861 :
ふみ:2005/12/28(水) 22:15:08 ID:???
>>859 いつも思うんですけど、いっくらもとがジャンクだからって
備品を私物化しすぎなんですよねうちの生徒どもは(ぶつくさ)
MS3機ぐらいなら、搭載できるはずです。
あとは・・・・・・サイド6傭兵ギルドの古馴染みに、ちょいと
お願いする必要がありますね。
武器込みで移動するとなると、連中の発行する証明書が
必要になるでしょうから。
電子発行方式で、直接キャリアーに送り込む方式を取りますから、
出発には間に合うと思います。
連中のネットワークや情報量は尋常じゃないですから、まぁ、
情報集めにも便利でしょ。
(なんやかんやと、世話を焼いてくれるふみさんなのである)
>861
「開発者の好奇心ってのはかなり厄介みたいだな。やたらに改造や開発をしたがる。」
(覚えがあるのか、あまり気分が良さそうではない。)
「助かるな。まぁ、俺に対してというよりはヘルトやらが心配で……といったところなんだろうが。」
(そういって苦笑する男。しかし、よくもまぁここまで笑うようになった。)
>856
あ、うんわかったよ。
(蛙同士でおしゃべりかぁ……かわいいかも とか思いつつ手を振って見送った)
>860
(汗、汗、滝汗、そしてナイアガラ)
……前までふつうの義手だったよね?
864 :
ふみ:2005/12/28(水) 22:29:52 ID:???
>862
あったりまえでしょう。
あんたみたいに、あたしと同じく野垂れ死にが似合いのやつなんか
だれが心配しますか(断言。ツンデレとかでなく断言)。
865 :
少年忍者:2005/12/28(水) 22:33:21 ID:???
……えっと、話は聞きました。(唐突に出てくる
インドには以前から僕の忍軍での先輩方が入り込んでいます。話は通しておきますんで、遠慮なく頼ってください。
きっと、困った時にも『こんな事もあろうかと』と言って手助けしてくれると思います。
866 :
操舵娘:2005/12/28(水) 22:41:01 ID:???
>>863 最近物騒だから、武装つきのに交換してもらったの。
(多分作ったのはアストナージあたりかライトあたりである。
忙しい忙しい言っているわりには、こんなもの作ってるあたり
どうなのか)
標準タイプの5・56ミリ弾だから、そんなに面倒は起こんないかな。
(どんな面倒だ)
あと、動軸にこんなのも。
(がしゃこうぃん。
束ねた砲身の真ん中から筒のようなものがせり出してくるや
光の刃がぶうんと現れる。
UC世紀90年代になって実用化された、携帯式ビームサーベルすら
内蔵しているようだ・・・・・・)
一応これでもコーディネーターなの。
体使うことだったら、任せといて♪
(にこやかに)
>864
「はいはい。それはどうも。」
(何をそこまで言われることがあったのだろうかと思いつつ、苦笑いするしかなくなった男。)
>865
そか、頼もしいね。
ありがとーv
(と手を振った)
>866
あ、うん、あはは…頼もしいなぁ…
ってすごーーーい!?
(ビームサーベルには流石のヘルトも驚嘆して近寄ってきた)
>862
(ふと振り向いた先、彼の笑う顔を見た。
なんとなく釣られて笑ってしまう。
そして夏の蒼穹を見上げる)
…さって。そろそろ行かなきゃ。
まだ本当に言わなきゃいけない人が居る。
それじゃまたあとでね!
(そう言って手を振ると少女は駆け出す。
このまま走って、あの角を曲がれば――)
869 :
ふみ:2005/12/28(水) 22:46:09 ID:???
>>867 えらっそーにいろいろぶっておいて、あげく戦力がどれだけあったって
足りない時期に貴重な戦力チョッパって飛び出されるんだからそりゃ切れ
ます。
ま、消息気にしすぎてあげくそのまま戦死、なんてすっとこどっこいな
真似されても困りますから、ここは行かせるしかってな状況ですけどね。
(携帯いじってメール)
船のほうはドッグに転がってますから、係員の人に聞けばわかるはずです。
870 :
操舵娘:2005/12/28(水) 22:52:15 ID:???
>>868 ま、これはEパックが高いから切り札。
さーて、私も旅支度をはじめようかな。
(去っていく)
>868
(少女が駆けた街路の果て。
養成所の正面ゲートを潜った辺りに、少女が求める相手は居た。
仕事帰りなのだろう、その足の向かう先は自らの自室か。
男は不意に、駆け寄ってくる少女の気配に気付く。)
「あぁヘルト…どうした、何か様か?
