【公開】X−MEN vs ガンダム【記念】

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 人間の体の部分では『 額 』が一番、丈夫と尤もらしく先輩は言った。
が、血反吐を吐いて床に這い蹲っている『 彼 』を見る限り
それは間違っているようだ。
少々、酒乱の気がある『マスター』事、元・総長は
先程までカウンターに陣取り、『坊やだからさ』などと
スカした態度を取っていた、『サングラスの男』に
俺達が止める間も無く、一発お見舞いしていた。

しかも・・・『ビール瓶』で

もともと、荒くれ者たちが集う・・・といった場末の酒場なので
こういった『かわいがり』は日常茶飯事だったが
まさか、マスター自らがこんな行動を取るとは思いもよらなかった。

(後日、ここだけの話だぜ?と先輩が僕に耳打ちした
マスターの過去を知ってからは成る程と、ガッテンしたけれど)
498通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 03:53:04 ID:???
 騒然となった店内が、静けさを取り戻した頃
マスターに見事、KOされた『サングラスの男』を
迎えに来たらしい、妙な臭いを辺りに撒き散らしている男が
よっこらしょと、『サングラスの男』を担いで店を出てゆく・・・。

少々、腑に落ちないのは、仲間?が店の
あろう事か、マスターにのされているのに
客でもある男は一言の文句も無しである。
それに、何か金のようなものをマスターに握らせていた。

(マスターの腕っ節にびびったんだろ?)

いつの間にか金属バットを手にした先輩が目配せで俺を諭す。
499通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 04:10:19 ID:???
 翌日・・・

普段、新聞を読んだり、ニュースを聞いたしない
この俺でもなんとなく最近の、『雲行きの怪しさ』を感じていた。
『学徒出陣』などというと云う、前世紀の死語が
密かに・・・だが、確実に、現実味を帯びてきているのだ。
『希望は戦争』などと粋がっていた先輩も俺も、
なんだか落ち着かず、仕事でミスを連発した。

『おい、バンビども・・・ちと、こっちゃ来いや・・・』
500通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 04:17:40 ID:???
 酒臭い息と共に先輩と俺を手招きする
マスターの目が据わっていた。

(ひいいいっ!!こっ、こえええっ!!)

以前もちょっぴり怖かったけど
マスターの過去を知った今ではもっと怖い
俺が今まで聞かされていた
単なる『 族 』の『選任総長』ではなかったのだ。
マスターの本当の過去の経歴は
軍『 属 』で『先任曹長』という肩書きだったのだ。
しかも、俗に言われている『ボンボン親衛隊』の『精鋭部隊』に
所属されていたというツワモノである。
501通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 04:32:16 ID:???
 俺はマスターが待ち構えている部屋に行く
僅かの合間に携帯を取り出し

『きっと、いい子になるから・・・帰りたい』

という内容のメールを、飛び出してきた家の家族に送信した。


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 自分の体から発する妙な臭いで
目を覚ました私は、額に出来た瘤を摩りつつ
今度からは何かあった時の為に
いつでもちゃんと『ヘルメット』を
被っておこうと心に決めた。
それに、地震速報も始まった事だし。変な奴とも
思われないだろう・・・うん。

しかし、痛い・・・

これも、『若さ』か。

              (消化不良のまま・・・おわり)