ……2学期可愛がってあげるから」
ラスヴェート「(お、おい、どうするんだよ?)」
ガブル「〜♪」
ブリトヴァ「(ヴァサーゴ先輩……怖いですね……)」
ラスヴェート「(あの人の可愛がるは、命と処●の危機だからな……)」
エックス「(でもでも……あの先輩も来たら、絶対アシュタロン先輩も来ちゃうよ……)お姉ちゃ〜ん」
DX「よしよし、私が守るから泣くな」
ラスヴェート「(まったく相変わらず百合しちゃって……とにかくどうする? やっぱ先輩達も……)」
ブリトヴァ「(コルレルさん……決断をお願いします)」
コルレル「……も、もちろん大歓迎っすよ〜!」
ヴァサーゴ「やった♪」
グランディーネ「なら、私も会長をお誘いしてお供しようかしら」
DX「エックスがいくと言うのなら、護衛もかねて私も行こう。無論、ディバイダーも共に」
エックス「ありがとうお姉ちゃん! ディーネ先輩!」
彼女達の選択肢は一つしかなかった。
DX、グランディーネ、ついでにXディバイダーとランスロークラウダが加わったのは救いと言えよう。
ヴァサーゴ「それで、何処の海に行くの?」
コルレル「UC町とAC町の間辺りにある所です……」
ウキウキ気分のヴァサーゴ。
エックスやコルレルの運命やいかに………その前に期末テストがあることを彼女達は既に忘れている。
終わり
コルレル(NRX-007 コルレル)
女/AW学園高等部1年/無所属/機動新世紀ガンダムX
チビで幼児体型のロリっ子娘。
アニメとか好きな所謂オタ。
あと白いものを好み、学寮の部屋も殆ど白一色。
『貧乳はステータスだ! 希少価値だ!』と、ちょっとした名言を残した人。
ラスヴェート(NRX-016 ラスヴェート)
女/AW学園高等部1年/無所属/機動新世紀ガンダムX
ツッコミ担当。
口調が多少男っぽいが、それ以外は運動、勉学と難なくこなす優等生。
よくコルレル等の宿題を手伝っている。
ブリトヴァ(NRX-011 ブリトヴァ)
女/AW学園高等部1年/無所属/機動新世紀ガンダムX
ラスヴェート同様優等生組。
少しドジだけど丁寧な言葉遣いで、知識も豊富。
糸を使うのが得意。
ガブル(NRX-010 ガブル)
女/AW学園高等部1年/無所属/機動新世紀ガンダムX
のんびりやさんでマイペース。
独自の空間を常に出しているため、微妙に近寄りがたい雰囲気があったりする。
いつもはえ〜っとしており、やたら背が高い。
正直すまんかった。だが反省は(ry
『薔薇と桜』
重い雲が垂れ込めている。
まだ梅雨の明けないUC町、
その中にあるUC高校のグラウンドには、
天を覆う黒い雲と同じほどに重苦しい空気が漂っている。
ガルバ「あーら、お気に障りましたこと?
いつも取り澄ましたあなたらしくもありませんわね。」
グフカス「…今の一言は捨てては置けん。取り消せばよし、取り消さぬならば…」
ガルバ「あたくしを斬るおつもりかしら?」
グフカス「…それを言ったら後は命のやり取りしか無くなる。そういう言葉がある。」
ガルバ「あら、随分まじめでらっしゃるのねぇ。」
重苦しい空気の原因はこの二人である。
校庭を歩いている間に、いつもの如くガルバがちょっかいを出したらしい。
いつもなら無視するグフカスであるが、
本日は何を言われたのか、いつになく緊迫した状況になっている。
ガルバ「よろしくてよ。ここらでどちらが上か、はっきりさせるのもいいわ。」
グフカスが愛用の古刀、徳州(のりす)の鯉口を切る。
ガルバ「ギャン!サーブルを!」
ギャン「や、やめようよ〜ガルバぁ〜」
ギャンは側でおろおろしている。
その彼女にガルバがさらに強い声で迫った。
ガルバ「いいからよこしなさい!あたくしに恥をかかせる気!?」
ギャン「(ビクッ!)ひ!じゃ、じゃあ、これ…」
ギャンは競技用のサーブルをガルバに手渡した。
ガルバ「そうそう、これこれ。えっと、電源はどこにあったかしら…って違いますわよ!!」
※フェンシング競技では剣と防具が接触すると電気が流れてポイントと判定されます。
ギャン「わ、わぁ〜、ガルバってノリツッコミもできるんだぁ(パチパチ)」
ギャンも何とか場を和ませて戦いを回避しようと必死だ。
ガルバ「御 祖 父 様 の 決 闘 用 サ ー ブ ル を お 出 し な さ い 。」
そんなギャンの苦労を全て打ち消すようなガルバの一言である。
ギャン「ええ!?あれ、真剣だよ!?」
ガルバ「だから真剣を出しなさいって言ってるのよ!ええい、もう自分でやりますわ!」
ガルバはギャンが持っていた荷物の中から一振りの剣を取り出した。
僅かに湾曲した軽そうな剣だが、競技用とは明らかに違う。
ガルバ「お待たせいたしましたわね。それじゃあ…」
ガルバが剣をグフカスに向け、膝を曲げ構えを取る。
ガルバ「お相手いたしますわ!」
『薔薇と桜 その2』
その言葉に応じてグフカスが刀を抜き払い正眼に構える。
あたかも月光を受け咲く桜の古木のように静謐なグフカスの構えに対し
ガルバの構えは実に軽やか。
ふわりと持ったサーブル、体重を感じさせないような足の構え、
華麗と言うのは、こういうことを言うのであろう。
高機動ギャン「お姉さま、しっかり!応援してますわー!」
騒ぎを聞きつけたギャラリーが集まってきた。
中にはフェンシング部の部員も混じっているようだ。
ガルバ(く…さすがに隙が無い…それにすごい威圧感ですわ…)
ガルバの作戦はこうである。
こちらの軽量の剣の利点を生かして、初撃で何とか浅手を負わせる。
↓
あら、その程度でしたの?がっかりしましたわ!おーっほっほっほ
とかなんとか勝手に勝利宣言しつつさっさと退散
セコイとか何とか(ry
斬り合い、揉み合いになれば斬撃力、筋力、持久力、
全てにおいて勝ち目が無いのはガルバも十分承知した上の作戦であった。
初っ端に機動力で上回れるかどうか、
しかもガルバが持っているのは、
軽いとはいえ競技用とは比べ物にならない重量を持つ決闘用のサーブルである。
しかし今は「咲き誇る薔薇の如き華麗なる足捌き」と評される
自分のフットワークを信じて思い切って攻撃を仕掛けるしかない。
軽やかにステップを踏むガルバと静かに構えるグフカスの呼吸が合った。
二人ともその時が来たと瞬時に理解した。
二人の体が放たれた矢のように互いに向かって飛び込んで行った。
ヅダ「待った!」
間一髪だった。互いの剣が相手に届く寸前に、ヅダは割り込むことを得た。
彼は走りこみざまにグフカスの両腕を下から片腕で擦り上げ、
もう一方の手でガルバの剣を持つ手を上から抑えた。
真に手練の早業と言えよう。
ヅダ「何をしているんです、二人とも。」
ギャン「ああ!ヅダ君、よかった!止めて!二人を止めて!」
グフカス「む!?ヅダ君!?」
ガルバ「な、なんですの!?邪魔をしないで!」
そう言いながらガルバがちょっとほっとしている事は内緒である。
グフB「姉上!校中でござる!」
遅れてやってきたグフBが姉に静止の声をかける。
『薔薇と桜 その3』
グフカス「…止めるな、人には貫き通さねばならぬ道というものがある。」
ガルバ「黙ってあなた方の姉上があたくしに倒されるとところを見てらっしゃい!」
ヅダ「ともかく、原因はなんなんです。お互い大UC武徳会の幹部ではありませんか。」
グフカス「…彼女が。」
ヅダ「ガルバさんが?」
グフカス「…君は無粋な男だから、キスもまだだろうと。」
ヅダ「は?俺?」
グフカス「…うん。」
ガルバ「そうしましたらこの女、
人の心配をする前に自分の心配をしろって言いますのよ!?」
ギャン「ガルバ、理想が高すぎて男の人と縁が無いから…」
ガルバ「おだまりー!キィー!クヤシー!」
ヅダ「えっと、原因はそれだけなので?」
グフカス「…彼女が本気を出せば君などすぐに落として見せると。」
ガルバ「あたくしならば、
すぐにでもあなたの唇くらい奪ってみせると言ったのですわ!」
ヅダ「は、はあ…俺の、ねぇ…」
グフカス「…わが生涯の伴侶たるべきヅダ君を、
そのような軽佻浮薄の輩の如く貶めるのは許しては置けん。」
ヅダ「で、斬り合いに及んだと。」
ヅダもさすがに若干呆れ顔になっている。
グフカス「…うむ。」
ガルバ「その通りですわ!」
心なしかギャラリー達の顔もポカーンとあきれ果てたハニワ顔になっている。
ヅダ「ええと、とにかく誰も人殺しになったりしなくてよかったです。で…」
ヅダが何か言いかけたとき…
グフB「なにをやっておるのですか、姉上!!」
話を聞いたグフBが鬼のような形相で説教を始めた。
グフB「色情沙汰で刀を抜くなど!武門の恥ですぞ!」
グフカス「…う、し、しかし…。」
グフB「しかしじゃありませぬ!よく考えてもらわねばなりますまいぞ!」
ヅダ「(ささ、ガルバさん、今のうちに…)」
ガルバ「(そ、そお?じゃあ今日はこの辺にしといてあげますわ!)」
グフB「そもそも刀とは武士の魂にて…」
ヅダ「長くなりそうだな…」
グフB「ちゃんと聞いておるのですか姉上!」
グフカス「…う、聞いておる。聞いておる。」
その後文字通り小一時間、グフBの説教は続いたと言う。
『薔薇と桜 終わり』
>>414-417 GJGJ
そういえば一校目のグフカス対ガルバの水着対決の時の両者の水着はどんなのだったんだろう
『頭文字Z First Stage』
Xマン「ボール君、すまないが1週間ほど留守にするよ。」
ボール「どうしたの?」
夏休みに入ったある日、ゴロゴロしているボールに、Xマンが突然切り出した。
Xマン「うん、ターン星の方で仕事があるのだ。」
ボール「僕の命はどうなるの!?Xマンが出てくと死んじゃうんでしょ!?」
