>>924 【何度も話しかけようとして、その度に緊張で上手く喋れなくなる繰り返し。
そうやってもたもたしている内に目的地に着いてしまい、結構(´・ω・`)なワケだが】
「すぅ……」
【今 し か な い 。
天啓に導かれたが如く意を決し、実行に移すべくゆっくりとアインの傍に近づき――】
ぎゅっ
【彼の腕に、自分の腕を絡めて組ませた。
引き締まった筋肉の感触が、衣服の上からでも朧に伝わってくるのが、頼もしくて心地よい。
果たして彼は自分の感触に心地良さを感じてくれるだろうか?
そんな疑問が一瞬だけ過ぎったが、ドキドキし過ぎてすぐに錯綜する思考の彼方へと追いやられる】
「え、エスコート、してください(///」
>925
「……OK,了解しました我がお姫様」
笑顔をエンネアに向ける、顔が少し赤いが気にしない
「ちょいと客は少ないけど、名作って呼ばれてる類の映画
…俺は見るの初めてだけどさ」
進行方向は映画館の入り口
心の声
『ヤバイ死ぬ助けてマイファザー!
腕が、腕がぁー! 理性が17分割です、バラバラ殺人です
こーろーさーれーるー、俺を殺した責任を取れ!』
必死だな
>>926 【そんな内心の葛藤など露知らず。
嬉しそうに、更に腕に力を込める】
むぎゅ
「それじゃあアインさんと私、同じ『初めて』なのですね♪
凄く嬉しいです。それに凄く楽しみ♪」
【片や生後27年と少し。
片や生後漸く4年経過。
それゆえの、嬉しさの感じ方か】
「じゃあ、入りましょう、アインさん」
【因みに腕はベストフィット】
>927
「そういえばそうだな」
心拍数を上げつつも微笑んで返答
ゆっくりと一緒に歩き出す
「ああ、もうなんていうかやわらかくてやばいんですが」
『おう、料金の分は楽しむさ』
あ、逆転した
>>928 「え?」
【隣を歩む男の、精悍な顔を見上げ】
「あ……」
【次いで、組まれた腕が今、自分の何処にあるかを確かめ】
「……」
【暫くの気まずい沈黙の後】
ぎゅうっ
【耳の先まで朱色に染まりながら、それでも腕を離す事はしなかった】
「……」
【何も聞かなかった振りをするかのように、館内を歩き、腕を組んだままで座席に座る。
そして、そのまま相手を軽く引き寄せるようにして――】
「今夜は……ずっと一緒に居たいです」
【――そんな言葉を囁いて、唇を重ねた】
>929
重ねられた唇を離し、手を握りなおす
「よろしいですよ、姫様
エンネアの望むとおりに…」
>>930 【握った掌から伝わってくる温もりが心地良い。
その温かさを逃がさないようにぎゅっと握り――
薄暗くなった館内にアナウンスが流れ、スクリーンを覆う幕が上がり、そして下がる。
照明が再び灯され、明るくなる。
エンネアは、ぽろぽろと零れ続ける涙を、恥ずかしそうに拭いていた】
「な、泣くつもりは、無かった、んですけど……」
【あまりに素直に心を動かされた様子】
>931
「ん、いい映画だったねぇ…」
少し赤い目から流れる涙を指で拭く
「しかし主人公がまさかアイツと同一人物だなんてなぁ…」
言いながら立ち上がって、座るエンネアに手を差し伸べる
>>932 「ええ、あれはしてやられましたね。
ヒロインがあそこで引き金を引かなくて、本当に良かった……」
【差し出された手を取り、立ち上がり】
「……」
と く ん
【朱に染まった顔と、潤んだ瞳で愛しき男性を見つめて彼女は言った】
「夜明けには、珈琲ではなく紅茶をお願いしますね」
>933
エンネアを立たせ
「ああ、まったく
しかしあそこでフーリガンがキーパソンに――」
見つめる視線に、止まるのは言葉と思考
「……・ではいこうか、エンネア・カーン?」
ニッ、と笑って手を引く
まだ時間はある。行き先は何処にしよう?
