【カサレリア】入植者募集のお知らせ

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1通常の名無しさんの3倍
入植者募集

場所:ポイント・カサレリア
人数:3世帯程度
内容:農業・畜産・土木・建築・電気技師 等開墾全般に関わる業務
    経験者優遇 未経験者も歓迎
給与:経験に応じて相談のうえ決定いたします
備考:当地域は連邦政府発行の居住許可証の有無を問いません

大自然に囲まれたアットホームな集落で一緒に暮らしませんか!!
2通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 21:29:21 ID:???
100万通メールした
3通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 21:44:09 ID:???
3通メールした
4通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 21:50:15 ID:???
ていうかそこは不法滞在のメッカだ
5通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 22:25:12 ID:???
ウィーッグはどこでつか?
6通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 22:28:50 ID:???
>>4
大丈夫!この時代のマハはやる気が無いから
静かに平和に暮らしてたら特別区の人との共生の可能だ!
絶対に特亜人みたいに迷惑かけたら即コロニー送りだろうけどw

とりあえず願いを込めて一通メールした。
遊びと仕事に疲れた住人の疲れを癒すマッサージならお任せあれ!
空き時間には畑の手入れや家畜の解体、墓の整備もやりましょう。
7通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 22:46:07 ID:1kiOirhf
俺は家畜の解体だけ毎日朝から晩までやりたい
家畜じゃなくてもいい
8通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 23:08:55 ID:/xi39Not
たくさんのご応募有難うございます
いきなり何万通ものメールが来てびっくりしました

現在、当地域では以下のような労働力を必要としています
・農業
 比較的寒い地域ですし、元々山間部の荒地ですから芋類に偏りがちです
 今後は緑黄色野菜の栽培に力を入れたいので、その経験がある方を求めています
・畜産
 牛・豚・山羊・鶏などがおり、 乳製品や食肉に加工して外貨に換えています
 数を増やしたいので、飼育全般をお願いします
・土木
 とにかく生産を増やすために畑や牧場を開墾しなければなりません
 農業機械・モビルスーツの操作ができる人に限らせていただきます
 また、季節によっては林業に従事してもらうこともあります
・建築
 住民の住宅や集会場の建設のほか、近隣の道路や歩道、橋、畜舎、牧場の柵など
 建築全般を任せます
 木材と石材での建築が主になります
 また、金属加工・溶接ができる人も募集します
・電気技士
 弱電・強電共に募集します
 核融合エンジン技術者および検査技師歓迎

3ヶ月間の試用期間を設けますが、その間は衣食住すべてこちらで用意します
応募職種を記入の上、奮ってご応募ください
9通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 23:14:00 ID:???
>>7
おいおい、ちょっと待てw
10通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 23:46:15 ID:???
入植者のみなさんが来るまでに地元ウーイッグ友の会(ルース商会)の俺らが
電話線を張り巡らしておきますね
11通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 08:46:39 ID:???
>>7が同じ地区にいたら怖いなw
12通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 09:34:41 ID:???
よし、妹二人と農業しにいくか。友達百人できるかな?
13通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 15:37:54 ID:???
妹も解体されるのか…
14通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 15:43:03 ID:???
カサンドラ伝説
15通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 21:32:16 ID:???
カサレリアは環境がいいかもしれないけど、生活レベルが鎌倉時代と
あんまり変わんないからな〜。アウトドア過ぎるよ。
だって川で水浴びしたり洗濯してんでしょ?
16通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 22:19:27 ID:???
本当に食うに困った世捨て人達の森になりそうだな
17通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 00:05:54 ID:???
パエリア食いてぇ('A`)
18通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 00:17:33 ID:???
カサレリアのレシピ
1.カメラ 11.06 kgとたこ糸 2.94 kgに筋肉痛という名の調味料と孤独のいう名のスパイスを加えます。
2.下ごしらえは要りません。
3.次に52分間180℃の油で揚げます。
4.最後に隠し味として文化を少々振りかけて、適当に盛り付ければでき上がり!!
19通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 02:07:49 ID:???
入植日記
旧ルース商会にて説明を受けて、大型ワッパにてカサレリアへ
やべぇ、なんかすげー田舎w
人が住んでいると思しき小屋が数件と小さな畑と家畜小屋
村人はというと、比較的若い人が多い...というか、子供が多い
しかも女の子が多い(;´Д`)ハァハァ
年寄りばかりだと思っていたから意外というかラッキーだ
ひとまず、住人の紹介を受け小屋を宛がわれる
ボロい小屋だが、正式にここの住人になれば新しい小屋を作るとか
さて、明日から何すんだろ、俺
20通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 08:22:59 ID:???
>>19とは別の入植者日記

ルース商会から当選通知が届き、軍の放出品を改造した林業用のヘビーガンで現地へ
思ってたよりもかなり田舎だ、電気来てるのかここは?
意外と若い女性が多いが、年寄りにはそんなことはどうでもいい

昼過ぎから時間があったので、その日のうちから雑木林の手入れに参加
帰りに山菜をいくらか摘んだので、夕食はそれを天麩羅にして食す、思いのほか美味

小屋は他の入植者で一杯だそうで、集落の外れにテントを張って就寝
翌朝の起床は5時を予定、星空が綺麗で婆さんと行った最後の旅行を思い出してしまった
21通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 10:16:24 ID:???
来て見たらトイレが無いよ…
22通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 10:32:32 ID:???
畑でしろ、肥やしになるから。
23通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 10:50:08 ID:???
入植日記
当選した。なんか説明とかごちゃこちゃ言ってたが聞き流す。
でかいのに乗ってカサレリアに到着する。
思ったとおり警察機構もほとんどないみたいだ。
住民紹介のときに一見しただけだが解体の興味をそそる対象も多い。
しばらくは抑えないといけないがな。
その後に移動し汚い小屋をあてがわれたがこれでもいいほうらしい。
はずれるとテント住まいになってしまうとか。
防音などの関係上それだけは避けたい。

夕刻に小屋の中を掃除していたら
住民の前で自己紹介してるときにこっちをちらちら見てた女が夕食を誘ってきた。
断るまでもなくその女の家で食事。まあまあの味だ。
子供がいるのがうれしい誤算だ。

あそこに潜り込むのもいいかもしれない。
このボロ小屋よりは全然しっかりしてるうえ、
なによりも小さな倉庫部屋のようなものがあるような話をしていたのが重要だ。
あの小さなところにどれだけのものかはわからないので過度の期待は禁物だが、
もし地下なら防音レベルは桁違いに上がるからな。

明日からが楽しみだ。
24通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 14:54:07 ID:2cdVM/8G
入植日記
入植初日ということで、新規入植者の歓迎会が開催された。
グラーシュというシチューとブランボラークというジャガイモ料理とビールを振舞われる。
この地方の名物料理らしく、なかなか美味しい。
ちなみにバドワイザーというのは旧世紀の、それも13世紀の頃からこのあたりで作られていたらしい。
まさに本場。コロニー製にありがちな工場栽培の均一製法とは訳が違う(らしい)。
音楽が流れ、ポルカが始まる。
マルチナという少女に引っ張られて強制参加。初めてなのでうまく踊れない。
なんだかんだで日付が変わった頃にお開き。

今回の入植者は3世帯ということだったが、実際には少しオーバーしたらしい。
おかげで小屋が足らずテントで寝る羽目になった者もいるようだ。
今後も順次増えていくとのことだから、ますます寝床の確保が重要になりそうだ。

住人は30名前後といったところか。
村長は黒人系の若い女性で、何組かの中年の夫婦が村の運営を担っているようだ。
孤児と思われる者も数名いるが、皆それぞれに仕事を持っているようだ。
ほぼ全員がコロニー出身と思われるが、何ゆえにこんなところに住んでいるのかは不明だ。
そもそも、小型とはいえ、軍用艦船や先の戦争でゲリラが使っていたモビルスーツまである。
ますますあやしい。
ま、その辺も、そのうち分かるだろう。
明日は杉の木の伐採。忙しくなりそうだ。
25通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 15:01:05 ID:???
>>23こえー!

本日入植が決まった。妹が少しぐずったが、不法居住者の受け入れをしてくれる希有な地域だからと説得し此処まできた。
割り当てられた小屋の近くには自称古株の小さい女の子が少年達と住んでいたので妹の友達になってくれるとうれしい。
明日からはさっそく開墾だ。今日は早く眠ることにしよう。
26ベルガミノ:2006/04/13(木) 15:02:40 ID:???
トホホ…
手広くやっていた事業も悉く失敗、家族も社員も女たちも皆居なくなった…
行きつけの店にも門前払いを喰らう始末…
あいつら俺の顔色を見ながら商売していたくせに!!

とはいえこれからどうしよう…
もうこの歳でやり直しなんてきくのかのう…

>>1入植者募集? わしでも何か力になれるかのう…?
27通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 22:30:44 ID:???
力になれないからこそ入植ですよ、ええ。
28通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 02:04:54 ID:???
営農日報        当番:シャクティ

今日から新しい住人が増えました。
まだ、どういった人達なのかよく分かりませんが、仲良くやっていけるといいなと思います。
特に、>>25さんの妹さんは私と同世代のようですし、色々話ができるのではと思います。
明日からはそれぞれの仕事について説明を受けてもらって、少しでも早くカサレリアに
慣れていただかないとなりません。
そのためには私たち先住の者も気を使ってあげないといけませんね。

状況:ジャガイモの芽が生えてきました。
    山側斜面に軽微な土砂崩れあり。
29通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 05:02:39 ID:cD0cJNSv
じゃあまず不法居住者の排除から始めないとな
30ベルガミノ:2006/04/14(金) 08:13:46 ID:???
あーあ…こんなに朝早く起きたのは何年ぶりだろう
森の中は朝方冷えた それなのにエアコンもない このような事態、リゾートではありえないことだ。
それどころか早朝に体操をするから集合だと?わしに向かって?
責任者を呼び出しかけて我に帰った

落ちぶれたくないものだ…
31通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 11:58:53 ID:???
あの少年、たしかウッソとかいったな…

ウホッw
3225 兄妹開拓者日誌:2006/04/14(金) 15:52:51 ID:???
今日から開拓開始だ。支給された道具をみてみると共用だが開墾に必要な道具は一式そろっていた。
最悪種籾と鍬一本でも仕方がないと予想していただけにうれしいかぎりだ。早速割り当てられた
エリアにいってみると…そこはどこからどうみても森だった…これじゃ野焼きでもしないとダメか?
などと考えていたが、さすがに一人では無理だと判断しウーイッグで重機を借りる事にした。
しかし順番待ちの為、今日は小屋の前に小さな家庭菜園を作り妹に世話を任せることにした。
妹は早速トマトの苗やにんじんの種等を植えて終始ご機嫌だ。近所の色黒の女の子や元気な女の子が
手伝ってくれた事がよほどうれしかったのだろう。このまま仲良くしてやってほしいと思う。
33アムロの曾孫:2006/04/14(金) 20:58:53 ID:???
その黒の女の子!!危険だ…何か大変なことが起こる気がする。
34通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 22:48:45 ID:???
このスレは良スレになる
35通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 23:28:51 ID:q0CytLlS
入植日記
ここの朝は早い。日の出と共に、という訳ではないが6時半には皆起きて広場に集まるようだ。
一通り挨拶が終わると体操をする。朝から天気がいいから気分もいい。
本日の作業は杉の伐採。まずは小屋を建てなければならないので、その材料の確保だ。
私を含めて3名。台車にチェーンソーを積んで300m程離れたなだらかな森の一角に向かう。
木材確保の他に畑を作るという目的もあるので、平坦な場所を探す。
このあたりは直径25cm程度の杉が多い。ログハウスには最適か。
早速チェーンソーを入れてみる。コロニーで育つ木と違って密度が高く、育ち方も一定ではないので
所々チェーンソーが引っかかるような感じがある。地球の木は面白い。
こうして4時までに80本ほど伐採し、100m四方の土地を切り開いた。
まさか1日でこんなに切るとは思ってなかった。
切った丸太は枝を落とし、順次プチモビで運ぶ。全部終わる頃には暗くなっていた。
明日はこれを製材しなければならない。
杉の樹皮で体がチクチクする。早くシャワーが浴びたい。
36通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 01:48:57 ID:???
受付番号31の目つきが変です。
37通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 05:11:08 ID:???
仕様です。
38兄妹開拓者:2006/04/15(土) 14:34:02 ID:???
○月×日
今日も重機がこないので、朝に妹が話していた湖へ釣りにいくことにする。
釣り餌を確保し湖までいくとブルーのジーンズに帽子を被った金髪の少年が先客でいた。
名をウッソといい、子供達の住む小屋のひとりとのことで、過去リガ・ミリティアで
パイロットをしていたという。二人で世間話をしながら夕暮れまで釣りをしていだが
少年はバケツいっぱいの釣果だったが俺はその半分にも満たなかった。
ウッソくんは内緒ですよと笑いながら魚を分けてくれた…いい奴だ。
日報に食料の調達と記入し釣った魚を納入したが、その日の夕食には配給の食料に加えて
少しだけちょろまかした魚が加わった事はいうまでもない。
39老人開拓者:2006/04/15(土) 16:13:42 ID:???
>>20から数日経ったが、いまだに大型の重機はこの農耕用ヘビーガンぐらいしかない
仕方が無いので、若い衆が伐採した地域を、ありあわせの資材で作ったMS用の鍬で耕す
何かに鍬がぶつかったので掘り起こしてみたら、MSらしきものが出てきた
胸まで掘ったところで頭部形状から一年戦争頃のMS-06系と判明、日が暮れたので撤収

今は亡き父は、1年戦争当時、これに乗って戦争を生き抜いたのだと言っていた
私が成人した頃は、作業用で現役な物もあったので良く覚えている
しかし、戦時中そのままの物と対面できたのは、衝撃的な出来事だった
もっと衝撃的な出来事がここ数年であるとしたら、婆さんが死んだ今では孫の結婚ぐらいなものだろう
40ベルガミノ:2006/04/15(土) 17:10:28 ID:???
ふー…
1日終ったワイ…
プチモビに乗った事が無いから他の仕事に回してくれ、と言ったら
チェーンソー?!ワシに肉体労働者の真似をしろというのか?
見よう見まねで始めて見たら腰が痛くなった
現場監督は手つきが危ないから他の仕事に回れという
ワシを無能扱いしおって…
結局割り当てられたのは女たちに混じって掃除・炊事・洗濯…
楽な仕事で良かった…ワシは頭脳労働向きなのだよ、うん。
41通常の名無しさんの3倍:2006/04/16(日) 03:01:45 ID:???
眠れない。
まだ来たばかりだから抑えねば。
近くの森で動物でも狩るか。
いつもどおりに獲物の肉を振舞って毛皮の小物でも作って近所に配るか。
慣れればもっとやりやすくなるだろう。
42ヨシユキ・イデ:2006/04/16(日) 05:22:29 ID:???
俺は12才の頃からギャング団にいたが、そのギャング団はザンスカール戦争によって解散してしまった
仲間の中には軍に入った奴も空襲で行方不明になった奴も居る、俺に限っては食い逃げでこの命を繋いできたがもう限界だ。
しかし神は俺を見捨てなかった、カサレリアへ入植が決まったのだ。
このカサレリアで、俺は何が出来るだろうか?
43兄妹開拓者:2006/04/16(日) 19:18:19 ID:???
今日も今日とて重機がこない。しかしさぼってばかりだと周囲の目がいたいので
開拓エリアの森へいってみる。下草はろくに日光を浴びていないはずなのに
激しく自己主張しており歩くことすらままならない。とりあえずもってきた鎌で
下草を刈っていると昨日のウッソ少年がやってきた。世間話ついでに重機がこない
事を愚痴っていると代用品を持ってきてくれるそうだ。しばらくまっていると

それはきた…ガンダムだ…それも俺の知るかぎりで最新最強のV2である。
昨日パイロットをしていたとは聞いたがまさかそのときガメてきたのだろうか?
俺も他人の事をいえるほどまっとうには生きちゃいないので何も聞かなかったが
ウッソくんはこれを貸してくれるらしい。俺が奪って逃げるとは考えないのだろうか?
まぁ、妹を残して去ることはありえないのだが。さて、ガンダムを実際に動かして
みると想像以上にピーキーである。木を引き抜こうと軽く動かすだけで、木は倒れて
しまう。結局ウッソくんにガンダムを返せたのは日も暮れてからで、俺はガンダムを
動かせる感動よりも疲労のほうが大きかった。夕飯に妹にそのことを話すと
どうせ外装だけよとコロコロと笑われた。まぁ、彼女の笑顔がみれるのなら
それでもいいかと思いながら今日も眠ることにする。
44老人開拓者:2006/04/16(日) 23:03:45 ID:???
昨日の畑予定地から、やっと発掘途中だったMS06…V、ザクタンクが出てきた
こういうオチがつくのが、なんともこの平和な田舎らしい

土を払い、油圧系を調整すると難なくエンジンが掛かった
実用機械とは恐ろしいものだ…他の班も重機が足りていないようなのでそちらに回してやろう

開墾具合に関しては、肥料の混合が済み種撒きの前まで漕ぎ着けた
夕食は、パンではなく芋が出たが、これが非常に味が濃い
コロニーの芋は、芋であって芋ではないと言い切って、本日は就寝する

45元技術屋:2006/04/17(月) 01:48:48 ID:???
今日は丸太の製材作業の予定だったのだが...。
老人開拓者氏がフラフラしながら駆け寄ってきた。
爺さん、歳なんだから少しは考えろ、と思っていたのだが
ザクタンクが出てきたという話を聞いて「どこだ?早く案内してくれ」などと急かしてしまった。
すまぬ、爺さん。
さて、一応あちこち見て回るが特にこれといって甚大な問題はないようだ。
ホワイトアークと呼ばれている船から電源を引っ張ってきて炉の起動回路に灯を入れる。
ヴーンという低い音とともに電動ファンが回り始める。いいぞ。
30秒ほどで炉が動き出す。そのまま低出力で様子を見ながら15分間試運転。
その間に各シリンダーやアクチュエータのチェックするために操縦席に入る。かび臭い。
クッションが死んでいるのでこれは直さないといかんな。兄妹開拓者氏の妹さんにでも作ってもらうか。
しかしまぁ、この変な操縦系は軍の整備学校のテキストでしか見た事ないぞ。
ひとまずマニュアルを呼び出しメンテモードにして、各軸原点復帰と自己診断プログラムを走らせる。
グリスアップとオイル給油&交換の警告が出るが、一応は動くようだ。
確認後、一度エンジンを停止させ機体を洗うことにした。
明日からは炉の通常運転試験とフィールドメンテだ。
でもグリスはともかく、モビルスーツ用の(しかもこんな年代物の機体の)
オイルなんてここにあるんだろうか?
46老人開拓者:2006/04/17(月) 14:14:26 ID:???
本日は朝からウーイッグに買出しだ

昨日掘り出したアレの燃料が軽油なので、それをポリ缶5つ分ほど購入
元は戦車だし、ブレーキオイルやその他の消耗品も重機用で良かろう

気が付けば、ジープ型のエレカには荷物が満載
女性達に頼まれた調味料は、助手席に積んで帰路につく

昼飯はにぎり飯、おやつは駄菓子屋で購入したうまい棒、
晩飯は他の開拓者がしとめた猪入りの芋煮であった
47ベルガミノ:2006/04/17(月) 14:57:55 ID:???
あ、あれは!!目が二つ、アンテナ2本…
ガンダムタイプのMS?!

