【劇場版】機動戦士Ζガンダム-星を継ぐ者-33

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819通常の名無しさんの3倍
★★劇場版機動戦士Zガンダム‐星を継ぐ者‐に関する情報と噂 特別版★★
■ライトノベル完全読本(日経BPムック)に劇場版Z以後の富野由悠季監督の新作情報掲載
 ガンダム小説・巨匠対談!/富野由悠季×福井晴敏/P26〜P37より抜粋

福井:才能という言葉が出ましたが、いわゆる普通の文芸の見方で、小説っぽい読みやすさで言うと、朝日ソノラマの「ガンダム」と「イ
デオン」が白眉だと思います。その後、ご病気されたときに「王の心」を書いたんですよね。それから「ブレンパワード」ですか。あれは
最終巻は監督が書いたというか、手を入れたとの噂もありますけど……。

富野:……書いたらしい。

福井:これまでも誌的な文章でしたけど、「ブレンパワード」は小説という限界を超えて、完全に散文詩に近いものになっていると感じた
んですよ。それは、何年かのストレスとか、言葉を発せられなかった時期の反動が、ああいう形になったのかと思ったのですが?

富野:それは明確にありますね。言葉が(日本語が成り立ってから)2000年の間に持たされた意味性と、そこから「音」を取り出した
ときに、言葉はわれわれが使うようにしか使えていない、と自覚しています。でも、言葉はそんなものではないだろうというのが気になっ
てきたんですよ。そういうこともあって、最近「リーンの翼」を全面的に書き直そうと思っています。福井くんぐらいの文章力があればい
いけど、ない人間がどうしたらいいか考えながらやるつもりです。才能もなくて学識もないけど、ニュートラルに今の日本語で書く文体を
獲得したいですね。それで、次のものが見せられるようになりたいんです「オレ『オーラバトラー戦記』書いたんだよね、『リーンの翼』
だって書いたんだよね。その前に『ガンダム』も『イデオン』もあるんだぜ。お前ら知らないだろうけど」っていう年寄りにはなりたくな
いから(笑)。

福井:なるほど。言葉ってものに対するこだわりは、「リーンの翼」のテーマといっていいようなところがありますよね。

820通常の名無しさんの3倍:04/07/24 21:24 ID:???
〜小説家・富野由悠季 新たなる試み〜

福井:監督が「キングゲイナー」のノベライズみたいなことをちょっとやってましたよね。ああいう、リライトではなく、一から書き起こ
し小説をこれからもやってみたいというお気持ちはありますか?

富野:ここ一年ぐらいは考えられないですね。「リーンの翼」を書き直すだけでも精いっぱいだから。でも、一からの作品というのは、本
当は書いてみたいのかもしれないけど。

福井:「バイストン・ウェル」は人に渡さない方がいいですよ。

富野:あれは渡せないし、「リーンの翼」のその後の話は、さらに渡せない。あと、この年になってようやく分かってくることがあって―
それは特権階級という人たちの存在。戦争を行使する決定権のある人たちのことがよく分からなかった。「ガンダム」のギレンあたりはか
なりいいところまで表現できたと思えたんだけど、実は特権階級ってああじゃないよね。本当の特権階級の人間は、もっと分かりにくく特
権を行使し得る立場にいるらしい。それが分かってくると、人の世というものは面倒くさいなと思うようになりました。だから、社会の成
り立ち、人の成り立ち、100万の人が集まったときの成り立ちは、ある場所から見上げているだけでは分からないんですよ。この日本も
昔からいろいろ難しいことを抱えているよね。でもいくら考えて表現しようとしても、僕にはそんな知識がないんだよね……残念だけど。

福井:間違いないのは、SFとかファンタジーっていうのは、そういうものを推証するための道具になり得るはずです。「ガロウ・ラン」
(注:「バイストン・ウェル」という世界に登場する、褐色の肌を持つ人間のような存在。ホッブ・レッスに住み、悪事に手を染める者が
多い。)のような形で言葉を別のものに置き換えたときに、一つのカリカチュア(風刺画)と言うか、そういうことができる媒体ではあり
ますよね。

富野:もちろんそうなんです。だから今の日本なのか、なんなのか分かんないけれども、日本列島から発信される21世紀の統治論みたい
なものも、次の新企画では含めたいと思っています。今「Zガンダム」をまとめている仕事と同じくらいのボリュームになりそうなんです
短編なんだけど、おそらく6巻ぐらいの巻数なので、映画1本分ぐらいの量かな? 仏教という世界観、倫理観を持っていないと、今生き
ることは極めて無惨なんだよね。だから、仏教的な説話に象徴されているファンタジーにすがっているという構造が、今回はキチンと作れ
そうだと感じています。そういうものを意識してとらえていけるという意味では「ハリー・ポッター」を超えるものになるぞというのが、
僕の中にありますね。

福井:頼もしい!

富野:何でそう思えちゃうんだろうね(笑)。

福井:思えるというところが才能ですよ、きっと(笑)。

(平成16年6月22日・サンライズ第7スタジオにて収録)

ブログ様、暑中お見舞い申し上げます▼仕事のついでに出版のメッカ、都内某所で早売りをまとめ買いしてきたところ、ビッグサプライズ
がありました(笑)▼文章を読んで頂ければ分かりますが、劇場版Z以後の富野監督の新作はバイストン・ウェルものみたいですね。遠ま
わしの文章なので、断定はできませんが「リーンの翼」の続編的な作品のようなですね。「ガーゼイ」「リーン」に続いて「翼シリーズ」
ということなのでしょうかね?▼抜粋した部分は2P程度に過ぎず、全体では7P(残りPは二人の写真)に及ぶロング対談です。残念な
がら劇場版Zや福井さんのアニメ寄りのアレについては触れていませんが、これで定価1000円のもとは十分とれる出来でしょう▼この
本と一緒にガンダムA、電撃ホビーマガジン、日経キャラクターズも買ってきましたが、Aについては既出の通り。あとの2冊にいたって
は一行の情報も載ってませんでした。'`,、(´∀`) '`,、 日キャラ、今頃ランバ・ラル特集してる場合じゃないだろ!!ヽ(`Д´)ノ▼暑さ
にはお気をつけて。ではまた。ノシ