そんなことを考えながら歩いていく
>>934 「そう言えば……」
【昼とはまた違った賑わいを見せる、夜の街中。
恋人の傍らに寄り添い、歩いていくエンネア】
「……目が見えるようになってからは、その……また、初めて、ですね」
【おどけたように、恥らうように、でも、嬉しそうに。
二人の夜が明けるのは、まだまだ先のようだった――】
カツカツカツ・・・
(廊下に響き渡るいくつもの硬い靴音。
その靴音の中に声が混じる)
「本当にこっちにいるんだね。
ラキ=ログレット君とやら。」
「いえ、博士。ロキ=ラグレット君です。」
「名前など、どうでもいい。
大切なのは中身だよ。な・か・み!」
「博士。それは聞き空きました。
ところで、地図ではここのようです。」
(すぐ目の前にあるのはトレーニングルームのドア。
そのドアがけたたましい音を立て開かれる)
>936
(ドアがやや乱暴に開く。
中から聞こえてくるのは機械の駆動音と男の呼吸だけで、静かだ。)
【―――キュ、プシュッ】
(非常に速く、延々と繰り返される床の上を走っていた男がボタンに手を触れると、その床がピタッと静止する。
機械の音は止まったが、男の早い呼吸音だけは聞こえ続けたまま。)
……10秒休んでもう一回、ッスね。
>937
「写真の顔からすると……
あそこにいるのがロキ=ラグレット君のようです。」
「いわれなくともわかっとる!
いくぞ!」
(カツカツと靴音を鳴らしてロキに近付く人影は二人。
白衣を着て、ボサボサの黒髪と無精ヒゲの男と。
メガネをかけ、ピッチリとスーツを着込んだ秘書風の女性。)
「ラキ=ログレット君だな。」
「だから博士。ロキ=ラグレット君です。」
(ロキに声をかける男とそれを訂正する女性)
>938
(10秒後、再びマシンが稼動する。回る床。)
……ん、ああそうッスけど?(はぁ、はぁ)
【タッタッタッタッタッ……】
(男は前を向いたまま聞こえた声に応対する。)
(はッ、はっ…)サインならまた後で。
ホラ、今自主トレの真っ最中。(すぅー、はっ)
【……ダダダダダダダッ】
(床は時速20k以上で回転をする。男はまともに来訪者の顔を見ない。)
>939
・・・
(唐突に男が腕を伸ばす。
腕を伸ばした先にはロキの胸倉がある。
走っている最中にも拘わらず、
ロキに胸倉を掴み、片手で持ち上げ引き寄せ強引にこちらを向けさせる)
「人と話すときは顔を見るようにと教わった事はないのかね
ラキ=ログレット君。」
「博士。ですから名前が間違ってます。
それと乱暴は止めておいたほうが宜しいです。
もう年なんですから。」
「じゃかしい!」
(ロキの鼻先まで強引に顔を引き寄せる男。
かなり気性はあらいようだ。)
>940
あんた、コーディネイターさん?
(吐息が掛かる距離で、男が口にしたのはそんな言葉だった。)
>941
「違う!
人間鍛えればこのぐらい造作も無い事だ。
そんなことよりも、だ。
私の作品の一つ。【ローレル】に登場して壊したのは君だね!」
(ものすごい剣幕で怒っているっぽい感じだ)
>942
いや、無理っしょ?
俺、体重80いくし……ま、いっか。
ん、ああ。
あの子猫ちゃんなら今アストナージのあんちゃんが修理してくれてるッスよ。
………てか白衣来たあんたの「作品?」
―――とりあえず、胸倉離してもらって。お互い自己紹介から始めよっか?
