ちょくちょく脇キャラで投下しているものだが
やっぱカミーユさんに本筋を導いてもらいたい…
ジャブローから進めないからなぁ
934 :
小林カツ:2005/07/02(土) 20:42:53 ID:???
>933
異存はナイが、肝心のメンヘラがここんとこ姿を現して
いない罠…
カツにどれだけの事が出来るのか
私にとってそれは大いなる疑問である
僕の操縦する旅客機はまだ飛び続けていた。
乗客を降ろし終えたカツは隣の座席に座っている。
心なしか緊張しているようだ。
無理もない。
アウドムラでは今、戦闘の最中なのだ。
シャアの声が聞こえる。
アッシマーを相手に苦戦しているらしい。
アッシマー・・・・ブランか!
僕はアッシマーに向けて飛行機を飛ばした。
まっすぐアッシマーに向かって加速していく。
その瞬間、僕は聞いた。声を。
これは・・・・リュウさん。8年前に死んだリュウさんの声だ!
その声を聞いて僕はあの時の事を思い出した。
接近するカーゴ。
カーゴには爆弾が詰まっている。
避けなくては。
だめだ、ホワイトベースが動けない。
僕がよけたら船が沈む。
僕が受け止めなくては。
動けなくなった僕の背後にマゼラトップが。
やられる。
しかしその時助けてくれたのが………
はっ、僕は現実に引き戻された。
眼前に広がるアッシマーとガンダムの戦い。
そのアッシマーが狙うは母艦のアウドムラ。
そして、アッシマーに向かって飛んでいく輸送機の僕。
いけない!
このシチュエーションはとても"いけない"!
何故だかわからないが、これは非情に"いけない"状況だ。
さっきから7年前に死んだリュウさんの声が聞こえてくるこの状況は
とても"いけない"事なのだ。
「カツ、このままでは危険だ!」
と、傍らを見るとカツの姿は無くなっていた。
振り向くと機の後部でグライダーで逃げる準備をしている。
「アムロはやっぱり僕のヒーローだ。
身をていして僕を逃がそうとして『行くんだ、カツ!』と
僕の背中を押してくれた。
もうパラシュートはないのに……。ありがとうアムロさん」
カツは涙を流して叫んだ。
……まて。
僕をおいて逃げろだと?
そ ん な 事 言 っ た 覚 え は な い ぞ !
何を言っているんだこいつは?
「僕はあなたの事を忘れない」
そう言うと僕の返答を聞かずにカツは飛び出した。
そして……パラシュートはもうないだと?
乗客を降ろすのに使い切った?
パラシュートで乗客を降ろそうと言ったのはカツなのに
あいつは僕を置いて逃げたのか?
なんだかやりきれない気分になった。
そして全てを、命を守る術すら失った僕はアッシマーに向かってまっすぐ飛んだ。
「なにをする気だアムロ?」
シャアの声が聞こえた。
「カツにハメられたからヤケになって体当たりをするんだ!」
とは言えない。だから
「そうだシャア。このMSにはアウドムラを無傷で手に入れたいという欲がある!」
などと適当な返事をしておいた。
しかし自分でも言っている意味がよくわからない。
そんなことをやっているうちに僕の機はアッシマーに激突した。
旅客機はグシャグシャにつぶれ、僕は外に投げ出された。
もちろんパラシュートはない。
ふと前を見ると、衝突の衝撃でアッシマーのコックピットに穴があいていた。
こんな高速で落下している最中だと言うのに不思議と中のパイロットまで見えた。
「みごとだなアムロ・レイ!
しかし自分の力で勝ったんではないぞ!
そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな!」
と言うブランの声まで聞こえた。
モビルスーツに乗せてもらえない僕へのあてつけだろうか?
ブラン・ブルダーグと目が合うと、奴の口の端が微妙に曲がったような気がした。
笑っているのだろうか?
次の瞬間、アッシマーのコックピットから何かが飛び出した。
それは僕の方向へまっすぐ飛んできた。
僕はそれを受け取る。これは……
パラシュートだ。
僕はアッシマーを見た。
僕を見るアッシマーのモノアイは不思議と笑っているように見えた。
シャアよ、ジオン・ダイクンの思想は間違っていたぞ。
人はニュータイプにならなくてもやっていける。そう……
男 の 友 情 に ニ ュ ー タ イ プ 能 力 は い ら な い の だ 。
僕がパラシュートを開くのを見届けるとアッシマーは撤退していった。
そして僕を迎えるのは……ガンダム!
