富野が自分で手掛けたアニメを自身がノベらイズした物(イデオン・ガンダム・
ダイターン・オーラバトラー)が好きな人、もしくは非富野ガンダム(GWX種0083
・0080・08小隊)が好きな人との間には隔たりはあるの?
ビーチャ
3 :
城茂:04/09/08 19:37 ID:???
そんなこと、この俺が知るか!
あれはダイターン3なのか?
5 :
放浪者:04/09/08 19:56 ID:???
別に隔たりはないと思うが、
御大の小説はガンダム系よりオーラバトラー戦記の方が
作者の思考が伺えるように感じられて面白いな。
実は御大はガンダムよりバイストンウェルの方が好きだったんじゃないか
と思うことはある。
禿の小説でみんなどれが好き?
王の心、閃ハサ、オー戦
8 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/08 21:58 ID:FqHnEdH3
んなもんイデオンに決まっておろうが。
薔薇戦争‥‥
全部好きなんだけど、種は別格にしてほしい。
富野信者かどうかじゃないの?
富野の小説は、日本語が変で読み難いし…
隔たりっていうか敷居が高い。
普通の人が読んだら何このヘタな文って思うんじゃね?
パッションだよ!
14 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/09 16:09 ID:NS8XdW7I
非富野ガンダムの製作者は「富野小説」をどう解釈してるの?
Wの池田監督は「富野さんがWを手掛けたらこんな風に製作する
んじゃないか?」と思って製作していたらしいけど・・・。
分かってないな
こういう文章を世間一般に「芸術的」というんだよ
16 :
放浪者:04/09/09 16:32 ID:???
>>11-12 オー戦は結構読み易くないか?
ガンダム系で読み難い(詰まらん)と感じて、
オー戦で“ホントに同じ人が書いてるのか?”
とびっくりしたのは覚えてる。
ファーストの小説で展開や読みずらさにびっくりして
閃ハサで読みやすくなっててまたびっくり
下手なのはゴーストライター使ってないことを強調するためだったんだよ
19 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/12 21:24:06 ID:iKXvTu51
平成ライダーと非富野ガンダムの違いって何?
はぁ?
,. -──- 、
/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::ハ::::;:::::::::::::::::゙:,
,'::::;i:/レ' ヽiヽ:::::::::::::::::!
l::::|'r,:=; ,:=;、';i:::::::::::::! もしもし〜
.,r'‐;|.l !::::i i:::::i l |::::::::::::|
,'.三ミi 'ー'゙ 'ー'゙ |:::::::::::::|
| 'ri''ヾ:、 r‐┐ ,.|::::::::::::::|
l |i,__!:>'=''r‐''".i:::::r、:::::|
! l,|: |" ゙、'、 ;:/::;/ ヽ:|
l! |大" `''"/'"' ヽ
! | ヽ| 、i ,. イ'
! ' /! l,/ |
398 名前:ATKINキラー ◆SHINE/D8Qc [sage] 投稿日:04/10/01 18:33:00 ID:???
ν糞、フィンファンネル外したらめっちゃダサい、顔もダサいν糞、佐野かカトキにやらせりゃ良かったのにな
408 名前:ATKINキラー ◆SHINE/D8Qc [sage] 投稿日:04/10/01 18:51:58 ID:???
藤田一己氏ねや( ´,_ゝ`)プッ
藤田一己氏ねや( ´,_ゝ`)プッ
416 名前:ATKINキラー ◆SHINE/D8Qc [sage] 投稿日:04/10/01 19:13:36 ID:???
カトキVは最高だなー、シルエット、等身、文句なし
ν?糞でしょ?ガノタが支持してるだけ、ガノタキモ
421 名前:ATKINキラー ◆SHINE/D8Qc [sage] 投稿日:04/10/01 19:19:26 ID:???
クスィーやVは玄人好みだね、厨房が好きなMSがνだね、人気投票ってキモイガノタの人気投票じゃん( ´,_ゝ`)プッ
意味無しですねぇWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
40歳過ぎチョンガーで糞スレに現れる超最悪な2chの粘着中年ハシモト
_______
/ ____彡
/::::::/━ ━ \
/:::::/ _ _ |
|::::/ --((・))―((・))
( 6  ̄ つ  ̄ ヽ
| ___ |
| ∴)\_/ (∴ | <あたしが超最悪な2chの粘着中年ハシモトでし!
