宇宙世紀167年、地球圏はザンスカール戦争の傷跡から徐々に復興の
兆しを見せ始めていた。しかし、旧ザンスカール植民地のサイド2
「ソフィア」が地球連邦に反旗を翻し宣戦を布告。
連邦軍の最新鋭モビルスーツと戦艦の建造が噂されるサイド7の
「ロマニア皇国」にソフィア軍が侵攻した。
主人公は通学中にソフィアのMS部隊襲撃に遭い、近所に住む
友人と幼馴染の男の子とはぐれてしまう。次々に傷つき倒れていく
顔なじみの近所の人たちの姿を見た主人公は衝動的に連邦軍の
基地に向かい、噂で聞いていた最新鋭MS「Pガンダム」に強引に
乗り込み敵MS部隊を撃退する。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 今だ!2ゲットォオオオオオオニダ
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 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ ∧ ∧
<`∀´ ∩
⊂/ ,ノ
 ̄  ̄ 「 _ |〜 ウ  ̄  ̄  ̄
∪ ヽ l オ
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| . オ
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主人公 ユウリ・イワノヴィチ・スターリニスカヤ
サイド7「ロマニア皇国」首都に住む15才の女子高生。
ザンスカール戦争で両親を失くし高校の寮で一人暮らし。
元気と人当たりの良さだけが取り柄で、成績は中の下、運動神経0。
近所の人たちを救うためにPガンダムに乗り込んだ
シレジア・ファン・ホーヴェン
ユウリの近所の幼馴染でクラスメート。男勝りの性格で運動神経
は抜群。MS講習の成績もいい。他の科目はヒミツ
アレーナ・ヨルダネスク
ロマニアの名家ヨルダネスクの一人娘。その美貌と勉学・スポーツ
全てで才能を発揮する才女ぶりから「ロマニアの薔薇」とも言われる
ほど国民のアイドル的存在となっている。
ユウリらと同じロマニア国立防衛大学付属高校に通う。
ノマノマ・イェイ
ユウリの幼馴染の男の子。サッカー部のエースで女子にモテるが
ユウリに好意を抱いている。ジュドーみたいな性格
補足
ここまでの四人は全員15才で同じ学校のクラスメート
リガ・ミリティア
反地球連邦レジスタンス組織。その一方でザンスカール戦争時には
連邦軍と度々連携してベスパと戦い戦争終結に大きく貢献した。
戦後、地球連邦議会に議員を送り込むなどスタンスが変わってきている
生き残ったメンバーの大半は現在も中央ヨーロッパに潜伏中。
ザンスカール
サイド2のコロニー。かつてマリア主義を掲げ地球と激しく戦ったが
いかんせん国力の限界は否めずあえなく敗戦。
軍部の指導者は戦争裁判で処分され、現在は地球連邦の作った
暫定政権の下で経済の安定・治安回復が課題となっている。
なお連邦監視下の新コロニー名は未定で、決定するまでは単に
「ザンスカール」と呼ばれることになる
ソフィア
サイド2のコロニー。伝統的に経済的発展要素に乏しく、ザンスカール
など他のコロニーから植民地支配を受け続けてきた。
ザンスカール戦争終了後ようやく独立を勝ち取ったが、三ヶ月前に
突如として地球連邦に対する独立戦争を宣言した。
地球連邦
地球上の国家間の融和の為に作られている組織。かつては巨大な
軍事力を背景に独立を目指すコロニー国家を次々に弾圧し
地球上の治安だけは守ってきた。しかし連邦軍内部での右派・左派
対立や腐敗・汚職で疲弊しUC100年代以降の拡大しすぎたコロニー情勢
も管理・把握しきれなくなってきたため、形骸化している。
その頼りなさは地球上での新たな民族・宗教紛争やリガ・ミリティア
のような反連邦勢力を生む源ともなった。
しかし大半のコロニーは現在も地球からの開発援助・指導に依存して
いるため依然として大きな影響力を潜在的に持っている。
ユウリ:かないみか
シレジア:高山みなみ
アレーナ:白鳥由利
ノマノマ:矢尾一樹
俺の心に鎧が走る!
8 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 18:09:37 ID:4YwY2znJ
いやだわ
主人公メンバーと番組スタート時の勢力関係はだいたいこんな
ところだが、Vの設定に詳しい人は矛盾点や改善点を指摘してくれ
この作品の対象ファン層
これまで開拓されていなかった小学校中低学年の女子にアピールする。
そのために主人公を女の子にした。設定に関してはヲタはアニメ誌等で
チェックしてもらうとして、序盤のストーリーは小さい女の子でも
わかる内容と演出が必要。プラモは基本的に女児対象玩具ではないから
デザインや商品展開時のアレンジをうまく売れるように工夫する。
少女漫画の基本は恋愛=好きな男の子と接近することであり、自分を
ジャマする嫌味な美人や素直じゃない男の子、さえない自分を大きく
見せてくれる存在=ガンダムという流れがうまく表現できれば
商業ベースに乗せることも不可能ではない。
機動戦姫ガンダムP製作スタッフ一覧
企画 サンライズ
原作 矢立肇・富野由悠季
監督 まついひとゆき
脚本 未定
キャラクターデザイン 小林利光
メカニックデザイン 大河原邦男・カトキハジメ・石垣純哉
デザインワークス カトキハジメ
チーフメカ作画監督 重田智
美術監督 木村真二
色彩設計 中山しほ子
特殊設定 森田繁
編集 櫻井崇
音響監督 藤野貞義
音楽 千住明
音楽プロデューサー 野崎圭一(ビクターエンタテイメント)
篠原廣人(ソニーミュージックエンタテイメント)
真野昇(サンライズ音楽出版)
エグゼクティブプロデューサー 未定(テレビ朝日)
宮河恭夫(サンライズ)
プロデューサー 未定(テレビ朝日)
未定(テレビ朝日)
佐藤弘幸(サンライズ)
製作協力 創通エージェンシー
ジェネオンエンタテイメント
製作 テレビ朝日 サンライズ ガンプリ製作委員会
初期登場モビルスーツ
RM-01プリンスガンダム
地球連邦軍がロマニア前線基地でソフィアの軍事行動に備えるために
建造していた最新鋭MS。プリンスの名はロマニア現政権の立役者で
ありMSパイロットとしても高い評価を得ている王子を称えたことに
由来する。基本的な性能は前戦争のV2ガンダムの戦闘データから
構築された。外見は特に何のへんてつもないフツーガンダム
YM−01FAYステアウア
アレーナ・ヨルダネスク専用MS。ヨルダネスク家はロマニアの
基幹産業の大黒柱であり、その技術力を結集して作られた。
TRAPAシステムを連邦に先駆けて搭載している。
ステアウアとはロマニアの現地語で「星」を意味する
RM-02チャウシェスク
フェレンツバロシュの建造の際、Pガンダムだけでは戦力として
心許ないということで急遽制作されたロマニア製MS。
プロジェクト・ロマニアにはロマニアの技術者も多く参加したが
計画はあくまで連邦なので、こちらが実質的なRM-01と主張する
連邦とロマニアには軽い緊張がある。ロマニア皇国師団用だったが
話の流れでシレジアの専用機となった
12 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 18:19:22 ID:eemzxC9a
ZMV−S99X ソル・コンティオ
全高 17.3m
本体重量 12.7t
ジェネレータ出力 9500kW
スラスター推力 156990kg
装甲材質 ファインガンダニュム複合装甲材、
武装
ビームフィールド
サイコミュビームサーベル×2
ハイパービームシールド×2
ギガンティックメガ粒子ランチャー
胸部拡散・収束メガ粒子砲
背部フィールド粒子ドライブシステム
バーティカルビット×10
クラッシュクロー×2
専用ガンスピア
解説
コンティオ系の新機体として開発された。
特筆すべき点はミノフスキードライブの発展型の
フィールド粒子ドライブとIフィールドを上回る防御力を誇る
装甲上にビームの皮膜を発生させるビームフィールドの二点である
また前自体のMSによく搭載されていたサイコミュ兵器の
「ファンネル」を搭載している
・物語の根幹を破壊するあまりに無関係なものでなければ全ての意見は
採用されます。意見を下さった全ての人がガンプリ製作委員会です。
・物語の根幹を破壊する意見
例:「主人公を男に変えろ」
・このスレでは批判=意見=提案=採用が基本的ルールです
>12
採用。どうせ、ザンスカールはまた出てくるからね。
>1-1001
お前らの世界史と地理は赤点(w
ノマノマの名前をなんとかしないと厨房乙で終わるな。それだけでも臭すぎる
812 :第一話「ガンダムに乗った少女」:2006/01/24(火) 17:49:13 ID:???
宇宙に浮かぶ地球。そこから宇宙空間がスクロールし、コロニー
「ロマニア皇国」へ
ナレーション「地球。あたし達が、ずっと昔に生まれたところ・・・
そこから、すごく、すごく遠いところにあたしは住んでいる」
ロマニア首都概観→高校の寮
「ここはロマニア。あたしは・・・」
「ユウリ!!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・?」
「たいして勉強もしてないくせに、よくもそこまで寝れるもんだ」
「ウ・・・ん・・・・・・・・・あっ!!!!!!」
「ノンちゃんはもう来てる。いっつもアンタでブレーキがかかってん
だからマジちゃんとしてよ」
ノマノマはロマニア側のネーミング元ネタと関係がある
ノ「おい頼むぜ。オメーはともかく俺らは朝練あんだから」
ユ「ごめん。ゴメン。ほんっっとゴメン」
ナレ「この子はシレジア。近所のお友達。この男の子は・・・
まぁノンちゃんでいいか。みんなもノンちゃんて呼んであげて」
シ「ま、あたしはもう慣れたけど・・・誰かが起こさんとコイツ
留年必至だし。高校からは義務教育じゃないって、わかってんの
かなぁ?」
ユ「わかってる、わかってる。行こ」
ノ「起こしてもらって、ありがとうの一言もねェのかぁ?」
三人はダッシュでMSバスに乗った。
元ネタと関係あろうがなかろうが、
ノマノマ=イェイだけで「ああネタなんだな」と思わせる=誰も本気で取り合わない
本気なのかネタなのか分からんけどさ、もしネタならわざわざ2chでやる必要ないから
チラシの裏にでも書いとけ、な?
>16、20
設定改変:ノマノマはサッカー部のエースで女受けは悪くないが
笑える名前のせいでモテモテというほどではない
少なくとも、二人の朝連の時間に合わせることで通勤ラッシュの
ピーク時間帯を回避できることは小さな救いである。
ノ「よくこんな旧式が動けるな。大丈夫なんか?」
シ「見た目もなんか悪そうな感じだし。ジオンのモビルスーツは
トゲとかイボとか悪そうなのばっか。支持を集めたいならもうちょい
考えなかったんかなぁ?」
ノ「悪そうな感じで敵を威圧したかったんじゃね。たぶん・・・」
シ「その点、連邦とかは見た目いい子ちゃんって感じなんだ」
ノ「ガンダムとか?」
ユ「ガンダム?」
シ「え、あんたガンダムも知らんの?」
ノ「うわ、それ痛いな」
ユ「あ、なんか、でもね聞いたことはある。親が生きてたときに
何回か言ってたよ」
シ「親世代の芸能人みたいな感じだ」
ノ「この分だと赤い彗星とかも知らなそうだな」
ユ「知らなーい」
シ「このバスの、赤いのに乗ってた人だよ。ってかさぁ、70年か、
そこらぐらい昔の人なんだから興味なくて当たり前だよ」
ノ「ザンスカールん時も出てきたらしいぜ。こう、バーって羽が
生えたやつ。あれヤバい」
シ「やめなって。この子、そういう雑誌も読まないから」
ノ「でもよぉ、あっちの方で作ってんだろ新しいの」
シ「ただの噂っしょ」
ノ「でも、すげぇよな。俺らのじいちゃんとかの頃の名前がまだ
今まで続いてんだから」
シ「記録映画もまだやってるしね」
ノ「一年戦争な。あれ画質きたねぇよ。俺はビデオで借りた0083とか
第08MS小隊とかのが面白かった」
シ「あれは戦後に史実を元に作った再現映画だからきれいなのは
当たり前じゃん」
二人の話についていけない。こういう話題に興味がないのは仕方ないに
しても、「ガンダム」くらい中学の歴史で出てくるといわれ、改めて
気持ちが沈むユウリだった。それ以前に、眠かった。
25 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 18:38:57 ID:eemzxC9a
SMS−S00 シュグナイド
全長 17.66m
本体重量 13.5t
ジェネレータ出力 7500kW
スラスター推力 106990kg
装甲材質 Hiガンダリウム合金複合装甲材
武装
ショットニードルパック
背部ウェポンデバイス(多目的マニピュレータを装備し、多数の武装を使用可能にしている)
ガン・スピア×2
ビームランチャー兼ビームライフル
メガマシンキャノンSPS
ビームソード×2
ビームシールド×2
解説
ソフィアの汎用新鋭MS
高い汎用性をもたせるための背部デバイス
が最も特徴的である、このデバイスは入手した連邦軍のコネクタの
データも採用されているため、連邦側の各種武装も使用できる
ロマニアから程近い宙域に戦艦「シュメン」が浮かんでいた。
メタルを想起させる派手な髪型・化粧と裏腹の正しく着込んだ軍服が目立つ
一人の女性仕官がテラスからロマニアを睨み付けていた。が、その表情は
いたって冷静だ。
「ま、いい・・・予定の台数は揃わなかったものの私の評価を上げるには
かえって好都合かもしれんしな。・・・フッ・・・もっとも、評価が下がった
からといって私に取って代われる猛者などおらん」
「アイア様?」
「いや、何・・・独り言だ。ロマニアの反応は?」
「今のところ目立つリアクションは、無しです」
「連邦の前線といっても、こんなものか。たった10年でのんびりと
しすぎなのだよ」
しかし、初の本格的作戦行動に他のシュメン乗組員は緊張していた。
>25
採用。型番違うから、ソフィアは植民地時代と独立後で
軍編成が変化したことにでもしとこっか
アイア・コッカ「驚くだろうが、私はロマニアに攻め入った
ことがある」
MS格納庫に集まったパイロット達から驚きの声が上がった。
アイア「いい思い出ではない。その頃はまだザンスカールの植民地
だったのだからな・・・ロマニアは突っ張るくせして、危なくなると
連邦に甘えるのが上手だ。そんな不埒な国家はこの宇宙から粛清する
必要があるのだ。そうだな?」
パイロット一同「はい!!!!!!!!!!!!!!!」
アイア「ようし・・・いいね。訓練どおりやればいい。経験上、やつらも
マニュアル通りの戦闘しかできん。我々の任務は、例のMSと
他の連邦の機密データをセンサー取得すること。それが終われば
速やかに帰艦せよ。くれぐれも、このアイアが出なければならんような
ことにはしないでくれよ」
フェレンツバロシュ
プロジェクト・ロマニアにおいて建造された宇宙戦艦。名前の由来は
かつてデラーズ紛争のコロニー落下後に北米ストリートチルドレン
収容所を作った地球連邦ネオユネスコの長官の名前。
艦内部の収容力は神宮球場に匹敵する。本格的な艦対戦を想定して
作られていないため、戦闘能力はイマイチだがMSの射出・収容
テンポは非常にスムーズ。
10機のハジ隊がコロニーの外壁を破壊し、その際に税関の
非常連絡回線を引き裂いた。これで時間は稼げるはずだ。
シレジア「・・・でね、その知り合いの子が」
ノマノマ「お前の信用できねー話はいっつも「知り合いの子が」
で始まるからな」
ユウリ「ふーぁ・・・眠い」
その時である。駅の中央口から凄まじい轟音が響いた。誰かが口論
している音ではない。何か大荷物が落ちた音でもない。交通事故?
それにしては乾いた音だった。揺れも感じる。
ロマニア皇国
ザンスカール戦争の時代は多くのコロニーが独立を求めて戦った。
その中でもロマニアは非常に激しい戦いの末、やっと独立を勝ち
取ったがそれは地球連邦軍・リガ・ミリティアの力による部分が
大きかった。それを勘違いし過剰に主権を求めたため孤立。
現在になって民間人への攻撃などの事実も明るみに出て国際的に
批判が集まったが、現在の政権に移行してからはデタント(緊張緩和)
が進み地球との貿易・文化交流も再開した。
しかしザンスカールとは未だに国交を断絶している。
32 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 18:48:12 ID:eemzxC9a
RAMA-Z―100 オシフィエンティム
延長線上の機体であり、ベスパがドッゴーラ等のMAを参考にして
次世代機として開発された大型機動兵器
機体全長 150m
全備重量 450.6t
ジェネレータ出力 9650kwh×4
武装
超大型Iフィールドジェネレータ×5
両肩部ハイパービームシールド
ビーム・メガランチャー×6
大型ビームラム×1
兵装ショットクロー(10連ビームストリングス装備)×100
ギガンティックミサイル×200
ヴァリアブル・ビームキャノン×10
超大型メガ粒子砲×1
拡散・収束メガビーム砲
コンテナ・ウェポンポッド「遊撃機雷・マイクロミサイル」×5
次の瞬間、三人は自分たちの体に今まで感じたことのない浮遊感を
覚えた。床下からの爆発でそこにいたすべての利用客がバラバラに
苦衷に投げ出された。中央駅を破壊したことで、市民の足を
一つ絶つことに成功した。
空で、地上でシュメンのハジ隊とロマニアのマジ・デウゼー隊が
激しい戦闘を繰り広げていた。
「マジの性能ってのはこんなもんなのか!?きっとSWWも搭載してや
しねェぜ!一応データはとっとくけどな!」
「ってェ事ァ全力でやっても何のデータも取られんわけだ!
殺っちまおうぜ!」
ただでさえロマニア側のMSは逃げ惑う市民を背にして戦っている。
劣勢は明らかだった。
>32
採用。
それから約一時間が経過した。ユウリが目を覚ました。
ユ「う・・・ん?」
起き上がって辺りを見回した瞬間、ザンスカール戦争の忌まわしい
記憶がフラッシュバックした。遺体にかけられた布は赤く染まり、
ミイラのように包帯でぐるぐる巻きにされた被害者もいる。その程度の
措置すらされていない人々は体中あちこちの裂傷から大量の血を流し
内臓や筋肉、骨が傷口から見えている者もいる。
こんな時のユウリは意外に強い。とにかく気を落ち着けるため、近くの
レスキュー隊員とおぼしき青年に声を振り絞って話しかけた。
「あ、あの・・・私と同じ制服の女の子と男の子を見・・ませんでした・・・か」
ユウリの恐怖感は周囲の地獄絵図はもとより、その光景が市民の
憩いの場である中央公園で繰り広げられていることにもあった。
しかし、都心ではここ以外に大量の負傷者や遺体を一時待機させる
広いスペースがないのだ。
「防大付属だな。たくさん見たよ。特定はできんな」
ユ「でも・・・友達なんです!何とか・・・」
「始発に乗っていた人らは最初の救急車で運ばれたよ。ここに
残ってるのは別の地区の被害者だ」
ユ「え・・・でも、じゃあ何故あたしは?」
「軽傷だから後回しにされたんだろ。そんなこともわからんのか?
救急車にもスペースの限界があるからな」
ユ「じゃ・・・じゃあせめて救急車の行き先だけでも教えてください」
「もし始発のMSバスに乗ってたのなら医科大付属病院だろう」
「ありがとうございます!」
彼は冷静だった。それがユウリを苛立たせた。しかし、彼もこれだけの
惨状を見るのはザンスカール戦争以来だったのだ。気持ちを落ち着かせ
なければこれだけ多くの負傷者をさばけない。
RM-01プリンスガンダム
YM−01FAYステアウア
MSN-800 八百式
MSZ-06S NEWZ(ニューズ)
RM-02チャウシェスク
SOFIA-07ハジ
SOFIA-08レントウ・マジウゼ
ZMV−S99X ソル・コンティオ
SMS−S00 シュグナイド
RAMA-Z―100 オシフィエンティム
MSN-800 八百式 ×
MSN-801 八百壱式 ○
だろ
ユウリはシャトルバスのように中央公園に到着しては次々に死傷者を
詰め込んで走り去っていく救急車の一つに乗り込んだ。
まるで通勤ラッシュの乗客を社内に詰め込むかのように、レスキュー
隊員達は死傷者を社内に力ずくで押し込んでいく。一応ユウリは
近くにいたスタッフに行き先を確認した。
ユ「あの、これは医科大付属に行きますか?」
「ああ。知り合いでも探してるのか?なら運がよかったな。
医科大行きはこれが最後だ。もうあっちでは全ての死傷者を
収容できんらしい」
ユ「あ、ありがとうございます!」
安堵の表情も、救急車の出発後には苦悶に変わった。息が詰まるような
肉と血の匂い、ぎゅうぎゅう詰めのスペース。それでも友達を見つけ
なければ・・・親を亡くした自分にとって最後の絆が消えてしまう
医科大学病院の前に到着した救急車。ユウリは死傷者の波を掻い潜り
外に出ると、絶望的な光景を目の当たりにした。ハジ部隊の攻撃で
病院は半壊状態になっていたのだ。入り口近くにも多くの患者が放置
されている。もはや、診療など行える状態にないのだ。とにかく多くの
人間を別スペースへ移動させただけの措置。
ユ「ひどい・・・こんな・・・っ!!!?」
その瞬間、撃墜された一機のマジ・デウゼーがすぐ横の関連施設に
衝突・爆散した。病院は激しい揺れで幾つもの瓦礫と鉄骨を落とす。
「管制室っ応答ないぞ!どうした!?」「そっちァいい!軍施設に
もっとよこせ!」「ほとんどの回線がブチ切られてんだ!人手は
残ってても動かしようがない!」「ニコライ少尉が?」
目まぐるしく動く人と声。その只中で一台のタンカにぶつかられた
ユウリは、ふっと後ろに振り向く。連邦軍の駐屯基地だ。
何・・・?頭の中で、黒板を優しく引っ掻くような、妙な旋律がこだまする。
何かあるの・・・この方角に・・・何・・・あの倉庫・・・?
今までに使っていなかった、全ての体力を振り絞ってユウリは走った。
とにかく、あの倉庫に何かがある。行かなくちゃいけない、と感じた。
行きすがら、道のど真ん中に転がる多くの死体。駐屯基地に入っていく
多くの軍用車がその死体を物のように轢いていく。
歩道からそれを横目に見て、ユウリは今までに感じたことのない、
抑えようのない怒りがこみ上げてきて表情を硬く歪めた。
「そうだ!精神病棟にも一機落ちた!とにかく早くしてくれ!
仲間が一人・・・死にそうなんだ!」
普段なら硬く閉ざされている基地のゲートは完全に開いている。
検問官の一人はライフルの薬莢に当たって頭蓋骨を砕かれており、
もう一人が必死に気遣いながらも大声で助けを求める。
「・・・・・・!?オイッお前!?」
ユウリはその検問官の横を全力疾走で素通りした。
ユウリ「ハッ、ハァ、ハァ、ハッ・・・・・・」
広大な滑走路を倉庫目指して失踪するユウリ。
「本当なのか!?」「らしい!らしいが・・・あんまデカい声で言うな!」
「そうだな。ただでさえこんな時、兵士の士気を下げる」
「ニコライ少尉!オレがやりますよ!」
ニコライ「イズモ・カトウか・・・しかし・・・」
イズモ「誰かがやらなきゃならないんでしょ。王子のデータが既に
入ってることは知ってます。初期化作業くらい知ってますから」
ニ「・・・仕方あるまい!責任は後で私が取る」
イ「ありがとうございます!」
「オイ!いいのか!?」
ニ「やらなければ、ここにいるスタッフ全員が死ぬ」
イ「よし・・・よし・・・いいぞ・・・来た!何だチョロイじゃないか連邦の
プロテクトは!後は・・・オレの個人情報入力だな」
その時、イズモは右から来る小さな影に気づかなかった。
イズモはコクピットの外からコンソール・パネルを操作していた。
つまり、横っ腹に蹴りを食らわされても回避できない体勢だったのだ。
事実、食らわされた。ユウリは全力疾走を助走に変えて荷台に
飛び乗り、機体をよじ登ってイズモを蹴り飛ばすとコクピットに入った。
ユウリ「初期化・・・・・・されている!いける!個人情報登録・・・
よし・・・メアド・・・は後でいいや」
普段なら考えられないスピードでキーボードを叩くユウリ。
「登録内容はこれでよろしいですか?」
ニコライ「オイ貴様・・・何をやっている!誰だ!?」
ユウリは「はい」を選択した。さすが連邦の最新鋭MS。
読み込みが早い。・・・・・・・・・あたしは何を考えてるの?
「登録完了です。あなたの名前は
ユウリ・イワノヴィチ・スターリニスカヤ です」
→1.起動
2.マニュアル表示
3.オート
4.SWW接続
5.メール
ユウリは迷わず1を選択した。ガンダムの目が光った。
45 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 19:26:08 ID:4dWcWlSp
またV厨か
また新作妄想厨か
また女主人公厨か
ニ「ヤバい・・・これは・・・イズモ!早く逃げろ!」
周辺にいた作業スタッフが一目散に倉庫から逃げていく。
その時、残存する全てのハジ隊が駐屯基地のテストスペースに
降り立った。
「大丈夫だったな。テストも兼ねて、一石二鳥よ」
「ああ・・・・・・んっ!?ありゃあ・・・・・・・・・」
「何だ?・・・ああっ!!!」
彼らの視線の先に、脆弱な倉庫を突き破って大地に仁王立ちする
Pガンダムの姿があった。・・・しかし動かない・まるでマネキンのようだ
「どうする!?攻撃す・・・」
ユウリ「こ・・・こちらユウリ!ユウリ・スターリニスカヤ!
任務どおり、目標のプ・・・Pガンダムの奪取に成功した!」
「ああッ?」
「何だアイツぁ」
「女の声・・・待てよ・・・アイア様の事だ、オレらだけじゃ不安に思って
腹心を忍び込ませてたのかもしれん」
「おい、みんな!待て!攻撃するな!仲間のようだ」
「よし。データ採取は帰艦後にしよう。引き上げようぜ」
ユウリは口元に不敵な笑みを浮かべた。
ご苦労だったな・・・さ、行こうか」
そう言って肩を貸そうとした二機のハジが隙を見せた瞬間、
ユウリは右のハジに強烈な右フックを食らわした!続いて
左のハジにショルダータックル。二機のハジが倒れ伏した。
ニコライ「何だありゃあ、まるで子供の喧嘩、駄々っ子じゃないか」
既に飛び立った三機のハジもさすがに異変に気づいた。
「オイ、あいつ・・・やっぱり!」
三機のハジは着地すると素早くPガンダムを取り囲んだ。
ユウリ「武器・・・武器は何か・・・無いの!何コイツ1?」
しかしユウリの反応は素早かった。倒れた二機のハジが持っていた
ビームライフル・サーベルをかき集める。
続いてやや近い間隔を保つ右の二機の足元にライフルを放つ。
滑走路の破片と爆風で二機のハジは一瞬、ひるむ。
すかさず左に回ったもう一機が襲い掛かるが、カウンターで
これを撃破する!
さらにサーベルで切り掛かってきた次のハジに一機めを担いで
投げつける。ここで出来た数秒の間を利用してビームサーベルを
構えたユウリはぶつかって倒れた二機を利用して迂回し、三機目の死角を
とって見事にこれを切り捨てた。
息せき切るユウリ。基地内は歓声に沸くスタッフと事情を知る数名の
反応が奇妙なほどにコントラストをなしていた。
ニコライ「違う・・・あの娘・・・敵のフォーメーションを読んでいた!
現状で出来うる限りの最大限の策を、一瞬で思いついた」
イズモ「女子高生だ!よくわからんが・・・女子高生なんだ!」
イズモ「女子高生に奪われた!つかまえるんだ!」
そのころ、アレーナ・ヨルダネスクは自分の屋敷に近づく全ての
ハジを撃墜し、軍施設へ向かっていた。噂の連邦の機密もあるし、
あの近くには国家の重要施設が集まっている。と、いうことは
病院もあるのだ。
アレーナ「今からでは・・・遅いか」
真っ赤な塗装と肩のヨルダネスク家紋章が鮮やかに輝く「ステアウア」。
やっとのことで基地へたどり着くと、そこには見たことの無いMSと
倒れた五機のハジ。
ア「何・・・どういうの?あなた!連邦か、皇国軍の方ですか?」
ユウリ「はぁ、はぁ・・・?ア、アレーナ・・・ヨルダネスク様?」
ア「!あなた・・・ユウリさん?まさか・・・」
いつの間にか、日が暮れようとしていた。
ここまで進んどいて悪いな
V厨の俺から一言
リガ・ミリティアや連邦の有志が木星船団を放っておくとは思えない
主観ですがね
>50
どういう形で戦争に絡んでくるの?
ついにきたか
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 中村千絵
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ノマノマ 矢尾一樹
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
55 :
名無しさん:2006/01/25(水) 20:06:20 ID:/uO1niSH
キャスト
メカニック 川本成 管制官 津田健次郎
レスキュー隊員 山崎樹範 基地職員 近藤孝行
シュメン乗組員 喜安浩平 並木のり子
松山鷹志
中川玲
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
村田達哉 三田光 小出翔子 小林利光
財全信行 堂本平治 田島幹久 太田司
信義一平 兵頭敬 御門武 福本洋平
子守田節子 南伸一郎 両国力士 北島直美
川森祐樹 上野健太郎 村松純也 大野美知恵
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
浦田翔 恩田尚之 新田千恵美 平島竹也
川崎美津子 久米田康之 斉藤智 木野誠
浦島戒 江口久司 くりた睦 運河開通
大正浪漫 栄養満点 小野塚カホリ 志藤由比
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
>>51 それらしい設定とか付け加えてはどうかってこと
無理に絡ませる必要は無いと思う
ソフィアは開戦前まで密かに兵員や兵器を少しずつ確保、統合を図ってきた。
さらには旧ザンスカールから持ち出された技術を元に
各サイドの諸勢力からもたらされた最新技術を交えた独自のMS開発も行っている。
これらを支えるソフィアの軍資金の出所には、地球連邦や木星船団、そして各サイドの諸勢力に
強力なコネクションを持つダンテ現ファレナ市長が一枚噛んでいると噂される。
ダンテはザンスカール統治下ではマリア主義を揶揄するなど帝国からは不穏分子と目されていたが、
ザンスカール敗戦による混乱を背に着々と力を付けていった人物である。
ここ数年は、諸勢力の敗残兵や亡命技術者などの取り込みに協力し、
今回のロマニア皇国侵攻にも深く関わっていると目されている。
一方、ダンテとも親交の深い現ソフィア軍のゴッズ大佐は元ベスパ将校であり、
その人脈を利用して連邦への投降を拒んでいた旧ザンスカールの人員を部隊ごと密かに匿い、
秘密裏にソフィアの軍事力増強を図ってきた。
開戦前、ソフィアの主力機はザンスカール戦争後に各方面から購入していた中古のRGM-122ジャベリンと
目されていたが、開戦後これらの多くはその他の旧型機と共に本土防衛に回されている。
実質的な主戦力でありロマニア皇国を襲った部隊は
旧ザンスカールの残存兵器とソフィアの独自MSハジを中心に編成されていた。
尚、ロマニア皇国侵攻に用いられたソフィアの兵力は戦闘で確認されただけでも次のとおり。
戦艦アマルテア級
巡洋艦カリスト級
巡洋艦サラミス改級
SOFIA-07 ハジ
SMS-S00 シュグナイド
ZM-S06S ゾロアット
ZM-S24G ゲドラフ
RAMA-Z-100 オシフィエンティム
*ソフィアの開発部門はその成り立ちからも容易に推測されるように整合性が未だ確立されていない。
その為、開発チームは乱立しておりチーム毎に型番の付け方が異なる。
有力なだけでもSOFIA、SMS、ZMの三つが確認されている。
ZMナンバーは旧ベスパの開発チームによるもので
ザンスカールの技術・コンセプトをかなりの部分において受け継いでいる。
また、このチームによって、かつての幻の機体ZMT-S37S ザンスパインが再現されつつある。
断片的に持ちだれたデータを元にしているものの、機体本体は既に実機の製作が開始されるまで進んでいる。
しかし独自武装のティンクルビットに関するデータは大幅に不足しており、これは実装されない可能性が高い。
(かつて試作された機体はザンスカール戦争終結後に連邦に接収されている)
>>45 まぁ、3番目はいいんじゃないか?
いつまでも男が主人公では性別間の意見の相違が出ないんだから。
まぁ、某種のように女性の脚本なのに趣味に走ったわけのわからない例はあるが。
背景 シャフト デジタル撮影 広川二三男
田中雄平 謹賀ゆかり
デジタル彩色 サンライズ・ジャカルタ ティ・ニシムラ
プロダクションIG IG新潟
色指定 中山雅史 許斐智子
中村正剛
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
>59
了解。
>60
了解。第二話から交代ね
>62
その為に今回は腐女子臭のする脚本は極力外すよ。
編集 櫻井崇 制作進行 睦月洋子
録音 郷田武 美術進行 如月直樹
音響効果 富士野爆発 仕上 プロダクションIG
選曲 千住明 美術 木村真二
記録 坂東玉三郎
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 HITOMI
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 まついひとゆき 演出 西久保瑞穂
作画監督 小林利光 絵コンテ ジャック・タチ
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「あたし、これ・・・どういうの?無我夢中で乗り込んだところまでは
覚えてるんだけど・・・ええっ!?あたしがこれのパイロット!?
そんなことより、友達をみんな探さなきゃ!
来週の 機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ベスパの女豹アイア
ガンプリは、みんなで見てね!」
ZMG-S06X ソル・シャッコー
頭頂高 14.9m ■重量 9.2t
■ジェネレータ出力 7,960kw ■スラスター出力 84,700kg
■装甲 ファインガンダニュム複合装甲
■武装 ビームソード兼大型ビームシールド→両腕
ハイパーメガ粒子ライフル×1
腰部円周部20連装アタックストリングス
ビームホーン→頭頂部
背部対艦・要撃ウェポンシステム「メガビーム砲、スツルムビット×10
スプレーミサイルコンテナ、拡散・収束メガ粒子砲」
厨な設定スレより。今後はできるだけこっちでおながいします
ロマニア付近に滞宙するソフィアの戦艦「シュメン」。
作戦の失敗に艦内は沈痛な空気が流れていると思いきや・・・
アイア「で、それは五機のハジを一瞬で倒した、と言うのだな?」
「はぁ、戦い方はメチャクチャですが何分MS自体が」
帰艦したのはアレーナに倒された五機のうち二機のパイロットである。
アイア「ふ、まぁそう固まるな。マジ・デウゼーだけでなくステアウア
のデータも取得できたのは望外だったぞ。それに、予想外の強さ
を見せた例のMS・・・久しぶりに震えがきそうだ」
「はっ?」
アイア「わからんのか?つまりこのアイア・コッカがザンスカール戦争
以来の出撃をするということだ。レントウを出せるようにしておけ」
「ハイ・コンティオは?」
アイア「貴様には記憶力がないのか?あれは件の連中との紳士協定で
一時的に借りているものだ。こんなところで傷つける理由はない」
半壊状態の連邦軍駐屯基地に佇むPガンダムとステアウア。
そして倒れた五機のハジ。しばしの沈黙をアレーナが破った。
アレーナ「何をなさってるの?さ、早く投降させるのよ」
ユウリ「とう・・・こう・・・?」
アレーナ「捕まえる、ということですわ!まったく・・・ライフルなり
何なり、ハッチに突きつけなさい。ここに残っているメカニックの
皆さんは、聞いている限り非武装ですわ。私たちがやるのよ」
しばらくして、ハジのパイロット全員を投降させることができた。
しかし安堵感が流れた現場に、またしても緊張が走る。
「避難民は急ぎこの艦に乗り込んでください。繰り返します。
残っている避難民の方、急ぎ連邦軍駐屯基地に集合してください」
フェレンツバロシュ(以下FB)には既に火が入っていた。
アレーナに促されるままFBにPガンダムを乗りつけたユウリ。
「それだ。そこの赤いボタン。それにつかまればいい」
「吊革」を利用して格納庫の床に降り立ったユウリ。征服はところどころ
裾がボロボロに破れ煤けている。が、そんなことよりも集まったスタッフは
Pガンダムを動かしていたのが女の子だったことに驚愕した。
「オイ・・・マジかよ」「あれを、あの娘が?」「大したもんだなぁ」
「パイロット候補生じゃねぇか?あの制服は防大付属だよ。繰り上がり昇格
ってのも最近はあるからな」
ユウリ「あ、ちょ、え・・・と、その・・・」
すかさずユウリに駆け寄り、出身地やら電話番号やら聞いてくる不埒な
若いスタッフを掻い潜ってユウリは叫んだ。
ユ「ノマ・・・いや、シレジア・ファン・ホーヴェンを知りませんか!?」
怒声を含んだ叫びに嬉々としていた男性スタッフたちが静まる。
「あ、ああ・・・そんなのは知らんが、君の高校は全校生徒をメールで校舎に
集めたようだ。いちばん先に収容したから、今は居住区にいるはずだがね」
ユ「へ?」
場所の聞かずに走り去っていくユウリを、壁にもたれかかった
アレーナが冷ややかに凝視する。ユウリが去った後、男性達の
視線は赤い自作パイロットスーツで浮き彫りになったアレーナの
鮮やかなスタイルに釘付けになっていた。
シレジア「ユ・・・」
ユウリ「シレジア!!」
床に敷かれた簡素な布団に横になっていたシレジアに、ユウリが泣き
ながら抱きつく。よかった。足にかなり長い包帯を巻かれているが、
他は目立った負傷の形跡がない。多くの避難民が既に居住区に詰め
込まれており、後から来た人間は容赦なく通路を寝床に割り当てられる。
シ「よし、よし・・・だーい丈夫だってこんなん・・・」
ユ「ノンちゃんは?」
シ「メシ食いに言った。購買にね」
ユ「・・・?購買?」
シ「あれ、アンタ聞いてないんだ」
後から聞いた話では、いまここに生き残っているウチの生徒は
登校前に学校からの連絡でソフィアのMS隊襲撃を知らされ家族と
共にスムーズに逃げられた子も多いらしい。もちろん、途中で
流れ弾や瓦礫に当たって負傷したり、中には死亡してしまった
かわいそうな子もいるようだけど・・・
ノマノマ「とりあえず、メシ食えメシ。泣いてねーで」
ユウリ「んっ、んっ・・・うん」
シレジア「ウチらは、気がついたときにメール来たんだよ。ケータイ
も壊れてなくて運が良かったんだ。アンタの話じゃ病院のほうに
行ったら死んでたね・・・ん?って、アンタあんなとこで何してたん?」
ユ「あ、それは・・・」
ノ「ケータイ壊れたんじゃないなら、電話すりゃよかったじゃねーか。
ったく、まぁユウリのやりそうな事だけどな。毎日だし」
ユ「えっ・・・・・・・・・とぉ・・・」
シ「っだよ、教えなよ」
ユ「・・・・・・・・・ガンダム乗った」
シ&ノ「はぁ?」
その瞬間、室内が奇妙な浮遊感を帯びたことを察して三人の体勢が
微妙にくずれる。
「艦内の全ての人達にお知らせします。只今より本艦はコロニーを
離脱します。繰り返し連絡します。本艦は・・・」
OPはMIOがいいと思いまーす、EDはJAM Project feet 松本理香&奥井雅美がいいでーす
>>9 小学校低学年にアピールするヒロイン物=おっきなお友達の欲望のはけ口
になっちゃうきがするんですが。
スムーズ・・・というよりはスルーだった。税関も港もあちこちがその
機能を果たしていない。おまけに連邦軍の最新鋭艦である。
ノーチェックでFBは宇宙に出た。
アレーナ「説明は、当然あるのでしょうね?」
ニコライ「まぁ落ち着け。その為に君らをブリッジに呼んだのだ」
制服姿に着替えたアレーナと、ユウリ達三人はブリッジ、つまりこの
艦の指揮系統の神経中枢に集まった。神妙な顔のユウリとアレーナに
ひきかえノマノマとシレジアは物珍しそうに辺りをせわしなく徘徊し
あげくスタッフに話しかけたりもしている。
ユウリ「そうですよ、家族が見つかっていない人もいるのだし、家を
放り出すなんて・・・とても辛いと思います」
ニコライ「それはわかるんだが、今は国交のある近辺のコロニーに
身を寄せてもらうか、連邦の救援が受けられるとこまで移動するのが
ベストだ。より多くの人を救うためには仕方のないことなんだ」
ユ「そんな・・・」
ア「・・・ま、そういう説明さえあればわたくしは別に問題ありません
ことよ。正論ですし」
>75
それ、もらい。何なら勝手に作詞しちゃっていいよ
>76
現状ではそうなるね。小さい女の子は、女の子主導でストーリーが
進んでれば何となく見てもロボットに乗り込んだ時点でチャンネル
変える確率高いからね。
そこで、MS登場の瞬間をいかに「変身」みたく演出するか、あと
必殺技ってのも場合によっては必要になってくるかもね。
>>78 必殺技は後継機からって事で・・・
プリンセスカノンがいいと思いまーす
女の子むけにつくってるようでキモオタ受けする要素を
あえていれてる気がなんとなくするんだよね、今のアニメ業界って。
>>78 魔法ステッキを操縦パネルに突き刺して操縦とかだめ?
ジュウレンジャーとかガンダムXみたく。
>79
採用。ストーリー中盤の新ガンダムの必殺技ね。
どうせだったらユウリ・シレジア・アレーナの合体必殺技も
欲しいな。そういうのって女の子がごっこ遊びでやりそうでしょ
>80
採用。でも魔法ステッキは微妙wどうしても君がそれでやりたいと
言うのであれば構わんが。ケータイとかどうだ?
コミカライズは島本和彦でどうだ?一応少女漫画描いた経験あるし。
ユウリが未だに憮然とした表情を浮かべていたその時!
ブリッジ内が激しく揺れた。航路修正ではこんな衝撃は起きない。
ニコライ「何だ!?」
「右舷・・・いや!砲座です!やられてます!」
ニコライ「敵か!?早くセンサーを!」
「識別信号は、上から白、緑、赤。間違いありません!
ソフィアのMSです!・・・が、ハジとは比較にならない速度で接近中!」
アレーナ「まさか、アイア・コッカでは・・・」
ニコ「ベスパの女豹が!?・・・バカなっ」
シレジア「艦長ぉー、落ち着いて下さいよ。どったんすか?」
ニコ「・・・仕方あるまい!アレーナ君はステアウア、ユウリ君は
ガンダムで出てくれ。現状で動けるパイロットも随時戦闘態勢で
待機だ!」
>82
いいね。連載はどこでやろうか?
>>82 詳細キボンヌ、少女漫画ってマジっすか?
プリンセスカノンは呪文で出した方が言いと思いまーす(デモンベインみたいに)
合体攻撃はプリンセスブレードとプリンセスカノンとプリンセスアローのハメ技で
>>85 読みきりで描いたことがあるらしい。
島本和彦のホームページに確か当時の記事があったよ。
>>86 早速行ってきます、サンクス!!
プリンセスブレードは超長くて身の丈ぐらいでよろしく
>>87 「恋の資格がナッシング」でググっても出るかも。
島本和彦が駄目なら少女漫画出身の梅図かずおはどうよ?
ホラー系嫌だし島本万歳なので・・・あの人響鬼の同人書いてたんだ・・・
ときた光一なら少女もロボも描けるぞ
そこで戸田泰成ですよ。
ユウリ「えっ!?そんなぁ・・・」
アレーナ「まったく・・・どこまで世話を焼かせる気なのかしら。
行くわよ!まだ更衣室の場所も憶えていないのでしたらね」
「いよぅガンダム娘!頑張れよ!」
状況がわかってるのかいないのか、冷やかす誘導員を横目にユウリは
付属エレベータでそそくさと、あのコクピットへ再び入った。
ユウリのパイロットスーツは白い正規の連邦用。と、いってもこの
新モデルを使うのはなんと彼女が初めてなのだが・・・
何よりさっきから感じる不自由感がユウリを蝕んでいた。これが無重力
というものだと、わかってはいるのだがここに来るまでもさんざん
横道に外れたり、人にぶつかったりアレーナを苛立たせた。
アレーナ「ユウリさん!あなた携帯電話は持っていて?」
ユウリ「えっ、あー・・・はい!持ってます!」
ア「メニューボタンを押しながら、8,0,1と押しなさい。
次に右手のアダプターに置いて」
ユ「えっと・・・ここか」
ア「いい?置きました?そしたら入力スキップ画面が出るわ。
パスワードにF、U、J、Y、O、S、H、I。できた?」
>>90 やっぱアストレイみたいに二人に書かせるかwww
残念ながら今日はこの辺で。
>>93 せめて名前を作者にしてよ、みんな名無しで誰が誰だか訳わからん
・コーディリアU(アマルテア級)
全長455m
全幅151m
ザンスカールの主力戦艦アマルテアを改修した大型戦艦。
元のアマルテアが優秀な性能であったため、外観的にはほぼ同じ形態。
長所であった全方位に死角のない火力をさらに強化させている。
・キャリバン(カリスト級)
全長305m
全幅70m
ザンスカールの巡洋艦カリストの改修艦。MSの搭載は空母アリエルが担っているので、
攻撃能力の大幅な増強が可能になった。原艦とは艦隊戦能力が桁違いに高く、
連邦との初期戦闘においてはMS戦をすることなく、連邦艦隊を沈めていったとされる。
・空母アリエル
全長(詳しい人よろ)
全長(詳しい人よろ)
ソフィアの中核を成す軽空母。MS・MAを多数擁している。補給要塞としても機能し、
移動力に優れたこの空母でソフィアは圧倒的な進軍能力と戦線展開力を得ているようだ。
なお、ザンスカールの艦が木星の衛星から名づけられているのに対し、
ソフィア系戦艦は天王星の衛星から名づけられているようだ。
勝手に創作
PガンダムEG(エレガントゴージャス)
壊れたプリンスガンダムを改修した機体、ゴージャス感があるが戦闘能力が高く、搭乗者を高飛車にする
「戦闘能力増加装置」がついている、これを使うとテンションが高くなり前が見えなくなりがちになる、なので
ナビゲーターとして複座式になり、最高3人まで乗る事ができる
武装:センスシールド(たたむと剣に実体剣として使える)
スカートボム(スカートの内部に機雷や対地爆弾を大量に内臓し空中でばら撒く)
ヘアーファンネル(髪がメデューサの如く襲い掛かる、斬ったり撃ったりできる)
光の翼(V2のそれと似てるがこっちのほうが出力が高く天使のような翼になる)
エレガントブレード(必殺武器、威力は搭乗者の精神力を力とする、長時間使うと気絶する)
ゴージャスカノン(必殺武器、威力は搭乗者の感情を力とする、連発すると戦う気をなくす)
イメージ的にはノーベルが白いゴスロリでV2って感じ
ZM-S09SC トムル
■頭頂高 14.9m
■重量 9.6t
■ジェネレータ出力 5,440kw
■スラスター出力 80,240kg
■装甲 チタン合金ネオセラミック複合材
■武装 ビームトマホーク×2
ビームサーベル×2
ビームシールド×1
ビームライフル×1
脱出ポッド
ZM-S09Gトムリアットを宇宙戦仕様に改造したソフィアのMS。
ビームローターを廃し、スラスターやアポジモーターをゾロアットのものに換装した他、
整合性を含め各部を宇宙戦を意識したものに手直ししてある。
ヘリコへの変形機能は失われているが、元々の機体設計により全方位モニターには換装されていない。
ZM-S09Gトムリアット自体の残存数が少ない中、ソフィアが僅かに改装を加えたに過ぎないが、
ロールアウトより15年近くが経った今でも第一線で通用するポテンシャルを秘めている。
おお、色々出てるな。これからもよろ。
>96
二号ガンダムとチャウシェスク・ステアウアの合体ということで
いいかな?複座式だし。
>85・87
プリンセスカノンてどんな技?竜巻みたいなの?
プリンセスブレードはシレジアの必殺技でいいか。性格にも合ってるし
プリンセスアローはアレーナの必殺技として前から考えてた。お嬢様だし
弓矢の習い事もやってる、と。
ユウリ「きたっ!!」
コクピットがピンク色の眩い光に包まれ、ユウリは何か生まれ変わった
ような爽快感を味わう。
アレーナ「どう?いいものでしょう。今時、携帯電話があれば何でも
できるのだから活用なさい。そうやればいつでも面倒な立ち上げ
作業を省略してMSを起動できる状態にできるのだから」
そう言ってアレーナは射出口までステアウアを移動させる。
「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア・・・出る!」
「えっ・・・とぉ、あ、そうだ。ユウリ・スターリニスカヤ、
プ、えー・・・プリンスガンダム、行きます!」
二機のMSが鮮やかにVの字を描いてFBから射出される。進路を
重ねようとユウリが軌道修正した・・・その瞬間!!!
アレーナ「えっ!?」
ユウリ「わっ!?」
見事に二機のMSが頭と頭を合わせて衝突した。
ア「あなた・・・これは冗談事ではすまされませんわよ!!!」
ユ「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナ・・・あっ!!」
高速で接近するレントウと二機のトムル。
アイア「いらんというのに・・・まぁいい」
そのあまりの速度と威圧感に固まるステアウアとPガンダム。
アイア「久々にファーストクラスの機内食を前にした気分だ」
アレーナ「ユウリさん散って!」
ユウリ「え?」
アレーナ「散るの!左右に分かれるってこと!」
ユウリ「りょ、了解っ!」
・・・次の瞬間、二機のMSはまたしてもぶつかって体制を崩した。
二人とも相互にお互いのいる方向へ動いたからである。アレーナは
クロスする形で敵機を挟み込みたかったようだが、そのイメージが
うまく伝わらなかったようだ。何より初めての宇宙空間でバランス
感覚が鈍っている。
アレーナ「わたくし本当に怒りますわよ!冗談ではないと言ったはずですが!?」
ユウリ「う、そんなこと言われても・・・風船の上に乗ってるみたいで・・・
うまく、思ったように動かな・・・ぐッ!!!!!!」
レントウの強烈なタックルでPガンダムが吹っ飛ぶ。続けて背後に周り込んだ
アイアは脚部からビームサーベルを取り出し、自分目掛けて飛んできた
Pガンダムの畩の装甲をゴッソリ切り裂いた。
ユ「っぐうう!!!」
アイア「フェアじゃあない・・・宇宙はこういうところさ。しかし、フェアじゃないと
言ったって、相手は自分の有利な場所をわざわざ選択してくれるとは限らん。
それが戦争というもの」
ユ「・・・戦争?」
接触ざまにお肌の触れ合い回線で聞こえたアイアの低く絞った冷たい声。
全てに萎縮したユウリは距離をとって様子を伺うしかなかった。
アレーナ「アイア・コッカ!」
アイア「うん?」
素早くライフルを取り出したステアウアの連射をレントウがかわす。
続けて周囲のデブリとレントウ目掛けて四連射。レントウを中心に
台形を描くようにアイアの退路を限定していく。
アイア「これは、これは・・・こっちの赤いのは少しはやるね」
アレーナ「ユウリさん!そこの二機を!」
ユウリ「へ?」
戦域から距離をとったPガンダムに二機のトムルが襲い掛かる。
一機がビームトマホークで切りかかりもう一機はライフルを構え
Pガンダムが間合いから抜け出る瞬間を狙っている。
完全にテンパったユウリはPガンダムを内股でバタつかせて必死に
逃げ回った。
アイアは冷静にライフルの弾道を読むと、今度は同じ戦法でステアウア
の動きを束縛する。そして組み付いたレントウはサーベルをハッチに
突きつける。コクピットにむせかえる熱さが充満した。
アレーナ「ぐっ・・・うう!!!」
アイア「な?無理だろう?」
他方ではPガンダムが二機のトムルのヒット&アウェイを必死に
回避し続けている。そう、回避しているだけで攻撃できない。
ユウリ「ううっ・・」
アレーナ「ダメ・・・・・・か」
その時!FBの方角から黄色い光が近づいてくる。そこから発した
細く鋭い光弾が一機のトムルの腕部をとらえビームトマホークを弾いた。
シレジア「なーにしょっぺー戦いしてんだよっ!!!」
アレーナ「その声・・・シレジアさん!?それにチャウシェスク!?」
ユウリ「シレジア!!」
シレジア「うっし!んじゃやるか!」
チャウシェスクの脇から爪先にかけて、まるで鍛え方を間違えた
ボディビルダーのようにわずかに膨れた部分がある。シレジアの
ボタン操作でパカッと割れたその膨張部はチャウシェスクの
全長ほどもあろうかという巨大な剣に変わった。
シレジア「いっくぜぃ!!」
その薙ぎは滞宙する三機のMSを点で結ぶような軌道で振られた。
瞬間、二機のトムルは下半身を切断される。宇宙用へシフトしたために
ヘリコ変形もできない。つまり事実上敗北を喫したわけだ。
さらに数秒間隔を置いてステアウアと組み合っていたレントウの
頭部に亀裂が走った。
アイア「!?」
怯んだアイアはレントウをステアウアから離れさせる。この空白の
数秒を利用して三人の少女は各自のMSを一箇所に集合させた。
誰が命令したわけでもなく、自然な行動だったのだ。
アレーナ「礼を言います・・しかし残った一機、あれは手強いですわ」
シレジア「みたいだね。どうする?」
ユウリ「あたしに任せて!」
普段からは考えられない人間の、考えられない台詞にアレーナと
シレジアを耳を疑った。何か考えがあるのか・・・
ユウリとて無駄に逃げ回っていたわけではない。必死にマニュアルを
読み込んで、その中から「PC」というキーワードを抽出した。
これが武器の名前なのか、何なのかわからないが・・・操作方法は
いたって簡単。そして「レバーに気持ちを集中させる」という抽象的
ガイダンス。しかし抽象的でもユウリにとってむしろ好都合だ。
アイア「コイツたち・・・一体、何だ?」
そう呟いて体勢を整えていたレントウを、突然に光り輝く突風が
襲った!すさまじい気流だ。潰されたメインカメラが視読困難な
警報を表示する。避けるしかない!
ユウリ「いっ・・・けぇ!」
レバーを力いっぱいに握り締め、反動を耐えるユウリ。
歯をこれでもかと噛み締める。
とっさの動きで猛烈な渦から逃れたレントウを第二撃が追った。
アレーナ「そこっ!!」
無駄のない動きで背部に収納されていた弓のような武器を取り出した
ステアウアが引き金のような部分を引っ張ると、対応する二つの
頂点からビーム光が発しやがて一本の矢を中腹に形成した。
アイア「うっ!!!」
その弾道が見えていなかったアイアはビームアローをレントウの
脚部にまともに浴びた。屈辱・・・
レントウは身を翻してシュメンに退却していく。
アイア「このアイアを退却させる・・・・・・忘れんぞ」
アイアはあのまま戦っても三体のMSを撃破できただろう。
しかし、前線で戦うことがアイアの仕事ではない。まだまだ
やる事がある以上、こんなところで無駄なダメージは負えない。
シレジア「しっかし、ロマニアの薔薇ったってあんなテンパるところは
ウチらと大して変わんないねぇ」
アレーナ「お言葉ですけど、あなた最後はただ見ているだけじゃあり
ませんでしたこと?御自分の言葉と振る舞いをよく咀嚼吟味して・・・」
シ「んだとぉ!」
ア「私は事実と正論を適度に整理配合して言ったまでの・・・」
シ「・・・!!!」
ア「・・・!・・!」
ユウリ「ちょ、ちょっとぉ。みんな無事だったんだから喧嘩なんて」
シ「っるさい!!!」
ア「だまらっしゃい!」
三機のMSは何やら揉み合いながらもFBに帰投してくる。
「あの娘達・・・何なんでしょうね?」
ニコライ「わからん。しかし、戦力として計算はできるかもしれん。
ドニエプロペトロフスクまでは彼女ら中心に回していくしかないな」
MS射出口付近はスタッフと避難民の歓声で溢れ返っていた。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 折笠愛
アレーナ 白鳥由里
ノマノマ 矢尾一樹
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
メカニック 川本成 ブリッジメンバー 津田健次郎
山崎樹範
須藤信吾 基地職員 近藤孝行
シュメン乗組員 喜安浩平 並木のり子
松山鷹志
中川玲
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
村田達哉 常村宗 小出翔子 塩山紀生
満田愛 村瀬毅 田島幹久 武藤翼
渋谷千太 兵頭敬 高原万葉 木島良一
凪房子 南伸一郎 佐藤秋葉 但馬直久
川森祐樹 上野健太郎 津島仁 大野美知恵
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
背景 シャフト デジタル撮影 広川二三男
ガイナックス 謹賀ゆかり
デジタル彩色 宗像修三 友近悠里
プロダクションIG IG新潟
色指定 中山志保子 楢崎正人
上田詩織
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 櫻井崇 制作進行 火影忍
録音 骨川脛男 美術進行 蛙軍曹
音響効果 富士野爆発 仕上 サンライズ・ブルネイ
選曲 千住明 美術 木村真二
記録 口惜谷負犬
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
動画入れ忘れた。動画がなくちゃ紙芝居じゃん
脚本 隅沢克之 演出 井内秀治
作画監督 塩山紀生 絵コンテ 井内秀治
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「シレジアも加わって、やっと頼もしくなってきたあたし達
MS隊だけど、どうも意見が合わなかったり喧嘩するわでもう
大変。やっと補給を受けられるところまできたんだけど・・・
あたしはそこで忘れられない、忘れていなかった過去に、触れた。
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
幼少の傷跡
ガンプリは、みんなで見てね!
>>96の続き
プリンセスカノン、かの昔に伝説の武器として地底に沈められたムー大陸の遺産をトレビアンに改造、
強化した武器、コンドル型人口知能操作型支援機「ビスマルク」を軸にエレガントブレードを持ち手に、
ゴージャスカノンを砲身にした最強最悪の武器、尚使用にはミノフスキーエンジンからもENを流用する
のでPガンダムのミノフスキードライブが一時停止して飛べなくなるがビスマルクについてるフライトシ
ステムを使う事で飛ぶ事ができる、しかし出力が弱いので移動づらいにしか使えない
イメージ的にはクウガが緑の時使ってた弓矢みたいな感じ、飛ぶのはENなんだけど圧縮して固まって
いるので実弾扱い
これにはウッソとか旧キャラでないのか?
>119
それをいま言っちゃうとつまんないから。
>>98 乙です。
>>95 こんなんでどうだろ?