「Mk-IIか!」
叫ぶ僕の前にはもう一機のガンダム系モビルスーツが。
そのコックピットには……シャア!
「シャア!」
僕は叫んだ。
スレを脱走した僕はフラウの紹介でハヤトの部下になった。
運命と言う奴は非情だ。
僕はさらに、ライバルであるシャアの後輩として組織に参加する事になったのだ。
「シャア!!」
僕は叫ぶ。
落ちるところまで落ちた男の自嘲の叫びだ。
笑ってくれよなあフラウ。
そんな僕の視界の片隅で、
さっき逃げ出したカツが緊張感のない顔をしながらグライダーで飛んでいた。
>>937 ナイス着地。いや着掌。
ときに
おおいカミーユ君いませんかあ、出てきてくださいよう。
のん気にジャブローに着陸するカミーユに期待
アムロくじけるなyo
ジャブローに着いたで、民族衣装や1/144スケールのジャブロー攻略セットなんかを買った。
途中でお金がないことに気付いて銀行に寄る。しかし銀行は閉まっていた。
そうだ、今日は日曜日だったんだ。
仕方が無い、クワトロ大尉に給料の前借りをお願いするか。
大変だ、クワトロ大尉がいない。
どうしよう。お金はないし、仲間もいない。
そういえばここはティターンズの勢力圏内だった。
敵陣に一人。取り残された可哀想な僕。
このまま乞食にでもなるのだろうか。
あ・・・ポケットの中に500円玉があった。
これでメロンパンでも買おうか。
メロンパンワロタwww
945 :
タムラ:2005/07/03(日) 13:58:13 ID:???
メロンパンあるよ カレーパンあるよ
メロンパン出来立てだよ メロンパン1個160円2個で300円だよ
フランスパンも出きたてだよ・・・
なぜ誰も来ない・・・折角ジャブローでパン屋を開業したと言うのに・・・
『だからさ、カクテキってのは辛いもんなのかよ?な?甘辛?』
ジャブローに降りてきてからというもの
近くのネモのパイロットが僕にカクテキのことを執拗に聞いてくる
『だから!食べてみればわかりますよ!!』
『食べようと思っても、お前が全部食べてるじゃないか!』
『知りませんよ!宇宙に帰ったら、ファに頼めばいいでしょう!』
『ファ?ああ、お前のガールフレンドか。で、どうなの、あっちのほうは?』
『・・・?』
『もう寝たのかってことっ!』
・・・なんて下劣なヤツだ
僕はこういう手合いは好きではない、というか、嫌いだ
こんな話は、親父を思い出す・・・
『まだネンネなのな!早く帰ってやらなきゃ、他のクルーに取られちまうぜ!』
操縦桿を押し、僕はこのネモを撃墜しようとライフルを構えた
ここは敵地だ 解らないことも 多い・・・
バウッ!!
『アアッ!!』
ネモが爆発する
撃ってないのに!?落ちた!?
目の前に、濃紺のグフ・・・が迫っていた
『お前らーーーッ!!』
僕は喜んでいた。
このゴテゴテしたグフのパイロットには礼を言いたい
そう思ってフライングアーマーを着水させ、どこか適当なところで
通信回線を開こうと思った
バッ!ババッ!!
おい、撃つな!礼が言いたいんだよ!
僕は叫んでいたが、どうにもこうにも伝わらない
『面倒くさいんだッ!!』
四肢をもぎ取れば、話ができるだろう
グフの手足を狙う
バアッ!
爆発 一機目、失敗
ガウッ!
爆発 二機目、失敗
『オレはなんて射撃が下手なんだ!!』
三機目も、失敗
結局、礼を言うことはできなかった
『すみません・・・パイロットさん・・・僕が、上手にできなくて・・・』
涙が出そうになる 泣いていいだろうか
しかしその時、後方からの敵の機影を、パネルがやかましくコールしてきた
一緒に降りてきたティターンズか・・・!
見てみると、潰したはずの柿が、まだ中を浮いていた
まだ、夢を見ているのだろうか・・・?
