ガンダムバトルロワイヤル第四回大会 第十一章

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1管制室 ◆9yyDY2Jc2w
                 分岐点


       ガ ン ダ ム バ ト ル ロ ワ イ ヤ ル



             第四回大会 第十一章

         現在生存者 10名+1匹 死亡者 26名


           ・殺しあう or ・脱出する
           君はどちらの道を進むのか

ルール等の詳細は>>2-4ぐらいに。

新規参加受付は終了させていただきました。
2管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/11/30(水) 21:33:19 ID:???
第三回までの過去ログミラー
ttp://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/rogusouko.html

第四回テンプレ
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新規申し込みテンプレ
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現行管制室(第十二管制室)
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ネタ・遊び・気長な議論
ガンダムバトルロワイアル緊急避難所
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基本情報・人気投票
第四回バトルロワイヤル 情報集積所
ttp://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/index.html

今回は本スレ容量節約の為、現在状況のマップと名簿以外を
別アドレスにてご案内させていただきます。
ご了承お願い致します。
3ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/01(木) 20:23:18 ID:???
「ふぅ………」

バスタオルで全身を拭きながら、洗面台の鏡の中を覗き込む。
………頬を横切る一つの傷。
この傷を負った事によって、大切なものを失った気がする。
………後悔しても、仕方の無い事だけど。

「そういえば………あのセイバーフィッシュはなんだったんだろう」

自分が今まで着ていた衣類は洗濯しているので、
この場に来た時に着ていたカウボーイチックの衣装と着替えながらふと思う。
相手はこっちを知っていた、そしてこっちも相手を知っている………気がする。
一年戦争時代、周辺の部隊にはそれなりに名も知られていたはずだ。
その中の一人だろうか、とも思うのだが………
自分も、あのジンペイという男を知っているような気がした。

「同じ部隊の人じゃない………大隊も違うと思う………
 ………士官学校時代?」

思い当たるのはそれくらいだ。
だが、確信は持てない。

「………考えても仕方ない、か」

ポツリとそう言って、カウボーイハットを目深にかぶる。
少し………ほんの少しだけ、調子が戻ってきたらしい。
草の匂い、風の声………母が大切にしていた、そのカウボーイハット。

「………………母上」

逃げ出したその時、背負っていたリュックに入れていたカウボーイハット。
母が大事にしていたそれをお守り代わりにリュックに積め、薬草探しに出かけた少年。
焼け焦げたかつての家を思うと、唯一残った形見とも言える。
4ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/01(木) 20:24:20 ID:???
「………そういえば、ミヒャエルさん、遅いな」

シャワーを終えて数分、そろそろ来てもいい頃だろうが………
薬局で探し物が見つからないのだろうか?
休んでいるとは言ったが、彼がいなければ不安でゆっくり休めそうも無い。

「探しに行こうかな………」

そう思ってテーブルに置いてあったレーダーを手に取り………
その中にある光点を見て、息をのんだ。
先ほどまで遠くにいたはずの2つの機影が、この街に接近している………。
予想外だった、まさかこれほど早くに来るとは………。
レーダーを強引にポケットに押し込み、乱暴にドアを開いて薬局を目指し走り出す。

ミヒャエルは………見つかった!
二つ三つのビニール袋を手に提げ、重そうに歩いている。

「ミヒャエルさん!」

久しぶりに、大声を上げた。

「MSが………MS二機がこの街に接近してます!」

【行動 :シャワー(-1P) ミヒャエル探し(-1P) 残り2P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエルに通信接続】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
5ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/01(木) 20:59:05 ID:???
ニースとハリーを乗せたゲルググは、更に北へと走る。
さすがにまわりの景色を見るのにも飽きてきたのか、大きな欠伸を1つ。
それにつられるように、ハリーも大きく欠伸をする。
ニースは、もう大分満足な睡眠をとっていない。
色々な状況での緊張の連続が、ニースに睡魔を近付けさせなかった。
だが雄大な景色を見た事による開放感と、同じような景色の続く道路が、ニースの気を弛ませていた。

もう1度大きな欠伸をして、潤んだ目をこするニース。
多少のカーブがあるとはいえ、真直ぐに近かった道路が、ここでは幸いしていた。
もしも曲がりくねった道路だったら、とっくにゲルググはカーブを曲がりきれずに転倒していただろう。

「ハリー…眠いね〜」

ぽつりと呟くニース。
さすがに眠りはしないが、辛そうではあった。
この先にレベッカがいなければ、とっくに道ばたでゲルググを止めて眠っていたかもしれない。

「ハリー…まだ着かないのかな〜」

ぽつりと呟いて、ハリーをちらっと見る。
ニースの横で、ハリーは丸まって寝ていた。

「…いじわる」

羨ましそうに呟くと、ニースはまた前を見つめる。
いっその事一旦止まって寝てしまっても…と思わないでもなかったが、ニースの心には、常にアルバートの
存在がある。
西の街で待っていると、アルバートは言っていた。
その言葉を思い出して、ニースの頬がほのかに染まる。
本当にそっけない言い方だったが、アルバート優しさは、紛れもなくニースに向けられていた。
少しずつだが、アルバートとの距離が近づいている実感が、ニースを睡魔と戦わせていた。

突然、視界が開けた。
山地を抜けたのだ。
そして見えたのは、巨大な橋と、その先に見える基地。
ニースは、やっと北の端に辿り着いたのだ。
迷いなく橋を渡っていくゲルググ。
そのレーダーは2機のMS…クロスボーンガンダム2号機と、ベルガ・ギロスを探知していた。

「…レベッカ…さん…」

ぽつりとニースは呟いた。
眠気は、吹き飛んでいた。
6ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/01(木) 21:00:14 ID:???
【行動:X-3に移動(−3)】
【残り行動値:1】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷】
【通信状況:】
【人物状況:少しの不安と少しの期待】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、ビームショットライフル、νガンダムシールド】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、北の基地へ…】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
7レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/02(金) 12:35:31 ID:???
ベルガ・ギロスの両腕から、外部装甲が取り外される。
焼き切れた配線を除去し、ハンブラビの腕から得たもので代替していく作業。
当然、MSの規格が大きく異なる為に作業は非常に困難となるのだが。
レベッカはそれを、類い稀な集中力を以って何とかやり遂げた。
続いて取り掛かったのはスラスターとアポジモーターの修理だ。
噴射口の歪みを矯正し、内部に詰まった異物を取り除いて噴気の通路を確保する。

「こんなところかな……」

呟き、コートのフード越しにベルガ・ギロスを見上げた。
後は推進剤を補充すれば、ほぼ納得の行く戦闘が行えるようになるだろう。

最北端のこの基地に、わざわざ敵を求めてやってくるような馬鹿な真似をする人間は先ずいない。
それでも、意識面での備えは怠るべきではなく。
軽量と大推力を生かしたヒット&アウェイこそが、漆黒の機体の本領。
ならば装甲の補修作業は自ずと優先度が低くなる。
最後に残しておいたその作業を、いざ始めようとしたところで――

「……馬鹿は来る、か」

【行動:修理作業(-4)】
【位置:W-02(パイロット:ベルガ・ギロス足元)(機体:W-02軍事基地ドック】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、デナン・ゲー用ビームライフル(E残量10%)
     ザンバスター、ビームマシンガン】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、先ずは修理を】
【同盟:「テオドール」】
8テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/02(金) 18:40:31 ID:???
青年は愛機の改造の仕上げに入る。
彼はドックに隣接する小さな倉庫を漁り、塗装用の消耗品を確保する。

まずは塗料と一緒にあった透明のビニールを手に取り、機体の各所を覆う。
関節、エアインテーク、センサー類、アンテナ。色を塗りたくない額の中央など。
要するに、マスキングである。手早く、重要なところだけ覆っていく。

続いて、青年は塗料を手に取る。選んだのは濃紺の深い色だ。ほとんど黒に近い。
元のガンダムとは大きく印象の違う色。
なにせ、白い色だと細かい損傷も派手に見える。
塗装の目的が「機体の損傷を敵に感じさせない」ことなのだから、色の選択は重要だ。

彼は機材を塗料を吹き付け、作り直したガンダムを新たな色に塗り替えていく。
彼には知る由もないが、クロスボーンガンダム2号機に近い色合い。
ただ額の中央、大きく「13」と書きなぐられた盛り上がりだけが白い。

一通り、全身を塗り終えた彼は、今度は白い塗料と、大きなハケを手に取る。
そして描いたのは――ドクロのマーキング。戯画化された頭蓋骨と、交差した2本の骨。
嘴のように張り出した、新たな胸部装甲の先端に1つ。
同じく嘴のように張り出した、新たな右肩装甲に1つ。
プログラム開始時には「1」と書くだけでも苦労していた彼とも思えぬ、見事な絵である。
まあハッタリではあるが、彼はこの戦いには、そのようなハッタリが必要だと考えていた。

……かくして、彼は一通りの作業を終え、一息つく。
あとは実際に乗って様子を見ながら、プログラム上の調整をしていくだけ。
途中で不具合が分かれば、何らかの対処が必要かもしれない。

ガンダムに乗り込んだ彼は、そして気づいた……接近する、見知らぬMSに。

【行動:探索(塗料類)(−1p)、マスキング(−1p)、全身塗装(−1p)、マーキング(−1p)】
【残りP:0p】 【位置:W-02(基地内)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)
    ツインガドリングガン(ビームのメガガドリングガン+ガドリングシールドの実弾銃)
    アインラッド(ビームキャノン×2、9連装ミサイルランチャー×1、オートバランサー破損)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造】 【同盟:レベッカ】
9ジェンセン(代理):2005/12/02(金) 19:12:24 ID:???
 ひとまず、燃料切れ間近だったドダイを基地に帰還させる。
 再びハイザックを降り、トレーラーに乗り込んでハイザックを荷台に
乗せた。
 どの程度修復できるかが問題だが、やるだけやってみるほかあるまい。
 【行動】ドダイを帰還させる(−1)
     ハイザックを降りる(−1)
     トレーラーに搭乗(−1)
     基地へ帰還(−1)  
    
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、下半身脱落
      左腕部全損・サブカメラ一部損壊、
      操縦系統に損傷

      ドダイ・正常】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:ドダイYS(対地ミサイル全弾射耗】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
10アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/03(土) 01:29:49 ID:???
最悪。
その言葉が妙に心に残った。
レーダー上は、まだマラサイとガズRは動いていない。
まだアルマと話す時間くらいあるだろう。

「アルマさん。
 俺もマラサイには会った事があるんですけど、多分そのときにパイロットが変装し
 ていて、誰なのか知らないんです。
 アルマさんが会ったマラサイのパイロットは、何て言う生徒だったんですか?」
あの街で出会ったマラサイのパイロットは、自分をリトラ=クロームと名乗っていた
けど、少なくとも彼女はリトラではないと思う。

そうだとすると、おかしい。
生徒名簿を見ながら首をかしげる。
彼女がリトラ=クロームでないとするのなら、生き残ってる生徒の中に本当の名前が
ある筈なんだけど…。
それっぽい名前がないのだ。
生き残ってる女性の生徒は、リトラ=クローム以外は全て出会っている。
従ってマラサイに乗ってる生徒は、リトラ=クローム…という事になってしまう。
だけどやっぱり納得がいかない。
だからマラサイと戦闘した事があると言うアルマに、マラサイの生徒の正体を教えて
もらいたかった。

ガズRのパイロットは…ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ。
こっちは初めて会う生徒だ。
アルマはミヒャエルも知っているらしい。
ここで思い出されるのが『最悪』というアルマの言葉だ。
2人を知ってるアルマが最悪と言うのには、それなりの理由があるのだろう。
どちらも腕利だというのがありそうな理由だけど…。
…ただ…。

「アルマさんが最悪というからには、向こうも強敵なんでしょうけど…。
 俺には…引けない理由ってやつがあるから。
 …俺から仕掛けるつもりはないですけど、向こうが来るのなら…」
その先は言わずとも分かる。
リトラ(仮)とミヒャエルが何の為に留まってるのかは知らないけど、俺には俺の
ここでするべき事がある。
それに費やす時間を、自分で潰すわけにはいかないんだ。

【行動:生徒名簿を確認(−1)】
【残り:3】
【位置:O-14(大通りの脇)】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:17番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…】
【同盟:ニース(アルマ)】
11ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/03(土) 01:53:12 ID:???
「……重い」

 荷物を持ちながら呟いた。
 その目指す民家から、誰かが走り出してきた。
 いや、誰かと言うほどではない。ファッツだ。
 カウボーイハットの下から、少し湿った気が、ぱらぱらと覗いている。

「あ、丁度良かった。荷物を……」
『ミヒャエルさん!』

 言い書けたところで、大声が返って来た。

『MSが………MS二機がこの街に接近してます!』

 直後、身体が止まる。
 辺りを見回すが、特に見当たる訳ではない。

「……あぁ、最悪」

 状況は進展する。それも素早く、想像以上に。
 休む暇も無く、目まぐるしく変わっていってしまう。

「MSへ!」

 叫んで、荷物に手を突っ込む。一つだけ薬袋を引きずり出して、後を投げ捨てた。
 どういう相手なのかは、解らない。だが、MSを裸でほうっておく訳には行かなかった。
 MSへと乗り込み、起動して、マラサイが起動するのを待ちながら、レーダーを見た。
 近い。相手は、こちらに気付いているのだろうか。
 距離だけは近いが、相手の位置がどこなのかは、詳しく解らないのだ。
 目を細め、周囲を警戒しながら、相手の出方を待った。

 状況によっては、交渉だけで事が済むかもしれない。
 素の為にもまずは、相手を確認しなくてはならなかった。


【行動:】
【残り :4P】
【位置:N−14】
【機体:ガズR:右肩から先完全に消失、首稼動不能
     モニターに障害、胸部装甲破損、全身に多数のへこみ】
【人物状況:嘔吐感、腹部に怪我(応急処置済み)】
【精神状態:精神不安定】
【通信状況:リトラ、ジンペイ、ファッツ】
【武装:ビームキャノン兼ビームサーベル×2】
【所持:ディパック(水2L×2、コッペパン×2)、鉢巻、周辺の詳細な地図(フォルダ)
     地形データディスク、包帯5本、消毒液、抗生物質、基地の地図
     拳銃の弾倉(12発×2)、サブマシンガン(4マガジン)、参加者データ、声色変換機】
【携帯:首輪、腕時計、拳銃(10発)、ホルモン剤】
【放置:買い物したもの殆ど全部】
【方針:状況への対応、逃げない、ゲームからの脱出】
【同盟:―】
12テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/03(土) 11:03:44 ID:XrBDuv9D
――青年はすぐに動いた。
機体の傍らに置いていた、超重量級火器ツインガドリングガンをガンダムに拾わせ、両手で構える。
ガンダムの目がギラリと光って。
足音も荒くドックを飛び出し、待機していたアインラッドに飛び乗る。


青年は、ニースのことを知らない。レベッカにかつて休戦を結んだ仲間たちがいたことも知らない。
だから、接近する「見知らぬMS」は、青年にとっては敵でしかない。
背後の少女の雰囲気が微妙なことにも気づかず、青年は飛び出す。

基地の中を疾走し、海に出る。そのまま海上を地面のように駆けるアインラッド。
やがて見えてきたのは、橋の上にいるゲルググ。
一見したところ、肩の装甲などに損傷が見られる。
青年は「好戦的な参加者がわざわざ辺境の基地まで修理に来た」と判断した。
ならば、弱っているうちに叩いておいた方が良い――レベッカ・テスタロッサを優勝させるためにも。

「……シュッ!!」

橋の上のゲルググに向けて、海上を走る巨大なタイヤが突進する。
輪の中にいるのは、今まさに工場から出てきたばかりのように見える、不思議なガンダム。
両肩と胸のシルエット変更によって生み出された、触れただけで刺さりそうな鋭い印象。
蝶の羽根のように背後に張り出した、巨大なバックパック。
見る者に威圧感を与える濃紺のカラーリングに、巨大なドクロのマーキング。
そして両手に抱えるのは、見るからに強力な雰囲気のある、上下2連装の巨大なガドリング。

青年はゲルググに向かいながら、相手をロックオンする。
残念ながらツインガドリングガンは使えない。真正面の敵に向けるにはタイヤのフレームが邪魔だ。
だから、タイヤの上部に装備されている武器を選ぶ。
激しく揺れる海上走行中でも、それなりの命中が見込める武器、9連装ミサイルランチャー……。

青年は、射程圏内に入ったのを見るや否や、トリガーを引き絞った。
アインラッドの上部から解き放たれた9つのミサイルが、橋の上のゲルググを包み込むように襲い掛かる。

【行動:機体に搭乗・全装備用意(−1p)、移動(W-02→X-02→X-03)(SFS移動ボーナスあり)(−1p)
    14番ニースにアインラッドの9連装ミサイルランチャーで攻撃(−1p)】
【残りP:1p】 【位置:W-03(橋の下・海上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)
    ツインガドリングガン(ビームのメガガドリングガン+ガドリングシールドの実弾銃)
    アインラッド(ビームキャノン×2、9連装ミサイルランチャー×1、オートバランサー破損)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 新たな敵の排除】 【同盟:レベッカ】
13ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/03(土) 20:58:11 ID:???
>>11
言った瞬間、ミヒャエルは一瞬だけ硬直し。
手に持った荷物から一つの薬を取り出してMSに急ぐ。

自分も急ぐべきなのだろうが………
少しだけ躊躇ってから袋を抱えてミヒャエルの後を追った。
重いが、持って走れない事はないし、何より自分の足の速さには自信がある。
これも一種の【天賦の才】なのだろうか………
ともかく、ミヒャエルの事を追い越す事はなかったが、
それでも遅れる事はそれほどなく、早々とマラサイに乗り込む。

急いで起動させると、マラサイの瞳に火が灯る。
………はっきり言って、分が悪い。
アルマという生徒の操縦技術はあの年にしては大したものだし、
アルバートという男も実力はわからないが注意は必要だ。
それに比べてこちらは足と手を失ったマラサイが一つと右手を失ったガズRが一つ。
………戦わない道がある事に越した事は無いが。
アルマは、ファッツの危険性を知っているはずだ。

「………どうしよう」

【行動 :マラサイへ(-1P) マラサイ搭乗&起動(-2) 残り2P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエルに通信接続】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
14ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/03(土) 23:22:26 ID:X47ByRph
IDチェックしておきます
15管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/04(日) 00:01:34 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『B-20』 『C-15』 『H-10』 『L-04』
 『O-12』 『Q-20』 『U-10』 『X-11』
 
 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 晴れな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
16管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/04(日) 00:02:13 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 25番 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者10名+一匹 死者 16名
17管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/04(日) 00:03:01 ID:???
>14時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01○◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡10彡◎彡
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎14△彡
 04彡◎□◎△▼▼彡◎彡□×□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05彡彡□△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎彡□◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎□◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□□□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎■◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡彡□┗┓×◎□彡□◎◎△◎□◎◎□×□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎■■△△□□┣━〓━┓×△◎  〓:橋
 12彡彡彡◎★━┫□□◎彡◎□□×◎┏━┛◎彡□┃△◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎━〓▼1511┛□□彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎×◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎□△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□□□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□□□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴×▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎×彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡彡彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴∴┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎□□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
14と25は同一地点【X-03】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
18ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/04(日) 07:11:19 ID:???
橋の上を走りながら、基地を見つめるニース。
あの基地の中にレベッカがいる。
そう思うだけで、ニースは思い切りレベッカの名前を叫びたくなる。

何もかもが遅いと、ニースも何となく理解している。
それでもレベッカに謝りたかった。
レベッカが向けてくれた好意を、信じられなかった事を。
ニースの涙を拭ってくれた、あの指先から感じた優しさを信じられなかった事を。
レベッカにとってはもうどうでもいいことかもしれないが、ニースにとっては、それはこのプログラムが始まって以来の
最大の後悔だった。
ニース自身の中で1つのふんぎりをつける為にも、レベッカの顔を見たかった。

突如、ニースの中に何かが感じ取れた。
それは、少女に対するとても強い、突き刺さるような敵意。
でもそれは、ニースの感覚に似たとても透明な意思だった。
それが1人の青年が、レベッカを守ろうとする意思だということまでは、ニースには分からない。
分かるのは、その意思が基地から近づいてくる大きなタイヤのような物から発せられている事。

本来なら敵意を感じた時点で、攻撃を仕掛けるべきだったかもしれない。
だがニースはそこまで好戦的な性格ではない。
そして何よりも、これまで戦いの事をアルバートに依存していた部分が大きかったニースは、その感覚をまだ掴んでいなかった。

そしてその間を見透かしたように、タイヤからミサイルが発射された。

「うぁ…っ!」

声にならない叫びを上げると、ニースはゲルググを止めた。
そのまま突っ切れば楽にかわせるのは分かったが、あのミサイルが橋を破壊したら、ニースは戻れなくなる。
川ならゲルググでも渡る事は可能だったが、この下は海だ。
万が一落ちたら、防水機能のないゲルググは危ないかもしれない。
19ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/04(日) 07:13:07 ID:???
ニースの感覚が、静かに、大きく広がっていく。
あの町でも感じた、自分だけが違う時間を生きているような感覚。
9つのミサイル全てが、スローモーションに見える。
ニースはゲルググにビームショットライフル構えさせると、射撃を開始した。
1つ…2つ…3つ…4つ。
橋の本体や、橋げたに命中しそうな4つを落としたところで射撃を止め、シールドを構える。
橋を守る事を優先するあまり、ゲルググの命中進路にあるミサイルへの対応が遅れたからだ。
シールドに命中したのは3つ。
残りの2つはゲルググをそれて、背後の海に水柱を上げた。

怒りの籠もった瞳でタイヤを見つめるニース。

「…あたしはっ…!あたしはっ…!
 あたしはレベッカさんに会いたいだけなの!
 邪魔……しないでぇ!」

叫ぶが早いか、左手のシールドのビームを、タイヤに向けて放つ。
アルバートが見たら、喜んだだろうか?
攻撃への対応と反撃の早さ。
ニースが、その成長をまざまざと見せた瞬間だった。

だが、その成長とは無関係の想定外の事態が起こった。
シールドが音を立てて、ゲルググの手首ごと道路に落ちたのだ。
シールドでミサイルを受けた事による手首への立て続けの負担と、ビームの発射による衝撃で、接合部分が耐え切れなかったのだ。

【行動:能力発動(0)ビームショットライフルを撃つ(−1)シールドで受ける(−1)ビーム砲を撃つ(−1)】
【残り行動値:1】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷】
【通信状況:】
【人物状況:澄み切った感覚】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、ビームショットライフル(EN残量:80%)、
νガンダムシールド(EN残量:90%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、レベッカさんに会う】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
20テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/04(日) 12:24:24 ID:5a9EUq8R
IDちぇっく
21テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/04(日) 12:42:57 ID:???
青年には――「その能力」はない。

身体は鍛えた。操縦の腕は磨いた。時が戦時ならエースになれる腕まで持った。
しかし、その能力はない。
それを獲得するための身体改造も、彼の本来の能力を強化こそしたが、「その能力」の獲得には失敗して。

だから青年には――聞こえない。
厚いコクピットの壁2枚の向こう、少女の切なる叫びは、聞こえない。
彼に分かるのは、目の前の事態だけ。

「………ッ!!」

動き自体は、さほど熟練を感じさせるものではない。
にも関わらず、そのミサイル迎撃の動きは適切で、無駄がなく――
青年は、すぐに直感する。
ああ、彼女も――「その能力」を見事に、獲得している。
天然のものかあるいは人造のものかは知らないが、確かに持っている。


ミサイルの着弾。それを盾で受けすぐさまゲルググは撃ち返してくる。
既にその時点で、タイヤは回避体勢に入っている。海面を左右に蛇行しながら回避する。
純粋な反射神経と、訓練の賜物。

しかし、一発目はギリギリで避けたが、それによってタイヤの動きが制限される。
青年は舌打ちする、これでは2発目は回避できない――!

――だが、その必中を約束された2発目は、飛んでこなかった。
見れば橋のうえのゲルググのシルエットが変わっている。手首ごと落ちたビーム砲つきシールド。
整備不良か、それともダメージの蓄積か。この距離では青年にも判別つかない。
つかないが、これは好機。このようなチャンスを見逃すような訓練は、受けていない。

青年は海面からタイヤを飛び上がらせながら、橋の上に踊り出る。
橋に対してほぼ直角に、道路を塞ぐように停止するアインラッド。
そのまま、青年は――輪の中から巨大な銃を突き出し、躊躇無く引き金を引いた。
上の砲身は大型ビームガドリング。下の砲身は75mm実体弾ガドリング。
「その能力」で先読みし弾道を見切ったとしても回避困難な、スコールのような弾丸とビームの嵐――

「レベカ、守ル! 誰ガ相手デモ……倒シテ、レベカ、優勝サセル!」

凄まじい反動と振動。暴れ牛のような巨大過ぎる銃に半ば振り回されながら、青年は絶叫した。


【行動:14番ニースの攻撃を回避(−1p)、橋の上に移動(−1p)
    14番ニースにツインガドリングガンで攻撃(−1p)】
【残りP:1p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)
    ツインガドリングガン(ビームのメガガドリングガン+ガドリングシールドの実弾銃)(共に残弾2/3)
    アインラッド(ビームキャノン×2、9連装ミサイルランチャー(弾切れ)、オートバランサー破損)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 新たな敵の排除】 【同盟:レベッカ】
22ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/04(日) 23:47:00 ID:zSibZTYq
今日はIDだけ出しておきます
23リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/12/05(月) 18:56:37 ID:???
過去の定期放送を確認し、今後の行動方針を見定めたリトラ。
と、ハイザックの傍らにトレーラーが停車する様子が、パッチワークのように所々破損した
全天モニタの一角にうつった。
トレーラーから降りた男は、ジェンセン=スティール。

>>9
ジェンセンがハイザックのコックピットへと搭乗して間も無く、
ハイザックの傍らのドダイが基地施設へと向かって飛び立った。

「……成程、ね」

自分が不覚をとった戦法の正体がどういったものであるのかを知り、リトラは感嘆する。
自分も切り札は用意しておく性質ではあるが、ジェンセンはそれ以上に用意周到らしい。

ハイザックのコックピットに通信を送れないものか試してみる。
が、やはり駄目だ。直接声をかける他はないだろう。

ドダイを操作し、ハイザックをトレーラーへと載せると、ジェンセンは早々に基地へと戻っていった。
あのハイザックを修理しようというのだろうが、果たしてどれだけの事ができるのだろうか。
それは、愛機ディジェに対しても言える事だが。

「ま、彼がどこに居るのかははっきりしているのであれば、
 私から挨拶に行くのが筋というものでしょうね」

ディジェを這うようにジェンセンの向かった基地施設へと移動させる。
無様極まりない姿だが、もとより格好を気にする性質ではない。

這いずって移動しているうちに、再び定期放送が流れた。
死亡者は居ない。
ファッツの生命がいまだある事に対し、安堵の気持ちを抱く。
自分を貫く為であるとか、そういった緊張を強いられる生き方をするつもりはすでにない。
素のままの自分で生きるのだ、ファッツの死を望む自分はもう居ない。
もっとも、彼の古傷を抉ってしまった自分を、彼は許してはくれないだろうが。

ともあれ、そういった感傷を除けば、エリアが狭まってくるのは歓迎できる事態ではない。

基地施設の傍らへ行くと、拳銃とナイフを腰に携え、ディジェのコックピットより降りた。
気持ちも姿勢もリラックスしていたが、事が起こった場合に遮蔽物にできそうな物の配置は把握しつつ
施設へと入ってゆく。
すでに自分は戦士ではないが、培ってきた戦闘スキルは何も失ってはいないのだ。

施設へ入ると、先ほどジェンセンの運転していたトレーラーの姿が確認できた。
まだ乗っているのかはわからないが、そう遠くへ離れてはいないだろう。

「ミスター・スティール!もし居られるなら返事をして!
 私を助け、この傷の処置を行ったのは貴方ですね。
 それは、心より感謝いたします。
 ですが、貴方はどういう意図で私を助けたのですか。
 そして、これからどうするつもりなのです?」 

トレーラーへと近づきながら、声をはりあげる。

「もし宜しければ、あの輸送艦に同乗しません?
 禁止区域はここと他の場所を繋ぐ橋のことごとくを塞いでしまいました。
 何をするにしても、他の参加者と隔離されてはおしまいです。
 あの輸送艦ならば空を行く事ができますし、私の機体と貴方の機体を乗せて移動できますでしょう?」
24リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/12/05(月) 18:58:52 ID:???
【行動 :  通信を試みるが、駄目(-1) ジェンセンの入った基地施設へと移動(-1) 
       コックピットより降りる(-1) 基地施設内へ(-1) 残0 】
【位置/場所 : D-13/基地・施設内 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/背部放熱フィン全損、左腕及び右脚喪失、頭部はギプスによって固定
        武装へのエネルギー供給ライン損傷、通信機故障 コックピットハッチ解放 】
【生徒状況 : 全身打撲、左眼失明、顔に裂傷、頭と左目周辺に巻かれた包帯 】
【通信状況 : ――― 】
【武装 : なし 】
【所持品: 携行品:首輪 ケブラーベスト グルカナイフ 軍用拳銃(弾17)&マガジン×1
      ディパック 水2L入りペットボトル×2 煙草数箱  応急処置が可能な薬品類&包帯類 缶詰等の保存食
      大型軍用拳銃(弾9) 歩兵用ヘルメット 換えの衣服 『黒のワンピース・ドレス』
      クマの『ハロ』(ディパックより頭が出ている)  】
【方針 : 生き延びる ジェンセンに訊ねる 】
25ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/05(月) 19:56:16 ID:???
地面に落ちたシールド。
タイヤを見つめていたニースの目が、一瞬呆気に取られたようにそれを見る。
想定できない事ではなかった。
系統が同じとはいえ、違うMSからの移植。
それ故に不安定になった接合に加えられた、ミサイルの立続けの衝撃。
そして何よりも、ニース自身の整備経験不足が、この結果に結びついていた。

だが、当のニースは、そこまで考えが及んでいない。
別にニースでなくとも、戦いの最中にそんな事を考える人間はいないだろうが、とにかく彼女が一瞬シール
ドに視線を向けた合間に、タイヤは恐るべきスピードで橋の上に立ち塞がっていた。
さっきまでタイヤだけが走ってくるように見えたのだが、こうして見ると、その仕組みがよく分かる。
タイヤの中からこちらを見る、1機のガンダム型MS。
そしてその手に握られた、凶悪と言う言葉を具現化したような大型の武器。

「…ひ…ぃ!」

ニースの口から掠れたような、小さな悲鳴が漏れる。
いくつもの砲身が束ねられたあれの攻撃をまともに受けたら、普通のMSなど細切れにされてしまう。
ニースの脳裏に、声をあげる間もなく消し飛ぶ、自分の映像がよぎった。

「しにたくないよぉ!」

潤んだ目で悲鳴を上げるニース。
…だが、次の瞬間ニースが取った行動は、逃げるのでもなければ、ましてや降伏するのでもなかった。
砲撃が始まるまさにその瞬間、ニースはゲルググの右手に持っていたビームショットライフルを、タイヤに
向かって投げ付けたのだ。
そして空いた右手に足元のシールドを持たせたその時、投げ付けたビームショットライフルが、砲撃の直撃
を受けて爆発を起こした。

「…やだ」

それと同時にゲルググを真上にジャンプさせて、何とか砲撃をやりすごす。
ただ単にジャンプしたのでは、それに対応されて砲撃を受けてしまったかもしれない。

「…のは…やだ」

ニースは瞬間的な閃きで、ビームショットライフルの爆発を煙幕にして、砲撃から身をかわそうとしたのだ。
窮地に立ってからの閃きと、それを正確に実行する力。
ニース=エルネージュは、今この時も成長していた。

「しぬのは…やだあああぁ!」

コクピットに響き渡る悲痛な叫び。
そして、その叫びに答えるかのように、シールドのビーム砲が再び2度火を噴いた。
煙幕を貫いて、2筋の光がクロスボーンガンダムを襲う。
26ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/05(月) 19:58:22 ID:???
【行動:ビームショットライフルを投げる(−1)ジャンプ(−1)ビーム砲で攻撃(−1)】
【残り行動値:1】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損】
【通信状況:】
【人物状況:澄み切った感覚と、死への恐怖】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:70%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、レベッカさんに会う】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
27ジェンセン・スティール@代理:2005/12/05(月) 20:03:14 ID:???
 予想通りというか、むしろ当然というべきか。
 機体の状態はおよそ最悪といってよかった。
 爆風や破片が胴体下部の破口から内部に侵入して
配線やモーターなどを蹂躙。
 ヴァイタルパートとして装甲処理がなされたジェネレータ
やコクピットブロック周りは比較的無事ではあったが……

 事実上、ハイザックは死んでいた。
 できることといえば、スラスターを強引に操作しての跳躍、
そして残された右腕ではいずることぐらいか。
 ドダイは無傷ではあったが……さて、どうしたものか。

 ともかく、修理できるだけ修理するほか無いだろう。
 俺は、まだ戦わなければならない。 
 なぜ戦わなければならないのか、などということはどうでも
いいことだ。 
 勝利も敗北も、どうだっていい。
 ただ、戦うために……今の俺の肉体は在るのだから。
 格納庫内部を探し回る。

 ……案の定、何から何まで火災に焼かれていた。
 が、その中に。

 奇跡のようにやけ残った、Z+の姿があった。
 ……使えるか?
 俺は、ブービートラップが仕掛けられていないかどうか
確かめた上で、Zプラスに乗り込もうとする。
 ハッチが、開かない……

 ロックされているのか、とも思う。
 だが、外部からの強制開放を行うためのパネルラインも
死んでいる。
 これは、ロックされている状態ではありえないことだ。
 ならば、おそらく……
 こいつの搭乗者が死亡した瞬間、「プレイヤー」では
無い誰かが、いたずらしたというわけだろう。
 ……楽はさせませんよ、というわけか。素敵だな……

 ふと、ひらめく。
 ……俺のハイザックはジェネレータとコクピット以外が死んでいる。
こいつは……どうだ?

【行動】自機の状態チェック(−1) 
    捜索・基地内部(発見、Z+、−1)
    ブービートラップチェック・発見できず(−1)
    Z+に乗り込もうとする・失敗(−1)
           
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、下半身脱落
      左腕部全損・サブカメラ一部損壊、
      操縦系統に損傷

      ドダイ・正常】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:ドダイYS(対地ミサイル全弾射耗】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
28管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/06(火) 00:00:54 ID:???
>27時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01○◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡10彡◎彡
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎14△彡
 04彡◎□◎△▼▼彡◎彡□◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05彡彡□△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎彡□◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎□◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□□□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎■◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡彡□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎□◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎■■△△□□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡彡彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃△◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎━〓▼1511┛□□彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎□△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□□□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□□□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡彡彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴∴┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎□□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
14と25は同一地点【X-03】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
29テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/06(火) 14:32:35 ID:xEEJpnLR
IDチェック
30テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/06(火) 16:29:15 ID:???
>>25-26

それは――恐るべき反応だった。
無数の弾丸、それが撃ち抜いたのはゲルググ本体ではなく、相手の持っていた火器。
空中で打ち抜かれたそれは、その爆発でもって視界を奪う。

「!!!」

普通に考えて、想像しづらい事態。
ビームショットライフル、その打ち抜かれる場所が少しズレれば、こんな爆発にはならない。
偶然すら我が物とする、あるいは偶然すら計算に入れられる、恐るべき敵。

青年は――しかし、考えるより先に身体が動いた。
相手を見失った、と認識するや否や、後方にガンダムを飛び下がらせる。
距離を置くことで見えてくる状況もあるし、それだけ相手の攻撃を避けやすくなる。
閃きではなく、反復訓練で叩き込まれた反射的な反応。

ただ、その訓練の中には――アインラッドの扱いは、含まれていなかった。
彼自身、このプログラムの中で初めて見て触れたSFS。
そもそも彼のいたクロスボーン・バンガードでは、SFSをあまり使わない。
そのため、反射的に反応した彼は、アインラッドをその場に残してMS単身で飛びのいて――
斜め上空から打ち下ろされた2条の光が、アインラッドを撃ち抜いた。
目の前で爆発する、巨大なタイヤ。破片が直撃を回避したガンダムを叩く。

「………フェッ……!」

青年の顔が――ようやく事態を飲み込めた青年の顔が、恐怖に歪む。
そう、それは恐怖。心身を強化された彼が、感じるはずのない感情。

恐ろしい。
目の前のゲルググ、数十年前の旧式機が、恐ろしくて仕方ない。
正規の訓練など受けていないようにしか見えぬこの相手が、得体の知れぬ動きをするこの相手が、恐ろしい。
自分の目論見全てが見透かされているような錯覚。何をされるかまるで想像つかない恐怖。

「ガ……ウガァアアアアアアアッ!」

青年は絶叫する。絶叫しながら、重たく扱いにくい巨大なツインガドリングガンを、強引に上空のゲルググに向ける。
トリガー引きっぱなしで銃の反動に振り回されながら、上空の敵に向ける。
31テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/06(火) 16:30:34 ID:???

――だが悲しいかな、半ばパニックに陥った彼の狙いは狂っていて、大きすぎる銃は自由にならない。
見当違いの虚空に無為に弾がバラまかれる。貴重な遠距離攻撃手段が、無駄撃ちされる。

そして――それでもなお、ゲルググを捕らえようと悪戦苦闘する彼の手元で、大きな破壊音がする。
見れば、ビームのメガガドリングガンと、実体弾の75mmガドリングを繋ぐ新造部分が、壊れていた。
絶え間ない振動と無理な振り回しで、破損したものらしい。
上空のゲルググを見上げて、彼は絶望の表情を浮かべる。


【行動:14番ニースの攻撃を回避(失敗、アインラッド破壊)(−1p)、
    14番ニースにツインガドリングガンで攻撃(無駄の多い攻撃)(攻撃途中でガドリングガン自壊)(−1p)】
【残りP:2p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)
    ツインガドリングガン(ビームガドリング+実体弾ガドリング、実体弾部分は破損、メガガドリングエネルギー残量ごく僅か)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 新たな敵の排除】 【同盟:レベッカ】
32アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/06(火) 21:06:54 ID:???
…どのくらいの時間が経ったのか。
10分か、30分か、それともそれ以上か。
レーダーを凝視する俺の額を、汗が流れていく。
俺のシャッコーも、νガンダムもガズRもマラサイも、金縛りにあったかのように動
こうとはしない。
戦場でよくある、相手の出方を窺うが故の膠着状態と言ったところだろうか。

だけどこのままじっとしているわけにもいかない。
何度も言ってるように、時間は刻々と迫ってきているんだ。
戦闘をするなら戦闘する。
避けうるのなら避ける。
この判断は素早くしなければならない。
父さんもよく言ってた、戦場での一瞬の決断。
これが遅れた人間、これが間違っていた人間は、まず間違いなく危機に陥る。

通信機のスイッチを入れる。
こうして対峙しているとは言え、まだ戦闘すると決まったわけじゃない。
前に会った時だって、マラサイの生徒と敵対してはいない。
向こうがよほど好戦的でない限り、この場を納められる可能性はある。

…と言う事で、どちらに通信を送るべきか?
普通に考えれば顔を知っている?マラサイに送った方が良いかもしれない。
ただ、未だに本当の名前を知らない相手に下手な対応をしたら、最悪逆上させてしま
うかもしれない。
それなら初対面のミヒャエルの方が、まだ普通の対応ができるような気もする。
俺はガズRに通信回線を繋いだ。

「ガズRのパイロット、聞こえますか?
 俺は生徒番号11番、アルバート=パーシングです。
 先に言っておきますが、俺には今のところ敵対する意思はありません。
 その上で聞きますが…あなた達の目的は何ですか?」
一応俺個人の意思は伝えた。
あとは、戦闘した事があるというアルマとミヒャエルがどうするか…だけど。
…さてどうなるのだろう?

【行動:26番に通信回線を接続(−1)】
【残り:3】
【位置:O-14(大通りの脇)】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:17番、26番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…】
【同盟:ニース(アルマ)】
33ジンペイ@代理:2005/12/06(火) 22:57:32 ID:???
機体の整備は済んだ。
真っ黒に煤けたエンジンを洗浄し、破損箇所の処置をした。
半端に割れた風防はテープとガラスで補強した。
残り少ない火器弾薬の点検も異常は無い。
先の飛行データから、巡航や戦闘のプログラムの最適化さえ済ませてしまった。

……残る問題は、燃料。
民家や、それの農耕機器からかき集めた燃料の量は、たかが知れていた。
航空燃料その物はガソリンと軽油を混ぜたような物なので、その代用に苦労は無い。
だが、問題はその必要量。現時点では発進はおろか、滑走すら危ういのだ。

右手にはウォッカの瓶が握られている。
開封されていないソレをまじまじと見つめ、悩んだ。
真実かは知らないが、アルコールでもジェット機は飛ぶという話は聞いたことがある。
今の状況では、使える物は何でも利用しなければ先は無い。
だが、だからと言って戦闘機に酒は有りなのだろうか……?

悩む事数分……。意を決し、給油口に酒瓶を突っ込んだ。
これを入れた所で飛ぶ事は叶わないのだ、なら、愛機に酒の味を教えてやるのも一興だろう。
流れ込む液体が丁度、半分の量になった時点で給酒を止め、愛機に一言投げかける。

「……美味いか?」

すると機体の脇へどっかりと腰を落とし、瓶の蓋を杯にして、ちびちびと煽り始めた。
アルコールを舌の上で溶かしては流し込み、それを一時間程続けたら、すっかりと出来上がってしまった。

「くっそ〜、燃料が足らん……。
 遠出でも、少しせにゃあならんのかぁねぇ……。」

自分でも気付かず、独り言が始まっていた。

「……そもそもなんで今更、戦争せにゃならんのだ……。
 もう、皆が死んでいくのを見るのは辛い。
 一人置いて逝かれるのは、辛いよ……。
 ロイド……何故に死んだ?又、失ってしまったじゃあないか……。
 ……すまんなぁ、甲鮫よ、10年前から残っているのは何も無い。
 俺とお前だけだよ……。」

ぐすっと鼻を啜り、愛機の脚をべしべし叩く。

「皆、死んでしまった。残る者達も空を降りてしまった。
 ああ、俺も皆と一緒に逝けたら、楽だったのかなぁ……。」

自我の無い頭でコックピットまで上がり、シートに身を委ねると、
やがてぐうぐうとイビキを掻き始めた。
傍らに開かれたアルバムには、遠い過去を収めた写真が収められている。
その一枚には大勢の仲間と友に囲まれた、若しきあの頃の俺が満面の笑顔で写っていた。

【行動 :  機体整備終了-1 酒盛り-1 寝-2 残0 】
【位置/場所 : I-13/道路上 搭乗中 】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:右垂直尾翼破損、レーダー精度半減、 速度低下、 ガス欠】
【人物状況 : 右腕、右大腿部に中度の裂傷(処置済み)
          僅かに貧血気味 右腕の不自由  服装/連邦軍夏服(規定外な略装)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残10%) 60mm機関砲×1(残弾無し)
       両用ロケット弾×1 フレアー装置×2 】
【所持品: 首輪 水2L入りペットボトル×2 デジカメ アルバム 
       レーション×3食分(-1)  拳銃(弾倉×2) サブマシンガン×1(弾倉×2) 】
【方針 : 燃料の調達 】
34ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/07(水) 20:56:13 ID:???
「やや…やった…!?」

ビームが煙の中に吸い込まれ、直後に爆発が起きた。
煙の向こうを、透かすように見つめるニース。
そして、爆風によって煙が晴れた向こうには…タイヤを失ったガンダムタイプがいた。
相手に傷をつける事は叶わなかったが、タイヤという有効な武器を失った事で、戦う気をなくしてくれれば。
ニースは、そう願わずにはいられない。

操縦桿を握った手が震えている。
ペダルを踏む足も、噛み締める歯も震えている。
もう、引き金を引きたくない。
これ以上戦ったら、必ずどちらかが死ぬ。
ニースは、絶対に死ぬのは嫌だったから、敵に対して引き金を引く。
だがニースは一方で、自分の手で誰かを殺すという事への覚悟が、まだできていなかった。
だから、ガンダムがこのまま退いてくれる事を願った。

…が、ニースの思いを否定するかのように、再び大砲が火を吹いた。

「…なん、で…!」

泣きそうな声でスラスターを吹かし、降下するゲルググを操作する。
大雑把な砲火を避けながら、さっきよりも幾分後ろに降りて、シールドを構える。

(この人もあのキリトっていう人みたいに、戦うのが好きな人なの…?
 あのMSの中で…あんなふうに笑ってるの…!?)

半ば絶望的な思いで、ニースは引き金を握った指に力を込める。
…だが、ニースの指が引き金を引く事はなかった。

ガンダムからの、砲撃が止んでいた。
その手に持つ大砲が壊れている。
しかし、それ以上にニースヲとどまらせたのは、ガンダムから消えた殺気だった。
さっきまで放っていた、ニースに対する突き刺すような気はなくなっていた。
そこにいるのは、もう恐るべき敵ではなくなっていた。

まだ震える手で、通信回線を接続する。

「あ、ああ、あたし、ニース。ニ、ニース=エルネージュ!
 あたし、あなたと、たた、戦う為に来たんじゃないの!
 あ、あたし、レ、レベッカさんとすこ、少しでも話したいだけで…」

ニースのまだ声は震えていたが、何とか意味の通じるように頑張った。
35ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/07(水) 20:57:25 ID:???
【行動:ゲルググの操縦(−1)25番に回線接続(−1)】
【残り行動値:2】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損】
【通信状況:25番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、死への恐怖】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:70%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、レベッカさんと話す】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
36T-13@代理:2005/12/08(木) 00:13:26 ID:???
>>34-35

勝てる気がしない――と呆然としていた青年の耳に、通信が飛び込む。

見れば、声を震わせる黒髪の少女の姿。
戦うためではない、レベッカと話したい――という彼女の言葉。
どうやら、ここまでの戦いの中で、既にレベッカと何らかの接点を持っていたらしい。

少女の言葉に、青年はようやく我を取り戻して、そして……
厳しい顔つきになる。
先ほどまでの戦闘の緊張とも違う、厳しい目つき。

「話シテ……ドスル?」

青年も通信を繋ぎ、少女に問う。聞き取りづらい口調で、しかし強い意志込めて。
向こうの画面にはきっと映っていることだろう。

傷の走る顔。まばらな頭髪。こめかみにも何やら金属が埋め込まれている。
大柄な身体は、黒いスーツに包まれていて。
顔のつくりそのものは純朴な田舎の青年、といった雰囲気だが……今は厳しい目つきゆえ、威圧感がある。

「戦ワナクテ、ドスル? レベカニ……殺サレル?」

このプログラム。
戦わないなら、殺されるしかない。話し合いだけでは、優勝できない。
青年は――レベッカを勝ち残らせ、自身は死ぬ覚悟を決めている青年は、少女に問う。

少女も、青年と同じ覚悟を決めている者ならばいい。ならばレベッカの生存の可能性が上昇する。
しかし、そこまで考えていないなら? 単なる甘え、非現実的な平和主義だったりしたら?