空母アリエル(アリエル級)
■全長720m ■全幅195m
ソフィアによって建設された新造空母。
一見するとザンスカール帝国軍のスクィード級戦艦をそのまま一回り大きくしたような外観をしている。
艦首に2基の大型カタパルト、その付け根付近に16基のMS用カタパルトが用意されており
多大な兵力を圧倒的な速度で周辺空域に送り出すことが可能である。
ただし、艦首に搭載された大型ビームシールドを展開中は、
当然ながらカタパルトを用いたMS・MAの離発着は不可となる。
背面には計16基の大型スラスターが据えられ、戦艦や巡洋艦にも引けを取らない強大な機動力を有している。
護衛艦との併用を念頭に純空母というコンセプトで開発・運用されており、
名実ともにMS・MAの搭載と補給任務に専念している。
そのため艦独自の武装は計4門の二連装メガ粒子砲と8機の大型ミサイルランチャー、
艦橋付近の対空機関砲のみとなっており、艦首のビームシールドとその巨体を差し引いても、
単艦では対艦・対MS戦ともに心許ない仕様となっている。
他にも同型艦が存在するようである。
ついでに
MW544B-SC サンドージュ・ソフィアカスタム
■頭頂高 22.7m ■重量 28.4t ■ジェネレータ出力 8,240kw ■スラスター出力 77,000kg
■装甲 ハイチタン合金ニューセラミック複合材
■武装 オンリーネイル・ヒートダガー・ビームストリングス・シュツルムファウスト・40mm頭部バルカン
コロニー公社のズブロフ氏が開発した戦闘用MW(モビルワーカー)のカスタム機。
氏は、ザンスカール戦争において実戦データを取得し、戦争終結から数ヵ月後、
MW544Bを基本に若干の仕様変更を行い各種のオプション兵装も用意して、
多方面に受注生産方式の営業を掛けたとされる。
しかし、コロニー防衛などには最適であったサンドージュも、
拠点防衛より攻勢を重視する宇宙戦国時代にあっては氏が見込んでいたほどの売り上げを果たせず、
結局コロニー公社は戦闘用MW部門を大きく縮小することとなった。
MW544B-SC サンドージュ・ソフィアカスタムは、ソフィアがかつてコロニー防衛用にコロニー公社から
買い上げたMW544Bのカスタム機であり、オプション兵装の頭部バルカンやヒートダガーを内臓している。
また、この他にも敵との戦闘でコロニー外郭を傷付けないように各種武装はビーム兵器を
極力排除したコロニー防衛仕様となっており、総合的な攻撃力は原型となるMW544Bを下回っている。
しかし、強化されたジェネレータ出力はその全てがサンドージュの主兵装であるビームストリングスに
割り当てられており、近接格闘戦では決してあなどれない充分な戦闘能力を保っている。
ソフィアはコロニー防衛用に計3機のMW544B-SC サンドージュ・ソフィアカスタムを購入したが、
ロマニア皇国侵攻にあたり、そのうちの1機が空母アリエルに配備され、
補修任務とともに後方ノズル部付近の防衛任務に当たっている。
機 動 戦 姫
ガ ン ダ ム P
©サンライズ・ガンプリ製作委員会
123 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:06:36 ID:???
企画 サンライズ
原作 矢立肇 富野由悠季節
(「機動戦士ガンダム」より)
124 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:10:12 ID:???
キャラクターデザイン 小林利光
メカデザイン 大河原邦男
カトキハジメ
石垣純哉
扉は開かれた 誰かがあたしの名前を呼ぶ
125 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:15:49 ID:???
デザインワークス カトキハジメ
メカ作画監督
\_ヾ _ゞ )
ゞ ,(、、ゝll ;l //ノ ノ
(、、 ,) ll ノ ))
ゞ ,r |ll lll ,,ノ~
〉 /ヾ l|
. ゙" ゙" ゙" ゙" |l ゝノ/l |
|l ll 〉 |
゙" ゙" ゙" ゙"゙ " ゙"゙ "゙ ゙" |,| ノll| ゙" ゙" ゙" ゙"
゙" ゙" ゙" ゙"゙ "゙"゙ "゙ ゙" ゙' ノ l ∧ |
゙" ゙" ゙" ゙"゙ "゙" ゙"゙ ゙"゙' ゙"゙"" 〉ノ |ll ヾ゙"
゙" ゙" ゙'"ノ し、 し ヾ" ゙" ゙" ゙"
゙" ゙" ゙" ゙"゙ "゙"゙ "゙ ゙" ゙゙" ゙
゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙" ゙"
恋も愛もパワーに変えて 奴らを討てとあたしを呼ぶ
126 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:20:33 ID:???
美術監督 木村真二
色彩設計 中山しほ子
特殊設定 森田繁
.;".;": ..;".;;: レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ .;".;": ..;.;".;
.;".;": .. ; .;".;": ..;.;".
.;".;" .;".; .;" .;" ;": ..;
ゴ オ ォ ォ …… ! ! ": ..;.;".;": ;": ..;.;".;":
.;".;": _.;.; ;": ..;.;". ;": ..;.;".;":
.;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/|.;".;"_ .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/| .;".;"_.;__..:
从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:..|从Γ | | ∠___/|
( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;". _ |ΓΓΓ| |
( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |;;::|ΓΓ | | ( 从へ;: |从ΓΓ| |
Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.; |Γ从Γ| |
( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/|
Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
(( ⌒ ( ( ) )⌒ );:; .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ|
女とか男とか気にするな お前の武器はそこにある
127 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:24:08 ID:???
/  ̄/〃__〃 /  ̄/ /
((ゞ ∴\⌒\⌒⌒)))/ソ)/ //
_/ / / _/ _/ /_/
+ +
m n _∩ + + ∩_ n m
⊂二⌒ __) + /\___/ヽ + ( _⌒二⊃
i( ((ゞ∴ゞ) ⌒). /
ヽ ヽ \ i|( ((ゞ ∴ゞ ゞ) ⌒).i /
((ゞ ∴\⌒\⌒⌒)))/ソ)/ //
ヾ ' (ゞ(\⌒ ⌒ //ソ))/)//
`、\ (\( ∴ (.;, 、 .,, / / ソ)) /
ヽ \ \∴( ; . (., ,li ' ; .` .; il,.;;. ゝ)∴)/ / /
\(\((ゞ((∴ , / / )/ ∴ソ?
\丶ゞ((\ \ ` ´ ´、 ゝ // ;”/)ソ , ;"
\ (ゞ\∴(( (\; . ., ,li ' ; .` .;. "/ ))ソ∴/
ヾ |i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;. シ/ ))ソ
恋の炎が 闘志に変わり
128 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:28:08 ID:???
編集 櫻井崇
音響監督 藤野貞義
音楽 千住明
| ||
| ―ii- _____ri‐| ̄ ̄|_r‐_
i r―i_r―――┴―´ ̄`――┤゚゚/ ̄"v" ̄ ̄ii ̄ ̄ ̄i\_r―|――――――――、___,;
/ ̄ ̄ ̄: ̄: ̄: ̄: ̄: ̄: ̄: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: ̄: ̄: ̄: ̄:_: ̄:/
:::;:::;:::;:;:;:;:;;;;~"!"i'''s=rー――、  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ : ̄ ̄ : ̄= ̄ /
└ー'´ ̄ `ー――――――――――――――――――――――――――‐‐ ´
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敵を討ち カレの心を射止める
129 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:32:50 ID:???
オープニングテーマ「Time for Princess」
作詞・作曲・編曲・歌 MIO
,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
You are princes You must be winner
130 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:38:38 ID:???
/
監督 まついひとゆき V └; __ 、
< ̄ ` 、 ┝ァ__\ |\´ ,/}、
\_ /Z二 >⌒ノ /\ /ヘヽ
人!__| ヽ_,. イ / / └’ 'ぃ
く__/ /'-ゝ ハ.=|. | 〉〉
/7 く (ェ[l]ェェ-,| ,_ //
_,.〃ヽ,/ / / ,1 !\. `ヽ、 f.f
/ ,.、ム) ハ 〈 〈.| _ハ /\. l |.|
// 〈勿 レケ‐ヘ__ァ'T. V、 ハ ! l.|
〉 ,へ/ /\ _ノ\_ |/^\i | 」 ||
/ // {;》 └') 〈.《|i: `i、 \ ! :|!
〃/~ /.' \ 〉 ; 丶 `ヽ| | :|!
《_/ / _,.─ 、ヽ |. i . \ l└'|
〈__,/ `ユ ヘ」 |ヘ l ' /ヽ | n !
/ _,丶-┴┘ L〉`ー'二ヽレ リ
 ̄ {f − y
もし「女には乗れない」と 笑うやついるなら `` ─'´
131 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:42:38 ID:???
音楽プロデューサー 野崎圭一(ビクターエンタテイメント)
篠原廣人(ソニーミュージックエンタテイメント)
真野昇(サンライズ音楽出版)
エグゼクティブプロデューサー 未定(テレビ朝日)
宮河恭夫(サンライズ)
ィ┐ ト、|ヽ
\ . <7┴ 、 |::::| |
l fiーi‐‐-ァ |::::| |
__..-‐ー「`、_lニf{__`i>ク /√i`ー-、 |::::| |
〈=〈回ー-L._ト、`┴-i=くー-、〉-〉‐ 〉 .|:「| .|
ヽへ、 |:::::\ \ \ ヽ__..∠___|:| | |
`ーヘ>-く|:::::::::((ニ三》ニ》ノて二二{]|;l,_|_|,_,_,_r┐
ヽ. Vニ二二二二]]]三{ ̄{丕丕丕丕|_{二二二ニl=
___ソ ̄ ̄ ̄ ̄7厂王ヲ ト.仄幵|;;;;;| |
`フーッ-----rヘi二|く ̄\L__lーii;;;;||
くミン/| \/| |ー|:::\. /\ lー、| |
/ / ヾ /\l |回|::::::::`ー--へ|:::::| |
// /  ̄7 ̄`ー‐⌒ー-、_rュ |::::| |
. //.∠ニiニレ′ √`'´|::::l |
「レヘ―-、/ ./ミ |:::| |
厂7 / ̄`〉 /ミ. |::| |
/7/./| /| .イ lミミ レi |
/ / / Lレ'/l |ミ ハ レl
. /-、/ / / l | ヽ日 ノL|
iへ./ / / / ヒ=‐-</_/ー 、_
0))ソ /∠ミ、/ / /_rーへム_. -へ
`´レヘ--―V rへー' ⌒'´
レヘ:.:.:.:.:.:ヽ .,.,.,.,.,.,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:}、_、
,.,.,.,.,.;:;:;:;:└、.〉二ニ〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}l `ii⌒il
132 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:43:30 ID:???
その力を解き放て 誰にも止められない
V └; __ 、
< ̄ ` 、 ┝ァ__\ |\´ ,/}、
\_ /Z二 >⌒ノ /\ /ヘヽ
人!__| ヽ_,. イ / / └’ 'ぃ
く__/ /'-ゝ ハ.=|. | 〉〉
/7 く (ェ[l]ェェ-,| ,_ //
_,.〃ヽ,/ / / ,1 !\. `ヽ、 f.f
/ ,.、ム) ハ 〈 〈.| _ハ /\. l |.|
// 〈勿 レケ‐ヘ__ァ'T. V、 ハ ! l.|
〉 ,へ/ /\ _ノ\_ |/^\i | 」 ||
/ // {;》 └') 〈.《|i: `i、 \ ! :|!
〃/~ /.' \ 〉 ; 丶 `ヽ| | :|!
《_/ / _,.─ 、ヽ |. i . \ l└'|
〈__,/ `ユ ヘ」 |ヘ l ' /ヽ | n !
/ _,丶-┴┘ L〉`ー'二ヽレ リ
 ̄ {f − y
134 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:45:58 ID:???
プロデューサー 未定(テレビ朝日)
未定(テレビ朝日)
佐藤弘幸(サンライズ)
製作協力 創通エージェンシー
ジェネオンエンタテイメント
::::. ;,:. |:.| .::::;,:::
:::: ;,::.. ti | .::::::,;::::
:::. ;,:::... /)>t,.,、、,,..::":::
::: ;,::..レuソi::::.″::::
|::.. |i
r‐;;i
>r‐y;,.__
i;i;, i;i >ヘ
ヾゞゝi/ ミソヽ
_,i _/ヘ / /」
レ;_/〔 i `iヘ-<
ソ,;..;,::` ,ソ//`:;
// :..>:;;li >‐t
_,;ソ‐y"-‐イ:i :::i
./ _ / ヾヽ.:::i
/゙,r´ >/ ∨>ヘ
|r",;r'゙/ rti :;,
._r'フ_/ソ" `ノヽ;;;,,
r" ('" (:.;;,,ヽ i
,;=-;;,::/ `::,,:..ソ
<....,;;...]〕 y,;,,ヾ>
r'"_/_,〕 (ヘ/ヾ_>
/";;;;;ヘ>y i--‐'ゞ~ゝ,
`‐--‐''" ~'''''''''""~
あの敵へ あのカレへ さぁアタックしろ
135 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:46:59 ID:???
製作 テレビ朝日 サンライズ ガンプリ製作委員会
あたしは 戦姫・・・
136 :
AA神急募:2006/01/27(金) 19:47:57 ID:???
とりあえずオープニング完成。
ウザかったらすまん
137 :
宇都宮 比瑪:2006/01/27(金) 19:49:24 ID:tWz27L4b
私は良いと思うよ。ね?ブレン。
138 :
クマゾー:2006/01/27(金) 20:09:11 ID:???
核爆発ワロタも!
そういやハジのデータがまだ出てない
1stのザク相当なポジションだろうに
視聴率が低迷すると深夜帯に移行して脚本があかほりさとるになる・・・
>>141 昼は女、夜は男になって襲い掛かるってか?www
OPがちゃんと希望通りMIOになってるから全体的にダソバイソみたいにアップテンポな感じで
>>129の部分だけmen of destiny な感じかな?
>>134は叫んで最後
>>135は呟く感じで
プリンセスカノンを
>>137見て戦隊物の合体攻撃みたいにするって電波がきた、3機分あるしwww
RGM-109-SC7 ヘビーガン(ソフィア仕様)
頭頂高 15.8m
本体重量 10.5t
ジェネレータ出力 4,830kw
スラスター推力 70,230kg
装甲材質 ガンダリウム合金
武装
頭部バルカン砲×2
ビームサーベル×1
ビームライフル×1
ビームシールド
ソフィアの保有MSの一つ。
UC130〜140年代にかけて各地のコロニーに払い下げられた連邦軍のRGM-109ヘビーガンの改装機。
RGM-109ヘビーガンは前時代における連邦軍のMS小型化計画の先駆け的な機体。
どこのコロニー国家でも大抵の場合、原型機を改装して使用しているが、どう考えても旧型機である。
しかし新兵器の入手が困難な弱小コロニー国家ではまだまだ現役で活躍している。
RGM-109-SC7 ヘビーガン(ソフィア仕様)もまた、ザンスカール戦争以前からソフィアが保有するヘビーガンに
改装を加え続けたものであるが、近年リガ・ミリティアや連邦に潜入させた技術スパイから
齎された最新データをフィードバックした改装を加えたことで、
以前のバージョンにあたるRGM-109-SC6と比べ著しい近代化を遂げ携行武器も新型の物に一新されている。
もっともRGM-109-SC6からRGM-109-SC7に改装されたヘビーガンは全部で21機にも及ぶが、
それでも尚、現代の最新兵器と比較すると二線級なのは否めない。
本来であればRGM-109-SC6と共に後方を固める予定だったが、
旧ベスパ製MSの再編やその後の新型MSの準備に僅かに遅延が発生したため、
不足分を埋める目的で既に改装が完了し稼動が確認されている21機全機が最前線へと投入されている。
RGM-122-SC2 シャベリン(ソフィア仕様)
頭頂高 14.5m
本体重量 9.2t
ジェネレータ出力 3,980kw
スラスター推力 70,420kg
装甲材質 ガンダリウム合金
武装
頭部バルカン砲×2
ビームサーベル×1
ビームライフル×1
ビームバズーカ×1
ハンドグレネード×1
ビームシールド
ソフィアの保有MSの一つ。
UC140〜160年代前半にかけて各地のコロニーに払い下げられた連邦軍のRGM-122ジャベリンの改装機。
RGM-122ジャベリンは先のザンスカール戦争において連邦軍の主力となった機体でもある。
どこのコロニー国家でも大抵の場合、原型機を改装して使用しているが、今や旧型機に分類される。
RGM-109ヘビーガンに比べると高価であるため、RGM-109ヘビーガンほどには末端まで普及していないが
連邦軍の後方部隊や各地の比較的有力なコロニー国家において未だ現役で活躍している。
RGM-122-SC3 シャベリン(ソフィア仕様)もまた、ザンスカール戦争後にソフィアが購入した34機のジャベリンに
改装を加えたものであるが、RGM-109-SC7ヘビーガン(ソフィア仕様)とは違い、
スラスター周りの構造を見直した他は原型機であるRGM-122ジャベリンと大差ない改装に止まっている。
それは原型機が比較的優秀な機体であったからに他ならないが、それでも尚、現代の最新兵器と比較すると
二線級なのは否めず、さらには購入時の時勢的な問題でRGM-122の特徴的な武装であるショットランサーは
付属が許されなかった経緯から、今や完全に後方配備用MSとして扱われている。
しかし、旧ベスパ製MSの再編やその後の新型MSの準備に僅かに遅延が発生したため、
不足分を埋める目的で比較的良好な稼動が確認されている12機が追加武装を装備した上で
RGM-109-SC7ヘビーガン(ソフィア仕様)と共に最前線へと投入されている。
尚、追加武装となるビームバズーカはソフィアが当初、時期汎用MSのレントウ向けに開発していたものだが、
予定されていた出力を確保できずに開発途中で頓挫していたものを
RGM-122-SC2向けに再調整して少数生産したものである。
ハンドグレネードは直撃させれば敵最新MSの中破も望めるが、これはRGM-122-SC2用に開発されたものではなく
凡百の使い捨て携行武装の流用に過ぎない。
したがってお世辞にも命中精度が良いとは言えず、実態はある程度の牽制効果を狙うのが関の山である。
145 :
1:2006/01/28(土) 14:56:24 ID:???
みなさん、乙です・・・そろそろ設定を本格的にまとめなきゃならんかな。
V厨の人達へ。12話か13話ぐらいで地球に降ります。そこでVのメンバーが
登場します。「アレやるな」「コレやれ」等の注文はお早めに
シュメンのブリッジには戦闘を終えてひとまずは落ち着いた空気が流れて
いたが、アイアの苛立ちはまだ収まらない。何故なら屈辱の退却に
塩を塗るような一報を受けたからだ。
アイア「アリエルが動くか・・・いくらなんでも早すぎはしないか」
「ええ、その点について問い詰めたのですがいかんせん我々も実績が
ありませんでして、発言力の差は・・・」
アイア「自分自身を棚に上げてよく言えるな、ヴィクトル。トムルを二機も
中破して「連中」に弁解するのは誰だか知っているか」
「す・・・すいませんでした。以後、肝に銘じます」
アイア「まぁ、いい・・・過ぎたことよりこれからだ。アリエルを出すのは、
何としてもガンダムの地球到着を妨害せよというメッセージなのだ。
戦力が完備される半面、こちらがどう動こうと目立たなくなる。フフッ」
「は?」
>>145 地球に下りてからまたくるわ。だから急な注文にも耐えられるように
しといてね。
フェレンツバロシュはようやくロマニア出発後の混乱が静まり
避難民たちは個人団体ともそれぞれの居住区を与えられていた。
それでも行方不明の家族・友人の捜索を訴える者、もっといい
環境を要求する者などが連日ブリッジに列を作っていた。
朝食も終え少し散歩に出たユウリが、通路の曲がり角から何かを
覗き込むシレジアの姿を見た。
ユウリ「何やってんの?」
シレジア「シッ!」
見ると、ブリッジを出てすぐの喫煙所にニコライ中尉とアレーナが
いて何やら話し込んでいた。何しろつい数日前に艦長代理に就任し
戦力整備・避難民への対処などニコライは疲れきっていた。
タバコの量が増えるのも致し方ないのだ。そんなニコライに貴族と
しての責任感からアレーナが相談役を買って出ていただけなのだが、
年頃の少女の好奇心はどうしても妙な想像を喚起させる。
ノマノマ「なーにやってんだ?二人とも」
微妙なバランスで身を屈めていた二人はその声に驚いて四つ角の
ど真ん中に折り重なって倒れた。
ニコライ「ん?何だ」
アレーナ「あら、あなた達・・・」
シレジア「イヤイヤ、コイツぁお恥ずかしいところを・・・」
アレーナ「・・・さては!女子の身分で覗き見などと・・・」
ユウリ「あ、いや、これは・・・」
ノマノマ「プッ」
そんな微妙な空気を艦内アナウンスが遮った。
「ブリッジからの連絡事項です。ロマニア皇国立防衛大学付属高校の
みなさんはそれぞれクラスごとに所定の場所へ集合してください。
一年一組、Aブロック31、一年二組、同32・・・」
広々とした一室に集められた一年三組の面々。雑談したり、
携帯をいじったり、死んだ子のことを想って沈痛な空気も
あった。そんな中、部屋に入ってきた青年が空気を引き締める。
ニコライ「はじめまして・・・といっても既に僕の顔を知っている子も
いると思うんだが、入院中のノバク先生に代わって今日から担任代理
となるニコライ・ピオトルだ。よろしく」
生徒達から微妙なリアクションが返ってくる。担任・・・?
ニコライ「説明しようか。君達の学校は幸運にも大半の生徒が戦火を
逃れてこの艦に乗ることができた。それに軍に人材を供給する機関でも
ある。戦時中ではあるが平常どおりの授業を明日から再開する。
椅子と机は我慢してくれ。補給地まで着いたら発注するよ」
突然の説明でリアクションに苦しむ生徒達。そんな微妙な空気を
断ち切ったのはやはり彼女だった。
シレジア「はーい先生!質問!」
ニコライ「何かな?」
シレジア「彼女はいますか?」
緊張の糸が切れてどっと笑いが起きた。やはりこういう分野はシレジア
に任せるに限る、とユウリは改めて感心していた。
ニコライ「黙秘する」
シレジア「ありがとうございます!」
それぞれに部屋へ帰っていく生徒達。談笑の中に授業再開への小さな
不満の声も混じる。そんな中、ユウリとシレジアの携帯に同時に
着信音が鳴った。出撃だ。
ニコライ「聞こえるかな、ユウリ君」
ユウリ「はい」
格納庫には既にPガンダム・チャウシェスク・ステアウアにそれぞれ
パイロットが乗り込みいつでも出撃できる体勢が整っている。
ニコライ「今日は君一人で出てもらう」
ユウリ「ええっ!?」
ニコライ「ハジが一機のみ。明らかに不審だが、ドニエプロペトロフスク
までは少しの戦力も惜しいんだ。いざという時は援護を出す」
ユウリ「・・・わかりました。ユウリ、行きます!」
アレーナの顔が僅かに歪んだ。何故、私を出さないんだ・・・
ユウリは少し、わかりかけていた。これが宇宙の無重力に自分を
慣れさせるための措置だと。元々MS操縦の天才であるアレーナ、
学校のMS実技が優秀なシレジア。二人に比べ自分のここまでの
戦いはマグレと思われても当然。だって、マグレなのだから・・・
そんな事を思っていると、前方に滞宙する一機のハジを見つけた。
ユウリ「あれね」
と、その瞬間!ハジは素早くPガンダムの背後に回りこみ羽交い絞め
にした。お肌の触れ合い回線で敵の声が聞こえる。
「暴れても無駄だ。機体はハジでも俺は伊達じゃない」
ユウリ「ぐっ・・・くっ!」
言葉どおり、Pガンダムは完全に関節を極められていて動けない。
すかさずハジはビームトマホークをハッチに突きつける。
「これまでだな。電源をシャットダウンしてもらおう」
Pガンダムがクールダウンしたのを視認すると、パイロットは
ハジから降りてPガンダムのハッチにとりついた。
「開けろ」
ユウリにとって初めての経験。FBに連絡すればいいのだが、恐怖が
全身を覆って冷静な判断力を奪ってしまっている。そして男の言うまま
ハッチを開けてしまったのだった。そこにはソフィアのノーマルスーツ
を着た男が自分に拳銃を向けて立っていた。
「ラッキーだな。これは出世が早そうだ。ガンダムを渡せばアイア様
からの評価も上がる・・・!?貴様、女か」
ユウリ「そ、そうです・・・そうですけど・・・は!」
ヴァイザー越しに薄く見える男の顔はどこか見覚えがあるようだ。
ユウリ「あなた・・・あなたは、まさか・・・ガブリエル!?」
ガブリエル「貴様・・・何だ?確かに俺はガブリエル・ポペスクに
間違いはないが・・・!お前・・・まさかユウリか?」
時間も忘れ、立場も忘れ、束の間の安息がそこにはあった。
ユウリ「でね、青空教室ならぬ星空教室もいいだろう・・・って
言うんだよ。その先生」
ガブリエル「プッ。この宇宙世紀にそんなロマンチストがいるとはな」
ユ「覚えてる?近所の砂場」
ガ「ああ。よくノマノマと二人でお前をいじめたっけな。そのたび
シレジアが庇って・・・あいつは女のくせに喧嘩が強かった」
ユ「今でもそうだよ。二人とも元気だし・・あ、そうだ!みんなに
会いに行かない?久しぶりに、みんなで遊ぼうよ」
ガ「・・・お前、これは戦争なんだぞ。俺のこの姿を見ろ」
ユ「・・・ん・・・わかっているけど」
ガ「しかしお前がガンダムに乗るとはな。何の取り柄もなくて、ドジで
内気だったお前が・・・人を助けたなんて」
ユ「偶然だよ」
ガ「・・・そうだ。お前に聞いておかなきゃならんことがある。ガンダムに
乗っているなら、お前は連邦と行動を共にしているんだろ」
ユ「うん」
ガ「ウッソ・エヴィンはどこにいるか知ってるか?
ユ「ウッソ・・・エヴィン?」
ガ「知らないのか。まぁ無理もないな。おまえはそういうことに興味が
なさそうだからな。あの空襲の日を覚えているか?」
ユ「忘れようったって、忘れようがないよ」
ガ「そうだな・・・あの日から俺がどうしていたか。知りたいだろう。
俺も死ぬかと思った。残飯を食い物乞いをし・・・そして親父に会った」
ユ「親父?」
ガ「ザンスカールの兵士さ。見るに見かねて俺を拾ってくれた。
五年しか一緒に暮らしてないが、いい親父だったぜ。今日は何機撃墜
した、ガンダムは俺が殺る、って帰るたびに目を輝かせて話す。
かっこよかったぜ・・・親父は栄誉ある職に就いているって解った。
俺も親父のようになりたかった。しかし・・・」
ユウリ「・・・・・・・・・どうしたの?」
ガブリエル「死んだんだ。エンジェル・ハイロゥを守る最後の攻防で、
あのクソガンダムに殺られてなッ!!!」
ガブリエルは表情を一変させユウリの肩を掴む。
ガ「なぁ、本当は隠してんじゃねェのか?知ってんだろ?
ウッソ・エヴィンの居場所を!奴を殺す!あの日から俺の人生の
焦点は一つに絞られた。奴を殺さなきゃ親父は報われねェんだよ!」
ユ「でも、人を殺して幸せになる人っているの?」
ガ「・・・すまねェ。でもな、俺の幸せの問題じゃない。親父がどれだけ
必死に戦ったか、親父の価値を、俺が証明してみせるだけだ」
ガブリエル「お前は友達だからな。信用してやるよ・・・次に会った時は
戦う運命だろうがな。命拾いは一回こっきりだと思え」
ユウリ「ガブリエル・・・」
ガブリエルはハジのコクピットに戻り、そのまま母艦へ急行した。
ガ「ユウリ・・・俺がどんな気持ちでお前をいじめてたか、わからんだろうな」
「Pガンダム!何をしている!応答せよ!何かあったのか!?」
ニコライの怒声でユウリは我に返った。
ユウリ「す、すいません!えっ・・・と目標は退却!退却しました!
深追いは戦力と時間の浪費と判断し、あの・・・」
ニコライ「・・・わかった。可及的速やかに帰投せよ」
無線の音にも気付かないほど、熱中していたのか、
ミノフスキー粒子が強かったのか・・・いや。電源を落としても無線の
ヴァイブはあるはず。初めて戦争というものを身近に感じた
ユウリは余韻を押し殺してPガンダムを再起動させた。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 折笠愛
アレーナ 白鳥由里 ガブリエル 松本保典
ノマノマ 矢尾一樹
sageるふりして age るのは辞めた方が良いよ
よく見たらSが大文字www
要望、盲目のカテジナさんゲスト出演
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
メカニック 川本成 ブリッジメンバー 津田健次郎
山崎樹範 並木のり子
須藤信吾
シュメン乗組員 喜安浩平
ヴィクトル 松山鷹志
中川玲
誰にsageられたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
村田達哉 常村宗 小出翔子 神村幸子
満田愛 村瀬毅 田島幹久 武藤翼
渋谷千太 兵頭敬 高原万葉 木島良一
凪房子 南伸一郎 佐藤秋葉 但馬直久
川森祐樹 上野健太郎 津島仁 大野美知恵
何も取り柄のないあなたが ageられる瞬間
動画
浦田翔 恩田尚之 新田千恵美 平島竹也
川崎美津子 久米田康之 斉藤智 木野誠
浦島戒 江口久司 くりた睦 運河開通
大正浪漫 栄養満点 小野塚カホリ 志藤由比
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 前田遼一 デジタル撮影 広川二三男
田中雄平 謹賀ゆかり
デジタル彩色 サンライズ・ジャカルタ 川口信男
サンライズ磐田 IG新潟
色指定 田中誠 服部俊広
中村正剛
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
「蕾」ていう字が 「つぼみ」だと読めなくても
編集 茶野隆行 制作進行 火影忍
録音 大神友明 美術進行 西野泰雅
音響効果 富士野爆発 仕上 サンライズ・ブルネイ
選曲 富野嗚呼子 美術 成岡翔
記録 口惜谷負犬
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
たとえ声優陣が豪華だって あなたが自由に変えられるのよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
盲目のカテジナ出演 任務了解だ
脚本 新田修介 演出 川瀬敏文
作画監督 神村幸子 絵コンテ 渡辺信一郎
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「アレーナ・ヨルダネスク様は、あたし達全校生徒のアイドル。
お勉強もできるし、スポーツ万能、カワイイし、お上品だし、MSの
操縦もうまいし・・・って、はぁ・・・自分が嫌になっちゃうよ。次回は
そんなアレーナ様の華麗な一日を皆さんにお届けします。
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
アンジェイの憂鬱
ガンプリは、みんなで見てね!
蕾(つぼみ)だと了解した
172 :
1:2006/01/28(土) 20:26:07 ID:???
これから三日間バイトで全く参加できないんで保守してください
しかし、あれだな。こういう事やってるとガンダム産業全体の粗製濫造に
加担してる気がしてなんか微妙なんだが、それを粗製濫造といわず割り切って
楽しんでるヲタもいるわけでそんなテンションで気楽に参加してほしい。
気がついたら後付設定やMSV、外伝やゲームなどで膨れ上がった世界観は
それこそ人が一生かけても全部見通せるかわからないくらい膨大な規模に
なってるわけで、把握しきれないもの=不審=悪とみなしてたセンチネルの
時のカトキらは正論なんだが、皮肉にもそのセンチネル自体もそういう
遊び方をますますエスカレートさせたんだよな。個々の出来は別として。
で、詳しい人に聞きたいんだけど件のセンチネルの巻末対談で小林誠が
そういう遊び方の第一人者みたいに言われてたけど、具体的に何やったの?
ZZのデザイナーでしょ?
スレ読んでみたけど
こんなのが実際に映像化されようモンなら
SEEDで死に体のガンダムの息の根は完全に止まるな
もう少し設定の説明してくれ
>>173 読んでてつくづく思うが種よりまし、ターンエーより駄目って感じかな
保守と馬鹿な説明は任せておけ!!!!!
>>174 どこらへんの?
>>175 >>174ではないんだがここまでの疑問を一通り
1.ガンプリの背景はロマニアVSソフィアなのか?それとも地球連邦VSソフィアなのか?
はたまたロマニアVS地球連邦VSソフィアなのか?
2.主役メカ以外で名前とか設定挙がってるのソフィア側のメカばっかりなんだけど主人公サイドの船とか量産メカとかは?
それ以前に主人公たちの所属や立場は?
3..舞台設定の根幹だと思うけどサイド2のソフィアが遠く離れたサイド7のロマニアに突然侵攻した理由は一体?
それにソフィアの軍事力がなんかジオン並みに凄そうなんだけど?
4.プリンスガンダムは地球連邦がソフィアの侵攻に備えて作ったらしいけど地球連邦もロマニアを警戒してるのでは?
5.設定たくさん挙がってるけど全部使うつもりなのか?各自が各々設定挙げてたら矛盾も出てくると思うがその時はどうするのか?
6.地球編でVのメンバー出るらしいけどどう絡めるつもりなのか?Vのメンバーの戦死イベントなんかもあるのか?
7.長く続けば次スレを立てるのか?
>>176 1:作者に聞いて
2:それも作者に聞いて、ただ戦艦とかは途中でいくつか候補があがってたからつじつま合わせてくれる
3:さぁ?
4:それは警戒してると思うけどGセイバーの話とぶつかる心配をしてる俺
5:作者の腕の見せ所
6:多分殺さないと願う
7:立ててもいいんじゃない?おもしろいしwww
ストーリーの根本的な部分は深く追求しないで見てるから・・・
>>177 戦時中の一階級特進かとwww
役に立たなくてすいません・・・OTL
>>145 V2登場希望。てかホワイトアーク隊が戦場に出るとかは?種運命みたいに戦わせるとか?
V2には、正直もう戦ってもらいたくない。
もちろんウッソにも、カテジナさんにも。
Vガンのラストシーンで、V2は戦いから開放されて、眠りについたんだよ。
土木作業とかでV2を使う分には大歓迎。
>>180 作者に代わって採用、Vガンの後って設定っを忘れずに
唐突にジオン残党がザクで参戦するという展開も
183 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/29(日) 20:54:52 ID:46ADc9Sf
ZMG-S06X ソル・シャッコー
頭頂高 14.9m ■重量 9.2t
■ジェネレータ出力 7,960kw ■スラスター出力 84,700kg
■装甲 ファインガンダニュム複合装甲
■武装 ビームソード兼大型ビームシールド→両腕
ハイパーメガ粒子ライフル×1
腰部円周部20連装アタックストリングス
ビームホーン→頭頂部
背部対艦・要撃ウェポンシステム「メガビーム砲、スツルムビット×10
スプレーミサイルコンテナ、拡散・収束メガ粒子砲」
>>180 万一の護身用に置いとくくらいにしておいてガブリエルに攻撃されそうになったとかで
オーバーホールしっかりやってないと作動はしても戦闘には耐えられないんじゃないか?
作者代理(勝手に)です
「ウッソは戦争をやらないと決めたが親の形見としてV2だけはしっかり整備していた」
これでOK?
いいな。僕が考えたガンダムを見てって言う気持ちだけでスレたてできるとは
本能のままに生きれて羨ましい。褒めてるんだよ。
>>186 本格的な整備にはそれなりの設備が必要だからウッソたちの集落でやれることには限界があると思う
それこそリガ・ミリティアとでも繋がってないと
そもそも燃料が・・・
190 :
1:2006/02/02(木) 09:36:53 ID:???
久しぶりのバイトは疲れたぞ。みんな保守乙。
第四話はじめる前にたまったレスへの返事を・・・
>173
それが素直な感想だろうな。
>174
2スレ目くらいでまとめてみる。
>175
乙。ていうか∀は数学的に超えられんだろ
191 :
1:2006/02/02(木) 09:44:29 ID:???
>175
1.現時点では連邦+ロマニアvsソフィア
2.ロマニア側はちょっと考えなきゃいかんね。主人公達は皇国軍に人材を
供給する高校に通ってるんだよ。階級は未定。
3.確かにはるばるサイド7まで復興途上のソフィアが部隊を派遣するには
かなりの予算が必要なんだけども、これから明らかになるよ。
4.それ、何を見てそう思ったの?
5.大丈夫じゃない?たぶん
6.それはみんなの意見次第だよ。
7.立てるよ。一応最終話までのサブタイトルと大まかなストーリー自体は
まとまってるんだ。
192 :
1:2006/02/02(木) 09:48:53 ID:???
>177
確かにニコライは二人存在するようだなww
完全に見落としてた。
>178
俺は作者じゃない。番組名・女主人公・初期設定を考えただけ
>179-181
V2は出さないが、ホワイトアーク隊に関してはもうちょい熟慮する
>182
やると言ったらやるよ、俺は
193 :
1:2006/02/02(木) 09:51:23 ID:???
>183
採用。
>184-189
とりあえずどっかに飾りで置いとこう。ウッソ達とリガ・ミリティアメンバー
が今でも連絡を取り合ってるってのは決定で。
歴史と格調。威厳と気品。ヨルダネスク家の屋敷は彼らがロマニアの
経済に果たしている役割の大きさを体現しているものだ。
その中の、不適切とも言える小さな書斎がアンヘル・ヨルダネスク卿の
心の休まる唯一の場所である。いくら国内でトップに躍り出ても輸出が
滞れば真の大企業には成り得ない。それだけ他のコロニー・地球市場で
魅力と競争力を持ったブランドを作れていない・・・
アンヘルはグリプス戦役時、MS開発バブル絶頂期のヴィデオを見て
今、何を成すべきか熟考していた。と、その静寂の時と空間を唐突に
破るあどけない声が背後から響いた。
アレーナ「パパ」
アンヘル「アレーナ・・・・・・・・・ダメじゃないか。パパのお仕事ジャマ
しちゃダメだって、アンジェイに言われなかったかい?」
アレーナ「なにみてるの?」
アンヘル「見ちゃダメだよ、これは」
しかし、幼い少女の鋭い好奇心はテレビに映るMS達の躍動を
しっかりと捉えていた。彼女はその位と年にあっては忌避するはずの
ものに魅了されていたのだ。
アレーナ「あたし、あれのりたい」
アンヘル「バカ・・・言っちゃいかん!!!!!!!」
アンヘルのかつてない怒号にアレーナは萎縮し、やがて泣き出した。
アレーナ「だって、アンジェイ、ママ、みんなも、忙しい、いそがし、
ゆて、ぜぜん、遊んでくれないだもん・・・」
アンジェイ「・・・わかったよ。さ、部屋に戻って。アンジェイに何か
オモチャを買わせるように言うから。ね?」
アレーナ「ほんとう?」
アンヘル「本当だよ。パパは嘘は言わないよ」
フェレンツバロシュ艦内の防大付属高校専用区画。先日の中間テスト
の結果が張り出された壁の前では多くの生徒達が集まり騒いでいた。
「アレーナ様、また一番だ!」「さすがだよなぁ」
「やっぱ頭の出来が違うんだろ」「違うわよ。生まれからして違うの」
全身から漂う気品、風格・・・彼・彼女らは噂はできても本人が近くに
いるのに一歩も近づけない。アレーナは窓から星の散らばりを虚ろに
眺めていた。そんな彼女の、心を開ける数少ない知人が・・・
シレジア「うぃーっす!元気ッスかお嬢様?」
ユウリ「おはよう。アレーナ様」
アレーナ「・・・おはようございます。ピリオド(以上)」
シレジア「んっだよーしょっぺェな朝から・・・おっ!?
中間の結果出てんよ!?」
ユウリ「それでここに来たんじゃないの?」
シレジア「いや、何となく」
シレジア「えーっと・・・えー・・・うわっ!!ヤバい!激アツだよあたし!」
ユウリ「あっ凄い!45位?」
シレジア「ユウリは・・・あ。下から数えたほうが早いや」
ユウリ「・・・・・・・・・」
シレジア「まーいいっていいって!あたしも一緒に留年してやっから」
周囲の生徒達はいつもの漫才と言った感じで見ているのだが、何せ
高校ともなればユウリの深刻さも一層リアルだ。
シレジア「しっかしアレーナ様は凄ェなぁ。何か学習塾でも通って
んすか?」
アレーナ「いいえ、何も・・・今はMSに全情熱を注いでますの」
ユウリ「じゃ、どうやったらあんな点が取れるんですか?」
アレーナ「何がって、先生の話を聞いて確実にノートを取るだけです」
シレジア「えっ!!?それだけ?」
アレーナ「ええ、まぁ・・・それより1限は体育ですわよ。急がないと
七面倒ではなくて?」
FBの艦内は広い。クルー達の体力調整用の体育館まで、ユウリ達の
教室が集まっている区画からかなり歩かなくてはならないのだ。
ハイト「みんな無事でよかった。まだ友達や家族が行方不明の生徒も
いるし、この艦は戦闘中だが、こういう時こそスポーツで健全な汗を
流そうじゃないか。で、先週までソフトをやってたわけだが、都合で
今日からバスケットをやる。中学の授業で大体は習ったよな?じゃ
早速チームを作って時間いっぱいまで順番でリーグ戦」
シレジア「さ、ユウリ君が一番苦手な授業がやってきましたぉヒヒヒ」
ユウリ「からかわないでよっ!本当に運動苦手なんだから」
ハイト「じゃ、最初はどことどこがやる?」
シレジア「はいっ!ウチらアレーナ様のチームとやります」
アレーナ「・・・・・・面白いですわね。わたくしの最も得意とする球技で
勝負を挑むとは」
早速ジャンプボールで試合が始まった。なにぶん素人が多いため、
ファーストポゼッションを目的としたタッチではなかったが、
ルーズボールが唐突に敵陣深くにいたユウリに渡った。途端にどうして
いいかわからずテンパっているが・・・
シレジア「ユウリ打てっ!打っちゃえ!」
ユウリ「ううっ・・・それっ!」
それは、「シュート」と呼べる代物ではなかった。バックボードの角に
跳ね返ったボールはいち早くボックス内に落下地点を見定めて帰陣した
アレーナの手元にスッポリ収まった。
アレーナ「ナイスパスですわ、ユウリさん」
ユウリ「うっ・・・」
シレジア「いいから戻れ!ディフェンスだよっ!」
この試合最初の遅攻に、そしてアレーナのプレイを見逃すまいとする他の
女子達の緊張に体育館は数秒の静寂に包まれたが・・・
アンジェイ「お嬢様ーーーーーーーー!!」
アレーナ「この声・・・アンジェイ!?」
サイドライン際、女子達のど真ん中に突如現れた中背・白髪の老人。
服はビシッとタキシードでキメているものの、普通に見れば明らかに不振。
ハイト「あー、すいません・・・何方か存じませんがいま授業中でしてね、
しかもコレ女子の体育なんですよ」
アンジェイ「わかっております!寸分違わず存知尽くしておりまする!
だからして、私アンジェイ・クビツァはアレーナお嬢様の一挙手一投足
を見守る義務があるのです!何せバスケットはMS戦以上の局地的格闘技!
あの麗しいお姿が痣や切り傷でお汚れにでもなったら・・・ああっ!!!」
ハイト「なんだ、コイツ・・・変態か?」
アレーナ「アンジェイ!!!!!!!!」
アンジェイ「はっ!?お嬢様、何なりとお申し付けを・・・」
アレーナ「今・・・授業中ですの・・・無事でよかったわ・・・とりあえず
ここから退いていただけるかしら・・・話はあとで」
アンジェイ「はっ!!任務了解であります!」
急ぎ足で体育館から出て、その後ちょっとだけドアの隅から顔を出して
こっちを覗いた後にまた走り去っていったアンジェイを女子達は
呆然とした眼差しで凝視していた。
シレジア「よっ、アレーナ様。その長い髪、結ばなくていいんスか」
アレーナ「フ、そこまで私が動くことになるとは思いませんが」
バスケ部だけあってシレジアのディフェンスは低姿勢で隙がない。
アレーナは表情ひとつ変えず黙々とボールを床に弾ませ続ける。
アレーナ「ユウリさん、ガンダムに乗ったときの気迫はどこへ行って?
さ、早くこのボールを取りに来なさいな」
ユウリのことをいつも気にかけているシレジアだ。どんなフェイクにも
反応しない集中力も、その一瞬、そう本当に一瞬だけ途切れた。
その瞬間、アレーナはシレジアより更に低いドリブルで抜き去ると
ゴール下の密集をあざ笑うかのように、当然のようにミドルシュート
を決めて見せた。
シレジア「くっそー!きたねぇ女だな」
アレーナ「さ、来なさいな・・・今度は貴女方のオフェンスですわよ」
その後、シレジアもバスケ部のプライドにかけて追い上げた。しかし
彼女のワンマンプレーについていけないシレジアチームに対して
アレーナは周りを使うのが上手く、事実終盤にはアレーナのパスから
の加点で勝負がついた。どうしても1ゴール差が埋まらずアレーナチーム
が試合をものにしたのだった。
授業後の更衣室は全勝したアレーナチームへの賞賛の声で溢れていた。
が、当のアレーナはさっさと着替えを済ませ通路でアンジェイと何やら
話し込んでいたのだが・・・
アレーナ「そう、多くの職員が脱出できたのね・・・無事でよかったと、
よろしくと伝えておいて」
アンジェイ「は。で、お父様とお母様ですがね、もちろん無事ですよ。
今はグリーンオアシスの別荘に行かれています」
アレーナ「グリーンオアシス?」
アンジェイ「はい。何か?」
アレーナ「どこへ行っても連邦、連邦・・・か」
FBを付かず離れず追い続けるシュメン。その艦内でアイア・コッカが
再び兵達の士気を上げようと話を始めるところだ。
アイア「私も人のことが言えた身分ではない。昔はよく単独行動・命令
無視もやったさ・・・抜け駆けでの手柄も、手っ取り早い出世になると・・・
しかしな。それだけの力のないものがでしゃばったとて単なるピエロ
なのだよ!」
ガブリエル「ぐっ!!!!」
見せしめにアイアの前に立たされたガブリエルの首が指揮棒で
叩かれる。兵達の顔は嫌悪と畏怖が混じった色を帯びる。
アイア「しかし、こういう馬鹿にも価値はあるのだよ。向こうが
ある程度我々に対する警戒心を解いた。この「間」を利用して奇襲
をかける。ハイ・コンティオ!三機は出すぞ」
「い、いいのですか・・・?」
アイア「いいのだ。アリエルが動くということは「奴」が来ると
いうことだ。従って責任は分散される、ククッ・・・」
一日の授業を終え、アレーナは自分の部屋へ戻っていた。この高校の
生徒や職員にだけ個室が用意されるのも不自然ではあるのだが・・・
机で本を読んでいるとアレーナの携帯が鳴った。着信音はフレデリック・フラン
ソワ・ショパンのピアノ交響曲第二番である。
二件の着信、うち一つは一時間前のものでもう一つはニコライ中尉
からだ。おそらく出撃命令だが、アレーナはもう一件を迷わず開いた。
「パパだよ。無事でよかった」
それだけ・・・?他の使用人や街の人たちへの心配は?私がMSで
戦ったこと、他にも色々あるはずなのに、それだけ?否応なく
様々な苛立ちが蒸し返してきて、アレーナは部屋を出た。そして
誰もいない区画へ行き一人、星空を眺め続けていた。
ニコライ「どうした!?アレーナは出ないのか!?」
「はっハイ!全くつながりませんで・・・」
ニコライ「クソッただでさえ人手が足りないというのに・・・」
アレーナの到着を待つため、ユウリとシレジアはパイロットスーツの
ままブリッジで待機していた。
シレジア「ったくあの女なーにしてやがんだよっ!!」
ユウリ「やめなよ、何か事故に遭ったのかもしれないし・・・」
ニコライ「やむを得ん!ユウリはガンダム、シレジアはチャウシェスク、
アレーナはステアウアで出てくれ!」
シレジア「艦長どんだけテンパってんだよ」
二人はそれぞれのコクピットに乗り込むと、自分のケータイを操縦レバー
先端のアダプタにはめ込んだ。
ユウリ「プリンスガンダム、ユウリ行きます!」
シレジア「チャウシェスク、シレジア出んよ!」
誘導員の足元がおぼつかない。人手の少なさはスタッフ一人当たりの
勤続疲労度も増大させているのだ。
ゾロアット、ゲドラフ、ハイ・コンティオにレントウを含め15機は下らない
シュメンのMSがFBに迫っていた。量産機ハジを省いた、必勝を期す
面子である。アリエル到着で単独指揮権を剥奪される前の最後の勝負だ。
ガブリエル「くそっ、見せしめのような事をして・・・」
アイア「聞こえているぞポペスク曹長。シュグナイドの心地はどうか?」
ガ「はっ!?アイア中尉・・・」
ア「ふっ気にするな。私もそうだった。ベスパで上にいた女は全く嫌な指揮官
だったよ。お互いに全く相手を信用せず、常に足元をすくってやろうと
狙っていた。わたしはそんな戦士が大好きだ」
ガ「その女・・・どういうヤツで?」
ア「知る必要はない。あれで生きていたら化け物だよ」
FBから発進したチャウシェスクとPガンダムが中規模部隊と間もなく
正面からぶつかるところで、通信は切れた。
様々な色の光がついたり、消えたりする漆黒の宇宙をアレーナは
ただぼんやりと見つめていた。
アンジェイ「アレーナ様!お嬢様!」
アレーナ「・・・・・・・・・・・・アンジェイ・・・」
アンジェイ「探しましたぞ。ニコライ中尉が至急、ステアウアで
出撃してほしいとの事、ハァ、ハァ」
アレーナ「・・・そうでしょうね。これだけ激しい戦闘ですものね。
わたくしが出なければこの艦、まず落ちざるを得ないですわ」
アンジェイ「はっ?」
アレーナ「私ね、もう辛くなったのよ。嘘をついてるのにも、誰かと
一緒に、何かをしなければいけないのも・・・」
アンジェイ「そんな馬鹿な。アレーナ様はMSが大好きでしょう」
アレーナ「あなたは、鉄が人間の体を潰す音を聞いたことがあって?
断末魔のおぞましい悲鳴を、火で肉が焼けていく匂いを・・・お父様も
お母様もそんな現実を見捨てていち早くお逃げになられたのよ」
アンジェイ「お嬢様。ヨルダネスクは大きな器を持つ者。大きな器を
持つ者はそれだけ大きな目で社会を、戦争を俯瞰する義務があるのです。
お父さんとお母様はそれをなさっているのですよ」
アレーナ「違うわ・・・あの方達は自分達が戦争を、火種を育成している
事に気がつかない。だから私はMSに乗った。私が死ぬのを見れば
平気のおぞましさにやっと気が付いて目を覚ますでしょうに」
アンジェイ「しかし、あの時お嬢様は我々をハジから守ってくださいました。
それにお父様から真の情愛を注がれたいとお思いなのでしょう?」
アレーナ「アンジェイ、あなた・・・」
アンジェイ「お父様からの伝言を一つ失念していました。ヨルダネスク
の血統を受け継ぎたる者、貴き志を持ち己の信を貫け、と。卿は
決してアレーナ様の生き方を束縛したりはなさりません」
アレーナ「掻い摘めば、ありのままの自分でいろ、と?」
アンジェイ「そのような御解釈で宜しいかと」
アレーナ「わかったわ・・・アンジェイ、行ってくるわね」
アンジェイ「行ってらっっしゃいませお嬢様」
Pガンダムとチャウシェスクは苦戦していた。機体性能では決して
劣ってはいなくとも、いかんせん数が違いすぎる。ニコライが断腸の
思いで出した増援のマジ・デウゼー隊も性能とパイロットの技能で
ハジにすら敵わないのでは艦周囲に防波堤を築くのがやっとだった。
その時!カタパルトからマジ・デウゼーの壁を破って赤い光弾が
MSの密集の只中に突っ込んでいった。Pガンダムとチャウシェスク
の作ったスペースで十分に狙いを定め、一瞬でシュグナイド、トムルら
数機を駆逐した。
ユウリ「ステアウア・・・アレーナ様!」
シレジア「おっせーよコラ!バチ切れんぞ!」
アレーナ「ごめんなさい・・・夕食は私のおごりで宜しくて?」
機数が減ったことで、シュメンのMS隊はむしろ中距離からの砲撃で十分自分達を
狙えるはず。しかし、中尉レベルの指揮官に率いられた部隊がそれだけ早く
頭を切り替えられるとは思えない。アレーナはこの判断に基きあえて
FBに向かって後退した。するとユウリとシレジアも何の言葉も交わさず
これに同調する。
ガブリエルらをはじめとした数機のシュグナイドがこれを追うと、見事な
波形でPガンダム・チャウシェスク・ステアウアを各頂点としたマジ・デウゼーの
部隊が彼らを包囲し接近戦に持ち込んだのだ。あまりに馬鹿馬鹿しい部下の
行動にアイアは距離をとって傍観していた。
マジ・デウゼーも何機か落とされたが、効果はあった。五体満足なのは
アイアのレントウ・マジューゼだけとなったのだ。
アレーナ「ユウリさん!この前の攻撃を!」
ユウリ「えっ?」
アレーナ「この前レントウを退けた攻撃です1あれをやるのよ!」
ユウリ「よしっ・・・お気に入り、PC・・・んっ?」
シレジア「どうした、ユウリ?」
ユウリ「パスワード音声入力・・・?この前と違う・・・」
アレーナ「まさか・・・それはレベルアップ・・・というものでは?」
ユウリ「えっ?そんなこと言われても・・・」
シレジア「ユウリ!プリンセス・カノンだ!」
ユウリ「へ?」
シレジア「いいんだよ!いま適当に決めたんだよ!とにかく
やってみて、ダメだったらそん時はそん時だよ!」
アレーナ「よし・・・シレジアさんはあの剣を!ユウリさんとできうる限り
同調して攻撃を繰り出します。いいですわね?」
アイア「アイツたち、今度は何する気だ・・・」
ユウリ「よし、いくよ・・・プリンセス・カノン!!!!!!」
その鴇の声と同時に、Pガンダムの腹部から強烈なメガ粒子砲が
放たれるとこれにあわせてチャウシェスクが剣を振り下ろし
ステアウアのビームアローが弓を発つ。
驚いたことに、この攻撃はアイアの回避意図を読んでいたかのように
三方向を塞いでレントウに直撃した。
ユウリ「やった!!!!!!!!!」
シレジア「勝った!!!!!!」
アレーナ「待って!」
爆風と硝煙の中からレントウが姿を現した。要所要所が綻びているものの
機体は原型を維持している。
アイア「おのれ・・・小娘共・・・私を怒らせるのも大概にしろ!!」
ガブリエル「アイア中尉!」
三機に飛び掛ろうとしたアイアを静止させた声・・・
ガブリエル「シュメンの後方1kmにアリエル級戦艦をキャッチ!」
アイア「なに・・・そんな・・・クソッ退くぞ!!
・・・いまいましい小娘共め・・この痛み、口惜しみ・・・塗り返してやる」
シレジア「なんだぁ?どういうんだアイツたち」
ユウリ「きっと、中は無事じゃなかったんだよ」
アレーナ「・・・そうね。きっとユウリさんの言うとおりなのよ。さ、
FBに戻りましょう。わたくし中尉の説教を受けなければなりませんの」
シレジア「何だよ・・・今日やけにしおらしいじゃん」
アレーナ「謙虚さこそが貴族のあるべき姿ですのよ。ピリオド(以上)!」
三機を出迎えるブリッジには、アンジェイとニコライの安堵の表情があった。
何よりマジ・デウゼーの有効な運用法を見つけたことがニコライは嬉しかった。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 折笠愛
アレーナ 白鳥由里 ガブリエル 松本保典
ノマノマ 矢尾一樹
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
アンジェイ 茶風林
ハイト 川本成 ブリッジメンバー 津田健次郎
男子生徒 山崎樹範 並木のり子
須藤信吾
女子生徒 中川翔子 アンヘル卿 納谷六郎
平野綾 シュメン乗組員 喜安浩平
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
剥出先端 常村宗 吉田秋生 逢坂浩司
満田愛 根性梨 田島幹久 石橋叩明
奥田祭 兵頭敬 斎栞 木島良一
凪房子 沖浦啓之 佐藤秋葉 相良佐野輔
杉山茂樹 上野健太郎 万代腐敗 大野美知恵
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
金日成 恩田尚之 只野和子 平島竹也
川崎美津子 北崎拓 町田忠道 愛野聖名子
御結頃林 江口久司 くりた睦 運河開通
大正浪漫 今敏 聖悠季 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 スタジオ・ジブリ デジタル撮影 牟田良成
サンライズ・ハノイ 常田さゆり
デジタル彩色 杉並港業高校アニメ同好会 スタジオディーン
サンライズ釜山 木村敦
色指定 桑原隆 鬱打詩嚢
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 運子出層 制作進行 魔字出眠医
録音 大神友明 美術進行 西野泰雅
音響効果 決画痒医 仕上 ガイナックス
選曲 富野嗚呼子 美術 成岡翔
記録 駑馬味場
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 辻真先 演出 佐藤順一
作画監督 逢坂浩司 絵コンテ 佐藤順一
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「ノマノマ・イェイ、って名前はそんなにおかしいのかな?
あたしも最初に聞いたときは笑っちゃったけど、お父さんやお母さんが
自分の大切な子供に意味のない名前をつけることって無いと思うんだ。
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ノマノマ出撃
ガンプリは、みんなで見てね!
222 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 15:24:02 ID:8KTHm4BU
作者さん勝手に採用とかすんません!!!!!!!!ちょっと困ってたwww
>>7 ↑のスレで挙げていてコッチに挙げてない設定はなかったことになってるの?
>>191 ロマニア側の軍備だが、
いっそロマニアはタダ同然で色んな所から買ってきた廃艦同然のジャンク艦やら
連邦のお下がり艦を改造した中古混成艦隊で主力艦隊を編成してるってのはどうだろ?
これならロマニアの国力をあまり気にしなくていいし数も揃えられる
Vでもビームシールド付けたサラミスが頑張ってたから戦力とし通用するのは証明済み
それに戦艦の寿命は長いのが常だから大昔の戦艦が活躍しても不思議はない
戦艦だからMSとかと違って部品の共有化の敷居もグッと低くなるしね
設定上は、連邦からは自軍艦隊に編成しにくかった鹵獲艦を中心に
援助されてるということにしとけば
連邦ともソフィアとも一線を画したロマニア独特の色を表現できる
もちろん登場させる昔の戦艦は、ある程度生産数が多かったり
劇中で生き残ってたりする必要があると思うが
例えば
サラミス級(連邦軍)
サラミス改級(連邦軍)
マゼラン級(連邦軍)
マゼラン改級(連邦軍)
ムサイ級(ジオン公国)
エンドラ級(アクシズ)
ムサイ改級(ジオン共和国)
ムサカ級(ネオジオン)
ザムス系列(クロスボンバンガード)
木星帝国系列(木星帝国)
ザンスカール系列
その他
そういえばサダラーンも残ってたかな?
ザンスカール系列の戦艦はもうソフィアのイメージだし
最新鋭だからまだ値段高かったり
連邦で使ってたりする関係上援助数は極少ということで
とりあえずムサイ系がまだ大量に余ってそうだから調度イイんじゃないかと
さすがに古すぎんじゃない>ムサイ
しかしフェレンツバロシュだけでは>炉マニア
>>226 艦船スレによればガワだけ元のままで
中身は別ものになってることはよくあることらしい
ZZの青の部隊みたいなノリだろうな
230 :
1:2006/02/03(金) 12:29:07 ID:???