948 :
通常の名無しさんの3倍:2005/07/03(日) 14:50:34 ID:vJqBnFgT
ワロタwwww
敵の数が多い
まともにやりあっても勝ち目がないので
ともかく水面をホバーで逃げることにした
なんで周りに味方がいないんだよ・・・
撃墜されてたら、マークUを捨てて逃げよう
いや そもそも僕は寝てる間にここにいたんだ
なんで逃げなくちゃならない?
むしろ手厚く保護されていい種類だ・・・!
イライラしてきたので、なにかTVが受信できないかと
パネル横のスイッチをいじってみる
『・・・・ザ・・・アア・・・ちっちきちー・・・・ハハハ・・・』
お・・・?
『・・・オレも・・・買うたがな!・・・んなヤツおれへんやろ・・・じょうしまっせえ・・・』
これッ・・・!
こだま・ひびき!!!!!
マンザイか!!!
マンザイのフィルムをやっている・・・さすが、地球!!
僕は興奮して、なんとかクリアに受信できないものかと
機体の向きを右へ左へ変えてみる
『ライラが見え・・・お前が・・・やったのかッ・・・』
チッ、ドラマなんか、いらないんだよな・・・
ビームの束が周りに降り注いでいたが
今の僕にはそれほど重要な問題ではなかった
前に進むにつれて
マンザイはクリアに映りだした
今はハイヒールのマンザイが終わったところだ
『どうもありがとっ』
ハハハ・・・下品な女だ、この、モモコってヤツ・・・
次は、誰だ?
ん・・・ああ!フットボー、ええと、フットボムアザー?だったか?
いや 違うな 違う、もっと知っている単語だ ええと
ザザッ
あ?映像が・・・
『カミーユ!生きていたら返事をしろ!!』
うわああああッ!!!
マンザイが消えたッ!!!!
どこのバカヤロウだッッ!!!!!
ぶちのめしてやる!!!!
『アァ!!!???!??』
『損傷しているのか!?』
『お前、誰だよ!!! 言えッ!!!!!!!』
『よし!ジャブロー内部に進入する!!』
聞こえてないのか!!
コイツは誰だ!?
僕は味方との合流ポイントに到着していたようだが
とにかくこの無粋な妨害電波野朗をぶちのめすため
一緒に行動することにした
見立てでは、横山たかし・・・のような、金色が怪しい・・
カミーユワラタ
ヤター!!楽しみにしてまんよっ♪
ちっちきちーワロタw
鬼展開全開だな
カクテキキター!!
笑った。頑張れ!
おそらくカミーユが言いたかったのは横山やすしだろうが、面白すぎるので細かいこたあどうでもいい。
カミーユ・アムロの新旧主人公はどちらもサイコーだな
でもあまりにも両者のネタが面白すぎて他の職人さん
が投下できにくくなってる悪寒
あれから数日が過ぎた。
奴らもさすがに写真は映画のセットだと分かったらしく、俺を尋問することはなくなったが、かといって出してくれる訳でもねえ。このゴミ溜めに放置プレイ状態。鬱だ。
とはいえ、同室のレコアよりは扱いはだいぶましではある。俺と違って、彼女は一日に数回は部屋から連れ出される。外で何をされているのかは知らんが、髪や服の乱れ、体中の痣、
戻ってくる度にすすり泣いているところを見れば大体想像はつく。やってらんねえぜ、全く。
今日もまた戻って来ては泣きっぱなしだ。もう深夜だぜ。眠らせてくれよ、と言おうとして身を起こすと、彼女は膝を抱えて隅に縮こまっていた。
見たことのある光景だ。なんだろう。ああ、ミハルか。ブライトの部屋の片隅で隠れていた時、あんな顔をしていたな。そういえば、あいつも潜入者だったんだよな…
「ミハルって、誰?」
レコアがいきなり俺の思考に割り込んできた。独り言を言ってしまったのか?
