_人人人人人_
> あっそ <
 ̄^Y^Y^Y^Y^ ̄
4 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/08(木) 10:38:40 ID:JX5DjzaP
ア・バオ・ア・マ・クベ・クー
5 :
書いてみた:2005/09/08(木) 18:56:00 ID:???
序
「はい? 目の前はどんな感じだったって?
え〜、口で言ってもわかるかなぁ。とにかく、すごい数の砲火でした。有名な映画『ニューヤーク決戦』のセリフで
「砲弾が7分で空が3分」なんていうセリフがありますが、そんなもんじゃなかったです。ええ、ニューヤーク上空が深夜にもかかわらず紅く染まるくらいでしたから。
いやぁ、その時の憤りといったら、なんとも。周りにいた人間全てが鼻息荒立てて、突撃開始をまだかまだかと待ってましたから。
戦闘詳報作成の為に空母の艦橋に上がってた私なんかでさえも、震えで文字が書けませんでしたからねぇ。
地上に視察に来ていたキシリア少将が戦死した直後の気分は一生忘れることはできんでしょうなぁ。
え? どこの艦の艦橋かって? あんた、人の話聞いてたんですか。<デュッセドルフ>ですよ、<デュッセドルフ>。<ガウ>級攻撃空母9番艦。
いい空母でしたよ。この作戦のあとで他の戦艦群といっしょにキャリフォルニアベースに帰還したんですが、そのあと損傷が酷くて退艦しちゃいまして。
ああ、それで旗艦<キャリフォルニア>から突撃命令が出たんです。「今コソ仇ヲ討チ、誓ッテ共ニ勝タン。全軍突撃セヨ!」ってね。
泣かしてくれますねぇ。で、待ってましたとばかりにガルマ大佐は木馬に突入していったわけです。そのあとは………」
――――ある老人の回想 0094年、アンマンにて
*
「キシリア少将が地上視察の予定を早め、オデッサにまっすぐ行かずにニューヨークに立ち寄ったのは、
ガルマ閣下の現地の要人との色恋沙汰が原因というのは必ずしも正確ではない。おそらく、それよりも、それによる
占領行政の混乱を恐れたのだろう。だが、そこで聞いた白いMSへの好奇心が彼女と彼女の派閥の命を奪うことになった」
―――ランドルフ・ワイゲルマンの回顧録より、0099年
*
<コロニアル>作戦(P96)によってダナン占領とゴア上陸を果たしたアジア方面軍及びガルマ大佐が指揮を引き継いだマッドアングラー等の両用部隊は、
連邦軍の不意をついたことにより連邦のアジア管区の第三軍、第十五軍を撃破しつつ快調な進撃を続け、二週間後には
マドラスにまで進撃していた。これに対して連邦軍は愚直な力押しの攻撃しか行わず、逆に反撃を受け
インドネシア方面かセイロン島へ撤退するはめに陥った。
アジア方面軍司令官ユーリケラーネ少将(P194)はこのチャンスを逃さなかった。
ドズル中将の後押しを受けた彼は更なる攻勢を立案した。チベットに展開したギニアス技術少将指揮下の部隊とシベリア付近から
アジア北方の戦線を支えていたキシリア指揮下だった部隊、オーストラリア方面軍を用いて華北と東南アジアに向かい突進、そのままコワンチョウと
シンガポールへ攻撃を行いアジアに存在する連邦軍を包囲する計画であった。
10月16日、<アプサラス>の名を受けた攻勢は始まった。ジオン軍は見事な進撃により瞬く間に
サイゴン、ペキン、ホンコンを奪取、第五軍の一部を包囲するとともにそのまま連邦軍の後方へと回り込み、包囲殲滅した。
戦線が延びきったにも関わらず、これだけの攻勢が可能だったのはMAアプサラスによる後方の物資集積所の破壊、特にキシリア少将の戦死による
指揮系統の一本化、補給の効率化、戦力の集中等が大きいといえよう。もし、ここで戦死していたのが彼女ではなくガルマ大佐であったら逆の事態になっていただろう
この後連邦軍は南アフリカとニューギニア方面へ敗走、。
この結果、連邦の<オデッサ作戦>(P105)は、二ヶ月の延期を余儀なくされた。
―――「ジオン独立戦争作戦辞典」(バンダイ 0159)より抜粋
「我々は一人の英雄を失った。しかしこれは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!地球連邦に比べ我がジオンの国力は1/30であるにもかかわらず、
本日、アジア方面の連邦軍を完全に駆逐し、新たな段階に至ったのは何故か!諸君!我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ!
(中略) わたしの妹!諸君らが愛してくれたキシリア・ザビは死んだ!!なぜだ!?」
―――UC0079/10/20 :サイド3、ズムシティにおけるギレン・ザビの演説より抜粋
0080年1月15 イスタンブール
「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。連邦軍参謀本部午前12時
発表――地球連邦軍は、本15日未明、オデッサ鉱山地帯外縁部に到達、かねてより実地されていたオデッサ作戦は
最終段階に入れり。」
オデッサ作戦の指揮官レビル将軍は、ビッグ・トレー級陸戦艇のブリッジで、そのニュースを聞くとつぶやいた
「ようやく、だな」
「しかし、これで反抗作戦も成功ですね。ジャブローを進発した艦隊もマドラスと上海に上陸。アジア方面も開放が間近のようですし・・・」
「そうだな、しかし・・・・」
副官に答えようとして途中でレビルは口ごもった。余りにも暗い予想が、その後に続いたからだ。
(確かに作戦は成功した。しかし、それはビンソン計画――宇宙軍再建計画の資材を転用したことによる成果にしか過ぎない。そしてこのタイムスケジュールの遅れ・・・
八月に参謀本部が試算した今年の一月にサイド3占領は夢のまた夢になってしまった。おそらく今後の戦局は予想よりも悪化するだろう。。。
WB部隊は辛うじて生き残ったが・・・・戦略レベルでの変化は在るまい。。。。。)
「・・・やれやれ」
レビルは制帽を深く被ると瞑目した。
0080年1月15日未明 オデッサ中心部
その日、オデッサ防衛部隊司令官ユーリ・ケラーネ中将の秘書のシンシアは爆音で、目を覚ますことになった
「爆撃・・・いや、砲撃!?敵の地上部隊が、ここまで迫っているなんて・・・」
途端に自室の画面にユーリから通信が入った。
「シンシア!起きていたかっ コード207の事態だ。準備急げよ」
コード207・・・六時間以内のザンジバル級機動巡洋艦 マダガスカル、ケルゲレン、セイロン三隻による脱出計画である
切羽詰っているのだろう。返事を待たずに通信は切れた。
「せっかく、地球の環境に慣れたって言うのに・・・」
そう呟くと彼女は自室兼ユーリの私室の宇宙に持っていく必要なもののリストの整理を彼女の職業上の才能で考え始めた。
(あの壺は機密書類と共に処分するしかなさそうね・・・)
彼女は部屋の隅に置かれた壺を見やった。キシリア少将がニューヤークで戦死した後に更迭されたユーリの前任者
の忘れ物で何でも北宋の壺だそうだ。どうみても、北宋時代のものには見えないが。
(スペースノイドが、懐古趣味なんてもつから、地球の商人に騙されるのよ・・・)
彼女の独考はそこまでだった。残された時間は余りにも少なかったからだ
0080年1月15日正午 オデッサ外縁部
二条の筋が昇るのをノリス・パッカード准将は搭乗するゲルルグのモノアイで見つめていた。
脱出する艦艇が三隻だった二条になったのは防衛線を突破したジムスナパーUによる狙撃で
ギニアスが座上するケルゲレンがカタパルト上で撃沈されたからだ。といってもノリスには
悲しみは無い。昨年のアプサラス作戦の終盤に、ギニアスの妹のアイナが連邦の
MSの戦闘中に行方不明になった報を聞いてギニアスが「少し不便になるな・・・」
と呟いたのを耳にしたからだ。以来、彼にはギニアスへの忠誠は著しく減じている。
勿論、自分の戦場で研ぎ澄まされた聴力に対しては恨む気が強かった
「あれさえ、聞いていなければな。」
それが、ノリスの正直な気持ちであった。勿論、彼はアイナが連邦の兵士と駆け落ちしたという事実は知らない。
だから、連邦が仇をを売ってくれたという気持ちさえ、ある。彼としては認めたくないが。
「閣下、それでは行きましょうか。」
と、横で空を眺めていた副官のファルケンバーク中佐がノリスの沈思を破った
「そうだな、行こうか」
ノリスは思い直した。これから、自分は時間稼ぎのために最後まで地上に残った三百機以上のms、五百を越える車両、航空機、
人員は十万以上を率いてアフリカなり北米なりに脱出しなければならないのだ。その重責を思えば、沈思している場合ではない。
「いいか。諸君らに命ずるのは生き残ることである。ジョニー・ライデン中佐のキマイラ部隊の後衛戦闘(時間稼ぎ)に参加したものも多く居よう
しかし、戦局が風雲、急を告げる今、そのような贅沢は許されん。彼等の犠牲を踏み越えて明日の戦いのために生き残ればならないのだ」
さあ、史上最大の脱出口の始まりだな
ノリスは、義理の娘の顔を思いだすと成功を祈った
11 :
訂正:2005/09/08(木) 20:16:06 ID:???
参加したものも多く居よう→参加した い ものも多く居よう
0080年1月15日正午 オデッサ中心部
ジョニー・ライデン中佐は自分の、いやキシリアの元に居た自分たちの運命を思うと、いささか恨めしくなった。
自分たちが、十月以降、使い潰されるように激戦区に回された挙句、総帥の特命で最後の残留部隊
であるノリス達を脱出させるためにオデッサでの戦死を事実上命令された。それは全て、ニューヤークで
キシリアが自分の目で連邦の白いMSを見たい、現地の令嬢と乳繰り合っている甘ちゃんの弟なんぞ
に負かせては置けないと思って赤い彗星を護衛に前線に出たことによる。その結果、彼女は戦死した。
そして戦局は皮肉なことに好転したが、自分達、キシリアの派閥に居たものは悲惨な運命をたどった。
「まったく、キシリア様の好奇心ときたら・・・・」
ギレンによって打ち切られたNT研究、ドズルが引き継いだMA研究、ガルマが引き継いだ潜水、水陸両用部隊等、彼女はギレンへの対抗心を超えて
あらゆるモノに興味をもっていた。
だが、そういったギレンの妹であるわりには甘い部分がライデンは好きだった。愛してさえいた。
ライデンは思い出を腕で涙と共に拭うと正面を向いた。自分はともかく部下を生き残らせる手筈をしなければキシリア閣下に笑われる
回線を開くと、戦力が半減したキマイラに十日前に編入された同じキシリア系の部隊の指揮官に話しかけた
「シーマ、いいな・・・打ち合わせ通り、俺達が助攻を行う隙に中央突破し、敵の司令部を破壊、いいな?
最悪、全員逃亡中だと思っている追撃部隊は混乱してくれるだろう。そうした令の手筈でら撤退だ。それなら任務達成で堂々と逃げられるからな」
「あいよ!こんなところで死にたくないからねっ・・・・・・ふふ」
無線の向こうからかみ締めるような笑いが聞こえた
「どうした?何がおかしい」
「いや、あたしら虐殺部隊とエリート様のキマイラ部隊様が一緒に、平等に戦う。しかもアンタラはあたし達を差別しないのがおかしくてさ」
「あの件はお前さん達だけではなく多くの部隊がやったことだ。だが主任務の工兵部隊は二度のブリティッシュ作戦でほぼ壊滅、生き残って
一見柄の悪いお前さんたちがスケープゴートにされただけだろう?第一、実際は毒ガスとはしらなかったんだろう?キシリア閣下の遺品の整理の時
に資料で見たからな」
「あんた。。。いい奴だね。生き残ったら奢ってやるよ。コッセル!ちゃんといいものとってきたんだろうねぇ?」
『勿論でさぁ。シーマさま!たんまり地下のワインセラーからマクベのとってきましたぜ。金塊だってホラ!』
画面の下でおどけるように金塊を見せ付けるコッセルという海兵隊員を見るとライデンはキシリアが死んでから初めて無邪気に笑った。
そのことに気が付いた彼は意図的に、その会話を全部隊に流した。
「おい!生き残ったらシーマ部隊が奢ってくれるとさ!リシャールにドンペリなんでもありだぞっ!」
どっと部隊全体が沸く。皆、笑いに飢えていたのだ。
シーマは慌てたそぶりを見せると画面の向こうで小さく彼に向かって小さく指を立てた。彼女なりのライデンたちへ、これが
初めて受けた差別の無い待遇への返礼なのだろう。
「生き残って見せるさ・・・」ライデンは無意識にキシリア拝領のロケットを握り締めた。
13 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/08(木) 20:52:56 ID:7ddNrdZD
とりあえず書いてみたけど、どうだろう。まずくなければ続けようと思うけど
∩
( ⌒) ∩_ _グッジョブ !!
/,. ノ i .,,E)
./ /" / /"
_n グッジョブ!! ./ /_、_ / ノ'
( l _、 _ / / ,_ノ` )/ /_、 _ グッジョブ!!
\ \ ( <_,` )( /( ,_ノ` ) n
ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ |  ̄ \ ( E)
/ / \ ヽフ / ヽ ヽ_//
続けてくれや
なかなかおもろかった
尾も白い
16 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/09(金) 21:38:44 ID:dIpA+EOF
おもろいなぁ
73 名前: 世界経済共同体党広報 [sage] 投稿日: 2005/09/11(日) 20:38:50 ID:oNCieuvi
我々は一つの選挙区を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!
与党・民主に比べ、我が世界経済共同体党の財力は30分の1以下である。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?
諸君!我が世界経済共同体党の政治目的が正義だからだ。これは諸君らが一番知っている。
我々は沖縄を追われ、東京進出をさせられた。
そして、利益至上主義経済による政治が地球全土にまで膨れ上がった世界・日本を支配して50余年、
世界・日本に住む我々が世界経済共同体を要求して何度踏みにじられたか。
世界経済共同体党の掲げる人類一人一人の救済のための戦いを唯一神又吉光雄イエスキリストが見捨てるはずはない。
我が党の代表!諸君らが愛してくれた東京1区候補者又吉光雄は落選した。
何故だ!?
新しい時代の覇権を選ばれた国民が得るは、歴史の必然である。
ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ。
我々は過酷な経済空間を生活の場としながらも共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきた。
かつて、イエス・キリストはあなたたちの敵を愛せよ。そうすればあなたたちは天におられる父の子となるであろう。
なぜなら父は悪人たちの上にも善人たちの上にも太陽をのぼらせ、雨を降らせてくださるからであると言った。
しかしながら利益至上主義のパンパン共は、自分たちが人類の支配権を有すると増長し我々に抗戦する。
諸君の父も、子もその利益至上主義者達の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!それを、東京1区は!又吉光雄落選をもって我々に示してくれた!
我々は今、この怒りを地獄の業火に変え、利益至上主義社会に叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、利益至上主義経済が原因の戦争・紛争・テロ・殺人事件・自殺・産業事故・公害病・飢餓等により死んだ全ての命への最大の慰めとなる。
国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ!国民よ!
我ら世界経済共同体こそ選ばれた民であることを忘れないでほしいのだ。
優良種である我らこそ人類を救い得るのである。ジーク・マタヨシ!
>>6 本当に逆だったら良かったのに
ガルマ死んだせいで
オデッサ作戦ではマクベとケラーネがバラバラに動いたから
見事に惨敗だよ ばかやろー
19 :
書いた中の人:2005/09/12(月) 17:10:43 ID:???
思いつきで始めたのに反応有難う。一週間以内を目処に続き書きます
ちなみに史実との変更点、こまごまとしたものはあるけど概略のみ
序章での記述
ガルマザビの戦死→キシリアに変更
ホワイトベース隊生存→壊滅
コロニアル作戦;十月にインド方面で行われたキシリア系とドズル系部隊の珍しい協力作戦。史実は序盤で成功するも地上軍の司令官ガルマザビの戦死を受けて中止。
→ガルマではなくキシリアの死により、寧ろ指揮系統が一本化され、作戦は続行、成功する。インド方面を制圧。
アプサラス作戦;史実ではなし。→コロニアル作戦の成功を受けて行われた。チベットに展開したギニアス技術少将指揮下の部隊と
シベリア付近から アジア北方の戦線を支えていたキシリア指揮下だった部隊、オーストラリア方面軍を用いて華北と東南アジアに
向かい突進、そのままコワンチョウと シンガポールへ攻撃を行いアジアに存在する連邦軍を包囲する計画。MAアプサラスによる
後方の物資集積所の破壊、特にキシリア少将の戦死による指揮系統の一本化、補給の効率化、戦力の集中等により完全にアジア方面の
連邦軍を駆逐。大幅な戦力の激減、アジア地域の工業地帯、資源地域の喪失、士気の低下によりオデッサ作戦は二ヶ月の遅れを余儀なくされた。
また、ジオンは戦線の整理縮小に成功する
第一章
オデッサ作戦;UC 0079 年 11 月 7 日から 9 日までに行われた地球連邦軍の反攻作戦。連邦軍はオデッサの資源地帯を占領する。以後、ジオン軍は劣勢となる→
二ヶ月の遅れ。その遅れを短縮するためにビンソン計画と呼ばれる宇宙軍再建計画の資材と人員を転用することに。12月15日に開始。
オデッサの司令官;キシリア派のマクベ大佐→キシリアの死でアジア方面軍で戦功を治めたユーリ・ケラーネが中将に昇進し、着任する。
史実(08小隊)では、彼はアジア方面では撤退を重ね死亡する
第二章
キシリア系の面々;史実ではライデン以下のエリート部隊キマイラは活躍。シーマの海兵隊も冷遇はされているがここまでではない
→邪魔者扱いで過酷な殿を強制的に任される
20 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/13(火) 15:14:47 ID:cGgJUrdw
ドズル派が森派のように大活躍ですね
ガルマは小泉ですかw
キシリア死亡世界でのシャアの扱いってどうなってるのかな?
>>12を見る限り、キシリアはシャアと一緒に戦場に出て木馬に討たれた
ことになっているけど、シャアも死んだのかな?
22 :
1:2005/09/14(水) 18:39:49 ID:???
参考資料
オデッサ撤退戦 0080.1.15編成・ジオン軍戦闘序列
第七師団地上派遣軍;通称キマイラ支隊(連邦軍の迎撃を行う)
派遣軍司令:ジョニー・ライデン中佐(第二大隊の指揮に専念)
副司令;シュマイザー少佐(元闇夜のフェンリル隊司令、キマイラ支隊の実質的な指揮を行う)
参謀;ユライア・ヒープ少佐
MS部隊 第37増強MS連隊 :連隊長 ジョニー・ライデン中佐
第一大隊 シーマ海兵部隊(36機)
第二大隊 キマイラ(26機)+闇夜のフェンリル隊(10機) (計36機)
第三大隊 バルク中隊(12機)+MS特務遊撃隊(12機) (計24機)
第四大隊 マッチモニード小隊(5機)+二ムバス実験中隊(12機) (計;17機)
第五航空大隊 クリンク中隊(12機)、ドダイYS14機、ドップ18機、ルッグン4機 ダイク飛行実験中隊(6機)
装甲部隊 :第207独立装甲大隊 大隊長;コッセル大尉
捕獲ホバートラック部隊(24両) 音測員;へープナー少尉等
装甲車両 (36両)
補給部隊 :第343補給大隊 エイドリアン中尉が代行
ギャロップ;6両
輸送トラック;54両
地上攻撃軍所属 旧オデッサ方面軍(キマイラ支隊を分離してアフリカもしくは北米への脱出を図る)
司令ユーリ・ケラーネ中将→ノリス・パッカード准将
三百機以上のms、五百を越える車両、航空機、 人員十万以上
支援部隊
東アフリカ方面軍第3突撃機動師団(旧オデッサ方面軍の支援を行う)
師団長 ノイエン・ビッター少将
北アメリカ方面軍 (旧オデッサ方面軍の支援を行う)
司令 ガルマ・ザビ少将(副官 ダロタ少佐)
副司令 ランドルフ・ワイゲルマン准将
参考文献
ジョージ・ハヤシ「コロニーの落ちた地で」角川書店
ジョージ・ハヤシ「ジオニックフロント」角川書店
ジョージ・ハヤシ「Lost War Chronicles」角川書店
トモ・ヤマグチ「星の屑」角川書店
ヨシユキ・トミーノ「ガンダム」角川書店
イチロー・オーコーチ「08小隊戦記」角川書店
ジオン国防研究所「公刊戦史叢書第十一巻 オデッサ撤退戦」財務省印刷局
ランドルフ・ワイゲルマン「独立戦争の記憶」リーア書房
編集部「戦略戦術大図鑑」メディアワークス
23 :
2:2005/09/14(水) 18:40:39 ID:???
オデッサ撤退戦 0080.1.15編成・連邦軍 先鋒部隊 戦闘序列
オデッサ突入右翼部隊(オデッサ中央部に突入し、制圧する)
第五機械化混成師団;師団長 イーサン・ライヤー准将
ビックトレー一両 MS80機 戦車500両 装甲車 1000両 歩兵四個連隊(約5000人)
オデッサ突入左翼部隊(敵の足止め部隊を損害に構わず撃破)
第十二機動装甲連隊;連隊長 ジャミトフ大佐
MS160機 ホバー21両
第十四機動装甲連隊;連隊長 ブレックス大佐
MS160機 ホバー22両
第五機械化装甲師団;コーウェン少将
ビックトレー2両 主力戦車 390両 装甲車 1200両
オデッサ突入部隊中央部隊(左翼部隊の突破した戦線を突破し旧オデッサ方面軍を捕捉・撃滅する)
第四軍;(元々は長引くオデッサ攻略の支援部隊。左翼部隊の開けた穴から、左翼・右翼部隊とともに逃亡するジオン軍を追撃する)
司令コリニー中将
ビッグトレー3両 MS95機 戦車1200両
ヒマラヤ級空母三隻 護衛艦32隻
航空部隊
戦闘機2200機以上、対地攻撃・爆撃機3000機以上、補助航空機800機以上が支援
参考文献
ジョージ・ハヤシ「コロニーの落ちた地で」角川書店
ジョージ・ハヤシ「ジオニックフロント」角川書店
ジョージ・ハヤシ「Lost War Chronicles」角川書店
ヨシユキ・トミーノ「ガンダム」角川書店
イチロー・オーコーチ「08小隊戦記」角川書店
編集部「戦略戦術大図鑑」メディアワークス
統合参謀本部戦史研究局「祖国防衛戦史第十四巻 オデッサの解放(下)」ギョウセイ
カイ・シデン「地球連邦軍閥史 第三巻――戦争継続か終戦か――」リーア書房
アドミラル・ゴップ「私は地球圏の輝ける提督だった――反戦提督の戦い――」アナハイム出版
24 :
3:2005/09/14(水) 18:41:33 ID:???
0080年1月15日正午 オデッサ中心部
連邦から捕獲したホバートラックの一群の中にシーマ海兵隊において司令代行副官を務めるコッセル大尉はいた。
ホバートラックは総勢24両。その中央の車両の中でコッセルは拍手を受けると右手の金塊を無造作に置いた
「名演技だな、大尉」
拍手の主、元オーストラリア方面軍のユライア・ヒープ中佐は振り向いたコッセルに声をかけた
「よしてくだせぇ中佐、半分は本心でさぁ」
それは、本当だった。ここまで、仲間意識を持って、他の部隊と協力することは無かった。
要するに彼等、シーマ部隊は彼等以外からの仲間に飢えていたのだ。コロニーへの毒ガス作戦等の
汚れ仕事でアィデンティティを失っていた彼等には他者からの認証が必要だったのだ。
「それは、そうと中佐殿はザンジバルに乗らずに、なんでここにるんですかぁ?」
それは、そうだ。輸送・兵站業務のスペシャリストであるユライアはオーストラリア方面軍司令ウォルター大佐の
推薦を受け、ユーリの元でオデッサを初めとする地球各地の資源、重要物資、工作機械や人員、宇宙戦闘に転用可能な兵器を
11月後半から1月3日までジオンのユーラシア大陸の占領地からオデッサに運んで、ジオン本国に送り届ける作戦「オクトパス」の指揮を行っていたのだ。
となれば、任務完了した彼にオデッサに残留する義務は無い。
勿論、物資輸送の専門家として名を馳せた彼が開戦前に「現状の輸送体制では戦争経済の維持は困難である」と婉曲的に開戦の無謀さを数字を使って指摘した結果、
ザビ家の怒りを買って『二度と宇宙に戻ってくるな』とジオンを追放されたのは誰もが知る事実である。だが、それもオデッサでの仕事を見て、彼の腕を見込んだユーリのとりなしで
その追放刑も解除された事実も同然であった。それなのに・・・
「簡単さ、俺は、あの一族が嫌がることなら大好きなのさ。あんたらが生き残ればあの総帥の機嫌も悪くなるだろうからな。
だから、手伝わしてもらう。それで十分だろう?ま、友軍を見捨てるのも好きじゃないし、ユーリ閣下のように総帥から
帰還を命令されたわけじゃないしなぁ・・・・」
「はぁ、ユライア様も物好きなんですなぁ」
コッセルはユライアが笑ったのを見ると、それを会話の終わりと捉え、車内正面の連邦の装備に特有の地上ソナーを担当するへープナー少尉に話しかけた
「どうだぁ?できそうか」
「はい、音紋データは抹消されてない車両からコピーしたので、それを照合するだけなんでやれます。
なにより私がいた闇夜のフェンリル隊はこうした車両による情報支援をやっていたので、なれてますから」
「そうかぁ、お嬢ちゃんたのんだぜ」
コッセルは安心した顔を見せると後方のもうひとりの佐官をみやった
「シュマイザー中佐!いけますぜ!」
「よし!全部隊、ホバートラックとのデータリンク開始!なお。予定通り、敵が司令部に突入後十五分後にソナー手は電源をきること・・・各部隊に通達!」
シュマイザー中佐の命令に応じて各オペレーターが命令を伝達していく。その喧騒の中、再びコッセルに話しかけるものがあった
「大尉」
ユライアである。
「なんでさぁ?ユライア様」
「言い忘れたが、俺は中佐だ。『様』ではないからな」
25 :
4:2005/09/14(水) 19:12:32 ID:???
元闇夜のフェンリル隊司令のシュマイザー中佐は目新しい中佐の階級章を皮肉交じりになでながら、二人の言い合いを見つめた。
意外といいコンビなのかも知れんな・・・
ふと、そう思うと苦笑した。そんな冗談が考えられる自分の精神状態に苦笑したのである。
「これから二千人の部下を脱出させる重責の自分が・・・」
名目上、この部隊の指揮はジョニー・ライデンだが、自分よりシュマイザーの方が全体の指揮に向いているとして、自分は第二MS大隊の指揮に
専念し、副司令のシュマイザーに全部隊の指揮を任せたのである。
彼はかぶりを振ると参謀の一人ののタチ中尉――彼の親友のランバ・ラル大尉から智謀、湧くがごとしと紹介を受けて借りてきた男だ。
――に状況説明をさせた。途中参加の参謀達に説明するためである
「ハッ!敵は現在、三方向から接近中であります。スパイからの報告、偵察等の情報によれば
オデッサ司令部への突入占領を主目的とする一個師団規模の敵右翼部隊、我々の撃破を目的とするMS三百機以上を
擁する二個師団規模の左翼部隊、一週間前に派遣された増援を中核とし、左翼部隊の開けた穴から両翼部隊と
ノリス准将の部隊へと突進する三個師団規模の中央部隊の以上からなる部隊です」
「なるほど。で、それに対応する見解と対応をはどうだったかな?」
シュマイザーは眼下に広がるモニターに表示された四倍以上の敵を見ながら顎をなでた。
「はっ!幸いなことに現在、先年のコロニー落しによる影響の豪雪により、敵は航空部隊の支援を望めません。
であるからして、四倍といえど犠牲をもってすれば何とか逃げられるものと小官は愚考します。
まず、マッチモニードと二ムバス中隊をオデッサ司令部に配置、彼等に陽動・撹乱を担当させると同時にクリンク、ダイク部隊の飛行ms部隊で
追撃の中核となると思われる黒海に遊弋する空母部隊を叩きます。その後、二ムバスの撹乱を突いて敵部隊に一部のMS部隊は突撃、司令部などの重要目標
を破壊、その後は撤退します」
「ちょっといいか?」一人の大尉が狭い中、手を挙げた。
「はい」タチ中尉は予想していた反応、というように受け取ると返事をした
「マッチモニードは愚連隊同然だが、そんな死守命令を聞くのか?。第一、二ムバス実験中隊も含めても二十機程度だぞ?