走って来る程の事だから…大事な事か…?」
(…彼は知らないのだ、少女がこれから、何を男に告げるのか。
それは残酷だが、不可避の事実。)
>869
「それは済まなかった。が、ここの奴らなら……大丈夫だろう。
ま、どうにも困ったら呼び戻してくれ。近くに居れば加勢ぐらい出来るかもな。」
(微笑して敷地内を見渡す。)
「ああ。その前に一発ぶん殴られて来なけりゃな……」
(そう小さく呟いて、すぐに話を戻す。)
「こっちの用事が済んだら、行ってみる。
に、しても……本当に一人旅なんて出来んものだな。
有難くも、ここにはお節介が多すぎる。」
(近くに置いてあった自らのバイクをエンジンをかけ、ヘルメットをかぶる。)
>871
―――!
あぇ、あ…お、おとおさん?
……おとおさんっ
(そう叫ぶと少女はそのまま男に抱きついた)
―――ごめんね、ごめん、
言わなきゃいけないのに、まだ気持ちの整理ついてないのに、
フミお姉さんたちには大きな事言えたのにまだなの…
なんでおとおさん、どうして、今から行こうと思って言葉捜しながらだったのに
今、アタシの中に居るの…?
(次々と紡がれる言葉はひどく一方的なもので、気持ちだけが先走っていた。
そんな何かに急く少女を抱き寄せてみればわかる。少女の震える肩が。身体が。
おずおずと男を見上げ、不安げに泣き出しそうな少女の瞳を見ればわかる。
少女はただ混乱しているのだ。
覚悟は決めたはずなのに、いざ離れるとなれば寂しさもこみ上げてきてあっという間に飽和状態になる。
それなのにも関わらず、誰かの為に何かをしてあげたい。そんな気持ちだけが何時だって先立つ…)
874 :
ふみ:2005/12/28(水) 23:10:53 ID:???
>>872 簡単に言ってくれますねぇ(苦笑)
ま、とっとといってとっとと帰ってきなさいな。
リアちゃんの面倒は、まぁ、どうにかしますから。
あてがあるなら、そっちにお任せ願えると助かりますけどね。
ったく、クレアといいあなたといい、なんだって自分の肉親
そうやって一人にできるんですかねぇ。ったく。
>874
「フッ、養成所お得意の「希望的観測」ってやつだ。」
(時計を見ながら、ヘルメットをかぶったくぐもった声で言う。)
「それについては心配ない。リアについては、今から頼みに行くつもりだ。
それに、あいつは一人じゃない。ここの奴らもいるし、ちゃんと本当の姉だっている。
ただ、今から頼みに行くそのリアの姉に、一発ぶん殴られるぐらいの気で行かねばならんが……」
(ため息をついたが、そこまで嫌な顔はしていなかった。)
「殴られるぐらいの気で行かねばならんが……
今の俺には、”どっちか”なんて選べないから、な。
さて、世話になった。とりあえず、リアの面倒見てくれる奴を呼んでくるとしよう。」
(軽く手を出して挨拶をすると、バイクを走らせた。)
876 :
ふみ:2005/12/28(水) 23:25:21 ID:???
>>875 希望的観測、ねぇ。
ま、それでいいってんならいいんじゃないんですか?
んじゃ、また。
(挨拶ひとつ。タバコくゆらせ、グェネビアともども去っていく)
>873
「……………ヘルト……?」
(同様に、男もまた混乱していたのかも知れない。
少女の言いたい事が、今回ばかりは解らない。)
「………言いたく、無い事か…?」
(しかし、解らなくとも予測はつく。
決して、喜ばしい台詞が聞ける様子では無い、と。
そしてそれは同時に、この少女にとっても言いたい台詞では無いだろう。)
>877
違う、違うよ…?