突然ですが、ワタクシ2月21日まで書き込めませんの。
一日一投稿でもいいんでこのスレ守ってください。
さて、現時点でロマニアとソフィアの設定戦力差がデカすぎるということ
だが・・・ガンダム開発計画(特需。援助のひとつ)と引き換えに武装解除
させられたとか、色々こじつけてみたんだがここは無難に226氏のアイディア
に従い今後戦力増強していくこととしよう。
231 :
1:2006/02/03(金) 12:32:17 ID:???
>223
いや、別に。これから二週間作者代理やる?アイディア採用基準は
もうわかってるでしょ?
>224
二スレ目の最初で整理する。SWWだけは覚えといて。
「シュメンの栄光ある勇者たちよ、ソフィアの御名継ぎてよくぞ孤独に
耐え今日まで作戦行動に従事してくれた。我々が来たからにはこれまでの
屈辱、並(な)べて挽回せしめようぞ。ソフィアの名が何たるか、
レフスキの意味するところが何たるか、示す時が来たのだ」
FBから少し離れた宙域に並ぶ二つの巨大戦艦は等しく一人の男の声を
艦内部にアナウンスしていた。それは、ロマニアにおけるガンダム破壊、
その失敗に伴うFB追撃という一つの作戦の終了と、また新たな段階への
移行を告げる朱鷺の声であった。
戦艦アリエルの参謀室の前にはアイア・コッカ中尉が立っていた。度重なる
失敗に伴うストレスで表情には疲れ、苛立ちが明白に滲み出ている。
アイア「アイア・コッカ中尉、入ります」
アイア「お久しゅうございますフリスト・ボネフ中佐」
フリスト「そんな尊称はやめてくれたまえアイア中尉。そんな仲でも
なかろう?16バンチのフランス料理店、覚えているだろう」
アイア「失念いたしました」
フリスト「フフ相変わらずだな。それでこそ君だ。君には他の女性仕官
の何倍も期待しているのだよ。レフスキ元帥もそうだ。だからこそ
このような重要な任務を任せた」
ゴッホの「夜のカフェテラス」が掛けられた壁を背に椅子にもたれかかった
フリストは端正な中にも妖しさを秘めた表情でアイアを見つめる。
アイア「それよりオシフィエンチム。通りすがりに見ましたが
今回はまさか自らお出でになられるので?」
フリスト「そうだよ。いけないかね?会議室の椅子はMSの座席より
ずっときつく感じる。少しは解しておかんと差し障る」
「そうだ。今回は失敗や停滞を想定した作戦なのだよ」
アイアの背後からスキンヘッドの中肉・中背の男性が入ってきた。
アイア「ゴッズ・インヘブン大佐・・・!このような所へ」
ゴッズ「自分の職場をそう卑下するものではないよ中尉。この油や
汗の匂い、喧騒・・・久しく忘れかけていたものだ。戦場から離れれば
君たちの感触や前線の見え方も変わってくると、気付いているからこそ
君に今の階級を与えた」
アイア「・・・詳しく聞かせていただきたい話ですが」
ゴッズ「そう腐るなよ。これが、君に対する謝意の表し方だ。既に
スウィートウォーターにおける作戦は失敗した。が、それは君だけの
問題ではなく余剰戦力を出し渋った我々にも責任があるのだよ」
アイア「そんな・・・」
フリスト「大佐のおっしゃるところがわかるかね中尉。この戦力で
眼前のFBを叩く、だけではなく地球圏の不満分子の掘り起しには
絶好のプロパガンダでもある。そして地球だ。連邦は形骸化し
リガ・ミリティアも前大戦で戦力的に死に体・・・連中が拠点とする
東ヨーロッパと古来より続くコネクションを奪回するには今が絶好機だ」
アイア「・・・承知いたしました。命賭して」
アレーナ「・・・なぜわたくしがプライベートでもあなた達と一緒に
行動しなくてはなりませんのっ!?」
シレジア「しゃーねェべ?中尉から言われてんだから」
ユウリ「今日はコンスタンツァの祭りだよ。喧嘩しないで楽しもうよ」
ア「それにしても・・・他になかったのですか?このきつくて変な
模様の着物は・・・」
シ「知らね。なんかイズモさんの故郷で女が祭りで着るもんだってさ。
「ユタカ」・・・だったけ?ようわかんね」
サイド7ロマニア皇国には春の到来を告げる祭りがある。彼らの祖先に
あたる指導者の名前を取ったものだが、別に彼を讃える祭りではなく
旧世紀に神が一度死んで復活した日の前日、夕方から街は賑わい始め
花火や夜店の中を掻い潜って人々はそれぞれの街の中心にある教会
からキャンドルをとってくる。このキャンドルに色んな火種をくべ、
夜明けまで消えなければその家には幸福がもたらされるのだ。
この行事に民は子宝、豊作、出世、縁談などの願いを託す。
ノマノマ「火薬が足りない?」
ニコライ「ああ、あの時、避難民の目印で使ったものが最後だよ。
第一そんなものは今時どこの艦にも置いてないしなぁ。せっかく
艦内の人達が演出してくれてるのに悪いんだが、今年のコンスタンツァ
の祭りは花火は無しってことになるな」
イズモ「艦長、ドネツクを忘れちゃいませんかね」
今回の祭りの実行委員長でもあるイズモが子供がイタズラを思いついた
ような顔で話した。女子高生にガンダムを奪われたとあって、色んな
ところでポイントを稼ごうと変な意味で必死である。
ニコライ「ああ、ドネツク・・・!あそこは中立だしちょっとしたデパート
みたいなものだからな。今から間に合うか?」
イズモ「知懇あるんスよ。採掘用衛星に偽装してるし、まず大丈夫
じゃないスかね」
ノマノマ「オレに行かせてください。艦ごと動くとマズイし、オレも
実戦配備のMS、慣れときたいんスよ」
イズモ「大丈夫かぁ?」
ニコライ「いいだろう。早くしないと祭りが終わっちまう」
コンスタンツァの祭りの日だけは階級も老若男女も現実を忘れて
しばし憩う。だが、それがこの日のFBに危機をもたらすこととなった。
MS格納庫ではイズモが入念なレクチャーを行っていた。
イズモ「そう、右んとこでミノ粉をちょっと下げて・・下げすぎだよ。
で、ヘリウム3の残量はここで表示する」
ノマノマ「以上っすか?」
イズモ「オッケーだ。しかし同情するぜ。ドラゴスティアはSWWの
搭載に失敗した機体だからな。敵機と遭遇したら迷わず逃げろよ」
ノマノマ「わかってますよ」
ニコライ「大丈夫か、ノマノマ?出力は」
ノマノマ「無問題スよ。ノマノマ・イェイ、ドラゴスティア出ます!」
「マイアヒ マイアハ マイアフ マイアハッハ
あなたに幸福を 無理強いはしないから
わたしを置いてかないで 菩提樹の下で愛し合った思い出」
祭りも中盤に差し掛かると誰もがこの音頭にあわせて口ずさんでしまう。
祭りには少々場違いな歌詞に思えるが、旧世紀から伝わるこの歌は
ロマニアに住む者なら幼いころから耳に焼き付いているのだ。
「アレーナ様だ!」「アレーナ様!頑張って下さい!」
「あ、ガンダムねーチャンもいるぜ!」
ちょうど最も夜店の混雑した区画を三人が通り過ぎるとき、避難民
たちが騒ぎ出した。当初の沈痛な空気も祭りに煽られてすっかり
酔いが入ったようなものだ。彼らは教会に見立てたブリッジに向かい、
幸福をもたらすキャンドルを受け取る手はずになっている。雰囲気を
出すために全区画のライトが消される徹底ぶりだ。
アリエル艦内ではフリストがその髪とマントを燻らせ歩くたびに
女性兵士達からの嬌声を浴びていた。その中の一人が・・・
「フリスト大佐!あの、これ・・・私達からの気持ちです!」
フリストは多くの手紙が詰まった封筒を受け取った。
フリスト「ありがとう。君達の熱意が、私に力を与え必ずや
ガンダムを打ち滅ぼさせてくれるよ」
その言葉に色めき立った女性兵達から一層ボルテージの高い嬌声が上がった。
フリスト「うん、いいようだ・・・フフ。シュメンの女達にも少し
挨拶をしてやらねば、ご無沙汰は最大の失礼というもの」
「ブリッジです。SWW、出力調整とも問題ないですか?」
フリスト「ああ。フリスト・ボネフ、オシフィエンチム出る!」
オシフィエンチムはシュメンのカタパルトを旋回し、赤い噴煙で
一つの薔薇を宇宙に描いて見せた。アイアはブリッジで不愉快そうに
していたが、モニターを見つめていた女性兵が感激したのは言うまでもない。
シレジア「ユウリ、あの店みてみ。何か欲しいもんある?」
ユウリ「あー、えっと、あのぬいぐるみ」
シレジア「おめェ何才だよぉ。それにあれ、ボールに耳が生えた
みたいなヤツ?あんなんでいいの?本当に」
ユウリ「うん」
アレーナ「まったく、付き合いきれませんわ・・・」
シレジア「何言ってんの?アンタもやんだよ」
アレーナ「へ?」
シレジア「どっちが先にあの羽ボールを落とすか勝負。負けた方が
それまでの全額支払ね」
ユウリ「ちょっと、シレジア・・・!」
アレーナ「・・・面白いですわ。この前の夕食に引き続いてこの私に
さらなる負債を負わせようと画策なさるのね?」
フリスト「まったく女をやる気にさせるのも一苦労だ・・・ん?」
FBから程近い宙域に一機のMSを発見したフリスト。すぐさま検索し
ドラゴスティアがSWWを搭載していない事を確認した。
ノマノマ「うっ・・・あれは!?」
自分のMSより1.5倍もの身の丈と強烈なプレッシャーを感じたノマノマ
は一瞬怯むが、ここでその気配を見せればかえって怪しまれる。SWW
未搭載機なら見逃されるという計算もあって出たのだ。
フリスト「ま、あの程度の塵・・・放置してもツケは来るまい」
二機のMSは接触せずそのまま逆方向へ別れた。
シレジア「ちっきしょぉー今月の予定パァだよ」
アレーナ「ま、結局はこれが実力の差ということですわ・・・これに懲りて
精進なさるのね。はい、ユウリさん。これが欲しかったんでしょ。
でもこれ、随分汚れているわね」
ユウリ「うん、ありがとう・・・」
アレーナ「なぁに、その顔は。わたくしよりシレジアさんにとって
欲しかったとでもいうの?」
ユウリ「あ、いや、そういうわけじゃないです。嬉しいですとても」
そう言って慌てたユウリがぬいぐるみを落とした。するとぬいぐるみ
から機械的な音声が発せられた。
「ウッソ、ゲンキカ。ウッソ」
シレジア「ん?なんだぁ?ぬいぐるみ喋ったぞ」
アレーナ「これ、機械じゃなくて?」
ユウリ「え、ていうか触ったときに気付けば・・・」
フリスト「これは、これは・・・随分寛大なお出迎えで」
FBの真上をとったオシフィエンチムはビームキャノンを構えると左舷下部に
照準をつけた。
フリスト「いきなり、さらばだ。ガンダム」
次の瞬間!艦内に猛烈な揺れが走った。祭りに参加した避難民たちはパニック
に陥り初めてここに至って自分たちの浅はかさに気付かされたのである。
ブリッジもいざというときのため最低限の戦闘態勢はとっていたが・・・
ニコライ「ああっ!このオレが気合入れて描いたイコン(聖像画)がぁ!」
「艦長!左上、ロザリオ破損、落下!」
「ミサ服に祭り用キャンドルが!艦長、指示を!」
「管制棟!艦長の頭部にイコン2枚落下!至急救護班を!」
「祭実行委員会!何やってんの!艦長の予備神官服持って来いっ!」
フリスト「・・・低く絞りすぎたか」
その後もオシフィエンティムは各部に攻撃を加えながら格納庫を
探す。
シレジア「あっメールだ!」
ユウリ「ガンダムチーム、出動だね!」
アレーナ「ですわね、幸い目の前にMSがあることですし・・・」
実際、ここ以外に祭りができそうなスペースはなかったのだが・・・
三人は着の身着のまま各MSに乗るといつものように自分のケータイ
を操縦レバーの上にセットした。
「アレーナ、ステアウア出ますわ!」
「シレジア、チャウシェスク出んよ!」
「ユウリ、Pガンダム行きます!」
アレーナ「まったく・・・この「浴衣」というのは動きにくくて」
シレジア「来たよ!」
チャウシェスクは三機のMSの射出を確認し、至近距離まで接近した。
フリスト「私はソフィアのフリスト・ボネフ大佐だ。そこのガンダム、
パイロットは名を名乗りたまえ」
ユウリ「ユウリ・・・スターリニスカヤです!」
フリスト「?・・・女?それも若いな・・・キミ、年齢を言いたまえ。
それと差し支えなくば上から三つのサイズ、電話番号、メールアドレスを」
ユウリ「年齢は15才!それ以上は言いません!」
シレジア「なーにほざいてんだよこのロリコン!」
フリスト「ロ、ロリ・・・私はそっち方面の趣味は持ち合わせていないのだが
まぁ、いい・・・動けなくしてまずヒップから鑑定せねば。フフ、
燃え盛る恋の熱意はミノフスキー粒子すらも突破するのだよ」
フリスト「いくぞ、少女達!」
オシフィエンティムが三機の頭上高く飛び上がった、ように見えた。
アレーナ「違うっ!ランチャー!」
シレ&ユウ「えっ!!!?」
オシフィエンティムは素早く自分の武器を放り投げただけだ。つられた三機の
隙を突くと、まずステアウアにビームシールドごとショルダータックルを
見舞った。さらにつかまえたステアウアをチャウシェスクに向かって投げつける。
死角を利用してさらにPガンダムへメガランチャーを放った!
ユ&シ&ア「ぐああっ!」
フリスト「ま、ドッグファイトはこのくらいにして、と・・・」
アレーナ「離れる気ですわ!何とか接近戦に持ち込んで・・・」
シレジア「わかってる!・・・あっ!!」
チャウシェスクが掴んだ脚部とも尻尾ともとれる部分が分解して、
まるでトカゲの尻尾のように切り離された。そして三機の周囲を
旋回して小刻みに砲撃を与えては焦って出てきた一機をいなし、
切り離した部分を後部に接合させる。そうこうしているうちに
オシフィエンティムはほどよい距離をとって三機とFBに向けて
超大型メガ粒子砲の照準を合わせる。
フリスト「さらばだ、少女達・・・何の因果か女性の嗚咽ばかり耳に焼き付いて
しまう半生を自ら呪わずにはおれん、ウゥゥン・・・」
そう言ってフリストは自身の体を抱きしめ、慈しむかのように自己愛に浸ると
再びFBへの照準を確認する。
ユウリ「中尉、援護を!手強いMAです!」
シレジア「ダメだっ!」
アレーナ「もう間に合わないっ・・・!」
今まさにFBに向けて粛清の光が放たれようとしたその瞬間である。
ドネツクの方向から突進してきた一機のMSがビームナギナタで
隙だらけのオシフィエンティムの腕を切り落とした!
フリスト「えっ?はっ?なになに?」
ノマノマ「一人舞台はそこまでだぜ!」
フリスト「ぐっ、さっきのMS・・・やはり連邦の金魚の糞かっ!」
ドラゴスティアは軽い身のこなしでオシフィエンティムと渡り合う。
フリストの乱調と、小柄さゆえに生まれるスペースを活用した
ノマノマのパイロットセンスが窺える初陣だ。
アレーナ「ユウリさん!あの時の攻撃、やりますわよ!」
ユウリ「えっ?」
アレーナ「今しかないでしょう!外れても敵は慄くわ!シレジアさんも
チャウシェスクの剣を!」
シレジア「よし!じゃ、あんたもプリンセスアローを!」
アレーナ「・・・はい?」
シレジア「ユウリだけプリンセスだなんてズルいっしょ。あんたは
弓なんだからアロー、あたしはブレード。何か間違ってる?」
アレーナ「し、しかし戦闘中にそのようなふざけた・・・」
シレジア「あーーーっ!!うるさい!タイミング合わせるためには
必要だろがっ!つべこべつべこべと、何故素直にやりますと言えんのだ!」
アレーナ「わっ、わかりましたわ!言えばいいのでしょ、言えば!」
シレジア「ヒヒヒ」
ユウリ「あの・・・いい?始めて」
ユウリ「行きます!プリンセス・カノン!!!!」
シレジア「プリンセス・ブレード!!!!」
アレーナ「プ、プ・・・プリ、ププ、プリンセス・アロー!!!!」
微妙にステアウアのビームアローだけが遅れていったが、三機の
最大出力の攻撃にドラゴスティアに集中していたフリストのさすがに
気がついた。
フリスト「うっ、この・・・迫力!??」
すぐさまオシフィエンティムとドラゴスティアはVの字に分かれて
これを回避した!
フリスト「どうやら・・・侮っていた様だな、連中を、そして時代を・・・」
オシフィエンティムは踵を返してアリエルに帰艦していった。
ノマノマ「・・・ふぅっ・・・!」
ノマノマは一息つくとFBに戻っていった。
ユウリ「ノンちゃん、大丈夫?」
ノマノマ「ああ、それよりお前はどうなんだよ」
ユウリ「うん、何とか・・・でもよく駆けつけてくれたね」
ノマノマ「お前の声が聞こえたからな。助けてくれって声が」
アレーナ「・・・?・・・」
シレジア「オーイノンちゃん!ユウリばっか心配しちゃってさー、
こっちにも繊乙女がいんだからいたわってくれよー」
ノマノマ「あぁ、悪ィ。でもシレジアは繊かどうか微妙だろ」
シレジア「んだとぉ!」
ユウリ「やめてよぉ、今日はコンスタンツァの祭りだよ」
ノマノマ「ああ、そうだ。花火の火薬を買ってきたんだぜ。ドネツクは
こんなご時世でやたらうるさく身分チェックしてきやがって」
ユウリ「えっ!」
シレジア「マーージっすかぁ!?」
樹の下で愛し四人はしばし時を忘れ、今日の戦闘のことや祭りのことを話しながら
カタパルトへゆっくりと降りていった。
フェレンツバロシュ艦内は一晩中コンスタンツァの音頭で満たされたのだった。
マイアヒ マイアハ マイアフ マイアハッハ
あなたに幸福を 無理強いはしないから
わたしを置いてかないで 菩提樹の下で愛し合った思い出
ヴレイ ス プレスィ ダル ノマノマイェイ
ノマノマイェイ ノマノマノマイェイ・・・・・・・・・
四人はしばし時を忘れ、今日の戦闘のことや祭りのことを話しながら
カタパルトへゆっくりと降りていった。
フェレンツバロシュ艦内は一晩中コンスタンツァの音頭で満たされたのだった。
マイアヒ マイアハ マイアフ マイアハッハ
あなたに幸福を 無理強いはしないから
わたしを置いてかないで 菩提樹の下で愛し合った思い出
ヴレイ ス プレスィ ダル ノマノマイェイ
ノマノマイェイ ノマノマノマイェイ・・・・・・・・・
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 折笠愛
アレーナ 白鳥由里 フリスト 関俊彦
ノマノマ 矢尾一樹 ゴッズ 屋良有作
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
255 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 17:16:52 ID:rQ/MxypT
ZMV−S99X ソル・コンティオ
全高 17.3m
本体重量 12.7t
ジェネレータ出力 9500kW
スラスター推力 156990kg
装甲材質 ファインガンダニュム複合装甲材、
武装
ビームフィールド
サイコミュビームサーベル×2
ハイパービームシールド×2
ギガンティックメガ粒子ランチャー
胸部拡散・収束メガ粒子砲
背部フィールド粒子ドライブシステム
バーティカルビット×10
クラッシュクロー×2
専用ガンスピア
解説
コンティオ系の新機体として開発された。
特筆すべき点はミノフスキードライブの発展型の
フィールド粒子ドライブとIフィールドを上回る防御力を誇る
装甲上にビームの皮膜を発生させるビームフィールドの二点である
また前自体のMSによく搭載されていたサイコミュ兵器の
「ビット」を搭載している
キャスト
避難民 山崎樹範 ブリッジメンバー 並木のり子
須藤信吾 川本成
シュメン女性兵 中川翔子 津田健次郎
平野綾 ぬいぐるみ 小山まみ
石橋朋子 イズモ 渡辺慶
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
剥出先端 上杉謙信 吉田秋生 川元利浩
北久保弘之 根性梨 女鹿面意 石橋叩明
奥田祭 菅野弘之 斎栞 鬼無則武
天野聡子 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
杉山茂樹 牧野田行彦 万代腐敗 富沢美知恵
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
金日成 森山ゆうじ 只野和子 和彦義一
川崎製鉄 北崎拓 安藤真裕 愛野聖名子
御結頃林 鳥山飽田 くりた睦 富野井伊子
鼻骨手術 今敏 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 トミノ動画企画 デジタル撮影 シン・ザ・シティ
サンライズ・ハノイ 常田さゆり
デジタル彩色 杉並肛門高校アニメ同好会 久米田康二
サンライズプノンペン 木村敦
色指定 桑原隆 岡田武史
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 運子出層 制作進行 魔字出眠医
録音 疾呼出総 美術進行 目画遺体
音響効果 決画痒医 仕上 ガイナックス
選曲 天蓋魔境 美術 水野香気
記録 駑馬味場
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
262 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 17:35:06 ID:rQ/MxypT
ダイタロスガンダム
形式番号:GRMS-Z9[DIT]
全高:110.8m 重量:600t
武装
・頭部90mガトリングビーム砲×6
・頭部単装エネルギー粒子砲
・超高エネルギー重力子放射砲
・腕部特装大出力ビームシールド兼ビームソード
・マニピュレータ部5連装ビームカノン
・掌底部メガ粒子砲
・肩部リニアランチャー×2
・腰部斥力反応型超高メガカノン
・高エネルギー総転移砲
・反物質消失衝撃砲
・背部全天周広域攻撃ユニット
攻撃ユニット武装
遠隔操作型ビームサーベル×10
全天周複列位相砲 装甲溶解エネルギー照射システム
対装甲炸裂収束ミサイル×33
・エネルギー反射型新型リフレクターファンネル×30
・対総転移装甲破砕砲
・巡航ミサイルポッド×8
・5連装ピンポイント収束火線砲
・脚部500ミリエネルギー照射砲
・対人用機雷×20
・足部ビームクロー
・足部対人機関砲
・膝部ビームランス
・対消滅生成エネルギーメガビーム砲
・電磁誘導型軌道湾曲ビーム砲
・機体寄生型操作システム
解説
腐敗していた地球連邦軍内の枢軸部が対大隊・拠点攻撃用に極秘に開発した
超重機体。モビルスーツというのはあくまで呼称上で、その運用目的
などから要塞級戦略兵器に分類される。全天集攻撃ユニットは、全方位に砲塔があり周囲の敵機体を一斉に攻撃することが可能。
またリフレクターファンネルを使用する事でビームを一点に収束させることもできる
新開発されたリフレクターファンネルは当然それ自体からもビームを撃て、相手のビームを反射させることもできる
遠隔操作型シールドとしても運用が可能な武装である寄生操作ユニットは射出された後、相手機体に取り付き
自機の思うまま操作できる悪魔のシステムである
機体の大きさからいって、艦に搭載不可能なので自己修復装置や居住区も存在しまさしく要塞である
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
>255のMSは既に見た ような気がするけどコピペかしら
脚本 遠藤明範 演出 山賀博之
作画監督 川元利浩 絵コンテ 岡村天斎
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「シレジアは、あたしが子供のころからの大切なお友達。あたしが
落ち込んだり、悩んでいるといつも元気付けてくれて、本当にこれからも
ずっと友達でいたいな。でも、そんなシレジアだって悩んだり怒ったり
することもある。そんなとき、今度はあたしが助けなきゃ。
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
本気の友情
ガンプリは、みんなで見てね!
作者の方、栃木での工場の仕事がんばってください
806 :用語集:2006/01/23(月) 19:53:34 ID:???
TRAPAシステム
この時代のモビルスーツには損傷した箇所を切り捨てるかあるいは
残った出力を全て正常に作動している箇所に振り分ける出力調整
システムがある。これによって損傷した箇所を無理に動かそうとして
負担をかけることなく、その段階で最も無事な機能だけをバランスよく
使うことができる。ヨルダネスク家は連邦より三ヶ月速く導入した。
807 :用語集:2006/01/23(月) 19:59:07 ID:???
SWW(SpaceWideWeb)
宇宙世紀100年代以降、宇宙空間における電子ネットワーク構築が
本格的になり、やがてMSの搭載しているコンピュータにも
インターネットが接続された。現在の戦争ではSWWの活用が
戦局を大きく左右する。特にMS戦ではミノフスカヤ・クラッシャ
があるとはいえデータセンサーなしでは勝ち目がない。
808 :用語集:2006/01/23(月) 20:09:41 ID:???
データセンサー
特定の情報を写真・映像・文章などの形でMSのメモリーに
記憶させることができる機能。特にMS戦では勝敗を分ける
重要な機能となっている。
809 :用語集:2006/01/23(月) 20:15:47 ID:???
ミノフスカヤ・クラッシャ
ミノフスカヤ女史が発見したSWWウィルス。特に強力なものは
PDB検索・接続機能を一時停止・破壊する力を持っている。
ザンスカール戦争終了後に本格的に実践導入され、大きな効果を
発揮している。ロシア語と英語が混じっているのはミノフスカヤ女史
が発見後に死亡した後にガーナ人留学生のゼミ生徒が研究を引き継ぎ
発表・命名したため。
268 :
1:2006/02/03(金) 17:54:45 ID:???
↑
こんなん残ってました。要するにこの時代は一家に一台MS。
コクピットがオフィスとなる時代です。この設定は女の子を
主人公にしたこと・Vの続編にしたことと深く結びついてるんで
これだけはちゃんと覚えといてください
269 :
1:2006/02/03(金) 18:23:50 ID:???
>262,266
採用。
主題歌とか声優を決めてるのは遊び心だけではなく、CDドラマとして
楽しんでもらうためです。歌手や声優を知ってれば大体のイメージは浮かぶし
効果音やBGMは知ってるやつを適当に思い浮かべれば雰囲気出るでしょ。
ちなみに今日の第五話でユウリ達がフリストに苦戦してたシーンでは、ZZで
ジュドーらが苦戦した時によく流れてたあのBGMでどうぞ
作者さん、保守はまかせてくださいな、あと採用はしないで保留という形にします
曲やキャストの設定はまかせとけwww
>>268 SWWはこの時代の標準装備ってこと?
でも、第一話でマジ・デウゼーはSWWは搭載されてないような描写(
>>33)にも関わらず
第2話で新型機のような描写(
>>70)があるよ
SWWおよびデータセンサー、TRAPAシステムは新技術ってことでFA?
揚げ足とってばかりでスマソ
昔、無人君のCMで似たような名のスーパーロボットがいたような・・・>>マジ・デウゼー
>>230 ええっと・・・ムサイが古過ぎるのは同意だが
ロマニア皇国の船は
>>225のジャンク艦隊でいいのかな?
ソフィアの国力をザンスカールと同程度と仮定すると
それを迎え撃つロマニア艦隊にはどの程度の規模が求められるのか
ティターンズレベルでも映像で見ると意外にしょぼかったんだよなぁ
保守総一郎を悪の親玉に
276 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/04(土) 13:38:22 ID:/CUw+lJd
SOFIA-FF-04 イメンシア
全高 40m
重量 60.2t
武装
メガビームランチャー×2
Iフィールドジェネレータ
ミノフスキードライブユニット×2
巨大ビームソード×2
マイクロミサイル×50
クラスターミサイルユニット×5
スプゥン・ビット×20
メガキャノン×4
ハードポイント×20
スマート・ランチャー×4
クローアーム×4
解説
ソフィアがMS・mA支援用目的
を主眼として開発した特殊機動兵器
通常はかつてのサイコガンダムやクィン・マンサ等の
大型MSの容姿をしているが、
変形し、アームドベースとなり
各種MS・MAと合体し高い戦闘能力を可付させる
サルベージしてきますた
>SOFIA-07ハジ
>ソフィアの量産型MS。SWW、データセンサー、TRAPAシステムを
>一通り搭載しているが実戦テストの機会が無く不安視されている。
>SOFIA-08レントウ・マジウゼ
>アイア・コッカ専用MS。この時代のMSに必要とされる機能を
>全て搭載しており、ANT機能も試験的に兼ね備える。
んでついでに提案
マジ・デウゼー
形式番号:RGM-166
連邦軍の次期主力量産機。
ソフィアの宣戦布告より前に開発が開始されようやく初期ロット(先行生
産)ロット分が完成された機体。上層部の保守的な思想により真新しい
技術は使用されておらずSWW、データセンサー、TRAPAシステムは搭
載されていない。各地で生産が行われているが初期ロット(先行生産)分
はロマニアが受注していた。
ドラゴスティア
形式番号:RGM-166X
連邦内の新技術を取り入れていない事に危機感を抱く派閥によって
急遽造られたSWW、データセンサー、TRAPAシステムの搭載実験機。
既に生産の始まっていたマジ・デウゼーがベースに使われた。結局、
SWW、データセンサーの搭載は失敗したがTRAPAシステムは何とか形
になった。開発はロマニア(ヨルダネスク家)の技術支援を受け行われた。
この開発協力がプロジェクト・ロマニアに発展していった。
>>228 ひとまずそれで行くか
ブリュンヒルデ(エンドラ級巡洋艦)
■全長 不明
■武装:単装メガ粒子主砲×15、大型連装メガ粒子砲×2、大型ミサイル×4、120mm機関砲×6、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
皇国建国よりもずっと以前からコロニーで保有するエンドラ級の改装艦。
かつてネオジオン戦争直前にアクシズで建造されたエンドラ級が原型と思われる。
当初は連邦軍から武装撤去した状態でサイド6の民間企業に払い下げられ、
武装輸送艦として活躍していたが、その後各地のコロニーを転々としてきた。
そして最後に買い取ったのがロマニア皇国の前身となるコロニーである。
内部機関の大半がすげ替えられ、武装も全て近代化されており、既にエンドラ級とは呼べない代物と化している。
この為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは大きな戦果は期待できない。
しかし、カタパルトデッキ2基は健在であり、迅速なMS展開が期待できる。
ビームシールドの他、連邦製の最新鋭対艦ミサイルを装備している。
アンネリーゼ(ムサイ級巡洋艦)
■全長 234m
■武装:連装メガ粒子砲×3、中型ミサイル×4、大型ミサイル×2、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
皇国建国よりもずっと以前からコロニーで保有するムサイ級の改装艦。
経歴不詳。大まかな形状から一年戦争初期にジオン公国軍が用いたムサイ初期型が原型と思われる。
内部機関の大半がすげ替えられ、武装も全て近代化されており、既にムサイとは呼べない代物と化している。
この為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは戦果を期待できない。
後部に簡易カタパルトを持ち、この時代の標準的なMSを4機収容できる。
MSは後部から射出される為、前部のビームシールドを展開しながらでもMSを展開できるのが特徴。
コムサイはとっくに撤去されており、ビームシールド発生器を有する艦首は改装時に作り直されている。
ドロテア(ムサイ級巡洋艦)
■全長 234m
■武装:連装メガ粒子砲×3、中型ミサイル×6、大型ミサイル×2、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
皇国建国よりもずっと以前からコロニーで保有するムサイ級の改装艦。
経歴不詳。大まかな形状から一年戦争初期にジオン公国軍が用いたムサイ初期型が原型と思われる。
内部機関の大半がすげ替えられ、武装も全て近代化されており、既にムサイとは呼べない代物と化している。
この為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは戦果を期待できない。
後部に簡易カタパルトを持ち、この時代の標準的なMSを4機収容できる。
MSは後部から射出される為、前部のビームシールドを展開しながらでもMSを展開できるのが特徴。
コムサイはとっくに撤去されており、ビームシールド発生器を有する艦首は改装時に作り直されている。
クラリッサ(ミサイル艦)
■全長 234m
■武装:中型ミサイル×40、大型ミサイル×4、120mm機関砲×4、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍のミサイル艦。
皇国制へ移行する数年前にサイド7のジャンク屋より購入したムサイ級をミサイル艦に改造したもの。
大まかな形状から一年戦争時にジオン公国軍が用いたムサイ後期型が原型と思われる。
内部機関の大半がすげ替えられ、MSカタパルトや旧武装を全て撤去して艦外装も大幅に改装されている。
ミサイル射出に特化した仕様と化しており、MS搭載能力は皆無。
タルタロッサ(ミサイル艦)
■全長 234m
■武装:中型ミサイル×40、大型ミサイル×4、120mm機関砲×4、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍のミサイル艦。
皇国制へ移行する数年前にサイド7のジャンク屋より購入したムサイ級をミサイル艦に改造したもの。
大まかな形状から一年戦争時にジオン公国軍が用いたムサイ後期型が原型と思われる。
内部機関の大半がすげ替えられ、MSカタパルトや旧武装を全て撤去して艦外装も大幅に改装されている。
ミサイル射出に特化した仕様と化しており、MS搭載能力は皆無。
>>1 にあるようにロマニアで連邦軍の最新鋭モビルスーツと戦艦の建造が行われた背景をこじつけてみた。
>>31,61
とからめて
プロジェクト・ロマニア
連邦軍内部の腐敗を憂慮する派閥が主導となり半ば強行的に開始した新技術を採用した兵器開発計画。
上層部の保守的な思想と利権争いのため軍の開発局の保有技術は前時代的な代物ばかりであり、
各コロニーなどの諸勢力がそれぞれ独自で研究・保有している技術を提供してもらう方向で進められた。
しかし、技術提供の交渉は難航し、最終的には経済制裁等の緩和を盾にロマニア皇国との共同開発という形で行われた。
この計画によって、
RM-01 プリンスガンダム
RM-02 チャウシェスク
フェレンツバロシュ
が開発された。
ってのはいかが?
エマヌエル(サラミス改級巡洋艦)
■全長 198m
■武装:2連装大型メガ粒子砲×2、メガ粒子砲×7、2連装ミサイルランチャー×8、120mm機関砲、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
ソフィアのロマニア侵攻がまことしやかに噂される中で連邦から供与された艦艇の一つ。
建造時期は不明ながらザンスカール戦争でも活躍した近代武装のサラミス改級の一隻である。
その為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは戦果を期待できない。
前部にMSカタパルトを持ち、この時代にあってもそこそこのMS運営能力が期待できる。
ディーデリッヒ(サラミス改級巡洋艦)
■全長 198m
■武装:2連装大型メガ粒子砲×2、メガ粒子砲×7、2連装ミサイルランチャー×8、120mm機関砲、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
ソフィアのロマニア侵攻がまことしやかに噂される中で連邦から供与された艦艇の一つ。
建造時期は不明ながらザンスカール戦争でも活躍した近代武装のサラミス改級の一隻である。
その為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは戦果を期待できない。
前部にMSカタパルトを持ち、この時代にあってもそこそこのMS運営能力が期待できる。
ハンニバル(マゼラン級特殊艦)
■全長 363m
■武装:大型粒子加速砲、大型ミサイル×2、120mm機関砲×8
■備考:ロマニア皇国軍の特殊艦艇。
歴史を辿ると元々は一年戦争時に就役したマゼラン改級の一隻と思われる。詳細は不明。
UC130年代に暗礁宙域にて大破した状態で民間のサルベージ会社に発見され、
内部機関の全取替えなど大幅な改装を施した上で輸送船の名目で新興コロニー国家に売却される。
実態は、廃品の再生品ながらもそれなりの近代武装を施されていたとされる。
その後、いくつかの戦禍を潜り抜け中破した状態でサイド4の大手ジャンク屋に売却されたところを、
UC159年に勃興したサイド4のハルトレイ共和国が買い取り、史上稀に見る大改装を行った。
なんと大規模ジェネレータと巨大な粒子加速砲を艦体と一体化させ、
カビの生えた旧式艦を簡易的なカイラスギリーとでも言える移動砲台へと変貌させた。
粒子加速砲は、発射にあたり90秒のチャージ時間が必要で、発射後は20分の冷却が必要となる。
また、連続では二発しか撃てず、その後の使用には大掛かりなメンテナンスが必要である。
このような面倒な仕様ではあるが、艦本体からはみ出る程の巨砲から放たれた大口径ビームは、
ザンネックキャノンの6倍以上もの火力となり敵艦隊に大打撃を与えるに十分である。
この新兵器を持ってUC160年に連邦に独立戦争を挑んだハルトレイ共和国だったが緒戦で惨敗。
宣戦布告の後、僅か2日で降伏し3日目の昼には武装解除がほとんど完了していた。
結局、後方から前線へ駆けつける途中だったハンニバルは一度も火を吹くことなく連邦軍に没収され、
月の連邦軍基地の片隅に係留されたまま7年の時を過ごすことになる。
ちなみにハルトレイ共和国は中規模コロニー国家で、この新兵器で連邦から一定の譲歩を勝ち取ろうと
莫大な予算を掛けてこのハンニバルを完成させていた。
大型粒子加速砲の技術はかつてザンスカールから漏洩したものを流用した疑いが強い。
しかし、この程度の小競り合いは巨大な連邦にとっては蚊に刺された程度のものでしかなく日常茶飯事である。
UC167年、ソフィアのロマニア侵攻がまことしやかに噂される中で、
ハンニバルは大掛かりな整備を受け、自衛用の大型ミサイルと機関砲を備え付けた上で
ロマニアに供与された。粒子加速砲発射に特化した仕様で、MS搭載能力は皆無。
粒子加速砲に全力を傾けていることからビームシールドも持たない為、運用には大掛かりな防衛が必要不可欠。
>>279 個人的には良いと思われ
このぶんだとロマニア艦隊は最新鋭戦艦を旗艦に旧型巡洋艦で固めてるってとこだろうか
>>279 おお、宇宙戦国時代らしいので支持する
ということで
>>277氏案を参考に支援
RM-05 ジークフリード
■頭頂高 16.5m
■本体重量 10.9t
■ジェネレータ出力 8,840kw
■スラスター推力 108,820kg
■装甲材質 ファインガンダニウム合金
■武装 メガビームシックル×1、ビームサーベル×2、ビームライフル×1、
頭部バルカン砲×2、小型ミサイル×2、ビームシールド
プロジェクト・ロマニアによって完成されたRM-01プリンスガンダム及びRM-02チャウシェスク。
RM-05ジークフリードは、この両機の製造過程で得られたデータを元に新規設計されたロマニアの最新MSである。
そのような意味合いにおいては純粋にプロジェクト・ロマニアの落とし子とも言える。
主兵装のメガビームシックルはRM-05ジークフリードの特徴的な武装である。
これは右腕部に固定された小型の翼状機器から放射されるビーム粒子を用いた特殊武装で、
左右に展開する敵MSを蹴散らす効果が期待されている。
その様は擬似的な光の翼といった様相で、幅5m長さ70m以上に渡ってビーム粒子を放射することができる。
ただし、この擬似的な光の翼は放射時間が10秒程度と短く、再使用には右腕部の翼状機器を換装する必要がある。
また、一度放射すると10秒程度自動的に放射されたままで複数回に分けて使用することは不可能。
ジャベリンにおけるショットランサーのような使い捨て携行武装に分類される特殊武装と言えなくもない。
その為、戦場において擬似光の翼を使用した後は、ビームライフルとビームサーベルによる通常の戦闘体制へ移行する。
しかし、TAPARA、SWW、データセンサー、ミノフスカヤ・クラッシャといった機能は標準で組み込まれており、
他にも様々な新機能を多数盛り込んだことにより、射撃戦、白兵戦ともにこれまでのMSを一歩リードした機体となっており、
最新の回避プログラムや圧倒的な小回りの良さなど、単純なスペックには表せない優秀さを備えている。
また、かつてのV2ガンダムのように脚部に接近戦で敵への牽制効果を発揮する小型ミサイルを装備している。
RM-05ジークフリードは、現行の実質主力機と言えるRGM-122-Rジャベリン・ロマニア仕様、
そして近年連邦へ受注したRGM-166マジ・デウゼーに続くロマニア皇国待望の有力な時期主力量産機候補と
目されており、耐用年数を大きく超えて使用されているRGM-109-Rヘビーガン・ロマニア仕様と
順次入れ替える方向で先行量産が進められているがコスト的なそれなりに負担は大きい。
ロマニアにおける技術革新に協力的な連邦軍の一部派閥が後ろ盾となっている為か、
現在のところ連邦からこの次世代MSに対する憂慮の声は上がっていない。
RM-06 ジークリンデ
■頭頂高 16.5m
■本体重量 11.2t
■ジェネレータ出力 9,470kw
■スラスター推力 99,180kg
■装甲材質 ファインガンダニウム合金
■武装 専用ビームライフル×1、携帯ビームガン×1、専用ビームサーベル×2
頭部バルカン砲×2、小型ミサイル×2、ビームシールド
RM-06ジークリンデもまたRM-05ジークフリードと同様にプロジェクト・ロマニアの産物であり、
RGM-122-Rジャベリン・ロマニア仕様、RGM-166マジ・デウゼーに続く
ロマニア皇国待望の有力な時期主力量産機候補である。
基本となる設計はRM-05ジークフリードと共通しており兄弟機とも言える。
しかし、RM-05ジークフリードが簡易的な光の翼を用いた突撃仕様であるのに対し、
RM-06ジークリンデのコンセプトは基礎的なMS戦闘能力の向上である。
大火力の専用ビームライフル、通常のビームサーベルより高密度で長さも確保された専用ビームサーベルを装備し、
TAPARA、SWW、データセンサー、ミノフスカヤ・クラッシャやその他最新プログラムを組み込んだことにより、
基礎的なMS戦闘能力が飛躍的に向上している。
また、通常は専用武装を装備するが、その他のロマニア製MSや大半の連邦製MSの装備も使用可能である。
RM-06ジークリンデもまたRM-05ジークフリードと同様に、
耐用年数を大きく超えて使用されているRGM-109-Rヘビーガン・ロマニア仕様と
順次入れ替える方向で先行量産が進められているがコスト的な負担はそれなりに大きい。
ロマニアにおける技術革新に協力的な連邦軍の一部派閥が後ろ盾となっている為か、
現在のところ連邦からこの次世代MSに対する憂慮の声は上がっていない。
>>281 まあ、
>>230を読むと、まずソフィアとロマニアの差をある程度埋める必要がある
改造旧式艦の艦隊編入はその一環で
>>280のハンニバルもそのつもりで考えてみた
自分も活躍すべきは新造戦艦だと思うので旧式艦はモブ担当で使って貰えれば光栄かな
というわけでおんぼろ艦隊の続き
アマンダ(サラミス改級巡洋艦)
■全長 198m
■武装:2連装大型メガ粒子砲×2、メガ粒子砲×7、ミサイルランチャー×4、120mm機関砲、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
独立以前に、ロマニア皇国の前身となるコロニーが連邦軍から買い取った払い下げ艦。
建造時期は不明ながらザンスカール戦争でも活躍した近代武装のサラミス改級の一隻である。
その為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは戦果を期待できない。
前部にMSカタパルトを持ち、この時代にあってもそこそこのMS運営能力が期待できる。
ダイアン(サラミス改級巡洋艦)
■全長 198m
■武装:2連装メガ粒子砲×3、メガ粒子砲×4、100mm機関砲、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
武装を取り除いた上で連邦からサイド2の民間輸送会社に払い下げられたサラミス級が、
巡りめぐってロマニア皇国の前身となるコロニーに落ち着いたもの。
近年、近代化改装されて現代戦にもそれなりに通用する仕様となっている。
しかし基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは戦果を期待できない。
前部にMSカタパルトを持ち、この時代にあってもそこそこのMS運営能力が期待できる。
ちなみに旧式艦の艦名は極一部を除きロマニア皇国軍に編入した時点で付け直している。
ヒルデブルク(ムサカ級巡洋艦)
■全長 不明
■武装:2連装メガ粒子砲×4、ロケットランチャー×2、大型ミサイル×2、100mm機関砲×12、ビームシールド
■備考:ロマニア皇国軍の軽巡洋艦。
独立以前に、ロマニア皇国の前身となるコロニーがサイド1の武装組織より買い取った旧式艦の改装艦。
かつてシャアの反乱で用いられたムサカ級が原型と思われる貴重な一隻である。
連邦軍がネオジオンから接収した後、各地のコロニーを転々としてきた。
内部機関の大半がすげ替えられ、武装も全て近代化されており、既にムサカ級とは呼べない代物と化している。
この為、新鋭艦にも対抗し得るが、基本設計の古さは如何ともしがたく一隻のみでは大きな戦果は期待できない。
ビームシールドの他、連邦製の最新鋭対艦ミサイルを装備しているが、
その他の武装は武装組織による独自換装であり多少陳腐化しているのは否めない。
>>280のハンニバル追加設定
大型粒子加速砲は20分の冷却時間を置けば二連続までは発射可能な仕様ではあるが、
放置された7年の歳月と連邦メカニックによる急な整備は着実にその機能を蝕んでおり、
現在のハンニバルに保障された発射回数は一回のみである。
二度目の発射の成功確立は、自滅覚悟で臨んで五分五分といったところであり、使い所の見極めが非常に難しい。
このスレ、マジデウゼー
代理人でーす、保守にきますた、皆マジレスなので全部保留いたします、あとは作者さんに聞いてください
Pガンダム及びフェレンツバロシュは一応連邦の所属のよう(
>>1)だが
マジ・デウゼーはロマニアのMSか連邦のMSかどっちなんだろう?
・新型機のような描写(
>>70)
から、ロマニアでの戦闘がデビューってことになりそうだ
で、
連邦のものだとしたら
・3ヶ月前にソフィアとは交戦状態(
>>4)
から、なんでロマニア>他国(独立国)でデビュー戦?
って疑問が出てくる。
そんでもって、
ロマニアのものだとしたら
・チャウシェスクが実質的なロマニア製MS第一号のような描写(
>>11)
から、RM-02以降の機体って事になるが、そうなると、
・SWW未搭載のような描写(
>>33)
から、なぜわざわざ不利になる仕様にするの?
ってことに…
まあ、よく考えればどーでもいいか
>>287 あ、いや、それ(
>>277)もオレ
連邦所属でロマニアでデビュー戦の後付けとして先行生産分ロマニア受注にしたんだけど
ロマニア皇軍が運航している感じ(艦長代理がニコライ)のフェレンツバロシュでマジが運用されている
のがつじつま合わんな〜って感じたんでね。
連邦のロマニア駐屯部隊はどうした?って思うんだけど…
むしろ連邦のMSは何だろ?
まだジャベリン?
ジム→ジムUだったから
ジャベリンUでいいんじゃね
ジャベリン改という線もあるな
この時代に実体弾使用のマシンガンがどこまで通用するか謎だが
Vから十四年も経ってるからジャベリン⇒ジャベリン改⇒ジャベリンU⇒マジの順でよさげな感じ
でもゲドラフより頼りないハジにさえあしらわれるマジって一体・・・
ジャベリンでももうちょいマシな戦いしてたのに
マジは
(製造価格が)安い
(製造時間が)速い
(構造が単純だから整備が簡単で)旨い
ロースペック機という位置付けなら矛盾は解消する
ロースペック?冗談じゃありませんよ。現状でマジは十分な性能です。
スペックなんて飾りです。偉い(ry
数合わせのデコイなのか?
やっぱりそうなのか!?>マジ
まあ、やられ役ってことは確定>マジ、ハジ、その他量産機(初登場時除く)
297 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/09(木) 17:59:46 ID:Y1WlY/kG
RM-09−zh イグニショフ
頭頂高 15.5m
本体重量 10.2t
結合全高 40.89m
結合重量 35.66t
本体ジェネレータ出力 9,470kw
本体スラスター推力 9,180kg
結合出力 2,5003kw
結合推力 322,52222kg
装甲材質 ファインガンダニウム合金
本体武装 高性能ビームライフル×2、高出力ビームサーベル×2、Iフィールドジェネレータ
頭部ビームバルカン砲×4、ハイパービームシールド(ビームソード出力可)×2
ビームドライブユニット、メガビームランス(柄の部位にビームシールド発生器内臓の
防盾が装備されており、本体と接続すると頭長の倍程にすることが可能)
ウェポンターミナルデバイス「ファウスト」
武装
大型メガ粒子砲×4、メガキャノン×2、メガビームソード兼大出力ビーム砲×2
サイコミュミサイル×50、フィールドビット×10、ハイパーカノン×5
ニードルショット×6、加速メガ粒子砲×1、メガビームキャノン×2
メガマシンキャノン×10、ビームフィールド、超努級メガ粒子砲×1
特装巨大ミサイル×10、ファンネル×10
解説
プロジェクト・ロマニアによっての機体であり、
機体コンセプトは「遠距離射撃と近接格闘の完全両立」であり
それは、かつてのザンスカールのゴトラタンを彷彿とさせるものがある
MS本体は近接兵器を多く装備しており、ウェポンデバイスは
それだけでこの時代の艦に匹敵するものをもつ
結合時にはきわめて高い戦闘能力をほこる主にエースクラス
に配備される高性能機体である
ソフィアのロマニア襲撃のあとのロマニア皇国軍の動き
っていうか、皇国軍はどうなってるんだ?
FBが単独行動っぽいんですが…
299 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/10(金) 23:34:21 ID:s0I2Jae8
ZMGX-099V ダンケルヴァイス
全高 16.33m
重量 20.1t
ジェネレータ出力 25000kw
主推進器 Iフィールドメガ粒子ドライブ
制御推進器 ミノフスキースラスター
ジェネレイトサイコミュフレーム
武装
反ミノフスキー粒子砲×1
ビームパンツァ
エネルギー吸収/反射シールド×1
二連装ビームバルカン×2
専用ミノフスキービームライフル×2
メガビームソード兼ハイパービームシールド×2
イクシードミサイル×10
ゼファービット×20
解説
ZMナンバーという点からもわかるように
この機体はソフィアの旧ベスパ系チームによって開発された。
特徴点は、推進器系統が既存のMS等とは全く異なる点があげられる
それは、すべてがミノフスキー粒子を使用したものになっていることであろう
このためプロペラントタンクが必要なくなり、ジェネレータの
出力アップに高く貢献したといえる
その高い出力のため、同じく新開発された「反ミノフスキー兵器」
を搭載することができた
他には装甲表面からビームの皮膜を発生させるビームパンツァーがあるが
これは発生時に機体自体がビームの兵器と化すことができる
データ不足により、ビット等のサイコミュ兵器は搭載不可能とほぼ100%言われていたが
これまた新開発のエネルギー貯蔵・精神感応フレームを搭載することにより
サイコミュインターフェースの追従性が飛躍的に向上し、念願のビットと
サイコミュ制御のミサイルを装備するに至った。全性能を見ても
非常に協力で、新世代機体にふさわしいものと言えよう。
ソフィアの開発部門はその成り立ちからも容易に推測されるように整合性が未だ確立されていない。
その為、開発チームは乱立しておりチーム毎に型番の付け方が異なる。
有力なだけでもSOFIA、SMS、ZMの三つが確認されている。
ZMナンバーは旧ベスパの開発チームによるもので
ザンスカールの技術・コンセプトをかなりの部分において受け継いでいる。
また、このチームによって、かつての幻の機体ZMT-S37S ザンスパインが再現されつつある。
断片的に持ちだれたデータを元にしているものの、機体本体は既に実機の製作が開始されるまで進んでいる。
しかし独自武装のティンクルビットに関するデータは大幅に不足しており、これは実装されない可能性が高い。
(かつて試作された機体はザンスカール戦争終結後に連邦に接収されている)
MSN-300 三百式
ZM-S06S ゾロアット
頭頂高 14.5m
重量 8.2t
ジェネレータ出力 5,280kw
スラスター出力 79,230kg
装甲 チタン合金ネオセラミック複合材
武装 ビームライフル・胸部バルカン・ビームキャノン・ビームサーベル・5連ビームストリングス・ビームシールド
かつてザンスカール帝国の主力機として活躍した名機。
エンジェルハイロゥ降下時に侵攻艦隊に属していたゾロアットは、
エンジェルハイロゥ崩壊後、その多くが連邦軍に鹵獲された。
一方、ザンスカール本国もまた、連邦・リガミリティア連合軍に占拠されたが、
コロニーに残っていた艦艇やMSはその一部がいずこかへ持ち去られた後だった。
エンジェルハイロゥ降下作戦の顛末を知ったベスパ残党がいち早く流出させたと思われる。
いずれにせよ、コロニー内に残存していた機体もまた連邦軍に接収されることとなった。
この際、リガミリティアは連邦にゾロアット他、全てのザンスカール製MSの破棄を要請したが、
連邦側は聞き入れず、あまつさえ数年後に各地のコロニー国家に売り捌いたりもした。
この結果、ゾロアットに用いられた優秀な技術は地球圏全土に広がり、
亜種として様々な“海賊版”が各地で乱造されることになった。
その形態は様々で、技術の一部を流用したものから、自前の旧型MSと無理矢理融合させたもの、
果ては外見上そのままのコピー品まで登場した。
多くは原型機よりもスペック面で劣っており、ビームストリングスの搭載も見送られていたが、
それでもコスト面では弱小コロニー国家には負担が大きく、末端までは行き渡っていない。
ゾロアットの実機は、もともとの数量が連邦製MSと比較してそれほど大量に存在したわけでもないので、
戦闘への活用に耐えられるほどの数を揃えている勢力は限られる。
現在は連邦軍のサイド2方面軍、サイド6政府直轄の防衛軍、そしてソフィアくらいなものである。
三者の保有するゾロアットはほぼ同数だが、連邦軍はソフィアに対してゾロアットを一機も売却したことがない。
ソフィアと旧ベスパの繋がりが見え隠れする話だが、
ソフィア側は保有ゾロアットについて各サイドから購入した転売機やコピー機であると説明している。
もちろん実態は、その大半がベスパ残党のもたらした実機であり、
さらにソフィアは秘密工廠においてハンドメイドで原型に忠実なコピー機を密造したりもしていた。
ハジの開発後、この施設はハジ他新型機の製造に利用されているが、
それまでに製造されたゾロアットの数量は相当数に上り、地球連邦への宣戦布告まで密かに温存されていた。
ゾロアットの評判はロールアウトから十数年が経過した今でも衰えることはなく、
ソフィアにおいては新型機のハジよりもパイロット達に信頼されていると噂される。
また、連邦軍内での評価も高く、鹵獲アマルテア級戦艦を旗艦に
鹵獲カリスト級巡洋艦で構成されたサイド2方面軍第2艦隊においては、
運用MSの9割がゾロアットで揃えられているという。
ちなみに連邦所属のゾロアットは外装を青と水色のカラーに塗り直されている。
302 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 10:53:02 ID:n/9nef90
>>292,293
のアイデアを使用させていただき
マジ・デウゼー
形式番号:RGM-166
連邦軍の次期主力量産機。
ソフィアの宣戦布告より前に開発が開始されようやく初期ロット(先行生
産)分が完成した機体。上層部の保守的な思想と予算削減により新技
術は使用されておらずSWW、データセンサー、TRAPAシステムは搭載
されていない。製造コストが安く、生産性・整備性も高いが機体性能は
それほど高くなく現行の主力機であるジャベリンUとさほど変わりない。
各地で生産が行われているが初期ロット(先行生産)分はロマニアが受
注していた。後期生産型は、プロジェクトロマニアの技術蓄積によりSWW、
データセンサー、TRAPAシステムを搭載した。
なお、ソフィアによるロマニア侵攻時に応戦したマジ・デウゼーはロマニア
駐留部隊の所属。圧倒的な戦力差に同部隊は早々にロマニアを撤退し、
サイド7の情勢を監視・牽制するために軍事基地化している連邦直轄の
コロニーに逃げ込んだ。
連邦へ納入するため基地に搬入されていた機体がフェレンツバロシュに積込まれた。
という風に変更&こじつけ
駐屯部隊ヘタレ…orz
指摘・反論・批評 あればなんなりと
ちゃんと代替的にまとめたほうがいいぞ、
設定ばかりだして収集がつかないって事は無いように
SRCでシナリオ作ってた時オレもそうなった
保守
保守
ほしゅ
まとめきぼん
位置関係ってこう?
ザンスカール、ソフィア
↓
SIDE-2
SIDE-5
ロマニア
↓
SIDE-3 (月) SIDE-4 (地 球) SIDE-7
SIDE-1
SIDE-6
311 :
1:2006/02/21(火) 13:02:44 ID:???
大変お待たせしました。保守してくれた皆さん感謝します。
今日から再開いたします。
まとめ希望の声が多くなってますが、とりあえずここまで挙がったすべての
メカをまとめた表を作ったので明日うpします。
>310
そう。
>305
そりゃどうも
>304
俺的にはマジはロマニアの量産型だったけど・・・まあいいや。
312 :
1:2006/02/21(火) 13:06:57 ID:???
マジ・デウゼー
形式番号:RGM-166
頭頂高14m
本体重量7.8t
ジェネレータ出力3560kw
スラスター総推力59880kg
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
武装 頭部バルカン2 ビームシールド ビームライフル・サーベル各1
連邦軍の次期主力量産機。
ソフィアの宣戦布告より前に開発が開始されようやく初期ロット(先行生
産)分が完成した機体。上層部の保守的な思想と予算削減により新技
術は使用されておらずSWW、データセンサー、TRAPAシステムは搭載
されていない。製造コストが安く、生産性・整備性も高いが機体性能は
それほど高くなく現行の主力機であるジャベリンUとさほど変わりない。
各地で生産が行われているが初期ロット(先行生産)分はロマニアが受
注していた。後期生産型は、プロジェクトロマニアの技術蓄積によりSWW、
データセンサー、TRAPAシステムを搭載した。
なお、ソフィアによるロマニア侵攻時に応戦したマジ・デウゼーはロマニア
駐留部隊の所属。圧倒的な戦力差に同部隊は早々にロマニアを撤退し、
サイド7の情勢を監視・牽制するために軍事基地化している連邦直轄の
コロニーに逃げ込んだ。
連邦へ納入するため基地に搬入されていた機体がフェレンツバロシュに積込まれた。
313 :
1:2006/02/21(火) 13:13:52 ID:???
とりあえず読んでみたが、全ての設定を採用。
マジが完全に前時代機な理由も既に決着がついた。
298の疑問に答えよう。ザンスカール戦争の終了と独立から14年。
ロマニアも以前のような刺々しさはなくなり連邦とデタントが進んだ。
加えて独立を自分たちの力で果たしたと過信したため、前述のように
技術革新に消極的であった。というか、自分たちだけで動けば連邦から
また信用を失いかねないので。従って、ただでさえ脆弱な皇国軍は壊滅
さえしなかったものの第一話の空爆でほぼその機能を停止している。
314 :
1:2006/02/21(火) 13:22:06 ID:???