ヽ ― 丿 糞スレに突如現れるでし!
/\,______,/
/ (__)) ))
[]_ | | ヽ
|[] | |______)
\_(___)三三三[□]三)
/(_)\:::::::::::::::::::::::/
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(_____);;;;;/;;;;;;;/
(____)__)
24 :
吉貝 梵:04/10/24 16:31:15 ID:???
なんだかさびしいので、ちょっとガンダム小説でも入れてみよう。
【第03機動大隊】
第一章 孤独なるサムライ(1)
「……こちらデルタX(ファイブ)、敵の火力は弱まっている。もう少しで突破できそうだ。航空支援をたのむ!」
「了解した。チャーリーUの航空部隊に支援に行かせる。なんとしても突破してくれ」
「了解! デプの気化弾をぶちまけてくれ!」
将校はマイクを置くと、詰め襟を緩めた。オデッサ攻略作戦が始動してからすでに二十二時間が経過している、心身の疲労と、
あごの無精ひげが溜まっているが、もう少しでそれも終わりだ。
ミニ・トレー陸戦艇に飛び込んでくる情報は、いずれも苦戦の報告である。しかし同時に、敵を圧迫しつつあるという報告も
加わっている。戦線がオデッサに向けて収束していくのにつれて、火力も物資も集中することができる。時間がたてばたつほど、
連邦軍のほうが優勢になっていくのだ。なにより、ジオン軍には補給拠点がない。
「あとわずかだな……」
レビル将軍が直々に指揮を執る作戦に参加するのは、将校はこれで二度目だった。一度目はルウム戦役。サラミス級巡洋艦の
艦長として参戦した彼は、その戦いで船を失い、地上戦線に移転することになった。栄光の道から、一転苦難の道へと転がって
しまったのだ。
「あとわずかだな……」
現在連邦軍は、X作戦と同時にビンソン計画を発動させ、宇宙艦隊再建に躍起になっている。この戦いに勝利すれば、ジオン
の地上勢力はほぼ半減する。次の戦場は、おそらく宇宙だろう。ならば宇宙艦隊戦に長じた、私の出番となる。
「あとわずかだな……」
サラミス……いやマゼラン級の艦長になれるかもしれん。そうすれば私も大出世だ。長らく彷徨っていた苦難の道から、栄光
の道へと復帰するときなのだ。そう、その時まで、
「あとわずかなのだ……」
幾たびかの同じセリフを口にしたその時、上空から爆音が聞こえてきた。
「どうした?」
「チャーリーUの、爆撃隊です。あとそれから……見てください」
車外から歓声が聞こえる。将校はミニ・トレーの窓の、黒い装甲板を跳ね上げた。時刻はすでに午前四時。東の空は白み始め、
月や星はその輝きを失いつつある。雲もわずかな日光に照らされ、その白さをあらわし始めた。
将校の部隊がいるのは、オデッサの南東約百キロの地点である。ここから、ジムやガンタンク、戦爆連合航空団を指揮しながら、
ジオンの橋頭堡オデッサに進軍しているのである。その進軍方向、北西の夜空に、白く輝く物体があった。
25 :
吉貝 梵:04/10/24 16:33:35 ID:???