「…俺さ、昔ホワイトベースに乗ってた時…」彼女は驚いた顔をしたが、俺は無視した。「…ジオンの女スパイを捕まえたのよ。それがミハルだ。
でもな、弟妹を養う為にやってるって、俺知ってたから、ブライトの奴に突き出さずに匿ってやったんだ。そしたらさ、俺と一緒に出撃しやがって…死にやがったんだ。
自分のきょうだいのような孤児を作らせないってさ…笑っちゃうよな。人様の孤児は守っても、自分の弟妹はどうなるんだよ。
俺、戦後あいつの家に行ってみたんけど、だれもいなかったんだ。俺はミハルも、ミハルが守りたかった者も、誰も守ってやれなかった。
何がニュータイプ部隊だ。何が連邦最強の戦艦だ。女を殺してのうのうと生き残ってるのがこのカイ様だ。畜生!畜生!」
俺は最後にはレコアがそこにいることも忘れ、自分を罵りながら泣いていた。俺は最低な人間だ。アムロやセイラさんはもちろん、こっそり軽蔑していたブライトやハヤトなんかにもかなわない。あいつらは、自分の気持ちから逃げてパパラッチなんかになっちゃいまい。
ハヤトはあのガキ共を養子にしたっていうじゃねえか。見上げたもんだ。カツももう当時の俺達の年齢だ。さぞ立派な男になってるんだろうな…
「わたしも、エゥーゴのスパイなの…」
俺は現実に引きずり戻された。エゥーゴのスパイだと?映画の話じゃなかったのか?
彼女はぽつりぽつりと語った。エゥーゴが映画じゃない本物の組織であること、ブライトが参加していること、ジャブローを攻めようとしていること、自分が偵察に来たが捕まったこと。
「ミハルさんのように、私も死ぬのかな…」
独房は重苦しい空気に包まれてしまった。さっきまで鬱にはまっていた奴が言うことではないが、俺はこういう空気は嫌いだ。しかし、かけてやる言葉も見つからないので、俺は仕方なく、とっておきのビンを懐から出した。
「カクテキ、食うかい?」
レコアはちょっと変な顔をしたが、おとなしく手を伸ばしてきた。
「辛いけどいけるじゃない。どこのなの?」
「手製だ。おふくろの味さ」
おふくろさんの味だ、正確に言うとな。ミライさんの特製レシピだ。いけねえ、また昔の話を思い出してしまった。
次の朝、目を覚ますと、レコアがいなかった。また「尋問」されてんだろう。
それはいいとして、俺のカクテキのビンがない。レコアがネコババしたのか、それとも衛兵に没収されたのか?あれがないとここのメシはまずくて我慢できねえんだ。それ以前に、あれは俺の心の支えだ。
今となっちゃ、昔との唯一のつながりだ。あれを奪う奴は誰であっても許さねえ。
怒りに燃えつつメシを口に押し込んでいるところに、レコアが連れ戻されてきた。おかしいな、尋問にしちゃ戻ってくるのが早すぎる。しかも今日は何もされた様子がない。
それどころか、笑いをこらえているように見えるのは気のせいか?
「カイ・シデン、来いッ!尋問だ!」
今更何事だ?俺は首をひねりつつ、レコアと入れ違いに連れ出された。
やがて通された尋問室には、こないだのしけた大尉殿が。そして、テーブルにはなんと俺のカクテキが。こいつが犯人か!
しかも半分も食いやがって。おれだって毎食一粒で我慢しているってのに!
「あの女が、これを作ったのは貴様だと言っているが、本当か!」
ああ、本当だとも!文句あっか!