(愛想の良い微笑みを浮かべると、後ろの女性に軽く手を振る。)
>943
(とりあえず、ロキの胸倉から手を離して、
自分の胸の前で腕を組む)
「自己紹介など必要ない。
君のプロフィールは全て読ませてもらって
頭に入っておる。
ラキ=レグロット君。」
「更に名前間違いが激しくなってます。博士。」
「名前など間違っていようと誰か分かれば問題は無い。
重要なのは中身だよ。な・か・み!」
「ですから、それはもう聞き飽きてます」
(男との女性の会話。
その会話の最中、ロキが女性に向けて手を振ったのを見た女性は
気の毒そうな顔をしながら手を振り返した)
「【ローレル】はまだ未完成だったんだ!
それを壊してしまうとは、大変な事をしでかしてくれて・・・
ともかく、ローレルは一度引き取って完全に修理することになった。
ついでに、その壊した張本人を見に来たのだが、
こんな軟そうな男だったとはな、」
(嘆息の声を漏らす)
>944
(男の話を耳に入れつつベンチまで歩いてくると、
腰を降ろし用意していたスポーツドリンクを飲み干し、一息。)
あれで、未完成なんスか?
(そう言う男の目は驚きの色が浮かんでいた。)
>945
「実可動テストとして基本武装をいくつか装備させてはいたが、
元々はアトミックバズーカを取り外して出来た余裕に若干の再設計で
機体の積載制限を可能な限り甘くし、
各種状況に合わせた武装や装甲を取り付ける
『タクティクスオプションシステム』のテストベース機だったんだ。
この、養成所に暫く預ければベースの可動テストは十二分に取れると聞いて
安心していたのだが、実戦に入れるとは考えもしなかったよ・・・
おかげで十分なデータは取れるが修理に時間がかかる事になった。
だから、私が引き取り、全ての設定が終了後再納品。
その後また搭乗するだろう人物を見に来たら・・・」
(その場で動かず、顔だけをロキの方へ向けて一息で喋った)
>946
――見に来たら、そいつが余りに期待外れだったッスか?(苦笑
確かに大破はさせちまったし、反省もしてる。
この体に刻まれた傷は次からの戒めになると思う。
でも、俺は「ローレル」に乗って、「扱えた」。
ついでに。
聞けば、そのコンセプトより「あの仕様のせいで」、乗り手が居なかったらしい―――
(男はそこまで言うと、白衣の老人を見据えて、不敵に笑う。)
>947
(男のはロキの言葉に反応した。
反応し、口元に笑みが浮かぶ)
ならば一つ君に問おう。
何故君はパイロットを目指す。
日々の厳しい訓練に耐え、体に傷を作り、痛みに慣れる。、
そんな思いまでして何故に自分でパイロットで在る事を求めるのか。
答えてみたまえ。
考えるよりも早く、口を動かして。
>948
カッコいいから。
(と、男は陽気に笑って答え、)
―――憧れだったんだ。最初は。
見続けて来た背中がでか過ぎて、追うことしか考え付かなかった。
今はこんな時代にパイロットをする事イコール…ってのを探してる。
俺も色々学んでさ。
解ってたコトなんスけどね、とりあえずMSってマシン操れば人を助けられるんだよ、手っ取り早く。
(と、繋げた。)
>949
「確かに人型の機械を思いのままに操る。
それは人にとっての憧れと言っても支障ないだろう。
人はその夢に命を賭けることをも厭わなかった。
だから、君のその言葉は分かる。」
(男はロキの言葉に納得したかに見えた)
「だが、」
(しかし、次の言葉が続く)
「私はこんな人も知っている。
そいつは私と同じく技術者だった。
几帳面な正確な奴でな。
その分、整備能力は非常に高く、
奴の整備した機体はみな帰って来た。
もちろん、パイロットも生還してな。
だが、ある日を境にそいつは変わってしまった。
本当の戦場というものを見てしまったからだ。
自分の整備した機体を駆って、敵となる機体を破壊する。
いや、敵となる物を全て破壊する。