そんなので一個師団も撹乱はおろか、防御できるのか?」
ああ、それはですね・・・・とタチ中尉が答えると、その大尉は青ざめた
「ちゅ、中尉、それは・・・」
「止むを得んのだ。これしか・・・・」
代わりにシュマイザー中佐が答えた
「止むをえざるで始まり、止むをえざるに終わるのが、この戦争なのだ、大尉。参加したばかりで酷だが、
私達と十字架を背負ってくれ。すまんな」
26 :
5:2005/09/15(木) 00:54:43 ID:???
0080年1月15日1208 オデッサ司令部周辺
いくつものメガ粒子砲座、長距離レールガン、地対地ミサイル砲座が火を噴いて敵に向かって
矢を放っていた。自動操作であるから狙いはいい加減だが、それでいい。目的は敵の進撃を抑えることであるから。
時折、いくつもの戦車部隊やMSを背景に悪天候をもろともせずに少数のコアイージーなどの出力の高い戦闘爆撃機が迫って
砲座を潰していく。地対空ミサイルや高射砲はあることあるが一ヶ月に及ぶ戦闘と大量の連邦軍機に撃ちつくしていたので
自動操作の機銃のみがそれに応じるのみだった。
二ムバス・シュターゼン大尉は満足げにその様子を放棄された司令室から眺めていた。
そして、笑いを浮かべながら彼の後ろで倒れている死体を見た。
キシリア配下として悪名を鳴らしたマッチモニード隊、隊長ニアーライト少佐だ。
「逃亡しようとした上官殺しはこれで二度目だったな。」
一度目は三ヶ月前、撤退しようとした上官だった。そして彼はイグザム・システムと呼ばれるニュータイプ
の戦闘能力を一般人に持たせるシステム開発を行う後方の実験中隊に廻されたのだった。
彼が二度目の上官殺しに至ったのは、シュマイザー中佐、タチ中尉、ユライア中佐との共謀と言えた。
生物兵器アスタロスを手土産にキシリア派からギレン派へ乗り換えたがっていたニアーライト少佐達
に二ムバスが「残存するHLVでの脱出の手筈と出迎えの艦隊の用意を行うから仲間に入れてくれ」
と持ちかけたのだ。ニアーライト達は承諾した。それしか手段はなさそうだったし何より自分達と同じ狂気の
匂いを二ムバスに感じたからだ。
27 :
6:2005/09/15(木) 00:56:15 ID:Y7RudI3m
勿論、二ムバスの狂気は騎士としてのであり(かなり彼、独自の考えだが)、ニアーライトのは野犬としての狂気と言う相当違うものだった。
二ムバスは脱出の準備が整ったとして二アーライトを呼び出し部屋に入るなり「敵前逃亡は死刑だ。」と言って射殺。
同時にマッチモニード隊全員を部下に殺害させ、機体を没収、部下に搭乗させ配置につけさせたのだ。
彼は部下とともにここで時間稼ぎのために死ぬつもりだった
二ムバスには最早生き残ろうという積極的な意志は無かったからだ。
イグザム計画は生物学的な変化としてニュータイプを捉えていたキシリアと違って、ニュータイプを広大で重力の無い宇宙に出たことで
認識が広がったことによる社会学的な変化として捉えていたギレンにとっては自説を覆すものであるしばかげたものとして思えたのだ。
その結果ギレンによってイグザム計画は中止され、責任者のクルスト博士も計画が断念されたのを聞いて連邦に亡命しようとしたところを
憲兵隊に射殺された。それは彼が密かに考えていたマリオン・ウェルチ――イグザム計画の初期に実験の失敗によって昏睡状態になった
ニュータイプの少女――の心を取り戻すことが不可能になったことと同義だった。
「おかしなものだな。この私があんな少女に魅入られるとはな・・・だが、それも片思いで終わる、か」
彼にとって、これは遠回りの心中なのかもしれない。いや、そうではない。
「だが、死ぬとしても私はジオンの騎士として死ぬのだ。そうだければ、この二ムバス・シュターゼンの生の価値は無い」
彼は部屋を出ると副官のシュターデン曹長を引き連れ、MSデッキに向かった。
「シュターデン、準備はどうか?」
エレベーターの中で質問しながら手鏡で軍服の皺を直す。死に装束と同義だからだ。
「ハッ!準備完了です。騙されたとはいえ、流石、非合法任務部隊のマッチモニードです。いい仕事をしてくれました。予定通り、良い目くらましになってくれそうです」
返り血を浴びたままの野戦服でシュターデンは答える
「MS隊はどうか?」
「キマイラ支隊の連中は腕がいいですね。イフリート改8機、ドム・トローペン9機、全機とも稼動が可能です。ミガキとかいう奴の伝言によれば
イフリートのイグザム稼動可能時間は五分から十五分になったそうです。大破と引き換えだそうですが・・・」
「それで十分だ。連邦の奴等に悪夢をみせてやろう」
エレベーターがMSデッキに着くと二ムバスのみが降り、十七人のMSパイロットがいっせいに敬礼した。
二ムバスは降りるとシュターデンに向かって先に敬礼した。上官が先に敬礼するなど異例である
「シュターデン曹長。いや、教官。士官学校以来、私に良く尽くしてくれた。ここに、これからの任務を讃えジオン十時勲章を授与する」
二ムバスは自分の十字勲章を外すと驚くシュターデンにつけてやった。
「だ、大尉・・・じ、自分はそのような」
「言うな曹長、7年間の礼と、これから貴官に頼む任務を思えば足りぬくらいだ」
「大尉こそ・・・ありがとうございます・・・ではっ!御武運を!」
なんとかシュターデンは言い終えると敬礼を済ませエレベーターを閉じ地下の最深部に降りていった。
そして、それを合図に彼等は愛機に乗り込み、思い思いの武器を取っていった。勿論、二ムバスは
二本のヒート剣である。
「さあ!いこうか、諸君」
二ムバスが自機を地上に続くカタパルトから打ち出させたのは、彼の部下達に先んじること五秒程度だった。
28 :
7:2005/09/15(木) 01:26:52 ID:???
0080年1月15日1209 連邦軍オデッサ突入右翼部隊
「敵の動きが妙だと?」
イーサン・ライヤー准将はビッグ・トレー級陸戦艇<ガダルカナル>のブリッジで参謀達からの報告を聞いた
「前線で指揮を取っている部隊・・・これはコジマ隊長からの報告なんですが敵の照準が妙に甘く、MS、歩兵の姿が見えないと
航空部隊からも同様の報告がありまして」
「何が言いたい?」
イーサンは報告は簡潔に、結論から言えと言外に秘めて情報参謀を睨みつけた
「つまり、こうです。我々の正面に展開するのは自動操作の囮なのではと」
パイロット上がりの作戦参謀のテネス・A・ユング少佐が情報参謀をさえぎって答えた。
「なるほどな・・・で?」
パイロット上がりは揚げ足を取るのが好き、というのは本当なのだな、とイーサンは思った。
「我々は、このキマイラ支隊をキシリア系であることから捨て駒である。よってオデッサ中心部でのギョクサイ
を選ぶと考えていました。しかし、どうも、彼等はこの状況で生き残るつもりのようですな。敵をここに引き付け、脱出を図るようです」
「なるほどな・・・大隊規模のMS、戦車部隊に偵察をさせつつ我が部隊本体は敵主力のキマイラ支隊にむかう。部隊を転進させる」
この男、意外と拾い物だったな。イーサンはそう考えつつ命令を発した。
「お待ち下さい。それでは敵司令部に腹を見せることになります。伏兵がいた場合・・・」
テネスはパイロットとしてジオンのMSに相対した経験、第六感の不安から、イーサンをとめようとした
「作戦参謀、それは杞憂だよ。敵の戦力は余りにも少なく自爆するにしても南極条約違反の
核でもなければここまで、ダメージは及ばんよ。大勢が決した今、そんなことは・・・」
分析能力はあっても判断能力は無いのだな、と思ったイーサンに拾い上げられた恩から
テネスが、なおも食い下がろうとした時、オペレーターの叫びが全てを止めた。
「敵MSが地下から射出されました!こ、こっちにむかってます!」
29 :
8:2005/09/15(木) 01:51:22 ID:???
0080年1月15日1213 連邦軍オデッサ突入右翼部隊
コジマ大隊第七小隊の小隊長ロブ少尉は地下から太陽を背に飛び上がってきた十七機の敵MSに嘆息した。
かっこよくやって、くれるぜ。
それが、正直な感想だった。しかし、彼とてボウッとしているだけの男ではない。
部下のサリー達に命じると愛機のジムスナイパーUのロングレンジ・ビームライフルを構えさせた。
「いいか?おめぇら風速、湿度、磁場偏差は入れたな。同時に射撃だ。中央の赤い肩の隊長機らしいのをやるぞ」
『あいよ』
『おう』
思い思いの返事を受けるとロブは、狙いをつけた。電子音が鳴る。ロックオンの音だ。絶対に外さない。いや、外すはずが無い。
ロブたちは苦戦を強いられたオデッサ攻略戦の中、MSは7機、ガウ二機を含む航空機16機を仕留めてきたのだ。
先ほどは脱出しようとしたザンジバル級機動巡洋艦まで撃沈したくらいである。狙いを外すはずは無い
「いいか・・・3,2,1テッ!」
裂帛の気合とともに70センチ程の太いビームが赤い肩のMS、二ムバスが駆るイフリート改に、伸びていく。
勿論、回避行動も頭に入れた上での射撃だ。
しかし、イフリート改から突然、赤いもやが出たかと思うと信じられない素早い動きでビームをかわした。
『ど、どうなってんだい?隊長・・・』慌てたサリーがロブに尋ねる
「しるかっ!それより次弾発射」
『え、でも、チャージが終わってないと壊れちまう・・・』
「いいから、やれ!狙撃専用のこいつで白兵戦をやりたいのかよっ!それとも敵が迫るまでチャージしてるか?」
『ええい!わかったよ』
会話が終わるや否や三機からビームが放たれたが、またも敵のMSは信じられないほどの素早い動きでかわした
まるで、敵の考えが読めているかのように・・・・
「どうなっているんだ・・・」
ボブは呻いた。見れば、他の部隊も敵の半数が赤いもやを出しているMSに苦戦どころか、やられているようだった。
「ニュータイプとでも、いうのかよっ!総員、マシンガンに装備変更!」
ふと、ボブはアジア戦線で敵のMAとともに行方不明になったシロー・アマダ少尉を思い出した。
アイツは甘ちゃんだったが無能ではないし、いい奴だったな・・・あいつがいればな。
そう思いつつボブは使いものにならなくなったロングレンジ・ビームライフルを捨てさせると足元の100ミリマシンガンを
拾った。死が迫っていた。
30 :
9:2005/09/15(木) 02:26:44 ID:Y7RudI3m
0080年1月15日1215 オデッサ司令部から五百メートル。連邦軍右翼の先鋒付近
「やるではないかっ!私に早速イグザム・システムを使わせるとはな」
イフリート改を操る二ムバスは自分を狙ってきたジム・スナイパーUの小隊を讃えた
判断も、腕もいい。だが
「私を敵に廻したのが運のつきだったな!」
二ムバスは二発目のビームを間近で難なくかわすと一気に間合いを詰めた。
敵は隊長機を初めとしてマシンガンでの応戦に切り替えたようだ。
「いい判断だ。しかし、腐った連邦に属さねばな」
ヒート剣を傾かせて正面に持ってくると二ムバスは、そのまま突進した 。
ジムのマシンガンの弾丸が命中するがヒート剣で全て弾き返される
そして――――
十秒も無かっただろう。二本のヒート剣で三機が順番に切られていった。
二ムバスはモニターと敵味方識別信号で周囲を確認した
彼の部下達も敵の撃破に成功したらしい。
「全機、すすむぞ」
満足げな息を彼は吐き出した。
騎士はこうでなければな
<ガダルカナル>のブリッジは混乱していた
「一個大隊の戦車とMSが一個中隊強のMS相手に全滅しただとう?さ、三分でか・・・」
イーサンは呻いた。
「はい、敵は引き続き進撃中で現在も複数の戦車大隊等が壊滅中で・・・」
そう述べた情報参謀に続いて作戦参謀のテネス少佐が提案した
「敵は異常な能力の格闘専用MSを出してきたようです。とりあえずMSと戦車部隊とは下げ、自走砲と長距離火砲で仕留めましょう」
「ああ、そうしよう・・・今度はどうしたっ?」
オペレーターが騒いだのに対しイーサンは問いかけた。
「そ、それが、敵司令部の動力炉が異常反応していると・・・」
「なんだと?」
一瞬司令部が静まり返った
シュナイダー曹長は警報が鳴り響くオデッサ司令部地下百メートルの動力炉の管制室にいた。
「これで、動力炉は暴走し爆発する。そして放棄されたHLVが同時に時限爆弾で残った推進剤とともに爆発し放射線物質を撒き散らす
爆発の威力と微量でほとんど無害だが放射能が撒き散らされた衝撃は連邦を混乱させるだろうな・・・・」
シュナイダーは警報をきった。最後の時くらいしずかに過ごしたいからだ
「これなら南極条約にギリギリで違反しないな・・・まったく、よく考えたもんだ。大尉も」
勿論、マッチモニードの責任としても相当な抗議や外交上の失点はジオン公国にあるだろう。
だが、そんなものは、彼のかわいい二ムバス坊やを死に至らせたあのギレン・ザビが背負うがいい。
その程度を背負ってくればければ報われようも無い
シュナイダーは管制室の机に腰掛けると制帽を外し、首の十字勲章を右手でもてあそんだ
「まったく、あの泣き虫小僧の二ムバスが成長したもんだ・・・ちょっと育て方を違えたかもしれんが・・・」
士官学校で泣いてばかりだった二ムバスを育て上げたのは助教だった彼だった。騎士になれ!と
ハガクレなどの書籍を与え指導したのだ。その結果が撤退しようとした上官に対する射殺だったがジオンのエースと
して名を馳せ、専用機まで持ったのは息子のいない彼にとって嬉しい事だった。最後には彼が終生誇りとしていたジオン十字勲章までくれた。
まったく、いい息子だったよ・・・
直後、彼を閃光が包んだ
31 :
10:2005/09/15(木) 02:55:30 ID:???
閃光が全てを包んでいく。
「よくやったぞ、シュナイダー!いや、教官!」
この日、十五機目のスコアとなる量産型ガンダムと切り結んでいた二ムバスはコックピットの中で叫んでいた
「マリオンよっ!来てくれたのか!」
青い髪の少女が目の前に見えた瞬間、二ムバスのイフリートは爆散した。
0080.01.15 二ムバス・シュターゼン中佐(戦死により二階級特進)戦死
なお、この三日後、マリオン・ウェルチなる少女がズム・シティの病院にて長き昏睡状態
から目を覚ますが、それは別の物語にて語られるべきことであろう。
<ガダルカナル>は文字通り爆発で震えていた。
「ジオンめっ、やりおって・・・」
イーサンはシャッターが閉まって見えないブリッジの窓の向こうを睨みつけた。
しばらくすると、爆発が収まったのか爆音と揺れが収まった。
イーサンは情報参謀に被害報告を求めた。
「ハッ!MS部隊は一個中隊規模を残し全滅、戦車は四百両がやられ百両程度が残るのみ、装甲車は半数がやられました。
歩兵は幸い降車させ、後方に下げていたので無事ですが・・・・あ、つ、追加報告でほ、放射性物質が検出され・・・」
「なんだと?それは全部隊に秘匿しろ。敵の動力炉のタイプから安全だと通達しろ」
イーサンはあえて無表情で答えた
「しかし・・・」
「では、どうする?装甲車が半数以上やられ、人員の収容などままならぬぞ?予算削減で予想もつかない個人用の対NBC装備なんてないしな。
もし、混乱が拡大してみろ。敵の司令部跡に側面を向けたままの我々は左翼部隊と後方の中央部隊の全面に展開しているんだ。
混乱を左翼に及ぼしかねんぞ?中央だって進撃できなくなる・・・放射線レベルだって、短期的ならなんとかなるレベルなんだろう?」
代わりに悲痛な表情でテネス少佐が答えた。
だが、そういった考えはオペレーターの次の報告で打ち消された
「大変です!一般回線でジオンの各部隊で混乱した無線が飛んでいます!なんでも放射線がやばいだのなんだのと・・・秘匿回線らしきものも
通信量が増大中!」
「なんだって?」
テネスは青ざめた
32 :
11:2005/09/15(木) 03:27:58 ID:???
0080年1月15日1229 キマイラ支隊 捕獲ホバートラック部隊
「いいぞ!どんどんやれぇ」コッセルは嬉しそうに言った。
元フェンリル隊のへープナー少尉は悪戯をしている子供の顔を見せると
通信機に向かって「警戒!警戒!放射線が・・・」と嘘の内容を次々に伝達していた。
「いくら秘匿していても一般回線で流してやれば混乱しますからね、敵は」
タチ中尉はシュマイザー中佐に向かって言った。
「その通りだ。多少の言い訳にもなるしな・・・」
シュマイザーは沈痛な面持ちだった。だがサイは投げられたのだ。
最後まで、やるしかない。少しでも多くの部下の命を思うならば
「第一大隊、第二大隊。第五航空大隊出撃せよ!」
彼は最後のいけにえを捧げる命令を発した
『あいよ!』
『ああ!』
『了解!』
思い思いの返事の後、突然、コッセルが割り込んできた。本来なら懲罰ものだがシーマ達の任務を思えば仕方がない
「シ、シーマ様、今回は大漁でなくていいから帰ってきてくだせぇ!」
『ハハハ、あたしはアンタに心配されるほど下手糞じゃなかったけどねぇ。』
「で、ですが、今回の任務は。。。」いかついコッセルの顔が心配げになっている
『コッセル、おまえが心配しなくてもシーマ様は守ってみせるさ。なぁ赤いカミナリさんよぉ』クルト少尉が答える
『ああ、勿論だ。だが、俺は赤い稲妻だ。いくらおめおめと生き残った赤い彗星さんより知名度が無くても忘れるなよ・・・・それでは全機、突撃!』
シーマ海兵隊、キマイラ部隊、闇夜のフェンリル隊の総勢72機で構成させれる各ゲルルグタイプのMSは
混乱する敵に向かって突撃していった。
0080年1月15日1229 連邦軍右翼部隊
「現状は把握しているな?」
ブレックス大佐はホバートラックの中で横でMS連隊を率いているジャミトフ大佐に話しかけた
ジャミトフは連邦を真摯に憂いている有能な軍人だとブレックスは思っていた。
多少、地球中心のタカ派的なのが気になるが・・・
「ああ、どうやらイーサンの歩兵部隊は混乱しているようだな・・おかげで
第五機械化装甲師団のコーウェン少将の部隊にも混乱が波及しているみたいだな」
禿たかを思わせるジャミトフ大佐は答えた
「これは、くるな」
「やはり、そう思うか。貴様も」
ブレックスは我が意を得たりとうなずいた
「俺なら、このチャンスを逃さん。突然の爆発の衝撃で右翼と左翼の部隊のソナー手は壊滅。何時間は使いもんにならんだろうな。
となれば、この混乱と状況を生かしてMS部隊で逆劇を仕掛けるのが普通だ。ここでもし、高級指揮官がやられてみろ
ジャブローのモグラども派閥人事で後任を決めるのに時間をかけまくったあげく敵を逃がすことになるだろうからな」
「ならば、出来るだけのことをしようか。あまりないようだが・・・」
ブレックスはかぶりをふりながら呻いた。
「ああ、そうだな・・・この戦闘が終わったら貴様とは飲みたいものだな」
ブレックスはああ、と返事をすると、こいつとはいい友人になれそうだとおもった。
とりあえず、ここまでです。続きは一、二週間程度以内に書こうと思います
GJ
グッジョブ
GJ
ちょ、なにこの良スレ
>>32で,シャアの生存を確認
キシリアを守りきれなかった彼への処罰は,ガルマがかばったのだろうと推測
勝手に訂正
>27のシュターデン曹長は,>30を読む限りシュナイダー曹長の誤植らしい
39 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/16(金) 16:28:58 ID:bV4yeiAy
不覚にも泣いちゃったよ 二ムバス嫌いだったのに…
40 :
書いてる中の人:2005/09/17(土) 22:11:28 ID:ZmrJRTHt
トリップきほー
GJ。キシリア&マクベが死んだことによる諜報機関の混乱も書いてほしいですな。
43 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/24(土) 22:03:45 ID:dczql89P
落ちかけなんで、ちょっくら上げますね
44 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/26(月) 22:30:20 ID:adVGEgmG
また落ちかけだぞ!上げ、保守!
マクベはサイクロプス隊に左遷して欲しい
46 :
伏ぅ:2005/09/26(月) 23:53:35 ID:???
「それではこれが…」
「そうだ。ガンダムだ」
「こんな鉄の塊が、我らの最後の希望だと言うのですか。
こんな醜い塊を、ガンダムと呼べというのですか」
「その通りだとも。これは、これこそがまぎれもなくガンダムだ。
本当ならば、地球連邦軍がこんな歪な機械匣を投入せずとも
物量だけで十分に勝利を収めたのだろうがな。
時勢はそれを許さなかったよ。だからこそのガンダムだ。
時代は英雄の残滓を求めているのだ。いや、軍が、なのだろうな」
「我々は、どこで道を間違ったのでしょうね。
0080に終戦出来なかった事でしょうか」
「イエロ・ラットマン。君はまだまだ理解出来ていないね。
想像力に関しては、先代のラットマンの方が優れていたぞ。
いいかね、我々は道を間違っちゃあいないんだ。
どの道を歩んでも、結局は戦争だ。実に愉快じゃあないか」
「しかしリヒオン大佐…」
「ラットマン、御託は十分に聞いたぞ。君は適合者を探し出せ。
ムラサメでもオーガスタでも好きな機関を使ってな。
この匣を。このガンダムを起動しうる人材を探し出せ。
地上において、あの深緑の魔王どもを薙ぎ倒せる唯一の戦力。
この、精神異常者の造りあげた、気の触れたガンダムをな。
フン。サイコガンダムとでも呼ぶか。どうだね、ラットマン」
「開発部は、ゼータガンダムと呼びたがっていますがね」
関係図
http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/47/46/uc0080ac/folder/811945/img_811945_11852061_0?20050927060606 ノボロシスク宇宙・空港
0080年1月15日1231
オデッサ一帯の豪雪もここには及ばないのか、霧雨のような雪が降っていた。
そんな中にグフ・フライトタイプの実験――MSに飛行性能を付与する計画で名を馳せた
ビリー=ウォン=ダイク大尉は滑走路の横のピスト(待機所)の前で佇んでいた。
「大尉殿、シュマイザー少佐から電文です。『敵機動部隊を撃滅せよ。臥龍は飛び立てり』です。」
すぐ近くの無線室から出てきた二人の男のうち若い方のツラギ少尉が答えた
「おう!そうか、敵の位置は把握しているのだな?」
「はい、ゲビル中尉指揮下のルッグン四号機が触接を続けております。」
まだ、二十台半ばのツラギ少尉が手元のボードを捲って答えた
と、もう一人の男、厚い唇が印象的なクリンク大尉が横合いから口を挟んできた
「いけるな。現地の雲量は8で豪雪だ。これなら連邦のパイロットと機体では上空の護衛は少ないはずだ」
それは、本当だった。連邦の航空機は技術的な限界や宇宙育ちの認識から来る航空力学を無視した
出力だけで飛んでいるようなジオンの航空機と違って、航空力学に基づいているので、こういった天候では
コアイージーやセイバーフィッシュのように出力が高い機体以外は飛べないのだ。
勿論、腕によっては飛べないこともないが、大量の機体がある故に一部の高い技能者よりも多数の平均的な腕のパイロットを
望む連邦軍の体質では、そういったエースは一部しかいない。
無論、そういった機体の性能や体質はジオンの方がおかしいのであるが、この特殊な環境ではプラスになっていた。
「ほとんど、片道特攻だがな・・・」笑うようにダイク大尉は言った。それは高い出力の代わりに失った航続距離が理由だった。
「ま、仕方あるまいという気分ではないが、やるしかないな。昨日確かめ合った目的のために」
「そうだな・・・搭乗員整列!」ダイクは集合を掛けた。
彼は、意外な人物まで集合していることに気がつくのに、あまりの意外性ゆえに気がつくのに時間がかかった。
一週間前に出会った彼らが、こうして気脈を通じ合ったのは同じく航空気乗りということもさることながら昨夜の出撃前の
宴席の三次会でのことだった。もはや、酔いつぶれるものが続出で、基地のバーに2時を過ぎても残っていたのは、
クリンクと彼の部下のヘイブとダイクとその部下のツラギだけだった。
「まったく・・・あの基地司令の野郎ったら・・・俺がこの飛行型グフがあれば空襲にきたTINコッドなんぞ叩いてやるって言ったら
「力押ししか考えられんからそうなる」なんていいやがって。俺たちと一緒に左遷されて飛ばされた癖にですよ?」
完全に酔ったツラギが普段の真面目な態度からは想像できない投げ遣りな言葉使いで言った。
「まぁ、明日はその力を発揮できるから、納得しましょうぜ?少尉殿」
こちらも目つきの悪さからは想像出来ない性格のヘイブ曹長が慰めた。
と、バーの店長が、再放送の時間だな、と呟くと備え付けのモニターのチャンネルをいじくると連邦の宣伝放送を映した。
連邦の兵士だけでなくジオンの将兵にも人気がある「グラナダ・ローズ」が始まるのだ。勿論、上層部は閲覧を禁止しているが
僅か17歳のグラナダのゲリラ出身という少女の宣伝というより謀略放送に突っ込みをいれながら見惚れるのがジオン兵の
間では流行していた。だから、こうした基地では別段、変わった光景ではないし、咎める者も基地司令ぐらいのもだった。
娯楽に飢える、残っていた酔客達は、画面に目を向けたが、ダイクとツラギだけは睨んでいた。それも酔いがさめたように
『ハイ、素敵な連邦の将兵の皆さんと地上で可哀想にスチームローラーに押しつぶされるようなジオンのかわいこちゃん達元気かしら?
グラナダ・ローズの時間よ。さて、今日のニュースはオデッサ作戦についてよ。かわいそうにジオンの子猫ちゃんたち一ヶ月も
包囲された挙句、もうすぐ全滅しそうってレビルのおじいさんがいってたわ。』
「どうした?」
放送を楽しんでいるクリンクが睨むようなダイクに尋ねた。
「レコア・ロンドとかいうんだろう?いい女じゃないか。噂じゃ必ずしも連邦の主義者ではないらしいしな?
