>219
一秒。
時計が一度音を鳴らす間隔。
セシウム原子一三三の基底状態の二つの超微細準位間の遷移によって発する
光の振動周期の九一億九二六三万一七七○倍の時間。
── それだけ有れば十分
ダイブしつつ直下の海面に右のライフルを撃ち、その最中に四発のナパームは爆発。
最速で迫る爆炎に左手のランチャーを合わせその流れでシールドを展開。
だが戦術核級の業火がその程度の小手先で防ぎきれる筈も無く、シールド範囲外の部位が欠損判定を受ける。
そして熱が機体を蝕み、あと一歩で撃墜かと言う時に白い守りがパイオニアを包む。
ビームを撃ち込まれて海面が起こした小規模の水蒸気爆発だ。
決して温度の低い存在では無いが、爆炎に比べればぬるま湯に近い。
そして何よりその比熱は熱のダメージを一歩和らげてくれる。
そしてパイオニアはそのまま海中へ。
無傷では無い。むしろ戦闘続行さえ危ういレベル。
だが、まだ戦える。
・・・・・・
ガモフさんって人、意外とやる・・・・・・・
でも・・・・・・位置がわかっているなら、感じられるっ!
この間合いなら・・・・・・はずさないっ!!!
(生き残ったわずかなソア・キャノンに取り付く、一機のジェガン。
射撃指揮所に射撃データを送信し、ソア・キャノンによる対空射撃を
再開する!
ニュータイプによる対空射撃管制。
すさまじい、のレベルを超していた。
ドッゴーラは射撃エリアからの退避を余儀なくされ、
地上への猛攻はやむが・・・・・・
しかし、アークエンジェル無力化、さらにはms多数撃墜。
攻撃側、防御側ともに損害多大。
艦砲射撃により、市街地内に配置された対空陣地も破壊されつつある。
しかし、ブラック・フォースの艦隊もまた、養成所部隊がその主攻を
ひきつけたがゆえに、nz軍・企業軍のジェガン隊、tms残存部隊の
猛攻により多大な損害をこうむっていた。
ブラックフォースもホワイトフォースも、もはや全滅を通り越した
段階で戦いを繰り広げている。
つまるところ・・・・・・この戦いの決着は。
養成所。
そして、第101機動連隊に、ゆだねられている。
そう言っても、過言ではなかった・・・・・・)
>ホワイト・フォース部隊
「こちら地上大72中隊。
敵機を撃墜するも、こちらも7機中6機と被害甚大。
救助部隊を要請する。
それと、現在状況を知りたい。
簡単で構わない、現在状況の教えてくれ」
>277
(アークエンジェルを撃沈した後、上空で状況を俯瞰する女が一人)
ふーん、爆撃部隊は75パーセントが損耗・・・・・・
・・・・・・養成所にひきつけられすぎましたねぇ。
・・・・・・かといって、放っておいても、側面攻撃を
かけてくるのは疑いない。一機で中隊に匹敵するって言うんだから
いんちきですよねぇ。
(通信;リリィ)
あれは、穏健派の部隊ですよ。
容赦するつもり、なかったので♪
さーてと・・・・・・それじゃ、あたしはもーちょっと暴れてきますね。
(・・・・・・養成所教官系のmsとの正面戦闘を避け、nz軍や企業軍の、
それも錬度の低い部隊や、隙を見せたアークエンジェル、赤毛隊を狩るその
スタイルは・・・・・・
いってみれば、イビリに近い。
・・・・・・フミ・サカグチ、24才。戦場においては、いくらでも
卑怯にも邪悪にもなれる女・・・・・・
ある意味、神父よりよっぽどたちが悪いといえよう)
>229
・・・・・・殺ったな。
・・・・・・あの、鉄壁アズフィートを、俺たちが。
・・・・・・だが・・・・・・
後退するほかあるまいな。
・・・・・・目的は、果たせたのだろうか。
・・・・・・果たせたのだろうな。
この情景。地獄、そのものだ。
あの司令官が、告げたとおりに。
>228カトリ
「ああ、お前みたいなヤツ味方じゃなきゃ困る」
返事をしたのは、通信をした相手ではなく
さきほどから倒れている隊長機のクロスボーンX1
「幾ら新型とはいえジェガンでそこまでやられるとはな
………グリフレット、ヘンリー・グリフレット、階級は企業軍大尉だ
味方だというならそれで良い、また会おうカトリ」
そう言って、男は通信を切った
>233 アッシマー
機体に一度吹かせてみた。
意外ではあったが、シュミレーターモードのままでも機体は推力を生じた。
海面から浮上するまでの僅かな猶予に、機体の各部チェックを行なう。
推力は背面のメインスラスターと左脚部の二カ所。腕は右腕のみ。
武装はフォールディング・ロングライフルが折り畳んだ状態でのみ可。
各種センサーは補助光学のみ有効
あれだけの攻撃を受けてこれだけの戦力が残っている。
それはぽややんに喜びの一念を与えた。我ながら良くやるものだ、と。
「それじゃあ、まぁ、もう少し頑張ってみようか?」
少し強くペダルを踏み込む。
十分戦闘に足ると判断できる加速度でパイオニアが海面から飛び出した。
>234
ヘンリー・グリフレットか。
ああ。覚えておくさ。
倒した相手は覚えて置くようにしているからさ。
(と、胸中で呟いた)
>231
(しばらく、通信がつながらない。
30秒ほどして、第4機甲ms旅団の司令部に通じる)
総司令部、敵砲弾の直撃を受け、沈黙!