(ここで息を呑み、もう一度雫を湛えた瞳で男を見詰める)
もう逢えないわけじゃないけど、
行っちゃうコトでおとおさんが悲しんじゃったらアタシっ……
“旅になんて、出られないよ”……ぅ、、、
>878
(その一言で、察する所はあったらしい。
無論この男は、全ての事情を察知する様な超越的な存在では無い。
故にその理由も、何もかもを知らない。
だが、決定的な事象だけは理解した、暫しの別れと。)
「…実を言うと…何時かこんな日が来るのではと……不安だった。
……だが、俺は今でも君に言える言葉が見つからない。
……決して寂しくは無い、だが…そうだ、寂しく無い訳が無い…!」
>879
(びくん、と震える身体)
>880
「…………だが。」
(そこで、彼は思うのだ。
少女が自分に正を望む時、自分は必ず生きて来た。
どんな戦いでも、どんな戦傷を負っても、今こうして生きている。
少女の望みなら、彼は叶えて来れた。
これまでも、そしてこれからも、それを曲げるつもりは彼には無い。)
「…決めたんだろう?
ヘルトの事だ…自分自身の為じゃ無い、誰かの為に行くんだろう?
それを決めたというのなら…俺には、止める事は出来はしない。
……、…ッ!」
(迷っている。
少女がそう望むのならば、行かせてやりたいと思う自分が居る。
同時に常に傍に居たいと望む、そんな自分が居る。
そしてそれらの全てを否定しようと言う、そんな自分も確かに居る。
自分が、解らない。)
>881
(男の胸に顔を沈めながら少女は思い出す。
グレイ・ヴィクトリアが居なくなってから
彼の帰りを心待ちにしていた日々がどんなに切なかった事かと。
ある日突然ひどい怪我をして、彼は運ばれ、どこか遠い場所に行ってしまった。
顔を見る事は愚か安否さえ解からない、不安だけの日々。
心許せる人たちが居なかったらきっと笑う事なんて出来はしなかった。
―――ここでふと思った。
たとえばロキ・ラグレットや御剣零が居て、
グェネビアやハリス、ホームズ、ヒート。そしてセルヴォリアス・リガイツが居た。
日常の風景。そんな皆のお陰で自分は笑顔で居続ける事が出来たんだ。
ならばさっき見たセルヴォリアスの笑顔はまだ本当の姿ではなくて、
自分がグレイ・ヴィクトリアに再会した事で取り戻した本当の笑顔というものが他にあるんじゃないか。
だったらそれを取り戻す手伝いをしてあげたい、そう思った。
自分を支えてくれた人たちの笑顔の為に。私は行かなければならない、と。
その答えはやはり少女は少女だった。
難しい事など考えられない、ただただ純粋で無垢で、どうしようもなく愚かなくらい優しい心を持っているのだから)
アタシはね、おとおさんの傍を絶対に離れないよ。
それは存在って意味じゃなくて、アタシ達は心で繋がっているから。
だから悲しまないで、ずっと一緒だよ。どんなに離れていてもあの日の約束は忘れないし忘れられないものだから。
家族の絆はそれはもう強いんだから。ちょっと遠くに行ってきます。
でもすぐに戻るよ。
だって離れられないんだもん。
(自身の想いに苛まれ苦しんでいる。
そんな男をを包み込むように少女はその両手で彼の頬に触れた。
そしてゆっくりと言葉を紡ぎだし、言い切った)
――――――大好きだから。
>882
「―――ずるいじゃないかヘルト、そう言われたら…
俺は何にも言えないじゃないか――。
…俺だってそうだから、俺には何も言えないじゃないか。」
「…余り、遅くならない様にな。
ヘルトはお姉さんになるんだ、名前だって考えてやらないといかん。
…俺は、一人で子供の名前を考えたくは無い。」
>883
うん、帰って来たら皆で考えよ?
おとおさんとアタシ、おかあさん。
それに他の皆に聞いてみても良いかも。
おとおさんもこんな気持ちで帰りを待ち遠しくしてた?
お月様から早く帰ってきてアタシの顔が見たいって想ってくれてた?
今ならわかるよお互いの気持ち。
―――行ってきます、おとおさん。
(そう言って少女は背伸びする。
届くだろうか、感謝の気持ちを込めた、柔らかな蕾のような感触が)
>884
「俺もな、少しは考えているんだよ。
だがこういうのは…一人で決めていい物では無い。
あぁ、その通りだ。
だが…俺は必ず帰って来たんだ…ヘルトが帰って来る事は疑わん。
ヘルトだって、心配はしてくれても疑いはしなかった、ろう?