何代か前のじい様が虎の子の宇宙専用ドッグを全壊させられた事件があった
二つの陣営が非戦闘地帯のサイド6宙域で戦闘行為、その流れ弾だ
保険会社は戦争協力の有無などを調査、保険金はビタイチ払われなかった。
それどころか世論もベルガミノ社の強引な経営方針を指摘、
戦争商人の二つ名のレッテルを貼ったのである。

あんなのはアッチコッチに居るタイプでもないだろうに…
なんでもガンダムというタイプもリニューアルやマイナーチェンジを繰り返しており
あのタイプは最新型、しかも最強だそうだ。

この歳で親の言い付けでもないが
ガンダムタイプのMSには近づくな、の家訓を思い出した
件のドッグを破壊した責任はどちらの陣営にあるかもはっきりしないうちに戦争は終わり
残ったのはテレビ局の撮影したグレーのMS群を数分で全滅させる「ガンダム」の記録。

あんなものに乗っているのは筋肉の塊のような傭兵崩れだろう
ああ、森の仕事は行きたくない また簡単な仕事にもぐりこもう
ワシは頭脳労働向きなんだ 外部との交渉や接待などは得意なのだが
48兄妹開拓者:2006/04/17(月) 20:11:13 ID:???
今日は朝から妹が何か作っていた。何を作っていたのか気になったが彼氏への
プレゼントだったら泣きそうなので黙っていた。
気を取り直して昨日から開墾をはじめたところへいき共用ワッパの後ろへ
鍬をとりつけ簡易トラクターの代わりにし土を耕した。雑草等も巻き込んでしまったが
しばらく寝かせ、肥料をまけば芋くらいならすぐにでもうえられるだろう。
小石や脇に置いた雑木が気になるが今日は疲れたので帰ることにする。
途中、年代もののザクタンクが試運転をしており珍しがって見ていると
妹が俺と同じくらいの青年に朝作っていたものを渡していたのを見てしまった…


お兄さんはそんなこと絶対に許しませんよーーーーーーーーー!


叫びながら小屋へと帰り簡易ベッドでぐずってしまった。
夕飯時に妹から技術者さんにザクタンクのクッション作成を頼まれただけといわれ
安心したが同時に自分はシスコンなのでは!?と思わず自問してしまった。
…いや、たったふたりの兄妹だ、これくらい普通だよな、と自答しつつ今日も眠ることにする。
49通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 00:35:11 ID:???
職人さん期待あげ
50元技術屋:2006/04/18(火) 01:09:47 ID:???
やはりザクタンク用のオイルのストックはなかった。ま、ある訳ないわな。
そんな訳でオイルも含めて整備に必要なものは買出しに行ってもらうことにした。
昨日の晩のうちに必要なものをリストアップしてマーベット女史に提出。
あっさりと承認が降りた。ここの連中は意外と金持ってるな。
で、整備の方はまるで進みそうにないので、小屋を作るために丸太の製材にかかる。
ログハウスだから平板を作る必要がないので帯鋸みたいな大掛かりな道具は必要ないのだが
樹皮を剥がすって言うのは結構な重労働だ。
本来なら伐採後しばらく放って置いて乾燥させるのだろうけど、今回はそんな時間もないので
ほぼ生木のままチェーンソーでガリガリ削り落としていく。チェーンソーの重みが腰に来る。
といって、こんな細かい作業をプチモビでやってたら日が暮れるしなぁ。
午前中だけで20本ほど削り終わったが、今日はもう体力的に製材作業は無理だ。
サボる訳にも行かないので新規の入植者たちに小屋の間取りについての要望を聞いて回る。
建築設計なんてやったことないけど、出来る限りの要望は取り入れてあげたいし。
途中、兄妹開拓者氏の妹さんからザクタンク用のクッションを受け取る。仕事が早いな。
これはお返しに小屋作りに特別に力を入れんといかんな。
そんなこんなで小屋に篭って図面引きと材料の寸法計算で日が暮れる。
51ベルガミノ:2006/04/18(火) 17:18:55 ID:???
男手が足りなくなってとうとう肉体労働に回された。
農作業だ。小さな畑が点在しているので手を入れると言う。
各農地へ車で移動する。
途中、買出しのグループから近隣の町の存在を聞くが本当に小さな町らしい。
夜遊びや接待で使ったようなバーや飲み屋があるわけでもない…まあ 当たり前か…

さあ、畑だ。「作業をはじめましょう!」リーダーが号令。
見渡すと初老以上の男たちが多い。手にクワ、スキをもって各々が土を掘り返す。
話には聞いていたが本当に人力で土いじりをすることがあるとは!
作業をはじめてすぐに腰に来た。クワも高く振るうなど無理だ。
旧世紀の農業従事者はベテランになると腰が曲がり、極めれば仙人となり不老不死に至る
…という伝説もあながちウソでもないかも知れぬ。

文句を言いながらも1日直射日光を浴びてダラダラと汗を流し、そこに付いた土をぬぐった。
ああ、夕日が奇麗だ…コロニーで見た物と同じ恒星のはずだが地上からでは違って見える。
大気のために太陽や月は歪んで見える、というのはデマだったのか…
ワシの何倍も働いたじいさんが何か投げて寄越した。

芋、芋だ。それもポテト…というほど上品でもない、形の崩れたジャガイモ。
それをふかしてあるのだ。
各々、かぶりついて空腹を満たしている。好みでバターも付ける者もいる。
「ふふ、内緒だぜ」
やれやれ、ジャガイモで明日も畑仕事に回されるようだ。
52通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 21:48:19 ID:???
隣になんか変な人が来た。
ギャアギャアわめいてるよ…「とちくる」がどうとか言ってるけど…
53 ◆SHRIKEe2X6 :2006/04/18(火) 21:54:15 ID:???
俺も入植したいなぁ。
54通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 22:15:57 ID:???
熱烈歓迎
受付は旧ルース商会までどうぞ
55兄妹開拓者:2006/04/18(火) 23:32:01 ID:???
今日は朝早くから小屋の前がうるさい。不審に思い表へ出ると、妹達が鳥と格闘していた
がちょう…いや、あひるが数羽右往左往しているのを妹、色黒の子、元気そうな子の三人が
必死に追い掛けまわしている。俺はあまりの光景に見なかったことにし開拓地へむかった。
開拓地で残っていた小石等を一つ一つ取りのぞく地味な作業をつづけ家にかえると
妹があひるを手に持ってまっていた
「この子雌なんだよ。卵産むと思うから飼ってもいい?」
と聞いてきた。予想はしていたので、かまわないという事を伝えると妹だけでなく
あひるまで喜んでいるように見えた。不思議に思いあひるの近くへより手を伸ばすと
「がぁぐわぁがー!」
といきなり暴れられ手を思い切りかまれた。…こいつは嫌いだ、と思いながらも飼うといった手前
簡単に反古にはできず明日から予測される戦いを思い描きながら眠ることにする。
56元技術屋:2006/04/19(水) 01:21:19 ID:???
朝から昨日の続きで丸太の製材。
今日はマサリク家の人たちが手伝ってくれたので助かった。
仕事をしながらハイランドと言う所での生活について聞かせてもらった。
野菜のほかに花なども育てていたそうだ。
花かぁ...そういうのも必要だよな。
そういえば、小屋の前に花壇やプランターがある小屋も多い。
聞けばひなげしの花が1番多いそうだ。確かに、畑や森の周辺でもよく見かける。
そうだ、小屋の設計図の窓のところにフラワーボックスを追加しよう。
というか、ガーデニングってやつをやってみよう。
いずれはカサレリア全体が綺麗な集落になるといいな。

明日はそろそろ小屋の基礎作りも始めないと。
だれか砕石所で手頃な石を拾ってきてくれないかな。
20センチくらいの奴を大量にさ。
57通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 02:33:26 ID:???
体を動かせば気がまぎれるかと思い農作業にでてみる。
単純労働だからか時間が過ぎるのが早い。
文句ばかりわめいてるおっさんがいた。
解体する興味すら湧かない。

夜になるが体の疼きは収まらない。
罠でも仕掛けて野生の動物でも狩りに行こうか。

目立たないようにしないと。
58ヨシユキ・イデ:2006/04/19(水) 03:21:12 ID:???
今日は入植の日、ひとまず先に村長に挨拶に行った
黒人系の美人な女性だ、未亡人らしい・・・
小屋は残っていたので有り難い、ボロボロでも自分で補えば良いのだから
朝飯時に自己紹介をしたが、年寄りばかりだと思ったら子供も多い
俺より十歳位年下の少年が工具・重機についてわかりやすく説明しているのを見てカサレリアの子供達はしっかりしているんだと思った
トイレが無いから肥溜めを作ったり、畑を耕したりして一日が過ぎた
大食いの俺には配給される食事では少々足りない気がするが、不平不満を言う前に食事に感謝して、足りない物は補えば良い
明日は小屋の修理と、時間が許すのならば狩りにでも挑戦するか
59ベルガミノ:2006/04/19(水) 13:31:12 ID:???
今日は破砕所へ石を切り出しに行くグループに入れられた。
「20センチくらいの石を大量に」とのことだが
大量ってどのくらいだ?そもそも20センチ“くらい”って発注が曖昧だぞ。
…などといつもなら口に出して愚痴るところだが今日は運転席のマッチョで無口な男が
怖かったので心の中に収めた。
コイツの運転は荒っぽい。それも驚いたが未だにガソリン車が走っているのもさらに驚きだ。
地球環境を考えて内燃機関は廃止されたはず、これだから…おっとっと。

採石場では荷台に大量に石を積むため、重機やMSが使用されている。
コロニー内ではアステロイドから採取された文字通り“星屑”が敷き詰められており
地球産の岩石はかなりの金額で取引されていた。
ワシが経済界で風雲児だった頃、一度アナハイム社内の応接室から庭に出たことがある。
先代だか先先代だかの社長の趣味でニホン式庭園だった。
砂の上になんでもない岩が点在している…これがキョートの有名な寺の庭を再現している。
…と言っていたが本当にニホンから岩と砂を取り寄せたらしい。
ああ あの時は何喰ったんだっけなー…サシミ?テンプラ?スキヤキ?

…などと皆に自慢話をしていると昼食。
「ほれ、スシでもテンプラでもねえぞ」
また芋ー?
でも文句ばかり言っていると怒鳴られた事があったっけ。
確か背の高い黒人女性だった…その様子が滑稽だったらしく子ども達にも笑われたんだった。
昼食後まで昼休みに入る。
60ベルガミノ:2006/04/19(水) 14:08:28 ID:???
飯の間にも切り出された石をコロニーに売りつける会社を立ち上げる話を
皆にするが誰も取り合わない。
ワシの人脈はまだ生きているんだ、大丈夫、儲かる、と説得しても無関心。
ふー、そんなにビジネスチャンスを潰したいのか?それとも既に契約済みか?

数台のトラックが採石場に乗り付けられ荷台に石、砂利、小石など用途に応じて
大量に乗せて行く。
それらにはMSや重機が使用されるがワシはなんと素手!!
20センチ“くらいの”石を“大量に”だからワシらの作業は時間がかかる。
数人が黙々と仕分けし、お眼鏡に適った物を荷台に詰め込む。
これらは建築物の礎というよりその装飾に使うらしい。
女子ども達の意見を採用しただと?
「だからなるべく傷を付けない様、お願いします」だと?
じゃあ、女や子ども達が石を拾いに来い、と思うが思うだけで口にはださない。
それでも皆から離れて小声でブツブツ言いながら作業。
あーあ、20センチ“くらい”の石を“大量に”だから大変だ、全く…

それでも1日かけて満足できる質の石が充分集まったらしい。
ワシらは20センチ“くらい”の石を“大量に”持ち帰る。
帰り道、運転席の無愛想なマッチョが「おっさん、今日は頑張っていたじゃないか」と
話し掛けてくる。
まーな、ワシが本気を出せばこんなもんだ!ワッハッハッハ!!
もう地球産の岩の売買の話はすまい。
頭脳労働向きのワシにとって岩は売るより拾うってことか。
61ベルガミノ:2006/04/19(水) 14:21:27 ID:???
なんと!今日拾ってきたほとんど石は小屋の基礎に使われるらしい(>>56)
だ・か・ら〜 重機を使えばよかったんだああ!!
どうやら現場責任者が書類を読み違えたらしい。
「でもおっさん、1日大活躍だったじゃないか?」とマッチョ。
そんなお世辞には誤魔化されん!
「少しは花壇や飾りつけにも使うよ」と子ども達。
少量だったら1日かけずに終るわ!
「…ベルガミノさん、少し痩せたんじゃない?」と例の黒人女性。(村長らしい)

…そうかな?そういえばズボンも緩くなった…
まあ、いい。これからは書類を読み違えるなよ。
62ヨシユキ・イデ:2006/04/19(水) 17:31:55 ID:???
今日は朝に畑を耕し、昼飯時に重機を見に行ったが驚愕、“白い悪魔”がそこに居たのだ
青キャップの少年は戦時中の“白い悪魔”の主は自分だと言った。
報道番組で毎日の如く取り上げられてきた“白い悪魔”を生で見るとは・・・
あれによって何千の人の命が奪われたという恐怖と乗ってみたいという好奇心が交差した
しかし、“白い悪魔は”仕事中なので乗れはしない、それより狩りで足りない食料を補わなければ・・・
森には先客が居て、その先客の目つきは何処かで見たことがある・・・
ギャング団に居た頃の仲間で、動物を解体するのが生き甲斐だという奴と目つきが似ていたのだ
その、動物を解体するのが生き甲斐だという奴はホモサピエンスを解体中に警察に射殺された
俺は先客と別方向の森に行って狩りをしたが、木の実しか採れなかった・・・
でも、先客と同じ森にいたら先客の矛先は俺・・・考えすぎだな、疑心暗鬼にならない様にしよう。
帰り道でワッパに乗った金髪の綺麗な女性をみかけたなぁ・・・
63通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 20:03:08 ID:???
とち狂ってお友達になりに来たのかい?って口癖の人が包丁持って
徘徊してるよ…
64通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 20:11:02 ID:???
宇宙世紀でも汲み取り式があるのですか…。
65通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 20:53:36 ID:???
肥料で使うんだろ
66兄妹開拓者:2006/04/19(水) 22:24:10 ID:???
今日も朝から騒がしい。いつまでも納まらないのでリビング(?)へ向かうとそこには
数匹のアヒルと三人の女の子が楽しそうに談話していた。
「兄さん、ちょっとお願いがあるんだけどいい?」
妹がこちらに気付くと、断られるという事は全く考えていない顔で尋ねてくる。
仕事の邪魔にならなければかまわないという旨を伝えると
「じゃあ、この子達の小屋を作って」
と、数匹かたまっているアヒルを指差す。どうやら土いじりが好きなアヒルを家飼いするのは
難しく、また彼女達(色黒な方がシャクティ、小さい子がスージィということだ)
の小屋のまわりははすでにヤナギランの花畑になっており、アヒル小屋をつくるスペースが
ないのでこの小屋におはちが回ってきたらしい。小屋ならこの前ガンダムで引き抜いた木が
多量にあるので材料は問題ないがすぐに加工する方法がないことを伝えると
「それならウッソのガンダムを使ってください。」
とシャクティさんから願ってもない返事が返ってきた。MS乗りの経験があるものにとって
ガンダムとは畏怖と同時に憧憬の念をもつ。それは俺にも当てはまり数日前の感覚が鮮明に
思い出される。思わずふたつ返事をし、今日の仕事の予定をそっちのけで作業を行うことにした。
作業はウッソくんも巻き込んで、大規模なものになっていき小屋と柵だけのつもりが
小さな池や水路等、本当に必要なのか疑問に思えるほど充実していき、日が暮れる頃には
アヒルにはもったいない充実した空間が生まれた。ちなみに、妹のアヒルは『あひる』
シャクティのアヒルは『りりえ』スージィのアヒルには『ぴけ』と命名されていた。
りりえとぴけはともかく、アヒルにあひると名付けるセンスに将来を心配したが
本人とあひるが満足しているようなので今はかまわないだろう。開拓記録には重機による
開墾とほんの少しだけウソを書きごまかしたあと、早速池で水浴びをしているあひるをみて
たまにはこういう日があってもいいのかなと思っていると、思いっきり水をかけられた。
やはりあひるは嫌いだと、昨日と全く変わらない意見を胸に今日は眠ることにする。
67通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 22:26:09 ID:???
>飯の間にも切り出された石をコロニーに売りつける会社を立ち上げる話を
>皆にするが誰も取り合わない。