Xマン「いや、短期間なら大丈夫。私の生命エネルギーを君の中に残していくよ。」
ボール「本当に大丈夫なのー?飽きて帰るつもりじゃないの?」
Xマン「ちゃんと戻ってくるよ。本当に仕事なのだ。」
ボール「仕事ってなんなのさ?」
Xマン「君も疑り深い男だな。宇宙エチゼンクラゲの駆除だよ。」
ボール「う、宇宙エチゼンクラゲ?宇宙なのにエチゼン!?」
Xマン「うむ、宇宙の深奥、宇宙日本海溝で発生するガス状生命体だ。」
ボール「なんだか遠い世界の事のような身近な事のような…」
Xマン「奴らはほとんど知能は無く、宇宙を漂いながら、
触れる物質を尽く分解し自らのエネルギーとして生きている。」
ボール「とぼけた名前の割に凶悪だね…」
Xマン「そうなのだ。我々も長い間宇宙エチゼンクラゲと戦い、多くの犠牲を出した…」
ボール「ふーん、Xマンたちでも手を焼くほどの生き物って、宇宙は広いなぁ。」
Xマン「そんな感じだったのだが、ある時、我々と共生を始めた種類が出たのだ。」
ボール「共生?」
Xマン「うむ、君たちの細胞とミトコンドリアの関係にちょっと似ている。」
ボール「というと?」
Xマン「宇宙エチゼンクラゲは物質を分解してエネルギーを取り出すが
高エネルギーを発生して高い運動性を持ったりできるわけではないんだ」
ただし私がいない間は気をつけて余分なエネルギーの消費を控えてくれたまえ。」
うお、途中で送信しちゃった
最後の一行廃棄して続きっす
ボール「漂ってるだけって感じ?」
Xマン「うん、そこで我々に自分が物質を分解して得たエネルギーを渡して、
代わりに我々の発する高いエネルギーにより
より高い運動性を得ようとこういうわけだ。」
ボール「とりつかれてるみたい…」
Xマン「まあそんなものだ。そして両者はさらに長い年月の後、
分かちがたい一体の生命体になった。
普段宇宙エチゼンクラゲは
密度を増して我々の体表を覆うように存在している。
そして我々の意思に従ってガス状に姿を変え
高い運動性を持って様々な物質の分解にかかる。
この時我々の発する高いエネルギーを受けた
ガス状部分が七色に輝くのだが、これを月光蝶と呼んでいるのだ。」
ボール「きれいな名前の正体はクラゲか…」
Xマン「まあともかくそんな因縁のある生物なのだが、
毎年この時期になるとやってくるので
月光蝶で駆除せねばならないのだ。」
ボール「そうですか。しょうがないなぁ。」
Xマン「なるべく早く帰ってくるよ。エネルギーは十分残してくしね。
ただし私がいない間は気をつけて余分なエネルギーの消費を控えてくれたまえ。」
ボール「というと?」
Xマン「大怪我をしたりするとエネルギー不足が心配される。
まあ、君のゴロゴロしてる姿を見ていると、大丈夫だとは思うのだが。」
ボール「はーい。ずっと家でゴロゴロしてるよ。」
Xマン「それもどうかとは思うが、まあ、そうしていてくれ。では、いってくる。」
そういうとそれきりXマンからの言葉はなくなった。
ボールにはわからなかったが、多分光の国に向かって飛び立ったのだろう。
決して家から出ないぞ、とボールが心に誓いを新たにしたとき…
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。
ボール「はーい、どなた…あ!」
ゼーゴック「こんにちはー。」
ボールが応対に出ようと玄関に向かうと
そこにはいつもながらの笑顔のゼーゴックが立っていた。
ゼーゴック「前に、足速くなりたいって言ってたでしょ?休みになったから、どうかと思って。」
ボール(女の子が僕を誘いに!しかもXマンはいない…これは神様のくれたチャンス!?)
ボールの脳裏には既にゼーゴックとの二人きりの日々しかなかった。
ボール「いいの!?やる!教えて!」
ゼーゴック「そう、よかった。じゃあ、いつからがいいかなぁ?」
ボール「い、いつからでも!」
ゼーゴック「うーんと、じゃあ明日の午後から、UC峠の上り口でどう?」
ボール「よろこんで!」
ゼーゴック「うん、じゃあ明日また。楽しみだね。」
ボール「うひ.…ひひひひ、僕も楽しみです!」
あわれ、明らかにひどい目にあうフラグなのに何故気付かぬかボールよ。
『頭文字Z First Stage 終わり』
『他人のそら似?』
ゲーム『見切れるか! こいつの牙が!』
コルレル「このゲームやってて思ったんだけどさ」
ラスヴェート「何だよ?」
コルレル「ヒュ○ケバインってガンダムに似てるよね」
ラスヴェート「それは言うなww」
終
正直すまんかった
ザクUF「このドスハードってやつ、ガンダムに似てね?」
バーザム「ちょっ」
もう一ネタ
『他人のそら似? その2』
テレビ『伊達や酔狂でこんな頭をしているわけではないぞ!』
赤ザク「あれ? ガンダム君なにしてるの?」
ガンダム「あ、これ高機動君に借りたんだ…面白いよ、このゲーム」
赤ザク「そうなんだ」
テレビ『前より大口径だ! ただでは……』
テレビ画面では”赤くて角がある”ロボットが突撃している。
赤ザク「このロボット……もしかして機動力3倍とか……」
ガンダム「ううん、どちらかと言えば”重い”かな」
赤ザク「っ! そ、そうなんだ……重いんだ……」
ガンダム「うん、だから攻撃とかなかなか避けられ……あれ? 赤ザクちゃん?」
後日、ダイエットに励む赤ザクが目撃されたそうな……
終
今回も正直すまんかった
『頭文字Z Second Stage』
よく晴れた日だった。
山すそに吹く風が心地良い。
準備運動をしながらわくわくしながらゼーゴックを待つボールの前に
彼女が時間どおりに現れた。
ゼーゴック「おまたせー。わぁ、はりきってるね!」
ボール「ま、待ちかねてました!」
ゼーゴック「先に紹介するね!今日手伝ってくれるヅダさんとβくんでーす!」
ゼーゴックの後から予期せぬ二人が顔を出す。
ヅダ&β「ども」
ボールは一瞬にして地獄の底に突き落とされた気分であった。
ボール「こ、これは…美人局かー!?なんかおかしいと思ってたんだ!」
ヅダ「美人局?」
ボール「こんな人気の無い所に呼び出して!お金なら無いですよ!?Xマン助けてー!」
β「…なんかひどく失礼な人だね、お姉ちゃん。」
ゼーゴック「気にしないで。ボールくんはちょっと夢見がちなシャイな男の子なのよ。」
β「は、はぁ。」
ヅダ「おい、お前。速く走れるようになりたいんだろ?」
ボール「は、はい(ビクビク)。」
ゼーゴック「わたしは、ボールくんにはわたしがやってた通りに
100kgの豆腐担いで走ってもらおうと思ってたんだけど
ヅダさんがそれは多分潰れるだけだろうって。」
ボール「ひゃ、ひゃっきろ!?この峠を?」
ゼーゴック「うん!(にこにこ)」
ヅダ「公道最速の豆腐屋、UC峠に轟く彼女の異名だ。」
ボールは忘れかけていたゼーゴックの人外っぷりに改めて戦慄した。
ヅダ「まあそれは不可能だろう。足が速くなりたいのならば別なやり方がある。」
ゼーゴック「ヅダさんとβくんがボールくんのために考えてくれたのよ。」
β「それがこのロープだ!」
気を取り直したβが荷物からロープを取り出す。
ヅダ「我々が交互に君を牽引しながらこの峠を走る。
すると、いつしか君の体には高速で体を動かす感覚が身に付き
必要な筋力も発達するというわけだ。」
β「あなたは力を抜いて僕らの後についてきてください。」
ボール「じ、実はいい人だったんですね!?あなた達!」
一々失礼なボールである。
しかしヅダは意にも介さず
一本のロープで器用にハーネス状の物を作りボールに装着させる。
ゼーゴック「わたしが先行するね。体格も一番近いし。」
ボール「はーい、よろしくお願いしまーす。」
引っ張ってもらえると聞いてボールは気楽に構えている。
ゼーゴック「いくよー!エントリー!!」
引っ張ってもらえると安心していたボールの体を
ドン!とロケットで打ち出されるかのような衝撃が襲った。
次の瞬間体の前面に強い衝撃を感じて、ボールは意識を失った。
ゼーゴック「おっとっと。」
そう、ゼーゴックが走り出した先にあったのは崖を回りこむ急カーブ。
ゼーゴックはロケットスタートからギリギリの幅でこれを曲がった。
実に見事なコーナリングではあったのだが、
自動車の内輪差と同じ理屈でゼーゴックの軌道の内側を通ったボールは
思いっきり崖に激突したのであった。
ヅダ「あー、完全に白目むいてるな。」
β「水かけよう。」
ゼーゴック「ボールくん起きてー。朝ですよー。」
地獄の一日はこうして始まった。
その頃、UC山頂近くに一台のRX-7とシルビアが止まっていた。
シルビアの男(以下シル)「ホント先輩、いきなりこっち帰ってくるからびっくりしましたよ。」
RX-7の男(以下7)「ああ、なんだか急に懐かしくなってな。」
シル「それにしても1年ぶりくらいですか。何があったんですか?」
7「ああ、1年前ここでバトルに負けてな。」
シル「マジっすか!先輩に勝てる奴なんかここらにいるんすか!?」
7「ああ、しかもガキ…その上女だ…」
シル「マージっすかー!何乗ってたんです、その女?そんな女聞いた事ないっすよ。」
7「何にも乗ってねぇ。」
シル「はい?」
7「何にも乗ってなかったんだよ!豆腐担いで自前の足で走ってたんだ!」
シル「ええと、先輩、熱あるっすかね?ちょっと帰って休みますか?」
7「お前が信じられないのも当たり前だ。俺も信じられねえ。しかし事実なんだ。」
シル「あ!そういえば!」
7「ん?」
シル「この峠には豆腐の配達中に死んだ女の子の霊が毎朝出るって。
上のホテルに豆腐を届けるまで成仏できねえんだとか。」
7「そいつだ!だが幽霊じゃねぇ。あれは本物の生身の人間だ!
