あぼーん
わたくしは、一人で運転してきた車の運転席に乗ったまま、ロストマウンテンに今も佇むナノマシンの繭を眺めておりました。
ギンガナム…、思えば冬眠と覚醒を繰返していたわたくしにとって、あなたは数少ない時を超えた顔見知りでした。
罪を犯したとはいえ、そのような姿で今もさらし者にされているとは、なんとも不敏でなりません。
「ディアナ姫、こんなところにいらしたのか。」
白の宮殿の庭で見た、大柄でぶっきらぼうなその姿。
子供の頃のわたくしには、怖い人のようにも、頼もしい身内のようにも見えたものでした。
「そうか…。はははっ、さすがはソレル家の姫様。考えることが人並みのそれとは異なります。」
自分が何を話したかは覚えていませんが、
そのときのギンガナムの印象的な声と、以外にも気さくに笑う姿が心に残っておりました。
戦をしたがるギンガナムは、そこさえなければユーモアに溢れていて、根は決して悪い人間ではなかったのです。
アグリッパはわたくしが覚醒して会うたびに人が変わっておりました。
入れ替わり立ち代り、代を引き継いでいたことに気が付いていたのは、
きっと彼の側近以外ではわたくしくらいのものでしょう。
その反面、わたくし同様、冬眠システムとナノマシンを利用して長年にわたり生きてきたギンガナムはとは正真正銘旧知の仲。
地球帰還作戦を発案するまでは、そういった言葉にはできない同類の好が、わたくしたちの間にはあったのです。
そんなことを考えつつ、近付いてみようかとも思いましたが、
ナノマシンの繭は放射能と同じような理由で危険そうでしたので、
とりあえず遠くから眺めただけで引き返すことにいたしました。
――ふとその時、声が聞こえました。
「……おーい、ディアナ〜!ディアナ・ソレル〜っ!」
まさか。いや、生きているとは。わたくしは車から降りて、精一杯声を張り上げて言いました。
「ギンガナム〜!生きているのですか〜!」
「お〜う!元気だぁ〜!いつか時が来たら、俺をここから出してくれ〜っ!」
「もう、戦争をしたいなどと言わないと約束しますか〜!?」
「約束する〜!すまなかったディアナ〜っ!」
すまなかった――、なんともギンガナムらしい言い方というか。
適当な言い訳をしないところは、やはり計算高いだけの男とは違うところがあるのでしょう。
「わかりました〜!いつかそのようにいたしましょう〜!」
「おうよ〜!待ってるぞ〜、いつまでもな〜!ははは〜っ!」
反省しているかどうか、などとは聞けませんでした。
なぜなら、わたくしが焦らずにもう少し考えてから地球帰還作戦を発案していれば、
彼もあのようなことにはならなかったのですから。
わたくしは大きく手を振って、車を走らせました。
ナノマシンの繭でも、中でああしてギンガナムが生きているということは、
近付いても危険はないのかもしれませんが、今はそうすべきではないと、なんとはなしに思ったのです。
いつか、世情が許してその繭から出て来れた時、旧知の友をわたくしは必ず出迎えに参ります――、ギム・ギンガナム。
ディアナ様(*´д`)=3ハァハァ
あれなんだよな
コピペ連投で荒らしてるヤツはスレの容量オーバー狙ってんだよな
このペースだとレスが400ぐらいで書き込めなくなるかもしれん
まあそうなったら新しくスレを立てればいいだけだけど
まとめサイトとか作るなら見やすくはなるだろうが
誰かおらんかのう
あぼーん
ホント可哀想な人…
あぼーん
誰か通報汁