「クロノクル、遅いぞ!どうした!?」
「大尉!?どうなされました、大尉!?」
「アイアか・・・!お前はここに残れ」
「何故です!?今こそシュバッツラッド隊の総力を挙げて白いヤツを倒す
べきです!私もお供させてください!」
「残れといっている!あれは私がやる。貴様はこれ以上、エンジェル・ハイロゥに
連邦やリガ・ミリティアのMSを近付けさせるな!」
「ぐっ・・・・・・・・・!」
目が覚めた。相変わらずだ。あの禍々しい悪鬼のようなオーラに鳥肌と脂汗
が全身を覆う。枕横のヘッドライトをつけ、アイアは煙草を一本吸い、気持ちを
落ち着けることにした。修羅場を潜り抜けてきた自負で今もこうしてソフィアの
前線で戦えているのは事実だが、未だにあの女だけには勝てる気がしない。
アイア「大尉・・・まだどこかで生きているのか?・・・まさかな・・・」
CGの技術は驚異的だ。ヴィデオの映像を、自己処理して様々なパターン
を作り出す。ユーザーのパターンも計算に入れて難易度に応じたリアリティ
のあるイメージを表現してくれる。しかし、その夜のアレーナ・ヨルダネスク
は感激より焦燥を顔全体に募らせていた。
肉体と精神は相互影響するものだ。ここ数週間の環境の激変に平静を装っては
いるものの、アレーナはストレスで軽い腹痛や生理変調に悩まされていた。
画面に映るターゲットに以前のように性格に照準をつけられず、不必要に
大振りな動きでレバーを曲げ回避軌道に入ろうとする。そんなところで
シュミレーション・ルームの閉室時間がアナウンスされた。
アンジェイ「お嬢様・・・」
アレーナ「・・・わたくしにはニュータイプの素養がないというの・・・?」
環境の変化だけが彼女を蝕んでいたわけではなかった。女性パイロット
としてロマニアで並ぶ者のなかったその地位の揺らぎ・・・
朝、といっても艦窓から見える風景は相変わらず真っ暗なのだが、
フェレンツバロシュのある一区画は騒々しくなる。ある程度は先日の
空爆の衝撃も和らいで、生徒達は教室でテレビの話、友達の話、そして戦争の
話で盛り上がりながら担任の教師が来るまでの時間をつぶしている。
そんな中で、ユウリは気恥ずかしさとも不愉快さとも違う「痒み」を
抱えながらここ数日、登校していたのである。
シレジア「おっす!おはようニュータイプ!」
ユウリ「・・・おはよう、・・・ニュータイプ?」
ノマノマ「学校中みんな言ってるぜ。お前はニュータイプだって」
ユウリ「ニュータイプって・・・何?」
ノマノマ「すげえパイロットの事さ。未来のことがわかっちまうんだぜ」
ユウリ「そんな、あたし・・・そんなんじゃない」
アレーナ「そうですわ」
うわー
Xの二の舞になりそう
アレーナ「ニュータイプはパイロット適性のある人間ではありませんわ。
人間の心を、状況を過不足なく俯瞰し行動できる人間のこと・・・いかに
ユウリさんが何の訓練もなくガンダムを動かせたとしても、それは
真の意味でニュータイプと言える存在ではありませんのよ」
生徒達は毎朝アレーナが登校してくると「御機嫌よう」と道を開ける
のだが、早速博識を披露した彼女に感嘆を込めたため息が集まった。
シレジア「へぇ、じゃアンタはオールドタイプの典型だね」
アレーナ「・・・なんですって?」
その時、ユウリらのケータイに着信音が鳴った。
ユウリ「中尉だ。ガンダムチーム、出動だね!」
シレジア「うっし、行くぜ!」
アレーナ「・・・・・・・・・ええ」
三人はそろそろ慣れてきた動作で各MSに乗り込むと、いつものように
ケータイを操縦レバーにセットし、起動させた。
「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわ!」
シレジア「オイちょっと待ちなよ。そんな割り込みで・・・」
ユウリ「いいよ、シレジア・・・ユウリ、ガンダム行きます!」
シレジア「ちっ・・・シレジア、チャウシェスク出るよ!」
ニコライ「聞こえてるな、三人とも。敵は五機。最近の傾向からして
牽制球の匂いがするが、連携を高める上でも貴重な機会だ。マジは
ビームシールドの取り付け作業中で出せないんだから、頼んだぞ」
ユウリ「はい!頑張ります」
シレジア「わかってんよ!任せとけって!」
アレーナ「了解」
敵は三機のハジとシュグナイド、ゾロアットで編成されていた。FBから200m
もない宙域でまもなく戦闘が始まった。
アレーナ「ユウリさん、それでは先制攻撃をお願いしますわ。わたくし達の
中で一番撃墜数が多いのは貴女なのだから、一つお手本を見せて下さいな」
ユウリ「えっ」
シレジア「おい、ちょっと待てよ」
ユウリ「わかりました。行きます!」
サーベルを片手に突貫したPガンダムだったが、ぎこちない動作にあっという間に
包囲されてしまう。が、アレーナも単に嫌がらせで指示したわけでもなく、
体調不良の自分が停点攻撃をするために敵側のフォーメーションに微変化を
つけたかったのだ。性能で勝るステアウアとチャウシェスクは各個に敵MSを
狙撃し、ブリッジも楽勝ムードでだらけ始めていたが、Pガンダムが残った
一機のゾロアットに組み付かれていた。
ゾロアットはPガンダムの腹部に向けてビームシールドを展開する動作
を見せた。すかさずアレーナは、何の躊躇いもなくPガンダムの背後
からライフルを一発見舞った。
ユウリ「はっ!?」
ユウリは咄嗟にゾロアットの腹部を蹴って離れると、ステアウアの放った
光弾がゾロアットを撃墜した。一瞬、緊張に凍りついたブリッジも三人も
安堵の表情を浮かべたが、それは文字通り一瞬であった。
三機が帰投した後の格納庫はシレジアとアレーナの口論に呆然としていた。
シレジア「アンタ何考えてんだよ!?ユウリが死んだらどうすんだ!」
アレーナ「何をそう熱くなっているのか解しかねますけど・・・少なくとも
SWWの接続状態ならセンサーは敵味方のミノフスキー粒子も瞬時に
識別できるのだから、あれが私の放ったライフルだとわかるはずですわ。
それに、ユウリさんはニュータイプで未来のことがわかってしまうのでしょう?
しからば私の狙いも瞬時に理解したはず。「すごい」パイロットですもの」
シレジア「て・・・めぇ!」
ユウリ「やめて!シレジア、あたし避けられたんだから」
アレーナ「言いたいことはそれだけかしら?ニュータイプさんは遅刻が
公欠にならないこともご理解してますわね?ピリオド(以上)」
シレジア「言ってやれよ、ユウリ・・・死ぬかと思ったってさ」
ユウリ「大丈夫だよ。ほんとに大丈夫だったから、あたし・・・」
シレジア「あの女、ユウリがちやほやされてんのが気にいらないだけだよ」
駐屯基地でユウリに撃退された五人のハジのパイロット達は、それぞれ
独房に入れられ僅かな食料と引き換えに詰問を受ける日々を送っていた。
中には体質上やつれて下顔部にひげを蓄え始めた者もいるが、一方で
壁を静かに叩き合う音でモールス信号を隣の独房に送り、何とかシュメン
と連絡を取ろうと画策していた。
しかも、シュメンのMS隊の奇襲で駐屯連邦軍と皇国軍のスタッフの
中でも無事に助かった数名が人手不足の中、ギリギリの状態で艦内を
動かしているのだ。いかに追ってくるソフィア軍の情報が欲しいとはいえ
一向に口を割らない彼らの尋問に避けるほどの人的・時間的余裕がない。
今になって、ようやく避難民からボランティアを申し出る者が現れ始め
彼らに簡単なレクチャーをしている間にも通常の業務のペースが崩れて
いるのだ。
五人の中でもイゴール・ボジノフ少尉はロマニア侵攻に加わった部隊を
統率していた歴戦のベテラン。ザンスカール戦争にも参加の経験がある。
一時、連邦に捕虜として捕まった経験を生かしなけなしの拾い物や
肛門に隠していた針金で遂に鍵を作ることに成功した。
イゴールは慎重に見張りのスタッフの眠気を伺うと、一気呵成の勢いで
ドアを開け彼を通路に転倒させた。すぐさま組み付いて腰の拳銃を
奪い、肝臓に性格に狙いをつけて撃った。
だが、その銃声で自分の軽率さにも気付いた。まもなく周辺の人間が
ここに集まってくるだろう。しかるは、この男の軍服を盗む以外にない。
イゴールは男の軍服を慣れた動作で奪い、着ると自分の服を元いた
部屋に丸めて力づくで投げ込んだ。
そして対面の四つ角から数人の民間人が来たのを服装で視認すると、
これは好都合だと思い逆方向を見て顔が悟られないように捕虜の脱走
と方向を告げ、ブリッジへの連絡を大声で指示した。こうしてイゴールは真っ先に
脱走兵を追ってその場を去ったことになり、奪った鍵で一人ずつの部屋に
入り人が通り過ぎるのを待って一部屋ずつ移動。これを慎重に繰り返した。
その後、イゴールは通路を走る集団の最後列を走り、幸運にも見張りの
警備員から奪えた見取り図で確認した管制室に自身を横付けした。
ややあって、管制室に入ると間髪いれずにそこにいた三人を射殺した。
三人から連邦軍の軍服を奪うと艦内放送を使用する。
イゴール「脱走兵!・・・だ、脱走兵は・・・居住区へ、逃げた・・・!
みん、間人を・・・ゴホッ人質に・・・取る気だ!ぐっ・・・」
肛門に入れていた小型の手榴弾を人引きのため対角に投げつけ爆破させる。
三つの軍服を丁寧に折りたたむと、イゴールは服の中に丸め込んで
物陰に隠れた。数分後、案の定入ってきたのは射殺された管制員の遺体を
運ぶための最小限のスタッフだけであった。彼らが出て行ったのを確認して
イゴールは足音を嗅ぎ取り、部屋から出てその中に再びまぎれた。
そして一人をひっ捕まえて手近なトイレに入ると、返り血がつかないように
膝で袖を捲くり上げ、射殺した。これで四人分の軍服が手に入ったわけだ。
再び独房に戻ったイゴールは一室に全員を集めて着替えを終わらせると、
おもむろに一人の尻を叩いた。
イゴール「てめぇら、ケツの穴は快調だろうな?」
「もちろんです!シュメンに戻ればまたヨーグルトが食えますね少尉」
イゴール「ああ、だがさんざん冷や飯を食わされた礼だ。特上の
デザートを置いてってやろうぜ」
その頃、防大付属高校の区画では外の騒ぎも知らずに生徒たちが休み時間を
雑談に費やしていた。ユウリとシレジアはいつものように・・・
シレジア「・・・・・・・・・・・・ユウリ」
ユウリ「ん?何?」
シレジア「あたしってさ、ダメだよね・・・」
ユ「どうしたの、急に」
シ「いや、何て言うかさ、あたし自分では結構細かいこと気にしないで、
バーッて生活してる方だと思うんだ。けど、さ・・・やっぱあたしだって
人間じゃん。会って間もない人って警戒するし、性格が合わないって
思えば簡単に「こいつとはダメだ」ってキレちゃうんだよ」
ユ「・・・」
シ「今朝はしくったよ、あたし・・・」
ユ「ごめん。あたしが、心配かけすぎちゃってるから・・・」
シ「ユウリは関係ないよ。関係ないっていうか、そんな気にすること
ないって。長い付き合いだし、あたしが勝手にかまってるだけだろ」
ドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
その時!弛緩した教室のムードを一変させる激しい爆発音が轟いた!
数秒後に避難警報が出され、生徒達はパニック状態に陥りながら
教室を出て右往左往に逃げ出していく。
イゴール「マジ・デウゼーは出せるのか!?」
「えっ!?はぁ、もう・・・」
イゴール「情報は間違いだったんだ!さっきのパイロットが一人生きていて
侵入しやがったんだ!滞宙してるハジへ逃げたって話だ!早く追わないと
捕虜どころじゃない、この艦も攻撃されるぞ!」
ただでさえほとんどの作業員が脱走兵捜索に駆り出され、残った一人も
二転三転する情報に戸惑っている。イゴールはままよ、とばかりに
一機のマジ・デウゼーに乗り込み、手早く登録データを書き換えてしまった。
イゴール「やれ、やれ・・・まるで映画のようにうまくいったな」
イゴールはマジの手振りで四人に登場を催促すると、バックパックから
ビームライフルを取り出し、格納庫を破壊し始めた!
そして五機のマジはゲートを破壊してカタパルトから宇宙へ飛び立っていった。
生徒達は通路を覆う猛烈な噴煙に苦しみ、視界ばかりか呼吸まで
遮られて行った。加えて学校側の先導と艦内放送の先導が食い違い、
至る所で人波の衝突が起きている。
そんな中、ユウリ達のクラスを含めた百数十人が炎上する通路で
立ち往生を余儀なくされている。すかさず教職員や生徒達は消火器を
探すものの、戦艦の性かあちらこちらで燃料、弾薬に誘爆した爆竹
規模の小爆発が起きており、身を寄せて固まる以外にない状況だ。
シレジア「くっ、何てぇ火だ・・・」
ユウリ「どうしよう・・・どうしよう」
アレーナ「これはどうしようもないですわね。迂闊に動くこともできないのでは
自力で消火もできないし、職員室にはもう連絡を取ったのだから
焦らないで待つしかないですわ」
シレジア「あ!?じゃあ、このまんま死ねっていうのか?見ろよ、
火はどんどん大きくなってるじゃねぇか。いずれ挟まれるぜ」
アレーナ「ですわよねぇ。ここは宇宙。窓から飛び出すわけにもいかないし、
ここは一つユウリさんのニュータイプ能力に占ってもらいましょうか。
この窮状をどう脱すればよいのか。未来がわかる人にしか頼めない
相談ですわね、フフッ」
パンッ!!!!!!!!!
アレーナ「・・・・・・」
シレジア「アンタの次の台詞がわかるよ。お父様にもぶたれたことがない、
って言うんだろ?そうだよな。金持ちでずっと甘やかされてきたから、
何でも自分の思い通りに世界が動いてくれると思ってんだろ。アンタが
勉強もスポーツもMSも超頑張ってんのは認めるよ。けどね、みんなが
チヤホヤしたってあたしは認めないよ!アンタは自分が褒められたいから
MSに乗ってる。ユウリは違う!あたしだって、戦わないと友達も
みんな死んじゃうから戦ってるんだ!ちょっと自分のプライドが傷ついた
からって、人に当たってんじゃねぇよ!あたしも人生15年生きてきたけど、
アンタほどムカつく、ヘドが出るくらい不愉快な女にゃ初めて会ったよ!」
アレーナ「・・・何ですって?言うに事欠いて・・・」
ユウリ「ちょっと、やめて二人とも!こんな時に・・・」
その時、アレーナのケータイが鳴った。
ニコライ「ニコライだ。生きてるんだな?大丈夫だな?」
アレーナ「・・・ええ。みんな無事です」
ニコライ「よし。これから言うことをよく聞いてくれ。うまくすれば
みんな助かるかもしれん」
アレーナ「タイムラグ?」
ニコライ「ああ、それしか考えられない。捕虜は五人。ここまで起こった
爆発は二つ。ということはあと三つの爆弾が仕掛けられてる可能性がある」
アレーナ「そうか、ブリッジの爆破が最終的な狙いで、他は陽動・・・!」
ニコライ「俺の考えが当たってれば、それぞれがそんな大きな爆破装置を
体に隠すことは出来ない。小型手榴弾と大型の部品をそれぞれ分担して
大型一個だけがブリッジの近くにある。案の定、爆発物処理班が発見して
解体中だ」
アレーナ「フェレンツバロシュは長方形、各コーナーに一個ずつ・・・!
残るは小中規模の爆弾が二個・・・そうか!」
ニコライ「そうだ。今ならまだ間に合う。最悪、その場で艦窓から投げ
捨てても全滅よりはマシだ。かなり危険な任務になるが・・・」
アレーナ「わかりました」
シレジア「こんな時にお父様に泣き付いたのかい、アレーナ様?」
アレーナ「ええ、でも収穫はありましたわよ。ユウリさん!私達が
道を開けるから貴女はガンダムへ!」
ユウリ「えっ!?」
アレーナ「いいから行くのよ!中尉の命令ですわ」
シレジア「そうか、各コーナーに仕掛けた爆弾で艦全体を・・・!」
アレーナ「ええ、残るはこの左右の外周。わたくしと貴女が取りに行けば
それで済みますわ。幸運にも一周した後の合流点がMS格納庫」
シレジア「んで、ユウリがガンダムでぶん投げるってわけか・・・よし!」
間髪いれずにシレジアが、必死に火を消そうと水道場の水をかけていた
生徒の一人からバケツを奪うとアレーナに浴びせかけた!
アレーナ「うっ!・・・・プ」
シレジア「どっちが先につくか勝負だよ、アレーナ様」
アレーナ「・・・フフッ。それくらいじゃないと間に合いませんわね。
ブリッジ近くの爆弾は順列の二番目。位置関係から言って貴女は
私の二倍早く走らなければなりませんのよ。出来て!?」
シレジア「ブッ!!」
今度はシレジアがアレーナに水をブッかけられて、すぐさま二人は
炎の壁を突っ切ると、向こう側から消火器で火を消し去った。
ニコライの推理も当たっていたし、三人の少女は全力でそれぞれの
目的地へ疾走した。案の定、複雑な解体作業を要するのは真の目標である
ブリッジ近辺のものだけだった。三つの爆弾がニコライ、シレジア、
そして頬を赤くしたアレーナの手によって運ばれ、待機していたユウリは
三つの爆弾を載せた箱型の滑車をPガンダムの手で持ち上げる。
ユウリ「いけっ・・・いっちゃえーーーーーーっ!!!!」
放り投げられたケースはボロボロのカタパルトから宇宙空間に向かって
放り投げられていった。しかも、その先にはつい先刻FBを飛び立った
五機のマジ・デウゼーが!
イゴール「フフッ、あんな冷や飯食わされるくらいなら今度から
ヨーグルトでも入れておくようにするか」
「少尉ィ冗談やめてくださいよ。いくらなんでも食えませんって」
それが彼らの最後の言葉だった。
宇宙空間を照らす大きな爆光を眺め、ニコライ、シレジア、アレーナは
全力疾走と極度の緊張でその場に倒れ伏していた。ことに、アレーナは
何と大の字になってそのまま眠りについてしまっている。ノーマルスーツも
着ていない三人を、ユウリはPガンダムの手で抱え急いでコクピットに
収納した。
その夜、シレジアはいつものようにユウリの部屋に遊びに来ていた。ユウリが
ジャンケンに負けて飲み物を買いに外へ出ている間、アレーナがそこに入ってきた。
シレジア「・・・!アンタ・・・」
アレーナ「お邪魔だった?」
シレジア「いや、別にぃ・・・何か用?」
アレーナ「・・・・・・・・・今日、あなたに言われた一言、とても響いたわ。
今でも響くの。ずっと・・・」
シレジア「何だよ、第二ラウンドでもやりに来たのかい?」
アレーナ「いえ、違うわ。その・・・うまく言えないけれど、この痛みを、
この傷・・・ずっと大事にしていきたいと思うの。あんな事、言われたの
本当に初めてだったから・・・ごめんなさいね、変な事言って。わたくしも
ちょっと、言い過ぎたわ・・・ユウリさんにも。どうかしていたのね」
シレジア「い、いやぁ。そんな、別に・・・あたしも、さぁ、ちょっと
言い過ぎたよ。だからそんな、気にしないで。どうせ明日もまたガッコで
会うんだからさ」
アレーナ「・・・はい」
シレジア「友達ってさ、ちょっと喧嘩したって、すぐ誤解なんか解ける
もんだよ。だって相手のいいところわかってるもん。アンタのいいとこ、
もうわかったからさ・・・今日はアレーナのおかげだし」
アレーナ「友達?」
シレジア「そ、友達でしょ?でなきゃ、わざわざ仲直りなんて、したいとも
思わないじゃん」
その時、ジュースを二本抱えたユウリが戻ってきた。
ユウリ「!アレーナ様・・・どうして?」
アレーナ「ああ、ユウリさん。今日は・・・ごめんなさい。変なこと言って
しまって。シレジアとはね、ちょっと世間話をしてただけなの」
シレジア「そ、世間話。子供に関係ないオトナのハ・ナ・シ♪」
ユウリ「そんなぁ・・・」
アレーナ「ああ、そうそう。お詫びにね、いいもの見せてあげる。
ハロ、いらっしゃい」
ユウリ「ハロ?」
アレーナ「覚えてない?お祭りでとってあげた景品」
ハロ「ハロ。ユウリ、ゲンキカ。ユウリ」
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 折笠愛
アレーナ 白鳥由里 イゴール 高木渉
ノマノマ 矢尾一樹 ハロ 小山まみ
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
FB乗組員 山崎樹範 生徒 並木のり子
須藤信吾 川本成
中川翔子 島俊介
津田健次郎
捕虜 島香裕
柴本広之
アンジェイ 茶風林
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
剥出先端 上杉謙信 吉田秋生 西村誠芳
北久保弘之 根性梨 女鹿面意 石橋叩明
奥田祭 菅野弘之 斎栞 鬼無則武
天野聡子 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
吉沢幸一 上田朝日 川津徹 奥山重雪
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
伊藤郁子 あだち満 佐久間信一 北風広之
川崎製鉄 北崎拓 安藤真裕 愛野聖名子
御結頃林 鳥山飽田 くりた睦 富野井伊子
鼻骨手術 今敏 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 トリノ動画企画 デジタル撮影 シン・ザ・シティ
サンライズ・バンコク 相馬孝仁
デジタル彩色 練馬肛門高校アニメ同好会 久米田康二
サンライズプノンペン 木村卓也
色指定 フローラン・ダヴァディ 岡田武史
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 運子出層 制作進行 筒井康隆
録音 疾呼出総 美術進行 カルロス・ゴーン
音響効果 決画痒医 仕上 スタジオぎゃろっぷ
選曲 天蓋魔境 美術 坂本浩二
記録 駑馬味場
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
>317
その心配は杞憂 ガンプリのテーマはNTじゃなくて
脚本 川崎ヒロユキ 演出 高松信司
作画監督 西村誠芳 絵コンテ 高松信司
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「ニコライ中尉は、突然の事態で一階級特進したり、艦長に就任
したり、あたし達のクラスの担任になったり、もう大忙し。だから、たまには
休暇をあげたいなって、みんなで話し合ったの。心配になって出てこないように
艦長がいなくても、あたしたちだけで頑張らなきゃ。よーし!
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ニコライの休日
ガンプリは、みんなで見てね!
345 :
1:2006/02/21(火) 17:36:04 ID:???
ドラゴスティア
形式番号:RGM-166X
頭頂高15.1m
本体重量7.2t
ジェネレータ出力4420kw
スラスター総推力74420kg
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
武装 ビームシールド 頭部バルカン2 ビームサーベル・ライフル各2
スパイダーネット
連邦内の新技術を取り入れていない事に危機感を抱く派閥によって
急遽造られたSWW、データセンサー、TRAPAシステムの搭載実験機。
既に生産の始まっていたマジ・デウゼーがベースに使われた。結局、
SWW、データセンサーの搭載は失敗したがTRAPAシステムは何とか形
になった。開発はロマニア(ヨルダネスク家)の技術支援を受け行われた。
この開発協力がプロジェクト・ロマニアに発展していった。
ニコライ「何だ、お前か・・・」
「何だとは何だ。まさか、お前まで俺に意地悪しようってのか?
いいか、いま俺はすごく腹が立ってるんだ。物だろうが人だろうが
手近なもんは何でも蹴っ飛ばしたい気分なんだぞ。聞いてくれ」
ニコライ「ああ、わかったわかった。よかったよ朝一の電話を面倒
くさがらずに取って。お前がつまらん事件を起こして三面記事を飾る
前に俺が冷却材になれってんだろ。ま、俺も昔はそうだったし
勝手知ったる我が身の生き写しって感じだ」
「真面目に聞きやがれニコ!俺のクソみてぇな職場の話をよ。いいか?
俺は仮にも皇国立大出のエリートなんだぜ。それがやっと公務員と
名のつく立場になれたと思ってみりゃあ、蓋を開ければクレーム処理の
電話オペレータ、雑務処理班だ。何が悲しくて俺が放置プチモビの
処理やら犬の糞の片づけやらやんなくちゃなんねぇんだ。泣けてくるぜ!
大体な、そんなもんは家庭裁判所や交番にまかしときゃいいんだ。
何で俺がわざわざ出てって対応しなきゃなんねぇんだよ。しかも聞いてくれ、
新しい部署で俺含めてまともなスタッフは三人。毎日残業でノウハウは
手探り。部屋は片付かず、洗濯物も溜まりっ放し。今日着てる服だって
乾いちゃいねぇ、風邪はひく、薬買いに行くヒマもねぇ、ステファニー
とももう一ヶ月会ってねぇわ、とにかく地獄だぜ」
ニコライ「まぁ、落ち着けよ」
「いいか?よく聞けよ。俺はこんなサイドいつか出てってやるからな。
俺だって最初は自分が行政を変えてやる、本当に市民がいい暮らしを
享受できるような仕事をしたいって思ってたさ。けどな、人間てのは
地球で暮らそうが宇宙に上がろうが衣食住足りてはじめて礼節を知るん
だぜ。その先に、仕事ってもんがあるんだよ。
どうなってんだよ、このコロニーは!ザンスカール戦争からもう14年も
経ってんのに基礎的なインフラ整備もノウハウもまるっきり出来ちゃいねぇ。
過去の負債を放置し、先送りし、既得権益を持つ連中は面倒な事業に
金も時間も人手も出し渋ってのうのうとふんぞり返ってやがるんだ!」
ニコライ「新聞で読んだことと今の自分の境遇を短絡的に接続するなよ。
それに一度就いた仕事を簡単に放り出すのは良くない。まずやってみて、
それでどうしても自分に合わないと思ったら辞めりゃいい」
「終わってんだよ、そのリミットが!俺は地球に行くぜ。あー、わかってる
わかってる。地球はコロニーより何千倍も腐敗してるって言いたいんだろ。
でも、かまやしないさ。宇宙全体どこ探したって、ロマニアよりひどい
コロニーなんか見つからねぇよ。腐ってんだよ、何もかも!ここで俺が
手に入れたのは、お前みたいなダチ公とステファニーのくびれだけだな。
ステファニーも、俺と一緒なら地球へ行ってくれる。みんなわかってるよ、
サイド7なんてもう人口全体にまともな福利厚生を与えられるレベルじゃねぇって」
ニコライ「・・・・・・相変わらずだな・・・」
「いいよな、お前は。ついこないだ大学卒業したてで、トントン拍子に
昇進、艦長ってよ。お前は宇宙、俺は実家で役所から連絡待ち。
楽しそうだよな?ガンダム発進!左舷、弾幕薄いぞ!ってかぁ?
それに今度のパイロットは女の子だって!下半身にも不自由はしてねぇ
みてぇだな」
ニコライ「やめろよ、俺はロリコンじゃない」
「ヘッ、どうだか・・・メイラとは会ってんのかよ」
ニコライ「・・・・・・連絡がつかないんだ。それがな、実家の親御さんには
無事だって言われたんだけど・・・俺だってお前と同じだよ。もう一ヶ月
会ってない。もう気持ちが切れそうだ。どうでもいいや、って」
「そうか・・・ああ、いや、悪かったな。少し飲んでんだ。落ち着いたから
寝るわ」
ニコ「ああ・・・いや、今度の地球での任務が終わればそっちに帰れる。
またみんな集めて飲もうぜ。嫌な事を忘れるにはそれに限る。じゃ」
「ああ、じゃあな」
上半身裸のだらしない格好で寝ていたニコライは、若干寝冷えで鼻腔に
違和感を感じたが、とりあえず枕横のミネラルウォーターを飲み、
タバコを一本燻らせ目を覚ますと足元の新聞をとった。
アナハイム パチスロ業界進出を示唆
シャングリラでまた羊肉に異物混入
サイド5マルタ政庁 ゴミ袋税を断念
L1首脳会議 ソフィア経済制裁緩和議題に
嫌でも自分と関係のある記事に出くわす。こういう日くらい何もかも
忘れたいのだが・・・今でも昨日のブリッジでの出来事が目に浮かぶ。
ニコライ「なに、休み?馬鹿言うな」
シレジア「あ、馬鹿だって!ひどい男。そんなんだから女に逃げられんだよ」
ニ「な、貴様・・・どこからそんな・・・」
シ「あ、やっぱ逃げられたんだ」
アレーナ「と・に・か・く!女云々逃げた云々はいいとして、わたくし
たち全員で決めたことですの。それに、定期的に休みを取ってもらわないと
能率が上がりませんし、指揮されるほうの身にもなってくださいまし」
ユウリ「そうですよ、艦長!たまには遊びに行って、つらいことは
忘れて・・・」
シ「そうそう、逃げた女の事なんか酒と一緒に流しちゃって・・・」
ニ「ええいっ!うるさい!わかった!俺も小娘の指揮には疲れた!
遊んでやるからな?見てろよ、明後日グデグデでブリッジに現れたら
お前らのせいだからな?そこんとこ、よーく覚えとけっ!」
ニコライ「さて、と・・・久々に買い物でも行くか」
ニコライは久しぶりに私服に着替えた。服を選べるというのも感慨
なのだが、いかんせん艦内共有の乾燥機はまだ軍人優先というわけでもなく
乾きかけの服にドライヤーをかけ、そのじれったさに我慢できなくなると
ついにはフライパンの上に服を置き、しばし見張りながら待った。
フェレンツバロシュ艦内の七割は民間人だ。そのうち、商売感覚の鋭い
者たちは既に即席で通路や広いスペースに店を開いている。補給艦で
艦内のパーツや備品を売れば収入になるし、全員がそれぞれ何らかの
仕事に就けばここだけで経済が成立する可能性も否定できない。
ニコライは馴染みの看板を見つけると、そこで服を何着か購入し
人だかりの出来ている青菜市場へ向かった。
ニコライ「やっぱ、高いな・・・そりゃこんな状況じゃ・・・ん?」
そこでニコライは、見慣れたブロンドの女性に眼が釘付けになった。
「本艦に接近する機影あり!ソフィアのMS隊と思われる!」
「どうする?」
「えー、・・・イズモ軍曹!指示を!」
イズモ「へ?俺っすか?」
「この中で一番階級が上なのはアンタでしょ!」
イズモ「っへ、へへ・・まぁそうなんだけどさぁ。俺も准尉に特進してぇ
なぁ・・・なんて」
「敵機、さらに接近!」
イズモ「えっ?あ、ハイ。よぉし、ガンダムチーム出動だぁ!俺も
久しぶりに出るぞ!こんな時でもないと出番がないからな!マジの
性能を見せてやるぜ!」
「残念ですが、あなたは艦長代理ですんで・・・ここに残っていただきます」
イズモ「え?あ、ああそうだった!艦長!オレ艦長だぜ!オイ聞こえるか?
ユウリ!シレジア!アレーナ!ノマノマ!ブリッジからの指揮をよっく
聞いとけい!」
ニコライ「メイラ!」
人だかりを縫って、彼はブロンドの女性を追った。曲がり角で失礼にも
道に広がって歩く若者の集団にぶつかり、勢いを失ったところでニコライ
は彼女の腕をつかんだ。
メイラ「離して!」
ニコライ「どうして逃げる!?どうしてだ!?」
メ「今は会いたくない、話もしたくないから!」
ニ「落ち着け、話を聞く!とにかく落ち着いて!」
ニコライの言葉に、暴れるのをやめて姿勢を正したメイラは、それでも
ニコライと視線を合わせようとはせずただ壁を直視していた。
ニコライ「とりあえず・・・そこの食堂にでも入るぞ」
イズモ「よぉし、行けい!」
シレジア「ったくうるせェなぁ・・・シレジア、チャウシェスク出るよ!」
アレーナ「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわ!」
ノマノマ「ノマノマ・イェイ、ドラゴスティア出ます!」
ユウリ「ユウリ、ガンダム、行きます!」
カタパルトから出撃した四人は、すぐさま異形の物体に気付いた。
トムル、ゾロアット、ハジらに囲まれた巨大な蜘蛛のようなMA・・・
ニコライ「どうした?黙ってたんじゃ何もわからないじゃないか」
メイラ「・・・・・・・・・」
ニ「なぁ、メイラ・・・俺達って付き合ってんのかな?」
メ「・・・どうして?」
ニ「俺は、さ・・・別に、別れたいなら別れたいって、言ってくれれば
無理に引き止めたりはしないよ。けど、一応一年も付き合ってるんだ。
何の連絡もなしじゃ、こっちだってそう解釈していいのかどうかわからん」
メ「別れる?別れるですって?どうして・・・」
ニコライは、しまったと唇を噛んだ。先ほどのメイラの拒絶ぶりに焦燥感
を掻き立てられて、性急に話を切り出しすぎてしまったのか?いや・・・
ニ「じゃ、どうしてあんなに嫌がった?なぜ逃げたんだ」
ユウリ「なに、あれー・・・気持ち悪い」
シレジア「モビルアーマーってかぁ」
ノマノマ「しかも、あの数・・・どう工夫してもこっちが数的不利だな。
マジ・デウゼー隊を呼ぼうか?」
アレーナ「ふぅっ、やれやれ・・・マジはついこの前五機を失ったばかりですのよ?
ビームシールドもせっかく付けて、さらに犠牲にするわけにはいかないでしょう。
何の為にSWWがついてるの?さ、センサー照射。同時に検索!ユウリさんは
ドラゴスティアに検索結果を即時送信!って・・・こんな事は本来ブリッジの
仕事なのですけど・・・」
ユウリ「MA・・・じゃない。モビルワーカーだって」
シレジア「頭と肩にコクピット、三人操縦か。よし、行くぜ!」
ノマノマ「オイ、何話してんだ?早く送ってくれよ」
そう言うが早いか、散開した四機に向かってサンドージュの腕が四本の
ビームランチャーで各個に攻撃してきた!さらに周辺を固めるMS隊も
連携を組んで回避軌道をふさぎ白兵戦を挑む!
メイラ「嫌なのよ・・・」
ニコライ「えっ?」
メ「男っていつもそうだよ。あたしだけが変かな、不運なの?みんな、
仕事や夢が大事だって、すぐ逃げていく・・・はじめはお前だけが好きだ、
いつも一緒にいたいって言うくせにさ」
ニ「オイ、何を言ってんだ」
メ「だって、だって何回かけてもつながらないんだよ。何回も何回も
メールした。けど、一度もつながらないんだよ。あたしのこと本当に
好きなら艦内放送で呼び出すくらいするよね、ね!?」
ニ「っていうか、お前・・・何故俺が艦長になったって知ってる?なぜ
この艦にいることを知ってた?ブリッジに来ればいいじゃないか。
道順はいたって簡単だ」
メ「だから、嫌だって言うのよ。男は職場に入られるのを嫌がるくせに、
都合の悪いときは求めようとするんだよね。あたしが軍人やMSを嫌い
だってわかってるくせにさぁ、それでも我慢してニコと付き合ってても
何も感じようとしないよね・・・解ろうとしないんだもん」
ユウリ達は苦戦していた。サンドージュは文字通りMS隊のベースと
なり、各個に白兵戦を挑む味方をランチャー、頭部バルカンなど巨体と
八本の足を駆使した多彩な攻撃で、的確なタイミングで四機の退路をふさぐ。
やっとステアウアがトムルを撃墜したものの、サンドージュの援護もあって
ビームトマホークを避けきれずメインカメラを破損している。それでも
何とかサンドージュの背部に張り付きコクピットを攻撃しようとするアレーナ
だが、ビームストリングスの突然の歪曲に驚き、鋭い足爪で叩き落とされてしまう。
サンドージュへの近接戦を諦め、味方の援護へ向かおうとするアレーナ。
その軌道にもすかさずバルカン砲による牽制が打たれた。
アレーナ「くっ・・・FBに連絡するしかないというの!?」
ニコライ「わかろうとしないだって・・・?だったら、それらしい
そぶりくらい見せろよ!人間なんだろ?言わなきゃ、言葉を出さなきゃ
わからないだろ!」
メイラ「だったら、言う・・・言うわよ!あたし達、・・・しばらく会わない
方がいいと思う」
ニ「・・・・・・・・・・・・・・・!」
メ「震えが、鳥肌が止まらないのよ・・・この船にいると・・・でも、ここ以外
行くところはないし、こうして顔をあわせてしまうわ。だったら、
会わないほうがいい・・・」
ニ「ほら、そうやって結論を避ける。問題を先送りにしてるんだよ!
正面から向き合わないから、過去も吹っ切れないんだろ!」
二人の口論に食堂は騒然としていたが、戦闘開始を告げる警戒警報も
それを助長していることに、二人はまるで気付いていない。
>>1 「sage」は全部半角にしなくちゃだめだぉ
標的発見!
「イズモ・カトウ艦長代理!メガ粒子砲を使っては!?」
イズモ「なにっ目が粒子砲!?やっぱガンダムってすげえ武装してんだな!
よしっユウリ!目からビーム!でクモオバケを撃墜せよっ!!」
「ダメだなこりゃ」
「艦長はさっきからケータイつながんないし・・・」
「パイロットには・・・聞くまでもないな」
シレジア「おいっ何やってんだよテメーら!!聞こえてんぞ!こっちゃ
もう一杯一杯なんだぞ!?早くFBのメガ粒子砲であのクモオバケを
ぶっ潰してくれよっ!!」
アレーナ「いけません!大出力は、艦全体の推力を・・・」
イズモ「発射!!!よくわからんけど、発射!!」
程なくして、両カタパルトデッキ間の巨大な砲門から鮮やかに輝く
強烈なビームが放たれた。これを察知していればサンドージュが
敵機をその軌道上に誘導する、ということもできたが残念ながら
このMWはSWWを搭載していなかったのだ!
走り去っていくメイラを、ノーマルスーツの配布で混乱する通路の
人ごみを分けてニコライは追いかけた。しかし、疲労と精神的焦燥感で
その影は見えなくなっていった。
ニコライ「電話するぞ!何度だって電話するからな!こんな中途半端で
決着がつくもんか!」
メイラ「するといい!ストーカーだって近所に相談してやるから!
連邦軍の新造戦艦の艦長がストーカー!皇国軍のエリート士官が!」
その時、ニコライの興奮はクールダウン状態になって一時的に消灯した
通路の暗がりによって文字通り治まっていった。
サンドージュが半身をごっそり削げ落とされると、後は簡単なものであった。
この数分間の苦戦に比べればサンドージュの援護射撃が半減して
各機は重荷が落ちたようにそれぞれの対面の相手を撃墜。
加えて既に相手のいなかったアレーナは残る四本の足もサーベルで
切り落としていく。その時、サンドージュのコクピットにアリエルから
通信が入った。これは伝える意味のないものである。
なぜならサンドージュはアリエルの艦隊戦力を向上させるための
オプションだからだ。ここで失う意味もない。サンドージュは踵を
返して我が家へ急行していった。
ニコライは行く当てもなく艦内を虚ろに歩き回り、気付くとブリッジの
前にいた。戦闘が行われた。艦内がクールダウンした。メガ粒子砲が
使われた。警報が消えた。ユウリ達が勝った・・・だから何だ?
今の俺に、何が言えるのだ。せっかく休日をもらってまでノコノコ顔を
出して・・・俺がいなくても大丈夫じゃないか。
ユウリ「・・・・・・艦長!」
シレジア「艦長、どしたぁ?青い顔して。そっか。自分がいなくても
楽勝だったんで落ち込んでんだな」
ノマノマ「なーにが楽勝だって?何が」
アレーナ「すみません、艦長。メガ粒子砲を使わせてしまいました・・」
イズモ「いや、なに、俺は止めたんですがねぇ、ハハ・・・」
ニコライ「あ、いや、これ・・・差し入れだ。食ってくれ・・・」
そうか、今の俺はこいつらが一番大事なんだ。今は、とりあえずそれでいい。
コミカライズはウエダハジメ希望
ってシーンを作って
旧世紀のバイク乗り魂を復興させる女子集団が出現
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ イズモ 渡辺慶
アレーナ 白鳥由里 メイラ 深見梨加
ノマノマ 矢尾一樹 友人 岩永哲哉
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
FB乗組員 山崎樹範 民間人 並木のり子
須藤信吾 川本成
中川翔子 島俊介
津田健次郎
原画
剥出先端 上杉謙信 吉田秋生 瀬尾康博
北久保弘之 根性梨 女鹿面意 胸無学板
奥田祭 菅野弘之 斎栞 玖波智弘
天野聡子 沖浦啓之 銀座背例部 藤井まき
吉沢幸一 上田朝日 川津徹 銀河隆盛
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
伊藤郁子 満田博之 佐久間信一 北風広之
川崎製鉄 百済新羅 安藤真裕 愛野聖名子
御結頃林 高句麗 くりた睦 富野井伊子
鼻骨手術 無理心中 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 トリノ動画企画 デジタル撮影 はだしプロ
サンライズ・サイゴン 相馬孝仁
デジタル彩色 練馬肛門高校アニメ同好会 薄絹用事
サンライズ豊橋 木村卓也
色指定 フローラン・ダヴァディ 早野広
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 森田編集室 制作進行 筒井康隆
録音 東京ビデオセンター 美術進行 カルロス・ゴーン
音響効果 松平健 仕上 スタジオぎゃろっぷ
選曲 三国無双 美術 坂本浩二
記録 市等羅派名
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
バイク乗り魂を受け継いで 女子集団出現採用で
脚本 大野木寛 演出 園田健一
作画監督 瀬尾康博 絵コンテ 川瀬敏文
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「ついにあたし達は、月のドニエプロペトロフスクに到着した。
フォン・ブラウンの地球連邦議会の衛星として機能する前線基地だ。
ここで補給を受ければ、まだまだ戦えるね!・・・でも、あたしはそこで
不思議な女性に出会った。昔のガンダムのパイロットの妹と名乗る・・・
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ドニエプル炭田
ガンプリは、みんなで見てね!
アリエルとシュメンはつかず離れずフェレンツバロシュを追跡していた。
フリスト・ボネフ中佐とゴッズ・インヘブン大佐がソフィアを統括する
政庁の最高議会、および軍参謀本部から受け取った指令は連邦軍の補給と
支援を効果的に断ち切ることであり、彼らがウーイッグへ到着した瞬間での
攻撃がリガ・ミリティア支配地域の制圧へつながること、これを考慮に
入れた作戦の立案であったのだ。
フリスト「アイア中尉・・・我々は、プロジェクト・ロマニア破壊作戦に際して
補正予算を組んでもらってまでシュメンとハジ隊にSWWを搭載させたのだよ。
今度からはもう少し事前のリサーチを視野に入れた行動をとってもらわなくては
ゴッズに申し訳が立たんよ。ま、君の現場主義がここまで部下たちを鍛え上げた
ことは否定しないのだがね。それにサンドージュは私の判断で出したものだし。
いくら相手が攻めてこないからといって、テストにしては高すぎる代償だったが」
アイア「は・・・いずれにしてもサイド2に帰っての補給が必要ですね」
フリスト「うむ・・・その為に連中のドニエプル接触を許してしまうことになるが、
策は立てておいたよ。とりあえずアリエルに残った戦力を君たちに譲渡し
ジェニファ大尉に合流してもらう。既に単独でフォン・ブラウンに移動中だ」
アイア「・・・ジェニファ・ジェレフが?聞いていません」
フリスト「おや、これは失敬・・・どうした?眉が歪んでいる」
ユウリ「これが月・・・本物の月なんだ・・・」
シレジア「初めて見たなぁ」
アレーナ「ええ、でも地球に下りればもっと色んなものが見えますわ・・・
月は、既に地球の自然環境を維持する為の天然の装置ではなく、人類の
戦略拠点になってしまったもの・・・」
三人はブリッジから月の不気味なほどの美しい大地を見つめていた。この月と
太陽が、相互に地球に対して別種の干渉をして自然環境を一定のロジックに
保っている。が、既に月は人類の戦略拠点として隅々まで開発され尽くしていた。
人類が初めて月に到達した地、フォン・ブラウンは月都市、および企業連合体の
発展の基礎となっている。この連合体がやがて地球からの経済的自立や自治性の
根拠になったことは否定できないが、地球連邦議会がこの時代にその本部を
フォン・ブラウンに移したのが明確な意図を持ったものと断言できないことは
これ以上にない皮肉であった。
これからフェレンツバロシュはフォン・ブラウン近郊の衛星都市ドニエプロ
ペトロフスクに寄港する。ここは、各コロニーの急進派を牽制するための
抑止力として現在の連邦政府の数少ない良心とみなされている。何故なら
タカ派の巣窟ではなく自分達の利害を損ねない勢力であれば基本的に誰でも
ここで取引やビジネスを行うこともできるし、フォン・ブラウンが多機能化
し過ぎた今となっては地球とコロニーの各大都市に次ぐ株式市場のトリガー
を担っているからだ。
連邦が停滞を断ち切るために行ったプロジェクト・ロマニアは多くの負債と
損害、犠牲を出してしまったが、マスコミの連邦に対する企画力・有事対応力
批判はむしろ有志に活気を与えていた。そしてサイド2の政庁が起こした、つまりこの
時代によくある散発的領土紛争ではない戦争が冷え切ったMS業界に活気を
与えられるのではないかと期待した手薬煉引く経営者達もプラン片手に
続々とドニエプロ・ペトロフスクに集結してきていた。
彼らの気持ちは当然である。15年戦争を美化する人間達は、大抵兵器開発に
夢を見すぎた者達だ。それを考慮すれば現在はリガ・ミリティアのような組織の
方が需給相互の利益バランスを考えた取引ができる。が、アンダーグラウンド市場
を考えなければ法的に正規な発注を受けられないこの時代でアナハイムや
サナリィ、そして過去に宇宙戦争を起こしたコロニー企業が在庫の山を築くのも
致し方ないことなのである。
が、彼らの目論見は崩れた。ここ数週間のマスコミの激しい批判にさらされ、
連邦軍のプロジェクト・ロマニア推進委員会は補正予算を獲得し、それを
余剰人員に割り当てた。彼らのおかげで報道管制や不正規なクルー接触・アポ取り
を防ぐことができ、たった数日でFBはスムーズに補給を受けられた。
もし多くの企業が接触してくれば商業感覚のないニコライ中尉をはじめとした
各新米クルー達に判断能力はないし、民間人を多く乗せたFBにとって
取引は重要なのである。必要最小限の戦力で地球、つまりウーイッグへの
ルートを辿らなければ多くの人間の意図が交錯するこの艦をうまくまとめて
いけない。まだFBが今後の戦争で中核的存在になるかどうかもわからないのだ。
そんな中、FBとの接触を許された唯一の企業がサナリィであった。
ニコライ「え、いいって・・・?それはどういう事で」
「ですから、室長がそう言っているのです。あなた方の保有するMSを
直に見る必要がないと・・・失礼でしょうが、室長はずっとプロジェクト・ロマニア
の段階からSWWの研究はなさっていたし独自のルートであなた方の戦果を
ご覧になられていたのです。我々は分室です。サナリィの表のマーケティング部
とは少々性格もやり方も違いますから」
ニコライ「は・・・では了解しました。今後の受注交渉を、30分ぐらいで、と
いうことで?」
「ええ、それと室長に直にパイロットの方々と面会がしたいと。交渉とは
また別室ということで構いませんので」
ニコライ「パイロットと?ああ、まぁそれは構いませんが」
「ご安心を。簡単なカウンセリングのようなものだと室長は仰られてます」
「♪♪♪−ッ??ー????・・・・」
フォン・ブラウン市に高速で接近する物体があった。その形はコインのようで
あるが、外周部が回転している。内部に乗り込んだブロンドの女性は
ウォークマンで好みの曲を聴きながら、モチベーションを高めていた。
「あれが? フォン・ブラウン? 地球連邦議会の♪ あるところ♪
楽しみだね♪ 噂のガンダムもどきも? 近くにいるってハナシ?」
コインはさらに加速し、フォン・ブラウンへの直進軌道に乗った。
「ゴメンねぇアイア・・・一足先にご馳走になってるよ?」
ニコライがサナリィのメンバーと会談している間、港の運営室にはユウリ、
シレジア、アレーナの三人がいた。しかし、彼女達にはこれから重要な出会いが
あるという自覚もないようだ。アレーナは相変わらずシレジアのボケには
呆れているもののツッコミもある程度サマになってきたし、ユウリのイジられぶり
は既に長年のキャリアで板についている。その雑談の音が別室のニコライに
聞こえて度々彼を苛立たせたのだが・・・
「こんにちは。室長、FBのパイロットの方々です」
「こんにちは・・・あら、噂どおりにまだ可愛い女の子達」
瞬間、三人は突然にドアが開いて呑気なムードが切られた以上に、白衣の
女性が醸し出す不可思議かつ異様なオーラに圧倒された。
「皆からは室長と呼ばれているけれど・・・リィズ・アノーと覚えてくださいな」
リィズ「いい感覚を持っているようね。まぁ、自分を鼻にかけるつもりはない
のだけど、感じられるのは素養のある証拠だわ。ええと・・・あなた、
アレーナ・ヨルダネスクさん?」
アレーナ「は、はい!恐縮です、知っていていただけるとは・・・」
リィズ「当然でしょう?失礼だけど貴女はもう少し自分の事を知ったほうが
いいわ。それは自負とは違うのだから。この業界に携わるものなら、
Jrモビルスーツ選手権で史上初の四連覇を果たした子を知らないはずがないでしょう。
ええ、それと・・・あなたはシレジア・ファン・ホーヴェンさん?」
シレジア「あ、はい!そうッス」
リィズ「いい感覚をお持ちね。人を分け隔てない代わりに、自分自身を
分け隔てる力がある。それが、もっと良き力としてあなたを大人の女性に
導いてくれるマシンを、作ることを約束するわ・・・それと最後に、貴女が
ユウリ・スターリン?」
388 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 18:54:59 ID:uUh073LF
カズイ覚醒のほうが読みがいがある
コイン型の物体はフォン・ブラウン市のドームが集結する真っ只中に
降り立った。すると、コイン上部の外周から別接された砲塔から
次々にビームを放ち、ドームや付属の電力パイプ、監視棟を破壊していく。
すぐさま、治安部隊のMSヘビーガンやジャベリン、ジェムズガンが
出動しコインにライフル攻撃を加えるもののその分厚い装甲の前に全ての
光弾は弾かれていった。が、その内一機のヘビーガンが隙を突いて接近し
頂上の砲塔を破壊した。すると、その瞬間。コインの左側面が開き
顔を出したゲドラフがヘビーガンを至近距離から撃墜した!
ジェニファ「んッんー♪いいねェ久々のッ前線は楽しいねェ♪」
驚いたパイロット達はすぐさま内部のゲドラフを攻撃しようとするが、
これまた驚異的速さでコインの側面は閉まり、回転速度を増した外周部の
馬力で多くのドームやパイプを無残に踏み潰していく。
ユウリ「はい、私です」
そう答えるが早いか、リィズはテーブル越しに向かいのユウリの額に
そっと手を差し伸べ、目をつぶるよう指示した。自分自身も目を瞑り
何事か確認し、復唱するようにつぶやくと合間に何度かコクン、コクンと
頷く。これを数分間繰り返した後「もういいわ、ありがとう」と
手を離した。
ユウリ(妹・・・アノー?シルエット・フォーミュラー・・・
モニカ・アノー?サナリィ、鉄・・・・・・仮面?ガンダム?)
リィズ「もういいわ。ありがとう。忙しい中お時間とらせて申し訳
なかったわね」
次の瞬間!彼女らのいた部屋が停電した。衛星都市であるドニエプル
ペトロフスクの電力の大部分はフォン・ブラウンに依存している。
しかも、数分立っても復旧しないのであればこれは電力施設に尋常ならぬ
トラブルが発生した。
多くの職員達が混乱してあちこちを駆け回る中、ユウリは何のためらいもなく
こう言い切った!
ユウリ「シレジア、アレーナ様!出撃しよう!」
シレジア「よし!」
アレーナ「よくってよ!」
返す形のシレジアとアレーナにも何の躊躇いも見えなかった。リィズは
視界すらままならない暗闇の中ドアを開けて走り去っていく三人の少女を
菩薩のような暖かく、何か憑き物が落ちたような目で見送っっていた。
真っ暗な港湾施設を走りぬけ、三人はFBの格納庫へ辿りついた。
実際には影響を受けていないFBの電光が若干通路を照らしていたのだが
三人はそれを解釈したわけでも計算に入れていたわけでもなかった。
それぞれにケータイを操縦レバーにセットする。
アレーナ「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわ!」
シレジア「シレジア・ファンホーヴェン、チャウシェスク出るよ!」
ユウリ「ユウリ、ガンダム行きます!」
三機は高加速スロットルに入れられて近傍のフォン・ブラウンへ急行した。
そこでは巨大なコイン形の物体が側面を繰り返し開閉しながらあらゆる
建造物を踏み倒し徘徊していた。
シレジア「何だ!?蜘蛛オバケの次はコインオバケかよっ!!」
ユウリ「行こう!」
アレーナ「ええ・・・じゃわたくしからいきますわよ!」
しかし、三人の攻撃はことごとく分厚いコインに弾かれた。すかさず接近戦を
試みるも、宇宙戦に慣れていた三人は周辺の建造物や施設を気にすることに
時間がかかり、対して破壊行動中の敵機になかなか対応できず苦しむ。
シレジア「くっ・・・生半可な攻撃じゃあの装甲はビクともしない!」
アレーナ「何とか動きを・・・止めてフォン・ブラウンから引き剥がせれば」
ユウリ「シレジア!アレーナ様!あれをやろう!」
突如動きを止めた三機にジェニファも、援護に喜ぶ治安部隊のMSも一瞬
呆気にとられた。
シレジア「珍しいじゃん、ユウリから言い出すなんて」
アレーナ「そうですわね。しかし的確な判断!ジェムズガンに退避を告げますわよ!」
ユウリ「プリンセス・カノン!!!」
シレジア「プリンセス・ブレード!!」
アレーナ「プリンセス・アロー!」
今度は一点の迷いも曇りもなかった。Pガンダムの胸部メガ粒子砲に剣圧と
ビームアローが溶け混ざり圧倒的な威光で迫る!
ブシュヴァッ!!!!!!!!!!!!!!
すかさず回避したジェニファだったが、コインの外周タイヤが大きく破損して
正常な回転ができないことを悟ると間髪いれずに退避していった。
ジェニファ「アハッ♪アイアずるいなぁ♪あんなのとロマニアからずっと
戦ってたなんて♪久しぶりに屠りがいのある相手だよ♪ザンスカール戦争の
時みたく♪また疼いてきちゃった♪早く教えてくれれば♪命令無しでも♪
すぐ駆けつけたのに♪」
治安部隊はチャウシェスクに向けて感謝のメールを送った。三機はニコライ
からの撤退命令を待つまでもなくFBに帰投していく。
真っ暗なブリッジには三機を憧憬のまなざしで見つめるリィズの姿があった。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ サナリィ職員 岩永哲哉
アレーナ 白鳥由里 アイア 折笠愛
ジェニファ緒方恵美 フリスト 関俊彦
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ サナリィ職員 岩永哲哉
アレーナ 白鳥由里 アイア 折笠愛
ジェニファ緒方恵美 フリスト 関俊彦
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
原画
雑賀満 上杉謙信 吉田秋生 小林利光
上野ケン 根性梨 女鹿面意 石橋叩明
村瀬修功 菅野弘之 斎栞 鬼無則武
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 奥山重雪
誰に笑われたっていい 自分が可愛いと思って
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
伊藤郁子 満田博之 佐久間信一 北風広之
川崎製鉄 百済新羅 安藤真裕 愛野聖名子
富樫君子 高橋久美子 皆元気 中山元気
鼻骨手術 無理心中 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 ジャスト デジタル撮影 スタジオ・ジブリ
サンライズ・サイゴン 相馬孝仁
デジタル彩色 東京大学アニメ研究会 村田要
サンライズ豊橋 木村卓也
色指定 サニア・アブドゥル 広川文雄
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 森田編集室 制作進行 村上竜
録音 東京ビデオセンター 美術進行 ダイムラー・ベンツ
音響効果 松平健 仕上 スタジオ雲雀
選曲 三国無双 美術 青二才プロダクション
記録 市等羅派名
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 遠藤雅範 演出 米たにヨシトモ
作画監督 小林利光 絵コンテ 渡辺信一郎
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「ねえ、誰か教えて。あたしって我慢しているよね?ガンダムに
乗ったときからずっと我慢しているよね。あたしが撃った弾で、人が
死んでいるんだよ。あの、バーッて光る中でいつも人が死んでいるんだよ。
あたし、もう嫌になったの。やめちゃおうかな、パイロットなんて・・・
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
泣くな、ユウリ!
ガンプリは、みんなで見てね!
404 :
1:2006/02/22(水) 20:15:30 ID:???
コインラッド
ベスパのMSサポートマシン「アインラッド」「ツインラッド」を旧ベスパ系
ソフィア軍技術者が改良したもの。地上での走破性、海上移動力も大幅に
アップしている。特に側面の開閉機能は前二者から大きく進歩した点。
>>311 勝手に連邦製にしてスマンカッタ>マジ
できればすでに作者さんの中で決まっている設定はまとめてよ
あと質問
主人公達が戦い続ける理由はなんだ?
ロマニア無事っぽいじゃんなんで月に行ってんの?
FBとPガンって連邦軍の所属なんだろなんでロマニアが使ってんの?
スペースコロニーサイド2「ソフィア」主戦力
ZMV−S99X ソル・コンティオ(MS 12ID:eemzxC9a氏原案)
SMS−S00 シュグナイド(MS 25 =32ID:eemzxC9a氏原案)
RAMA-Z―100 オシフィエンティム(MA 32氏原案 フリスト・ボネフ中佐専用機)
ZMG-S06X ソル・シャッコー(MS 69氏原案)
ZM-S09SC トムル(量産型MS 97氏原案)
MW544B-SC サンドージュ・ソフィアカスタム(MW 121氏原案)
RGM−109−SC7 ヘビーガン(ソフィア仕様 MS 143氏原案)
RGM-122-SC2 シャベリン(ソフィア仕様 MS 144氏原案)
ZMG-S06X ソル・シャッコー(MS 183 ID:rQ/MxypT氏原案)
GRMS-Z9[DIT] ダイタロスガンダム(MS型要塞 262 ID:rQ/MxypT氏原案)
SOFIA-FF-04 イメンシア(MS型支援機 276ID:/CUw+lJd氏原案)
SOFIA-07 ハジ(量産型MS 俺原案)
SOFIA-08 レントウ・マジウゼ(MS 俺原案 アイア・コッカ中尉専用機)
ZMGX-099V ダンケルヴァイス(MS 299 ID:s0I2Jae8氏原案)
キャリバン(カリスト級巡洋艦 95氏原案)
コーディリアU(アマルテア級大型戦艦 95氏原案)
空母アリエル(アリエル級新造純空母 95・121氏合作)
407 :
1=406:2006/02/24(金) 20:01:48 ID:???