今でも忘れねぇぜ。m.o.v.e.のGamble Rumbleをラップ部分まで一人で歌いながら
笑顔で俺を抜き去っていたあのガキの顔はよ!」
その時下から4人組がやってきた。
ドドドドドドド
ゼーゴック「ぎゃんぼ〜ゆがたちゃ〜んすめいからんぼ〜♪ぎりぎりのすてぇ〜えじ〜♪」
ボール「いででででででー!」
ヅダ「お!ガードレールターンか!やるな?ボール君!」
β「兄さん、あれ、遠心力で振られてガードレールにぶつかってるだけじゃ…」
ゼーゴック「ぎびらっちょぉ♪ぎびらっちょぉ♪」
7「いたー!あいつだ!行くぞ!」
シル「速ー!ほほほほんとにいた!しかも4人に増えてる!?」
一人の少年と三人の人外は
走り屋二人が車に乗り込みエンジンをかける間に頂上に向かって走り去って行った。
7「AW山でもCC湾岸道でも他のどこでも俺は負けなかった…
あの女だけだ!し か も 生 身 で !」
4人はUC湖とホテル群を望む頂上に到着していた。
ヅダ「交代しよう。下りは俺が牽引する。」
ボール「ヒイヒイヒイ…」
β「よし、行こう。下に着いたら休憩ですよ。ボールさん。」
ゼーゴック「ボールくん、がんばれ!」
ボールは既に全身ボロボロであった。
しかし容赦なくヅダはスタートを切った。
体がバラバラに爆散してしまいそうな加速がボールを再び襲う。
一方走り屋たちは頂上の4人を追っていた。
今度こそ逃すまいという決意を胸に…
その前方のカーブから下り坂を先ほどより更に速い速度で走る4人が現れた。
ヅダ「む!」
ヅダがコンパクトにカーブを曲がり車を避ける。
しかしボールはふんばり切れず大きく向こうの車線にはみ出してしまった。
ヅダ「しまった!」
ヅダが思いっきりロープを引く。
ゼーゴック「ボール君避けて!」
ボール「う、うわ!!!」
火事場のクソ力だろうか。ボールの全身がカッと熱くなり、力が漲る。
ボールの体が、あたかもゼーゴックのような極端な前傾姿勢をとる。
太腿にはちきれるような力感を感じる。
脊柱が撓って自分の体を前に押し出そうとしているのがわかる。
そして走り屋の前に残像を残して、ボールの体が消えた。
その時のボールの速さは、確かにヅダ達に迫るものがあった。
7「あ!あぶねえ!」
シル「うわ!先輩!」
ハンドル操作を誤った二人はそのまま谷底に落っこちていった。
谷底から激しいクラッシュ音が聞こえる。
ヅダ&β&ゼーゴック「あ。」
呆然とする3人。
これは命に関わるんではないか?
ゼーゴック「おーい、車の人、大丈夫ですかー。」
7「て、てめーおぼえてろよー!いつか抜き去ってやるからなー!」
シル「せんぱーい、あんなバケモン相手にするのやめましょうよー。」
ヅダ「大丈夫みたいだな。」
β「よかった…」
ヅダ「しかし、ボール君、なんという才能だ…」
ゼーゴック「びっくりしたよぉ。一日目でもうあんな動きするんだもん。」
β「センスという点だけで言えば、僕が見た人の中でもずば抜けてるよ。」
ボール「そ、そうですか?なんか夢中で。」
ヅダ「よし、もうロープはいらないな。感覚を忘れないうちに下まで走って降りよう。」
ヅダがボールのロープをほどく。
ヅダ「じゃあ行こう。ボール君、ついてきたまえ!」
ボール「はい!」
そうかー。僕もやればできるんだ。よし、さっきの感覚だな。
あのコーナーでまた試してみるぞ!
それはXマンが残していった生命エネルギーの起こした奇跡…
しかし先ほどの加速によって、
生命維持に必要なだけのエネルギー以外ほとんど使い果たされていた。
ボール「あ、あれ!?足に力が…う、うわ!曲がりきれな…うわー!!!」
絶叫と共に全くふんばりの効かなくなったボールの体は
ガードレールを越えて消えた。
ロープをつけてさえいればこんなことには…
ヅダ&β&ゼーゴック「あ。」
ゼーゴック「おーい、ボールくーん、大丈夫ですかー。」
ボール(しーん…)
ゼーゴック「へんじがない。ただのしかばねのようだ。ってたいへん!」
ヅダ「助けに行くぞβ!」
そして一週間後。
Xマン「いったい君はなんなんだね。わずか一週間の間に…」
帰ってきたXマンが見たのは全身包帯だらけで
一週間前とは見違えるように丸く太ったボールであった。
ボール「そんなこと言われても僕だって好きでこんなになったわけじゃないよ!」
ほとんどエネルギーの枯渇したボールの体がこの危機に際して取った反応は
エネルギーの摂取と蓄積を進めることだった。
怪我をして寝たままなのに、腹が減ってたまらない。
更にはゼーゴックが、お見舞いだといって毎日巨大な重箱を持ってくる。
またこれがうまい!
そして食欲の命ずるままに食いつづけた結果
Xマンと別れる以前より遥かに丸いボールが形作られていったのであった。
Xマン「うん、わかった。わたしが悪かったよ。もう君が治るまで目を離さないよ。」
ボール「ほんと頼みますよ!」
Xマンが密かについた溜息は、ボールの耳には届かなかったのであった。
『頭文字Z Second Stage 終わり』
そういえば5校目で
グフBとバーザムの関係について
この夏ごろにって話があったが
期待していいのだろうか。
俺も期待してる
それにしても、バーザムとヅダはすっかり主人公だなw
このスレでの反応とか見るにUC以外は需要なしとおもた。
まあぶっちゃけUCの方もそんなに反応があるわけでもないけども
437 :
432:2007/08/09(木) 23:04:45 ID:???
ACとクロスオーバーさせたいけど
元ネタの方の記憶がほとんど無くて書けない…
『空手部商売中』
ザクスナ「カキ氷いかがっすかー。」
ザクスナが氷と描いた旗をたなびかせながら
カキ氷を売って歩いている。
ホットパンツと短いチューブトップという服装に
何か疑問を感じずにはいられないが
それはさておき練習中の皆さんは鋭くこの氷売りに反応した。
ザクスナ「いちご〜めろん〜沖縄直送、すっきりさわやかシ〜クヮ〜サ〜
ビタミンCがたっぷり入ったシ〜クワ〜サ〜
お肌の大敵、日焼けによく効くシ〜クワ〜サ〜氷はいかがっすか〜」
ガンタンク「あら、みんなで食べて一休みしましょう。」
ガンキャノン「シークワーサー全員分な。」
マゼラン「こっちも頼む。暑い時代だと思わんか?」
プロトZZ「4人分だ!サービスしてくれよ!」
そこへ他の陸上部員を引っぺがしてF91が駆け込んできた。
F91「シークワーサーまだある!?」
ザクスナ「シークワーサーはあと二人分ですねー。」
F91「じゃあ俺が二つ買う!マネージャー!シークワーサー確保したぞー!」
ベルガ・ダラス「ずるいぞ貴様ー!」
ベルガ・ギロス「じゃんけんだ、じゃんけん!!」
F91「早い者勝ちですよーっと!」
ベルガズ「うお!待て!逃げるな!」
ザクスナ「あ、今追加きますから。」
ガンキャノン「お、このカキ氷物凄くきめ細かいな。」
ガンタンク「あら、ほんと。おいしいわ。」
このように好評な空手部特製カキ氷。
製造の舞台裏を覗いてみると…
旧ザク「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ
旧ザク「よし、アレックス、追加もってゆけ!」
アレックス「はい!」
そう、この好評のカキ氷は、
旧ザクの手刀による手削りで作られているのであった。
全力で氷を削る旧ザクは全身汗まみれ。
当然カキ氷にもこの、
成分の4割くらいは漢汁でできていそうな汗が混入してる事だろう。
そしてそんな旧ザクを見ながらザク改は思うのであった。
ザク改(バレたら全購入者から袋叩きにされるな…)
ばれた時のことを考えると身の毛もよだつ思いのザク改なのであった。
『空手部商売中 終わり』
『最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…!』
ザク改「チクショオオオオ!くらえヅダ!新必殺音速火炎突!」
ヅダ「さあこいザク改!俺は実は一回突かれただけで死ぬぞォォ!」
(ドスゥ)
ヅダ「グアアアア!こ このザ・フジミと呼ばれる総体王者のヅダが…こんな小僧に…
バ…バカなアアアア」
(ドドドドド)
ヅダ「グアアアア」
ザメル「ヅダどんがやられたようでごわすな…」
ガルバ「ウフフ…彼は大UC武徳会幹部の中でも最弱の精神力…」
ゲルググ「グフカス、ヅダ、ジ・オ…平部員ごときに負けるとは幹部の面汚しね…」
ザク改「くらえええ!」
(ズサ)
3人「グアアアアアアア」
ザク改「やった…旧ザク以外全員倒したぞ…
これで旧ザクのいるUC学園武道場の扉が開かれる!!」
旧ザク「よく来たなザク改…待っておったぞ…」
(ギイイイイイイ)
ザク改「こ…ここが武道場だったのか…!感じる…旧ザクのプレッシャーを…」
旧ザク「ザク改よ…戦う前に一つ言っておくことがある。
お前は俺を倒すのには空手を極めることが必要だと思っているようだが…
別に極めなくても倒せる。実際ズゴック君に倒された。」
ザク改「な 何だって!?」
旧ザク「そしてパプワ先生はボケてきたので
最寄りの特別養護老人ホームに入所させてきた。
後は俺を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
ザク改「フ…上等だ…俺も一つ言っておくことがある。
この俺にはアレックスという名の恋人がいるような気がしていたが、
別にそんなことはなかったぜ!」
旧ザク「そうか。」
ザク改「ウオオオいくぞオオオ!」
旧ザク「さあ来いザク改!」
ザク改の勇気が学園を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!