だからこれを持って行くんだ、何時かの約束を、今度はヘルトに果たして貰う。」
(そう言って、上着から取り出したのは小さな小さな、鎖の無いペンダント。
銀の装飾の中央に控えめに埋め込まれているのはアレキサンドライトか。
きっと長い間持ち歩いていたのだろう。
持ち歩くだけで何の利用価値も無いその輝きはしかし、
かつて彼が少女に送った、ある物の輝きと全く同じ。)
「…あぁ、行ってらっしゃ―――――」
(そして訪れた、その感触。
何処か思い出せない遠い記憶の中で、そんな感触を感じた様な気がした。
しかしそれが何かは思い出せず、彼は暫し、その場に立ち尽くす事となる。)
>885
(強く頷き、少女はペンダントを受け取る)
これ…同じだね。
(その右手の指には同じ色を放つ秘石が輝いていた)
……アタシ、おとおさんに貰ってばっかり。
だから、その…
そんな、風にしか、返せないけど……あは、ちょっとダメ、ハズかし…
(少女は俯き加減でもじもじと。
その表情は垂れ下がった前髪で窺い知れないが、
頬ははっきりと真っ赤に紅潮していたようだ)
―――…それじゃねっ
(少女は風のように去り、残るは立ち尽くす男のみ。)
>886
「…違うんだよな、ヘルト。
俺が渡しているのは…金で買える、宝石なんかじゃ無いんだ。
そしてそれ以上の物を、俺は君やテティアから貰っている…。
…それは人生だ。」
(風が吹き、少女は風のように去って行った。
残された男は、独白と共に傍らの芝生の上に横になり、蒼く高い空を仰ぐ。
―――真昼の月が、高く見える。
まだ口元に残る感触と共に、それだけが際立って知覚出来た。)
>887物静か
「―――で、よかったんスか? 行かせちゃって」
何時からそこに居たのか、ゲートの影から銀髪が姿を現す
「あいつらの戦力はかなりのモンスッけど
ヘルトだってまだ親が恋しい年頃でしょうに
……それに師匠だって、ねぇ?」
>888
「お前、止められたのか。」
(帰って来る声は、何処か冷たい。)
>889物静か
「無理です
俺じゃあの子は止められない」
目を閉じる
「……でも、アンタなら止められた
なのに止めなかった」
責めるような口調ではないが、語気は強い
>890
「だったら、何も言うな。
俺には止められなかった。
お前は、俺が止めたくなかったとでも言うのか。」
>891物静か
「――思いませんよ」
瞳をゆっくりと開く、その双眸に浮かべるのは憧憬の念
「父親っていうのは、子供を背中に背負ってないと安心できない生き物だ
そう親父に言われたことがあります
……でも、ヘルトは貴方から自分の意思で離れた
安心してるし、信用してるからこそ自立しようと思ったんでしょう
どれだけ離れても、貴方を父親だと思えるなら
何処に行っても大丈夫だって
安心してください、師匠
アンタは、間違い無くヘルトの“おとおさん”だ」
>892
「正直言うとな、行かせたく無いのは当然の事だ。
俺だって、ヒトの感情という物にそう達観している訳でも無い、
好きな者と離れたくない、そんな感情は誰にでもあるだろう。
だが…俺に対して、やはりヘルトは子供だ。
精神的な問題では無く、実際問題としてな。
せめて俺が父親にならなければ、あの子はどうなる。
俺は父親を演じる気は無い、俺が成らなければならなかった。
そうして、結末はこれ。
全く……"おとおさん"は大変だよ。
可愛い子には旅をさせろと言うが、あの子も苦労はしているのにな。
それでも送り出さなければならん。」
>893物静か
「なら、笑顔で見送りましょうよ
そうして笑顔で迎える
それが家族ってモンでしょうに」
へへと笑うと歩き出す、行き先は養成所
「騒ぎになるでしょうからね、前もって準備しときますよ
見送りのピアノは俺で良いですよね?」
返事は聞かず、銀髪の男は去っていく
>894
「そう簡単にもいかん物でな…
何せ家族ぐるみでの異性間交友ならぬ異星間交友だ、
その姿勢には、大いに賛同するがな。」
「あぁ、頼む。
多分俺には、弾けん。」
(尚も男は横になったまま、リーディスを見送る。