ただいまより司令部機能は本旅団司令部が代行します!
アークエンジェル、敵msの攻撃により艦橋破壊、戦闘不能!
第42養成所モビルスーツ大隊、ドッゴーラによる地上掃射を受け、全滅!
(羅列、羅列。損害の羅列。
全滅、壊滅、戦闘力喪失、という言葉が次々に連ねられていく)
損害増えました!
ソア・キャノン対空陣地、マゼランからの艦砲射撃を受け、完全に沈黙!
敵艦隊残余マゼラン級六隻およびms少数!首都に向けて進撃中!
これより本旅団は敵艦隊への迎撃に移ります!
(恐るべきは、これほどの損害が出てもなお、組織的戦闘が継続されている、
という点にあった。指揮機能が移動されるまで、わずか30秒。
しかし、もはやその司令部の機能を果たしているのは、師団ですらない。
敵も味方も、なにもかにもが・・・・・・死んでしまうような。
現実では、ありえないような戦闘。
後退するべき場所もなく、首都めがけて驀進を続ける第101機動連隊。
もはや占領など不可能な戦力なのに。まるで、人間をただただ蹂躙するが
ために進撃を続けるようにも、見える)
>237
「了解。こちらも首都へと向かう。」
(そこでひとまず言葉を区切り、次の言葉を紡ぐ)
「で、一つ質問だ。
この演習の終了となるのはどういう時だ。
どちらかが降伏をしたときか。
それとも……一機残らず叩き潰した時か。
返答を頂きたい。」
>235
後方に・・・・・
(驚愕した。
生き延びていた。あの煉獄を。
ありえるはずがなかった。
撃墜判定は確実だろうに。
なのに、cpu統裁官は、撃墜判定を下さなかった。
すなわち、アズフィート・クラウンは、まだ戦える・・・・・
このシミュレーションを生き延びる。すなわち・・・・・・
仮に実戦であっても、生き延びる、ということだ!)
不死身・・・・・・か・・・・・よ・・・・・・!!
(驚愕しながらも訓練によって叩き込まれた習慣が、機体を振り返らせようとする。
だが重い。あまりに機体の反応が重い。
いや、重いのではない。アズフィート・クラウン、その神技を、その機動を
目にするならば・・・・・・アッシマーとても、重く、かつ、重くしか機体が
動いてゆかぬ・・・・・・
一瞬は、一秒に。一秒は、一分に。一分は、一時間に。
感覚だけが加速していく中、そのモビルスーツに対してアッシマーは現実の
速度でしか動かぬ・・・・・・)
240 :
司令部代行:2005/09/25(日) 04:12:46 ID:???
>238
はい。その点に関しては・・・・・・
統裁官に伺わないと・・・・・・
もう、正直両軍ともに、戦闘能力を失っていると判断しても良いと思うのですが。
・・・・・・
殲滅?
・・・・・・うそ・・・・・・そんな戦争、あるわけない・・・・・!
>240
「もう一つ。尋ねてくれ。
この演習は何と戦う事を想定しているのか。
降伏勧告のひとつもこちらもださなきゃ相手も出してこない。
そんなんは戦争じゃない。
ただの虐殺だ。」
>239
彼らの感覚の中でその動きはどれほどの時間がかかったのだろう。
パイオニアが右手を上げて、ライフルを構え、そのトリガーを引くまでの間に。
その動きを見切れただろうか?