ジオン兵への表現にかわいさがあるよ、ありゃ」モルトを傾けながら言ったがダイクは無言だった
『なんでも24歳って嘘をついてたキシリアの元配下とアフリカの独立主義者の部隊が時間稼ぎに残されるんですって。
ひどい話よね・・・アフリカの皆さん。独立なんてしないで帰ってきて。宇宙世紀に民族主義なんて悪い夢よ、ほんと。』
24歳のくだりで酔客達は拍手をして大笑いしたが残りの部分では複雑な表情になった。
特務部隊のガデブ・ヤシン大佐揮下のガデブ機関がサハラ砂漠の拡大を放置し棄民政策のような施策をアフリカに対し
とっている連邦への反感を利用して数多く作ったアフリカ・アラブ義勇兵による独立部隊をオデッサ外周に置いて撤退しようとしているのは事実だったからだ。
いくら、言い訳としてエリート部隊のキマイラ支隊を中央に残しているとはいえ、彼らは今のジオンに置いてはぐれ者同然であるし、それで
罪悪感が消えるわけではない。彼ら義勇兵が、今後のアフリカの独立勢力へ宇宙へ持っていけないMSの供与や本格的な支援と同盟を
受けることを条件に、納得していてもだ。
『・・・次は、ジオンの皆さんの恥ずかしい勘違いのコーナーよ。今日は古美術品の造詣に詳しいムシャラジ・アントノフ先生による
男妾、マクベの壺の解説よ。先生、これはどうなんですか?明らかに贋作どころか田舎の土産物すら見えないんですけど・・・』
「ハハハッ!こりゃあいい。司令の奴に見せてやりたいぜ。」ヘイブがグラスを持ち上げた
『・・・まったく酷い贋物ね。いけませんね。ジオンは贋物ばっかしなのぉ?二ヶ月前に取り上げたグフとかいう欠陥機を
空に飛ばそうとして爆発した事件覚えていて?フランク・ベルナールって少尉さんが空の埃になってしまった事件よ
まったく、宇宙生まれが空を飛ぼうなんて、ね。おかしいわね。宇宙生まれは宇宙生まれの生き方があるのに
贋物しか地上のジオンは得られないようね。フフフ』
最後の嘲笑は最後まで聞こえなかったマスターがダイクに気を使ってチャンネルを変えたのだ。不満を持った酔客と多少もめたようだが。
「そんな表情をしたのは、そういう理由だったのか・・・すまんな、無邪気に喜んで見ていて」
クリンクは済まそうな顔をして謝ると、もう一杯を所望したダイクのグラスに注いでやった。
「フランク・ベルナール少尉は・・・どうしようもない奴でな。戦車やMSやドップの操縦はへたくそな癖に、
マゼラトップでの飛行技術は抜群とかいう奴だったんだ。おかしいだろ?」
ダイクは悲しげな笑いをクリンク達に向けると、モルトをあおった。ツラギは黙ったままだ。
「頭は悪くなかったんだが、とろくさい奴でね。戦術士官や主計科にもなれず、士官学校卒業後、行き場がなかったんだが、
その才能を見込んで俺の部隊に引き抜いたんだ。予想通り、特殊な航空機の操縦のバランス感覚に富んでいたフランクは
見事に07H-2グフ飛行試験型での四百メートル程度だが中隊で始めて成し遂げたんだ。
俺も含めて皆、ホバーがやっとだったのにさ。そんときのこたぁ・・・今でも忘れられんな。中隊長殿、ありがとうございます!
こんなに俺が褒められるなんて死んだかぁちゃんに小学校のテストで褒められて以来です。ありがとうございます!ありがとうございます!先輩方
って泣きまくったんだよなぁ。たった四百メートルだったけど整備士も含めて皆で、その日は宴会騒ぎだったよ。そん時も、あいつ、うれしそうだったな
ずっと、能力を認められなくて、とろくさいし孤独だから外れものにされていたからなぁ・・・」
「話から聞くに家族はいなかったのか?その・・・フランク少尉は」
クリンクが尋ねた。
「父親はコロニー風邪で死んで、母親は地球との貿易をやっている会社員だったんだが、60年代の経済制裁の煽りを食らって
空気代も払えないくらいに困窮していたそうだ。おまけに無理が祟ったせいかお袋さんも、その後死んじまってな。
母方の戦時で削られた年金生活の、ばあちゃんが17バンチに一人いるだけだそうだ。」
ダイクの回想は続く
「ああ、でな?三週間後に辞令が来たんだ。フランク・ベルナール少尉を07H-4グフ飛行試験型改の主任パイロットを命ずってな。
奴さん。そりゃ喜んださ専任の試験搭乗員ともなりゃ、給料とばあちゃんへの仕送りは跳ね上がるからな。大尉殿のおかげであります。ありがとうございますって
そりゃ、うるさいくらいにさわいだもんさ。あいつも含めて当時は皆、グラナダ・ローズが好きだったから、フランクの奴、大尉殿、この機体が完全に飛んだら
宣伝されるからレコアちゃん、俺のこと、あの口調でいたぶってくれますかね。それにね俺、連邦兵の振りしてメールでファンレター書いたんですよ。あはは
って莫迦みたいに騒いでよ・・・奴が死んだのは、その12日後だった。」
宇宙世紀0079.11.15
物語の時間軸を少し戻す。
ここアリゾナ基地では完全な飛行を目指した07H-4グフの試験が行われていた。
実験観測所の中にダイク大尉はいた。今日で、このグフの試験は五回目。
いよいよ全力飛行による試験が行われMS開発史に大きな変革をもたらすはずだった。
「大尉、これで、俺等の名前も歴史に残りますなぁ」
陽気さが取柄で、その体型から密かに「ビヤ樽」と親しまれているヴォーデン中尉が
腹をさすりながら話しかけた
「ああ!今度のは、今までのと違ってうまくとべそうだからな・・・フランク、どうだ?」
ダイクはヴォーデンに応じるとモニターでかすむフランクに話しかけた
『大丈夫です。やれます。しかし、すごい出力ですね、液体燃料ロケットと熱核ロケットの
ハイブリッドだなんて・・・よくコントロールできるもんだ』
「少尉殿、それが本機の特徴ですよ。熱核ロケットでは安定力があるものの瞬発力にかけ、
液体燃料ロケットでは瞬発力は高いものの持続性に欠く。その為、熱核式では飛翔がうまくいかず
液体燃料式では飛翔できても高度が維持できない。ならば両方を使えばいい、てことですよ。
そして、それをコントロールするのがガルマ様が捕獲した白い奴のを参考にした教育型OS、
ZEOSです。」ア・バオア・クー工廠から派遣されてきた技師が答えた
「参考?噂じゃ、ほぼ、そのままだと聞いたが?」
ダイク大尉が尋ねた。
「向こうのほうが進んでいるんで下手に改良すると悪化する恐れがあるから、
そのまま使いたいといったんですがね。偉い人は人類優勢学説の影響か、
それがわからんのです。だから、参考にしたということに表向きしたそうですよ」
「フン、そういうことか」
技師の態度を面白がったのかダイクは笑った。
『大尉殿、それじゃ、そろそろはじめていいですか?』
そうだな、そろそろ始めようか、とダイクは応じると試験を始める合図をした。
試験はまず、木馬との戦いで負傷し骨休めに試験隊に参加した監視役の
ゲビル中尉のドップの離陸から始まった。
「フランク、こいつは複数の推進方式を使い分けるデリケートな機体だ。
くれぐれもテストパイロットの意地なんか思うなよ?脱出していいからな」
『了解です、大尉殿。ばあちゃんを悲しませたくないですからね』
「そういうことだ・・・いけ!」
ダイクが命じるとフランクは機体を滑走路の中央に持っていき離陸を始めた。
氷の上にいるかのようにグフは熱核ロケットで滑らかに滑っていく
『離陸速度に到達。これより液体燃料ロケットを始動させる。』
ゴウッ!という轟音が響くと同時に青白い炎がグフの脚部と背部から発生し機体を持ち上げていった。
『高度百・・・二百・・・六百・・・1200.だ、大尉。飛んでます!飛んでますよ!マゼラトップしか動かせなかった俺が飛ばしてます。』
おお、というどよめきが観測所の中に溢れた。
「データ、どうなっている?」ダイクが観測員に問うた
「いいですね。この速度なら敵の対空火器に捕まりませんし、高度も安定しています」
ン、とダイクは答えるとヴォーデンに目配せをした。
「フランク坊、今度は急降下からの上昇をやってみてくれ。」
『了解!ゲビル中尉殿、付いてきてくださいよ?』
『調子に乗るなよ?俺はあの白い奴とやった男だぜ』
一気にグフと監視役のドップが高度を下げると今度は上昇しようと加速を始めたその時だった
けたたましい警報が、感嘆のどよめきにかわって観測所を占めた
「どうしたっ!」ダイクが叫んだ
「熱核ロケットのパイプが異常温度に上昇中!すぐ横の液体燃料が、このままでは過熱して・・・」
「くそっ!フランク聞こえるか?」
『ど、どうやら急降下からの急上昇時の負荷が来たようですね』
「それはいい!無理せず脱出しろっ!」ダイクが叫んだ
『いや、なんとかやれそうです・・・』
異常振動し始めた機体の中で必死に操作しているのがモニター越しでも分った
『こちらゲビル!無理だ炎が赤くなってるぞっ。かまわんでろっ!』
『しかし、こ・・・・』
一回目は比較的静かに、二回目は大音響で爆発した。
「生存確認!」
駄目だろうと思っていても指揮官としての冷静さの部分がそう言わせた
『・・・こちらゲビル。機体は爆散・・・生存の見込みなし』
「了解・・・着陸されたし、消火班急げ!」
結局その日の午後は、残骸処理で終わった。
ちなみに、事故調査委員会の報告では、近距離にある別燃料のハイブリッドという複雑なシステムへの急降下からの急上昇という
過度の負荷が原因による過熱とそれによる推進剤の爆発という結論が出ている。
遺品の整理を命じたツラギ少尉が、遺族への手紙に悩んでいたダイクの部屋にヴォーデン中尉と
駆け込んで来たのは三日後だった。なんでも遺書めいたビデオメッセージを見つけたらしい。
「・・・そうか、見てみるか」
実験での死は、当然でもなく日常でもないが付き物だ。そういう事実を認識はしていながら
ダイクは憂鬱だった。くそ、お前のばあちゃんになんて言えばいいんだよ・・・そういう気分だったのだ
ディスクを再生すると流れてきたのは三日前に失った声だった
日付は事故の11日前。専任搭乗員の辞令を貰って次の日だった。
あの日は祝いの飲み会でしたからね。次の日にすぐ撮ったんですね、やつ、とツラギが呟いた
『あ・・・え、と、これを見ていらっしゃるということは俺は試験中に死んだということですね。
でも、後悔はないってわけじゃないけど、きっと満足していた思いますよ、俺
俺、ここに来て帰るところというか、戦う目的を見つけられたんです
士官学校に入ったのは金銭的理由でしたからね。
だから、文句どころか、感謝しています
勿論、ばあちゃんのことは・・・でも、戦争時に、俺だけ特別ってわけにも行きませんからね
申し訳ないですが、戦争が終わったら来てくださいね?
皆のこと紹介していますんで!
それで・・・おそらく、俺は脱出が遅れて死んだと思います。そう決意したからです
事故がおきたら最後までデータを送ろうと。
このプロジェクトが無謀だの、金の無駄だのと、非難の中にあるのは承知しています
だから、勝手ながら少しでも恩を返したかったんです。
絶対、データ生かして、こんどはグフの奴を空に舞わしてやってくださいね
そして、完成した飛行型グフでジャブローに乗り込んでレコアちゃんに俺のこと紹介しといて下さいね
・・・これでお別れです。じゃあ大尉殿、弱いんだから飲み過ぎないようにしてくださいよ?
大尉のヘルメット鍋のシチュー旨かったです。ありがとうございました。
ヴォーデン中尉殿は太り過ぎないように。。。あ、そうそう、もう坊やなんていわんでくださいね?
中尉殿に連れて行ってもらったおかげで卒業したんですから。ありがとうございますっ
ツラギさんには、俺の荷物で欲しがってたインディーズのエレドア・マシスのサイン入り初回ディスクあげます。
写真の彼女によろしく。アントニー曹長は、煙草なんて古臭いと思ってましたけど吸ってみたかったんで
墓前にでもお願いします。ハンナ軍曹は、最初に危険な操縦を何も考えずにした時にひっぱたいてくれて有難うございます
でも、彼氏には出来たら、そういうことしちゃ駄目ですよ。フォルクス少尉は酒について教えてもらって有難うございます。
いいのがあったら墓に掛けてくださいね?それじゃ!皆さん、ご健勝で!俺は、この部隊にこれて本当に幸せでした。』
最後に敬礼するとビデオは終わった
「何もかもが無駄になったな。アイツに女を買うこと教えてやったのは俺だったんだ。無駄になったな」
ヴォーデンは煙草を懐から出して吸うと禁煙はやめにしましたよ、大尉と空しく笑った
ツラギは嗚咽するように泣いていた。
と、再生させていたPCの画面から例のグラナダ・ローズが流れてきた。時間になると自動録画
するようにしていたのだ。見るつもりにもなれず電源を切ろうとしたが、ある一節が耳に入った。
『・・・地球圏のためにがんばる連邦の将兵の皆さん、戦線が延びきって、ひもじいジオン兵の皆元気ですか?
今日はひもじいジオンがMSを飛ばすなんていう意味不明な事をして失敗したニュースよ』
ダイクの手が止まった。他の二人も思わず画面に見入った。
『なんでも十九歳の若い人が、こんなお馬鹿さんなプロジェクトに参加していて死んだそうよ
宇宙生まれが空を飛ぼうとするなんてナンセンスね、ほんと。これが爆発時の映像で・・・』
そうさ、馬鹿な計画さ。技術的に十年早いのはわかってるさ。でもな、奴はお前さんのファンだったんだぜ?
いくら宣伝放送でもひどいじゃないか。奴は悪くないだろう。何で全地球規模で流す?奴のばあちゃんが、見ちまったら・・・
『何でも、彼、士官学校ではずっとびりでMSも航空機も参謀にも航海科も主計科にもなれず、マゼラトップ、
ほら、五分しか空を飛べない欠陥機だけは操縦が巧かったんですって。だから他に行き場がなくて
この飛行試験部隊に来たんですって』
うるさい。貴様らに何が分る。あいつは確かに能無しだったかもしれない。そうだ一見無能だ。
でもな、でもな、あいつにはMSで空を跳ぶ才能があったんだ。勇気もあった。
なにより・・・なによりな、いい奴だったんだぞ?
『まったく笑っちゃうわね。これにこりて・・・』
後は続かなかった。いや、続けられなかった。ダイクが画面を拳で叩き割っていたからだ。
その時、ヴォーデンがダイクの拳を握って言った。
大尉、仇をとってやりましょうや、こいつ、このグフの性能を証明することで、
そしていつかじゃブローに行って奴の希望をかなえてやりましょうや。と
「そうだっ!復讐だっ!仇をとってやる。こんなやつらにフランクが馬鹿にされる筋合いはない」
放送を見て駆けつけたアントニー、フォルクス、ハンナも口々に、そうだっ!仇を討とうと拳を天に突き上げた
そうだ、復讐だ。フランクよ、お前が生きるには、この世界は汚すぎたんだ。
でもな、お前の死が無駄じゃなかったってお前のばあちゃんや世界の連中に見せ付けてやる
かならず、かならずだ。
ダイクは、そう決意したのだった。
それからの彼らの試験は苛烈を極めた。試験が終われば技術者、整備員達との確認、改善作業、そして
フランクが死をとして残したデータ解析と来る日も来る日も開発、試験、改善と作業を行っていった。
上層部や周囲からの批判に耐えて。
「そうして完成したのが、あの07H-8Cグフ・フライトタイプだ。完全なる飛行と安定した速度、航空機に負けない機動性・・・
これなら白い奴にだって、コアブースターにだって負けはしない。そして、俺たちは明日これで戦果を挙げて奴の死が
無駄じゃなかったと証明する。俺らなりのフランクへの恩返しとしてな」
酔いの勢いを越えて一気に回想を述べ終わったダイクは、息をついた。ツラギも涙を流しながらうなづいていた。
「・・・そうか、俺たちも協力させてくれ。それならこの任務も納得できるというものだ」
クリンクはヘイブに無言で同意を得るとそういった
「いいのか?貴様らはある意味では関係ない話だぞ?」
ダイクが驚いたように言った
「なに、俺らだって撤退中のノリス支隊の中に、深い仲のウェーブ(女性士官)がいるんでな。
大儀のためでも独立のためでもない、女のために死ぬんだ。それに敵討ちも加わるなら満足さ」
「そうか・・・ありがとう」ダイクはクリンクと、ヘイブはツラギと手を握り合った。
こうして彼らは同志になったのだった。
55 :
書いてる中の人 ◆xJ4/QROiQ2 :2005/09/27(火) 13:50:29 ID:wBqanO3J
うわぁぁ><
めっさ長くなってしまって申し訳ない。
>>39 ありがとう
>>41 付けてみました
>>42 ありがとう。マ大佐はオデッサでキシリアの視察を待っていたので生きてます
キシリアが諜報機関握ってたってソースって沖一の漫画だったっけ?
工作部隊は握ってても情報収集は握ってない気がするけど、どうなんだろう><
>>43 >>44 有難う。おかげさまでスレに書き込めました
>>45 それは面白そうですね>< サイクロプス隊も、その内登場させたいですが
それまで、続いているやら・・・・がんばるよ
>>46 面白いですね。そういう風に短く内容を、まとめられないのでうらやましい。
ジオンのNT研究中止により研究者が連邦に多数亡命
アムロがララァにシャアより早く会う
良ければ使って下さい
あんまり作者に注文しすぎちゃいけないよ
何はともあれグッジョブ!MSVの設定うまく生かしてるな
ほんま良スレやで 自分
ほんま良スレやで 自分
60 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/28(水) 14:59:22 ID:5miJEMtK
イイ!
北方スレかとおもた
張飛の魂は死ななかった。
64 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/29(木) 10:51:16 ID:VsMHsPHm
良スレUP!
GJ
66 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/29(木) 21:11:14 ID:M4fg3qwu
面白いな…マジで……
「何だって今更こんなものを造るんだ?
モビルスーツの優位は、ここ数年の戦争でわかったハズじゃないか」
「絶対的な優位じゃないよ。暫定的停戦以後の研究では、
61式でもザクは撃破出来ているし、なによりも地上戦では
航空機による攻撃が最も打撃を加えていた事がわかっているし。
モビルスーツの優位というのは、宣伝も含めてって事だね」
「それで?」
「うん。結局は出力の違いなんだよね。
こんなに大きくて重いものを飛ばすのは、
熱核炉を搭載出来るっていう最大のメリットがあるからなんだ。
停戦寸前の時期に『コア・ブースター』を慌てて配備したのは、そのせい。
ビーム砲をドライブさせられるというのは、それだけ意味が大きいんだ」
「ふうん。それでこんなデカブツを造っちまったってコトか。
ん?それじゃあ、航空機にビームを搭載すれば、モビルスーツは必要ないじゃないか。
コレさえあれば、モビルスーツは生産しなくていいだろ」
「そうはいかないよ。軍上層部は、兵器の『全局面投入可能性能』を期待しているんだ。
それにね…これだってモビルスーツなんだよ。
『ガンダム・エアプラント』航空機に変形するモビルスーツ…」
そう言った彼女の指先は、鮮やかなトリコロールに塗装された機体をなぞる。
そこには白で『G−APLANT』の文字が書かれていた。
68 :
通常の名無しさんの3倍:2005/09/30(金) 15:45:55 ID:qMxuWpTZ
>>50 小ネタの使い方、パロディが巧い
フランク、ないちったYO!
つーか、トリップ検索したら作者、昔AA書いてたんだな
69 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/01(土) 11:33:22 ID:W5tGX1GV
こういうガンダムの架空戦記ってないよね
スニーカーとかでやればいいのに
70 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/01(土) 16:55:27 ID:DjqfVsNh
71 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/01(土) 19:50:38 ID:WRyrlPY8
合間に書き込んでるヤシ、良スレの邪魔すんな
73 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/03(月) 01:55:53 ID:IbSNlhW7
age
74 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/03(月) 14:45:12 ID:xGgivHjM
良スレage
75 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/03(月) 22:04:50 ID:MNl0sn/t
>5
レッドサンブラッドクロスですな
76 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/04(火) 04:26:43 ID:L0QIAwKy
くはぁ!こりゃある意味いぐるーよりも
滅びの美学ですよ!
77 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/04(火) 22:36:12 ID:GLI28UzD
ゲビルとかクリンクを出してくる渋さがいいね
がんがれ
78 :
戦慄のブルー GMJE%UYES:2005/10/06(木) 19:08:34 ID:eeVd3S4v
行かん、上げ!
79 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/06(木) 22:57:10 ID:18m79VUF
続きが読みたいよぅ
(゚ε゚)
あげ
80 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/08(土) 09:19:07 ID:fN2xPpbp
…(._.)
81 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/11(火) 02:31:52 ID:ifFuQg31
お金払ってもいいくらい読みたいですぅ
職人さん職人さん忙しいですか?
それともアク禁まきぞえくってますか?
82 :
書いてる中の人 ◆xJ4/QROiQ2 :2005/10/11(火) 18:15:07 ID:LwXwg5oZ
>ジオンのNT研究中止により研究者が連邦に多数亡命
イフリート改が失われたのにマリオンが目覚めたのは三日後というのがアンサーです
>続き
私生活が多忙なもんで・・・続きは1,2週間以内ということで、ごめんなさい
その他、スレを維持してくれたり、感想書いてくれたり皆ありがとー><
83 :
書いてる中の人 ◆xJ4/QROiQ2 :2005/10/11(火) 18:16:35 ID:LwXwg5oZ
>ジオンのNT研究中止により研究者が連邦に多数亡命
イフリート改が失われたのにマリオンが目覚めたのは三日後というのがアンサーです
>続き
私生活が多忙なもんで・・・続きは1,2週間以内ということで、ごめんなさい
その他、スレを維持してくれたり、感想書いてくれたり皆ありがとー><
84 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/13(木) 23:00:31 ID:uOzOd8ng
あげ
あげ
久々の良スレめっけ。
一年戦争完結までがんがれ
87 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/17(月) 11:36:30 ID:WjoGXeIH
まだかなーあげ
職人がんがれー
89 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/19(水) 16:37:54 ID:vJXWvXZ6
あげ
保守。
職人さん、頑張ってください。
91 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/22(土) 08:55:03 ID:BN74GMRY
あげぽ
age
がんがれーまけんなー
94 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/25(火) 02:42:17 ID:2lBvvcZ6
ガンガレ−!
フレーフレー!職人さんの私生活!!
95 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/26(水) 08:16:04 ID:OHR2msq7
職人はすでに放置してるとか・・・
いちおあげ
きっと帰ってくると、あげ
もうそろそろ言ってもいいかな?
埋め
まじ遅れてて済みません><
ネタはあるんだけど時間が無くて・・・
でも、絶対に途中で捨てるようなことは無いんで気長に待って頂けたら幸いです
本当にごめんなさい
オデッサ撤退編終了後の予定。
題名、内容は仮定、掲載の順番も順不同
「キシリアの死」
ニューヤーク編
「軌道上の戦い」
十一月から一月まで7回にわたって行われた
オデッサからの補給物資を回収しようとするジオンと
連邦の消耗戦
「オデッサの激戦」
オデッサ陥落までを描く
「マハルは燃えているか? 」
ソーラレイ破壊作戦の顛末
「オーヴァー・ロード」
星1,2,3作戦。どのコース化は考察中
「標的はグレイファントム Get The SCV-73」
破壊工作に向かったジオン特殊部隊の顛末
ETC
期待してます!
100 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/28(金) 22:36:32 ID:dcaxVqP0
100
>>98 無理しないでな。こっちは保守しとくから。
自力でなんとかしなとは言ったけど、最後まで付き合うことにしたから。
102 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/29(土) 00:10:27 ID:RBAZdjb6
ちょなにこの良スレwww
期待シテマツ
何その垂涎ものの副題。期待しつつ気長に待ちます
ノベルスの作家なんかプロでも半年以上出版遅れるんだキニスンナ。
ガンガレ!このスレと職人さんに栄光あれ!!
