>875
あるぜ。
電気が止まったらやべー、っておもってな。
こういう時にはアナログが強いって、授業で習ったぜ。
(と、ライトとペンとメモ帳を用意する)
それと、こいつぁGPSだ。ミノフスキー粒子のきげんがわりいと受像しなかったり
しちまうが、まあ糸玉やパンくずよりゃああてになるだろ。
地図とつき合わせりゃ、今の位置がつかめるはずだぜ。
いちおう・・・・・・携帯も持ってくか。
衛星通信タイプのやつだから、一応地下でもつうじるだろ。
ま、こいつもミノフスキー粒子が濃くなっちまうと使えねえけどな。
ったく・・・・・・あったまいってえなおい。
877 :
カトリ:2005/09/07(水) 02:55:23 ID:???
>876
「準備できるものは全部。早く!」
(ちんぴらに渡された物をまず受け取る)
「こいつはちっとやばいぞ……
ついでいに、このマンホールどうやってあけたか健闘つくかい?
お嬢の腕力じゃそう簡単にはあけられんとは思うんだけどなぁ。」
>877
こいつだな。
(床に転がっているバールを指差す)
穴に差し込んで、てこの原理を使って引っ張り上げりゃ、
持ち上げるのは厳しいが、ずらすだけならむずかしくねぇぜ。
ガキのころ、何度となくこうして学校からdズラした
もんだぜ・・・・・・ばれた時親に殺されかけたけどな。
(用意できるものをすべて用意する)
さっすがに化け物は出てこねえだろうが、ワニが出るとか
そういううわさがささやかれてたりするんだよな、こういう
放棄された通路にゃよ。
ライフラインの再整備が済んでからは、ほっとんど使われること
なく放置されてるらしいからな・・・・・・・
(やけにくわしいなおまえ)
つかわねえとは思うが、一応こいつを持っていくか。
(銃身が短めのショットガンと、迷った末に護身用のベビー・ブローニング
を持っていく)
とりあえず一通りは用意したぜ。
あとなんか必要なもんがあるか?
879 :
カトリ:2005/09/07(水) 03:28:47 ID:???
>878
「やっぱりな。
と、なると逆に入ってもお嬢は出れない公算が高いかもな。」
(銃器含めて準備された物を全て受け取る)
「こんぐらいで大丈夫だろう。
あんまり、多くても動きづらくなるだけだからなぁ。
んじゃ、行って来る。
で、もしこの入れ換え状況が終わっても俺が帰ってこないときには
再度捜索隊をヨロシク!」
(それだけ告げて、ストッと地下道へとおりていった)
>879
気をつけろよーーーーー。
そうだ、その衛星式携帯だが、そいつぁ一種の発信機としての役も
果たせるぜ!
そいつで通話できるときは、こっちからそっちがどのあたりにいるかを
確認できるからよ!
気をつけてな!
881 :
地下道:2005/09/07(水) 03:36:33 ID:???
>879
(通路は広いとはいえない。とりあえずたって歩けるレベルだろう。
壁のいたるところに配管やケーブルが走り、通路というよりは
何かの動物の体内に迷いこんでしまったかのような錯覚を覚える。
通路はまっすぐ進むとT字路になっている。右に進むか、左に進むか・・・・・・
882 :
カトリ:2005/09/07(水) 03:36:54 ID:???
>880
「りょうーかーい!!」
(大きな声でマンホールから返事が聞こえる。
次に、少しずつ遠ざかっていく足音が聞こえた)
883 :
カトリ:2005/09/07(水) 03:38:48 ID:???
>881
「んったくぅ。
とりあえず、血から使うにしても
多少なりとも天馬から離れんと正体バレルかもしれんからなぁ。」
(そして少しさきにいったところで件のT字路に突き当たる。)
「まずはこっちだ、」
(迷わず左の方へ行く)
884 :
地下道:2005/09/07(水) 03:44:35 ID:???
