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1小説作りました:2005/07/27(水) 17:32:29 ID:77cK9fyD
第一章〔降下作戦〕

宇宙世紀0079ジオン軍は先の一週間戦争の中での大勝とレビルの奪還とゆうファクターから地球降下作戦を開始した。
第一陣の目標はオデッサ、黒海沿岸の豊富な資源地帯を確保しなければこの大戦の勝利はないと確信したからである。
「いよいよ始まるのか…」
永遠と広がる暗闇の中、青い球体の頭上を漂うHLV、
その中で一人つぶやく男がいた。
彼の名はジオン軍パイロット、シーク・オークランド中尉。
年は37歳と、回りのパイロットと比べれば決して若いとはいえなかった。
愛機ザクUと共にHLVの中に待機している。ギレン・ザビ総帥の演説はあと一時間後、
それが終わり次第降下となるが、不思議と彼は緊張を、全く感じなかった。
そのとき通信が入る。
「いよいよですね!連邦にジオンの力、見せてやりましょう!」
カッゾ・ケイルソン、一週間戦争ではシークと同じ部隊にいた25歳の少尉である。
「また大尉と共に戦えて光栄です」
ジャム・コート、彼もまたシークと同じ部隊にいた33歳の曹長である。
シークは少し笑みをうかべる
シーク「なかなか可愛いこと言うな。あまり力むなよ」
カッゾ「わかってますよ中尉」
ジャム「そろそろ降下体制に入るみたいですぜ」
シーク「ん?あぁ…行くとするか」
カッゾ・ジャム「了解!」
回線が切れる
まもなくギレン・ザビ総帥の演説が始まった
しばらくして降下命令が下りHLVは降下体制に入る。
爆音とともにHLVが動き出す。
2通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 17:33:02 ID:???
        /         /    /  /    ! }     }
        l           / -一  、-‐ '       |ノ     |
         |    __ 、  /     __ \    _ ノ  ノ    !
       i   / ,..,_ヾ, /     r;j`ヽ       ,ゝ-= _ノ  |
       ヽ,  | { f  '               _  ゝ、__   /
       、__} ヽヘ j                  r;jヽ/` ‐- /
         \  `ーi             、  / ノ‐'´
          ヽ`   |           __      ├'´
        ┌‐一゙'‐‐┴‐‐┐       `    /
         |          | \          /
         >、       ト 、 _ ヽ、    _,. '
 ,.-‐ヽ'" ̄    \       !   ` ゙ `ニ-ゝ`ー、 __

やりました!
このカツ・コバヤシが2getします!
こうでもしないと僕の存在価値、無くなっちゃいますからね…!

>>1 何で君だけ先に出撃するんだよ!
>>3 僕が2getしたんです。いけませんか?
>>4 あなたは僕に負けるのが怖くて上の言いなりになってるんでしょ?
>>5 邪魔するな!シロッコに近付くんだ!
>>6 2getか…今もギリギリしてますよ。胃が痛い。
>>7 あなたたち大人の詭弁は聞き飽きました。
>>8 人間って、そんなに信じられないのか…
>>9 僕は夢を見てたんだ。サラと一緒に遊んでいる夢を…
>>10-1000 あなた達にはもう面倒は掛けません、
僕らは僕らでやっていけますから。
3小説作りました:2005/07/27(水) 17:34:17 ID:77cK9fyD
第二章〔地上戦〕

地球に下りたシークらの目標は見方部隊が敵基地の占領を行う間、次の地域の偵察、および増援阻止を目的としたけん制である。
友軍と別れ南下するシーク隊
ジャム「連邦軍の地上戦力はせいぜい戦車かホバーしかいないでしょう。ただ戦闘機に出くわすと厄介ですな、ザク三機じゃ
足の速い戦闘機を宇宙の時と同じに捕らえることが出来るかどうか…実際予想以上に重力が重く感じます。撃墜も難しいでしょうし」
シーク「どうした?えらく弱気だな(笑)」
ジャム「そんなんじゃありませんよ!ただろくに敵軍のデータもないですからね、用心に越したことはないって意味です」
少しむっとしながらジャムが答える。
シーク「ああそうだな」
たしかにザクの能力は信頼できるものであったが高高度からの爆撃に対しては無防備
といっていくらいであった。偵察部隊として組まれた彼らはザクマシンガン×2、
バズーカ×1とベーシックな装備しか渡されておらず、シークは作戦前に長距離ミサイルタイプを要求していたがそれも間に合わなかった。
シーク「用心に越したことはないか…」
4通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 17:35:27 ID:???
<丶`∀´>ウリが微笑みの亀甲縛り4様ニダ
5通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 17:35:54 ID:???
アッシマーがぁぁ!!!
6小説作りました:2005/07/27(水) 17:36:09 ID:77cK9fyD