機械だろうと、人であろうとも。だ。
それを見たアイツは自分が『破壊の為の機械』を作っていることに気がついた。
怖くなったのだろう。
それ以降、奴が現場に戻ってくる事は無かった。
そして、後日に自室で死んでいるのを発見された。
その時、私も理解したのだよ。
『我々は人を殺す技術を日々磨いてた』という事にな。」
>950
なんだ。
技術屋なら一度は考えるコトなんじゃないッスか?それ。
(そう言う男の顔に笑みは無く。)
俺の先輩にもそんな人が居るんスよ。
その人は日々そんな人さえ殺しかねないジレンマ背負って、でも生きてるんスよ。笑ってるんスよ。
夢とか理想とか、自分の心を割り切れそうなもん全部抱え込んで……でも、それはウソなんかじゃない。
―――結局さ。
皆が皆、目指すそいつの果ては、同じなんじゃ無いかなって思うワケ。
>951
「『夢を無くした人間は畜生にも劣る肉の塊に過ぎない。
人が、人たる理由は夢と希望を持つからである。』
私が勝手に提唱している言葉に過ぎないがね。」
(男はニヤリと笑った)
「さて、これでも私は忙しい身なのでな。帰らせてもらうとしよう。
今日は、ロキ=ラグレットという者のデータだけでは分からない
『心』が知ることが出来て実に有意義だった。
ディズ。帰るぞ。」
「はい。博士。」
(そして出口に向かって歩いていく二人。
だが、ドアをくぐる前に男が振り向きもせずにロキに声をかけた)
「ローレルのタクティクスオプションシステムをつけた時は更に
個々に癖が強くなる。
昔、作ったテスト機を持ってきた。
思想的には多少似ている部分も在る奴だ。
特にAIに関しては事前に学習させてやりパイロットの癖を覚えさせる事で
格段に違いが出てくる。
使え。そして扱いこなしてみろ。
夢を夢で終わらすな。
それだけだ。」
(そう告げてから、トレーニングルームを出て行く。
靴音が遠ざかっていった。)
>952
(そして、自分を除いて誰も居なくなった部屋の中で、噴出したように笑う。)
……どうやらオッケーサイン貰えたみたいで何より。
あれが、「勝利」と「栄光」の博士、ッスか…………
それより、昔造ったテスト機かぁ…どんな子ッスかね?
(男は立ち上がると、タオルを首に掛けてシャワー室に消えていった。)
あ、ディズって娘の番号聞き忘れちまった……っ
954 :
茶髪:04/10/11 01:38:51 ID:???
(天馬で……いつもの如く非常識極まりないタイピング速度で
ノーパソを操作している…)
【天馬。
初めての朝帰りにも、寮母さんは何も言わずに温かく迎えてくれた。
彼女を自分の娘のように可愛がってくれる、ふたまわり以上年上の女性に感謝しつつ。
眠たい目を擦って出勤、講義、そして放課後。
天馬の窓辺にて、麗らかな日差しを浴びながら、彼女は一人舟をこぐ。
目の前に置かれたカップの中身、レモンティーは既に冷めて温くなってしまっていた――】
(企業軍の制服を几帳面に着こなした偉丈夫が大股に天馬に踏み込んでくる。
そして、ティーカップを前にしたエンネアを見つけるとゆっくり歩み寄ってくる)
>955
失礼。
貴方はカーン少佐?
(彼の髪が朝の光をさえぎり、エンネアの顔に金色の影を落とす)
>>956 「すー……」
【寝入っていた彼女は、突如掛けられた聞き覚えの無い声に】
「は、はい!?」
【目を覚まし、辺りを見回し、目の前の人物の姿を認めて慌てて居住まいを直した】
「そうですけど……そちらは?」
【立ち上がり、軽く敬礼してから尋ねる】
>957
おくつろぎのところをお邪魔してしまい申し訳ない。
基地で聞いたら、こちらではないか、とのことでしたので。
(生真面目に敬礼をする)
自分は企業軍所属、ジョセフ・R・ミュラー中尉です。
本日付でNZ基地に配属されました。
部下ともども、以後よろしくお願いします。
…そちらの席、よろしいか?