もし万が一、顔見知りと会うことで、レベッカの心が揺らいだりしたら――危険過ぎる。
ただでさえ彼女は、青年の思惑にすら反対しているのだ。
ただでさえ目の前のゲルググの少女は、青年も持たぬ「あの能力」を備えた危険人物なのだ。
会わせたくは、ない。

ガンダムは一歩前に出る。
手にしていた巨大な銃を海に放り捨て、ボディに比して歪に小さな左腕を構える。
左腕の手首、四角い板状のパーツから、ピラミッドのような形で4本のビームの刃が突き出す。

「レベカ、ト、会ッテ、ドスル?」

話してどうする? 戦わずしてどうする? 会って、どうする?
その、回答如何によっては……!
37T-13@代理:2005/12/08(木) 00:15:01 ID:???

【行動:14番ニースに通信(−1p)、ツインガドリングガンの残骸を捨てる(0p)、
    左腕のブランマーカー作動(ビーム刃形態)(−1p)】
【残りP:2p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 新たな敵の排除】 【同盟:レベッカ】
38ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/08(木) 01:27:54 ID:???
>>32
 相手から返って来た答えは、冷静なものだった。
 そしてなにより、攻撃する考えは無いという。
 ただ、嘘、という可能性がある。自分ひとりなら良い‥‥でも今は、ファッツが居る。
 疑って掛かろうというのではない。ただ、警戒はせざるを得ない。

「……私は、パイロットのハイドリヒです。
 こちらにもその考えは、敵対して戦おうという考えは、ありません」

 そこまで言い、口元を閉じる。

「目的は……」

 目的は何なのだろうか。
 改めて問われて、返答に詰まる。
 そうだ、生き残る事だけじゃない、もっと広い意味で、目的を捉えてる。

「生き残る事……可能なら、一人も殺さずに」

 自信の無さではない、憂鬱なのだ。
 単に、そう、それもかなり。
 今までの自分を考えると、たまらなく憂鬱だった。

「彼方達さえ戦う気が無いのなら、私達は戦いません。
 いえ、私個人は、彼方達が戦う気だとしても、戦いません。
 ……ただ、怪我人が居るんですよ……」

 ファッツのことを詳しく言うつもりはない。
 詳しく言って、付け込まれて困るのは、ファッツだったから。


【行動:ファッツと通信(−1)、アルバートと通信(−1)】
【残り :2P】
【位置:N−14】
【機体:ガズR:右肩から先完全に消失、首稼動不能
     モニターに障害、胸部装甲破損、全身に多数のへこみ】
【人物状況:嘔吐感、腹部に怪我(応急処置済み)】
【精神状態:精神不安定】
【通信状況:ファッツ、アルバート】
【武装:ビームキャノン兼ビームサーベル×2】
【所持:ディパック(水2L×2、コッペパン×2)、鉢巻、周辺の詳細な地図(フォルダ)
     地形データディスク、包帯5本、消毒液、抗生物質、基地の地図
     拳銃の弾倉(12発×2)、サブマシンガン(4マガジン)、参加者データ、声色変換機】
【携帯:首輪、腕時計、拳銃(10発)、ホルモン剤】
【方針:状況への対応、逃げない、ゲームからの脱出】
【同盟:―】
39アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/12/08(木) 04:40:08 ID:???
アルバートの質問にも答えず、アルマは考え込んでいた。
"あの"ファッツがこちらに掛かってこない理由。
機体が損傷している? ……あり得る。
心境の変化があった? ……考えにくい。

アルバートとミヒャエルの通信内容が開きっ放しの通信回線を通じて聞こえてくる。
……相変わらずだな、お坊ちゃま。
具体的な方策の手掛かりすら見つけ出せていないのではないか?
だから『可能なら』などという答えが出てくるのだ。

『……ただ、怪我人が居るんですよ……』

この回答が気になった。
ファッツとミヒャエル、どちらかが負傷しているということになる。
話の流れから鑑みるに、ファッツが怪我を負ったと見るのが普通だが……
彼の『私個人は戦わない』という言葉が引っ掛かる。
もしかしたら怪我人はミヒャエルかもしれないし、両方が怪我を負っているのかもしれない。
『戦わない』のではなく、負傷のせいで『戦えない』のかもしれない。

怪我人というものは往々にして利用しやすいもので、アルマも仕事中は
(特に第三者的立場の)怪我人がいるという"設定"に随分と世話になったものだ。
逃げ切れなかった時の辻褄合わせが面倒だし、一流の暗殺者はそもそもミスなどしないのだが。

(そもそも、おかしい)

なぜファッツが通信に現れないか。
本当に負傷している? ……それはどうだろう。
通信したくてもできない? ……どんな状況だ。
他には……ううん、どれも決定打に欠ける。
アルマと再会したのなら、砂漠での戦闘や女装の件も含めて
何かしらのリアクションがあるはずだと踏んでいたのだが。

あのしたたかな男が他人に寝首を掻かれるような状況を作るとは思えない。
既に機体に乗っていると考えるべきだ。
なのに何のアクションも起こさない。
良くも悪くも自発的な男だ。 自分の運命を決する重要な交渉を他人任せにする男には見えなかった。
……何れにせよ、アルバートの質問には答えておくべきだろう。

「アルバート、マラサイのパイロットだが……
 ファッツ=シュヴィールという男のはずだ。
 奴と出会うのはこれで三度目、一度目はこのふざけたゲームが始まってすぐ、
 二度目はここよりさらに西の分かれ道で……その時はなぜか女装していて、他人を装っていた。
 奴が私と出会ってだんまりを決め込むとは考えにくい。
 状況を確認できるまで、こちらの出方を確定するのは早計かもしれないな。
 私が様子を見てみよう」

そしてマラサイに通信回線を繋ぐ。
交渉事を全てアルバートに押し付けてはあんまりだ。

「ファッツ=シュヴィール。 聞こえているな。
 暫く振りだな、女装はもうやめたのか?
 ミヒャエルの答えは聞いた。
 今度はお前に問おう。

 お前は、どうしたい?」

戦うか、否か。
何を守り、何を敵とするか。
すなわち、   Obey the order  or  Refuse this destiny
『この下らない運命に殉じるか、この下らない運命と戦うか』。
40アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/12/08(木) 04:40:42 ID:???

【行動:通信回線継続(-0)、通信回線接続(-1)】
【位置:0-14/市街地】
【残り行動値:3p】
【機体状況:Green/通信回線:シャッコー、マラサイ】
【武装:ビームサーベルx2、バルカン(100)、ビームライフルx2、Iフィールド、シールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパン、水2gx1.5、栄養ドリンクx6、ノートPC、食糧、生活雑貨、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、マント、バニーセット、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:…………】
41ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/08(木) 21:05:30 ID:???
『話シテ……ドスル?』

いささか歪な声が聞こえたのは、ニースが通信を送って少しのあとだった。
相手が通信に答えてくれた事で希望が湧いてきたのか、ぎこちないが、それでも笑顔を作ってモニターを見た
ニースの表情が引きつった。

「ごめ…ごめんなさ…」

思わず、謝罪の言葉が出かかるニース。
モニターに映った青年は、前世紀の映画に出てきた人造人間みたいだった。
その青年がこちらを睨んでいるのだから、ニースが怖じ気づいたのも、まあ無理はなかった。

「タ、タ、タイヤ壊したの、悪気はなかったの…。
 だ、だけど、撃たなきゃ死んじゃうから、あたし必死で…」

青年の容貌に圧されて、タイヤを破壊した事を謝るニース。
自分を殺そうと、先に攻撃してきた人間に謝るのも変な話だが、もともとニースは恐がりな少女だ。
初対面の青年の容貌を怖がるのも、これまた無理はなかった。

ただ、ニースの中の冷静なもう1人の自分は聞いていた。
聞き取りづらくはあるが、青年はニースに問いかけをしていた。

『戦ワナクテ、ドスル? レベカニ……殺サレル?』

最初の問いかけは分からなかったが、今度の問いかけはちゃんと聞けた。
…ニースにも理解できている。
レベッカが、後戻りできない道を歩んでいる事が。
レベッカがクラウディアを手にかけたあの日に、ニースもまた自分の道を歩み始めたのだから。

「あたし、死ぬのはいや」

考えるより先に答えが出た。
普通は自分の中で答えをまとめるものかもしれないが、今のニースに、そこまでの余裕はなかった。
…ただ単に、答えるのが遅れて、青年に怒られるのが嫌だっただけかもしれないが。

「でも、でもね。レベッカさんに会いたいのは本当なの。
 直接でなくてもいい。ここから声を聞くだけでもいいの。
 …よく分かんないけど、あたしがもう1歩先に踏み出すには、やっぱりレベッカさんに会わなきゃなんない
 ような気がするから」

ビームサーベルのような武器を構えるガンダムに、そのコクピットの青年に、自分の素直な気持ちを伝える。
ニースはこれまで、アルバートに守られ、そして教えられてきた。
そしてもう1人、ニースを一時期でも守ろうとしてくれた存在が、レベッカだ。
怒りでも拒絶でも、愚痴でも何でもいい。
レベッカとの再度の邂逅が叶うのなら、それはニースに何かをもたらしてくれるのだろうか。
42ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/08(木) 21:06:42 ID:???
【行動:謝る(0)気持ちを伝える(0)】
【残り行動値:4】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損】
【通信状況:25番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:70%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、レベッカさんと話す】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
43テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/08(木) 21:44:08 ID:???
>>41-42
目の前の少女の、真摯な気持ちを伝える言葉に。
青年は――顔を和らげる。
傷や異様な風貌はそのままに、しかし先程までの怖い表情ではなく、優しく純朴な笑顔に。

「ソウカ、」

恐らくはレベッカと彼女の間には、何か深い関係があったのだろう。
心を通じ合って、何かトラブルがあったのだろう。
その内容までは分からないものの――目の前の少女が、レベッカを慕い、大切に思っているのが分かる。
同じくレベッカを慕い大切に思う彼としても、悪い気持ちはしない。

悪い気持ちは、しないながらも――
青年はそのまま、ガンダムに右手を突き出させる。
……恐らく、少女には意味が分かるまい。
右手を突き出し、ビームの刃を握った左手を引く――ある意味、空手の左正拳の構えに近い。

「ニィス、レベカ好キ。テオドルモ……スキ。
 ニィスト、テオドル。一緒」

ニースも、そしてテオドールも。レベッカに好意を抱いていることを、たどたどしい口調で確認して。
にっこり笑った青年は――しかし、2人の間の決定的な違いを宣言する。

「ダケド――
 ニィス、死ヌ、嫌。テオドル、死ヌ――構ワナイ」

突進。
ガンダムが右手を突き出したまま、大地を蹴る。
左脇に溜めたパンチを叩き込むことだけを考えているかのような格好。
相手の盾のビーム砲も無視した様子で、一挙に距離を詰める。

「ニィス。一歩先、踏ミ出サナクテ、イイ。
 ココデ、死ンデ。
 レベカノ、タメニ」
44テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/08(木) 21:44:30 ID:obVmCEKV

手の平を中心に、不可視のIフィールドが円錐状に形成され、突進するガンダムを守る。
見たところゲルググがビーム兵器しか持っていないことを踏まえての、これは勝算ある攻撃。
コクピットの中に、活動限界時間を告げるカウントダウンが響くが、全て無視。
ゲルググの所に辿り着くまでは、持つ。

青年は――本当に済まなそうに、ニースに向けて謝る表情を見せながら。
本気で、申し訳ない気持ちで胸を一杯にしながら。
しかし、一切の迷いなく、左の拳を突き出す。
拳の先には、ビームの刃を突き出した板、ブランマーカー。

例えレベッカに恨まれても、例えニースに共感できても――青年は、目の前の少女の排除を望んだ。
どうやら深いらしいレベッカとニースの関係。
万が一にでも、レベッカの優勝を目指す気持ちが揺らいだら、青年もまた困るのだった。


【行動:14番ニースに継続通信(0p)、防御(右腕Iフィールドジェネレーター作動)(−1p)、
    14番ニースに攻撃(突進しながら左腕ブランマーカーで突き)(−1p)】
【残りP:0p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 14番ニースの排除】 【同盟:レベッカ】
45ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/09(金) 08:17:55 ID:???
しばらく睨み合っていたお互いの状況。
先に言葉を発したのは、相手側だった。
そして、同時にファッツは少しだけ安堵をする。
少なくとも、話し合いの通じる相手である。
いきなり撃たれたりはしない………もちろん用心は必要だが。

交渉、というか………話し合いはミヒャエルに任せよう。
開きっぱなしの通信回線から聞こえてくる会話が、
気にならないわけでもないが今の自分にアルバートと………
他人と、今までの調子で話せる余裕はない。

それよりも問題は………もう一人の方だ。
あちらも黙っているが、ファッツが通信をしない事に疑問を抱いていないはずがない。
十中八九、自分に通信をしてくるであろう。
………以前の調子で、彼女に語りかける事ができるだろうか?
自信は無い。

「ファッツ=シュヴィール。 聞こえているな。
 暫く振りだな、女装はもうやめたのか?
 ミヒャエルの答えは聞いた。
 今度はお前に問おう。
 お前は、どうしたい?」
46ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/09(金) 08:18:52 ID:???
やはり………通信をしてきた。
ファッツはカウボーイハットを強く握り締め、深くかぶりなおす。
彼女の実力は知っている………怖い。
だが、ここで逃げ出す事も出来ない。
逃げてしまえば自分が弱者だという事がバレてしまう。
そうなれば、恐らくは、攻撃を仕掛けてくる。
………弱者と覚られず、どうにか誤魔化すしかない。

「久しぶりだな、アルマ=フローライト………」

大丈夫、声は震えていない。

「俺としては、できりゃー戦いたくはないなァ。
 ここで機体を損傷させんのも馬鹿みてーな話だし、
 回避出来る戦闘はなるべく回避した方が利口だし、な」

口元をニヤリと上げてみた、つもりだがどうしても引きつってうまくいかない。
これで、だませただろうか?
少しばかり不安だ。アルマはファッツの女装を、呆気なく見破った。
そして、ファッツの事を少なからず知っている。

【行動 :アルマに通信回線接続(-1P) 残り3P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエル・アルマに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
47ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:20:36 ID:???
 ひとまず、格納庫内にある限りの、補修に用いることができそうな
パーツや、武装を探し出しかき集める。 
 ハイ・ザックのジェネレータ出力でも問題なく用いることが可能な
120ミリマシンガン一丁、それとパーツがいくらか手に入った。
 ほかのパーツは、残念ながら使えないか、あるいは破壊されてしまっていたが。
幸いドダイ用の対地ミサイルは見つけられたので弾丸を補給しておく。
 さて。ともかくも、移植を行わなければならない。

 機体間のパーツ移植というのは、整備補修の中でもきわめて
難度の高い作業のひとつとしてあげられる。
 それが、異なるチームや会社、兵器工廠によって開発された
ものならばなおさらのことだ。
 用いられているパーツの規格も異なれば、機体を動かすオペレー
ティングシステム、果てはビスの一本の違いという問題までもが
発生してくるのだ。
 その困難さたるや、生身で真冬の高山に登るにも似たものがある。
 だが、熟練した整備兵や、補給のない環境でMSを維持整備しなければ
ならないゲリラ兵士、そして宇宙船やジャンクヤードを住処とする
ジャンク屋たちにとって、それは必ずしも不可能な事柄ではない。
 現実に、破壊されたZガンダムの頭部を、規格もパーツも運用システムも
異なるザクの頭部に挿げ替えて戦ったパイロットが存在しているという
史実もある。
 俺は、ジオン独立戦役以来、エゥーゴ・連邦・ネオジオンなど、さま
ざまな勢力に、体のいい言い方をすれば義勇兵、実質的には条約保護や
まともな補給、そうした恩恵などまったく受けることを許されないゲリ
ラ兵として参加し、明日をも知れぬ運命の中、ありとあらゆる戦場を戦
い抜いてきた。
 敵から奪った兵器を以って、敵を討つ。
 おそらく人類が鹿の大腿骨を振りかざして闘争していた昔から用いら
れてきたふるい手法。
 ギリシャ兵たちは敵から投じられたジャベリンを拾い上げて敵に投げ
返し、マスケット銃兵は敵の屍から火薬嚢を奪い、口径が合わぬ鉛球を
削って己の銃に装てんし敵を打った。
 ドイツ第三帝国の兵士たちは、彼らが撃破した戦車を回収し、不足する
パーツをあろうことか現地で旋盤だのなんだのを持ち出してパーツを製
作し、現地で「戦列復帰」なさしめるという奇跡を日常のように繰り広
げていたという。
 そして、無論。
 あまたの戦場を誰に頼ることなく駆け抜けてきたこの俺にとっても、
こうした作業は得意の部類だった。
 いや・・・・・・・得意でなければ、とうに俺の肉体は滅びを享受
していたはずだ。
 しかし・・・・・・いまも、こうして生き延びているのは。
 敵の機体を奪い、あるいは破壊され遺棄された機体を回収し、整備し、
戦力として復活させ、味方から得られない補給を敵から奪っていたから
なのだ。
 ある程度の工作機械と、経験さえあれば、機体の再生は決して不可能
ではない。
 そして、モビルスーツとは、いかなる機械であるのかを把握しさえし
ていれば。
48ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:21:26 ID:???
 いかなる時代、いかなる勢力が製造したモビルスーツであれ。
 それは、ジェネレータという名の心臓を持ち、モーターや流体パルス
駆動システム、油圧式シリンダーといった筋肉を備え、モノコック式
装甲やムーバルフレームなどの骨格によって支えられ、頭部センサー
群という目を持ってモノを見、総身を材質さまざまな装甲板によって
多い、挙句アポジモータやスラスターといった翼を生やしている史上
最悪の戦闘兵器であるという本質だけは変わらないという事実を修めて
いるのならば。
 
 それは不可能ではなく、可能となりえるのだ。
 
 むしろ、技術的には人体間臓器移植のほうがはるかに難しいといっ
ていい。モビルスーツは、人間のように失血死やショック死をおこし
たりはしないのだから。



 ただ、抗体の不適正に相当する問題はある。
 いうまでもなく、OSや動作プログラムのことだ。
 機体を動かすための総合動作プログラムやそれに連動した射撃・白兵
プログラム、IMPACなどの戦術プログラムは、開発した団体毎に異なった
モノが使用される。
 連邦機のプログラムではジオン機はまず動作しないし、ネオ・ジオンの
MSをエゥーゴのOSで動かせば、たちどころにエラーが出て機体が停止する
だろう。
 英語しかわからない人間に、広東語で作業を命令するようなものだ。
 言葉が理解できないのだから、命じられた作業をこなすことなどできる
はずもない。
 しかし、この問題は、実のところ解決可能な問題でもある。
 言葉がわからないから動けないというのなら、言葉をわかるようにするか、
わかる言葉で各パーツに語りかけてやればよいのだ。
 あるいは、身振り手振りで。
 言葉をわかるようにする、という作業は、エミュレータプログラムの使用
という手段が考えられる。
 ネオ・ジオンOSで発せられた行動命令プログラムを、エミュレータプログラム
を介して連邦OSの「言葉」に「翻訳」してやることで、各部の動作を可能と
してやるわけだ。
 おそらく、かのザクヘッド・Zは、この方法を用いることで誕生したのでは
ないか、と俺は思っている。
 ジオン製であるザクの集合センサーシステム、つまりはモノアイが捕らえた
各種の映像データは、いうまでもなくジオン機用OSのみが解釈できる言語データ
として出力されるため、アナハイム製であるZにはまったく理解することが
できない。
 おそらくはエラーが発生して終わりだ。
 さらにZが右を観察したいからとモノアイレールを稼動させようとしても、ザク
の頭部はその命令をやはり理解することができない。
 人間の首をはねて犬の首を移植したようなものだ。体も頭も動作原理がことなり
すぎる。まともに動く道理はない。
 しかし、この種のエミュレータ、つまりは翻訳者を介してならば、どちらも
互いの命令や報告を理解することができる。問題なく、動作するというわけだ。
49ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:22:17 ID:???
 これまで述べてきたように、この方法は異種機体間パーツ移植としてほぼ万能に
近い手法だが、泣き所はある。
 エミュレータプログラムを機体の脳にあたるコンピュータに、ただでさえ
メモリ容量を食うOSと並列して動作させなければならなくなるのだ。
 エミュレータプログラムはOSに匹敵するほどに巨大なプログラムとなる。
戦術プログラムに対応した戦術エミュレータプログラム、動作制御プログラム
に対応した動作制御エミュレータ。
 当然データ処理は煩雑なものとなる。コクピットから発せられた行動命令は
カンマ秒から分単位での遅れを見せて実行に移される、となれば・・・・・・
それが、戦闘においていかなる不利を招くかは誰の目にも明らかだ。
 事実、ザクヘッド・Zのパイロットも、頭部の交換パーツが入ったとたんに
Zの頭部に再換装を行っている。
 さらには、この種のエミュレータを開発しているのはジャンク屋連中か、
あるいは物好きな機体OSプログラマに限られているという現実が存在する。
 あるいは、軍の命令によってMS開発を行うMS開発チームぐらいなものか。
 しかし、当然MS開発チームなぞという文字通り「雲の上の存在」相手に
交渉したところで無駄だろう。ならば、交渉相手は前者となる。
 民間機ならばまだ開発者の数も多いが、これが軍用機ともなればそのシェアは
ますます限られてくる。となれば、エミュレータの数は相対的に少なくなり、
かつ入手も困難となってくる。
 ジャンク屋やプログラマに直接掛け合って入手するにしても、おそらくは
法外な金をふんだくられることとなるだろう。

 さて、この手法を俺が現在考えている機体間パーツ移植に用いられるかどうかを
考えてみる。

1・俺は彼らからエミュレータプログラムを入手するための金を持っていない。
2・そもそもこのフィールドにジャンク屋は存在しない。
3・彼らと交渉し、プログラムデータを入手するための手段も通信システムも存在しない。 

 この方法は問題外となる。
 
 となれば、別の方法を模索しなければならない。

 さて、Zプラスは地球連邦の機体だ。
 そして、ハイザックもまた連邦機ではある。

 両者は、同じ勢力によって開発されたモビルスーツというわけだ。

 もっとも、Z+はそもそもがアナハイム製であるZをベースに、連邦がアナハイム
に開発を依頼した機体だ。
 一方、ハイザックは地球連邦軍が、一年戦争終結後初めて開発した量産機。
 ならば、この両者は開発元が異なる。
50ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:24:01 ID:???
 しかし・・・・・・
 たしかにハイザックの開発を行ったのは連邦だが、ハイザックの量産を行った
のはアナハイム・エレクトロニクスなのだ。
 つまり、両機ともその根とする生産元はまったく同一会社というわけだ。
 
 アナハイム社という会社には、それこそ商売相手になってくるならば相手を
選ばない、というなんとも商魂たくましいといわざるを得ない社訓が存在して
いるようで、グリプス戦役の折にはティターンズにマラサイやハイザックを、
エゥーゴにはネモを、カラバにはディジェを供給していた。
 ネオジオン来寇の折には、ティターンズが商売相手にならないと見て取るや、
マラサイをしっかりと売りつけてのけている。
 MSレベルでこうなのだから、センサーやアポジモータ、フィールドモーターなど
のこまごまとした部品レベルにおいては敵も味方も大半がアナハイム製、という言語
道断な事態すら発生してしまっている。
 ロンド・ベルの指揮官として名高いブライト・ノアは、アナハイムを評して「血の臭い
のする会社」と断じているがまったくそのとおりだと俺も思う。
 
 こんな按配なのだから、機体を開けばどのパーツにも見覚えがあるというのは
日常茶飯事で、笑い話にすらなりはしない。
 
 パーツが同じなのならば、どういう命令をどのパーツがどの言葉で「聞き入れる」の
かについて、俺は多彩な経験からまったく熟知している。
 各関節の稼動角や、フィールドモーター回転数。スラスターから噴出される推進剤量。
こうしたものはすべてが数字だ。
 どういった数値を入力すれば、どのパーツがどのように動くか。
 これを把握していなければ解体整備など到底できるものではない、と思っている。
最近の軟弱は自動修復プログラムを利用して、オートメーション化された機械的整備システム
を用いた整備ばかり行っているから、こういうことをやるとなにか化け物でも見るような
目で見てくるものだが。
 こういう連中は、一度反連邦闘争を戦い抜くゲリラ連中と共に戦ってみればいい。
 真っ当な整備場などというものを、彼らは用いない。
 拠点確保しては連邦軍に発見され、逃亡を繰り広げながら戦い、また拠点を求めるという
終わらない悪夢のような日常をすごす彼らにとり、そんなものを運用できることが少ないの
だから当然だ。
 鉄パイプの骨組みにビニールの布を張った、モンゴルの遊牧民族が用いるような
パオをそのまま巨大化させたような天幕の下で、彼らは補給や設備の不足などものとも
せずに、モビルスーツを立派に戦力として稼動させているのだから。
 さらには拿捕したMSをさえ。
 史実を見れば明らかだろう。
補給のホの字もない状況で、所有する旧式のモビルスーツを維持し、あろうことかそれを
改造し強化して、刀とマシンガンほどにも技術レベルが離れた敵の新型MS相手に戦って
みせたロンメル隊の存在こそが、その証明に他ならない。
 彼らの成し遂げた奇跡に比べれば、俺がこれからなそうとしている行為など、それこそ
茶番に等しいほどに容易な修復だ。
 OSが戦術プログラムを受け付けないというならば、そんなものはカットしてしまえば
良い。腕の角度の動作設定レベルで射撃が行えないような時期は、俺にとってははるか
遠い昔のことだ。IMPACが如きものはいたずらにパイロットを軟弱にするだけのこと。
 俺に言わせれば、MSのOSにごてごてとデコレーションされたさまざまな戦闘プログラムは、
余計なおまけのようなもの。
 そんなものは俺にはまったく不要なのだ。
51ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:24:55 ID:???
必要なもの以外ことごとく排除して、もっとも原始的かつ適応力に富んだ形態となさ
しめ、必要な数値を16進数字によって各パーツに供給してさえくれればいい。
 ならば、その数値の出力をどうやって調節するのだ、という疑問が生まれる。
 歩行・走行時のバランス調整はどうする?ジャンプ・飛翔時のスラスター角修正、
推進剤噴出量調整は?
 数多くの整備を荒野で行い、そしてその整備結果を持って激戦を生き延びてきたものは、
知らずそのバランス調節を己の脳と身体とに叩き込んでいるものだ。
 空気抵抗や機体モーメント、間接稼動角、歩行による重心変異、スラスター機動に
よって推進剤が消費されることによる重量バランスの変異。
 無数に存在する条件の変化は無数の変数による多元方程式によって演算される。
 その方程式を脳によって知り、それによって生ずるさまざまの変化を肉体感覚によって
感じとり続けたものならば、この方程式を己の術式として腹蔵に納めているものだ。
 巨人を動かす原理はすでに生み出されたもの。それを「用いる」だけのことならば、
それがどれほど困難だというのだろう?少なくとも、「作り出す」苦難に比べれば、
それははるかに容易であるということは断言できる。
 まして、交換するのはコクピットブロックとジェネレータだけなのだから。
 なにも無数のMSの残骸から、フランケンシュタインの怪物のようなつぎはぎのMSを
作り出すわけではないのだ。
 
 さて、最後の問題は、コクピットブロックやジェネレータの移植に関する、
純粋に技術的な問題となる。
 コクピットブロックに関しては、両機ともアナハイム製である以上、その規格は
ほぼ同じもので、移植にはほとんど手間取らない。
 若干配線の違いはあるが、その程度の問題は、そこらに転がっているアナハイム製の
電器製品をバラしてコンデンサや集積回路、抵抗といったこまごまとした部品を調達
すればことはすむ。
 これほど設備が整った基地ならば、基盤を焼く機械すら入手することができるかも
しれない。
 いずれにせよ、瑣末な問題だ。
52ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:25:22 ID:???
 しかし、一番の問題はジェネレータブロックの移植にこそある。
 可変モビルスーツであるZ+。
 その機体構成には、まったくといっていいほど遊びがない。
 人間型から戦闘機型へと、異形の変身を遂げるために開発設計されたフレームは、
さまざまな装置や駆動系が複雑に絡み合ったカオスそのものとすら言いたくなるよ
うな、ほつれた糸そのものの構造体に他ならない。
 ハイザックのそれに比べれば、その精巧さ、複雑さにおいては粘菌類と高等哺乳
類ほどにも差があるとすら言える。
 ジェネレータにすら機体強度を持たせるための役割が持たせられている可能性
すらあるのだ。
 だが、その程度を恐れていては、先へは進めない。
 可変機構については、最初からあきらめている。空中機動性については、これを
補いうるドダイYSが存在するのだから、それほど悩む必要もない。
 どのパーツがどのように作用するかを経験から見極めつつ、不要なパーツを慎重に
分解排除し、強度を補完するためのフレーム増設を行い、ハイザックのジェネレータを
搭載できるだけの容積を確保すれば、後はそれほど困難な作業ではない。
 基本的にジェネレータの役割とは、MSにとっての養分であり血液である電力を
供給するだけの役割しか与えられていないのだから。
 まして、ハイザックと同一のコクピットやOSを用いるのだから、動作に関して
問題が生じることはありえない。
 問題は、各部への電力供給だ。 
 Z+のジェネレータ出力は2070kwkw。これに対し、ハイ・ザックのジェネレータ出力は
1428kwに過ぎない。
 稼動させるには電力が少なすぎるのではないか?という疑問が生じるだろう。
 確かに、稼動させるには問題がある。しかし、それは機体を稼動させるということには
ない。Z系特有の大出力ビーム兵器をドライブするだけの電力が供給できないという一点
にのみ、問題が発生するだけだ。
 フィールドモーターやセンサ、各部カメラを駆動させるために、ハイザックより若干
電力を食うにせよ、メガワットクラスの出力を誇るビーム兵器のドライブに比べれば、
その差は瑣末なものとしかなりえない。
 電力供給設定値の再調節、モーター回転数の調節、スラスター内推進剤反応レベル
設定変更を行うことで、この問題は解決できるだろう。
 
 おそらく、機体旋回速度や、腕部・脚部の動作速度は、ハイ・ザックと同等か、それ
以下のレベルにとどまることだろう。だが、稼動することだけは疑いない。
53ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:25:51 ID:???
 パワー・ダウンという、現象がある。
 第二次ネオジオン戦役、通称「シャアの叛乱」についての戦記を読んだ経験が
あるものならば、この用語について触れたこともあるだろう。
 アムロ・レイ駆るνガンダムとの死闘を繰り広げるシャアが、この言葉を絶叫
するシーンが印象に残っているものは多いはずだ。
 では、パワー・ダウンとはいかなる現象なのか?
 いわゆるジェネレータとは、「ミノフスキー・イヨネスコ式核融合発電装置」
のことをさす。
 きわめて小さなサイズであるにもかかわらず、驚くべき大電力を発電することが
可能なこの発電装置なくして、モビルスーツの出現はありえなかったことはいうまでも
ない。
 しかし、この奇跡の産物といっていい発電装置にも、欠陥は存在する。
 きわめて高度な技術レベルの装置の複合体であるこのジェネレータは、小型であるが
ゆえに熱処理の問題に常に悩まされる。
 いわゆる冷却フィールドや放熱板などといった冷却システムを用いてさえ、熱問題が
泣き所であることは時代を通じてかわることはない。
 民間機ならば、問題が発生しないレベルに出力を抑えて運用することもかなうだろうが、
しかし常に高性能を求められる軍用機は、その出力リミットが民間機のそれに比べて
高く見積もられる傾向がある。ビーム兵器の威力、機体動作速度の向上。電力は熱エネルギーに、
そして運動エネルギーに変換され、無尽蔵に浪費されていくのだ。
 どれほどあっても足りるものではない。
 モーターにしてもスラスターにしても似たようなものだ。そうでもしなければ敵の
MSとの戦いにおいて性能におとり、撃破されてしまうのだから当然ともいえる。
 軍用機のありとあらゆるパーツは無理を強要されるのは、必要悪といえるだろう。
54ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:26:29 ID:???
 そして、この必要悪こそが「パワー・ダウン」というMSにとっての悪夢であり、そして
常に付きまとう持病の発作を引き起こすのだ。
 長時間戦闘出力を発揮し続けたフィールド・モーターやスラスターは、動作することに
よって大量の熱を内部に孕むこととなる。
 とりわけ、無数の配線に取り巻かれ、内部にプラズマ圧縮用Iフィールド発生システムだの
プラズマ化装置だのといったさまざまな装置によって構成されたジェネレータが、最大の
熱発生源となる。
 それらの熱は、冷却フィールドによる直接冷却や、放熱板への熱移動、また装甲からの
熱放散といった形で処理されることになるが、戦闘が長時間にわたって続けば、暴力的な
レベルでの熱発生に熱処理システムが追いつかなくなるのは自明の利だ。
 発生した熱は内部集積回路の誤作動やモーターの異常稼動、果ては推進剤・弾薬の爆発
などの致命的な問題を引き起こしかねない。間接部などの溶解すらありうる。
 文字通り、自爆してしまうわけだ。
 そして、このような最期を遂げる前に、機体はこれらの問題を解決するため、熱の発生を
食い止めようと行動を開始する。 
 フライパンの中身が燃え上がる前に、どうすればよいか?回答、コンロの火を止めればよい。
 つまり、各部への電力供給レベルを低下させるか、あるいは停止させることにより、
熱による自壊を食い止めようとするわけだ。
 かくして、モーターの回転速度は弱まり、スラスター推進力は低下し、ジェネレータ
出力もまた当然のごとく惨めなレベルにまで低下を遂げることとなる。
 ビーム兵器を運用することはおろか、まともな戦術機動すら取れなくなってしまうわけだ。
 こうなってしまえば、もうどうにもならない。熱が冷めるまでどこかに逃げるか、あるいは
機体そのものを捨ててしまうか。
 シャアは最終的にサザビーを脱出する羽目に陥るが、その結果を引き起こしたのはパワー・
ダウンという現象であることは疑いない。
 脱出の理由は、熱や衝撃による脱出システムの誤作動か、あるいはまともに動かなくなった機体に
見切りをつけたか・・・・・・いずれにせよ、問題がなければ機体を捨てる道理はないのだ。
  
 そしてハイ・ザックのジェネレータを移植されたZプラスも、パワー・ダウンに似た症状を
示すことだろう。
55ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:27:29 ID:???
 電力供給量が減るのだから、当然そのレベルにまで機体動作レベルは低下するというわけだ。
 しかし、機体そのものは動く。
 機体各部の動作、ビーム兵器の運用を行う際、モビルスーツはジェネレータから直接的に
電力を受け取って動くわけではない。
 ジェネレータから発電された電気エネルギーは、一旦コンデンサという一種の電気エネルギー
蓄積装置に蓄積され、必要に応じてエネルギーをパーツに供給するようになっている。
 このコンデンサというパーツは、身近なところではカメラのフラッシュなどに用いられている。
とても強烈な閃光を発生させることなど難しい電池で、しかしフラッシュは驚くほど強烈な
閃光を放つことができる。
 そして、コンデンサの役割は、MSにおいても似たようなものだ。
 ジェネレータの出力がkw単位であるのに対し、たいていのビーム兵器の出力がmw単位で
あることを思い出してもらえばいい。kwレベルでの電力では、到底場合によっては数十メガ
ワットにも達するビームを発振することなど、夢のまた夢といっていいだろう。
 それを可能とするのが、このコンデンサなのだ。
 ジェネレータを小川に例えるならば、コンデンサはいわばダムに等しい。
 大量の水、つまり電力をたくわえ、必要に応じて放出するわけだ。
 十分に水を蓄えたダムがすべての水を放出するならば、下流域にすさまじい洪水を引き起こす
ことすら可能となる。 
 たとえ、その水源が小川だったとしても。
 
 つまり、ハイザックのジェネレータをZ+に移植した場合。
 コンデンサへの電荷蓄積に要する時間が600kw差ぶん遅くなりこそすれ、動作自体には
問題は発生しない、というわけだ。
 川を流れる水量が少なくなれば、ダムに水がたまる速度は遅くなるが、しかしダムの容積
自体は変わるものではない。
 時間こそかかるが、やがてダムに水は満ちる。放出される水の量は、小川のそれではなく
ダムの容積にこそ関係している。
 そして電力エネルギーが運動エネルギーに変換される数式は、モーターの種別ごとにより
差こそあれ、ほぼ同一レベルのものとなる。E=mc2とでも言えばいいだろうか。
 つまり、ハイザックと同レベルの動作を期待するならば、消費される電力と生み出される
運動エネルギー効率は似たようなものか、あるいは高級なパーツを用いている分回線内部の
さまざまな負荷が少なくなることから、若干効率が良化することすら考えられるわけだ。
  
 もっとも、だからといって大出力ビーム兵器まで運用できるようになるかというと、
いささか疑問を感じざるを得ない。
 電力供給、蓄積時間がかかりすぎるために、例によって長時間配線を電気が走る
ことによって熱エネルギーが発生し熱問題を引き起こしたり、あるいは想定していない
長時間にわたって電力が供給されることによる異常が発生する可能性は十分に考えられる。
ザクではビーム兵器を運用することが難しい、とされ、事実そのとおりであるのはその
ためだ。
 しかし、コンデンサの性能によっては、この事実が覆ることもある。
 その恒例が、デラーズ・フリートがザクを改修することによって作り出した半MS半MAの
奇怪な空間戦闘機体、ドラッツェだ。
 ジェネレータ出力わずか596kwにすぎないこの機体は、驚くべきことにビーム兵器を搭載し、
運用することが可能な設計となっている。
 きわめて優秀なビームコンデンサを搭載しているからこそ、このようなことも可能となる
わけだ。
 
 さて・・・・・・ひとまず、改修に移るとしよう。
 整備システムを起動させ、Z+の装甲外板を取り外す。
56ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:28:42 ID:???
「ちっ・・・・・・」
 舌打ちひとつ。
 Zプラスに加えられた破壊は、予想以上に凶悪なものだった。
 内部のいたるところが砕け、焼けただれていた。 
 腹膜のいたるところに癌の転移を確認した外科医に似た気分。 
 コンデンサへの電力バイパスラインが、軒並み寸断されている。
 機体内部が少量のプラスチック爆薬か何かで破壊されているだろう、
というのは、機体各部の「隙間」の焼きつきで想像はついていた。
 爆発ポイントからして、俺の推測はほぼ間違ってはいなかった。
 その爆弾が、あまりにも機体を破壊するために最も効率が良い場所に
設置され、爆破された瞬間、一種のトンネル構造である装甲内部を爆風が
走り回り、ドラム缶の中で爆竹を破裂させたかのように内部を蹂躙した
という肝心の一点を見逃していたはいたが。
 これほどの破壊を加えられてしまっては、もはやZプラスはただの鋼鉄の
塊に過ぎない。
 パーツ取りをしようにも、これほど破壊を加えられてはどうにもならない。
 徹底的に分解すれば、修理に有用なパーツを手に入れることはできるだろうが、
修復の手間を省くために移植を行おうとしていたのだ。
 まして、パーツ交換を行おうにもハイ・ザックは流体パルス駆動方式でなおかつ
ムーバルフレーム出現以前の設計。Z+はムーバルフレームを搭載したフィールド
モーター駆動機。
 魚類と爬虫類ほどに構造が異なる。
 まったく持って、なんともまぁ。
 これほどまでに悪意に満ちた破壊を加えてくれるとは。むしろ感心すら覚えていた。
やむを得まい、適当に補修を加えるか。
 ドダイがあるならば、まだ戦闘可能な機体を作り出すに足る条件は十分に整っている
のだから。
 ため息をつく。
 そして、気づいた。
>>23リトラ
 トレーラーに近づいていく女の影。
 そして、傷ついたディジェの姿。
 どうやら、はいずりながら戻り、ようやく今この基地に到着したらしい。
 どうやら、彼女は俺がまだトレーラーに乗り込んでいると思っているようだ。
 張り上げる声が、耳に届く。

「ミスター・スティール!もし居られるなら返事をして!
 私を助け、この傷の処置を行ったのは貴方ですね。
 それは、心より感謝いたします。
 ですが、貴方はどういう意図で私を助けたのですか。
 そして、これからどうするつもりなのです?」
57ジェンセン@代理:2005/12/09(金) 08:29:28 ID:???
そんなことは、お前には関係がないことだ。
 そういいかけて。 

「もし宜しければ、あの輸送艦に同乗しません?
 禁止区域はここと他の場所を繋ぐ橋のことごとくを塞いでしまいました。
 何をするにしても、他の参加者と隔離されてはおしまいです。
 あの輸送艦ならば空を行く事ができますし、私の機体と貴方の機体を乗せて移動できますでしょう?」

 輸送船があるのか?
 ならば、その輸送船内で体勢を立て直すのも手だが。 
 罠である可能性もある・・・・・・が。
 
 そんな罠で死ぬのならば、俺は所詮その程度の男だったということだ。
 俺はZプラスから離れると、彼女のほうへと向かった。
 彼女の問いに、答えるために。
 拳銃はホルスターに入れたまま、両手を掲げて。
 もっとも、この体制からでも一瞬に拳銃を抜き放ち、彼女を屠る自信はある。
 第一、先ほどの戦いが続くならば、俺はこの拳銃でもって彼女のディジェを破壊する
つもりでいたのだから。
 そして、彼女の問いに俺は答える。
 
「どうしたもこうしたも、リトラ、お前と俺の闘争はまだ終わっていない。
 つまらん死を以って終焉を迎えるのは詰まらんと思っただけだ。
 
 身体ががたがただろう。いま少し休まねばならんだろうに。
 まったく無茶をする。

 お前に死なれては、俺が死ねん。
 
 その輸送艦とやらにおれを案内したら、しばらく寝ていろ。
 後の段取りは俺が済ませる。
 いいな」


【行動】捜索・格納庫内部・ザクマシンガン(弾数3)、補給部品、ドダイ弾薬発見・−1 
    補給・ドダイ・弾薬・−1
    Z+装甲外し・−1
    リトラに呼びかけ・−1
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、下半身脱落
      左腕部全損・サブカメラ一部損壊、
      操縦系統に損傷

      ドダイ・正常】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:ドダイYS(対地ミサイル装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
58レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/09(金) 21:11:13 ID:???
テオドールが、ガンダムがドックを飛び出していく。
揺れる地面、響く駆動音。
開け放たれたドックの扉から外のコンクリートへと照明の灯が漏れ出て行くのが見えた。

『馬鹿』は来る。
真っ当な考えの持ち主ならば到底思い付かない選択肢の一つを、平気な顔で選んで。
そう。
例えば、殺しあう事を定められた世界に友情や愛情を求めようとする、そんな思考回路を持つ『馬鹿』が。

レベッカは感じていた。
作業を進める傍らで、冷えた空気の遠く向こうから伝わる戦闘の息吹を。
爆発音を伴った熱を。
其処で戦う二つの意思を。
テオドールと名付けた青年と、ニースという名の少女の思念のぶつかり合いを。

「ニース……エルネージュ」

コックピットに乗り込む。
最終チェック。
此処でエラーが出れば今までの作業が全て無駄になる。
走査開始――十数秒の後、完了。
息を呑む。
表示された結果は、
59レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/09(金) 21:12:17 ID:???
「ふぅ」

問題なし。
具合を確かめるように、黒い巨人が掌を握っては開いて、また握る。
動く。
己の意思に追従する度合いをしっかりと把握してから、レベッカは改めてフットペダルを踏む足に力を込めた。
右腕には短銃身のビームライフル。
左腕にはビームマシンガン。
それぞれ携え、傷だらけの鎧のままにベルガ・ギロスは再び戦場へと走り出した。

橋。
タイヤを失ったガンダム、片手を失ったゲルググ。
対峙する二機。
交錯するその刹那――

一発の銃声が空気を裂き、一条の光弾が大気を灼き、ゲルググの足元へと。
放ったのは黒きMS。
引き金を引くは白き指。
踊る髪は雪色の金。
見据える瞳は、冬の湖。

かくしてレベッカ・テスタロッサは、今一度、ニース・エルネージュの前に設けられた舞台へと上がる。
60レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/09(金) 21:13:04 ID:???
【行動:最終チェック(-1)、W-02→X-02→X-03(-2)、ビームライフル→ニース(-1)】
【位置:X-03(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:X-03、橋の上)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、デナン・ゲー用ビームライフル(E残量0%)
     ザンバスター、ビームマシンガン】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい】
【同盟:「テオドール」】
61アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/09(金) 23:28:11 ID:???
ミヒャエルが通信を返してくる。
「…うーん」
その内容に、俺は唸ってしまった。
まさか堂々と、誰も殺さずに生き残ると言う生徒がいるとは思わなかったから。
もちろんミヒャエルは、首輪の盗聴の事を知らないから言えるんだろうけど…。
いや、盗聴の事はまだあくまでも想像だけど。
…だけど俺としては、結構真実味のある想像だと思っている。
それだけにミヒャエルの通信に、俺は内心では今にもモニターの彼の首が飛ぶんじゃ
ないかとドキドキしていた。

…いや、誰も殺さずにとは言ってるけど、それがイコール組織への反乱とは限らない。
要は極力戦わずに逃げ続ける。
そうすれば、あわよくば他の生徒が殺しあって生き残れるかもしれない。
狭くなっていく戦場を考えれば成功の可能性は低いけど、それも1つの戦い方だと思う。

と、そこまで考えたところで更に通信が届いた。
…どうやら俺が今考えたのは、結構的を射ていたみたいだ。
「あなたの考えは分かりました、ミヒャエルさん」
少し思案すると、俺は返事を返す。
「さっきも言ったように、俺個人は戦端を開こうとは思ってません。
 俺は色々する事があるから、それさえ邪魔されなければ…。
 おかしな動きをしなければ、俺もあなた達の邪魔をしません」

俺はミヒャエルとの間に、一定の線引きをした。
仲間に誘うという選択もあるにはあったけど、それは、まだ駄目だろう。
何故なら、同じ生き残る目的を持っていても、俺とミヒャエルでは本質が違うから。

ミヒャエルは誰も殺さず、逃げ続けることで生きる術を見出している。
だけど俺は…。
だけど俺は、仲間と生き残る為なら誰であっても、例え組織でも戦うつもりだ。
逃げて掴む自由なんて、俺は父さんに教えてもらってはいないのだから。

そして俺は、アルマとマラサイのパイロットの会話に耳を傾けた。

【行動:ミヒャエルと通信(0)】
【残り:4】
【位置:O-14(大通りの脇)】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:17番、26番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…】
【同盟:ニース(アルマ)】
62ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/10(土) 11:31:47 ID:Vp/Ar8nM
あまり意味はないですけど、ID出しておきます。
63ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/10(土) 22:08:11 ID:???
>>39
>>61
『さっきも言ったように、俺個人は戦端を開こうとは思ってません
 俺は色々する事があるから、それさえ邪魔されなければ…
 おかしな動きをしなければ、俺もあなた達の邪魔をしません』