そら無理もないって気がするw
68通常の名無しさんの3倍:2006/04/20(木) 00:52:43 ID:???
兄妹、老人、元技術屋、ベルガミノ、ヨシユキ・イデ、“解体希望者”、
+Vガンオリジナルメンバー

ああ、あぶない奴が二人(三人?)も…
69老人開拓者:2006/04/20(木) 04:48:23 ID:???
昨日は、山で山菜取りをしていたのだが、流れ弾がこめかみをかすめていった
誰だ私を猿と間違えたのは、この森に猿はおらんぞ


しかし、猛獣が居るかもしれん森の散策に、ナイフだけでは心許ない
そんなわけで午前中は木材の製材、午後は廃材と竹を使ってボーガンなどを試作してみた

女性でも扱えるハンドサイズな手前、
射程は猟銃よりずっと短いが兎や山鳩程度の小動物なら、これで十分だろう

今度ヤツが誤射してきおったら、情け容赦なく撃つ所存だ
昔々、一発なら誤射かもしれないと言った外交官がいたそうだが、
攻撃が一発じゃないなら、どんどん反撃に出ていいということだろう
70ヨシユキ・イデ:2006/04/20(木) 06:14:06 ID:???
朝、凄まじい筋肉痛に襲われてラジオ体操ですら苦痛だった
明らかに動きのおかしい俺に青キャップのウッソ少年と一緒に暮らしているインド系の少女(シャクティというらしい)が湿布をくれた
湿布のおかげで大分痛みはマシになったので、お礼に昨日採った木の実を分けてあげた
ラジオ体操の後は朝食、そしてその後は小屋の修理の為の木材を調達する
プチモビとかいうかなり古い重機を渡されたが、今は筋肉痛なのでかなり助かる
思ったより良い木が沢山あり、昼飯までに数本伐採した
昼飯の後は小屋の修理にかかって、天気を気にしていたというのも明日は雨らしいから先に余った木材にビニールシートを掛け、作業に移ったのだ
オヤツの時間になる頃には作業は終了し、屋根にビニールシートを掛けた
そして、ウッソ少年に壷は無いかと聞いたらウーイッグに行けば良いと言ったので、時間も有るしワッパを借りて行く事にした
ウーイッグの広場でバザーがやっていたので、ある程度の物を買おうと思ったが金が足りなかった・・・
カサレリアで何か商品として高く売れるものは・・・とカサレリアに帰ってから寝るまでずっと考えていた
71兄妹開拓者:2006/04/20(木) 17:51:30 ID:???
今日から本格的に農業をすることにする。っといっても本来開墾したところは一年かけて
じっくり畑に活力を与えるべきものなので、土地が痩せていても栽培可能な芋をメインに
うまく実ったらラッキーくらいにトマト等数種の野菜、それに山に散歩にいったときに
見つけたアケビの若木を隅に移植した。途中妹がお昼のサンドイッチをもってきて一緒に食べ、
これも幸せの形だなぁとしみじみ感動していたが、一緒についてきたあひるに執拗についばまれた。
こいつはなぜ俺のことをここまで嫌うのだろうか?動物の勘なのか?妹と一緒に帰ると
家の前の家庭菜園に小さな双葉がいくつも芽生えていた。妹は喜びを体いっぱいで表現し、
あひるに食べちゃダメよ、と注意していた。あひるの方も真面目(?)に頷いているのを見ると
言葉がわかるのでは?と思ってしまう。シャクティとスージィのアヒルであるぴけとりりえも
似たような感じだしカサレリアのアヒルはこうなんだろうと無理矢理納得しながら今日は眠ることにする。
72元技術屋:2006/04/21(金) 00:59:32 ID:???
今日は小屋の基礎作り。頼んでおいた石も充分な量が届いてる。何かやけに綺麗なのも多く含まれている。
ま、この辺は余ったら花壇とか小屋周辺の斜面の石垣にも使えるな。雨振ると崩れてくる所が何箇所かあるし。
まずはようやく動くようになったザクタンクで地面を50センチほど平らに掘ってもらう。本来ならもう少し深く
掘りたいところだが、そんなに重量のある建物を作るわけではないので、50センチでも深すぎるかもしれない。
俺はこういう大型のモビルスーツの操縦は苦手なので(動かせないわけではないのだが)他の人にやってもらうことにした。
まずは大まかな小屋のアウトラインを木の枝で地面に書き込んでいく。モビルスーツのカメラでも容易に認識できるように
しっかりと書き込んでいく。そしてその中を掘ってもらう。
対角上に糸を張って、基準になる棒で高さを測る。といっても、こんなものは大体でいいのだ。
そして掘った所を押し固めてもらう。ザクタンクがひたすら穴の底面をパンチングする。当然、音も振動もカサレリア中に
響き渡るので皆がこっちを見ている。遠くでアヒルも騒いでる。森から鳥が逃げていく。すまんねぇ。
そのあと、石を敷き詰め、河原の砂を敷き、また平らにする。これで元の地面の高さに戻る。石はやはり余った。
一緒にログハウスの柱になる丸太を根元が基礎に埋まるように立てていく。
各柱間に仮の梁を入れておけば垂直は出るだろう。
本日の作業はここで終了。
明日は「ジョートーシキ」(上棟式)ということで昼飯はみんなでちょっとだけ豪勢にやりたい。先日、ベルガミノ氏から
ニホン庭園について聞かされたので、なんとなくニホンの家作りの文化を真似てみようと思ったわけだ。
詳しい内容は知らないのだが、とにかく、みんなでパーティーって事でいいのだろう。
その旨を村長に伝え、承諾を得る。快く賛成してくれた。いい人だ。
そのためか、今晩の晩飯がちょっとだけ質素になったような気がする。ま、いいか。
食後、明日は雨かもしれないと聞かされる。        やべぇ...どうすっかな.....。
73ベルガミノ:2006/04/21(金) 17:08:37 ID:???
いつもより“ちょっとだけ”質素な夕食の後、シャワーを浴びる。
昼の間に太陽熱で温めたお湯を共同で使うので限りがある。
手早く洗髪、髭剃り…最後に浴室の床を流して次の者と交代。
もっと気温が高くなれば河で身体を洗う事もできるらしい。

片付いた食堂のテーブルに大人数が集まっている。
なんと明日はパーティらしい。どうやら芋以外にもごちそうが出そうだ。
ごちそう…なんだろう?
ウーイッグまで買出しに行ったグループもいたから必要以上に期待してしまう。
とはいえ頭脳派のワシ、悟られないようヨダレを拭う。

ジョートーシキ?…ああ、知っているよ、もちろん。…えーと えーと…
新築の家の主が、カンヌシとかいうシント−の司祭を頼み、
屋根裏の柱にオフダを固定し、天と地と人に感謝しつつ、悪魔を払い、
玄関に塩を盛り、北西の方角に黄色い物を置くと金運が良くなる…
というニホン古来からの儀式……のはず。

まあ、現在は簡略化されているから普通にパーティで良いと思うよ、うん。
ああ、明日は晴れるといいなあ…え?雨かもしれない?
74兄妹開拓者:2006/04/21(金) 19:51:30 ID:???
あー!!!うるさくて仕事がはかどらない!っといっても少しはなれたところで小屋を
作っているらしいので仕方ないか。俺もアヒル小屋作っていたときにはまわりに迷惑を
かけていたみたいだし。仕方ないので妹とあひるとぴけ、りりえを連れて山へ散歩…もとい
山菜摘みへ向かった。俺にはほとんど山菜の知識はないので妹まかせだが、意外なことに
アヒル達は食べられるものが分かるらしく、食べられる野草の前にいってはぐわぁぐわと
アピールしている。思いの外の大収穫に早めに帰り、山菜を納入すると、村長さんから
パーティの知らせがあった。一番最初の歓迎会は無視してさっさと寝てしまった前科が
あるため、今回は村長さんから念を押されてしまった。さすがに連続でふけるわけには
いかない為、参加することにする。
75元技術屋:2006/04/22(土) 04:09:21 ID:rEA0xA8j
朝起きたら雨だった。やっぱり...。
おかげで体操がないので、いつもより遅くまでベッドでゴロゴロしていた。
朝食の固いパンを食べながらラジオを聴いていると去年の戦争の停戦監視団が
ガチ党残党のテロに巻き込まれた等といった暗い話題が流れる。
こののんびりとした山の中にいると、そういった誰かの不幸も物凄く遠い世界の話に聞こえる。
それが果たして良い事なのか悪いことなのかは分からない。
しばらくして天気予報が始まる。雨は午前中に止むようだ。
が、地球の天気予報はコロニーのそれと違って、実に当てにならない。
旧世紀の頃に比べても、予想的中率は殆ど変わらないのだそうだ。
科学の進歩も自然の気まぐれは予想できないというわけだ。
そういえば、雷ってやつを早く見てみたいもんだ。

午後になって、予報どおり晴れた。快晴で虹も出ている。パーティーには最適だ。
早速、新しい小屋の前にテーブルを並べて料理の準備。女たちが忙しそうだ。
男たちは「ジョートーシキ」の準備。見たことない明らかに突貫作業で作ったと
思われる衣装とか、葉の付いた枝を用意している。何か本格的だぞ。
式典が始まるが、どうにも見よう見真似なので上手くいかず、ところどころで笑いが起こる。
まぁ、楽しければいいか。
一通りの儀式が終わると、みんなでどんちゃん騒ぎだ。
テーブルにはグラーシュ(シチュー)やブランボラーク(ジャガイモ+ニンニク+卵のお好み焼き)や
フレヴィチキ(一口サイズのパンの上にハム・ピクルス・サラダが乗っている)や牛レバー(?)のスープや
フライドポテト、マッシュポテトなどが所狭しと乗っている。そして酒だ。
歌やダンスや隠し芸などが披露され、楽しい時間が過ぎていく。
俺もちょっと飲み過ぎてヘロヘロだ。みんな元気だなぁ。
時々酒と料理が追加され、パーティは夜まで続いた。
そんな訳で今日の仕事はみんなお休み。たまにはこういう日があってもいいでしょう。
明日から、小屋作り再開だ。
76通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 07:42:30 ID:???
オハヨウカサレリアー! ボカーン!!
77ベルガミノ:2006/04/22(土) 18:42:09 ID:???
…雨が上がった。「ジョートーシキ」は出来そうだな。
地球の空にも虹がかかるのは知っていたがコロニーのそれよりも薄く、弱々しい…
本当に七色あるかどうか、数えてみるがよくわからない。
コロニーの人口虹は雲に虹の映像を映写するだけなので力強くも毒々しいのだ。

件の村長に「ジョート−シキ」でカンヌシを任される。
何でも詳しいベルガミノさんがいて助かるわ、とまで言われえてしまっては引き下がれない。
えーい、ちょっと吹きすぎたか?困ったなあ

女たちがワシのサイズに合わせてカンヌシの衣装を作ってくれた。
ちょっと頼りないが知識をフル稼働させて式を行う。
おお ニホンの呪文を必死に思い出したぞ…
「たーかーさーごやー アカギの山も今宵限りか〜」
小枝の葉で聖水を振りまき、頃合を見計らって儀式を終える。
余裕ができ、ようやく周囲を見渡すと皆笑顔だ。
厳粛な儀式から解放され、緊張が解けたからだかろう。
うむ、ケとハレの使い分けとはこういうものかと納得する。

さあ、終った終った、ごちそうだ。
78ベルガミノ:2006/04/22(土) 19:42:04 ID:???
東洋のおかしな靴は走りにくいなあ
カンヌシの格好のままゆっくりと食堂へ移動するが
その間も子ども達やアヒルに囲まれる。
「オジサン、ニンジャなの?」「子どもの頃サムライいた?」
本当に道化のようだ。

ようやくごちそうだ…ええ〜また芋〜???
…と思うだけで口には出さない。
メインディッシュに特別なものがでるのかと思ったら
また芋、芋、芋、芋の行進。テーブルに芋料理が大集合。
肉らしいのは牛のレバーくらいか。
回りを見渡すと皆、うれしそうに食べているからワシも何も言わない。

とはいえ…ああ 昔喰った鴨料理が懐かしい
そういえばさっきアヒルがいたなあ…あれを…
と思っているといつの間にか室内に入ってきたアヒルに尻を突かれた。
椅子から立ち上がり逃げ回るワシを追いかけて尻を突く。
子ども達がアヒルを捕まえ外に放すまでワシは本当に道化になった。
本当に災難な日だ まさかあのアヒル、考えている事が読めるのか?

とうとう夜までカンヌシの衣装で通してしまったが
まさかこの格好で歌う事になるとは。
ワシが経済界で風雲児だった頃からの十八番「マイウェイ」

♪今〜私の〜

歌いながら思い出す ここに流れ着くまでの経緯を。
…ああ 我ながら堕ちたものだ 
だがこの開拓村の生活、けして悪くない。
バリバリと最前線で働いていた頃を思い出す。
社会の、会社の歯車などと揶揄されてきたが歯車の意地というものを
見せ付けていたあの頃。

…歌い終わると皆が拍手してくれた。
ワシは一礼して酔い覚ましに表へ出る。
79ベルガミノ:2006/04/22(土) 20:01:04 ID:???
戦争が終ってからデプリが減って月や星が良く見えるようになった。
地球からは月は銀色に見えると聞いていたがむしろ黄色い。
今夜はハーフムーン。半分だけ黄色い顔を見せている。
しかしその月面都市群では独自の商工会が今現在も…

…思っても仕方が無い事だ

明日はどの仕事に回されるのだろう。
月光はワシと開拓村を照らすが深い森の奥までは届かない。
80兄妹開拓者:2006/04/22(土) 20:46:39 ID:???
それにしてもこれは…ジョートーシキとは予想以上にすさまじいものだった。はじめの
うちこそ簡素にして重厚なオリエンタル漂う儀式に思えたが、時間が経つにつれその祭りは
阿鼻叫喚の地獄絵の様をていしてきた。神主などあの動きづらそうな格好であひるや子供に
追い掛け回され、俺は潰されるまでひたすら飲まされつづけ、他の皆も飲めやうたえの
ドンチャン騒ぎ。妹が腕を奮って作った料理も、あひるが産んだ初めての卵もどうなったのか
全く分からなくなっていた。辛うじて残った意識を視覚に回し、惨状の最後をみとどけようと
したが、お開きになる前に意識を失ってしまった。次に気が付いたときには、我が家のベッドで
眠っており、隣のベッドではあひると妹が同じように眠っていた。誰が俺をここまで
運んでくれたのだろうか?体格を考えて妹ひとりでは無理だろうし、まさかあひるが!?
…まだ酔っているようだ。明日、妹に話を聞いてお礼を言おうと思いつつ今日は後少し
眠ることにする。
81通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 21:07:22 ID:???
>>78
>ワシが経済界で風雲児だった頃からの十八番「マイウェイ」

これからは「ランナウェイ」かなw

>>80
なんか寝てばっかだしw
82通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 21:22:08 ID:???
書き手が増えると一気に良スレになりそうなふいんき。
書き手の話がすこしづつリンクしてるのはよいよね。

でも、まさか全員同じ人が書いてるって事はないよねw
って事で期待あげ
83ヴィリィ・カミヤ ◆10.9/2taLY :2006/04/22(土) 22:12:40 ID:???
ホンコンシティから引っ越したが、きれいなところだなぁ、カサレリアは。
妻は都会育ちだが、後から来るみたいだが気に入るだろうか…
84老人開拓者:2006/04/22(土) 22:31:41 ID:???
上棟式の途中でビールが足りなくなり、
街まで買いに行って帰ってきたのだが…なんだ、この惨状は

とりあえず、酔いつぶれた他の開拓者をそれぞれの山小屋に放り込み、
自室で残ったつまみを片手にウイスキーを一杯飲んで、就寝
85元技術屋:2006/04/23(日) 01:26:21 ID:???
あぁ、頭が痛い。少し飲みすぎたか。
アヒルたちの元気な鳴き声で、目覚ましが鳴る少し前に目が覚める。
相変わらず小屋が出来ていない為、新規入植者のうち独身男性諸氏は
1つの小屋に皆で簡易ベッドで寝ているので、起こさないように静かに小屋を出る。
昨日のパーティの後片付けが終わっていないらしく、テーブルの上には
料理や酒が残っている。これが今日の朝食になるのだろう。
二日酔いには迎え酒、というのが本当に効くのかどうか知らないが
テーブルの上にあったリキュールに手を出した。
すると背後から「あー!朝からお酒なんか飲んじゃダメだよ」との声が。
振り向くとスージィだった。どうやらテーブルの後片付けに来たようだ。
幼いのに感心な子だ。子供に叱られたんじゃ、大人としては聞かざるを得ないな。
素直にグラスを置く。「それでよし」などと生意気なことを言って空いた皿を重ね始める。
子供にだけ働かせるのは不味いので、一緒に片付けることする。