まじで面白いと思います。
頑張ってください。
ageんでも大丈夫だって。
ノボロシスク宇宙・空港
0080年1月15日1238
集合を掛けたダイクは人数が想定していたよりも倍以上居ることに気が付いた。
「君たちは・・・」
ダイクが、戸惑っていると想定外の集団の中から一人の男、ヘルムート・ルッツ中尉が進み出た
「507混成飛行集団、お供させてください!」
507混成飛行集団、爆装を廃し巨大なツインエンジンを上部に増設することで四機でならば軽々と
アプサラスでさえ長距離輸送可能なドダイU38機とドップ42機からなる基地所属の航空機部隊である。
本来の任務はオデッサに連邦の目が向いている隙に、この基地と周辺の部隊の物資、人員をバイコヌール宇宙港まで
輸送するのが任務の部隊だった。
「・・・だが、君たちは指揮系統が違うのだろう?不味いのじゃないか?」
故にクリンクがたずねる。
「私が許可したのだ・・・かまわんよ」
白い軍服の上にジオン制式コートを着込んだ基地司令がジープでやってくると、そういった
「マ・クベ司令!」
ダイクは二度目の驚きを、さらにいだいた
キシリアの懐刀、謀略家、男妾、文人軍政家・・・と多くの綽名で呼ばれ、
そしてキシリアの死で全てを失い、辺境の基地に飛ばされた男、マ・クベ大佐その人だったからだ
「どうにもな、基地の上空警戒に行くといって聞かんでな・・・何千キロも先の上空警戒など、うそ臭いが、
書類上には、そういうことになっている。流石に敵機動部隊攻撃までは加われんが敵までの護衛と輸送は
彼等が行ってくれるから安心していってきたまえ」
「・・・貴方からそういう台詞を聞くとは思いませんでしたよ」
クリンクは頬を人差し指で掻いた
「私には、義務がある。キシリア様の薫陶を受けた人間を後のジオンの為に、閣下の意志を貫徹する為に
生き残らせなければならない。その為になら、貴様らの出撃を止めもしてきたし、数多くのオデッサで苦しむ
奴らを救う為であるならば何でもする。それだけだ。」
「惜しいなぁ・・・アンタとはもっと早く知り合っとくべきでしたよ。友人になれたのに」
ダイクは、マ・クベという男にしては珍しい感情吐露を受けてそういった。
「大尉、戦争とは、そういうものなのだ。義務を果たせ。以上だ」
照れ隠しの様に、そう言うとマ・クベは顎でダイクに合図をした
それを受けてダイクはツラギにボードを持ってこさせると作戦の説明と変更点の討議を始めた。
黒海沿岸50kmの地点
地球連邦海軍第34任務部隊 旗艦 ツェッペリン級空母 ミッドウェー
0080年1月15日1302
ツェッペリン級空母ミッドウェーの運命は数奇である。「星の屑」で知られるトモ・ヤマグチ氏の短編TOP GUNDAMに登場するホバー空母
グラーフ・ツェッペリンの3番艦、としてニューヤーク工廠で竣工したものの、船隊が完成した時点で第二次地球降下作戦が開始されてしまったのだ。
その為、処女航海は燃え盛るニューヤークを尻目に工員を載せたまま出港、という形で始まった。その後、工事未了状態への暴風雨の直撃による浸水と排水、
艦体傾斜と復元を幾度も繰り返していったミッドウェーは、それだけで記録小説を一本書けるような逸話を数多く起しつつ、ベルファストに辿り着いたのは二ヵ月後だった。
残りの一ヶ月、航空戦力を手にしたジオン軍による攻撃による損害を加えれば大破といっても問題の無いような損害状況だった。
艦船の製造補修を監督するジャブローの連邦軍艦政本部は、修理するより新造艦を作る方が良いし、ジオンにまともな海軍が
作れるはずが無いと放棄を決定しかけたが、レビル将軍の反対によって覆された。
彼が言うには「この姿は反抗する連邦軍の象徴になる。又、新造艦は宇宙用を重視すべきである」とのことだった。
勿論、彼は地球連邦、連合宇宙艦隊司令官兼地上総軍司令官という、確かに実戦部隊の指揮という面では、史上稀に見る権力者
だったが参謀本部といった戦略面での権限は役職上なかったから、彼がそういったところで何の影響も無いはずだった。
(無論、レビルがそうした状態になったのは、レビルの異常なカリスマ化、戦争指導上必要な彼の能力、彼を疎むゴップといった参謀本部系列の勢力、文民統制の遵守とこれ以上の
軍閥化の回避を望む政府・・・といった思惑によって実戦部隊への影響力は高くすることで勝利と戦意高揚を齎すが、戦略上の決定権は持たない立場が臨まれたからである)
しかし、実戦部隊を把握するレビル派、ティアンム派とその周辺は個人的な能力を発揮し、中世の日本海軍における連合艦隊のような状況を作り出すことで戦略への口出しを図っていた
つまり、レビル達は中世の日本海軍連合艦隊のように作戦の責任は我々が請け負うものであるから、戦略上の指導への発言権を有すると言い出したのだ。
平時であれば、通るはずの無い理屈であったが、ミノフスキー粒子による戦争の変化がそれを後押しした。
ミノフスキー粒子による通信能力の極端な低下は21世紀初頭に米軍を中心として発生した情報軍事革命の前提とする
膨大な情報を基にしたよる中央からの統一指揮を不可能としたのだ。
つまり、地球連邦軍参謀本部は事実上、戦域が全地球規模に拡大したことと、ミノフスキー粒子による通信能力の崩壊によって指揮統制能力を喪失したのだ。
そのことにレビル達よりも立場上、先に気が付いた参謀本部側はレビル達の意見に従うことで貸しにしたのだ。
その当時、ゴップ提督が同僚のコリニー提督に語ったところによれば、「どうせ、くれてやら無ければいけないのならば今の内に、高く売りつけた方が得さ」
ということだったのだ。勿論、地球降下作戦後に参謀本部と指揮を共有することになったレビル達は、そのことに気が付き歯噛みするのだが、それは又、別の物語である
つまり、以上のような経緯を経てツェッペリン級空母ミッドウェーは半壊状態からベルファストのドッグで三ヵ月後生き返り、まともな形で就役することになったのだった。
そして三ヶ月の突貫訓練を経た後、2,3の作戦に参加後、オデッサ作戦に参加したのだった。
ニューヤーク出港時からのミッドウェー艦長、ブルーノ・クラップ大佐は、海軍では珍しい黒色軍用ベレー帽を愛することで有名だった。
そんな彼は不機嫌だった。理由は二つ、一つは、着任前は、そこそこ有能として知られていた任務部隊司令の
ラー・カイラム少将が、まったく消極的―――無能とはいえない程度の指揮を行っていること。
もう一つは彼らを指揮するはずのコリニー中将、正確には彼が指揮する司令部が情報と命令をほとんど送ってこないのだ。
彼なりに、その直接的な理由は、前者は戦争ボケでもしたのだろうし、後者は前線で発生した敵の司令部の動力部自爆騒ぎと
それによる放射線騒動にかまけているだろう、と当たりをつけていた。それは後者に関しては正解だった。
彼に言わせればコリニーはミノフスキー粒子の発見後の軍事パラダイムの変化をまったく理解していないといってよい。
ミノフスキー粒子の実戦使用による戦争は戦場での電子戦の崩壊のみならず、21世紀以降主流だった情報RMA(軍事革命)による戦争の崩壊だったのだ。
つまり、この時代、中央と末端が同じ膨大な情報を共有し、極端な中央での指揮統制が前提で軍集団、軍、師団、連隊、大隊、中隊、小隊といった
多大な中間組織を不要とする21世紀型の戦争は終わったのである。
(だから急遽、中間組織を増やしたことで、中級指揮官が不足しリード「中尉」が艦長の巡洋艦などというものが多く出現した。
無論、多数の指揮官が戦死したこと、軍拡で急激に組織が膨張したこともあるが)
にもかかわらず、ビッグトレー3両 MS95機 戦車1200両 歩兵多数を擁する大陸上部隊とともに空母三隻、護衛艦32隻の海上部隊を
中世のイラク戦争における米軍のように統合指揮しようとするコリニー中将はクラップ大佐に言わせれば
「戦場の変化は理解できても、戦争の変化を理解できない無能の極み」ということなのだ。
コリニーの過ちは、彼が先述の派閥闘争に置けるように、戦略面での変化は理解していただけに罪深い。
それが分っているのならば、何故・・・とクラップのような士官は思うのだ。
そして、そのコリニーの認識の過ちによる損害は現在発生している混乱によって致命的なものに変化しつつあった。
「まったく、敵の偵察機が接触してきたってのに・・・これでは地上からの支援を受けられないどころか
行動すらままならないではないか?」
それがクラップの独白である。
副長が、お休み中の司令を呼びますか?と尋ねた。
クラップは頷くことで、それを肯定した。
いくら駄目な指揮官でも居ないよりは居た方がはるかに有益だということを知っていたからだ。
地球連邦海軍第34任務部隊司令ラー・カイラム少将は自室でミッドウェイ副長から通信を受けると了解した、
と伝えると午睡から目を覚ました。
ふと、彼はアラブ系の血が色濃く出た皮膚をした手で、二人の子供と妻が写った写真を棚から取ると
横になったままで見つめた。禿げ上がった四十代相応の小太りのカイラムの横で、はにかむ五歳年下の
同じ民族性を持った妻、レイラ。彼女が手に持っているのは彼女が科学者として取り組んでいた砂漠での緑化植物だ。
彼とレイラの間で写るのは十代半ばのジャンと十代前半のメリィだ。ジャンは思春期の反抗期らしく、少し嫌がるような表情をし、
メリィは、それに対し年相応の素直な面持ちをしていた。
それは、失われた家族の集合写真だった。
彼の家族は彼がコロニー落とし作戦阻止の為に宇宙でマゼラン級二隻とサラミス級二隻で構成される戦隊長として
艦砲射撃を行っていた同時刻に宇宙からの落下物によってナイル川沿岸の小さな町とともに消えたのだ。分解したコロニーの破片ではない。
彼の指揮下の損傷したサラミス級が彼の許可で、切り離した後部エンジンの直撃によって消し飛んだのだ。
一週間戦争後、圧倒的に不利な状況でコロニーに接近し攻撃した英雄として持ち上げられた彼に待っていた情報はそれだった。
表向きはムサイ級のエンジンという話だったのだが、彼の軍事的手腕と人柄を買っていたレビルが、気を使ってそうしたのだ。
ある人物から、その真相を話されたカイラムはレビル達を憎み、ゴップ達の無能をも憎んだ。
いや、戦争全体を憎んだといってよい。
戦争による精神的負荷を軍人は、まず、シロー・アマダのような理想主義者になることで解消し、それでも負荷が大きいのであるならば
シュタイナー・ハーディのような極端な現実主義者になることで押さえ込み、大抵は、ここで止まるものだが、それでも無理ならば
アナベル・ガトー等のようなロマンチストになることで解消するものだ。
しかし、彼は軍事的に家族を守るために勇を振るった結果、結果的とはいえ、彼の判断によって守るべきものを
殺したことで、そのどれでもない虚無主義、ニヒリズムと戦争全てへの憎悪へと精神の均衡が傾いてしまったのだ。
彼の不幸を一層、強化したのは、そういった感情、特にレビルへの憎しみが理不尽なものであると薄々感じていたことだった。
別の場合、例えば他人のことであればレビルを士官学校の同期として賞賛し、理解したであろう。
だが、彼は結果的に自分の幸せを軍事的栄光によって破壊した罪悪感に苛まれているのだった。
それは、個人で耐えられるものではない。だからだった。
そして、彼はその真実を紹介した人物が指導する組織に、いわゆるジオンと内通する組織に戦争の早期終結を唱えて関わっていたのだった。
それゆえに彼は、活動しやすい後方への転属を望み、かつてでは考えられない消極的で怠惰な日常を過ごしているのだった。
彼はそういった演技を崩さずに身支度をするとブリッジに向かっていった。
クラップ大佐は彼の上司が来るまでに従兵の持ってきたコーヒーを三杯消費していた。
彼は猫舌であったから、いかにカイラム少将がゆっくりきたかが、わかるというものだ。
レビル将軍は友人のカイラム少将を発奮させるためと、コリニーへのお目付け役として
任官したんだろうが・・・これでは意味が無いな。と何回目かの黙考を足を揺らしながら
まっているとカイラムが昇ってきた。
「いったいどうしたかね?艦長」
「ハッ!現状はご理解できたと思います。敵の偵察機の接触という攻撃の前触れ、上級司令部の混乱
こういったことを考えますに、どうか閣下に指揮権を発動し、独自に動いてほしいのです」
「コリニー部隊とのデータリンクを解除したいのだね?よろしい、許可する」
「はっ?ハッ!副長、データリンク解除、各艦に通達!我が艦隊はカイラム少将の指揮で行動するとな」
最終的な予想は外れては居ないものの、普段の消極的で怠惰な態度から説得にに手間と時間を要するだろうな、
と予想していた艦長は、思わず驚いていた。もっともカイラムにすれば、軍事的には正しいもののコリニーの面子を潰すことで
レビルの政治的失点にもなるし、彼自身が、その責任で後方に飛ばされ好きに活動できることになるから反対する理由は無かった。
大体、元は有能な指揮官であるから、指揮能力を喪った上官に従って部下と自分が損害を受けるのは彼の好むところではない。
暫くすると、ブリッジの立体モニターに半径3キロに展開した艦隊図が現れ、各艦が電波通信よりマシといった程度のレーザー通信による、
ミッドウェーを中心とする指揮系統が確立したことを表示した。
家族を失うまで、好ましく思っていた表示をカイラム少将は見つめると右手を振ると命令を発した
「スカイ・ウォッチ・システム搭載艦はシステムを起動せよ」
「ハッ!タカオ、レパント、アトランタ、テリヴィーレの各艦に通達します」
どこかしらか艦長の声は嬉しそうだった
0080年1月15日1321
地球連邦海軍第34任務部隊 スカイ・ウォッチ装備巡洋艦 レパント
「やれやれ、昼行灯がヤル気を出したようだな?それともクラップ大佐に、よほど叩かれたと見えるな」
スカイ・ウォッチ装備巡洋艦レパント艦長のテレチアーノ中佐は剃り落とした髭を懐かしむように顎を撫でた
「ま、カイラム司令も、ご家族をなくされるまでは有能な方でしたから・・・旗艦より防空システム稼動命令が出ました」
「よし、シー・ウォッチを飛ばせ」
ここで、スカイ・ウォッチシステムと、それを構成するシー・ウォッチについて説明したい。
スカイ・ウォッチシステムとは、名称は20世紀のソ連版イージス・システムだが、それにあやかって
命名された宇宙世紀のスカイ・ウォッチシステムは、ミノフスキー粒子散布下での防空システムだった
ミノフスキー粒子の実戦使用で20世紀末期以降主流だったイージスシステムといった三次元レーダーによる
防空システムは破綻を極めた。(実際、地球降下作戦の頃は特に酷く、水中用msが無い状態だったにも拘らず
多数の艦船がドダイやドップに撃破された)
そこで、連邦海軍技術部によって考案されたのがスカイ・ウォッチシステムだった。
このシステムの作動経緯は、まず艦船の四方に付けられた透明なプレートから分子単位のレーザー発信装置が
無数のレーザーを発振する。そして、高精度モノアイを陣笠で上下に挟んだ様な物体の両翼に可変ローターをつけた
戦闘機ほどの「シー・ウォッチ」が、目標物からのレーザーの反射を捕らえ、有線経由で艦船で情報を送る。
そして母体たる艦船は、その情報をもとに周辺状況を把握し、「シー・ウォッチ」からの光学情報で敵機と判断すれば
有線ミサイルを「シー・ウォッチ」の誘導で発射するのである。
ちなみに、戦記作品「MSイグルー」に登場する光学偵察兵器バロールとのシステム上の共通や、設計者の思想から
ジオンからの情報流出によって「シー・ウォッチ」は完成されたという学説が出たこともあったが開発時期が
スカイ・ウォッチが先行している事、オリヴァー・マイ氏の証言等から、それは誤りであると現在では証明されている。
0080年1月15日1342
地球連邦海軍第34任務部隊 旗艦 ツェッペリン級空母 ミッドウェー
「全艦、シー・ウォッチ、展開終了しました」
「うん、ご苦労様。で、敵機はどうだね?来ているか?」
カイラム少将は艦長からの報告を受け取ると、そう言った。
「ノボロシスク方面からドダイ、ドップと思われるもの多数!」
オペレーターが報告する。
「やはり、来るか・・・数やMSの搭載の有無は分らんか?」
カイラム少将は制帽を直した
「いえ・・・レーザー反射を捕らえるシステムですからね、こう遠くて密集していると・・・」
「くそっ、地上部隊からの情報さえあれば・・」
副長が呻いた
「副長、無いものねだりしても仕方あるまい。我々だけで認識し、撃破するのだ」
クラップ艦長が椅子に座るカイラムの向こうにいる副長を横目で見ながら言った。
「そうだ、さぁ、我々の戦争を始めようではないか?諸君」
正面の立体モニターに移る情報の向こうにブリッジから見える空を眺めながら
カイラムは歌うように言い終わると艦長が命令でそれに応じた
「艦載機、発進始め!対空合戦用意!」
ノボロシスク宇宙・空港
0080年1月15日1307
吹雪く滑走路をドダイU二機にワイヤーで引っ張られたMS搭載状態のドダイYSが引っ張られ次々、とその組み合わせで
空へ駆け上っていく。それを滑走路の脇で見つめる人影が三つあった。
基地司令のマ・クベ、副官のウラガン、507混成飛行集団長ヘルムート・ルッツ中尉が、その様子を眺めていた。
「・・・君たちには済まないが、帰ってきたら直ぐに空輸任務を行ってもらう。そういう約束だからな」
マ・クベは鼻を押さえながら言った。地球の匂いになれてきたとは言えジェット・エンジンの匂いは彼の好むところではない
「ああ、それはもう。しかし、貴方の方が大変じゃないですかね?この後、本国に召還されるんでしょ?」
ビク・ハボクック退役大将の手による「戦略戦術大図鑑」によれば五百 両以上の戦車を撃破。戦闘爆撃機にもかかわらず、
14 機もの敵戦闘機を撃墜した男、ヘルムート・ルッツ中尉は、心配げにマ・クベに言った
「フン、ここで本部を置いて行っていた統合整備計画も終了したからな。用済みということか。色々やってきたからな」
自嘲気味にマ・クベは言った。統合整備計画とはマ・クベがキシリアの発案の元、行ったジオン製MSの部材や部品、装備、コックピットの
操縦系の規格・生産ラインを統一することにより、生産性や整備性の向上、機種転換訓練時間の短縮をはかった計画である
「閣下!このウラガン、既に手は打っております。ですから・・・」
ウラガンと名乗った巨漢の中尉をマ・クベは右手で抑えた。
「ウラガン、私はな。謀略を使っても、その道具に使われるというのは御免なのだよ
それに、私とて義務を放棄して逃げ出したのではキシリア様に笑われるというもの。」
ウラガンが仄めかしたのはカイラムが手を組んでいる人物、以前よりマ・クベが連邦内部の駒
としてきた人物に手を回して亡命でも何でも出来るということだった。
しかし、それはマ・クベの美学の好むところではない。
またギレンとの交渉材料にもなるからマ・クベはウラガンを抑えたのだった。
それが、些か鈍いところがあるものの分らないではない、ウラガンだったが彼の忠誠の対象が
キシリアではなく、マ・クベだったから、そういう手を打ち、マ・クベに進言せずに居られなかったのだ
「兵士よ問うなかれ」
ヘルムート・ルッツ中尉が、そのやり取りを聞いて内容を想像した結果の感情を口に出した
「そは義務なればこそ」
マ・クベが有名な詩の続きを応じた
「・・・ま、そういうことだルッツ中尉」
「ハッ、では私も参ります!それでは」
マ・クベがン、と応じると見事な敬礼をしてルッツは愛機に搭乗すべく向かって行った。
0080年1月15日1315
ノボロシスク宇宙・空港上空
ルッツ指揮するドダイUに牽引されたクリンクやダイク達の機体、そして護衛のドップは
熟練した腕で見事な編隊を形成すると先行したゲビルの偵察部隊が発見したカイラム達の
機動部隊に向かう進路を取った。
二機のドダイUにぶら下る形のグフ・フライトタイプに乗ったダイクは全編隊に通じる通信回線を開いた
「諸君、先ほど説明、変更した作戦を確認のの意味も込めて説明する。まず、我々はルッツ達のおかげで得た
有り余る航続距離を生かして南部のアフリカへ逃亡するような経路を取る。その後、本来は同時に仕掛けるはずだった
各地に残存する地対艦ミサイル群の攻撃に敵がかまけた瞬間に即時反転、そうすれば敵の新型の防空網を
このデカブツどもでも突破できるはずだ。なお、敵空母にはコアブースターなどのこの天候下でも飛行可能な機体が
存在すると思われるが諸君の腕に期待する。」
おうっ!と部下からの頼もしい返事を間に入れてダイクは続ける。
「いいか、移動基地といえる敵空母部隊を撃破すれば逃亡する本隊への航空機による本格的な攻撃は出来んからな
ユーコン部隊がダーダネルス海峡を突破して、黒海に侵入して支援攻撃することだって可能になるんだ
だから、目標は1に空母、2に空母、3に空母だ。逃がすんじゃないぞ?」
『そうですな、それだけの戦果を挙げればフランクの敵討ちにもなるしな』
ヴォーデンが楽しそうに言った
『ええ!』
ツラギ達が応じる
そういった異常な戦意を燃やすダイク達の会話をクリンクは少し悲しそうに聞いているのだった
地球連邦海軍第34任務部隊 旗艦 ツェッペリン級空母 ミッドウェー
0080年1月15日1350
「なんだって?南に向かっているだと?ウン、そうか」
クラップ艦長がCICからの情報に耳を傾けながらそういった
「司令、どうやら先ほどの航空部隊は南に向かっているようですな」
「そうか、君はどう見る?」
「アフリカン・ツアーじゃないですかね。」
アフリカン・ツアー。オデッサ陥落が確実になってから戦力温存を目的としてアフリカ方面に逃げ出していく
ジオン航空機部隊の行動へ揶揄の意味を込めて連邦軍が名付けた名称である。
「確かに、ここ最近の行動から見れば、そうだが・・・敵が変針したとして、こちらに来るまで何分かかるかね?」
戦場で研ぎ澄まされた第六感から納得のいかないカイラムはオペレーターに尋ねた。
「およそ、三十分です」
ヘッドフォンを片手で抑えながらオペレーターが振り向いた
「そうか・・・艦長」
とりあえず、実験的に三機ほど搭載しているmsを念のためにカタパルトに乗せておくか?
とカイラムが続けようとした瞬間、警報がけたたましく鳴った。
『警報!警報!ミサイル群多数接近!』
以下続く
116 :
書いてる中の人 ◆xJ4/QROiQ2 :2005/10/30(日) 13:00:43 ID:pWc2TuJ/
短期的な予定
あと一回か二回で航空編終了のつもり
その後4回程、地上戦を描いて撤退編は終了です。
もっと早く終わらせる予定だったんだけど航空編が
エピソード入れすぎて長引いたり、何とかリード「中尉」が艦長の戦艦の存在
やレビル将軍の不可思議な立場とゴップとかとの関係を説明しようとしたら
こんなになってしまいました。設定マニアで、展開遅かったり、わかりにくかったりでスマソ><
オリジナルキャラについて
は、あんまり出したくないんだけど連邦系の高級将官、特に海軍系が居ないので
戦艦の名前の基になった人が居るだろうと、デッチあげて見ました。
いや、msvで名前と解説が二行しか出てないような連中(ダイク、ルッツ、テネス)に人格足して既に使ってるんでいまさらなんだけど・・・
あんまりオリジナルだすと「ぼくのかんがえたすごい」ウリジナルガンダムもといブルーフォレストガンダム
になりそうで怖いんで・・・
極力、原作の人間使っていくつもりですが、意見頂ければ幸いです。
書き込んでくれたみんなへ
いや、ホント保守してくれたり感想書いてくれたり、褒めてくれたり、励ましてくれたりして本当に有難う
ロムってる人も疑問でも何でもいいので書いてくれたら励みになるんでお願い><
双方向性で書けるのがシャア板のいいところなんで
訂正
111;レビルが、気を使ってそうしたのだ。
→レビルが、気を使ってそうすることでカイラムが責任を感じないようにしたのだ
114;地対艦ミサイル群の攻撃に敵がかまけた瞬間に
→地対艦ミサイル群からの攻撃の防御に敵がかまけた瞬間に
キタキタキター!!!
職人おつ!
中の人は佐藤大輔ファン?
作者GJ!
面白かったよ
今日初めて見たけどどれも面白かったです。
これからもマイペースで執筆して下さい。気長に待ってます
マ・クベ大佐いい奴だな。ジーク・マ!
いいねえ。
職人GJ!
続きも頼むぜ!
グラーフツェッペリン=ティベ級 ……のイメージが離れない<OTZ トリアーエズ、ゲルググはもう量産態勢に入ってる頃なんジャマイカン=ダニンガン?
いや、WBを北米でガルマが潰してガンダムの実態がジオンに知れたら
ゲルググの量産計画はかえって遅くなるかもしれない
史実では
「連邦の白い奴は凄いビームライフルを持っている!ジオンも持たねば」
って印象で、ビームライフル搭載のゲルググ量産が急がれたけど
ガンダムの性能があるていど判明したら
「連邦の国力でも、この性能のものを大量生産するのは無理だろうな
戦場に出てくるのはスペックを落とした機体になるはずだろうから
ザクやドムの改良で当分はしのげる」という考えに至る可能性もある
いや、ゲルググもコストパフォーマンスはいいほうだったらしいから性能的に優れているゲルググを量産したほうがウマー(゚∀゚ )なんじゃないか。 公国軍としては。…はッ!?まさかギャンを次期主力MSに選(ry
いくらかジオンの地上戦が長く続いたとして
ドムの熟練兵がどれだけ恐ろしいものになろうか、と
つ【ゲルググの開発経緯 つ【統合整備計画】
つーか、職人への感想書けよ
下らん議論してないで、糞コテハン
スマソ… こんな超良スレ、汚したくないんで、ロム専にもどります。んでもって生温かく見守らせてもらいます。 職人さんガンガレ!ノシ
まぁ、そんなに目くじらたてるほどでも無いと思うがな。
気になるのは、作者は戦争終結までの期間をどれぐらいとっ
てて、今どの時期を描いてるのだろうか?中、後期辺りか?
今後更に1、2年は戦争してるのか?となればゲルググが
結構配備されてても、やっぱり熟練パイロットは不足だろ
うし。そこあたりの戦闘をどんなに読ませてくれるのか楽
しみだ♪気負わずガンガレ!
そこらへんの小説家より引き付けられる文章だな。
こちらはまったり待つつもりなので良い文かいてくだされ!
応援してます!
134 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/03(木) 21:54:52 ID:lSQIKFFt
良スレUP!
>>133 そこら辺の小説家以下の御大の立場はどうなる
>>135 大ちゃんに影響受けてるとは思うけど、そこまでは似てないけどなぁ
端々にパロディや表現を参考にしてるとこはあるけど、オリジナルって言っていいんじゃないの?
137 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/05(土) 14:31:54 ID:qjMRDsmc
いいねえ。
138 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/05(土) 16:02:44 ID:IgVCShv/
>>136 そうか、カイラムさんはゴアを守ってた人とかぶってるし、
というか佐藤大輔ののりで続けてほしいです・
139 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/06(日) 00:34:17 ID:RzuzMOiY
良スレUP!
最終的に勝利するのはどっちだろ?
まあ適当なとこで手打ちってのが現実的だけど
ジオニストの俺としてはジオンに勝利してほしいなあ。まあその辺は中の人に任せる。
142 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/07(月) 22:34:35 ID:NzHI1dHJ
age
h
hhhhhhhhhhhhhhh
いいねえ
146 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/11(金) 22:43:20 ID:01dkcZzH
h
保全
148 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/12(土) 20:48:45 ID:PfquXPw/
h
ギレン死せどもジオン死せず!!
150 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/13(日) 08:02:59 ID:1LlZqEsF
いやギレンは死んだらいかんと思う。
かわりにニナ殺してくれ。
中の人ortz。しかしソーラ・レイは破壊されずに、活躍してほしい。星1号だけじゃなく、何回か使えるようになりませんかね?
いいねえ
保守
154 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/18(金) 15:20:26 ID:Yoeiq+P+
あげ
155 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/18(金) 23:14:58 ID:VLsAhVDY
h
156 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/18(金) 23:29:57 ID:z0Ub5Asr
g
157 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/20(日) 05:45:36 ID:7xccxJGf
職人さん職人さん
大変やと思うけど無理せんとガンガってな!
ハァハァ早く続きが読みたい・・・。
書いてる中の人って本当に文才ありますね。読んでいるとドンドン話に吸い込まれていきます。
今後の展開に期待しつつ床に入ります。
おやすみなさい。
159 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/21(月) 23:22:27 ID:f4bnv0YM
サイド3内部での、総帥派とキシリア派残党の権力抗争も、見てみたいです。
160 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/22(火) 01:41:50 ID:BJhmaKeN
演説中に暴漢に襲われたギレンが残した有名な台詞。
「ギレン死すともジオンは死せず!」
でもダイクン殺しちゃった。
162 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/22(火) 20:42:47 ID:4nQ6BycQ
h
星二号、三号作戦が何を意味してるのか気になるな。
ギレンが生き延びる事によってアバオアクー防衛が成功して、
アバオアクー攻略作戦を再度、再再度と繰り返すのか、
二号でグラナダ、三号で本国に侵攻するのか・・・。
しかしアバオアクーを抜いたらもうグラナダを攻める意味はないしなぁ。
(ギレンの野望ではバオクー→グラナダ→本国と攻めるけど)
164 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 17:53:12 ID:OUR1HoUL
ageます。
作者さん、ファイトです。
165 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/27(日) 15:42:32 ID:pdDRHlSh
h
166 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/29(火) 19:29:53 ID:vS+/aSn+
あげっ
167 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/01(木) 18:20:40 ID:V2Beihgl
職人さんガンガって!ageます!
