教えて!階級制

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179吉貝 梵
>>169
【女性軍人】
 女性の出世に関してはいろいろとあるのだろうが、ジオン・連邦両軍における
女性士官・下士官・兵のバランスを示す資料が存在しないので、映像などを元に
考えてみることにする。

 もともと、女性が戦場に出てくるのはまれなこととされている。
 それは『女性は部族の財産』という、原始的な思考によるものだと考えられる。
子孫を残し、部族を維持していく上で、男はほんの一瞬でも女性と交われば終わり
だが、女性は10月10日の間十分な栄養を取り続ける必要がある。
 また男は短期間に一人で多数の子孫を残せるが、女性は一人で数ヶ月の時間を
要する。このことから女性は『部族全体で保護し続けなければならない宝物』だった
のだ。
 部族を繁栄させるには、多数の女性が必要である。男は強いやつが一人いればいい。
これは自然界の原理でもある。そこで男は食料を調達し、外敵から部族を守り、必要
なら他部族から女性を略奪しても部族(自分の生活圏)を守る必要があったのだ。

 つまり、部族の維持は女性の仕事で、部族の防衛が男の仕事だったのだ。
 極論してしまえば、部族にとって男はていのよい消耗品なのである。

 とりあえず、このことを根本において考えていきたい。
180吉貝 梵:04/12/04 23:57:58 ID:???
 人間は、自分の領域<部族・生活圏・世界)を守ろうとする本能がある。
 これは、仕事場でも例外ではない。

 自分とうまくやっていく人間がいた場合、他の人よりもその人を優遇することは多い。
その人を引き立て、自分の側近にするのだ。もしイヤなヤツだったら、できる限り遠くへ
やりたがるものであろう。
 自分と話の合う部下ほど、ありがたいものはない。阿吽の呼吸が成立するからだ。
 しかし、ここで問題がある。上司と部下が、異性であった場合である。

 男性は男性同士で、女性は女性同士で、言葉以外のコミュニケーションがとれるものだ。
それは深層心理的なものであり、言葉遣いや、身振り手振り、細かなジェスチャーでそれと
感じられる程度のものである。
 これが理解しあえると、非常にすばらしいコミュニケーションがとれる。だがこれが理解
できないと、その意思の疎通はめちゃくちゃになってしまう。
 そして残念なことに、異性でこれが通用する確率は、あんまり高いとは言えないのだ。
181吉貝 梵:04/12/05 00:09:33 ID:???
 異性が言葉以外でコミュニケーションがとれる場合、かなり心理描写が似通った者同士、
長い付き合いの親友など、特殊な場合でしかないことが多い。少なくとも、初対面でかなり
認識がシンクロするということは、実にまれである。

 そして、異性と認識がシンクロしたと気づいた場合、ほとんどの者はこう思うのだ。
「これが……恋か……」

 ヤッカイな物で、こうなるともはや手がつけられなくなる。
 世界各国の軍で、女性と男性と同じ内容の仕事につかせないのと、同性愛者を絶対的
に排斥するのも、ひとえにこの「恋愛感情」があるからなのだ。

 認識のシンクロした異性の上司・部下が、そのまままともな仕事を続ける確率は、
きわめて低い。これは本能的なものだ。互いに互いを求め合ってしまうのだ。
 そしてこうなると、その部下を特別扱いしてしまう。公私混同してしまうのだ。
 こんな状態で、まともな仕事ができるはずがない。

 通常の会社ならばまだいい。だが連邦・ジオンともに、軍組織なのだ。
 軍に所属している以上、前線と後方の差がある。誰が愛しい人を前線に送ろうとするだ
ろうか。ナンヤカンヤと理由をつけて、別の人材を送るだろう。無論、自分もその状況を
守りたいがゆえに、前線へ決して行きはしない。
 これでは、上司への信頼はがた落ちである。

 軍が、同性愛者を拒む理由もこれである。
 命をかけた戦闘中、小隊長が、愛人の兵のみを安全な場所に常に配置し、別の兵を死地に
送るなどということがあっては、とてもじゃないがやってられない。クリントンがブッシュ
に大統領の座を明け渡した背景には、彼が「同性愛者にも軍に入れる、リベラルな制度を」
などと言ってしまったからだ。
182吉貝 梵:04/12/05 00:13:53 ID:???
 信頼をなくすこと、仕事の効率、阿吽の呼吸が計れる部下希望などの諸要素から、結局
男性は男性の、女性は女性の集団を作ってしまいがちになる。
 互いの安全と、精神的安らぎを求めて。

 すると上司に女性がいない組織は、結局女性が排斥されてしまう確率が高くなる。
 これは未確認情報だが、中央組織が男気あふれるヤロウばかりだと、そこで女性は
出世できない傾向があるらしい。「女性とは」「男性とは」という概念を持っているが
ゆえに、女性を仕事場から隔離してしまうのだ。
 これが、女性を悪く見ているのではない。逆に女性を神聖化してしまうがゆえに、
男の戦場(仕事場)というケガレたところにいさせたくないという、一種のやさしさが
根本にあることを忘れてはいけない。
 それでも、出世欲のある女性にしてみれば、迷惑極まりない考えだろうが。