空を見上げ、月を見て。
その目尻に光っていたのは何なのか、
それを知る者も知る術も、既にこの場に居なかった、彼を除いて。)
(閉められたカーテンの間から朝日が差し込む。
少し遠目に養成所が見える位置に立つ、街のホテル4Fで。
ここ最近は、この場所で寝起きをしていた。)
「……ん……んん…。」
(輝く日の光が彼の目元を照らす。
瞼の上を走る眩しさと暖かさに、青年は力を振り絞って身体を起こす。)
「……ふぁ……朝……?」
(まだまだ覚醒していないようで、青年は片手で目元を擦っていた。)
>896
【何の変哲も無い、見慣れたホテルの一室。
だが、何かがおかしい。
まるで誰かの息吹を傍に感じるような、そんな違和感が彼を襲った。
青年が何気なく突いた手。
しかし返って来た感触は、ベッドのそれとは大きく異なる柔らかさで――】
「ん……っ」
【何故か、隣でマコトが寝ていた。
何故か、ガー君の手はマコトお姉ちゃんの――まあ、いわゆる胸の辺りで。
肌蹴た毛布から、タンクトップに包まれた上半身が覗いており。
いわば布一枚隔ててナイス感触】
「……んんっ」
【やけに艶めかしい吐息。
くすぐったそうに身を捩り、軽く寝返りを打つ、先代キング・オブ・ハートの一人娘】
>897
(柔らかな感触の理由を、青年はまだ確認できずにいた。
寝ぼけているからだろうか。しかし、いつまでもその違和感に気づかないわけにはいかなかった。)
「……む……にゅ?」
(違和感の正体を確かめる為、青年はその方向へぎこちなく首を向ける。)
「―――――φυρッ!?!?!」
(一発覚醒。暫し言葉を失い石化した人間が完成した中で、女性の寝息だけが静かに聞こえていた。)
>898
【寝返りを打った際に、毛布から彼女の脚が覗いた。
すらりと伸びた脚、太腿までがしっかり見える】
「ん……ふぅ……っ」
【そして青年の手は、暖かく柔らかな感触に完全に包まれた。
大切なものを手放すまいとするかのように、しっかりと抱き締められた手。
ジャスト谷間。
やわらかい。
そして、あったかい。
青年の手が僅かに寝汗で濡れたその温もりをしっかり受け取った頃。
突然、ぐっと腕が引っ張られ、彼の体はなす術も無くマコトの隣、毛布の中へと引き込まれてしまった】
「おはよ、ガー君」
【お互い向き合う形で横になったまま。
少しだけ頬を染めながら、微笑んでみせる幼馴染のお姉さんの顔が目の前にあった。
ちなみに手はまだ胸に抱かれてます】
>899
「☆жд!?!」
(声にならない悲鳴を上げて、必死に逃げようと。
しかし、腕ががっちりと掴まれている。このままではいけない。といっても乱暴に振り払うことなど、出来るはずもない。
ゆっくりと振りほどこうとすればするほど意識せざるを得なくなる、柔らい感触。)
【……師匠、私は……私はここで死ぬのでしょうか………?】
(心臓はこれまでにないほど早く活発に動き、いつ止まってしまうかも解らないほどだった。
そんなことを考えていると、突然の力に身体ごとベッドへ倒される。
その女性の目が覚めているのを確認すると、青年は引きつった笑みで対応するしかなかった。)
「あ、はは……おは、おはようございます……あ、あの手が、その手が…」
(顔に大量の冷や汗をかきながら、どうにか言葉とジェスチャーで手の状態を知らせようとする。)
>900
「手?」
【どうしたの、とばかりに見せるあどけない表情。
一年ぶりに見る彼女の顔は、大人の女性としての美しさを備え。
けれども、彼の思い出の中に在る「マコトお姉ちゃん」の懐かしさをしっかりと残す。
ジェスチャーにより必死にアピールする彼の視線を辿って、己の胸元に目をやり。
一言――】
「えっち」
【頬を染め、上目遣いに】
「もう……昨日の夜、あんなに触ったのに、まだしたいの?」
【芝居ッ気たっぷりに、恥ずかしそうに微笑んで見せた。
こう、
「仕方ないなぁ男の子は」
みたいな。
念の為。
芝居である】
>901
「き、昨日!?私は養成所に少し顔を出して、いつもどおり訓練をして
それから帰ってきてシャワー浴びて普通に寝て……?