「おお……」
上昇していく白い光。それは間違いなく、オデッサから発進した宇宙船だった。ロケットブースターをふかし、
宇宙へと逃げ延びていく。あたかもそれは、連邦の勝利を祝い、将校の栄光を讃えるために揚げられた、特大の
打ち上げ花火のようであった。
そしてその光に照らされながら、十数機の飛行物体が夜空をよぎっていく。チャーリーU部隊の、戦爆連合航
空部隊だ。セイバーフィッシュの鋭利なシルエットと、デプロックの重厚なシルエットが、白い光を次々にさえ
ぎっていく。
「頼むぞ……」
敬礼しつつ、航空部隊を見送る。
あれが戦場に到着すれば、この戦線もほぼかたがつく。そうすればあとは、オデッサ基地への突入を残すのみ
だ。運よくわが部隊は、これまで致命的な損害を出さずにきている。この戦力を保持したまま突入すれば、オデ
ッサ一番乗りも十分に可能だ。
将校は首から提げた高性能双眼鏡を目に当てた。そろそろ日の出である。東に見えるカラコルム山脈から昇る
太陽はいつも美しいが、勝利を決める日の夜明けは格別だろう。
白雲を照らす光は、少しずつ強くなっていく。その雲の中、なにかがキラリと光ったような気がした。
「ん…………?」
双眼鏡の精度を上げる。どうやら航空機のようだ。
「遅れたデプか……?」
さらに精度を上げる。大型の輸送機のようだ。あのシルエット、どこかで見たことがある。たしか……
「……超大型輸送航空機C型……」
その異名が脳裏に浮かぶのと、その輸送機が黒いものを落とすのと、艇内のアラームがけたたましく鳴り響
くのは、まったく同時だった。
「六時の方向、突然音源が現れましたっ!」
「ガウかっ?」
先ほどまでとは桁違いの喧騒が、車内を包み込んだ。
濃密にミノフスキー粒子を散布したこの地域では、レーダーの類は一切使えない。だがミニ・トレーには、
潜水艦に使われるソナードームを応用した対空ソナーが搭載されており、ガウのような大型機の接近に気づ
かないはずはない。
「なぜだ! なぜ気づかなかった? 防空部隊は何をしていた?」
「雲の合間に隠れて接近されては、ミノフスキー粒子が戦闘濃度の地域では、補足できません」
「ソナーは! 音が消えるはずあるまい!」
「わかりません! おそらくすべてのエンジンを停止させ、滑空してきたのではないでしょうか」
「そんな、バカな……」
大型機を、雲間に隠しつつ、滑空だけでここまで来る。
そんなことは、まず不可能である。よほど有能な指揮官がいない限り……
「………・・あいつらだ……」
「は?」
オペレーターが、怪訝な表情を浮かべ振り返った。
「あいつらだ。『鋼鉄の暴風』ウルリヒ=ミュラーだ……」
「!」
オペレーターの表情が、将校と同じように引きつる。
連邦は、情報戦略においてジオンをはるかに圧倒している。ジオンの重要人物についても同じで、数名の
エースパイロットとその異名については、要注意人物として隊内新聞にも掲載されている。そしてその中の
一人、ジオン機動部隊のガウ機長、ウルリヒ=ミュラー大尉。別名『鋼鉄の暴風』。
「ぐっ!」
「うわぁっ!」
爆風が車体を揺らした。至近弾だった。
本部を護衛する戦車とホバーヘリがあわてて撃ち始め、弾幕を張る。にもかかわらず、次々に戦車が大破
していく。将校はあわてて装甲板をおろしたが、その瞬間に大破する量産型ガンタンクの姿を見てしまった。
バズーカの弾丸が頭部を直撃していた。おそらく、パイロットは即死だろう。装甲板をさげた後も、レーザー
通信からは絶叫と突然の断線音が聞こえてくる。
「全部隊後退ッ! 他部隊主力と合流し、戦線を立て直す!」
隣に立つ参謀がオペレーターに怒鳴り、オペレーターがそれをマイクへ復唱する。ミニトレーのエンジン
がうなり、ふわりとした浮遊感が足を捕らえる。ホバーが始動したのだ。
「第一戦速ッ!」
将校は叫ぶ。爆音を上げてミニトレーは疾駆しはじめた。搭載されているビーム砲四門は、いずれも前方
にしか射線を展開できない。対空機銃が一応各箇所にマウントされてはいるものの、モビルスーツ相手では
蟷螂の斧にもならない。
26 :
吉貝 梵:04/10/24 16:35:13 ID:???