その挙動が掴めただろうか?
それが適ったならば、この模擬戦に参加した意義もあると言うものだろう。
彼の境地の一端でも、伝えられたのならば、それで。
「ま、油断大敵……と言うのには酷だろうけどね」
そして光条が迫る。
>238
(通信)
それにかんしちゃ、あたしが答えておきましょうかね。
殲滅、といいましたし、たぶん、それも時間の問題でしょう。
・・・・・・
予想より、遥かに・・・・・・ひどい結果になってます。
・・・・・・やっかいですよ。本当に。
まったくもって、厄介です。
(ため息混じりに、そう告げる)
総力を挙げたわけじゃないです。
でも、計算はしてます。
・・・・・・そして、実戦では・・・・・・
もっと悪いことになるかもしれません。
これじゃ、だめです。これじゃ、だめなんです。
・・・・・・守るだけじゃ、守り続けるだけじゃ、
やっぱり限界がある。
・・・・・・
防衛線は、空の向こう側。
そこに張るしかないですね。
>243
これだけの戦力さ。
酷いことになるさ。
でも、これは全て味方だけだ。
すなわち、この全ての戦力で総力戦を挑む必要がある。
そんな相手がいるから、この演習が実行に移された。
と、俺は予想するんですけどね。
>242
(人間が相手ならば、あるいは超えられたかもしれない。
いかなる手段を用いてすら、生存の可能性がある、と判断し、
油断しなければ、あるいは反応できたかもしれない。
だが、人間の反応速度を上回る速度で思考判断を下し、
狙いを定め、そして放つ相手に何ができるというのだろう。
まして、背を向けていたならば。
操縦桿を引き、回避機動を取ろうとした瞬間には、すでにコクピットを射抜かれている。
スラスターが退避のための運動エネルギーを生み出そうとした瞬間には、推進剤タンクが
爆発してしまっている。
最後の一機が撃墜された瞬間ですら、アッシマーは砲口をpioneerに
向けることすらできずに居た・・・・・・)
(撃破判定が下ったコクピットの中。
呆然とする、アッシマーのパイロットたち。
あいつは・・・・・本当に。
おれたちとおなじ、人間、なのか?
心に芽生えるは畏怖。
彼が敵でなかったことへの安堵。
鉄壁、の所以をようやく彼らは知る。
鉄の壁。貫くことも乗り越えることもできぬ、絶対の「壁」。
彼なら。そして彼らなら。
・・・・・・あるいは、奇跡を。
そう、思ってしまえるほどに・・・・・・
だが、それは
望んではならぬ、ことなのだろう。
戦いの始末は・・・・・・引き起こしたものたちこそが、つけるべき
ものなのだ)
>241
そういう対象が、次の仮想敵の思考ロジックである、という
前提を元に演習プログラムを組んであります。
正義を握ったと確信する、何一つ手段を選ばない敵。
エトルリアを、カルタゴをそこに住まう人々、そして
記憶もろとも滅ぼした古代ローマすら青ざめるような
・・・・・・ご存知ありませんか?