私、普通に寝てましたよね……!?」
(ガー君大混乱。どこかに逃げ道はないものかと、起き上がりきょろきょろと辺りを見回しながら。)
「は、歯を磨いてこなけr……」
(一瞬の隙間を窺って、手をマシュマロのような弾力の中から引き抜く。)
【ゴンッ】
(そのままベッドから後ろ向きに倒れて行き、後頭部を床に打ち付けた格闘家が一名。)
>902
「あ。
んー、ちょっとからかい過ぎたかな?」
【苦笑しながら、ベッドから降りる。
床に脱ぎ散らかしたジーンズやらシャツやらを身につけると、倒れたままのガー君に手を差し伸べた】
「ごめんね、ちょっと悪乗りが過ぎたみたい。
大丈夫、ガー君の『初めて』はまだ安全だよ。
寝顔が可愛かったから、昔一緒に寝てたの思い出して、つい、ね。
それと……。
久しぶりだね、ガー君♪」
【くすくすと笑う笑顔は間違いなく、「マコトお姉ちゃん」そのもの】
>903
「あ、ははは………。」
(その体制のまま弱々しく微笑んだ。
差し伸べられた手を借りて、起き上がると頭をさすりながらまた微笑んだ。)
「……そ、そうですね。あまり慣れていないもので、手加減してくれると有難いです……」
(気づけば青年もまた顔を真っ赤にしていた。青年がそういう事に対して疎いというのが
嫌でもわかってしまうぐらいに。)
「あのころは……今よりもずっとお姉ちゃんっ子でしたからね。はは。」
(上着を羽織り、服を正しながら恥ずかしそうにそう言った。)
>904
「『あの頃は』?
じゃあ今は私に夢中になってくれないんだー。
酷いなー、お姉ちゃんのおっぱいまで触っといてー。
もっと凄いこと、してあげないと夢中になってくれないかな?」
【何やら凄い発言。
無論からかう目的なのだが。
一歩前に進み出れば、お互いの距離は足一つ分程度。
少し背の伸びた青年を、軽く見上げるようにして艶のある微笑を浮かべる。
お互いの、唇の距離もまた近く】
>905
「ぇ、いや、そんなことは……ッ」
(詰め寄られると何も言えなくなる。これはやはり、意識しているから故の緊張なのだろう、と。
そう感じる青年もいれば、きっとそれを解っていてやっている女性もいるのだ、とも思う。)
「ず、ずるぃですよ……マコトさんは……」
(言いながらも、彼女の誘惑するような笑みから目を逸らすことが出来ない。)
>906
「そ、ずるいよ、私は」
【お互いの唇は触れ合わず、代わりに人差し指でつんと鼻先を突付いてみせる】
「だからね、ガー君の気持ちが分かってても、マコトお姉ちゃんは意地悪して確かめたくなっちゃうのでした、まる」
【そしてそのまま、一歩前に進み出て――抱擁。
胸に当てた耳から、鼓動の速さを感じ取ると少しだけ安心したように目を閉じた】
「ずるいって言うより……寂しがり屋かな、もしかしたら」
>907
「やっぱり敵わないなぁ、マコトさんには。」
(苦笑していると、ふと人の重みが自身にかかる。)
「あの、マコトさん……?」
(少し驚いたが、自然と離れたいとは思わなかった。
寂しがり屋という言葉に耳を傾ける。仕方が無いことだとは思った。
いままで、いろんなものを背負って一人で生きてきたのだから。)
【……ちょっと、安心したかもしれませんね……】
(彼女の人間らしさに久しぶりに触れたような気がして、少しだけ安心を覚えた。
青年は目の前の”お姉ちゃん”を優しく抱き返した。)
「マコトさん。
……5分で支度をするので、朝ごはん。食べに行きませんか?」
(恥ずかしそうにしながらも、青年は微笑んでそう言った。)
>908
「うん……そうだね、一緒に、うん」
【抱き締められる感触に、少しだけくすぐったそうにして。
笑顔で頷き、彼女はごく自然に彼の唇に口付けた。
そうして、一瞬の間】
「デザートは、ガー君でね」
【そんな台詞を耳元にそっと残し、彼女は抱擁から離れると一足先に部屋の外に出た。
本気なのか、冗談なのかは定かではなく。
ただ、一年ぶりの再会を、彼女がとても喜んでいるということだけは、はっきりとしていたのだった――】
>909
「……ぇ……」
(自然と近づき、そして優しく撫でるように触れていった柔らかな感触に
青年は筋肉が硬直するのを感じた。心臓が震え上がるような歓喜で満ちているのがわかる。)
「……い、いいのかなぁ……こんなに夢中で。」
(想いの女性が部屋を出て行った後、そんなことを自分に問いかけながら時間を見た。)
「わぁっ、遅れてしまうっ。」
(2分の時が無駄に流れたことを知ると、急いで身形を直し始めたのだった。)