「急げっ! 急いで離脱だっ!」
将校の激に、操縦手もオペレーターも必死の形相になる。
(ガウ一機、こちらの戦力が整えば、いくらでもたたく方法はある…・・)
だが、問題はもう一つある。ガウが内蔵しているモビルスーツだ。
(隊内新聞の上位にあった。『鋼鉄の暴風』ミュラー大尉のガウに配属されている、エースパイロット)
ルウム戦役では三隻のサラミスを沈め、オデッサ降下作戦以後も、赫々たる戦果を上げ続ける、ジオン軍
屈指のエースパイロット。
「指令っ! 上空に反応っ!」
「何っ!」
「近いっ!」
「うわぁっ!」
次の瞬間、ミニトレーの窓がすべて砕け、装甲板の破片が艇内に飛散した。将校も爆風にあおられ、隔壁
にたたきつけられる。背後にいた参謀のおかげで即死は免れたようだ。
「うう…・…参謀…参謀っ!」
呼んでも答えはない。モビルスーツ用ハンドグレネイドの直撃を受けたらしい。操縦席・オペレーター席
は抉り取られ、ぽっかりと穴が開いている。艇内で生き残っているのは、将校一人だけだった。
穴から外が見える。そこには、悠然と立つ巨大なシルエット。
「………やはり……」
そのモビルスーツは、腰に下げた巨大な刀を構えた。黎明の明るさの中でも、その刃が赤く光るのが見える。
「……こいつだったか……」
その時、ちょうど日が昇った。将校が望んでいた、栄光の道を照らすはずの朝日だ。
だが照らされているのは彼ではなかった。眼前に在る、漆黒のモビルスーツだった。
「……ジオンの……・『黒き鬼武者』……」
ヴンッ!
「カレイド=ストークス……・」
その瞬間、ミニトレーのブリッジは、船体から切断され、宙を舞っていた。
27 :
吉貝 梵:04/10/24 16:37:10 ID:???
【グフ・コクピット内】
「…………連邦の部隊はほぼ壊滅しました。整備・点検・補給のため、一時帰還してください」
「了解した」
カレイド=ストークス大尉は通信に応えると、モニターの中の光景をじっと見つめた。
頭部を破壊された戦車モドキ、胴体から真っ二つにされた量産MS、砲塔が大破した六一式戦車。いずれ
もが、彼が指揮した部隊の戦果である。通常ならば、部隊全員が勲章を授与されるほどの戦果である。
しかし…
「オデッサは、陥ちるな……」
呟いてしまってから、ちらりと通信機のスイッチを見る。オフにはなっていたが、なに、聞かれたところ
で困ることはない。事実は事実だ。むしろこんな後方にまで『勲章に匹敵するほどの戦力』が配備されてい
ること自体、連邦の圧倒的物量の証明だ。
オデッサには多くの物資が集積されており、最新のモビルスーツも確かに多くある。しかしそれを十分に
運用できる、熟練のパイロットがいないのだ。そういうパイロットは前線で育つものだし、その前線はいま
だ収縮できない戦況にある。
ジリ貧……そんな単語が脳裏をよぎった時、通信機からコールが入った。
「隊長、なにぼっとしてんですか?」
長砲身の武器を担いだザクが、こちらに向かって駆けてきている。カレイドの部下の一人、トウマ=イヌイ
少尉だ。
「早くしないと、ガウに乗り遅れますよ」
「……ああ、すまん。先に乗ってくれ。俺は後からでいい」
「わかりました。んじゃ、先行きます」
言うなりランドセルのスラスターを派手にふかす。ギリギリの低速で飛行しているガウの後方から、見事な
バランスで格納庫に滑り込む。
もう一人の部下も、すでに格納庫に滑り込んだらしい。朝日に照らされたガウのスラスターが、早く来いと
言わんばかりに悲鳴を上げている。カレイドは軽く助走をつけると、スラスターのアクセルを踏み込んだ。
28 :
吉貝 梵:04/10/24 16:39:26 ID:???