―――――――――――――――――――――――――――――――
マ・グフ「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜む…」
マ・グフは自分の描いたネームを見ながら苦りきった顔をしていた。
アッガイを真似て漫画という表現技法を取り入れてみたもののこれはさすがにひどい。
マ・グフ「だめだな、こりゃ。」
彼はネームを破り捨てた。
アッガイが彼女の知らない所でマ・グフに一勝をあげた瞬間であった。
『最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 終わり』
オタ最大のイベントにて
電車内
ビルゴU(メイド服)「ねぇ先輩?こみけって何ですか?」
デリンジャー「楽しいお祭りだ」
ビルゴU「私は何をすればいいんですか?」
デリンジャー「本を売ればいい。元気よくな」
ビルゴ「は〜い♪」
ギルティ(巫女服)「……また、このイベント……」
↑冬に連れてかれた
終
>>441 アッガイ一行となんか事件がおきる展開が待ち望まれる
と思っているのは私だけではないと思うのだ。
夏○ミ会場
シェンロン「先輩、準備できました」
デリンジャー「ご苦労。では君は着替えてきたまえ。ビルゴU?」
ビルゴU「は〜い!では行きましょー、先輩!今日はとっておきを持って来たんですよ〜?」
シェンロン「ちょっと、え?えぇ?」
ギルティ「ご愁傷様……」
その隣
アッガイ「まさか…隣とは…」
デリンジャー「おや、誰かと思えばアッガイさんではないか。おやおや、一人で参加ですかな?」
アッガイ「ピキ!)うるさいです……本の質で勝負……」
デリンジャー「では、挨拶代わりに新刊を」
アッガイ「こちらこそ」
バチバチバチバチ!
ガサゴソ
ギルティ「(こ、これはっ!お姉ちゃんにグフカスさん!?しかも陵辱系!!?)」
デリンジャー「ちゃんと許可は取ったぞ」
ギルティ「えええぇぇぇ!!」
反省なんかしないんだからね!
これは…グフカス×ギルカスの競作になってる状態?
445 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:36:23 ID:lJ2ey59L
てすと
デリンジャーアームズの本→ギルカス×グフカス
アッガイの本→グフカス×ギルカス
そしてグフカス本をすべて回収する為にヅダが動き出す
外の列の一角
ヅダ「グフカスさんの破廉恥な本など!他の野郎の目に入れるわけにはいかない!!」
ラスヴェート「隣に朝からうるさい奴がいるなぁ」
プリトヴァ「な、なんだか、ここ怖いです…」
コルレル「大丈夫、すぐに慣れるから」
ガブル「ねむいよコルちゃ〜ん」
コルレル「まだまだこれからだよ?そうそう、『デリ天堂』と『あが〜い屋』の同人誌は絶対確保だからね!」
ヅダ「ピクッ!)」
ラスヴェート「はいはい」
は、反省…したほうがいい?
ヅダ、また無謀な事をwww
ヅダ、ガンガレやれる所までガンガレ
『ある夏の夜の光景』
例によって両家の父が碁を楽しんだ後の宴席、
子供たちはカラオケを楽しんでいた。
ヅダ「世界の始まりの日〜♪生命の樹の下で〜♪」
グフカス「鯨たちの声の 遠い残響 二人で聞いた♪」
ヅダ「失くしたものすべて〜♪愛したものすべて〜♪」
グフカス「この手に抱きしめて 現在は何処を〜彷徨い行くの♪」
ヅダ「答えの潜む琥珀の太陽〜♪」
グフカス「出会わなければ殺戮の天使でいられた…」
ヅダ「不死なる瞬き持つ魂〜♪ 傷つかないで 僕の羽根ぇ♪」
グフカス「この気持ち知るため生まれてきた〜ぁああ♪」
ヅダ「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る〜♪」
グフカス「八千年過ぎた頃か〜らもぉっと恋しくなぁ〜あった♪」
ヅダ「一億と二千年あともあ・い・し・て・る〜♪」
グフカス「君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない〜♪」
グフB「あの二人は本当に輪廻しながら何度も出会ってそうで怖いな。」
ギャンヌ「なんか物凄く明確に
貫頭衣を着た兄さんがイノシシとか担いで
竪穴式住居の林立する村に帰ってく図が脳裏に浮かぶわ…」
ゼーゴック「すてき…」
β「ぼ、僕らだってきっと出会ってるよ!お姉ちゃん。」
グフB「しかしヅダ君は歌だと愛してるなどと言えるのだな。」
ギャンヌ「ちょっとは慣れてきたのかしら?」
ヅダ「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る〜♪」
グフカス「八千年過ぎた頃か〜らもぉっと恋しくなぁ〜あぁった♪」
ヅダ「一億と二千年経ってもあ・い・し・て・る〜♪」
グフカス「君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない〜♪」
見つめあう二人の周囲に例の宇宙空間が出現して
あわや両家消失に至りそうになったのは、このすぐ後の事であった。
『ある夏の夜の光景 終わり』
グフカス「出会わなければ殺戮の天使でいられた…」
と言わせてみたかっただけ、というのはあるんです。
何とか全体の80%の回収に成功したヅダ(自腹で)
そして自宅の庭にて本を燃やしている
ヅダ「これで……」
ちゃっかり自分用に一冊ずつ手に持ちながら炎を見つめるヅダ。
だが彼は知らない。
今燃えている本が既に、とら○あな等の店頭に並んでいることを。
そして隠していたはずの同人誌が、グフカスに見つかってしまうことに。
ヅダの運命やいかに……
姦……じゃなかった完
完とは納得いかないぜ!
『本、見つかった後で』
ここはヅダ家、今日はグフカスがこちらに出向いて、道場で一汗流した所だった。
お先にどうぞという言葉をありがたく受け
先に風呂を使い、バスローブを借りて身に纏っているグフカスである。
む、そうだ。彼に借りようと思っていた本があるのだった。
彼の武術書コレクションはなかなかもので、
グフ家で所蔵していないものも多く含まれている。
勝手知ったる幼馴染の部屋に、グフカスは何の気なしに入っていった。
グフカスの次に風呂に入り汗を流して戻ってきたヅダが自室で目にしたのは
自分が出ている同人誌を持って立っているグフカスであった。
ヅダ「し、しまったぁ!!出しっぱなしだったー!!!」
ヅダの顔がみるみる青ざめて行く。
そんなヅダを見ながらグフカスが口を開いた。
グフカス「…いつまでも手をつけてくれないから
君は私の体になんか興味がないのかと思っていたよ。」
ヅダ「そそそそそそんなことはアラモ砦の三悪人!?(ドキドキドキ)」
グフカス「…その…もし良かったらなんだが…。」
ヅダ「なななななんでございましょう(ドキドキドキ)」
グフカス「…絵じゃなくて…私の体…実物を見てやってくれないか。」
グフカスがバスローブの帯を解く。
なめらかな肌をバスローブが滑り落ち、
一糸纏わぬ姿のグフカスがヅダの前に現れた。
グフカス「…筋肉ばかりで…女らしいところのない体で申し訳ないが…。」
恥ずかしげに斜め下に視線を落としながらグフカスが言う。
ヅダ(こちーん)
心蔵停止、自発呼吸停止、脳幹反射の消失。
限りなくショック死に近い石化がヅダを襲っていた。
その固まっているヅダにグフカスは近づき、
ヅダの胴に手を回し彼の胸に裸の自分の身をそっと預ける。
グフカス「…君が今動けないのは分かっている。辛い思いをさせてすまない。
だが私も女だ。君に優しく抱きしめて欲しいとも思えば、
口づけをして欲しいとも思うのだ。」
グフカスは相変わらず固まったままのヅダの顔に背伸びをして自分の顔を近づけ…
そして軽く、羽のように軽く、ヅダの唇に自らの唇を重ねた。
ためらいがちな、あくまでも軽やかなキス…
グフカス「…すまなかったな。今日はもう帰るよ。ありがとう。」
グフカスは脱いでいたバスローブをさっと羽織るとヅダの部屋を出て行った。
ヅダはいつまでもそのままで立ち尽くしていた。
多分明日会えば今日までと同じように二人は挨拶を交わし、会話するのだろう。
だが、今日までとは何かが違う。決定的に何かが違う明日を二人は迎えるはずだ。
グフカスが帰り道に見上げた空には、あの夏の日、UC山頂で二人で見たような
満天の星星が輝いていた。
『本、見つかった後で 終わり』
GJだぜ!