ネ申スレ発見
「アナベル・ガトーのようなロマンチスト」のあたり。
まるっきりレッドサン・ブラッククロスの外伝からの剽窃。
つうことで、職人さん楽しみにしています。
>>1さんのモチベーション下がってしまったのかな。
忙しくて小説書けなくてもスレに顔出してほしい。
まあ、気長に待とうや
待ち待ち
松
174 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 19:51:47 ID:4zo8Zaag
h
175 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 09:51:55 ID:bbev9kOP
揚げ
潜んで待ち
やっぱりまだだったか・・・
気長に待つべ
hoshu
谷恒生風になったりして。
ドカーン!ドカーン!ズガガガァァァァァーーーーーーン!!!!
待ち
あげ
182 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 10:10:43 ID:vUmZeaJZ
ade
まだかな?
184 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/28(水) 11:35:10 ID:g8BCK+AS
ギレんは死んだよ
ダガ、我々の胸の内に生きている。 ジーク・ジオン!
もう正月になってしまう・・・。このまま流そう・・・。
187 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/30(金) 21:53:28 ID:socDxTFr
madamatuyo
ジオン公国国民諸君
ジオンは何故負けたと思うか
それは ギレン総帥、貴方が・・・・
坊やだからデスヨ
ん・ 私もその事については爪が甘かったと痛感している。しかしな
妹よ もとはと言えばあの・・何だっけなあ
あのお前の可愛い坊やに原因が在るんじゃないのか
つまりなあの御前のコスプレしたあ奴を放置したお前も坊や?だろ・
わかったラナァ
サッサッと銃下ろせヤ
おい 赤い水性!
あれ程ガルマの事をよろしく頼むと頼んで置いたのに
お前は人に対して恩を仇で返す 奴なのか
お前さえいなければジオンも負けずに済んだものを
ギレン総帥 キシリア姉 すみません
すべては私の監督不行きが原因でした・・
191 :
私は冷静だ:2006/01/02(月) 14:00:52 ID:???
・・・・・ なぁ シャア 後から知ったんだけど
君はキャスバルさんだったそうじゃないか
どうしてこの私に話してくれなかったんだ
私と君との仲じゃないか・・
シャア・
姉さん ドズル兄さん ギレン総帥 父さん
申し訳ありません
ギレンよ お前にしたたかさがもう少し在ればな
御前とてキシリアに恨まれずに済んだのだぞ
統帥権は御前にあり、有能な秘書のセシリアまでいながら 惜しいことだ
ギレン総帥・
しっかり国民を導け
193 :
セシリア:2006/01/02(月) 14:16:37 ID:???
総帥 、最後の最後 私をそばに置いて頂ければ
貴方をもっとうまく補佐で来たのに
貴方のジオン公国をうまく作れなかった事は私の責任です
総帥・ 申し訳ありませんでした
194 :
ギレン:2006/01/02(月) 14:27:03 ID:???
私はあの程度死にはせんよ
あれはなわたしの影武者だよ
本物の私はな公国の一般市民として暮らしている 畑を耕しながらな
いつの日かザビ家復興の日までしばらくの間身を隠すだけだ
しかし私も恥走っている
ザビ家復興は他人間に任せるとして
セシリアにはその助けをしてもらうためにドロスニ乗せなかったのだよ
頑張れネオジオン・ しくしく
| \
|Д`) ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
|⊂
|
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
♪ Å
♪ / \ ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
(へ ) ランタ タンタ
> タン
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
ワーワーもっと踊ってくれー
アンコール
アンコール
ふふふ よく持つじゃないか このスレは
ふ、冗談はよせ。
スレ主も意外とお甘いようで・・・・
======== 終 了 ! ========
199 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 12:46:37 ID:CPa6Trq8
そろそろあげ
我々は2ヶ月待ったのだ!
-ドロス司令部-
キシリア「お兄様も甘い様で。」
ギレン「・・・フッ、セシリア!」
キシリア「!?」
-カチャ-
セシリア「今は貴方が争うべきではありません」
セシリア「独房まで連行しろ!」
ジオン兵「ハッ。」
キシリア「私とした事が、機を誤ったか。」
セシリア「危ないところでした。」
ギレン「ああ、しかし奴の叛乱など、知っていたよ」
セシリア「流石総帥ですね。」
ギレン「ん・。後は奴の艦隊だな、そいつを手名付ければ。」
セシリア「ハイ。」
-end-
202 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 13:07:25 ID:EXUXbojK
続き読みたい
203 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 23:04:53 ID:lV+Hnt8J
やみたい
いつまでも待つ
205 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 13:00:03 ID:mnuzdeJh
松尾
最後まで付き合うといったから付き合うよ
207 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/20(金) 12:07:09 ID:j7Wr7/JV
ギレンはやっぱ死んだ様で…。
俺の脳内じゃザビ家全員生きてるけどね
しかも超仲良しファミリー
209 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 09:09:18 ID:QlzNay/V
まだなのか?
ヒトラーが原爆開発に賛成していたらとか
イギリス空爆に成功していたらとか
ソ連侵攻が早かったらとか
現実でもある歴史の際どさを巧く取り込んで話を作る富野はうまいよな
敵が魅力的なのが成功する作品
内容:
遅くなってごめんなさい
色々ごたごたがあって続きがかけませんでした。。。
三月までには、続きが出ますので
気長に待ってくれるとうれしいです
途中で放り投げるのは絶対にしないんで
本当に、本当に、皆ゴメン。ありがとう
せっくす!
待つ。とことんな。
214 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/22(日) 22:37:37 ID:N6gbcHB2
待ちます。
俺は待つ!徹底的にな!
正直待ち疲れた感もある
スレの内容まとめサイトつくっていい?
219 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 11:56:15 ID:ycciimfd
matuyo!
218 GOOD JOB!
>>218 乙
助かる
>>作者さん
作者さんもいつまでも待ってるぜ
少しパクってもいい?まだわからんけど
確認取れましたので、まとめを私が続けます。よろしく。
ほっしゅ
我々は三ヶ月待ったのだ
四ヶ月でも待つのだ
保守
226 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 08:57:23 ID:nlYsi2ND
保守
はじめてみたけど、一緒に待ってみよっと。
反三国志!?
三国志マニアがいる…
このスレの話は反三国志よりしっかりした話の筋してるIFだと思うがなぁ
ほっしゅ
落ちる前に保守
232 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 15:01:23 ID:Vzmf9J4L
保守
保守
234 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 20:28:14 ID:M5KKPqA1
保守
初めてこのスレ読んだ
すばらしい!
保守
237 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 12:10:25 ID:2gjml/9H
保守
新年度までに続きが読めますように
239 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 13:44:13 ID:uEs5KOXK
保守
ジオン公国はザビ家とダイクン派だけじゃなくて
「首相」もいるんだぞ 終戦協定した凄い人だ
ダルシア首相だったか。
でも影薄いよな
保守派ってやつだな
地球連邦海軍第34任務部隊 旗艦 ツェッペリン級空母 ミッドウェー
0080年1月15日1350
「なんだって?南に向かっているだと?ウン、そうか」
クラップ艦長がCICからの情報に耳を傾けながらそういった
「司令、どうやら先ほどの航空部隊は南に向かっているようですな」
「そうか、君はどう見る?」
「アフリカン・ツアーじゃないですかね。」
アフリカン・ツアー。オデッサ陥落が確実になってから戦力温存を目的としてアフリカ方面に逃げ出していく
ジオン航空機部隊の行動へ揶揄の意味を込めて連邦軍が名付けた名称である。
「確かに、ここ最近の行動から見れば、そうだが・・・敵が変針したとして、こちらに来るまで何分かかるかね?」
戦場で研ぎ澄まされた第六感から納得のいかないカイラムはオペレーターに尋ねた。
「およそ、三十分です」
ヘッドフォンを片手で抑えながらオペレーターが振り向いた
「そうか・・・艦長」
とりあえず、実験的に三機ほど搭載しているmsを念のためにカタパルトに乗せておくか?
とカイラムが続けようとした瞬間、警報がけたたましく鳴った。
『警報!警報!ミサイル群多数接近!』
「なんだと?」
クラップは黒色ベレー帽を直した
「ダーダネル海峡近辺の敵残存兵力からの巡航ミサイル攻撃です。」
「陸軍と空軍の連中は潰したっていってたじゃないか!時間は?」
副長がオペレーターの右肩を掴んで尋ねる
「着弾まで三十。数、なおも増大中、アンカラからの発射も確認されました」
「閣下!」
クラップの声とともに全員がカイラムの方を振り向く
「ここはSAM(艦対空ミサイル)で迎撃、迎撃すべきです。
スカイウォッチならミノフスキー粒子濃度がこの程度なら命中させれます」
ふーん、と咽喉の中で唸らせるとカイラムは、それに応じた
「しかし、ここでSAMの誘導にスカイウォツチを振り向けてしまっては同時に攻撃
された場合どうするね?システムが飽和状態になって対応できんのでは?
むしろミノフスキー粒子を搭載MSに散布させて自由な回避運動を行った方がよくないかな」
カイラムは制帽を外し薄くなった髪をなで上げた。
彼らの議論はミノフスキー粒子が発見された頃からの連邦海軍部内での議論そのものだった。
つまるところ、ミノフスキー粒子撒布下でのミサイル攻撃への対処法である。
確かにミノフスキー粒子は誘導兵器の性能を格段に無力化するのは事実である。
しかし水上艦艇は、MSや航空機のように小型でもなく、機動力も低く、特に二次元機動(上下運動が出来ない)が限界であるため
有線方式、光コンピューター方式、レーザー誘導等を使われた場合、誘導兵器は依然として無視できないのだった。
(といっても以前よりは格段に命中率は下がってはいるが)
ここで問題となったのが、ミサイル攻撃に対するドクトリンは迎撃中心にすべきか?回避中心にすべきか?であった。
宇宙軍に置いては直ぐに回答は出た。太陽風なりルウム戦役及び一週間戦争で発生した大量のデブリなりの妨害環境があり、
海上艦艇とは比較にならない機動性を有し、戦闘距離も長大なものであるから回避中心のドクトリンを選択した。
困ったのは、そうした環境を持たない海軍である。
海軍部内では戦前より、連邦を離脱した構成国やテロリストの攻撃を想定して、そうした研究を続けていたが、結論は出なかった。
迎撃派は回避した場合の艦隊陣形の乱れの危険性や向かってくるミサイルの命中率が高かった場合を問題にし、
回避派はミノフスキー粒子環境下での迎撃の成功率及び同時攻撃時の脆弱性を問題視して議論は紛糾し、不用意な発言や行動によって
何人かの軍人が経歴に染みを作ることになった。
しかし、ジオンの水中用モビルスーツ開発とスカイウォッチを海軍部内の研究部内であるサナリィ
(後に戦後の予算削減の影響でオーガスタ研の様に半官半民の組織に改編された後、民営化された)
が開発したことで、その議論は完全に打ち切られた。水中用モビルスーツの脅威と蓋然性の方が艦船や商船に対して
非常に高かったし、スカイウォッチの様な効果的な探知・迎撃装置があるなら、それで防衛してしまえばよいとの結論が出たからだった。
もっともジオンが巡航ミサイル発射可能な潜水艦を多数入手したこと等を根拠として、ミノフスキー粒子の威力を実戦、特に宇宙で経験した
軍人からの異論が出ていたことも事実だが、それは異論でしかなく主流にはなりえなかった。
であるから、嫌というほどミノフスキー粒子撒布下での実戦を経験し、宇宙軍中心の軍歴で偏見の少ないカイラムが回避を唱え、
というより迎撃に疑問を呈し、艦長をはじめとする海軍系の経歴を持つ連中が反対したのだ。
「提督、第二波の可能性は低いと考えます。」
CICから上がってきた艦隊防空指揮官が言った。
ほう、と発言を促す息をカイラムが吐いた
「第二波として考えられるのはミサイル攻撃、もしくは現在飛行中のジオンの航空機ですが、
この数から予想するにミサイル攻撃程度であれば対応できるでしょうし、ジオンの航空機部隊は航続距離に比して
片道特攻でも僅かに足りません。ここは迎撃すべきです。」
「なるほどな・・・よし、それでいこう。射程に入り次第、各艦との迎撃開始。」
カイラムは、まあ、そんなものか。とでもいうように頷いた。彼には専門外のことだったし、
なによりモチベーションが以前の彼より不足していたことが決定づけた。
それでも、彼は他人の水準以上の闘志は戦闘ともなれば一応、出ていたので
先ほど思案していた、MS小隊を防空戦闘に参加させるべく甲板に上げる指示をだした。
グラーフ・ツェッペリンはY字型の船隊と甲板をもっているが右後方のブロックを
実験的にMS格納庫としていた。そこは最大で一個中隊を搭載可能であり、後に、
このクラスは一個大隊弱のMSをサブフライト・システムと共に搭載するようになるが、
この時点では海軍の実験的な部分に廻すMSは無く、レビルがカイラムへの好意で
廻した小隊が居るのみであった。俗に言う「不死身の第四小隊」、バニング小隊である。
「宇宙人野郎め、俺を、きもちわりぃところに連れて来やがってよぉ!」
痩せ型の口髭を蓄えたベルナルド・モンシア少尉が言った。
「マーリーは待っちゃくれねぇんだぞ」
「まぁ、文句はレビル将軍にいうんですね。どうして休暇を取り消したんですか?って」
バニングと同じく既婚者のアデル曹長が苦笑しながらそういった
「モンシア君、諦めたまえよ」
長身でモンシアと同じく、やや軽薄なベイトが、そう混ぜっ返し、モンシアがやり返そうとしたが出来なかった。
モンシアが唯一といっていいほど尊敬し、言うことを聞く相手のバニング中尉がやってきたからだ。
「お前達、出るぞ!さっさと準備に取り掛かれ」
バニングは、なまじ現場の仕事が出来る為に重宝がられ出世が遅れてしまった、ウッディー大尉のような男だった。
肌は褐色で、顔には彼の経験に比例するかのような彫りの深さが出ていた。厳しいが酷ではなく、人情と甘さの違いを
心得てる男だ。ただ、不仲による妻との別居が暗い影を落としていた。
「ハッ!」叱られた三人は跳ねたように愛機のジムコマンド二機とジムキャノンに向かっていった。
その機敏な動きに満足そうに、密かに頷くと、出撃の高揚感につつまれたバニングも、また、自分のジムコマンド
に向かっていった。
なにせ、オデッサ戦役の最中は、ずっと、この鉄の船の中に押し込まれていたのだ。
やった事といえば船酔いに、甲板上での対空訓練、戦闘研究ぐらいだった。
対空射撃ぐらいはやらされるか?と予想はしたが外れた。
ジオンの劣勢な航空戦力は、防空戦闘が精一杯で黒海の機動部隊に攻撃を仕掛けることは無かったし、
なによりスカイ・ウォッチが散発的なジオンのミサイル攻撃や航空攻撃を完璧といってよい精度で防いでいたからだ
バニングは戦いをヤザン・ゲーブルのような好み方はしない男だったが、戦闘の中での充足感、プロとしての仕事の充実感
を感じる性質だったから物足りないことはあった。勿論、指揮官として押さえる立場から、表面にはあまり出さなかったが
「結局、俺は、こういう人間なのかな・・・」
バニングはエレベーターで甲板に上げられるジムコマンドの狭いコックピットの中でそう呟いた。
妻が「私はバニング「中尉」と結婚したつもりはないわ。サウス・・・貴方だってわかってるでしょう?
私はいつも、家の中で貴方が、どこか遠いところを見ていて、つまらなそうにしてるのを知ってるわ・・・
一度、距離をとりたいのよ・・・」といって別居を切り出したのを思い出しながら・・・
「まったく度し難いな」
そう高揚感の中で苦笑するしかなかった。
ヒストリカル・ノート
登場人物解説
・マーリー
0083第三話にモンシアの台詞に登場。ミデアのタラップを降りたところでモンシアが
「マーリーは・・・」と発言。恋人らしいが詳細は不明
・カイラム
元ネタはRSBCのホッフェルト。ちなみにホッフェルトの元ネタは紺碧の艦隊の高野五十六
いやぁ奇想ですなぁ。ハッハッハッ
兵器解説
・グラーフ・ツェッペリン
0083のノベライズで名高い山口宏がサイバーコミックスで連載した短編小説、
トップガンダムにて登場。ホバー空母。
雑念
佐藤大輔な仮想戦記で、ジャイアントロボな皆出てくるガンダムってないなぁ・・・
って始めたパロディやらパクリの横行するSSですが、本当に、間を空けたのに
支持して下さり本当に有難うございます。
明らかなようで実は、よく解らない地球連邦軍閥図、地球連邦がMSを除外して想定したミノフスキー戦闘、
ギレンとキシリアのNT観の違いやら、なんで中途半端な規模の海兵隊があるのか?の考察ネタを絡ませて描いていこうと思います。
今後もよろしくお願いします。
本当に有難う。
今後の予定
海戦編→追撃・脱出編→エピローグ編→オデッサ編終了
その後は
キシリア戦死編(ガルマの成長とシャアの変化)か
ソーラレイ破壊作戦(ランバラル戦がなくなったので、アムロを成長させる為の話)か
オデッサ上空の艦隊戦(学徒動員兵の乗ったドラッツェの悲劇、リックドムの悲劇)に続くつもりです
>書いてみたい方
返事が遅くなってごめんなさい
昔、リレーで長編AAを書いてた経験から、また、新シャアの、あれや、これやを見ていると
リレーや共同制作に否定的(出来た内容を否定しているのでは無く、設定や話の調整が難しく、馴れ合いになってしまう
、キャラの使い方、話の展開、出てきた作戦の戦略のすり合わせ・・・などと、その困難性で失敗しやすいのでコリゴリなだけです。)
なのですが、別に作りたいということでしたら、他の皆さんが良いというなら良いと思います。
私や皆さんとの共同のスレだと考えていますから・・・
遠慮なくどうぞ
訂正
痩せ型の口髭を蓄えたベルナルド・モンシア少尉が言った。
→痩せ型の口髭を蓄えた船酔いのベルナルド・モンシア少尉が言った。
249 :
中の書いている人 ◆xJ4/QROiQ2 :2006/02/20(月) 14:21:44 ID:AlUTR2Lg
ageときます。
きた…きたよ皆
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(☆∀☆)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
中の人、乙です!!!!!!!
今後の展開も期待して待ってるんで、これからも頑張ってください!
がんばってくださいな。楽しみにしております
では、私も・・・
キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
中の人、帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!ヨ
255 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/20(月) 19:56:12 ID:FaCKY+Qy
ageます!
書いてる人ガンガレ!
来たね!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
こなああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ねぇ?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
でも久々で内容忘れてらぁ。
また1から読み直してくる! ノシ
260 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 03:07:33 ID:grXQ8H3p
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
待っててよかた。
GJ
すばらしい。
262 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 03:46:33 ID:LACfksqP
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
という気持ちはわかるけど、詳しい感想もかこうよwwwwwww
なにはともあれGJ
ノリオクレタ=ジャマイカ
とりあえず、帰ってきた中の人GJ
SFS?
264 :
まとめ人:2006/02/24(金) 00:29:36 ID:???
とうとう新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
いい感じの男臭さが出てますな。GJです。
と、まことに申し訳ありませんが、諸般の事情によりまとめ作業が遅れます。すいません。
「私には、ミッドウェイなどという名の軍艦が存在していること自体許せないのだ。」
>>265 一番の決めセリフを言っちゃいけません!
待ってました!
これからも自分のペースで頑張って下さい!
hosyu
良スレ発見。
静かに保守。
270 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/01(水) 14:14:01 ID:1xV/F1Nv
保守
今思ったがマクベが左遷されたことと、キシリアが死んだことで
統合整備計画がお釈迦になったら長期的にはジオンがかなり不利ではないか?
統合整備計画ってのはMSのパーツや操縦系統の統一化を図った計画ね
ツィマッドびいきのマ・クベが左遷されたら,ジオニック系のパーツや
操縦系を他社に強要する形で規格統一がなされるから大丈夫
統合整備計画ってお釈迦になったのか?
>>114 ↑
完了したと解釈してたんだが…
あ、本当だ(汗
保守してもいいんじゃないかと思った
276 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/04(土) 22:38:16 ID:iHwVfLuc
歴史の分岐点となったキシリア死亡のエピソードに期待しつつ保守
277 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/05(日) 01:41:53 ID:MLyqq6Ep
絶対保守
278 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/06(月) 09:39:33 ID:K0211Hb4
絶対保守
とりあえず保守
そろそろ保守
281 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/08(水) 21:43:16 ID:oeV6Rdtm
保守
282 :
まとめ人:2006/03/08(水) 22:37:18 ID:???
遅くなりましたが、まとめ更新しました。
284 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/10(金) 11:55:52 ID:IopV9K2m
上げ保守
なんだよこれ、ふざけんな
おもしろすぎんぞw
保守
287 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/12(日) 20:22:56 ID:XXGXOCGj
保守
>287
ID末尾のGjに釘付けなんだが
みんなこれは罠だ!
中の書いている人 ◆xJ4/QROiQ2 は俺たちが待ちきれなくなるギリギリにSSを投下してみんなを苦しめてやろうとする御大マニアなんだ!
・・・・・・・・例えそうでも待つけどな、オレ。
291 :
290:2006/03/15(水) 15:11:45 ID:NWGHDgDW
みんなが待っているのを見ながら、が抜けた。
まぁー、忙しい社会人だとSS書いてる暇ないしね。
ではいつか放置プレイって罠が発動するんだな
まあ待つのも一興
294 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/16(木) 18:25:25 ID:n28GuABj
保守
ここで職人を召喚する儀式を。
フッケバイン、フッケバイン、フッケバイン
296 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/16(木) 21:20:41 ID:oq/MgQtY
なんだ!この小説は!
・・・・・・・・・・・・・・。
おもしれぇじゃねぇか・・・。
こちらタッフィー
早く書け
そいや
グレミートトってギレンのクローンじゃなかった?
>>298 クローンじゃなくて息子だったはず。
ただし異説あり
>>299 記憶が定かでは無いが
ギレンの精子から作った試験管ベイビーで
そのことからギレンのクローンではと噂されていたって感じだったかと
301 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 00:13:23 ID:TjqpxaCC
保守
303 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 01:11:20 ID:ml3eSYeN
保守
305 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/23(木) 09:45:19 ID:SrYf6gqP
糞スレ紹介する暇があったら保守
なんとなく保守
307 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 18:25:36 ID:95CgVouQ
この優良スレを落とすのは惜しい。保守
元地球連邦軍 ソロモン第302哨戒MS小隊
空母ドロア搭載MS小隊隊長 アナベル・ガトー
出世欲もなく ただのパイロットとしての生き方を望んだ男
現在は デラーズ・フリートのMS大隊長を務めている
爆発した瞬間私はレバーを引き 炎に包まれた機体から何とか脱出した
爆風にあおられながら降りた先は――
――『ア・バオア・クー』の地表――
途方も無く広く何も無いただの荒野だった
捜索隊がくるまで どれだけ待たされるか
『ミノフスキー粒子散布下』では電波干渉が激しい のだ
無線も救難信号も届く確立が低い 途方に暮れたよ
それにしても見事なまでのやられっぷりだった
しかし私はまだ自分は戦えると信じていた
だが その時――頭上でスラスター光が走った
――白い悪魔――彼奴目の機体だ
私は悠々と飛ぶその姿に嫉妬した
そして捜索隊を待たず 近くの砲台へと飛んだ
とにかく速く戻って彼奴目と戦いたかった
結局 ドロアも撃沈されてしまったが
MSと言うのは撃墜されたら終わりだ
木っ端微塵に飛び散って跡形もなく燃やされてしまう
――それは恐い
しかし あそこでは生きている証が得られる
私は雌伏しているがいまも宇宙で戦っている
だが
――寂しいのだ 連邦のMSが弱すぎて――
また 彼奴目と闘いたいものだな
元ジオン公国軍 MS特殊戦隊 『木馬』追跡部隊 『シャア隊』隊長
シャア・アズナブル 本名 キャスバル・レム・ダイクン 通称 赤い彗星
その容姿と腕から
軍の広告塔として利用された男
現在は反地球連邦組織『ネオ・ジオン』で総帥を務めている
あのころの私は誇りに満ちていた
ジオンの息子と言う威信をかけて勝利へと導くために
暖かいところにいてはなんの解決にもならない
私の隊の任務は連邦の『白い悪魔』の撃墜任務
そう 失敗することは許されない重要な任務
あの日 指揮下MS小隊からの失敗報告を聞いて
私は怒りを覚えた
混乱している私の部隊
相手は素人 それもたった1機
正統な訓練を受けた私が素人風情に負けるわけがない
だが 私の誇りもララァも墜とされたのだ
何が違ったのか
まあ どうであろうと奴のおかげで随分違う人生を歩むことになった
君は考えたことがあるか ニュータイプとは何か
宇宙に生きるスペースノイドの一人一人がニュータイプに進化しつつあるのだ
地球に固執し戦争をするオールドタイプに守るべき人間などない
そんな相手になぜ私は負けたのだ
ただ強さだけを求めていたような奴に
誇りを背負わねば速く飛べるとでもいうのか
AC0ですか?