朝食後は小屋の床張り。土台となる木の枠(縁の下部分)は出来てるので
平板を張り付け、強力なエアタッカでバシュッバシュッと釘を打ち込んでいく。
平板は予め寸法どおりに切ってあるので、設計図に描いてあるとおりに並べて固定する。
時々水準器で平行を見るのも忘れない。ま、こんなのはエアツールの取り扱いに気をつければ
子供でも出来ることだ。実際、ウォレンにも手伝ってもらってるし。
あっというまに4棟の床が張り終わる。大きさはバラバラで、家族持ち用2DKが3棟と
独り者用ワンルームが5部屋繋がった長屋がある。2DKの3棟も場所や向きによって
微妙に間取りが違ったりする。勿論、老人も多いのでバリアフリーで床の凹凸は極力減らした。
今使っている小屋も含めて、これだけ部屋があればもう少し人が増えても大丈夫だろう。
あとは、また雨が降ってもいいように養生シートをかぶせて本日の作業修了。
少し早めに終わったから、川に釣りにでも行くとするか。
86元技術屋の中の人:2006/04/23(日) 01:36:13 ID:???
>>82
>でも、まさか全員同じ人が書いてるって事はないよねw
さすがにそれはないですw
あと数名職人さんが増えてほしいというのも同感
リンクさせる楽しみが増えるし、リンクしない話も書きやすくなりますから
そんな訳で、来たれ新規入植者!ってことでいいかな?
87ベルガミノ:2006/04/23(日) 19:14:38 ID:???
朝食後、ワシを含めて何人か村長に呼び出された。
これからは農作業も建築も重機やMSが必要となり
現場によっては複数のメカによる作業もありうる…
なるほど、ワシらにもメカの操縦をやれと言うのか。
コロニー内では無人のエレカ、プライベートでも運転手付きの移動が
主だった多かったワシはプチモビの免許ですら持っていない。
まさかこの歳で…年齢を重ねると免許取得は難しいというが…
あ、まさかと思うがあのガンダムタイプの操縦を?!
コクピットがあんなに高い位置にあって怖いんじゃないか?
2本足だから転んじゃうんじゃないか?
「初心者の方はキャタピラ付きのタンクタイプがいいでしょう」と村長。
なるほど、転びはしないか。
88ヨシユキ・イデ:2006/04/23(日) 19:40:24 ID:???
昨日、上棟式の時に暴飲暴食したために上棟式の時の記憶はほとんど無い、今日は胸やけが酷い・・・
胸やけに効くというニンジンをジュースにして飲み今日も仕事をする
畑の手入れをしている時にアヒルが近くでガーガー鳴きながら歩いているのを見た
田舎は不便だからと都会に住む人間が多くなったが、自然と触れ合う事で和みが生まれるという事を都会に住む人間は知らないだろう
アヒルに見とれていて手がお留守な事にようやく気付き仕事に移った
家具を作って、それを売れば金になる事を畑の手入れの後に思い出した
カサレリアの木は良い物が多い、その木で家具を作れば高く売れると思ったからだ
時間は掛かるが親が大工で、日曜大工が子供の時から趣味だった俺は設計図とかは大体持ってきているから作る事には苦労しない
後は足りない木材と工具を調達して作業に移る
後は、カサレリアの人達の家具等の修理の依頼を受ける事にする為に(皆しっかりした人達ばかりだから依頼は無いかもしれないが)ちょっとした広告を村長の許可の元、掲示板に貼り付けて貰った。
気が付けば夜だったので夕飯を食べ、体を洗い寝る事にした
89ベルガミノ:2006/04/23(日) 20:04:42 ID:???
石切り場に人数分のMSが用意され、めいめいが乗り込む。
キャタピラの上にMSの上半身がついたMSのコクピットにワシは乗り込んだ。
ワシにはインストラクターがついた。
と言っても子どもだ。ウッソ君…といったか…。機械に強いらしい。
モニターの電源を入れると外の景色が見えた。
望遠、さらに望遠、ジョートー式の家の建築が進んでいる。

「じゃあ、前後に移動してみましょう」と少年。
レバーを操作してアクセルを入れる。前、そして後ろ。簡単だ。
右折、左折、両腕に当たるマニピュレーターの操作…
「ほとんどコンピュータがやってくれます」と少年。
他の練習機体も似たようなチューンで転倒など考えられないという。

「すごいですよ、ベルガミノさん 上手ですよ」
少年が褒めてくれるが何やら芝居がかっている。
問い詰めるととうとう白状した。あの村長にワシの事はおだてて指導しろと言われたと言う。
「僕が喋ったってマーベットさ…村長に言わないで下さいよ、お願いします」
まだまだ子どもだな。ワシは笑って快諾した。
90兄妹開拓者:2006/04/23(日) 22:58:27 ID:???
うー、寝すぎた…。目が覚めるとすっかり日は昇っており、妹はこの頃の日課である小屋の
小物を作っていた。着替えおわって昨日の顛末を尋ねると、どうやら御老体が小屋まで
連れてきてくれたらしい。こういう狭い集落で義理を欠く行動はご法度だと妹に諭されたので
手土産に魚の干物と葡萄酒をもって御老体の小屋へ向かうことにした。全く俺にはすぎた妹である。
残念ながら…っというか、昼過ぎに人がいるわけもなく留守だったので書き置きを残し
ドアの前に土産を置いて去ることにする。いい酒なので相伴に預かろうと思っていたのだが
残念である。気を取り直しついでの用でウッソくん達の小屋へ向かった。またしても残念
ながらウッソくんとスージィちゃんはいなかったが代わりにシャクティさんがカルルマンと
犬と一緒にヤナギランの世話をしていた。シャクティさんに妹からの届けものであるぴけと
りりえの卵を渡すと思いの外喜んでもらえ、ついでにお茶にまで呼ばれてしまった。
ウッソ宅の中は女性が2人いるおかげか小綺麗に整理されており、とても子供たちだけで
住んでいるとは思えなかった。ちなみにウッソくんはMSを教官を、スージィはジョートーシキ
の後始末、ウォレン君も他の入居者の手伝いをしているらしい。全くもって出来た子達である。
そういえば初めてウッソくんにあったとき、自宅にコンピュータがあるようなことをいっていた
ので話のネタとしてシャクティに尋ねてみると地下へ案内された。そこには予想をこえる設備
があり、ここは本当に子供たちの小屋なのか?と疑問に思えさせた。そういえばこの前の山への
散策で気になるものを見つけていたので調べてもいいか尋ねると快い返事が帰ってきたので
調べさせてもらうと…コンピュータの中でシミュレータを見つけた。不思議に思いこっそり
起動させてみると、ゲームレベルをはるかに越えたMSシミュレータがそこにはあった。
軽い興奮状態でそれを実行すると、データ上には最新のリガ・ミリティアやザンスカールの
MSが並んでおり、これはヤバいと瞬間的に判断しシミュレータを
終了させた。とりあえず見なかったことにし、シャクティに礼をいうと少々ぎこちなく
小屋を去ることにした。それにしてもここは本当に単なる開拓地なのかと疑問に思っていると
気が付くと夜も遅くなってしまったので今日は眠ることにする。
91元技術屋:2006/04/24(月) 19:20:35 ID:???
今日もいい天気。風はまだ少し冷たいが、春の日差しが心地よい。
のんびりとコーヒーを飲んでから小屋の壁作り。一昨日立てた柱に丸太を
組みつけていくわけだが、いくら寸法どおりにホゾが切ってあるといっても、
相手は木なのでそうそう簡単にははまってくれず、カケヤで叩いて無理やり
はめていく。結構な重労働だ。
とはいえ、2人で丸太を運び、支えて、あとの2人でカケヤで叩くというのを
交代でやると意外なほどあっさりと作業が進んでいく。
こういう作業は機械じゃ出来ないよなぁ。一歩間違えれば全壊しちゃうし。

機械といえば、すぐ近くでザクタンクがおかしな動きを続けている。
どうやら操縦の初歩を教わっているようだ。
腕をあげたり回したりしているのだが、妙におっかなびっくりでゆっくり動かしてると
思いきや突然物凄い勢いで腕を振り下ろしたりする。
戦車型とはいえ全高13mにもなる機体だ。近くで見上げていると結構怖い。
ましてや素人が動かしているのだから、安心してみているという訳には行かない。
俺も操縦に関してはあんまり人のことは言えないが、周りに気をつけて動かしてくれよと
心の中で思う。ま、ウッソ君が教えているのなら問題は無いと思うが。

昼飯ついでに掲示板をみると家具の修理受付の張り紙を発見。小屋が出来たら
クロ−ゼットとかテーブルセットなんかも作ってもらえないかな。あとで頼んでみよう。

明日は壁作りが終わった小屋から順次屋根張りだ。高所作業になるから気をつけよう。
92兄妹開拓者:2006/04/24(月) 21:29:47 ID:???
うちの台所には秘密がある。先日までは半信半疑だったが、昨日ウッソくんの家で調べさせて
もらった結果、それは確信にいたった。そう、うちの台所には黒いダイヤモンド…トリュフが
ある。以前あひる達と散策にいったとき、あひるは普段の礼のつもりか山菜の前にいっては
ぐわぁぐわと示してくれていたが、これはその中の一つである。もちろんそれは土のなかに
あり、掘り起こすまで不思議だったが…とにかく台所にはトリュフがころがっている。
さて、これからの策は大まかに分けて3つ
1、食べる
2、売る
3、収穫品として村へ納入する
である。とりあえず3は論外として、たった一つのトリュフを売ったとしてそこまでの値段に
なるだろうか?ウーイッグまでいって往復の足代で終わったりだったら目もあてられない。
となると、食べるのが一番現実的だが昨日の資料だとソースやパスタと相性がいいらしいが
基本的な食事はパンや芋であり、もっと根本的なところでは調理法そのものがイメージできない
つまり、どの案も黒いダイヤモンドを使うたるにふさわしいとはいえず俺を悶々とさせていた。
…コトリ…
ふと台所で物音がした。訝しく思いそこにいくと、あひるが俺の悩みの種をくわえていた。
どこから入った?等と考える暇もなくあひるは窓からとなりのアヒル小屋へ飛び泉のなかへ
それを落とした。もしかして俺が悩んでいる原因を取りのぞいたつもりなのだろうか、
いつもの憎たらしい顔の中にしてやったりという瞳を見たのは俺の思い込みだろうか。だが
それで俺の腹は決まった。泉の中からそれを拾うとその足で納入所へいき、その場にいた
村長さんに次のパーティでつかってくださいとそれを渡した。手放してみると案外簡単な
ものである。今まで悩んでいた自分がバカらしくなりながらも今度のパーティが楽しみに
なった自分に我ながら楽観的になったなぁと苦笑しながら今日は眠ることにする。
93ベルガミノ:2006/04/25(火) 15:44:09 ID:???
ウッソ少年のレクチャーのお陰でワシらの操縦技術はメキメキと上達、
全メンバーで「リレー」という課題に挑戦することになった。
石切り場の端から端までドラム缶(バトンに当たる)を運び、タイムを計る。
その間、次々とMSの手をドラム缶が経て、
最後にワシの手からゴールである地面に書かれた円に置かれる。
「“バトン”を受け取る時は掌同士が近づけてください。オートで勝手に受け渡しします」
これもウッソ少年のプログラム、この課題のために組んだらしい。

スタートからゴールまで数台のMSが等間隔に並ぶ。
「じゃあ、はじめますよ!」地上のトラックのスピーカーから少年の声が響くのを
ワシのMS(ザクタンクというらしい)の集音マイクが拾う。
メインモニターに小窓が開き各MSと指揮車の位地を示す。
そのうちの一つの丸印が赤く点滅(バトン所持機体ということか)、動いてもう一つの黄色い丸に接近する。
赤点滅と黄色の丸同士が接触、お互いの色を交換する。
バトンが無事渡された、ということだ。
94ベルガミノ:2006/04/25(火) 16:29:55 ID:???
各機のんびりとバトンが来るのを待っているだけではない。
モニターの小窓の情報から自分のやるべき行動を自分で決定するのだ。
ワシはザクタンクの上半身を旋回させながら、モノアイを左右に、ザクの顔を上下に調節し、
必要な情報を「目視」(といってもカメラ越しだが)で収集する。
ワシの黄色丸に赤点滅が近づいてくる。その方向も速度も手に取るようだ。
しかしそれは指揮車から送られてくる情報、なんらかの理由で途切れる事もあるのだ。
赤点滅(やはりタンクタイプ)がワシの機体に近づいてくるのを目視で確認。
その隣にはワッパが伴走しているのも見える。
接触事故防止のためのアラームが喧しい。仕様だから取り消せるがそんな余裕は無い。
「おっさん、落ち着いてな!」ワッパも声も拾う。マッチョ、ストライカーというらしい。

実際のリレーのようにリードするのはタイムのためだけではない、
先行のタンクの勢いで接触事故を誘発させてしまう恐れのためだ。
先行タンクは片方のマニュピレーターを目一杯伸ばし、その先のドラム缶を示す。
小窓の情報ではもう2機は接触していてもおかしくない距離、
キャタピラで少しづつ前進しながらも上半身は後ろ向きでアームを伸ばす。
“掌”部分(といっても開閉式マジックハンドのようなもんだ)同士が接近、
徐行しながらもオートで上手にドラム缶を受け渡す。
ガシュ!かなり変形したドラム缶は確実に受け取った!
それを確認しつつ視界の端に小窓も入れる、丸同士の色も交代した。
95ベルガミノ:2006/04/25(火) 17:14:56 ID:???
「おっさんよくやった!落ち着いて上半身を!」
ストライカーが大きな声で叫ぶ。
わかっている、わかっているよ。
徐行しつつ受け取ったバトンを落さないように上半身をゆっくり前に向ける。
(上半身を急旋回させるとカメラの情報が追いつかずモニターがフリーズすることもある)
「よーし、そのままフルスピード! おっさん、地面の起伏にも気をつけろ!」

ゴール地点には先回りしてウッソ少年のトラックがいた。
「ベルガミノさん、いいタイムですよ」
目的地の前から徐行を開始、『荷物は目的地へ』だ。
ゴールの丸印の上で掌を開く。
解放されたドラム缶が自由落下、
ウエスト部分が変形して、ヘッド部が「オジギ」しているのが
逆に安定したのだろう、なんと直立した。
「ヒュー!計算したのかい?マグレかい?」
………いつも言ってるだろう、ワシはやるときはやる男と自分で…

村へ帰ったワシらは村長に呼び出された。
「皆さん、優秀な成績でしたよ」なんと村長手書きのMS操縦許可証、免許証だ。
もちろん連邦の発行した正式な証書ではないから公の場所では効力は無い。
だからちっともうれしくない。ちっとも。
「これからはもっと仕事の難易度を上げてゆこうかしら」村長が悪戯っぽく笑う。
釣られてみんなが笑った ワシも笑った。
ちっともうれしくないのにやり遂げた感があった。
うれしくも無いがこの偽免許、額にでも入れて飾っておきたいと思った。
96老人開拓者:2006/04/25(火) 18:51:18 ID:???
今日は、MS操縦訓練の最終試験が行われた
とは言っても、タンク型どうしてドラム缶をバトンにリレーするだけなのだが…

私も筆記方面を教えていた手前、
試験場になってい石切り場のすみにゴザを敷き、
七輪で先日貰った魚の干物を炙りながら、街で買ってきた瓶入りの発泡酒の蓋を開ける

普段はヘビーガンやエレカで行動してるので、イベントがあっても飲めないが、
今日は別の開拓者が運転するエレカに乗せてもらえるので飲酒しても問題ないのだ
ここぞとばかりに昼間から発泡酒をあおり、生暖かい目で試験の様子を見守る

そして本日の朝、この日記をつけながら後悔した

明らかにこの頭痛は二日酔い、飲みすぎた

97兄妹開拓者:2006/04/26(水) 00:45:05 ID:???
今日も元気だ畑へいこう!