そういう敵が、存在することを。
あたしたちは、それを再現するために、そこに属していたものまで
演習に投入している。
・・・・・・覚悟、決めなきゃならないってことですよ。
終わらせなきゃ、ならないってこと。
・・・・・・核テロ。オーバーテクノロジーによる虐殺行為。
彼らは何一つ躊躇しませんでした。
ならば、彼らを敵と想定するなら、このような演習と
なるほかない。
・・・・・・たしかに、総力戦になるでしょう。
でも・・・・・・あたしは。
養成所の子たちに、こんな戦争は・・・・・・
いえ、こんなのは、あなたが言ったとおり、戦争ですらない。
ただの儀式。人間の死体を量産するための儀式。
埋葬船団・・・・・・木星帝国。aema
そのためになら、自らの命すら顧みない狂信者ども。
・・・・・・糞野郎ども。何もかもを滅ぼして・・・・・・
それで何が楽しいッてんですか。
糞野郎ども。糞野郎ども。糞野郎ども。
>245
「…………ふぅ」
周囲に敵影無し。僅かに体を脱力させる。
戦況は既に遠い所で動いていた。
司令部に通信を送り、指示を待つ間に陸に移動する。
「さて、他は何がどうなってるのやら……」
彼とて、単機で戦場の全てを相手取る訳では無いのだから。
ガモフ「さて、本艦はたどりつけるかね、首都まで」
幕僚「不可能でしょうな。ついにアズフィート・クラウンを撃墜することは
かないませんでした。
さらに、一部部隊が根強い抵抗を繰り返しています。
・・・・・・異常です。
演習とはいえ、やつら完全に頭に血が上っています。
仮想とはいえ・・・・・・
自らの暮らしを破壊するものに対する、これが怒り
なのでしょうか。
正直、戦艦に突っ込まれかねません。
実戦なら何の迷いもなく、突っ込んでくるでしょう」
ガモフ「よし・・・・・・こんなとこで、いいだろう。
総員に告ぐ、状況終了。
繰り返す、状況終了。
皆さん、お疲れ様です」
>246
了解。
すなわち、人間であって人間でない奴等と
殺し合いが起こるという事ですね。
それじゃ、この道化芝居に最後まで付き合いますか。
以上連絡を終わります。
(そして通信を切り、市街地へと向かって行った)
>248
と、付き合いきる前にここで終わりか。
(一旦足を止めて、ポケットから煙草を取り出して一息つける)
んじゃ、帰るか。
(それだけ呟いて、養成所の格納庫へと向かって行った。)
帰投する。
終わってみれば実際の問題は特になく、あれだけの機動に
新造の機体が良く耐えたものだと感心する。
コクピットを降りて、整備員達と挨拶を交わしながら数歩を歩いた時──
「…………ぐ!?」
体が膝から落ちた。
完全に転倒する事だけは避けたが、直立出来る様になるまでは時間がかかりそうだ。
周りの整備員達が騒ぎだすのを遠く感じながら、支えられた体が得た余裕の淵で想う。
──もう来るのか?
252 :
赤毛 :2005/09/27(火) 19:31:56 ID:???
さぁて、状況終了、ってわけよね・・・・・
・・・・・・あとで説明してもらえるのよね?もちろん。
このわけわかんない演習。
あまりにも切羽詰りすぎた感じの。
・・・・・・何の説明もなしだったら・・・・・・マジで切れるわよ?
(帰還しながら、つぶやく。
襲撃も、再突入も、あまりに危険なタイミングだった。
犠牲者が出なかったのは、奇跡に近い。
あるいは、あたしが知らないところで、何人か死人が出ているかも。
それぐらい・・・・・・危険極まりない、演習内容だった。
消費された推進剤、弾丸、その他もろもろ。
それらを考えるなら、軽く一度決戦戦闘をったに匹敵するほどに
物資を消耗したということが、かつてAEMAに在って実戦を経験し、
そして補給の何たるかを身をもっておもいしらされた彼女にはわかる。
何かを、なそうとしている・・・・・・
それが、彼女にはひどく気になるのだった)
「つーかーれーたーのーだーよー」
天馬のカウンターで、かつて無いほどにだらけている
先の超大規模演習で、かなりの無茶をし
しかも珍しくほとんどシリアスで(?)戦っていたため
彼女の体は疲労とか恥ずかしさとかでボドボドなのだ
254 :
カトリ:2005/09/27(火) 23:55:58 ID:???
>253
「いやっはっはっはっは。
疲れた。疲れた。」
(同じく、カウンターでおもいっきしだらけてた奴一人。)
「なんかー、そちらさんもかなりおつかれでー。」
255 :
ふくかん:2005/09/27(火) 23:56:19 ID:???
>253
あ、リリィさんおつかれさまでぇす(川^□)ノ
フラァ
(川 □)
ドシャア
(天馬にきてテーブルに着席早々意識を失う女約一名)
>254カトリ
「疲れたもなにも、しばらく実戦したくないくらいなのだよ
……ていうかどちらさまー?」
>255ふくかん
「おう、お疲れなのだよ企業の人
……起きて〜」
店長
「………寝るな、起きろ」
お冷を耳につーっとたらしてみる
>255
「ゲッ。
チョットダケキュウケイイレテルノバレテシマウ。」
(こそこそとそちらを見ないようにする)
>256
「さすがにあれだけ大規模だと
確かに嫌になっちゃうかも〜。
どちら様というかこちら様〜。じゃ、駄目だね。
今度、企業第一課に入った新人のカトリでーす。
よーろしくー。
あーなたに話し掛けたのは、体だけ見かけたことあるから
本当の中身はどーなのかーなってちと思ったのさー。」
258 :
ふくかん:2005/09/28(水) 00:07:35 ID:???