それと、まとめ更新はもう絶望的かね?
更新止まってもうすぐ1年経つんじゃないか?
まだだ!まだ終わらんよ!
>>451 およそ一週間たったが、反応がないね。
さすがに溜まってる量も膨大だし難しいだろうなあ。
454 :
453:2007/09/03(月) 10:26:20 ID:???
ビ ッ ク リ シ タ
やっぱり今の時代wikiだよ、と言ってみる。
しかし本当にどうしようかねぇ。>まとめ
一人に負担が集中するとヤヴァイということは経験上分かったわけだが、
はてさて。
まぁwikiが無難かなぁ…
ついでにユニコーン?は旧シャア、00は新シャアという考えでおkかな?
>>459 >ユニコーン?は旧シャア、00は新シャアという考えでおkかな?
多分いいかと。
まだだ!まだ終わらんよ!
近いうちに「若き稲妻の肖像」ともう一作長めのやつを
一気ageしようと思ってるんですけど
やる時は容量的に
あらかじめ新スレ立てておいたほうがいいのかな?
容量計算とか全然わかんない…
>>462 とりあえず投下して、足りなくなったら新スレに移行すればいいかと。
テンプレ見てて思い出したが
引継いでまとめ作りかけた人いたよね?
どうなったかな。
保守
『気がついたらぁ〜 メイド姿になってる そして彼女が俺を抱いている〜
あきらめずにぃ〜 何とか脱出に挑戦するけれど さ〜らに密着してく〜るよぉ〜
彼女の妹いればぁ〜 楽に 起きられる事できるけど
何回呼んでも 何回呼んでも 誰も起きてくれないよぉ〜
なんで俺がメイド姿なのかもわからない
体動かして 暴れてみても 寝起きで力が入らない
甘い囁きも試してみたけど グースカ寝てんじゃ意味がない
だから次は絶対勝つ為に 俺は俺のダミーを隣に置いておくぅ〜〜』
ルシフェル「朝起きたらこんな歌詞が頭をよぎったんだよ」
ヘルカス「ふーん、お前も大変だな」
新シャアの擬人化スレ見たら勢いで書いてしまった
反省はしていない
>>467 元ネタなあに?
『生徒会長のテコ入れ策』
ここはUC学園の一室。
ある特徴を持った生徒たちが、集められている。
ガンブラスター姉「えっと、なんの集まりなの?これ?」
ガンブラスター妹「さあ…?」
黒ドッグ「みんななんて言われて来たの?」
ゼーゴック「わたしは、なんか手紙が机の上に置いてあって。」
シュネー・ヴァイス「私も。でも、ただ来てくださいってしか書いてなかったけど…」
その頃の生徒会室
赤ゲル「ふふふ、これで今一度、UC学園に活気を…」
赤ゲルがなにやらワープロで作った文章を
プリントアウトしている。
ブラウ・ブロ「なにをなされているんですか?会長?」
そこへ突如現れたブラウ・ブロが、その文書をひょいと取り読み始めた。
赤ゲル「うお!きゅ、急に出てくるのはよしたまえ!」
ブラウ・ブロ「えっと、なになに?UC学園ツインテール同盟結成趣意書?」
赤ゲル「うわ!見るんじゃない!」
ブラウ・ブロ「会長!なんですかこれは!」
赤ゲル「い、いや、学園の活気を取り戻すためにだな…」
ブラウ・ブロ「な・り・ま・せ・ぬ」
赤ゲル「しかし、このメンツを見たまえ!
優等生、強気、妹キャラ、天真爛漫、未来の女王様と
これだけバラエティに富んだツインテールを集められるのだぞ!?」
ブラウ・ブロ「だからなんですか!」
もうこうなったらテコでも動かないのがブラウ・ブロである。
赤ゲル「相変わらずつまらない男だな、君も…。」
ブラウ・ブロ「会長が変な事ばかり考えすぎなんです。」
あきらめかけた赤ゲルがフーっとため息をつく。
そこへ奥にある更衣室からエルメスが出てきた。そしてその髪型は…
エルメス「会長、あら、ブラウ・ブロさんも。
どうです?私もしてみましたの。ツインテール。
似合いますかしら?」
ブラウ・ブロ「エ━━━(゚Д゚;)━━━! 」
そして別室のツインテールズは…
ガンブラスター姉「いたずらかしら?」
シュネー・ヴァイス「でもなんでこの脈絡の無いメンバー?」
一同「うーん…?」
自分たちが集められたわけも分からないまま待ちくたびれていたのであった。
『生徒会長のテコ入れ策 終わり』
絵とかキャラ紹介参照してメンツ選んだから漏れてるツーテールいたらごめんよ。
いや、間違いではないがw
『生徒会長のテコ入れ策 その2』
ブラウ・ブロ「えっと、なになに?UC学園ポニーテール同盟結成趣意書?」
赤ゲル「うわ!見るんじゃない!」
ブラウ・ブロ「ええと、メンバーは
グフ・カスタムさんに白キュベレイさんに
ゴトラタンさんにガンキャノンUさんにゲーマルクさんに…」
赤ゲル「い、いや、学園の活気を取り戻すためにだな…」
ブラウ・ブロ「グフ・カスタムさんと白キュベレイさんは協力してくれないんじゃないですか?」
赤ゲル「やはりそう思うかね?」
ブラウ・ブロ「ええ。」
赤ゲル「やはりだめか…」
ブラウ・ブロ「バランス的にも二人一緒だと強力すぎです。」
赤ゲル「それは私も薄々とは思っていたのだが…」
そこへ奥にある更衣室からエルメスが出てきた。そしてその髪型は…
エルメス「会長、あら、ブラウ・ブロさんも。
どうです?私もしてみましたの。ポニーテール。
似合いますかしら?」
ブラウ・ブロ(か、かわいい…)
会長のテコ入れ案実現への道のりは遠い。
『生徒会長のテコ入れ策 その2 終わり』
『愛はあるけどまだ妻じゃないお弁当』
パフェガン「ポニーテール? そんなのしなくても私は十分パーフェクトに可愛いからいいの」
パフェジオ「あっそ」
3年の教室にて、パーフェクトガンダムは根拠のない自信たっぷりの発言をしている。
その横で、なんの興味もないようにパーフェクトジオングは言い捨てていた。
パフェガン「ねぇねぇそれよりさぁ、今日もガンダム君にお弁当作ってきたんだ、ちょっと見てみて?」
パフェジオ「別に構わないけど、早く渡してきたら?」
パフェガン「一応よ一応! そりゃ私のお弁当作戦に支障なんてないわよ? あんな双子とか赤毛アホ毛娘なんて……ブツブツ」
パフェジオ「早く見せて」
パフェガンの独り言が長くなりそうなので、パフェジオはさっさと話を進めることにした。
ピンクの包みを解き、ピンクの丸い弁当箱をパフェガンは開ける。
そしてその弁当は姿を現した。
弁当箱一面には白いご飯、そしてその中央にはハート型に盛られた大量の梅干……
パフェジオは思わず黙り込んでしまった。
パフェガン「これ、私の特性梅干なんだぁ」
パフェジオ「………イインジャナイオイシソウ、ハヤクワタシテキナサイヨ」
パフェガン「おうよ!」
思いっきりカタコトのパフェジオ。
そしてパフェガンは、梅干弁当を手に持ち、ガンダムが居る教室に駆けていった。
パフェジオ「ガンダムとやら……南無」
終
Pジオングが既出じゃないことを祈る
>>475 ツインGJ!
ただシュネー・ヴァイスってあんまり知らないんだよなぁ…
はにゃーん14歳が乗ってる白ピンクいドムというだけでいいことにしようぜ!
まだだ!まだ終わらんよ!