…いや、最近サボっていたのを誤魔化しているとか、すぐ近くで村長さんがジト目で見ている
からとかそんなことではないぞ…決して!気を取り直して畑へ向かう途中、ザクタンクが
広場を走り回っていた。たしか、教習を受けてる人がいるといっていたな。俺の操縦は
マニュアルを流し読みした程度で後はほぼ我流なので一度ウッソくんに習ったほうがいいかも
しれない。そんなことを考えていると畑に辿り着いた。畑には種芋から芽がでており、
農薬をまく必要が出ていた。とりあえず今日はワッパで水撒きと追肥を行い、葉の裏に
虫が付いていないのを確認して帰ることにする。家では妹に新しい友人、エリシャさんと
マルチナさんがシャクティさんとお茶をしており、俺も相席を勧められたがさすがに
気恥ずかしく外でアヒルの散歩をすることにした。あひるもぴけもりりえも相変わらず
俺のことを好きではないようだが散歩は別なようで一応言うことはきいてくれる。
普段からこうなら可愛げもあるのだがなぜだろう…そういえば先日神主さんも追い掛けて
いたよな…もしかして単なる男嫌いなのだろうか?散歩から帰るとすでに来客は帰ったらしく
妹が夕飯の用意をしていた。今日はパンとドライソーセージそれにビシソワーズである。
ふむ、入植当時は芋がゆ等の生活を考えていただけに幸せであるなんてことを考えながら
今日は眠ることにする。
98元技術屋:2006/04/26(水) 01:21:37 ID:???
今日のカサレリアはやたらと騒がしい。というのも、MSの教習で多数の機体が
リレーをやっているからだ。こちらとしては、今日は屋根葺きで高所作業になるので
MSの掌で作業をしたかったのだが、これといって作業に適した機体が残っていない。
やむを得ずプチモビに大きめのコンテナを持たせて作業台とした。ちょっと怖いぞ、これ。
屋根は雨の侵入を防ぐために下縁から頂上へ少しずつ重ねる並べ方にした。
基礎や壁に比べれば簡単な仕事だ。
その上に150*300*10mm程度のレッドシダー(ヒノキの仲間。耐久性に優れ、水にも強い)の
板をスレートにしてがんがん貼り付けていく。
こいつは数が多いので思ったより時間がかかった。

屋根の上に上っていると色々なものが見える。教習中のMSたち。畑仕事をしている男達。
部屋でお茶を飲みながら談笑する少女達。洗濯物を干している女達。
丸太でできた小屋、煤と埃と苔に覆われた小艦艇。芽吹いたばかりの芋畑。そして森。
遠くの空では鷲だろうか、大型の鳥が鳴いている。
千年前と変わらぬ景色と生活に現代文明が溶け込んでいる。不思議な光景だ。
だが、ヒトが文明という進化の道を選択したのなら、この風景は決して間違いではない、などと
テツガク的なことを考えたりする。そんな時間をくれるのもこの村の魅力だと思う。
ちなみにウォレンは先ほどからずっと、談笑している少女達の方を見ている。
健全な男の子の姿だとは思うが、ぼーっとしてると落ちるぞ。

ふと、遠くに目をやると、ウーイッグの街がかすかに見える。
明日は窓枠やドアなどの買い付けのためにあそこに行かなくてはならない。
久しぶりのヒトの世界だ。存分に満喫してこようと思う。
夕方、買出しに行く旨を掲示板に貼る。買ってきて欲しいものがある人や手紙を出す人は
明日の朝までに直接言いに来て頂きたい。
99通常の名無しさんの3倍:2006/04/26(水) 02:02:03 ID:i/u63qxU
定期age
100兄妹開拓者:2006/04/26(水) 16:44:26 ID:???
おや?掲示板に新しい貼り紙がはっている。どうやらウーイッグまで買い物の代行を
してくれるらしい。そういえば妹がもってきた布切れや綿が随分減ってきていることを思い出し
代金を添えて頼むことにする。柄等は俺にはよくわからないのでセンスのよいもの、
と抽象的な指示をしてみたが大丈夫だろうか?そのついでに村長さん小屋へ行き、農薬は
撒いてもいいのかと尋ねると、個人の自由に任せるとのこと。相当悩んだが、すぐ近くが
森だし直接芋にかけるわけではないので、ありがたく使わせてもらうことにした。
帰りに畑によると芋だけでなく野菜の方にも芽がでていた。とりあえず雑草を引き抜き
出来るだけ栄養を野菜にいくようにさせ帰った。今日はいつにもまして平和である。
まぁ、たまにはこんな日があってもいいかなお思いつつ今日は眠ることにする。
101ベルガミノ:2006/04/26(水) 18:14:15 ID:???
ワシらがMSの教習を受けた時、実技に対して講習もあったのだが
現れた教官がワシらよりずいぶん年上、もう老人の部類に入る人物。
やれやれ子供の次は老人か、と思ったのが間違い。
MS開発の歴史からよくある故障・修理・メンテナンスまでわかり易く解説したのだ。
老人の口からワシの知らん専門用語がポンポンと飛び出し、
何世代も前のMSについてすら毎日観察しているような口ぶり。
(「もっと古い機体については発掘されてみない事には」というのは「記憶を発掘」ということだろうか?)

ウッソ少年や老人がMSに強いように、農業、建築、日曜大工…
その道の経験者や希望者がここに集まり得意な分野で腕を振るっている。

…ワシの得意分野は…「奇抜な発想」!

ワシが経済界で風雲児だったころ、
新しい切り口や新発想が斬新で受け入れられず、
ワシが来たら居留守を使え、「非常ベルのベルガミノ」とまで囁かれたもんだ。
「毎回斬新ですが当社ではお力になれません、度々お断りするのが辛いのです」と言うのが理由だそうだ。

掲示板にあった「ウーイッグの買出し」、ワシも連れて行ってもらえないだろうか?
肉体労働もいいが、ワシの本分はやはり頭脳労働。
もしかしたらビッグビジネスのヒントを拾うかも知れん。
102老人開拓者:2006/04/26(水) 19:44:38 ID:???
朝に、細かい木材が足りないという話を受けたので、
朝食後に近くの雑木林まで間伐材を貰い受けに出た

家屋の骨組みには大きさが足りないが、
床板や屋根、家具を作るなら、廃棄処分待ちの間伐材で十分事足りる

背中に固定できるだけ固定した丸太十数本が風で揺さぶられ、
大きく揺れるヘビーガンで、どうにか村へ戻った頃にはおやつ時だ

遅めの昼食(本来はおやつである茶菓子のデザート付き)を食べ、
間伐材を製材現場に運び、全ての丸太を降ろした頃には、夕方
日が沈む前に泥だらけになった愛機を川で洗ってやり、そのまま夕食を取り就寝
103通常の名無しさんの3倍:2006/04/26(水) 20:41:50 ID:???
このスレは銭金模擬体験みたいなものか
104通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 22:08:13 ID:???
銭金よりかDASH村みたいなもんだろ
105通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 22:11:18 ID:???
いやシムシティです
村が大都会になるまでを描きます
106通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 22:40:52 ID:???
掲示板に貼り紙をしたところ、予想以上に色々頼まれてしまったので、今日は朝早く
出発することにした。帰りの荷物がどの程度になるか予想できなかったので
ワッパではなくトラックを借りることにした。
ベルガミノ氏も行きたいというので、一緒にいくことになった。
ウーイッグまでの道中、散々昔話を聞かされる。老人の相手はどうも慣れないな。

街に入り、中央広場に車を停める。空襲で破壊された街並みもだいぶ復旧しており
人々の往来も多い。広場の中心には噴水があり、その周りでは子連れの母親達が
お喋りをしている。

ここでベルガミノ氏と別れ、一人であちこち回ることになる。
頼まれ物が多いので先にそれを済ますことにする。
食料品店で小麦や調味料、手芸店で流行の模様の生地(薄色のケルトっぽい柄物を
薦められた)や糸やボタン、雑貨屋で文房具や農機具、郵便局で手紙を出す。
これで頼まれ物は終わり、裏路地に車を停めて、オープンカフェで昼飯を食う。
折角だから誰か女の子でも連れてくればよかったな。子供ばかりだけど。

食後に電気資材店に行き、照明器具や電線など小屋に使う電気資材を購入。
思ったより高いので、予算がヤバイ。そのため、建具の類はリサイクル建材の店を
教えてもらい、そこで買うことにした。
200年以上も前の建物を今でも使い続けている街なので、アンティーク調の建具が多い。
なかには教会用のステンドグラスや、牛の目ガラスなどの高価なものもある。
低予算で作らざるを得ないので、定番の緑色の窓枠とアルミ鋳物の格子フラワーボックス、
ドア数枚と小さな流し台などを購入。まけてもらってなんとか予算内に納まった。

夕方、ベルガミノ氏と合流し、帰宅。
着いたらちょうど飯時だったのでそのまま食事。荷物を下ろすのは明日にしよう。
107元技術屋:2006/04/27(木) 22:42:12 ID:???
↑名前が抜けてた...orz
108兄妹開拓者:2006/04/28(金) 01:13:14 ID:???
あー、久しぶりに妹と喧嘩してしまった。妹曰く
『畑に農薬まいたらあひると散歩できなくなる』
とのことだ。確かに、あひるがくれば農薬を含んだ土をじるのは目に見えておりかなり
危険だろう。かといって無農薬で広い畑を管理できるほど農業は甘くない。ここは無理にでも
妹に折れてもらうしかない。後でシャクティさんにでもフォローをお願いしておこう。
そんなこんなでワッパを使い農薬を散布していると、元技師さんがお願いしていた布切れと
綿を持ってきてくれた。言ってくれれば取りにいくのになんていい人だろう。早速妹へ
のご機嫌とりの為、小屋へ帰ると妹は机に突っ伏したまま音楽メディアを聞いていた。
心が折れそうになるのを堪えつつ彼女の前に布と綿を積み上げ、少しぶっきら棒に
「プレゼント」といって渡した。妹はそれを見ると観念したように一息つくと、小さな声で
『ありがとう』と返事を返してくれた。そのおかげで空気は軽くなったが、俺は
いてもたってもならない状態になり、畑へ駆け出すと、途中でシャクティさんに出会った。
彼女はすでに妹と話をしたそうで、曰く、妹は心では理解できていたけど、きっかけを
掴めなくてモヤモヤしていたが、俺のプレゼントを脱出口に出来たので俺が帰る頃には
元どおりになっているとのこと。野良仕事が終わり二度目の帰宅をすると、妹は普段どおり
で迎えてくれた。まったくシャクティさんの洞察力には脱帽である。占い師かカウンセラー
になったら大ヒット間違いなし!っと思いながら今日は眠ることにする。
109ヨシユキ・イデ:2006/04/28(金) 07:25:02 ID:???
何か家具の依頼が来ていた
小屋が出来たら家具を作って欲しいということだ。
今日はそれの準備をする事にし、畑の手入れも忘れない様にしよう
木を切っている時、遠くの方で兄妹がケンカしている様な気がした。
手を止め、こっそり近づくと農薬とかアヒルとかでケンカしているらしい。
昔に何かの本で見たが、田んぼでアヒルを泳がしておくと田んぼが強化される様だ
村長に聞いた所、田んぼは開発中で完成までに少し時間が掛かるらしい。
村長に訳を話し、掲示板には匿名で「アヒルは田んぼに住ませると良いらしいですよ」と書いた紙を貼った
俺が出来るのはここまで、後は兄妹が決める事だから・・・
故郷に居る兄貴と妹を思い出しながら家に帰り木を加工して、畑を手入れした後は夕飯食って体洗った。
カサレリアで温泉湧かないかなぁ、とか考えながら寝る。
110ベルガミノ:2006/04/28(金) 16:49:28 ID:???
ウーイッグ行きの道中、村には現金収入が必要だという話になり
ワシが経済界の風雲児だった頃の話からいくつか練っているアイディアを披露する。
農作物を生産者の顔・名前入りで販売する、という87個目のアイディアから
相槌も打たなくなったところ見ると有望なものを盗作するつもりかも知れん。
まあ、今は同じ村の仲間、そういうことがあっても広い心で許してやるつもりだ。

さあ、“大都会”ウーイッグだ。
中央広場で車を下ろしてもらい町中を散策する。
ここはザンスカールが重点的に爆撃した町だという。

あらゆる競争には法則がある。「一強他弱」。
一組、一社、一人…その存在が他の存在を打ち消すようにトップを走り、他は後塵を拝すのだ。
ワシが経済界の風雲児だった頃、アナハイムに散々思い知らされたことだ。
宇宙戦国時代の反地球連邦組織も例外ではない。
ザンスカールを名乗る帝国主義国家が他勢力を駆逐して行き、ついには地球連邦も時間の問題とも思われた。
それを連邦軍と小さな抵抗勢力が仲間割れを誘い壊滅状態に追い込んだという。
確か…リ…リガ…まあいい。その秘密基地があったための爆撃という。
111ベルガミノ:2006/04/28(金) 17:51:54 ID:???
旧世紀からウーイッグは観光と音楽の町だそうで石造りの建築物を戦前と同じように再現している。
教会、塔、橋……観光名所は優先的に工夫が回されるのだろうが一本裏道に入るとまだまだ焼け跡が残る。
ヴルタヴァだかモルダウとかいう河川も観光というには程遠い。
それでも観光客目当てだろう、表通りでは熱心に試飲や試食を勧めている。
本日は裕福な東洋人のツアーか。
金払いがいいからなあ、東洋人は。不勉強、喜捨、優柔不断…

裏通りでも「一杯どうだい?」
いかにも商売に不慣れなオヤジに黒ビールを勧められるのでジョッキを飲み干す。
インテリジェンスなこの町に不似合いな商法だ。
いい呑みっぷりだねえ、じゃあ代金を。
試飲じゃないのか、か、金を取るのか?も、持ち合わせが無いぞ…

じゃあ呑んだ分、働きます…
トホホ… ワシはオープンカフェで働く事になった。
といってもオヤジが煎れたコーヒーを客に運ぶだけだが。
オヤジは一杯煎れるのにずいぶん時間がかかる。実際、気が短い客は待っていられない。
だが一口でも飲んだ客が黙ってしまうのは味には文句が無いからだろう。
もっと手抜きをして大量生産すれば客数も増えるんじゃないか、とも思うが…
「ああ、あんた、もういいよ」オヤジさんの連れ合いが戻ってきたらしい。
何でも爆撃時に嫁と一歳になる孫が行方不明らしく、不慣れな商売で生活費を稼ぎながらも
消息を求めているという。
やれやれ、ようやく解放か…おや、“元技術屋”氏が!! 間一髪!
112ベルガミノ:2006/04/28(金) 18:22:26 ID:???
たった数時間の給仕経験でもオヤジさんからいろいろ話を聴いた。
現在ウーイッグに足りないものは食料品。それも信用できる食品。
遺伝子改良品や汚染地帯栽培品は敬遠されるが履歴は改竄可能のため本当に信用できる
ものを欲しているという。コロニー産?問題外だ。

夕方、“元技術屋”氏の運転でカサレリアに帰る。
1日ウーイッグで見聞きした情報を交換し合う。
(オープンカフェの話はしなかった。)
早速、ワシの奇抜なアイディアを聞いてもらう。
農作物を生産者の顔・名前入りで販売するというのは話したが
有機農法の有機肥料の生産者も公表するのはどうだろう?

つまり、有機肥料=…トイレで排泄される…“アレ”

ここまで履歴がはっきりしていれば信用…
ああ、“元技術屋”氏、黙っちゃったぞ。
また盗作、自分で考えたって言うつもりだな!でも広い心で許してあげよう。
なぜなら同じ村の仲間だから。
カサレリアに到着後、せめて荷物卸くらい手伝おうと思ったら
“元技術屋”氏、疲れたから明日にします、とのこと。
ワシのとっておきのアイディアを聞いてからあんな様子だ。やっぱり長旅、疲れたのかな。

あんな給仕でも小遣い程度の給料をもらったので
お土産に小物を買ってきた。明日にでもみんなに配ろう。
113兄妹開拓者:2006/04/29(土) 01:17:15 ID:???
今日は今までの疲れが一気に出てしまったのでベッドのなかで一日をすごすことにした。
アヒル小屋では妹とシャクティさん、それにスージィちゃんが掃除をしている。
それにしてもよく考えると女性に囲まれたハーレムみたいな生活だな…
全員俺と年の頃が離れすぎているのが泣けてくるが。埒もない事を考えていても時の流れは
遅々として進まない。そこで入植前に集めていたアングラ雑誌を再び読み返すことにする。
一冊目は『シャア・アズナブルのすべて』…スペースノイドの英雄。彼と彼の父親が
いなければ今の世界はがらりと変わっていただろう。それがよいことか悪いことかは
わからないが。次々と読み耽るうちに最後の一冊になった。タイトルは『ザンスカール栄枯盛衰』
俺のなかで警鐘がならされる。初めてV2ガンダムを見たとき微かに聞こえたものと同じ音色だ。
しかし、それをあえて無視し読みすすめていくと一枚の写真に辿り着く。ロングから狙った
ズーム写真、V2とそこから降りる少年兵、周りには黒人の女性と少女が多少ピンぼけぎみに
写っている。初めて見たときは特に気にならなかった。だが今は違う。これは紛れもなく
彼と彼女だ。その写真に添えられていた文にはリガ・ミリティアのエースは地球上がりの
スペシャル、と書いてある。俺のなかで色々なものが渦巻く。間接的であれ俺の肉親の一人を
殺したのは彼らだ。もちろん少年に罪はない。リガ・ミリティアを恨むことだって筋違いである。
分かっていても心が震える。気持ちが千切れる。頭が割れそうだ。知らなければよかった。
でも知ってしまった。遣る瀬ない気持ちが広がる。それでも俺には希望がある。だから
俺は立ち上がる。大丈夫。今日だけだ。明日からは何時も通り。だから今日は眠ることにする。
夢でなら忘れることが出来る。夢でなら許すことが出来る。夢でなら信じることが出来る。
俺は此処へ未来への希望を求めてやってきたんだ。だから今日は眠ることにする。
114兄妹開拓者:2006/04/29(土) 04:12:36 ID:???
うー、頭が痛い…そういえば昨日の日記、へべれけな状態で書いたなと思い、読み返してみる…
なんてまぁ、おそろしく恥ずかしい内容だ。確かにウッソくんがガンダムの正規パイロット
だったのはショックだったがなぜあそこまで感情的に書きなぐったのだろう?眠る前に
飲んだジャパニーズショウチュウの所為だろうか?本当に酒というものは恐い。とにかく、
もし誰かに見られたら大変なので急いで修正することにする。
115元技術屋:2006/04/29(土) 12:39:52 ID:???
さて、朝飯食ったし、荷物を下ろさなきゃなぁ...という訳でゴトゴトと音を立てながら
荷物を下ろしていく。食料品は貯蔵庫へ、調味料は調理場へ。手芸の道具や材料は
兄妹開拓者氏の妹さんに直接手渡し。お礼といって何か紙袋をもらった。
建材等は外に置いておく訳にもいかないので、とりあえず我々が寝泊りしている部屋に
入れることにした。思いっきり狭くなったな。文句が出なきゃいいけど。

さて、ひと段落着いたところで小屋の窓の取り付けでもしようと思う。
壁を作る際にあらかじめ空間を開けておいたのだが、なんせ行き当たりばったりで
リサイクル品を買ってきたので、そうそう綺麗に納まるものではない。
のこぎりやのみなどを使って所々調整しながら窓枠を納めていく。こうして午前中が終わった。