>>405 主人公達が戦い続ける理由=無い。それでも説明するなら
ユウリ=正義感と周囲の圧力。成り行き
シレジア=正義感
アレーナ=正義感と自分の為
ロマニアが無事だと何故考えたかわからないが、皇国軍指揮系統など首都の
主要な機能はほぼハジ隊によって壊滅させられてる。ひょっとしてニコライ
の友人の状態でそう考えたのか知らんが、彼は疎開中だ。
それと、フェレンツバロシュはヨルダネスク家・ロマニア皇国軍と連邦が
共同開発したものだ。戦時にその主導権・運用権が場合によってはロマニア
に移ることも契約条項に含まれてる。ただしその見返りとして実戦の全データ
を地球連邦軍に届けなければならない。月へいったのは補給の為と、データ
受け渡しだけでなく今後のFBの運用や民間人の処置について総合的に
協議するためだ。
408 :
1:2006/02/24(金) 20:04:15 ID:???
全軍対応
ZM-S06S ゾロアット(MS 301氏原案 公式登場機)
RGM-109ヘビーガン(MS 143氏提案 公式登場機)
RGM-122ジャベリン(MS 144氏提案 公式登場機)
スペースコロニーサイド7「ロマニア皇国」+地球連邦軍主戦力
RM-01 プリンスガンダム(MS 俺原案 主人公機)
YM−01FAY ステアウア(MS 俺原案 アレーナ・ヨルダネスク専用機)
RM-02 チャウシェスク(MS 俺原案 シレジア・ファン・ホーヴェン強奪機)
(型番未定)PガンダムEG(エレガントゴージャス 96=118氏原案)
RGM-166 マジ・デウゼー(量産型MS 名前俺原案 設定277氏原案)
RGM−166X ドラゴスティア(MS 名前俺原案 設定277氏原案)
ブリュンヒルデ(エンドラ級巡洋艦 278氏原案)
アンネリーゼ(ムサイ級巡洋艦 278氏原案)
ドロテア(ムサイ級巡洋艦 278氏原案)
クラリッサ(ミサイル艦 278氏原案)
タルタロッサ(ミサイル艦 278氏原案)
エマヌエル(サラミス改級巡洋艦 280氏原案 連邦供与)
ディーデリッヒ(サラミス改級巡洋艦 280氏原案 連邦供与)
ハンニバル(マゼラン級特殊艦 280氏原案 連邦供与鹵獲艦)
RM-05 ジークフリード (次期量産期候補MS 282氏原案)
RM-06 ジークリンデ (次期量産機候補MS 282氏原案)
アマンダ(サラミス改級巡洋艦 283氏原案)
ダイアン(サラミス改級巡洋艦 283氏原案)
ヒルデブルク(ムサカ級巡洋艦 283氏原案)
RM-09−zh イグニショフ(MS 297ID:Y1WlY/kG氏原案)
フェレンツバロシュ(リーンホース級宇宙巡洋艦 俺原案)
409 :
1:2006/02/24(金) 20:27:11 ID:???
スペースコロニーサイド2「ソフィア」
正式名はソフィア政庁。「ソフィア」「マツオカ」「クロサワ」「ロストフ」
「ウラジカフカス」の集合体。政庁最高議会はソフィア・コロニーの首都
ファレナ市にある。ザンスカールのギロチン制に反対し続けた急先鋒であるが
政庁としての体を成したのはUC160年代に入ってから。
ソフィアは最も古いコロニーの一つであり、160年間発展要素に何一つ
恵まれなかった。ザンスカール戦争時も武装蜂起は数日間で鎮圧され正式に
ザンスカールの植民地となった。戦争が終盤になるとソフィア軍の若手が
短期訓練を受けて続々と戦線に送り込まれ、中でも優秀な数十名は
モトラッド艦隊ラステオのシュバッツラッド隊を中心に配属される。
現在のソフィア軍はこの時の主力メンバーを中心に構成されており、ベスパの
ノウハウを兵器開発や軍編成に投入している。脆弱な国力のため軍需産業を
中心に貿易や投資を促進しようと考えており、政庁上層部においては特に
レフスキ・ソフィア元帥兼内閣総理大臣、ゴッズ・インヘブン大佐兼ファレナ
市長という統帥権=政権構造が顕著である。
>>407 スマン聞き方が悪かった
主人公達以外に適格者はいないのかってこと
皇国軍のメンバーは数が少ないとはいっても多少はいるんじゃない?(イズモとか)
仮にいないとして、防衛大付属高校から徴兵するとしても
MS操作技能の優秀者からが自然だと思うんだが
アレーナは、Jrモビルスーツ選手権で史上初の四連覇だし、
シレンジアもMS講習の成績が良いとあるからいいとして、ユウリはないんじゃない?
さらに言えば、防衛大学の学生やロマニア独立時に戦ってた人間が
FBに収容された避難民に含まれてる可能性もあるんじゃないかってこと。
つまり、彼女らがパイロットを続ける妥当性を聞きたいのよ
あとの二つは納得。
GRMS-Z9[DIT]ダイタロスガンダムは説明によると連邦所属のようだが変更か?
411 :
1:2006/02/25(土) 13:40:21 ID:???
>>411 だって少女漫画だもん。
ダイタロスガンダムについては後に整合性のある説明をつける。
412 :
1:2006/02/25(土) 13:51:03 ID:???
ガンプリが女児から視聴率をとるためにはメディア展開で勝負が決まる。
そこで、実際に女の子が主人公のTVシリーズが放送されたときの
予想展開メディアをリストアップしてみた。
講談社「たのしい幼稚園」
1stガンダムのテレビ絵本やカルタを出している。
小学館「小学一年生」
小学館との結びつきの薄さを考えればキツいか?でもタイアップ
できればかなり大きいぞ。
講談社「コミックボンボン」
かなり苦しいねえ。女の子が主人公じゃ。
講談社「なかよし」
これイケそう。女の子ヒーローものの震源地だからね。
コインラッドのフォン・ブラウン襲撃から数日。フェレンツバロシュ
一行は補給終了後即地球のウーイッグへ向けて出発、の予定を変更し
月面都市防衛の任に当たることとなった。これは、クルーの連携を
高めるための両者合意の上での決定でもあったのだが、ここに一人
周囲の期待と逆行する悩みを抱えた少女がいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今日もトムルとシュグナイドの三機編隊が相手。ユウリ・シレジア・アレーナの
三人娘に加えてようやくスタンダード装備を加えたドラゴスティアに
乗るノマノマ、マジ・デウゼーのイズモが軽快に敵MSを撃墜していた。
この救援のおかげで治安部隊は補給と修理を終え、連邦議会でも本格的に
対ソフィアの協議委員会を発足させる時間稼ぎができた。
だが、そんな中Pガンダムに乗ったユウリだけがいつにも増して動きが重い。
照準レティクルがブれ、敵の旋回についていけない。何度も打ち合わせを
して実戦でも試しているはずのフォーメーションをミスし、味方と
交錯してしまう。
シレジア「なにやってんだよユウリ!何度も練習したろ!?」
アレーナ「まったく・・・進歩が無いんですわね!」
そのうち、自己判断で戦局から一歩後退し程なくしてイズモの中距離射撃で
残った一機のシュグナイドが撃墜された。その時!!
あうぎぃあっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ユウリ「ひっ!!」
爆散した機体からパイロットがこぼれ落ちる。月面にトランポリンのように
弾んだその青年は、ヴァイザーが半分割れ、体中を火傷している。見たくも
ないのに、おそるおそるユウリはメインカメラを彼に向けてズームする。
今まで見たことも無いくらいおぞましい断末魔の表情。眉毛とともに八の字に
屈折した目からは大粒の涙が零れ、折れた膝を抱えながらまるで神に許しを
請うように手を天高く伸ばしている。
「ママ!!ママ!!」
だが、その先には無常な漆黒の宇宙が広がっているばかりだった。程なくして
彼は力尽きピク、ピクと捌かれる前の魚のように脈打っている。唾液と尿と
血液が宙に浮いていく・・・
気持ち悪さ、吐き気でユウリはしばらく動けなかった。
ノマノマ「ユウリ、疲れてんじゃないか?あまり無理はするなよ。
お前抜きでも十分戦えるから、さ・・・」
ユウリ「うん、ありがと・・・」
人という生き物は自意識をして、何と唯我独尊な現実認識をするものか。
他人が、自分を思いやってくれているにも関わらず、それを阻害や
軽視と受け取る。自分が必要とされているとアピールすればする程
焦りはさらなる失敗を生み、優しさは額面どおりに伝わらない。
ユウリはロマニアを出発してからの精神的・肉体的疲労が局地に達し
はじめて自分の行為と現状について考え始めていた。それが実戦に
影響を及ぼしていることは、個人的問題からの逸脱・集団への抵触だった。
シレジア「あんま気にすんなよ。ユウリは元々体力無いんだし」
アレーナ「と、言ってもここ数日の体たらくは目に余るものがありますわ」
イズモ「俺様からガンダムを横取りした罰が当たったんだよぉ、女子高生は
大人しく電車ん中でケータイでもいじってなさいってこった」
シレジア「オイ・・・ちょっと待てよ今のは聞き捨てなんねーな?」
周囲の喧騒をよそに、ユウリは自室へ戻っていった。
ハロ「ハロ。ユウリ、ケツアツ、アガッテルゾ」
ユウリ「そうか、君はハロっていうんだ」
ユウリはハロの操作ボタンを確認したりして気を紛らせながらも、
今日のことだけでなく色々な思いがこみ上げてきて自然に涙を
滲ませていた。
あのガンダムに乗った日。「覚えていない」「夢中だった」という通り、
何も記憶に残ってはいない。ただ、それが引き金になって、周囲の人達に
助けられて今日まで何となく生き延びてきただけなのだ。今更ながら、
アレーナに言われた「これは戦争だ」という言葉がオーバーラップする。
宇宙ではやられたら死ぬ。スポーツでも喧嘩でもない。人が死ぬんだ。
でも、今日まで自分の攻撃が当たってもゲームの画面みたく敵機が爆散
する光景を認識していたし、あの日見た市民の遺体とMS戦を同一線上に
認識していなかったのかもしれない。ガンダムの性能がいいから、と
いうのもその通りだろう。では何故、敵パイロットの痛みや断末魔の
悲鳴がここ数日、突然脳髄にエコーするようになったのか・・・
そしてある結論に辿り着いた。あの日、リィズ・アノーという女性に額に
触れられてから感覚が異常なくらい研ぎ澄まされているのを感じる。
けれど、初めは美味しいと思っていた食事も満腹中枢の限度を超えたときに
不快の源となるように次第にそれは自分自身を蝕んでいった。
何故なら、他人の言葉を正面から鵜呑みにできないからだ。自分は幼いころから
何もできなかったし何の賞も取れなかった。一番といわれたことなんてない。
アレーナ様も、みんなの人気者のシレジアやノマノマもうらやましい。
ニコライ中尉は若いのにあんなにたくさんの激務をこなしてすごい人だ。
イズモさんだってあたしよりきっと上手くガンダムを扱えるだろう。
何故、あたしでなくてはいけないの・・・?
こんな弱くて、泣き虫で、人にバカにされ続けて人を信用できなくなって、
それでも深く考えたらダメだと、できるだけ人の言うことを信用するように
してきたのに、また気にするようになってしまった。
もしあたしが逃げたって、代わりに誰かがやってくれる。だってこんなに
たくさんの人がいるんだもの。このフォン・ブラウンにも地球にも優れた
パイロットがいるはず。あたしなんて・・・
今の正直な気持ちは、うちに帰りたい。たとえそこが廃墟だったとしても・・・
これまで弱虫な自分を変えたいと思って耐えてきたけど、もう限界だ。
こんな苦しみを味わうくらいなら、弱虫でいい。勉強も何もできなくて、
嫁の貰い手が無くたって、少なくとも静かに生きていける。このムズムズした
感覚が無くならない限りはとてもあのコクピットに乗れない。
精神と肉体の相互依存法則に倣って、ユウリの不快感は肉体を蝕んでいた。
軽い発熱、便通、そして生理不全・・・それは小学六年生の時の体験を思い出させる
ものだった。何かひとつのことにこれほど熟考するのもあれ以来なのだ。
授業中に感じ始めた突然の腹痛。それは便通と似ても非なるものだった。
後に保健体育の授業で知ることはできても最初の痛みは理屈ではない。
トイレに駆け込んで便器の水面に見たものはぞっとするような真紅の液体だった。
ある時、拭き残しが腿を伝っているのを男子に見られ一斉に男子からはやし
立てられた。
その時の罵詈雑言は子供の残酷さを証明するものだ。子供は自分と、あるいは
自分の属する集団と異質なものを敏感に察知し阻害しようとする。
それによって自分の居場所、立ち位置、存在価値を確認するものだから。
今でもユウリの中に色濃く焼き付けられる、消えない傷である。
その時は病気だと思っていた。だからその病気が治るまで学校に行きたくないと
思っていた。その時の感覚と全く同じだったのだ。あの時、どうして学校に
行く気になったんだっけ・・・もう、思い出せなくなった。
ユウリ「もしもし。中尉ですか?夜分すいません。お時間ありますか?」
ニコライ「ああ、いいけど・・・何だ?」
ユウリ「これから中尉の部屋に行きます。大事な話があるんで」
ニコライの部屋は急いでモノの山を積み上げ脇に寄せたような煩雑さだった。
しかし、そんな事はユウリも気にしていないしニコライも空気を読んでいた。
ニコライ「困る、な・・・女子高生をこんな時間に部屋に入れて変な誤解をされたら」
ユウリ「あ、いや・・・すぐ終わるんで」
ニコライ「で、話とは?」
ユウリ「ああ、ん、ええ、と・・・」
これまでずっと決断力の無さ、はっきりしない性格と揶揄されて損をしてきた。
だったら、あたし自身のために、その一歩を踏み出してやる・・・!
ユウリ「あたし、辞めます。辞めたいんです、ガンダムのパイロット。
これからサイド7に帰ります。ガンダムには誰か代わりの人に乗ってもらって下さい」
ニコライ「本気かい?」
ユウリ「ええ・・・て、言うか何であたしがここまでずっと乗り続けたのか
わからなくて・・・ただ、怖いから辞めるん、ですけど・・・」
ニコライ「怖いか・・・それはともかくとして君を起用し続けたのは単に
優秀だからだよ。そりゃ今日みたく細かいミスもあるけど本当の素人
なら既に死んでるよ。俺が君を出撃させるのを本当に迷ったのは宇宙に出てから
すぐ、アイア・コッカが攻めてきたときだけさ。あれを凌いで、シレジアと
アレーナと三人だったら何とかなるんじゃないかと思ってね。事実その通り
だったろ?俺の勘も捨てたもんじゃないな」
ユウリ「あの、そういう話をしてるんじゃなくて・・・」
ニコライ「わかってるよ。実際PTAからは生徒をパイロットにしてるって
結構言われてるのさ。同じ生徒のアレーナを英雄扱いするくせにね。
だから、今の俺の答えは、率直に言えば「お疲れ様」ってとこだね。今日まで
よく頑張った。もう休んでいいよ。君の実戦データはちゃんと連邦軍に届ける。
このドニエプロペトロフスクに着いたら実戦慣れしたパイロットがたくさん
増援に来るとわかってたし、ウーイッグに行けばもっと期待できる。
まあとにかく、今日までありがとう。本当に助かったよ」
ユウリ「・・・はい。わがまま言ってごめんなさい。ありがとうございます」
ニコライ「で、いつ帰るんだい?ちょうど明日には便があるようだけど」
ユウリ「そうですね、早朝の便で帰ります。色々お世話になりました」
ニコライ「ああ。元気でな・・・シレジアとアレーナには一言くらい言ってけよ」
その後、ユウリはシレジアとアレーナの部屋の前まで行った。しかしノックすら
できなかったのだ。ニコライは俯瞰的立場にいるからまだしも、シレジアは
止めるに決まってるしアレーナには辛らつな言葉を浴びせられるだろうから。
その夜のうちにユウリは荷物をまとめ、停泊しているFBからドニエプロ
ペトロフスク中央駅からフォン・ブラウンに移動した。
現在でもフォン・ブラウンは重要な都市だが多すぎるビジネス客・観光客を
鑑みてビジネス街区を郊外の衛星都市に分散させているのだ。各サイドへの
スペースポートはフォン・ブラウンにあった。ユウリはせめて今日までの
ことを人生の糧として記憶に残しておこうと土産屋、服屋をウィンドウショッピング
した後、大混雑するスペースポートに向かった。
艦内は第一種戦闘態勢だが、学校の授業は通常通り行われていた。
ニコライ「マイク・ハーフナー」
「はい」
ニコライ「モニカ・ルインスキー」
「はい」
ニコライ「ヤンバル・クイーナ」
「はい」
ニコライ「ユウリ・・・は欠席だな」
シレジア「え?何でっすか?風邪?」
ニコライ「ああ、体調不良だってな」
ノマノマ「しょうがねぇよ」
アレーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
切符を買う瞬間は迷った。でも、無断で脱走するんならまだしもニコライと
ちゃんと話した分落ち着いていた。しかし、あそこまで自分が必要ないと
理路整然に言われればユウリも少し寂しかった。
サイド7はプロジェクト・ロマニアが破綻したことで通常の便が回復。それでも
多くの警備兵に加え屋外には警備のジェムズガンが数機ライフルを構えて
立っている物々しい雰囲気だ。赤外線による持ち物チェックも厳重に行われている。
自分の持ち物の中で抵触しそうなものは携帯電話だけだが・・・
ユウリ(しまった!!!!)
自分の携帯電話が無ければPガンダムの初期化作業が難航する。個人情報入力
の仕方次第でその作業量はピンからキリまで上下するのだ。しかもロマニア
からこの月に来るまで数週間、余分なデータをいっぱい詰め込んでしまった。
ユウリ「・・・ううん、でもいいや・・・もうあたし、関係ないんだから」
その時、改札口近くの床が微弱な振動を受けた。
ニコライ「うわっ!!くっ!!・・・・・・・・・」
教室が、いやFBと宇宙港全体が大きな振動に揺り動かされた。
ニコライ「まったく・・・カリキュラムが全然進んでないってのに・・・
シレジア!アレーナ!ノマノマ!わかってるな!?MSデッキでイズモと
合流!ガンダムチーム出撃だ!」
シレジア「オッケイ!ユウリなしでもやってやんよ!」
アレーナ「ふぅっ・・・」
ノマノマ「死にたいやつは自習してなよ!じゃ、行ってんぜ!」
ジェニファ「そ♪ろ♪そ♪ろ♪行こうよ♪」
アイア「ダメだ。ハジを中心に、地球降下前に量産MSの性能を最終チェック
せよと上層部からのお達しなのだ。それまでは出れぬ」
ジェニファ「つれないねぇ♪士官学校時代の同期じゃないのさ♪」
アイアの部屋でシャワーを浴び終えたジェニファは妖艶な肢体とブロンドの
ロングヘアーを一緒くたに拭き上げながらアイアに話しかけていた。
この能天気さと、アイアの一身に任務に打ち込む性格が奇妙に合っていた。
当時の国情から言ってほんの少しの気の緩みが生存競争の脱落を意味するから
こそ、自分には無い、自分と正反対の同僚を互いに求めていたのかもしれない。
アイア「む、ガンダムチームか・・・何?Pガンダムが見当たらない?まぁいい、
それは好都合だ。ここ数日戦力を出し惜しみしてやったのもわからんバカの
集団のようだな。レントウとコインラッド、用意しておけ!」
ジェニファ「うはぁ♪きたきた♪」
シレジア達は一目散にMSデッキへ走っていった。が、艦の構造上生徒の
部屋が集まる居住区を通過する時にシレジアが立ち止まった。
アレーナ「シレジア?」
シレジア「ちょっと・・・ユウリの様子を見るよ。あいつのことだよ、仮病って
センも捨てきれねーべ・・・あっ!!」
シレジアが部屋を空けると、そこは何の荷物も無いもぬけの殻だった。
ノマノマ「どうした?」
シレジア「あいつ、やっぱ・・・!ゴメン、ノンちゃん。イズモ軍曹と先に
行ってて。アレーナ、わかってるよね」
アレーナ「ええ、よろしくてよ・・・まったく世話が焼ける娘ですこと」
十分後、マジ・デウゼーとドラゴスティアは敵MS群との戦闘に。
ステアウアとチャウシェスクはフォン・ブラウンのスペースポートに向かった。
瓦礫の山と火災、目が眩む硝煙に警備部隊はいち早く行動を起こし、スペースポート
の乗客を地下シェルターに移送した。切り傷や打撲で体の各部が変色した
人々にまぎれてユウリは縮こまっていた。逃げることもできないのか・・・
あの初めてガンダムに乗った日、死傷者にまぎれて病院に向かったときも
耐え抜いた強い意志はどこにもなかった。
アレーナ「ユウリさん!?いるの?」
シレジア「ユウリ!・・・ちっラチがあかないな・・・よしケータイ鳴らすよ!」
二人に気づいて背を向けたユウリだったが、一瞬で対応できるわけもなく、
そのケータイの音でユウリの居場所はすぐ気付かれてしまった。二人は
負傷者達の波をすまなそうに掻き分けながらユウリの元へ近づいていった。
シレジア「よ、おはよう。何やってんだ?こんなトコで」
ユウリ「何、って・・・」
アレーナ「ま・さ・か、逃げ出そうなんて思ってたんじゃないですわよね?」
ユウリ「そ・・・そのまさか、です・・・アレーナ様」
シレジア「バーカ言ってんじゃねぇ帰るよユウリ。敵が攻めてきてんだ。
イズモとノンちゃんだけで対応してんだよ。早く行かなきゃ」
ユウリ「いやっ!!」
シレジアに引っ張られた腕を強引に引き剥がし、ユウリはそっぽを向いた。
ユウリ「あたし、もう嫌だ・・・人殺しなんて嫌なんだもん。お父さんもお母さんも
殺されて、今度はあたしが殺してるんだよ。死んだ人たちの声が頭に響いて
くるんだよ。怖くて、眠れなくて・・・ね、どうしてあたしじゃなくちゃいけないの?
あたし以外にもたくさん乗れる人はいる。そうだよ、ね?シレジアだったら
あたしよりガンダムを上手く使える。アレーナ様だったらもっと」
パンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アレーナ「弱虫!わたくしは、貴女はもっと強い娘だと思っていたわ。あの
時は馬鹿にしたけれど、自分の意思でガンダムに乗って今日まで戦い続けて、
今では頼りにもしている。MSだったら、たとえ殿方にも負けないと自負している
このわたくしが、初めてライバルと認めたのよ!どうして自分だけで悩んで
勝手に決めようとするの!?どうしてわからないことは人に聞こうとしないの!?
あなたの力だけでは、わたくしの力だけではみんなを守れないとわかっているから、
力をあわせようとするんじゃない!わたくし達は、三人でひとつ。誰か一人
欠けても力を発揮できない。立ちなさい!貴女はガンダムのパイロットなのよ!」
ユウリ「でも、だって、あたし・・・そんなことわかっているけど・・・シレジアみたく
人を笑わせたり元気付けたりできない、アレーナ様みたくみんなから尊敬されて
的確にリーダーシップも取れない、何もできないから・・・」
アレーナ「貴女、いい加減に・・・!」
もう一発ビンタを食らわせようとするアレーナを静止したシレジアが、今度は
逆側の頬を渾身の力を込めて引っ叩いた!!
シレジア「ああ、いいよ。帰れば?帰ればいいじゃん。アンタみたくメソメソ
して辛気臭い女に乗られたら、あのガンダムも可哀想だしね。これまでの歴史の
中で、ガンダムに乗ってきた錚々たるパイロット達に対して失礼だもん。
それにアンタみたいな奴がいたらこっちも足を引っ張られて戦えないしね。
アンタみたいな女、いない方がいいよ。元々向いてなかったんだよ。みんな
アンタに気を使ってこれまで言わなかっただけだよ。ようやく自分で気付いて
偉いねー。さ、早く逃げなよ。ただし、これだけは言っとくよ。アンタとは
もう友達でも何でもないからね。電話番号もメアドもケータイから消すし、
年賀状も送らないし、誕生日も忘れるし、もう絶対一緒に遊ばない。
ユウリ・イワノヴィチ・スターリニスカヤって名前はあたしの頭から永遠に
消し去られるんだ。あーっキモ!こんな名前二度と口にしたくねぇ。
戦争が終わってサイド7に戻っても一切口きかないから。じゃ」
アレーナ「ユウリさん、貴女は何のためにここまで来たの?怖いのなら最初に
怖いといって降りればよかったじゃありませんの。シレジアも、こう言っている
けどあなたが本当に親友だと思ってるから、何も相談してくれなかったから
本気で怒ってるのよ。・・・そんな気持ちもわからないのだったら、ずっとそこで
メソメソ泣いているといいわ!ピリオド(以上)!」
ユウリは両の頬を張らして一言も言えず両足の間の床を見つめていた。
その床に、ポツポツと水滴が落ちていくのを感じながら・・・
イズモ「ぐっ・・・!!ハジとは比較にならねぇ!」
ノマノマ「まだなのか、アレーナとシレジアは・・・!きたっ!!」
ジェムズガンやジャベリンらとすっかり息の合った連携でハジ隊を中心にした
先発部隊を撃破したのも束の間、コインラッドとレントウ・マジューゼの
二機が密集するMS達のど真ん中に降り立つと、驚異的なコンビネーションで
敵を駆逐していく。すかさずFBとフォン・ブラウン当局の連絡で治安部隊が
撤退させられ、FBが味方四機と連携して攻撃を始める。
が、数分後!レントウがバックに回る形でコインラッドがFBの表面に
乗り付けた!吸い付くように側面をタイヤで抉っていく。
ニコライ「くっ・・・手ごわい相手だ!消化班急げっ!機銃座!どこに目をつけてる!?」
ノマノマ「シレジア!ユウリは!?どうだったんだ!?」
シレジア「ダメだった!とにかく今はあそこにくっついてるコイン野郎を!」
アレーナ「よし!わたくしが、くあっ!!!!!!!」
一対四にも関わらず、FBの艦壁を走行破壊し続けるコインラッドを、
レントウが巧みな援護射撃で妨害に行かせない。するとフォン・ブラウン
上空に滞宙していたシュメンから増援のMS隊が発進しますます戦局は
苦しくなってくる。
アイア「これ以上は出せないぞ!早いとこブリッジを潰してくれ!」
ジェニファ「了♪解♪」
ノマノマ「くそっ・・・ユウリ!来てくれーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
ユウリ「はっ!」
ユウリは何かに引っ張られたように上下左右を見回した。
ユウリ「・・・気のせいか・・・」
が、次の瞬間!はるか上層で壁が砕ける音がした。敵MSか・・・ユウリは
何者かに触発されたように立ち上がると、ゆっくり、そして次第に足を
速めてシェルターを脱出した。人工の快晴が広がるスペースポートの窓の
向こうに「それ」はあった。緑色の機体。いつも、あたしを助けて、ときめかせて
くれたその顔、腕、胸がよろめく自分を迎えて大きく羽を広げる。
ユウリ「ノンちゃん!!!!!!!!!!」
「Pガンダム、射出!!!!!!!!!!!!」
ニコライ「何、どういう事だ!?パイロットは誰だ!?」
「乗っていません!パイロットはいません!無人です!」
ニコライ「何だ、どういうんだ!?」
「Pガンダム、フォン・ブラウンスペースポートに急速接近中!
加速はフルスロットルです!」
そうだ、思い出した・・・あの時、学校に行きたいって思わせてくれたのは
ノンちゃんだったね。どんな時もあたしを助けてくれた・・・だから・・・
だから・・・だから・・・今度はあたしが助ける!
ユウリは窓にあいた大穴から、宙に飛び出した!!すると、高加速スロットルで
接近したPガンダムが直立に姿勢制御しコクピットの中にすっぽりと納まったのである。
「ユウリ、行きます!!」
そうこうしているうちに、FBに痛々しい縄目をつけたコインラッドがついに
ブリッジめがけて艦橋を突進してきた!!
ニコライ「ぐっ・・・なむさん!!」
アレーナ「中尉!!」
シレジア「ダメだっ・・・!」
ノマノマ「クッソーっ!!」
イズモ「畜生!誰か何とかしやがれーっ!!!」
シュヴァッ!!!!!!!!!!!!
コインラッドが光の筋に貫通させられ艦橋から転落していく。
イズモ「な、何とか・・・なった?へ?」
ユウリ「みんな、遅れてゴメン!」
全員「ユウリ!!!!!!」
撃墜されたコインラッドがレントウの元に戻り残存するMS隊と陣形を組む。
ジェニファ「うっひゃ♪来たよ♪ガンダム♪感激モンだぁ♪」
アイア「油断するな・・・アレはやる!」
ユウリ「早速だけどアレーナ様、あれを!」
アレーナ「了解!人に世話かけといて仕切るなんて大きくなりましたわね!」
シレジア「まったくだぜ!じゃノンちゃん、軍曹!チャージまでの時間稼ぎを!」
ノマノマ「あいよ!任されてよ!」
イズモ「ちっ、たく・・・何で俺が女子高生の言いなりに・・・ブツブツ」
ユウリ「プリンセス・カノン!」
シレジア「プリンセス・ブレード!!」
アレーナ「プリンセス・アロー!!!」
ジェニファが「それ」を見たことがない分だけ、イズモとノマノマの回避運動
よりもMS隊の分散が遅れた!コインラッドは融解し、中身のゲドラフは
レントウと共に味方のMS達の残骸漂う宙域を抜けてシュメンに帰投していった。
アイア「だから言ったろ大尉。油断するなと」
ジェニファ「ああ・・・・・・・♪確かに次は本気出したほうがいいみたいだね♪」
FBの被害は甚大なものだったが何とか犠牲者は出さずに済んだ。主力五機の
MSはボロボロのカタパルトに割れ物を扱うような丁寧さで降り立ち収納された。
ユウリはガンルームの横で床に目を落としながら部屋の中に入るべきか否か
迷っている。中では皆が今日の反省会と地球降下作戦のオリエンテーリングを
行っているのだが、率直に言って自分が迎えられるかどうか自信が無かった。
ニコライ「よし、じゃここでいったん休憩」
ユウリ「あの!遅れてすみま・・・」
シレジア「おう、どうした?」
アレーナ「脱走に続いて遅刻。月面ピザはちゃんと五枚買ってきたのでしょうね?」
ニコライ「オイオイ脱走とは違うぞ。それに土産は元々頼んでたよな、ユウリ?」
イズモ「あ、俺まだ食ったことねぇんだよ!」
ノマノマ「あ、俺も!」
そうか、わかった。自分勝手なことをするのは勇気じゃないんだ。苦しくて
嫌でも、それがみんなの為ならやろう、って気持ちが勇気なんだ。少なくとも
この空気の中にいれば、やれる。そういう自信がついた。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ハロ 小山まみ
アレーナ 白鳥由里 アイア 折笠愛
ジェニファ緒方恵美
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
イズモ 渡辺慶 ブリッジクルー 中村千絵
ノマノマ 矢尾一樹 島俊介
誰に笑われたっていい 自分が可愛いと思って
原画
雑賀満 上杉謙信 吉田啓 本田雄
上野ケン 根性梨 決九歳 石橋叩明
村瀬修功 菅野弘之 相沢健四郎 鬼無則武
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 奥山重雪
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
背景 はだしプロ デジタル撮影 スタジオ・ジブリ
サンライズ・ネパール 相馬孝仁
デジタル彩色 京都大学アニメ研究会 村田要
サンライズ刈谷 木村卓也
色指定 ソニー・アンデルソン 広川文雄
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 スタジオ・ディーン 制作進行 村上竜
録音 東京ビデオルーム 美術進行 ダイムラー・ベンツ
音響効果 高倉健 仕上 スタジオ雲雀
選曲 久遠絆 美術 青二才プロダクション
記録 皆野語流不
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 山賀博之 演出 庵野秀明
作画監督 本田雄 絵コンテ 摩砂雪
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「エーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?
期末テストが赤点だと、補習!?追試、で地球降下作戦に参加できない!?
と、いうわけでシレジアと、アレーナ様に付き合ってもらって、徹夜で
勉強することになりました。こんな時に敵が襲ってきたらどうしよう!?」
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
赤点パイロット
ガンプリは、みんなで見てね!
動画がないと紙芝居じゃないか
フリスト「そうか・・・しかし、連中に深手を負わせたそうで、何よりだ。
ジェニファ大尉を送った甲斐があったというもの。君らのコンビネーションは
ベスパの中でも恐れられていたからね。ああ・・・そうそう、こんな余談を
している場合じゃないのだった。我々はソフィア本国で、たった今補給を
終えたところだ。「あれ」も受け取っている」
アイア「あれ、ですか・・・少し早すぎませんか」
フリスト「それだけ連中も切羽詰ってるってことだろう。何せ莫大な費用を
かけたそうだし、とっとと売っ払ってしまいたかったのだろうがな、
馬鹿な者共だよ。こんなのを取引と呼ぶのならばな」
月を出発したフェレンツバロシュを追うシュメンはサイド2からの増援部隊に
歩調をあわせ躍起になって追いかけはしなかった。それにジェニファが加わって
シュメンの指揮系統におけるアイア一人の負担が減り人と時間の合理的な
運用ができるようになったのである。少なくとも不愉快なのは一人だけだ。
ユウリの部屋にはシレジアとアレーナが来ていた。連日の戦闘に加え
前倒しで行われた期末テストで赤点をとったユウリのフォローである。
そんな時、ニコライから電話がかかってきた。
ニコライ「よう、どうだ勉強の調子は?あまり無理するなよ」
シレジア「艦長ぉ、ユウリはガンダムのパイロットっすよ?
何とかユウリの問題だけ優しくできない?」
ニコライ「それはいくら何でも無理だなぁ。とにかく、明日の追試には
全宇宙の命運がかかってるんだ。よろしく頼むぞユウリ」
ユウリ「はい。やってみます・・・」
アレーナ「まったく!パイロットのくせにMS論で赤点とるなんて
どういうことですの?とにかく、私が過去問をベースにした問題を
作ってみたから、やってみなさい・・・」
1
ジオン公国が地球連邦軍より早くMSを開発できた理由を
50文字以内で簡潔に説明しなさい
2
サナリィがアナハイムの売り上げに肉薄した理由を両者の形態を
比較しながら説明しなさい。なお「ネオジオン戦争」という言葉を
必ず使用すること
3
ここに一つのグラフと二つの曲線がある。縦軸にヘリウム3、横軸に
ジェネレータ出力、右上がりの曲線がミノフスキー粒子、左下がりの
曲線が核分裂度数と考え以下の設問に答えなさい
問1
右上がり曲線が右に移動する条件を答えなさい
問2
右下がり曲線が右に移動する条件を答えなさい
問3
ジェネレータ出力がX1からX3に移動したときの
スラスター推力を「三角形○○○」と答えなさい。
アレーナ「できたの?見せなさい」
1.頭がいいから
2.ネオジオン戦争でアナハイムは壊れたから。サナリィは無事だったから
3.問1.風で移動させる
問2.自分で移動する
問3.三角形ABC
アレーナ「貴女という人はっ・・・!!人をバカにしてらっしゃるの!?」
ユウリ「だって、だって、わかんないんです・・・全然、うう・・・」
アレーナ「はぁ、まったく・・・いい?まず、今日まで暗記系の語句や
公式は頭に詰め込んだでしょ?今やらなくちゃいけないのは、応用!
特に論述問題ですわ。貴女は文章がかけないのよ。とにかくポイント
だけおさえれば起承転結がなってなくても何とかなります!」
シレジア「じゃ、復習。MSの核融合炉を制御してるのは?」
ユウリ「ミノフスキー粒子」
アレーナ「わかってるじゃないの・・・じゃ、問1。その要点をおさえて、
あとは適当に文章を展開させるのですわ。このミノフスキー粒子で
近接戦闘用兵器が必要になった。それと、この物質を発見した科学者が
サイド3にいた。それだけで十分50字いくじゃありませんの!
ユウリ「よし、おぼえた」
シレジア「はぁ・・・この女はMSのことになるとうっせーからな」
FBに接近するレントウの中で、アイアはこれが地球降下前の最後の
襲撃になると考えていた。流転する状況の中で、もはや大勢のことなど
考えていられない。覚悟はできていなかったが、その為の準備だけは
しておく必要がありそうだ。そんな熟考がお肌のふれあい回線で断ち切られた。
ガブリエル「アイア中尉、ご調子は」
アイア「・・・ん?ああ、何だ・・・ガブリエルか。貴様に心配などされる
いわれはない。下がってろ」
ガブリエル「いえ、あのジェニファ・ジェレフ大尉のことですがね。
中尉のご学友ってことですが、人の艦に乗り込んでアレコレ仕切るのは
やめてほしいもんですね」
アイア「この世は全て実力で決められるものだ。ヤツぁ世渡りが上手いのさ。
それに比べて人にペコペコするのが苦手だったあたしは中尉どまり。
それがどうかしたのか?」
ガブリエル「いえ、私は単に直属の上司を敬いたいだけなのです」
アイア「嬉しいことを言ってくれるが・・・敵は目の前だぞ」
ユウリが机に向かっている間、アレーナとシレジアはその様子を
見ながら雑談に明け暮れていた。
アレーナ「まったく・・・何故Pガンダムの代理パイロットがわたくしで
なくてシレジアなのかしら。納得いかないったら・・・」
シレジア「ま、カリスマ性と能力の違いじゃね?」
アレーナ「なにっ!!この私にカリスマ性が無いとでもおっしゃるの!?
ロマニアの薔薇。ヨルダネスク家の一人娘。JrMS選手権で、あの
カミーユ・ビダンの記録を抜き史上初の四連覇を果たしたこの私が!」
シレジア「カミーユ・ビダン?誰ソレ」
ユウリ「あの・・・二人とも、ちょっと静かにしてくれる?」
その時!!部屋が大きく振動した!ユウリは勉強の苦痛から開放される
喜びと明日の追試へ向けての時間がまた無くなる不安感が入り混じった
表情で椅子を立った。
三人はそれぞれのMSに乗り込み、操縦レバーにケータイをセットした。
アレーナ「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわ!」
シレジア「シレジア・ファン・ホーヴェン、チャウシェスク出るよ!」
ユウリ「ユウリ、ガンダム行きます!」
FBに接近するレントウは三機を発見すると野獣の如き勢いで加速した。
アイア「はああぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
(こいつらだ!この小娘どもに振り回されてからというもの、前線における
あたしの主導権がどんどんと奪われていく・・・フリスト、ジェニファ・・・
ウザい!とにかくぴんしゃかとあたしの前を這いずり回るな!肥溜めのブタは
大人しく蠅でもまとわり付かせているがいい!)
ジャヤキキィッ!!キキキキキ・・・・・・・・・・・・・・ズヴァッ!!
素早く腕部からビームサーベルを抜いたレントウはPガンダムに切りかかる!
しかしユウリも素早く対応し互角の均衡からこれを弾き返した!
ガブリエル「中尉!もっと我々を利用してください!敵は三機です!」
アイア「ええい黙れ!黙っていろ!」
なおもアイアはヒット&アウェイを繰り返し三機と互角の戦いを繰り広げるも、
アレーナが背部にバルカン・ポッドを浴びせると動きが鈍くなり、細かな
判断ミスを突かれてPガンダム・チャウシェスクにも攻撃を受ける。しかも
他のMS隊はアイアの機嫌を損ねるのを恐れて上手くフォローできないのだ。
シレジア「オ・バ・サン!もう引退したほうがいいんじゃね!?」
ユウリ「勝てる!今日は・・・この人に勝てる!」
アレーナ「皮肉なものね。上司のカリスマ性が逆に隊を膠着させるとは」
アレーナ「ユウリさん!トドメよ。レントウは確実に弱ってますわ。
しかし、ベスパの女豹も堕ちたものね・・・」
シレジア「よし!じゃいつものいくよ!」
ユウリ「了解!」
三機は合体攻撃に備えてチャージする。死に体のレントウをはじめ、各機も
急いで攻撃を試みるもののそれまで距離をとっていただけに間に合わない。
ユウリ「いくよ!プリ・・・」
ガブリエル「待てっ!!」
突如、一機のシュグナイドがレントウを庇った。
ユウリ「ガブリエル・・・!?」
ガブリエル「この人は殺らせん!」
アイア「・・・ぐっ・・・・・・・・・!」
ガブリエル「迷ってくれた!」
ガブリエルはすかさず正面のPガンダムにガン・スピアを投擲した。その
スピードと威力自体は何ということも無かったのだが、二本が別々の軌道に
向かっていたために迷いが生じ、一本を肩部にまともに受けてしまった。
すかさずシュグナイドがPガンダムに玉砕覚悟で組み付いた!
ガブリエル「言ったはずだ、今度会うときは殺すと・・・!」
ユウリ「ううっ・・・!!」
ガブリエル「今だ!全機展開!余剰武装はレントウにパスせよ!」
的確な判断であったが、ニコライもこの状況を逐一チェックし、ノマノマと
イズモをマジ・デウゼー隊と加えて出撃させた。ただでさえ数的不利なシュメンの
MS隊はこの時間差攻撃にまんまと嵌り、ガブリエルは唇を噛む。その時!
突如急速接近したゲドラフがありったけの火力で無数の光条を的確にマジ・デウゼー
隊に浴びせかけた!
ガブリエル「くっ・・・またあの女が・・・」
アイア「・・・致し方ないというところだ!退くぞガブリエル!」
ジェニファ「あっれェ♪いいのかな♪フリスト様に怒られるぞォ♪」
現状、FBの防御網を崩せるだけの戦力もモチベーションも彼らにはなかった。
逆に言えば、それだけFBの連携がこの数週間で熟成されてきているという
ことなのである。
アイア「ガブリエル・・・」
ガブリエル「は?」
アイア「さすがはアジス・バギの息子だ・・・今日は助かった」
ユウリ「あー、疲れたぁ。やっと寝れる・・・」
アレーナ「何を言ってらっしゃるの。これから追い込みの勉強ですわよ」
ユウリ「ええーーー!?」
シレジア「ったりめぇだろ。もし追試も落ちたらアンタにとって今日が人生
最後のMS戦になるかもしんないんだよ?ま、そんなに地球に行きたくないなら
いいけどさ」
結局、ユウリは深夜のMS戦で目が冴えたことと、追試が1限だったことに感謝した。
計算問題はことごとく間違っていたものの何とか論述と語群選択、穴埋め問題で
点数を稼いでアレーナとシレジアにたっぷり美味しいお返しをする事になった。
食堂の窓にはうっすらと地球のフォルムが姿を現し始めていた。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ガブリエル 松本保典
アレーナ 白鳥由里 アイア 折笠愛
ジェニファ緒方恵美
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
誰に笑われたっていい 自分が可愛いと思って
原画
雑賀満 上杉謙信 吉田啓 山田きさらか
月満欠 根性蟻 女王蟻 七誌広
村瀬修功 菅野弘之 相沢健四郎 鬼無則武
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 奥山重雪
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
ジャスト あだち満 佐久間信一 北風広之
菅野孝之 北崎拓 安藤真裕 愛野聖名子
瀬尾康弘 鳥山飽田 くりた睦 富野井伊子
尾?骨 今敏 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 はだしプロ デジタル撮影 TNK
サンライズ・ネパール 藤井真紀
デジタル彩色 京都大学アニメ研究会 柳沢敦
サンライズ刈谷 鈴木孝之
色指定 ソニー・アンデルソン レッドスター
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 スタジオ・ディーン 制作進行 司馬遼太郎
録音 東京ビデオルーム 美術進行 ダイムラー・クライスラー
音響効果 高倉健 仕上 スタジオファンタジア
選曲 久遠絆 美術 赤二プロダクション
記録 皆野語流不
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 横手美智子 演出 神戸一彦
作画監督 山田きさらか 絵コンテ 青木康直
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「次回のガンプリは緊急スペシャル!これまでのあたし達の活躍と
ガンプリの世界観が全部わかっちゃう豪華総集編だよっ!」
シレジア「ロボットアニメなんて興味なーい、っていうそこの娘!
これを見れば君も次の日からガンダム博士!学校で自慢しちゃおうぜ!」
アレーナ「そしてこの私、アレーナ・ヨルダネスクの華麗な活躍の数々が
もう一度・・・」
シレジア「あーわかったわかった。次」
アレーナ「何ですって!貴女という人はもういちいち・・・!」
ユウリ「ら、来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
BE READY FOR GUNDAM PRINCESS」
ユウリ・シレジア・アレーナ「ガンプリは、みんなで見てね!」
質問
・連邦がわざわざロマニアで新型MSと新造戦艦を造った理由は?
・プロジェクトロマニアの目的はなんだったの?
・ロマニアと連邦の関係はどんな感じなの?(互いに信頼、利害一致、一方的に利用etc)
・ロマニアの独立をなんで連邦が助けたの?(コロニーの独立って連邦からの独立だろ)
・独立しているソフィアが独立戦争を宣言するのはどゆこと?
・プロジェクトロマニアが破綻ってどゆことよ?
・軍需産業を中心に貿易や投資を促進しようと考えている国が月都市、
および企業連合体の発展の基礎であるフォン・ブラウンを強襲するか?
・FBが地球に行くのはなんで?
・疎開って何処へ?
・第一種戦闘態勢中に艦長代理なにやてんだよw
・ジェムズガンは地上用だろ?
・当然仲間(女)は増えていくんだろ?
・王子はどうした
こらこら そういじめないの
SWW、データセンサーおよびTAPARAシステム
の有効性について
MSの戦闘にどのように使用するんだ?
インターネットが接続されたから、
特定の情報を写真・映像・文章などの形でMSのメモリーに記憶させたから、
その段階で最も無事な機能だけをバランスよく使うことができるから
どうだってんだ?
475 :
1:2006/02/27(月) 10:08:44 ID:???
>>471 ・そりゃ昔からのコネで
・上のほうに書いてある。俺の案じゃないが
・それで合ってる
・今、宇宙戦国時代だもん
・ソフィアは経済制裁中。それがロマニアとの決定的な差
・ソフィア軍の攻撃で中断されたってこと
・確かにそれはおかしい。
・それもちゃんと読めばわかる。
・まぁ公務員だし、グリーンオアシスとか。
・少女漫画だから
・スマン。
・秘密。
・よく覚えてたね。とりあえず秘密。
よく読んでるねえ。嬉しいよ。従って、
>>472 こうしていじめてくれた方が制作上助かるし、最も健全な環境なのだよ。
>>473 ああ。二週間書き込めなかったときは辛かった
>>474 いいとこ突いたね。現状では設定で全然生かせてない。頑張ります。でも
MSにインターネットが搭載されたってのはガンプリの核心に近い事なので
今後も覚えてといてくれ
ユウリ「良い子のみんな!今日もガンプリを見てくれてありがとう。
司会のユウリです」
シレジア「うぃーっす!シレジアちゃんだよ!今まで隠してたけど実は
あたしがガンプリの主人公なんだ。今日の司会役とトレードしたのさ」
アレーナ「トレードしたんなら、実は主人公だった・・・ていう言い方は
矛盾してるでしょう。遅れて失礼、アレーナ・ヨルダネスクですわ」
シレジア「なにぃっ!?」
ユウリ「ま、まぁまぁ・・・時間も限られてるから。今日は、良い子のみんなに
ガンダムの世界をわかりやすく説明する時間だよ」
シレジア「アレは違うとかコレは矛盾してるとかの電話は無しね!あ?
子供はそんなこと気にしないか?玩具会社はオモチャさえ売れ・・・」
アレーナ「ま、脱線話はその辺で・・・・早速始めましょうか」
ユウリ「あたしたち人類が生まれたのが、地球。だけど、人間が多くなり
すぎてみんなで暮らせなくなっちゃったんだね」
シレジア「そこで、ウチらが暮らしてるスペースコロニーを作ったってワケ!」
アレーナ「その時から時代は、宇宙世紀という名前になったんですわ」
ユウリ「はじめは、みんな宇宙に上がって暮らすようになって、問題が
解決されたと思ったんだけど、コロニーでは地球と同じような産業の
規模を構築できないから、次第に地球の支配に不満が募っていったんだね」
シレジア「ま、これを見てる良い子のみんなと親の関係と同じさ」
アレーナ「その例えが適切かどうかはともかく、その対立は宇宙世紀も
半世紀、つまり五十年を過ぎてから大きくなりました。地球から最も
遠いスペースコロニーサイド3は、「ジオン公国」を名乗りついに地球連邦に
独立戦争を挑んだのです」
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/ /l lヽ_| |_/ l lヽ|
ヽ,ヽ_/,/ ヽヽ__//
`-- ' `--'゙
ユウリ「何、これー?」
シレジア「ウチらがいつも通学してるバスじゃね?」
アレーナ「違います・・・やれやれ。これは人類が一番最初に制作した
モビルスーツ、MS−06ザクですわ。厳密に言えばこのザク以前にも
試作機として何体かのMSが作られたのですが、その中から実戦で
威力を発揮した最初のMSとしてその認識が定着しています」
_,,..-----、.,,_
,.イ" `ヽ、
/ ヽ、
/ ヽ-、
i i `ヽ、
,.-ィ r''i1 |::i"~,,`i
/⌒:| 「`''''''ー‐‐――''''""~ ̄|| !,,:ll |,.!二~ノ
i-―|| |i::::::::::::::::( )::::::::::::::,,.ノ; /__ /
|r―|| ~`ー---ゝ="――'''" ,/ `/
`!,.-ゝ、 ,.----------.、_,.---、‐'"⌒;./
!_r'"~~i"i " ___ i ) i__,./
ヾ--ゝゝ7~___ / -'^ー―''"
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゙ー―‐‐"
アレーナ「マニアの中には、このモノアイが最も美しいと表現する
方もいますのよ」
シレジア「そして、アンタもそういうマニアの一人、と・・・」
アレーナ「ぬ、貴女という人は全く・・・・」
ユウリ「まぁまぁ・・・とにかく、ジオン公国は地球連邦軍より早くMSを
作れたおかげで戦争の最初は勝っていたんだよね」
アレーナ「そう。これに対抗して、連邦軍が企画したのが「V作戦」。
一番最初のガンダムがわたくし達の住むサイド7で作られたんですわ」
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:::. ;,:::... /)>t,.,、、,,..::":::
::: ;,::..レuソi::::.″::::
|::.. |i
r‐;;i
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i;i;, i;i >ヘ
ヾゞゝi/ ミソヽ
_,i _/ヘ / /」
レ;_/〔 i `iヘ-<
ソ,;..;,::` ,ソ//`:;
// :..>:;;li >‐t
_,;ソ‐y"-‐イ:i :::i
./ _ / ヾヽ.:::i
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._r'フ_/ソ" `ノヽ;;;,,
r" ('" (:.;;,,ヽ i
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<....,;;...]〕 y,;,,ヾ>
r'"_/_,〕 (ヘ/ヾ_>
/";;;;;ヘ>y i--‐'ゞ~ゝ,
`‐--‐''" ~'''''''''""~
ユウリ「RX−78−2ガンダムの力は、それまで有利だったジオンを驚かせたの。
そして、連邦はジオンに勝っちゃったんだよ」
シレジア「ま、それぐらいは小学生でも・・・」
アレーナ「ガンダムの成功はその名前を功罪含めて後の世に残していきました。
おびただしい数の試作機、イデオロギー問わず勝利への祈願を託してつけられた
ガンダムという名前、MSそのものの進化・・・しかし、最も重要なことは
操る人間がいなくてはガンダムという名前も意味を成さないということです」
___ ゙i ,-r''"ノ===.l
!.,,_ ―‐~l"j ,|/::::::::i" /_
 ̄`''ーt/.r、-'" l. ,| ~`'ー-;
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r' l::::::|:|'l゙l-l ̄~'''i,,,r;,/"-‐''"~ //::::::::::::::::::::::::|'":::::::::゙':, ̄
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. l゙i ,|::::::|:|,/i ゙l::::::l, l::::::l l:::::l l,:::::::::::::::::::::::::ト- ゙-゙i,::l _,,,,,....、、---,‐、、‐、、‐、、..、
,.ト't. |::::r'"-‐i | ゙'''''''゙ 'ー‐' 'ー‐' i,::::::::::::::::::::::|--―',r-―'',r'ヽ、 ゙i,:::::゙i,゙i,゙i, ゙i,゙、゙i、i,゙:、
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ヾii, | ヾ:::!、;;;;;,!.|l ゙i,:::::::::::/ !、.........!、 ,.! ゙i、::::::゙:、 ゙:、
゙ト.| ヾ、゙iヾ,! |:l ゙i,''''〈====== 'ー―---'" __ ゙i,::::::::゙i,_____゙ヽ
. ヽ| ,r'ヽi |:|―――――――――― i ゙̄i,. r'" ̄~~/ヽ、 ゙、::::::::l. ゙l,
゙ー―''t~..,,_゙i, || .l:::/゙i, | ̄ ̄~| ̄ ̄| ゙、:::::::l ゙i,
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|;;;;;;;;;|.‖ .l  ̄~`ー--、、_ ゙、:::l l::l l::l l::l ゙i,
`ヽ、ノ.‖ _ l ゙''''ー-、、,,_ ゙、:::l l::l l::l l::l ゙i,
゙i, ‖ ┌‐┐ l::::::::l l:::::::l. l ~''''ー-'-'--‐'''―''゙'''゙゙
゙i, | |::::::::| |::::::::| |::::::|. |
゙i,| |::::::::| |::::::::| |::::::|__,,.!
`! |::::::::|___,,..!--‐'―'''゙''''"
森優よりはマシだと思ってたが、やっぱり同レベルだと気付いた
, イナ=、-、`'ーゝ )ノ l/_,.へ ト、 }
人{、y==ヽ`ニニイノ ,´ ,,リニ∠ ) , },レ'
く (cト} ’ ;' /´(r゚)`'∠ノ ノ
,.-‐、 ノ ..`ー‐─‐' " ( ー- '゙ ! ,r‐('
i ,ゝ(. ( ::::::: 丶. .! ,)
! { ( { )´:::::::: _,.ノ |'
ヽヽ )ヽ(_ , -─‐- 、`"´ l
ヽ、__,ノ /ー──-- `ゝ ,'
(_,. { , -─-、 / /
ノ `'ー----`' /
ユウリ「この人は誰だろう?」
シレジア「ぶたれたことが無くて、一番上手く扱えて、帰れるところが
あるくせに取り返しのつかないことをしてしまった人かな・・・」
アレーナ「そういう回りくどい説明はおやめになって・・・
アムロ・レイ。わたくし達と同じサイド7生まれのスペースノイド。
偶然ガンダムを見つけて乗り込み、成り行きでそのパイロットにさせられた
にも関わらず戦いの中でニュータイプとして覚醒していった天才戦士ですわ」
ユウリ「へぇー、すごいんだ・・・」
シレジア「へぇ、って・・・一応オメーの先輩だぞ」
ユウリ「それから七年が経過しても、やっぱりあたし達の先祖は戦いを
やめられなかったの。今度は、同じ連邦軍の中でも特にあたし達
スペースノイドにきびしーい人達が集まった、「ティターンズ」っていう
軍隊がいろいろなひどいことをし始めたの」
シレジア「サイド2には、今でも反連邦主義者のキーワードに使われてるのは
ティターンズなんだよな」
アレーナ「そこで、彼らの暴走をくい止める為に結成されたのが
エゥーゴ(AntiEarthUnionGroup=AEUG)。そのエースとして活躍
したのがアムロ・レイに次ぐ伝説となっているカミーユ・ビダン」
-───- 、..
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, '‐''"~´ ̄ ̄`~`ヽ、 / \ ヽ
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. ヽ. /ヽ、_,. -┴─-== __=-'_、_, \、_/ _l
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! { / ,イ{ ヽ ( 〈、_,.ィrヮー< _,リ_|| ‖ !
ヽ :ヽ _{. 〈.'`ァrッ‐、- - ,, ヽ-‐='..ゞ.{_.|| ‖ :l
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シレジア「この扇子みたいな髪型のオバサンは誰だ?」
アレーナ「失礼ですわね・・・わたくし達女子パイロットが見習うべき永遠の模範、
ネオ・ジオンのハマーン・カーンですわよ。彼女に率いられたネオ・ジオンは
ジオン公国の果たせなかったスペースノイド独立の夢を追って再び地球連邦に
戦いを挑んだのです」
,,,...-=、,,_
_,,--‐''"´ `'ヽ、,,
/ `'、ヽ
/ ヽノ
ノ `'ヽ,
彡' i
/. / l
! ( , ,r'' ,,.. ハ |
`ゝi ,,(/' /´ , ,,. r'´i r ゝ
r'‐、-,_、ミ;;;、 iλィ'´ ヽ. 'i、 /´
ヾt' ! 、r'_) ''`リ レ ,;二ニ_ミ ヽ〉ヽ丿
`i.l ` '´ _r'_}ヾ ./r '~
. l i " ´ /./´ 俺は酷くないぞ!
,, -ヽ ,_ ` " /'´
/. ,,l \ ,, ~´ _/ノ_
/ l !, \、 ,.. ィ'´/ `ヽ 、
_」´ l ヽ、  ̄,; <=,,、 ヽ 、
_,,, --‐ '' ",, -‐L、 l ` 'ヽ,r -'"´ ,ヘ `ヽ `ゝ
/~ ̄,,.. --‐ '' ~´ ! \ l、 ' -、,,_ || _,, -'´ .ヽ /
!‐''~´ ヽ、 ! \ ハ `' Τ''´ λ 、 /ニ=、,_
/ ´ ` ! ヽ ! / | | /`l `ヽ、 `ヽ
./ ! . | ! / .l | `! l / |`l
! l ! 〈 l | ! l / l. |
! l ! `\ト、 | /. l / l |
ユウリ「それに対抗して新たにエゥーゴに参加したのがジュドー・アーシタさんだね!