「食べ物だというから、俺の部下達が試食したところ、全員口が焼け、胃ケイレンを起こして入院だ!どうしてくれる!」
ハァ?俺はそれを食っていいなんて言った覚えはねえぞ。てめえの部下が胃を鍛えてないからって、なんで俺が責任とらなきゃならねえんだ。
「屁理屈はいい!そもそもこれは何だ!説明しろ!」
なんと!これを知らん奴がいたのか。これだからアースノイドは嫌なんだ。あのな、これはスペースノイドの国民食、自家製カクテキだ。
製造法はミライさんの秘密だから教えられんがな。
これに対する反応は、俺が予想していたいかなるものとも違っていた。
「か…カクヘイキだとォォォォォォォッ!」
大尉殿はたっぷり3m飛び下がり、俺に銃口を向けつつ、大急ぎで内線電話を回し始めた。
「大佐殿!捕虜の持っていた危険物は手製の戦術核と判明致しました。いえ!破壊力は不明ですが、経口摂取した部下が重体です。
ビンが真っ赤に輝いております。極めて危険です!は?内容は分かりません。捕虜は製法をしゃべることを拒否しておりますので。
で、如何致しましょう?はっ!はっ!了解!かしこまりました、では!」
受話器を置いた大尉殿はニヤリと笑い、衛兵を呼んで俺を部屋に戻すよう命令した。そして俺とすれ違い様に、俺の耳にささやいた。
「貴様の核兵器は危険すぎる。ジャブローごと戦略核で破壊することに決まった。無論、貴様もあの女も一緒だ。
俺達は事前に逃げ出すがな。せいぜいそれまでにエゥーゴが来るように祈ることだ」
しかも、カクテキのビンは返して貰えなかった。核爆発の日までどうやってメシを食えってんだよ。鬱だ。
一番最後ワラタ
GJ
最初のレコアさんにもドキドキしたが
鬼どんでん返しな展開にもワロタwwwww
あれからレコアは半狂乱だ。「何とかエゥーゴに知らせなきゃ」「私達も脱出しないと死ぬわ」と叫んでは扉に体当たりを食らわせている。
そんなことで出られりゃ世話ねえぜ。折角「尋問」が止まったのに、無駄に痣を増やすなよ、と親切に言ってやったら、思いっきり怒鳴られた。
「あなたがカクテキで敵をやりこめたからって、なれなれしくするのは慎んで下さい!」
「…慎みましょ」俺はすごすごと引き下がった。ヒスだけは扱い切れねえや。
大体、一体何を怖がっているのやら。俺のカクテキを爆破処分するだけだろ?あたりがしばらくキムチ臭くなるだけさ。この独房の悪臭が消えるから、かえっていいかもな。
それよりも、だ。俺の映画のスクープ、早く出版しないとニュース価値が無くなっちまうぞ。映画が封切られちまう。来月のローン、払えなくなっちゃうな…
そして、とうとう爆破日が来てしまった。段ボールの量、外の騒ぎをみると、引っ越しというのはあながちウソでもなさそうだ。
つーか、おい、待てよ。お前らが引っ越したら誰が俺達にメシを持って来てくれるんだ。これってやばくない?
レコアが「今頃気づいたのか」と言わんばかりの呆れ顔だ。ほっとけ。空気が読めねえのは昔からのことだ。
おくればせながら、俺もレコアと一緒にドアに体当たりし始めたが、以前に冷静に分析した通り、そんなことしたって何の足しにもなりゃしねえ。
もしかしてカクテキ爆弾ってのも本当に核兵器使うつもりなのか?だったら本格的に絶体絶命じゃねえか…
突然、爆発音と共にドアの向こうの壁が崩れ落ち、見覚えのあるモビルスーツがのぞき込んだ。ガンダムじゃねえか!てことはエゥーゴが来てくれたんか。
そしてコクピットから出て来たのは…一瞬アムロかと思ったが、別の少年だった。カクテキをぽりぽりやってやがる。
「カミーユ!」レコアはもう大はしゃぎだ。扉が開くや、飛び出してカミーユ君を抱き締めてほお擦り。ショタコンの気があるのか?
カミーユ君もメーワクなこったろうな。
ガンダムの手に乗り、移動を始めようとすると、金ピカの悪趣味なモビルスーツが近づいてきた。なんだありゃ、スタンパ製か?
「百式よ」レコアが珍しく親切に教えてくれた。「クワトロ大尉の乗機なの」あっそ。大尉殿ね。ショタコンの癖に玉の輿狙いですかい。
守備範囲が広くて便利ですこと。やれやれ、俺も随分と意地悪なことを考えるもんだ。連邦の大尉殿に苛められたのがトラウマになってるのかな。
その百式に向かい、カミーユ君が俺達を保護したことを説明すると、件の大尉殿がコクピットから体を乗り出してこっちに声をかけてきた
「よくやった。脱出するぞ!」
その顔を見た瞬間、折角カミーユ君に分けて貰ったカクテキをおもわず取り落としそうになった。忘れようにも忘れられねえ男だ。
あれは「赤い彗星のシャア」でブレイク中の俳優、シュウイチ・イケダじゃねえか!
なんでイケダがエゥーゴに潜り込んでモビルスーツなんか乗ってるんだ?