昼食後、のんびりとお茶を飲みながら先程の紙袋を開けてみる。クッキーが入っていた。
結構な量があるので、近くにいた男達にもお裾分け。美味しいと好評だった。

午後はドアの取り付け。午前中の窓枠と同じような手順で進めていく。家具搬入の際に
邪魔ならすぐ外せるように、少し緩めの取り付けに留めておくか。
作業をしていると、シャクティがやってきて窓枠のサイズを測りだした。どうやらカーテンを
作ってくれるようだ。実に気が利く子だ。
そんなこんなで、一気に窓とドアがつき、一応人が住める形になってきた。
そろそろ、ベッドやテーブルなども作ってもらわないとな。

夕方、水汲み場の近くで兄妹開拓者氏に会ったので、クッキーの件を話し、
お礼を言っといてくれと頼む。
今夜はウーイッグで買ってきたPCパーツのセットアップで夜更かししそうな予感だ。
116兄妹開拓者:2006/04/30(日) 00:13:05 ID:???
まだ頭が痛い。深酒は体にわるいな。だが二連続で休むわけにもいかず、野良仕事へむかう。
しかし水を撒き雑草を引き抜くとやることがなくなってしまった。本来なら他の土地へヘルプに
むかうところだが、酔いの状態でいくのはばつが悪いので久しぶりに釣りにいくことにした。
共同の納屋へいくと釣り竿が2本あったのでウッソくんを誘うことにする。しかし運悪く
他の仕事をしているらしいので代わりにウォレンくんをつれ泉へむかった。ウォレン君は
ウッソ君に比べると腕は落ちるがそれでも俺より多く釣り上げている。それとなく
ウォレン君にリガ・ミリティアの事を尋ねるとやはり彼も昔参加していたようで、
ポツリポツリ話してくれた。話は抽象的だったがそれでも仲間が死んだ事、特に兄貴分である
オデロさんが最終決戦で命を落とした事は今でも引きずっていることは明らかだった。
…そうだよな。戦争で命を失うのはほとんどが実際に戦っている人たちだ。俺は自分のことしか
考えず彼を傷つけてしまった。俺は礼に自分の釣った魚の半分を渡すとウォレン君に別れを告げた。

帰り道、元技術者氏からクッキーのお礼をいわれた。妹が布の礼にクッキーを渡したそうだ。
今日の俺たち兄妹は礼にものを渡してばかりだなと妙な連帯感を感じてしまった。
小屋で妹にクッキーの事を話したらうれしそうに俺にも『失敗作』をくれた。
…まぁいいけどね。っとちょっと拗ねつつ今日は眠ることにする。
117老人開拓者:2006/04/30(日) 02:05:39 ID:???
気が付いたら、日付が二日ほど進んでいる…そろそろ痴呆が始まったのだろうか

間引き材も製材が済んで、既に窓枠やドアをはめる際に使われており、
これと言って残っている大工仕事もないので、次の畑予定地をヘビーガンに乗って見に行った

厳密には畑ではなく、水田だそうだが、"棚田"というものに近い構造のせいか、
私にはハワイで見たタロ芋畑そっくりに見えて仕方が無い。

この水田、現在の乾いた土壌の上に、粘土質の土を撒かないと
適した土壌にならないらしいので、土が手に入るまで放置されているらしい

このままでは、田植えの季節に間に合わない、と担当者から話を聞いたので、
土を探すため、山菜取り用の装備に小型のツルハシをもって、森に入る

夕方、やっと見つかったが…いつまで歩いても集落に付かないのはどういう訳だ
やはり道に迷ったとしか考えられないので、適当な場所で焚き火を起こして野営
護身用のボーガンを手にし、自生していたモミの木に寄りかかりながら就寝

118ヨシユキ・イデ:2006/04/30(日) 07:29:42 ID:???
今日はいつもより早起きだから森へ少し散歩しに行く
しばらくした所にボウガンを持って眠って居る老人を見つけた
起こすのもアレだから家から毛布とかを持ってきてその老人に掛けた
道にでも迷ったのかと思ったから出口までの簡単な地図を書いて、老人の体の上に置いた
俺の爺さんも無茶する人だったなぁ、とか思いながら家に着いた
畑仕事をした後、いよいよ家具の仕上げに入り夕方辺りには家具は完成した
掲示板に依頼主へ小屋が出来たかどうか、家具はもう必要かどうか、家具はこちらから持って行く、ってことを掲示した
夜はいつも通りに寝た
119ベルガミノ:2006/04/30(日) 11:36:34 ID:???
ウーイッグで購入したお土産をみんなに配ろうとヅタ袋をもって村の中を回る。
まずは村長か。

「いやあん」「カンヌシさん、オモシローイ!」「H!」「おかしいですよ!」
件の有機肥料の製造者も明記するアイディアは子供たちは男女で反応が真っ二つだ。
だがな、信用を得るためには…
「判りましたアイディアはお預かりいたします」マーベット村長が一気に言い切る。
ポーカーフェイスを保っているがアイディアの奇抜さには距離を置きたがっているな。
だがな、決して悪い方法ではないぞ。信用を勝ち得るためには…
「判りました今日はプチモビの練習をしましょう村の道は細いのでMSでは
通れません上手く扱えるようになれば建築」
何だか一生懸命セリフを棒読みにしている感じだ。
「おっさん、面白いよ 誰のウンコで育ったか、野菜の袋に書いておくんだろ?」ウォレンという少年が囃し立てる。
「もう!朝からやめて!!」「そうよ、デリカシーのない人、嫌いよ!」
クランスキー姉妹が本気で怒っているのでワシは退散する。旗色が悪い。
朝食後、プチモビの練習か。
村長の小屋の次は…おう!誰だぶつかってきたのは?
「おっさん、助けてくれ!」さっきのウォレン少年?村長宅から走ってきたらしい。
「俺よう、『何なら写真入で』って言っただけなんだぜ?それなのに…わああああ」
あ、あのアヒルだ!ワシと少年は尻を突かれながら…
120ベルガミノ:2006/04/30(日) 12:04:57 ID:???
“兄妹開拓者”氏の部屋の前にようやく辿り着いた。
「すまん、このアヒル、どうにかしてくれえ」
幸い妹さんが居られてアヒルをなだめてくれた。
「助かった…ああウォレン君、村長にお土産を渡し忘れた。」
ヅタ袋からシルバーの缶を取り出し渡す。「なんだいこれ?」
ウーイッグ土産、地球産の一級品だ。料理に使える、コレで女性の機嫌を取ってくれ。
「わかった、じゃあプチモビの練習、忘れんなよ!」

妹さんの話では朝食まで兄さんは休むという。
最近、お酒を飲みすぎるのが心配、とのこと。
お酒かあ 適量なら問題ありませんよ。
そうだ、クッキーのお礼に、と「一級品の小麦粉」を渡す。
「まあ、ウォレンさんにも小麦粉を?」
いや、彼に渡したのはカレー粉。
インド産だかニホン産だか忘れたが品質には一切問題がないから女性の機嫌も直るでしょう。
お兄さんのお酒、ツマミを食べながら呑めばおなかいっぱいになってはやく休んでくれますよ。
そのためには…あの…アヒルの肝臓…
アッ、いた、いたた、いたたたいたい!! アヒルが!
あ、あ、あ、妹さん、冗談です、冗談ですってば、ねえ、ねえ、わあああん
121ベルガミノ:2006/04/30(日) 12:28:09 ID:???
はあ ようやく許してくれた 神出鬼没だな、あのアヒル。

件のジョートー式の小屋に“元技術屋”氏を発見。
朝食前から仕事の下準備に余念がない。
ウーイッグ行きの礼を述べ、ヅタ袋から「一級品ジャパニーズ酒」を取り出す。
ワシが行きがかり上手伝ったオープンカフェ、香辛料や食品も扱っていたのだ。
もっと早く手に入っていればジョートー式のお清めに使用できたかもしれない。
それにしても“元技術屋”氏、ワシのアイディアを盗作しないでくれた。
あんな素晴らしいアイディアを自分のものにしないなんて…
まあ、アイディアに畏れいって持て余してしまうと思ったのかもしれないが…
ワシは彼を温かい目で見つめた。ふと、目が合った。
ワシの尊敬の念も通じた事であろう。
一時話題になったニュータイプ能力、そんなものワシらには必要ない。
仲間なら当然通じるんだよ。
122ベルガミノ:2006/04/30(日) 12:37:43 ID:???
予てから家具の修理受付を掲示板で見て
ワシもお願いしようと思っていた“ヨシユキ・イデ”氏の小屋の前だ。
ノックして…

「おっさん!大変だ!!」
ウォレン君、どうした?またアヒルか?
「違うよ!!“老人開拓者”さんが! プチモビも授業やってもらおうと思ったら!」
ええ?村のどこにも居ない?もしかしたら手分けして森を捜す?
大変だ、ワシは走り出した。もちろん村長のところだ。
後ろの方でウォレン少年がワッパとかプチモビとか叫んでいるのが切れ切れに聞こえた。
…レー粉、恨むよ、…何のことだろう?
123兄妹開拓者:2006/04/30(日) 16:14:26 ID:???
何だか俺が睡眠魔だとカサレリアで有名になってきているようだ。確かに朝は一番遅い
自信がある。だが夜は…早いな…うん、早い。どうやら噂は本当のことのようだ。

っということで今日も一番遅くに起きると、何やら村が騒がしい。敵の襲来か?と寝呆けて
いると小麦粉を抱えた妹が、御老体の失踪を伝えてきた。失踪ということは考えられる事は3つ。
1、誰かに、もしくは何かに連れ去られた。
2、自ら去っていった。
3、単なる迷子。
1であれば抵抗した跡があってもいいはずだがだれもその気配は無かったという。
2であれば代表的な理由は偵察又は人、物の奪取であるが、この場合偵察はまずありえない。
ならば奪取であるがここで一番価値のあるV2が無くなればすでに話題にあがるはずである。
村長さんも特に何もいってないので2の線もほぼ消えた。という事は3の単なる迷子が
一番可能性が高い。少し安心すると山狩りのための準備をすすめる。村長さんからはMSに
乗っての捜索を薦められたが視界が高すぎるとビバークしていた場合見逃すことが多いので
ワッパを借りる事にした。爺さんまってろよ礼は旨い酒とつまみでいいからな。と思いつつ
颯爽と山へむかった。

後で聞いたことだがすでに御老体は村へ帰還しはじめており俺がいなくなってすぐ発見された
そうだ。無線を忘れるという基本的なミスをしてしまい、間抜けな事この上ない一日だった。
まぁ山狩りの途中、山桃の若木を見つけたので明日こっそり移植しようと心のなかで
ほくそ笑みつつ今日は眠ることにする。
124通常の名無しさんの3倍:2006/04/30(日) 18:47:27 ID:???
新規書き手さん募集あげ

ついでに兄弟さんや技術さんや老人さんに名前はないのだろうか?と疑問を投げ掛けてみる。
125老人開拓者:2006/04/30(日) 18:55:39 ID:???
起きてみると、何故か毛布をかけられていて、
手には小汚い紙切れに村までの地図が描かれている

…なるほど、雪山遭難よろしく、村まであと一歩のところで野宿していたのか

とりあえず野営跡の火の始末を確認し、
生ぬるいヤカンの残り湯で作ったインスタントコーヒーで喉を潤すと、
村に向かって歩き始める


ほどなくして村に付き、村長に無事を報告し、
水田の担当者に、粘土質の土壌が見つかったことを告げる
おいおい、葬式の準備とか言って私の顔写真を黒い額縁にはめるな
一日ぐらい山で遭難したぐらいでは、死にはせん

とりあえず、地図は筆跡からヨシユキ・イデ氏のものだと思うので、
後で礼に灰汁抜きしたタケノコでも持っていくか…
126ヨシユキ・イデ:2006/04/30(日) 21:10:49 ID:???
俺が元・ギャング団だって事は皆気付いて居ない
身なりは丸坊主に分厚いメガネ(近視の為、両目の視力が0.05しかない)だからだ
実際ギャング団に入ったのも親父が早くに死んでから家が貧乏で、生活が苦しかったからだ
しかし、悪の道に引きずり込まれて気が付けばイタリアからチェコに居た(食い逃げしてたのもこの頃だった)
そんな俺を悪の道から引き上げてくれたのがトミノって名前の僧侶だった
トミノにいつまでも世話になる訳にはいかないからカサレリアに来た
トミノは何しているのだろうか・・・
昼頃だったか、森で眠っていた老人が俺の所までタケノコを持って来てくれた
別に御礼は要らないのにと思ったが、人の好意や感謝を素直に受け取れないのは失礼だと思い受け取った
夜に村長と話をしていた所、ベルガミノ氏から家具の依頼があった事を聞いた
木材を増やさなくては・・・
127ベルガミノ:2006/05/01(月) 18:24:56 ID:???
捜索隊出発!
ウッソ君に続いてプチモビ搭乗しつつ森の巡回コースとやらを研修生一堂で回る。
時々安定した場所でプチモビを停止、じいさんの名前を呼ぶが返事がない。
本来遭難した時はその場を動かず、助けを待つんだそうだ。
余裕があれば信号弾や花火を打ち上げ自分の居場所を知らせる。
それがないということは…いかん、全てはプラス思考だ。

それにしてもプチモビ、不安定な森の中もすいすい進む。
ワシらにMS操縦の下地があるとはいえ障害物を飛び越え、樹木を回り込み、
小回りの効く動きはウッソ君のプログラミングの賜物。
ワシらだけでは二重遭難に陥っていたろう。

村と連絡を取ったウッソ君がワシらに叫ぶ「“老人開拓者”さん、無事帰ってきたそうです!」
おおう と安堵の声がもれる。よかったなあ ああ 皆口々に喜び合う。
じゃあ一旦村に帰りましょう? 賛成だ ああ 腹が減った 朝飯抜きだったしなあ…

一堂は食堂に集まり昼食をとる。
マーベット村長の挨拶だ。
「皆さん捜索ご苦労様でしたお昼は何の意味もありませんがカレーですええ何の意味もありません」
ああ、ワシの持ってきたカレー粉で…おお、香りまで一級品じゃないか!
皆、喜んでくれる…え?子供たち、どうした?
何でワシを睨むの?ウォレン君、何故君しかカレーを食べないんだい?おいしいのになあ

ずいぶんカレーは残り夕飯に回された。
そこでは畑や建築、各々の工房で働くものたちにも食してもらえるだろう。
そこでは好評…のはず…???
128兄妹開拓者:2006/05/01(月) 22:22:57 ID:???
今日は朝から昨日見つけた山桃の若木を取りにいくことにした。完全に私用なので開拓用の
重機を使うわけにはいかず、又V2を借りることにする。妹とウッソ一家(?)は俺がいない
間も非常に懇意にしていたようで二つ返事で貸してくれた。

さて、ヨタヨタとガンダムで飛んでいくと昨日とまったく同じ位置にそれは立っており
赤く美しい花を咲かせていた。ガンダムで周りを荒く掘り進み、コクピットに積んでいた
スコップで注意しながら一株を大地から切り離すと、さすがに疲れ仰向けに倒れこんだ。
森には涼しい風が吹き抜け木漏れ日は優しく射し込む。地球からコロニーへ追いやられた
人たちはこの感覚を知らないまま一生を過ごすのだと思うと連邦政府に怒りさえ覚える。

しばらく休憩し立ち上がると先程の木の隣に立つもう一本の木を掘り出し、畑へ戻った。
畑では珍しく妹が手入れをしていた。もしかしたらいままでも俺がいないときはこっそり
手入れをしていたのかもしれない、だとしたらつくづくできた妹だ。V2から二本の若木を
おろしアケビの隣に植えはじめると妹は興味津々といった風に覗き込んでくる。俺がこの木は
山桃だと伝えると
「じゃあ、この木は夫婦なのね。」
とにこやかに話した。確かに山桃には雌雄がありこの木も寄り添うようにたたずんでいたが、
そうか…この感覚が俺には足りないんだな、と妙に納得してしまった。この夫婦の木に
『鴛鴦(おしどり)の山桃』と名付け、ガンダムをウッソくんに返し家路についた。

妹もいつか嫁に行くだろうがあの木のように鴛鴦夫婦になってほしいと思いつつ今日は眠ることにする。
129ビルガー:2006/05/04(木) 01:01:49 ID:???
お腹すいた…
最近、ろくなものを食べてないせいか幻聴が聞こえてくる…ああ、やだやだ!

去年、ベスパに街をボロボロにされた時、あたしを助けてくれた父さん。
街に戻れなくて、仕方なく郊外の森深くに隠れ住む事になって
まだ子供なあたしを気づかって『こんな生活をさせてすまない』ってずっと言ってた父さん。
隠れ家が壊れちゃったから、今は偶然見つけた古い緑色のモビルスーツの中に住んでるの。
早く帰ってきてよ、父さん。あたしはここにいるよ…

空腹に任せて眠ろうとしたら、また幻聴が聞こえてきた。
何?こんな所に人なんかいるわけない。
そう思ってたら、突然開きっぱなしの狭いコクピット入り口から覗き込む人がいた。
オバケかと思って大声で叫んだら、覗き込んできた人は驚いてモビルスーツから落ちちゃった。
だ…大丈夫そうね、良かった。
どうやらその人はカサレリアという所に開拓者として引っ越してきた人みたい。
あたしがどうしてこんな所で暮らしているかとか、一緒にいた父さんがもう一ヶ月も戻ってこない事、
色々話したら、とりあえず一緒に来なさいと言われた。
ここで父さんを待つの!と何度もイヤイヤしたら、別の人が来てパンとお水をくれた。
…おいしい…。

少し落ち着いた頃、いつの間にか集まってきた人達に説得されて
あたしはひとまずカサレリアの村長というお姉さんの所に身を寄せる事になった。
そこには大人だけじゃなくて子供も沢山いて、少し安心した。

父さん、早く帰ってきてね。
130ビルガー:2006/05/04(木) 21:22:57 ID:???
昨日はあんまりフカフカじゃなかったけど、久しぶりの布団で眠った。
でも、あまり良く寝れなかった…赤ちゃんの夜泣きがうるさいよぅ!
赤ちゃんがぐずるたびに村長のマーベットさんは赤ちゃんをあやす。
朝昼晩、ずーっとそんな感じ。いつ寝てるんだろう、この人?