311 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/27(月) 15:46:53 ID:RJF2z8du
保守
地球連邦海軍第34任務部隊 旗艦 ツェッペリン級空母 ミッドウェー
0080年1月15日1405
「ハイ・・・ハイ、了解です」
CICの防空指揮官は第一艦橋からの決定を受け取ると、ひどく実務的な態度で部下に相対した
「決まりだ。迎撃で、だそうだ」
「もう少し早く決めて欲しかったですね。こう優柔不断だと困るんですがね」
スカイ・ウォッチ担当のサエグサが前を向いたままぼやいた
「新入り、それはわかるが、手は動かせよ?対空合戦用意!」
防空指揮官は青白い光を浴びながら防空システムの作動を指示した。
担当士官や新入りのサエグサはいくつかの呪文を指揮官と交わすと、ミッドウェーから幾つもの対空有線ミサイルが発射された
0080年1月15日1406
地球連邦海軍第34任務部隊 スカイ・ウォッチ装備巡洋艦 レパント
「ガンズ・フリー?うん、うん、そうか、自由にやってよろしい。スカイ・ウォッチのミノフスキー粒子環境下での性能を
月の裏側の連中に教えてやりたまえ」
レパント艦長のテレチアーノ中佐は艦内電話を切ると手を揉んだ
「随分余裕ですね」
副長が尊敬と呆れを混ざった声音を吐いた
「フン、こうなれば艦長の仕事なんぞ、こんなものだ。そうするしかないだろう?」
「そりゃそうですがね」
確かに、後は決定的な事態・・・重大な損傷を蒙り、退艦命令を下すような事態にならなければ、艦長は暇だろうな
副長は、そう思った。
そう後はミサイル迎撃の結果を待つだけだ。損傷を受け、吹き飛ぶか、迎撃に成功するか・・・
それをこのような態度で待つのは、まさしく、イタリア系の男子の真髄の発揮といってよい。
もっともドイツ系の副長には認め難い美学だが。
0080年1月15日1407
地球連邦海軍第34任務部隊上空
各艦艇から放たれた特殊炭素ファイバーによる120を優に超える有線対空ミサイルは白煙を巻き上げながら、各地から迫る
65発以上のジオンの対艦ミサイルに向かっていった。(ジオンは連邦創生期に回収され保存状態にあった
旧インド海軍のダヌシュ対艦ミサイルまで持ち出していた。その代り誘導に成功したのは半分の65発程度だった)
そのうち連邦の26発は誘導に失敗しあらぬ方向に向かっていった。
しかし残りの100発近くはスカイ・ウォッチから放たれるレーザーに誘導されジオンのミサイルに向かっていった。
連邦の有線ミサイルの光学式の近接信管が発動し、ジオンのASMをいくつか叩き落す。
その結果、艦隊の内側に切り込んだジオンのASMは21発程度となっていた。
ここで防空指揮官はスカイ・ウォッチのレーザー発信器の強度の上昇を指示。
誘導用の照射レーザーを直接破壊用に変更したのだ。
その為、一瞬でレーザーを照射されたASMは爆砕した。
続いて艦砲による迎撃
しかし、それでも三発程度が生き残り、ミサイル巡洋艦ボイスに突っ込んだ。
ボイスの艦長のミスではない。敢えて空母群とミサイルの間に入ったのだ。
一発はボイスの艦首砲もろとも海に突っ込み、残りの二発はヘリ甲板、艦中央に直撃した。
「うん?やられたか」
カイラムは呻いた。被害にというより、自分が失った物を発揮したボイス艦長にいいようのない感情を抱いたからだ
「・・・ああ、いえ、いずれも不発です。燃料による火災も皆無。軽傷です。連中、博物館行きのミサイルをつかったようですな。」
クラップが手元の情報ボードをいじくりながら報告した。新式のミサイルの性能やらプログラムは解っても、
こういう生活に近い小物の機械は苦手なのだ。
「死者三名、負傷者十名で、左舷の穴からの浸水があるものの応急処置に成功、戦闘航海に問題なし、だそうです。
いけますな。」
カイラムは鷹揚に頷くと、彼にとって嫌な事を思った。
死者三名、問題なし。うん、正しい判断だな。そうさ、私の家族を吹き飛ばした事件で、最初に報告を聞いた時も、そう思ったものだ。
ムサイ級の左エンジンが地球に落下。死者三百名。五十億分の三百、何と安く、身近でなければ問題にもならん事故さ。
もっとも自分の家族が巻き込まれたと知ったら嘆くのだから都合の良いものさ
戦争の異常性、極まれりだな
彼がそういう評論家じみた考えに囚われながらも艦橋はある種の興奮につつまれていた。
70発近いミサイルをミノフスキー粒子下にも関わらず、補足・誘導・迎撃にほぼ成功したのだ。
人類の半数を死に追いやった戦争での局地戦が評論の対象になるならば、軍事史に残る結果といってよい。
しかし、それが隙を生む。
再びけたたましい警報とクラップの叫びがカイラムの精神的惰眠を破った
「はぁ?敵航空部隊反転、高速で接近中?数増加中だと?馬鹿な」
何故、そんな燃料があったというのだ。クラップが思わず、不毛な考えに陥いるほどの衝撃だった。
黒海上空・第五航空大隊、507混成飛行集団
0080年1月15日1420
ガコン、という音と共に牽引ワイヤーが外され、ヘルムート・ルッツ率いるドダイUの集団から
クリンクのドダイYS14機、護衛のドップ16機が分離した。次はダイク等の6機のグフ・フライトタイプだ。
「爆撃屋としては同道できなく残念ですが、ご健闘をお祈りしております!」
ルッツはワイヤー切断の直前に有線回線でそう言った。
「そうだな!」
ダイクはコンソールを叩くと牽引ワイヤーを分離し、主推進器を稼動させた。
独特の音響と共に脚部の推進器は稼動し、一瞬高度を下げたものの安定した飛行を実現した。
これこそが、あの悲劇の成果なのだ。
熱核ジェットと化学燃料式推進システムを組み合わせることで、長時間の飛行とコアイージーさえしのぐ瞬発力、高高度性能を
実現した飛行MSグフ・フライトタイプ、そのものなのだ。
ダイクの07H8の背中から信号弾が打ち上げられる。信号弾、赤。
損害ニ構ワズ全軍突撃セヨ
個人プレーの結果としての自己犠牲の多いジオン軍でも、あまり使用されない信号である。
彼等の怨念返しの号砲が放たれたのである。
彼等はグフを中心に側面と前方にドダイ、先鋒と周辺にドップを配すと、一気に連邦海軍部隊へ突き進んだ。
その頃、突然現れた敵にミッドゥエーは混乱していた。
上層部だけではない、甲板の上でもだ。次々に艦載機のコアイージー、セイバーフィッシュが手順規則を無視して発進していく。
オデッサでの攻撃支援任務を行うはずだった戦闘攻撃機たるコアイージーなどは腹部の巨大な爆弾を上昇しながら投棄すると一気に
アフター・バーナーを吹かしながら駆け上っていった。
馬鹿者!と艦内電話で甲板要員に叫ぶ副長を、今はアレでいい、と遮ったクラップ艦長は黒いベレー帽子を治すと
参謀長とカイラムに向き合った。
「とにかく迎撃するしかありません。対空ミサイルの残弾はどうなんです?」
「艦隊全体で35%だな・・・スカイ・ウォッチもミサイル迎撃で強度を上げたレーザー発信で何分かは使えん」
カイラムの同志たる参謀長も自分が死んでは元も子もないのか、日頃の態度を捨て苦い顔で答えた
それが理想実現の為か、命欲しさの為かは解らなかった。どちらであれ責められるものではないが
「回避中・・・」参謀長は中心、と言い切る前にクラップによって遮られた
「ハン、論外ですな。おそらく相手はドダイYSとかいうMS付のお盆ですよ。
誘導装置が人間だからミノフスキー粒子なぞ関係ありません。カミカゼですよ。迎撃しかありません」
経歴書に優秀なれども指揮系統を無視した反抗の傾向あり≠ニ書かれる原因となった率直な態度だった
勿論、それは結果を重視するなら正しい資質だったけれども、彼のレトリックが後の事実を表しているとは思いも付かない
「スカイ・ウォッチが使用できない間は航空機で可能な限りすり減らし、艦隊防御陣に切り込まれた後は
使用可能になったスカイ・ウオッチで迎撃するというのかね?」
カイラムだった。
「逃れられないのなら、立ち向かうほかない。それが人生の掟でしょう?」
「了解だ。艦長」
カイラムは全艦隊に防御策を発令したが、艦長に皮肉の幾つかも投げつけたい気持ちに襲われた
バニング小隊も、また慌てていた
「どうして、あのドダイやらドップやらの糞詰まりがこれるんだよ?」
ベイトが喚いていた。
「牽引でもしたんでしょうか。新型の輸送機か何かで。急に機数が増えたのもそれで説明が付きます」
「情報部の回覧データじゃ、近くにある輸送部隊は派閥が違うし、別任務が行われるから、それは有得ないって言ってたじゃねぇか」
アデルの返事にモンシアが割り込んだ。軽薄な部分が多いものの、真面目なところは真面目なのだ。
「それくらいにしておけ。昔の軍人の言葉だが戦場では何かしら摩擦がおきるもんだ。誤解、思い込み、敵の都合、こちらの都合から予想外
の事態なんぞ日常茶飯事だ。お前等がピーピー喚いたところで事態は変わらん。それより、武装変更急げよっ!」
バニングがすかさず叱り収める。当たり前のことを言っているようだが、それが一番難しい。三人とも未熟な部分はまだあるが、
それが解っているし、バニングを信頼しているから従った。
「ところでアデル、スカイ・ウォッチ使用可能まで何分なんだ?」
「五分だそうです。ミッドウェーの外周防衛線を突破するか、しないかですね」
アデルは彼の肌よりも濃い色のコーヒーを飲み込むような表情でバニングに答えた
あの鈍いお盆に防空隊がやられるとも思えんが、やはり、ここまで突破されるのは確実だな
そう、答えたバニングは、ふと思った
運命の五分に、ミッドウェーか。
苦笑せざるを得なかった。
CAPとして待機していたブルック・シーン中佐は急上昇してきたノヴォトニー中佐率いる艦載機と合流すると
接近するジオン航空部隊に向かった。娘のエマの写真をチラッと見ると全機に告げた。
「いいか、敵はあのお盆だ。正面から向かえばザクやグフの120mmは怖い相手だが上下から攻めれば機動性の低い
連中なんぞ怖くはない。欲を出してドップになんぞ手を出すなよ?お盆だけを狙え。そうすれば楽勝だ」
彼の言は励ます為の嘘でも、穏健な地球中心主義者たる彼の偏見からの意見でもない。
それは事実だった。たしかにザクやグフを搭載したドダイは高い汎用性、柔軟な運用、
なにより高い火力を誇っていたが、空中での機動性は鈍く、上下からの攻撃に弱かった。
つまるところ、制空権がある程度確保されていなければ運用できないシロモノ、攻撃機や重爆撃機のようなものなのだ。
「ノヴォトニー中佐は上空から行ってくれ。俺は下から行く。こいつ(セイバーフィッシュ)の方が航行速度がはやいし、
あんたらのコア・イージーは急降下速度は戦闘攻撃機だけあって速いはずだからな」
「了解だ。中佐。MSなんぞに仕事を奪われてたまるものか」
「そういうことだ」
指をグッと上に突き出すとブルックはセイバーフィッシュ特有の瞬発力を活かして、敵の下に回り込もうとした。
続いて20機程が続いた。既に高空にいたノヴォトニーの12機の攻撃より2分は遅れるだろうが大したことではない。
そのはずだった。
ノヴォトニー中佐は熟練した腕を活かし太陽を背にダイク達に迫ろうとしていた
「うん・・・まさしく、選り取りみどりだな。ヤッコさん艦隊攻撃に集中するあまり監視する余裕もないらしい
いや?覚悟の上かな?諸君、続け。」
一気に急降下をかけ、グングン、ジオンの編隊が眼前に迫る。
ノヴォトニーは、奇襲に成功したと確信し、急降下のGに苦しめられながらも笑みが浮かぶ
ミノフスキー粒子にも、こういう快感を味わえる利点があるのだな。レーダーが使えないことで、古典的な奇襲が出来るとは
と、突然、白いグフが仰向きになると腕の長い棒を伸ばしたように見えた。
自由落下しか出来ないMSには出来ない芸当のはずである。
ん?ドダイから落ちたのか?そう、ノヴォトニーは思った。
地球連邦海軍第34任務部隊外周防衛線・第五航空大隊
0080年1月15日1427
連邦の航空部隊が二隊に別れ、先んじる一隊が上空から来るのは、危険と燃料欠乏を犯して偵察を続ける
ルッグンからのレーザー通信でダイクは掴んでいた。一見して対応をとらなかったように見えるのは敵を攻撃の為に
直線的な動きをさせて、こちらが狙いやすくする為だ。空中での乱戦となれば飛行MSといえども敵機を撃墜するのは難しいからだ。
「全機、編隊を崩すなよ!ヴォーデンの小隊とAチームのドップはは下から来る連中に、俺とゲビルの隊は上からのに対応する」
「了解!」景気の良い声が思い思いに返ってくる。
ダイクはドップに前進し縦にターンするように指示すると共に、自分直率の三機を速度を落とさずにほとんど仰向けにさせた
「撃ち方始め!」
グフ・フライトタイプの特徴とも言える両腕の長大な75mm大型シールド・ガトリングが火を噴いた。
途端にノヴォトニー前方の四機が6門の大口径ガトリングの直撃を受けて四散した。
ややおくれて右の四機編隊も右に動いた火線を受けて四散した。
「飛行するMSとでもいうか!」
ノヴォトニーは衝撃で、それを言うのが精一杯だった。
直後、ターンを終え、後方に付いたゲビルのドップ部隊の全力射撃に彼の編隊は全滅させられた。
脱出もかなわず、MS如きが彼の職分たる空にまで進出し、自分の部隊を壊滅させたことに絶望を味わいつつも、
ノヴォトニーは航空機乗りとして死ねたことには幾分かの満足を覚えていた。
存外、MSに空を支配される直前でよかったのかもな。≠ニ
ブルック・シーン中佐は愕然としていた。熟練した優秀なノヴォトニーの部隊が急降下中で機動が満足に出来なかったとはいえ、
全滅させられたのだ。それも空中を航空機などよりも自由に飛行する新型MSにだ。
騒ぐ部下を静める文句を考えながら、対応策を考えようとしたが間に合わなかった。
ヴォーデン達のグフ・フライトタイプが迫っていたからだ。
彼等も呆気なく落とされた。MSが自分たちよりも高性能に飛行しているという事実の衝撃によるものといってよい。
カンカン、と破片が機体に当たる中でヴォーデンは突き出た腹を片手で擦りながらダイクに報告した。
「大尉、いけますぜ。こっちは片付きました。タカザワとヴォルクのドップが落とされましたが他は無傷です。」
「よし、こっちは損害なしだ。しかし、この程度の戦果じゃ不足だな。艦を沈める」
「いいですね!やりましょう。それならレコア・ロンドだってグゥっていいますよ」
「そうだな、ツラギ。全機、このまま進むぞ」
予め決まっているはずのことを今話し合って決めたように、彼等は遣り取りを行うと二十秒ほどで編隊の再編成を終え、突撃を続けた
地球連邦海軍第34任務部隊 旗艦 ツェッペリン級空母 ミッドウェー
0080年1月15日1429
散発的に発艦する航空機、輪形陣を構成する各艦船、ようやく回復したスカイウォッチからの情報を総合したCICからの
報告はミッドウェーの艦橋、すなわち地球連邦海軍第34任務部隊を沈黙させた
「全滅?一機も落とさずにか!」
クラップが防空指揮官に右頬に押し付けた受話器を睨みながら怒鳴った
「ん?・・・ドップらしきものが何機か落ちただと?馬鹿!戦闘機よりもMS付きのお盆やら、
その空を飛ぶMSが健在なら意味がないじゃないか!今後無意味な報告はするな!」
そういって受話器を叩きつける。古代ギリシャから敗報を告げる使者は責任がないにもかかわらず、
指揮官のサンドバックにされるものと相場が決まっている。
「閣下、覚悟するしかないようです。お盆を半分以下に出来るとは思ったのですが・・・」
「君や航空部隊のせいじゃない。新しい兵器体系に遭遇した兵士に勇戦敢闘を求めるのは不可能な話だ。
おそらく、その飛行MSの性能もさることながら、飛んでいるMSという事態に衝撃を受け、ままならなかったのだろう。
戦車が初めて実戦投入された時も、欠陥品としか言えない性能なのに敵は衝撃による恐怖を味わったそうだ・・・
防空指揮官に一任しよう。まかせる」
済まなそうなクラップにカイラムは、そう答えた。艦長とは直接の指揮系統でつながっていない
防空指揮官にクラップから命令を伝えるように命じたのは叱責だった。
クラップは慌てて回線を繋いだ。
「ひどいもんですね、艦長も。慰めようとした貴方に八つ当たりだなんて」サエグサが言った
「艦長批判か?たしかにあの人は血気盛んだが、過ちに気付かないほど単純じゃない。」
防空指揮官が答えた
「そういうもんですかねぇ」サエグサがぼやくと、ブリッジからの通信が入った。
「クラップだ。貴官に防空指揮を一任する。何としても、損害を減らしてくれ・・・
それと、さっきは済まなかった。許してくれるなら一機ビール1ダース奢ってやる。飛行MSならシャンパンだ。以上。」
緊急時の緊張の中に幾分か気恥ずかしさを含ませたままクラップは消えた。直後、豪勢なご褒美≠ノ歓声が挙がった
「な、悪い人じゃないんだよ」
防空指揮官は呆気に取られるサエグサに嬉しげに言うと、矢継ぎ早に各艦への指示を開始した。
ダイク達は空中集合する間もなく五月雨の様に2,3機で襲い掛かるセイバーフィッシュ、コアイージーを跳ね除けながら
低空でピケットラインに迫りつつあった。連邦の航空機部隊も立ち直り、既にドップは三分の一が、ドダイは3機程失っていた。
しかし、速度は一向に衰えず、増しているかのようだった。
と、追随する連邦の航空部隊が離れていった。味方の対空砲火を避けるためだった
「連中、どうやらあのスカイウォッチが使用可能になったらしいな」
ダイクは舌を舐めた。ここまでは損害も少なくこれたが、これからが正念場だ
「それに全力射撃のつもりですね」
「そうだなツラギ。全機、正面の防空艦にかかわりすぎるなよ!第一目標 ツェッペリンクラス、第二目標 ヒマラヤクラスだ!」
と、正面に2,3のミサイル駆逐艦が濛々と白煙を上に上げながら対空ミサイルを発射するのが見える。
しかし、距離が近すぎる為か、ドダイを4、5機落とすのがせいぜいだった。
続いて200mm艦砲と増設された30mmCIWS(近接防御火器)が火を噴く。
「ヘイブ!」
クリンクの悲痛な声が上がった。200mm単装砲の直撃を搭載するザクUJ型受け、ヘイブのドダイがバランスを崩したのだ。
直後、ザクの誘爆を受けて傾き腹を見せたヘイブのドダイはCIWSの30mmに狙われ無数の穴を開けると四散した。
ダイクはフランクへの仇討ちに対して飛行気乗りとしての共感を見せてくれた
昨日のヘイブのあばた顔が思い浮かんだが意図的に無視した。
眼前にミサイル艦「ナッシュビル」が火龍のように炎を吐いているのが大きく迫る。
ダイクは機体を後ろのめりにすると、そのまま斜め上からブリッジに突入。
「ナッシュビル」はブリッジを横合いからグフの足でスクラップにされ、傾いてグフを前のめりにした。
直後、踏み揚げるようにダイクのグフ・フライトタイプは飛び立つとナッシュビルは転覆した。
まだ、敵は多いのだ
「ナッシュビル転覆!ホーン大破!ズール、フォルテッシモ、シチリア小破なれども残弾なし!」
「前後の巡洋艦ホノルル、アトランタを敵と空母群の間に入れろ!タカオ、テリヴィーレ、レパントとともに
我々の防御になってもらう!上のMS隊にも対空射撃始めさせろ!」
防空指揮官は報告を受けるや否や、即座に判断を下した。
「敵の残存は!」
息をつく暇もない
「ドダイ型8機、飛行MS6機、ドップ型5機です」
「よぉし!いいぞ!ここで終わらせるぞ!」
沈黙の歓声が起きた。
「ゲビルよせ!」
ダイクは取り決めでは上空警戒のはずのゲビルが先頭に出てきたのだ。ダイクには彼が何をしたいのかわかった。
カミカゼだ。上官の意図を理解したのか残りのドップも続く
「この作戦は決死であっても必死の作戦ではないんだ!馬鹿なことはよせ!」
「観測機の俺がもうすこしフランクの奴の機体の異常に気付いていれば・・・等とは言わん。俺もプロだからな。
しかし、俺は共和国士官学校の庭で宣誓したのだ。ああいう子供を守ると。宣誓を破ったからには罰を受けなきゃな」
ゲビルは微笑むと回線を切った。フットペダルを一気に押し倒し増速。アフターバーナーも盛大に吹かす
「残燃料30%・・・なかなか、いいな。もう少し持ってくれよ。」
レパントという名を彼は知らなかったが、正面の巡洋艦に突入することにした。
レパント艦橋では対応が遅れた。戦闘機などより、攻撃機のドダイへの対応に専念しがちだったからだ。
それにカミカゼなどとは想像を絶していた。中世の戦法なのだ。戦車に向かって騎馬武者が突撃するのに等しい。
スカイウォッチの高性能な光学機器によってドップが対艦装備を備えていないこと、突然、侵入したことでやっとわかったのだ。
味方でさえ驚いたので無理もない話だったが・・・
「いい突撃だ。だが、軍人は給料分の仕事以上してはいかんのだがな」
テレチアーノは冷や汗をたらしながらも言った。ここは艦の自動システムと砲雷長にまかせるしかない。
艦長が叫ぶ時代は海軍に置いては第二次大戦後に消え去っていたからだ。
「何故です?」
ダメージコントロールを行う副長は、総員への衝撃警戒通達やダメコン配置作業に追われながら
艦長の諧謔につきあった。警告がなり、三秒後にスカイ・ウォッチが最大出力でレーザー発振をおこなった。
アルビオン級の対空レーザーよりも2,3割上の威力の赤い光線が放たれる
「同業者たる我々が納税者から、同じ給料でそれ以上のことをしろ、と求められるからさ。
私はカミカゼは、いやだな。娘が行方不明のままだから戦争が終わったらさがさなきゃならん。」
本当だった。
テレチアーノの妻子は妻の実家があるキュウシュウのカゴシマにいたのだがコロニー落下による津波で被災したのだ。
妻は遺体で発見されたが、彼が民族的性癖を発揮せずに愛し続けた妻の緑青の髪を持つ8歳の娘は見つからなかったのだ
「そりゃそうですね・・・やったか?」ブリッジの向こうで爆砕が発生し、副長が呟く。副長は艦長と完全に気があった気がした
しかし、駄目だった。ゲビルが木馬や白いMSの対空砲火を回避しきった腕前を遺憾なく発揮し、海面スレスレを飛行した為に
レーザーが命中前に海面に衝突、水蒸気爆発を起こしたのだ。
一機が爆発に巻き込まれ失速したものの残り4機のドップは水蒸気の靄を突き破ると迫った。
衝突まで、もう三十秒も無いだろう。
「手伝いますよ」副長が覚悟を決めたように言った
「ん?」
「娘さん探すの。戦争が終わったら海軍なんか日陰者でしょう?退役しますから。勿論、飯と女性を紹介してくださいよ?
アジア系は肌がきめ細かいんですってね?」
「ああ、そりゃもう・・・!」
直後レパントの船隊全体を衝撃が襲った。他が対空砲火で叩き落された為に突入に成功したのは二機だったが、それ充分だった
ゲビルともう一人のドップは喫水線に等間隔で突入すると内部に侵入、と、脱落したジェットエンジンが盛大に炎を吐き出しながら
艦内を溶かしながら転げまわる。そしてドップに残った燃料に引火、大火災を起こすと、その炎はVLSにも向かい、
使用されること無く残った対潜誘導弾を爆発させた。
爆音と同時にブリッジ下部が軋んだと同時に下から爆風が吹き上げ、テレチアーノには全てが燃えていくように思えた。
その視覚さえ末期の錯覚だったかも知れないが、一つだけ娘への思いが浮かんだのは確かだった
余り長く一緒にいてやれなかったが、俺とママの思い出は忘れないでくれよ。記憶を大事にな
彼自身意図したわけではないがニュータイプの素養をもつならば、地球上のどこであれ、
感知できるほどの強度で、その思惟は放たれた。
そしてレパントは総勢220人とともに火球となって黒海に消えた。
「レパント轟沈!」サエグサが叫ぶ
「畜生、艦隊防衛網に穴が開きやがったっ!ホノルル、アトランタは!?」
防空指揮官があからさまに歯を噛み締めた。
「艦速40ノットで移動中。間に合いませんっ!防空陣に穴が開くのが早すぎます」
防空指揮官はオペレーターの報告に目の前の立体モニターに表示される敵のアイコンを叩きたくなった
もう三隻の空母まで2キロを切った。
「ゲビル・・・貴様たちは良くやったよ、本当に」
後続するクリンクは残存するドダイ部隊を率い、一路進む
ようやく、ようやくここまできたのだ。
残存するロケット弾を自機も含めて全て放ち巡洋艦タカオを潰す。
と、軽い衝撃が走る。
彼のドダイに乗っかっているグフA型の腹部とパイロットをタカオのスカイ・ウォツチがコントロールを失う直前に
放った最後のレーザーが貫いたのだ。しかし、コックピットから運良く致命傷の部分を擦り抜けたのか爆発はしなかった。
いや、それとも
「流石はグフだ。ザクならお陀仏だったな。ボブ?」
クリンクが後席員のボブに言った言葉正しかったのかもしれない
「そうですね!グフの射撃コントロールをそちらに廻します。バランサーはオート・モードで時折私がやります。」
「頼む」
クリンクはコンソールを弄りグフのジャイアント・バズーカの狙いをドダイの操縦室から操作する
「ダイク大尉聞こえるか?先に行かして貰う」
カイラムは大昔の空母同士の雷撃をみるようだった。そう、あれはジャブローの連中との付き合いで見た古典映画だったな
題名は・・・そう、ミッドウェーだ。
アメリカと日本の海戦で、トモナガとかいう日本の航空隊長が片道燃料で雷撃をするのだったな。
ゴップがひどく感動していたのには失笑したが、そんなのを思い出すとは、まったく因果な名前だな
「敵、MS発砲!大口径バズーカと思われる!」
CICの報告が悲鳴を上げる。横目で見ると慌てて甲板要員が爆薬や機体を投棄していた
明らかに、もう間に合わ無い行動だった。直後、振動が襲った。
訂正
クリンクが後席員のボブに言った言葉正しかったのかもしれない
→クリンクが後席員のボブに言った言葉の方が正しかったのかもしれない
クリンク達は照準からあふれ出す三隻の空母に向かってジャイアント・バズーカを連続発射し、そのままミッドウェーとヒマラヤの
甲板を掠めるようにフライ・パスした。直後、ミッドウェーの各所で命中した二箇所で爆発が相次いだ。だが、それは幸運といってよい
集中的に360mm弾頭をそれぞれ五発以上が命中したピレネー・ユトランドの両空母は、ほとんど轟沈といってよい状態で沈もうとしていたからだ。
ジャイアント・バズーカ一発でマゼラン級宇宙戦艦を撃沈できるとはジオンの宣伝番組の大げさな言い方だが、あながち間違いではない。
それから考えれば、致し方の無い現象だった。
モンシアは「野郎、舐めやがって」とビームライフルを連射し2機撃墜したが、発射したあとで、
慣性の法則で飛んできたドダイの残骸に突き飛ばされジム・コマンドごと海中に突っ込んだ。このままではリニアシートではない機体では衝撃で死ぬ
「ち、中尉ぃ!」
「モンシア!」バニングは、すかさず自機の左腕の100mmマシンガンを投げ捨て人差し指の付け根からワイヤーを発射し、
そのまま機体を手繰り寄せた。ベイト・アデルも、それに加わる
「このワイヤーは持たん。脱出しろ」
モンシアは慌てて返事をしながら甲板からぶら下る形の機体から離れ、何とかミッドウェーの船体に取り付いた。
しかし、止む終えないこととは言え、その間に後続するダイクの部隊の接近を許してしまった。
「ヤロォ、モンシアに舐めた真似してくれるじゃねぇか」
ベイトは両手の100mmマシンガンを交互にフル・オートで放った。
ダイク達は確かにテストパイロットであり優秀なパイロットだったが、それはモビルスーツ戦というよりも空戦の技量だった。
まして、彼等が実戦に参加していたのは連邦にMSが出現するかしないかの頃である。
その為、ベイトが左手から射撃を行い、そして回避すると思われる空間に一拍置いて右手のマシンガンをの100mm弾を放つという
テクニックに引っかかってしまった。五番機のアントニー曹長と六番機のハンナ軍曹の機体だった。
アントニーはハンナのグフ・フライトタイプを左腕のガトリングシールドで突き飛ばした。
「フン、長生きしろよ」アントニーは火の付いていない銜え煙草で、そういってハンナの機体を弾幕の嵐から逃がしたのだった。
直後、脚部エンジンに命中した何発かがきっかけとなってアントニー曹長の機体は爆発した。
訂正です
322の一行目;ミッドウェーとヒマラヤ→ミッドウェーとピレネー
「ええい!アントニーがやられるとはな」ダイクは発艦不能となり無用の長物となった甲板に降り立つと通信を開いた
「クリンク!第二次攻撃は可能か?」ダイクのグフ・フライトタイプのモノアイの先には薄暗い雲を背景に艦隊外周部でターンする
クリンクの編隊がいた。
「再攻撃可能なのは俺を含めて三機だな。ジャイアントバズの残弾は平均1,2発だ」
切りかかってくるバニングの剣先をホバー走行をさせて辛うじて避ける。
「航続距離を稼ぐ為に予備弾薬をもってこなかったからな・・・」
何かが苦かった。そして戦闘しながら残った部下たちの通信機に写る顔を見つめる。ときおり視線を合わせると全員が頷いた。
「もういい、退避しろ。これ以上俺達の怨念返しに付き合う必要は無い。追撃防止のための敵空母の無力化及び
脱出確保及び支援の為の潜水部隊侵入の条件の対潜部隊の撃破という作戦目標は達成した。飛行気乗りは個人主義で無きゃな」
ダイクは最後だけ冗談めかした
「おい、馬鹿いうな」
ホッとしながらも反射的にクリンクは言葉を発していた。
何故俺はそんなことを言っているのだ?不思議で仕方が無かった
「今さら、ここまで付き合わせておいて」
「君も将校だろう!指揮官ならば大極的に物を見よ!部下に大事な人間の名前を叫ばせるなよ」
ダイクは、そう遮ると誰の言葉だったか思い出そうとした。
昔、ダイクが士官学校時代の議論で妙に物々しい銀髪の男に言われ、その男の威圧に言い返せなかった言葉だった。
何故か、名前は思い出せなかったが男の癖にケーキみたいな名前だった。そう・・・思い出した
「軌道上の悪夢、我等がアナベル・ガトー大尉はそういったそうだぜ?じゃあな、貴様の周波数の回線は切るからな
・・・本当に有難う。感謝する」
ブツッと回線が切れた
「あ、おい!馬鹿野郎!」コンソールを叩く
「最初から計画していたみたいですね。ダイク中隊の全機が周波数を変更したようです」ボブが慰めるように言った
「・・・もう一度いくぞ」
「え?弾がないでしょう」
緊張の弦が切れたのかボブが難儀した
「ああ、そうだったな・・・いや、いい方法があるぞ」
「カミカゼ・アタックですか?ゲビル中尉の行動は確かに賞賛されるべき行為ですが、俺は嫌ですよ。
賞賛される行為と人が行うべき行為は区別すべきです。それがわからないから愚行が・・・」
「そうじゃない。そうじゃないよ。安心しろ」
クリンクはその方法を説明し、ボブ達を説得すると再接近を始めた
追伸
長らくお待たせしました。引越しやら院進学やらいろいろあって更新が遅れましたが
生活が安定してきたので、おそらく1、2週間以内に続きをお見せできると思います。
オリキャラ大戦を続けて自慰行為になりたくはないのでさっさと海戦編は終わらしたかったのですが・・・・
あんまりツマンナイカナ?と非常に不安です。
ていうか、予定では今頃キシリアがガルマに遺言を言っているはずのつもりだったのですが・・・
では、本当に応援を永らく、そしてアクシズへとりついたMSのように保守していただき、本当に有難うございます!