子供はみんなニュータイプ!カッコいいー!」
シレジア「でも妹・・・」
アレーナ「そこから先は言わないほうがいいですわ。さて、このジュドーさんの
活躍でハマーン・カーンは敗れました。しかし、再び地球に仇なそうと
ネオ・ジオンが立ち上がるのです。一人の男の手によって・・・」
! , ‐'´ヽ、.__..>---┴---‐┴-<..._`ヽ. i. /
ヽ ,.ヘ _,.‐'´.イ'´ト、\、..____,,.. -─-、ヽ, ヽ_!__./ _
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シレジア「一人の男って、このオッサンか?」
アレーナ「オッサンじゃないっ!!!シャア・アズナブル。ジオンの赤い彗星として
一年戦争で恐れられ、その後は立場や思想、所属まで変えながら人類全体がニュータイプ
に変われるその瞬間をただひたむきに目指した宇宙世紀の偉人なのですわ!」
ユウリ「好きなアニメキャラクターのランキングっていう番組でも、常に
上位に入っているよね」
アレーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ユウリ「ここまで、宇宙世紀が始まってからの特に大きな戦争が起こった
時代を人物を中心に振り返ってみたよ。わかったかな?」
0001年 地球の総人口が90億人を突破。
宇宙移民開始。宇宙世紀の年号が制定される。
0010年 木星開発事業団発足。
木星エネルギー開発船団結成。
0016年 フロンティア開発移民移送局設立。
0027年 月面都市フォン・ブラウン完成。
0030年 フロンティア開発移民移送局、民営化。
宇宙引越事業団発足。
0034年 宇宙引越事業団がNGO化。
宇宙引越公社設立。
0035年 サイド3の建設開始。
0040年 総人口の4割が宇宙移民を完了。
この頃、地球を神聖化するエレズム思想が生まれる。
0044年 ランバ・ラル誕生。
0045年 小惑星ルノーが月軌道に定着する。
(ルノーはのちのルナツー)
ミノフスキー物理学会設立。
0046年 ジオン・ズム・ダイクンがコントリズムを提唱。
0047年 ミノフスキー物理学会を基礎としてミノフスキー&イヨネスコ公社設立。
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の開発を開始。
0050年 総人口110億人のうち9割が宇宙移民を完了。
0051年 連邦政府が新規コロニー開発計画を凍結。
0052年 ジオン・ズム・ダイクンがサイド3に移住。
0058年 ジオン・ズム・ダイクンがサイド3の独立を宣言する。
ジオン共和国建国。
0059年 キャスバル・レム・ダイクン(のちのシャア・アズナブル)誕生。
連邦政府がサイド3に経済制裁。
0060年 連邦政府、60年代軍備増強計画を発動。
0064年 アムロ・レイ誕生。
連邦政府、観艦式を挙行。
0068年 ジオン・ズム・ダイクン死去。暗殺か?
デギン・ソド・ザビが次期首相に就任。
キャスバル(シャア)とアルテイシア(セイラ)がサイド3を脱出する。
0069年 ミノフスキー粒子の存在が証明される。
0069年8月15日 ジオン公国の樹立が宣言される。
デギン・ソド・ザビが公王に就任。
0071年 ジオン公国がミノフスキー粒子下で有効な新兵器の開発に着手する。
ギレン・ザビが「優性人類生存説」を発表。
0073年 最初のモビルスーツMS−01がジオン公国で作られる。
0075年 キャスバル(シャア)がシャア・アズナブルを名乗ってジオン公国へ潜り込む。
0077年7月 シャア・アズナブルが士官学校を卒業する。
0078年 サイド7の1バンチ、移民開始。
0079年1月3日 ジオン公国が地球連邦政府に対して独立を宣言。
1年戦争勃発。
この最初の1週間をとくに1週間戦争という。
0080年1月1日 1年戦争が終結する。
0081年3月28日 ジオン公国の残党が小惑星アクシズに集結する。
0081年5月5日 ドズル・ザビ夫人が死去。
0082年4月 連邦軍がニュータイプ研究機関を設立する。
0083年8月9日 アクシズの指導者マハラジャ・カーンが死亡。
0083年8月11日 ハマーン・カーンがミネバ・ザビの摂政に就任する。
0083年10月13日 星の屑作戦、発動。
0083年10月31日 デラーズ・フリートの宣戦布告。
0083年11月10日 連邦軍の観艦式が核攻撃を受ける。
コロニーがジャックされる。
0083年11月13日 コロニーが北アメリカ大陸に落下する。
0083年11月23日 デラーズ紛争についての軍事裁判が開かれる。
0083年12月4日 ティターンズ結成。
0084年9月21日 シャア・アズナブルが地球圏に戻ってくる。
0085年7月31日 30バンチ事件。
反地球連邦政府運動が活発になる。
0086年2月6日 アクシズが地球圏に向けて出発する。
0087年3月2日 ◆ 『機動戦士Zガンダム』の内容 ◆
エゥーゴがグリーンノア1でガンダムMk-Uを奪う。
0087年5月11日 エゥーゴが地球連邦軍基地ジャブローを攻撃する。
0087年6月29日 ティターンズが香港シティを襲撃する。
0087年8月10日 ティターンズが月面都市フォン・ブラウンを襲撃。
アポロ作戦。
0087年8月17日 エゥーゴの指導者ブレックス准将が暗殺される。
遺言によりクワトロ・バジーナ(シャア)がエゥーゴの全権をにぎる。
0087年10月12日 アクシズが地球圏に到着する。
0087年11月2日 エゥーゴがキリマンジャロを襲撃。
0087年11月16日 エゥーゴがダカールを占拠。
クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)が伝説的演説。
※ この演説は0088年2月という説も。
0087年12月7日 ティターンズがサイド2の18バンチをコロニーレーザー砲で破壊する。
0087年12月14日 ティターンズがサイド2の21バンチを毒ガスで攻撃する。
0088年2月2日 エゥーゴのメールシュトローム作戦発動。
0088年2月22日 艦隊戦。シャア・アズナブルが行方不明になる。
0088年2月29日 ◆ 『機動戦士ガンダムZZ』の内容 ◆
アクシズがジオンの再興を宣言。
ネオ・ジオン成立。
0088年6月6日 ネオ・ジオンが地球に降下する。
0088年8月1日 ネオ・ジオンが地球を侵攻する。
0088年10月31日 ネオ・ジオンがダブリンにコロニーを落とす。
0088年11月14日 連邦軍がネオ・ジオンにサイド3を割譲する。
ネオ・ジオン、地球から撤退。
0089年1月16日 エゥーゴがネオ・ジオンを制圧する。
第1次ネオ・ジオン戦争が終結する。
ハマーン・カーン死亡。
0090年3月21日 ロンド・ベル隊再編。
0092年12月22日 シャア・アズナブルの率いるネオ・ジオンがスィート・ウォーターを占拠。
0092年12月25日 ロンド・ベル隊が増強される。
0093年2月27日 シャア・アズナブルが地球連邦政府に宣戦布告。
0093年3月4日
5thルナが連邦軍基地ラサに落下。
0093年3月12日 ネオ・ジオンのアクシズ落としが失敗する。
第2次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)が終結する。
アムロ・レイとシャア・アズナブルが行方不明になる。
アレーナ「さて、ここからはいよいよ本題。わたくし達の暮らすUC160年代に
ついてのお話ですわよ。前述の通り、大規模な宇宙戦争とMS開発バブルは
第二次ネオ・ジオン戦争で終結しました。その後、戦乱が散発的かつ予測不可能
になってきた事もあり・・・」
シレジア「おいおい、ウチらにもちょっとは喋らせてよ」
アレーナ「仕方ないですわね・・・ハイ」
シレジア「ん、何だ・・・台本?まぁいいや。えーっと、大型かつ複雑なMSは
在庫の山を築いた・・・はい。ユウリ」
ユウリ「ええっと・・・そこで次期主力MSの開発を企画した地球連邦軍に
対し、エスエヌアールアイは・・・」
アレーナ「サ・ナ・リ・ィ!!!!!!!」
ユウリ「は、はい!えー、サナリィが小型化されたMSの生産を提案した。
これによってコスト低下、ジェネレータ出力アップなどの利点が生み出された」
アレーナ「はい、お疲れ様・・・続けます。この小型化現象はザンスカール戦争の後、
さらに驚きべき現象へとつながります。それがMSの民生品化、特に女性への
普及だったのです。UC159年、ついにアナハイム・エレクトロニクスから
「MS OFFICE」が発売されます。これは全地球圏規模の大ヒットとなり、
小型化して護身を兼ねた自家用車として女性に普及したMSに、さらに
家にいながら仕事ができるソフトとして定着したのです」
アレーナ「その後、MS OFFICEをさらに戦略型ブロードバンドとして重視した
各勢力は、戦場においても幅広く情報検索ができる機能として従来のMSにも
インターネットの搭載を推奨します。これが「SWW(SpaceWideWEB)」ですわ。
検索機能だけでなく機体の損傷部の素早いチェックと高速演算処理による出力調整
「TRAPAシステム」という副産物も生み出したのです。そして、このMSのIT化に
大きく寄与したのが我がヨルダネスク家ですのよ!ピリオド(以上)!」
シレジア「ハイハイ、自画自賛オチお疲れ様・・・んで、そのSWWを何故か
比較的早期に搭載したソフィア軍に危機感を抱いた連邦軍がプロジェクト・ロマニア
でウチらの乗ってるMSを開発したってハナシ・・・」
ユウリ「あたし達みたいな女の子でも扱いやすい機体だよね」
アレーナ「そう。ユウリさんがニュータイプかどうかはともかく、そのおかげで
今日まで生き残ってこれたんですわ」
シレジア「でも、あん時のユウリは凄かったよなー。いきなりイズモ軍曹を
蹴っ飛ばして乗っちゃうんだもん」
ユウリ「あ、あれは夢中で・・・(照)
アレーナ「でも初めて宇宙に出ていきなりアイア・コッカが襲ってきたときには
まったく別人のように手も足も出ませんでしたわね・・・」
シレジア「そしてあたしが登場!!
>>103 ヒーローは遅れて現れる!三人で合体必殺技を考えたのもあたしだもんね!」
アレーナ「違いますわよっ!!考えたのはわたくしですわ!!
>>211 貴女はあの珍妙な名前を付けただけじゃありませんこと!?
>>249」
ユウリ「ま、まぁまぁ。でも、第四話ではアレーナ様カッコよかったなぁ。
バスケの授業ではあのシレジアを抜いてシュート決めちゃうんだから
>>201」
シレジア「ま、手加減してやっただけさ・・・でもあたしはアレーナといえば
第六話の
>>329が忘れられないんだよなぁ」
アレーナ「ああ、
>>329ね・・・あの時はこんな思いするくらいならMSなんて
やめてやるって思いましたわ・・・でも結局仲直り
>>333できたからいいのですけど」
ユウリ「やめるって言えば、第九話は辛かったなぁ。あたしが悪かったとはいえ、
二人ともすごい力でぶつんだもん・・・
>>430」
シレジア「あのなぁ、ぶった方も痛いんだぜ。それに数日後にウチらに徹夜で
追試の勉強手伝わせて・・・
>>451 」
アレーナ「ま、所詮主人公と言ってもわたくし達がいなければ何もできないようね」
シレジア「どう?ウチらどっちかに主人公譲る気ない?」
ユウリ「うん、いいよ。」
シ&ア「おおっ!!!???」
ユウリ「だって、誰が主役とかリーダーとか関係ないよ。あたし達は三人でひとつ。
誰か一人かけても力は発揮できないってアレーナ様が
>>431言ったんじゃない。
誰がリーダーでもいい。あたしはこれからも、二人と一緒に戦い続けたい」
シレジア「ユウリ・・・」
アレーナ「そうね。ユウリさんもこうして成長してるんだから、わたくし達も
負けてられないですわね」
ユウリ「さ、そろそろ時間が迫ってきたよ!良い子のみんな今日は楽しかったかな?」
アレーナ「わたくしは正直、消化不良ですわ・・・もっと語りたいことがあったのに」
シレジア「単に作者がAA集めんの面倒くさがってん・・・」
ユウリ「そ、そういう事は言わないほうがいいよ!とにかくあたし達を
これからも応援してね!」
キャスト
ユウリ かないみか
シレジア 高山みなみ
アレーナ 白鳥由里
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
誰に笑われたっていい 自分が可愛いと思って
原画
雑賀満 上杉謙信 吉田啓 山田きさらか
月満欠 根性蟻 女王蟻 七誌広
村瀬修功 菅野弘之 相沢健四郎 鬼無則武
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 奥山重雪
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
ジャスト あだち満 佐久間信一 北風広之
菅野孝之 北崎拓 安藤真裕 愛野聖名子
瀬尾康弘 鳥山飽田 くりた睦 富野井伊子
尾?骨 今敏 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 はだしプロ デジタル撮影 TNK
サンライズ・ネパール 藤井真紀
デジタル彩色 京都大学アニメ研究会 柳沢敦
サンライズ刈谷 鈴木孝之
色指定 ソニー・アンデルソン レッドスター
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 スタジオ・ディーン 制作進行 司馬遼太郎
録音 東京ビデオルーム 美術進行 ダイムラー・クライスラー
音響効果 高倉健 仕上 スタジオファンタジア
選曲 久遠絆 美術 赤二プロダクション
記録 皆野語流不
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
構成 まついひとゆき
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「あたし達はついに地球へ降りることになった。しかし、運悪く
サイド2からの増援艦隊と合流したアイア・コッカさんがまたしてもあたし
達の前に立ちはだかる!こんなんでちゃんと降下できるのかな?と、
思っていたその時・・・不思議な、懐かしい感じのする歌が聞こえてきた。
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
大気圏突入
ガンプリは、みんなで見てね!
ジェニファ「フリスト様が来るよ♪早く会いたいな♪あのエレガントな
佇まい♪」
アイア「大尉・・・少し静かにしてくれないか。各艦の戦力配分は、それぞれの
役割を見極めたうえでこれからの本格的な戦闘に備える重要なことだ」
ジェニファ「わかってるよ♪だからダイタロスもコソボに一時待機させて
るんだろ♪ああ♪久しぶりのラゲーン♪早く行きたいな」
アイア「来たぞ」
月を発った滞宙中のシュメンに近づくアマルテアU、キャリバン、アリエル。
四つの艦が相互に物資を交換する作業を始め、ハジ、トムル、ゾロアットらが
周辺に投網のような防御線を張ってこの重要な時間を守ろうとする。
アリエルのガンルームではフリスト・ボネフ中佐とゴッズ・インヘブン大佐が
その様子をモニターで見守っていた。
ゴッズ「いよいよだな、14年ぶりに血が騒ぐよ・・・」
フリスト「市長はその為に、ギロチンを頭の中から消去してでも今日の基盤を
築いてきてくださったのですからね。万感の思いでしょう」
ゴッズ「うむ、しかし市長という呼び方はやめてほしいものだな・・・少なくとも
ここでは私は大佐だ。それより中佐、例のものはどうだ?」
フリスト「ダイタロスですか?」
ゴッズ「違う。中身のほうだよ」
ジェニファ「フリスト様が来るよ♪早く会いたいな♪あのエレガントな
佇まい♪」
アイア「大尉・・・少し静かにしてくれないか。各艦の戦力配分は、それぞれの
役割を見極めたうえでこれからの本格的な戦闘に備える重要なことだ」
ジェニファ「わかってるよ♪だからダイタロスもコソボに一時待機させて
るんだろ♪ああ♪久しぶりのラゲーン♪早く行きたいな」
アイア「来たぞ」
月を発った滞宙中のシュメンに近づくアマルテアU、キャリバン、アリエル。
四つの艦が相互に物資を交換する作業を始め、ハジ、トムル、ゾロアットらが
周辺に投網のような防御線を張ってこの重要な時間を守ろうとする。
アリエルのガンルームではフリスト・ボネフ中佐とゴッズ・インヘブン大佐が
その様子をモニターで見守っていた。
ゴッズ「いよいよだな、14年ぶりに血が騒ぐよ・・・」
フリスト「市長はその為に、ギロチンを頭の中から消去してでも今日の基盤を
築いてきてくださったのですからね。万感の思いでしょう」
ゴッズ「うむ、しかし市長という呼び方はやめてほしいものだな・・・少なくとも
ここでは私は大佐だ。それより中佐、例のものはどうだ?」
フリスト「ダイタロスですか?」
ゴッズ「違う。中身のほうだよ」
ニコライ「みんな、今日までよく頑張ってくれた。が、ここからが本番だ。
連中がフェレンツバロシュの大気圏突入を黙って見ているはずがない。
MS隊はできるだけビームシールドを盾にしつつ、それを守ってくれ。
今回に関しては戦力の出し惜しみもしない。強化されたマジ・デウゼーが
伊達じゃないって事を見せてやってくれ!」
ブリッジに集まったクルーに向けてニコライは熱っぽく語った。この日の
為に苦しい航行を続けてきたのだ。連邦軍から通達された接触ポイントは
チェコ共和国のウーイッグである。かつてザンスカール帝国のベスパと
リガ・ミリティアが激しい局地戦を繰り広げた中央ヨーロッパの小国。
現在、ウーイッグは特別区としての役割を継続しつつ中央ヨーロッパを
レジスタンスやスペースノイド独立派から水際で守る連邦軍の政治的拠点
となっている。それはあくまで政治的という意味であり、再びこの重要な地を
武力侵攻されることを想定していないことが結局は新たな悲劇を生み出すこととなる。
が、この時のFBのクルーはそこまで頭が回らなかった。
ゴッズ「何、出たいだと?」
アイア「はい。戦況は見えているつもりです。が、ウーイッグに着く前に
少しでも敵戦力を減らしておきたいのです」
ゴッズ「バカが・・・!我々が貴様と合流したときの話しを聞いていなかったのか?
何のために今日まで戦力を出し惜しみしたと思っている」
アイア「お願い申し上げます。ラステオの盟友に・・・!」
ゴッズ「・・・好きにしろ。が、焼け死んでも知らんぞ」
そう言ってゴッズは受話器を置いた。ああは言ったものの、FB並びに連邦軍が
こちらの動きを誤解してくれるのは助かる。幸いあちらも細部にわたっての
連携は取れていないらしい。その為にアイアを使えれば・・・とゴッズは口角を緩めた。
フリスト「困りますね、さかりのついた女狐は」
ゴッズ「ああ、だが・・・フッフ」
シュメンと離脱したアリエルの艦窓から、レントウと数機のMSが出撃する
様を二人は見つめていた。
FBが巨大なビームシールドを最大出力で展開した。青く染められた水の惑星は
もう目の前だ。が、ブリッジは鋭く接近する機影を捉えていた。
「艦長!識別信号・・・いや?停宙しています」
ニコライ「わかった。そのまま監視続けろ」
シレジア「艦長!敵かい?」
ニコライ「シレジアか。チャウシェスクはもう火を入れてるな?」
シレジア「オッケーだよ。ちょっと、聞きたいことがあってさ・・・」
ニコライ「何だ?」
シレジア「ウチら、ウーイッグに行ってそれからどうなるの?」
ニコライ「まだわからんな。しかし、軍は常に最悪の事態を想定して動くものさ。
それがたとえ味方同士の取引であってもね。最悪の場合ってのは、俺含めて
全員がこの艦から下ろされるかもしれないってことだ」
ユウリ「ええっ!?」
アレーナ「そんな・・・!」
ニコライ「最悪の場合、って言ったろ。まず俺は現地の連邦軍関係者と今後の
作戦展開について協議することになる。その際、プロジェクト・ロマニア派生の
MSとこのFBの実戦データが有力として承認・評価されればこれまで通りだが
君達にはその場合、最後まで戦争に参加してもらうことになるな。それに
これまでの補給地や各サイドで一時疎開を拒否した民間人も手荒に扱えば
ただでさえ叩かれてるマスコミを煽ることになる」
シレジア「そっか・・・」
ニコライ「が、一方で防衛大生とはいえ民間人の君らを連邦軍の最重要機密である
MSに乗せたことで俺に何らかの処分が下る可能性も少なくはないだろうな。
ただでさえこれだけ各部を損傷させ、持ち帰れなかったデータもあるんだ。
でも俺は戦うよ。説得してみせる。今のFBができうる限り最強の戦力だってね。
たとえ俺が豚箱に入っても君らは守ってみせる」
ユウリ「あたし達も戦いますよ、艦長!艦長がいなければ今日まで生き抜いて
こられなかったし、みんなで戦いましょう」
アレーナ「そうですわ。現場には現場のノウハウがあると、お偉い殿方には
理解できないのですから」
ニコライ「・・・すまん。ありがとう」
ガッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
顔を背けたニコライがキャプテンシートからよろめいて倒れそうになるくらい
の衝撃が走った。コーヒーを啜っていたクルーも急いで計器に張り付く。
ニコライ「何だ!?どうした?」
「シュメンの主砲のようです!データ検索、回答無効!」
ニコライ「新型か・・・くそっ!地球しか見えてなかった・・・」
ニコライはPガンダム・チャウシェスク・ステアウアを艦橋へ移動させ
機銃座とともにドラゴスティア・マジ・デウゼー隊にはMSデッキ越しの
迎撃を命じた。どちらも素早く展開し布陣の「核」を晒さない互角の攻防が
大気圏を目前にして繰り広げられる。
遮断と縮退の粒子が目まぐるしく交錯する宇宙空間でレントウ・マジューゼは
軽いフットワークで戦局を見つめていた。
アイア「奴らは、どこだ・・・あの小娘共は!」
アイアは記録データをコピー、独自のワードを加えて検索した。期待した
検索結果が得られないと見るや、今度はイゴール・ボジノフ隊の生き残った
メンバーが届けたキーワードを添付し再検索する。
アイア「・・・フッフ・・・便利な時代になったものだねぇ」
レントウは最大戦速でMSの波を潜り抜け、FBの艦橋めがけ急行する。
あらかじめ展開予定のMS数と所定のフォーメーション、加えて敵戦力の
補給を加えた規模とここが大気圏突入コースである事を加味すればレントウ一機が
独走突破するコースなど弾き出すのはSWWのソフトにとって造作も無いのだ。
しかも省略すべき面倒な画面はオートでスキップする戦闘時専用モードで
アイアはキーボードすらほとんど触れずに一連の作業を完遂した。
機体を背にしてマジ・デウゼー隊を率いていたイズモが驚愕の表情で
首を反転させる。突然メインモニターに一筋の光条が走ったかと思いきや、
背後に通過していったのである。
シュヴァッ!!!!!!!!
イズモ「ふああっ!!!くっ・・・」
マジ・デウゼーのビームシールドごと腕部がざっくりと削ぎとられていった。
ノマノマ「大丈夫っすか?!」
イズモ「バカ野郎!とっととビームシールドを守りに行くんだよ!俺らだけ
ならまだしも艦の人間すべてを塵にしてぇのか!?」
ドラゴスティアはレントウを追って艦のコーナーをグルリと回るが、途端!
眼前に現れたレントウのビームストリングスにメインモニターを破壊される!
ノマノマ「うわあああぁっ!!!!!」
ユウリ「ノンちゃん!!」
Pガンダムはレントウを迂回して艦側から吹っ飛ぶドラゴスティアに駆け寄る。
アレーナ「ユウリさん!」
シレジア「ダメだよ!」
アイア「乱れてくれた・・・!」
アイアはレントウをMA形態に変形させ、Pガンダムの脇を先ほどと同じように
擦り抜けた!すかさずライフルを構えるチャウシェスクとステアウアの前で
急ブレーキをかけ二人の感覚をブレさせると、頭部バルカンで二機の足元の
艦橋面を破壊する。ほぼ同時に肩部のビームウィップでPガンダムらも
牽制し、一旦乱れたペースを狡猾に使い、四機を一箇所に集合させない。
Pガンダムとドラゴスティアはそのまま戦局から離脱していった。この点を、
ブリッジの正面に進入できたこと、それを警戒したアレーナとシレジアの
奮戦にヒートアップした事が後にアイアの勝機を奪うのだ。
チャウシェスクとステアウアはユウリらを気遣わずブリッジを背にして戦った。
が、ハイになっているアイアの連続攻撃に二機がかりでも対応できない。
マジ・デウゼーも迂闊に連絡すれば交戦中の敵MSの先導役になりかねないし、
とにかく集中力を分散させられた状態で一つの対象を守らなければいけないのは
酷な作業だった。
いよいよシレジアとアレーナが追い詰められた・・・その時!
艦橋の間をぬって高加速レンジで上昇してきたPガンダムがレントウを
弾き飛ばした!
アイア「ぐっ・・・・・クソッ!賢(さか)しい小娘が!」
TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON
I cant accept your order.
TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON TRAPA ON
アイアが敵の状況と主目的をもう少し熟考し、最優先の検索ワードに入れていれば
あるいは警告表示がモニター隅に表示されPガンダムの突進を察知できたかもしれない。
ユウリはTRAPAをビームシールド加速器防衛にセットしていたからこそ、SWWとデータ
を介してビームシールドの裏側に立ちはだかるという最優先の行動を表示に
従って遂行したに過ぎない。対してシレジアとアレーナはそのTRAPAに矛盾した
行動=ブリッジを守る、を優先したため苦戦したが、結果的にレントウを
Pガンダムの真上までおびき寄せ、体当たりという帰結を導くことができた。
これが三人の計算されたコンビネーションではなかったとしても、ニコライに
戦局を俯瞰しなおす余裕を与えた。
ニコライ「よし、艦橋上の三機の収容を待ってビームシールド全開!
全てのMSも帰投せよ!ドラゴスティアは!?」
シレジア「ノープロっす!ユウリが捕獲しました!」
ニコライ「よぉし上出来だ!引き続き弾幕薄めるな!残存敵機を薙ぎ払え!」
アイアは歯噛みしながら全てのプログラムを削除し、SWWをシャットダウン
するとシュメンに最大加速で帰投していった。
ニコライ「うっ・・・ぐっ・・・く、クソっ!」
キャプテンシートに脂汗を染み付かせながら強力な衝撃波と高熱に必死で
耐えるニコライ以下、ブリッジクルー。皇国立防衛大付属高校も今日は
全ての生徒を食堂、トレーニングルームなど広い部屋に集め生死をかけた
瞬間に備える。いや、彼らだけではない。全ての民間人が家族、恋人、友人と
部屋に集まって聖コンスタンティヌスに祈りをささげている。
ニコライ「しゅ、出力が足りないのかっ・・・・・・・・・!?」
ユウリ「中尉、いや艦長!あたし達で補強します!」
ニコライ「なにっ!?お前らまだ収容されてなかったのか!?」
シレジア「ビームシールド最大出力で、何とかなるっしょ!?何せ連邦軍の
最新鋭MSなんだ!破損艦の出力を補うぐらいはお茶の子だよ!」
アレーナ「ヨルダネスク家の最高傑作も、舐めてもらっては困りますわよ!」
三機は加速器の前に立ち、パルスを機体各部に接続するとすかさず左腕を
突き出しビームシールドを増強した!融解し始めていた艦は何とかもちこたえ
ようとするが、出力そのものがピークを超え各部機能に支障を与え始めている。
星の向こうに 未来があると
若者達は 夢の翼を広げて
ひなげしの花を 散らしながら
旅立って ゆく・・・・
ユウリ「・・・・・・・・・・・・・・・?」
数分後、辛くもFBは大気圏を突破した。ニコライはすかさずビームシールド
の収束と各部損傷チェック、民間人の安全確認、TRAPA最速プログラム再演算で
艦頭に集中していた出力を元あった場所にそれぞれ振り分けていく。
だが、それでも停電から復旧しない部屋も半分以上あり、特にビームシールド加速器は
無茶な使い方をしたせいもあってしばらくは稼動できないと思われる痛々しい
綻びを露呈している。
ユウリ「シレジア、アレーナ様。いま、何か子守唄のようなものが聞こえなかった?」
シレジア「ああ、何となく・・・」
アレーナ「極限の緊張で、幻聴でも起こったのかしら・・・」
停電していても、ブリッジからの放送で窓を開けるよう促された民間人達は
雲と青空のストライプを確認すると大歓声で艦内中を沸かせた。
眼下には地中海に突き出たブーツ型の半島、左上にグレートブリテン島をいただく
ヨーロッパ大陸が見えていた。
ユウリ「これが、地球・・・」
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ アイア 折笠愛
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ノマノマ 矢尾一樹 フリスト 関俊彦
ジェニファ緒方恵美 ゴッズ 屋良有作
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
原画
美濃部庄吉 武田信玄 砂糖雄図 沖浦啓之
月満欠 根性蟻 女王蟻 七誌広
村瀬修功 菅野弘之 相沢健四郎 鬼無則武
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 相良佐野輔
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 奥山重雪
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
キャスト
ブリッジクルー 川本成
津田健次郎
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
動画
ジャスト あだち満 佐久間信一 北風広之
目画重い 北崎拓 安藤真裕 愛野聖名子
馬路多忙 鳥山飽田 くりた睦 富野井伊子
首寝違他 今敏 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 シャフト デジタル撮影 広川二三男
田中雄平 メモリー・テック
デジタル彩色 サンライズ・ジャカルタ マウスプロ
プロダクションIG IG神戸
色指定 中山雅史 許斐美景
中村剣豪
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 スタジオ・ディーン 制作進行 こもみともみち
録音 東京ビデオルーム 美術進行 くらもちふさこ
音響効果 高倉健 仕上 TNK
選曲 久遠絆 美術 サンライズ・デリー
記録 皆野語流不
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 伊藤和典 演出 西久保瑞穂
作画監督 沖浦啓之 絵コンテ 今西隆志
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「ついにやって来た地球!なんか体が変な感じだけど、せっかく
来たんだから色んな所に言って買い物したり観光したりっ・・・てウソウソ。
ニコライ艦長は連邦軍のえらーい人とお話だし、あたし達の処遇もまだ決まって
ないし・・・あれ?ウーイッグで迎えてくれるはずの連邦軍の人達がいないよ?
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
プラハの春
ガンプリは、みんなで見てね!
作者、話進めんの早いな
ソフィア軍 連邦がロマニアで開発製造していた新造戦艦とMSを破壊するためロマニア襲撃(
>>232、379)
↓
ロマニア皇国軍ほぼ壊滅。駐屯連邦軍の大部分そうそうに撤退(
>>312、407)
ロマニア 生活基盤が破壊され住民脱出(疎開)を余儀なくされる(
>>407)
↓
FBの運用権は契約によりロマニアに委譲される(
>>407)
艦長代行にロマニア仕官が任命される(戦時特進により少尉から中尉へ)(
>>148、344)
FBの運行は皇国軍と駐屯連邦軍の生き残りで行なわれる(
>>323)
FB ロマニア脱出、住民の疎開およびFB、Pガンの実戦データを連邦への届けるため月へ向かう(
>>77、407)
FB以外にも残存ロマニア艦隊によっても他の住民の疎開は行なわれた(グリーンオアシス等へ)(ソースなし妄想)
↓
FB 月への道中の途中々で友好関係にあるコロニーに寄港し、希望する住民を疎開させる(
>>77、509)
↓
FB 月到着 補給?のためサナリィと接触(
>>383)
↓
FB 取り引き、FBとPガンの実戦データの承認・評価、民間人の疎開?のため?地球へ(
>>508、509)
話の流れはこんなもんか?
月から地球へ流れの説明がないと思うんだけど(協議の描写とか)
FBが地球に行く理由ってどこに書いてあんだ?
ってゆーか、タイムリーな説明少ないぞw
RGM-155 ジェロニモ
頭頂高 15.2m
本体重量 9.8t
ジェネレータ出力 6,540kw
スラスター推力 78,760kg
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
武装 頭部バルカン砲×2、ビームホーク×2、ビームサーベル×1、ビームライフル×1、
脚部ミサイルポッド、ビームシ−ルド、ビームローター
地球連邦軍南米方面軍所属の量産型MSで主に巡洋艦メイベリーに配備されている。
外見はジム頭のトムリアットといった様相で、かつてのパワードジムを彷彿とさせる体格の良いMSである。
本機は、ザンスカール戦争終盤の停戦協定においてベスパのラゲーン基地から連邦に譲渡されたZM-S08Gゾロを、
連邦軍が独自に試験運用して集めたデータを基に設計された。
もともと実験機的要素が強かったゾロはあらゆる運用・戦闘データを連邦軍にもたらし、
連邦軍における運用を重視したジェムズガンベースのビームローター実験機も製作され、
莫大な資金と引き換えにベスパの大気圏内用MS開発技術の取り込みに成功した。
技術の確立が一定の段階で達した段階で、ザンスカールの地球侵攻部隊が地上に遺した遺物・・・
メッメドーザやドムットリアなどの技術を転用し、ジェムズガンやジャベリンとの最終調整を以って
生み出された連邦製ビームローター搭載機の第一号にして最終型が本機RGM-155ジェロニモである。
今や軍事的要衝ではなくなった地球の防衛にこのようなプロジェクトを纏められたのも、
地球連邦の強大さ、そして漫然さが理由の根底にあり、事実この機体も定年が近い連邦上層部のポスト作りの産物である。
本機の最大の特徴は、バックパックから伸びた角状突起の先端に搭載された大型ビームローターである。
角状突起によるビームローターの角度微調整、そしてバーニアとの併用を自動制御で行うことで、
安定飛行と腕部の自由を両立しており左腕部には一般的なビームシールドを装備している。
武装面においては目新しいものはないが、ビームホークは格闘武器としてだけでなく投函武器としても使用できる。
基本的には大気圏内の運用がメインだが、若干性能は落ちるものの宇宙空間における戦闘にも対応している。
問題は製造コストで、量産機としては少数の生産に留まっており、
巡洋艦メイベリーに配備された機体だけで全製造数の7割にも上る。
当初はヨーロッパ方面軍における運用が予定されていたが、ビームローターによって
かつてのベスパ侵攻の恐怖を連邦軍が演出してしまうのは問題として活躍の場を他に求めることとなった。
巡洋艦メイベリー
地球連邦軍南米方面軍所属のリシテア級巡洋艦。
かつてリガ・ミリティアとの交戦で中破したリシテアを連邦軍が接収し修復したものである。
修復にあたり連邦軍の規格が色濃く反映されているが、艦橋の新規建造と
左舷の改造ビームシールド砲を通常のビーム砲に換装した以外はスペックに大きな違いはない。
現存する唯一のタイヤ戦艦(実際は巡洋艦)であるが、今ではタイヤで地面を走行することはほとんどない。
現在はRGM-155 ジェロニモを積載して、主に南米地域の周回パトロールに当たっている。
しかし、実際には戦闘が皆無な状態で地球上を周回する現状を指して、
観光船と揶揄されると同時に、クルーのポストには希望者が続出しているらしい。
532 :
1:2006/03/02(木) 17:52:43 ID:???
激しい雨が 心を震わせる あの日のように
ただ走り続けた 昨日までのMY DREAM 信じているのさ
終わりのない ディフェンスでもいいよ
君が僕を 見つめ続けて くれるなら
STAND UP TO THE VICTORY いくつもの朝を迎え
いつかきっと 掴んでみせる
STAND UP TO THE VICTORY その向こう側に何も なくても
かまわないから かけがえのない 君の優しい 笑顔抱いて
製作 サンライズ テレビ朝日 創通エージェンシー ガンプリ製作委員会
春の陽光に木々は喜び、吹き抜ける一番風にその葉をくゆらせていた。
今や地球の不法居住者だけではない。潮風の運ぶ錆の匂いも、騒々しい
市場の活気もない、地球に残された数少ないユートピアがここにある。
が、並べてこの地上に存在する以上は人々の織り成す経済や利害の
摩擦と無縁で存在することもできはしない。自分の持つ価値、他人が
握る利権、それらを効果的に相互満足を増幅する形で交換・分配する
ことで世は成り立っている。その視点で見ればカサレリアの経済は
チェコ共和国の最末端にあるとも言えた。
一つのパラグライダーが畑と森林に囲まれた小屋に降り立っていく。
慣れた手つきでフックを外したおかっぱ頭の青年は片付けももどかしそうに
小屋の中へ走りこんでいった。
ウッソ「シャクティ、トマトだよ」
シャクティ「トマト?」
ウッソ「ああ、サイド2の経済制裁でさ。禁輸措置だよ。だから
今年は少しトマトを増やそうよ。ちょうど今、ケチャップとかソース類の
加工工場と話をしてきたとこでね、感触はよかったよ」
シャクティ「そう、良かったわね」
ウッソ「何だい、他人事みたいに」
シャクティ「ううん、ただ・・・また戦争で、そうして需要が生まれてもその
恩恵に浸かるのは何だかいい気がしないわ」
ウッソ「そうだね・・・でも、まずやってみて、それから考えようよ。
衣食住足りて、初めて人はその先に思いを馳せられるんじゃないの」
シャクティ「そう・・・ね、そう思うわ」
ウッソ「ところで、カルルは?」
シャクティ「もう行ったわ」
ウッソ「ま、いいか・・・別に話したかったことがあるわけでもないし」
シャクティ「あら、本当に?クスッ」
ウッソ「何だい?俺の顔に、何かついてるの?」
民家もまばらな鬱蒼と茂る森林の中、武装したトレーラとカーゴの群れが
まるで生き物のように身を潜めてホロをかぶり眠っていた。農業を
営む近隣住民との対比があまりにいびつであっても、実際に人々が忌避感を
露呈しないのは彼らが政府と提携した自立的治安部隊としても信頼を
得ているからだ。この十四年でリガ・ミリティアの立場も随分変わった。
連邦政府に特使を送り込むだけではなくヘキサゴナーレの会談にも
参加し中央安全保障の中核を担う存在としてクローズアップされている。
だが、前線で地球住民の主権をも脅かそうとする急進派、特にラゲーン
周辺を拠点として狙う勢力に対しては実力を持って対処するのが
レジスタンスの流儀だ。民族・宗教紛争を加えた混沌としたこの時代、
前線で状況を洞察できる柔軟なレジスタンスの力は重宝されていた。
ある一つのカーゴに、眠そうな顔をした青年がワッパで乗りつけると
梯子を上ってその中へ入っていった。完全に消灯された狭い通路を
歩いていく青年の前に金髪を整髪料で思い切りかき上げた男が
顔をゆがめて立ち塞がった。
ウォレン「ベイブル。お前、もう少し成長してくれよ」
ベイブル「はっ?異常はありませんでしたが」
ウォレン「はっ?じゃねえよ。水を置き忘れたろ」
ベイブル「あっ・・・!」
そう言って徐に外に出ようとするベイブルを引き止めると、
ウォレン「いいよ、俺が置いといたから・・・ったく頼むぜ。なぁ?
お前を信頼して、みんな任せてるんだから。お前リガ・ミリティアに入って
何年になんだよ?」
ベイブル「は、ええ・・・二年と三ヶ月です」
ウォレン「そんなんじゃ、後から優秀な経験者が入ってきたらすぐに居場所が
なくなるぞ。俺だって色々教えてる甲斐がなくなって泣けてくるぜ」
ベイブル「すいません、精進します・・・あ。そうだ、奥さんがそろそろ新しい
パーツの仕入れをした方がいいって。書類、届いてるそうですよ」
ウォレン「ったく・・・スージィの奴これ以上ダンナを扱き使うなよな」
ウォレンの焦燥感には理由があった。この地域は旧世紀から旧ユーゴ紛争で
武器と金をロンダリングした悪質なテロ集団の領地として狙われているのだ。
ゲリラが相手ゆえ地域密着したリガ・ミリティアにその掃討任務が与えられたのだが、
いかんせん連邦との連携もちぐはぐで、しかも新米若手スタッフの教育を
しながらでは苦しかった。そしてソフィア軍もその情報をすでに聞きつけていたのだ。
雲もまばらになってきたヨーロッパ大陸上空。ニコライは最後まで微調整を
指示し中央ヨーロッパの内陸国チェコ、その更に中央に位置するウーイッグに
降下軌道を固定させていった。
ニコライ「しかし、すぐに修理と補給を受けなきゃ使い物にならんな・・・
それにしたってこの艦が再就役できるかどうかもまだ不透明だが」
ウーイッグで連邦軍高官と艦長代理のニコライ・ピオトル中尉が会談を持った
時点で契約条項にしたがってリーンホース級宇宙巡洋艦フェレンツバロシュの
運用権は再び地球連邦軍に返還される。ニコライには躊躇いもあったが、ここに
残されている民間人たちの希望疎開先を探したり、面倒で膨大な手間を処理
するには彼らの協力が必要であった。
まもなく穏やかな山、川、森林に囲まれた内陸の都市ウーイッグが見えてきた。
その郊外にある大きなブロックをメインモニターに拡大ディスプレイすると
さらに降下軌道を修正する。14年の時を経て大きく復興したこの町は旧世紀と
変わらずヨーロッパ屈指の美しさを保っている。が、復興の名の下に連邦軍の
駐屯基地が作られたこともまた事実なのだが・・・
ニコライ「こちら、FBのニコライ・ピオトル艦長代理です。ウーイッグ
駐屯基地に着艦願いたい。どうぞ」
「了解。一同、貴艦の到着を心待ちにしておりました。中央に見えるテストスペース
をご利用ください。間もなくスタッフを遣しますのでその指示に従って」
ニコライ「了解。ご協力に感謝します」
FBは多くの格納庫や機体に囲まれた滑走路に降り立った。すかさず誘導員達が
FBを囲み、降ろされる人と積荷を裁いていく。
マレク「初めましてニコライ・ピオトル中尉。いや、艦長とお呼びするべきかな?
この基地の総責任者、マレク・ヤンクロフスキーです。素晴らしい艦だ。まるで
前大戦の志、体温をそのまま受け継いでいるかのようです」
ニコライ「お恥ずかしい言葉です。多くの貴重なデータ、人命、戦力を失って
しまいました・・・」
マレク「そう気に病むことでもあるまい。艦にとって損傷はいわば歴戦を
潜り抜けてきたことを証する勲章とでも言うべきものだ」
間もなくFBと搭載する各MSも整備が行われた。さすがは地球圏を統べる
軍隊、と思わせる手際の良さだ。ユウリ達も艦を降りて駐屯基地を見学する
かたわら、食堂で昼食をとっていた。
ニコライ「ニコライ・ピオトル中尉、入ります」
駐屯基地の参謀室には硬い軍服に威光を侍らす多くの高官たちが集まっていた。
その眼光は威容というより、なにやら敵意すら感じさせる。
「ま、架けたまえ。早速だが中尉、先の戦果は見事であった。君の故郷が占領
されたのは誠に遺憾であるが、あのFBとガンダムチーム自体が我々の推進
してきたプロジェクト・ロマニアそのものなのだよ。データが貧弱でも実体が
存在していればそれで十分なのだ。非常に感謝している。で、本題なのだが・・・」
ニコライは唇を噛み締めた。貴様らがいつまでもソフィア蜂起に具体的対処を
してこなかったからこそのプロジェクト・ロマニアなのに、それが戦果を上げれば
まるで自分達のもののように言うとは御都合主義だな、と思いながら・・・
「それについては私が説明しよう」
テーブルの最奥に足組みしながら座る一人の端正な顔立ちの青年が言った。
「結論から言って、君たちの運んだデータは非常にありがたいものだが、
その運用権は契約条項に従い我々に再移行する。今日までご苦労だった」
ニコライ「なっ・・・・・・・・・・・・・・!」
「不服かね?あるいは熟練したパイロットと民間人の処置に自分が関与できない
ことにも不満があるか・・・が、FBとガンダムチームは我々が大いなる大義の
為に有効活用させていただく」
ニコライ「大いなる・・・大義!?」
青年は席を立つとニコライに向かって拳銃を向けた。
ニコライ「貴様・・・何者だ?!」
「おっと失礼、自己紹介が遅れたね・・・ソフィア宇宙軍第二モビルスーツ師団長の
フリスト・ボネフ中佐だ。以後、お見知り置きを」
ガギュウッ!!!!
ニコライは間一髪で銃弾を避け、受身を取った勢いで転がり参謀室から逃げた。
フリスト「追え!奴を逃がすな!」
ほぼ時を同じくして、駐屯基地から無数の砲撃がウーイッグ市街に向けて放たれた。
途端、大きな衝撃が基地全体に広がる!
ユウリ「なにっ!!!?」
シレジア「何だ、敵の攻撃か!?」
アレーナ「違う、基地内部からですわ!」
ハロ「ナイブ、ナイブ、ウチゲバミタイ」
ユウリ達は急いで滑走路に出ると、すぐに異変に気づいた。イズモ達マジ・デウゼー
隊が襲い来るハジ隊に向かって対空砲火を食らわせているのだ。
ユウリ「???連邦軍、ハジ・・・?」
シレジア「いいから行くよ、ユウリ!」
アレーナ「もう、頓馬ですわね!既にこの基地はソフィアに占拠されていたのよ!」
が、Pガンダム・チャスシェスク・ステアウアは既に格納庫に収納されてしまって
いるようだ。あるいは持ち去られた可能性もある。ユウリ達は残りのマジ・デウゼーに
乗り込みハジ隊と交戦しつつ必死にそれぞれのMSを探し回る。
ユウリ「よし、こういう時こそセンサーで・・・あった!」
イズモ達の対処が早かったこと、ニコライの連絡もあって何とか被害は少なくて
済んだ。マジ・デウゼー部隊はドラゴスティアや月で補給したヘビーガンと
共にFBを囲むようにして敵の攻撃を防いでいる。
その間にユウリは格納庫でそれぞれのMSに群がる米粒のような人間達を威嚇し
薙ぎ払うと、直接にコクピット同士をくっつけて乗り移った。シレジア、アレーナ
も同様だ。三人はすぐにケータイを操縦レバーに置いた。
ユウリ「ユウリ、ガンダム行きま・・・うっ!?」
シレジア「どうした!?・・・んっ!?」
アレーナ「くっ・・・アクチュエーターが除去されている!?」
Pガンダム、チャスシェスク、ステアウアが加わって何とかFBは守ることが
できた。が、損害もあったし何よりウーイッグ市街に向かうMS群を止めることが
できなかった。後から判明したことだが、マジ・デウゼーやドラゴスティアも
動力系に細工をされており、連邦軍と接触できる局面も見つからない状況で
とんでもない労苦を背負うことになった。そして、彼らは行く先を失った・・・
ウーイッグ市街に現れたハジ、シュグナイド、トムル、ゾロアットら編隊は
散開して市街を次々に攻撃する。住居、管制施設、人間、手当たりしだいだった。
世界各地から観光客を集めるカレル橋の天使の像が粉々に粉砕される。
いや、それだけではない。市民の憩いの場である聖教会も一つ残らず空爆に
崩壊した。ユダヤ人墓地もミサイルポッドも一斉射を受けて地獄に変わる。
生きているもの、召されたもの、たたえられし物。ウーイッグがあのベスパ急襲の
際にも守ってきた歴史的建造物が粉々に破壊しつくされた。一片の情け容赦も無い
残虐行為はやがて静み、全てのMSが旧世紀においてソ連軍の軍事干渉の犠牲者を
弔う花束で埋め尽くされた聖バーツラフ広場に集まってきた。
一機のゾロアットが「トマーシュ・ガリク・マサリク」と彫られた遺言碑を
足で踏み潰し、ライフルで花束を焼き尽くす。その上に巨大なソフィアの
旗を立てた。
市民の誇りと精神の確認場所である最も大切な聖域が、ソフィア軍によって
陵辱され、汚され、奪われたのだ。市民達の嗚咽と断末魔の声が火災に乗って
こだまする中、白と緑と赤の旗が夕暮れにいつまでもなびいていた・・・
その夜、ウッソは何かを感じてベッドから起き上がった。シャクティの体に
触れないよう、そっと。そして寝巻きのまま外へ出るとウーイッグの方角に
オレンジ色の光とオーロラのジルバを見たのだ。それが不覚にも妖艶な美を
感じさせたのは、見たことのあるものだったからだ。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ハロ 小山まみ
アレーナ 白鳥由里 マレク 島俊介
ウッソ 阪口大助 フリスト 関俊彦
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
連邦軍高官 川本成
シャクティ 黒田由美
ウォレン 松本梨香
ベイブル 津田健次郎
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
美濃部庄吉 武田信玄 砂糖雄図 逢坂浩司
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
村瀬修功 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 神村幸子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
山崎和夫 西村誠芳 佐久間信一 金山明博
目画重い 北崎拓 安藤真裕 愛野聖名子
馬路多忙 鳥山飽田 くりた睦 富野井伊子
首寝違他 今敏 本田雄 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 上海動画公司 デジタル撮影 広川二三男
小野幽閉 メモリー・テック
デジタル彩色 葉山巧 マウスプロ
気名哲弘 IG神戸
色指定 大野博隆 許斐美景
中村剣豪
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない?
編集 青葉幸弘 制作進行 こもみともみち
録音 バジーリオ 美術進行 くらもちふさこ
音響効果 デジマール 仕上 TNK
選曲 井伊尾和則 美術 サンライズ・デリー
記録 富沢清太郎
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 園田健一 演出 西森章
作画監督 逢坂浩司 絵コンテ 西森章
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「あたし達は何もできなかった。それだけの力がなかった。これだけ
酷い事を地球上でされて、それでも何で連邦軍の人たちは黙っていられるのかな?
やっぱりあたし達が来るのが遅すぎたのかな・・・でも、ウーイッグだけじゃなく
他の都市の人達までこれ以上傷つけることは許さない!
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ウッソ再び
ガンプリは、みんなで見てね!
555ゲトc
556 :
1:2006/03/03(金) 11:28:15 ID:???
アンケート取ります。
1.あなたが一番好きなキャラクターと一番嫌いなキャラクターは?
2.ここまでで一番面白いと思った、一番つまらないと思った話・回は?
3.一番惹かれたメカ・メカの名前は?
4.女の子が主人公、という設定は十分生かしきれていると思うか?
5.矛盾している、おかしいと思う設定は?
6.今後のストーリーに期待することは?
557 :
1:2006/03/03(金) 11:39:35 ID:???
RM−01 プリンスガンダム
頭頂高 16.1m
本体重量 7.2t
ジェネレータ出力 4990kw
スラスター総推力 81100kg
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
武装 ビームシールド2 頭部バルカン2 ビームライフル(ビームスマートガン
併用)3 メガビームライフル1 ビームトライデント ハードポイント4
IT機能 SWW データセンサー TRAPAシステム
ソフィア蜂起に具体的対処をしない連邦軍上層部に業を煮やした一部急進派が
サイド7「ロマニア皇国」にてプロジェクト・ロマニアの末に開発した最新鋭MS。
しかし制約された予算の中でコアブロックシステムなどリガ・ミリティアの
ガンダムシリーズの標準レベルには追いつけず、この時代の最新機能である
SWWなど戦略型インターネットの搭載でこれを補った。当初は名前どおり
ロマニア皇国の王子に授けられる予定だったが、本人の不在によりその後は
民間人にも関わらず驚異的適性を見せた皇国立防衛大の女子高生ユウリに
操縦が任せられた。
悪夢のようなウーイッグ急襲から一夜が明けた。フェレンツバロシュ
一行はミノフスキー粒子を散布しつつ低空飛行でモラヴィアの森を
抜けていった。少なくともウーイッグ郊外の駐屯基地を制圧した部隊と
同等か、それ以上の戦力が既に地球に降下しているのだとしたら、
整備を装って各所に細工をされた現在のMS隊と大気圏突入までに負った
すさまじい損傷を抱えるFBでは対処ができない。連邦軍とも音信不通の
状況ではそもそも目的地すらわからなかった。
アレーナ「リガ・ミリティアと接触しては?」
彼女の言葉に、ガンルームに集まった一堂は微妙な反応を返した。
ニコライ「リガ・ミリティアって、あのレジスタンス組織かい?」
アレーナ「そう。連邦軍ほど信用できるわけではありませんが・・・以前に
比べれば緊張は緩和されていますわ。それはわたくし達の近況と合致
するはずですし、ザンスカールを差し引いてもね・・・」
ニコライ「それが、この南方に駐留しているというのか」
アレーナ「わたくしの記憶が確かならば」
ニコライ「よし・・・他に確たる手段もあるまい。みんな、いいか?」
多数決を、取るまでもないと思われるほど、その決議は迅速に処理され
FBは進路を変えたのだった。MS隊が木々を根こそいでかぶせても、
それは悲しいくらい焼け石へかけられた、水に似ていた。
ウッソが心中に抱えた澱みは苦々しい形で、翌日に晴らされた。
残虐という言葉では言い表せないくらいのソフィア軍のウーイッグ空襲は
チェコ国内ならばどんな草の根レベルのメディアや瓦版でも伝えられた。
アンおばさんは、14年前を思い出して、泣いていた。
それでもあの時のように、一度はカミオンから逃げ出して、それでも
戻ってしまったような衝動は起こらない。あの時は13才で、それと
同じ年月を戦災と無縁で過ごしたからには、シャクティと、カルルと、
彼女のおなかの中の本当の子が自分にブレーキをかけて脱線させない。
そうなのだ。憤りや堀り起こされたトラウマの燻りが表情に露出しても
今のウッソはそれが行動となって現れないくらいのセービング能力はある。
が、もし万が一シャクティやカルルが危なくなれば自分も彼らを守るために
手段など選んでいられないだろう。手段といえば、ここから数キロと離れて
いないカミオン隊に匿ってもらうことを最優先に、状況に応じて自分自身も
・・・・と考えているうち、カルルの事が思い当たった。まさかあいつ、また
カミオンに篭っているんじゃないだろうな。二日続けて外泊なんて、いくら
ウォレン達を信用して預けているとは言っても許せはしない。
ウッソ「シャクティ、カルルはまだ帰らないのかい?」
シャクティ「ええ」
ウッソ「二連泊は前例がないな。ちょっと小突いてくるよ」
シャクティ「そんな・・・それに、ウォレンさん達に迷惑をかけるわ」
ウッソ「大丈夫だよ。連れ戻しにいくだけだし・・・ま、言っちゃえば
ソフィアがここまで来るのを見越して、ちょっと話はしてくるけどね」
シャクティ「ウッソ・・・またMSに乗るの?」
ウッソ「まさか。それは最悪の時・・・、そう、本当にどうしようもないって
俺がそう思ったときだけだよ」
ウッソはそう言ってシチューを一掬いすると、家を出て行った。
心なしかお腹を少し膨らめたシャクティは心配そうな表情で見送った。
六両で編成されたカミオン、いわゆる「ニュング隊」はひっそりと
森林の中に身を潜めていた。が、キャビンの中は南からオスマンの威を駆る
テロ組織、北のウーイッグからさらに東欧全体を拠点とするべく侵攻して
くるであろうソフィア軍に警戒を強め今後の対処が熱く語られていた。
リガ・ミリティアが中欧安全保障の中核であるならば、彼らよりも
旧ユーゴ地域の残存テロリストの方がソフィアにとって土地勘を得る
パートナーとして好都合だ。これをもってヘキサゴナーレを断絶し
連邦の管制系統を混乱させれば宇宙で、地球で、主導権を握れる。ちょうど
ウーイッグから宇宙へ向けて二つの光条が視認されていた。この状況を
逆手にとって制宙権を握るソフィアの勢力分散である。
ガンルームではドン川を中心に畳んだ地図を囲みスタッフ達による
熱心な議論が続けられていた。ウォレンはソファの中央にどっかと
座り時折口を出しつつ皆の意見を現有戦力で実現できる最善の方向に
持っていくための司会役を買って出ていた。
その時、扉が開いてウッソが入ってきた事で熱吐は収まったのだ。
ウォレン「ウッソ・・・!・・・ハッ、どうしたんだい?茶でも出そうか」
ウッソ「いや、いい。それよりカルルは?」
ウッソは信じたくないながらも、ガンルームに集まったメンバーを
見回しその中に表情を歪めたカルルの姿を視認した。
ウッソ「ウォレン、どういうことか説明してもらおうか?」
スージィ「違うの、ウッソ」
ウォレン「殴られても文句は言えないだろうが、説明はするさ」
カルル「ええ・・・・僕からね」
ウッソ「何?お前、いつからそんなにデカくなったんだよ」
カルル「何せ育った環境が環境だから、さ。子供に責任を求める前に
自分の胸にもよおく聞いてみてからでも遅くはないんじゃない、父さん?」
そう言って明後日の方向に目を逸らしたカルルに、ウッソの鉄拳が飛んだ!
カルル「・・・何だよ、好き勝手な教育をしといて、その結果が自分の
意思と反してれば即体罰か?ガンダムのパイロットって、歴史的に
あまり人付き合いが苦手って話はよく聞くけどさ」
ウォレン「やめろ、カルル!ウッソだって昔は・・・」
ウッソ「いいよウォレン。結局、ちゃんと育てられもしなければ自分が
親になったときに、正しい感触なんてわかりもしないものな」
スージィ「ウッソ、カルルはシャーベットに誘われただけなんだよ」
ウッソ「そうは言ってもね、親ってのは相対的な見方が自分の子に対して
できないものさ。・・・何だか、どこかで聞いたようなクチだけども、
とにかくカルルは連れ帰らせてもらうからな。もしカルルをMSに
乗せたら、いくら友達だって俺は容赦しないぞ」
そう言って駄々をこねるカルルをウッソはキャビンの外に連れ出す。
と、突然にカミオン周辺の森を強烈な振動が襲った!
ウッソ「ウォレン、ヘキサを一機借りるぞ!カルル、走れるか?」
ウッソは見たことのない数機のMSを視認しすぐさまホロをはがして
トレーラーの上にある一機のヘキサに自分とカルルの体を押し込んだ。
カルル「父さん、戦うの?」
ウッソ「バカ言え、母さんを迎えにいくんだ。畑は失っても、生きてれば
またどこかで暮らせるからな」
カミオンの対応も早かった。すぐさまクルーは管制系に飛び散り、
対空砲火で迎撃、パイロット達は各MSにハジの攻撃を掻い潜って
搭乗して行く。
「シャーベット・ノイエ、ヘキサ二番機、出ます!」
ウォレン「ああ。こっちの軌道をふさぐなよ!ウッソ、近隣住民の確保は
まかせろ!早くシャクティを!」
ウッソ「聞こえてる。そろそろ板についてきたね・・・出るよ!」
ウッソはハジを無視しカサレリアの方向へ急行した。この間隔を利用し
シャーベット達MS隊がハジと激しく交戦する。やはり土地勘があると
対空砲火やMSの射出と連動した消火部隊の配置、住民達への警報も
そつなく行われている。これがリガ・ミリティアをしてヘキサゴナーレの
最前線と自負される所以なのだ。
ネス「少佐、八時の方向に戦艦をキャッチしました!」
ウォレン「何、ソフィアのか?」
ストライカー「機種不明・・・いや、リーンホース級です!」
ウォレン「リーンホース?」
クッフ「少佐、伝聞です!戦闘中ですが全文読み上げますか」
ウォレン「構わん!むしろ、救助部隊と当局への連絡が急務だからな」
クッフ「こちらは連邦軍の巡洋艦なり。地球降下の任に際して敵軍のアンブッシュ
を受けた。戦力の著しい低下を鑑み貴軍に援助を申し出たい、と・・・」
スージィ「どうするの!?」
ウォレン「答えは決まっている!進路確定、敵MSの対比軌道と共にアップせよ!」
メインモニターは火気管制表示を画面右隅に折り畳み、モラヴィアの全図を
徐々にクローズアップしていった。確かに数十機のMSに包囲されている
艦影が認められる。
ウォレン「よし、百十度回頭だ!」
その頃、FBはソフィアのMS隊の包囲を受け苦しんでいた。何しろ敵戦力の
総数が読めないのだ。従ってここで全力を出すわけにもいかず、かといって
ここで落とされないためにはでき得る限りの戦力と人手を動員するしかなかった。
こうした持久戦に持ち込むことを最初から意図していたフリストの勝ちであった。
ユウリ達もMSに乗って戦うが、現状ではマジ・デウゼーとヘビーガンの
編隊の方がまだ多くの敵機を撃墜していた。これまでと変わらぬ感覚で操っても
駆動系に動力が伝達されず、パスン、パスンとスラスターが無様な音を立てている。
ユウリ「くっ・・・・ダメだ!思うように動かない・・・」
シレジア「ったく、イズモにゃ飯おごるっきゃねーな!」
アレーナ「それだけで済めばいいですわね・・・うっ!」
被弾したステアウアの周囲の爆風を利用し、ドラゴスティアがソフィア仕様の
ジャベリンを撃墜する!元々は連邦に責任があるのだが、それはともかく
GM系の機体は大きな混乱を招いていた。
それでもある一定レベルのミノフスキー粒子とセンサーで味方に識別表示を
読みやすくすることで、FBは敵の包囲網を潜り抜けポイント・カサレリアに
接近してきていた。
ユウリ「・・・民家が!?」
ウッソ「戦艦!?モビルスーツ・・・」
カルル「あれは何だ!?」
減速すれば振り切れないが、民家に巻き添えを食らわせるわけにもいかない。
ニコライが葛藤しているとき、艦橋に降り立った一機のシュグナイドが
ブリッジに向けてビームトマホーク投擲の構えを見せる!