あたしがお世話になることになったこのカサレリアは、大人から子供まで忙しそう。
あたしよりも小さいスージィちゃんとか、子供達も大人と一緒に村(?)の開拓を手伝ってる。
『一緒に行こうよ』とカレル君に誘われたけど、今日はやりたい事があるからって断った。
紙とペンを借りて、行方不明の父さんにあたしは今ここにいるよ、とメモを書く。
それを隠れ家のあった場所に置いてくれば、父さんはあたしを迎えに来てくれるはず!
ウキウキしながらその場所に向かう。ちょっと遠いけど、行けないことはないよね。
……今、あたしが森の中で迷ってるなんて事も、ないよね。あは、あははは……
知らない森の中をグルグル回ってるうちに雨が降ってきた。
あたしが一生懸命書いたメモは雨に濡れてインクがにじんでグチャグチャ。
何だか悲しくなってその場にしゃがみこんだら、服も泥だらけになっちゃった。

いつの間にか倒れていたあたしが気付いたのはカサレリアのマーベットさんちだった。
ヤバ…なんか怒ってるみたい。ここは素直にごめんなさい、と謝る。
でもでも、父さんにあたしの居場所を知らせたかったんだもん!
そう言ってグチャグチャのメモを見せると、そこにいたウッソ君が良い事を教えてくれた。
立て札にペンキでメモを残せば雨に濡れても平気だよ、って。
そうか、そうだよね!今度はそうしよう、うん。
明日にでも立て札を立ててこよう。
だから…開拓のお手伝いはもうちょっと待ってね。
131元技術屋:2006/05/04(木) 23:53:15 ID:???
私用で数日間カサレリアを離れていたが、小屋の工事は概ね終わったいるようだ。
ヨシユキ氏の話では家具は出来上がっているようだし、みんなにそれぞれの住む小屋を
決めてもらったら運んでもらおうと思う。ちなみに俺は長屋の一室に住むつもりだ。
ベッドとクローゼットと机があれば、とりあえずは満足な暮らしが出来る部屋になるだろう。
家族持ち用の2DKの部屋には、基礎作りで余った石を使って簡単な花壇を作ってみた。
そこに何を植えるのかは住む人の自由だ。好きに使って欲しい。

午後、ウッソ家で管理している古い工作機械を借りて表札を作ることにした。
材料は5ミリ厚程度の鉄板。ここの設備じゃそんな複雑なものは作れないし、
デザイン力も無いのでイニシャルだけ掘り込むことにした。
方眼紙に掘り込む文字を書き込み、座標を書き込んでいく。
そしてプログラム。G0G90G54X0Y0Z150.;S2000M03;M08;...
久しぶりの金属加工なのでちょっと緊張するが、そこそこ上手く出来たようだ。
サンダーとオイルストーンでバリ取りと面取りをし、錆び止めスプレーを塗って完成だ。
新規入居者全員分作ったらすっかり夜になっていた。

食事のあとに小屋の完成を全員に報告。残念ながらジョートーシキをやったばかりなので
完成のパーティーは無しだそうだ。
小屋は早い者勝ちなので、部屋が決まり次第荷物を搬入して頂きたい。
というわけで、早速簡易ベッドを持ち込んで新しい自室で寝ることにした。
132通常の名無しさんの3倍:2006/05/06(土) 13:58:31 ID:LzSCfqdW
入植者募集あげ
133兄妹開拓者:2006/05/06(土) 23:07:54 ID:???
村長さんに頼みこみ三日程昔住んでいた町へ出かけることにした。町の途中までウッソくんが
ガンダムで送ってくれたので交通費を大きく浮かすことができた。
お金が余ったら帰りにお土産を買うことにしよう。

さて、まだここを去って一月も経たないというのにずいぶんと久しく感じる。それだけ
カサレリアでの生活が濃密だったのだろう。俺は手荷物を持ちながら昔馴染みの酒場へ
よろよろと向かった。酒場はまだ昼すぎということもあり準備中の立て札があったが
無視して入ると初老の男が何やら仕込みをしていた。
「じーさん、軽めのを一杯と腹の足しになるの頼むよ」
懐かしい人物を目の前にすると自然に昔どおりの台詞が出てくる
「誰がじーさんだ!おとなしくそこで待っておれ。大体田舎で農業をやるといって
出ていったくせに、もう逃げたしてくるとは相変わらずの根性なしだな」
じーさんはこちらを振り返る事無く、作業を中断し俺の好物であるラザニアとビールを
手早く作り出してくれる
「別に逃げてはいないよ。向こうに定住する決意をしたからこっちに残してきたものを
引き払いにきたんだ。」
俺は冷たいビールを援護に熱いラザニアと格闘しながら返事をする
「そうか。ま、清々するわ。だがおまえはともかく、ソムちゃんはたまには連れてこい」
じーさんは妹の名を出すと孫を思い出している好好爺のような表情をする。
「ふん、子供より年の差がある娘に恋煩いとはね…そんなに会いたいならじーさんもカサレリアに
くればいいじゃないか。あそこにはじーさん以上の老体がウヨウヨいるから何の問題もない」
俺は無駄だと知りつつ勧誘してみた。
「おまえの世話にはならんよ。大体ここを離れる気がない事を知って誘うとは薄情この上ないな」
予想どおりの回答に苦笑いしながら持ってきた妹の家庭菜園謹製のハーブと俺が朝から
釣ってきた川魚、それにあひるの卵を2個を代金代わりに置いていく事にした。
すると釣りだとポケットサイズの金属片を投げ渡す。それは総合携帯端末だった。
残念ながら不法居住者の俺には電話機能は使えないが、ネットワーク、無線、GPS等などの
複合モジュールでかなり高価なものである。俺はたむけのしなに礼をしつつ昔住んでいた
ボロアパートへ向かった。運良くこそ泥に入られた形跡はなく疲れ果てた俺はカビっぽい
布団で眠ることにした。
134兄妹開拓者:2006/05/06(土) 23:11:00 ID:???
二日目
今日の目的は家財道具一式の選定および売却である。どうやら酒場のじーさんがすでに
手を回していたようで売却は非常にスムーズに進んだ。っといっても全て売ったところで
二束三文だが。予定外に時間に余裕ができたので昨日もらった端末で気になっていた
V2ガンダムの事を調べてみた。が裏ではわからないが表向きはザンスカールの最終決戦で
大破したことになっていた。中には亜光速で銀河を旅しているとか、来たるべき運命の日に
向けて地下で眠り続けている等の眉唾物の情報もあったが、カサレリアについては一言も
述べられていない。どうやらアレをめぐって戦乱に巻き込まれるっといったことはなさそうだ。
安心したところで今日は眠ることにする。
135兄妹開拓者:2006/05/06(土) 23:12:35 ID:???
三日目
とうとう最終日。両手に一杯の品をもち、アパートからでる。大家のじーさんには初日に
挨拶しているから別にいいだろう。ウッソくんとの合流まで時間があるので嵩張らない
お土産とアングラ雑誌をたくさん買うことにした。後は特に問題なくカサレリアへ戻ると
長屋が完成していた。もしかして俺ぬきでパーティをしたのかとどきどきしたがどうやら
今回は見送ったらしい。ふぅ、トリュフはまだ村長さんがもっているのか。とりあえず安心し
村長さんへ帰りの報告へいくと一人の少女がいた。孤児らしく村長が保護しているということだ。
村長若いのにもう二児の母か、等を考えていたと顔に出ていたらしく睨まれてしまった。
久しくぶりに家に帰ると妹のほかに、シャクティ、スージィ、クランスキー姉妹がいた。
どうやら俺がいない間お泊り会をしていたらしい。まぁ、いいけどね…と全身で脱力しながら
今日は眠ることにする。
136老人開拓者:2006/05/07(日) 02:51:55 ID:???
皆がカレーを食べたがらないので、若人を一人捕まえて聞いてみた。
なるほど、うん…の後にカレーだから故か。
その場にいなくて幸運だったと心底思った。
その後、間引き材を村に運ぶので忙しく、運んでは小屋で死んだように寝るの繰り返し。
そういった理由で、数日ぶりの日記になってしまった。

次ページ

嗚呼、それと村人が一名増えた。
まだ年端もいかない女の子で、村長の所に身を寄せている迷子だそうで、
なんでも森の中に転がっていた、ザクタンクに良く似た大型MSに隠れていたらしい。

そんなわけで、今日はそのMSを回収しに行こうと思う。
137兄妹開拓者:2006/05/07(日) 23:19:50 ID:???
今日は四日ぶりの畑仕事…ではなく、たんぼづくりに従事することになった。旅に出る前から
うわさでは聞いていたが、どうやら本当に初年度から水田を作ることになったそうだ。
畑のように土を耕し肥料と蚓を放り込んで馴染ませればどうにかなるという訳にはいかず、
思い付きで作れるほど甘くはないと思っていたが、ここの人間
のバイタリティはそんなものを笑って超えてしまうようだ。実際俺はたいしたことは
できなかったが、将来的にうちのアヒルが無農薬栽培のテスト例として働きにでるかも
しれないので許してもらおう。

そういえば有機肥料として人間のうん〇を使う案があったみたいだが、俺はともかく、
妹の事を考えると反対にせざるを得ないだろう。まだお土産を配り終わってないが
昨日、今日の疲れがでてしまい今日は眠ることにする。
138元技術屋:2006/05/08(月) 02:08:22 ID:???
掲示板を見たら水田を作ると書いてある。こんな涼しい地方でか?と思って聞いてみたら
十分栽培できる品種があるんだそうだ。米っていうのは暖かい地方でしか育たないものだと
思っていたからちょっと意外だった。今までは中国大陸とか東南アジアのイメージしかなかった。
水田開発の概要を聞くと、耕作範囲の開墾だけでなく、用水路を作り川から水を引くことも
必要との事。村長の指示で用水路を作る班になった。
納屋に行き、プチモビのアームに農耕用の鍬型アタッチメントを取り付け、いざ出陣。
川の上流から幅/深さ50センチ程度の溝を掘っていく。あっという間に水田予定地まで掘り進む。
何箇所か森や畑に行く畦道を横断しているので、小さいながらも橋を作らなくてはならない。
一度資材置き場に戻り、その材料を探す。

ミサイルの保管用ハードケースがあったので、それの蓋部分を切り落としてパイプ状にして使うことにした。
中の緩衝材を抜き、低いウマ(作業用の台)に乗せ、アセチレンバーナーで両方の蓋を切り落とす。
突然、ビルガーという子が手伝うと言ってきた。自分1人遊んでいる訳にもいかないと手伝いを
申し出てくれたようだが、ちょっと危険かな?とも思った。が、ここで生きていくのなら、こういう危険な仕事も
あるんだということを見せておくのもいいかなとも思う。革手とエプロンを渡して切断するケースを
抑えててもらうことにした。直接火を見ないように、とか火の粉が飛んでくるがそれほど
危険なものではないので必要以上に怖がらなくていい、とかそんなことを教えながら作業を進める。
あとは一応サンダーでバリを取り、完成とする。
一息ついたところで改めて自己紹介。「グエン・カオ・ミンだよ、よろしくね」

彼女をプチモビのボディに乗せて橋を作る場所に戻る。
ケースを溝に置いて土で埋める。土を盛ると彼女はピョンピョン飛び跳ねて踏み固める。
そんなことを3箇所ほどやって橋は完成。手伝ってくれたお礼に、昼飯で余ったオレンジを渡した。
ありがとう!と元気な声を出して去っていった。
さて、後は川側の水門を作って水を開放してきちんと流れれば用水路は完成だ。
田んぼの方はどうなったのかな?
139ベルガミノ:2006/05/08(月) 15:19:43 ID:???
ああ 折角のアイディアもダメかァ…
しばらくは女性人から口も聞いてもらえなかった…

しかし農業のアイディアは悪くないはずだ。
何か活気的な、それでいて…
ああ ダメだ、農業など素人だしなあ…
ワシが昔関わったのは農業コロニーで生産されたものを流通に乗せただけだ。
当時は食品も工業製品もただの書類だった。
こんなに食料生産が大変だとは思わなかったわい…

「やっぱり皆の仕事を手伝った方がアイディアも出るんじゃない?」
ようやく機嫌の直った村長のアドバイスだが…
ワシも何か手柄を立てたいのだ
140通常の名無しさんの3倍:2006/05/08(月) 21:54:36 ID:???
とち狂ってこのスレにカキコしに来たのかい?
141兄妹開拓者:2006/05/08(月) 22:09:46 ID:???
それにしてもカサレリアの住人はバイタリティがすごい。昨日の今日で計画どおりの
水路が引かれている。これなら来週頭には田植えができるかもしれない。

そんな事を考えながら町のお土産を配っているとベルガミノ老に出会った。老にお土産の
安酒を渡すがあまり元気がない。どうやら肥料の件で相当ヘコんでいるようだ。
俺にはたいしたアドバイスはできないがとりあえず田に植える苗が不足しそうだから
調達できれば汚名挽回できるのでは?といっておいた。別に足りなくても休閑地にして
来年に回せばすむのでどちらにしても問題はないだろう。

老と別れて知り合いの年配の方には酒、若いのには菓子、女性には安いアクセサリーを
渡し終わると日が暮れてしまい、今日はもう眠ることにする。
142ビルガー:2006/05/09(火) 02:39:19 ID:???
一昨日、迷子になったあたしを心配してっていう訳じゃないけど、
あたしがお世話になっているマーベットさんの家にカサレリアの女の子達が泊まりに来た。
女の子同士、色々教えてもらった。夜遅くまで起きてたら、マーベットさんに怒られた。
でも、赤ちゃんの夜泣きで眠れなくて結局みんなでしばらく起きてた。
そうそう!シャクティさんって、ものすごく赤ちゃんの扱いが上手なの。すごいなぁ…。

寝不足だっていうのに、昨日は色々忙しかった。
開拓移住者のおじいちゃんが、あたしが寝床にしていたMSの場所を教えて欲しいって言うから
「じゃ、ワッパであの場所まで連れて行って」とお願いした。
あの場所っていうのは、前まで父さんと住んでた森の隠れ家…があった所。
ここに、父さんがいつ戻ってきてもあたしの居場所が分かるように立て札を立ててきた。
ホントの事を言うと、あんまりにも立て札と木槌が重かったからおじいちゃんにやってもらったんだけどね。
ありがとう、おじいちゃん!お礼にちゃんとMSのある場所まで迷いながらも案内したの。
何だかあたしには分からない、難しい事をつぶやきながらおじいちゃんがMSを触ってたら
そのオンボロMS、急に立ち上がったの!もう、びっくり!
でも、それだけ。あとはうんともすんとも動かなかった。
最後には、バランス崩してMSが尻餅ついた格好で後ろに倒れちゃった。
おじいちゃん、思いっきり打ちつけた腰をさすりながら帰りもワッパを運転してくれた。
でも、何だか楽しそう。「起動用のバッテリーがあればもしや…」とか、色々呟いてた。
143ビルガー:2006/05/09(火) 02:39:49 ID:???
昨日の夜はぐっすり眠れた。熟睡しすぎて、気が付いたらもう朝の10時近くだった。
あ…またマーベットさん、怒ってる…?
ヤバイ!いつまでも遊んでないで、みんなのお手伝いしなきゃ!
そう思って、慌ててパンとミルクを流し込んで外に出る。
途中、何だか落ち込んでるおじいちゃん(昨日のおじいちゃんとは別の人)に出会った。
肥料がどうとか…なんだかわからないけど、とりあえず挨拶。
そのおじいちゃんはベルガミノ、っていうんだって。
何かお手伝いする事ない?って聞いてみたけど、何か考えにふけってるみたいだしひとまず退散。
少し行くと、用水路にかける橋を作ってるお兄さん(おじさん…?)を発見。
後で聞いたんだけど、グエンさんっていうんだって。
折角だし、お願いしてお手伝いさせてもらう。初めての体験でドキドキ。
ミサイル保管ケースを切断する時に飛び散る火花は直に見ちゃいけないって言われたけど、ちらっと見た。
怖いくらい綺麗で、眩しかった。少し目がチカチカしたけど内緒。少ししたら元に戻った。良かった〜…
色々お手伝いした後に食べた、グエンさんに貰ったオレンジ。
ちょっと青かったけど、すっごく美味しかった。
実際に田んぼというものを知らないあたしだけど、
畑でも何でも、キツネとかリスみたいな野生動物に荒らされるって事は分かる。
大丈夫なのかな?と思ってたら、向こうからアヒルを連れたお姉さんがやってきた。
えへへ、いい見張り役を発見!お姉さんとアヒルさんにもちゃんと挨拶。アヒルさん可愛い!
144兄妹開拓者:2006/05/09(火) 22:30:48 ID:???
今日は幾日かぶりに畑仕事をした。っといっても俺が畑に出ていない間は他の人がヘルプに来て
いてくれたので特に問題は無かったが。一仕事終え、家に帰ると妹が家庭菜園のハーブを摘んでいた。
一番初めに収穫できたものなので大事に使っているようだが、今日はハーブティーにするようだ。
相伴に預かるとほのかな酸味が口に広がる。レモングラスだろうか?しかし、間違っていたら
兄の沽券にかかわるのであえて葉の話ではなく水田の話をすることにした。すると妹からあの水田は
俺たちの喧嘩が発端になったらしいことを聞いた。…なんて、お人好しなんだ!ここの住人は…
もちろん、もともとあった計画に乗せた形なので必要以上に気に病む必要はないとのことだったが、
だからといってこのままと言うわけにもいかないだろう。明日にでも村長さんへ礼をしにいく事を
決めつつ今日は眠ることにする。
145ヨシユキ・イデ:2006/05/09(火) 22:54:05 ID:???
水田の開発要員になったが、家具の修理等も副業としてやるつもりだ
米のイメージはアジア人がチョップスティックで器用にボウルに入った米を食べてる感じだ
俺の先祖はアジア系らしいが、先祖がヨーロッパに移民したのが今から150年も前だったらしいからチョップスティックなんて代物は家族で使える者は居なかった
米の事を考えながら水田に使うという田下駄なる物を設計図の通りに組み立て、一足分が終ろうとした時に後ろにいた少女に気付いた
新しくカサレリアに入って来た少女だろう
互いに自己紹介をした後、余った木材で簡単な造形を作ってそれを渡してあげたら多分、喜んでいる感じだった
造形を売るのも手かな?とすぐに商売の方に考えてしまうのも水田開発には結構な資金が必要で、配給される飯代から結構引かれるからだ
まぁ、水田が出来たら飯代は結構浮くはずなんだけどなぁ
146老人開拓者:2006/05/10(水) 14:37:49 ID:???
少女に案内してもらった場所にあったMSは…
ハイザックかと思いきや、ギラ・ドーガじゃった