「なら……ここを立ち去って下さい。
 私一人じゃないんです、今、ここは」

 一人でありたかった。
 今この状態のファッツが居て、賭けに出る訳には行かない。
 立ち去ってもらうしか無い。今は、どうしようもない。

『久しぶりだな、アルマ=フローライト………
 俺としては、できりゃー戦いたくはないなァ。
 ここで機体を損傷させんのも馬鹿みてーな話だし、
 回避出来る戦闘はなるべく回避した方が利口だし、な』

 ファッツの言葉に、呆気にとられる。
 さっきまでのファッツは、何だったんだ。
 まさか、演技だったのか? いや、違う。
 あの様子は演技じゃない。むしろ、この方が演技に見える。

(強がって、何になるんだ……)

 咄嗟に通信回線へと割り込む。

「アルマさん、彼にだって戦う意思は無い。
 私が彼と一緒に居る理由が解らないんですか。
 彼が戦う気なら、私は一緒には居ませんよっ」

 解らないのだ。ファッツとアルマとの関係が。
 かといって、今のファッツを黙ってみてられる訳でもない。
 心配だというだけではない。いや、心配なのは確かだ。ただ、違う。
 責任だ。今の彼に対する命の責任が有る。
 フォローではなく、注意を、此方に向けないと駄目なのではないか。
 そういう気が、なんとなくしていた。


【行動:アルマと通信(−1)】
【残り :3P】
【位置:N−14】
【機体:ガズR:右肩から先完全に消失、首稼動不能
     モニターに障害、胸部装甲破損、全身に多数のへこみ】
【人物状況:嘔吐感、腹部に怪我(応急処置済み)】
【精神状態:精神不安定】
【通信状況:アルマ、ファッツ、アルバート】
【武装:ビームキャノン兼ビームサーベル×2】
【所持:ディパック(水2L×2、コッペパン×2)、鉢巻、周辺の詳細な地図(フォルダ)
     地形データディスク、包帯5本、消毒液、抗生物質、基地の地図
     拳銃の弾倉(12発×2)、サブマシンガン(4マガジン)、参加者データ、声色変換機】
【携帯:首輪、腕時計、拳銃(10発)、ホルモン剤】
【方針:状況への対応、逃げない、ゲームからの脱出】
【同盟:―】
64管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/11(日) 00:00:19 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『A-04』 『D-10』 『K-04』 『L-09』
 『Q-11』 『R-15』 『V-22』 『Z-02』
 
 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りな。

 さて、今更だけど残り十名。
 この中から一人だけ生き残った人が優勝だからね。
 これだけは絶対に覆らないルールだからねー。
 弱っている人を攻めるのもいいし、
 数の上で勝っている相手をけちょんけちょんにのめすのもいいんじゃないかなー。
 もちろん前も言ったけど油断させておいた相手の寝込みを襲うのもいいよねー。
 そんな感じで頑張ってねー。
 あとねー。
 これだーけ言っているけど、まだ覚悟の決まっていない人もいるみたいなんだなー。
 例えばー、首輪をどうにかして外して逃げちゃおーなんて考えている人もいるかもしれないなー。
 でも、忘れるなよー。
 首輪は先生がいつでも好きな時に爆発させる事もできるんだぞー。
 ついでに、立入禁止区域も毎回毎回何処にするのか連絡をして猶予の時間もあげてるけどー、
 こっそりと猶予も与えずに立入禁止区域にする事もできるんだぞ。
 それも一箇所だけじゃなくて、このMAP内全部を一気にとかね。
 ま、先生もそんな事はしたくないんだけどねー。
 もしかしたらって事で覚えておけよー。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
65管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/11(日) 00:00:46 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 25番 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者10名+一匹 死者 16名
66管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/11(日) 00:01:57 ID:???
>63時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01○◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎×
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎10△彡
 04×◎□◎△▼▼彡◎彡×◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05彡彡□△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎彡□◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎□◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□□□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎×◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡×□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎□◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎■■△△×□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡彡彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃△◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎━〓▼1511┛□×彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎□△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□□□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□□□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡彡彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴∴┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎×□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14と25は同一地点【X-03】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
67ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/11(日) 13:16:24 ID:???
『ニィス、レベカ好キ。テオドルモ……スキ。
 ニィスト、テオドル。一緒』

ニースの答えを聞いた青年の表情が、幾分和らいだように見えた。
最初はその容貌に圧されたニースだが、よく見れば青年の顔は傷こそあれ、決して醜悪ではなかった。
今笑顔を浮かべた表情も、普通の青年のものとしか思えない。

ただ…その笑顔とは裏腹に、ガンダムは何かの構えを取っている。
身体を使う事に疎いニースは、それが何の意味なのか分からないが、青年が何らかの行動を起こそうとしてい
るのは何となく分かった。
青年の次の言葉が、更にそれを裏付けていた。

『ダケド――
 ニィス、死ヌ、嫌。テオドル、死ヌ――構ワナイ』

青年は、死を覚悟してこの場に立っている。
そしてそれは、好きな人…つまり、レベッカの為に。
何故そんな悲しい覚悟をするのか、ニースには分からない。
しかし、その覚悟が青年の強さの源だという事は容易に理解できた。

そしてガンダムが、その機動力で一気に差を詰めてきた。

『ニィス。一歩先、踏ミ出サナクテ、イイ。
 ココデ、死ンデ。
 レベカノ、タメニ』

モニターの青年が、申し訳なさそうな…本当に悲しそうな瞳でニースを見つめる。

「…っ…!」

ニースは、青年に文句の1つも言ってやりたかったが、既にガンダムは目前に迫っている。
悠長に話している暇は、ない。

ガンダムの手の平に、薄い光の膜ができている。
おそらく盾みたいなものだと、ニースは判断した。
攻撃してくるのは勿論、あの左手の武器。
それが…突進しながら突き出されてくる。

ニースはなるべくゲルググを低く構えさせると、シールドを突き出しながら踏み込んだ。
シールドに、そしてゲルググに激しい衝撃。
シートで振り回されるニースと、その足元で耐えるハリー。
重心を低くして踏み込んだおかげだろうか。
ゲルググは何とか攻撃を受け流し、数歩後ろにさがるだけで済んだ。
受け流した時にシールドの表面を削られたが、まだ機能は維持しているようだ。
68ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/11(日) 13:19:13 ID:???
「…っっった〜い!」

振り回された首をさすりながら、青年を睨む。
青年のような迫力は全くないが。

「…好きな人の為に死ぬ…って分からないでもないけど…。
 あたしは、絶対、ぜっっっっっっっっっったいに認めないからね、そんなの!
 死ぬ事を前提にした付き合いなんて、そんなの、悲しすぎるもん!」

ニースはずっとアルバートと共にある。
そして、1度もアルバートの為に死のうとは思った事はない。
何故なら、自分が今こんな殺し合いの中にあっても幸せなのは、アルバートの傍にいられるからと言う事を
分かっているから。
アルバートが何かを考えているのなら、ニースもとことんまで生きる努力をしようと決心している。
例えそれが失敗に終わっても、いずれその時が来るのだとしても、ニースはアルバートの傍で最後まで生きて
いたいと願っている。

「死ぬ事を決心してる…えっと…てぃ、T-13…さんは、確かに強いけど…。
 でも、死んだらそこまでだもん。でも、あたしは生きて、何歩だって前進する。
 アルバートさんの為に生きて前進して、レベッカさんに誉められるくらいに…」

ゲルググのモノアイが光を放つ。
ニースの言葉に反応したかのように。

「だから…」

ニースは生きる為に、アルバートの為に、レベッカとの約束の為に引き金を引く。
シールドを構え、ガンダムに攻撃を続行しようとした瞬間、ニースの意識は別の意識を感じ取った。
同時に、ゲルググの足元の道路を弾が抉る。
ニースはちょびっとビックリしながらも、それを行動に表さないように、素早くゲルググを後ろにステップさせた。
そして現れた、攻撃の主を見つめる。

そこにはあの、黒い騎士がいた。
いや、今は破壊をもたらす黒い天使、とでも言うべきか。
機体の各所にあの時にはなかった傷を抱え、それでもあの時と同じ威厳を保って、ニースの視界にいる。

深呼吸して、ニースは通信回線をつなげた。
でも何を言えば良いのか、すぐに浮かんでこない。
結局、ニースの口から漏れた言葉は一言だけだった。

「…レベッカ…さん」
69ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/11(日) 13:20:31 ID:???
【行動:攻撃を何とか受け流す(−1)10番に回線接続(−1)】
【残り行動値:2】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損】
【通信状況:10番と25番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、少しの動揺】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:70%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、レベッカさんと話す】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
70アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/12(月) 22:17:30 ID:???
「…はい?」
ミヒャエルの返答を聞いて、我ながら間抜けな声を出してしまった。
…何で俺が立ち去らなきゃならないんだ?
いやまあ、ミヒャエルからしたら俺は確かに味方じゃないんだから、直ぐに立ち去っ
てほしいというのは本音だろうけど。
でも一応俺も、ちゃんとした用事があってここに来ている。
だからこそ、お互いの邪魔をしないという提案をしたのだ。

それを聞こうとしない…と言う事は、だ。
1つ…ミヒャエルが提案を聞いていなかった。
2つ…ミヒャエルによほど大事な用事があり、他人を少しでも近付けさせたくない。
3つ…戦闘したくないと言うのは嘘で、実は俺を挑発している。
4つ…言ってた事は本当で、とにかく誰にも近付いてほしくない。
少し考えて、俺はその理由を4つばかし推測した。

この中から敢えて1つ選ぶのなら2だ。
他の3つは、どれを取っても説得力が薄い。
そして2だったとして、ヒントになりそうなのが『私一人じゃないんです』というミ
ヒャエルの言葉か。
1人じゃない…と言う事は、それはファッツの存在を示してるんだと思う。
…で、ファッツに関する事で、何か大事な用事がミヒャエルにあるのか。
…分かるわけないし。
じゃあ、何か別の事なんだろうか。
…やっぱり分かるわけないし。
…要するに俺の推測した理由は、どれも説得力がないのだ。

もしかしたら、1の可能性もないでもないかな?
「俺も用事があってここに来たんです、ミヒャエルさん。
 だからお互いの邪魔をしないようにしようと言ってるんです」
もう一度提案を言う俺の耳に、いつもの定期放送が入ってくる。
最近は素っ気無い放送ばかりだったけど、今回は違った。
多分、さっきのミヒャエルの言葉に反応したのだろうか、脅迫じみた説明が加わった。
これで組織がミヒャエルをマークしたら、俺の方は少しは動きやすくなるかもしれな
いけど…。

腕組みをして考えに耽る。
当たり前だけど、有益な情報ってなかなかないもんだな…。

【行動:考えに耽る(0)】
【残り:4】
【位置:O-14(大通りの脇)】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:17番、26番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…】
【同盟:ニース(アルマ)】
71テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/12(月) 23:06:44 ID:???

>>67-69
攻撃は、やはり、防がれた。
青年は連続攻撃をかけることなく、様子を伺う。

……相手の反応の良さもさることながら、やはり、左腕の動きの鈍さと、パワー不足が痛い。
強引に取り付けたそれは、プチモビの腕。本来の腕のようにはいかない。

ガンダムに油断なく身構えさせたまま、青年は少女の叫びを聞く。
聞きながら、右腕Iフィールドジェネレーターの冷却カウントが進むのを見守る。
聞きながら、左腕運動プログラムを、今の動きを参考に、補正をしていく。

死を前提にした付き合いは認めぬ、と目の前の少女は言った。
少女にも共に歩む相手がいる、と目の前の少女は言った。
前向きな言葉。聞けば聞くほど、好感しか浮かばない。

けれども。
少女は――「ではどうするか」を語らない。
ならば、それは、無力だ。
そう考えるから青年は――青年の心は、揺らがない。


橋の上で対峙する2人のところに、もう1機のMSが接近してくる。
見なくても分かる、レベッカのベルガ・ギロスだ。
それはゲルググに対し、迷い無くビームを放つ……その、足元目掛けて。

殺すための攻撃ではなかった。しかし言葉もなかった。
だから、青年は――それがレベッカの、ニースに向けた「返答」なのだと判断した。

 ならば、大丈夫だ。

>>64
定期放送が流れる。
必要事項を伝達した後、青年にとっては今更なことを、長々と言い足す。
そう、ニースは、これに対する回答を持たねばならない。
でなければ、その思いは無力だ。
どんな方法であれ、青年はレベッカの生存の可能性が高い方につくだろう。
反逆した方が生存率が上がる、というなら、喜んで反逆するだろう。
しかし、その策が、具体的かつ現実的な策がないのなら。
青年は、改めてガンダムを身構えさせる。
72テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/12(月) 23:08:20 ID:qujYbL4e

たとえ相手が、「その能力」の持ち主であっても……2対1なら、攻撃に集中しきれないかもしれない。
攻撃を見切っても、この狭い橋の上でなら回避しきれないかもしれない。
そう考えたのか、青年は、やたらと太いビームサーベルを右手で抜き放つ。ZZのハイパービームサーベル。
20m級MSのZZガンダムにとっても巨大なサーベルだ、15m級のクロスボーンガンダムにとっては冗談のようなサイズ。
しかし、ZZにも負けぬ出力を生かし……ガンダムは、そのサーベルを抜きざまに真横に振るう。
冗談のような長さのビームの刃が伸びて、ゲルググを真横に薙ぎ払おうとする。

ちょっとやそっとのステップバックで、避けれる長さではない。
そしてジャンプして避ければ、一瞬空中でレベッカに無防備な姿を晒すことに……!
実際にレベッカが撃つかどうかはともかく、ニースがそれを選ぶかどうか。青年は、そこに賭けた。

【行動:左腕の運動プログラム修正(−1p)、14番ニースに攻撃(ハイパービームサーベル)(−1p)】
【残りP:2p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      メインカメラ機能喪失。腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル、ブランマーカー(左腕装備・胴体からライン直結)】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 14番ニースの排除】 【同盟:レベッカ】
73ジェンセン(代理):2005/12/12(月) 23:14:30 ID:???
 早速ハイザックの腕の破孔に上半身を突っ込み、状態を確かめる。
 
 ・・・・・・配線がめちゃくちゃどころではない状態になっていた。
 ・・・・・・
 ともかく、配線をすべてチェックして、誤作動を起こさないよう慎重に
修復を施していく。
 サブカメラやアポジモータの損傷もチェックする。
 やはり、ひどい。 
 燃料供給パイプは・・・・・・予想通りひどい。

 応急処置だけで相当手間を食いそうだった。

 ・・・・・・そうだ。サブカメラならば、Z+の構造、その
外層部に設置されている。
 部品互換性も問題あるまい。
 ・・・・・・結局、解体か。
 ため息をつくと、俺はハイザックの修理もそこそこに、Zプラスから
サブカメラを取り外す作業を始めた。


【行動】ハイザック修復(−3、配線つなぎなおし、推進剤供給ライン復旧作業)
    Z+解体(サブカメラ撤去作業、−1)
 
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、下半身脱落
      左腕部全損・サブカメラ一部損壊、
      操縦系統に損傷

      ドダイ・正常】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:ドダイYS(対地ミサイル装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
74管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/13(火) 00:01:48 ID:???
>73時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01○◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎10△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05彡彡□△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎彡□◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎□◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□□□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎□◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎■■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡彡彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃△◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎━〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎□△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□□□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□□□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡彡彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴∴┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14と25は同一地点【X-03】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
75ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/13(火) 13:41:49 ID:+Aym+nu8
IDだけ出しておきます
76ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/13(火) 20:54:44 ID:???
本当は、もっと別の事が言えたかもしれない。
そうでなくても、何か挨拶くらいはできたかもしれない。
だが、ニースの口から漏れた言葉は、それだけだった。

レベッカが自分を拒絶するのは、ニースも覚悟している。
だが、覚悟していても恐い。
それが例え、元は自分が拒絶した事に原因があったとしても。
その恐れが、ニースに次の言葉を継がせなかった。

その視界の端で、何かが動いた。
ガンダムが再び、ゲルググに向かって踏み込んできたのだ。
その手にあるのは…。

「なに、あれ…!」

その手にあったのは、異常な長さをもつビームサーベル。
瞬時の事で分からないが、どう見てもMSほどの長さがある。

既に、ステップでかわせる距離ではない。
ニースは、あまりにレベッカに気を取られすぎたのだ。
もう先の事を考えている場合ではない。
あれは、傷ついたシールドで防げるような代物ではない。
だから、ニースが助かる道は…上しかない。

ゲルググが、もうここしかないというタイミングでジャンプする。
ギリギリ…本当にギリギリで、ビームサーベルをやりすごす。
もしかしたら足の裏のどこかが融解したかもしれないが、油断の代償としては幸運すぎるくらいだ。

全身に冷たい汗が吹き出る。
あと1テンポ遅かったら、ニースの存在は無に帰していただろう。

「なんで…!」

ギリッと噛み締めた奥歯が鳴る。
自分の油断に対する怒りは、そこにつけ込んできた自動的に青年に対しても向けられた。
これは青年にしてみれば、迷惑もいいところだろう。
元はと言えば、戦闘中によそ見して、油断したニースがいけないのだから。
だが、ニースにそこらへんの論理を説いても無理だろう。
何故なら、ニースにとってこのガンダムは、レベッカとの邂逅の邪魔をした存在なのだから。

「邪魔、するのよぉ!」

ニースは、叫びながらビーム砲を再び放つ。
同時に、スラスターを吹かして、大きく後ろに退く。
扱いが難しそうではあったが、あのビームサーベルの近くにいるのは危険のような気がした。
77ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/13(火) 20:56:21 ID:???
【行動:ジャンプ(−1)ビーム砲で攻撃(−1)大きくさがる(−1)】
【残り行動値:1】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損】
【通信状況:10番と25番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、怒り】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:60%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、レベッカさんと話す邪魔をしないで!】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
78ジェンセン@代理:2005/12/14(水) 09:23:59 ID:???
 ふぅ。
 ようやくサブカメラをはずし終え、俺はため息をついた。
 OSの調整が面倒だが、互換性の点は問題がなさそうだ。
 両機とも、用いているのはアナハイム製のカメラだからな……
 ついで、アポジモーターの取り外しも行う。
 交換するのは2箇所、といったところか。
 確実に修理を済ませていく。
 最後に、外部端末を用いて動作をチェックした。
 オペレーティングシステムを起動して交換したアポジモータと
サブカメラの形式を確認。
 推進剤供給レベル、動作ともに問題ない。
 ひとまず、本体側の修復は完了した、が。

 一番の問題は穴だらけの装甲だ。
 さて、どうしたものか・・・・・・

【行動】ハイザック修復(−4、サブカメラ・アポジモーター交換、修理、動作確認)
 
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、下半身脱落
      左腕部全損・サブカメラ一部損壊、
      操縦系統に損傷

      ドダイ・正常】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:ドダイYS(対地ミサイル装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
79テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/14(水) 12:04:03 ID:fLoYA/P0
とりあえずIDチェック。本文はまた後で……
80テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/14(水) 17:04:37 ID:???
>>75-77

ハイパービームサーベルの一撃は、避けられた。
クロスボーンガンダム自身の身体が、大振りな空振りのために少し泳ぐ。
無茶な改造を加えたボディが、上手くバランスを取り切れないのだ。

青年の予想よりも遥かに低い、ギリギリのジャンプ。これでは追撃する隙はない。
しかもその状況からの素早い反撃。向けられるビーム砲。
青年は、この崩れた体勢から回避するのは不可能と悟る。
慌てて左腕を突き出し、ブランマーカーのビームを、ビームシールド形態に展開させようとする。

だが……遅い。左腕の動きも、ブランマーカーのビーム形態の変更も。
ゲルググから放たれたビームが、突き出した左腕に命中する。
もげ落ちたプチモビの腕の先が、落下しながら、今更ながら、ようやく板状のビームの力場を形成する。
ビームの板が、橋の上の道路に突き刺さり、すぐにエネルギー不足で消滅する。


見れば、既にゲルググは遠く離れている。
青年は……自らの異常を、ようやくにして理解する。
この一連の戦闘、思うように動けぬ自分。
どのミスも、機体の異常や無理な改造と連動した部分もあるが、しかしそれだけではない。

 自分自身が……信じられないほどに、弱くなっている。

決断のスピード。適切な武器の選択。相手の行動を読む洞察力。冷静さを維持する能力。
そういった、精神的なものにかなり依存する、パイロットとしての能力の数々。
それが、自身で考えていた以上に、劣ってしまっている。

青年は泣きたくなった。絶望に襲われた。
今更ながらに、『仮面』を失った今の自分の薄っぺらさに、心が折れそうになった。
しかし――これは、レベッカが望んだことだ。彼女が願ったことだ。
だから、ここでそれを否定するわけには……。

「レベカッ……!」

青年は動揺した心そのままに、何歩か踏み込んで、右手のビームサーベルをゲルググに振り下ろす。
――けれども、物干し竿のような長いサーベルでもギリギリ届くかどうか、という程度の間合いでしかなく。
太刀筋にも迷いがありありと見て取れる。
素人にだって容易に避けられるような、そんな情けない剣だった。
とても、幾人もの参加者を葬った怪人『T-13』の技では、ない。
81テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/14(水) 17:06:02 ID:???

【行動:14番ニースの攻撃を防御(ブランマーカー・ビームシールド形態)(失敗、左腕損傷)(−1p)
    14番ニースに攻撃(ハイパービームサーベル、間合いギリギリ、真っ向から】
【残りP:2p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分。メインカメラ機能喪失。左腕中途から喪失。】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、右腕部Iフィールド発生装置×1、
    ビームサーベル×1、ハイパービームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×2(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 14番ニースの排除】 【同盟:レベッカ】
82アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/12/15(木) 23:14:44 ID:???

『久しぶりだな、アルマ=フローライト………
 俺としては、できりゃー戦いたくはないなァ。
 ここで機体を損傷させんのも馬鹿みてーな話だし、
 回避出来る戦闘はなるべく回避した方が利口だし、な』

おやおや。
これが"回避できる戦闘"を回避しなかった"実績"のある人間の言葉か。
それはいいとしても、何かしらの違和感を感じた。
声ではない……と思う。
心なしか表情が若干硬いように見えるのだ。
通信越しの音声と映像なので完全にクリアというわけでもないが、
ここで見過ごしてもいいものだろうかという疑問は残る。

「ふむ、利口……か」
『アルマさん、彼にだって戦う意思は無い。
 私が彼と一緒に居る理由が解らないんですか。
 彼が戦う気なら、私は一緒には居ませんよっ』

不意に、ファッツとの通信にミヒャエルが割り込んできた。
ああ、そうか、とでも言わんばかりにアルマは目蓋を閉じる。
今のファッツがどうなのかは知らないが、彼はアルマと戦った時の彼を知らないのだ。
あの時のファッツは、絶対の自信を持って堂々と振舞っていた。
殺し合いの舞台に立ってなおふてぶてしく笑い、戦闘を楽しむとまで言ってのけた。
そのような人間が先程のような陰りを見せるとは思えないし、
少なくとも、ミヒャエルのような人間と結託するとは考えられない。
利用しようとはするかもしれないが。
盾として使い捨てるか、利用するだけ利用して最後の最後で切り捨てるか。
そんなところが関の山だろう。

パズルのピースを慎重にはめ込んで行くようにロジックを組み立てる。
少しずつ少しずつ……完成には程遠いが。
アルマはゆっくりと目を開いた。

「ミヒャエル。

 私はファッツに聞いたのだ。
 お前の答えはもう聞いた」

少しだけ凄みを利かせて声を作る。

「まあいい。
 通信ついでにもう少しだけ教えておいてやろう。

 ひとつ。 私はファッツと殺し合ったことがある。
 この殺し合いが始まってすぐだ。 互いに仕留め損なったがな。
 一応説得はしたんだが、そこの男は取り合わなかったんだよ。
 そこにいるのは、戦いを楽しみ、殺しを楽しもうとするような男。
 故に、お前とファッツが一緒にいる理由などと言われても余計に理解できん。

 ふたつ。 こちらは仮定の話になるが。
 私がファッツの立場なら、必ず最後にお前を殺す。
 戦わずに殺さずに生き延びる道を探すよりも、
 最後のふたりになるまで逃げ切ってから相方を殺す方が手っ取り早い。
 特にお前のような人間が相方ならなおさらだ。
 お前は機体が充分に損傷し、体調も優れず、さらに戦う気はないと来た。
 殺し方は選り取り見取りだ。 殺してくれと言っているようなものだよ。
 私の知るファッツなら、間違いなくそうすると思うがね」

<続く>
83アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/12/15(木) 23:18:53 ID:???
もちろん、多少のカマを掛けてある。
少しでも不信感を植え付けることができれば御の字、
疑心暗鬼を誘って互いに撃ち合ってくれれば最高だ。

今のファッツが戦おうとしないことは百も承知だ。
わざわざミヒャエルが割り込んでまでフォローを入れてきたことからしても
どちらかがとても戦えない状態にあることは容易に想像できる。
少なくともそれはファッツであり、またミヒャエルのアルバートへの返答から察するに
ミヒャエル自身も良いコンディションであるとは言えないと窺える。
彼は今、近くに首輪や禁止区域と言った強制力以外の不安要素を置いておきたくないのだ。
隣のエリアにいるのがもし敵性を持った人間だったら、対処し切れる自信がないから。
そして、彼にとってファッツは不安要素ではない。
これは(例え表向きでも)ファッツが積極的な戦闘を放棄・否定したということだ。
これでは何の脅威にもならない。 戦うことを本人たちが拒否しているのでなおさらに。
ならば、ミヒャエルの要求に従ってやる道理は根本から消えてしまう。

彼らの言動に明らかな矛盾があるわけでもないので決定付けてしまうのはいささか早計だが、
そう考えてもこちら側には何のデメリットもないはずだ――当然、メリットもないのだが。
強気に出ても大丈夫。 互いに余計な戦闘は回避しようと合意したのだから。

「みっつ。 私たちはお前の立ち去れという要求には従わない。
 私たちにはここにいなければならない理由があり、
 同時にお前に従う理由も義務も義理もない。
 お前たちに対して害意を持っているわけではないとも伝えたはずだな。
 どうしても私たちに消えて欲しければ、お前たちの方から出て行くか
 実力で排除して見せるんだな。
 もっとも、そうしないと言ったのはお前自身だが」

半分挑発のようにも受け取れる言葉を投げ付けて視線をアルバートに移す。

「アルバート、私たちはミヒャエルの要求を拒否する。
 それでいいか?

 ……ああ、ついでだ。
 このまま彼らと不毛な睨み合いを続けるわけにも行くまい。
 これからどうするつもりか、考えがあるなら聞かせてくれるか?
 もちろん、彼らに聞かせるかどうかは君に任せるが」

アルマ自身は早くアルバートを肉眼で確認したいと思っている。
しかし、ミヒャエルとファッツがすぐ近くにいる以上、機体から降りるわけにもいかない。
そうなると、食事なり休息なり以外にやることが思い付かない。
だからアルバートに訊いてみた。

【行動:通信回線継続(-0)、通信回線接続(-1)】
【位置:0-14/市街地】
【残り行動値:3p】
【機体状況:Green/通信回線:シャッコー、マラサイ、ガズアル】
【武装:ビームサーベルx2、バルカン(100)、ビームライフルx2、Iフィールド、シールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパン、水2gx1.5、栄養ドリンクx6、ノートPC、食糧、生活雑貨、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、マント、バニーセット、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:…………】
84ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/16(金) 00:03:51 ID:qmE6pqWr
またIDだけですが…
本文は土曜日くらいになりそうです
85ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/16(金) 17:47:30 ID:???
>>82-83
「………っ!」

アルマのその返答は、ある程度予想していた。
彼女が優勝を狙っているのだとしたら、自分とミヒャエルを相打ちにすれば楽になる。
このゲームの本質は最終決戦まで生き残ればいいというものなのだから。
事実、ファッツ自身もそう考えていたし、
ジェンセンと共に行動をしたのも最終決戦まで残れそうだったからという理由に他ならない。

しかし………今のファッツにそのような行動を起こす事は出来ない。
まず第一に力が無い。
MSでの操縦技術ではミヒャエルに到底及ばない。
生身での戦闘でも同様だろう、女子供相手でさえ勝てる気がしない。
第二に、今現在ファッツはミヒャエルに強く依存している。
あの基地での一件により、全てを失った今、
ファッツが事実上助けてくれたミヒャエルに依存するのも自然と言える。

故にファッツがミヒャエルを盾にしたり、
最後の最後で裏切るという行為は万が一にもないのだが。
今更言い返したところで猜疑心は拭えないだろう。
だから、もう何も言わない。
静かにアルマとの通信回線を切断すると、カウボーイハットを強く握り締める。

「………………」

強く強く握り締め、このゲームに参加したての頃へ思いを馳せる。
何も考えずただひたすらに快楽を求めて戦闘を楽しみ、女を貪った。
その結果………今ここで、ファッツは苦しんでいる。
当然の報い、人殺しへの罰というやつなのだろうか。
もし、これが罰だというのならば………
ファッツは、いつになればこの苦しみから解放されるのか。

今はただ、膝を抱え込んで耐え忍ぶより他無かった。

【行動 :回線切断(-1P) 残り3P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエルに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
86アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/17(土) 00:31:05 ID:???
ミヒャエルからの返答がこないうちに、アルマの通信が届いた。
ミヒャエルに対するアルマの言葉は、俺の耳にも入っている。
そこで分かったのが、ファッツ=シュビールという生徒の事。
………男だったんだ。
いや、まあ、ミヒャエルの外見だったら騙されても仕方ない部分はあるけど。
そりゃ、まあ、ファッツの変装もかなりそれっぽかったけど。
……でも、なあ……。
まさか女装した男に騙されるとは思わなかったなあ…。

あと他にもファッツの性格なんかも話してたけど、それは俺が出会った時の印象から
それほど逸脱していないようだ。
あの時も彼女…じゃなくて彼は自信に満ちた対応をしてきた。
そのファッツがミヒャエルの後ろに隠れるようにしているのは、確かにアルマの言う
ように何らかの思惑があると疑われても仕方がないだろう。

そして、わざわざアルマがそれを話したのは、当然ミヒャエルに疑心暗鬼を起こさせ
るつもりなのかもしれない。
ファッツという生徒を知ってるのなら、一緒に行動するような真似はあまりしない。
だからミヒャエルが一緒にいるのは、何らかの理由があってファッツを信用している
のか、それとも騙されているのかどちらかだろう。
前者ならアルマの言葉を軽く受け流すだろうけど、後者であればミヒャエルの心に疑
念の種を植え付ける事ができるかもしれない。
そしてそれは、戦うにしても戦わないにしても状況をこちらに有利に運ぶ材料になる。

一旦ガズRへの通信を切って、アルマに返答を返した。
「はい、拒否して構いません。
 アルマさんの言う通り、俺たちは目的を持ってこの街に来たんですから」
ミヒャエルからは、出て行ってほしいという言葉の理由は聞いてない。
出て行ってほしいのなら、俺やアルマが納得するに足る理由を説明するべきだろう。

(続く)
87アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/17(土) 00:32:12 ID:???
味方じゃないから出て行ってほしいのなら、戦いたくないなどと言うべきじゃない。
戦闘の本質は、簡単に言えば相手の意図を挫く事だ。
だから俺たちにここにいてほしくないのなら、戦闘を辞さない覚悟を求められる。
出て行ってほしい…でも戦いたくないでは、話が通るわけがないのだ。

「今もミヒャエルさんに伝えたんですけど、本当に戦いたくないのならお互いの
 邪魔をしないという提案をしています。
 このプログラムでそれがどこまで信じられるかは分かりませんが、それは向こ
 うも同じでしょう。
 それだけに、戦いたくないというミヒャエルさんの覚悟を確かめる事も可能だ
 と思いますけど…」

俺は語尾を濁した。
確かに向こうの意図を探る事はできる。
けれどこれはこちらにも、いつ襲ってくるかという重圧に繋がってしまう。
だから俺が目的を確実にこなすのであれば、強制的に排除した方がいい。
「とりあえずはミヒャエルさんの判断を待つつもりですけど…。
 向こうがまだこちらの退去を望んだり、返答に窮するようなら……その時は敵対
 意思ありとみて…攻撃してもいいと思います」

そして再びガズRに通信を繋ぎ、ミヒャエルの動向に気を配る。

【行動:26番への通信回線切り入り(−1)】
【残り:3】
【位置:O-14(大通りの脇)】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:17番、26番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…】
【同盟:ニース(アルマ)】
88ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/17(土) 12:37:11 ID:???
「まだ、くる…!」

ビーム砲は確かにダメージを与えている。
戦略や戦術に疎いニースでも、そのくらいは分かる。
だが、ガンダムは戦う事をやめようとしない。
まるで、何か得体のしれないモノに突き動かされているように。

踏み込んできたガンダムが、あの巨大なビームサーベルを振る。
しかし不意を突かれた先程とは違い、今度はモーションがまるわかりだ。
それに、若干ガンダム自身の動きも鈍くなっているように、ニースには思えた。

そうまでして、ガンダムが戦おうとする理由。

『ニィス、レベカ好キ。テオドルモ……スキ。
 ニィスト、テオドル。一緒』

青年は、そう言った。
レベッカが好きだから、青年はレベッカの為に戦っている。
おそらく…ニースの思いよりも、青年の思いは強い。
ニースにはアルバートという、彼女の帰りを待つ男性がいる。
だが、青年には、レベッカだけなのだ。
青年の手足を動かしているのは、彼女への一途な思い。
不器用だが、とても純粋な思いなのかもしれないと、ニースは思う。

振り下ろされたビームサーベルを僅かに横に動いてかわし、シールドを構える。
青年の思いの強さを認識すると、彼に対する敵意が霧散していくのを、ニースは感じている。
だが、だからと言って、それを認めてしまうと、ニースのレベッカに対する思いまでもが嘘になってしまい
そうで恐かった。

「お願いだから…もおやめてよお…!」

気弱な声を出しながらも、それでも引き金を引く。
生き残る為に、そしてレベッカに追いつく為に、ニースはまた引き金を引く。

【行動:ビームサーベルを横にかわす(−1)ビーム砲で攻撃(−1)】
【残り行動値:2】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損】
【通信状況:10番と25番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚…でも少し迷い(?)が】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:50%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、………】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
89テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/17(土) 13:41:20 ID:/ZvbaVHy
IDチェック
90テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/17(土) 14:00:18 ID:???

巨大なビームサーベルを片手で振り下ろし、体勢の崩れた所に襲い掛かるビーム。
昔の彼なら、咄嗟に剣を離してIフィールドを展開する、などといった芸当もできたかもしれないが……
今の彼には、そんなことはできない。
あっさり右腕上腕部に被弾し、右手が千切れ飛ぶ。
道路上に落ちた右腕から、ハイパービームサーベルの柄が零れ落ち、コロコロと転がってポチャンと海に落ちる。
橋の下は波立つ海。もう回収は不可能だろう。

両腕を中途から失い、ぱッと見に使えそうな武器を全て失って、なお……
ガンダムは、腰を落とし身構えて、戦う意志を示す。
少女の泣きそうな言葉に、青年は心底不思議そうに首を傾げる。

「ヤメル? …………。」

止めて、どうするのか。
また仕切り直して改めて殺しあうのか。あるいはどちらが死ぬべきか、話し合いで決めるのか。

「ナラバ……今スグ、道ヲ、示シテ見セヨ……!」

青年は叫びながら、両腕を失ったガンダムを突進させる。
前のめりに倒れんばかりの前傾姿勢で、走りながら……
その背中、強引に移植されたハンブラビのバックパックのビームガンが、ゲルググを狙う。
そして始まるビームガンの連射。相手の反撃を封じつつ、距離を詰めようとする。

狙いもロクに定めぬ乱射。しかも両腕を失いバランスを欠いたボディで、走りながら。
そうそう、当たるものではない。
さらに、ガンダムとハンブラビの間に強引に繋がれた回路が、悲鳴を上げる。
一射ごとに狙いはますますブレて行き、エネルギー伝達系は警告を発する。
とうとう、途中で右側のビームガンが軽い破裂音を立て、煙を上げて沈黙してしまう。

それでも、青年は駆ける。乱射を続けながら駆ける。
その蹴り足が届く距離まで。真っ直ぐに敵に向けて。

せめて、倒せぬまでも――この才能に恵まれ幸運に恵まれた「敵」を、少しでも傷つけておきたかった。
多分そのことが、レベッカの優勝に少しでも寄与できるのだ、と信じて。

【行動:14番ニースの攻撃を回避(失敗、右腕破損)(−1p)
    14番ニースに攻撃(背部バックパックビームガン連射)(右ビームガン、爆発・自損)(−1p)】
【残りP:2p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック。
      腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分。メインカメラ機能喪失。左腕・右腕共に中途から喪失。】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、
    ビームサーベル×1、ヒートダガー×1、ビームガン×1(背部バックパック)
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 14番ニースの排除】 【同盟:レベッカ】
91ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/17(土) 14:17:28 ID:???
「それはファッツの立場じゃないと思うよ。
 アルマ、君の立場から出た言葉だ。
 僕もこの腕で先の大戦を勝ち抜いて来たんだ。
 今のファッツに殺されるような人間じゃない」

 大きく息を吸い、前を見る。

「あなたがいつのファッツを知ってるか解らないけど……
 いい? 今のファッツにはそんな事は出来ない。
 そんなに疑うなら見てみればいい!
 ファッツが普通に見えたとしても強がってるだけよ!
 今の彼は、機体的にも精神的にも戦える訳ない!

 ……さっき言ったよね。私一人なら構わないって。
 私は彼を助けてしまった、そうしてしまったの。
 彼を連れたまま、私の危険を背負わせる訳にはいかない」

 挑発的な言葉に乗せられたのか、思わずカッとなる。
 目が鋭く前を見据え、口元が釣りあがる。
 本来持っている血は、簡単には変わらないのかもしれない。

 死にたくなければ出て行け。
 思考から半瞬の差遅れて、口が開く。

「シ……違う。そんな事を言いたいんじゃない……」

 前のパネルにもたれ掛り、視線は膝の方を見ていた。
 その中で、思考は無意味なまでにくるくると回っている。
 体力的疲れもさる事ながら、出ているのは精神的疲れか。

 良いじゃない、ファッツの事もプログラムの事も気にしなければ。
 今直ぐ、何もかも投げ出せば、気が楽になる。
 駄目だ、今までそうやって、何もかも捨てて来たんじゃないか。
 誓った筈だ。誰一人、死なせないと誓った筈だ。

 相反する考えが頭の中を駆け巡る。
 憂鬱な気分だった。あと一歩踏み込めば、もう無茶苦茶だ。
 肌の上を、虫が這う感覚。意味の解らない歌が響く頭の中。
 アル中やシャブ中よりはよほどマシなのかもしれないが、目糞鼻糞を何とやら。
 自分の力ではどうする事も出来ない事は確かだし、依存的なのも確か。
 それでいて自分が原因である、という点では一緒だった。
92ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/17(土) 14:18:58 ID:???
「もう一度言う。出て行って。
 来るなら、せめてもう少し後にして。それならまだ冷静に……
 ……違う。だから、そうじゃない……」

 大きな溜息を付いて、顔を上げ、シートにもたれ掛かる。
 ミヒャエル本人は、ギリギリのところで踏みとどまったつもりだった。
 なげやりな感覚が、また頭を擡げる。それを振り払うように、目を瞑った。

「私は私以外、誰一人として死なせない。
 私を殺すなら良い。その時はファッツを無視してやって。
 もう沢山よ、殺し合いも駆け引きも……
 私は疲れたわ……」

 他人の存在にも疲れたが、それ以上に、自分自身の、耐えられない存在の可笑しさに、萎えた。
 以前に今と同じ気分になったのは、何時の事だったか。
 確か、鉢植えの花を枯らしてしまった時だったか。
 いや違う。配給の食事が、不味かった時だ。その時は、数日は寝込んでいた。
 もう、こういった感覚と何年間付き合って来たか、覚えていない。
 だがそれも、今の彼にはどうでも良い事だった。


【行動:通信持続(−0)】
【残り :4P】
【位置:N−14】
【機体:ガズR:右肩から先完全に消失、首稼動不能
     モニターに障害、胸部装甲破損、全身に多数のへこみ】
【人物状況:嘔吐感、小指に怪我、腹部に怪我(応急処置済み)】
【精神状態:鬱、なげやり】
【通信状況:アルマ、ファッツ、アルバート】
【武装:ビームキャノン兼ビームサーベル×2】
【所持:ディパック(水2L×2、コッペパン×2)、鉢巻、周辺の詳細な地図(フォルダ)
     地形データディスク、包帯5本、消毒液、抗生物質、基地の地図
     拳銃の弾倉(12発×2)、サブマシンガン(4マガジン)、参加者データ、声色変換機】
【携帯:首輪、腕時計、拳銃(10発)、ホルモン剤】
【方針:状況への対応、逃げない、ゲームからの脱出】
【同盟:―】
93管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/18(日) 00:00:20 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『A-01』 『C-05』 『G-22』 『K-14』
 『Q-10』 『S-07』 『T-17』 『Y-16』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りな。
 また一雨着そうだから気をつけておけよ。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
94管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/18(日) 00:01:33 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 25番 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者10名+一匹 死者 16名
95管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/18(日) 00:03:12 ID:???
>92時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01×◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎10△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05彡彡×△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎彡□◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎□◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□×□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎×◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎■■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡彡彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃△◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎×〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎×△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□×□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□□□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡彡彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴×┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14と25は同一地点【X-03】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
96ジンペイ=カザマキ ◆6fCY9104KQ :2005/12/18(日) 14:32:57 ID:???
「う、寒い……参ったな。」

うたた寝から目を覚まし、酔いと共に冷え切った体を確認する。
足元を見れば、雑作に置かれたアルバムと、底に僅かばかりの液体を残した酒瓶。
……柄にも無く、ついつい飲み過ぎてしまったようだ。

さて、状況を打開する鍵、燃料を調達しなければならないのだが……。
地図を見て、その狭さに改めて滅入ってしまった。
俺は馬鹿かも知れん、こんな時に酒に溺れるとはっ!
しかし、今は後悔する時間すら惜しい。
さながら迷宮と化したこの地上で、残りの参加者も余裕を失っているやも知れない。
こんな状態で敵方に捕捉されれば、俺の脱落は只の一撃で決まってしまう。

軍事基地以外で航空燃料を入手する事は、元より難しい事だ。
基地への移動が困難ならば、わざわざ都市部での補給を考えるのは下手な戦法だろう。
第一、今となってはその都市部にでさえ、到達する事は甚だ困難なのではあるが。
幸いな事に、目の前には各拠点を結ぶ、広大な道路が広がっている。
道なりを探索すれば、ガソリンスタンドの一軒でも期待できるだろう。

そうとならば、善は急げ。
民家の車庫より白い軽トラックを失敬した。
車の運転は苦手なのだが、まあ、普通に運転する分にはなんら問題は無い。
只……一度スピードを出してしまうと、その、物足りなくなってアクセル全開にしたくなる。
……なんて事は無いですよ?いや、無いと思う、多分。
まあ、そんな事はどうでも良い。慎重に行けば良いのだ。
何処までも続く……いや、見えない壁に所々を寸断された迷宮の探索に駆り出た。

【行動 :  目覚め-1 機体を降りる-1 車の鍵探索-1 乗車-1 残0 】
【位置/場所 : I-13/道路上 軽トラ搭乗中 】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:右垂直尾翼破損、レーダー精度半減、 速度低下、 ガス欠】
【人物状況 : 右腕、右大腿部に中度の裂傷(処置済み)
          右腕の不自由  服装/連邦軍夏服(規定外な略装)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残10%) 60mm機関砲×1(残弾無し)
       両用ロケット弾×1 フレアー装置×2 】
【所持品: 首輪 水2L入りペットボトル×2 デジカメ アルバム 
       レーション×3食分(-1)  拳銃(弾倉×2) サブマシンガン×1(弾倉×2) 】
【方針 : 燃料の調達 】
97管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/20(火) 00:00:54 ID:???
>96時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
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 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎10△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎□◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎■■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡彡彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃△◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□□□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡彡彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
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06と21は同一地点【D-13】
10と14と25は同一地点【X-03】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
98ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/20(火) 21:11:38 ID:O0+IRdc4
すいません、またIDだけです。
本文は明日投下できれば…
99ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/21(水) 20:30:13 ID:???
今度こそ退いてくれる。今度こそ、今度こそ…。
右手をも失ったガンダムが背中のビームを撃ち出した時、ニースの半ば願いにも似た思いはまたも裏切られた。
もうニースには、あの青年を止める事はできそうにない。
どれだけ傷ついても、青年は戦いを止めようとはしない。
ニースは、青年の言うような道を示す事もできない。

戦う事ができるようになったとはいえ、ニースがアルバートに頼る面は大きい。
そもそもが、ニースは生きる道自体を、アルバートに依存している部分があるのだから。
そのニースが、道を示せと言われてすぐに示せる道理がなかった。

「道だなんて…!あたしは…あたし、は…!」

闇雲に放たれるビームを避けながら、ニースは絞り出すように呻く。
それは、純粋な青年に明快な答えを出せない、自分がもどかしいからなのか。
それともレベッカと同じ舞台に立つ、という事の苦しさを自覚したからなのか。

そんなニースの葛藤を見透かしたように、ガンダムが接近してくる。
闇雲な乱射でも、あまり近づかれると命中する危険は増す。
慌てて更に後退しようとした時、1発のビームがシールドを貫き肩をかすめる。
既にシールドの防御力も限界に近い。
更に1発が頭部をかすめる。
思わず目を閉じるニースの頬を、涙が1筋伝う。

進んでも退いても、戦いは続く。
それを踏み越えた先に、目指すレベッカの舞台があるのかもしれない。
だがそれを認識しても、今のニースがそこに到達できるかどうか分からない。
ニースにできたのは、自分が生きる為に引き金を引くだけだった。

青年に精神的に圧されているニースの射撃は、今までに比べて狙いは甘くなっていた。
それでも辛うじて放たれたビームは、真直ぐにガンダムに向かう。

「あたしは…あたしは、好きな人と少しでも長く一緒にいたいだけなの!」

ニースは青年に道を示せない。
ニースに言えたのは、自分がこうありたいと願う道であった。

【行動:ビームをかわそうとする(−1)ビーム砲で攻撃(−1)】
【残り行動値:2】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部に衝撃(詳細不明)】
【通信状況:10番と25番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚…でも少し迷い(?)が】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:40%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に立つんだ、………】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
100テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/21(水) 21:54:06 ID:E4jR34Cw
IDちぇっく
101テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/21(水) 22:32:27 ID:???