ニコライ「くっ・・・!」
その時、下弦から上昇してきた一機のヘキサがシュグナイドを撃墜した!
ニコライ「何、あれは・・・・!」
アレーナ「リガ・ミリティアのMS!」
ウッソ「識別信号!お願いします!」
シレジア「敵じゃない、ウチらと似た顔だ・・・!」
ユウリ「了解!」
ユウリは一機のMSが戦局を左右することがあると、その時わかった。
Vガンダムヘキサ一機の力はどうという事はないのだが、全体の構図が
わかっているウッソは、自分の回避軌道や射撃が全体から見てどのような
影響を与えるかを計算し、FBのMS隊に上手くガイドをするような巧みな
立ち回りであっという間にソフィアのMS隊を追いやっていった。
が、その中でユウリのPガンダムだけは流れに乗り遅れ、駆動系の不調も
あってぎこちない動きをしている。と、それを突いて背後から一機のトムルが
サーベルで切りかかった!
ウッソ「危ない!」
ウッソは既にカルルを乗せていることも忘れていた。好戦的なんかじゃない、
あまりにもこの人達の戦いが非効率だから、手本を見せただけなんだ・・・それに
シャクティを守るためにカサレリアを眼下に戦っているのだから、悪いことじゃない。
ヘキサの放ったスマートガンの弾道はPガンダムの脇を抜けてトムルを撃墜した。
敵はほぼ完全に撤退した。しかしここ数日のことを考えて、ニコライは警戒
体制を崩そうとはしなかった。地表を見やるとカミオン部隊が接近して
きている。ニコライは初めて見る厳つい姿に、少したじろいだ。
ウッソ「お怪我はありませんか」
その言葉で少し、気が安らいだ。おそらく彼もリガ・ミリティアのメンバー
なのだろう。先ほど入ったウォレン・トレース少佐の返答といい、予想外に
いい関係が築けそうだ。
ウッソは前方にPガンダムの姿を捉えると、やおら艦橋に下りるようライフルを
持った手でジェスチュアする。自分が乗っていたガンダム・・・量産機ではない
一点物の名は既にプリンスへ受け継がれた。ならば、あれに乗っているのは
プロジェクト・ロマニアの発起人、ロマニア皇国の王子のはずだ。しかし
コクピットハッチを開けて出てきたその姿に、ウッソは驚きを隠せなかった。
ウッソ「女の子・・・女の子がガンダムに乗っている?」
カルル「父さん、何だろうあの子」
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ネス 浅川悠
アレーナ 白鳥由里 ストライカー 藤原啓治
ウッソ 阪口大助 クッフ 島俊介
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
シャクティ 黒田由美 スージィ こおろぎさとみ
ウォレン 松本梨香
カルルマン くまいもとこ
シャーベット 水橋かおり
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
美濃部庄吉 武田信玄 砂糖雄図 佐久間信一
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
成瀬翔 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
菱沼義仁 上田朝日 川津徹 神村幸子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
山崎和夫 西村誠芳 牟田光 金山明博
目画重い 北崎拓 安藤正弘 愛野聖名子
馬路多忙 鳥山飽田 吉田昭美 富野井伊子
首寝違他 今敏 小野塚香 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 上海動画公司 デジタル撮影 コナミ
小野幽閉 サントリー
デジタル彩色 葉山巧 コカ・コーラ
気名哲弘 楽天
色指定 大野博隆 日本テレビ
読売新聞
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない
編集 青葉幸弘 制作進行 柳沢隼人
録音 バジーリオ 美術進行 シャフト
音響効果 デジマール 仕上 マウスプロモーション
選曲 井伊尾和則 美術 サンライズ・ラサ
記録 富沢清太郎
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 遠藤明範 演出 福田信一郎
作画監督 佐久間信一 絵コンテ 川瀬敏文
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「ウッソ・エヴィンて、ガブリエルが言っていた人だ。前のガンダムの
パイロット。だからこんなに強くて、あたしにはとても真似出来ない。なんか
自分がすごく情けなくなってきた。悩んでいるうちにまたアイアさんが攻めて
きて、そのしつこさにウンザリしている間に・・・!
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ギロチン再び
ガンプリは、みんなで見てね!
579 :
1:2006/03/03(金) 15:19:15 ID:???
アンケート取ります。
1.あなたが一番好きなキャラクターと一番嫌いなキャラクターは?
2.ここまでで一番面白いと思った、一番つまらないと思った話・回は?
3.一番惹かれたメカ・メカの名前は?
4.女の子が主人公、という設定は十分生かしきれていると思うか?
5.矛盾している、おかしいと思う設定は?
6.今後のストーリーに期待することは?
580 :
1:2006/03/03(金) 15:28:28 ID:???
RM−02 チャウシェスク
頭頂高 17.1m
本体重量 6.9t
ジェネレータ出力 4990kw
スラスター総推力 79980kg
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
武装 ビームライフル5 ビームサーベル5 ビームスマートガン2
頭部バルカン2 ビームシールド2 プリンセスブレード
IT機能主要三種標準装備
RM−01プリンスガンダムが連邦主導の企画であるのに対し、ロマニア
皇国師団用に作られたものでプロジェクトロマニアの契約において
その拘束力はない。白兵戦においてPガンダム支援を主目的に作られて
おりプリンセスブレード使用時の駆動系出力調整は初期段階から
TRAPAの既存ガイダンスとして盛り込まれている。現在は皇国立防衛大付属の
女子高生、シレジア・ファン・ホーヴェンの専用機として半ば強引に定着。
581 :
訂正:2006/03/03(金) 15:30:12 ID:???
RM−01 プリンスガンダム
頭頂高 16.1m
本体重量 7.2t
ジェネレータ出力 4990kw
スラスター総推力 81100kg
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
武装 ビームシールド2 頭部バルカン2 ビームライフル(ビームスマートガン
併用)3 メガビームライフル1 ビームトライデント ハードポイント4
胸部メガ粒子砲(プリンセスカノン)
IT機能 SWW データセンサー TRAPAシステム
ソフィア蜂起に具体的対処をしない連邦軍上層部に業を煮やした一部急進派が
サイド7「ロマニア皇国」にてプロジェクト・ロマニアの末に開発した最新鋭MS。
しかし制約された予算の中でコアブロックシステムなどリガ・ミリティアの
ガンダムシリーズの標準レベルには追いつけず、この時代の最新機能である
SWWなど戦略型インターネットの搭載でこれを補った。当初は名前どおり
ロマニア皇国の王子に授けられる予定だったが、本人の不在によりその後は
民間人にも関わらず驚異的適性を見せた皇国立防衛大付属の女子高生ユウリに
操縦が任せられた。
582 :
訂正A:2006/03/03(金) 15:43:34 ID:???
IM−01FIY ステアウア
頭頂高 16.2m
本体重量 7t
ジェネレータ出力 5010kw
スラスター総推力 81330kg
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
武装 ビームシールド2 頭部バルカン2 ビームファン2
ビームスマートガン2 ビームアロー(プリンセスアロー)
IT機能主要三種標準装備
サイド7「ロマニア皇国」における基幹産業の大黒柱、ヨルダネスク企業
グループがアンヘル卿の一人娘アレーナの専用機として製作した、という
のは建前で連邦との提携事業プロジェクト・ロマニアにおける協力の
一環である。しかし他のPM派生機種と大きく異なる点はIT機能、
特に戦略型インターネットとTRAPAシステム(任意の目的にあわせた
出力調整機能)の組み合わせを搭載した宇宙世紀初のMSである点だ。
※I=Iordanescu M=Mobile Suit
※FIY=For Arena Iordanescu
※ステアウア=星
IM−01FAI ステアウア
頭頂高 16.2m
本体重量 7t
ジェネレータ出力 5010kw
スラスター総推力 81330kg
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
武装 ビームシールド2 頭部バルカン2 ビームファン2
ビームスマートガン2 ビームアロー(プリンセスアロー)
IT機能主要三種標準装備
サイド7「ロマニア皇国」における基幹産業の大黒柱、ヨルダネスク企業
グループがアンヘル卿の一人娘アレーナの専用機として製作した、という
のは建前で連邦との提携事業プロジェクト・ロマニアにおける協力の
一環である。しかし他のPM派生機種と大きく異なる点はIT機能、
特に戦略型インターネットとTRAPAシステム(任意の目的にあわせた
出力調整機能)の組み合わせを搭載した宇宙世紀初のMSである点だ。
※I=Iordanescu M=Mobile Suit
※FAI=For Arena Iordanescu
※ステアウア=星
584 :
1:2006/03/03(金) 15:56:52 ID:???
スペースコロニーサイド2「ソフィア」主戦力
ZMV−S99X ソル・コンティオ(MS
>>12ID:eemzxC9a氏原案)
SMS−S00 シュグナイド(MS
>>25 =32ID:eemzxC9a氏原案)
RAMA-Z―100 オシフィエンティム(MA
>>32氏原案 フリスト・ボネフ中佐専用機)
ZMG-S06X ソル・シャッコー(MS
>>69氏原案)
ZM-S09SC トムル(量産型MS
>>97氏原案)
MW544B-SC サンドージュ・ソフィアカスタム(MW
>>121氏原案)
RGM−109−SC7 ヘビーガン(ソフィア仕様 MS
>>143氏原案)
585 :
1:2006/03/03(金) 15:58:46 ID:???
RGM-122-SC2 シャベリン(ソフィア仕様 MS
>>144氏原案)
ZMG-S06X ソル・シャッコー(MS
>>183 ID:rQ/MxypT氏原案)
GRMS-Z9[DIT] ダイタロスガンダム(MS型要塞
>>262 ID:rQ/MxypT氏原案)
SOFIA-FF-04 イメンシア(MS型支援機
>>276ID:/CUw+lJd氏原案)
SOFIA-07 ハジ(量産型MS 俺原案)
SOFIA-08 レントウ・マジウゼ(MS 俺原案 アイア・コッカ中尉専用機)
ZMGX-099V ダンケルヴァイス(MS
>>299 ID:s0I2Jae8氏原案)
キャリバン(カリスト級巡洋艦
>>95氏原案)
コーディリアU(アマルテア級大型戦艦
>>95氏原案)
空母アリエル(アリエル級新造純空母
>>95・
>>121氏合作)
586 :
1:2006/03/03(金) 16:03:44 ID:???
全軍対応
ZM-S06S ゾロアット(MS
>>301氏原案 公式登場機)
RGM-109ヘビーガン(MS
>>143氏提案 公式登場機)
RGM-122ジャベリン(MS
>>144氏提案 公式登場機)
スペースコロニーサイド7「ロマニア皇国」+地球連邦軍主戦力
RM-01 プリンスガンダム(MS 俺
>>581原案 主人公機)
IM−01FAI ステアウア(MS 俺
>>583原案 アレーナ・ヨルダネスク専用機)
RM-02 チャウシェスク(MS 俺
>>580原案 シレジア・ファン・ホーヴェン強奪機)
(型番未定)PガンダムEG(エレガントゴージャス
>>96=
>>118氏原案)
587 :
1:2006/03/03(金) 16:07:40 ID:???
RGM-166 マジ・デウゼー(量産型MS 名前俺原案 設定
>>277氏原案)
RGM−166X ドラゴスティア(MS 名前俺原案 設定
>>277氏原案)
ブリュンヒルデ(エンドラ級巡洋艦
>>278氏原案)
アンネリーゼ(ムサイ級巡洋艦
>>278氏原案)
ドロテア(ムサイ級巡洋艦
>>278氏原案)
クラリッサ(ミサイル艦
>>278氏原案)
タルタロッサ(ミサイル艦
>>278氏原案)
エマヌエル(サラミス改級巡洋艦
>>280氏原案 連邦供与)
ディーデリッヒ(サラミス改級巡洋艦
>>280氏原案 連邦供与)
ハンニバル(マゼラン級特殊艦 280氏原案 連邦供与鹵獲艦)
RM-05 ジークフリード (次期量産期候補MS 282氏原案)
RM-06 ジークリンデ (次期量産機候補MS 282氏原案)
アマンダ(サラミス改級巡洋艦 283氏原案)
ダイアン(サラミス改級巡洋艦 283氏原案)
ヒルデブルク(ムサカ級巡洋艦 283氏原案)
RM-09−zh イグニショフ(MS 297ID:Y1WlY/kG氏原案)
フェレンツバロシュ(リーンホース級宇宙巡洋艦 俺原案)
588 :
1:2006/03/03(金) 16:09:38 ID:???
ハンニバル(マゼラン級特殊艦
>>280氏原案 連邦供与鹵獲艦)
RM-05 ジークフリード (次期量産期候補MS
>>282氏原案)
RM-06 ジークリンデ (次期量産機候補MS
>>282氏原案)
アマンダ(サラミス改級巡洋艦
>>283氏原案)
ダイアン(サラミス改級巡洋艦
>>283氏原案)
ヒルデブルク(ムサカ級巡洋艦
>>283氏原案)
RM-09−zh イグニショフ(MS
>>297ID:Y1WlY/kG氏原案)
フェレンツバロシュ(リーンホース級宇宙巡洋艦 俺
>>29原案)
ニコライ「はじめまして、フェレンツバロシュ艦長代理のニコライ・ピオトルです」
ウッソ「よろしく。代理、は無いんじゃないですか。既に連邦軍は、
ウーイッグでの貴方がたとの接触に失敗したのだから」
ニコライ「!何故それを・・・・」
ウッソ「ニュータイプだから、なんて口が裂けても言いませんよ。
懲り懲りですからね。ま、言っちゃえばソースは秘密です」
ニコライ「突然ですが、あの・・・」
ウッソ「リガ・ミリティアの支援ですか?もう話はつきましたよ」
ニコライ「へ?」
ウッソ「お互い、現在の連邦の怠慢ぶりに苦労してるもの同士ですから」
あのリガ・ミリティアを一言で動かせるなんて、やはりウッソ・エヴィンは
凄い人だ、と思ったが状況がそうさせたと解るだけの知恵はニコライに
残っていた。何よりついさっきMS戦を繰り広げたばかりだというのに
この男、息ひとつ乱しちゃいない。ブリッジのメンバーも「光の翼のウッソ」
を固唾を呑んで目に焼き付けようとしていた。
カミオンはスロバキア方面に展開していた部隊を呼び寄せ、その日の
内にFBを包囲・護衛できる体制を整えていた。総勢十両のカーゴトレーラが
FBを御輿のように担いで荒地を疾駆していく。
その間に破損した艦とMSの修理や物資の補給を行うのだ。
アレーナ「だーから言ったでしょう?わたくしの判断は正しかったことが
これで白日の下に証明されましたわね。ホホ」
シレジア「ケッ、ウッソさんの助けが無きゃ無理だったくせして・・・」
アンジェイ「なにをっ!お嬢様の英知は常に貴様ら下賎民を導くために
あるのだっ!恩を仇で返そうとなさるかっ!」
ノマノマ「まぁ、まぁ・・・」
イズモ「ウッソ・エヴィンたぁ、また超大物に出くわしちまったな」
機体を降りた二人とは反対方向に、ユウリは歩き出していた。そして
不思議な勘でウッソの動向を推理し探し当てたのだ。ウッソはちょうど
接舷されたカミオンのキャビン内に割り当てられた一室にいた。が、
部屋にはユウリより一足早く浅黒い肌の女性が入っていった。
シャクティ「ウッソ、どういうことなの?」
ウッソ「ごめん、って言っても話にはならないかな?ならないよね・・・でも
この戦力ならお腹の赤ちゃんも守りきれる自信はあるよ」
シャクティ「でも・・・」
ユウリは息を潜め、ドアの外側でその会話を聞いていた。
シャクティ「とにかく、私も一緒に行くわ」
ウッソ「ま、お互い言い出したら聞かないのは・・・ね」
長年連れ添って、既にお互いのことを十分解っている二人なのだ、と
ユウリは思った。そしてシャクティがドアを開けた。
ユウリ「あっ!」
シャクティ「・・・?あなたは?」
ユウリ「は、はじめまして。ユウリといいます。よろしくお願いします」
シャクティ「よろしく。私はシャクティ・カリン。じゃあね、ウッソ」
そう言ってシャクティは立ち去っていった。
突然現れ、明らかに聞き耳を立てていたと思われるだろう自分に全く怪訝な
表情を見せなかったシャクティに、むしろユウリが不可思議な印象を覚えた。
ウッソ「や、ユウリさん。俺に何か用かい?」
ユウリ「あ、あの・・紹介遅れました。ユウリ・スターリンです」
ウッソ「よろしく。ウッソ・エヴィンだ」
ユウリ「あの・・・単刀直入なんですけど、ウッソさんはどうやってガンダムに
乗ったんですか?」
ウッソ「君は?」
ユウリ「あたしは・・・ただ、周りの人を助けたくて、その場のノリで・・・」
ウッソ「ハッ、じゃ、俺と同じだよ。みんなそんなもんさ。でも一度乗ったら、
適性を見つけられれば逃げられない。それがガンダムなんだよ。他のMSとは
その名前の持つ重みが違うんだ」
ユウリ「じゃ、その重みを克服するためにはどうしたらいいんですか?」
ウッソ「・・・そうだな・・・一概には言えないけど・・・自分の中で守ろうとするものを
はっきりさせることだね。守る力は、壊そうとする力より強い。それは、男も
女も変わらないよ・・・いや、あるいは女の子の方が強いかも」
ユウリ「守りたいもの・・・」
ウッソ「ま、そんなに深く考えないほうがいい。話はそれだけ?俺はまた、
この後リガ・ミリティアの今のボスとニコライ艦長と大事な話があるから」
そう言って、ウッソは施錠をし未だ何やら考え込むユウリの前から去った。
そして、その後ろからオレンジ色の髪をくゆらせた少年が近付いてきた。
カルル「あんた、ユウリさん?Pガンダムのパイロット」
ユウリ「?え、ええ」
カルル「ぼ、俺はカルルマン・ドゥカートゥス。カルルって呼んでくれ。
突然だけど、君に頼みがあるんだ」
ユウリ「・・・なに?」
カルル「Pガンダムを父さん・・・ウッソ・エヴィンに譲らないか?」
ユウリ「え?」
カルル「俺、見たいんだよ。父さんが本当に本気で戦うところをさ。俺だって
あの時、ホワイトアークにいた。エンジェル・ハイロゥだっておぼろげに
覚えている。でも父さんが戦った記憶なんてほとんどないんだ。だから
農業に精を出す父さんなんて本当の姿じゃないって思ってた。事実、本当の
父さんじゃないしね・・・とにかく、周りから聞く話と本人がかけ離れててずっと
悩んでたんだ。でもようやくチャンスが来たんだよ。前のガンダムはもう動かなく
なっちゃってんだ。あのガンダムは連邦の最新鋭機だろ?父さんのほうが絶対
うまく扱えるし、それを間近で見れるんだ。俺が、本当にやりたいことを
見つけてその道に進める、絶好の機会が来たんだよ。おとついのような遊び
じゃない。本当の戦場のウッソ・エヴィンが見たいんだよ」
ユウリ「遊び?戦争を、遊びって言うの!?」
カルル「言い方が悪かったかな、俺は・・・」
シャーベット「カルル、ウォレン少佐が呼んでっぞ」
カルル「少佐が?なんで」
シャーベット「いや、何か今後に向けての大事な話だって」
カルル「ああ、わかったよ・・・とにかく!考えといてくれよな」
ユウリにも地球まで戦い抜いてきたプライドがあったし、その発露にカルルが
一瞬気後れしたのだ。何よりゲリラ組織という性格上、同世代の女の子と接触する
機会の少なかったカルルはユウリに会って少しドギマギしていた。
ニコライ「テルアビヴ、ですか?」
ウッソ「そう、イスラエルのね・・・」
ウォレン「ここにはセント・ジョセフと密に連携しているリガ・ミリティアの
基地があるんだ。カリーンもベチエンもこっぴどくやられてるし、何より
連邦の管制下に入っちゃったからね。確実に貴艦を宇宙へ送り出せるところと
言ったら、このテルアビヴしかないよ」
ニコライ「選択の余地は無いようですね」
ウォレン「ま、そのテルアビヴ自体、ウッソの協力で月のセント・ジョセフと
提携関係を結んだんだけどね」
ウッソ「ハッ、やめろよウォレン」
ニコライ「あなたはどういう方なのですか?」
ウッソ「んー、まぁ旧世紀の中国で言えばケ小平ってとこかな?少し違うか。
金も出せないし手も出さないけど、口は出すんだよ」
スージィ「それだけの力がありますから」
ウォレン「ところで、マルチナさんとエリシャから連絡はあったのか?」
シャーベット「もう数週間、らしいです。議題が詰まってると」
シレジア「誰っすか、それ?」
アレーナ「リガ・ミリティアが派遣しているヘキサゴナーレと連邦議会への
特使ですわね、多分」
アイア「まったく・・・!何で我々がこんな僻地に来なければならんのだ」
ジェニファ「うは♪何か体が重いよ♪」
アイア「しかし、与えられた任務を全うすれば道は開ける・・・少なくとも
フリスト中佐、件の作戦を見事に成功させたのはさすがだな」
ジェニファ「男の中の男♪」
アイア「・・・かどうかはともかく、連中はリガ・ミリティアに合流したようだ。
下手に補給と修理を済ませられて、せっかく与えたダメージが無駄になっては
中佐に無礼というもの。打つなら早目がいい」
ジェニファ「だね♪」
大気圏に突入したシュメンを、FBがキャッチできるはずもなかった。何しろ
ここ数日ウーイッグで受けたアンブッシュから退避しつつ補修を行って宇宙での
敵のことなど忘れていたのだ。が、アイアも言ったようにこの段階での
バトンタッチはFBとリガ・ミリティアのクルーに余裕を与えてしまうことになった。
アイア「アイア・コッカ、レントウ・マジューゼ、出るぞ!」
ジェニファ「ジェニファ・ジェレフ♪ゲドラフinコインラッド出るよ♪」
ペトレスク「艦長!十時の方向に機影です!識別信号、白・緑・赤!」
ニコライ「ウォレン少佐、ガンダムチームの修理状況は?!」
ウォレン「大丈夫だとは思うけど・・・万全を期してこっちのMS隊を」
ウッソ「だね!」
スージィ「シャーベット、ヘキサ前機に出撃準備を!」
シャーベット「OK! ・・・・あれっ、カルルは!?」
カルルはブリッジクルーの視線がズレた瞬間に、まるで陸上選手のスタートの
ようにMS格納庫に向けて走り出していた。そして見慣れない少年を部外者と
認定したメカニックマン達を振り切り、Pガンダムに乗り込んだ!
カルル「・・・!?なんだ、ウンともスンとも言わないぞ・・・クソッ俺も
ニュータイプなら・・・!」
運良く、ユウリが置きっ放しにしておいたケータイを作動機と判断したカルルは
適当な推測で次々にボタンを押し、ついにはPガンダムを起動させてしまった。
そして強引にMSデッキから出ると、前方には既にレントウとコインラッド
が接近してきていた。
カルル「ここまで出来たんだ、やれないことはないさ!」
しかし現実は非情だった。と、いうよりユウリのだらしない性格に復讐を
されたというべきか。納得いかないことがあればシレジアやアレーナに少しでも
追いつこうとコクピットで寝泊りすることも多いユウリはそこら中に漫画や
ノート、飲食物のゴミを散らかしっぱなし。さらにケータイも操縦レバーに
付けたままで前回任務におけるTRAPA内容がそのまま残っていたのだ。
次々、眼前の目標と矛盾して表示されるガイダンスにカルルは混乱する。
カルル「何だ、何だ?こりゃあ・・・っていう以前に、これが女のコクピットかよ!」
ガシッ!!!
威勢良く艦橋に出てきたPガンダムにレントウのライフルが炸裂した!
アイア「ん・・・?何だ、あいつ・・・変だな。いつもと違うようだ」
ジェニファ「みたいだね♪」
しかし二人は戦闘マニアではない。課せられた任務が不本意であるとわかっていれば
一刻も早く地球に戻りたかった。自分達が眼前の目標を少しでも引き付けておく
ことが、フリスト・ボネフ中佐の次なる目的につながるのだ。が、東欧を手中に
収めると言っておきながら南下する彼らを未だ本気で叩けないことにアイアは
苛立っていた。
クッフ「Pガンダムだ!カルルがやってんのか!?」
ルペスク「そのようです!援護のMS隊を出してください、どうぞ!」
ウッソ「まったく・・・!」
ニコライ「シレジア、アレーナ、ノマノマは各機で命令あるまで待機!
イズモはマジ・デウゼーでリガ・ミリティアのヘキサ隊と連携してみてくれ!
それから、ユウリ!あれ程ケータイをコクピットに置きっ放すなと言ったろ!」
ユウリ「は、はい・・・すいません!」
しかし、強大な力を誇るアイアとジェニファの黄金タッグにヘキサもマジも
次々に落とされ後退を余儀なくされていく。何しろあのエンジェル・ハイロゥ
攻防戦を最後まで戦い抜いた二人なのだ。若手が多い両軍には荷が重かった。
と、その時一機のヘビーガンが二機の間に突っ込んで行った。そして僅かな
タイムラグを利用してヒット&アウェイを繰り返し他のMSの攻撃する
スペースを作っていく。
イズモ「上手いな、さすがに・・・・!」
その間にユウリは必死の思いで艦橋に伏したPガンダムに乗り込んだ。
カルル「うっ、くっ、手を出すな!アイツたちは俺がやる!」
ユウリ「無理しないで・・・ユウリ、Pガンダム出ます!」
シレジア「オッケイ!シレジア・ファン・ホーヴェン、チャウシェスク出るよ!」
アレーナ「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわ!」
ノマノマ「ノマノマ・イェイ、ドラゴスティア出ます!」
ニコライ「待てっ・・・くっ、まぁ、実戦で慣らすほか無いか・・・」
ウォレン「そういうものですよ」
やはり各機とも本調子ではなかったが、それでもヘビーガンを駆るウッソの
リーダーシップでそれぞれが持てる最大限の力を発揮できていた。
序盤は圧倒的だったレントウとコインラッドも徐々に押されていく。
ユウリ「よし、二人とも!あれをやろう!」
シレジア「オッケイ待ってました!」
アレーナ「そうね、ウッソさんにイイとこ見せなくちゃ、ですわね!」
ノマノマ「よっしゃ!じゃ、俺は各機に退避信号を!」
ウッソ「? 撤退しろというの?」
ウッソはドラゴスティアから送られたメールと、一箇所に集まった
Pガンダム、チャウシェスク、ステアウアを凝視していた。
ウッソ「何する気なんだ・・・」
最後に残ったウッソのヘビーガンが回避機動を取ったその瞬間!
ユウリ「プリンセスカノン!」
シレジア「プリンセスブレード!!」
アレーナ「プリンセスアロー!!!」
剣圧とメガ粒子砲がビームアローに溶け混ざり、猛烈な推進力を帯びて
レントウとコインラッドに迫る。過去の経験から、これは避けた方が無難だと
考えたアイアとジェニファは、その前にもラゲーンから連絡を受けていた。
ウッソ「・・・すごいな。ロマニアのパイロットは・・・」
バキィッ!!!!!!!!!!!!
ウッソの鉄拳を受けてカルルが壁に吹き飛んだ。
ウォレン「やめろよ、ウッソ・・・この年頃にはよくあることじゃないか」
ウッソ「いや、初めからよく言いか聞かせておかなけりゃ、体に浸透しない
ものなんだ。俺もそうだった・・・」
カルル「ふん、よく言うよ。これまでと矛盾してるね。これで僕が処罰を
受ければあなたたちの希望通りにカミオンから追い出せるのに。それとも
テルアビヴに向かうからして教育方針変更かい?ムカつくんだよ・・・子供が
MSに乗るのがいけないってんなら、父さんの頃はどうなるんだ、え?
シャーベットはどうなる。他所の子は関係ないってことかよ」
ウッソ「違う・・・シャーベットはあんなに組織に適合できてるのに、どうして
お前は・・・」
それは自分の胸に聞いてみろ、とカルルの喉まで出掛かったときにクッフの
大声が響いた。
クッフ「ラゲーン基地から入電!ヨーロッパ・・・いや、全地球圏に向けて!」
ウォレン「ラゲーン?ラゲーンって、何の基地だ?」
クッフ「い、いや・・・わかりません」
「我々は、ベスパだということだ。ガチ党の、イエロージャケットだということだ。
ここに一人の女がいる。月のセント・ジョセフで、我々スペースノイドの
希求する悲願を邪魔せんと、姑息に動き回っていたリガ・ミリティアの
マーベット・イノエである。かつてザンスカール帝国においてフォンセ・カガチ宰相は
おっしゃられた。ギロチンで落とされた者の命、人生、尊厳は我々が未来に
向かって歩みだすための橋頭堡だと。ならば、再びその金言を享受しよう
ではないか!」
ほとんど全ての人間が、ジャックされたテレビ放送を見ていた。
そして、男の合図によってギロチンの刃が下ろされた・・・・
彼はマーベットの生首を拾うと、力強く言い放った。
「ベスパがラゲーンに帰ってきたぞ!」
ブラチスラバ、グダニスク、ブダペスト、オストラバ、コシツェ・・・とにかく
あらゆる周辺都市からあっという間に残留ベスパ兵が集まってきた。
シャーベット「う、う、うわあああああああああああああああ!!!!!」
「我々は十四年待ったのだ。あえて言おう、ネオ・ザンスカールであると!」
ウッソ「クロノクル・・・アシャー・・・・・・・?」
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ノマノマ 矢尾一樹
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ウッソ 阪口大助 クッフ 島俊介
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
シャクティ 黒田由美 スージィ こおろぎさとみ
ウォレン 松本梨香 FBクルー 津田健次郎
カルルマン くまいもとこ 川本成
シャーベット 水橋かおり アイア 折笠愛
クロノクル 檀臣幸 ジェニファ 緒方恵美
アンジェイ 茶風林
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
美濃部庄吉 武田信玄 砂糖雄図 為我井克美
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
成瀬翔 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
藤井真紀 甲斐借家 只野和子 伊藤郁子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
釜多大儒 西村誠芳 牟田光 金山明博
道教陰陽 北崎拓 安藤正弘 愛野聖名子
仏曼荼羅 鳥山飽田 吉田昭美 富野井伊子
釈迦解脱 今敏 小野塚香 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 シド・ヴィシャス デジタル撮影 コナミ
セックス・ピストルズ サントリー
デジタル彩色 リンゴ・スター コカ・コーラ
ジョージ・ハリスン 楽天
色指定 ミック・ジャガー 日本テレビ
読売新聞
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない
編集 青葉幸弘 制作進行 戸川健太
録音 バジーリオ 美術進行 広山望
音響効果 デジマール 仕上 東芝エンタテイメント
選曲 井伊尾和則 美術 ポニーキャニオン
記録 富沢清太郎
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 川崎ヒロユキ 演出 斧谷稔
作画監督 為我井克美 絵コンテ 斧谷稔
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「リガ・ミリティアは指導者を失った。その分、自分が引っ張らなきゃと
思うほど、ウォレンさんは焦ってしまうから、南北で挟まれていた事に後で
気付くしかなかった。カルル君も、シャーベット君も、ウッソさんも、みんなが
焦りや怒りを顔に出すまいと頑張るなら、あたしもそれを学ぶしかない。
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ブダペスト奪回
ガンプリは、みんなで見てね!
アンケート取ります。
1.あなたが一番好きなキャラクターと一番嫌いなキャラクターは?
2.ここまでで一番面白いと思った、一番つまらないと思った話・回は?
3.一番惹かれたメカ・メカの名前は?
4.女の子が主人公、という設定は十分生かしきれていると思うか?
5.矛盾している、おかしいと思う設定は?
6.今後のストーリーに期待することは?
今回は所見です。
ひととおり見て、キャラクターのノリがちょっとZZっぽくてどうも…。
でも、頑張って下さい。
多分面白くなれそうな予感。
じゃあまず
>>492-493,581
…んーと
一般に普及して8年経っているようだけど最新技術って変な感じだな。
既存のMSにも搭載できそうな描写だが、
結局、その「MS OFFICE」って『OS』をつかえば「SWW」が使えるってことか?
しかも連邦が一番の得意先であろうアナハイム製かつ
世間一般に普及してるのに連邦が導入しなかった理由はなんだ?
「TRAPAシステム」は「SWW」ありきの機能ってことのようだがドラゴスティアの設定が変にならないか?
上記のなかで矛盾点は
・「TRAPAシステム」とドラゴスティアの設定
・「SWW」等の技術が最新なのに8年前からあり普及していること
説明不足は
・「MS OFFICE」を既存のMSに搭載しない(できない)理由
・「SWW」等の技術を連邦が導入しない理由
主人公達の行動目的がいまいちわからん
ロマニアを出たのはソフィア襲撃のため
FBとPガン等のプロジェクトロマニアの成果物を連邦に届けるためと
避難民の疎開のためだよな
月に行ったのは、上記を協議するため&補給のようだ
では、地球に行く理由はなんだ?
月でもロンデニオンでも連邦がいるはずだ。地球に降りる必然が感じられん。
ちなみに
>>348 にあるように地球行きが月に着く前に既に決定している
つまり、ロマニアを出た時点で地球行きが決定されていたのか?
説明キボンヌ
ウッソたちがまるで別人。
ウォレンがリガミリティアで活動するかな?
スージィが(ry
エリシャが(ry
マルチナが(ry
オレガン大いに結構だけど、元の映像作品のキャラの人格やなんかが
(いくら年月が経っていると言っても)まるきり繋がらないのはどうかと思うけど。
元作品ちゃんと見てるのかな。VGが好きで好きで何十回となく見ている者としては
その辺がすごく違和感ありあり。
クランスキー姉妹なんてまずあの後リガミリティアとかに参加しそうにないと思うんだけど。
あんまりウッソ達とからめすぎるのはどうかと思いました。
なんていうか知名度のある既存のキャラとこのスレだけの
オリキャラじゃあやっぱちょっと後者が喰われちゃうかなって。
617 :
1:2006/03/07(火) 18:26:55 ID:???
>>612 よくぞ言ってくれた。実は俺はZZが好きなんだ。ガンプリは「女児に見てもらえる
ガンダム」って発想からスタートしたので、序盤の脚本陣の苦労とかわかるんだよね。
ていうか、キャラに関する評論をしてくれたのは貴方が最初かも。
V=Z ガンプリ=ZZって考えてくれても一向に構わないんだけどね
>>613、614
SWWとMS OFFICE二つそろってようやく当たり前のビジネスマンて感じだ。
連邦が導入しなかった理由は二つあって、一つは誰かが考えてくれたように
連邦が腐敗してるから、とMSの民生品化を視野に入れた商品だから。戦略型の
インターネットとして利用されるのはその後。
それとTRAPAはSWWなしでも搭載できるが、ネットで調べてレポートを書くか、
図書室で調べるかの違いだな。第十二話の戦闘あたりに詳しく出てるが、
SWWとTARAPAセットなら検索結果が任務遂行に有利な出力調整に反映される。
TRAPAのみだといちいち自分で調べなきゃいけないので面倒くさい。
地球に降りる必然性は、君が既に説明してくれてる。ただ避難民の疎開とかが
絡んでニコライも悩んでいたってこと。
>>615 俺はVは三回どおり見たんだが、やっぱ何十回も見てるとトマーシュの元ネタが
チェコの哲学者・政治家だとかカテジナの元ネタがプラハの聖教会だとかも
当然のように知ってるのか?
>>616 そこで、カルルやシャーベットのように中間に位置するキャラを入れバランス取る訳さ。
ザンスカールに潜入したとき、牢獄で母親のように縋らせてもらった。
スペシャルだと言われた。お腹の赤ちゃんが、温かくて・・・母親とも
姉とも違う感覚でありながら一緒に死線を潜り抜けてきたマーベットの生首が
現実の物体とは思えなくて、今でも夢だと思いたがっている。何よりあの
ギプスで首をぐるぐる巻きにした赤髪の男がクロノクル・アシャーであることは
間違いないのだ。
整理できないあらゆる思いが渦巻いて、ウッソはいつもより早く目覚めた。
ウッソ「シャクティ、起きてるかい?」
シャクティ「う、ん・・・ウッソ?」
ウッソ「起こしちゃった?」
シャクティ「いいえ・・・」
ウッソ「ごめん。巻き込んじゃって・・・」
シャクティ「いいのよ、ウッソ」
ウッソ「でも、君はぼ・・・俺よりずっと」
シャクティ「おじ様のこと?気にしていないわ」
ウッソ「でもあれがクロノクルだってことは事実だと思う。それとセント・ジョセフ・・・
カレルも捕まったんだろうか?ヘキサゴナーレや連邦のエリシャさん達は無事なのか・・・」
ユウリは初めてギロチンで人間の首が飛ぶ光景を見たのだ。シレジアも、
アレーナも、一言も交わせずその日を終えた。自分だって少しは強くなったと
思えていたのに、今度は他人の痛みがわかってしまうから、いやわからない
事がかえって怖くなった。だからこんな時はウッソ達にかける言葉も無いと
思うのに、人の死を乗り越える方法を聞きたくてまたウッソに会いにきてしまう。
ユウリ「ウッソさん、おはようございます。ユウリです。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユウリ「?」
ウッソ「あ、ああ、ちょっと待って。ほら、シャクティ・・・・」
ユウリ「なんだろ・・・・」
ウッソ「ごめんね。何だい?」
昨日、リガ・ミリティアのリーダーが殺されたのにこんなに自然に自分に
接してくれるウッソはやはり凄い人だと思い、やはりこの人ならば自分に
的確なアドバイスをしてくれると、話を切り出そうと思ったその時、
意外なものが沈痛な空気を破った。
ハロ「ハロ、ハロ。ウッソ、ゲンキカ」
ハロがユウリの後をくっついて、耳をパタつかせながら床をポヨン、ポヨン
と弾んできた。
ウッソ「ハロ!・・・・・・・・・・・・いや、待てよ」
ユウリ「あ、そうだ。忘れていた。これひょっとしてウッソさんのもの
じゃないかと思っていたんです。祭りの景品なんですけど、ウッソって
言ったんです。最初に・・・」
ウッソ「今も言ったよ」
ユウリ「あ、あれ?えっ・・・」
シャクティ「ハロ!ハロなの?!」
ウッソ「シャクティ」
シャクティ「本物よ。見間違うはず無いもの。ブラチスラバにちょっと
日帰りで旅行に行ったとき、いなくなっちゃってウッソもカルルも
ずっと探すといって聞かなかったじゃない。どこへ行ったと思えば・・・」
ウッソ「いいよ、これ、ユウリ君にあげるよ」
ユウリ「えっ!?」
シャクティ「いいの?ウッソ」
ウッソ「ああ。こいつ、こう見えて役に立つんだ。今度色々教えてあげる」
ユウリ「でも・・・」
シャクティ「受け取りなさい、ウッソって言い出すと聞かないところ、あるのよ」
ユウリ「・・・・はい。ありがたく、いただきます」
その三人のやり取りを、通路の影からカルルが苦々しく見つめていた。
フリスト「やあ久しいなアイア中尉。首尾はどうかね」
アイア「どうも、こうも・・・中佐に愚痴をこぼすわけではありませんが、
できうる限り連動した艦隊行動をとる必要性はあったように思えます。
中佐達がウーイッグを制圧した段取りは見事です。が、わずかな時間差で
あの賢しい小娘たちの艦をリガ・ミリティアに合流させてしまいました」
フリスト「全ては想定の範囲内だよ中尉。そういう事態を見越して、
コソヴォにダイタロスを配置したんじゃないか。そこで今後の作戦指示だ。
保有する九割の戦力でコソヴォ自治区に防壁を展開。もちろんポドゴリツァにて
待ってくれているオビリッチとも連携してな。そして君とジェニファ大尉は
すぐさまモンテネグロでピアスを回収してほしい」
アイア「スーパーサイコ研究所・・・ですか」
フリスト「懐かしい響きだろうアイア中尉。少なくとも我々は人体実験の
材料にされなくてよかったよ。が、豚は彼との再会を心待ちにしてるようだ」
アイア「さかりのついた倒錯豚は厄介ですね」
フリスト「まったくだよ」
オビリッチとは、中世におけるセルビア軍とオスマン・トルコの戦いで
敵軍の将の首を切り落としたセルビア史に残る伝説的勇者の名である。
リガ・ミリティアが表のレジスタンスならオビリッチは裏だ。彼らは
テロ集団として闇の武器市場の潤滑油となり、「いい子ちゃん」の
リガ・ミリティアに奇襲をかけようとコソヴォで待ち構えているのである。
コソヴォは再びアルバニア人の手から奪われた。そして彼らの協力で
連邦から「表向き」奪取したダイタロスガンダムをちらつかせ、ソフィアは
モンテネグロにスーパーサイコ研究所を建設したのである。これで、
多民族国家セルビア・モンテグロ(旧ユーゴスラビア)の底辺は封鎖
され、あとは北部のヴォイヴォディナ自治区だけである。
ユウリとウッソの活躍でカルルの暴走は止められたとはいえ、先日の
会戦は単にアイアとジェニファの時間稼ぎでしかない。連携の構築と
補給修理に時間がかかっているFBとカミオンを尻目にシュメンは既に
ブダペストを制圧していたのだ。ヴォイヴォディナ自治区はハンガリーに
接しハンガリー人の占める割合が高い地域である。包囲網は完成しつつあった。
ドミトレスク「ハンガリー内務省より入電!リガ・ミリティアのカミオン部隊は
国境にて静止されたし」
ニコライ「何、どういうことだ」
ドミトレスク「読み上げます。ブダペスト並びにハンガリー国内の主要都市は
ソフィアに占拠された模様!これ以上の接近は貴軍の危険を意味する」
ニコライ「クソッ手間取りすぎたが・・・」
ウォレン「仕方ないですよ中尉。その代わりブダペストを奪回できるだけの
戦力は整いました」
スージィ「本当?」
ウッソ「ああ、ハンガリーはああ見えて中央集権型の性格が強い。ブダペストを
奪回できれば、あとは各都市の蜂起を期待できるよ」
アレーナ「そうでしょうか・・・・・・・・・・」
シャーベット「ん、何だ?」
アレーナ「ソフィアのブダペスト制圧には、何かもっと他の目的がある気もしますわ」
シレジア「目的って、何だよ」
アレーナ「それは・・・・そこまではわからないわ」
カルル「わからないって?ウチにはウチでこの地域を知り尽くした利点が
あるんだ。世話になってる立場で勝手に口を出さないでもらいたいな」
ノマノマ「オイ、何だよその言い方・・・・」
イズモ「そうだ!ウチにだってウチのやり方があるぜ。アレーナは参謀だからな」
アンジェイ「そうですぞ!アレーナ様は常に戦局を俯瞰できるお方!」
フェレンツバロシュのブリッジは騒然としていた。
ウッソ「よし、できるだけ早いほうがいい。よしんばここで疲弊しても
アレーナ君の読みを俺なりに解釈させてもらえれば、彼らはハンガリー制圧に
全戦力を使っちゃいない。十分やれるさ」
シャーベット「そうか、連中の狙いはバルカン・・・・・!」
ウォレン「らしいね。だからやれる。MS隊、カミオンに連動して動け!」
ニコライ「よし、俺達も出すぞ!」
FBのマジ・デウゼー隊、ガンダムチーム、リガ・ミリティアのヘキサ隊が
展開し数時間でブダペスト市内に着くと、対空砲火が飛んできた!
ウォレン「こちらも迎撃!上空のFBを援護せよ!」
地上は地上で、空中は空中で。相手にFBの修理状況がわかっていなかった、と
言うよりウーイッグやブダペストへの先回りに集中しすぎていたせいで
この連携攻撃は思いのほか上手くいった。ブダペスト各所から展開してくる
ハジやトムル、シュグナイドの編隊も次々に撃墜されていく。
ウッソ「ヘキサ一番機、ウッソ・エヴィン出ます!」
シャーベット「シャーベット・イノエ、ヘキサ二番機出ます!」
ウッソ「シャーベット、カルルが見ているからな。一丁、MS戦のお手本て
やつを見せてやるんだ」
シャーベット「やっぱり、ウッソさんはカルルをMSに乗せる気なんですか?」
ウッソ「まだわからないけど、そうならなことを願うよ。それより、大丈夫か?」
聞いて、ウッソはしまったと思った。シャーベットは母親の死を目の当たりにして
動揺していないはずが無いのに、ミーティングに参加した。だから特別、何の
声もかけなかったのに、思い出させてしまったろうか?
シャーベット「大丈夫ですよ、ウッソさん。戦争なんだから人が死ぬのは当然です。
それがたまたま今回は母さんだった、なんて割り切れはしないし、彼らに
対する憎しみも消せそうに無い。けどあの娘達が来て負けてられないって思う
気持ちも事実なんです」
ウッソ「そうだな。その気持ちは大事だ」
ハンガリー軍は賢かった。敗走を装ってブダペスト郊外の各都市に残存戦力を
残しておいたのだ。MS「ゲラ」、「ダルダイ」、「プスカシュ」が次々に
発進しFBやカミオンと連携してソフィアのMS群を撃墜していく。
ウッソ「思ったより高性能だな、ハンガリーのMSは・・・!」
ユウリ「ウッソさん、そちらの首尾は!?」
ウッソ「ああ、中央省庁周辺はもう攻略できそうだ。住宅街は?」
シレジア「まだ時間かかりそうっス!少し援護出してください!」
ニコライ「ブリッジだ!こっちにも助けを!」
ノマノマ「どうしたんすか?!」
アンジェイ「アレーナ様、聞こえますかーーーーー!?後もう少しで郊外の
住宅地に援護出せますぞーーーーーーーーーーー!!!」
アンジェイはどこから持ってきたのか、日本の祭りで使うような大太鼓を
叩いてクルーを鼓舞しアレーナを応援しているつもりになっているらしい。
アレーナ「やれ、やれ・・・・・・・・・」
ニコライ「アンジェイ老、とりあえず市民にアナウンスを!」
アンジェイ「了解、これですな!!」
瞬間、FBから主砲が放たれた!運良く敵のMS隊を駆逐することができたが、
ニコライ以下ブリッジクルーからはため息が漏れた。
ニコライ「とにかくっ!そこで大人しく見学してて頂きましょう!」
あらかた中央省庁を奪回したウッソらヘキサ隊は均等に散開して苦戦している
区域の援護に回った。やはりFBのMS隊に比べてリガ・ミリティアは仕事が速い。
ウッソ「ん?」
ウッソは眼下に一人の女性を視認した。既に多くの市民がソフィアに占拠されていた
シェルターやカミオンに一時収容されているのに、明らかに逆方向に向かっている。
これは危険だと感じたウッソはヘキサをその場に下ろすと、女性は衝撃で
地面にへたりこんでしまった。
ウッソ「お怪我はありませんか」
「ええ、だ、大丈夫です・・・・・・・・・」
女性はフードで顔をすっぽりと覆い隠しており、表情は読めない。年の頃は
三十歳前後といったところだろうか・・・・肩から降りた鮮やかなブロンドと豊満な
スタイル。が、今のウッソにはそんなものに見蕩(みと)れている余裕も無い。
ユウリ「ウッソさん、聞こえますか。どうやらアイア・コッカはいないようです」
ウッソ「アイアって、ベスパの女豹の?すごいな、君達はあんなのと戦って
いたのか・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・アイア?」
ウッソ「?どうかしましたか、お嬢さん」
「いえ、ね、昔、そんな名前を聞いたような気もしたんです」
ウッソ「やめたほうがいいです。ソフィアの軍人ですよ」
「知っています。多分、ここにはもういません」
ウッソ「え?」
「南に・・・・・・・・・・向かっています。それだけじゃない。わたしの知っている気配が
たくさん近付いてくるんです」
ウッソ「・・・・・・・・・・・・・」
「今も、この近くに・・・・」
ウッソ「ひょっとして、目が見えないんですか?」
「・・・・・・・・・・・ええ、前の戦争で」
ウッソ「それは大変だ。とにかく僕らのところに来てください。とても今の
ブダペストで帰るところを探すのは大変ですよ」
「それは・・・・・・出来ません。わたしはもうずっと、このブダペストで働いて
いるものですから。ソフィアが来て、連邦の駐留軍もお出でになるでしょう?
そしたら、もっと」
ウッソ「軍人さんがいないとできない仕事なんですか?」
「ええ、因果な仕事です。このハンガリーという国は、目の見えない女性に対して
そんなにいい仕事をくれるほど甘くはありませんでした」
ウッソ「以前はどこに住んでいたのです」
「ウーイッグです。綺麗な町でした。あの聖教会も、カレル橋も、バーツラフ広場も
壊されてしまったんですってね?寂しい限りです。でも、わたしにとってあまり
良い思い出はなかったので・・・・。観光地って、そういうものでしょう?観光客は
古い建物や川を見て、こんな素晴らしい町に暮らしているなんて羨ましい、と
言うけれど実際に暮らしている人間が持つ感情なんて、どこにいても変わらないのに」
ウッソ「そう・・・ですね、そう思います」
話し込んでいるうち、ウッソは何かとんでもない考えが頭をもたげてきた。
それを振り払おうと必死で何か別のことを考える。この女性をカミオンに連れて
いくことはできないと悟った。それは彼女の今の生き方を受容し、その上で
せっかく忘れた自分の過去を過去のまま保存する最良の妥協であるから。
ウッソ「じゃ・・・お大事に」
シャクティはカミオンの中で、二人の会話を感じていた。
あれから14年も経っているのに、ウッソは未だに彼女の前では13才なのだと
わかって、泣いた。カルルは不思議そうな顔しかできなかった。
数時間後、ウォレン少佐からマスコミ向けにブダペスト解放宣言が出された。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ノマノマ 矢尾一樹
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ウッソ 阪口大助 ウォレン 松本梨香
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
シャクティ 黒田由美 スージィ こおろぎさとみ
カルルマン くまいもとこ 女性 渡辺久美子
シャーベット 水橋かおり アイア 折笠愛
アンジェイ 茶風林 フリスト 関俊彦
ハロ 小山まみ ドミトレスク 津田健次郎
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
美濃部庄吉 武田信玄 砂糖雄図 中嶋敦子
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
成瀬翔 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
藤井真紀 甲斐借家 只野和子 伊藤郁子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
釜多大儒 西村誠芳 牟田光 金山明博
道教陰陽 北崎拓 安藤正弘 愛野聖名子
仏曼荼羅 鳥山飽田 吉田昭美 富野井伊子
釈迦解脱 今敏 小野塚香 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 シド・ヴィシャス デジタル撮影 大橋正弘
セックス・ピストルズ 金沢芯
デジタル彩色 リンゴ・スター 高木良成
ジョージ・ハリスン 柳沢正行
色指定 ミック・ジャガー 藤田康成
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない
編集 青葉幸弘 制作進行 玉野順
録音 バジーリオ 美術進行 片岡正弘
音響効果 デジマール 仕上 玖波正友
選曲 井伊尾和則 美術 平本一樹
記録 富沢清太郎
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 岡村天斎 演出 植竹須美男
作画監督 中嶋敦子 絵コンテ まついひとゆき
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「うーーーーーーーーーーん・・・・・・・・あたしはバイクとか、男の子の
ロマンってちょっと苦手なんだよねぇ・・・・・旧世紀のバイク乗りの魂を受け継ぐ
とか、ガッダール隊とか言われてもワケわかんないよぉ・・・でも、テルアビヴまで
まだまだ長い道のり。立ちはだかる敵とは、戦わなきゃ!
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
レンダ・デ・パロマ
ガンプリは、みんなで見てね!
アンケート取ります。
1.あなたが一番好きなキャラクターと一番嫌いなキャラクターは?
2.ここまでで一番面白いと思った、一番つまらないと思った話・回は?
3.一番惹かれたメカ・メカの名前は?
4.女の子が主人公、という設定は十分生かしきれていると思うか?
5.矛盾している、おかしいと思う設定は?
6.今後のストーリーに期待することは?
640 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/07(火) 22:44:10 ID:WW7N91b1
リーリズィヒヴェルト
所属国・部隊 不明
形式番号 不明
全長 暫定3km以上
重量 不明
ジェネレータ出力 85000kwh×50、100000kwh×1
他、検索不可能な出力系多数、
武装
メガドライブビーム砲×10、戦略ミノフスキー粒子照射システム×1
単位相エネルギー砲×20、パラサイトビット(敵機体に寄生し、自軍とする)×100
アームドビット(マニピュレータを装備し、敵の武装を奪取し装備することが出来る)×200
G−サイコミュ(MS型のビット兵器とでもいうべきもの、ビームキャノン、ビームソード、イクシードミサイル)×60
努級メガビームソード×4、ミノフスキーT(タウ)フォースジェネレータ
ビームラム兼メガビームシールド×2、巡航熱核ミサイル×90
ハイパーメガ粒子砲×1000
ソフィアの資源採掘船が土星の衛星エンセラダス
に莫大な熱量の反応があり、調査しその熱源であった
詳細不明の巨大機動兵器
641 :
615:2006/03/08(水) 12:15:36 ID:???
>>617 ( ゚Д゚)ポカーン
キャラの個性とそんなトリビアに何の関連性があるの?
コチラは実際の映像作品を見て受けた印象から、
「このキャラはそういう人物じゃないんじゃ?」と言っているだけなのだけど。
特定作品のキャラクターをいじるなら、特定作品のファンにも気を遣っていただけると
ありがたい。それだけの話です。
取りあえず、これ以上はスレ荒らし&汚しになってしまうのでやめておきます。
642 :
1:2006/03/08(水) 17:34:07 ID:???