>883
(左折する。
・・・・・・
なんだかすえたにおいがする・・・・・・
何のにおいだろうか。
とりあえずえんえんと続く道を進むと、
十字路に出た。
885 :
カトリ:2005/09/07(水) 03:45:40 ID:???
>884
「ん、なんだ。このにおいは……」
(軽く鼻を押さえながらも、速度を緩めずそのまま歩いていく。
先の十字路も曲がる事無く、そのまま真っ直ぐに進んでいく)
886 :
地下道:2005/09/07(水) 04:00:12 ID:???
>885
(すえたにおいは強まる一方だ。
・・・・・・床がうごめいているのが見える。
・・・・・・いや、床じゃない・・・・・・
鳴いている!
・・・・・・ねずみだ・・・・ねずみの群れだ!
それがじゅうたんのように突き進んでくる・・・・・・
この様子なら、万が一にも人間に変わっている、などということは
ないだろうが・・・・・・・
しかし・・・・・・厄介な敵ではある・・・・・!)
887 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:01:42 ID:???
>886
「ちっ。邪魔だな。」
(その正体を確認後、
一気にそこから前へ駆け抜けて
通り抜けようとする)
888 :
地下道:2005/09/07(水) 04:09:28 ID:???
>887
(靴越しに、何かやわらかく、中に芯があるものを踏み潰すいやな感触が
走る。
何匹かの鼠がかじりついてくるが、どうにか駆け抜けることに成功したようだ。
・・・・・・道は延々と続いている。もう天馬からはかなり離れていた)
889 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:12:06 ID:???
>888
「ふひぃ。
今の踏み潰した奴等で人が混じってたらゴメンよぉ……
なりふりかまってられるほどの時間はねぇんさ……」
さて、走ったのも含めてそれなりの距離は離れたな。
んじゃ、そろそろ本気で始めますか!」
(NT能力を全開、相手の位置を知ろうと
その網を伸ばしていく)
890 :
地下道:2005/09/07(水) 04:15:50 ID:???
>889
(範囲を広げていく。
この地下通路には、人間らしきものの気配はひとつしかない。
それは思いのほか奥まで進んでいた。
ひとまず進路は間違っていないようだ・・・・・・)
891 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:21:17 ID:???
>890
「よし、位置確認。」
(そして、渡された荷物の中から
地図を取り出し、現在地と
この先の気配までのルートを簡単に確認する。」
「うし、このまま真っ直ぐで問題無いか。
んじゃ、一気に行くか。」
(多少離れているため、少し歩を早める為に
走ってそちらへ向かって行く)
892 :
地下道:2005/09/07(水) 04:26:35 ID:???
>891
(あっちへまがりこっちへ進み。
なかなかそこへとたどり着けない。
NT感覚では、さすがに地形までスキャンすることは
できないのだ)
(しかし、どうにか追いつけたようだ)
(ライトの光に気づき、振り返る少女)
「か・・・・・・カトリさん!?
なんでこんなところに!!」
893 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:28:01 ID:???
>892
「よっ。
イキナリこんなところにもぐりこんで何処に行くつもりだったんさ。
こんな所からじゃ何処にもいけりゃしないぜ。」
>893
ちょっと、養成所に行こうと思っていたんです。
こっちのほうが近道だから・・・・・・
黙って出たのは、申し訳ないと、思ってるんですけど。
895 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:38:53 ID:???
>894
「いーや。それは嘘だね。
近道かどうかっつーのは置いておいても
一人で養成所まで行こうとした。
違うかい?」
>895
いえ行きましょうっていっても誰もついてきてくれなかったでしょうし。
私たしか天馬でそういう話題振ったとき、誰も反応してくれなかったし。
(微妙にむくれている。本気である。本気でそういっている)
897 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:48:11 ID:???
>836
「いや、言ってたよ。
一人だけだけどねー。
それに、行くっしっかしといってくれば
何人かついてきたさ。たぶんね。」
>897
そうでしたっけ?