無為な問題の先送り――
それは、青年が一番許せないことであった。
なぜなら、まさにそれは、連邦の腐敗しきった政治と何も変わりはしなかったから。

青年は、まさにそれを変えんとクロスボーン・バンガードに参加した。
時代が違えばジオニズムにでも身を投じていたのだろうか。しかし彼の時代には、既にそれは過去の思想。
代わりに彼が選んだのは、コスモ貴族主義。
紆余曲折の末、そのコスモ貴族主義も、肝心の指導者たちは道を間違えている、との結論に達したが……

より良き世の中を求める青年の真摯な気持ちは、何も変わっていない。
強き者、優れた者、決断力のある者、流血と自己犠牲を厭わぬ者を、重んじる気持ちは変わっていない。
コスモ貴族主義的な人間観は、未だに彼の基本原理だ。

たとえ目指すものが違えども、相手がそれらを備えた者なら敬意も表しただろうが……しかし。
少女の叫びは。

「ソレガ……甘エダト言ウノダ!」

飛んでくるビームに、ガンダムは駆けながらさらに身を屈める。ビームが背中スレスレを通過する。
否、回避しきれていない。掠められた背部ビーム砲が、一瞬遅れて溶け、爆発する。
これで背部のビームガンは左右ともにない。突進しながらの攻撃が、途絶える。他にも
だが既に、両者の距離は詰まっていて……

「望ムナラ、貫イテ見セヨ! 我ラノ屍ヲ踏ミ越エテ」

もし少女が彼らを倒すなら――勝者には、その義務があるはずだった。
青年が信じるのは、そういう哲学だった。

青年のガンダムは突撃の勢いそのままに、ゲルググに向けて低いドロップキックを放つ。
地面を擦るような、否、本当に翼の端を擦りながらの、低空ドロップキック。
道路とハンブラビの翼の突端がぶつかり合い、火花を散らす。
その右足のカカト付近からビームの刃が突き出して、ニースに向けて突き出される。
102テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/21(水) 22:34:22 ID:???

【行動:14番ニースの攻撃を回避(紙一重でビームガンに命中)(−1p)、
    14番ニースに攻撃(右足踵部ビームサーベルを出しての低空ドロップキック)(−1p)】
【残りP:2p】 【位置:W-03(橋の上)】
【人物状況:左肩に傷跡。両手の平に火傷。左の睾丸破裂。強化されているハズの心身が……? 黒のスーツ姿】
【機体状況:額に「13」のマーキング。 全身紺色。胸の先端と右肩にドクロのマーク。
      コクピットハッチにハンブラビの肩アーマー&モノアイカバー(肉眼で外部を視る)
      左肩から先がプチモビ。両肩装甲は突き出した形状。
      X字スラスターの代わりにハンブラビのバックパック(ビームガン双方損傷)
      腰部左右フロントアーマーの代わりにハンブラビのクロー
      プログラム的な調整不十分。メインカメラ機能喪失。左腕・右腕共に中途から喪失。】
【武装:頭部60mmバルカン×2、肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、ヒートダガー×1、
    腰アーマー部の鎖&クロー×2、 右足踵部ビームサーベル】
【所持品:エプロン、『サバイバルの手引き』、日本刀、特殊トランシーバー、黒のスーツ、レーション類(10食分相当)】
【方針:レベッカを優勝させる 二人の機体の修復・改造 14番ニースの排除】 【同盟:レベッカ】
103レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/21(水) 22:51:46 ID:uIW0eR8Y
諸事情により大きく遅れてしまいました。
長らくお待たせしてしまったお二人にはお詫びのしようもありません。
復帰が許されるのであれば、このレスを以って復帰宣言及びIDチェックとしたいと思います。

本文投下は、復帰許可が下りたならばそれ以降に行なうつもりです。
104ジェンセン@代理:2005/12/22(木) 00:26:38 ID:???
結局、ひどく乱暴な方法で決着をつけることになった。
 Z+をレーザートーチでずたずたに分解し、装甲板をパッチとして当て、
チタン・ワイヤーをハンダ代わりに当てて溶接。
 さらにドダイに下半身部分の破断面を整形して載せ、溶接処理を施す。
 強度の面ではおよそ満足のいくものにはなりえないが、少なくとも
風や雨が内部に入り込んで内部機械を破壊するのだけは、避けられる。
 ひとまず、あとは本体とドダイを固定用フックでくくりつければ、
修復は完了するとして・・・・・・・

 リトラは、どうしたのだろう?
 不意に、それが気になった。
【行動】ハイザック修復(−4、Z+をレーザートーチで分解、
               チタンワイヤーを用いて破損部分および
               ドダイと機体を溶接)
 
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、下半身脱落
      左腕部全損・サブカメラ一部損壊、
      操縦系統に損傷

      ドダイ・正常】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:ドダイYS(対地ミサイル装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
105レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/22(木) 21:42:25 ID:???
ニース・エルネージュと交錯した視線。
隔てるモニターは冷たい。
向けられた瞳に、レベッカは何も言わず――

*  *  *  *  *

攻防。
大剣一閃、跳躍回避。
銃弾疾駆、左腕直撃。

無数の刹那を束ねた最初の時間、軍配が上げられたのは意外な事にニース・エルネージュ。
偶然か、それとも天性か――挙動から察するに後者。
ここ数日の間に少女はレベッカ・テスタロッサの想像を遥かに超える力を身につけていたらしい。

余りに精彩を欠くガンダムの動きも意外だった。
数日前に刃を交え、そして共に同じ敵と戦った時がまるで嘘のような、未熟で緩慢な挙動ばかりを繰り返している。
一体何が、とレベッカの思考が一瞬のうちに記憶を走査し、導き出したのは砕けた仮面。
あの一件が青年の力を此処まで衰えさせてしまったに違いない。

それでも、と力が込められるのは眉根。
浮かべるその表情は、不敵と形容される笑みだ。
苦戦をするなと双眸が言う。
そう。レベッカ・テスタロッサは、青年の生存をこそ、今は望む。

*  *  *  *  *

予想外の均衡を見せた攻防は、レベッカに介入するタイミングを見出させぬまま束の間の膠着へと陥った。
問答。
問いと、答え。
メガ粒子の応酬の合間に交錯する二つの意思は、鮮やかな色彩を以って彼女に認識されていく。

そして。
ニース・エルネージュの見せた涙と、訴えた言葉が。
レベッカを動かした。
106レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/22(木) 21:45:48 ID:???
同質の情動に由来する、ニースとレベッカの願い。
それは恋。
他者に寄せる思慕の情。
けれども、根を同じくするが故にお互いの差異は最早決定的なまでに至り。
故に、レベッカ・テスタロッサの導き出した答えは――

「道すら見出せないキミが!
 何をすべきか、それすら分からないままのキミが!!

 このボクの往く道を、願いに甘える不様な姿で――」

ゲルググへと投擲されるビームライフル。
踏み込んだフットペダルに応じてバーニアの噴射炎が大気を叩き、生み出された推進力でベルガ・ギロスはライフルを追うように疾駆する。

想いに縋る。願いに縋る。
それは道などではない――ニースの言葉は先に進めず立ち止まり続ける言い訳でしかない。
だからレベッカは否定する。
最早、語るべきものは何も無いと断じて、ニース・エルネージュが在り続ける事を否定する。

黒の右腕が新たに取るのはビームマシンガンだ。
すぐさま引かれた引き金に応じ、銃口から刹那を連ねた狭間に無数の弾丸が撒き散らされる。
行き着く先はゲルググ、そしてその前に落下しつつあるビームライフル。
カートリッジ内部にごく僅かなエネルギーを残したライフルが、マシンガンの直撃を受けて爆発、四散する。
ベルガ・ギロス、左半身が僅かに前へ。
間髪入れず左腕がビームサーベルを引き抜き、

「――阻むな!!」

テオドールの駆るガンダムと機を合わせ、挟撃するかの如く側面から横薙ぎの一撃を振るった。
107レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/22(木) 21:48:38 ID:???
【行動:ビームライフル投擲・ビームマシンガン→ニース(-2)、回線→ニース(-1)、ビームサーベル→ニース(-1)】
【位置:X-03(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:X-03)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター、ビームマシンガン(95%)】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、「道を阻む者は誰だろうと容赦しないよ!」】
【同盟:「テオドール」】
108アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/12/22(木) 23:03:43 ID:???
マイク部分に手を当て、アルバートの返答に耳を傾ける。
なるほど、確かに彼はただのお坊ちゃんではないようだ。
きちんと考え、相手の意思を推し量り、最善の策を選ぼうとしている。
簡単なことのように思えるが、実はこれが非常時にはなかなかに難しいことで。
それがしっかりできている彼は、強いリーダーシップを内に秘めているのだろう。
上司にするならこういう人間だ。 誠実性もある。

アルバートの返答には声を出さず、目配せだけで了承の意を伝えておく。
そうしてマイク部分から手を離したタイミングで、ミヒャエルが通信を返してきた。
これはまた、見事に挑発に乗っていると言うか、何と言うか。
想定していなかったわけではないが、まさか本当に逆上するとは。
呆れを通り越して嘲笑がこみ上げてくる。

「人の話を聞かない困ったちゃんだ。
 フフフッ、相変わらず脆いな、お前は。
 その脆さが命取りになる。
 あの時は忠告も兼ねて見逃したが、無意味だったようだな」

ついにミヒャエルの方からボロを出した。
アルマの仕掛けた策は思いもよらない情報を引き出したようだ。
最初の通信でわざわざ隠しておいた情報を自ら打ち明けるとは。

「同じことを何度も言わせないでもらおうか。
 私たちはお前に従わない。
 お前もまた、私たちに命令する権利を持ち得ない。
 私たちに出て行って欲しいと言うのであれば、力ずくで排除して見せろ。
 その時は、私たちも全力で迎え撃つ。 もう容赦も見逃しも無しだ。
 こちらから仕掛けるにしても同じ。
 ……殺しに行くぞ」

そして彼女は、ガズアルとの通信を切って仮初めの同盟者に向き直った。

「……さて。
 いいことを聞いたな、アルバート。
 『ファッツが普通に見えたとしても強がってるだけ』?
 『今の彼は、機体的にも精神的にも戦える訳がない』?
 それはつまり、戦力外通告ということだな。
 こちらから通信を入れるまで黙っていたことや
 ミヒャエルが通信に割り込んだことなどを併せて考えれば
 これは嘘ではないと考えてもいいと思うよ。
 今のミヒャエルに嘘を吐くだけの余裕があるとも思えん。

 そして、ミヒャエルは機体を乗り換えていない。
 修理したとしても、私と戦った時のダメージがそれなりに残っているだろう。
 ましてや本人はあの状態だ。
 状況は限りなく、私たちに有利……ということだな。

 ますます退く理由はなくなったな。
 その上、仕掛ける理由まで与えてもらった。
 それらを踏まえて、君の意見を聞こう」

【行動:通信回線継続(-0)】
【位置:0-14/市街地】
【残り行動値:4p】
【機体状況:Green/通信回線:シャッコー】
【武装:ビームサーベルx2、バルカン(100)、ビームライフルx2、Iフィールド、シールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパン、水2gx1.5、栄養ドリンクx6、ノートPC、食糧、生活雑貨、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、マント、バニーセット、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:…………】
109ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/23(金) 18:27:48 ID:9vdoSdcD
IDを出します。
投下は多分、明日になると思います。
110ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/23(金) 19:13:55 ID:???
完敗だ。
ミヒャエルと繋いでいる通信回線から聞こえてくる、
アルマの言葉を聞いてそう思う。
ファッツが戦えない事を見抜かれ、ミヒャエルも半ば自暴自棄になっている。
こんな状況、どう考えてもひっくり返す事は出来ない。
恐らく彼らはこの街から出て行く事は無いだろう。
出来る事は、彼らがこちらに危害を加えない可能性を信じるのみだ。

しかし………それも少しばかり危うい。

アルマに関しては言うまでもなく、こちらに敵意を持っている。
だがそれは、誰にでもわかる程簡単な敵意で、実に把握しやすい。
気になるのは、アルバートの存在だ。
東の町で一言二言、言葉を交わした程度であったが。
彼は少なからず、こちらに対して敵意は持たずに接した。
が………よくよく考えてみる。

あの時、ファッツはアルバートの事を『いい奴』ではあるが非常に頭の切れる男であると分析した。
このゲームでここまで残っている以上、少なからず馬鹿ではない。
問題は………彼が本当に『いい奴』なのかどうか。
彼の今の状況と、そしてあの時の状況との決定的な相違点。
それは、傍らに寄り添うようにいた少女が消えている点。
そして、共に行動をしていたもう一人の少女が消えている点だ。

エルナの死を放送では、事故だと言っていた。
己のMSからの転落死………。
それは、果たしてエルナ自身の不注意による事故だったのか?
このアルバートが、何かしら操作した末に転落死したのではないか?
そして、何故ここにニースがいない?
手持ちのレーダーを見る。
ニースの現在位置は、【X-3】。
そこには、ファッツに攻撃を仕掛けてきた漆黒のMSと未だ見ぬ参加者。
………何故、ニースがそこにいる?
考えられる可能性は二つ。
一つはニースとアルバートが、同盟を破棄したという事。
アルバートと離れて別行動をしている理由としては、普通なら可能性が高い。
だが、あの時会ったニースの表情等からして、彼女はアルバートに心底、惚れているはずだ。
可能性が無いとは言えないが、限りなく低い。
もう一つの可能性………。
それは、アルバートが彼女をそこへ向かわせた。
北の基地、殆どの参加者はそんな所にわざわざ赴かないだろう。
だが、いないとも限らない。
しかしながら、基地に何か重要な武器や何かが隠されているかもしれない。
取りに行きたいが、危険は冒したくない。
そうなった場合、自分に利用出来る手駒がいれば………。

ここまでの事は、全てファッツの憶測でしかない。
だが、その可能性が全く無いとも言い切れない。
もし彼が、ファッツの思うように狡猾な男であったなら。
ファッツとミヒャエルは、死んだも同然だ。
………今はただ、祈るより他無い。
111ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/23(金) 19:16:56 ID:???
【行動 :考え事(-0P) 残り4P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエルに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
112アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/24(土) 03:23:35 ID:???
俺の言葉に、アルマが目配せをしてきた。
多分分かったという合図だろう。
その後に続くように交わされるアルマとミヒャエルの通信を、俺はじっと聞いていた。
ミヒャエルの言葉に一瞬表情が歪みかけてしまう。
その口調からして、ミヒャエルがかなりいらついているのが読めた。
そこまでして俺たちに出て行ってほしい理由が、やっぱり分からない。

通信を終えたアルマが通信を送ってくる。
ミヒャエルの意図はいまだに分からないけど、確かに彼女の言うとおり状況はこちら
に優位に傾いた。
ミヒャエルのさっきのいらつきを考えれば、ここで俺たちを騙すほどの余裕があるよ
うにも見えない。
万が一の可能性としてミヒャエルの演技、という考えもできないでもない。
ただこの説は、ミヒャエルが演技をして何を望むかと、いう事を考えると意味をなくす。
ここで演技をして何のメリットが得られるかというと、俺たちの油断を誘う事しか思
いいたらない。
で、俺たちを油断させる理由は、突き詰めれば俺たちへの敵意に繋がるわけで、それ
はミヒャエルの言う戦闘をしたくないという言葉と矛盾してしまう。
つまりはミヒャエルの口走ったファッツの状態は、信じてもいいという事だ。

もう一度ガズRとの通信を切って、アルマに通信を送る。
「俺の考えはさっきと変わりません。
 ミヒャエルさんは攻撃される事を知った上で、俺の出した提案を拒否しました。
 だから俺はミヒャエルさんに敵意ありと判断します」
ここで少し間を置いて、更に続ける。
「ただ気になるのはファッツの事です。
 確かにミヒャエルさんの言ってる事に偽りはないと思いますけど、でもそれはミヒャ
 エルさんがそう思ってるだけなのかもしれません。
 もしかしたら、ファッツがミヒャエルさんを利用しようとして弱さを装っている可能
 性もないとは言い切れません」

モニターから目を離して、ミヒャエルたちがいる筈の方向を見つめる。
レーダーに映る光点だけを見ていても、何も分からない。
ミヒャエルの言葉も、ファッツの以前からすれば考えられない弱さも。
…なら。
「だから…まずはファッツに攻撃を仕掛けてその反応を見ます。
 ファッツがミヒャエルに依存してるのなら、それなりの反応を見せると思います。         
 ミヒャエルもあくまでも不戦を貫くのか、それともファッツの為に不戦を破るの
 か、選択しなければならなくなります」

(続く)
113アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/24(土) 03:27:38 ID:???
俺は敢えて攻撃を仕掛けて、選択を迫る事にした。
ファッツには逃げるのか、それとも留まるのか。
ミヒャエルには不戦の誓いを守るのか、それとも破るのか。
…いや、ミヒャエルにはもう1つ選択がある。
「アルマさんは甘いと思うかもしれないけど…。
 できればミヒャエルさんには、ファッツを連れて逃げてほしいんですよ」

言い終わると同時に、俺はシャッコーを一気にダッシュさせた。
隣の地点に入ると、マラサイに通信回線を繋ぐ。
「色々な意味でお久しぶりです。
 もう事情は知ってるかもしれませんが、ミヒャエルさんが停戦の提案を拒否したの
 で攻撃を仕掛けさせてもらいます。
 …ですが、戦わずに街から出て行くのなら、追撃するつもりはありません」

攻撃を宣言しつつ、敢えて戦闘から逃れる道を示す。
本来なら敵を圧倒している時に、わざと退路を作って敵を後退させて戦線を崩し、そ
の間隙を突いて敵中枢を叩く策なんだけど、今回はファッツの反応を確かめるだけだ
から、街から出るのなら追いかけるつもりはない。
…ファッツは…そしてミヒャエルは、果たしてどうするのか。
マラサイに接近しながら、ガズRの動向にも気を配る。

【行動:26番への通信回線切り(0)N-14に移動(−1)15番に通信回線接続(−1)】
【残り:2】
【位置:N-14】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:15番、17番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…、2人の反応を確かめる】
【同盟:ニース(アルマ)】
114ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/24(土) 12:21:31 ID:???
「色々な意味でお久しぶりです。
 もう事情は知ってるかもしれませんが、ミヒャエルさんが停戦の提案を拒否したの
 で攻撃を仕掛けさせてもらいます。
 …ですが、戦わずに街から出て行くのなら、追撃するつもりはありません」

攻撃の宣言と、それを逃れる術を通信してくるアルバート。
対処法は二つ。
一つは、相手に攻撃をされる前にこちらから攻撃を仕掛け………。
ヤツらをこの場で殺すという選択肢。
しかし、それはこちらの戦力を考えると自殺行為だ。
もう一つの方法は、この場から逃げるというもの。
だがしかし、それも不可能。
なぜなら………。

「どこへ逃げろっていうんだ………!」

西の橋は封鎖、南は川で水陸両用じゃないMSでの進行は無謀、
東はアルバートとアルマのいる方向だこのマラサイの状態を見て見逃すほど二人は馬鹿じゃないだろう。
唯一の北方向にも、山が見える。
そこを通り過ぎても待つのは袋小路のみ。
この街で用事を済ませたアルバートとアルマが、自分達を追撃するのは目に見えている。
自分から袋小路に飛び込むほど、自分は馬鹿じゃない。
追撃するつもりなのに、わざわざ敵にそうするという馬鹿はいない。
十中八九、自分達は追撃しないと言う。

二つの選択肢の実行が不可能。
アルバートの言葉は、ファッツに選択を与えているようで実際には与えていないのだ。
ただ、死を待てと言っているようなもの。

「死にたくない………!」

手持ちの武装、ビームピストルはもうENが切れて使えない。
バルカンは所詮バルカン、装甲を貫く事は出来ない。
ヒートホーク、ビームサーベル、ビームダガー………。
見事に接近戦用武器だけが残った。
これだけでどうやって戦えというのだ、足が無い状態で。

「砲台にすらなれないじゃないか」

戦闘を逃れる術………。
何か、無いだろうか………。
………もし、もし彼が、ニースを大切な存在だと思うのならば。
自分を慕う少女を手駒として扱う鬼畜でなければ。
良心というものがあるのならば。
或いは、この戦闘を回避出来るのかもしれない。
だが、もしファッツの思う通りの狡猾な男だったとしたならば。
全く意味を為さない、万事休すだ。
だが………可能性がある以上、それを試さない手はない。
可能性が、1%でもあるのならば。
115ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/24(土) 12:23:15 ID:???
「待て、アルバート=パーシング」

若干、低めの声で画面の向こうの男へと言葉を放つ。
向こうから顔全体はカウボーイハットが邪魔をしてよく見えないだろう。
その手には奇妙な小型機械が握られている。

「君は以前、ニース=エルネージュという少女を連れていたはずだ。
 彼女はどうした?まさか、あちらの女性に乗り換えたわけじゃないだろう?」

口元を、少しだけニヤリと上げる。
虚勢を張るのは無意味だとしても、そんな姿を見せたくは無い。

「X-3地区、10、14、25の反応が見えるのはわかるかな?」

操作を続け、X-3を中心とした画面へとディスプレイを切り替える。
手元のアルバートによく見えるようにして、そう言い放つ。

「見ろ、この光点………目まぐるしく動いている。
 どう見ても、仲良くしているようには見えない、なぁ?」

確かに、それらの光点は動いている。
戦闘を行っているのだろう。

「こんな所で油売ってていいのか?
 二対一か、一対一対一かは知らないが………。
 この子、死ぬぞ」

【行動 :考え事(-0P) 残り4P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエルに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
116ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/24(土) 12:24:50 ID:???
>>115
ステータス部分を以下に修正します。。。

【行動 :アルバートに通信(-1P) レーダー操作(-1P) 残り2P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエルに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
117ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/24(土) 22:23:14 ID:???
『望ムナラ、貫イテ見セヨ! 我ラノ屍ヲ踏ミ越エテ』

青年の言葉が、ニースの心に突き刺さる。
…ニースだって分かっている。
自分の望んだようにもう1歩前進するのなら、まさしく青年の言ったように、その屍を乗り越えていく覚悟
を求められるのだろう。
だが分かっていても、ほんの1月前までどこにでもいる普通の少女だったニースがその決断をするには、と
てつもない勇気を伴うものでもあった。

ガンダムが地を這うようなキックを放ってくる。
ビームがかわされた事は、ニースにとっては何の不思議でもなかった。
能力の発揮があるとはいえ、青年相手にここまで優位に戦いができている事自体が出来過ぎなのだ。
そんな中で、尚も攻撃を続ける青年の精神と技術は驚嘆すべきものではあったが、それに対して、ニースの
能力も過敏に反応している。

ゲルググを小さジャンプさせてキックをやりすごし、そのままガンダムにビーム砲を向けようとした時。
ニースの張り詰めた感覚が、もう1人の生徒の乱入を捉えた。
それが誰なのかは、考えるまでもない。
次の瞬間、ゲルググの目前の爆発がニースの視界を一瞬奪った。
それが投げられたビームライフルの爆発だとは、ニースは知る由もない。
ビームがいくつも、ゲルググをかすっていく。
今の一瞬にニースに分かるのは、遂にレベッカが牙を剥いたという事。
今まさに、黒い堕天使が攻撃をしようと迫っている事。

そして煙の合間にその黒い姿を認めた時、ニースの目が驚愕に見開かれた。
しかし。
自分でも気づかずに、ニースの口は笑みを作ってもいた。
頭の中で、何かが破裂するような音。
瞬時に反応する手足。
ゲルググはバーニアを吹かすと、更に後退しながらビームサーベルをかわし、同時にガンダムにビーム砲を
2発放つ。

「…レベッカさん…」

ぽつりと呟くニース。
だが、その口調に悲しみも怒りもない。
強いて言ってみるならば、ニースの口調には微かな歓喜が感じられた。
そう、ニースは嬉しかったのだ。
どんな理由があるにせよ、レベッカが自分を戦う相手と認めてくれた事が。
そしてベルガ・ギロスが、ゲルググを切り裂こうとビームサーベルを振り上げた時、死を感じ取るほどの極限
の緊張感が、文字通りニースを1歩前進させる引き金になった。
118ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/24(土) 22:24:24 ID:???
【行動:小さくジャンプ(−1)ガンダムをビーム砲で攻撃(−1)後退(−1)】
【残り行動値:1】
【位置:X-3】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部に衝撃(詳細不明)】
【通信状況:10番と25番に接続】
【人物状況:とても澄み切った感覚と、微かな歓喜】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:20%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:レベッカさんと同じ舞台に…立てた…?】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
119管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/25(日) 00:00:56 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

『B-12』 『D-07』 『J-08』 『M-11』
『Q-22』 『T-18』 『X-12』 『Y-02』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りのち雨。
 だけど、今にも降って来そうな空模様だから気をつけろよ?

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
120管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/25(日) 00:02:03 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 25番 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者10名+一匹 死者 16名
121管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/25(日) 00:03:21 ID:???
>118時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡×◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎10△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎×◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡×◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎×■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡×彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃×◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□×□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡×彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14と25は同一地点【X-03】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
122管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/25(日) 00:06:01 ID:???
連絡事項

年末年始の多忙の時期に多数の参加者の不在が予想される為、特別進行をします。
今週の12/28から翌年1/4までの八日間を特別進行期間とし
期間中通して使用できる行動値を通常の一日分の4Pとし
八日間を一日扱いするようになります。
期間の始めと終わり終わりには連絡を入れますが、間違わないようご注意下さい。
尚、この特別進行中は行動値消費0の行動はいくらでもできますが
本来は完全に不在になる参加者と一切不在にならない参加者の
書き込める機会の回数調整の為に行うものです。
ある程度の節度を持っての行動をお願い致します。
123ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/25(日) 02:52:45 ID:???
>>108
『人の話を聞かない困ったちゃんだ。
 フフフッ、相変わらず脆いな、お前は。
 その脆さが命取りになる。
 あの時は忠告も兼ねて見逃したが、無意味だったようだな』
「……そういう病気なんですよ。
 足の無い人間に歩けって言っても、無理……
 ファッツが戦えない事も嘘なんかじゃない……
 だから出て行ってくれって言った。
 ただ、それだけでしょ……」

 突っ伏したような状態で、細い目が光った。
 暗い感情がふつふつと喉を押し上げる。

(……いや、いけない、落ち着こう……
 悪いのは私だ、全部、私の対応が悪かっただけ……
 だから、落ち着こう。自分はまだ……)

 心の中でゆっくりと、念じるように想う。
 自分に責任があってこうなっただけだ。
 責任を他に転嫁するような事は駄目だ、
 ここで”キレる”のは駄目だ、落ち着くんだ、と。

 だがしかし、アルバートの言葉、ファッツの言葉に、目を開いた。
 渦巻いていた暗きが、ぱっと弾けて噴出する。
 喉元を上がるまでもなく、破裂するように、全身を支配する。

 ……ぎり。

 一瞬、歯軋りの、嫌な音がコックピットに響いた。

「……もうたくさん!」

 喉が張り裂けそうなくらい、高く大きな声を捻り出す。
124ミヒャエル=R=H ◆wDvbiOAaYk :2005/12/25(日) 02:55:15 ID:???
「貴様……何が、敵意有りだ!
 私が、殺すとか攻撃するとか、言った!?
 それをこうも……敵意有り、ってだけで……
 攻撃の意思があるのはどっちよ!」

 一呼吸のタイミングの後、ファッツのモニターに目を向ける。

「ファッツ、貴様もよ!
 己を取り繕って、変な駆け引きをして!
 何故っ……何で……」

 上体をふらりと起し、そのまま、上へと目を向けた。
 モニターから計器から何から、全てから目を避け、呟く。

「あなた何かと一緒に居たくない……
 彼方なんか、死んでしまえば良い。
 殺した奴が。地獄で待ってるんじゃない?
 死んでも寂しくないよ、きっと……」

 意に反した言葉を並べつつも、饒舌になる。
 ファッツに向かってにっこりと笑い掛けるその顔は、嘲りを含んでいた。

「二人にも良い事教えてあげようか?
 ファッツのマラサイね、もう、戦えるような状態じゃないの。
 片足で、歩けやしないし、サーベルとバルカンしかない!
 殺したければ煮るでも焼くでも、好きにしたら。
 ホント、今の状態で嬲ったら、結構楽しいと思うよ?
 それじゃ、私、もう、行くから……」

 前を再び向く。モニターを睨みつけ、髪をざっとかき上げる。
 胸元が苦しい、が、口元は笑っていた。目も、鋭くなっていた。
 自慢の綺麗な髪は、数日も洗わなくて、もう、油でがさがさしていた。
 くるりと背を向け、ガズRはゆっくりと歩き始めた。


【行動:通信持続(−0)】
【残り :4P】
【位置:N−14】
【機体:ガズR:右肩から先完全に消失、首稼動不能
     モニターに障害、胸部装甲破損、全身に多数のへこみ】
【人物状況:嘔吐感、小指に怪我、腹部に怪我(応急処置済み)】
【精神状態:ハイテンション】
【通信状況:アルマ、ファッツ、アルバート】
【武装:ビームキャノン兼ビームサーベル×2】
【所持:ディパック(水2L×2、コッペパン×2)、鉢巻、周辺の詳細な地図(フォルダ)
     地形データディスク、包帯5本、消毒液、抗生物質、基地の地図
     拳銃の弾倉(12発×2)、サブマシンガン(4マガジン)、参加者データ、声色変換機】
【携帯:首輪、腕時計、拳銃(10発)、ホルモン剤】
【方針:ゲームからの脱出】
【同盟:―】
125テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/25(日) 23:46:18 ID:DqKJSJtk
IDチェック。本文は明日になってから……
126管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/27(火) 00:01:05 ID:???
>125時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎10△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14と25は同一地点【X-03】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
127テオドール(T-13) ◆8pZ1aGg3Pw :2005/12/27(火) 17:10:02 ID:???

橋の上、限られた地面の上をスライディングするガンダムに、真上から襲い来るビームの射撃。
ビームシールドで受けようにも左腕は既になく、Iフィールドで逸らそうにも右腕は既にない。
避けようにも既に姿勢は崩れていて、飛びのこうにも地面に限りある橋の上で――

一発目が、ガンダムの腰を貫く。
二発目が、ガンダムの右肩の付け根を貫く。

数秒遅れて、ガンダムが爆発する。
腰から下が吹き飛び、右肩も吹き飛んで。
橋の一部を破壊しながら、荒れた海へと落下していく。

ああ……ここまでか。
青年は、覚悟した。あっさりと、覚悟した。
ニースは既に今まさに高き領域に到達し、レベッカもまたニースに刃を向けることを躊躇わない。
レベッカの助けになれなかったのが、残念ではあったが……心残りといえば、もはやそれだけで。

機体が水面に落下する。衝撃でコクピットハッチが吹き飛ぶ。
元より強引な改造を加えた機体である、気密性など最初から皆無。すぐにコクピットに浸水が始まる。
溺れるよりも先に、海水に浸かったコクピット内の機器が、次々に壊れ、機能を停止していく。

「レベ……カ……」

青年自身も、落下と爆発の激しい衝撃に意識が遠ざかり――そのまま、水の中へと没する。
一瞬だけ、その姿が海面に浮き上がったが、今にも泣き出しそうな空の下、荒れる波がその姿を隠す。

無慈悲にも、機体の機能停止を確認した管制室から、その指令が放たれて――
青年の首元で、小さな爆音が響いた。
強化された身体、その程度の爆発では首は飛ばなかったが、しかし確かに致命傷で――

青年は、静かに、暗い海にと沈んでいった。



【死亡確認:生徒番号25番 T-13(テオドール)】 【死因:機体喪失による首輪爆破。頚動脈その他損傷】
128管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/28(水) 00:00:50 ID:???
連絡事項

>122にすでに連絡をした通りに
本日より来年の四日まで年末年始の特別進行を行います。
現生存参加者の皆さんは、注意点を守っての進行をお願いします。
129管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2005/12/28(水) 00:28:01 ID:???
>117-118 生徒番号14番 ニース=エルネージュさん

ふと、彼女のコクピット内に「ピロン」と軽い電子音が鳴る。
その電子音は彼女宛に送られてきた通信文の着信を知らせる音であった。
その通信文にはこのように書かれていた。


『おめでとうございます。
 あなたは、見事撃破ボーナスの権利を得ました。
 この、ボーナスを上手に使って
 もっとたくさんの生徒を殺して生き残ってくださいね♪』


そして、彼女の機体に入っている地図の
『D-18』 『M-09』 『T-20』の三箇所にコンテナを表す新しい記号が浮かび上がった。
130レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/28(水) 22:06:13 ID:???
言葉に応じる素振りは無く、見せる動きは殺しの欠片。
驚くほどの的確なタイミングで2機のMSによる連携を捌いてみせたニースのゲルググ。

*  *  *  *  *

薄い笑み。
薄い喜び。
開いたままの通信回線がモニター越しに見せたその色に、レベッカは軽い嫌悪感を覚えていた。
ゲルググの中に篭った少女の、勘違いの程を明らかにする色だったから。

*  *  *  *  *

トリガーの気配に一瞬を挟んで連なる発射音は二つ。
辿り着く先は何れも無骨で不恰好なガンダム。
偶然か必然か、技術か直感か。
何れであるかは定かでなく、けれども辿る射線の齎す末は冷酷なまでに明らかに定まって――

その先に視線を向ける事無く、戦意が銃弾の形を採るより一瞬だけ早く、レベッカはベルガ・ギロスを更に踏み込ませた。
視界を過ぎ去る2条の光――その時には既に一挙手一投足の間合いの内。
大気を裂き飛び去ったそれらが作る間隙に飛び込むように、発射直後の大きな隙に鋭く一撃を突き込む。
15m級の新世代MSだからこそ可能となる、まさに神速の突きがゲルググに襲い掛かった。

命の散る気配。
背後に感じたそれすらレベッカを揺るがせる事無く、その一撃に迷いは無く。
131レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/28(水) 22:07:28 ID:???
【行動:回線継続中(-0)、発射直後の隙を急襲(-1)、ビームサーベル→ニース(-1)】
【位置:X-03(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:X-03)】
【残り行動値:2】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター、ビームマシンガン(95%)】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい】
【同盟:なし】
132ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/30(金) 01:50:59 ID:???
2つの光が、無防備のガンダムに向かっていく。
撃つタイミング、そしてガンダムの体勢、すべてが一致したような気がした。

だが、その行方を確認する間も与えず、再びベルガ・ギロスが突っ込んでくる。
そのスピードたるや、ニースが死を覚悟した先ほどの攻撃を上回るかもしれなかった。
立ち込める煙と、ベルガ・ギロスの背後に光ったビームの着弾の光でその姿は、ニースの目にはまさしく漆
黒の影にしか見えなかった。
微かに蘇る記憶。
あの時あの町で、レベッカの操縦を見ていなければ、対応しきれたかどうか分からない。
それほどの驚異的な速さ。
それでも。
だがそれでも、過剰なほどに研ぎ澄まされたニースの感覚は、その姿を半ば捉えようとしていた。

その神速とも言える突きをかわそうとした時……。

「…!?」

予想以上に突きが速い。
そして、それ以上にゲルググの動きが鈍い。
違う。
ニースが思っている以上に、自分の手足が動かないのだ。

「うああっ!」

目を閉じながら、それでも何とかゲルググの体勢を低くする。

次の瞬間襲ってきた、激しい振動。
乱れるモニターの画像。
コクピットに響くアラームと、ハリーの鳴き声。
ベルガ・ギロスの突きは、ものの見事にゲルググの頭部を貫いていた。

僅かのタイムラグがあり、サブカメラの画像に切り替わる。
ニースにとっては、初めてともいえる重大なダメージ。
慣れない状況に戸惑いつつ、ニースはゲルググを思い切り引かせる。
そして、何故あの瞬間手足が動かなかった理由を思う。
133ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/30(金) 01:53:18 ID:???
(…ごめんなさい、アルバートさん…)

アルバートが、ニースと別れる時言った言葉。
レベッカとは戦うな。
あの瞬間、ニースの脳裏にその言葉が蘇った。
アルバートとの約束を破って、怒られるのが嫌だった。
ニースの中で、アルバートの存在は、そこまで大きくなっていたのだった。

「…レベッカさん…」

さっきよりも、はっきりした声でその名前を口にする。

「さっき…レベッカさん言ったよね…。あたしは自分の道も見出せないって。
 …そのとおりだよ。あたしは…自分の道なんて持ってない」

それは確かな事。
ニースは、これまで自分の道というものを考えずに生きてきた。
別に、このプログラムに限った事ではない。
ニースはこれまでの人生を、確固たる道を見出さず生きてきた。
でも、今は…。

「でも、あたしは…あたしは、アルバートさんの為に生きるって決めてるの。
 多分それが、あたしにとっての道、なんだと思う」

そして、にっこりと笑った。
あのデパートでレベッカと話した時のように。

「あたしは、生きてる限りあの人の横にいる。
 あの人の横で、あの人の道を守る。
 これは願いじゃない。……あたしの…誓い」

そしてゲルググを後退させると、来た道を引き返していく。

「レベッカさん…色々、ごめんなさい。
 あと、その…ありがとう」

レベッカにかけた迷惑。
レベッカが見せた優しさ。
その全てに話しかけて、ニースはアルバートの元に帰っていく。

その途上の、思いも寄らない通信。
そこでニースは、青年の死と、コンテナの存在を知った。 

【行動:攻撃をかわそうとする(−1)Y-5に後退(−3)】
【残り行動値:0】
【位置:Y-5】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、複雑な感情】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:20%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:アルバートさんの所へ】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
134アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/30(金) 15:58:54 ID:???
接近するレーダーの光点。
攻撃を宣言したにもかかわらず、マラサイが動く様子は見られない。
逃げるのでもミヒャエルに頼るのでもなく、踏み止まって迎え撃とうとしているのか。
やはりファッツはファッツらしく、という事なんだろうか。

ぐっとフットレバーを踏み込み、更にマラサイとの距離を詰める。
ビームピストルの射程に入るまで、あと少し…!

だけど、俺の指が引き金を引く事はなかった。
ファッツから入った通信。
そして機動力を失い、動けなくなったマラサイを目にしたから。
勿論ファッツに同情するわけじゃない。
マラサイが戦闘で損傷したのなら、それはある意味自業自得なんだから。
でも身動きできないマラサイをいたぶるほど、俺は冷血漢でもない。
…我ながら甘いとは思うけど。

それに通信の内容からすると、ファッツも戦闘の意思を持っていない。
そして…その通信が、俺の心を少なからず波立たせている。
ニースの戦闘。
ファッツがモニター越しに見せる携帯レーダーに映る、いくつかの光点。
そこに、俺は自分の見通しの甘さを知った。

北の基地には、レベッカ以外にもう1人いたのだ。
当然そのもう1人は、ニースの事など知らないだろう。
であれば…ニースを攻撃する事に、何の躊躇もない筈だ。
最悪の場合、レベッカも加えて、1対2の戦闘になってるかもしれない。

…だけど…俺には何もできない。
北の基地までは、ここからは遠すぎる。
軍団規模の戦闘と違い、少数同士の戦闘は、それこそ一瞬でカタがつく。
それに俺がもしも北に向かったら、今度はアルマとの連係が取れなくなる。
…俺はニースに言ったんだ。
ここにニースの居場所を作っておくと。
だから、ニースはきっと帰ってくると、そう信じるしかない。

そんな事を考えてたら、今度はミヒャエルのヒステリックな声が聞こえた。
その内容はかなりの矛盾をはらんでいて、ミヒャエル自身の混乱を現してるみたいだった。
確かにミヒャエルは敵意を口にしてはいない。
だからこそ俺も、お互いに干渉しないという妥協案を出したのだ。
それを何の理由も述べずに拒否したら、敵意ありと思われて当然と思うんだけど…。
そして交渉を拒否された以上、こちらが採る手段も戦闘しかないではないか。
元々こちらは、排除を厭わない覚悟をしていたのだから。

そこらへんのところを話そうかと思ったけど、ミヒャエルの剣幕を考えてやめた。
あの様子では、何を言っても無駄のような気がする。
それにミヒャエルがこのまま出ていくのなら、それはそれでいい。
経過はどうあれ、街の確保には成功してるのだから。
ミヒャエルも頭が冷えたら、きちんと話せるようになるかもしれないし。
…まあ、マラサイの存在を考えると、成功と言うのはまだ早いけど。

とにかくマラサイに通信を送る。
「せっかく情報を貰って申し訳ないんですが……俺は今、ニースを信じて待つしかな いんです。
 あの時、俺はこの街で待ってるって約束したんですから…」
感情が吹き出しそうになるのを堪える。
俺はここを放ってしまうわけにはいかないんだ。
「…今のところの問題は、ファッツさんのマラサイとミヒャエルさんですけど。
 細かい事はアルマさんにも聞くとして……ファッツさんがミヒャエルさんに伝える
 事はありますか?」
俺が何かを言うよりも、ファッツが言った方がまだ話になるかもしれない。
そう考えて、ミヒャエルへの返答をほのめかしてみた。
135アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/12/30(金) 16:00:02 ID:???
【行動:マラサイを目視できる所まで移動(−1)】
【残り:3】
【位置:N-14】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:15番、17番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…】
【同盟:ニース(アルマ)】
136ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/12/30(金) 20:49:24 ID:???
【行動:攻撃をかわそうとする(−1)撤退(−1)Y-4に後退(−2)】
【残り行動値:0】
【位置:Y-4】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、複雑な感情】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:20%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:アルバートさんの所へ】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】

ポイントの使い方を間違えたので、手直しします。
スレ汚し、申し訳ありません。
137レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/31(土) 14:31:24 ID:???
仕留めたと確信した一撃すら致命傷にならず。
神か悪魔が守り給うか、かの少女の往く道を。
自分は間違いなくヒール。
ならば少女はベイビーフェイス、これがいわゆる主人公補正という代物か、などと下らぬ考えを脳裏で唾棄。

仮令ヒールだろうと、レベッカ・テスタロッサの人生はレベッカ・テスタロッサ自身が主人公だ。

少女は何か言っている。
相変わらず、空虚で中身の欠けた台詞だった。
己が想いに目が眩み、願いと覚悟とを取り違えてしまった哀れな愚者の喚き声。
叶える術を知らぬままに、覚悟すら持たず縋りつく理想などただの重荷だ。
精々必死に縋ったまま理想を抱いて溺死しろ。
何も選べぬ者が、それすら選べぬというのなら――

僅かな失望と、僅かな諦めと、そして敵意。
彼女にあるのは冷たい感情。かつて感じた親しみなど、最早欠片も残ってはいない。
突撃の際に大きく崩れた姿勢を立て直す間に撤退を始めていたゲルググを、ベルガ・ギロスに着実に追わせるレベッカ。
追う。
追いかける。
追い続ける。
138レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/31(土) 14:35:43 ID:???
「その願いのために……アンタはあと何人、クラウディア・ゲールを殺せば気が済むんだい?」

遠く見える背中、通信回線の有効範囲内。
覚悟と現実から逃げ続け、願いと理想を己の言い訳にしているようにすら見える背中。

「男の上で喘いでりゃ、誰かの断末魔なんて聞こえやしないもんねぇ。
 報われないよネェクラウディア。
 アンタみたいなのを守ろうとして死ぬなんてさぁ。
 バージン無くした時のアンタの血、もしかしたらクラウディアの血だったんじゃない?
 だとしたらアンタ、大した売女だよ」

そこに立て続けに投げつける辛らつな言葉。
それらを薄い笑みすら口にするのは、間違いなくレベッカ・テスタロッサである。
独特の凄みを持つカモッラ譲りの冷たく血生臭い言い回しが、高貴な印象さえ与える白皙の美貌の口元から放たれているのだ。

「そりゃあ傍に居たいよね。
 男に抱かれてなぁんも見なけりゃ、現実の冷たさなんてちぃっとも感じずに済むしさぁ。
 良いネェ、阿婆擦れに相応しい現実逃避。
 死んでった他の連中が可哀相、嗚呼、泣けてくるよボクはもう。

 アンタ、耳あたりの良い言葉で逃げ道作るの、もうやめにしなよ。
 目ぇ覚ましな。
 悲劇に立ち向かうヒロインなんざ、今のアンタにゃ到底なれっこないんだからさ」
139レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/12/31(土) 14:36:49 ID:???
【行動:回線継続中(-0)、追撃(-1)、X-03→Y-03(-1)、言葉責め(-0)】
【位置:Y-03(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:Y-03)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター、ビームマシンガン(95%)】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、「○を○○○」】
【同盟:なし】
140ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/31(土) 15:07:28 ID:???
>>123-124

「な……っ!」

キレた、ミヒャエルの怒声がコックピットに響き渡る。
侮蔑と、軽蔑の表情がモニター越しに見える。
聞きたくない……そんな言葉。
見たくない……そんな表情。

「なんでそんな事……っ!」

そりゃわかる、彼が精神的にも、肉体的にも辛い事くらい。
この街に来て彼が一番最初にやった事は薬を探す事だった。
アルバートとアルマが来て慌てていた時も、袋の中から薬の箱を取り出していた。
つまりは、何らかの病気か何かなのかもしれない。
そうでなくても、こんな状況で……精神的に参ってないわけがない。
そんな事はわかってる。
でも……それでも、ファッツは、彼に頼る道しかなかったのだ。

残る左腕、ガズRの左足に向けて伸ばし……掴もうとする。
が……虚しくも手は空を切り、マラサイは地に横たわる。

「待って……ミヒャエルさん!待って下さい!
 僕を一人にしないで!置いて行かないで!
 あなたが……あなたが、いなかったら……!
 僕はどうしたらいいんですか!」

体面などもう気にしていられるはずも無い。
全てがアルバート達に知られた以上、意地を張ったところで無意味。
涙と鼻水と汗とで顔を歪めていようとも、構うものか。
今はただ、彼がいなくなることの方が怖い。
141ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/12/31(土) 15:08:22 ID:???
>>134

無情にも、アルバートの機体が接近する。
目視出来る範囲……すなわち、攻撃が出来る範囲。

「ひっ……」

顔を一層歪ませ、引き攣らせる。
死……そう思った。
だが、アルバートは引き金を引かない。
あくまでも、こちらに言葉を投げかける。
何故……理解が出来ない。

ニースを信じて待つ、この街で待つ、今のところの問題は自分達。
何だ、それ。
弱った自分達に、どれだけの価値がある。
信じて待つって何だ、それで彼女の状況が逆転するのか。
この街で待つって何だ、迎えにいけよ、大事な女だとしたら。
理解が出来ない、理解が出来ない。

「ミヒャエルさんに……伝えたい事は伝えましたよ!
 もう、嫌なんだ!一人は……!怖いのは……!
 行けよ、もう!さっさと行けよ……!消えろ……!」

それが、今のファッツの最大の望みだった。
アルバートとアルマがいなくなってくれれば、
ミヒャエルが残ってくれると、本気でそう思っている。
何とも稚拙な思い。
叫ぶように吐き出す。

【行動 :叫び、混乱(-0P) 残り4P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 虚ろな瞳 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエル・アルバートに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【暫定行動方針:ミヒャエルに従う】
【最終行動方針:生き残って優勝】
142ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/03(火) 01:13:19 ID:???
「………………」

ゲルググを止めて、ニースは無言で放送を聞き続けた。
俯いたまま、身動きもせず。
自分のした事と、その結果を噛み締め、何とか受け入れようとしてみる。

「……んっぐ…ぅえ…!」

だがその努力は、生まれて初めて人を殺したという現実の前に空しく打ち消され、こみ上げてくるものが
その現実を刻み付ける。
それでも何とか嘔吐を耐えれたのは、ニースなりに積んできた経験のおかげだろうか。
これが、コクピットという外界と隔絶された空間でなければ、ニースの精神はとうの昔に崩壊していただろう。
モニター越しでしか外が見れない、ある意味非現実的な空間が、ニースの心を守ってくれていた。

『その願いのために……アンタはあと何人、クラウディア・ゲールを殺せば気が済むんだい?』

突然、通信機から聞こえてきたレベッカの声。
一瞬だけ呆気にとられた表情で、レベッカを見るニース。

「…クラウディア…さん?」

その名前を、ニースは忘れてはいない。
ニースに死というものを実感させた、あのビギナ・ギナの破壊されたコクピットを忘れた事はない。
しかし…

『男の上で喘いでりゃ、誰かの断末魔なんて聞こえやしないもんねぇ。
 報われないよネェクラウディア。
 アンタみたいなのを守ろうとして死ぬなんてさぁ。
 バージン無くした時のアンタの血、もしかしたらクラウディアの血だったんじゃない?
 だとしたらアンタ、大した売女だよ』

ニースにとっては、エルナの目前の死の方が遥かにショックだった為か、クラウディアの名への反応は少なかった。
むしろ、ニースの心に突き刺さったのは、アルバートとの情事の事だった。
勿論、あの時のことはアルバートとニースしか知らない。
それだけに、全てを見透かしたようなレベッカの言葉が、余計にニースを締め付けた。
表情が硬くなったニースに、更に言葉が投げかけられる。

『そりゃあ傍に居たいよね。
 男に抱かれてなぁんも見なけりゃ、現実の冷たさなんてちぃっとも感じずに済むしさぁ。
 良いネェ、阿婆擦れに相応しい現実逃避。
 死んでった他の連中が可哀相、嗚呼、泣けてくるよボクはもう。

 アンタ、耳あたりの良い言葉で逃げ道作るの、もうやめにしなよ。
 目ぇ覚ましな。
 悲劇に立ち向かうヒロインなんざ、今のアンタにゃ到底なれっこないんだからさ』

聞いているニースの身体が、小刻みに震える。
ニースには、売女とか阿婆擦れという単語の意味は分からないが、前後の言葉と合わせて考えれば、レベッカ
が何を言いたいのかは理解できた。
143ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/03(火) 01:18:50 ID:???
ニースの中に、羞恥とも怒りともいえないものが渦巻く。

「あた…し…!あたし…!」

だが、その心を上手く言葉にできない。
生まれて初めて浴びせられた言葉に、何を返せばいいのか分からない。
クラウディアの事、アルバートととの事、現実逃避の事。
混乱して、何に対して、何を言えばいいのか分からない。
だが、黙ったままでいるわけにもいかない。
沈黙は、レベッカの言っている事を肯定する事になってしまう。

「…レベッカさん、強い人だから」

何とか言葉を紡ぎ出す。

「レベッカさん、強い人だからそんな事いえるんだよ…!
 あたし、ついこないだまでただの高校生で、MSどころか、バイクも運転したこともなくて!
 …そんなあたしがこんなとこに入れられて、どうやって生き延びるって言うのよ!?
 そんなあたしが、心配してくれる人の傍にいて何がおかしいの?
 あたしの心を埋めてくれる人に抱かれるのが、そんなに汚い事なの?」

ニースの言う事は奇麗事かもしれない。
その情事の影に、クラウディアの死があったのは紛れもない事実だから。
それに、抱かれる事でアルバートの優しさにつけこんで、守ってもらおうという思いがなかったとも言えないから。
しかし、軍の関係者でもない、MSも殆ど見た事もない普通の少女だったニース。
ニースは、何も知らなかったが故に、アルバートの優しさに一途になってしまうのもまた確かだった。

「あたしは…レベッカさんみたいに、1人で生きていけるような強さなんて、ない…。
 だからあたしは……。あたしは……!」

ニースは、自分が何もできない存在だった事を認めている。
そして、その現実を自分なりに見つめた上で、アルバートの傍にいようとしているのだ。

【行動:返事(0)】
【残り行動値:0】
【位置:Y-4】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、渦巻くような混乱】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:20%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:アルバートさんの所へ】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
144ジェンセン・スティール ◆evuyt29krA :2006/01/03(火) 15:44:09 ID:???
 ・・・・・・
 意識が、眩んだ。
 無理のし通しで、作業を続けていたせいだろうか。 
 ・・・・・・
 ほほが、冷たい。
 世界が、ひどく傾いている。
 リトラは、どうしているのだろう。
 語りかけてきて、あれから・・・・・・
 俺は意識を失っていたのか?