『金木犀の香る頃、青い空の下で。』
町に華やかな香りが溢れている。
秋という季節を象徴するような
涼やかで透明感を感じさせる強い芳香だ。
ヅダ「お、今年も金木犀が咲きましたか」
ヅダがその香りに真っ先に気付く。
グフカス「…ああ、本当だ。私は今年初めてだ」
ギャンヌ「私も初めて。そう言えば去年はたいへんだったけど…」
グフB「言うな!思い出したくも無い!」
ヅダ(ニヤニヤ)
ギャンヌ「まだ喧嘩してるの?いい加減仲良くしたら?」
UC町の時間の流れがどうなっているかはさておき、
季節が一巡してもヅダとグフBの仲はまだ悪い。
グフB「全く朝から気分が悪い!私は先に行くぞ!」
たまたま登校途中に一緒になった4人。
グフBの不機嫌な声が深く澄んだ朝の秋の空に吸い込まれていく。
ヅダ「まあ、そう言わないで、いっしょに学校行こうよ(ニヤニヤ)。」
グフB「ニヤニヤするなー!気持悪い!」
仲良くなるにはいま少し時間が必要なようである。
『金木犀の香る頃、青い空の下で。 終わり』
大河ドラマの山本勘助と由布姫が
なんとなくヅダとグフ・カスタムとかぶる。
『芸術の秋』
マ・グフ「秋だな。」
アッガイ「…うん(ボソ」
マ・グフ「舞い散る黄金の落ち葉の中の君の裸体を描きたい。」
アッガイ「…イヤ(ボソ」
マ・グフ「そう言わずにだな…。」
アッガイ「…出てって(ボソ」
ズゴック「あ!また来てる!」
ゴッグ「コラー!出てけー!」
毎日毎日何気なく水泳部更衣室に侵入してくるマ・グフ。
どのようにしているのかは謎だが
着替えているといつのまにか更衣室内にいるのである。
マ・グフ「チ、しょうがない。出直すか。」
マ・グフは芸術からしからぬ素早い身のこなしで
ゴッグの竹刀をひらりと避けると
飄然と更衣室を出て行った。
ゴッグ「くそ!変態め!」
ズゴック「旧ザクさん一人でも持て余してるのに…ハァ…」
首脳陣二人の悩みは深い。
そしてその夜…
アッグガイ「な、なあ、あたしの絵のことなんだけど…」
マ・グフ「ん?ああ、順調に進んでいるぞ。どうした?」
アッグガイとマ・グフが電話で話している。
アッグガイ「い、いや、進んでるならいいんだ!どうなってるか気になってさ…」
マ・グフ「フン。進んでなかったらどうするつもりだったんだ。」
アッグガイ「え、あ、あの…別にどうするって訳じゃないけど…」
マ・グフ「芸術は流れ作業じゃないからな。進む時もあれば遅れる時もある。」
アッグガイ「ああ、うん。もちろんだよ。わかってる。」
マ・グフ「じゃあ余計な事を聞くな。それより明日もちゃんと部屋を開けておくんだぞ。」
アッグガイ「うん、わかった。また明日…」
アッグガイが挨拶を終える前にマ・グフは電話を切った。
そう、絵を描いてやる代わりに、
彼女が更衣室に出入りできるよう便宜を図っているのであった。
しかもマ・グフの王様気性の前に
隠していたM性を思いっきり引っ張り出されてしまっている。
もはや芸術の鬼の奴隷と化してしまった隠れM子さんの明日はどっちだ。
『芸術の秋 終わり』
マグフはアッグガイのどんな絵描いてるんだろうか。
つーかヌーd(ry
マ・グフのアトリエでヌーd(ryを描いてる途中
脈拍上がりっぱなしのアッグガイと
興味なさげに描くマ・グフみたいな
無口少女のXとか熱血少年DXとか、大人なディバイダーはいないのか!?
全部既出まとめに載ってないだけ。
せめて過去スレ見れるようにしたほうがいいと思います
まとめwiki作ったほうが良くね? 編集合戦とかブラクラ誘導貼りとかが心配だが。
前にも同じような話が…。まぁ情報量が多いから必然か。
いずれにせよ、そういうの作れば再び盛り上がるかもしれない。
>>488 乙!
場所さえ確保できれば、あとはみんなで書き込める。
490 :
488:2007/10/28(日) 21:06:16 ID:???
ぬ氏はいるのかな?
過去ログは編集不可にしておいたけど
キャラ設定とかはぬ氏のサイトからページ作らせてもらって
だれでも編集可にしといたらどうかと思うんだけど
どんなもんでしょう?
しかし普通のWebサイトと勝手が違いすぎて、使い方がワカンネー
亀だけど…
とりあえずそういう方向でいいと思うよ。
それにしても人稲杉。
今に始まった事じゃないが確かに人が少ない…
枯れ木も山の賑わいだ!
『薔薇の花散って…』
ガルバ「あ〜あ…何か面白い事はございませんこと?」
ガルバルディαは退屈しきっていた。
部員に風邪が蔓延しているために休部としたその日、
何もすることのない二人は、秋の公園で無為な時間を過ごしていたのであった。
※バカは風邪を引かない禁止
舞い散る落ち葉を器用に剣で突きながらガルバがギャンに話し掛ける。
何気ない様子ながら一発も外さず枯葉をついていく手際が見事だ。
ギャン「面白い事って言っても…」
ギャンが返答に困る。彼女とてヒマを持て余している側なのだ。
そんな彼女らの後ろから、突然拍手の音が響く。
???「いや、お見事。」
二人が一斉に音の方に向き直る。そこに立っていたのは…
???「たいしたものですな(パチパチパチ)。」
ガルバ「どなたで…はうっ!?」
ガルバに衝撃を与えたのはその人物の容姿である。
スラリとした長身に銀髪のオールバック、
真っ白な肌に赤味の射した頬と口紅が妖艶だ。
体に良く合った褐色のスーツに何か長いケースを持っている。薙刀だろうか?
一言で言うと宝塚から抜け出してきたかのようなその中性的な美貌が
密かにガルバのツボを一撃したのであった。
ガルバ「こ、これくらいなんでもございませんことよ?」
ギャン「ガルバ〜どおしたの?顔が真っ赤よ?」
ガルバ「よよよよろしかったら、もっと凄い技を見せてあげますことよ?」
ギャン「無視か…」
???「ああ、ありがとう。でもこれからUC校の薙刀部に行かなくてはならないので。」
ガルバ「あら、あなたも薙刀なさいますの?そのケース、薙刀ね?」
???「ええ、まあ。少しだけ。」
ギャン「あのぉ〜、よろしかったらお名前を…」
???「ん、申し遅れました。私、ヨーツンヘイム校のカスペン専用ゲルググと申します。」
ガルバ「あら、いいお名前ね。そうだ。あたくし、今日ヒマですの。一緒に参りますわ。」
ギャン「カスペン…どっかで聞いたような…あっ!」
白ゲル「しかし、貴重なお時間を取らせては…」
ガルバ「あら、紳士ですのね。気になさらないで、あたくしたち…」
ギャン「(ねぇ、ガルバ。)」
ガルバ「(なんですの!いい所なのに邪魔しないで!)」
白ゲル「しかしたいした用事でもないのにつき合わせては悪いな。」
ガルバ「気になさらないでって言いましたでしょ?あ、ギャンはもう帰っても結構よ。」
ギャン「(ガルバったら!聞いてってば!)」
ガルバ「(何よ!邪魔しないで!まさかあなたも彼が気に入ったの!?)」
ギャン「(ヨーツンヘイムの白ゲルさんって、有名な女性生徒会長よ。)」
ガルバ「は?お、女?あなた、女なの?」
白ゲル「ええ。そうですが…?」
ガルバ「早く言いなさいよー!!!」
膝から崩れ落ちたガルバとそれを見下ろす2人の間を、
ただ木枯らしが駆け抜けていくのであった。
『薔薇の花散って… 終わり』
GJ!
しかしガルバの立ち位置が「早く言いなさいよ!」なのはもはや定番なんだろうかw
天『そもそも、コマカス&バージムに対し、一人では不利だな……』
ヘビーアームズ「へ?」
すべてはこの一言だった……
サンドロック改「今日からお手伝いをすることになりました。せんぱ…じゃなかった、ヘビーアームズ改さん、よろしくお願いします」
ヘビー改「い、犬耳……! なっ、ちょちょちょ、何やってるんですかぁ!?」
天『こちらもコンビにしたまでだが?それと今回は脅しではない、立候補だ』
ヘビー改「え〜〜〜〜!!!」
終
>>494 思えば一校目から彼女は…以外と不幸キャラ?
>>495 こちらも久しぶりの展開乙であります。
どっちかといえば周囲を振り回すタイプに見えて、実は振り回されてる人みたいな。
自爆系だなw
『奴の名はスナイパー』
スパーン!と胸のすくような音が空手道場に響き渡る。
空手部が防具をつけて組手をしているのだ。
ザク改「うっ!」
防具の胴を突き抜けてくるような鋭い衝撃にザク改の息が詰まる。
相手はザクI・スナイパータイプである。
身長170cm未満、体重50kgそこそこという体格ながら
凄まじいスピードと機動力を持ち
遠い間合いから飛び込んでの攻撃で
旧ザクとも互角に渡り合う首里手使いだ。
その極めて遠い間合いからの正確無比な攻撃からついたあだ名が
「狙撃手(スナイパー)」。
タイトル保有数は旧ザクに勝るとも劣らないほどである。
この夏、ザクスナが入部したことにより
空手部の練習は前にも増して充実したものになっていた。
しかし…
旧ザク「さて、今日の昼休みは甕でも握るか。」
ある日の昼休み、
食事を終えた旧ザクが鍛錬に出ようと玄関に差し掛かる。
外に出かける生徒、帰ってくる生徒で玄関はごった返している。
その彼を狙う一つの影…
シュ!
風を切り接近する音に旧ザクが身構える。
しかしその影の速度はあまりにも速すぎた。
不意打ちでは、旧ザクですら反応しきれないほどに…
ぶちゅぅぅぅううううう
そして謎の影が思いっきり旧ザクの顔に吸い付く。
旧ザク「モ、モガー!モガー!」
言わずと知れたザクスナだ。
思いっきり吸い付いたと思ったら、もう旧ザクの間合いの外に退避している。
いきなりの男同士のキスシーンに平穏だった玄関が異様にざわつき始めた。
ザクスナ「あははーっ。一本取ったよ、ザっくん。」
旧ザク「こらー!人の見てる前で何をするかー!!!」
ザクスナ「人が見てない所ならいいの?」
旧ザク「バッ…ち、違う!そういう意味じゃなくてだな…」
ザクスナ「じゃあ今夜ザっくんの家に行くから、誰も見てないところで楽しい事しよう!」
旧ザク「バ、バカもの!聞いてる人間が本気にするだろう!」
ザクスナ「え?僕も本気だよ?」
生徒A「や、やっぱりホモだったんだ…」
生徒B「絶対そうだと思ってた…」
旧ザク「ち、違う!誤解だ!」
そう、部の練習は充実していたが、ザクスナが仕掛けてくる攻撃(性的な意味で)により、
旧ザクの生活は充実どころか破綻を来たす寸前であった。
がんばれ旧ザク、ズゴック部長が本気で冷めかけてるような気がするが、
とにかくがんばれ!汚名挽回だ!