【ミニトレー陸戦艇内】
「……ウ……」
小さくうめきながら、将校は目を開いた。とたんに青空が視界に飛び込んでくる。その青さに目をしかめ
ながら、ゆっくりと上半身を起こした。全身、特に左半身が激痛を上げるが、将校はかまわず辺りを見回した。
ひっくり返った亀、その腹に開いた穴の中。
彼の脳がつぶやいた言葉だ。やたら焼け焦げた亀の腹が痛々しい。
その瞬間、彼はやっと状況を思いだした。自分の部隊が襲撃されたこと、自分が乗ったミニ・トレーも
直撃を受けたこと、それきり意識を失ったこと。
改めて冷静にあたりを見渡すと……。
「……全滅、か」
ジム三機全壊、量産型ガンタンク三機全壊、六一式戦車五両大破(内全壊二両)、ホバーヘリ・ファン
ファン三機大破。
そしてミニ・トレー陸戦艇。こちらは上部司令部と、下部車体が、キレイにぶったぎられている。おそら
くヒートサーベルの一撃を食らったのだろう。将校のいる上部司令部は、下部車体の後方七メートルにひ
っくり返っていた。
将校は、痛む半身を引きずりながら、緊急用通信機の蓋を取った。レシーバーを耳に当て、緊急呼出を何
回も押す。しかし聞こえるのは雑音ばかり。ミノフスキー粒子が残っているせいだ。予想していたとはい
え、やはりこういう状況になったときは厳しい。
やむを得ず、将校は艇内備え付けの緊急用パックを開き、中においてある小型ロケット弾を担ぎ上げた。
ダイヤルを「緊急敵襲・要救助」に変える。艇外の比較的安定した地面から発射するため、将校は緊急用
ハッチから艇外に降り立った。
不思議なことに、MSなどの大型機械は破壊されているが、爆撃の跡は一つもない。兵達もそこここに身
を寄せ合いながら応急処置を受けている。てっきり、兵達は爆弾でなぎ払われたと思っていたのだが……。
「中佐!」
「ライアス中佐!」
将校の姿を認めた若い士官達が、口々に彼の名を叫びながら駆け寄ってきた。
「ご無事でしたか」
「心配しました」
「御苦労。皆はどうだ? 被害はどのくらいだ」
士官たちから報告される惨状は、どう見ても『部隊全滅』である。しかし、なぜか死人は非常に少なかった。
「ガウは……爆撃しなかったのか?」
「ええ、なぜか」
ガウの爆撃は、当時の連邦ならば誰もが恐れる戦法であった。戦術的な効果はともかく、対空火器がほと
んど通用しない重装甲のガウが、低空で飛来して大量の爆弾を降らせる。抵抗手段のない連邦の歩兵にして
みれば、恐怖の大王と言ってよかった。
「なぜだ……」
信号弾を発射しようとする下士官らを見ながら、将校――ライアス=バーグマン中佐は、口の中でつぶや
いた……。
29 :
吉貝 梵:04/10/24 16:41:31 ID:???
【ガウ 格納庫内】
シュゴン
スラスターが途切れる音と着地音が同時に響き、コクピットに『安定静止』のランプが点灯した。即座に
クレーンアームが近づき、数名の整備士が取り付き始める。
「整備開始! 急げ!」
整備班長の声が響き、三機のモビルスーツの関節カバーが次々にはずされていく。ガウ程度の設備では
修理もままならないが、駆動部分の整備・点検や、消耗品の交換くらいはできる。今は最前線で、第一種
戦闘配備。一瞬でも惜しい時だ。
カレイドはコクピットを出ると、足早にブリッジへと向かった。状況報告と、現状把握のためである。
だがブリッジ直通のエレベーターの前で、彼はモビルスーツたちを振り返った。
一番手前に格納されているのが、MS-06J[陸戦型ザク]。現在の地球戦線で、わがジオン軍の主力と
なっている量産機だ。安定した性能と、最前線の経験をフィードバックしたデータを持つ、古参の機体
である。
パイロットはトウマ=イヌイ少尉。そろそろ中尉への進級告知が来てもおかしくないほどのパイロッ
トだ。遠距離射撃に天才的な才能を持っており、マゼラトップ砲による間接砲撃は、むしろ陸軍砲兵隊
からスカウトされそうなほど。現在も整備班長に何か言われている。班長がもっているファイルの色か
らして、おそらく砲弾の残量についてだろう。斜に構えているくせに派手好きな彼のことだ。また砲弾
を使いすぎるなと小言を言われているに違いない。
30 :
吉貝 梵:04/10/24 16:43:00 ID:???