 いや、失いかけているのか。
 ひどく、眠くて・・・・・・

 

 俺は体を起こした。
 ・・・・・・
 体にしみこんだ冷気が筋肉をこわばらせる。
 吐き出す息すら、冷たい。
 古傷に、染み入るような痛みがある。

 ・・・・・・
 生きて、いるのか?
 リトラ・クロームは。あいつは、どうしたんだ。
 あの女の姿が見えない。

 ・・・・・・
 出発、したのか。
 多分、そうだろう・・・・・・
 記憶がひどく、曖昧になっている。
 頭を振りながら、立ち上がる。

 出発、しなければ・・・・・・
 どれほど時がたったのかは分からないが、このままでは、
危険だ。
 あのしたたかな女なら、そうそう容易にくたばることは、
ないだろう。
 前に見つけていた120ミリマシンガンを残った腕に装備させ、
ハイザックに乗り込む。 
【行動】失神(−2P)
    装備・120ミリマシンガン(弾数・6)(−1P)
    搭乗・ハイザック(−1p)
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
 
145管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/05(木) 00:00:32 ID:???
連絡事項

年末年始の特別進行が昨日で終了しました。
本日より通常進行になりますので、よろしくお願いします。
146レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/05(木) 12:14:34 ID:???
「呆れた。
 ご大層なご高説のお次はお情け狙ったお粗末な言い訳。
 こんだけ人が死んで、まだアンタはそんな事言うんだ、へぇ。
 アンタが自分で見つけた、なんて偉そうにしてた『道』ってのは、逃げ道の事?
 ああ、それならアンタみたいなのにも簡単に見つけられるねぇ。
 ……いや、違うか。
 アンタには『逃げ道しか』見つけられないんだ、なるほど」

嗚呼、コイツはまだそんな事を言うのか。
まだ、何も分かっていないのか――そんな苛立ちが、鋭さ増す言葉の棘となる。

「ただ弱い事に、何胸張ってんのさ、アンタ。バカじゃないの?
 生きてる意味無いよ、そんなんじゃ。
 何の強さも覚悟も持っちゃいない奴にさ。こんな世界で生きてくなんて無理じゃん。

 ……。

 …………。

 ………………ああ、一つだけ意味あった。
 アルバート・パーシングにとっちゃ、アンタはていの良いダッチワイフだってのがね」

薄笑いは酷薄に歪み、それを人は冷笑と呼ぶ。
怜悧な白皙、高貴な容貌に浮ぶそれはさながら氷の如く、冷え切った笑み。
147レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/05(木) 12:15:49 ID:???
「可哀相に。使い捨てられるのがオチだってのに、健気に縋ってくんだろうねぇ。
 ああ、それともアンタが使い捨てるのか。

 ヤらせてあげるから守ってください。
 あたしにはヤらせてあげる事しかできません。
 最後の二人になったら、あたしの為に死んでください。
 あなたが死ぬのは悲しいけど、あなたは強くてあたしは弱いから仕方ないんです。

 賢いネェ。ボクなんかにゃ到底真似できない、ご立派な生き延び方だよ。
 気に病む必要は無いさ。生き残れるのは一人だけなんだから。
 アレだろ?
 もしアルバートが誰か他の男に殺されたら、今度はソイツに向かって股を開くんだろ?
 このプログラムのルールに従ってる限り、『ただ弱いだけ』のアンタにできるのはそれぐらいだもんねぇ。
 ま、男相手には結構使える手なんじゃない?
 あと何人のクラウディアを殺して、あと何人のアルバートに股を開くつもりなんだろね。
 ボクには見当もつかないよ」

定期放送。
告げる死は、モニターの向こう、亡き妹の面影を残す少女がもたらしたモノだ。
その死を見つめて尚、少女は何も踏み越えず、何も見出していない。
ただ愚鈍。
ただ脆弱。
挙句の果てに自己の現状の正当化まで――虫唾が走る!!

静かな怒りを瞳に揺らし、レベッカはベルガ・ギロスを更に進ませる。
既に同一エリアの中。
追いかけるゲルググの背中が見えた瞬間、躊躇わず踏み込んだフットペダル、踏む足に込めた力は強い。
数歩の助走から跳躍、乱射、そして回り込み。
ゲルググの行く手を正面に阻み、ベルガ・ギロスがビームマシンガンの銃口をニースへと向けた。

「『ただ弱いだけ』ってのも、結構便利なんだネェ。羨ましいよ、ニース・エルネージュ」
148レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/05(木) 12:18:21 ID:???
【行動:回線継続中(-0)、Y-03→Y-04(-1)、追い越し(-1)、ビームマシンガン→ニース(-1)】
【位置:Y-04(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:Y-04)】
【残り行動値:1】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター、ビームマシンガン(90%)】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、「○を○○○」】
【同盟:なし】
149レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/05(木) 22:20:39 ID:???
>147に対し以下の部分を修正します。

定期放送。

やがて来るだろう定期放送。

失礼しました。
150ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/06(金) 23:03:44 ID:???
ニースは肩を震わせたまま動けなかった。
これほど自らを罵倒されたのは、ニースにとって生まれて初めてだった。
その激しさに、そして容赦のなさに対して、何も言い返せない。
悲しいし、悔しい。

それでも、目にいっぱいに涙をためながらも、ニースはレベッカから視線を逸らさなかった。
その瞳には、微かな怒りの光が見える。
確かにニースは、自分に言われた事に、何も言い返せない。
しかし、そんなニースでも言い返せる…いや、言い返さなければならない事があった。

「あたし…あ、あたしは、アルバートさん以外に抱かれたくない!」

アルバートの目の前では、絶対に言えない台詞。
アルバートだけを見ていた、ニースだけに言える台詞。

「アルバートさんは、あたしにずっと笑ってくれてる。
 初めて会ったときから、今もずっと笑ってくれる。
 何も知らないあたしの、生き延びる可能性を少しでも上げようとしてくれる。
 レベッカさん…アルバートさんの事何も知らないくせに、ひどい事言わないでよ!」

精神的な脆さを抱えていても、ニースにはそれでも縋るものを2つ持っている。
どんなに心を揺さぶられても、その奥底にはあの笑顔がある。
それがなくならない限り、どれだけ無様であってもニースは自分を忘れない。
自分の弱さを認めるがゆえに、アルバートの存在がより強く刻まれている。
それはとても強く、そして危うい思い。

「…誰もいないくせに。…誰も、誰もいないくせに!
 誰からも笑ってもらえないレベッカさんが、あたしの心に入り込まないでよ!」

【行動:返事(0)】
【残り行動値:4】
【位置:Y-4】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、渦巻くような混乱の中に、小さな怒り】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:20%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:アルバートさんの所へ】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
151ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/07(土) 23:49:27 ID:???
ニースは肩を震わせたまま動けなかった。
これほど自らを罵倒されたのは、ニースにとって生まれて初めてだった。
その激しさに、そして容赦のなさに対して、何も言い返せない。
悲しいし、悔しい。

突如アラームが鳴り響く。
警告の赤いランプに染まる、コクピット。
それと同時に、危険を知らせるかのように吠え立てるハリーの声が、ニースを正気に戻した。
背後から跳躍して迫るベルガ・ギロスと、手にした銃から乱れ来るビームの光。

「うぁ…ああ!」

生死を分かつ、刹那の判断。
ニースは咄嗟にゲルググを蛇行させて、降り注ぐビームから逃れようとする。
殆ど斜面すれすれまで機体を寄せて、何とかやり過ごす。
斜面に擦ったシールドが嫌な音を立てるが、気にしている余裕はない。

そしてニースは見つめる。
正面に回りこんでいるベルガ・ギロスを、自分に向けられている銃口を。

銃口からは、今にもビームが吐き出されそうだ。
それでも、目にいっぱいに涙をためながらも、ニースはレベッカから視線を逸らさなかった。
その瞳には、微かな怒りの光が見える。
乱れていた息も、多少落ち着いてきている。
攻撃を受けたことにより、乱れかけていた意識が、再びレベッカに向けて集中し始めていた。
危険を知らせてくれたハリーの頭を愛しそうに撫でて、小さく深呼吸をする。

確かにニースは、自分に言われた事に、何も言い返せない。
しかし、そんなニースでも言い返せる…いや、言い返さなければならない事があった。

「あたし…あ、あたしは、アルバートさん以外に抱かれたくない!」

アルバートの目の前では、絶対に言えない台詞。
アルバートだけを見ていた、ニースだけに言える台詞。

「アルバートさんは、あたしにずっと笑ってくれてる。
 初めて会ったときから、今もずっと笑ってくれる。
 何も知らないあたしの、生き延びる可能性を少しでも上げようとしてくれる。
 レベッカさん…アルバートさんの事何も知らないくせに、ひどい事言わないでよ!」

精神的な脆さを抱えていても、ニースにはそれでも縋るものを2つ持っている。
どんなに心を揺さぶられても、その奥底にはあの笑顔がある。
それがなくならない限り、どれだけ無様であってもニースは自分を忘れない。
自分の弱さを認めるがゆえに、アルバートの存在がより強く刻まれている。
それはとても強く、そして危うい思い。

「…誰もいないくせに。…誰も、誰もいないくせに!
 誰からも笑ってもらえないレベッカさんが、あたしの心に入り込まないでよ!」
152ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/07(土) 23:51:36 ID:???
【行動:何とか回避(−1)返事(0)】
【残り行動値:3】
【位置:Y-4】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、シールドに穴
      頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚と、多少落ち着いてきた意識の中に小さな怒り】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ、νガンダムシールド(EN残量:20%)】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:アルバートさんの所へ】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】

レベッカさんの指摘を受けて、本文に加筆しました。
度重なるスレ汚し、申し訳ありません。
153管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/08(日) 00:00:13 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 生徒番号25番 T=ドライツェン君。
 彼な。前の放送で言った他の生徒を三人も倒した
 撃墜スコアトップだったんだよね。
 でっもぉ、四人目は駄目でした。ざーんねん。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の追加は無しな。

 あと天気予想。
 雨だな。
 風邪なんかひかないように気をつけろよ?

 今回の脱落者を含めて、今生き残っている生徒は9名。
 やっと一桁まで減ったね。
 それじゃ、あともう少しで終わりだね。
 みんな、終わりまで気を抜かずに頑張れよ!!

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
154管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/08(日) 00:01:55 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 9名+一匹 死者 17名
155管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/08(日) 00:02:57 ID:???
>152時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡10◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14は同一地点【Y-04】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
156アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2006/01/08(日) 23:40:06 ID:???
アルバートがファッツの元へ向かったのを確認し、アルマはビルの影を縫って移動し始めた。
北や南に移動される分には構わないが、ニースがまだ戻らない以上、
東に抜けられることだけは阻止しなければならない。
なるべくなら、ニースが戻る前に方を付けたい。
アルバートは彼らを生かそうと心を砕いていたようだが、
あんなにヒステリックになって状況を読めなくなる不安定な人間や
誰かに依存するだけで積極的に銃を撃つことのできない人間が
この戦いを画策した組織の手から逃げ切れるとは思えない。

生かすだけ無駄だ……とは言うまいが。


移動する熱源を感知。 No.26、ガズアル。
よりにもよって東側へと向かっている。
アルマは周辺を見回すと、一番高いビルを見定め、周辺のビルを足場に駆け上っていく。

「そこで止まれ、ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ」

左手のライフルを眼下の機体に向ける。 そして威嚇射撃。
止まらなければ、再びこの街で激突することになるのだろう。

「お前がファッツを見捨ててどこに行こうが、それはお前の勝手だ。
 この街のどこから出て行くかも、お前の勝手だ。
 だが、東側に抜けることだけは許さん。
 そして私は、もうお前に情けを掛けようとも思わん」

ガンダムのカメラアイが一瞬、輝く。

「選べ。 命の選択をする権利をくれてやる。
 そのまま進み、今ここで死ぬか。
 道を変えて残り少なく短い老い先を生きるか。
 それとも、私を討って望むままに進む、そのために刃を振るうか」

【行動:威嚇射撃(-1)、通信回線接続(-1)】
【位置:0-14/市街地】
【残り行動値:2p】
【機体状況:Green/通信回線:シャッコー、ガズアル】
【武装:ビームサーベルx2、バルカン(100)、ビームライフルx2、Iフィールド、シールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパン、水2gx1.5、栄養ドリンクx6、ノートPC、食糧、生活雑貨、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、マント、バニーセット、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:…………】
157ジンペイ=カザマキ ◆6fCY9104KQ :2006/01/09(月) 20:58:52 ID:???
都市や基地、この地域一帯の要部を結ぶ幹線道路。
広大な道路を行く車両は一台。すれ違う物も無く、南方へ進んでいた。
I-14エリア、丁字路となる場所で目的の施設、スタンドを発見した。
快晴だった空は、暫く前から鈍重な雲に蝕まれ、体を伝う風は雨の到来を思わせる。

燃料を調達すべく、車をスタンドへ滑らせる。
車の主流はエレカへ移ったとはいえ、化石燃料の需要は減りこそはすれ、無くなる事はない。
それに、スポーツタイプの車は宇宙世紀の今日でも根強い支持を持つ。
まあ、戦争続きの今日、それらは限られた人間の趣味へと成り果ててはいるが……。

此処へ着た目的は一つ。
それを遂行すべく、軽トラの荷台に燃料缶を積載してゆく。
積み込み作業も中程へ差しかかろうとした時、スタンドに設置されたスピーカーが定時放送を告げた。
暫く無かった脱落者、それがここで暫くぶりに更新された。
そいつは三名を蹴落とし、クルルを屠り、ロイドと死闘を交し、俺を撃墜寸前まで追い詰めた。
脱落者の名前、T=13。

随分と手を焼かせてくれた奴が、消えた。
死因は不明だが、放送を聞く限り、手に掛けようとした四人目に討たれたのだろうか?
損傷したコックピット越しに見た、顔無き顔。それがふと脳裏に蘇る。
隆起した体に紅い血を滴らせつつ、二対一に手負いというハンディに臆さなかった奴は。
ニュータイプのロイドと、卑しくも熟練を自負する俺を相手に、自ら戦闘に身を投じた。
あの時、奴は殺し合いを愉悦とする戦闘狂だと、俺は決め付けた。
その気持ちは今でも変わらない。
しかし、もしかしたらだがあの時の奴は、生き残る為に、必死に戦っていたのかもしれない。
そう、俺やロイドに負けない程の決意を持ちながら……。
……まあ、これも俺の勝手な思考であり、奴が仇敵であった事は揺るぎの無い事だ。
奴を弔う気はさらさら無いし、奴とっても余計な世話だと迷惑な事だろう。

だが、俺は目を瞑り、黙想した。
険悪とは言え、奴とは薄くない関係を持ったと、俺は思っている。
無差別に命を飲み込み、容赦なく血を要求この地で、知った奴が消えてゆくのは、どうもやるせない。
人数が減った現在、それが段々と強くなっているようだった。

黙祷は軽く終わるはずだった。
だが、次に瞼を開けたとき、体はしっとりと濡れていた。
空模様は、いつの間にか本降りの雨となっている。

【行動 :  移動-1 地域探索-1 燃料積載-1 黙想-1 残0 】
【位置/場所 : I-13→I-14/道路、スタンド 】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:右垂直尾翼破損、レーダー精度半減、 速度低下、 ガス欠】
【人物状況 : 右腕、右大腿部に中度の裂傷(処置済み)
          右腕の不自由  服装/連邦軍夏服(規定外な略装)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残10%) 60mm機関砲×1(残弾無し)
       両用ロケット弾×1 フレアー装置×2 】
【所持品: 首輪 水2L入りペットボトル×2 デジカメ アルバム 
       レーション×3食分(-1)  拳銃(弾倉×2) サブマシンガン×1(弾倉×2) 】
【方針 : 燃料の調達 】
158管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/10(火) 00:00:21 ID:???
>157時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡◎彡◎彡◎◎彡彡彡彡彡彡彡◎◎
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 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡10◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14は同一地点【Y-04】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
159ジェンセン@代理:2006/01/10(火) 23:41:45 ID:???
 知らない男が、一人死んだ。 
 T-ドライツェン。
 妙な、名だった。
 すでに3人を殺し、4人目を求めて殺された男。
 何を求め、何を戦ったのか。
 俺にはわからない。
 ただ、殺す価値はあった男なのだろう。
 殺せるものなら、俺が殺したかった。
 殺すことでしか、俺は魂を識ることができないのだから。
 機体のOSを、再調整する。
 ドダイのコントロールシステムと、ハイザックのコント
ロールシステムを、同調させる必要があった。
 外は、気づけば雨。
 死者を送る、手向けの涙か。
 この戦場で死んだのは17人。 
 これから死ぬのが、あと8人。
 生き残るのは、たったの1人……。
【行動】OS再調整(−4p)
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
160レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/11(水) 21:41:36 ID:???
ばら撒かれた熱弾の、着弾の衝撃と高温がもたらした薄い靄のような煙。
ヴェール一枚隔ててゲルググとベルガ・ギロスは対峙した。

「届かないねぇ。響かないねぇ。アンタの言葉はどれもこれもさ」

冬の湖の色をした瞳は、その色のままに冷たくニースを見つめている。
ビームマシンガンの銃口を向けられても吼えるその気概は賞賛に値する――かどうか。
激情のままに、現状を正しく認識できていないだけなのかもしれない。
怒りという激しい感情がそうさせるのならば……。
恋という感情もまたその激しさ故に、ニース・エルネージュの目を曇らせているのだろうか。
レベッカはそれ以上を考えない。
思考の比率を戦闘へと傾け、導き出すべきは如何に眼前の敵を倒すかというプラン。

定期放送が入る。
予想するまでも無く、読み上げられたのはT-13の名前だ。
青年が己の身に向けた想いを少しだけ思い出し、彼を切り捨てる判断をした一瞬を思い出し。

 青年は少女に言った。
 彼の死を踏み越えて往けと。
 踏み越えるには前へ歩き出さねばならない。
 しかし、ニース・エルネージュという名の少女は未だに足を踏み出す事もできないまま。

回顧は一瞬だ。
後悔の意思は無く、真っ直ぐ前を見る気概に一片の陰りも無い。
辿り着きたい場所がある。
其処へ辿り着く為の道を、レベッカ・テスタロッサは自分で選んだのだから。
161レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/11(水) 21:43:36 ID:???
静謐は一瞬。
揺らめく灰色に動きが生まれる。

 片や黒い髪の少女は、未だ選べず見出せぬままか。
 青年の遺した叫びは、響く事無く虚ろに消えるのか。

機先。
靄のヴェールが晴れる一瞬に、重ねた数十の弾丸が再び煙を舞い上げる。
薄く立ち込める灰色の中、駆ける黒。
蒼の瞳は揺らぐこと無く、雪色の金糸だけが慣性になびいて躍動。
更なるトリガーが呼ぶ無数の弾丸、点は面となって正面からゲルググへ。
灰色を引き裂く白い熱弾の後ろ、既に放った黒は無い。
黒は既に左側面、白の弾丸を連ねて更なる壁を紡ぐ。

「『今』に甘えるアンタに、『これから』は必要無いだろ?」

 辿り着く術すら未だに探そうとしないのだから。

黒の双脚が大地を蹴り、15m級の機体を高く躍らせる。
其処から降り注ぐ白。
更なる壁は上空から少女へと襲い掛かった。
162レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/11(水) 21:45:58 ID:???
【行動:回線継続中(-0)、ビームマシンガン×4→ニース(煙幕、正面・左側面・上空からの連射)(-4)】
【位置:Y-04(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:Y-04)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター、ビームマシンガン(58%)】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、「○を○○○」】
【同盟:なし】
163アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2006/01/11(水) 22:48:08 ID:???
俺の言う通りにしたのか、ファッツがミヒャエルに呼び掛けた。
…いや、呼び掛けたと言うよりは、叫んだと言った方がいい。
この様子を見ると、ファッツに戦意がないのは本当みたいに思える。
ただ以前に騙された経験が、ファッツをどうしても疑心暗鬼の目でみさせてしまう。

後方から、アルマのνガンダムがこっちの地点に入ってくる。
レーダーの光点をちらっと見つめると、νガンダムはガズRの方へと向かっていく。
俺はミヒャエルが逃げたいのならそのままでいいと思っていたけど、アルマはそうは
思わなかったらしい。

「さてと」
一息入れてファッツに向き直る。
シャッコーは相変わらずマラサイを視認できる場所に留まっている。
マラサイは近接兵器を持っていない。
ミヒャエルの言ったこの言葉は、彼の精神状態を考えると真実だろうと思う。
ファッツに対しても怒りを向けていたあの時に、わざわざ俺に嘘を言う理由が思いつ
かない。
半壊状態のマラサイでは、嘘を言ってもあまり真実味が出ないのも確かだけど。

「ファッツさんの言葉を聞いて、ミヒャエルさんがどう応えるか。
 俺はファッツさんを連れて行ってくれる事を期待したんですけど…」
この言葉に嘘はない。
そうすればそれだけ物事は早く進むし、ニースの様子を見に行く余裕もできるかもし
れない。
ついさっき入った定期放送。
そこで知らされた脱落者が、果たしてニースと戦闘していた生徒なのか。
もしそうであるのなら、ニースはまだ戦闘している可能性が高い。
相手は、当然レベッカになる。
レベッカを相手にして、勝てるのか。
俺はニースには無理だと思ったから、戦うなと言った。
ただもし、ニースが定期放送の生徒を倒したのだとしたら、ニースの成長は、俺の想
像を遥かに越えて早かったという事になる。

いや、ニースの成長は喜ぶべき事だけど、それよりも、だ。
今考えられるニースの状況は……2対1での戦闘後だけに無傷ではないだろう。
いや、最悪戦闘は続行中かもしれない。
レベッカが仲間を殺されて、黙って見逃すとも思えない。
「どうしますか、ファッツさん。
 ミヒャエルさんは、ファッツさんの言葉に耳を傾けてくれるかどうか分からない。
 それ以前に、今アルマさんに選択を迫られています。
 これもまあ、妥協みたいなもんなんですが…。
 もしニースが無事に戻ってくるようなら、脚の修理を頼んでみますか?」
これはいわゆる賭け、かもしれない。
だが、動けない者をこのまますておくわけにもいかない。
ゲルググの修理をしているニースなら、もしかしたら、という思いもある。
あの基地には、まだエルネスティーネのゲルググJがあるから、パーツが使えるかも
しれない。

俺はスイッチを入れた。
今までとは違う、なるべくなら使いたくなかった通信回線を繋げる。
そして戦場全体に、俺の声が響く。
「ニース、聞こえてるか?
 聞こえていたら、戻ってくるんだ」
賭けをするのなら、先ずは少しでも成功率を上げる努力をしよう。
164アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2006/01/11(水) 22:49:21 ID:???
【行動:全体通信(−2)】
【残り:2】
【位置:N-14】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:15番、17番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…、ニースを呼び戻す】
【同盟:ニース(アルマ)】
165ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2006/01/12(木) 18:48:20 ID:???
>>163
「くっ……そっ……!」

なおも離れようともしないアルバートに対し、
半泣きの表情のままぽつりと言葉を漏らす。
バルカン、サーベル、ダガー、ホーク、弾切れのライフル。
何一つ役に立つものなどありゃしない。
流れる定期放送に耳を傾けながら、思考を纏めはじめる。
死んだ人間は、ニースと戦闘をしていた内の一人。
レーダーを見る限り、場所を代えて今もニースは戦っているらしい。
………どっちに転ぼうと、知ったことじゃない。
レベッカは明らかにこのフィールドでトップクラスの腕を持つパイロット。
彼女が生き残れば生き残ったで、苦しいし、
そのレベッカを倒したとなれば、今度はニースが彼女以上の腕を持つパイロットとなる。

生死の境、アルバートが少し、その銃口をマラサイへと向け。
引き金を引くだけで自分は死ぬというのに。
こんな事を考えるだけの冷静さがある。
諦め、開き直り。
恐れは未だに心の中にあるが、泣き喚いたところでどうともならない。
深呼吸を二度三度、繰り返してゆっくりと見据える。
モニターに映ったアルバート、逃走を試みるミヒャエル。
それらをゆっくりと見つめ、俯く。
皮肉なものだ、あれだけ泣き喚きこの状況をなんとかしようと試行錯誤した末、
身動きの取れなくなった状況で冷静さを取り戻すとは。
過去の弱かった自分、今の強くなりきれなかった自分。
戦士になりきれなかった自分、誇りも愛も何もかもを失くした自分。
得たものなど何も無い。
だがそれも、愚かな自分には相応しい末路か。
そう思い、目を閉じた。
逃げたミヒャエルをアルマとアルバートどちらが追うかどうかは知らない。
だが、何れにせよ自分をこのままにしておくわけにはいかないだろう。
引き金を一度引けばいいだけだ、新兵でも出来る。

「父上、母上、申し訳ありませんでした。
 すぐにそちらへ参ります」

ぽつり、と小さく漏らしてカウボーイハットを強く握り、深くかぶった。
未練は幾らでもあるが、全部片付けるには多すぎる。
覚悟を決めたその時、アルバートから通信が入った。
166ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2006/01/12(木) 18:49:50 ID:???
「どうしますか、ファッツさん。
 ミヒャエルさんは、ファッツさんの言葉に耳を傾けてくれるかどうか分からない。
 それ以前に、今アルマさんに選択を迫られています。
 これもまあ、妥協みたいなもんなんですが…。
 もしニースが無事に戻ってくるようなら、脚の修理を頼んでみますか?」

………何だと?
思わず出そうになった言葉を口の中に収め、モニターを見る。
………正気か、こいつ。
まず言っている言葉の意味が不明だ。
殺すなら今ファッツを殺した方が遥かに安全。
今この時もこちらが窮鼠よろしく噛み付く可能性もあるのだ。
だから、やるなら今この時、この瞬間が正解。
だが彼はこちらに通信を送り、あまつさえ脚の修理を請け負おうかと言っている。
理解不能、それで彼に一体どのような利があるというのか。
自分の駒にするというのなら、確かにミヒャエルに依存していた自分は最適だろう。
依存対象をアルバートにするだけでいい。
だが、それにしたって脚を修理するという労力と、いつ撃たれるかわからない危険性が伴う。
加えて、ファッツは自分の身しか守らない。
依存していたとして、たとえばミヒャエルの為に身を挺して守るなどという事はしないのだ。
だから生かす価値は0に等しい。
それにも関わらず、生かすというのは一体どういうつもりか。
人を殺した事も無い甘ちゃんだとしても、ここまで生き残っている以上は覚悟も出来ているはず。
駒にするというのなら、自分は役に立たない。
………意味がわからない。

「少し………質問をさせてくれ、アルバート=パーシング。すぐ終わる。
 まず………脚の修理の件だが、頼めるとありがたい。
 だが、どうしてそんな事を申し出る?
 そして………何故俺を殺さない」

【行動 :諦め(-0P) 思案(-1P) アルバートに通信(-0P) 残り3P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :恐怖心 左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエル・アルバートに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
167ニース=エルネージュ@代理:2006/01/14(土) 23:46:27 ID:???
届かない。

(何よ…!何よ、届かないって!)

何もかも届かない。

(あたしは、あたしの正直な気持ちを話してるだけなのに!)

ニースはモニターの向こうの冷たい瞳を見つめて、思わず叫びそうになる。
だが、その叫びは声にはならなかった。
出なかったのではない。
出さなかったのだ。
レベッカのその極寒の海を思わせる瞳が、何を言っても無理だという現実を、ニースに悟らせていた。

青年は…T=ドライツェンは、ニースに言った。
自分の死を乗り越えていけ、と。
ニースは、その最後の言葉を聞き逃していたわけではない。
しかし、その時点では、ニースは彼の死を認識していなかった。
それを知ったのは、ニースだけに聞こえた放送の時。

…ニースは、自分の手がもたらした死を、まだ受け入れ切ってなかった。
自分が人を殺したという現実を、己に刻んでいなかった。
そして、レベッカによる追撃は、ニースが彼の事を思い返す余裕すらなくしていた。
今のニースにとっては、1歩進むだの戻るだのということよりも、この一瞬を生きることで手一杯だった。
ニースは、限られた時間やページの中で悟ってしまうような、アニメや漫画の登場人物ではない。
今もまだ、1秒ごとに悩み、事あるごとに迷う人間なのだ。

まあ、アルバートのために自分が力になろうと決心できたのは、一応の進歩ではあったが…。

だからといって、ニースはレベッカに飲み込まれていたわけでもない。
心に浮かぶアルバートの笑顔、足元に寄り添うハリーの温かさ、そして心ならずも身についた能力が
ニースの心を冷静とはいかないが、自暴自棄になるのを防いでいた。

「『今』に甘えるアンタに、『これから』は必要無いだろ?」

レベッカの言葉と共に、殺気が生まれる。
明らかに、攻撃を仕掛けようとしている。

瞬間、灰色がかった煙の向こうに、無数の白い光と、素早く移動する黒い影が微かに見えた。
横に回ったかと思われた影は、既に真上に跳躍している。
目で追うのは不可能に近い、恐るべきスピード。
…これがアルバートの言っていた、レベッカ=テスタロッサの真骨頂なのか。
168ニース=エルネージュ@代理:2006/01/14(土) 23:47:57 ID:???
…ニースは…正確に言えば、ニースの感覚は、黒い影を捉えてはいた。
だが、動かない。
何故なら、先手を取られてしまっては、ゲルググの機動で追いかけるのは難しいからだ。
ただ、ニース自身はそこまでは考えていなかった。
では何故動かないのか?

その刹那の中、ニースの耳は今最も聞きたい声を捉えていたから。

『ニース、聞こえてるか?
 聞こえていたら、戻ってくるんだ』

(アル…バートさん!)

その瞬間、ニースの頭の中が湖のように澄み渡った。
そしてゲルググが、シールドを構えて前進する。
前面、側面、上から覆いかぶさってくる白い光は避けきれるものではない。
これは全て、レベッカに先手を許したニースに責任がある。
だが、ここに留まるのは全ての攻撃を受けることになり、まさしく愚の骨頂。
生きるのであれば…前しかない。
勿論ニースは論理的に考えたわけではなく、殆ど本能である。

「うわああああああああ!」

弾の当たる可能性を低くする為、極力低い姿勢で全速疾走する。
そして、短い衝撃の後、ゲルググは白の幕を突き抜けた。
右手に持っていたシールドはなくなったが、それに構わず、南に向けてゲルググを走らせていく。

「あたしは…今に甘えてたかもしれない。
 だけどそれは…今までの弱かったあたしなんだ…!
 これからは…もっとアルバートさんの役に立ってみせる!」

自分を必要としてくれる人の為、ニースは走る。

【行動:突撃(−1)離脱(−1)Y-6に移動(−2)】
【残り行動値:0】
【位置:Y-6】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:澄み切った感覚】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:70%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:アルバートさん!!】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
169管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/15(日) 00:00:45 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

  んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。
 『C-01』 『D-01』 『E-01』 『F-01』
 『G-01』 『H-01』 『I-01』 『J-01』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 雨だ。
 もう少し降り続くみたいだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
170管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/15(日) 00:02:25 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 9名+一匹 死者 17名
171管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/15(日) 00:03:37 ID:???
>168時点

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 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡10◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎14△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
172ジェンセン・スティール:2006/01/15(日) 20:03:20 ID:???
 延々と、雨は降りしきる。
 スロットルを開き、もはやハイザックとは到底呼べぬような愛機を
一息に空中へと上らせる。 
 通常の土台には存在しない背部バーニアの存在や、空力特性の変化などを
データとして収めていく。 
 高高度まで一度上った後、再び急降下。溶接固定はうまくいっているようだ。
その後もさまざまな戦術機動を試したのち、再び基地へと降下する。
 テスト・フライトの結果は良好といってよかった。
 一通り、補給を済ませたなら、再び出発することになる。ここへは、二度と
戻ることはないだろう・・・・・・
 帰還する途中、不可解なものを見た。

 ・・・・・・ディジェ。

 まだ、この基地に居るのか。リトラ・クロームが。
【行動】発進(−1p)
    試験飛行(−1p)
    発見・リトラのディジェ(−1p)
    着陸(−1p)
    
    残り0P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
173ジンペイ=カザマキ ◆6fCY9104KQ :2006/01/16(月) 23:07:31 ID:???
雨は降り続いている。
スタンドから持ち帰った燃料は、無事に愛機の元へと届けられた。
先に補給した不純物の類は、分量的に問題を起こす物ではないだろう。

途中、東部より発信された通信。
その声は、初めて聞くものであった。
とりあえず、自分には関係の無い通信だ。

そして、燃料の補充も終え、ようやく空へ舞い戻る準備が整った。

【行動 :  移動-1 燃料補給-1 残2 】
【位置/場所 : I-14→I-13/道路 】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:右垂直尾翼破損、レーダー精度半減、 速度低下】
【人物状況 : 右腕、右大腿部に中度の裂傷(処置済み)
          右腕の不自由  服装/連邦軍夏服(規定外な略装)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残10%) 60mm機関砲×1(残弾無し)
       両用ロケット弾×1 フレアー装置×2 】
【所持品: 首輪 水2L入りペットボトル×2 デジカメ アルバム 
       レーション×3食分(-1)  拳銃(弾倉×2) サブマシンガン×1(弾倉×2) 】
【方針 : 飛ぶ 】
174管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/17(火) 00:00:47 ID:???
>173時点

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 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡10◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎14△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
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 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
175レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/18(水) 12:41:17 ID:???
一瞬を見極め、刹那のうちに正しい判断を下す。
死線を紙一重で潜り抜け、生を掴む為に躊躇わず行動を実行する。
戦士としての資質を開花させつつある少女の見せた的確な一手は、レベッカを僅かとは言え感嘆せしめる事に成功していた。
生きる。
その為に必要なのは、躊躇わず、迷わず、行動する意思。
レベッカ自身がそう信じるが故の感嘆。
だが――

「弱いよ! アンタはまだ!!」

少女は、それ以上立ち向かわず。
束の間の安寧を約束された場所へと、逃げることを選んだ。
強く願う意思を持ちながら、この期に及んで尚。
『今』に甘えぬと吼えて尚。
『今』よりも先に目線を向けられぬままだった。

「これ以上――」

駆けるゲルググ。
追うベルガ・ギロス。
首無き鉄の巨人の背中を見据え、地を蹴り空を叩いて翔ける鉄の黒騎士。
その鎧の中で、レベッカもまた巨人の中の少女を見据えていた。

呼気が横隔膜を押し上げ、吸気が横隔膜を押し下げ膨らませる。
豊かな胸元に覗いた一瞬の上下運動。
それは一つの形を生み出した。

「――これ以上、ボクを失望させるな! ニース・エルネージュ!!」
176レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/18(水) 12:45:02 ID:???
生み出されたモノ――それは叫びだった。
すぐさま追いかけたが為に、双方を繋げていた回線は途切れぬまま。
白金の髪持つ少女の叫びを、夜色の髪揺らす少女へと届けた。
届けてしまった。
きっと驚いただろう。
今までとは明らかに違う叫びに、突如晒される羽目になったニース・エルネージュは。
だが、一番驚いていたのは間違いなくレベッカ・テスタロッサ自身。
罵倒よりも、悪意よりも何よりも、ずっと強い色彩で己の叫びに込められていた己自身の意思に気付いてしまったのだから。

唇を噛み締め視線を逸らすレベッカ。
不意にその視界に飛び込んできたのは、いつの間にか蓋の開いていた、古びたオルゴールだった。

蓋の裏。

 一枚の写真。

  果たしたい約束。

   辿り着きたい約束の'先'。

    その為に歩むと決めた、血の色の道。

     地獄の炎に焼かれながら、それでも天国に憧れる――
177レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/18(水) 12:49:35 ID:???
オルゴールから流れ出る曲、名前はG線上のアリア。
マイクが拾った緩やかな音色は回線に乗ってニースの耳にも届くだろう。
彼女がその音色を耳にするのは二度目。
一度目は、雨の中。
泣いているようなベルガ・ギロスの中で、笑い続けるレベッカの声と共に。

ベルガ・ギロスがゲルググに追い着いた。
元々機動力に関しては、ベルガ・ギロスの方が遥かに上回っているのだ。
ただ逃げるだけでは逃げおおせる筈など無い。
だからこそ、必要とされるのは立ち向かった上で道を拓く覚悟。

レベッカの指がオルゴールの蓋を閉じた。
金属の奏でる柔らかな旋律は、木箱の閉じる硬い音で締めくくられる。

旋律は一瞬で静寂へと変わった。

道を定めし雪色の金。
未だ道定かならぬ、夜に濡れた黒。
雪色の金糸の主は迷わない。
道は既に定めたのだから――阻む者は誰であろうと、

「討つ!」

戦意と殺意を乗せた弾丸が、ゲルググの脚へと無数にばら撒かれた。
178レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/18(水) 12:50:26 ID:???
【行動:回線継続中(-0)、追撃(-1)、Y-04→Y-06(-2)、ビームマシンガン→ゲルググ(脚部)(-1)】
【位置:Y-06(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:Y-06)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:左肩/右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部装甲中破、右肩装甲大破、
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター、ビームマシンガン(40%)】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、「目を覚ませ」】
【同盟:なし】
179アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2006/01/18(水) 21:34:33 ID:???
当然と言えば当然だけど、ニースからは通信は返ってこなかった。
もしかしたら突然の通信で驚かせてしまっているかもしれない、などとどうでもいい
事を思ってしまう。
実際ニースが戦闘中だった場合、俺の通信はただの妨害にしかならない可能性がある。
ちょっと先走ってしまったかと、苦笑しながら頬を掻いた。

そんな時に来た、ファッツの通信。
まあこれも当然と言えば当然の内容だった。
仲間じゃない…むしろ敵と言ってもいい生徒のMSを直してやるなんて、俺だって自分
自身を疑ってしまうような選択だ。
だからって、その問いの答えがないわけじゃない。
何の理由もなしに仲間でもない生徒を助けるほど、俺は考えなしじゃない。

「…たいした理由じゃないんです。
 …俺には、尊敬できる父さんがいて……父さんは兵士として、傭兵として、常に正々
 堂々と戦って生き残ってきた」
組織が聞いている事を考慮して、プログラムの参加者だった事は言わなかった。
…俺は父さんが戦っているところを、あの夢の中でしか知らない。
いや、あの夢の中だけでも父さんは立派な戦士だったし、何よりも、卑怯な人間が傭
兵部隊の隊長になれるわけがない。

俺は話を続ける。
「俺も父さんの後を追ってパイロットになりました。
 そしてなったからには、父さんに追いつけるようなパイロットになりたい。
 だから、ファッツさんが例え敵であっても、身動きできない人を撃ちたくないんです。
 …甘い考えだと思うでしょう?
 俺だってこれが甘い事くらい、百どころか千も承知してますよ」
プログラムの中で、俺みたいな考えを持つ人間は異端だろう。
常に相手の隙を窺い、敵はおろか、さっきまでの味方にも銃を向ける事もあり得る。
そんな戦場の中で、俺がやろうとしてる事は奇異に映っても仕方ない。

「でもね。
 一見奇妙に見えても、それを貫いた先に目標が見えてくる気もするんです。
 …だからファッツさんも俺がそれを貫けるよう、ニースが無事に戻ってくるのを願っ
 てください。
 もし全てが上手くいって修理ができたら、その先の行動はファッツさんの自由です」
言葉を切って、ニースがいる筈の方向を見る。
…何とかここまで辿り着いてほしい。
180アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2006/01/18(水) 21:35:52 ID:???
【行動:返答(0)】
【残り:4】
【位置:N-14】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:15番、17番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…、ニースを呼び戻す】
【同盟:ニース(アルマ)】
181ジェンセン・スティール@代理:2006/01/19(木) 18:33:07 ID:???
 あの女は。
 オレが意識を失う前。
 まだMSの整備に没頭していた時に。
 確かに呼びかけてきた。
 それに対して答えた記憶もある。 
 意識を失っていた俺は木偶同然。 
 この基地にあのままいたとするなら、なぜあの女は
オレを殺さなかったのだ?
 疑問は浮かぶ。それが気になる。
 どの道あてのある旅路でもないのだ。 
 オレはMSを着陸させ、機体から降りる。
 
【行動】MSから降りる(−1)    
    残り3P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
182ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2006/01/19(木) 18:34:44 ID:???
>>179
アルバートの返答を受け、ファッツは自分のこめかみを右手で押さえながら自嘲気味の笑みを口元に宿した。
参った。素直にそう思う。
彼には彼の信念があり、そしてそれを押し貫こうとしている。
それが例え自分の首を絞めるような行為だったのだとしても、だ。
自分にはとても出来そうに無い。
もしファッツが、アルバートの立場だとしたなら………
動けない敵に有無を言わさずコクピットを光の刃で貫いていただろう。

しかも、その信念が父親から受け継いでいるものだと知って更に自嘲する。
尊敬出来る父親。
それはファッツにしても同じ事で、幼少の頃はずっと父の後ろを追い続けていた。
そして、それは成長し、青年となったその時でも、心の奥深くでは思っていたに違いない。
決定的に違うのは、アルバートはその父に追いつけるように努力し、信念を持てた事。
憧れるだけで行動には移さなかったファッツとは、決定的に違う。

自分が愛した女性―――リトラは父親の影を振り払い、己の足で地面を踏みしめる事を可能とした。
今目の前にいる男―――アルバートは父親の影を追いかけ、そして今、恐らくは父に並び、超えようとしている。
それに比べ、自分は………。
ただ恐怖心に駆られ、後先も考えずに行動を起こし、愛した女性とも二度と和解出来ぬだろうまま。
この場で、ただ地べたを這いずっている。
………馬鹿だなぁ。
天才だとちやほやされて、女と酒とに溺れ、何も成そうとはしなかった青年時代。
気づいたところで、もう遅い。
………ホント、馬鹿だなぁ。

今更やり直す事など、どうして出来よう。
もはや父のような戦士になる事など、この臆病風に吹かれた心で、どうやって。
俯いたその瞳に、一筋の光が灯る。
コクピットの中、何度かの激しい振動によって胸ポケットから出たのか。
丸く、円形状の銀色のそれを思わず掴む。
―――熱い。
いや、実際には熱は帯びていない。むしろひんやりと冷たいくらいだが。
それを手にした瞬間、なんとも言えぬ感情に心が支配される。
183ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2006/01/19(木) 18:36:27 ID:???
―――ああ、そうか、俺が求めていたものはこれだ。
求め、手に入れ、渇望していたもの。
憧れなどとは違う、それがまるで自分の身体の一部のようにそこにあって当たり前のように思え、そして大切に思えるもの。
自分は父親のような強く雄雄しい戦士になれない。
それが悲しい事実だとわかっていながらも、熱く心が燃え滾る。
父親への憧れは大切ではあるが、これはファッツ自身が自分で求め、自分で手に入れたいと思い、自分でこうありたいと自然と願ったもの。

それはたった一枚のコイン。
連邦軍に居た頃、同僚に博打を挑む時には常にこれを使い。
退軍した後も、常に携帯し、そしてこの殺し合いの場でも、愛した女性と共にひと時を楽しめた相棒。

父親のようになれなくて当然だったのかもしれない。
父親の生き方と、ファッツが真に望む生き方とは違った。
憧れとは違う、確かな生き方。
いつの時か、愛した女性が言った。

『なあ、ファッツ。
 お前の“楽しむ”という姿勢はな……決して間違っては居ないと思うんだ』

『だって、お前の笑顔は……けっして虚ろなどではなかったもの。
 ……私は思ったんだ、あの笑顔こそ、お前自身を体現したものであると』

彼女の言う通りだった。
自分は父親に憧れ、その幻影を追い、遠回りをしてこの場所に辿り着いたというのに。
彼女はそれを、あの時から知っていたのだ。
楽しむという姿勢、あの時、あの場で見せたファッツの笑顔。
それこそがファッツが真に望むものであり、持っていたもの。

                                        ギャンブラー
―――俺は、戦士でも何でもない。何よりも博打を愛する、生粋の賭博士だ。

それを悟った時、ファッツの顔には自嘲ではなく、あの時の素直な笑顔が戻った。
ゆっくりと顔を上げ、モニターに映る男を見る。
184ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2006/01/19(木) 18:37:14 ID:???
「ああ、俺も願わせてもらうさ。
 何だったら賭けてもいい、お前の愛しいニースちゃんはここに帰ってくる。
 でねーと、俺も困るしな」

口元にたっぷりと笑みを浮かべ、そう答える。
もはや迷いも何も無い。ただ、この時を楽しむ。
死んだらそれまで。そこまでの過程を楽しんでみようじゃないか。
直してもらった後、どうするかは決めてはいない。
だが、少なくともアルバート達に危害を加えはしないだろう。
それは単純に、アルバートのその生き様というものを見て楽しみたいという、
何とも単純で、それでいて実にファッツらしい理由から。

【行動 :アルバートに通信(-0P) 思案(-1P) 残り3P】
【位置 :N-14】
【機体/状況 :マラサイ/右腕切断 右肩アーマー損傷 胸部装甲破損 右足半壊】
【パイロット状況 :左手甲に切り傷 右肩に噛み痕 頬に切り傷】
【武装 :ビームサーベル ヒートホーク 頭部バルカン砲(残弾70%) ビームダガー
     ビームピストル(EN 0%)】
【通信状況:ミヒャエル・アルバートに通信】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 缶詰携帯食料各種2食分 缶切り
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー  果物ナイフ×2
     女装セット(下着・服・化粧品・本、その他オンナノコに必要なもの♪)
     全身タイツ 生徒レーダー 拳銃 ミヒャエルが放り出した袋】
【容姿 :カウボーイ】
【行動方針:楽しんで生きる】
185ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/19(木) 20:48:21 ID:???
光の壁を突き抜けて、ニースは南へとゲルググを走らせる。
アルバートの元へ。
ニースを呼んでくれた、好きな人の所へ。

…しかし、アルバートの元に向かっているにもかかわらず、ニースの表情に笑顔はない。
1つはあそこまで苛烈な言葉を投げかけてきた、レベッカの事。
あの町を離れるまでのレベッカの記憶しかないニースには、豹変したかのようなその言葉が、いまだに信じられなかった。
ニースの涙を拭ってくれた時の、あの困ったような笑顔。
デパートの柱に書いてあった言葉。
別れ際に投げかけてくれた言葉。
全ての記憶が、あのレベッカの豹変が偽りだと告げているようだった。

(…じゃあ、何でレベッカさんは、あんな事言ったの…?)