『奴の名はスナイパー 終わり』
保守
コルレル「うーん、危ない。危ないよ…」
ラスヴェート「はぁ? 急に何言い出すんだよ? 一体何が危ないっての?」
コルレル「決まってんじゃん。私達の立場だよ」
ラスヴェート「立場? しかも、私"達"ってどういう意味だよ?」
コルレル「分かんないかなー。今このスレは、ただでさえ過疎気味なわけ。加えて私達は重要ポストに位置してないの。
つまり! このままじゃ出番なくなるよ? ガブルとブリトヴァさんも含めて背景チームになっちゃうよ?」
ラスヴェート「ちょ、ちょっと待て。スレって何? そもそも出番って何!?」
コルレル「はぁ〜…、これだから一般人は困るんだよねぇ」
ラスヴェート「一般人で悪かったな。つーか、そういう問題ではないと、私の中の何かが告げている気がするんだが」
コルレル「まぁ、分からなくてもいいよ。これでもちょっとは時間稼ぎになるだろうから。じゃね〜」
ラスヴェート「? 誰に向かって手振ってるんだ…」
>>501 そんな二人を横目に見た後に
全く危機感なくのどかに談笑しているガンダムと赤ザクを見て
深い溜息をつくガンキャノンとガンタンクなのであった。
赤ゲル「ここは王道の展開、ガンダム君のタイマン成長物語を仕掛けようじゃないか。」
ブラウ・ブロ「はあ、例えばどのような?」
赤ゲル「沢山あるぞ。ガンダム君VS珍走団、VS大UC武徳会、VS生徒会…」
ブラウ・ブロ「タイマンと言いながら全部ガンダム君個人対集団ですね。」
赤ゲル「ふむ。言われてみれば。」
ブラウ・ブロ「会長、面白ければガンダム君がどうなってもいいと思っているでしょう?」
赤ゲル「わかるかね?」
ブラウ・ブロ「ええ。」
実に普段どおりの晩秋の生徒会の風景であった。
>>504 GJ!やっぱりコルの元ネタはあいつなのかw
ラス「あれ?なんだこれ?」
コル「ああ、それアルバム。別に見てもいいよ〜」
ラス「ふぅん」
ぺら…
ラス「あれ、この人ってコルレルのお父さんだよな?この横にいる人って……コルレルか?」
コル「え?あぁ〜、その人違う、お母さん」
ラス「え……!(つか若っ!犯罪じゃないだろうな!?)」
コル「でも最近あれだよねぇ……大人にしては子供っぽく見えたり、子供にしては大人っぽく見えたりするキャラ増えたよね〜」
ラス「知らないよ……」
ビルゴ姉妹「「くちゅんっ!!」」
すまん、反省しt(ry
506 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/22(木) 19:03:56 ID:3EiUv2yc
保守
『ポケットの中の宗教戦争』
リグ・リングとゼーゴックは秋の中庭をのんびりと歩きながら話をしていた。
誘い出したのはリグ・リングである。
目的はゼーゴックの聖書研究会への勧誘であった。
ゼーゴックの父は神に仕える身であったと言う情報を彼女は得ていた。
父の薫陶を受けゼーゴックが今も堅い信仰を守っているということも。
このちょっと頭のゆるそうなチビは、
リグ・リングにとって恰好のカモとなるはずだった。
だったのだが…
ゼーゴック「だからあなた、もっと注意深く世界を見なくちゃだめよぉ?」
リグ・リング「はい!」
ゼーゴック「こんなに主に満ち溢れた世界でそれに気付かないなんて不幸だもの。」
リグ・リング「わかりました!」
返り討ちであった。
ゼーゴックの思想は一口で言うと汎神論である。
あらゆるものに神が内在する、
あらゆるものは形を変えた神の姿なのであるというのが
全ての人を善意に見る彼女の信仰なのであった。
対してエンジェル・ハイロゥのエンジェル・ハイロゥ主義は
母なるものの復権などを掲げる原始宗教的な色合いを帯びた信仰であった。
ゼーゴックの思想が信仰の門に入りたてのリグ・リングにとって
ひどく新鮮に思えたことに加え
ゼーゴックの不幸な人生の上に築かれた思想の説得力が
彼女が心酔するエンジェル・ハイロゥの思想に疑問を抱かせるほどの衝撃を
リグ・リングに与える事となったのであった。
…
エンジェル・ハイロゥ「まあ!神はそのような者のために地獄を用意されたのですよ!」
すっかりゼーゴックに感心して帰ったリグ・リングが
エンジェル・ハイロゥにその話をした返事である。
今しがた知った驚くべき思想をエンジェル・ハイロゥと分かち合いたい
そう思ったリグ・リングは手痛い迎撃を食らう事となったのであった。
エンジェル・ハイロゥの話を聞いていると
やはり彼女の方が正しいように思えてくる。
そして彼女は翌日、エンジェル・ハイロゥの思想を伝えに赴いた
ゼーゴックの下で同じような感覚を、再び感じることになるのである。
彼女はエンジェル・ハイロウとゼーゴックの二つの思想の間に揺れる
一つの振り子のような立場に立たされてしまったのであった。
エンジェル・ハイロゥ「ゴッドって言う神を表す英語は、
生み出すという意味の古いゲルマンの言葉に淵源するの。
宇宙に働く不思議な"生み出す力"、昔の人はこれを神と呼んだのよ。」
ゼーゴック「全て存在するものは神の中にあるの。神無しには考えられないわ。
"永遠の相"の下に見れば分かるはずよ。」
リグ・リングの悩ましき日々は続く。
『ポケットの中の宗教戦争 ―終わり―』
ちょwwwゼーゴックwwwスピノザじゃwww
「フフフ。今日からここが、私の新しい母校となるのかっ!!」
金の装飾が入った紫の学ランを着込み、UC学園高等部の
校舎前にバカっぽく立つ一人の男。
「Gジェネスピリッツ」発売に伴いUC学園へ転校してきた者の一人だった。
「数多の兵(つわもの)達が集うと言われるこの学園で何処まで上り詰める
ことが出来るか…腕がなると言うものよ!!HAHAHAHAHA」
名をビギナ・ロナと言う貴族趣味の男。まぁ家は平民で貴族出身
でもなんでもないのだが。高貴なる者達への憧れからかそれ
っぽく振舞っている(と自分で思っている)バカである…。
「へくちっ…!」
「あの」
ロナが振り返るとぐるぐる眼鏡で、灰色の長髪を持った少女がいた。
歳は同じくらいだろうか。眼鏡のせいかなんとなく相手に地味なイメ
ージを伝える感じがする。
「早く中に入った方がいいですよ。そんな所にずっと立っていたら、
風邪をひいちゃうって言うか…」
「これはお嬢さん、私などの為に気を遣って頂いて申し訳ありません。
貴女はここの生徒でしょうか?」
「今日からです。転校生なので」
「おお、それは奇遇!私もなのですよ。では眼鏡のお嬢さん、私が職員室
までエスコートしましょう…」
「あ、あの…(変わった人だなぁ…)」
すたすたすたと廊下を歩き職員室を目指す。
「ところでお嬢さん、お名前は?私はビギナ・ロナと言います」
「フェニックス・ゼロです」
「フェニックス・ゼロさんですか。なんとも優雅なお名前ですね」
「私はこの通り地味なんですけどね…お父さんはもっと派手な女にならなきゃ
ダメだーって言うんですけど…」
鳳凰(フェニックス)の名に相応しい派手さを身に着けるべく学んで来なさい!と
地上へ落とされたのが少女の入学の動機だった。故に寮に入ることになるの
だろう。
「私は生まれつき地味なのでどうしたら良いのか…」
「無理に親御さんのイメージする貴方になる必要はないと思いますよ。貴方は
、貴方が目指す自分を見つければ良いのです。高貴な精神で!我々なりの
優雅な学園生活を楽しもうではありませんか!(キラーンッ)」
「はぁ…あ、ありがとうございます」
いい事を言って貰ったのに微妙な気分なのはこの変わった人の口調のテンシ
ョンにあるんだろうなーと少女は思った。そして少女は早くもこの男のテンション
についていけなくなりかけていた。
【ビギナ・ロナ】
男性/UC学園高1
Gジェネスピリッツ発売記念転校生その1。
貴族に憧れる由緒正しき市民階級の学生。金の装飾の入った紫の学ランの
お陰で何処に居ても一目で分かる。バカっぽく見えるけど本当にバカ。
クラスとか他のビギナな人たちとどんな関係があるのかとか細かい設定は
決めてません。
【フェニックス・ゼロ】
女性/UC学園高1
Gジェネスピリッツ発売記念転校生その2。
フェニックスガンダムの娘。ぐるぐる眼鏡で灰色長髪な娘。
お父さんに貰った、不死鳥を象った金色の髪留めをつけている。
地味さを克服し鳳凰に相応しい派手さを身に着けるために地上へ降り
立った(突き落とされた?)雛鳥娘。
まだクラスとかは決めてないです。
※MSのフェニックスガンダムは赤色のボディやらでかいアンテナやらで、
その名の如く大変目立つデザインをしておいでですが、フェニックス・ゼロの
デザインはけっこう地味です…。
一応金色の装飾とかもあんだけどな>フェニックスゼロ
ただフェニックスガンダムに比べりゃ派手さが足りないって言うか
フェニックスぽく無いんだよ 色が地味だしツノもないし
スピリッツ新規は後グレートジオングとかか
不死鳥も子供の頃は色地味なんじゃね?
