編 制作中における苦労話やハプニングなどがありましたらお聞かせください。
高松 最大のハプニングは、制作中にサンライズがバンダイ傘下に入ってしまったことか
な。「勇者シリーズ」のスポンサーはタカラさんですから。これには大笑いしました。実際
に「ジェイデッカー」の後番の企画は、一時凍結されました。
編 主人公、もしくはメインキャラの設定コンセプトをお聞かせください。
高松 うーん、こういう質問だと、どう答えていいかわからないですよ。というわけでパス。
編 監督ご自身が気に入っているエピソードは何でしょうか?
高松 全部……とかいうとミもフタもないので、一応……「マイトガイン」は「友情の合
体バトル」です。「努力! 友情! 勝利!」と叫ぶと、意味もなく勝てるあたり、いちばん「マ
イトガイン」らしいところでいいですね。「ジェイデッカー」は、「デッカード殉職」から5
本続く「レジーナ編」かな。「ゴルドラン」は最終回までの3本。巨大リカちゃん人形とか、
特にラストは自分の3作品のエンディングとして思い出深いですね。
編 作品を終わられたときの気持ち、もしくは作品をいま振り返ってみてのご感想もお聞
かせください。
高松 勇者は制作がクロスオーバーしていたので、一作品終わったときは次が始まってる
わけで、一本一本は思いにひたる時間があんまりなかったですね。ラストの「ゴルドラン」
のときでさえ、某作品の影武者監督をしていたので、それどころじゃなかったですし……。
まぁ、今思うと、いい思い出ばっかりです。イヤなことは忘れることにしているので。「勇
者」よ、ありがとう!
以上、新声社(合掌)の『勇者シリーズ コンプリートマニュアル』から。