何かが喉につっかえているような、気持ちの悪い感覚。
だが、それが何なのか分からない。
霞がかった頭の中で、レベッカが何かを言ってるのだが、はっきりと見えない。

そして、ニースの表情を曇らせる要因のもう1つが、あの青年の事だった。
最後の最後までレベッカを守ろうと、文字通り命を張った青年。
定期放送にあったように、何人も殺してきたかもしれないが、レベッカに対する気持ちはどこまでも清く、
清々しさをも感じてしまいそうだった。
ニースは、その純粋な青年を殺してしまったのだ。

自分が生き残る為に誰かを殺す、プログラムではごく当然の行為。
だが、どのように言い繕うとも、それは人殺しだ。
青年の生きてきた過去を。
青年の生きている現在を。
そして青年が生きたかもしれない未来を、ニースはその手で閉ざしてしまったのだ。

「…うっ…ぐぇ…!」

酸っぱいものが喉を逆流してくる。
モニターに映っていた青年の顔が、頭から離れない。
青年はニースに向かって言う。
自分の屍を踏み越えていけと。

…踏み越えてどうするのか?
いやそれ以前に、どうやって踏み越えるのか?
吐き気に耐えるニースの目には迷いの色がありありと見えた。

そのニースの迷いを見透かしたかのように、背後から迫る黒い影。
いや、例え迷いがなかったとしても、あの黒い影から逃げるのは無理だろう。
それがゲルググとベルガ・ギロスの機動力の差であり、レベッカ=テスタロッサが乗っているとなれば、尚更だった。
尚も逃げようと、フットレバーを踏もうとするニース。
その耳を、レベッカの叫びが貫いた。

『――これ以上、ボクを失望させるな! ニース・エルネージュ!!』
186ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/19(木) 20:53:01 ID:???
さっきまでの罵倒とは全く異質の叫びが、ニースの背筋を駆け抜ける。
それを聞いた瞬間、ニースの身体はさっきまでの意思に反して、ゲルググを急停止させていた。
そしてニースの身体は、またしても意思に反して、ゲルググを後ろに向けていた。
レベッカはニースに失望している。
…それは逆を返せば、レベッカがニースに何らかの期待をしていたという事。
その思いが、ニースに逃げるという選択をさせなかった。

モニターの向こうから聞こえる、静かで優しい曲。
その曲に包まれて、ニースは静かに息を吐く。
レベッカの叫びと青年の叫びが、ニースの中で1つになっていく。
殺すという事。
それを乗り越えるという事。
ニースが示すべき道。

何かが見えてきた。
そこに辿り着く為に、それを自分のものとする為に。
レベッカの顔が、目の前のベルガ・ギロスに重なっていく。

ベルガ・ギロスが放つビームの雨を回り込むようにかわし、ビームライフルを構える。
さっきは先手を打たれてシールドを失ってしまったが、今度はニースも油断はしない。

「…させない!」

高出力のビームが、ベルガ・ギロスに向けて放たれた。

【行動:吐き気(0)攻撃をかわす(−1)ビームライフルで攻撃(−1)】
【残り行動値:2】
【位置:Y-6】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左手首破損、頭部消失】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:とても澄み切った感覚】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:60%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:生きる為に】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
187管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/19(木) 21:02:16 ID:???
連絡事項

アルマさん
ミヒャエルさんから質問が入っています。
至急、緊急避難所のアクシズ鯖落ち時避難所を確認しご返答下さい。
188レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/21(土) 12:34:50 ID:???
レベッカは叫んだ。
ボクを失望させるな、と。
それは叱責の言葉。
ニース・エルネージュはレベッカにとって、未だ叱るに値する相手だという事か。
或いはそうであって欲しいとの願いが喉を振るわせたのか――

回り込みを掛けるゲルググの後を追うようにして、ビームマシンガンの着弾の連続が大地を次々と爆ぜさせていく。
動き出すのが少しでも遅れれば、爆ぜるのは土塊ではなくゲルググ自身の脚。
即ちこれは、ニース・エルネージュがレベッカ・テスタロッサから逃げるのを止めたという証。

ゲルググの無骨な指が引き金を引く。
大気を焼く熱の弾丸。
躊躇い。惑い。
そうしたものは影を潜め、代わりに視えるのは意思。
何かを見出そうとする意思の色。
戦いの最中にありながら、レベッカはその色を美しいと感じていた。

レスポンスが遅い。
機体よりも、寧ろ――そのタイムラグを、全身に込めた力で強引に補正する。
189レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/21(土) 12:38:49 ID:???
半身をずらせば光弾は左肩装甲を炙って溶かす。
免れた直撃。
されど紛れも無い被弾。
動く。
ならば問題なし。
ある筈も無い。それは刹那に見極め判断を下した結果故に。
回避の為の運動をレベッカは選ばなかった。
選んだのは接近の為の運動、其処に回避の意図を乗せて動く。
代償としての左肩装甲中破。
結果としての相対距離の大幅減少。
レベッカの中で取引はイーブン、否、それ以上。
両腕を使えるベルガ・ギロスと片腕を失ったゲルググ。
アドバンテージの差は、寧ろ近接戦闘の中にこそ――レベッカの狙いは常に、必殺への布石。

金糸の髪持つ少女は刹那に思う。
ニース・エルネージュの持つ素質、それは天性。
適切な訓練を受けたならばきっと、あのリトラ・クロームにも比肩し得るだけの技量に到達しただろう。
時代が時代ならば教本に名を残す程の腕にさえ至れただろう、と。
優しい、或いは甘い少女がそれを望むかどうかは、また別の問題である。

刹那の思考は次の刹那に再び戦場へと舞い戻る。
190レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/21(土) 12:40:41 ID:???
不意に体の軋む感覚。
外側から、そして内側から同時に締め上げられるような息苦しさ。
眉間に寄る皺。
噛み締めた唇の皮が破れる。
一筋、伝う血は白い肌の上、鮮やかな赤。
捻じ伏せる意思、捻じ伏せられる軋み。

レベッカ・テスタロッサには夢がある。
見上げたい空がある。
果たしたい約束がある。
辿り着きたいその先がある。
だから、選んだ道を歩み続ける為に彼女は両足に力を込めた。
応じてバーニアの噴気が大気を蹴り飛ばす。

前へ。
前へ。

見据えたその場所へ、そして其処から先へと至る為に。
強固なる意志を以って前進と成し、応じてベルガ・ギロスは神速へと漸近する。
191レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/21(土) 12:42:29 ID:???
エネルギー残量の全てを撃ち切るぐらいのつもりでレベッカはトリガーを引いた。
ばら撒かれるビームマシンガンの弾丸、その命中精度は決して高くない。
寧ろ直撃のコースを辿る方が少ない程。
だがそれで良い。
あくまで牽制、あくまで布石。
レベッカが真に狙うのはサーベルでの一撃。
一撃を重ねて二撃とし、二撃を重ねて四撃と成し、重ね連ねて必殺と成す。
そして至る勝利こそが――

 地獄の炎に焼かれながら、

巻き上がる土煙も光学以外での索敵の前にはさしたる障害となりえない。
それ以上にレベッカは、ニースの存在を確かに、定かに見据えている。
だが果たして頭部を失ったゲルググと、そしてニースにとってはどうだろうか。
勝つ。
勝たねばならぬ。
殺す。
殺さねばならぬ。
全ては――

 それでも天国に憧れる。

撃ち切ったマシンガンを捨て、二つの腕に光剣を携え。
相対距離表示がゼロへと漸近する刹那。
望んだ間合いに至った刹那。
横薙ぎに払う。
真っ直ぐに突く。
鋭さに込められた必殺の意思。
全ては勝利の果てに――
192レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/21(土) 12:43:27 ID:???
【行動:回線継続中(-0)、回避(-1)、ビームマシンガンをフルに→ゲルググ(-1)、左:横薙ぎ、右:突き→ゲルググ(-2)】
【位置:Y-06(パイロット:ベルガ・ギロス、コックピット内)(機体:Y-06)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:右脚部外側/胸部/頭部/左右腰部装甲を僅かに損傷、左脚部/左肩装甲中破、右肩装甲大破
       アポジモーター及びスラスター6%破損、右腕反応率3%低下、ビームシールド使用制限アリ】
【通信状況:】
【パイロット状況:「もう、戻らない」、機能的には健康?(但し死に至る不治の病を抱えてます)、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン、特殊トランシーバー
      ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx3、同1.5L×1、サンドイッチ弁当(0.5食分)
      アイソトニック系飲料0.7L×1、携行食糧6日、救急箱一式、十徳ナイフ、ウェットティッシュ)】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:優勝、テオドールとの「約束」を守る、リトラ・クロームに勝ちたい、「目を覚ませ」】
【同盟:なし】
193管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/22(日) 00:00:18 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

  んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

『K-01』 『M-01』 『O-01』 『R-01』
『S-01』 『T-01』 『U-01』 『V-01』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 雨だ。
 もう少し降り続くみたいだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
194管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/22(日) 00:01:03 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 9名+一匹 死者 17名
195管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/22(日) 00:03:03 ID:???
>192時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎×◎×◎×◎◎×××××彡彡◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎10△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14は同一地点【Y-06】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
196ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/23(月) 20:37:15 ID:???
「当たった!?…ううん、違う!」

ゲルググが放ったビームは、ベルガ・ギロスの機体すれすれを掠めていった。
それこそ、ニースが命中したと感じるくらいに。
だが、ベルガ・ギロスから放たれるオーラにも似た力を見れば、その感覚は間違いだと分かる。
ベルガ・ギロスの…レベッカの戦意は、ほんの僅かも欠けてはいない。

それを悔しがるニースがいる。
それを喜ぶニースもいる。
1人は、レベッカ=テスタロッサと相対する、ニースという闘士。
もう1人は、レベッカ=テスタロッサを慕う、ニースという少女。
どちらも紛れもないニース=エルネージュだ。
ただ、数分前までゲルググに乗っていたのは、アルバートの元へ行こうとする1人の少女だった。
でも今ここにいるのは、レベッカの叫びによって覚醒しつつある、1人の闘士。

しかし、レベッカの無事をどうこう思っている暇はなさそうだった。
ベルガ・ギロスが動く。
秘めた戦意を解き放つかのように、マシンガンを乱射しながら。
その恐るべきスピードは、ニースの目には黒い影にしか映らない。

ゲルググは動かなかった。
あのスピードでマシンガンを撃っても、狙いはろくにつけられない。
下手に動く方が、返って危険だと判断したからだ。

…さっきまでのニースなら、かわすにせよ攻撃するにせよ、殆ど勘に頼るところが大きかった。
それはニースという少女が、自分の能力にのみ頼っていたからだ。
しかしここにいるニースという闘士は、戦闘を考え始めていた。
言い方を変えれば、これまでの経験を応用し始めていたのだ。
才能プラスα。
レベッカという見上げる事しかできなかった天才に、ニースが何とか追いつこうと編み出した術。
197ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/23(月) 20:40:01 ID:???
サブカメラの映像はあまりよくない。
マシンガンの光と、吹き上がる砂煙の中、ベルガ・ギロスの姿を捉えられない。
だが、接近してくるのは分かる。
ニースは自分の目ではなく、レベッカの闘志を感じる事で判断していた。

滴り落ちる汗。
早く細かくなる呼吸。
じっと前を見据えたニースの目が、何かを捉えた。
次の瞬間マシンガンの雨が止み、目前に黒い影が見えたと思った時には、ビームサーベルが襲いかかってきた。

「きゃ……!」

反応する事を許さないかのような一撃。
敵に死をもたらす神速の一撃。
何とか、上半身を捻るのが精一杯だった。
衝撃。
アラーム。
シートでバウンドする小さな身体。

横に薙がれたビームサーベルは、ゲルググの胸の装甲を溶かし、一文字の傷を付けた。
どの程度の傷なのか、分からない。
そもそもニースには、そんな事確認している余裕などない。
ニースが認識していたのは、更に突かれようとするビームサーベルだけだった。

「くう…ああああ!」

言葉にならない叫びと共に、手からビームライフルを放し、ゲルググ特有の武器…ビームナギナタを掴む。
左右に避ける余裕はない。
後ろに避けるのは更に難しい。
ならば。

再び衝撃。
さっきと同じようにバウンドする身体。
…だが、やられたわけではない。
避けるのが難しいと判断したニースは、使い物にならなくなった左腕にビームサーベルを突き刺させ、その
攻撃を何とか受け止めていた。
左腕は根元から落ちた。
だが。
それでもまだ、ゲルググは動ける。

「あたしは…負けない!」

ゲルググが右手に持つナギナタ。
唯一の白兵戦用の武器が、真横からベルガ・ギロスに振るわれた。
198ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/23(月) 20:41:26 ID:???
【行動:攻撃をかわそうとする(−1)ビームナギナタで攻撃(−1)】
【残り行動値:2】
【位置:Y-6】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:とても澄み切った感覚】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:60%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:生きる為に】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
199管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/24(火) 00:00:24 ID:???
>198時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎彡彡◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△彡
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△∴  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎10△  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△△  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎△  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14は同一地点【Y-06】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
200アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2006/01/24(火) 19:27:25 ID:???
俺が見るその先には、おそらくニースがいる。
山を越えた向こうで、今も戦っている。
千里眼なんて便利なものを持ってるわけないけど、何となく分かる。
現状では、俺にできる事は何もない。
さっきみたいに全体通信を送ったりしたら、かえって彼女の邪魔になりかねない。
結果を待つだけの現状が、正直なところ辛い。

気を落ち着けようと視線を移した俺の目に、何かを見ているファッツが見えた。
…何か小さい、手の平に乗るようなもの。
そしてそれを見るファッツの雰囲気が、さっきまでとは違うような気がするのは俺の
気のせいだろうか。

…いや、気のせいなんかじゃなかった。
顔を上げたファッツのそれは、何もかもがさっきまでとは違っていた。
姿勢。
顔の向き。
目に宿る力。
そして何よりも、さっきまでとは全く違う笑み。
これは、間違いない。
どんなきっかけがあったのかは知らないけど、ファッツは紛れもなく立ち直っていた。
俺は
(こういうのも、眠れる獅子が目覚める、とか言うのかな?)
などと考えながら、ファッツの通信を聞いていた。

「イとし…?」
その通信を聞いた俺の口から、ちょっと間抜けな言葉が出た。
いとしい。
イトシイ。
…愛しい。
…ニースが…愛しい?
「ちょ、ちょちょっと待ってくださいファッツさん!
 い、愛しいって、俺がニースの事を、ですか!?
 それは…」
違います…と言いかけたけど、その先の言葉は出なかった。

ま、まあ確かにニースとはあんな事もあったし、可愛いと言えば可愛いし。
俺自身好きに思ってる部分はあるけど…。
…でもそれは犬猫に対するのと似たようなものだと思ってた。
それが、何だって愛しい…って…。
明らかに意表を突かれる展開に、俺は久々に焦ってしまった。

【行動:返答(0)少し焦り(0)】
【残り:4】
【位置:N-14】
【機体状況:コクピット付近の装甲に切り傷、左膝ピストン歪み(小)】
【人物状況:胸にガラス片の傷(処置済み)】
【通信状況:15番、17番に接続中】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン(90%)、ビーム
    ローター、ビームピストル(左40%右40%)ショットランサー】
【所持:ディパック、水2?入り3本、コッペパン1個、保存食41/3日分、お守り、
    ペンライト、ポータブルプレイヤー、毛布、救急箱、コピー用紙の束、
    マジック3本】
【服装:革ジャンとジーンズ】
【方針:俺のするべき事を…、ニースを呼び戻す】
【同盟:ニース(アルマ)】
201レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/25(水) 12:26:35 ID:???
ニース・エルネージュのMS操縦に関する才能。
それはレベッカをして瞠目させるに余りある程の天賦と言えた。
だが、それでも未だ足りない。
レベッカ・テスタロッサというMSパイロットの力は技量と素質、そして経験とを積み重ねて漸く至れる高みにあるのだ。
仮令、ニース・エルネージュが真の天才であったとしても――
1の才能に100の努力を重ねたならば、10の才能を遥かに凌駕する力となる。

瞠目する。
必殺の意図を込めた刃を、使い物にならなくなった腕で防ぎ切り。
更なる刃を畳みかけようとした刹那に反撃の一太刀を割り込ませてくるニースの動き。
勇気。
黒髪の少女はきっと、そう呼ばれるモノに背中を押されて。
レベッカ・テスタロッサが至った高みを彼方に見上げ、猛然と力強く駆け上がっているのだろう。
だが、それでも。
白金に赤いリボンを揺らす背中は遥かに遠い。
縮め難い距離が二人の間には横たわり、故にニース・エルネージュの勝利もまた遥かに遠い。

「……っ!」

かわせる。
恐るべき鋭さで迫る薙刀の光を、それでもしっかりと目で見据えてレベッカは判断する。
長い柄を持つ武器の弱点は、その長さにある。
懐に飛び込まれれば、長さ自体が大きな死角となり隙となってしまうゆえに。
だからレベッカは選ぶ。
踏み込んで、更なる一撃を見舞おうと己の脚に力を込め――
ニース・エルネージュのコックピットにとどめの一撃を見舞おうと、レバーを握る両手に力を込め――
202レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/25(水) 12:31:47 ID:???
軋みが一瞬を奪い、勝敗はその刹那に決した。

その何れも、叶う事無く。
主に最後まで忠実たらんとした黒き鎧の騎士は、その腰から上下に両断され。
上半身を跳ね飛ばされ、下半身は崩れ落ちる。
地面に叩き付けられるベルガ・ギロス。
コックピットハッチは真っ二つにされた際に弾け飛び。
レベッカ・テスタロッサの華奢な体躯もまた、己の機体の動きを少し遅れてなぞる様に、宙へと投げ出され。

その手が、何かを掴もうとするかのように伸ばされる。
その身が、掴んだ何かを守ろうとするかのように丸められる。

まるで人形のように。
小柄な少女の体は堅い地面へと落ち、跳ねるように転がって。
二度。
三度。
踏み締められた土が強かに打ちすえ――それでも悲鳴すら上げぬ小さな体は、そして動かなくなった。

意識は未だ体に留まっている。
その意識が、自分は敗れたのだと冷酷なまでの明確さで認識していた。
体が動かない。
何処か骨が折れてしまっているのかもしれない。
熱い。
まるで炎に焼かれているかのように、細身の体の所々が熱く疼いていた。
同時に何かが抜けていく感覚。
それで分かった。
熱いのは、己自身の血だと。
体中に負った傷から流れ出る血が、レベッカの命の残り火が、最期の時を静かに燃えているのだと。
203レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/25(水) 12:35:25 ID:???
「オルゴール……壊れちゃったかな」

少女が最後に守ろうとしたのは、アンティーク調の装飾を施された小さな木箱だった。
無事だ。
蓋を開けば今にもあの旋律を奏で出すだろう。
だが今のレベッカには、それを確認する術も力も残っていなかった。
流れ出る血が、その程度の願いを叶える力すら奪っていったのだ。

敗北が決定した瞬間が、脳裏に甦る。
あの時、あの刹那。
体を襲った軋みが無ければ。
きっと勝敗は逆転していた筈――ニース・エルネージュを討ち果たし、少女は憧れた空へとまた一歩、近づけた筈だったのに。

「悔しいなぁ……結局、勝てなかったか……」

掠れた声で呟く。
そうだ。
結局自分は勝てなかった。
結局自分は負けたのだ。
己の病にも、ニース・エルネージュにも、この大会にも。

「悔しいなぁ……っ」

掠れた声がもう一度唇を振るわせた。

そうだ。
初めての唇を許した相手との約束も、もう守れないんだ。

地獄の炎に焼かれながら、それでも憧れた天国に。
レベッカ・テスタロッサは。
もう、辿り着けない――
204レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/25(水) 12:36:12 ID:???
【行動:敗北(-4)】
【位置:Y-06(パイロット:地面にて倒れたまま)(機体:Y-06に残骸として)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:大破】
【パイロット状況:瀕死、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター】
【所持品:オルゴール】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:なし】
【同盟:なし】
205リトラ@代理:2006/01/26(木) 20:09:12 ID:???
「輸送艦の発信用意が整いました」
 まるで、戻ってくるのを当然と思っていたかのように。
ジェンセン・スティールに向けてその言葉は放たれた。
 女は腕を組みながら、壁にもたれている。
 瞳はまるでガラスでできているかのように澄み渡り、
それ故何一つ感情が浮かんではいない。
「あなたは整備に没頭しているようでしたし、
時間もどれほど残されているかわかりませんでしたから、
勝手に作業を進めさせていただきました。
 あなたが、あのまま出立なさるようなら、私も黙って
出発するつもりでしたけれど……
 どうなさいますか?」

【行動 : 移動(-1)
      発見(-1)
      移動(−1)
      問いかけ(−1) 
      残0 】
【位置/場所 : D-13/基地・施設内 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/背部放熱フィン全損、左腕及び右脚喪失、頭部はギプスによって固定
        武装へのエネルギー供給ライン損傷、通信機故障 コックピットハッチ解放 】
【生徒状況 : 全身打撲、左眼失明、顔に裂傷、頭と左目周辺に巻かれた包帯 】
【通信状況 : ――― 】
【武装 : なし 】
【所持品: 携行品:首輪 ケブラーベスト グルカナイフ 軍用拳銃(弾17)&マガジン×1
      ディパック 水2L入りペットボトル×2 煙草数箱  応急処置が可能な薬品類&包帯類 缶詰等の保存食
      大型軍用拳銃(弾9) 歩兵用ヘルメット 換えの衣服 『黒のワンピース・ドレス』
      クマの『ハロ』(ディパックより頭が出ている)  】
【方針 : 生き延びる ジェンセンに訊ねる 】
206ジェンセン@代理:2006/01/26(木) 20:10:38 ID:???
 共闘、か。 
 断る所以も受け入れる由縁もない。
 その旨はすでに伝えたと思ったが、しかし
伝わっていなかったのだろう。
「無茶をするな、と告げたはずだが……」 
 俺は冷ややかに彼女をにらむ。
 だが、彼女は気にも留めていないようだった。
 ……わからん、女だ。 
 俺は小さくため息をつく。
「……よかろう。ともかく、輸送艦に案内してくれ。
 発進プロセスを整えるのにも手間が要るだろう。
 手助けぐらいはしてやってもいい」
 ……今の今まで、推進剤の搬入や弾薬の補充にでも
手間取っていたのだろう。
 当然だ。彼女の体がどれほど傷んでいるか、俺は
体を診察することによって知悉しているのだから。
「行くぞ。時間が惜しい」
 俺は彼女にそう答えた。

【行動】リトラに返答(0p)    
    残り4P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
207ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/26(木) 21:31:59 ID:???
必殺の意思を込めた、ビームナギナタの一撃。
18?E級MSの持つ白兵戦用兵器ならば、15m級のMSをあっさりと断ち切る事が可能だ。
ニースには、この一撃で決めるしかない。
このくらい接近した距離でなければ、ベルガ・ギロスに攻撃を当てられそうにない。
もしもまた距離をとられたら、頭と左腕を失ったゲルググでは、攻撃を防ぎ切る事は難しいだろう。

だが、その必殺の一撃も当たってこそだ。
捨て身の攻撃は当たれば大きいが、逆を言えば、外れた場合致命的な隙を作る事になる。
この攻撃はまさにそれだった。

…そしてニースは、その能力故に、自分の敗北を覚悟した。
全てがスローモーションに映ったニースの目は、ベルガ・ギロスが自分の必殺の一撃にも反応するのを捉えた。
その先にあるのは、想像するまでもない。
ゲルググの隙を、レベッカは決して見逃さないだろう。
悔しさなのか、それとも恐怖からか、ニースの口元が歪んだ。

(ゴメンね)

その思いが向けられたのは、愛する者へか。
それとも、どこかにきっといる筈の家族へなのか。

その一瞬。
ニースが観念したその一瞬。
ゲルググの攻撃を防ごうとしていたベルガ・ギロスの動きが、微かに鈍った。
そしてその一瞬は、まさしく生と死を分かつ一瞬となった。
208ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/26(木) 21:33:40 ID:???
ニースは、その光景を一生忘れないだろう。
振り抜かれるビームナギナタに、両断されるベルガ・ギロス。
尚もニースは、追い撃ちをかけようとビームナギナタを振りかぶる。
例え真っ二つにしたとしても、絶対に油断はできない。
腕一本…いや、指一本動かせる限り反撃してくる。
レベッカに対する尊敬と恐れが、ニースに更なる攻撃をさせようとしていた。

今まさに攻撃しようとする、ニースの目に映ったもの。
それは、崩れ落ちるベルガ・ギロスのコクピットから落ちていく人影。
アルバートと共に、片時もニースの脳裏から離れる事のなかった女性。

「……さん!」

コクピットに、ニースの声にならない叫びが響いた。

レベッカが落ちる瞬間を、ニースは見ていない。
否、見れる筈がなかった。
血の海の中で死んだ、エルナの光景と重なってしまうから。
生死を賭けて戦ったのに、その相手の死を認めたがらない。
コクピットから飛び出たニースの目は、燃えるような闘士の目ではなく、1人の少女の目に戻っていた。

地面に倒れるレベッカの元に駆け寄るニースと、後からとことこと歩いてくるハリー。
…レベッカは生きていた。
傷つき、血を流しながらも、大事そうに小さな木箱を抱いて。

「悔しいなぁ……っ」

掠れた、叫びにも似た声が聞こえた。
それが、少なからず自分に向けられたものである事くらいは、ニースにも分かる。
…そして、憧れる女性の生命の灯火が燃え尽きようとしている事も。

思わず溢れ出そうになる涙を全身全霊の力で堪え、レベッカの傍に正座する。
そして、レベッカの頭を膝枕する。
ニースが憧れたレベッカの髪。
皮肉にもニースは、レベッカを倒す事で、その美しい髪に触れる事になった。

「…レベッカ…さん」

それ以上は言葉にならなかった。
いや、何を言っても、気休めにもならなかっただろう。
余計な言葉は、レベッカ=テスタロッサという天才パイロットを…レベッカ=テスタロッサという気高い女性
を傷つけ、愚弄するだけだった。
209ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/26(木) 21:34:50 ID:???
【行動:コクピットから飛び出る(−1)レベッカの傍へ(−1)膝枕(−1)】
【残り行動値:1】
【位置:Y-6】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:必死に堪える悲しみ】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:60%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:生きる為に、レベッカさん…!】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
210レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/27(金) 20:59:08 ID:???
失われていく体の熱。
全てが流れ出たその時、自分の命は終わりを迎えるのだとレベッカには分かっていた。
心残りは山ほどある。
どれも大事なもの。
けれど、死んでしまえばその『大事さ』さえ分からなくなってしまう――

いやだ。
こんな終わり方はいやだ。
ボクは。
ボクは、まだ……

流れ出ていく命の熱さにどうしようもなく打ちひしがれた心が、不意に仄かな温かさを感じた。
朦朧とする意識がその温もりに辛うじて繋ぎ止められる。
閉じかけた瞼に力を込め、どうにか開いてみると――目の前に、夜空が広がっていた。
夜の闇は美しい黒。
鮮やかで、艶やかで、しっとりと濡れたような漆黒の中に煌く二つの輝きがレベッカを見下ろしている。
果たして今は夜だったのか。
それとも、もう夜になってしまったのか。
時間の感覚すら既に失われた頭ではそんな事すら分からない。
分かるのは、ただ――

「キレイだ……」

夜空に浮ぶ二つの星が、とても澄んだ輝きを放っているということだけ。
その星を見つめている内に、僅かながら体に力が戻ってくるのをレベッカは感じ取った。
瞼が重い。
一旦目を閉じ、少しだけ間を置いてもう一度開く。
美しい二つの星を、せめて心に留めて逝こうと自分に言い聞かせて。
ぼやけていた視界が少しずつ鮮明さを取り戻していく。
そして彼女は気付いた。
二つの星は星ではなく、夜の闇は闇ではなく。
其処にいるのが、先ほどまで殺し合いを演じた相手――ニース・エルネージュだという事に。

ニースは、とても綺麗だった。
211レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/27(金) 21:00:21 ID:???
何も言わず、レベッカはニースの瞳を見つめる。
自分を打ち負かした少女。
その少女が両目を涙で潤ませて、しかしどうにか堪えようとしながら自分を見下ろしている。
レベッカは苦笑を漏らした。
吐血していたのか、喉に張り付くような血の感触が少しだけ不快だった。

「キミに泣かれると……困るな。
 勝ったんだから……歩いて行けるんだから……ホラ、笑わないと……」

いつか見た夢の中で、これと同じような台詞を口にした気がした。
見開かれた瞳から水滴が零れ落ちる前に拭い取ってやろうと腕に力を込めたが、どうにも動いてくれない。
もう、そんな事すらできない体になっていた。
病のせいではない。
被曝により変異した細胞が健全な細胞を侵食し機能を狂わせる、それがレベッカの体を蝕んでいた病。
死に瀕した体には、変異した細胞が侵食する為のエネルギーすら最早残っていないのだ。
一つだけ叶った願い。
皮肉なものだ。
狂おしいほどに望んだ病からの解放は、あれ程までに避けたかった死の間際になって漸く叶えられたのだから。

「ニース」

少女の名を呼ぶ。
霞んで朧な視界の中、黒髪の少女だけが鮮明に映る。
今にも泣き出してしまいそうなその顔に、レベッカは続けて言葉を掛けた。
212レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/27(金) 21:03:08 ID:???
「願うだけなら簡単だ。けど、叶える為には血を吐かなくちゃいけない」

お節介だと自分でも思った。
それでも世話を焼かずにはいられない。目の前の少女には、不思議とそんな気分にさせられるのだ。
亡き妹に似ているからか。
否。
そうではないと、それだけはハッキリ言えた。

「願いなんてものは、大抵安っぽいものさ。
 けどね――
 どんなに安っぽい願いでも、歪んだ願いでも。
 本当に尊いのは、叶える為に必死になって道を見出し、その道を歩いて願いに辿り着こうとする人間の姿だとボクは信じてる」

掠れた声でどうにか伝えきった。
其処からどれだけのモノを汲み取れるか、そこまでは知ったことじゃない。
けれども出来るならば沢山のモノを、ニースには汲み取って欲しかった。
そうする事で彼女の二つの星がもっと輝けるならば――ボクや、キミも悪くない役を演じられたって言えるよね……テオドール。

終わりの時は、もうすぐ其処まで迫ってきていた。
213レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/27(金) 21:03:56 ID:???
【行動:遺言中(-4)】
【位置:Y-06(パイロット:地面にて倒れたまま)(機体:Y-06に残骸として)】
【残り行動値:0】
【機体名:ベルガ・ギロス】
【機体状況:大破】
【パイロット状況:瀕死、】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド(残り3回)、ザンバスター】
【所持品:オルゴール】
【服装:下着一式、黒のシャツ、緑の戦闘服、コート、赤いリボン】
【方針:最後に伝えたい言葉があるんだ】
【同盟:なし】
214ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/28(土) 15:30:21 ID:???
流れる血。
それは意外なほど温かく、ニースの手を濡らす。
対称的に、膝枕をしたレベッカの顔は肌の色以上に青ざめ、体温を失っていく。
もう自分ができる小手先の手当てでは、レベッカを救えない。
それを享受するしかない自身がもどかしく、噛み締めた唇は切れて、血が滲んでいた。

「キレイだ……」

小さな、しかしはっきりとした声が聞こえた。
それが意識がないと思っていたレベッカのものと分かるまで、ニースは間を要した。

「レベッカさん…!レベッカさん!」

いけないと思いつつも、どうしてもレベッカの身体を揺さぶってしまう。
もしも奇跡が起きるのなら、という気持ちも浮かびつつあった。

「キミに泣かれると……困るな。
 勝ったんだから……歩いて行けるんだから……ホラ、笑わないと……」

それは偶然だったのか。
レベッカの言葉は、あの時と同じ、あのデパートと同じものだった。

思えば、ニースとレベッカの運命は、あの時から分かたれたのだ。
ニースは愛する者と進む道を選び、レベッカは、後戻りする事のない修羅の道を選んだ。
あの出来事は、ニースの心に深く刻み込まれている。
レベッカの優しさに応えられなかった自分を、今でも悔いている。
だからこそ……

「だ、だいじょ…ぶだよ…。
 あた、し…いつも元気なん、だから…」

無理矢理口を笑みの形にして、レベッカに笑いかける。

「だから……だから……。
 レベッカさんも……元気…だしてよ…。
 それでさ…。今度は…ホントに…友達になろう?」

あの時言えなかった言葉。
ただ無邪気に望んでいた、あの時の願い。
ずっとずっと、心に秘めていた遅すぎる思いを、ニースはやっとの思いで口にした。

レベッカはその言葉には答えず、自分の言葉を紡いでいく。
…残りの生命を、ここで燃やそうとするかのように。
215ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/28(土) 15:32:04 ID:???
「願い……道…」

呆然とその言葉を、脳裏で繰り返すニース。
ニースがその意味を聞こうとレベッカの顔を見た時、そこにアルバートの顔が重なって見えた。
そしてその瞬間、ニースは頭の中の霧が一気に晴れていくのを感じた。

(レベッカさんは……もしかしたら、未来のアルバートさんかもしれないんだ…)

青年の言葉が、レベッカの言葉と共にニースに染み渡っていく。

確かにニースは、アルバートと共にある事を願っている。
しかし、それだけでは駄目なのだ。
プログラムで生き残れるのはたった1人。
もしもアルバートと共にあれたとしても、生き残っていけば、いつかはアルバートとニースのどちらかを
選ばなければならない時がくる。
そしてもしかしたら、アルバートも同じように看取らなければならないかもしれない。
その時、果たして正気でいられるのか、ニースは想像もできなかった。

「やっと、レベッカさんの言ってた事…分かった…」

そうならない為に、どうすればいいのか?
アルバートと、ずっと歩んでいく為の道はあるのか?
盗聴されているかもしれないから、口に出しては言えない。
しかし…1つの答えが、導き出されつつあった。

…不意に、涙が、溢れた。
頬を伝う涙は雫となり、レベッカの頬に当たる。
感情の波が、そして悔恨が、涙を耐える事を許さなかった。

「…ごめんさない…」

ニースは、レベッカの優しさに気づく事ができなかった。

「ごめん、さない…」

ニースは、レベッカの仲間を殺してしまった。

「…ごめんなさい……ごめん…な…い」

ニースは、レベッカの言葉の意図を汲み取る事ができなかった。

優しさに気づいたからといって。
青年を殺さなかったからといって。
そして…意図が分かったからといって、この運命を避ける事ができたとは限らない。
しかし、新たな何らかの可能性を残す事はできたはずだった。

自分で摘み取ってしまった数々の可能性。
ニースは、今初めて、自分の愚かさを知った。
216ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/01/28(土) 15:33:02 ID:???
【行動:涙、涙(−1)】
【残り行動値:3】
【位置:Y-6】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:必死に堪える悲しみ】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:60%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:生きる為に、レベッカさん…!】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
217管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/29(日) 00:00:07 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『W-01』  『X-01』  『Z-03』  『Z-05』
 『Z-06』  『Z-07』  『Z-08』  『Z-09』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 雨だ。
 もう少し降り続くみたいだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
218管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/29(日) 00:01:04 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 9名+一匹 死者 17名
219管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/29(日) 00:02:34 ID:???
>216時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎××◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△×
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△×  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎10×  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△×  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△×  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎×  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎△△  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎△◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
10と14は同一地点【Y-06】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
220レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/29(日) 16:51:00 ID:???
冷たい滴が頬を打った。
その冷たさを、何故か暖かいと感じる自分がいた。

「泣くなって……言った、だろ」

辛うじて動く唇が、どうにかそんな言葉を紡いだ。
困ったような顔で見上げるレベッカの目線の先には、必死に嗚咽の声を堪える少女がいる。
怒ったり、泣いたり。
忙しい女の子だ。

「ホント……困った奴だよ、キミは……」

謝罪の言葉を繰り返す少女は、小さな肩を何度も震わせていた。
脆くて砕けてしまいそうな肩。
もしも体が動いたなら、そっと抱き締めてやれるのに。
死にゆく己の身をそんな風に悔いられる事が、レベッカにはちょっとした驚きだった。

遠く、定期放送の声が聞こえてきた。
次の放送ではきっと自分の名前が呼ばれるのだろう。
その時、ニース・エルネージュはまた泣くのだろうか――やれやれ、とレベッカは心の内で苦笑していた。
221レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/29(日) 16:56:28 ID:???
「最後にさ……二つだけ、頼みごと、できるかな」

ニースの返事も待たず、レベッカは頼みごとの内容を一方的に捲し立てた。
一つはテオドールから頼まれたこと。
思い出せる限りを一言一句、そのまま口にする。
二つ目はレベッカ自身の願いだ。

「リボン……キミが、持っていって。
 血だとか泥だとかで汚したく、ないから……それに、ホラ」

キミの髪に真っ赤なリボンは、笑顔のキミにきっと良く似合うよ、と微笑んで。
そのまま、彼女はゆっくり瞼を閉じた。
少女の膝を枕に、すっと眠りにつくように――

「幸せになりなよ、ニース」
222レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2006/01/29(日) 16:59:44 ID:???
*  *  *  *  *

最後にレベッカが口を開いてから、数分の時間が経っていた。
白金の髪が雨粒に濡れ、透き通った白い肌に張り付いている。

少女は動かない。
まるで、眠ってしまったかのように目を閉じたまま、ずっと。
穏やかな笑みを湛えながら、静かに、静かに――

腕の中からオルゴールが滑り落ちた。
流れ出す旋律、幾度と無く戦場に響いた音色の名前はG線上のアリアだ。
子守唄のような緩やかなメロディーが、雨音の中に溶け込んでいく。

オルゴールは鳴り続ける。
開いた蓋の裏の写真の中で、一人の女の子がぎこちなく微笑んでいた。
青年将校の隣に立つ彼女は、髪の短かった頃の姿で、やや緊張した面持ちで真っ直ぐ前を見て。

その真っ直ぐな瞳だけは、昔も今もずっと変わっていなかった。


オルゴールの音色が、止まった。
染み渡るような余韻を雨音の中に残して――

【脱落】
【死因:失血死】
223管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/31(火) 00:00:56 ID:???
>222時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△◎
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎14◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○○  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━07□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎○  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□△  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎△  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎□  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□□  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△△  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○〇
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○○
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
224管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/01/31(火) 00:10:24 ID:???
連絡事項

生徒番号07番 ジンペイ=カザマキさん

1/16に最終書き込み後、一切連絡がありません。
至急連絡を下さい。
尚、この書き込みから一週間以内に連絡等無い場合には放棄扱いとなります。
以後、如何なる理由であったとしても復帰はできませんのでご了承ください。
225ジンペイ=カザマキ ◆6fCY9104KQ :2006/02/04(土) 14:47:42 ID:???
なんだかんだで、随分と世話になった民家。
元居た住人が帰ってくるかは解らないが、軽く清掃を。最低限の礼のつもりだ。

それも終わり、ついに出発の準備が整った。
降雨を肩で切るように自機の元へと歩き、久しぶりに発進の手順を踏む。
機体の整備が幸をきたしたか、エンジンの炊き上がりはすこぶる良好。
システム周りも、行動に支障をきたす重大なものは無い。
ペナルティは破損した後方右尾翼だが、現状では腕でカバーするしかない。

ブレーキを解き、スロットルレバーに手を添える。
空模様は、我々を拒むかのような、ずっしりとした雨天。
とても迎えられたものではないな。と、雲に向かって愚痴を吐く。
もはや、此処を離れれば、帰る場所も無く、待っている仲間も居ない。
……いや、元からそんな場所など、何処にも無かったのかもしれない。
そう、この世界にも、元居た時代にすらも……。

そして、鉄の鮫は空へと飛び立つ。
目的は……正直、見出しに困っているのだが……。
そうだ、リトラは無事なのだろうか?
あれからの脱落者達の中には、彼女の名は無かったが、それと対峙していたジェンセンもこれに同じ。
双方引いたとあらば、片方は基地に残っていてもおかしくは無い。
リトラが残っていれば、まあ、良しとしよう。……なにが良いのかは解らないが……。
だが、残っているのがジェンセンだった場合は、どうなるか解らない。
ロイドの死亡を皮切りにした混乱は、情報が少なすぎた為、今差ながら理解に及ばない。
だが、ヤツがリトラを狙ったのは確かで、俺はハイザックの頭部を吹っ飛ばした。
ジェンセンは完全な敵対と見て、間違いないだろう。

西へ向かうセイバーフィッシュは、G-13エリアへ差し掛かった。

【行動 : 後処理-1 発進前点検-1 発進-1 移動-1 残2 】
【位置/場所 : I-13→G-13/飛行 】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:右垂直尾翼破損、レーダー精度半減、 速度低下】
【人物状況 : 右腕、右大腿部に中度の裂傷(処置済み)
          右腕の不自由  服装/連邦軍夏服(規定外な略装)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残10%) 60mm機関砲×1(残弾無し)
       両用ロケット弾×1 フレアー装置×2 】
【所持品: 首輪 水2L入りペットボトル×2 デジカメ アルバム 
       レーション×3食分(-1)  拳銃(弾倉×2) サブマシンガン×1(弾倉×2) 】
【方針 : 基地へ 】
226ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/04(土) 21:35:24 ID:???
レベッカが何かを言っている。
それをニースは、半分ほどしか聞いていなかった。
…いや、聞きたくなかったのかもしれない。
確実に迫ってくる、永遠の別れの時。
ニースは、それが来るのを拒むかのように、いやいやをするだけだった。

だが、過ぎていく時間は、ニースの無意味な拒否を許しはしない。

「最後にさ…」

その言葉に、ニースはびくりと肩を震わせる。
最後……遂にやってきた、別れの時。

「や、だ…。やだ…レベ…カさん…」

尚も別れを拒むように首を振るニースに構わず、レベッカは話し始めた。
それはまさしく、レベッカの生命の、最後の灯火。

ニースもそれに気づいた…いや、とっくに気づいてはいた。
ただ、理性が、感情が、それを認めようとしなかっただけ。
しかしその時に、その現実に直面した今、ニースはレベッカの最後の言葉を聞き逃す事はできない。
テオドールの願い。
レベッカの願いを、1つ1つ頷きながら聞く。
その透き通るような声を決して忘れまいと、その深い色の瞳を刻み込もうと、その流れるような煌めく髪を
焼きつけようと、五感を全てレベッカに向けていた。

手渡された赤いリボンと、幸せになれという言葉。

「…うん。頑張ってみる…」

鼻を啜りながら、それでも何とかレベッカに微笑んでみせる。
…レベッカの返事は…返ってこなかった。
227ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/04(土) 21:38:15 ID:???
安らかだった。
事情を知らない人間には、レベッカは眠ってるようにしか見えないだろう。
でも…レベッカはもう瞳を開く事はない。
微笑む事もなければ、泣く事も、怒る事もない。
あの神業のような、操縦もする事はない。
レベッカ=テスタロッサの時間は、ニースの膝の上でその動きを止めたのだ。

「…レベッカ…さ、ん…。
 レベ……さ……うっ…ぐ…え…えっ………ひっぐ…」

声を上げずに、ニースは泣いた。
レベッカは、最後の直前までニースの心配をしていた。
彼女にこれ以上心配をかけられないという思いが、ニースの感情の爆発を何とか抑えていた。

ごとりと、何かが落ちる音。
2人を包むように鳴り始めるメロディー。
ニースは、そのメロディーの題名を知らない。
雨の中に染み渡りそうなそのメロディーは、静かに、そして優しく鳴り続く。
その音を吸った雨を浴びながら、ニースはレベッカを抱きしめ続けた。
レベッカの身体から温もりが消えるまで、ずっと。

ニースが再び顔を上げたのは、オルゴールの音が消えて暫くしてからだった。
その表情に笑顔はない。
しかし、涙があるわけでもなかった。

落ちていたオルゴールを拾うと、蓋の裏にある1枚の写真が目に入る。
そこには、ニースの知らないレベッカがいた。
おそらく、自分の人生を真直ぐに見つめる事ができた頃の彼女。
その面影がニースに似ているように見えたのは、その短い髪型のせいだろうか?