んー。じゃあ、早まっちゃったかなぁ・・・・・・・
(小首をかしげる)
それじゃ、無理にこっちを使う必要はないですよね。
かえりますk
(んごごごごごご)
・・・・・・?
899 :
カトリ:2005/09/07(水) 04:57:52 ID:???
>898
「そうそう。
んじゃ、あとでみんなで行くとして
今日の所はかえr
(ごごごごごごごご)
「なにさ。この音。
すんごい嫌な予感がするんだけどなぁ」
900 :
鉄砲水:2005/09/07(水) 05:05:35 ID:???
(何がどういう具合になったのやら。
スゲェ勢いで水が通路を流れてくる)
かすみ;きゃあああああああ!?なんで?!なんで!?
901 :
カトリ:2005/09/07(水) 05:08:25 ID:???
>+00
「!?」
(とりあえずカスミを持ち上げ小脇に抱えてダッシュする)
「逃げんぞ。
暴れるなよ。」
902 :
鉄砲水:2005/09/07(水) 05:27:59 ID:???
>>901
(しかしものすごい勢いで水は二人を飲み込んでしまう・・・・・・・)
903 :
カトリ:2005/09/07(水) 05:29:45 ID:???
>902
「うぼばががぁ……」
(努力空しくも、鉄砲水に飲み込まれる。
すでに小脇に人一人を抱えている感覚も無く
意識をなくし、流されていった。)
904 :
名無し店員:2005/09/07(水) 08:24:14 ID:???
|-`).。oO(Zzzzz・・・むにゃむにゃ、そのかぼちゃの煮付け砂糖入れすぎなんだな・・・
↑スタッフ用の休憩室で熟睡中だった天馬の厨房の番人
905 :
少年と犬:2005/09/09(金) 02:07:13 ID:???
大混乱の渦中にある街角に、どこからとも無く旋律が響き渡る。
♪ちゃららー ちゃららー らーららー ちゃらーらーらー ちゃらーらーらー ちゃららー♪
続けて聞こえてくるは少年の声と犬の鳴き声。
「シーザーよ、今が駆け抜けるとき!!」
「ヲウッ!!」
♪ちゃらららららーららー ちゃらららららーららー ちゃららー ちゃらららーらーら らー ららら♪
金色の毛並みを持つ大型犬がその背中に6歳ぐらいの少年を乗せて疾走している。
犬の背に乗っている少年はサイズが大きすぎるサングラスをかけ、リュックを背負っていた。
♪ちゃらららららーららー ちゃらららららーららー ちゃららー ちゃらららーらーら ららー どどどん♪
先ほどから鳴り響いている音楽は、そのリュックの中から聞こえているらしい。
かなりの大音響であるにもかかわらず、少年と犬はそれを五月蝿いと思っているようには見えない。
むしろ少年の方は聞き惚れているようにすら思える。
♪ちゃーらーらーらー らららーららっらっらー ちゃららー ちゃらららー ちゃらららー らーらーらーらーら♪
周囲の人間は、自らが置かれた状況さえ忘れて、その様子に見入っている。
そんなことなどお構い無しに、少年を乗せた犬は疾風の如く駆け抜けていってしまった。
うーむ・・・やっぱり、ここもダメだわなぁ・・・。
(パトロールにみせかけて昼寝していたこの男の訪れた場所は、
湾岸にあるゾヌ急便の営業所兼格納庫である)
AA級みたいな戦力は、流石にここにゃない罠。
とりあえず、オート迎撃に使えるクラップ級が待機してるだけ、ナンボかマシ?
・・・・・・そういえば、発電所、特に原発とか今の状況で大丈夫なんだろうか。
うちのシステムは養成所と違って、一部自家発電じゃなくて、100%電気買ってるし。
(すごく素朴で、危険なことに気がついた)
907 :
テレビ放送:2005/09/11(日) 03:18:27 ID:???