まさか、純正パーツ100%の機体がこんなところに転がっておるとは

早速、コックピッドに乗り込んで火を入れる
想像以上に状態は良く、操縦に直接関係ある計器類は全て生きていた

操縦法は全て熟知している
何せ、当時ネオジオンに参加した私がこれに乗っていたのだから

が、どうも炉の出力が上がる前に非常電源のバッテリーが切れたようで、
立ち上がると同時にしりもちをつく形で転んでしまう

仕方ないので、村に帰り、元技術屋のグエン氏に相談することにする
147グエン(元技術屋):2006/05/11(木) 01:12:52 ID:???
森の中でまたしてもMSが見つかったそうな。しかも、バッテリー切れで動かないとかで
俺のところに何とかして欲しいとの依頼があった。しかしまぁ、今度はギラ・ドーガですか。
ずいぶんいろんなものが落ちてるんだなこのあたりは。MSの墓場なのか?
いっそのこと巡洋艦でも埋まっていれば快適な住居になるんだがな。

とりあえず、現物を見てみないとなんともいえないので、森へ行ってみる。
おぁ、でかいな。20mクラスともなると迫力が違う。
操縦席に座ってメンテモードにすると確かにバッテリーの警報が点いている。
しかしなぁ、機体の破損も無いのに出力低下ってなんだろう?
直接診てみるしかないな。

一度集落に戻り、ガンイージの使用許可をもらい、再度森へ。
この手の大型MSの操縦は得意じゃないので、足元に注意しながら進む。
設定を初心者向けのバランサーアシスト最大にしてあるから、そう簡単には
転ばないはずだが、万が一畑に突っ込んだりしたら大変だ。
まして、作ったばかりの用水路を潰してしまっては笑いものだ。
ようやくたどり着いて、ギラ・ドーガの上半身を起こす。
そのままの姿勢でガンイージを固定して、ギラに乗り移りメンテナンスハッチを開ける。
背面の装甲板に被弾した形跡もないし、ジェネレータにも外観上の問題は無い。
というか、こうしてみるとジェネレータユニットそのものも大きいのでびっくりだ。
よじ登ってさらに奥の方を覗き込んでみる。ん?なんかすすけてる部品があるぞ。
配線をたどっていくとコンデンサーかなんかに見えるが...。
あぁ、やっぱりコンデンサーだ。これもでかい。ドラム缶くらいのサイズ。
これが過負荷でパンクした訳だ。これを換えればとりあえずは動くようになると思うんだが。
問題は代替部品があるかどうかだ。
それから主電源に近い場所のヒューズやサーマルも逝ってる可能性もある。
この辺はウッソ家のジャンクで探してもらうしかないな。
どちらにせよ、ここから先は1人ではできないので、明日以降にしよう。
本来なら担いで持って帰りたいところだが、15mクラスのMSで20mクラスを持ち上げるのは
ちょっと無理があるので、ハッチを閉めてまた寝かせて、今日の作業を終了する。
あぁ、早くシャワーを浴びたい。
148兄妹開拓者:2006/05/11(木) 02:12:26 ID:???
夜明け前、ふと目が覚める。隣のベッドでは妹がすやすやと寝息をたてている。
普段ならば意識が覚醒する前に再び微睡みの中へ沈み込むのだが、今日は様子が違った。
意識が完全に覚醒すると同時にとベッドからずり落ちてしまった。
………!!
声にならない叫び声をあげるとすっかり醒めてしまい、しかたがないので寝室を後にする。
よく考えてみたら、妹より早く起きたのは初めてだ。この快挙に気をよくし、小屋の外へ
でると薄暗く、朝霧に包まれた世界が広がっていた。幻想的とも幽玄的ともいえる光景に
少し感動しながら何となくアヒル小屋をみてみた。あひる、ぴけ、りりえは身をよせあって
眠っていたが、りりえがおれの気配に気付いたようで器用に首だけをこちらに向けてきた。
しかし特に騒ぐでもなくじっとこちらを見つめるので思わず散歩にでもいくか?と聞いてみた。
りりえはよろよろと小屋から這い出し意思表示をしてきたので、珍しい組み合わせのコンビを
組むことになった。散歩の途中、共同納屋で釣り竿と餌をとり湖へ向かうとそこは
より一層深い霧に包まれ人の侵入を拒んでいるようにも思える。しかし、りりえの散歩という
用事がある俺にその結界は効かず、いつもの釣りのポイントへいくと糸を垂らすことにした。
りりえは邪魔にならない程度の距離でのんびり水を掻いている。最近気付いた事だが
三羽のアヒル達は少しづつ個性があるようだ。たとえば今いるりりえは飼い主のシャクティに
似たのか他に比べて穏やかだし、あひるは傍若無人、ぴけは猪突猛進だがどこか抜けている
っといった具合だ。っといっても三羽に共通する女子供以外には懐かないという点があるため、
俺には彼女達が唯一気を許す散歩のとき以外には区別が付けにくいが…そんなふうに
物思いにふけっていると突然光が射してきた。日の出である。湖の向こう岸の山から
光が溢れてくる。それと同時に朝霧が晴れていき神聖にすら思えた湿った空気がいつもの
味に戻っていく。俺は夢から醒めた感覚を得たと同時に再び睡魔に襲われたので釣り竿と
三匹の魚を手にりりえと帰ることにした。小屋ではまだ妹は眠っており、隣のベッドで
俺は再度眠ることにした。
149ビルガー:2006/05/11(木) 22:24:35 ID:???
今日はちゃんと朝早くに起きて、マーベットさんと一緒に朝ごはんを食べた。
ちょっと硬いパンと、具の少ないベーコンスープ、そしてヤギのミルク。
質素だけど、あたしにはまだ御馳走に思える。街にいた頃はもっといいもの食べてた筈なんだけどなぁ。
全部食べ終わって赤ちゃんの相手をしてると、カレル君のお父さんがやってきた。
あのMS(ギラ・ドーガって言うんだって)が動かせるかもしれないっていう話を聞いて興味を持ったみたい。
カレル君の親もそうだし、マルチナさんの親とかグエンさんとか、ここって何気に技術者が多いと思う。
大人達の難しい話はよく分からないけど、楽しそうなのは分かる。だからあたしも楽しくなってくる。
少しして、トマーシュさんがおじさんを迎えに来た。その後ろにはウッソ君、カレル君、ウォレンさんもいる。
今から木材の伐採ついでに野草採取に行くんだって。
あたしも一緒に行きたかったんだけど、これから行く場所は危険な所だから男の子だけって言われた。
仕方ないって分かってても、ちょっと残念。そう思ったのが顔に出ちゃってたのかな?
ウッソ君が『僕の家の地下に色々あるから、好きに使っていいよ』って言ってくれた。
前に女の子同士でお泊りした時、マルチナさん達からウッソ君の家の地下には旧型のデータバンクとか、
ジャンクとか、すごいものがいっぱいあるって聞いていたからちょっとワクワクしちゃう。
ちゃんと使い方が分かる人を連れて行こかなきゃと思ってたら、ウッソ君に命令されたハロが付いてきた。
途中で出会ったスージィちゃんと一緒に、地下の旧型コンピューターで適当なソフトを起動させる。
教育プログラムみたいだけど、全然難しくなかった。面白い、面白いよこれ!
2人とハロで色々遊んだ後、新規開拓した畑で泥だらけになっていたカルル君を発見。
川で泥を洗い流してから家まで送ってあげると、まるでお母さんみたいにシャクティさんが出迎えに出た。
…ちょっと、カルル君が羨ましいな、と思った。
あたしが家に戻ると、マーベットさんがテーブルに突っ伏して居眠りしていた。
やっぱり育児って疲れるんだ…。
赤ちゃんも今は静かだし、少しの間マーベットさんを寝かせてあげよう。
150兄妹開拓者:2006/05/12(金) 22:15:06 ID:???
今日は仕事前にまず村長さんのもとへ水田のお礼にいった。村長さんはそんなこと
構わないと笑っていってくれ、更に、この案の始まりは目安箱に入っていた無記名の
書状が発端だと教えてくれた。誰だか知らないがありだかいことだ。その後、今後の
水田計画は広大な為、あひる達による無農薬栽培のテストは上流域の一区画に絞って行い、
うまくいきそうならば数を増やしてみる、といった事を話していた。改めて礼をいい、
小屋を出ようとすると一人の少女にであった。そういえば旅から帰った時にもいたが、
どうやら本格的に一緒に住む事になったみたいだ。少女に「すでに逢っているかもしれないが、
あひるを連れた少女にであったら俺の妹なのでよろしく頼む」と伝えた。何がよろしく
なのかは分からないが、こう言っておけば妹の友達になってくれるかもしれない。
今度こそ本当に村長の家を出、畑のほうへ向かうとアヒルを連れた少女、『ソム』に出会った。
妹に話し掛けようとするとあひるとぴけが一歩前に進み翼をばたつかせ威嚇する。
うーむ…慣れたとはいえ、少しヘコむな。まぁ、少しづつ仲良くなろうと思いつつ
今日の仕事に励むことにする。
151グエン(元技術屋):2006/05/13(土) 01:15:34 ID:???
今日は朝からジャンク漁り。例のギラ・ドーガのコンデンサーの代替品を探している。
とはいえ、この村にそうそう都合よくそんなものがあるわけが無い。あるにはあったが
MS−06用の部品なので圧倒的に容量が足りない。
困り果てているとウォレンがやってきていいことを教えてくれた。なんでも、先の戦争の際
この近くでもザンスカールとの戦闘があり、MSが撃墜されているという。
それならその残骸があるはずだ。使えるものが残っているかどうか分からないが
探してみる価値はありそうだ。

プチモビを借りて現場に行ってみる。爆撃なのか墜落して爆発したのか、あちこちで木が
なぎ倒されて土を剥き出しにした広場ができている。俺も数年前まで軍にいたが、
この戦争の時にはすでに辞めていたので戦闘というものを見たことが無い。
いま、こうしてみている光景が戦闘の傷跡だと言われてもピンと来ないでいた。
しかし、そこからしばらく進んだ場所にあったトムリアットの残骸を見て、ようやく実感できた。
時々誰かが来るのだろうか、機体の回りにはヤナギランが咲き、ひしゃげたハッチには
しおれた献花がある。誰の機体なのかは知らないが、祈りを捧げることにした。

その後、ヤナギランを潰さないようにプチモビでそっと機体を動かして中の部品をチェックする。
さすがにパイロットなら動力炉を狙うことはないので、この辺の部品は無事だ。
しかも静電容量は十分でサイズもギラに比べれば小型だ。これならいける。
2時間ほどかけてコンデンサーを外す。ついでにヒューズやら何やらもごっそり確保した。
多分これで何とかなるだろう。

帰りながら他の残骸も見てみた。トムリアット以外にゾロのターミナルなどがあちこちにあるようだ。
そのなかに墓標がある機体があった。どうやらワーカー婦人の旦那さんの機体の様だ。
話には聞いていたが、実際にそれを目にすると言葉に詰まる。
もしかすると、今回収してきた部品も、この人の部下の機体のものかもしれない。
再利用する前に、一度あのご婦人に一言話しておくべきだろう。
墓標の前に立ち祈りを捧げ、そこを後にした。

レーナさんの小屋は村のはずれにある。そこに立ち寄り、事情を話す。憂いのある笑みを浮かべながら
快く承諾してくれた。夫もここで暮らしたいと言っていたから、この村のために使ってやって欲しい、
そう言ってくれた。こんなときに気の効いた言葉を言えるタイプではないので、一言礼を言って立ち去った。

レーナさんとその亡き夫の意思を必要以上に感じてしまったためか、そのままギラのある森に入り
徹夜で修理をしてしまった。夜が明ける頃には一応動けるようにはなった。
とはいえ、まだサイズの違うコンデンサーをきちんと固定できていないので、歩くだけでも危険だが。
というか、まだ他にも警告灯が点くかも知れないからあまり動かさない方が無難だと思う。
朝食を食べながらそれを報告し、そのまま今日は寝ることにした。さすがに疲れた。
152ヨシユキ・イデ:2006/05/13(土) 07:34:17 ID:???
MSの再利用の事で色々な技術者の方々が奮闘している模様
だからこそ水田での作業用の道具を俺が沢山作らなければならない
田下駄を必要な分だけ作った後、プチモビで木を伐採しようと思ったがプチモビは空いていない模様
チェーンソーを借りようとしたらチェーンソーは故障中だという
そういえば、言っちゃ悪いがここの工具はかなりの年期が入った物が多く故障も希じゃない
修理を重ねて物を大切に使う事も良いがチェーンソーになるともしもの時に大惨事を引き起こし兼ねないのでこの事を村長に言う事にした。
村長の話によると例の水田開発で予算の関係上、工具の買い換えは出来ないという。
チェーンソーの事について昼飯時に広場で話して居たのだが、たまたまカサレリアに訪れていた商人が新品のチェーンソーを貸してくれると言った。
これにてチェーンソーの問題が解決したと同時にその商人はカサレリアの名産品について村長に話しかけた。
小一時間後、カサレリアの名産品に関する企画を立てるからその事についての告知を掲示板に載せてくるよう頼まれた
後、商人がタダでもらったという“サイコフレーム”の欠片を村長に渡していた。
かなり珍しい物らしいので村長は、サイコフレームの欠片のオークションも企画し、その事も掲示板に載せて欲しいと頼まれた。
掲示板に情報を載せた後、サイコフレームについて調べてみたが、シャアが隕石落としを始めた頃の時代の物だという事しか分からなかったので今日は寝る事にした。
153兄妹開拓者:2006/05/13(土) 22:49:07 ID:???
仕事帰り…ん!?久しぶりに掲示板の告知に新しい事項が二つのっていた。
一つはカサレリアに特産品を創ろうということだが、基本的に一次産業で成り立っている
この村で可能だろうか?農作物にブランド価値を付けるには実績とメディアの力が
必須なので難しいかもしれない。となるとその複合はどうだろう?単純に繊維と紅を
栽培し併せれば織物が出来る。手間を掛ければ簡単な施設でも二次産業は可能だ。
しかも今の世の中、手間はブランドと直結する。特産品とは
少し違うかもしれないがこういう案もあると目安箱に投じておいた。

もう一つの掲示はサイコフレームの欠片のオークションを近日開催予定とのこと。
『サイコフレーム』人の意志に感応する金属だとアングラ雑誌に載っていたのを思い出す。
数十年昔のシャアの反乱時には人の心の光を見せたとあるが、ニュータイプと呼ばれる
存在ではない俺にはいまいちピンとこない。でもまぁ、あれがあればアヒル達と
分かりあえるかもしれないな、と埒もない事を考えながら帰途に付きいた。

夕食時、妹に冗談話としてそのことを話すと妹はすでにあひる達と分かりあえているそうだ。
もしかして妹はニュータイプなのかも知れないと悩んでいると冗談よ、っと笑い声が返ってきた。
まぁ、そんなこんなで今日という平和な一日は過ぎ俺は眠ることにする。
154通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 22:05:57 ID:???
兄妹の兄の名はレムとみたw
155通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 23:55:32 ID:???


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こ こ か ら 超 濃 厚 な ホ モ ス レ に な り ま す。


           ご 期 待 く だ さ い ! !


/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\


156:2006/05/17(水) 16:03:52 ID:XE8XtmrQ
そういうコピペは種スレかWスレに貼れ(笑)
157路傍の人:2006/05/24(水) 21:34:35 ID:???
くっそ〜!!ネズミ捕りだよネズミ捕り!!
警察め!!三万取られた!!
ことわざを作った「愚かな警察はネズミ捕りをする」
馬鹿な奴は余計なことをして人を困らせるという意味。
カサレリアに警察が居たとはな…
カサレリア産のことわざ第一号だな。
158通常の名無しさんの3倍:2006/05/26(金) 16:42:15 ID:1OUiXPnZ
過疎りすぎage
159中の人:2006/05/27(土) 10:31:05 ID:???
忙しくて保守しかできぬ
160age:2006/06/04(日) 18:54:08 ID:???
age
161通常の名無しさんの3倍:2006/06/04(日) 21:07:28 ID:???
住みたいなぁ…
162通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 01:40:40 ID:???
住んでみれば?一人住みはじめれば他にも移住者が現われるかもよ。
163age
age