「…これは、レベッカさんが持ってなきゃだめだよね…」

ニースはオルゴールをレベッカの腕に抱かせると、ゲルググに乗り込んだ。
傷ついてはいるが、まだゲルググは動く。
多少関節を軋ませながら、ゲルググはレベッカに近づき残った右手にそっと持ち、ベルガ・ギロスの
コクピットに、苦労して座らせた。
そしてビームライフルを構えると、スコープの中心に捉える。

…ニースは、どこかで聞いた事があった。
不死鳥は死期を悟ると自らを燃やし、その炎の中から蘇るのだと。
レベッカも駆っていた黒き天使と共に、いつか…という思いもある。
現実から目を背けるような思いだが、そう思う事で、ニースは少しでも精神を平行に保とうとしているの
かもしれなかった。

「もしもまた会えたら…今度こそ友達になろう…?」

そして、雨降る山道に、一際大きな炎が上がった。
228ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/04(土) 21:40:03 ID:???
【行動:レベッカを抱き締める(−1)ゲルググに乗る(−1)レベッカを乗せる(−1)ベルガ・ギロスを
    撃つ(−1)】
【残り行動値:0】
【位置:Y-6】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:10番に接続】
【人物状況:悲しみを堪えて】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:50%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック】
【行動方針:生きる為に】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
229管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/05(日) 00:01:11 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 生徒番号10番 レベッカ=テスタロッサさん
 余生があんまり残ってない彼女の
 生き残るという願望と執念には先生達も期待してたんだけどな。
 うん。でも駄目でした。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『Z-10』 『Z-13』 『Z-15』 『Z-16』
 『Z-17』 『Z-18』 『Z-20』 『Z-22』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 雨だ。
 でも半日後には晴れ上がるみたいだからもうちょっとの辛抱だぞ。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
230管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/05(日) 00:04:03 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 死亡 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 8名+一匹 死者 18名
231管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/05(日) 00:05:35 ID:???
>228時点

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 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎14◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○×  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆07━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎×  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□×  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎×  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎×  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□×  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△×  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○×
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
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 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎○
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■■彡◎◎○〇○○◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
232リトラ・クローム(代理):2006/02/05(日) 20:23:16 ID:???
 痛かったの?
 私の言葉は聞こえない。
 つらかったの?
 私の問いに答えはない。

 そこにあるのは沈黙で、だから私はそうしようとおもった。

 たったそれだけのことなのだ。

 ジェンセン・スティールが同意の言葉を発した。
 私は頷くと、そのまま男を導くように、先頭に立って
歩き出す。
 【行動 : 移動・通路(-1)、残り3p】
【位置/場所 : D-13/基地・施設内 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/背部放熱フィン全損、左腕及び右脚喪失、頭部はギプスによって固定
        武装へのエネルギー供給ライン損傷、通信機故障 コックピットハッチ解放 】
【生徒状況 : 全身打撲、左眼失明、顔に裂傷、頭と左目周辺に巻かれた包帯 】
【通信状況 : ――― 】
【武装 : なし 】
【所持品: 携行品:首輪 ケブラーベスト グルカナイフ 軍用拳銃(弾17)&マガジン×1
      ディパック 水2L入りペットボトル×2 煙草数箱  応急処置が可能な薬品類&包帯類 缶詰等の保存食
      大型軍用拳銃(弾9) 歩兵用ヘルメット 換えの衣服 『黒のワンピース・ドレス』
      クマの『ハロ』(ディパックより頭が出ている)  】
【方針 : 私は私として、生き延びる 】
233ジェンセン・スティール ◆evuyt29krA :2006/02/05(日) 20:26:55 ID:???
 積み上げられてゆくのは無数の屍。 
 増えるほどに覚える空しさに、けれど他になすべきを知らず。
 呪いに壊れた魂は、己にもわからぬ終着点を目指し、ただ、さまよう。

 ただリトラに続いていく。
 先に何があるのかを何とはなしに悟りながら。
 
 【行動】リトラに続く(−1p)    
    残り3P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】


234管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/07(火) 00:00:27 ID:???
>233時点

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 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎14◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡□△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆07━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
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 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
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06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
235ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/08(水) 20:12:55 ID:???
コクピットの中で膝を抱え、身体を震わせるニース。
ついさっき、新しい放送が入った。
…当然のように、脱落者の中にレベッカの名前があった。
改めて、彼女が死んだ事を思い知らされる。

だが、ニースが身体を震わせていた理由は、悲しいからというだけではなかった。
もう1つの理由は、怒り。
放送によって知った、レベッカの生命の期限。
その真実は、ニースが見たレベッカの燃え上がるような命の輝きを、十分に納得させるものだった。
確実に迫る己の死。
それを知りながらなお、レベッカは死ぬ直前まで、生きる為に抗い続けた。
ニースには、その渾身の生が唯々眩かった。

だが、先生を名乗る男は、その渾身の生を汚した。
先生は…いや組織は、レベッカの生きようとする気持ちすら、プログラムに利用した。

(何が……何が期待した、よ。
 何が駄目でしたよ!レベッカさんの命を…利用するだけ利用しといて…!)

本当ならば、レベッカはもっと安らかな時間を過ごせたかもしれない。
こんなところに来なければ、あの写真の男性と、もっと静かに過ごせたかもしれない。
そう思うと、ニースは大声で先生を罵倒したくなるのだった。

しかしそんな事はできなかった。
アルバートが、以前教えてくれた事。
首輪に盗聴器が付いていて、会話が聞かれている可能性がある事。
それを考えると、ニースは我慢をするしかなかった。

(…見てなさいよ。
 そのうち、目にもの見せてやるんだから!)

ぎりりと奥歯を噛み締めると、ニースはゲルググを再び発進させた。
アルバートのいる町を目指して。

【行動:コクピットで震える(−1)X-8に移動(−3)】
【残り行動値:0】
【位置:X-8】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:】
【人物状況:悲しみを堪えて、怒りを秘めて】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:50%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック、レベッカのリボン】
【行動方針:生きる為に】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
236管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/12(日) 00:00:41 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『R-26』 『S-26』 『V-26』 『W-26』
 『X-26』 『Y-26』 『Z-24』 『Z-25』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
237管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/12(日) 00:01:28 ID:???
 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 死亡 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 8名+一匹 死者 18名
238管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/12(日) 00:02:15 ID:???
>235時点

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 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
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 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡14△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆07━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
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06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
239管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/12(日) 00:03:17 ID:???
連絡事項

生徒番号17番 アルマ=フローライトさん
至急管制室までご連絡ください。
尚、2/18の定期放送までに連絡無き場合には放棄扱いとさせていただきます。
その場合には、いかなる事情で書き込みが出来なかったとしても
同キャラでの復帰は一切出来ません。
ご了承下さい。
240ジンペイ=カザマキ ◆6fCY9104KQ :2006/02/12(日) 23:07:47 ID:???
基地を目指す途中、新たな脱落者が告げられた。
10番、レベッカ=テスタロッサ。
合った事は無い為か、T=13の時のような感傷は芽生えず。
生存者は八人になったか。と、そんな事しか思えなかった。
そうして、セイバーフィッシュは基地へと到達した。

静かだった。
敷地内で起こっていた火災は収まって久しく感じ、
レーダーの不調もあり、レーダーはホワイトアークの艦影を感知するだけであった。
……空からでは、それ以外の機影も見えない。
このまま降りても良いかと思えたが、艦内に人が居る可能性を考えた。

「ホワイトアーク、こちらセイバーフィッシュ。
 ……艦内に誰か居るのならば、応答されたい。繰り返す……」

同じ旨をもう一度繰り返し、返信を待った。

【行動 : 移動-2 ホワイトアークへ通信-1 残1 】
【位置/場所 : G-13→D-13/基地上空 】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:右垂直尾翼破損、レーダー精度半減、 速度低下】
【人物状況 : 右腕、右大腿部に中度の裂傷(処置済み)
          右腕の不自由  服装/連邦軍夏服(規定外な略装)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残10%) 60mm機関砲×1(残弾無し)
       両用ロケット弾×1 フレアー装置×2 】
【所持品: 首輪 水2L入りペットボトル×2 デジカメ アルバム 
       レーション×3食分  拳銃(弾倉×2) サブマシンガン×1(弾倉×2) 】
【方針 : 基地の確認 】
241管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/14(火) 00:00:24 ID:???
>240時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
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 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡14△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆07━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎◎
 26△◎△△◎△□◎■■■■■◎■■■◎◎◎◎◎◎◎◎◎

06と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
242ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/16(木) 20:44:28 ID:???
誰もいない草原を走るゲルググ。
頭部も左腕も失い、胸部はビームサーベルによって抉られている。
それでも走り続けられるのは、ニースの思いゆえか、それともニースの闘志がゲルググに乗り移ったからか。

相変わらず、サブカメラの映りは不鮮明だ。
それでも、障害物が少なくなった事くらいは判別できる。
ニースは衝突の危険が少ない事を確かめると、片手を操縦桿から離して、ポケットに入れた。
…そしてポケットから出した時、その手には赤いリボンが乗っていた。
改めて言うまでもなく、それはレベッカから譲られた物だ。

きっと似合うと、レベッカは言った。
その言葉を思い出しながら、手の平に乗ったリボンを見る。

「…ホントに…似合う、かな」

ポツリと呟く。
ニースの中で、レベッカはアルバートと同じくらい、かけがえのない存在になっていた。
その人が死ぬ間際に譲ってくれたリボン。
殆ど重みを感じないはずのそれが、ニースの心に重圧を与えている。

レベッカが託したものは、リボンという現実にあるものだけではない。
そこにはあの青年の、そしてレベッカ自身の心も込められている。
自分は、それに応えうるだけのものをもっているのか?
その疑問が、ニースにリボンを付けるのを躊躇わせていた。

時は刻々と流れていく。
マップを見るまでもなく、余裕などあるわけもなく。
ともすると萎えそうな気持ちを保ちながら、ニースはゲルググを走らせる。

【行動:リボンを見つめる(−1)W-10に移動(−3)】
【残り行動値:0】
【位置:W-10】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:】
【人物状況:そこはかとない不安】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:50%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック、レベッカのリボン】
【行動方針:生きる為に】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
243管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/19(日) 00:01:31 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『I-26』 『J-26』 『K-26』 『L-26』
 『M-26』 『O-26』 『P-26』 『Q-26』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
244管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/19(日) 00:02:21 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 死亡 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 8名+一匹 死者 18名
245管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/19(日) 00:03:12 ID:???
>242時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
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 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△◎
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡△△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□14◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎◎
 26△◎△△◎△□◎×××××◎×××◎◎◎◎◎◎◎◎◎

06と07と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
246管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/19(日) 00:04:05 ID:???
連絡事項

生徒番号17番 アルマ=フローライトさん
>239にて指定した期日が過ぎましたが連絡がありませんでした。
残念ですが放棄とさせていただきます。
尚、いかなる事情で書き込みが出来なかったとしても
以後同キャラでの復帰はできませんのでご了承下さい。
247通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 23:03:59 ID:???
再開
248管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/21(火) 00:00:10 ID:???
>242時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
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 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
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 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□14◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23∴∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24∴◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
 25∴∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎◎
 26△◎△△◎△□◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

06と07と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
249ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/21(火) 19:34:02 ID:???
広い草原から高速道路に入る。
そして暫くすると、まっすぐ走っていたはずのゲルググが、少しずつ蛇行しはじめた。

ゲルググの調子は、さっきまでとは殆ど変わりない。
変化が見えたのは、ニース自身の方だった。
両の瞼が、ゆっくりと閉じようとして、慌てたようにまた開く。
襲いくるものを振り払うように、頭をぶんぶんと振る。
また少しすると、瞼が閉じ始める…。

言うまでもなく、極限の緊張から開放されたニースは、これまでの疲れが一気に噴出していた。
ここが開けた場所だから良かったものの、さっきの山道だったら、限りなく危険な操縦だ。
それに、もし別の敵意を持つ生徒が近くにいたら、それこそいい獲物だろう。
ニースがいくらその才能を開花させつつあるとはいえ、体力は少女のそれでしかない。
どんなに素晴らしい能力を持っていても、人間という器を超越する事はできないのだった。

「も…だめかも」

ぽつりと呟いたニースは、橋を渡り終えたところで、ゲルググを橋の下へと移動させた。
そして、巨大な橋げたにその機体を寄りかからせる。

「アルバートさん…。少しだけ…少しだけだから…」

ニースの口から静かな寝息が立つまで、さほどの時間を必要としなかった。

【行動:ボーナスを使ってY-11に移動(−2)橋の下に下りる(−1)睡眠(−1)】
【残り行動値:0】
【位置:Y-11】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:】
【人物状況:そこはかとない不安】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:50%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック、レベッカのリボン】
【行動方針:早く町に行きたいけど…】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
250管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/26(日) 00:00:09 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『A-23』 『A-24』 『A-25』 『A-26』
 『C-26』 『D-26』 『F-26』 『G-26』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
251管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/26(日) 00:01:01 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 死亡 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 8名+一匹 死者 18名
252管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/26(日) 00:01:52 ID:???
>249時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△◎
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡△△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━14━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━┓□◎彡□△□┏┛□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23×∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24×◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
 25×∴∴△△△△□■■◎■◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎◎
 26×◎××◎××◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

06と07と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
253ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2006/02/26(日) 18:55:48 ID:???
『…こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡……』

「…う…んあ…?」

何時間くらい寝ていたのだろうか?
ニースは、いつもの定期放送で眼を覚ました。
はっきりしてくる意識が、たんたんと話す先生の声を認識すると、ニースはがばっと上体を起こして
通信機から聞こえてくる声に耳を傾けた。
足元で丸まっていたハリーが、何事かとニースを見ながら起き上がって、体をぶるぶると震わせる。

放送が終了すると、ニースは安心したように溜息をつき、シートに身体をあずけた。
現在、ニースがプログラムの現状を知るには、この放送は不可欠だ。
少なくとも、脱落者の有無くらいは知る事ができる。
あの先生の声をじっくり聞くのは嫌だったが、こればかりは仕方がなかった。

「良かった。誰も脱落してない」

ニースは呟くと、姿勢を正して操縦桿を握った。
誰も脱落していないという事は、敵となる生徒も生きているという印なのだが、ニースにとってはまず、
アルバートが無事である事が先決なのだ。
次々と侵入禁止地点が増え、移動すら難しくなってきた現在、信頼できる人の無事は、そういった不安を
少しでも和らげてくれるものだった。

静寂の中、オブジェのように佇んでいたゲルググが、その機体を稼動させる。
1年戦争時、とある勇猛な将校が使用していたものと同じ色をしたゲルググは、いまだその鼓動を継続し、
力強く大地を踏みしめていた。
土手を登り高速道路に戻り、再び町を目指す。

もしかしたら、もう希望はないかもしれない。
この先にあるのは、絶望だけなのかもしれない。
しかしそうであっても、ニースはアルバートの元に戻る。

【行動:高速道路に戻る(−1)ボーナスを使ってQ-13に移動(−3)】
【残り行動値:0】
【位置:Q-13】
【機体状況:左肩装甲破壊、左足カバーとスラスター一部破壊、機体に擦り傷、左腕消失、頭部消失
      胸部装甲破損】
【通信状況:】
【人物状況:そこはかとない不安】
【武装:狙撃用大型ビームライフル(EN残量:50%)、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2と1/4本 コッペパン2個、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ、保存食
6日分、Tシャツとショーツ×3、Gパン、ティッシュ、消臭剤、ロングコート、医療品、ア
     ルバートの制服とシャツ、コピー紙、マジック、レベッカのリボン】
【行動方針:町へと向かう】
【同盟:アルバートさん】
【ペット:ハスキー犬のハリー】
254管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/02/28(火) 00:00:29 ID:???
>253時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△◎
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡△△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10○◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12彡◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━┓□◎彡□△□┏14□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14□□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16○〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17○〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18○〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20∴◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21━▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23◎∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24◎◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
 25◎∴∴△△△△□■■◎○◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎◎
 26◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

06と07と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
255ジェンセン・スティール ◆evuyt29krA :2006/03/04(土) 21:54:22 ID:???
 細い通路を進む。
 薄暗い通路の奥、光が見える。
 光の向こう側、広がる巨大な空間へと、道は続いていた。
 俺は光の中へ脚を踏み入れる。
 逆光が、暗闇に慣れた目を焼いた。
 出口、だ。
 全てが一様に俯瞰できる高台に、俺は出た。
 空は、黒い屋根に覆われている。そこに規則正しく並んだ
無数の、星と呼ぶには明るすぎる何か。
 安普請の星空の正体は、開閉式の巨大ハッチ。
 航空・航宙型艦艇が停泊するための、港湾施設だ
 無数のクレーン。積み上げられたコンテナ。
 いくつも並ぶ空のドック。
 そこに、一隻。
 巨大な船が、そこに在った。
 促すように、リトラが俺を見つめる。
 俺はゆっくりと、タラップを降りてゆく。
256ジェンセン・スティール ◆evuyt29krA :2006/03/04(土) 21:55:40 ID:???
 
 何かの気配を感じさせるのは、背後を歩む女の吐息と、
訓練を受けたことを物語る規則正しい足音だけ。
 まるで、この世界に俺と彼女以外の、すべての存在が
死に絶えてしまったかのような錯覚を、かすかに覚える。
 もしもそうだとしたら、俺は。
 俺という存在の、存在意義は、彼女一人を殺せば終わる
ことになるのか。
 無論、そんなものはただの錯覚に過ぎないということは、
よく承知している。
 まだ、殺すべき存在は数多い。
 俺という闘争存在が、存在意義の命ずるままに殺し、
狩り、滅ぼし続けるべきターゲットは。
 この世に、あと幾億も存在しているのだから。

 ただの一抹の狂気に過ぎない俺が、なぜこのようなことを。

 この基地の、滅び果てた死都たる在りようが、それを
もたらしたとでもいうのか。

 かつてこの基地に在った者たちはいずこから来て、いずこへ
去ったのか。
 
 俺は、彼女は。

 死んでいったあの男たちは、いったい何時の如何なる時代より
訪れて、何処の冥府へと去っていったのか。

 知ることは叶うまい。
 ただ、殺し続けるために存在するこの俺には。
 それをなすのは、俺ではない誰かの仕事だ。
 誰一人いない通路。繋がれた飼い犬のように、主の帰りを待ち
続けるエレカの群れを一瞥し、歩いていく。

 【行動】基地内移動(−1p)    
    残り3P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】
 歩み行く一人の男の背。
 拳銃を片手で構えながら決意する。
 ジェンセン・スティールは死ななければならない。

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 私には、正直なところ理解ができなかった。
 このゲームにおいて生き残るための唯一の手段は、
自分以外の他者の殲滅にこそある。
 そしてジェンセン・スティールは、このゲームに
おいて存在する唯一無二の教条を、誰よりも忠実に
守ろうとしている。
 私にはそのように感じられてならなかった。
 しかしこの男は私を生かした。
 何故なのだろう。
 情ゆえか。
 それともやはり私には理解できない狂気が故か。
 誰よりも戦に狂っていると宣言したこの男は、やはり
私には理解しえぬ存在なのか。
 あるいは、私はいわば彼にとって「はやにえ」の
ようにとっておかれた最後の馳走に過ぎないのか。
 迷うまま。
 私は、この基地に在るはずの。
 彼という存在に蹂躙された一人の男の姿を求めていた。

 ロイド・エンデバーはそこで死んでいた。
 ねじくれ破壊されつくした肉片の塊。
 それがロイドであると知覚できたのは、ただ頭部が
無事だったからに過ぎない。
 ほかの全ての部分は、まるで野獣の餌食となった
かのように蹂躙され、破壊され、砕きつくされていた。
 感情のうせた目で、もはや「それ」としか表現しよう
のない物体と化してしまった彼を見つめながら。
 死そのものと化してしまったかれを見つめながら。
 私は思考することもできないままに、全身の痛みを
感じていた。
 打ち据えられた総身に走る鈍い痛み。
 茫漠として鈍った感覚の中、それが私に、私の肉体が
未だに生きた存在であることを知らせてくれる。

 ロイド・エンデバー。
 彼はもう死んでしまった。
 こんなゲームに参加しなければ、もっと異なる運命を、
彼にふさわしい、あるいはふさわしからぬ人生を、彼なりの
信念を持って歩みぬいたであろう少年は、こうしておよそ
人間として迎えるべからざる最後を迎え、永遠に沈黙している。

 彼について、私は何も知らぬにも等しい。
 けれど。彼と、ほんのわずかな時間でも、共に在ったのは、
確かなことで。
 だから、同情したというわけでもない。

 ただ。
 私がここで死んでしまったなら。
 こうして死んでいった彼の最後を語りうる人間は、ひょっと
したら誰もいなくなってしまうかもしれない。 
 そして……今残った人間たちのことも、また。
 ……もう全身はぼろぼろで、内臓も筋肉も骨も、残らず悲鳴を
あげている。動いているのは不思議なほど。
 なのに、体は動いている。魂は、心は、未だ動作しているのだ。
 もう、勝ち目はないに等しいゲーム。
 なのに、私の中に生まれた何かが、自分の運命をあきらめさせ
ようとしないのだ。
 万が一でも在るのならば、その可能性を千分にも百分にも変じて、
生き延びてみせる。

 勝てないならば、ほかの手段で。あの底知れぬ「先生」とやらを
出し抜いてでも。
 
 ゲームはまだ終わっていなくて、この私はまだ生きているのだ。
  
 では、あの男は。あの男はどうなのだ。
 あの男は。ジェンセン・スティールはどうするべきなのだ?

 利用できるのか。あの獣を。あの抜け目のない怪物を。
 未だに底の知れぬ、狂気として機能する闘争存在を。
 あの男はいずれ私を殺すだろう。私以外の誰かをも殺すだろう。
 こうして拳銃を、彼の背中に、必殺を見込める後頭部に照準
したのはそれゆえなのだ。
 この男が何者であるにせよ、この男を必死せしめなければ
リトラ・クロームはいずれ殺害されるだろう。
 それは、論理ではなく、借り物に過ぎない「感覚」が、私の
魂に教えたことだ。
 この男はすでに死んでいる。
 死人は生者と共存できない。
 この男は、ただ己の内にある死を外へと拡大していくだけだ。

 わずかな休息が、私の肉体に、戦いに足るだけのエネルギーを
回復せしめていた。
 手には拳銃。
 心には決意。
 私が私であった時代。 
 私の本来、本質へと立ち返るために。
 
 私は。
 今一度、リトラ・クロームとして引き金を引き絞った。
 
 【行動 :基地内移動(-1)、射撃;対象ジェンセン(−1p)残り2p】
【位置/場所 : D-13/基地・施設内 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/背部放熱フィン全損、左腕及び右脚喪失、頭部はギプスによって固定
        武装へのエネルギー供給ライン損傷、通信機故障 コックピットハッチ解放 】
【生徒状況 : 全身打撲、左眼失明、顔に裂傷、頭と左目周辺に巻かれた包帯 】
【通信状況 : ――― 】
【武装 : なし 】
【所持品: 携行品:首輪 ケブラーベスト グルカナイフ 軍用拳銃(弾17)&マガジン×1
      ディパック 水2L入りペットボトル×2 煙草数箱  応急処置が可能な薬品類&包帯類 缶詰等の保存食
      大型軍用拳銃(弾9) 歩兵用ヘルメット 換えの衣服 『黒のワンピース・ドレス』
      クマの『ハロ』(ディパックより頭が出ている)  】
【方針 : 私は私として、生き延びる 】
259ジェンセン・スティール ◆evuyt29krA :2006/03/04(土) 22:25:29 ID:???
 俺の足音と、彼女の足音。
 聞こえるのはそれだけで、お互いに何も語ることもなく、ただ、
歩いていく。
 不意の、違和。
 衣摺れが、聞こえた。
 俺は、
 答えた。

「……正気か?」

 ああ。
 ああ。

 俺は、かまわない。
 かまいはしない。

 それが俺の存在意義なのだから。

 それこそが俺の闘争意義なのだから。
 
 だが。だが、そう。だが、なのだ。だからこそ。

「その愚かしさは致命の傷となりうると気づかないのか。
 いやすでにして貴様の総身は侵されている。
 しかしなぜあと数刻、数日を待たない?」

 鋼たる俺が聞き誤るものか。
 衣とくろがねの擦れ合う音を。彼女は無言のまま気配すらなく
きっと拳銃を構えている。
 世界は完全なる静謐に満たされた。
 俺も彼女も微動だにしていない。そしてできない。
  
 振り返る一瞬すらもはや危うい。
 背後にいる存在はもはや、彼女であって彼女ではない。
 決断の気配に、俺は笑う。

 リトラ・クローム。

 身に傷と痛みが満ち満ちているだろうに。
 なぜ、今。
 なぜ。

260ジェンセン・スティール ◆evuyt29krA :2006/03/04(土) 22:26:23 ID:???
 気配が動く。空気が揺らめく。
 言葉はなくともそれが答え。
 数値は入力され、数式たる俺は必然として回答を行動として
出力する。
 総身の肉に力と熱。
 躍動する感覚が思考より先に闘争を開始する。
 跳躍。
 銃声。
 ああ最早惑うものか。愚かしさなど笑うものか。
 闘争するというのならば、このジェンセンは惑わない。
 リトラ・クロームを必殺し、そしてさらにその次を。その次の
次を。
 世界が静謐に満ちるまで。闘争対象が消滅するまで。 
 俺という殺人鬼は、機能のままに在るだけなのだ。

 【行動】回避(−1p)    
    残り3P
【位置;>D=13基地】    
【機体状況:ハイザック・頭部全損、左腕部全損
      下半身とドダイを溶接】
【パイロット状況:人格転換『俺』
         頭部裂傷(応急手当て完了)】
【武装:120ミリライフル(弾数6)ドダイYS対地ミサイル(全弾装填済み)】
【所持品:拳銃、予備弾倉×2
     ディパック(食料セット2日分 ペットボトル(水入り)×14
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット25回分】

261管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/05(日) 00:00:18 ID:???
『みんな。こんばんわ。
 定期放送の時間だ。

 まず。脱落者の連絡。
 無し。

 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。

 『A-10』 『A-12』 『A-14』 『A-16』
 『A-17』 『A-18』 『A-20』 『A-21』

 気をつけろよ?

 あと天気予想。
 曇りだな。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生達は見守ってるからな。』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】
262管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/05(日) 00:01:13 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体

 死亡 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 死亡 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 死亡 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 死亡 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 死亡 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンペイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 死亡 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 死亡 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 死亡 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 死亡 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 死亡 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック(+マラサイ◎)
 死亡 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S(+νガンダム◎)
 死亡 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 死亡 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 死亡 クルル=ヴァンデーン                 (11) 女性  メタス
 21番 ジェンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック
 死亡 ブレイム=オリディス                  (36) 男性  νガンダム(+V2AB◎)
 死亡 ジョセフ=ロバーツ                   (15) 男性  ハンブラビ
 死亡 アリウス=エルツベルグ                (33) 男性  ホビーハイザック
 死亡 T=ドライツェン                     (25) 男性  クロスボーンガンダム三号機
 26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒ              (21) 男性  カズアル

 生存者 8名+一匹 死者 18名
263管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/05(日) 00:02:02 ID:???
>260時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△◎
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡△△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10×◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12×◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━┓□◎彡□△□┏14□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14×□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16×〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17×〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18×〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20×◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21×▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23◎∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24◎◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
 25◎∴∴△△△△□■■◎○◎■■◎■彡彡■■◎○〇◎◎
 26◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

06と07と21は同一地点【D-13】
11と17は同一地点【O-14】
15と26は同一地点【N-14】

コンテナAの位置
『F-13』 『L-18』
上記の全2箇所
コンテナBの位置
『D-18』 『M-02』 『M-09』 『T-20』
上記の全4箇所
(コンテナBは生徒の地図上では表記無し)
コンテナの中身 http://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/konntena.txt
この中より、好きなものを一点選んで入手。
入手されたものはリスト上から消えたものとする。
264管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/07(火) 00:00:18 ID:???
>260時点

   A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
 01◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
 02◎◎彡彡彡彡彡彡◎彡彡彡◇□□彡彡彡◎◎彡彡★彡◎◎
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡◎彡□□△□□□◎彡彡彡★◎〓△◎
 04◎◎□◎△▼▼彡◎彡◎◎□△△□▼▼◎彡彡彡彡彡△◎
 05○○◎△△◎▼□彡彡□□△△△◎□◎◎彡◎彡彡彡△◎  □:平野
 06◎○○◎△□┣━〓◎━━┓△◎△◎◎□彡◎彡彡◎△◎  ■:森林
 07◎◎◎◎◎┏┛◎彡□□□◎━━━┫□◎□彡彡彡◎△◎  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡◎◎□◎△◎△┗┓◎彡彡◎彡△△◎  ∴:砂地
 09◎彡彡◎彡┃□△□彡◎◎◇△◎△□┗┓彡◎彡□□◎◎  彡:海 川 オアシス
 10◎◎彡◎□┗┓◎◎□彡□◎◎△◎◎◎◎□◎□□◎○◎  ━:道路
 11◎◎彡★□◎◎◎□□彡◎◎■△△◎□┣━〓━┓◎○◎  〓:橋
 12◎◎彡◎★━┫□□◎彡◎□□◎◎┏━┛◎彡□┃◎◎◎  ≠:破壊された橋
 13◎彡★06□◆┗━┓□◎彡□△□┏14□◎◎彡◎┣━◎◎  ▼:市街地
 14◎□◎□□□□◎┣◎◎〓▼1511┛□◎彡彡◎★≡□△◎  ★:基地
 15◎◎◎◎∴□◎□┃□◎彡◎▼□□彡◎◎□□★◎◎□◎  U:灯台
 16◎〇◎∴◎∴□□◎◎□彡彡彡◎彡◎彡□◎◎□┃◎◎◎  ≡:延焼した基地
 17◎〇◎∴∴∴□┏┛□◎彡◎彡彡◎彡◎□◎□┏┛□◎◎  ◆:コンテナA
 18◎〇◎◇∴◎∴┃◎□彡◆彡U◎◎≠□◎□□┃□□□◎  ◇:コンテナB 
 19◎◎∴◎◎∴∴┃◎◎彡◎彡彡◎彡彡彡◎□◎┃◎◎□◎  ◎:立入禁止区域 
 20◎◎▼∴┏◎━┫□彡彡◎彡彡彡◎◎彡◎□┏◎◎□△◎  ×:立入禁止予定区域
 21◎▼◎━┛∴◎┃□彡◎□◎□□彡◎彡彡◇┃◎□△◎◎  〇:立入不可能区域
 22◎▼◎∴∴∴◎┃□□□■■◎■◎□彡□◎◎◎□◎○◎
 23◎∴◎∴∴∴□┗━┓■◎◎■┏━━〓━▼▼◎◎○〇◎
 24◎◎∴∴◎◎◎◎■┗━◎━━┛■◎彡□◎◎○◎○○◎
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 26◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

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入手されたものはリスト上から消えたものとする。
265管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/07(火) 00:01:08 ID:???
連絡事項

26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒさん
管制室までご連絡下さい。
266管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/12(日) 00:00:06 ID:???
連絡事項

今週は一切行動の書き込みが無い為に
時間経過自体していないものとと捉え定期放送はありません。

26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒさん
管制室までご連絡下さい。
尚、次回の定期放送の時間までに連絡のない場合には放棄扱いとなります。
以後、どのような理由で書き込みが出来なかったとしても
同キャラでの復帰はできませんのでご了承下さい。
267通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 23:21:06 ID:???
保守
268管制室 ◆9yyDY2Jc2w :2006/03/19(日) 00:00:10 ID:???
連絡事項

今週は一切行動の書き込みが無い為に
時間経過自体していないものとと捉え定期放送はありません。

26番 ミヒャエル=レニ=ハイドリヒさん
>266にて指定した期日が過ぎましたが連絡がありませんでした。
残念ですが放棄とさせていただきます。
尚、いかなる事情で書き込みが出来なかったとしても
以後同キャラでの復帰はできませんのでご了承下さい
269リトラ@代理:2006/03/19(日) 00:01:44 ID:???
 銃口は踊り硝煙はなびく。必中の弾丸は虚空を
えぐる。
 視界から男の背が消えた、己の意思とは無関係に
天井を仰いでいる。
 払われた、足を。
 全身を襲う落下の感覚、そして背筋を走る青ざめ
た悪寒。
 左の手を床に着き、勢いのまま後転。
 体勢を立て直そうとしたせつな。
 男は屈射の姿勢で拳銃を構えている。 
 その目には感情が宿らない。
 虚無にも似た殺気が弧を描いて感じられた。
 来る!
 右へ跳んだ。
 身を掠めるのは熱い風、そしてかすかな痛み。
 遅れて届く乾いた銃声。すでに感覚は音の域を超えた
速度で走っていた。
 かまわず空中で狙いを定め、セレクターをバーストに
セット。やつはすでに照準を再修正している。
 けれど、それは私も同じ。
 殺意の意思を引き裂くように敵を見据え、引き絞るトリガー。
 絡み合う視線。やつは左に飛翔する。
 銃は甲高く死の歌を歌う。しかしすでに私にはそれが必死
足りえぬことを悟っていた。
 奴は私が照準するより早く、反応を起こしている。
 あいつは。やはり。
 着地。再び跳躍。路上に止められたままのエレカの影へ。
 奴を見ている暇などない。奴の動きはすでに「見えて」いる。
 銃声と乾いた金属音は同時に。
 エレカのボディは、拳銃弾のパワーでは穿てない。
 息が、踊る。
 万全ならば、この程度の運動で疲労などしないのに。
 弱った己の体が、呪わしい。
 しとめ損ねた。 
 エレカのドアに背を持たれかけさせながら、私は深く呼吸する。
一呼吸、ふた呼吸。よみがえりゆく力、冴えて行く思考。
 小さな鋼の塊の向こう側、背中越しに感じられる奴の意思。
 私めがけて拳銃を片手で構えながら。
 見える、見える。
 喰われている。私の動きが「喰われて」いる。
「ニュータイプ……!!」
 私の呻きに、男は答えない。
 ただ、無言のまま拳銃を構えながら、想っているだけだ。
 私の思念を見つめながら、その動きに合わせ。
 それに如何にして対処し、私をしとめるか、という思考を
男は無言で繰り広げていく。数十、数百、数千、数万の死を。
ただ思考を読み敵を倒すための闘争という域を超えて。
 それは具現化され互換すべてを刺激する情報として。
 腹を引き裂かれはらわたを引き裂かれる痛みと匂い。
 爆ぜる頭骨と脳漿の拡散する感触と。
 私が思考するたびに。 
 私がかすかにでもうごめくたびに。
 男はさらにその思考を。
270リトラ@代理:2006/03/19(日) 00:03:16 ID:???
 これまでの戦いの中に感じ取り、認識し、確かめたありと
あらゆる「死」を基として、より正確な、現実的なものへと
変じせしめ。
 己の脳裏に具現化していくのを。
 私は心の中に、現実を超えたリアリティを持った感覚と
して受け止めて行く。
 こうやって。ありとあらゆる「敵」を、殺してきたのだろう。
この男は。
 それを、私は……「喰われて」いる、と感じたのだ。

 この男は、死人、と名乗った。
 死人などでは、無い。
 この男は。
 ありとあらゆる魂を戦いによって認識し、その魂に無限の
死を味あわせ。そして、其れを持って更なる死を生み出して
いくこの男は、「死」そのものだ。
 死神……むしろ、生ける地獄。
 己の中にある戦闘衝動。
 感じられる明白な意思。

 お前は、どれほど燃え上がらせてくれる。
 
 ただそれだけしか存在意義を己に感じない……幽鬼。 

 この男は、怪物だ。
 私は、銃把を強く握り締めた。
271ジェンセン@代理:2006/03/19(日) 00:04:04 ID:???
 感動というべき何かを心の中に覚えている。
 まさに彼女は精錬された白鋼そのものだ。
 彼女が思考するたびに見える彼女の戦闘思考は、彼女にしか
生み出せぬ闘争技法の結晶。その中に俺は、俺の死を見た。
 そして其れをいつものように否定していく。彼女の動きを喰らい、
それによって己の中に戦いの流れ、彼女の人生の最後を描いていく。
 彼女がその中で何を感じ、何を思考するのかすらも。 
 リトラ・クロームの姿は、エレカの影に隠れて見えない。
 彼女の心を、どれほどに喰らったか。
 まだ食い尽くせないか。それとも食い尽くしたか。
 
 いや、食い尽くしていない。
 まだ、動いている。
 まだ、生きている。
 俺を殺すに値するこの美しい生物は、俺を殺すために動いている。
 生ける地獄。彼女はそう俺を認識した。
 俺を「喰らって」いる。
 そう、彼女も、また。
 予備のカートリッジは、まだ二つある。
 お前は俺を殺せるのか。
 殺せぬのならば、喰らうだけだ。
 奥底へ牙を突きたて更に心の奥底へ牙を。
 今を、過去を飲み込み。そして、未来すらも。
 見えてくる。 
 見えてくる。
 喰らうほどに、彼女の、すべてが。
 彼女の愛した男の姿が。
 彼女が殺した男の姿が。
 斃す。
 斃される。
 その狭間に身をおいて。
 この俺に残されたものはただ闘争だけだ。
 ただの惰性。それだけだ。 
 その惰性の中に幸せを感じられるとするならば、それは
己が戦闘技量をただ存分に振るい続けるただそのときのみ。
「お前は、俺を殺せるか」
 ただそれだけをつぶやいて。
 ジェンセン・スティールは疾駆する。
272リトラ@代理:2006/03/19(日) 00:04:55 ID:???
 奴は迅速に回りこんできた。
 射撃。逃避。応射。逃避。
 一台のエレカをめぐるようにして攻防は入れ替わる。 
 瞬間瞬間に入れ替わる生死。
 さながら輪舞のように。
 この男は私を見ている。
 この男は私を味わっている。
 この男は私を喰らっている。
 その感覚に−−
 私は微笑んだ。背の後ろ、エレカの向こうに男の気配を感じたままに。
「下らんな」
 ただ、一言。
 そう。戦うということはそういうことだ。 
 殺しあうということはそういうことだ。
 むしろ生きるということはそういうことだ。
 見聞き触れ嗅ぎ味わい。
 五感のすべてを駆使して対象となるこの世界全てを貪欲に
喰らうこと。
 この男は狂気の果て、その極みに達した。
 だが、それこそが、この男という存在の最大の矛盾に他ならない。
 死人を名乗るこの男は、その実誰より生きている。
「ああ、本当にくだらない。
 妙な男だと想っていた。何を考えているのか、ついぞわからなかった」
 見上げれば、曇り空。
 体は軋み、ところどころが悲鳴を上げる。
 わき腹の辺り、傷口はひどくうずいている。 
 けれど意識はくらまない。
273リトラ@代理:2006/03/19(日) 00:05:57 ID:???
「だが、何のことは無い。
 お前は生きている。ありとあらゆる手段を駆使して生き延びようとして
いるではないか。 
 死人?ふざけるな。
 お前は、今の自分が何者でもない、何も持っていない存在である
ことに耐えられないだけだ。
 だから、自分の唯一の財産である戦闘技量とその能力にすがって、
常人とは違う存在であると己を定義して満悦しているだけのこと。
 くだらんな、まったくくだらん」
 私はゆるゆると立ち上がる。
「先ほどから私の心をいろいろと見ていたな?
 好き勝手に。
 誰に対してもそうしてきたのか。
 ヒトの過去で己の過去を塗りつぶして、そうして自分をだまして
来たのか」
 私は男を哂う。ドアの窓の向こうの窓のその向こう側。
 男の顔がはっきりと見えた。
 能面のような顔。
 奈落のような銃口。
 けれど男はトリガーを引かない。
 指先に震え。
 ああ、なんとくだらない男だろう。
 私は男を侮蔑する。今なら平然と侮蔑できる。
 この男は、その能力で私の心を覗いていた。
 ならば。
「お前が私を見たように、私もお前を見ていたのだ」
 男の震えが、ひときわ大きくなった。
274ジェンセン@代理:2006/03/19(日) 00:06:48 ID:???
 女は俺を冷笑していた。
 すでにエレカの前を回り込み。
 道の上を悠々と歩きながら。銃を向けるでもなく、
平然と歩を進めつつ、女は俺を見つめている。
「ジェンセン・スティール。
 いや『人食いジェンセン』か。
 お前のことは、『読んだ』ことがある。
 アメリカから撤退する途中、輸送機が無人島に
不時着し、同じジオン兵同士で殺し合い、喰らい
あったという事件。その、唯一の生き残りがお前だ。
奇妙なものだな、かつて読んだ本の中の住人だった
ものが、今目の前にいるというのは」
 見た、のか。
 俺の、魂を。俺の過去を。俺の、俺の、俺の。
 俺は確かに部下を殺した。
 あの地獄のような戦場で。俺はアロンソを見捨てて
部下たちと逃げた。そうまでして俺は部下を助けたかった。
 だがそれも無駄に終わった。
 乗り込んだ輸送機はエンジンの不調で南太平洋の無人島
に墜ちた。
 島には、何も無かった。俺たちジオンが落としたコロニー、
それが引き起こした巨大な津波に、何もかもが飲まれ、洗い
流されてしまっていたから。
 そして、俺たちスペースノイドは。
 地球の上で生きてゆくための技術など、何一つ身に着けて
いなかったのだ。
 獲物を狩るための武器、拳銃やライフルの類は有り余って
いるというのに、空には鳥一羽おらず、大地には獣一匹おらず。
 魚を捕ろうにも、釣りの方法も漁を行うすべも知らず。 
 飢えと乾きは輸送機につまれていた食料を食い尽くして
数日で訪れた。
 そして……俺たちは、「最後の食料」を。
 互いの肉体に見出していた。
 俺は止めようとしたんだ。なのに、あいつらは。
 あいつらは。
 だから、しかたなく。俺は。みなを。
 
 銃を構え。そして、後は引き金を引くだけだと
いうのに。
 俺の指は動かない。俺の体は動かない。
 なぜだ。なぜ震える。心は動じていないという
のに、体がまったく動かない。
 女は歩を止めた。腰に手を当てたまま、俺を
静かに見下ろして、言葉を続けていく。
275ジェンセン@代理:2006/03/19(日) 00:07:55 ID:???
「部下を見捨てた自分が許せんか。
 部下を殺した自分が許せんか。
 部下に裏切られたということが悔しいのか。
 だから何もかもを恐れるのか。
 だから何もかもを殺したがるのか。
 だから、お前は『壊れた』のか。
 ああ、ここが精神病連なら、哀れむこともできる
だろうが。あいにく、ここは戦場で、あいにく、私は
お前の敵だ」
 敵、という言葉。そうだ。彼女は俺の敵だ。
 敵だから殺すのだ。殺すのが『俺』だ。
 なのに、なぜおびえている。なぜ恐れている。 
 なぜ、今更、今更……!
「罪を悔やんでそれでも生きたくて。
 自分よりも『優れた』者による断罪を求めながら、
そのくせ本当は死が怖い。罪をなじられるのが恐ろしい。
 だからお前はみなを殺したんだ。
 だからお前は一人生き延びたんだ。 
 お前の罪を直接「見た」ものを、ただの一人だって
生かしておきたくなかったんだ。
 そんなに悔やむぐらいなら、お前はそこで死ねば
よかったのに。
 なのに、お前は死ぬのが怖かった。
 そんな自分を否定したくて、お前は『死人』になったんだ」
 煩い。
 俺の心に奇妙な痛み。
 そして異様な熱さが走る。
 俺は、女の胸に照準を合わせ。
「だからどうした」
 何もかもを振り払うために。
 このわずらわしい疼きを忘れるために。
 狂ってゆく心を正すために。
 握り締めた拳銃から、全てを忘れ去るための銃弾を送り出した。
 何発も。何発も、何発も、何発も、何発も、何発も。
 かちり、かちり、かちり。
 トリガーが乾いた音を立てることに気づき。
 ようやく、自分がリトラ・クロームを見ていなかったことに気づく。
 女は、うつぶせに倒れ付していた。
 もう、何もしゃべろうとしない。
 俺はそのことに何も想わない。
「はは、は、は」
 乾いた笑いを、誰かがあげている。
 何も想っていないのに。  
 何も考えられないのに。
 俺は死人のはずなのに。
 何で俺は、笑っている。
 何で。何で。何で。
 まぁ、どうだっていいことだ。
 煩わしい女は死に、そして、俺は、また死にそびれた。
 死人はやはり死ねないのだ。
 俺は、静かに。倒れている女に歩み寄ろうとして。
 そして……
276ジェンセン@代理:2006/03/19(日) 00:08:50 ID:???
 乾いた、音を、聞いた。
 腹の中で何かが燃えている。
 濡れた重い何かがぼとぼとと落ちる音。

 何だ?
 何が起こっている? 
 たっていられない
 体を起こしていられない。
 視界がぐるりと回った。
 立ち込める生臭いにおい。
 なんだ?なんだ。
 
 何かが聞こえる。何が。
 何だ。何なんだ。
 俺は、死人で。なら。死んでいる。しにんはしなない。
 なのに?