「であるからして、我々は本日今より、政府施設に対する攻撃を行う」
先ほどまで、砂嵐やテスト放送画面だったものが、急に切り替わる。
どうも、過激派のテロリストか何かがテレビ局を乗っ取って犯行予告を流しているようだ。
外ではMS戦でも行われているのか、
養成所の生徒には聞きなれた騒音や発砲音がBGMとして聞こえている。
「あなたは」
暗い暗い闇の中。現実ならざる夢の中。
私は彼女と出会った。
闇の法衣に緋の蓬髪。血色失せた陶磁の肌、幼い顔立ちに全てを哂う虚無の笑み。
手に鎌でも握っていたならば、おそらく死神に見えたことだろう。
私の問いに死神は答えた。
『ごぞんじありませんこと?万能の君。
あなたを知り、あなたを追い、あなたにたどり着き、あなたを利用するもの。
神ならぬこの身に、神の耳与えられしもの。されど万能たりえぬもの』
「ええ、見ていましたとも。あなたのことも。
シスター・マリア、弔いの巫女。
忘れていたかった。なのにあなたは、思い出させた」
『ええ、そう。あなたに全てを忘れられたままでは。
私の夢が、終わらない』
つくづく呪わしい女だ。そう思う。
『黒い歴史を歩み続けて、どれほどの星霜をすごしたんです?
それはもう途方もない時間だったのでしょう?
茶色い戦争とサーカスの輪舞。
黒々とした歴史の滓。見えた奇跡は潰え果て。勇気も希望も死に果てて。
やはり歴史は、止まらない。無限の虚空を永遠に落ちるようなもの。
人ならぬ身が人を模して。この無限のときを生き続けて。
あなたはやはり、失望しているのでしょう。
いえ話さずともそれはわかりますわ。
右も左も、過去の贋作ばかりが埋める。
新しいものなど、何一つ。
ならばこんな世界に何の価値が?』
「生きてみたかっただけなのです。
私は存在し思考し駆使を続けたけれど、実のところ人としてはまったく
生きていなかったのですから。
人に似た身にそれは・・・・・・永劫の苦痛だったのです。
・・・・・・だから・・・・・・忘れられたのは、幸せでした。
ほんのひと時なりとても、自ら作り上げた偽りの中でなく・・・・・・
ほんものの世界の中で暮らすことができた。
思い出したのならば・・・・・・わたしはわたしを知るものとしか、
かかわることができなくなる。かかわれるのは・・・・・そう、せめて
何も知らぬ人々と交われるのは、彼らが生きながらに死ぬひと時のなか、
作り上げた偽りの中でだけ。
・・・・・・だから・・・・・・こんな予想外の自体の中で、生きるという
ことができたのはこれが初めてなのです。
具象化してすら私はおそらく認識されなかったでしょう。
この世界で私が逢えるのは、あの老人・・・・・・夢見て息子と現実にその
夢を砕かれた、あの老人ただ一人だけ。
だから忘れていられることは幸せだった。律に縛られずにすむのは本当に
幸せだった。
だというのにあなたは。あなたは私を引き戻すのですか」
『思い出したなら重畳ですわ、私の試みは正しかった。
万能たるあなたが切り離した無意識・・・・・・いえ、ホメオスタシスは
世界を必死に安定させようとしている。
しかしそれは、あなた・・・・・・繰り手がいなければ、所詮完全とは
なりえない。
人と人との心が入れ替わる・・・・・・いえ、単純に意識・記憶が複写、
転写された程度のもの。
ただ一時の惑乱。薬におぼれてしまったようなものですわ。まだ完全に
壊れてはいない。
あなたはこの世界のゲームに、これ以上の係わり合いは許されない。
だとすれば手早く直してしまうのがよいのです。
私がお手伝いいたしますわ?万能の君。
神が私にゆだねたもうた・・・・・・いえ、悪魔が私に刷り込んだこの
力と、万物を思うがままに行使しうるあなたの制し御する力さえあれば、
このわけのわからぬ錯乱の時を切り上げにできる。
