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DAN幕張 ◆8Y88YMESSE :
「うむ。入れ」
秘書官のセシリア・アイリーンに入室を促がされ、ギレン・ザビの最高作戦司令室も
兼ねる私室に鮮やかな敬礼と伴に、エギーユ・デラーズ大佐が入室する。セシリアは
静かに扉を閉め、退室していった。三重のセキュリティーロックがオートでかかり、
室内には2人だけとなった。
ここは宇宙要塞ア・バオア・ク―。この部屋はその傘のような外観の要塞の天蓋に
あたるNブロックの内部奥深くにあり、指揮系統の最中枢部にあたる対核シェルター
も兼ねた施設内部にある。
あえて「私室」という表現を用いたのも、そこはギレンがよりプライベートな会談を
行う際によく使う部屋でもあったからだ。
連邦軍の宇宙での最大規模の反攻作戦「星一号作戦」の近日中の実施が公然の秘密と
なった今、その防衛作戦の最終確認と、実施辞令を渡すためにギレンが彼を呼び出し
たのであった。
30分程で作戦の確認作業と指令書の授与が終わり椅子から立ち上がるデラースに
「ふっ・・案ずるな。貴校の部隊が支えてくれればジオンは勝つよ。 さて・・」
いささか緊張気味に見えるデラーズを気使ってか、ギレンはその顔に微かにだが笑みを
作った。
そしてギレンは至極当然のように軍服のズボンを純白のシルクのブリーフとともに
自ら下ろすと後ろを向いた。背後から見るとギレンのその太い首がよりいっそう太く、
そしてたくましく、果ては美しくさえ見えるのだった。
デラーズはこのような場面に極度の緊張をしていたが、先程の退室の間際にセシリアが
悲しげな視線をギレンに向けていたのを見逃してはいなかったのだ。
「・・・ついに来るべき時が来たか・・・」
このような事態を予測していた彼がそれでも感慨にふける間にもギレンは後ろ向きの
まま近づきその尻を突き出す。ギレンにとっても、また彼にとっても待ちわびた時が
来たのだ。
二人の軍での直接な発対面からは3年の月日が流れていた。その時から互いに無意識に
運命と感じ待ちわびた時がついに来たのだった・・
二人は以前から惹かれあっていたのだ。セシリアもその事にはとうに気づいていた
のだった。
「さあ・・」
「か、閣下・・・」
思わずデラーズがゴクリと喉を鳴らす音が静寂で満たされた室内に響いた。
その刹那・・・!
「閣下ぁぁぁ!!!ぬぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
デラーズも素早く軍服の下を脱ぎ捨てると、プラスティック強化繊維混紡五重織の
ふんどしを投げ捨て、ギレンをうつ伏せに押し倒し覆いかぶさり、半ば強引に進入する。
もちろんギレンの「ヒトラーの尻尾」にも背後から手を廻し、愛撫を忘れない。
ギレンは身長約190cm、一方のデラーズはそれをも凌ぐ巨漢である。その営みは
それは凄まじいものであった。が・・・
「閣下ぁぁぁ!小官は3年待ちました!もはや待てませぬ!!ぬぅぁぁぁ!!!!!!
・・・・・・・・ぅ・・・・」
「ふっ・・・冗談はよせ・・・ ぅ」
ギレンが言うが早いか、デラーズはギレンの背中の上で果て、同時にギレンも昇りつめた。
それはまさにジオン公国軍が地球連邦軍に対し行った先制攻撃、世に言う「3秒間の布告」
にも恥じぬ実に手早いものであった。
宇宙世紀0079.12月
レビル将軍率いる連邦軍宇宙艦隊は第3戦闘ライン上に終結しつつあった・・・