一方、連邦軍基地

クレイ「ジオン軍が降下したって情報は本当なんだろ!?なぜ出撃を許可しない!!」
連邦軍中尉のクレイ・ハウル。フライマンタ×6、61式戦車×3の混生チームを指揮するパイロットである。
上官「そうはいっても情報が錯綜しているんだ、無闇に部隊を出せば町中の市民がパニックになるかもしれん。」
とまどいながら上官が答える
クレイ「ここは俺の故郷だ!母さんだって住んでいるんだ!ジオンが降りてきたって情報が嘘かどうか確かめたいなら俺がこの眼で確かめに行けばいいだろう!」
上官「しかし…命令が…」
クレイ「セイバーフィッシュがあるだろ?あれを使わせてくれ!」
上官「しかし、情報が事実なら…ザクに戦闘機じゃ歯が立たないことは先の戦争で…」
クレイ「ここは地球だ!いくらか利はある!たのむ!行かせてくれ!!」
上官「………わかった許可しよう。ただし護衛をつけさせてもらう。」
クレイ「すまない!!」
上官が出撃許可書を渡すと彼は滑走路へと走っていった、
「お供します!」
二人のパイロットが合流しセイバーフィッシュとフライマンタ二機が基地を飛び立つ。
クレイ「ジオンめ…!」