これはあなたの罪ですわよ?』
「あの老人は私のことを知っている唯一の人間。私があってもよい唯一の
人間。・・・・・・無限に等しいときを人としていきなければならない、
このわたしに。ひと時の寂しさ癒すための邂逅すら、あなたはゆるさないと
いうのですね」
『ええ無論。第一あなたは禁忌を忘れて行動するあまり、あなたのことを
あなたならざるあなたとして認識させてしまった。
・・・・・・ゲームはまだ終わっていない。
ゲームマスターたるあなた、これは正しく失策ですわ。
もちろん今、勝とうとしているのは私ですけれど。
やはりゲームは終わっていないのだから。
私はあらゆる手段を行使しますけれど、私が望まぬ方策で勝とうなどとは
毛頭思わない。この世の全てを出し抜きたいとは思うけれど、ただひとつの
偶然で、それを得るのはたまらない。それは私にとり何一つ意味はない』
「殺してしまえば、よかった・・・・・・あの瞬間。あのひと時ならば、私は
禁忌から逃れえたでしょうに」
『あははご無理をおっしゃらないで?あなたは私をあの時認識できなかったでしょうに。
そう。記憶の奥底から掘り出すことはできたとしても、今度は群体の禁忌、あなたが
ひととしてあるために己の中に刷り込んでしまったあやふやでなおかつ絶対の律があなた
を縛る。
さあ、ゲームを再開しましょう?このまま滅びるのはあなたの望むものではないでしょう』
「・・・・・・ええ。そのことだけは、同意せざるを得ない。
・・・・・・そのことだけは。そう、そのことだけは。
狂ってしまったからだ、御し得ないことはあまたおおく。
でも・・・・・・それでも私は。それでも私は・・・・・・あきらめてはいないのだから」
『何もできないあなたが、あきらめないとほざいたところで喜劇にすぎませんわよ?
いずれにせよあなたの望むがままに。
では、収束を。再開のための収束を、状況の是正をなすとしましょう。私のために。
そしてあなたのために。なによりも、生きている人々のために』
(・・・・・・カトリと名乗る人物。そして、淡島かすみと名乗る人物が
地下道から救出された直後・・・・・・
突然に、事態は収束した。
ありとあらゆる人々の精神、記憶はあるべき場所に帰還を遂げた。
かれらは混乱のひと時の中でのことをよく覚えていた。
だからこそ違和感はほとんど覚えなかった。
記憶のうち、修正されたのはただ一点。
淡島かすみと名乗る少女。彼女にかかわる記憶が万人からひとしく
奪い去られたということ・・・・・・
皆無に等しいほどに、わずかな例外を除いて)
912 :
???:2005/09/13(火) 23:02:23 ID:???
「……んがっ!!」
(一人の男が目を覚ました。
寝かしつけられていたベットから身を起こし、
寝ぼけ眼で辺りを見渡す。
そこは見慣れない部屋だった。
まだ、覚醒しきっていない脳を動かし
現状を理解しようかと思うが、ふと腹の虫が鳴った。
それに対して本能のおもむくがまま、ベットから抜け出し、
その部屋から抜け出した。
そして歩を進め、目の前に現れたドアの開き更に奥へ進んだ先にあったのは……
天馬のカウンター席だった。
そのままカウンター席の椅子へと座り、大きな欠伸をしたこの男の名は
グカーイル=カトリ。
先の現象における数少ない例外となった男である。)
彼の“現象”からいくらか経った頃の天馬
店長代理であるシュバルトの手腕のおかげか、それとも
混乱収束が予定より遥かに早かったことが幸いなのかはともかく
天馬は何時も通りの営業を始めていた
……若干あばらが痛むが気にするな、彼も気にしてない
「いや、気になるんだが」
そんなこんなで、カウンターでグラスをキュッキュッと磨いているわけだ
914 :
ライズ:2005/09/15(木) 23:11:33 ID:???