だが疑問に答える暇は無く、俺達は全力で逃げ出し、辛うじて脱出に成功したのだ。
いっとくが、ここの「俺達」ってのは俺とレコアのことだからな。俺と手製のカクテキじゃなくて。
うぉいっ! クワトロの本名バラすなよっ!
ワラタw
『まるで空き家ではないか・・・』
なにがだよ
空き家で結構じゃないか金色
それよりお前は僕の鉄拳を受けるんだ
どう料理してやるか?
最近は拳で粉砕しようとすると 何故か邪魔が入る
格闘はダメってことかもしれない
やっぱり飛び道具で蜂の巣がいい
僕は金色と距離を取った
ガツンッ!!
ん!?
ああ、機体がビルに当たったのか・・・
こんなモノで損傷はしないはずだが、一応確認しておくか
万全のコンディションで金色を粉砕したい
当たったのは・・・ここらへんか?
僕はマークUの二の腕あたりに目をやった
ビルの室内が視界に入る
生活の後が見えるな・・・さっきまで人がいたような雰囲気・・・
・・・?
あれ・・・裸・・・?
裸のポスター・・・?
栗色の髪をした裸の女が
いやらしい格好で、僕を見ている
僕の陰茎に血が集まっていくのが分かった
みるみるうちに 僕の陰茎は固くなってゆく・・・
ちょっと休憩だ
連戦で僕は疲れている
休まなくっちゃ・・・
パイロットスーツ、暑っ苦しいな・・・
よいしょ・・・
僕は手早くタンクトップとブリーフ一枚の姿になり
爽快感を味わいながら、なんとゆうか、その、陰茎を、ちょっと握った
握ったなら、確かめなくっちゃ!!
サスペンション、良好かな・・・?
こっ・・・こいつッ・・・
あ・・・あ、ああ、良好、だって・・・ことが、良かった・・・
栗色の、あれ・・ショートへアー・・・レコアさん、みたいだ・・・
レ・・・コアさん・・・
どこかに行くって、ちっさな飛行機に乗ってたとき
オレ、レコアさんの体、見ちゃったけど・・・
そうだ レコアさんでずっと
ヌキたいと思ってた
ヌキたいと思ってた!!!
レコアさん!レコア!
僕の頭には、レコア中尉の妄想でいっぱいになった
『どうした!?』
『レコアさんがいます・・・』
『なに!?見たのか!?』
『いえ・・・ただ・・・そんな気が・・・』
!?
あ・・・!?
なんだ!今の声!!
これッ!!
金色!!!!!!!!!!!!!
コイツは僕の、その、オナニーまで邪魔をするのか!!!!!!
頭の中の中尉は四散し、変わりに見たことのない赤ヘル野朗が
モニターの右上に飛び込んできた
『・・・?どうした?パイロットスーツは・・・?』
『ちょ、ちょっとエマッエマエマージェンシーススイッチが誤ッ作ん動しただけだだ!!』
『アレはヘルメットに付いているものだが・・・?』
『裏返しだったんでッスーツッ!!!』
『・・・エリア2に進むぞ』
しまったッ・・・・!!!!!
カミーユ、一生の、不覚ッ・・・・!!!!!