中央に固定されているのが、MS-06S[指揮官用ザク]だ。非常に鋭敏で繊細な動きを持ち、なおかつ大
出力の通信機能を有する機体だ。もともとカレイドの愛機だったが、新型を配備されたため、当時の部
下で最も信頼できる者に預けることにした。カラーリングも、標準のダークグリーンに戻されている。
パイロットはレイ=ヴァスリック曹長。もともと機械工学を学んでおり、家庭の事情からパイロットに
なった男だ。一種の学徒動員兵だったため、非常に高い知識と、メカに対する深い洞察力を持っている
上に、天性の優れた状況判断力を兼ね備えた傑物だ。
欠点を強いてあげるなら、非常に用心深く、かつ異常なくらい謙虚であることか。決して戦果を上げよ
うとはしないのだ。中距離から敵を威嚇して味方の密集しているところに追い立てるとか、威嚇射撃を
して敵の足を止めるとか、白兵戦用ヒートホークをわざと振り回して敵の注意を引くとか、そのような
損な役回りばかりを好む。だからこそ、背後をまかせる人物として、カレイドが最も信頼しているのだ
が。数多くの士官がいる中、下士官であるレイに指揮官用ザクを任せたのも、そのような判断に基づく。
ちなみにレイは、整備の手伝いをしようとして断られていた。いつになってもパイロットの仕事になじ
めない男なのである。休むときは休むべきなのに、それでも整備を志願する。根っからの裏方なのだろう。
31 :
吉貝 梵:04/10/24 16:44:21 ID:???
最後に固定されているのが、カレイド大尉専用機、MS-07SS[高機動白兵戦用グフ]だ。エースパイロ
ットとしての彼を象徴するがごとく、その全身は漆黒に塗装され、その姿は一見、中世日本の鎧武者
に似ている。
地球上でのモビルスーツ戦闘を想定して開発された機体・グフは、その目的から、さまざまな試験機が
開発された。高機動高火力タイプ、重装甲高火力タイプ、飛行タイプなど。その中でもSS型は、最初
期に開発された機体、しかもいわく付の失敗作だった。
スラスターを宇宙用の高出力のものに換装し、かつ姿勢制御バーニアを取り去ることで、すさまじいほ
どのジャンプ力を持たせる。そして内装兵器をすべて撤去し、内部構造もできるだけ簡略化し、装甲も
波板合板構造を用いることで、構造を最低限のものとする。さらに融合炉をツィマッド社の大出力試作
タイプに換装し、総合的な出力を上げる。こうして、高出力・軽量化・高機動性能を実現したのだ。
武装はジャイアント・ヒートサーベル一本。ここに出力の大半を注ぎ込むことで、ビーム兵器並みの威
力を発揮することができる。あとはザク用の外部武装を流用する。
高速を持って敵弾幕を突破し、高機動性能をもって敵部隊に肉薄。同士討ちを恐れる敵を尻目に白兵戦
をもって敵主力を撃破。この一点突破・一撃離脱を主眼に置いた設計は、おそらくジオンの設計士も自
信を持って作り出したろう。失敗作になるとも知らずに…。
32 :
吉貝 梵:04/10/24 16:45:30 ID:???
(……汎用性のないモビルスーツは、それだけで戦力の低下につながる。しかも特殊な部品を多用して
いるせいで、整備・補給もままならない。腕を一本なくしたら、それで終わりだ……。
維持・運用に、熟練パイロットと熟練整備士を多数必要とするような機体は、まったくナンセンスだ……)
カレイドの脳裏を、整備班長の辛らつなセリフが横切る。
しかしれでも、彼はこの機体で戦うしかない。
与えられた環境で、全力を尽くして生き延びること。そして、勝利を得ること。
戦場で、武士(もののふ)に与えられた責務とは、たったそれだけなのかもしれない。
そんなことを思いながらも、カレイドはエレベーターに乗り込んだ。その後ろには、イヌイ少尉、
レイ曹長も続く。二人とも、疲労の色が濃い。
(ジリ貧か……)
戦場での一言が、再び彼の脳裏をよぎった。
よくわからないけど保守しとこう
34 :
通常の名無しさんの3倍:04/11/03 02:41:08 ID:rMZU394S
とみ小が好きな人は設定厨が多いと思う。おれもそう
アニメファンをいまいち気に入らない人も少なくないはず。
よって穴ザーがアウトオブ眼中になりがちだろうな。
でも、このスレタイへんな比較だな!