>256
ビクブルリ
(返事がない。なかば屍のようだ)
259 :
神父:2005/09/28(水) 00:11:40 ID:???
いやなにいろいろと疲れているのだろうほうっておいてあげたまえよ。
(いつのまにやらぬるりと現れる)
その、なんだ。穏健派は今相当に忙しくてな。
どれぐらい忙しいかというと、出エジプトぐらい大忙しだ。
ほれ。あのように。
(見れば、何人か穏健派の社員だか軍人だかの連中が、何人か
一服入れに来ているのだが。ドイツもこいつも顔色悪い。
ちうかあと一時間、あと一時間だけ、と亡霊のようにつぶやきながら
コーヒーをすすりつつ目を見開いたままどうも昏倒しているらしいもの、
おかあちゃんおかあちゃんもう死ぬかもしれん
実家帰りたい帰りたいわと携帯の向こうの相手にかたりかけつつ
沈没まぎわの船さながらに徐々にからだを横に傾けつつあるもの、
まぁさまざまである)
260 :
カトリ:2005/09/28(水) 00:21:08 ID:???
>259
「うはー。」
(微妙に、演習前の自分もあんな感じな気がしてきた。
そして、自主休憩が終わった後にああなる運命も感じ始めた。)
「うーん。他人事とは思えないねぇ♪」
>258ふくかん
店長
「む、ダメか
……仕方ない、今日は放置しておこう」
>259神父
店長
「……企業軍基地には休憩所の一つも無いのか?
数日前から生徒の何人かが引いて入れないんだが
………いや、今は寝かせてやろう」
「ていうかおたくもしかするとあのヘンなガンダムのパイロット様でぇ?
……なんか通信とかで見た顔だからおぼえてるのだよぅ」
>257カトリ
「りりぃ・はるじおん、永遠の17歳
こう見えても養成所TMS科の教官様なのだよー」
注・どう見ても20代前半にしか見えません
263 :
カトリ:2005/09/28(水) 00:25:54 ID:???
>262
「うはー。
十七歳で教官なんて素敵♪
尊敬しちゃうなー。」
(あっさりと信じたよ。この人は)
>263カトリ
「信じるモノは救われるのだよー
ところでカトリ様はどっち陣営で戦果はー?
……私は正直数えてないのだよ、ていうか報告待ちぃー」
265 :
カトリ:2005/09/28(水) 00:38:02 ID:???
>264
「養成所側だねー。
戦果は対したものじゃないよー。
6機だけだし。
それよりも、率いてた部隊を全滅さちゃって
そっちのほうがイタタだねー。
自分たちの判断だけじゃなくて
もうちっと細かい指示を出しておいたほうが良かったかなーっと反省ー。」
>265カトリ
「単機で6機なら十分エースなのだよ
しかしぃ、部隊全滅して自分だけ生き残るような指揮官は極刑モノなのだよ
……まぁ、率いてた部隊が養成所ならこっちの責任も十分だけど
しかし率いてた部隊ってどれくらいの規模なの〜?
相手は〜?」
267 :
カトリ:2005/09/28(水) 00:50:59 ID:???
>266
「えーと、俺がジェガンの改造機でー
部隊は六機ともノーマルのジェガンだねー。
相手はクロスボーンガンダムX-1が一機と
フリントがー、えーと。
九機だったかなー。」
>267カトリ
「二個中隊全滅……自分が上官なら軽く粛清モノなのだよ
けどクロスボーンX1とフリント9機……ってことは、Xセイバーズかな
確かヘンリーのヤツが所属してたっけ……」
天井を見て、物思いにふける
「っていうか、フリント6機を撃墜て
結構凄まじい戦果ではないのかと」
269 :
カトリ:2005/09/28(水) 01:10:56 ID:???