(エンネアの向かいの席を指す。
その態度は、丁寧できびきびした物腰だが、いかんせん硬く冷たい)
>>958 「そうでしたか。ようこそ、NZへ」
【相手の名乗りに合点が行ったかのように頷く】
「ええ、構いませんよ」
>959
失礼。
(静かにエンネアの向かいに腰を下ろす)
貴方のお噂は宇宙でも耳にしていました。
評判以上にお美しい方ですね。
正直に言えば、軍人にしておくのはもったいないとさえ思います。
それで、一度お会いしたいと思っていた次第です。
(そこで一旦言葉を止め、ジッとエンネアを見つめる金髪の士官)
…不躾で申し訳ありませんが、カーン少佐…
軍を退く気はありませんか?
>>960 「え……?」
【あまりに唐突な言葉に、戸惑う】
「……失礼しました。
ですが、随分と大胆な提案をなさるのですね。
階級的には上官に当たるこの私に、そのような発言をする真意――
当然、お聞かせ願えますよね?」
>961
勘違いしていただきたくないのですが…
今回の話は、私個人の意見であり、上層部からの以降は一切ない、と明言しておきましょう。
ですから、基地内ではなくこのような場所というのは好都合でした。
(そこまで言うと、しばらく言葉を選ぶように、黙り込む。
やがて…あくまで真摯な表情で訥々と話す)
そうですね…
正直に言えば、貴方には軍人は向いてないと、自分には思えるのです。
それも、佐官という重要な地位は。
自分が宇宙から呼び戻されたのは、NZ基地の戦力増強の為です。
とはいえ、現在の私の隊は数機のMSが配備されているのみです。
ですから、戦力増強に関して現有戦力をより効率よく用いる必要があります。
だが、現状のままでは…
(小さく首を振り、話を変える)
実際、貴方の人気は基地内では大したものですね。
基地の士気の高さにも多少の影響があると聞いています。
だが、物事には限度があるでしょう。
公然とファンクラブまである企業軍少佐、とはいかがなものでしょうか?
>962
た、たいちょ〜〜〜〜〜〜〜!
(ものすごい勢いでバカ登場)
たいちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。ぐぎゃっ!
(ゴキと痛そうな音を立ててけつまづく。
そのまま倒れて床を転げていく)
>>962 「……。
……。
……そんなものまであるのですか?」
【キョトンと。
次いで表情を改めて】
「失礼。
そのようなものまで設立されていたとは、初耳でしたもので。
……。
なるほど、つまりは私への傾倒が、貴方がたの目指す兵力運用に於いて一種の障害となる、と。
そう仰られるのですか」
【表情はあくまで穏やか】
>963
なんだ、騒がしいぞ。
まずは挨拶をしないか!
こちら、カーン少佐だ。
お前も噂は聞いているだろう?
(エンネアに向き直り)
お騒がせして申し訳ない。
自分でも信じたくないことですが…
自分の部下です。
>964
やはり、ご存知ありませんでしたか。
少々異なりますね。
上官に傾倒することは悪いことではありません。
それが有能な上官であれば、ね。
カーン少佐…貴方はきっと有能なのでしょう。
少なくとも、MS戦闘においては、自分より上かもしれない。
(「かもしれない」と、控えめな自信をにおわせながら、続ける)
ここ最近のNZにおける戦闘の記録は宇宙で拝見させていただきました。
大きな戦闘が立て続けに起こっているようですが…
養成所がこのNZに来てから、一体何人の生徒が失われましたか?
また、NZの市民が何人戦いの犠牲になり失われましたか?