おれはあまり富野が好きではないが
富野小説はアニメより電波が薄くて好きだ。
>>35 そのかわり、富野擬音満載ですがw
御大小説で読みにくいのって、Ζぐらいだと思うがなあ・・・。
御大にも責任はあるが、編集と校正・校閲は氏ねって感じだ。
ちゃんと仕事してないとしか思えん。
しかもΖなんて講談社から角川に移っても変わってねえし。
age
俺は全部好き(Wと種除く
富野は「舌打ち」が多すぎると思
全部許すが、種だけは忘れたい。
41 :
通常の名無しさんの3倍:05/02/02 21:31:45 ID:BDdw188v
age
俺は全部好き
おれはZは小説版から入ったクチなんだが(放送時は子供には難解過ぎた)
Zは小説版の方が面白かった(読みにくかったが)。
ラストはカミーユが壊れる様が鬼気迫ってて感情移入できたが
TV版は何これ?だったし。
45 :
通常の名無しさんの3倍:05/02/02 23:57:12 ID:PUb0DG2J
0080を嫌いな奴は居ないんだろうな
アニメのデキと小説のデキは分けて考えるべきだと思う。
ぶっちゃけトミノは文才がまったく無い。
それでも1st、Zの小説は下手なのを自覚して書いてたが
Vあたりから開き直って書いてるね。視点が傲慢だもの。
小説でいうなら種のほうが面白いし
(つか種小説は本編アニメより面白い。情報がよく整理されてる)
それ以外でもポケ戦や83や08などOVA系の方が、
プロットが固まってて読みやすい。
まあ厨房のころはトミノ小説にハマったけどねw
Vの第一巻はちょっとむずいかもね
それ以降の方はそんなこと無いけど
>>45 戦闘こそがガンダムって人は嫌いなんじゃないの
49 :
通常の名無しさんの3倍:05/02/23 21:35:45 ID:LsvLQEXp
数年前にガンダムの小説の初版本を見たんだけど買いそびれたんだよなあ。
あのアムロが死ぬ全三巻のやつで、ソノラマ文庫だったっけ。
よしゆきの表記が今と違ったと思う。
表紙の絵もオタクしか買わないダサカッコイイ感じだった。
買っときゃ良かった…
買って後悔するより買わずに後悔する方が後々凹むよな…
俺も何度かそういう経験してから迷いがなくなったよ
装丁好きだから、出版社変わって出てるやつ挿絵が違ってたら欲しいんだけど
小説の挿絵の情報ってあまり重要視されてないのか、ぐぐっても出て来づらい。
あちこち散らばってて纏めるの大変だわ
↑「装丁好きだから」は
本買うときにデザイン・表紙絵挿絵が気に食わないと文庫待ちしたり
逆に文庫が気に食わないとハードカバー捜し出して買うとか
そういう意味。どうでもいいか
ところでオーラバトラー戦記読みやすくてびっくり
種の粗筋は1st小説版をなぞっている
とか言ったら叩かれそうだ
ガンダムの小説ってもともとは全三巻じゃなくて、1冊で完結する
つもりで書かれたって本当?劇場板が人気出たから続き書くことになったとか
なぁ……なんで小説とアニメを比べてるの?
>>53 本当。
だから1巻でララァも死んでるわけで、
2巻以降がオリジナルの展開になってる。
しかし、小説版のらすとは何ともいえないよな。
主人公が当然のように死んで淡々と物語が進んでいくもんな。
でも、あの終わり方も悪くは無いと思う。
>>54 してるかどうか知らんが小説とアニメでは内容が違うからだろ。
富野ガンダムの小説と、非富野ガンダムのアニメを比べるのはおかしくないか?って聞いてるんだよ
age
Zはアニメに近かったから読みやすかった。
Vが読みにくかった。
Gの小説は面白いようで物足りない
暗黒歴史・集英社版Gセイバー
ってなんでスニーカーじゃ無いんだろ?