ガンダム歴代監督(富野以外)Part4

このエントリーをはてなブックマークに追加
700584-589
>>630
遅れましたが、米たにさんのインタビュー投下します。ソースは前と同じく『勇者シリーズ コンプリートマニュアル』。
701米たにヨシトモインタビュー1/2:05/01/29 22:01:52 ID:???
編 作品のテーマ、コンセプトはどんなものだったのでしょうか?
米たに監督(以下、米たに) 高橋良輔プロデューサーいわく、「とにかく元気のあるアニ
メーションをサンライズに復活させたい」。それが、コンセプトです。作品のモチーフは、
『かぐや姫』と言っておりました。私としては、『元気のあるアニメ』そして『心に残る作
品』というのが、テーマ、そしてコンセプトだと思いながら作りました。
編 作品タイトルの由来をお聞かせください。
米たに 毎年タイトルは、とても苦労すると聞かされていました。というのは、「登録する
際に、別の登録名に似ているだけでも許可が下りない」からです。私的には、今回の勇者
は音から個性を連想させる(ダ・ガーン的な)ヤツにしたい。それと、勇者の中の勇者、
戦う勇者を表現したい、という要望をタイトルに反映したつもりです。
編 特に気を使われた点は何でしょう?
米たに 子供をバカにしない作品にしようと心掛けました。私が子供のころ、アニメを見
てて「ああ、幼稚だな……」とか「ここ、おかしいんじゃないかな」とか、結構冷ややか
に分析してた気がします。大人になると、みんなそういう自己体験を忘れてしまっていて、
「子供に分かりやすくしよう」などと主張する輩がおりますが、その考えそのものが子供
をバカにしてると私は思っています。正しくは「子供が楽しめる作品にしよう」という気
持ちだと思います。
編 制作中における苦労話やハプニングなどがありましたらお聞かせください。
米たに とにかくスケジュールがデタラメだったので、シナリオが上がってないのにもう
来週にはアフレコだなんてことが何回もありました。そのため、短いスケジュールでもこ
なせるようなストーリーに変更したこともあります。しかし、このようにシリーズ全体を、
スタッフの個性や声優陣のテンションに至るまで、細かく計算、配分したことが最終的な
勝利の鍵になったと信じています。
702米たにヨシトモインタビュー2/2:05/01/29 22:02:45 ID:???
編 主人公、もしくはメインキャラの設定コンセプトをお聞かせください。
米たに 新しいものを設定しようという気持ちはまったくありませんでした。モチーフは、
過去の勇者シリーズの中で描かれていたキャラクターの中から抽出しています。しかし、
すべてのキャラクターに親である私の性格が切り売り状態で注入されてしまい、それが新
しさになったのでしょう。
編 監督ご自身が気に入っているエピソードは何でしょうか?
米たに ご存知の通り、ガオガイガーは幕の内弁当状態ですので、毎回いろんな形で視聴
者に挑戦状を叩きつけています。その中でも、勇者シリーズ最大の挑戦が第39話と第40
話で、どちらもガオガイガーが出てこない、敵も倒せない、だけど絶対におもしろいゾ! と
いうパワーにあふれています。それと、新たなる謎や大いなる伏線、新作カットも多い、
にもかかわらず動画枚数480枚で収まった第12話も気に入ってます。
編 作品を終わられたときのお気持ち、もしくは作品をいま振り返ってみてのご感想をお
聞かせください。
米たに 終わった気はまったくしていません。なぜなら、スタッフもキャストも、この作
品をたんなる通過点ではなく、仕事におけるDNAの中に新たなる遺伝子として組み込んで
くれてるからだと思います。携わった人たち全員の細胞の中で「ガオガイガー」は続いて
ゆくことでしょう。