個々の返信はありますが、とりあえず、これを以ってご挨拶とさせていただきます
感想を否定でも肯定でも頂ければ、次の原動力になりますので頂ければ幸いです
326 :
中の作者 ◆xJ4/QROiQ2 :2006/03/28(火) 00:16:34 ID:jm3IDTdk
自分でage
327 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/28(火) 01:04:42 ID:vE6hIpaj
乙乙乙!!!
JTFエイブル 射撃開始
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
こら、作者
1,2週間なんてケチ臭いこと言うんじゃねぇ
しっかり練って来い!俺達は
い つ ま で で も 待 つ。
納得の行く奴を頼むぜ。
テレチアーノ艦長の娘さん、無事だといいよね。
名前の代わりにナンバーで呼ばれるようになったりしないよね。
中の人乙
待つのには慣れている。御大やa○eに散々待たされてきたのだから
333 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/28(火) 11:20:32 ID:XXZEPSL1
上げときます。
この作品はマ・クベが渋くて好き〜。
乙。楽しみにして待つ。
素直に支援
336 :
まとめ人:2006/03/28(火) 23:19:00 ID:???
更新しましたと言いつつ保守
乙。おじさん待つのだけは得意だから
338 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 18:56:29 ID:pBuIVacm
保守
339 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 20:06:02 ID:8dGvWO5b
支援
待ってる間
>>304のスレでもヲチしてお茶を濁すか・・。
>>340 それとも感想でもかく?
保守ばかりでは味気ない
登場人物一人一人に厚みがある
まじで震える文章だ
作者さんガンガレ!! ゆくっりでいいからガンガレ!!
また乗り遅れたorz
中の人物凄く乙
サエグサも乙
グフフライトタイプがここまで活躍した話はなかったよな。
久々にここの話しにそったモビルスーツをガンプラで
作りたくなったよ。
345 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 23:11:36 ID:9Mt88j/A
age
保守
中の人ゆっくり練っていいよ
347 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/05(水) 14:27:16 ID:nzFYcgFu
保守
信長死せずって本あるよな?生き残った信長と秀吉が戦うやつ
349 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/07(金) 04:54:49 ID:BKD9Vxxk
一昨日見つけて今追い付いた。やぶぇえ 感動した
保守するぞ、と
続きが気になる。なるったらなる。
作者さん気長に待ってるよ保守
353 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 00:51:29 ID:YkBdMcQj
期待しているので保守。
354 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 21:27:55 ID:sUsqCDvI
ぽしゅ
ボッシュ
保守 待ってます。
357 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 19:17:43 ID:ZYOLMN48
上げ保守
グフフライトタイプのプラモ欲しくなった…。
358 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/16(日) 21:38:50 ID:IxYZ9Iwa
保守!
359 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/16(日) 21:47:17 ID:Lwt8Lw1z
今更ながらこんな良スレがあったのかと驚嘆した。
>>1、GJ。
中の人(・∀・)GJ
これは、良いものだぁ!
続きを気長にお待ちします〜
素晴らしい良スレですね。
これほど良質の文章を読めるスレが2ちゃんでお目にかかれるなんて驚きですらあります。
>>322の最後の3行のくだりなんかは読んで鳥肌モンでしたよ。
期待しつつも気長に待ちますので今後も頑張って続けてください、中の作者さん。
362 :
?:2006/04/17(月) 18:47:15 ID:???
ギレンは闘うだけの
先の読めなかった
良く言えば戦術だけのマチョな坊やさ
最初から将軍をしていれば有能で生き残れたさ
特にザビ家の人間が
荷物だったネ総帥派
市民義恋なら許せるが
さあ国際色豊かになって参りました!
連邦派ジムスキーにとっては咬ませ犬状態の連邦名有りキャラの扱いに不満が残る。
特に07小隊の乗機がジムスナイパー2と言うのは誤植だと信じたい。
まあ、架空戦記モノなんてこんなもんだが。
何にせよGJ!!
ガルマ死んでなくて、ジオンの戦線が崩壊してないから、
連邦の反撃作戦が史実より遅れてるんじゃなかったけ?
だから、史実の後期型MSが投入されてても、いいんじゃないかなぁと。
実際オデッサ作戦自体が0080にまでずれ込んでるし。
08小隊のラストに出てきたのは・・・ジムスナイパー。
ジムスナイパーUが出てきたのはポケットの中の戦争だっけ?
記憶があやふやだわー。
ジムスナイパー2
ポケ戦に出て来た機体で一年戦争時に於いてガンダムを退け最強のMSの称号を得た機体。
これが三機居てイフリート如き欠陥MSに手も足も出ないという状況が分からん。
スペック見たのだけど、ルナチタニウムも一部つかってるみたいね。
とはいえ、遠距離戦用だから接近されたらイフリートのカモかもね。
あと搭乗している兵の質にもよるだろうし。
バニング小隊のような精鋭は何故かジムコマンドだから・・・。
そこら辺は、ほら、上の人がアレだから。
しかも相手にしたのはイフリートじゃなくてイフリート改なんだけど
気付いたことや疑問を指摘するのは書いてる人も望んでることだし、いいだろうけど
まずはちゃんと読んでからにした方がいいんでないの
>>366 そうするとあのヘボいケンプファーがジムスナイパーUを簡単に倒せたのか
理解できなくなるのだが・・・
スペック・データが実際の強さに直結するわけではないのだが。
ハンブラビなんてマラサイ以下の推力だけど操作性やら反応性やら特殊武装で
高性能機になっているわけでカタログ性能=実際の性能と考えるのは種の見すぎ
つーか、あんなOVAでは地雷踏んで、小説ではジムスナイパー(無印)にのったもののグフに
瞬殺されて消えたような奴がEXAM発動状態のニムバスに勝てるわけないだろ。
で、遠距離戦では勝ち目がないから(確かそういう描写があった)爆破したわけだし
バニングに関しては海軍の空母に回すのを陸軍がいやがったんだろう。
ジムコマンドだって大量にジムが居る事を考えれば高性能機だろうし・・・
実際、バニングの方が高性能機相手に撃墜してるし
368のパクリだが気付いたことや疑問を指摘するのは書いてる人も望んでることだし、いいだろうけど
まずはちゃんと読んでからにした方がいいんでないの
>367
ポケ戦見る限りイエガーとドッグファイとしてたが。
そもそも近接戦に参加する機体じゃ無いのと07小隊だって悪い部隊じゃないさ。
>367
イフリートとイフリート改の違いなんてエグザムと脇ミサイルだけだろ。
機体同士の相性や根本的な性能差は埋まらないよ。
ぶっちゃけジムスナイパー小隊が欠陥機体一騎にボロ負けしてる様じゃドム系にすら勝てる機体が存在しなくなる。
>369
ケンプファーは決して機体性能悪く無いだろ。
何度も言うがイフリートは欠陥機体だ。
>ケンプファーは決して機体性能悪く無いだろ。
基本はザクだから、まあ「悪くはない」かもな。
とはいえジム10機相手にできる機体ではなかろう。
ゲームだと何であんなに強いんかね。わけ若布。
>372
ホバーで突進して実弾兵器でイケイケだろ。
プラス素人でも簡単な施設で組めるのが利点な。
代償として隠しガトリングで蜂の巣だが。
ギレンの野望とかだと打たれ強さがガンダム並だったりするわけで。
設定では装甲削ったパジャマ・ザクのはずだろ?
所詮ゲームだから。
っていうかイフリート(改)やケンプファーがいくら雑魚だろうと欠陥機だろうと
>>22-32の話(特に
>>29-31)が超燃えるGJ作品である事に
何の変わりはない。
ジムスナイパー2誤植だろって話だろ。
必死すぎて萎える
こういう場合必死とか言い出す方が萎えるが。
あんさんら、あんまし職人さんが降臨しづらくなるような職場作りするなよ。
北米でWBが沈没してガンダムが大した戦果を上げなかった世界での
ジムスナイパー2が史実と同じものかは断定できない
ひょっとしたら,RX-77あたりから進化したようなのが「GMでござい」
ってなかんじで量産されていてもおかしくない
WBの絶大な戦果無しにレビルがガンダムやその系統機を推奨しても
そううまくいくかどうか???
小説版07小隊は独力で戦線を支えたりして、ジオン兵にすら賞賛された部隊だろ
マゼラトップの特攻で撃破されちゃったけど
ただEXAM発動ニムバスを相手にしたら、瞬殺とは言わずとも、撃破は必死なわけで
第七小隊房はエグザムを理解してない悪寒
ニュータイプVSそこそこの兵士の結果を考えろって
つーか改が欠陥機の理由を証明汁
機体スペックだけを信じてる奴はソ連製が最強っておもってんだろうなぁ・・・
ていうか一対一なんていうのは、ここの文章読んでないか理解してないだろ?
エグザム自体は簡易サイコミュに過ぎないだろ。
まあ、架空戦記モノでは贔屓する側は課題評価して、敵対側は過小評価ってのは基本な訳だが。
>383
相手を勝手にスペヲタ扱いしたり厨呼ばわりするお前は荒れる原因にしかならないから黙ってろ。
まだ必死な人がいるねェw
別にジムスナイパーIIが最強だろうと雑魚だろうとどっちゃでもいいけど、
つまらん我を通すために駄々をこねて
職人さんが降臨しづらい流れを引っ張るのはやめておくれ。
どっちでも良いなら放置しる。
>387
いい加減にしろ。
お前等が感想を自由に書けと職人が言ってるのに噛みついてるんだろうが。
気に入らない意見は全部潰すってか?
それこそ職人が来辛くなるだろが。
390 :
387:2006/04/19(水) 16:45:27 ID:???
>>389 俺は言い争いには参加してなかったんだがな。
>>387以外は。
手当たり次第に噛み付かないでくれんか。
一言だけ言わせろ
『ROMってろ』
なんかむかーし、ジムスレでスナイパーの話題になった時もこんなん感じのがいたが・・・。
駄々こねとか蛇足が付くから噛みつかれるんでね?
ソイツは最初から連邦派って言ってるんだから連邦贔屓な感想になるのは仕方無いやん。
みんな大人気ないんでないか?
スナイパーIIが超高性能機だとして、
職人さんがご意見どうぞって言ってんだからそこに突っ込み入れるのは別にいい。
議論を引っ張るのも別にいい。
でも今暴れてるのは単に自分と見解の異なる相手に
片っ端から食って掛かってるだけなんだもん。
つーかジムスナイパーIIがガンダムを退けて最強の機体にっつーのはマジなのか?
いくらなんでもそれはと思うが。
最強の機体など存在せん。そこにあるのは最高のパイロットのみだ。
>395
最強云々は別として超高性能らしいな。
ニムバスと相打ちなら納得したんかね?
× ガンダムを退けて最強の機体
○ ガンダムを除いて最強の機体
つまり「RX-78ほどじゃないけどジム系では最高級の機体」
“退けて”は誤植か誤用だろう。
>398
いや、モノによってはMCガンダム>ジムスナイパーII>ガンダムってのも有るから一概には誤用とも思わないが。
確かにジム系最終機がドム以前の機体に手も足も出ないとなると、終戦前後には0083のジムを出さないと新型出して盛り上がる技法は使えない罠。
職人の腕次第だから大人しく待てよって話なんだけどな。
400は頂いた
もうEXAM+ニムバスがイレギュラーだったからでいいよ。
目の敵にされたイフリート改カワイソス
どうだろ?
考察の価値は有っても所詮はゲームだから許されたトンデモ兵器だしね。
ジムスナイパーUもゲームがでなきゃ雑魚同然だもんなぁ
>404
黒歴史的な当時のデータでも雑魚では無かったよ。
まあ、何でも良いからもう煽るなよ。
じゃあイフリート改はゲーム出典のトンデモ兵器だから
ジムスナイパーIIが最強だろうがザコだろうが問題なく瞬殺
これでいいだろ
藻前ら、モティツケ
/\⌒ヽペタン
/ /⌒)ノ ペタン
∧_∧ \ (( ∧_∧
(; ´Д`))' ))(・∀・ ;)
/ ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ
.(O ノ ) ̄ ̄ ̄()__ )
)_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
もうちょいまってねん
GWには・・・暇になってUPできるはず・・・
ごめん・・・
>406
お前がそれで良いなら別に良いんじゃない。
所詮、他人の感想にケチ付けてるだけなんだし。
>407
夏休みと言われても待てますぜ。
こりゃえらい空気の持ち主に目ぇ付けられたで。
このスレもイフリート改も。
もう良いから粘着するな。
これほど分かりやすい自己弁護&脊髄反射する奴も珍しい
とりあえず自説擁護すんなら「いい」をいちいち「良い」と変換すんのはやめとけ。
別に珍しくもないが、誰でもする変換って訳でもない。
いつまでこのネタ引っ張るんだ?
何ならおぢさんが一発で解決してあげようか。
なんだこの雰囲気・・・
男はだまってNG指定!
三州公の突撃を何度見たことか……
それに比べたら!
待ちますよ
話は変わるが、今の職人の設定だとギレンの死は早まる気がする。
殺すのはデギンだけど。
スレのコンセプトを根底から覆す、素敵な電波妄想ですね。
スレタイ無視だが電波でも無いでしょ。
デギンのエネルギー源で有るガルマはピンピンしてる訳だし。
相手はあのダイクンを暗殺した男だぞ。
今後の予想。
デギンは史実通りギレンに殺される。
それに反発したマ・クベはガルマをたてて反乱。
ガルマがピンピンしててデギンのエネルギー充分なら
デギンが戦争に否定的になる決定打も
史実ほどギレンとデギンが反目しあうきっかけも起こらないんだから
デギンがギレン殺すなんてのは電波以外の何物でもないよ
>421
今月のオリジン見てみ。
決して電波とも思えんから。
デギンがガルマを後継者に指名したらXデーかな。
富野小説じゃデギンは死ななかったな。
ギレンは殺意を抱いた事もあったらしいが、
結局殺さんかった。
しょせんオリジンはオリジン
見苦しい。
話題が変わっても的外れ&脊髄反射っぷりは相変わらずだな。
前にも「この展開だと職人はこの手法がつかえない」とか的外れな事言ってたな
>>411>>412辺りに看破されたもんで話題を逸らしたってところか
まぁGWまではまだ間があるし、保守になるからいいけど
今月号のエースってもう出てんの?
なんか不毛だぞ。
>なんか不毛だぞ。
御大のことか
スレ的にデラーズじゃね
流れ的にはデギンだろ。
ソロモンで大勝することによって、分断されてしまったジオンの戦後を超大型護衛艦「ぐれーと・でぎん」を通して描‥‥‥‥無理があるな。
私見だけど、デギンがギレンを暗殺することは無いと思います。
ダイクン暗殺にしても、ジンバ・ラルの思い込みのような気がするし。
少なくとも戦争中は積極的に動くことは無いと思います。
オリジンを見ていると、彼は自分で積極的に動かず、時代の流れに沿って活動するタイプに見えます。
連邦に接収され、コールサイン「ビッグG」と呼ばれることとなったグレート・デギン
その後数多くの戦いを経てジオンに返還されるまでを(ryu
(ryu って何だよ
>私見だけど、デギンがギレンを暗殺することは無いと思います。
そりゃそうだ。
つーか、みんな真に受けちゃいないよ。
リュウさんのことか
433,435の両方とも元ネタ持ってるw
この世界では、グレートー・デギンは超弩級MS母艦なんだよ!
隕石空母を撃沈せよ
そして空母は二隻とも撃沈ではなくろ獲される
「グレート・デギン誘拐計画」
こんなオナヌースレが幾ら有っても連邦勝利の事実が揺るぐ訳じゃ無いんだから
連邦派は生暖かく見守ってやればいいのに。
「グレート・デギン」はルナ2沖で連邦の護送船団に殴りかかる寸前に連邦の新型戦艦「ハリマ」に攻撃されて、寮艦を逃がすために撃沈されるんですよね!!
一応保守
緒戦で損害を受け、連邦の対スペースノイド融和派…後のエゥーゴ本拠地ラビアンローズで
大改装された「グレート・デギン」
被害を受けながらも多大な戦果をあげる彼女を人は「傷だらけの破壊神」と呼ぶ。
GWまで保守
ジムスナイパーカスタムUとジムスナイパーUって性能的に別物だったっけ?
保守
喪主
450 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/02(火) 16:18:40 ID:ihx88AK8
age
451 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/03(水) 09:43:06 ID:PZw0jDDb
保守
452 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/03(水) 18:48:34 ID:JuOUyRG1
age
453 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/04(木) 15:32:37 ID:3Zm4isTh
通常の3倍age
保守!保守!保守!
続きはまだかよ
急かすなタコ助
は!や!!く!!!
は!や!!く!!!
は!や!!く!!!
タコ助てなんだよw
//
///)
/,.=゙''"/ _,r'三 ̄`ヽ、
i f ,.r='"-‐'つ /ヘ/" ゙̄\,ミ\
/ _,.-‐'゙~ ,! 、!r r。-r ミ i
,i ,二ニー; ドツ ヽ ̄ fハ, il
ノ il゙ ̄ ̄ l ー-_゙ ,、/ / 敢えて言おう
,イ「ト、 ,!,! ゙! )二」゙ ,!i Y
/ iトヾヽ_/ィ"___. ヽ.t _/,! i カスであると!
r; !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,トf-≦-=、_,L
∧l \゙7'゙ .j!/ / /\jr=ニ:ー-゙┴、 ゙ミ三ヽi]l「/l
./ i ! \.// /./ ./ \ ┌‐ヽミ≦‐十'"!
「君、まずは落ち着き賜え、そして諧謔を楽しみ賜え。」
GWももう終わりな件
462 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/07(日) 09:20:18 ID:fPbXLvou
作者の方!
どうかギャンシリーズをだしておくんなまし!
恵まれない機体達に光を!
ギャンはマのだけでいいじゃん
ガルバルディが自然
兵士よ問うなかれ
そはとこしえの砂漠なれば…だったっけ?
漏れはパイアクスびとの方が好きだな
そは義務なればこそ
御大の作品には後半は出てなかったと思う
ところで同志、煉獄からは無事抜け出せたのかね?
ほす
>466
抜けられないから、ここにいる。
…それはさておき訂正サンクス。別のシーンとごっちゃになってた。
中の人も焦らずやってください
>>465 それはモームの太平洋でない?
俺のは新潮だから、文が少し違ってるが。
比叡が沈む時だね。
age
はやくシャアとアムロ大活躍させろよ
続きマダー
大人しく待つのだ
そんな事よりもビグザムに活躍の場を・・・
ケンプファーを出して欲しいな
戦争が長引いてんなら量産型ビクザムも有りだろう。
つーづーきー!
つーづーきーがー読みたいよー!!
481 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/20(土) 10:02:27 ID:j7i/i8C1
作者の人、アイトー!
482 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/20(土) 13:00:45 ID:ZRzqKAW4
保守
ちょっと設定が分からないのだが、
キシリア死亡ならニュータイプ研究はガルマ指揮になるのか、
それともニュータイプ研究おじゃんでゲルググの開発・量産に全力がつぎ込まれるのか。
シャアはガルマが擁護してアニメより良い立場に居そうだが。
ドズル様が健在ならば、結構優遇されてるんじゃないかな。
あの傷顔、優秀なパイロットは大好きそうだから。
486 :
484:2006/05/21(日) 14:46:48 ID:???
そういやガルマ死亡時にドズルはシャア処罰を主張したけど、
キシリア死亡時にシャア処罰を主張するとは限らんな。
「キシリアのやり方は間違っていた。だから死んだんだ。悲しいが仕方ない。」
とか。
ドズルとキシリアはアニメの設定では軍事構想で対立してた。
家族としては悲しむだろうが、処罰まではしなさげ。
488 :
484:2006/05/21(日) 18:37:05 ID:???
じゃあ仮に、シャアが謹慎一週間くらいで戦線復帰して、ニュータイプ部隊の設置を進言するとして、
ガルマはやるかね?
やるとしても自分で陣頭指揮とりたがって、ギレンからもらったシャリアブルを重要視してララァは冷遇、とか。
シャアがニュータイプになっちゃったらガルマはシャアに勝てないからガルマのコンプレックスがまた増える。
多分、キシリアの忘れ形見的存在のガルマにはマ・クベがつくからシャアには好き勝手にはさせないじゃね?
シャアに嫉妬つーのも、有り得なくもないけど、どっちかつーとガルマのそれは尊敬、畏怖の類だと思う。
ガルマならララァを冷遇っつーか、戦場に出させない気が。
研究所で飼い殺しつつ、手厚く一般生活をさせそう。
坊やだからさ。
491 :
484:2006/05/22(月) 00:25:46 ID:???
>>489 マ・クベがいかにありがたい箴言をしようとガルマはシャアを使い続ける。坊やだから。
>>490 もしくはシャアの女として割り切って見るかもしれない。
坊やならではの鈍感さで。
半面、「女性を戦場に出すのは気が引けるが」とかいけしゃあしゃあと言いつつ、
アルを前線で酷使しそうだ。
だけどもう一つ、究極の可能性として「ニュータイプ部隊を作らない」可能性がある。
シャア「ガルマ、ニュータイプには可能性がある。サイコミュを実用化したい。
……木馬はニュータイプ部隊かも知れない。出来れば、私に指揮をやらせて欲しい」
ガルマ「シャア……夢物語じゃあるまいし、君は疲れているんだ。
サイド6で休暇をとって、ゲルググで木馬を倒して欲しい。私のため、ジオンのために」
こんな感じで。
坊やじゃなくなったガルマを見てみたいな。
デギンやドズルが期待した才能は(家族の贔屓目もあるだろうが…)伊達ではないだろう。
493 :
484:2006/05/23(火) 01:06:46 ID:???
周りの人を大切に出来るのがニュータイプだ、って禿はいうけど、
だったらシャアよりガルマの方がニュータイプだよ。
周囲の期待に正々堂々、卑怯な真似もせずに答えようとしたんだから。
イセリナは男を見る目がある。
御禿にとっては「良い人類」=「ニュータイプ」だからな…
優しいのも偉いのも強いのも賢いのもみんなニュータイプ
キシリアを死なせた責はマがかぶったからシャアはお咎めなしでしょ?
元通りドズル直属になったんじゃ?
496 :
484:2006/05/25(木) 01:57:55 ID:???
>>495 わからんのはドズルがどういう方針をとったか。
1,ゲルググ大量生産。熟練兵にも行き渡るくらいに。
2,モビルアーマー。ビグザム百機生産。
3,キシリアの後を引き継いでサイコミュ研究。
4,それ以外。
さあどれだ?
2ならシャアいらない気がするが。
>>496 とりあえず3は無いだろうな
ビグザムよりMSくれ、ってやつがエルメェスに手を出すのは考えづらい
やっぱ1じゃね? ゲルググ増産+艦隊再編。コレ最強
498 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/25(木) 07:49:28 ID:xmk7OsXt
リックドムはいなさそうだな
地上戦が長引けば宇宙に回す分は無いしその必要が無い
地上を追い出されるのは確定だけど、宇宙はだいたい思惑通りの装備になりそう
となるとMA自体が下火になるのかな。アレもやむを得ずな装備だし
逆にじっくり時間かけれるので質や数が揃えれるかもしれん
対艦隊戦にはビグロは役に立つだろうし冷却機能を向上させて
1時間動けるビグザムとかいたら恐ろしい
501 :
484:2006/05/25(木) 13:40:43 ID:???
上の方の職人氏の設定では星一号が一ヶ月以上遅れるって話だったようだ。
ゲルググをソロモンに先行配備していれば訓練も終わってるだろう。
ジムはゲルググ相手には分が悪いが、そこそこ戦力になるし数もある。
いい勝負になるとは思うが勝てないだろう。
アムロがNT-1を受領すれば一年戦争最強だろうけど、一機だし。
ジムスナイパーとかはどの程度完成してるんだっけ?
結局オデッサも落ちてるし、ソロモンも抜かれるか。ソーラシステムもあるし
この2箇所でだいぶ時間が稼げたはずだから、クーが勝負どころだな
再建された宇宙艦隊をもう一度打ち破れれば、有利に講和できるかも
リックドム、ゲルググの習熟の時間が稼げて、
戦闘真っ最中にギレンが暗殺される事もなく、
ガルマ生存によってデギンも和平に赴かず、
ソーラレイもアニメ通り使えるなら、
青葉区で負ける要素はないだろう。
少なくとも一回目の進攻では。
504 :
484:2006/05/25(木) 16:59:21 ID:???