自分達企業軍にはその失われた命に対する責任があります。
市民が健全で平穏な生活を送るのは、ただ彼らの努力の結果によってのみであり、企業軍ある故、などとは決して言えません。
だが、彼らが外敵により苦しむのであれば、それは自分達の責任なのです。
貴方がその責任感をどこまで感じているのか、それが自分には疑問なのです。
貴方はこちらの講師もつとめる関係上、生徒達とは親しいのでしょう?
失われた生徒達の顔は浮かんできますか?
その死者に報いるには、企業軍人として、どうあるべきだとお思いか?
>>965 【
>>963に苦笑しつつ】
「覚えていますよ。
これでも、人の顔を覚えるのは得意なので。
……。
いいえ、忘れられる筈が無いのです。
……そうですね。
この身に適う最善を尽くすべく尽力する――叶うならば、平和を願う意思の下で」
【目を閉じ、確かな口調でそう言った後、再び目を開いた】
「企業軍人として――というそちらのご注文に、沿えた内容かは分かりませんけどね」
>965
(暫くピクピクしてたがどうにかがんばって立ち上がる)
いやー。すいません。
急いでいたもので。
それでなんすけど、
調査報告纏まったっす。
エンネア=カーン少佐へのNZ基地内での総合評価。
とりあえず、人気においては今更語る所は無いっすけど、
それ以外に他の基地とは変わっているところが
基地内仕官及び隊員の意識っすね。
調査によると、ファンクラブに入ってない隊員達でも
少佐の指揮下に入ると安心できると答えたものが過半数を超えるっす。
更に、他の仕官で実力的に将来越えたいと答えたものは80%を軽くオーバー。
総合して、企業部隊基地の中でも屈指の自立向上心を持った所っすね。
実際に、今までの被害状況及び、負傷兵のデータも洗ったところ
同じ場所に被害を受けてるのは、敵の目標とされているだろう養成所。
それ以外には同じ所には被害は出てないっす。
負傷兵も実際NZに昔から赴任している者は極端に少ないっす。
問題は襲撃の多さから完全にカバーしきれていないのが原因っぽっすね。
で、コレが調査報告書っす。
(さっきこけたせいでヨレヨレになった茶封筒を差し出す)
それと、先ほど基地司令から特殊訓練の認可も下りたっす。
詳しくは後ほど通達するとの事っす。
>967
随分早かったな?。
(茶封筒を開くと、中のプリントアウトを確認する)
ふむ、大体宇宙で聞いていた話と合致するな…
ふむ、ご苦労だった。
>966
尽力する…ですか。
それでは不服ですね。
貴方にどこまで軍人に徹する覚悟があるのか、それが問題だ。
(キッパリと言い放つ)
せっかくの貴方のカリスマ性が悪い方向に働く可能性を考えたことはありませんか?
企業軍の士官であるならば、そういったことにも気を使わなければならないとは、思いませんか。
先ほどの様子では、ご自分のファンクラブが存在することさえ知らなかったようですしね。
知っていて放置したのであれば、覚悟以前の問題だ。
貴方が思っているより、貴方に注目している人は多いのです。
最近、恋人が出来たのではありませんか?
もしくは、それに近い関係の方が?
失礼ですが、貴方の周辺について、いくつか調査させていただきました。
といっても、基地内で簡単な聞き込みを行わせただけです。
自分に入ってくるその種の情報が、事実であってもなくとも、
風紀が乱れていると言わざるを得ませんね。
本来であれば、こういったプライベートな問題に関しては触れたくはないのですが、
貴方の影響力を考えると、放置しておける問題だとは思えないのです。
>968
色々と苦労したっすから。
でも、その分基地の人たちも仲良くなったっすけど。
それじゃ、用事も終わったから俺は訓練に戻るっす。
(ビシっと敬礼をしてから天馬を出て行こうとする)
あっ
(慌ててテーブルの方へ戻ってくる)
それと、司令部から連絡があったっす。
訓練場所について、隊の特性上の関係で
NZ基地にいるならば養成所の訓練施設を借受できないか
打診を取ってみるとの事っす。
そんじゃ、今度こそ戻るっす。
(そして今度こそ出て行った)
>>968 「貴方はまるで、昔の私がなりたかった『軍人』そのもののようですね」
【相手の目を怯まずに真っ直ぐ見据える】
「ファンクラブを貴方が問題視しているのは理解しました。
ですが私は、彼らの良心を、責任感を信頼しています。
ええ。
仰るとおり、私には恋人がいます。
それが何か問題でしょうか?」
【逆に問い返す】
「我々は人である前に軍人であり、軍人たるもの、恋愛などの私情にかまける事があってはならない。
我々が為すべきは先ず、義務の全うと任務の遂行である。
そう仰られるのでしょうか?