ごめん 少尉だった
カミーユ(ノ∀`)アチャー
もはや自慰行為くらいでは驚けないところがまたすごいww
シュウイチ・イケダはクワトロ大尉と名乗り、エゥーゴ地上降下部隊のリーダーを務めているらしい。これは本格的にまずい。核兵器どこの騒ぎじゃねえ。
イケダは俺のことを嫌っている。あいつのロリコン趣味をスッパ抜き、離婚騒ぎにしたのは他ならぬ俺だからな。
今回の「赤い彗星3 ジャングルの少女」のギャラも、全額慰謝料に充てられる予定らしい。
そしてイケダは敵は容赦なく粉砕する主義の男だ。つまり、エゥーゴが奴に牛耳られている以上、俺がエゥーゴの「保護下」に入ることは死を意味する。
それに逃げなきゃいけない理由はもう一つある。例のスクープだ。記事の鮮度が落ちたら金にならねえ。無線電話網は一年戦争以来使えないから、
早く地上の電話を使ってニューヤークの編集者に記事を出す必要がある。
だが、俺にもまだ多少は正義感とか友情とか残ってる積もりだ。ハヤトの奴、ない脳ミソを振り絞ってカラバを維持してるんだ。
せめてイケダのことぐらい忠告しとくか。
「ハヤト!」俺は奴をイケダから離れた物陰に引きずり込み、小声でささやいた。「俺は船から降りる。外から協力するぜ」
カッコよく聞こえるし、全くのウソでもない。
ジャブローの体験談はそっくりルポにして、連邦の闇を晒してやるぜ。レコアのとこも、名前だけ変えてばっちり描写してやる。
「手伝って呉れないのか?」こいつのことだ、「手伝い」と称してガンキャノンにでも乗せるつもりだろう。その手は桑名の焼きハマグリだ。本題だけ話してずらかるとするか。
「いいか、クワトロはシュウイチ・イケダだ!」ハヤトは全く理解していなそうな顔だ。そういえばそうだ、こいつは昔から完全に芸能オンチなんだ。
イケダの名前を知っている方がおかしいよな。
「ほら、シャアだよ!」ようやく奴のバカ顔に知的反応が見えた。「ああ、赤い彗星のか!」
なんだ、知ってるんじゃねえか。そおだ、『赤い彗星』シリーズのイケダだよ!
ハヤトはさすがに驚いたようだ。「あいつがクワトロ大尉の正体だってえ!」
「とにかくだ、俺は正体を隠すような奴について行けない。奴を問い詰めて、本当の動機を洗い出すんだな」イケダの奴め、偽名を使う弊害を改めて思い知るがいいさ。
「案外、ロリコン趣味を満足させるためだけかもしれないし、ただの売名行為で、演説でもやって視聴率稼ぐ思惑かもしれない」
ハヤトはうなずいた。「本当にクワトロさんが赤い彗星なら、いちパイロットであることは許されない」
全く、その通りである。ハヤト、話がわかるじゃないか。じゃ、俺はここまで。後はたのむわ。
>カイ
潜入パパラッチ大義であった! 乙!
カイさん乙カレ〜!!
ども〜〜〜〜
誰か次スレよろしく。
おまいわスレ立てるのに過去ログも見んのかと
今、僕は危機に陥っていた。
アウドムラが人手不足のため仕事の多くが僕に回ってきたのだ。
毎日毎日残業の日々。
ちくしょうハヤトめ。
客先を回れど回れどジムUは売れず。
やぱりデザインがダサいんだろう。
そもそもカラバという組織名が貧乏くさい。
こんな事ではエウーゴに吸収合併される日も近いな。
こんなことならティターンズに行って
デザインはいいけど1年で壊れるモビルスーツを売って回る方が気楽だったな。
あー、僕もネモの販売部署に就きたかったなあ。
そんな僕を尻目にカツは今日も定時で上がった。
バイト学生は気楽でいいなあ、おい。
980 :
通常の名無しさんの3倍:2005/07/12(火) 00:03:34 ID:VHLxgc9R
一年戦争の英雄になんてことを・・・w
アーガマのブリッジに当直で詰めていると、地球からFAXが来ました。
地上部隊からの連絡は、機密上、レーザー通信でしか来ないはず。
おかしいので内容を確認すると、ただのビデオ通販のチラシでした。
最初は捨てようとしたのですが、退屈だったので内容をチェック。
「戦闘用ネモ」?ぷぷぷ。「ファイティング・ネモ」のつもり?
あれは「ファインディング・ネモ」なの。もう何度も見たわ。
「ジム2」?「ジム1」だって聞いたことすらないのに、要らないわ。
でも、私のDVDコレクションはティターンズに置いてきちゃったし、
買い直そうかな。艦内図書館の所有にしとけば経費で落ちるし。
うーん、エマちゃん経済的!退役後は「主婦の友」に就職かな。
じゃあ、「ネモ」10部、「ジム2」はとりあえず1部、っと…。
金額がなんか変だけど…きっとインフレのせいね。気にしない気にしない。
宇宙への送料は…なにこれ、インフレでも高すぎ!HLVでも使う積もり!?
代わりにカミーユに香港で引き取ってきてもらいましょう。
じゃ、ブライトさんのハンコを押して…送信ッ!
エマ中尉はファインディング・ニモ好きなのかー
健やかカミーユ君がうまく受領できますように!