つかソロモン落ちるかどうかも怪しい。星一号痛み分けで講和、なんて事も。
連邦がどの程度余力を持っていたかがカギだな。星一号、青葉区でコケても、
第二回攻略作戦を短期間で実施できるか。
青葉区は星一号参加部隊がそのままあたってるっぽいので星一号こけたら青葉区も無いし。
逆にルナツー攻撃があったかもしれない。星一号のために宇宙に上がった艦隊とルナツーで激突。
連邦にとって有利な条件としては、ソロモンの亡霊も居なかったかも知れないこと。
この話だと
ホワイトベース隊壊滅ってことはジャブロー攻略戦が発生しない
戦線縮小と組織的撤退によりオデッサから北アフリカおよび北米にかなりの兵力が脱出
連邦はオデッサ作戦の遅れを挽回するためにビンソン計画と呼ばれる
宇宙軍再建計画の資材と人員を転用
てことは史実ほど迅速に艦隊を再建できないし北米方面軍か健在なら簡単に打ち上げもできないな
宇宙に戦場が移るのはかなり遅くなるかもしれん
こりゃ講和がうまくいかなかったら泥沼だな
ジオンの側の宇宙艦隊はどうなるんだろ?
MSはゲルググの配備で何とかなるとして
ガワは用意できても中の人がイナス
ビグザム10機と再建した艦隊+MSでルナ2でも落としてくれると期待。
ルナ2落とせば地球周辺の制宙圏をほぼ掌握できるんじゃないかな。
っと、ギレンの野望でビグザム部隊をルナ2に送り込んで
悦に入っていた俺が言ってみる。
個人的になんだが、WB隊と交戦してしまったために戦死してしまった不運な?者たちの活躍を早くみてみたい。
ララア、シャリアのNTはもちろんのこと、コンスコン、ドレン等
ドレンなんかかなりいい仕事しそうだけど。
509 :
484:2006/05/26(金) 01:12:40 ID:???
>>508 ララァはNT部隊がなければ軍属ですらないので活躍できまへん。
シャリアブルはギレンの手駒のはず。親衛隊でガトーと戦友になってるかも。
ランバ・ラルと黒い三連星だけでも凄い活躍をしそうだが
ひょっとして,ガルマ仇討ちが無ければ,ラルはずっと冷や飯食いのままか?
ガトーはソロモンの悪夢ってくらいだからドズル配下だと思うんだが……。
ソロモンから撤退
↓
ギレン配下のデラーズの部隊に仮編入
↓
敗戦から0083へ
どうだろ?
>>510 ラルはドズルのお気に入りだから冷や飯はないかと。
激戦地に飛ばされはするだろうけどね。
ドムが配備されたラル隊はまさに脅威だろうな・・・。
オデッサ〜アフリカ戦線の退却線でゲリラ戦を展開してくれるだろう。
まぁ壮絶な討ち死にがまってそうだな
あれ? ラル隊って元は宇宙に配備されてたんだよな?
514 :
484:2006/05/26(金) 09:35:45 ID:???
せっかくギレンの野望でラル専用ゲルググ作ってくれたんだからそっちの線でいこう。
宇宙へ撤退成功→星一号orルナツー攻撃で戦闘参加。
ラル用ゲルググは現地組み立てがしやすいように構造が簡略化されてるとか言ってたなたしか
大会戦に参加するより局地戦に出たほうがらしいと思う
「ふふ、この風、この肌触りこそ戦争よ…」
宇宙だとこの台詞が聞けませんねぇ…かっこよくて好きなんだけど
517 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/28(日) 15:56:27 ID:wr3PRpuQ
保守
書かないのはいいが近況報告くらいはあってもいいのでは?
いろいろ忙しいのかもしれない。
あまり無理を言うモノじゃない。
日記なんかいらない
御大ネタをやる奴は御大と同じ症状に(ry
522 :
484:2006/06/01(木) 17:32:04 ID:???
サイクロプス隊はゲルググ装備のポケ戦。なんか激戦になりそうだ。
ホワイトベースが宇宙に上がるのが遅れていたらアムロがNT-1に乗って
サイクロプス隊と戦うシナリオも考えられる。
まあだあー?
>>522 連邦上層部にニュータイプ部隊だと確信させるほどの戦果を上げてない
というかホワイトベース隊は壊滅してるんだが
525 :
484:2006/06/02(金) 00:18:58 ID:???
そうだった。すっかり忘れてた。
WB隊壊滅の詳細はまだ書かれてないよね
誰が死んだんだろうか?生存者は?
捕虜になった椰子いないのか?
ブライトなんか捕虜になって、捕虜の扱いは南極条約に云々…とか逆に言うはめになってんだろうかね
3チビをかばってフラゥ・ボゥ戦死
重傷を負ったカツ・レツの脇で泣きじゃくるキッカの姿を
ジオン報道班がとらえ、「連邦に兵無し」と宣伝
最後までWBを守ろうと奮戦したブライトらに対して
ガンペリーで脱出を図り、結局は捕虜となった正規軍人の
リード中尉の姿も公開され、「少年兵に戦闘を強要して
自らは逃げる卑劣な連邦軍」の実態が報じられる
WB隊壊滅させるも莫大な損害に脅威を新たにするジオン
↓
中破したガンダムを解析、エネルギーCAPの技術修得
↓
ゲルググ開発促進
こんな流れジャネ?
>>527 やべ、その様が見えてくるな。
カツは死ねばいいのに。
530 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/03(土) 22:32:08 ID:/7OSeoGA
カイが生きてればそれでいい
そろそろつづき期待あげ
531 :
484:2006/06/03(土) 23:38:05 ID:???
アムロだけ死ぬ、とかはどうだろう?
アムロはフラナガン機関でモルモット
小説版ならアムロが死んで、カイが生き残ってるな
保守
まってるよー
1000までこないだろ
保守。ゆっくり練ってくれ
保守
保守
541 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 11:57:59 ID:B4Bsc8S1
hosyu
>5
信者まじきめえwwww
まさかこのスレ、壮大な釣りじゃないよな。
そのうち、中の作者の人が『プギャー』って・・・
まーそれはそれとして 保守!
545 :
484:2006/06/22(木) 15:36:35 ID:???
釣りだとしても楽しければいいじゃないか。
ア・バオア・クーが遅れてしまいパーフェクトジオングで出撃とか。
546 :
ゴップ将軍:2006/06/24(土) 21:24:11 ID:???
なあ、484他の雑談が過ぎるとは思わないか?
そりゃある程度の感想や疑問点はあってもいいとは思うけど、あまり私見を述べ過ぎると中の人も創作しづらくなってしまうのでは・・・
ですので、これからは静かに保守だけにしてほしいのだけど、皆様いかがですかな?
ある程度の感想や疑問点はあってもいいとは思うけど、
静かに保守だけにしてほしい(??)
連載が進んでる最中なら雑談市ねだが
書き手が行方不明なんだからしかたあるまい
549 :
484:2006/06/24(土) 22:36:07 ID:???
ゴメン。ちょっと雑談が過ぎるかなとおもって数日控えてたんだけど戻ってきてしまった。
今後は保守中心、たまに雑談にする。
意外と… 兄上も甘いようで
IF物は色々あるがゲルググが戦争初期に開発配備されてたらってIFやってたサイトはどうしたか
更新してないつかガンダムネタじゃないサイトになってたなー残念
>>551 多分スレ違いかもしれんけど、何となく。
ゲルググが初期配備されていたら、
連邦がその資料か現物をザクみたいに手に入れて、
さらに良い物を作ってくる気がする。
553 :
484:2006/06/30(金) 09:28:00 ID:???
ガンダムが当初からアレックス並みの性能で生産性が悪かったら、
量産できずにやっぱりこのスレみたいにオデッサ戦が遅れるとかそういうことになってただろう。
マ
・
ク
ベ
「あの壷を
キシリア様に
投げつけてくれ」
>>752今尻の穴を試してみたんだが、痛いだけで気持ち良くないぞ
おにゃのこに舐められたときはあんなにきたのに
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
キシリア様壷をヘディング。
なんだよ、このスレもう終わりかね?
続き期待してたがもう主が蒸発したみたいだな
保全であります
悲しみに耐えて 待てよ住人よ!
たとえ次スレになっても待つ
次スレになったらさすがに次の職人さんを募集しよう。
このペースだと次スレになるのは来年じゃないか?
気の長いことだ
期待ageッッ!!ヽ(`Д´)ノ
帰ってこいよ
ho
まだ待つよ
574 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/24(月) 16:55:07 ID:OhQsVUPW
まだ戦える
ズムシティにはパーフェクトジオングと未登場のニュータイプがいると見た。
クスコか?ルロイだとでも!?
学校が忙しいのかな・・・
落ちていくのか…
>>407が最後の書き込みって事は無いよな・・・?
だれかギレンの演説の音声ファイルもってないか?
ガルマが死んだときの演説を探してるんだが・・
ワロスw
583 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/03(木) 22:59:49 ID:F3vwfJL9
我々は4ヵ月待った
>>581 鳥肌実じゃなくてギレン本物のやつw
ア・バオア・クーでのやつは持ってるんだが
ガルマ死んだときのが見つからん。
新しい職人さんマダー?
>>580 バージョンがいくつあるんだろうね?
テレビ版
映画版
ギレンの野望版
08小隊版
まだあったかな?
ジオフロ版もあるでよ
Gジェネでもボイス付きがあった気がする。
589 :
☆:2006/08/09(水) 21:32:36 ID:???
・・・
590 :
☆:2006/08/09(水) 21:33:29 ID:???
。。。
mada?
新職人はやくしてよ!
593 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 10:05:42 ID:JBLkC6v3
保守
勝手に続き作っちゃってもいいかな?止めないなら…
・WB隊は「戦略的価値がない」とレビルが判断しただけで、イスタンブール北西のレビル本隊の近くに無傷でいる
・ガンダムが呼び水となっていないので、ゲルググ・ギャンなどはまだいない。ジオンの部隊はまだザクが中心で
ドムはまだ配備数は少ない。水中用MSはハイゴックとズゴックE以外は存在。
・連邦軍のMSは陸GMと陸ガンダム。通常GMとGMコマンドはまだ出現前。先のGMスナイパーIIは08小隊に
出てきたGMスナイパーとみなす(呼称がIIなだけ)
として、オデッサを非道な方法で陥落させる。
やれ!はやくつくれ!
>>594 ちょっとたんま
ゲルググについてはオープニングで存在が確認されている
地上に配備されていることを考えれば生産と配備は順調に進んでいると考えるべき
1.キシリア死亡という要因と、WB隊がガンダムを失っていると推測される状況
2.ジオン地上兵力の宇宙への撤退成功とゲルググ生産がある程度進んでいる
の状況を考えれば、元の作者はソロモンでのジオン軍が史実より有利な状況での決戦
(ニュータイプなし)を意図していたのではないか?
追記
水中用MSも連邦軍MSも特に開発が遅延する要因がない。
あと、オデッサはすでに実質的に陥落しており、キマイラ隊他が
行っているのは後衛戦闘。
オデッサ防衛のために戦闘を行っているのではない。
>>594 新しく設定作ってやるのが筋だと思うよ?
仮想戦記総合スレにすれば職人も増えるだろうし・・・
ギレン死せず、なんだからギレンが死ぬ仮想戦記はのーさんきゅー。
でも、このスレの1は宇宙世紀200年に出版された仮想戦記、となってるから、
そっちのほうで整合性保ってくれれば大歓迎。
設定が違っても「ネタがかぶった別の作品だ」と言い張ってくれればいい。
>>1の職人が蒸発しちまっても、ずっと続きを待ってたんだ。
誰でもいい、完結させてくれ…。
601 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 13:56:45 ID:7C8IJS1m
なんかスレの元気が出て来たのでアゲ。
594見て思ったが、ゲルググも特に急がないならリックドム大挙の星一号になりそうだなぁ。
wktk
>>1に見捨てられてから久しいこのスレにもまだ少しは住人が残ってたのを見て安心した。
需要がなければ新たな職人さんもやり辛いだろうからな。やる気も出なそうだし。
じっくり続きを書いてくれ。
>>1をいつまでも待つぜ
去年、スレタイと
>>1-10まで見てクソスレだろとスルーしてたのが、こんな良スレになってるとはwwww
俺も
>>1をひたすら待つぜ
>>602 ゲルは急がなくても連邦が送れてるっつーの
既に0080に突入してるからなー。
ジオンにとっては、貴重なパベテランパイロットをどれだけ温存できるかが鍵だな。
あとビグザムが量産された暁には・・・!
この世界のビグザムはアプサラス計画と統合されて
ぜんぜん別物になってそうだな
そもそもパンテル2とパンテルFのように別々に開発する意味のない機体だしw
地上戦で連邦軍な強固な要塞線に苦戦し、強力な支援砲撃を要請するジオン軍。
MSに先導されてビグザムが前進。
連邦軍は半狂乱になりながら集中砲火を浴びせるが、ビグザムは悠然とエネルギーを充填し、メガ粒子砲炸裂。
光に包まれ、焼き尽くされる連邦軍MSや戦車群・・・・。
てな感じのが見たいです。
そのあとビグザムは増援にきた連邦軍の
航空部隊から大量に爆弾浴びてやられるんだな?
近接防御に細いビームを使うんじゃないか?
逆に考えるんだ
アプサラスにIフィールドと近接防御用の小口径ビームを装備するんだよ!
そうすればガンダム世界でAC-130がみれ(ry
613 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 17:21:23 ID:Fzs6w/mm
AGR
来ないなスレ主。スレ立ってから、一年たったけどまさか我々は
三年待った!てな事なるんじゃねぇよな。
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,_
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ 逆に考えるんだ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:}
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ 「その気になれば8年どころか40年待てる」
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´
,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | そう考えるんだ
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
′ / ! ヽ
デラーズ期待保守
保守
618 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/29(金) 12:08:21 ID:WzGn4Eht
保守
619 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 15:35:05 ID:hUVLfxzx
保守
620 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 23:14:47 ID:xIHmDgbb
保守かよ。上がってるのを期待して見に来て損した
保守
ライデン、マツナガ、ガトーの3人がゲルググ乗ってれば
戦果はかなりのもんでしょ
622 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/09(月) 11:18:03 ID:W19vfCHX
保守
保守
>>621 でも地上戦じゃ、けっこうキツイ気がする。
この様子だと、ライデンは地上居残りっぽいしなー。
思ったんだが、地上戦描写はほとんどギレンと関係ない、
ガルマ死せずな展開じゃないか。だったら
ガルマ、シャアにだまされる→でもがんばってWB撃沈
→シャア処刑→キシリア死せず
とかそういうのも……無理があるな。
ザビ家が仲良しって話しはないのか
家族一丸国民一丸で連邦倒すみたいな
>>626 ガンダムエースギャグ増刊の宇宙島のガルマ君マジおすすめ
ここのみたいなヲタによる小説形態でないかな
”年齢相応”のきりっとした顔立ちで「おにいさま」とかキシリアがいってくれたら萌えー
630 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 23:21:06 ID:FtIArCAM
age
もう十分過ぎる程待っただろう。
見捨てられないうちに新職人のほうがいいよ。
新職人募集中!
まだだ!まだおわらんよ!!
ケンプファーのビーム兵器搭載型とか登場させられんものかの…?
,、
//
///)
/,.=゙''"/ _,r'三 ̄`ヽ、
i f ,.r='"-‐'つ /ヘ/" ゙̄\,ミ\
/ _,.-‐'゙~ ,! 、!r r。-r ミ i
,i ,二ニー; ドツ ヽ ̄ fハ, il
ノ il゙ ̄ ̄ l ー-_゙ ,、/ /
,イ「ト、 ,!,! ゙! )二」゙ ,!i Y
/ iトヾヽ_/ィ"___. ヽ.t _/,! i
r; !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,トf-≦-=、_,L
∧l \゙7'゙ .j!/ / /\jr=ニ:ー-゙┴、 ゙ミ三ヽi]l「/l _____
./ i ! \.// /./ ./ \ ┌‐ヽミ≦‐十'"! r",.-、, \
/ i゙i /  ̄ ̄ ̄ i .l ッー-、\_ミ「彡゙'ー=‐ (_.人 ヽ._ ヽ
ノ ヾ、 / i! ! \_ ̄i i l r‐へ.__ ゝ. \ /
/ ゙''y' l .i 、 l !.j .l l 「,> ( \ 人
特別命令第9号
デラーズ・フリート司令部
宇宙世紀0084年3月10日
「三年の長きにわたり、比類なき有機と豪胆を示しつつ軍務を全うしてきた我等は、
その過程においてあまりにも大きな犠牲を払ってきた……いまやこれ以上の抗戦は絶望的であり、
士官諸君が兵と共に仮の故郷へ帰還すべき時が来た。未だ果たせぬ復仇の日はいずれ訪れる。
諸君、今は耐えるのだ。生きてこそうる事の出来る、真の栄光をこの手に掴むその日まで。
その時こそ、ジーク・ジオンの勝鬨は遍く祖国に響き渡らん」
――エギーユ・デラーズ中将
(デラーズ・フリート解散時の発表より抜粋)
連邦軍乙事件
連邦軍乙事件は、宇宙世紀0083年10月13日におきた、
ガンダム試作2号機(RX-78GP02A)強奪未遂事件のことである。
この事件の背景には、連邦軍内部に旧ジオン公国軍残党によるスパイ網の構築が深く関与していたと思われる。
※ちなみに連邦軍甲事件とは、一年戦争時のオデッサ作戦における、エル・ラン中将の裏切り行為である。
摂軍体制(現代政治−15)
デラーズ・フリート合流後のアクシズ内での政治的対立構造を示す言葉。
摂政ハマーン派対デラーズ派の争いからこう呼ばれるようになった(後にキャスバル派などもこれに含まれることになる)。
宇宙世紀0087年の第二次ジオン独立戦争では、一年戦争時のザビ家もかくやの派閥抗争を始める。
――高校宇宙史用語集(P518)
(財団法人ブッホ・コンツェルン出版、0106年版)
0086年、アクシズ
「ジオンは、後10年は戦える」
これは一年戦争時のある有名な軍人のセリフである。彼の言動には明らかにおかしいものが多々あったが、この言葉は本当であった。
ジオンは敗北したが、戦闘行為を継続するに足る物資は山のようにあった。7年もの長きに渡って残党軍が活動できたのは、
このジオンの遺産のおかげある。しかし、この遺産も尽きかけようとしていた。
(結局、誰にもわかっちゃいなかったんだ)
オオイ大佐は暗く沈んだ表情で、二度と上昇することの無いグラフを見て思った。
彼はアクシズでの補給担当将校であり、誰よりも戦略物資の重要性を説き続けていた。
(彼等を受け入れたのが間違いの始まりだったのだ…)
2年程前、地球圏に残り徹底抗戦を掲げていたデラーズ・フリートがアクシズに合流した。
彼等が合流した理由は、「星の屑」と呼称された作戦が失敗したからだった。この作戦は緒戦から失敗の連続であった。
ガンダム試作2号機の強奪失敗に始まり、地球上での度重なる敗北、そして拠点である茨の園を奇襲されることによって終わった。
彼等が行ったことといえば、貴重な物資と人命を浪費しただけだといえる。
そしてアクシズは彼等の尻拭いを負わされる羽目となった。連邦軍に敗北した彼等が助けを求めたからだ。
確かに彼等の合流により直接的な戦力は増加したが、合流した者達が消費する物資の方が問題であった。
この2年間でアクシズ内の物資の保有量は急激に低下していた。
要するに、アクシズは重度の栄養失調に陥っているのだった。その死がそこまで迫っている。
「7年前も似たようなものだったな…」
戦争経済の崩壊が迫り、アクシズ内では連日のように地球帰還(連邦軍との交戦)の会議が開かれている。
このままではジリ貧だ。ならば、戦略物資に余裕があるうちに乾坤一擲の決戦に打って出る。
このような意見が大勢を占めていた。意見の相違は作戦目標だけだといえる。
7年前も連邦の経済制裁によってこのような状況に陥ったと思い出していた。
果たして今回はどうなるのだろうか、オオイ大佐は暗鬱たる思いであった。
宇宙世紀200年に出版された仮想戦記の感想なので、新設定を考えてみました。
一年戦争から「星の屑」作戦開始までは史実と同じ歴史です。
デラーズ・フリート→「星の屑」作戦早期失敗により、戦力の大部分を保ったままアクシズに合流(主要メンバーは全員生存)。
アクシズ→ハマーンはアクシズの実権を完全には握れず、デラーズ派+諸勢力と派閥抗争を繰り広げる。
また戦力は増強されたものの長期間の作戦行動が難しいため、史実より早期の地球圏侵攻作戦を目論む。
地球連邦軍→観艦式での被害無し。「星の屑」作戦が失敗したため、地球連邦政府にジオン残党の脅威を植え付けることはできなかった。
ティターンズは結成されたが史実よりも小規模で一部精鋭による独立部隊(ペズンの教導団レベル)。
地球連邦軍の実権は、ティターンズ・エゥーゴのどちらにも属さない主流派閥が握っている。
エゥーゴ・カラバ→ティターンズ勢力が史実より小規模なため結成されていない。
アクシズ(戦力増強)VS地球連邦軍による、グリプス戦役よりも大規模な、第二次ジオン独立戦争です。
これからの展開としては、アイアン・フィスト作戦(ソロモン、ア・バオア・クー同時占領)を考えています。
とりあえず職人さんと御大の文体を真似て、微妙な設定で書いてみましたが、まずそうだったりしたらやめておきます。
>>640 職人のいない過疎スレなんで書いてくれるとありがたい
どんな内容でも叩く奴は叩くし、気にしないで投下してください
その設定では、シーマ艦隊やアナハイムとかの扱いがどうなっているのか興味があるのでよろしくお願いします
同時刻、アクシズ、第505回戦略諮問会議
その日の会議も怒号と罵声につつまれていた。
「我々は7年待ったのだ!ジオン再興の為に!」
ソロモンの悪夢、ケ号作戦の英雄は、狂気を秘めた眼で言い放った。
「我等の戦いは、真の開放を掴みとるまで終わることはないのだ!」
要約するならば、彼等デラーズ派の主張はこうであった。
ジオン再興の為には、連邦宇宙艦隊の撃滅が必須である。
そのため、地球圏帰還と同時に戦略拠点を奪還し(第一期作戦)、来るべき艦隊決戦(第二期作戦)に備えるというものだ。
ここでいう戦略拠点とは一年戦争時の宇宙要塞であった、ソロモンのことである。
珍しいことであるが、この作戦案はハマーン派も賛成であった。
「しかし、それも時間が問題だ。我々に残された時間は余りにも少ない」
大声の演説を遮り、ミネバ・ザビの摂政ハマーン・カーンが発言した。
「そこで提案がある。時間と物資を最大限有効に使うために、多方面同時奇襲作戦はどうだろうか?
地球圏からの偵察によると、幸いなことに連邦軍の戦力は縮小されているという。
我々の保有戦力でも各個撃破の可能性が高いということだ。
この作戦が成功すれば、ジオン本国であるサイド3の奪還も夢ではないぞ」
サイド3の奪還。この言葉に会議へ出席していた者達の大半が賛同の声を上げた。
「実際の作戦計画はどうなっているのですか?」
先ほど演説を行っていた将校が、話の大きさに我慢が出来なくなり尋ねた。
「作戦名はアイアン・フィスト。史上最大の一大反撃作戦である」
ハマーンは側近に図面を用意させると、その図を指揮杖で示し語り始めた。
「地球圏帰還予定の0087年10月中旬に開始するこの作戦は二段階に分かれている。
アクシズより先行出撃した艦隊によるソロモン奪還<アイアン>と、
アクシズごとア・バオア・クーで決戦を行う<フィスト>だ。
我々はこの作戦によって敵要塞と駐留艦隊を一気に包囲殲滅、
クリスマスまでにはサイド3を占拠するつもりだ」
反論はなかった。こうしてアイアン・フィスト作戦は承認されたのだった。
宇宙世紀0086年2月6日、アクシズは核パルスエンジンを点火し地球圏へ向け発進させた。
地球圏到着まで約一年半、戦争の季節が再びめぐってきたのだった。
待ちに待った時がきた!!
ガンガレ
新職人、激乙!
ガトーがなんの機体に乗ってるのかすっげー気になる!
やべえ、燃えてきた
職人さんがんがれ
ノイエ・ジールだったら熱いな。
ガンダム三号機が出ない限り、蹂躙していきそう。
とはいえ、核が使われていない以上、ガンダム計画は進行中か・・・。
0086年12月24日、サイド1宙域、地球連邦軍T3部隊、アレキサンドリア級<アスワン>
「やっと新型が届いたようです。まさにクリスマスプレゼントですね!」
アスワンの通信士であるケイト・ロス少尉は艦長へにこやかに報告した。
「そうだな。だが本来ならば量産されていて然るべき機体だぞ、連邦軍の予算不足もひどいものだな。
まぁ、それはいい。とにかく整備を急がせ作戦には間に合わせるぞ」
艦長のオットー大佐は、MSと一緒に届けられた作戦書を読みながら答えた。
宇宙世紀0084年、地球連邦軍内で新たなる部隊が発足した。
それは精鋭部隊であるティターンズを利用し、新型MSの実戦評価試験を行うことを目的とした、
MS実験小隊「ティターンズ・テスト・チーム」、通称T3隊である。
だが、彼等の任務はすぐに低調なものとなる。それは、新型MSの開発が一時期凍結されたからであった。
一年戦争後、ジオンの脅威もなくなり、連邦軍の予算は毎年減額されていった。少ない予算をやりくりする中で、
削減の対象となったのはMSであった。MS派の将校達からは抵抗を受けたが、彼等にはGP計画という苦い過去があった。
結局、連邦軍は艦船の維持を優先させたのだ(未だ連邦軍内で大鑑巨砲主義者が多いことも原因だろう)。
そのためT3隊は結成から数年の間、既存のMSを改修した機体のテストを行っていたのだった。
MSデッキにはちょっとした人だかりができていた。
「これが新型機、まるでジオンみたいだ…」
新型として搬入されてきたMSはザクを連想させた。
「そりゃそうだろう」
整備班長のヘンドリックが疑問に答えた。
「YRMS-106はジオニック社の技術を使っているからな。それに外見はザクでも中身は全然違うぞ。
脚部スラスターからビームライフルまで装備されている。整備のしがいがあるってもんだ。
それに油を売っている暇はないぞ、艦長から急ぎの整備命令だ!」
「通信が入りました。<アスワン>は後続と合流し、
特殊作戦に従事する<リリー・マルレーン>を護衛せよとの事です」
ケイト少尉の報告に、オットー大佐は怪訝な表情を浮かべた。
「<リリー・マルレーン>だと。聞き覚えのない名前だ。新造艦か?」
「データベース上ではジオン残党から接収したザンジバル級のようですが…」
(予算不足の軍は戦利品まで使用しないと艦隊が維持できないのか)
オットー大佐は連邦軍の前途を不安視した。このまま予算不足が続けば、
これ以上の昇進は望めない。年金をもらうことすら怪しくなってしまうだろう。
「それにしても、ジオンの技術を導入して作られたMSが、
ザンジバル級を護衛するとはな。私達はいつからジオンになったのだ?」
「これも歴史の皮肉というものですね…」
歴史の皮肉はそれだけではなかった。彼等とその護衛する艦艇が向かっていたのは、
30バンチコロニーという場所であった。後に30バンチ事件と呼ばれ、
連邦軍内の派閥を大きく二つに分けることなる事件の舞台である。
これでようやく序章が終わりました。思ったよりも長くなりました…
次からは本格的な戦闘が始まっていく予定です。
物語の中でも触れていますが、連邦軍のMS開発が一年ほど遅れています。
逆にアクシズの方は戦力温存をしないので、ZZ時代のMSも少し出てきます。
量の連邦と質のアクシズという戦いになるかなと。
これからも少しずつ書き上げていくので、皆さんよろしくお願いします。
同じく楽しみにしてるっす!
前のはジオン勝つのかわからんけど
これは負けたのね
ふむふむ
>>643 アイアン・フィストいいね
大ちゃんだね。
アイゼン・ファウストにしてもよかったかも