ほら白鳥とかと同じ
513 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/26(月) 02:31:43 ID:2p80u9MR
つか、このスレのフェニックスは神様かなんかで、人間じゃない設定のはず
死神曰く「普通よりちょっと偉いだけの天使」だったはず。>>フェニックス
ヘビーカスタム「サンドロック……(*´Д`)ハァハァ」
サンドカスタム「近づかないで!」
ヘビーカスタム「サンドロック……今この状況を受け入れよう……ハァハァ、そして優しいサンドロックに戻ってくれないか?」
サンドカスタム「近づかないでって言ってるでしょぉぉ!!」
ヘビーカスタム「何かがキッカケでサンドロックを冷静に出来ればいいが、何かがキッカケで……(ごす!)ぺけっ!」
ヘビーアームズ「本当に、本当にうちの兄さんが……(ペコペコ」
サンドカスタム「いいのよ、いつもの事だから……はぁ」
某スレとWの某話を見て書いた
反省は今からする
後にフェニックスとの関係が明かされるのだが、それはまだ先のお話…
っていう電波を受信したんだ
ここは投下してもUC以外は反応ないよなぁ……
正直書く気失せる
住人少ないから好みの作品やキャラが偏るのはいかんともしがたいし
元の作品見てないと言及のしようが難しいというアレもあるのだ。
逆にマイナー作品をプッシュプッシュ
『百年の孤独』
ラフレシア「それではこれから、
先日の全日本柔道体重別選手権大会で
好成績を上げた選手を表彰します。
100kg級、優勝!ヅダ君!」
パチ・・・・・・ パチ・・・・・・
ビグザム「ぐわははははは!よくやった!超えらい!これからも励め!」
そしてその昼休み。
ここはUC学園武道場内の柔道場である。
ヅダ「フフフ…ギャンヌ、体重別とはいえ遂に俺も日本一だ!
さすがに皆興味を持ってくれたはず。
話題が忘れられないうちに柔道部の体験説明会を開いて
大量に部員を獲得するぞ!」
ギャンヌ「そうね。チャンスね(拍手の少なさが気になるけど)。」
ヅダ「よおし、宣伝するぞ!」
それから一週間、ヅダは宣伝しまくった。
壁を埋め尽くすポスター、クラスを回っての宣伝、
新聞部の取材なども受け、ほぼ全校に徹底した告知を行った。
高校生日本王者、長身、よく見ると意外と男前の部長自らの校内宣伝行脚である。
そして遂に柔道部はその日を迎えた。
ポツ―――――――――(´・ω・`)―――――――――ン
いつものように空虚な柔道場にヅダは一人で正座していた。
この日のためのおろしたての柔道着を着て。
ギャンヌ「ゼ…ゼロ人!?」
ヅダ「あ…ありえぬ…この有様はまるで…
微妙な物まね芸人を呼んだ商店街の冬の街角イベントではないか…」
ギャンヌ「集まらないだろうとは思ってたけど、まさか0人とは…そのイベント以下ね。」
ヅダ「理解できぬ!開始時間はまだ1分しか過ぎておらぬ!」
ギャンヌ「人の話を聞きなさい。我々武道家は一度戦闘を開始したら、
己で判断せねばならないわ。眼前の出来事の意味が分からなかろうと。」
高校生でオリンピックスポーツの日本王者、
その上長身、結構男前というスペックをもってしても乗り越えられないヅダの人望の無さ、
ギャンヌですらその威力がここまで強力なものであったのだということを
今初めて思い知らされたのであった。
ギャンヌ「ところで兄さん、ポスター代に使った部費は、ちゃんと働いて回収してね。」
ヅダ「…ハイ。」
『百年の孤独 ―終わり―』
つまり今はUC以外需要ないと?
初投下ですがよろしくお願いします。
放課後の教室。
一つの机に向かい合う男子生徒が二人。
一方は机の上の積み重なっている課題に頭を抱えながらもペンを進めている。
もう一方は大きいドラムバックを両肩に担いでおり、課題の手伝い
をしている。(といっても口頭でだが)
「…なあ、頼むから手伝ってくれよ」
「手伝ってるだろ」
「いや、口だけじゃなくて手も…」
「課題を溜めたのはサボったお前の責任だろ?口だけでも
手伝ってるのをありがたく思えよ、ガルスJ」
「ズザよ、そーは言うけどよ〜見ろよこの量。このままのペースだと
終わるの夜になっちゃうぜ」
そう言ってガルスJが積み重なっている課題をパンパン叩く。
ズザがやれやれという顔をすると立ち上がり、
「じゃあ先生に今日はそれで終わりにするように頼んでみるよ」
「す、すまねえ恩に着る」
「その代わりその課題はちゃんとやっておくように」
「へーい」
そう言うとズザはバックを置いて教室を出て行った。
「…さて、もう少し頑張るか」
約15分後。
「ようやく終わったぜ…」
課題を何とか終わらせたガルスJは大きく息を吐いた。
「それにしても遅いなズザ…出て行ってから結構時間が経ってると思うんだが」
とガルスJは時計を見た後、ある物に目がいく。
「…」
ズザが置いていった大きい二つのドラムバッグ。
「そういえばこいつのバッグの中身って一体何がどれだけ入ってるんだ?」
考えて見れば見るほど興味を引く。
「ちょっとくらいなら…」
とズザのバックに手が触れた瞬間−
「?!」
不意に強烈な視線を背後から感じ、振り返る。
誰もいないことを確認し、振向いた首を戻す。
「き、気のせいか」
「何が気のせいだ?」
「!!」
再び振向くといつの間にズザが背後近くまで来ていた。
「留守にしている間に人の物に勝手に触れるのは感心しないな」
ズザが憮然した表情でガルスJを見る。
「あ、ああ、すまん」
「で、課題は終わったのか?」
「少し前に終わらせた。さ、帰ろうぜ」
曇り空の暗い帰り道、二人は話しながら歩いている。
「中学の時から気になってるんだがな」
「ん?」
「お前、何でいつもそれ担いでるんだ?」
ガルスJはズサの両肩のバックを指差し、質問する。
ちなみにこの二人、中学からの友人でもある。
「その質問もう何度目だよ…だからこの中には」
ズザが言おうとしたところにガルスJが口を挟む。
「日常で役に立つ物が色々入ってる、だろ?」
「分かってるなら何度も聞くなよ」
呆れたように言うズザに少しむっとなるガルスJ。
「じゃあさ、結構前の事だけどよ。俺が片思いの子に告白して振られた
事があったよな」
「覚えている。お前は人目もはばからず教室内で
大泣きしていたことも覚えているぞ」
「その時お前は俺に向かって『これでも使え』って何渡した?」
ズザは少し考えて、
「何だったっけ?」
…どうやら忘れてしまったようである。
「ティッシュやハンカチなら分かるけどよ…お前が渡してきたの
『金槌』だったじゃねえか!?大体日常で金槌なんて使わないだろが!」
ヒートアップするガルスJを尻目にズザは淡々と答える。
「でも、お前も「ありがとう」って言って教室出て行っただろ。
…五分後焦った顔で戻ってきて「俺に何させるつもりだ」とツッコミくれたが」
とか言っているうちにズザの家に着いた。
「じゃ、また明日」
「ああ」
ズザと別れ、ガルスJは一人で家路に向かう。
途中路上でうずくまっている様な黒い人影を見たが「またか」という感じで
気にせず通り過ぎ歩いていく。
「今日も妙なモノ見ちまった」
そう言いながら。
(終)
・ガルスJ(AMX-101 男 無所属 ZZ)
運動能力は高いが勉学が一切駄目。
その上課題までサボるので放課後もほぼ自習させられている。
(ズザがよく見張り兼教え役として付き添っている)
ズザとは中学からの知人で友人。何気に霊感が強い。
ちなみにズザと同学年・同クラスです。
525 :
通常の名無しさんの3倍:2007/12/03(月) 10:19:54 ID:Jik/ZYRF
UC以外は需要なしと分かったんで俺もUC書くことにするわ
あと
>>524おつ
ていうかこのスレ自体需要が(ry
Gジェネをプレイしすぎてこんな電波を受信してしまった。
ジョニザク「何度でも言ってあげるのだわ! 貴女はジャンクなのだわ!」
ヅダ「私は…私はジャンクなんかじゃないわぁ! このおバカさぁん!」
ザクU「二人ともケンカはやめるですぅ!」
グフ「それより僕のヒートソードを見てくれ…こいつをどう思う?」
シャアザク「すごく…大きいのぉ…」
age
529 :
通常の名無しさんの3倍:2007/12/11(火) 17:48:14 ID:GHi8wEeG
保守
保守る。
保守ネタ
コルレル「冬って楽しい事ばかりでいいね〜」
ラスヴェート「冬休みだからって、また寮でネトゲ三昧とか言う気じゃないだろうな?」
コルレル「違うもん、ネトゲもやるけどちゃんと外に出るよ? バイト先でクリスマスイベントがあるんだよ。これがちょ〜盛り上がるんだぁ。あと、友達とイベントやったり、年末にはコ●ケもあるし、もう今からわくわくが止まりませんよ!」
ラスヴェート「……念のために聞くが、そのイベントやる友達ってのは……」
コルレル「ネトゲの……あ! みんなの為に高級ポーション買っとかなきゃ!」
ラスヴェート「……ハァ」
コミ●と言えば…
アッガイ「…冬コミの新作、あんたの水泳部総攻め(私以外)描いていい?(ボソ」
ゾック「ヤメテ…」
アッガイ「…副キャプテンを調教する話もあるよ(ボソ」
ゾック「…それをわたくしに喜べとおっしゃいますの?」
アッガイ「…まあ嬉しくなくても実はもう製本しちゃったんけど(ボソ」
ゾック「やっぱり…」
何故この二人の仲が壊れないのか、
それはズゴックキャプテンにも分からない謎である。
明日でこのスレも3年か。
『今回の犠牲者?』
ガタンゴトンっと電車の中
ウイング「デリンジャー先輩、こみけって何ですか?」←犠牲者
デリンジャー「楽しく本を売ったり素敵な衣装を着るお祭りだ」←首謀者
ギルティ「あたし、いつの間にかレギュラー……orz」←アシスタント(レギュラー)