>>641 言い方が挑発っぽかったかな?ごめんね。Vが好きでも、そのイメージを
堅守したいと思う人、自分なりにアレンジしたい人といるのさ。
>>640 採用。
このスレも一ヶ月以上続いて新規の読者が増えたのかな?もう一度確認して
おくが、本スレでは「女の子が主人公」「夕方六時放送の女児向けアニメの小説版」
という部分さえ念頭に入れれば基本的にすべてのアイディアが採用される。
つまり、不満があればそれを修正する権利が全ての参加者にあるわけです。
クロノクル「久しぶりだなフリスト・ボネフ中佐」
フリスト「中佐と呼んでくれますか、恐縮です」
クロノクル「いや、なに・・・私は君たちの軍に、居候している身だ。
ソフィアがザンスカールの残存戦力を保護してくれなくば、本国の
者達ともども連邦の平和維持軍によって裁かれていたろうな」
フリスト「現在の我が軍は、ソフィアの・・・といっても大半はベスパの
ノウハウで維持されている部隊と総帥に率いられたザンスカールの
生き残りを組み合わせた極めて不安定なものです。ゴッズ大佐と、私で
前線を何とか回すのは苦しかったですよ。これからは人様の敷居などと
気にせず、総帥に如何なくリーダーシップを発揮していただきたい」
クロノクル「いや・・・・そう言ってくれるとありがたいが、アイア・コッカや
ジェニファ・ジェレフも元気かね?」
フリスト「ええ、リリア・ストイチコフも生きています」
クロノクル「フフッ、相変わらずMSに篭っているのか?」
フリスト「あれは世界が滅ぼうが男が言い寄ろうが、そういう女です」
ウーイッグ、ラゲーンとチェコ国内の主要な拠点を制圧したソフィアと
ネオ・ザンスカールは地球の静止衛星軌道にて合流していた。現在、
東ヨーロッパに残ったのはシュメンのみである。
ストライカー「本物です!カレル・マサリク大尉の声です!」
ウォレン「代われ!」
ウォレンはストライカーを押し退けて受話器を握った。
ウォレン「大丈夫なのか?生きているんだな?」
カレル「ええ、これから発光信号出します。間もなくヴォイヴォディナ
上空に到達するはずです。ハンガリーで交戦中だって情報は、聞いて
いたんですよ」
ウォレン「・・・・・・・・よかった・・・・・・!」
カレル「すいません・・・・マーベットさんを・・・・・」
ウォレン「いいんだ。それよりどうやって助かったんだ?」
カレル「マーベットさんが囮になってくれたのです。地下組織の救援を
計算に入れても、助けに行くかリガ・ミリティアのこれからを考えて
犠牲を最小限にするか、の断腸の選択でした」
ウォレン「カレルの判断は正しいよ。すぐに迎えを出す」
ユウリ「誰と話してるんですか、ウォレンさん?」
ウッソ「リガ・ミリティアのメンバーさ。頼りになるやつが帰ってきてくれたよ」
ヴォイヴォディナ自治区はリガ・ミリティアとフェレンツバロシュの
到着に沸いていた。内陸国で単一民族国家のハンガリーは他国で差別
されている同胞との連帯意識が強い。ことにセルビア・モンテネグロの
ヴォイヴォディナ自治区はハンガリーと国境を接しているのだから、
祖国をスペースノイドの侵略から解放した勇者達に最大級の賛辞を送った。
コチシュ「よろしく。自治区長のサンドル・コチシュです」
ニコライ「どうも・・・・・すごいですね、ノヴィ・サドの活気は」
コチシュ「ここは旧世紀から、様々な勢力が犇(ひし)めき合ってきた激戦区。
それでも我々はマジャール(ハンガリー人)としての誇りを忘れず
独自の文化を守り抜いてきたのです。どこの国にいてもマジャールは
マジャールです。我々の故郷を奪回してくれたお礼といっては何ですが・・・」
コチシュは片言の英語でニコライに耳打ちした。
ニコライ「・・・・・・・・・・・シャトル?(小声)」
コチシュ「ええ。数ヶ月前に我々がオビリッチから奪取したものです。
今ならザグレブ駐留の連邦軍も干渉できないはずです。数人なら
宇宙に上げられるでしょう」
ウッソ「カレル、よく帰ってきてくれたな」
カレル「ええ。これからはもう、一人の犠牲も出させたくはないですからね」
ウッソ「よし、ここでみんなにひとつ提案がある」
ウォレン「何だ、ウッソ」
ウッソ「FBのニコライ艦長から、ヴォイヴォディナ自治区から俺達に
シャトルが一台譲渡された。当然だが、現状FBはビームシールド加速器の
完全な修理が終わっていない。負担をかけずテルアビヴまでゆっくり直したい、
となればウチのメンバーの中から数人、宇宙に上げたいと思う。それをさっきまで
シャクティ達と話していたんだが・・・・、シャーベット、カルル」
シャーベット「はい」
カルル「・・・はい」
ウッソ「お前ら、宇宙は初めてだよな?怖がることはないぞ。この地球より
もっと色んな物が見えてくる」
ウォレン「ウッソ!本気なのか?」
ウッソ「ああ。カレルがいれば二人の不足分は補えるさ」
ミーティングを終え、各員は自由行動となったが、カルルとシャーベットは
通路の脇で何やら話し込んでいた。
シャーベット「俺は、行くよ・・・・怖いけどウッソさんが勧めてくれてるんだ」
カルル「厄介払いだって思わないのか?俺なんて、MSにも乗せてもらってないのに
いきなり宇宙だぜ。不自然じゃないか」
ユウリ「あっ・・・・・・・」
シャーベット「どうしたの、ユウリさん」
ユウリ「いえ、ちょっと通りすがっただけで・・」
シャーベット「聞かせてよ、宇宙のこと」
ユウリ「んっと・・・・やっぱり、重力がないから、それに慣れるまでけっこう
時間がかかるかな・・・やられたら、すぐ死んじゃうのは怖い」
カルル「それで、よく生き残ってこれたな。ガンダムの性能のおかげか」
シャーベット「やめろよカルル」
ユウリ「あ、じゃ、あたしは用があるから」
よく見るとこの二人、なかなかの美少年である。カルルは古ぼけたランニングに
ジーパンというラフなスタイルだが、長身痩躯とオレンジの短くカットした
爽やかな見た目がそれを補っている。シャーベットはそれ以上で、黒人と白人の
ハーフということもあり肌は浅黒いが、端正な童顔と青く染めた髪に頭頂部から
筋状に黒い何本かのメッシュが入った色を、むしろ引き立てるものとなっている。
ユウリも同世代で少し気を引かれる少年に出会うのは久しぶりで少し緊張していた。
シャーベット「どうした?あの娘と離れるのが寂しいのか?」
カルル「なっ・・・・バカ言えっ!あんなんは、別に・・・気にしちゃいねぇよ!」
シャーベット「好きな女の子に意地悪な態度でしか好意を示せないのは、
相変わらずだな。小さいころはそれが普通でも、そろそろ洗練されてきてもいいだろ」
カルル「ちっ!わかったよ!宇宙に行ってやる!それであの小うるさい女どもと
束の間でもオサラバできんなら、願いかなったりだ!」
シャーベット「それでこそ、カルルだな。決断は潔い」
ユウリは二人の下から走り去ると、幾つか先の四つ角でシレジアにまるで
ラグビーのタックルのように羽交い絞めにされて押し倒された。
シレジア「おや、おはようユウリちゃん。ミーティングが終わったと思ったら
またしても一目散にカミオンにお邪魔かい?」
アレーナ「まったく・・・・ウッソさんの部屋に毎日のようにお邪魔していると言うし
カマトト装ってとんだプレイガールですわね」
ユウリ「なっ・・・・・・!違うよ、ウッソさんには、ガンダムのパイロットとして、
色々アドバイスをもらってるだけだし、あの二人には、宇宙のことを・・・」
シレジア「さぁどーだか。あのフォン・ブラウンの時だって夜中に中尉の部屋に
行ったっていうじゃん。全ての情報は、このシレジア様の耳に筒抜けなんだよ!」
ノマノマ「なぁ、あの二人と本当にそれだけ話してたのか?」
ハロ「ユウリ、ノマノマ、ヤイテルゾ。ドースル、ドースル」
ユウリ「こっ、こらっハロ!」
シレジア「おおっ!!??またしても新事実キャッチ!」
アンジェイ「アレーナ様っ!カマトトなどと、プレイガールなどとっ・・・!
下賎な民の使う俗語を連射なされて、アンジェイは悲しゅうございます!
アンヘル卿が知ったらいかに悲しむでしょう!おいたわしや!よよよ・・・」
アレーナ「やれ、やれ・・・二人を乗せたシャトル発射は早くても夕方には
決行されるそうですわよ。皆さん気を引き締めるように!ピリオド(以上)!」
シレジア「なんでぇ、オメーも楽しんでたくせによ」
イズモ「イズモ・カトウ、マジ・デウゼー一番機、出るぜぇっ!」
ウッソ「ウッソ・エヴィン、ヘキサ一番機、出ます!カルル、しっかり掴まってろよ」
カレル「カレル・マサリク、ジャベリン出ます!シャーベット、もう少しリラックスしていいぞ」
ノヴィ・サド郊外の基地に据え付けられた簡易の発射台にシャトルが装着される。
シャトルには「スロボダン・ミロシェビッチ ツルベナ・ズヴェズダ」と
大きくスプレーで書かれていたが、ハンガリー人たちも祖国を救った英雄に助力
するため、屈辱に耐えている。このシャトルを一刻も早く自分達の町から無くしたかった。
ユウリ「ユウリ、Pガンダム出ます!」
シレジア「シレジア・ファン・ホーヴェン、チャウシェスク出るよ!」
アレーナ「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわよ!」
ノマノマ「ノマノマ・イェイ、ドラゴスティア出ます!」
カミオンとFBから次々にシャトル護衛のMS隊が射出されていく。
ウッソ「んっ!!?」
カルル「どうしたの、父さん!?」
ウッソ「何だ、あれは・・・バイク?」
バイクに乗っているのは女達だった。しかも、各々が微妙に違う形態をしている。
ウッソ「地元の暴走族かな・・・気にする必要はないか」
コチシュ「違うっ!レンダ・デ・パロマだ!気をつけてっ!」
ブリッジで指揮に参加していたコチシュ自治区長が叫んだと同時に、女達の
乗るバイクは三つあるいは四つずつ結合し、鮮やかな変形を経て数機のMS
へと変形した!すかさずバックパックからライフルを取り出し、シャトルと
護衛に回ったMS隊に攻撃を加える!
カルル「わっ、わぁぁ!何だ、あのMS!?」
ウッソ「しゃべるな!唇を噛むぞ・・・スロットル、高加速レンジに入れる!」
ヴォォッ!!!!!
カレル「よし、こっちも・・・・・!」
ウッソ「カレル、わかってるよね?あれは無視して、二人をシャトルへ。
ここはFBのMS隊を信じよう」
ストライカー「オーケー!」
それはウッソからのメッセージだった。ヘキサとジェベリンを相互にカミオンの
MS隊が支援し、FBのMS隊は眼前の敵を撃退するという分担作業への。
カルル「父さん、気をつけて・・・!」
ウッソ「フッお前こそ、宇宙酔いするんじゃないぞ!」
シャーベット「行ってきます・・・・・!」
カレル「普段は冷静なシャーベットがえらく震えてるな、フフ」
ユウリ「ウッソさん!」
Pガンダムが発射台下のキャビンを塞ぐ様にして四人の頭上に現れた。
ユウリ「あのバイクもどきのMS隊、なかなか手強い相手です!援護を!」
ウッソ「よし、わかった。すぐ行こう」
カルルとシャーベットは振り返らず、コ・パイの指示に従ってエレベーターに
乗った。カルルはヘキサに乗り込むウッソの姿をいつまでも見つめていた。
カルル「父さん、母さんをよろしく・・・・・・・・!」
ドミトレスク「カミオンから連絡です!セント・ジョセフを出た艦艇は
バルカン半島の軌道で停宙、とのことです!」
ニコライ「よし、艦砲射撃!あのバイクどもをシャトルから引き剥がせ!」
しかし、彼女達はしぶとかった。一機に結合したMSに攻撃が集中すればまるで
ガンダムのコア・ブロック・システムのような柔軟さで離れると、今度は
二台のバイクずつが合体し簡易プチモビのようになって、的を絞らせない。そうこう
している内に一機の投げたビームトマホークがシャトルをきわどく掠めた!
カルル「うっ、くわああ!」
揺れる機体に座席にシートベルトで固定されたカルルも動揺する。
シャーベット「動くな、ウッソさん達を信じるんだよ!」
ウォレン「よし、FBに連絡!ガンダムチーム以外はシャトルの護衛に!
我々もウッソとカレルだけを残す!」
ストライカー「了解!」
ニコライ「よし!さすがウォレン少佐、早い判断だ・・・」
ユウリ「うっ、再分担!?」
シレジア「しゃーねぇべ!ウチらでやんだよ!」
アレーナ「おしゃべりしているうちに・・・来ますわよ!」
ウッソ「危ない!」
Pガンダムに迫る一機のバイクMSを、ヘキサのサーベルが撃墜した!
続いてウッソは二本のビームサーベルを交差させ、手裏剣のようにして
敵軍に投げ込んだ!
ユウリ「すごい、二本ではあんな使い方もあるんだ・・・・!」
ウッソ「判断が遅いぞユウリ君!もっと全体を見るんだ!敵の気配を感じて!」
カレル「来ます!」
いよいよ数が少なくなってきたバイク達は、全体を結合させて一機の大型MSに
姿を変えた。このMSでシャトルに特攻をかけようというのである。
シャトルもいよいよブースターに火が入り始めた。
カレル「あの規模じゃ、マジ・デウゼーや我々の網も突破される!」
ウッソ「やるしかないな!」
ユウリ「よし、あたし達が!」
ユウリ、シレジア、アレーナはシャトルに特攻をかけるMSの軌道に立ち塞がり
いつもの合体技を出そうというのだ。
ウッソ「いや、遅い!」
ウッソは素早く敵MSを見送ると、真下からライフルを最大出力にしてスラスターを
破壊した!機体はバランスを失い、シャトルに到達する前に堕ちていく・・・
カレル「まだ機体は生きてる!油断するな!」
堕ちて来た機体はPガンダムにしがみ付きそのまま巨体で押しつぶそうとする
のである。ユウリがカレルの声で対応し受身をとって転がると、さらに敵も
ビームシールドをPガンダムとの間に展開しようとするのだが、ウッソの
放ったハンドガンで加速器が破壊された!
しかし、それでも諦めない敵はPガンダムのビームシールドを展開させて
そのままコクピットにぶつけようとする!
ユウリ「!・・・・やられる!!!」
ウッソ「懐だっ!!」
ユウリはその声に反応し、Pガンダムの膝で敵機を跳ね飛ばした。やがて
転げていった機体にチャウシェスク、ステアウア、ヘキサ、ジャベリンからの
集中砲火が浴びせられ、機体は爆散した。
ほどなくして、シャトルは猛烈な噴煙を上げて宇宙へ上がっていった。
カルル「上がる・・・・・・・・!」
既に夕日が大地を茜色に染め上げようとしていた。ノヴィ・サド市民は街を
挙げての作戦の成功に歓喜し、疲労困憊のMS隊はそれぞれのデッキに
引き揚げていった。
ウッソ「すまなかった。もう少しこの地域について入念なリサーチをしてれば
未然に防げたはずなんだが・・・・・」
カレル「何でしょうね、あいつら」
ユウリ「すいません、こっちこそ・・・足手まといで」
ウォレン「ま、暗くならないで。作戦は成功したんだ。ウッソの反省を生かし
FBのSWWでコソヴォの情報回線にタッチしてみることにしよう」
ウッソ「きついな、ウォレン」
ウォレン「フフッ」
あれだけ激しい戦闘の後でも何もなかったかのように先のことを考え、気持ちを
切り替えられるリガ・ミリティアの面々にユウリは感嘆していた。先の大戦を
戦い抜いてきた余裕があるからこそ、自分達はこの程度の苦難など乗り越えられる
という絶対的自信があるのだろう。それを羨むのではなく、吸収していかなければ
いけないと、またFBのクルー達も気持ちを新たにしていた。
ウッソ「もし、あれがベスパのガッダール隊の意思を継ぐものだとしたら、
ネオ・ザンスカールの蜂起はこれからも色んなところに影響を与える。
そしたら、コソヴォへの道のりはまだまだ辛いものになるな・・・」
カミオンとFBは中立のベオグラードを抜け、間もなく数日後にはオビリッチと
ソフイアが防壁を築くコソヴォ自治区へ入ろうとしていた。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ノマノマ 矢尾一樹
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ウッソ 阪口大助 ウォレン 松本梨香
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
カルルマン くまいもとこ ストライカー 藤原啓治
シャーベット 水橋かおり クロノクル 檀臣幸
アンジェイ 茶風林 フリスト 関俊彦
ハロ 小山まみ ドミトレスク 津田健次郎
カレル 小林優子 コチシュ 中田譲治
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
森崎工事 戸田和幸 斉藤久人 小林利光
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
成瀬翔 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
藤井真紀 甲斐借家 只野和子 伊藤郁子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
釜多大儒 西村誠芳 蟋蟀里美 金山明博
道教陰陽 北崎拓 大蟻九位 愛野聖名子
仏曼荼羅 鳥山飽田 耶麻多野 富野井伊子
釈迦解脱 今敏 本田徹 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 IG新潟 デジタル撮影 大橋正弘
スタジオぎゃろっぷ 金沢芯
デジタル彩色 サンライズ台湾 高木良成
ジョージ・ヨナシロ 柳沢正行
色指定 津波聡 藤田康成
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない
編集 反町泰治 制作進行 玉野順
録音 エジミウソン 美術進行 片岡正弘
音響効果 シルビーミョ 仕上 玖波正友
選曲 上野勇作 美術 平本一樹
記録 菊池直哉
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 大野木寛 演出 杉島邦久
作画監督 小林利光 絵コンテ 杉島邦久
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「いよいよ地上に残ったソフィア軍とオビリッチの連合軍に、正面から
激突するときがきた!ウッソさん達も、ノヴィ・サドでの補給で使えるように
なったガンイージ達を総動員。あたし達に迫る巨大なガンダムの顔をした
MSの大きさに驚いてる間に、アイアさんがまた酷いことをたくらんで!
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
コソヴォ空爆
ガンプリは、みんなで見てね!
667 :
MAP:2006/03/08(水) 20:13:08 ID:???
ベルリン◎ ・ ・
・ ポーランド ・
ドイツ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ チェコ ・・
ドレスデン◎ ・ ウーイッグ◎ ・ ・
・ ラゲーン◎ カサレリア◎→↓ ・ ・
・ ↓ ・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ ハンガリー ↓ ・
オーストリア ・ ↓ ・
・ ↓ ・
・ ブダペスト◎ ・
・ ↓ ・
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ ↓ ・・
・ヴォイヴォディナ自治区 ・ ・
・ ↓ ・
・ ノヴィ・サド◎ ・
・ ・
・ ・・
アンケート取ります。
1.あなたが一番好きなキャラクターと一番嫌いなキャラクターは?
2.ここまでで一番面白いと思った、一番つまらないと思った話・回は?
3.一番惹かれたメカ・メカの名前は?
4.女の子が主人公、という設定は十分生かしきれていると思うか?
5.矛盾している、おかしいと思う設定は?
6.今後のストーリーに期待することは?
669 :
1:2006/03/08(水) 20:16:06 ID:???
醜いMAPだ・・・
打ち切り希望
モノローグでない地の文に「!」を使われると、違和感があります。
作家の個性だと言われればそれまでですが。
妄想スレにマジレスするのもアレだが、大人ウッソを阪口大助が声を当てるのは激しく違和感がある
674 :
1:2006/03/09(木) 16:40:19 ID:???
676 :
1:2006/03/09(木) 16:45:53 ID:???
>>388,482、641
採用。
SMA-001B カズ・イカクセー
一年戦争で連邦軍が使った「ボール」を模した小型兵器。見た目は何という
こともないが、簡易のスカッド・ミサイルとして爆散後に鋭利なチップが
四方に飛び散るスカッドボム型、ガス運搬・保存型などソフィア軍がゲリラ的
作戦を想定して作成したものである。
モーリ・ユウ(第十九話登場)
ポォ・カーン(第十九話登場)
ニコライ「打ち切りだって!?」
ドミトレスク「はい。地球連邦軍本部は、ウーイッグの駐屯基地において
プロジェクト・ロマニアの契約条項に従いリーンホース級宇宙巡洋艦
フェレンツバロシュを返還しなかったニコライ・ピオトル中尉ならびに
サイド7ロマニア皇国に対する経済・軍事援助を全面的に打ち切ることが
決定した、と・・・・・!」
ダンッ!!!!!!!!!
ニコライ「何を、何を言うか・・・・・・!自分達がウーイッグに到着する前に、
いや元はといえばソフィアの蜂起に素早く対処しなかったからこそ、
FBを返還できなかったというのに自分達の怠慢を棚に上げて!」
ウォレン「中尉、落ち着いて。コソヴォはもう目の前です」
ニコライ「そ、そうだったな・・・・ルペスク。連邦軍の艦隊かMSは
バルカン半島近辺に確認できるか?」
ルペスク「いえ、ザスレブ基地にも動きなしです」
ウッソ「決まりだね。ザンスカール戦争の時と立場が同じになったわけさ。
スージィ「寂しいけどね・・・」
アレーナ「中尉、ウッソさん。この際連邦うんぬんはさして重要な問題
ではありませんわ。眼前のコソヴォ自治区は、ソフィアとオビリッチに
占拠されているのです。事実上ソフィアに抵抗する部隊が我々しかいない
以上、迷う余地など最初からなかったのでは?」
シレジア「そうだな!」
ユウリ「よし、みんな行こう!」
ニコライ「ガンダム・チーム、マジ・デウゼー隊発進!ジェムズガンを
カミオンに搬入せいよ!」
シャクティ「ウッソ!」
ウッソ「シャクティ・・・」
トレーラへの梯子を上ろうとするウッソをシャクティが呼び止めた。
シャクテイ「また行くの?ウッソ」
ウッソ「当たり前だろう?このコソヴォを抜ければ後は楽だ」
シャクティ「総力戦だから?だから、行くの?それはいいけれど、
あなたは何のために戦っているのか考えてほしいわ」
ウッソ「・・・・・・・・・何を言いたいんだい?シャクティ」
シャクティ「あなたは、確かに今のニコライ中尉の話を聞けば、現在の
地球圏でソフィアに抵抗する数少ない勢力として前に出なければいけない
かもしれない。でも、たとえそういう状況になったとしても、自分の
住む土地を守ることが最初の目的だと、言ってくれたじゃない」
ウッソ「だから、そのために戦うんじゃないか」
シャクティ「ウッソはユウリさんとは違うのよ。もうガンダムの名は
あの娘に託したのだから、それでウッソが必要以上に戦いに引き込まれて
いく必要もないし、どんどん遠くに行ってしまうのが怖いのよ」
ウッソ「心配ないよ、シャクティ。あの娘たちだって戦い始めた最初の
目的は同じなんだ。それに、MSに乗り始めて間もない、しかもあの
年頃のヴィヴィッドな感性が長くマシンを触っていなかった僕にもいい
影響を与えてくれるなら一石二鳥じゃないか」
シャクティ「利用するのね、ユウリさんを」
ウッソは梯子から半身を乗り出し眼下のシャクティの肩を抱き寄せ
軽くキスをすると、膨らんだ彼女のおなかを擦(さす)る。
ウッソ「ウッソ・エヴィン、ジェムズガン、出る!」
カレル「カレル・マサリク、ジャベリン出ます!」
ウォレン「聞こえているかニコライ中尉。前回の反省を生かし、地上の
ゲリラどもは我々が引き受けソフィアのシュメン艦をそちらで討って
もらいたい。なぁに、局地戦は任せておいてください。テロリストと
レジスタンスは似て非なるものだとセルビア人に教えてやりますよ」
ニコライ「了解です少佐。しかし、ロマニアに戻っても連邦からの分配金が
無くなって減給はほぼ確実ですよ。いよいよサイド7を出なければいけなく
なるかも」
ウォレン「ハハ、そういう時は僕らを見習って世渡りを・・・来た!!!」
オビリッチのMS「ミハイロビッチ」「ジンジッチ」「コシュトニツァ」
が密林をホバー走行で突っ切ってくる。これに対しウォレンもすぐさま
ジェムズガンを展開させカミオン本体では敵の拠点を解析する。
680 :
1:2006/03/09(木) 17:16:45 ID:???
>>675 採用。
CMS−01 ウッチ・キーリ
キプロス軍の量産型MS。首都ニコシア防衛に使われている。
CMS-013 アージュ
キプロスのトルコ人支配地域がギリシャ側の侵攻に備えて製作したMS。
ウォレン「どうだ」
クッフ「ゲリラの規模ですね。FBが早めにシュメンを落としてくれれば」
スージィ「ダメだよ、そんなんじゃ!こっちがオビリッチを降伏させて
ガンダムチームの援護に行く、ぐらいの気概じゃなきゃ!」
ウォレン「よぉし、その通りだ!ウッソ達を援護射撃!」
ウッソ「よぉし、的確だ。森を使う!」
カレル「了解!」
ウッソだけなら負担は大きかったが、カレルと二人で動き味方MSを先導する
フォーメーションを形成することでオビリッチの急造MSは次々に撃破されていった。
しかし、ウォレンはこのあっけなさに不信感を抱くと同時に上空のFBにも
気を配っていた。
イズモ「イズモ・カトウ、マジ・デウゼー一番機、出るぜぇ!」
ノマノマ「ノマノマ・イェイ、ドラゴスティア出ます!」
アレーナ「アレーナ・ヨルダネスク、ステアウア出ますわ!」
シレジア「シレジア・ファン・ホーヴェン、チャウシェスク出るよ!」
ユウリ「ユウリ、Pガンダム出ます!」
FBは眼下のカミオン部隊にフォローの必要性が無いことを悟ると前方に
キャッチしたシュメンに向けてMS隊を射出した。
ニコライ「く、まずい!やつ等・・・・・・・・・・・!」
恐れていたことが起こった。シュメンから射出されたMS群はポドゴリツァの
市内に降り立っていった。市民を盾に取ろうというのである。
アイア「フッフ、が・・・・・・あたしは別格!」
ジェニファ「オイオイ♪」
ポドゴリツァに接近するガンダムチームに対してレントウが急速接近する。
ユウリ「またアイアさんか・・・・・・しつこい!」
レントウはPガンダムに組み付くとそのままスラスターを吹かし街路を突っ切って
教会や市場を破壊していった。他のMS群も市内の重要施設や民家を盾に
マジ・デウゼーに攻撃を浴びせる。ジェニファの駆るコインラッドは言うまでも無く
建物をタイヤで踏み潰しながら側面を開閉しライフルを連射する。
シレジア「卑怯な連中だぜ!ユウリ、援護する!」
アレーナ「ダメよ!これ以上MSが密集しては・・・・」
ノマノマ「クソッどうすりゃいいんだ!?」
ウォレン「ガンイージ、ガンブラスター出撃!ポドゴリツァを円状に包囲だ!」
スージィ「ええっ!?」
ウォレン「慌てるなよ。KFORに連絡を取る」
クッフ「KFORって・・・・・コソヴォのレジスタンスですか!?」
ウォレン「ああ、敵の敵は味方・・・・・時間が無いぞ急げ!」
FBのMS隊は苦戦していた。戸惑っている間にも民家は破壊されていくのだが、
敵は自分達の拠点となるブロックは上手く残し、逃げ惑う市民の足を止めるような
フォーメーションを組んでいる。コインラッドで整地された区域に敵をおびき
寄せるような知恵と余裕、経験はユウリ達に無かった・・・・・が、その時!
シュヴァッ!!!!
一機のトムルが突如背後からライフルを受けて地に伏した。
イズモ「何だァ!?」
いや、一箇所だけではない。あらゆる物陰から光条がほとばしり、ソフィアの
MS隊を撃破していく。
ニコライ「やった!動いてくれたか!さすがウォレン少佐だ」
KFORがコソヴォ独立・抵抗運動に作った全長10mほどの小型MS「コズニク」が
小回りのよさで市内を飛び回り、建物の影から次々敵軍を追いやっていく。
アイア「くっ蠅どもが・・・・!ガンダム!決着は預けたぞ!」
ジェニファ「あーあ♪作戦失敗♪フリスト様怒るぞ♪」
アイア「いいのだ・・・・ピアスもダイタロスも回収している。行くぞ!」
レントウらシュメンのMS群は次々ポドゴリツァを撤退していった。
ウォレン「よぉし、今しかない!ニコライ艦長!カミオン全車結合する!
再び御輿になってくれ!コソヴォを突っ切るには今しかない!」
ニコライ「了解!また夕食を驕ることになりそうですな」
ウォレン「地中海のソテーはまだ食べたことがないんです」
ニコライ「ユウリ、聞こえるか?MS隊帰投せよ。コソヴォを突っ切る」
ユウリ「了解!」
再び結合したカミオンとFBは敵軍を一掃しポドゴリツァを迂回しようとしていた。
ユウリ「リガ・ミリティアのコネがなかったら、やられてたね」
シレジア「ああ、まったく・・・カミオンに足向けて寝れねーな」
アレーナ「フフ、本当・・・・・・ん?!」
ルペスク「艦長!前方に高熱源体!」
ニコライ「何だ!?」
ルペスク「わかりません、わかりませんが・・・・来ます!」
ユウリ「な、何・・・・・・・・・あれ?」
なだらかな山脈と森林を突きぬけ地中から現れたそのMSはPガンダムの
十倍はあろうかという巨体であった。しかし大地に直立し、微動だにしない。
胸部のコクピットに座る少年は俯いたまま何事か呟いている。
アイア「バカな、ダイタロス・・・・早すぎる!」
ジェニファ「ピアス君♪お気に入りの娘でも見つけたかな?」
異常なほどの巨体にその場にいた全勢力が言葉を見つけられず沈黙して
いると、突如ダイタロスガンダムから数十個ほどの小さな長方形のカプセルが
射出されガンダムチームを包囲した!
ユウリ「何、なに・・・・頭が痛い!目が、かすむ・・・・・」
ウッソ「ユウリ君、気をつけろ!敵パイロットのプレッシャーだ!」
ユウリ「プレッシャー!?」
間髪いれずにダイタロスガンダムは全身あらゆる部分の砲門からガトリングビーム砲、
エネルギー粒子砲を乱射した!その軌道そのものはたいしたこともなかったのだが、
事前に射出されたカプセルがパカッと開き明後日の方向に放たれたビームを
正確に敵MSの方向に反射させ、命中させる!
ユウリ「ぐああっ!!」
シレジア「ううっ!!」
アレーナ「どこ!?どこから攻撃した・・・・」
絶え間なく放出されるビームの筋がガンダムチームを包囲し逃さない。
ユウリ「艦長、手強い相手です!援護を!」
ニコライ「んなこたぁ見ればわかる!主砲一斉射撃!」
ウォレン「ウッソ、援護だ!ウッソ!?」
ウッソは誰の通信も聞く耳持たず全ての地上に残っているMSをダイタロス
ガンダムの足元に集結させていった。
アイア「これは、上手くすれば・・・ん?ジェムズガン・・・まずいな」
ジェニファ「早く逃げよ♪ウチらも殺られちゃうよ♪」
アイア「ん、ああ・・・」
アイアは何食わぬ顔でレントウのSWWからダイタロスガンダムのリフレクター
ファンネル射出パターンを割り出し、直近の移動コースでキャッチした
一個のカプセルを掴み取ると、おもむろにコインラッドの回避軌道に放り投げた!
ブジュッ!!!!!!!!
一筋のビームが、見事にリフレクトされコインラッドを半壊させる。いや、
一本ではない。アイアの移動させた一個にダイタロスガンダムのTRAPAが任務内容
を強制変更され、任意の敵を最優先攻撃目標と判断した!数秒後、コインラッドは
跡形も無く空中のチリと化していった・・・・
ジェニファ「アイア♪・・・・・・・・・・貴様♪・・・・・・・・・・」
ジェニファは薄れゆく意識の中で、嘲笑するアイアの顔をはっきりと見た。
ピシィッ!
ピアス「・・・・ん?知っている人、敵じゃない人・・・・誰か死んだのか?」
その瞬間、ビームの一斉射がピタリと唐突に止まった。すかさずウッソ達は
足元に集中射撃を食らわし機体のバランスを奪うと、FBとカミオンからの
砲撃でダイタロスガンダムは徐々によろめいていく!
ウッソ「今だっ!!」
ユウリ「プリンセス・カノン!」
シレジア「プリンセス・ブレード!!」
アレーナ「プリンセス・アロー!!!」
高熱源体の接近を知覚したダイタロスガンダムはTRAPAに従い任務終了、撤退
優先を表示した。そして、その巨体は全身ビームの収束で三人の放った合体技を
均衡させつつ、手足を丸め込んで変形し撤退していく・・・
ピアス「つまんないの・・・・・・・・」
ウッソ「あの敵・・・・・・どういうの・・・・」
ニコライ「また厄介な敵が現れたな・・・今の内にコソヴォを抜けよう」
ウォレン「そうしよう、中尉」
ユウリは一人、奇妙な既視感とときめきに胸を震わせていた。シャクティは
帰投するMS隊を見つめ、夕日は地平線の先に落ちようとしていた。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ノマノマ 矢尾一樹
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ウッソ 阪口大助 ウォレン 松本梨香
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
スージィ こおろぎさとみ クッフ 藤原啓治
シャクティ 黒田由美 アイア 折笠愛
ピアス 水樹奈々 ジェニファ 緒方恵美
ハロ 小山まみ ルペスク 津田健次郎
カレル 小林優子 コチシュ 中田譲治
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
森崎工事 戸田和幸 斉藤久人 村瀬修功
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
成瀬翔 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
藤井真紀 甲斐借家 只野和子 伊藤郁子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
釜多大儒 西村誠芳 蟋蟀里美 金山明博
道教陰陽 北崎拓 大蟻九位 愛野聖名子
仏曼荼羅 鳥山飽田 耶麻多野 富野井伊子
釈迦解脱 今敏 本田徹 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 IG新潟 デジタル撮影 大橋正弘
スタジオぎゃろっぷ 金沢芯
デジタル彩色 サンライズ台湾 高木良成
ジョージ・ヨナシロ 柳沢正行
色指定 津波聡 藤田康成
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない
編集 反町泰治 制作進行 玉野順
録音 エジミウソン 美術進行 片岡正弘
音響効果 シルビーミョ 仕上 玖波正友
選曲 上野勇作 美術 平本一樹
記録 菊池直哉
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 隅沢克之 演出 川瀬敏文
作画監督 村瀬修功 絵コンテ 西森章
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「あたしは正直、歴史とか戦争とか、そういう話もお勉強も苦手。
だけど、目の前で80年以上も前の戦争のことをまだ引きずっている人がいれば
関心を抱かざるを得ない。ううん、関心を抱くとかそんな場合じゃなくって、
襲ってくるんだから、戦わないといけない!よし、やるゾっ?
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
ジーク・ジオン
ガンプリは、みんなで見てね!
698 :
1:2006/03/09(木) 18:55:51 ID:???
あ、話数間違えた。
FBはミノフスキークラフトの作動テストも兼ね、モンテネグロで補給を行う
カミオンと一時別行動をとり、リビアの首都トリポリに向かった。現在、
アフリカ大陸は中立の立場を取っておりソフィアに対して唯一の抵抗部隊が
唾をつけておくことは大事だろうと、ウォレン・トレース少佐の提案だった。
トリポリは旧世紀にムアンマル・アル・カダフィの支配が終わり、政治的透明性が
増したことで元々力のあった原油に加え地中海の重要な貿易拠点としてますます栄えている。
加えてこの街はフェニキア時代の歴史的建築物、気候や天気で七色に変化する幻想的な
砂漠など観光地としても人気だ。リガ・ミリティアとしてもトリポリとの
コネは作っておきたいところである。
が、最近のトリポリは少し問題を抱えている。一年戦争勃発からあと十二年で
百周年を数えるが、地球圏は今ちょっとした「ジオンブーム」なのである。
今の若者たちは一年戦争を教科書の中でしか知らない。だから、歴史に登場する
ジオンのイデオロギーやファッションに触発された一部の若者の間でジオンの軍服が
人気のファッションとなったり、ギレン・ザビやシャア・アズナブルの残した
数々の言い回しが若者言葉として流行り、定職に就けず不満を持つ若者達は
ジオンを模倣した散発的なデモやテロまがいの非行に走っているのである。
最近では当時のサイド3の経済状況や連邦の政策を鑑み、「ジオンの戦争目的は
正しかった」と教える大学教授も現れ問題となっている。一般的には地球連邦
文部省の教育方針でジオン公国は利己的な侵略を行った悪の国家として結論
付けられているからだ。が、若者たちのヴィヴィッドな感性はそうした思想統制に
とらわれない。若者たちの大半はあくまでジオンブームをファッションとして
とらえ、シャアやギレンの言葉を日常会話で流行語のように使ってみたり、
歴史ファンのヒーローであるシャアを主人公にしたマンガやゲームで遊んだり
ただ楽しんでいるだけなのである。ジオンブームの経済効果が大きいからこそ
当局もあえて政治的な団体以外の商品は不問に付しているといった状況だ。
が、このジオンブームを苦々しく思っているのは何もPTAなどいわゆる良識派の
大人やネオジオン戦争時代を知っている老人だけではない。アフリカ北部に
残留する在地球三世、四世のジオン出身スペースノイドである。彼らは一年戦争
終結後も砂漠に潜伏し抵抗を続けたが、時代が変われば武器を捨て地元の
生活に馴染み、そこで子を産み育て死んでいったものも多い。そしてその子孫
達も親世代からジオンの戦争目的の正否について様々な教育を受けている。
中にはジオン出身ということで差別され学校に通えず定職に就けない子供も
いるのだ。
ここに一人の男がいる。トリポリ近郊の砂漠に囲まれた寂れた村落の
石造りの家の中、布団の上でひたすら自慰行為に耽っていた。
左手で持ち上げた本には全身をはだけた年の頃16,7という黒人の少女が
写っている。トリポリで買ってきてここ数年使い続けている風俗本だ。
ページをめくればトリポリの風俗街情報もあるが、彼は行かない。
空しさで事を終えた後は涙が出てきた。この村落の、申し訳程度の工場で
働いて日銭を得ている。その前にはジャンク屋、ゴミ拾い、乞食もやった。
在地球のジオン出身者にも経済格差はある。戦争中から連邦軍に降伏した
者の家系は地元で生計を立て、出世して資本家になったものもいる。
長く抵抗を続けた者達は阻害され、社会から見捨てられているのだ。
ジオンなんて、かっこいいものか。戦争なんてかっこいいものか・・・
己の信を貫き、敗れた後には何も残らない。せめて信を持っているうちに
潔く自決しこのみすぼらしい生活から開放されたいと思うのに、それでも
生きたいと願ういじらしさ、寝ても醒めても延々と食欲と性欲が
体を蝕む。モーリ・ユウ、27才。在地球ジオン人三世・・・
「モーリ!」
モーリ「ポォ・カーン!」
モーリは急いでズボンを履き直し自慰行為に使っていた本を布団の
下に隠すと居直った。
モーリ「学校は終わったのか?」
ポォ「うん、ザクに乗せてよ」
モーリ「悪いけど、これから仕事なんだ。また明日、な・・・・」
ポォ「ええーーー!?つまんない。家に帰っても、勉強しろって
言われるよ」
モーリ「勉強は、しなくちゃダメだろ。将来パイロットになりたいなら、
頭も鍛えなくちゃ。お嫁さんも来ないぞ」
ポォ「いいよ。僕、ずっとモーリといるもん。モーリにモビルスーツの
動かし方を教えてもらって、それでパイロットになるんだ」
モーリ「パイロット?どこの?」
ポォ「ジオンだよ!ジーク・ジオン!」
モーリ「こらっ!そんな大きな声で言っちゃ・・・・」
ポォ「みんな言ってるよ、学校で。ジーク・ジオン!って」
モーリ「とんでもない時代になったな・・・親は何も言わないのか?」
ポォ「怒られるよ。だから、隠れて遊ぶんだ。ね、僕が大きくなってザク
動かせるようになったら、ジオンのパイロットにしてくれる?」
モーリ「・・・・・・ポォ、ジオンはもう無いんだよ」
そうか、小学一年生が歴史なんて習ってるわけが無い・・・・
ポォ「無い!?何で!?」
モーリ「あ、ああ。いや・・・その、今のジオンは、別のジオンなんだよ」
ポォ「モーリ教えてくれたでしょ。ジオンは強くてかっこいいって。ガンダム
なんかに負けない、正義の味方だ!って。ザクだってかっこいいし、グフも
強そうだし、黒い三連星のドム!赤い彗星のシャア・アズナブル!みんな
覚えたよ!すごいでしょ!」
モーリ「ああ、すごいね」
ポォ「でも、学校ではみんなガンダムのおもちゃ買うんだよ。かっこいいって。
ジオンのMSなんて古くて弱い、今じゃどこの戦争にも出てないって、バカに
されるよ・・・・」
モーリ「お前に、悪口を言うのかい?」
ポォ「ううん、いい。何言われたって平気だから・・・・。あ、そうだ!忘れてた。
モーリに教えてあげようと思ってたんだ」
モーリ「何だい?」
ガンダムチームはトリポリ近郊の砂漠で模擬シュミレーションを行っていた。
今回のトリポリ寄港は単なる補給ではない。リガ・ミリティアとの間で
協商を結ぶための会談が含まれているのだ。従って長引くことになり、
パイロットたるもの観光旅行気分でいてはいかん!そんなヒマがあったら
少しでも連携を高める努力をしろっ!とのニコライのお達しである。
ユウリ「あーーー、疲れた・・・・・・」
シレジア「相変わらず体力ねぇなぁユウリは」
ハロ「ユウリ、ヘバッテル。ユウリ、ヘバッテル」
アレーナ「ほら、ハロにもそんな言われようじゃない。しっかりなさいな!
でないと砂漠に置いていくわよ!ピリオド(以上)!」
ユウリ「そもそも、このMSは砂漠用に出来てないんだから・・・」
茹(う)だるような熱気に、肌が透けそうなくらいの薄着のネック部分を
パタパタ仰いでユウリは少しでも涼もうとする。その映像を、ドラゴスティアの
カメラから見ていたノマノマは、一瞬胸の谷間がくっきりと見えてしまい
急いで目を逸らした。
ノマノマ「な、なんでぇ・・・ちょっと見ねぇうちに発育しやがって・・・」
モーリ「本当なんだな、ポォ」
ポォ「本当だよ。ガンダムを乗せた戦艦が港に来ているって」
モーリ「よぉし、久々に索敵でもしてやる・・・ん!?」
モーリはザクに急ブレーキをかけた。岩陰からそっと除くと、ガンダム・タイプ
のMSが三機、何やら仲間割れのように戦闘をしているではないか。
シレジア「おいっ!今度こそ避けないとそのチチ揉むぞっ!」
ユウリ「キャッやーめーてっ!こらっ!」
アレーナ「ま、掌握できるだけのバストがあればの話ですけど・・・」
ユウリ「(怒)!ど、どういう意味ですかアレーナ様!?」
モーリ「お、女・・・!?女がガンダムに乗っている、しかもこの声は年端も
いかぬ・・・おのれ、どこまで歴史を愚弄するつもりか・・・・!」
ポォ「モーリ・・・!」
モーリはザクのヒートホークを握り締めると、一気呵成に岩陰から飛び出した!
モーリ「ガンダムを名を騙る道化が!死ねぇいっ!」
ユウリ「うわっ!?」
Pガンダムは振り下ろされたヒートホークを素早く回避した。
モーリ「ぬ、なかなか腕は立つようだ・・・」
アレーナ「ザク!?あの古ぼけた装甲は間違いなく・・・MS-06R!
まだ稼動しているものがあったなんて・・・・・・オールズモビルかしら」
シレジア「ああ。中身は新型ってセンもあるぜ。油断はできないけど・・・
何モンなんだ!?」
モーリ「聞けっガンダム!俺は在地球ジオン残留兵の三世、モーリ・ユウだ!
ジオンの大義を教えてくれた祖父と親父が病死して二十年、屈辱に耐え
この日を待った!貴様ら若造のもてはやすジオンなど偽者だと教えてやる!
俺にとってのジオンは亡き祖父の師デザート・ロンメル中佐、そして親愛なる
ザビ家に対する忠誠なのだ!武器を取らなかったジオン・ダイクンの息子たる
シャア・アズナブルなど道化!私怨に囚われた負け犬よ!ザビ家のジオン公国
こそが俺にとっての全てなのだ!行くぞ!」
それを聞いていたアレーナは全身を震わせ、青筋を立てていた。
アレーナ「シャア・アズナブルが道化、私怨に囚われた負け犬ですって・・・!?
私のシャア様に、何てことを!」
ユウリ「やめてアレーナ様!いまSWWで検索してみたけど、あれは間違いなく
MS-06Rザクだよ!勝負にならない!」
シレジア「そうだ!ほっといてFBに帰ろうぜ!」
アレーナ「てやあああっ!!!」
ステアウアのビームサーベルとザクのヒートホークが激しく火花を散らす!
ステアウア「くっ、中のパイロット、やる・・・・!」
モーリ「こ、このMS・・・何というパワーだ・・・!勝負にならん・・・が!
年端もいかん少女に負けるなどーーーーーーーーーっ!!!!」
ポォ「うわぁっ!?」
モーリは一端後退してコクピットを空け、ポォを強引に岩陰につまみ出すと、
再びヒートホークを構え三機に向かって突進していった。
モーリ「ポォ、もう俺みたいな奴に関わっちゃいけない・・・・戦争なんて、
ジオンなんて忘れて普通に、健やかに生きろ・・・・!
ポォ「嫌だ!モーリ!行っちゃ嫌だーーーーーーーーーー!!!」
モーリ「ジオン公国に、栄光あれーーーーーーーーっ!!!!」
次の瞬間、Pガンダムの放ったビームライフルでザクの機体はあっけなく、
虚しいほど静かに砂漠の塵と消えていった・・・・・・
ノマノマ「さ、帰ろう・・・もう時間だ」
ユウリ「うん・・・・・・ん?」
コツ、コツ、と装甲を通して伝わる音にユウリは足元にいる少年を拡大
ディスプレイした。号泣しながら拾い集めた石をPガンダムに投げつけている。
ポォ「ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!
ジーク・ジオン!ジーク、ふっ、ジオ、ン、ジー、ううっ、ジーク・・・
ふっ、ふっ、うううう・・・ジオン、う、うわあああん・・・・・!!」
ユウリ「な、何・・・・・・」
やがて諦めた少年は、ランドセルに入れていた、母に誕生日プレゼントと買って
もらったLM314V21V2ガンダムのプラモデルを岩に向かって投げつけ、なおも
足で何度も、何度も、何度も踏み潰した。粉々になるまで・・・・
ポォ「ガンダムなんて大嫌いだ!死んじゃえ!どっかいっちゃえ!」
ガンダムなんて大嫌いだ!死んじゃえ!
ガンダムなんて大嫌いだ!死んじゃえ!
ガンダムなんて大嫌いだ!死んじゃえ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
その言葉はユウリの胸に延々とエコーし、やがて大きな災厄を招くのだった。
キャスト
ユウリ かないみか ニコライ 森川智之
シレジア 高山みなみ ノマノマ 矢尾一樹
アレーナ 白鳥由里 イズモ 渡辺慶
ウッソ 阪口大助 ウォレン 松本梨香
ずっと眠ってた蕾の口が あなたの手で開いていく
キャスト
スージィ こおろぎさとみ クッフ 藤原啓治
シャクティ 黒田由美 アイア 折笠愛
ピアス 水樹奈々 ジェニファ 緒方恵美
ハロ 小山まみ ルペスク 津田健次郎
ポォ 小林優子 モーリ 中田譲治
誰に笑われたっていい 自分が「カワイイ」って思って
原画
森崎工事 戸田和幸 斉藤久人 山崎和夫
月満欠 根性蟻 女王蟻 瀬尾康弘
成瀬翔 菅野弘之 相沢健四郎 川元利浩
菅野孝之 沖浦啓之 銀座背例部 内田順久
藤井真紀 甲斐借家 只野和子 伊藤郁子
何も取り柄のないあなたが カワイくなれる瞬間
動画
釜多大儒 西村誠芳 蟋蟀里美 金山明博
道教陰陽 北崎拓 大蟻九位 愛野聖名子
仏曼荼羅 鳥山飽田 耶麻多野 富野井伊子
釈迦解脱 今敏 本田徹 春日部枕街
昨日までの内気さなんて もうどこにも見当たらない
背景 IG新潟 デジタル撮影 大橋正弘
スタジオぎゃろっぷ 金沢芯
デジタル彩色 サンライズ台湾 高木良成
ジョージ・ヨナシロ 柳沢正行
色指定 津波聡 藤田康成
女の子ってもっと ワガママでもいいんじゃない
編集 反町泰治 制作進行 玉野順
録音 エジミウソン 美術進行 片岡正弘
音響効果 シルビーミョ 仕上 玖波正友
選曲 上野勇作 美術 平本一樹
記録 菊池直哉
さあオシャレして 化粧して アフター5に繰り出そうよ
エンディング・テーマ「ワガママになろうよ」
歌・作曲・作詞・編曲 JAM Project feet
(松本梨香&奥井雅美)
いつもの自分じゃなくて 飾った自分じゃなくて
脚本 今西隆志 演出 飯田馬ノ介
作画監督 山崎和夫 絵コンテ 飯田馬ノ介
無謀で 純粋で ワガママな自分でいたい・・・・・・
次 回 予 告
ユウリ「コソヴォに現れたあの大きなガンダムが、また現れた!と同時に、
あの変な頭痛や気持ち悪さがまたあたしを襲ってきたの。ただでさえリビアの
一件で落ち込んでるのにカンベンしてよー・・・・・でも、あたしだって女の子。
かっこいい男の子に出会えれば、嬉しくなっちゃうよね!
来週の機動戦姫(きどうせんき)ガンダムP(プリンセス)は
アテネ炎上
ガンプリは、みんなで見てね!
V1はでてるのにV2復活は無し?
そのうちウッソでも対応できなくなった時はどうするの?いっそこのままウッソを主人公に引き戻してもいいと思う
ウッソが乗るV2ABの勇姿をもう一度みたい
721 :
1:2006/03/10(金) 10:22:21 ID:???
リガ・ミリティアのカミオン部隊はモンテネグロで補給を終え、アドリア海沿岸を
ギリシャに向かって南下した。それに合わせてフェレンツバロシュはトリポリでの
補給を終えてアテネで合流する手はずである。トリポリをリガ・ミリティアの
重要なパートナーとして確保しておきたいというウォレン・トレース少佐の目論見で
行われた会談では市側が難色を示す結果に終わった。堅調に経済が発展している時期ほど
政治家は軍需産業と関わりを持ちたくないのは道理だが、あくまでヘキサゴナーレを
地中海からサポートする役目を請け負ってほしいという、ウォレンの希望は
両者の産業構造の相違もあってうまく伝わらなかったようだ。
アテネに到着したウォレンとFBのニコライ艦長は地中海を越えてイスラエルに
入国するか、それとも大陸を通って行くかの詰めの話し合いを行っていた。
カミオンが海上を航行できるわけがないので議論の余地も無いように思えるのだが、
リビアへの移動でFBのミノフスキークラフトが順調に作動していることが確認
されたため、ここでカミオンと別れて別働隊はチェコの奪回へ、ウッソら主力が
FBに乗り込んでイスラエルへ向かうという案も少なからず支持を集めていた。
ニコライ「そちらの尊厳を、損ねてしまう案ですが・・・」
ウォレン「いや、そういう言い方は慎んでくれ。いい案だとは思うが」
ウッソ「トルコは親連邦だからね。この前のFB支援打ち切りにどういう
反応を見せるか、それでなくたって広い国なんだから」
スージィ「とりあえず敵が来る気配もないし、アテネでゆっくり考えようよ」
カレル「そうだな。ユウリ君たちは?」
ニコライ「ああ、既に市内へ・・・修学旅行も出来るうちにさせてやりたいですから」
長引く戦争で聖コンスタンティヌスに救いを求めながら東ヨーロッパを
南下してきたFBの生徒達はここぞとばかりに鬱憤を晴らし元気一杯に
アテネ市内へ繰り出していったが、残念ながら彼らは最高の観光名所を
見逃していた。市から南へ約40km、海神ポセイドン神殿が建つ
スニオン岬はエーゲ海の美しさを望める絶景だというのに、安全を
考え行動範囲は市内に限定されていた。
時間がないこともあって、ユウリら四人組はオーソドックスに英語で
書かれたガイドに従い定番の名所アクロポリスへ向かった。新石器時代、
ミケーネ時代を経てここには多くの芸術家の残した傑作がある。プロピレアの
門から先は文字通り「聖域」サンクチュアリと呼ばれる場所だ。最高の
美しさを誇るアテナ・ニケ神殿、アテナの兄ゼウスの神殿、パルテノン神殿が
立ち並ぶ光景はそこに込められた壮大なる歴史と芸術の背景知識を知らず
ともユウリ達から言葉と戦いの疲れを奪い去り、シレジアに神聖なる世界遺産
プロピレアの神柱に自分の名前を落書きする悪ノリも授けた。
夕方までまだ時間があるため、さしあたってユウリ達はアクロポリスと
地下鉄二番線アクロポリ駅を繋ぐ商店街のレストランに入る。ここで
アレーナの出番である。
アレーナ「ま、庶民の貴方がたは貴族の嗜(たしな)みに疎いようで
ありますからして、このわたくしアレーナ・ヨルダネスクが一つ
顕示いたしてさしあげますわ。まず、前菜で胃腸に軽く刺激を与え
その後にボリュームのあるメインディッシュ系を追加して・・・」
シレジア「なんでぇ、そんなんどこのご家庭でもやってんじゃね?」
アレーナ「おだまりっ!!まず、ユウリさんはお子様だからサラダでも
肉類が入ってないといけない舌(クチ)でしょう?それではドルマダキアを
お勧めいたしますわ。挽肉と野菜の微塵切りに加えて米をブドウ葉で
包んだものですの。お子様の味覚には適度でしょ?」
ユウリ「うわあ、あたしブドウ嫌いなんだ・・・」
ノマノマ「相変わらず好き嫌いが多いなぁ、オメーは」
シレジア「あのさぁ、ちょっとツッコんでいい?お腹にちょっと刺激を
与えるならボリュームありすぎじゃね?それに時間ないんだから何か
前菜はちょこっとしたもん適当でいいよ」
アレーナ「あー、ハイハイ・・・心得ました。ボーイさん、ティロピタキア
(ミニチーズパイ)二つ、スパナコピタキア(ミニホウレンソウパイ)、
カラマラキア(イカフライ)をお願いいたしますわ」
シレジア「よしよし、で、メインデッシュは思いっきし高ェもん頼んで
全部アレーナの驕り、と」
アレーナ「なっ!!!?」
ユウリ「わーい!」
ノマノマ「やった!」
アレーナ「く、このアレーナ・ヨルダネスク・・・・観光の中で割り勘を
忘れた・・・・お父様お許しください・・・・」
シレジア「ボーイさーん、スブラキ3つ(ホウレンソウリゾット)、ムサカ
2つ(揚げナスのトマトフォンデュ)、クネリ・スティファド4つ
(アーティチョーク野菜煮)、パスティッツィオ5つ(マカロニと挽肉の
チーズフォンデュ)。お願いします」
ユウリ「そんなに食べられるの!?」
ノマノマ「こいつ、高い順に上から四つオーダーしやがった」
シレジア「だーい丈夫だって。残ったらFBに持って帰ろうぜ。この後
デザートもあんだよなぁー。一体いくらになんだろ」
アレーナ「も、持って・・・・・帰れるわけないでしょっ!!!ピリオド(以上)!」
アイア「ゴッズ大佐。お久しぶりです」
ゴッズ「うむ。貴公の働き、伝え聞いておるぞ」
シュメンに到着したゴッズの小型艇を出迎えたアイアは、突如として
肩を震わせ、ポツリ、ポツリと赤い絨毯に涙の雫を零し始めた。
アイア「申し訳ありません・・・・!!ピアスをモンテネグロのスーパーサイコ
研究所で確保しておきながら、暴走を許し、共にエンジェル・ハイロゥから
生還した掛け替えのない戦友を・・・失ってしまいました・・・!」
ゴッズ「そう肩を落とすなアイア大尉。亡きジェニファの英霊の仇は
必ずや君があのガンダムから取ってくれると信じているよ」
アイア「は、身に余るお言葉・・・・」
ゴッズ「ところで、ピアスは?」
この豚野郎は、本当にあの小僧しか見えていないのだな、と思いながら
アイアをおもむろにドアの方を指差した。
ピアス「父さん・・・・・・・・本当にお久しぶりで」
ゴッズ「ピアス・・・・・・・・元気でやってるようだな」
近づいたピアスはゴッズのむさ苦しい抱擁に表情一つ変えずに、されるが
ままに、微動だにしなかった。絨毯脇に整列した女性兵達は病的なほど
真っ白に美しいピアスの頬がゴッズの毛むくじゃらな手で撫でられる光景に
妖艶な美を感じて赤面していたが、男性兵達は不快感を覚えていたことは言うまでもない。
ゴッズ「今、どこだ?」
ヴィクトル「は、テッサロニキ上空でございます」
ゴッズ「そうか・・・・アテネに着いたらダイタロスを出すぞ」
ガブリエル「し、しかし・・・!アテネは中立ですしリガ・ミリティアは
ヘキサゴナーレの前線部隊、つまり中央ヨーロッパ安全保障機構の
正規軍なのです。これ以上の交戦は国際世論の反発を買うかと・・・」
ゴッズ「黙れ!出せといったら出すんだ」
アイア「大佐の仰る通りにやるんだ。いいな?ガブリエル、貴様は
輸送のガルダ級とコンタクトを取れ」
ガブリエル「は・・・・・・大尉が仰るなら」
アイア(フン、ガブリエル・・・そういきり立つな。この倒錯した糞豚野郎も
スケコマシのフリストも、ベスパでさんざんあたしを扱き使ってくれた
クロノクル・アシャーも、あたしの前でえばる男供はみんな跪かせ靴の
裏を舐めさせてやる・・・その時あたしの下でソフィアとネオ・ザンスカールの
指揮はお前に執らせてやるからな・・・待っていろククク)
アレーナ「もうっ!!何ゆえわたくしが95ユーロも払わなければなりませんの!?」
シレジア「ま、いーんじゃね?地球の経済に貢献したってことで。貴族の義務だべ?」
ノマノマ「あー食った食った。帰ろうぜ」
ユウリ「そだね。もう空が茜色になってきたし」
四人はアクロポリ駅構内に降りて列車が来るのを待っていたのだが・・・
ユウリ「あ、マズイ!レストランにバッグ忘れちゃった!」
アレーナ「ほーら見なさい。わたくしを愚弄するからディオニソスの神罰が
下ったのよ。幼馴染の罰当たりを全て肩代わりするなんて大変ですわね」
シレジア「あちゃー、世界遺産に落書きしたの、やっぱマズかったか?」
ノマノマ「みてぇだなぁ」
ユウリ「とにかく、急いで取ってくる!」
ユウリは駅から地上に出てさっきのレストランを探すのだが生来の方向勘と
記憶力のなさが膨大な量の観光客によって増幅されあっという間に道に迷ってしまう。
ユウリ「と、とりあえずタクシー呼ぼう・・・ヤ・サス、カリメラ?」
エレカに乗っていた少年はユウリにタクシーと間違われ、一瞬苦笑した。
ピアス「カリスペラ、ティ・トレヒ?Aha、Dont worry. I can speak English」
ユウリ「リ、Really? アー・・・Im serching a restaurant」
ピアス「Name of the restaurant、please」
ユウリ「ノ、No・・・sorry.On the tip of tongue、but・・・」
ピアス「Aha、OK. Get on」
ピアス「ここらは、人が多いんだけどそうレストランは多くもないんだ。
競争が激しいぶんだけ淘汰されるのも早いからね」
ユウリ「へぇ、そうなんですか・・・・・」
ピアス「君、どこから来たの?」
ユウリ「ロマニアです。サイド7の」
ピアス「観光旅行?それとも修学旅行かい?」
ユウリ「ええ、まぁ・・・・・・そんなところです」
ピアス「そうか、あそこはソフィア軍に侵攻されて大変だってね。ザンスカール
戦争からまだ四半世紀だってのに、人は宇宙に出ても相変わらず、いやむしろ
旧世紀より頻繁に戦争を起こすんだな」
ユウリ「そうですね・・・・・・あなたは、学生さん?働いているの?」
ピアス「いや、俺も旅行なんだ・・・・親父に連れられてね」
ユウリ「どこから来たんですか?」
ピアス「知りたい?」
ユウリ「いえ、言いたくなければいいんですけど」
ピアス「試験管・・・って言ったらどうする?」
ユウリ「え?」
ピアス「はは、冗談だよ。今はモンテネグロに住んでるんだ。親父が久々に仕事から
帰ってきたんで、ちょっとアテネに旅行でも、ってね・・・・」
ユウリ「いいお父さんだね。お金持ち?」
ピアス「ん?まぁ、割と金持ちかな」
ユウリ「何の仕事をしてるの?」
ピアス「サイド2の、どっかのコロニー政庁の市長をやってる」
ユウリ「すごーい」
ピアス「ま、俺のことじゃないから・・・褒められても仕方がない」
話にのめりこんでいると、ユウリのケータイが鳴った。
シレジア「おいっユウリ何やってんだよ!早くしねーとウチらもうFBに
着いちまうぞ!」
ユウリ「ご、ごめん!もうすぐだから・・・・・」
プツッ
ピアス「すごい声だね。友達?」
ユウリ「うん、ちょっと変わってるけど・・・・」
ピアス「ユウリって、誰?君の事?」
ユウリ「は、はい」
ピアス「フルネームは?」
ユウリ「ユウリ・イワノヴィッチ・スターリニスカヤです」
ピアス「・・・・ハッ、何でそんなに赤面するの?」
ユウリ「だって、最近あまり自己紹介しなかったから・・・最近知り合った人は
大体人づてにあたしの名前、知ったんで・・・・」
ピアス「自己紹介くらい、どってことないだろ」
ユウリ「・・・ねぇ、ユウリって名前の女の子に会ったことある?」
ピアス「いや、ないな。ロシア系の知り合いはいないよ」
ユウリ「そっか・・・やっぱり」
ピアス「自分の名前、そんなに好きじゃないんだ?図星だろう」
ユウリ「・・・・・・・・・・・うん」
ピアス「いいんじゃない?可愛い名前だよ、いや、名前だけじゃなくて・・」
ユウリ「え?」
ピアス「お、着いたよ・・・・ここじゃないか?」
ユウリ「あ、そうです!ここです。ありがとうございます」