そしてそれにそぐわない現在の状況を、風紀の乱れ故に軍として相応しくない、と」
【そこで一旦区切り】
「それでは私からもお尋ねします。
私たちの生きる『今日』とは、一体どんな日なのでしょうね?」
>969
了解した。
急がせてしまって済まないな。
自分もすぐ戻る。
(部下を見送る)
>970
(静かに視線を受け止めるが、ふと逸らす)
自分は…今のところ、一番なりたくなかった種類の軍人にはならずにいられるようです。
(それ以上語ろうとせずに、話題を帰る)
そう、貴方のおっしゃるとおりです。
自分には貴方にプライベートを持つな、などと言う権利はありません。
現に企業軍では妻帯や女性との交際自体は禁止されていません。
だが、何事にも節度は必要ではないでしょうか?
繰り返して言わせていただきますが、貴方に注目している人は貴方が思っている以上に多いのです。
自分にとっての『今日』とは、やはり企業軍人としての『今日』です。
おそらく『明日』もです。
>>971 「そうですか。
ですが、私はそれすら期待されて、此処に『置かれて』いるとも言えます。
私自身の戦闘能力と共に、ね。
私自身の持つ影響力に関しては、認識を改めましょう。
ですが、私を慕ってくれる兵士達への信頼を、負の方向へ改める事は決してありません」
【そして自らの問いへの、相手の答えを聞いて頷き】
「ご立派です。
でも、私の答えは貴方とは異なります」
【一拍の間】
「私たちの生きる『今日』は、昨日殺した兵士の生きたかった『明日』です。
巻き込んでしまった非戦闘員の過ごす筈だった、『明日』です。
彼らが幸福を夢見た『明日』を、私たちは『今日』の糧としているのです。
彼らの人としての願いを背負っているとも言えますね。
ましてや私は『魔女』と呼ばれるほどに多くの命を奪った身。
その為だけに存在していた身。
この身に背負う想いは、果たして如何程のものでしょうか――
私は軍人である前に人であり、一人の女であり。
人であり、一人の女であると同時に、魔女と呼ばれる軍人であるのです。
そして非戦闘員は言わずもがな、兵士達は皆、人でもある。
ですから、私は自らが人として幸せを望む事を何ら恥じる気はありません」
【朱色の瞳は揺らぐ事無く相手を見つめる】
「ただ軍人であるだけでは、それは彼らの想いへの裏切りに他なりませんから」
>972
それは当然です。
貴方が幸せになる権利は貴方ご自身が持っていられます。
それは誰にも奪われることも、奪われるべきでもないでしょう。
だが、貴方には他の幸福を選ぶことも出来るかもしれない。
ご自身の幸福と、それ以外多数の幸福を選ぶ権利が貴方にあったとして…
貴方は果たしてどちらを…?
(すっと立ち上がる)
不躾なお話で申し訳ない。
だが、貴方の指揮下に入るにあたって正直な自分の心情をお話しておきたかったのです。
無論、だからといって軍務をサボタージュなどは決していたしませんので、ご安心を。
それでは、自分はこれで。
(静かに立ち去っていく)
>>973 「どちらも選んでみせましょう。
仮令その願いが叶わぬものだととしても、何れかを諦める真似などしたくはありませんから」
【見送り、呟き。
そして彼女は決意を新たにしたのだった】