>268
「ん、みゃあ、演習だからねぇ。
難も指示を合えて与えず、戦場の雰囲気を叩き込み
負けたことを糧に更に強くなってくれれば
こっちも粛清されがいってものがあるかもーん。
んにゃ、X1一機とフリント五機だねー。
せっこい真似しちゃったけどね。
X1相手には素人のフリして、油断してくれたところで
一気にあぼーん、と。
フリントは纏めて五機だったから、めんどいんで
わざーと相手に通信入れて、一瞬だけ判断を鈍らせて
動きを止めたところで、ちょちょいと。ってね。
そういうせっこい真似しなくちゃ無傷なんかで生き残れなかったさね。
さてっと。
そろそろフミさんがフカーツする前に、本来の仕事に戻らないと
かなーり怖い事になっちゃいそうなんでお先に失礼させてもらいますよー。
今度なんかお世話になるときがあったらそんときはヨロシクですよ。
りりぃ教官さん♪
それではー、ごきげんよ〜。」
(そう告げてお会計を済ませて天馬から出て行く。
そして、死に掛けの仲間が待つオフィスへと向かって行った)
>269カトリ
「X1一機ってーことは隊長機撃破か……無茶苦茶強いですのだよ
まぁ、演習って割り切ればよい結果だけど……だったら自分が撃墜
されるのも手だと思うのだよ
ま、終わったことはともかくお仕事ガンバなのだよ」
ノシ、と手を振って見送る
「けど……あの精鋭が素人のフリなんかで落ちるとは思えない
しかもX1だけじゃなく、他の5機も撃墜してる、か
カトリ……下の名前は聞き忘れたけど、油断できないわ、ね」
271 :
会議:2005/09/29(木) 01:16:49 ID:???
(穏健派本部企画第一課会議室)
偵察中
「ほな各自、発表せえ」
ガモフ
「ひとまず前回の演習だけど。
ふみさんと僕とで作り上げたレーザー通信・M通信併用式ネットワーク
を用いた指揮管制システムは、ほぼ予定通りの成果をあげてるね。
両軍ともに、全滅通り越して壊滅寸前まで言ったのに、
防衛体制に破綻をきたしていない。
総司令部がつぶれて、各艦・各施設に戦術情報処理機能が
移行してアレだから。
それこそ、全部の艦艇、全部の指揮官MSがぶっつぶれない
限りは、相当にやれるんじゃない?
外征に関しても、かなりの効果が期待できると思う。
陸上に設営した通信施設の変わりに、艦やMSのレーザー通信を
リンケージすればいいだけのことだから。
あと、新型MS配備もかなり進んできたし、ここのところAEMAの
襲撃もなかったから、新兵で編成された師団もほぼ戦力として
期待できるレベルにまで錬度が向上しているのもプラス・ファクター。
正直、大気圏突入・再突入プロセスで、2〜30人は死人が出る
ことを覚悟してたけど、驚きの死傷者ゼロを達成。
いいね。かなり、いい。
272 :
会議:2005/09/29(木) 01:18:42 ID:???
ただ、不安要素はある。大量破壊兵器による飽和攻撃を受けた場合、
現状の防空網では完全迎撃は困難だと思う。
NT能力保持者、どうしてもMSパイロットのほうに充填される傾向が
あるんだけどさ、射撃管制官や防空管制官のほうにもまわしてもらえ
ないかなぁ。
養成所の子、グェネビア君だっけ?彼がもうぼろぼろのソア・キャノン
陣地で射撃管制をやってから、効率が一気に向上、僕の切り札だった
MSによる対地砲撃意図を頓挫させられたからねー。
なんとかなんないかなぁ」
偵察中
「NTを『生産』できるわけやないんや。
そうそうまわせるもんでもあらへんし、NTは大抵MSパイロット志望
やからな。
努力はするよって、期待せんでまっとけや」
ふくかん
「でー。あたし的には専守防衛方針でことを続けるのは難しいかなぁと。
埋葬船団や木星帝国による広域破壊兵器を用いた飽和攻撃にたいして、
どれだけ持ちこたえられるの?と。
いえありえないんですけどね、普通の国で、普通の戦争をやらかすなら。
でも、木星帝国にしてもAEMAにしても、そのへん超えちゃいけないラインを
へーぜんと超えちゃうよーな連中ですし。
まして、連中の場合、補給線が延びきってるどころか、地球圏到達の時点で
補給線がぶった切れてるも同然。
AEMAの連中、かなり拠点を失ってますし、暗礁宙域に設営できる規模の
基地には到底、大規模な作戦を長期間にわたって行うだけの能力はありません。
連中に友好的な都市なんてのはほっとんどないし、その数少ない拠点だった
マダガスカルもつぶれましたし。
おそらくタイプ・ジュピトリスに搭載された物資だけで戦争やらかす
つもりかもしれません。あれには確かに、コロニー何ハイ分もの補給物資が
積載できますから。
こういうせっぱつまった連中がどういう戦争をやらかすかって言うと・・・・・・
まぁあらゆる手段を用いてくる、としか思えません。
あたしのご先祖みたいに、人間を誘導装置代わりに使うぐらい平気でしょう。
ま、面倒というか、しゃれにならないというか。
逆に言えば、好都合です。
あっちに隠れこっちに潜みしてて、たたくにたたけなかった連中が、どうやら
まとまってくれそうな気配ですし。
ゲリラは肥大化させまとまったところを一撃で殲滅する。
今のAEMAは総軍でゲリラやってるようなもんですから、この原則は適応
できると思います。
総力体制での殲滅戦のほかに、選択肢はないんじゃないでしょうかね。
273 :
会議:2005/09/29(木) 01:20:02 ID:???