7小説作りました:2005/07/27(水) 17:37:14 ID:77cK9fyD
一方、シーク隊

カッゾ「中尉、友軍がそろそろ作戦ポイントに到着する時間です、どうしますか?」
シーク「まずいな…俺たちはまだ予定ポイントに到着してない…仕方ない、カッゾ!ジャム!向こうの山まで飛ぶぞ!」
カッゾ、ジャム「了解!」
耳を裂くような音と共に三機のMSが飛び立った、
そのとき!
ジャム「中尉!航空機です!」
シーク「なに!?数は!?」
ジャム「一機…二…三機です!あれは…宇宙にいたブースト付きと爆撃タイプ二機です!」
シーク「補足できそうか!?」
ジャム「距離がありすぎます!」
シークはその航空機の進む先が友軍の作戦ポイントであることがわかっていた
シーク「まずいな…こちらに気付かせなければ作戦の支障になるかもしれん…ジャム!敵前方に向かって打て!」
ジャム「え…?…!了解!」
ジャムのザクがバズーカを三発放つ!
弾足の遅いバズーカはセイバーフィッシュとフライマンタの間を抜けていった!
「クレイ中尉!攻撃です!!右方向から攻撃を受けてます!!」
クレイ「なんだと!?こんな近くにいたのか!ムスタングT高度を上げて敵数の把握および基地との通信を!ムスタングUは俺と共に牽制に入る!無理をするなよ!」
シーク「どうやら気付いたようだ、よし!森林地帯に隠れるぞ!」
ザク三機が森林の中に姿を隠す
シーク「よし!散開しろ!」
カッゾ「まだ地球の重力に慣れてないってのに…遮蔽物の少ないこんなところで…!」
シークには彼らが地上戦が初めてであるゆえに少し冷静さを失っている事に気付いていた。
8小説作りました:2005/07/27(水) 17:39:02 ID:77cK9fyD
シーク「安心しろ!性能じゃ圧倒的にこちらが有利だ!たかが三機のハエくらいどうとないさ!くるぞ!!」
フライマンタの爆撃がカッゾのザクのすぐ近くを直撃する!
やりすごし、すかさずその場でカッゾはマシンガンで応戦した!
カッゾ「沈めぇ!!」
『ババババババッ!』マシンガンの音が森林の中を駆け抜ける!
シーク「カッゾ!動け!」
カッゾの後方からセイバーフィッシュが現れ今まさにミサイルを放とうとしていた!
クレイ「甘いんだよ!いただきだ!!」
ミサイルが放たれる!!
シーク「ちぃぃっ!!!」
シークのザクがミサイルに向かってマシンガンを放つ!
カッゾは避けようとするが間に合いそうもない!
シーク「当たれぇっ!!!」
『ズギャァン!!!』
シークの放ったマシンガンはミサイルを撃墜した!
ジャム「そこだ!!」
ジャムが爆撃のために高度を落としていたフライマンタを撃墜した!
「うわあぁぁぁぁ!!」
クレイ「ムスタングUが!?くそっ!ムスタングT援軍はまだか!?」
「クレイ中尉!基地が!基地が敵軍の攻撃を受けて!!!」
クレイ「なんだと!!」
「だめです!滑走路はすでに占領された模様!」
クレイ「くっそぉぉぉ!!」
クレイの故郷にほど近い基地が占領されればもちろん周辺地域も占領下におかれてしまう
クレイ「基地の支援に向かう!行くぞ!!」
「でも!もう…!」
クレイ「命令だ!!」
『バシュゥゥン!』
轟音とともに戦闘機は基地へ向かっていった
シーク「ふぅ、どうやら味方が攻撃を開始したようだな」
あたりにまた静けさが戻る
シーク「しかしどうしたものか…航空機が地上でこれほど厄介とはな…地上での戦闘に早く慣れなければいかんか…」
シークがつぶやく
シーク「よし!友軍が攻撃を開始した!次のポイントに移るぞ!」
ザク三機はまた南に進路をとる。
戦闘がないと本当に静かなものだ、さっきまでの戦闘が嘘のように思えるほどである。
ジャム「地上戦か…早いとこMSを地上戦用にしないといけませんな。どうやら宇宙ほど楽には行きそうもないみたいです」
シーク「そうだな、なぁに次の占領作戦が終われば友軍と合流できる、補給や対策もちゃんと考えてるだろう」
するとさっきの戦闘から、初めてカッゾが口を開いた
カッゾ「中尉…さっきはすいません…不注意でした」
シーク「ん?あぁ気にするな、最初はなれないものさ、」
カッゾはその言葉になにも返せなかった。ただ南に、南に進むMSの歩行音だけが響いていた。
9小説作りました:2005/07/27(水) 17:40:49 ID:77cK9fyD
第三章〔合流〕

合流ポイントから北に300キロ離れた山間にシーク隊は野営を張っていた
ジャム「情報ではでは味方が各地で敵基地の制圧に成功したようですな、作戦は明日の12時からですから、明朝に発つおつもりで?」
シーク「いや、今夜中に発とう、戦闘になる前にやっておきたい事がある、これを見てみろ」
そういってシークは地図を広げた、
シーク「ここに丘があるだろう?敵基地を側面から見渡せる丘がある。明朝までにここに潜伏したい」
カッゾ「なぜです?距離もあるし見つかる危険性もある、戦術的価値はないように思われますが?」
少し不思議そうにカッゾが尋ねる
シーク「いや、よく見てみろ、基地の東側にあるだろ?ここからブーストを使って飛べば朝日が逆光になる、そしてここだ」
シークが指差した先には滑走路があった
ジャム「なるほど、バズーカでここを破壊するわけですね、しかし朝日とともにじゃ友軍と息が合うかどうか…ポイントには待機しているでしょうけど…」
シーク「俺がコンタクトしに行く、今夜中に発てば合流できるだろう」
ジャム「平気ですかね?やっこさんのパトロール隊があちこち飛んでますから見つかればかなり厄介なことになるとおもいますぜ?」
少し心配そうにジャムが言う
シーク「このあたりはミノフスキー粒子も濃いし夜間だからな、そうみつからんだろう、異論はないか?」
カッゾ「了解しました」
ジャム「わかりました、では作戦開始しますか?」
シーク「あぁ作戦開始だ」
そういうとそれぞれMSに乗り込んだ、あたりはすっかり暗くなっており、赤いモノアイだけが暗闇に光る
シーク「全機行動開始!」
ジャム、カッゾ「了解!」
そう言うと静かにMSは動き出した
永遠と続く森の中をザクの歩行音だけが響き渡る、
しばらくしてカッゾとジャムは予定ポイントにたどり着いた。
ジャム「ん?あれは廃工場のようだが…」
カッゾ「そうみたいですね、あそこにMSを隠しましょう」
二機のザクは工場の中に納められた