 な
277リトラナ=クローム@代理:2006/03/19(日) 00:09:47 ID:???
 体というものはこれほどばかげた重さなのか。
 私は隠し持っていた大型拳銃を握った右手で、体を
押し上げるようにして体を起き上がらせた。
 立ち上がることはできない。どうにか、足を崩して
座ることができるぐらいだ。
 ジェンセン・スティールは、腹の中身を巻きちらした
まま、うつぶせに倒れ付していた。筋と筋肉をふきとば
されたせいか、体を奇妙にねじれさせたまま。
 息を、吸う。胸が膨らんだせいなのか、ケブラー・ジャ
ケットから拳銃弾がぼろぼろと零れ落ちた。
 真っ向から戦ったのならば、この男は確実に私を殺して
いただろう。それほどまでにこの男は、己を戦いのための
存在として純化させていた。
 思考という思考を読み、敵の戦術を瞬時に学び、その
裏を掻く。そして、それを可能とするほどに鍛え上げた
肉体と、そしてその肉体に刻み込んだ戦闘技法。
 正しく死神と呼べる男だった。
 だが……所詮、それは正当に生きることで積み重ねられた
強さではなく、逃避のための方策でしかなかったのだ。
 だからこそ、その「逃げたい何か」を突きつけられただけで。
「私が切り札を隠し持っていたことも。防弾チョッキを身に着けて
いたことも、何もかもを忘れてしまったのだ」
 馬鹿で、哀れな男だ。
 しかし、胸にわいてくるのは、さげずみだけ。
 己から逃げるために、この男はどれほど多くの命を無為に殺して
きたというのだろう。
 下らない、男だ。
「私は確かにいったはずだぞ、ジェンセン・スティール。
 その薄汚い臓物をぶちまけてもらう、とな」
 意識が、眩んだ。
 脇腹、やや腰骨に近いあたりに手をやる。
 ケブラージャケットに守られていない部分。
 最初に、奴の銃弾が掠めたあたりだ。
 服が重みを帯びるほどに血がにじんでいた。
 傷だ。深い。
 死人の執念といったところか。
 致命傷かもしれない。
 治療用キットが、ホワイトアークの中にある。 
「……ここまで来て」
 死んで、なるものか。
 それも。こんな下らない男のために。
 死んでたまるか。 
 死んで。
 総身が軋む。 
 視界が暗い。
 ほほにつめたくざらついた感触。
 倒れたのか。
 けれど。私は。
 リトラナは。
「生きる……」
 奪った命に。そして己に誓った言葉。
 
 彼女は意識が闇に沈み切るその瞬間まで、ホワイト
アークに向かい、はいずって行く。
 己の命の限り、命を生きるという誓いそのままに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【生徒番号21番 ジェンセン・スティール 死亡 脱落】

【死因】拳銃弾による内臓損傷、失血によるショック死
278通常の名無しさんの3倍:2006/03/26(日) 00:27:15 ID:???
保守
279通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 09:17:55 ID:???
そして全ては時の彼方へ・・・

僕達は忘れない

彼らの命の輝きを・・・

【ガンダムバトルロワイヤル第四回大会 -完-】
280通常の名無しさんの3倍:2006/04/02(日) 00:01:21 ID:???
再開。
281通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 00:49:07 ID:???
終了
282通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 05:48:32 ID:???
再開。
283通常の名無しさんの3倍:2006/04/04(火) 00:56:15 ID:???
        _ ,,, . .,,, _
    ,.、;',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.`丶.
    /,;;;;;;;;;;;;;:、- ‐ ' ''= 、;;,.ヽ
.   ,',;;;;;;;;;;;i'"         ヽ;,.'、
  {,;;;;;;;;;;;;{  _,,;;;;,、    ,,;,、;,.',
  _l,;;;;;;;;;厂 〃 .__、` ,r' ゙゙`'};;,.j
. { トヽ;;;;;!   '´ ̄ ` { '=ッ{;<      !   .  , ,      .
. ヽ.ゞさ;;}      ,.r'_ ,..)、  !;,.!  ヽ、_,人_,ノ、_,从,人.ィj、ノv1
  ヽニY    ,.r' _`;^´!  ,';/    )
    ヾ:、    ヾ= 三;〉 /'′ ‐=、´ ageえなりだよ !!
    ノ,;:::\   ` ー" , '      )
 ,.、-',;;;{ ヾ:ヽ、 __ ,∠、      , '⌒r‐v'ヽィ'⌒Yソ、ト、!yヘ!
',,;;;{ {;;;;;;ヽ     }::〈;;;;;;;;l iヽ、      ´ i   '   ´  `
,;;;;;ヽ、ヽ;;;;\  ,r'::::ノ;;;;;;j j;;;;,.`ヽ、


284通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 22:35:23 ID:???
保守
285通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 00:18:22 ID:???
保守
286通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 12:35:12 ID:???
落ちろっ
287通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 12:40:47 ID:???
おっぱい! \   。  ∧_∧  +     /
おっぱい!   \ +  (0゚・∀・) ワクワク /おっぱい!おっぱい
 _  ∩  _  ∩\  (0゚∪ ∪ +   /      ̄ ̄
( ゚∀゚)彡( ゚∀゚)彡\ と__)__) + //     ○ |     |
 _  ∩   _  ∩  \∧∧∧∧/ /         ヽ____/
( ゚∀゚)彡( ゚∀゚)彡  <    お > |          ヽ   /
 _  ∩  _  ∩   < 予 っ  > ヽ          ヽ /
( ゚∀゚)彡( ゚∀゚)彡  <    ぱ >  \          ∨
─────────< 感 い >──────────
  _______ <    の >  _  ∩  おっぱい!
  | ______ <  !!!    >( ゚∀゚)彡  おっぱい!
  | | 1000いったら/∨∨∨∨\ ⊂彡    _  ∩
  | | おっぱい /キタ━(ノ゚∀゚)ノ  \     ( ゚∀゚)彡
  | | うp   /キタ━━(゚∀゚)━━!!!\     ⊂彡
  | |します!/キタ━━(。A。)━━━!!!! \おっぱい!おっぱい!
288通常の名無しさんの3倍:2006/04/21(金) 00:26:33 ID:???
hosyu
289通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 12:57:41 ID:???
         /  ̄ \
 .        /
        /
         |       _____
    __ |   ー  ̄            ̄ \
  /   二 \               \ ___
 ′ ,/                        \  |
  /      /    /    |           ヽ\ |
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      `ー┼―― ' 「    \   \   ヽ   |   ∨
 ヽ=- |   |       ヽ.      \       /    ト、
    |   | ―― 二==ニ三    三三ニニ=     ||
    |   | ニ三三三二==      ニ三三三三.    ||
    |   |  ||||             |   |  /i |   もうこのスレは終わりなのですね、シロウ
    |   |  ||||             |   |. /T¨
    |   |           ___      |   |/ |
    |  ∧       /     ]!     |  ,ハー┘
    |  /  \      ´ ̄ ̄ ̄ ̄    /|  ハ \
    | ./     ‐-   ____   イ \.| ∧ \ \
    |/        / / /| |     |  |ハ \   ̄
               / / / |  |. /    |   \ \
            /  |_/  \j人     |      \/
              /\      /  У  |
290通常の名無しさんの3倍:2006/04/23(日) 13:56:12 ID:???
|⊂⊃;,、
|・∀・)  ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
|⊂ノ
|`J


       ♪  ,,;⊂⊃;,、
     ♪    (・∀・∩)   カッパッパ♪
          【( ⊃ #)    ルンパッパ♪
           し'し'


     ♪    ,,;⊂⊃;,、
       ♪  (∩・∀・)   カッパキザクラ♪
           (# ⊂ )】    カッパッパ♪
           `J`J


       ♪  ,,;⊂⊃;,、
     ♪    (・∀・,,,)   ポンピリピン♪
        ((⊂#((⊂)】    ノンジャッタ♪
           し'し'


           カパァー...
     ♪    ,,;⊂⊃;,、
       ♪  (,,,-∀-)   チョーット♪
        ((と__つつ))  イーキモチー♪
291通常の名無しさんの3倍:2006/04/23(日) 21:38:05 ID:???
        /(_::::-‐ .:‐´´::::::::::::::::::::ヘ:::ヽ
       . :/(.._.. -::´:::: ::::l::!::::::::l:!:::::ヽ::::::::::゙、
    . : : /::::/::/:!::://:l:::::::l::!::l:ハ:l:!::::|::i::/ニヾ}\
   . : : : 〃::/::::l::!:::|::!ハ!::::|:l:iレチデlW:jリ::{´ヽ } {`v-、
   : : : {{:::l:!::::l|::!::ル廾ト::j:ハ!ゝ!''"´~∨抖ノ ノ!  |  `ヽ
   : : : ::{::l:!::::l|::i/!-─=f⌒ヽ::::::::   } ;: {/´:..|::  |    \
   . : : : ::ヽiト::l:!从:::::::.  ヽ  ヽ、z=''゙/  }: . : }::  |、   j  `丶
  . : : : : : : : `ヾ゙ヾj\_ -彡|  ..   { /|!: ..:/::   l  丶 i    \
. : : : : : : : : : : : : : /: : \: ..  ̄     :. {: {. :/::   |   .i、     _\
 . : : : : : : : : : : :ノ: . : !. :j``ヽ、 ,x≠ゝ j: i:〈´\__  l   '  ヽ, ´   `丶
  . : : : : : : ::/: : : : j:´:|: . : . :ヽ:_`__/:.:j イ: . /:}:\}. :./   /    /
     . : : {ゝ、: ./´:ヽ:.|: . :/\:`ヘー-: . : .〉:;{ :j:.リ: . :/ ./   ´  /
    . : : : :.|::::ヽ : .:.:.::::|::::/: : .、 ̄`\:_._/|: }「: j : ´/   ′,. '
   . : : : : : :|: . : . \: .:ヽj: . : . ヽ:!: . { {ーイj:/: ../: . .:〈:.  .: /
   . : : : : : : :\: : .ノ: `:ーミ、: . : . :.´: . `:\/.{: ../: . : . .:}: . ,. ´ /
 . : : : : : : : : : : :〉ノ: : ...:::::::::\:::ゝ、::::: . : .:{c:∨: .   .:j/  .:' .
. : : : : : : : : . : . :{´..::::::: : : ::〃/^\: .ヽ: .  .} |   . ::く  / .:
: : : : : : : : : : : : ::}::::: : . : .ノ: :::{: .  \: . 丶:.| !  . :: :: :}./ ..::

みんな燃え尽きちまったのかい……
292通常の名無しさんの3倍:2006/04/24(月) 22:53:40 ID:???
\            /\___/ヽ   ヽ    ./
  \         /    ::::::::::::::::\ つ   ./\___/ヽ
|  ,. \ ヽ     |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ   /    ::::::::::::::::\
| ,! ヽ,\つあぁ━| 、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ   / ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::|
| !   ,! \.    |    ::<      .::|あぁ /. 、_(o)_,:  _(o)_, :::| ヽ
|二゙;  i二二.\   \  /( [三] )ヽ::/ああ / |    ::<      .::| つわぁ
| ,r',,-‐‐ .‐‐-、 \ /`ー‐--‐‐―´\ぁあ/ \  /( [三] )ヽ ::/
i" 、_(o)_,: _(o)_, ゙; \     ∧∧∧∧∧/..  `ー‐--‐‐―´
!.    ::<    ,! つ\  .<    ヽ  >    /  _ノ⌒⌒⌒`〜、
|ゝ.._/( [三] )ヽ.::'  わ  \<    つ  > ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
|,/"`''''''''''''''"´';,  ぁぁ   <  の わ  >⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
――――――――――‐<  予  ぁ  >――――――――――――
_____        .<  感 ぁ   >    /\___/ヽ   ヽ
:::::::::::::::::::::::::::: ||       <.  !!   あ  >  /    ::::::::::::::::\ つ
:::::::::::::::::::::::::::: || /      /∨∨∨∨∨\ |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
:::::::::::::::::::::::::::: ||   ヽ    /         \ 、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
:::::::::::::::::::::::::::: ||   つ    /. '゙''゙~ ̄ ̄ ̄~゙''゙''゙゙\   ::<      .::|あぁ
:::::::::::::::::::::::::::: ||   わ   ./ ~゙''-    ::::::::::::::::  \( [三] )ヽ ::/ああ
:::::::::::::::::::::::O:::||  ぁぁ   / ,',.,,-‐‐   ‐‐-、、.:::ヽ、 r\--‐‐―'|\ぁあ
:::::::::::::::::::::::::::: ||  あぁ  /  ,! .、_(o)_,: _(o)_, :::::::::::::|  \__|| _,ヽグツグツ
:::::::::::::::::::::::::::: ||  ああ /   {D   ,::<::::::::::.○.::::::::::゙|   /\  ,-し、)
:::::::::::::::::::::::::::: ||  ぁあ./   ゙ヽ、/( [.王.] )ヽ .‐==ニ| /,/ \ `-"―――
:::::::::::::::::::::::::::: || \ /     ,! ゙''ー         ,   |ヾ''\  \)[]
293通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 00:15:25 ID:???
全日本制定「おっぱい!おっぱい!」の型
講師 おっぱい八段範士 ジョルジュ長岡氏

1.まず、心気を整え、まっすぐに立つ。足は肩幅に開き、
  胸を張り、顔を上げて口を結び、顎を引く。視線はやや上に。
  「自分のおっぱいを愛する心に一点の曇りもない」気持ちを込めて立つ。
  手は、やすめの体勢で後ろに組むか、牛乳一気のみの要領で腰に当てる。
    _  
  ( ゚∀゚)
  (    ) (俺は、魂を掛けておっぱいを愛する)
   |   |
   し ⌒J

2.力まずに息を大きく吸い、片手は腰に当てたまま、片手を握り拳にして、
  大きく力をため込む気持ちで斜め上に。イメージ的には
 「おっぱいを愛する心よ、天を突け!」振り上げる手は、右手、左手、どちらでもよい。
 (古式では、愛するおっぱいを目にした瞬間、思わず出る方の手とされている。)
 手を突き上げる瞬間、「おっ!」と発声。腹式発声でしっかりと。

 表情は、にこやかな笑顔。(理想のおっぱいに巡り会えたイメージ)もしくは、
 至高のおっぱいを求め続ける探求者の決意の表情で。

    _  ∩  
  ( ゚∀゚)彡  「おっ!」
  (    |  (おっぱいを求める心よ、天地に響け)
   |   |
   し ⌒J

3.突き上げた拳を、日本刀を袈裟懸けに振り下ろすように、一撃必殺の気合いを込めて
  斜め下へ振り下ろし、腹の前でしっかりと止める。(流れすぎないように)
  この瞬間、全身の気合いを込めて、同じく腹式発声で「ぱい!!」
  このとき、発声に力がこもっていないと、正しい「おっぱい!おっぱい!」にならず、
  また、「なんとしてもやり抜く」気合いのない、中途半端なものでは審査にはまず通らない。
  自分が生涯をかけて求める究極の「おっぱい」を強く強く念じ、そのおっぱいを思うさま愛でる
  その瞬間の気持ち、そしてそれを求める鋼の精神を全身から表現すること。

    _  
  ( ゚∀゚)   「ぱい!!」
  (  ⊂彡    (我がおっぱい人生、悔い無し!)
   |   |
   し ⌒J

4.そして間をおかず、2.3.の動作を繰り返す。
  反復でも、一つ一つの動作に手を抜いてはいけない。しっかりと区切り、
  全身の気合いを奮い起こしてメリハリ有る動きで。
  二回を最小単位とするが、統一以前の古流では、二回を二セット、即ち
  「おっぱい!」四回が正式なものであったとされる。

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡  
   |   |
   し ⌒J

  流派ごとに、「遠方より駆け寄りておっぱい」「仕事中にたちあがりておっぱい」
  また、三段以上(古流では中学伝以上)にのみ伝授される「衆人環視の中にておっぱい」
  「議事堂の中にておっぱい」があるとされるが、現在は実践者が少なく、実質失伝に近い。
294通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 16:28:05 ID:???
「言葉は 身勝手で・・」
 (背景に「北朝鮮はばく進する馬」「スターリンは子供好きなおじさん」
  「ポル・ポトはアジア的やさしさ」の記事が映る)

「感情的で・・」
 (背景に日比谷焼討ちを煽る記事、朝鮮人虐殺を煽る記事、
  富山米騒動を煽る記事が映る)

「残酷で・・」
 (背景に南京大虐殺の捏造記事、毒ガス散布の捏造記事、
  従軍慰安婦の捏造記事が映る)

「時に・・無力だ」
 (背景に「安倍さんよく読んで」の社説、NHK番組改編捏造記事、
  自民党圧勝時の悲鳴状態の記事が映る)

「それでもわたしたちは言葉の力を信じている。」
 (背景に歴史教科書問題、靖国神社参拝問題、従軍慰安婦問題など、
  朝日の捏造記事が原因で国際問題に発展した「成功例」が映る)

「朝日新聞」
 (背景に「KYって誰だ?」が映る)
295通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 16:38:26 ID:???
 ライト死亡確認。
相沢「……くそっ!」
伊出「相沢……」
ニア「……」
相沢「ニア……あなたがキラの捜査を開始したのはいつ頃からだ……?」
ニア「……五年前、Lが死んだと聞かされた後からです」
相沢「俺達はそれ以上の期間、キラ……月君のすぐ目の前に居ながら、この体たらくか」
模木「相沢さん……」
ニア「心中、お察しします。しかし、今、こうしてキラに勝つことが出来たのはあなた方の協力があってこそ。感謝します」

ニア「さて、最後に一つ、解決しなければならない問題があります。……リューク」
リューク「くくっ、何だ?」
ニア「あなたはこれから、いや、今後、どうするつもりですか」
リューク「どうしようかな、まあ、ライトのおかげでそれなりに満足できたし、死神界に帰ろうかな」
ニア「……あなたは夜神月に『退屈しのぎになった』『色々面白かった』と言った」
リューク「ああ、言ったな」
ニア「つまり、あなたが人間の世界で暇を潰そうとしたことが、そもそもの発端」
リューク「くくっ、そういうことになるのか」
ニア「死神の世界に帰って、そして二度とこの世界に関わらないでくれと言ったら、聞いてくれますか」
リューク「それは無理だな。死神は人間とノートがないと生きられない」
ニア「……ならばこの世界に二度とノートを持ち込まないでくれ、というのは?」
リューク「それは大丈夫だ。人間界にノートを落とそうなんて考えるのは俺だけだからな。
     また死神界での暮らしに飽きて、ノートを落としてみたくなるかもしれないが、
     その時はお前ら全員寿命で死んだずっと後のことだろう」
ニア「二度と落とさないでください」
リューク「くくっ、人間界(げかい)に降りてきたのは正解だった。ライトといい、お前といい、死神を恐れない人間は面白い。
     お前達のおかげで色々楽しめた。じゃあな」
 リューク去る。
ニア「さあ、帰りましょう。Mr.相沢。これは私の個人的な頼みなんですが、夜神月の遺体はできれば丁重に扱ってください」
相沢「ニア?」
ニア「彼もノートにとりつかれた被害者です。もし、ノートがなければ、今頃はLや私たちの良い友人になっていたかもしれない」
松田「月くん……」

 こうして、一冊のノートから始まった、選ばれし者たちの戦いは終わった。
 キラの裁きが途絶え、世界は一時混乱したが、拍子抜けなほどに、ゆっくりと元の様相に戻っていく。
 人間にとっては、新世界の神の光臨も一過性のブームでしかなかったのかもしれない。

仲良く街を歩く松田と粧裕。
買い物して歩くミサと荷物持ちの模木。
仕事してる相沢と伊出。
アイミーズハウスでLとメロを悼むニア。

 書いた名前の人間が死ぬノート。もしもあなたがそれを手にしたら、あなたはそれを使いますか?
 
 DEATH NOTE 完
296通常の名無しさんの3倍:2006/04/28(金) 13:07:28 ID:???
ひぎっ!  \  ビクビクッ            /媚  潜入捜査
   はぁはぁ\       ビクッ!    /  薬
くやしいっ・・・!! \   ぶるぶるっ   /
            \         /電撃
ん  あああああっ!!! \∧∧∧∧/      抵抗できない・・・!
ん            <    ク >   痴
ん  こんな奴に・・・ < 予 リ  >   漢
んんん―――!!    <    ム >        撮影
─────────< 感 ゾ >──────────
     完全攻略  <   ン >             ド
ダ            <  !!! の > もみもみ      ク
ン    総       /∨∨∨∨\            ン
シ    集      / FIGHT     \ グチュッグチュッ   ド
ン    編    /ハ      pure \         ク
グ        /  |  極          \ レ      ン
クイーン  /   ド      堕       \ロレロ
297通常の名無しさんの3倍:2006/05/01(月) 00:41:47 ID:???
保守
298通常の名無しさんの3倍:2006/05/04(木) 00:24:46 ID:RpNBlxsW
あげ
299通常の名無しさんの3倍:2006/05/04(木) 02:15:12 ID:???
         ,ィ、  ィヽ
          //=、//=l
        / ヘ三ヽ/三/
        レ_、ヽ = = ,ィ
       ィ(( )。ヽ/ィヽ
       /`ヾ/ ゞく゚ヘr'    
       !-ィ´ヽ、〔:〕ノlj      ジャンケンしようぜ!
      l´ <yトヽミヽリイ!i
      !  ーヽ、ー{l/l!)
    r ‐{`ィ´ /.l`l llrトi)_
   /  レ,ゝーヽ,-lく!、ト、 ヽ
   !  ノi, -=-く;'l`'´lゝレ' '、
   r'-、ィ'`!i´   ヾ、{l  Y‐=l、
   i`` ヾ l!ゝー=ヽ〈lゝ=〈! _,r'
  r'-、 /´ ヾ、_、_ムレ.__人 l、
 /, -ー'、  /n_n_n_n.ハ r,ヽt‐' ー、
 リ   ヽ !_n_n_n_./ _ヾ 'iゝr-( ヽ、
 l     i_n_n_n/^^^^ヾ ト、ヽ `  `ヽ、
 ト、  ,.ィ!n_n/、 _^^^_`'i ! ヽ    \
 l、 ``  lin/_ ^^^_^^ ! !  lヽ     ヽ
. !ヽ  ノ1_^^_ ハ ^^_ l !  ヽ\    ',
  ヽ,`` ノ`!^^__.^^l !_^^^.! ヽ  ヽ \   l
   `´  .! ^^_レ'1^^ _ !  ヽ  ヽ. ヽ  !
      l_ ^^.! l__ ^^^ l     \ ヽ l\ノ

        }゙i                       「i       
       ノ |               l            | ヽ      
   ト、    | |           |              l  {    /} 
  ヽ ヽ  〈、 i、              |           |.ム   / ! 
   ヽ ヾ,、_rL |            |          _r}∠>=‐' /  
    \ : ∵爻、       ヽ |!         j゙ソ゛.: . /   
       ヽ ∵ ヾk         l||!        _}i}∴ ∵ /    
       \ ∵{=、,       cr炎ro     _fiヾk: :/    合点だ!  
             ヽ∠__ノァt-、  /,仝yハ    ∠rtゝ-‐ '       
              ゞニヾハ.  }K以ムハ  //> ′         
                   >、ヽ }ニネネ冫:i/∠、           
                /へ\ `ー八‐‐'_/' へヽ           
               〃   >,才¨^¨弋ヽニニヾk          
             {/,<- '/ /      \\  「|l|         
               |{   トi′      > 〉 {.{l}         
               |l  /7        //   !|         
               {{  〈ハ}      z'_/    k!         
300通常の名無しさんの3倍:2006/05/04(木) 12:39:59 ID:???
300ゲトc
301通常の名無しさんの3倍:2006/05/06(土) 22:17:35 ID:???
   i          |              /       /
    i         |      /       /       /
    i         |      /       /
                  /            ,,,、、---、、,,,
                             、-'"/ .i.i //. /\
\    i        、-‐-、      /   / r /、、 i.i  /,,、='''ヽ
  \   i        i   .iヽ    /   |ミ//  "'''‐'''"" /"ヽ=|
       i      .| .i   i i    /    iミ.レ       /  ヽ|彡
    、'''""'i、      | i  .i i        ト、>、-、、,,__ .| | ,,、、-、<人
\  .(   i.ヽ    |.i 、,、-.i        |ト/| .-、,,、-"ト.|"-、、- ヽヽ)
  \ .ヽヽ   ヽ   .|i    i  /   / ヽ彡/ -‐'''ノ| .|"''‐-  / |"
   \ ヽヽ   ヽ  .i    i /   /   | へ   .ゝ| |.>   /|i|
      ヽ -''" .ヽ  .i .i  .i /       '"| |.|.、 、‐二二二‐、 /|人  .,,,、-‐''"
   、    ヽ   i ヽ、丿 i  ヽ、    、-   .|.|ト,_. ̄'-‐‐--' ̄.|、|ノ)''"
.   >-、\ヽ  .i    i、,,、 × ,,-''    ,,-''" ̄ヽ '''""''" / |ノ )
-、, /"  "ゝ''‐ヽ\.i .|  / / ヽ<  .,,,、‐'' ,,,、-‐'''人,,,,、、,,,,ノ‐─|ノ)
  ヽ、‐'  ) 丿、ヽヽ .|  /  /    ̄  、     /   |  |    |_人
   |  .,,,、\ヽ、\\| / ./  -‐''" ̄   \.,,,、-'''‐--|.  |、--‐''""  "'''‐--、,,,_,,,、、、、,,
─- \( )-)─ / >*<.i二_    、、,,,r二─''''"" ̄   .|、、,,,    ,,,,,,___      ヽ、
   r'''".ヽ、丿,,,、///|ヽ i "‐、,   、、,,_ノ   __,,,,,,,、、、、|                   ヽ
  ./,,、、ヽノ  -/ / | | i       /''‐|" ̄、,                           ヽ
-‐'< ─ --、// / .i. .|  フ'''‐--‐''"\二二| | "'''‐--、                  |    ヽ
  \─、-、\ /   r‐''" / /  ノ \|             ‐-、、          |     )
  /"\丿丿    ノ  /  ./  /|  .|                  "'''‐--      | ./   /
./    |''‐''"''''''<"‐'''"  i /  /二二二二|| -- "‐、                  | /   /
   / ヽ    / ヽ、i_、/  ./ |\ |        "‐、               .|./    >
 /   /\ ./   i     /   | \|          "‐、                 レ     ヽ
    /   "/''‐--┼┬-''"─   |   |\                        |      __>''"\
   /    /      .|.─ .i   .ヽ  ヽ     、-‐''"、-‐''''     ''‐、,,      ./     rソ 、''"\|
  /           .|   i    ヽ  ヽ .、-‐''"、、-''"           ''    /     r" ̄\  \
302通常の名無しさんの3倍:2006/05/07(日) 19:35:59 ID:???
アルバート「俺たちの戦いはこれからだ!!」

ご愛読ありがとうございました。
次回の大会にご期待ください。
303通常の名無しさんの3倍:2006/05/09(火) 12:00:29 ID:???
【お知らせ】
現在、避難所にて第五回大会の草案が纏められつつあります。
こんな状況なのに何やってるんだろうとか正直思ったりもするとは思いますが、
放棄・中断・未完結はいつものことです。
投げっぱなしはこのスレの伝統なので気にせず大目にみてやりましょう。

【追伸】
今回途中で放棄した人が、次回に何食わぬ顔で参加するかもしれません。
もし気付いたとしても、また逃げられたら困るので気付かないフリをするのがお奨めです。

ではまた、第五回が中断される頃に第六回のお知らせでお会いしましょう。
304通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 13:47:48 ID:???
      ヽ、、,,,,,ミヽ、ノ;;;;;;;;;;;;~'''- 、、ヽ、\;;;;レ;;|;;;ツソツ)
     ,、 -ー、マ;;;;;;;;;;;ン;;;;;三三ミミツツツ;;;;;;;;ソノ/ー'"ツ彡'ヽ
   ,r'"彡三;;;;;~'ー、、、;;;;;;;;,、-'"三;;;;;;;;リリ~;;;;;;;;;;;;、、、、彡'"ヽ、
   /;;;彡ニ、、、;;;;;;;;ミ;;;;;;;、-ー''''";;;;;;、;;;;ソ;;;;;;;;ニヽ、、;;;;;;;;三ミ')、
. 、 |r'/";;;;";;,、-ーー'";;、-'",、-'";;;;;;;;ij i,,;;ii;;;;ヽ、、;;ミミ、シ三ミミ       イ爾 ニ
 ミミ三、、,、'''";;;;彡;;;;";;;;"";;;;;;;;;;/;;j i|}i;;i i;;;t;、、 、;;;ヽヽ、、ミミリ、         イ
  ,,r''""";;;;''"~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;";;; ///;;|;||;||;| |;;;;i;;ヽiii)ハ、;;;;;;;;~'ー-、、ノ      己 イ
ヽこ彡彡;;;;;彡";;;;;;;;";;;/;,;;;;;;;"i/;;;;;;;;ツ;;ハ;iii;;;;;;;;;ヽソ;;;f|;;;!;;;;;;;~'-、''"、、ー
ヽ、;;;レ;;;;;;;、'"";;;;;;;;;;;;;//;;|、;;;;ij;;i;;ヽ;;;;;;;/ij;;;リ;;; ;;;;、ソ;;;;ti;;;;|};;;;~' 、;;;;ノ"     經 チ
ヽ、;;;;,、-'";;;;,、-';;;;;〈;;t;;/|;;i;;;i~t;i;;;;;';;;;/) );;;;;;;;;;;;;、-'彡jjリ/;;;;;;;;弖"ヽ        ン
  r'";;;;;;;;",,";;;;;;;;;t;;iヽレ;;'キェチヽ;;;;;彡= マ;;ヱモヨニ>ゝ"t;;;;;ミ ミヽ))     死 ス
、,,ゝ;;(/",,/;;;;;;;;;;;;ミヽ""""""~;;;;;;こ''t t~'' 、:::::::;,   |;;;;;;;;;ミ;;;弓
  (j;;彡",,r;;;;;;;;;;;{、    ;;;;;;;;;;;;;;;;;t、,, ア ヽ"  ""  ,/;;;;;|、、;;;;三シ     了 ラ
 ー''ニ、-'";;;;;;;;;;;;;t::::      ;;;;;;(,、-ヽ,, ノ-);;   '''"};;;;;i ii;;;;;;;爪
""フ-ー;;;;;;;ij、;;;;;;;;;;;t:::::     ;;" ;;;"'',,,、-'"      "リ;;;リ、ii;;;iヽメリ
彡ア;;;;;;;;;;;;;|:i::r'、;;;;;;;t:::       ,、 ;;、-ー''''、;;     |;;;iソリ;;;;;; }}
  イア;;、 ';;;t、、-、;;;;;;;t:::::;;r '''' -、 ル'~::::::"~'''':::~'     i;;/ソ;;;;;;;、ヽー'",,,,
  リ'"彡,、-'"ヽゝー- r""'"   ,ヽ::::::::::r '''' - 、  ::"r';;;; i;;;;;;;;;;;ー'彡"
,,,、-=ニ/;;r;r '~:: :::::ノ:ソ;;;;,、==、、ヽt:::::::::::     /;r';;;;;;;:: i;;;;ヽ;;;}}iミ
   i|(,,r'(:: :i:::::::::::::::t;;;;""   ヽiリ:::::::::::::::  ノ ';;;;;;;;;;;::: i;;;;;;ヽ、ソ
 ,r''~~::::::::::;、y::: :::::::iit;;;;,、- ニニ、 ii、:::::::::::::;;、 '";;;;;;;;;;;;;;:: i;;;;;;;;;;;~''' ー-、
ri;(  :::::::、"/::   ::::iii'!;;;;,",,、---、, ii;;t""~;;;;;;;;;;;;;;'" ;;;;;;  i;;;; ;;;;;;;;; リ リ
/ノ;;;::::::::::::::iii:::::   :::iii|;;;;;" '"  t. ii;;ヽ;;;;;;;;;;;;;'"  ;;;;;;:: ;; i;;;;;;;; :::::/ /
:::::::リ:::::: ::::::ii::::    ::iiii{;;;|:: ,,,, ,,、ノ |;;リヽ、;;;;;;;;  ;;;;;;::  ;; };;;;; ;;;;:::::i .リ,,,
:::ヽi:::::  :::ii、:::    iiiii|::::'''~     リ;;;;ノ::::::~ '' -、;;;;;;::  ;;;; i;;;;;;;;;;; ;;| ソ~''、ヽ-、、
::::::t、:::   ::iii::::   ;;;;iiiiヽ、,,,,,,,,,,,、-'"/;;;::::    ヽ;;:: ;;;; t;;;;;;;;;;;;ソ j;;;;;;;ヽ ~'-
 ::::t、:::   tt:::  ;;;;;;;;;;;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii";;;;、-'   :::::::  i;:: ;;;;; /;;;、-ー(ソo;;;;;;;ヽ、
  ::::t、:::   :tt::,、- '"ー';;;;;;;;;;;;iii,、- '"   ::::::::::::::::::: リ;  ;;;; ;;r"'"~''"~;;;;;; ;;;;;;;;;;
  ::::t、:::   :::tt、"、-ー''":;、- '" ,,,,,:::::::::::t ヽ::t:::::::;/"  ;;;;;;;i i;;;;::::i:;/~;;;;;;;;
   :::::t、::;;;;、-ー;;~''ー---r",、 ''"  tヽ;::::::::t リ;;;ii;イ;;;;"、、、、、;;;|.|:::::::iii  ;;;;;;;;
t::  ::::::ヽ、;ー''";;;;;;;;;;;;iiiiit ヽ,    ヽji:::::::::ii;;、-' リ;;;;'''"~~~ ソリ::ノiii   ;;;;;;
::ヽ、;;;;   "        ヽ:::ヽ   "- ''' " ,、 '       i |::"""    ;;;;;
305通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 14:07:44 ID:???
中学生の時、Occupyって単語がめちゃくちゃいやらしく見えていた。

カタカナにしてもいやらしい「オキュパイ」、ひらがなにしてもやらしい「おきゅぱい」、
日本語にしても「(場所などを)ふさぐ、とる、占める」とか言ってやらしすぎ!

これではいかんと英語に戻ったら、occupyの中にあるのはCcup(Cカップ!)と気づいて
俺はもう英単語と結婚するなら間違いなくoccupyと思った。

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡  occupy!occupy!
  (  ⊂彡     
   |   |      
   し ⌒J
    _ _
   ( ゚∀゚ )  <外国といえばヌーディストビーチだが
   し  J
   |   |
   し ⌒J
    _ _
   ( ゚∀゚ )  <そこでは裸でいることが当たり前なので女性の裸を見ておっきっきさせてはならないのだそうだ
   し  J
   |   |
   し ⌒J

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 <当然おっぱい!おっぱい!もやってはいけない
  (  ⊂彡
   |   |
   し ⌒J
    _ _
   ( ゚∀゚ )  <一見開放的に見えるが実は厳しい環境なのだよ
   し  J
   |   |
   し ⌒J
306通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 23:18:08 ID:???
保守
307アニー・フェルミオン:2006/05/19(金) 01:43:51 ID:???
この中に第1回大会な参加者様、ROMをしていた方、もしくは第1回大会に出ていた「ヒラジマ氏」はいらっしゃいますか?


私は身勝手な都合で第1大会を途中破棄した者です。
もう何年もの前の事ですが、どうしても皆様に御詫びを申し上げたく参上致しました。

あの時は本当に申し訳ありませんでした。

当時の方々がこの書き込みを見て下さる様に願います…
308通常の名無しさんの3倍:2006/05/20(土) 23:50:37 ID:???
保守
309通常の名無しさんの3倍:2006/05/22(月) 22:55:58 ID:???
保守
310通常の名無しさんの3倍:2006/05/25(木) 00:31:58 ID:???
  ム オ  / //、,r‐''" "。'!`./'i、i、''-ノ┴.'',,, /,!" `,l゙,l゙,|l゙ ヾ   ゙' ,,ノ_ノ
   ッ レ  L_(、.,.,../` .,ヽ  、'!、 -,..,,~゙'-ヾ.,,// ,, ''ll | .|  ゙'ハ ,,)  )     そ え
  コ  ァ   / ;;.'"l゙  .,.._ ,l゙ .ヽJ│`' 、丿/,,,i、,!"゙.,_,゙,,,.,`,i、,!" `,ll  ヽ    ん  |
  ロ     /.,';゙/,i,,,|,,,゙″i,,,iヽヾ,,.,.,.ノ ll ゚゙゙,ヾ~,,'_ ノヾノ  ,,,,,,、,--ュ  \,,ji    な マ
  ス ク   l | ;|┌--‐フ  ┌----、、   |;,,,r'‐ヽ,  ,、ィ'゚゙゙,''''''‐ヽ ';ヾ,,く    こ ジ
   !! サ   ilリ|l ~~,,,,´ 、   ``',,,,''''┘  |ヾjl r●:、;  ´ ィ●ヽ   'i,,~厶  と
    ム   lヾ |. ( ● )-〉  ゙( ● )    |j i| `'''"/   `'''''"´   (  !,;''ヽ !?
     ヲ   _ゝj|.    /   、       |; ,'  /   、        | .""`.レ、⌒Y⌒ヽ
        「 |ヾ|   (●、 ● )       .ソ l  ,:'    ヽ       .|, l゙.l,, .""` .♭
        ヽヽii|               ( ', (●' '● )       i, l゙.,jリ゙,l゙リ ,, l|
⌒レ'⌒ヽ厂 ̄ ヾタ|     __         ''j ', i、-----.、       `゙,l゙,|l゙ ,  ,ノ
人_,、ノL_,iノ!  .(ゞ',   :i゙l l l l l.l'    ._人__人ノヽ ヾYYYYY\      "" .|l゙,l゙,|l゙ll
      /     ヽ   lTTTT」   .「  言  Lヽ ヽ++++++i|         「"".|l゙ノノ
ェ ウ  {.      ヽ.  -、、、、 '  ノ    っ  了. ゙, ,ヽ===-'゙ ,'     ,   /゙.| |,il゙,ji
ィ  ェ   ヽ.    ハ        )    て   |  ',.' ,  ̄ , '    ノ  //    ヽ,
ィ  ェ    >  /|ヽヽ、___,,,,、 'く    み  > ヽ.  ̄´   / ,、 ' /     / \
イ .ェ   /  ノ. | ヽ       フ   ろ  /  ノ:lゝt-,-‐''" / ,.ィ゙     /
311通常の名無しさんの3倍:2006/05/25(木) 17:47:22 ID:c8+/9SRv
保守
312通常の名無しさんの3倍:2006/05/30(火) 23:36:46 ID:???
保守
313通常の名無しさんの3倍:2006/06/04(日) 00:06:19 ID:???
保守
314通常の名無しさんの3倍:2006/06/08(木) 23:58:41 ID:???
保守
315通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 20:51:08 ID:???
今ぶっちゃけると
ニース=エルネージュ
これのせいで途中で飽きた。
316通常の名無しさんの3倍:2006/06/11(日) 14:42:06 ID:???
>>315
それはここでぶっちゃける事ではない。
317通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 12:52:10 ID:???
     ____         (⌒`ゝ、 _   ○o。 人     ,.‐-、 _                ,.r-、
 _、-'"" ̄       ̄ ̄''--、,    ,.ry'"ノ,r-、  ,.、 / 手ヽ   ( ヾ, ( `)  o○ (⌒⌒ヽ,r‐'"ヽ/) ノ
'"                "'-、,,;( (⌒   )'"  ヽミ}彡)  (⌒ヾ,;'"゙';,'-'、 ゚    ゝ  y(,,/  ( } ノ_r'⌒ヽ
                    "'-、, _,ヾ(,,,j。_ ノ,'"⌒ヽ-、( シ';。,.;'、丶)  ,r'"⌒ヾ;'"゙'。く__,,ノノ'"゙';。く  )‐-、
                       ヽヽ;'" r'"⌒ゝ,,,j,,jノ/⌒(  'ト、_ゝ<   (   ゞ';。.,;'ヽ⌒ヽゝ。,.,;'-‐く巛くゝ
                        \,..>-、>;'"  "';-__,.ノ`ー ' ヾヽミ}   `ー-‐'( ! ヽ  ハヽ ヽ ノヾ−'
                         ヽ   ヽ'o,,.,.,.。'< ヽ)_   ヾシ        `ー- '"`´゙ `ー--‐'
                          丶 ,,jノくヽ/ ヾ  ノ `-、            |
                    ノ /|     i" ;く (人__ノ`'ゞ,,ノv_,r            ‖     |
                    / / |      |,o,:'、___ノ >;o" "';⌒ヽ___       -=  =-   ‖
                   / /  .!      | ヽ ) (  ノ':。,.,:"く ノ巛くゝ       ‖    | |
   ,,..--―一--、      / ノ    !      !`ー- '   `ー(_人_,ノ ヾ−'        | .-=二 二=-
,.-'"’      \,`'・、 ,,..-'´ /,,..-'‘"´i    /      。                         | |
         ,, `ヽ、|″  / ,,,,,,===|-|   /     ○o                        ‖
          "`'i丿 ,.;;'"  /_二=! |  ノ                                   |
          .,_/,,-'"''''   |   -= | /
        _,,,   )       !     !,/         ,ィ''ー''"ヽ
     ,,..-''"/ /          !     !ヽ        ,..:'"~: : :.:.:..:.:;:;ヽ              ,..__,..-、__,,..,,_
_-ー'''"´  └'ヽ         /   / "、   ,ィ"~`¨''ー--、:::::: .:  \    |`:、     ゝ:: ::: ::..`:、_,,.へ`ヽ.
         \  ,,,__  _,,..,     /   .\,r'"~; : :;: -''"ー'^ ー-、- 、...,,_\ };; ヽ  ,..,_/.:.にニ=-─ー;:-'`Y' `:
          ,,..-'  "'二"″   /   //   ,r'"  ,.._;;;;;;;;;;;,....`ヽ  `くl;;;,  `:、 y`ー--'`ー-=-'~:::.ヽ.:::;/
    ,,,...、--<           /_,-ー''"  i   /  ,r" ,〃==ミ ~`ヽ、  i!.;;,,  `';;;, `ー'"`-'" ,,,,.....  >'
-=二 ̄|、"''-..,,, `''-..,,      /|      | ,.-、ゝ:;;;ノ  r彡‐''二、ヾ:、_  ヽ, | 、   `;;;;,,  ;;;;;;,,    ;;;;;;;r-,,..
    ̄| "(,へ,,"''----二-'ー,^/ |-,,,,__ ir"  ヽ i"∧ l;'"~ノミiヽ!i 〉l!   iヽ!`ヽ     l;;;;,__  ;;;;;;,,   ;;;;;;/
   _│  ヽ、,,,,__'''--、 | |" / 彡    !、\|   : `ミ:、 ヽミ丶ミー彡"ィ7  / ;!   / ∧(,..-ニヽ.''';;;;,,  ;;;;/
,..''''"" |ヘ  \_ \__|  | レ -''|.     \, l   ヾ ゞミ、`:、`ー-、...-‐フ-'"  /    ヽヽ.`:、 ゝヘ'';;;;, ;;;;/
     \ゝ,  \二    | ,ノ''" ,|        \,   \ ,`ヾ;;.、_)_;::ィ"_,.//  ,i'    \,..ヘ `ゝ ヽ;;: ;;/

落とすなよ。兵が見ている。
318通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 13:01:31 ID:???
          ┌┐      __r‐ュ_                       ┌┐      __r‐ュ_
  / ̄\      | |/ヽヘ  |_  ___|_   ┌┐  __   / ̄\     | |/ヽヘ  |_  ___|_   ┌┐  __
. 〈__/゙\ \    .|  ,.ヘ__ノ   | | 〔___ 〕   | レヘ |__|   〈__/゙\ \    .|  ,.ヘ__ノ   | | 〔___ 〕   | レヘ |__|
     \__>   ヽノ      l |  r─┐  \/         \__>   ヽノ       l |  r─┐  \/
                  └┘ └‐‐′                            └┘ └‐‐′
                  ┌┐             ヘ        |\         ┌┐
            ヘ   | j  ヘ    ∧  r‐┐〈__/   __  |_/        _   |_/    ヘ
             \/    ̄ ∨     \〉  !__/       |__|     /〉   〈__|     / /
               ,.. -‐- 、        ,.. --‐ 、         , - - 、 ̄     ,.. -- .、 丶′
             ィf    、ヽ    ,:':r´: : : : :、.ヘ    ,rf.,.-,  、 、ヽ     ,r'.;.:.:.:.:.:.:、:ヘ
              {{("(_( }`_ト} }    {{〈:{.‐:{. :l ー}:.i}    {.{ { イ{ リゝ} j}   {:i.:!: .:{. : ! :i :}
             (r);ゝ{ヒj _ ヒj}メfr)  (r);マ(ヒ})‐(ヒ})仏r)  (.)弋{ヒリ´'ヒリ} ソ(r) (t)マi'‐┴┴‐iイ(r)
             ,/゙``ゞ(__)イ´゙ハ rzム"`ゝ、{_ } ィ'ヾ;厶z、 \`ゞ、f_ }ィ~/  ヾ ゞ、{_ } ゙イ´人
           /´  仏_又_戈   \^´ \,}WY{_/`^~   `7^卞ヘく     /iトjf{____}lrく:l:.:.ヽ
          /. : : : ./<_介_>い、 . .ヘ   >ゞ==ぐ        `'トー'ーf'′   ム{:仏_三_戈⊥j、リ
         ー─ ''゙/:::/_{:iト、〉 ト、`ー--'/   ´ \     /^'干'゙ヘ      / 、_{,. ヘ
            〃:::::::::i〈:::::::::::::〉   /    . :.  /:>     `!ーfr‐イ     ,′ ー'{`  }
            └{::::i::::::l{:::::::::::/   ヾヘ、__._:_:_:_;/′      !__}`ー′      !    トzr┘
              ` ̄j丁^ー'´       `゙{丁`"´       {li!{          !ニ二{
                `~             └'             `"            ヾ┘
319通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 10:57:19 ID:???
        | ̄〕         | ̄`――――――‐' ̄ >  | ̄`―――――‐' ̄ > 
____|  |___,へ   |  r――――――┐ |  | ┌‐─┐┌‐─┐ |   
|____   ____〉  |  | ____| ̄r__へ|  |   |  |     | |  . | |  
       |  |        |  | l_________   ______   |  | |___| |____|  |  
       /  ヽ       | | l⌒ヽ__|  |  | |  |  _________  |  
      / ∧ ヽ       |  |  ` 、ノヽ__ノ    |  |  | |         |  |   
 ____/ /  ヽ \_ .  |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |   |  |       _|  |  
 |___/    \_____|   |_l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |_|   |__ノ       ヽ_ノ  .
320通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 10:59:47 ID:???
   MG 1/16 ディアナ・ソレル 【5月入荷予定】

   ┏┳┳━━━━┓ ┏┳━┳━┳━┓
   ┣*゚ー゚) よしなに┫ ┃|,.|   -〉  () i’┫
   ┣━┳━┻━┻┫ ┣┻━┻━╋━┫
   ┣◎┣円   つ┫ ┣こ   ___,┫|y|┫
   ┣┻┻━━┳━┫ ┣┻┳━┻┻┻┫
   ┣|-|  ====┫〉〉┫ ┣--╋、__,_.., ー、.┫
   ┣┻━┻╋┻┻┫ ┣<, ╋┻┻┻━┫
   ┃∪∪∪┣|^| ll┫ ┃ ,, ┃ゝ.     ゝ┃
   ┗┻┻┻┻━━┛ ┗┻┻┻━━┻┛

 完成図
   .., -ー-、.
  <___,-=◎=〉
  i’ |-|*゚ー゚)| よしなに
  ゝ,|,.|()円,こllつ
  |^| ,∪ ==|
  y ゝ、__〉,_〉
    ∪ ∪
321通常の名無しさんの3倍:2006/06/19(月) 23:45:39 ID:???
保守
322通常の名無しさんの3倍