今度はNZの港が核で吹っ飛ぶ、ぐらいじゃすまないんですよ。
統合演習の結果、NZ軍とあたしら穏健派軍の共同作戦レベルはかなりの
高みに達しています。
補給艦その他に関しても穏健派が所有する商業船舶を回すことで、十分に
対応可能。レーザーリンク戦術管制システムにも同様です。あれはもともと、
商業ベースの技術を応用したやつですから。
あとは、やるか、やらないかだけなんですよ」
偵察中
「あー、わーっとるがな。
そのへんは工作中よって、あわてるなや。
相楽、アナハイムその他諸勢力と談合中や、結果を待てぃ」
ふくかん
「結果待ちって。状況はそれより早く動こうとしてるんですよ!
連中の意図を挫いて、その上で木星帝国本土への侵攻を!
欧州連合、アメリカ新興国、レッドスペース、ブルーアース、
混線で生まれたこれら諸大国のヘリウム消費量は年々増える一方
なんですよ。
試験運用が開始されたミノフスキー・クラフトネットワークが
本格的に運用され始めれば、もっと増える一方。
地球圏全体にとっての死活問題です。
月のHE3生産量だけじゃ、とてもまかないきれません!」
ガモフ
「うは、さすが元好戦派所属。
いうことが過激だねぇ」
偵察中
「わーっとる、わーっとるちゅうねん。
だから諸勢力と談合中、ゆうたろが。
ほかの国の連中にも、非公式レベルで参戦を打診しとるんや。
なにせぇ、地球圏にとって始めての「外敵」になるかもしれん
のやぞ。ここを政治的に利用せんでどないする。
うまくここで立ち回れば、嬢ちゃん、そしてワイらの戦略目標の
ひとつである、国際政治機構を構築できるかもしれんのんや。
ただ勝つだけならだれでもできるわい」
274 :
会議:2005/09/29(木) 01:21:11 ID:???
ふくかん
「負けてしまったら意味なくなります!
一年戦争、そして第一次混線の悲劇を繰り返すつもりなんですか?
宣戦布告もしないで、かわりにテロぶちかまして言い訳もしない
連中ですよ?そもそも、地球圏の国家を交渉対象としてみなして
ないんです!
スペースノイド国家を標榜するレッドスペースに対してさえ、
外交的アプローチを行った形跡が認められない!
デブリピープルの対企業感情も悪化の一途をたどってます、
数十、数百万の連中が暴走して地球になんでもかんでも落とし始めたら、
どうにもならない!
火種は燃え広がる前に消火しなければ、すべて灰になるかもしれないのに!」
偵察中
「それも含めて考えとるっつうねん。
まず落ち着けや。
最大限に急いでさえ、どうにもならんのや。
例の人格混線現象のせいで、貴重な時間が失われてもうたからな……
そうでのーたら、今頃なにかしらの協定のひとつは立てられたんやが。
ま、死んだ子の年を数えてもしゃーないわい。あわてずさわがずや。
すでに、企業好戦派第一陣は地球外軌道の拠点ルナVに展開を開始
しとる。穏健派一部艦隊もな。
連中に二の矢はないんや。侵攻部隊をつぶしきって、講和っちゅう手も
ある。
外征案については、保留させてもらうで」
神父
「それで、だ」
ふくかん
「なんであなたがいるんです」
偵察中
「ワイが呼んだ」
ガモフ
「・・・・・・またイロモノが増えたわけかい」
275 :
会議:2005/09/29(木) 01:22:20 ID:???
神父
「イロモノ、と言われてもな。早々甘く見られては、困る」
ふくかん
「ま、呼ばれた以上はなんか言うことあるんでしょうから、
ちゃちゃっと済ませちゃってくださいよ」
神父
「うむ。ネオヴァチカンに古い知り合いがいるからな。
どうにか法王を動かせそうな雰囲気になってきた」
ふくかん
「……よりにもよって、いまどきイエス様だのみですかぁ?