そのころシークは、敵戦車隊を前方にとらえ動けない状態でいた、
シーク「まずいな…敵は気付いとらんようだが…」
戦車隊はどうやら友軍と合流中のようであった、おそらく先の制圧作戦の生き残り部隊だろう、
シーク「あと4時間か…」
年代物の時計を見てシークがつぶやく
シーク「叩くしかないな…」
味方集結ポイントまではまだ距離があった、決して賢い判断であるとはいえない、敵の数も把握できていない状況下で、ましてやレーダーも使えず、ナイトビジョンすら装備していない機体である。シークは静かに木々の中にしゃがみこんだ機体を起こした
この二日補給を受けてないため推進剤はあとわずかである、
つぎの瞬間!
ものすごい音と共にシークの機体は敵部隊に突っ込んだ、
ザクマシンガンの音があたりに響き渡る!!
『ババババババッ!!!』
「ザクだっ!!」
61式戦車の隊列が乱れる、
「撃て!撃てぇぇぇっ!!」
最後尾にいた61式戦車から砲撃がはじまる!
シークはそれを紙一重でかわし即座にマシンガンを放つ!
シーク「沈めっ!」
『ババババババッ!!』
「うわっ!うわぁぁ!!」
弾薬に引火したのかものすごい爆発音と炎が暗闇を照らした!
10小説作りました:2005/07/27(水) 17:41:44 ID:77cK9fyD
シーク「残り7機か…」
そういうとシークはザクのブーストを使っておそらく最後になるだろうジャンプを試みる!
「ひるむな!撃て!撃てぇぇぇ!!」
『ドンッ!ドンッ!』61式戦車の主砲がザクを狙う!
シーク「遅いな!」
そう言うと空中から雨のようなマシンガンが降り注いだ!
一瞬で6機の61式戦車が沈む!
シーク「終わりだ…」
最後に残った61式戦車を踏み潰すようにザクは着地した、まさに圧巻である
あたりには炎だけを残してまた静けさが戻った
シーク「なんとか間に合いそうか…」
そういうとシークは機体を集結地点に向け闇に消えていった…
11通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 17:43:28 ID:???
はいはいチラシチラシ
12小説作りました:2005/07/27(水) 17:44:04 ID:77cK9fyD
続きもあるけどとりあえず感想よろしく
13通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 17:45:58 ID:???
3行以上は読めないんだなぁ
14通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 17:47:11 ID:???
森優乙
15小説作りました:2005/07/27(水) 17:47:36 ID:77cK9fyD
すまん!次から短く出します!!
内容の感想待ち
16通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 18:02:15 ID:???
そういうのは自サイト立ち上げてリンク貼れよ
17通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 18:33:45 ID:???
>>16
そうだ。京都へ逝こう。
18通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 19:52:39 ID:???
ここは>>1のオナヌースレですか

みんなで気軽に俺ガン小説
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1121712411/

厨な設定のガンダムを考えてみないか?肆式(4) 
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1091554686/
19通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 21:18:01 ID:???
たのむから改行してくれ
フルスクリーンでポップアップ超ウザス
20通常の名無しさんの3倍:2005/07/28(木) 09:59:56 ID:???
小説と言い張りたいならせめてト書きは止めれ。
21通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 13:04:42 ID:???
チラシの裏に書いとけ
夏休みはこれだから困る
22:2005/08/01(月) 13:48:13 ID:???
スイマセン。ト書きって何ですか?
23通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 17:40:28 ID:???
>ト書き
『名前「セリフ」』って書き方。
24通常の名無しさんの3倍:2005/08/03(水) 16:44:12 ID:???
>>18
どのスレにネタを投下して良いやら・・・
25通常の名無しさんの3倍:2005/08/03(水) 18:08:26 ID:???
ここにw
26通常の名無しさんの3倍:2005/08/04(木) 14:17:50 ID:???
>>25
みんなで気軽に俺ガン小説
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1121712411/
取り敢えず一応投下しておいた
こっちにも新ネタを用意しておくよ
27通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 13:26:56 ID:???
喚き声が響く――

兵士『コイツ・・・まだ生きてるぞ!?』

兵士『頭だ!!頭を狙え!!奴は自爆するつもりだ!!』

真っ赤な世界が歪んでいる――
目はまだ見えているようだ
奴は・・・消し飛んだ・・・
フフフ・・・ざまぁ見ろ・・・
これでもう、思い残す事は無い――

俺は・・・スイッチに手を伸ばした

=====================

3年前・・・
この小さな田舎町は、万博景気に沸いていた
数年前まで、辺りに田んぼしかないこの町に
高速道路が通り、ビルが立ち並んだ
俺は小さな会社に勤めてはいたが、この特需の
おかげで、久しぶりにまとまった休暇が取れた

子供『明日は万博だね!!晴れるといいね?パパ!!』

俺 『はは・・・そうだな!!』

子供『あ!パパ・・・明日、公王様達も来るみたいだよ?』

俺 『本当か?』

子供『うん!』

俺 『そうかぁ・・・ガルマ様も大きくなられただろうな・・・』

子供『僕と同い年なんだよね?』

俺 『ああ・・・そうだったよな・・・』

その時俺・・・何故か、胸騒ぎを感じた――

            ((続く))

28通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 16:23:30 ID:???
>>27の続き

 暑い…気温は36度を超えている
万博に来た俺は後悔し始めていた
子供もぐったりしている。入り口ゲートで
ペットボトルを取り上げられ、ムカツキを覚えたが
子供の手前なんとか抑えた――が、2時間も炎天下の中で
列に並んでいれば誰だって暴れたくなる。
混雑の理由の一つに、あのザビ家の連中が会場に来てると
いう事に社会の底辺で足掻く俺の心をかき乱した――

「あれ?お妃様じゃないか?公王の……」
唐突に声が出る
「本当だ!姫様だ!姫さまー!!」
炎天下でぐったりしていた人の列がざわめく
視線の先に人々の歓喜の声に応える貴婦人の姿があった
貴婦人とその警備の一行は、人々が並んでいる先頭に
しずしずと進むと、そのパビリオンの建物に消えていった
「…割り込みかよ…」
誰かが呟いた――
          ((続く))
29通常の名無しさんの3倍:2005/08/10(水) 15:48:43 ID:???
>>28の続き

 その日の夜の事を俺は忘れない――
ザビ家の連中が混雑に拍車をかけたのは
前述したが、折り悪く今夜は万博初の
ナイトパレードの日であった。
日中は、ザビ家の割り込みの所為で
殆どパビリオンを見学する事が出来なかった
流石に子供もむくれている。
長く続いた不況が漸く回復し、人々が手頃な
レジャーとして万博を選択したのも、これから
起こる悲劇の手助けをした。
それは、突然やってきた――

「火、火事だぁあああ!!!」
「山車に火が燃え移ったぞ!!」
「に、逃げろ――!!!」
ナイトパレードの人だかりは一瞬にして
パニックに陥った
            ((続く))

30通常の名無しさんの3倍:2005/08/11(木) 15:20:31 ID:???
>>29の続き

 今回の万博は『環境』をテーマにしたものだった。
よって、耐火性のある施設は皆無に等しい――
皮肉にも『環境』を思いやると云うテーマ自体が
より多くの人々の命を奪っていった。
 「シェルターは何所だ!?」
「もう、そっちの道は駄目だッ!!火の手が其処まで来ているッ!!」
「私の赤ちゃんは何所ッ!?」
阿鼻叫喚という言葉を知ってはいたが、まさかこれ程のものとは
想像出来なかった。煙に巻かれ、炎に追われた人々は
安全な場所を求め、一斉にシェルターへと雪崩込んでいった。
だが、シェルターのゲート前では、凡そ信じられぬ
行為が繰り返されていた。

――ザビ家のSPによる市民への発砲である。

               ((続く))
31通常の名無しさんの3倍:2005/08/11(木) 18:16:22 ID:???
無理に読み辛い漢字使わないほうがいいよ。
32通常の名無しさんの3倍:2005/08/13(土) 13:04:25 ID:???
つまらないことこの上ないな
33通常の名無しさんの3倍
>>31
了解です
>>32
とほほ…このネタ封印します