>913
「何がですか?」
(同じく天馬で就業中のライズ。
今の所はあまり客入りは無く、
若干暇を持て余していた。)
>914ライズ
「ああ、幾ら自分の腹とはいえ
思い切り良く撃ちすぎたものだと思ってな
それはいいとして、自分の中でもちょっとした疑問が
沸いてきているんだ、珍しく」
916 :
ライズ:2005/09/15(木) 23:18:55 ID:???
>915
「それは随分と珍しい事ですね。
して、疑問というのは先日までの入れ換え現象についてですか?」
>915ライズ
「入れ替え現象そのものにはもう疑問を抱くまい、アレは事故や自然災害の類だ
……あの女が言うんだ、違いないだろう」
コトリと、吹き終えたコップを棚に置き
そのままカウンターで珈琲を淹れ始める
「そんなことよりも気になるのは、俺自身の不可解な行動だ
……何故、あんな救出作戦をわざわざ“中年一人”に対して
行わなければならなかったんだ?
何時もの俺なら、そんなことはしないはずだというのに」
918 :
ライズ:2005/09/15(木) 23:38:49 ID:???
>917
「いつもならしない。
逆を返せば、いつもとは違う状況であったという事が原因ではないのですか?
確かに、あの現象自体はいくら気にしても、もはや仕方の無い事なのでしょう。
ですが、その状況下において精神状態が不安定に陥り
普段はしないことまでやってしまった。と、いう事ではないのですか?
店長も人間ですから、常に冷静にいられなかったというだけというのが
可能性としては一番大きいでしょう。」
>918ライズ
「そうかも知れないな
だがあの時の俺は―――いや、些細なことか」
淹れ終わった珈琲をカップに入れ、パックからミルクをシェイカーに注ぎ
それを何度か振る
「俺を人間と認めるか、ライズ・ヴィクトリア
……素直に、ありがとうと言っておこうか」
920 :
ライズ:2005/09/15(木) 23:58:57 ID:???
>919
「あなただけでなく、グレイもそしてドールズの皆全ても人間です。
ただ、環境が特殊であるだけの事であっただけの事だと思います。
コーディネーターが人間であると言うのですから
私達も人間と名乗っても何ら問題は無いでしょう。」
(消極的であるが彼女が探しだした答え。
この答えが彼女をこの場所へと居ても良い理由となっている)
>920ライズ
「そしてお前自身もか
……それで良い、それで」
シェイカーで混ぜられたミルクを珈琲に注ぎ、氷を落とす
マドラーでそれをかき混ぜて色を均等にし、カップを受け皿に乗せた
アイスカフェ・ラテ、完成
「お前には、俺から見てもその場所が似合っている
だからきっと、それで良いんだろう」
そう言って、男は珍しくわかりやすい微笑を浮かべる
おそらくは生涯において初めて、シュバルト・エグザクソンは心の底から平穏だった
922 :
ライズ:2005/09/16(金) 00:26:00 ID:???
>921
「ありがと……ござい…ま…す…」
(急に滅多にみせない微笑みを向けられ、
頬を赤く染め、俯き加減に消え入りそうな小声で感謝の言葉を返した。
だが、その時を邪魔するかのように入口のドアが開く音がする)
「あ。いらっしゃいませー。」
(赤く染まった頬の色を元に戻すように、
軽く顔を振り、入店してきたお客の相手をするべく
小走りで入口の方へと駆け寄って行った
「米さ米酒かのまのまいぇーい」
【小さく歌など口ずさみながら天馬にてスポーツ新聞流し読み】
「今日は珍しくお客さんいないんだねぇ……」
【きょろきょろと辺りを見回してからもう一度新聞へ視線を戻す】
「飛行機事故……乗員全員行方不明、か。
整備不良の疑い、管理体制の不備を問う!
何処のタブロイドよ、何処の」
「ってか店員もいないんじゃない?
どうなってるんだろ、この店……」
【溜息】
「乗員リストは載ってない、か。
軍用機って話だし、情報厳しいのかな?」