いえ、まぁ、たしかにこの世界にもキリスト教徒はばかに
ならないぐらい多いし、艦艇にも結構な数の従軍神父だの牧師
だのがいることは知ってましたけど……っていうか、あなた、
異端指定」
神父
「なに。いろいろとあるのだよ方法は。弱みとか」
ふくかん
「ああ、そういうこと」
ガモフ
「……神に仕える人間のやることかぃ?」
偵察中
「つまりはこういうことや、フミ、ガモフ。
昔ながらのヴァチカンルートでもって、各国に対する交渉能力の
強化をはかっとる。
欧州三国については、ほぼ話がつきそうや。
ほかの国に関しても……まぁ、ぼちぼち、や」
ふくかん
「よりにもよって、十字軍。人類が宇宙に出て何年たちましたっけ?」
偵察中
「ヴァチカンの外交・諜報能力にゃあ、千年単位の伝統があるんや。
利用せんほうがヘンやろ。そーでのーて、このご時世にネオヴァチカン
なんちゅう独立国家なんぞ形成できるもんやないわい」
神父
「まぁ、そういうことだ。
もっとも、そちらのほうは副題にすぎんがね。
私はそもそも、もっと別の理由でこの穏健派に雇われているのだ。
そう。例の『塔』の調査だよ。
紀元前の伝説からなにからをあたって、混線による事象変化が過去に
発生していないか、またあの『塔』の出現が、この時代に限るもの
なのか。
何しろ情報が足りぬ。
おまけに予算も限られているときては、まずはたまったものでもあるまい。
そもそもヴァチカンにまで話を持ち込んだのは、キリスト教徒のネットワークを
利用して、物理学者や考古学者、歴史学者に航空宇宙学の権威、さらには
心理学者まで動員したシンク・タンクの設立が目的だったのだよ。
ヴァチカンは大層興味を示している。
なにしろ神の実在を証明できる可能性があるのだからな。当然だ」
276 :
会議:2005/09/29(木) 01:26:32 ID:???
ガモフ
「……またえらく話が飛んだねぃ」
神父
「しかたなかろう。連中があの事象に何らかの形でかかわっているのは、
先日のレミングシステム事件でも明白なことだ。
木星帝国による侵攻にも、連中がかかわっている。
思考不明意図不明、それがモットーの連中相手に、手段を選んでいる
暇などあるまい。
私は、ヴァチカンから秘匿指定されている古文書を引きずり出して
研究させるところまでやらせているのだよ。
……もっとも、なにしろ対象が対象だ。混線の理由にまで至りかねない
巨大な研究へとなりつつある。そもそも考古学と物理学、歴史学がここまで
相互に関係しあったのは歴史上初めてとも言えるのではなかろうか。
もっとも成果が出るのは相当先らしい。まぁ、気を長くして待つことだな」
ガモフ
「……どれぐらい待つんだ?」
神父
「早くて5年といったところか」
ふくかん
「たぶん対木星帝国戦争が終わってますが何か」
神父
「わかっている。だからこその演習だろう?
……いずれにせよ、良好な『実験結果』を得ることができたのは、
行幸と言えるのではないかな、諸君」
ふくかん
「あ。演習予定を前倒ししたのって、もしかして!」
277 :
会議:2005/09/29(木) 01:28:51 ID:???
神父
「そういうことだ。私の仮説を確かめるために、あえて利用させて
もらった。
同時にできることならば、やっておいて損はあるまい?」
ふくかん
「道理で、なんかみーんなささくれ立ってるなー、っておもったら、
あなたもしかして低出力でサイコ・ジャミング使いやがりましたね?
バレたらどうするんですかっ!!大問題ですよ大問題!!
人体実験を何十万オーダーで!しゃれになりません!」
神父
「他に方策がなかったのだ。
大量の『感情』を動かすには、他に手段がな。
そして成果は得られた。あとは貴女等の仕事だろう。
隠ぺい工作の手腕を期待したい」
ふくかん
「なにさまのつもりですかーーーーー!!」
偵察中
「まず、ええ。話、きこか」
神父
「うむ。では……」
(そして男は話を始めた。ものの数分とせぬうちに、全員の顔が引きつり始める。
そして会議は、無言のうちに終幕を迎えた)
278 :
通常の名無しさんの3倍: